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  1. 札幌市議会 2006-09-20
    平成18年(常任)財政市民委員会−09月20日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成18年(常任財政市民委員会−09月20日-記録平成18年(常任財政市民委員会  札幌市議会財政市民委員会記録            平成18年9月20日(水曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時51分 ○五十嵐徳美 委員長  ただいまから、財政市民委員会を開会いたします。  報告事項は、特にございません。  それでは、議事に入ります。  工事請負契約の締結に関する議案第18号から第24号までの議案7件を一括して議題といたします。  質疑を行います。 ◆芦原進 委員  私の方からは、仮称札幌駅前通地下歩道新設工事について、2点に分けてお尋ねしたいと思う。  最初は、1工区、2工区の全体についてちょっと質問したいと思います。  本工事完成については、1定で平成22年度までおくれるというようなことでありました。  しかし、駅前通というのは、札幌メーンストリートであるわけで、その地下歩道工事であり、機能的にも非常に重大な影響を与えかねない、こういう重要な工事であります。都心の再生という点からも、一日も早い完成が望まれます。そこで、工期短縮努力することが非常に大切ではないかと思います。  このたび発注通路本体土木工事は、札幌市で初めて採用された標準型の総合評価落札方式一般競争入札で実施されたとのことでありますが、この方式では工期短縮にかかわる技術的提案が行われたと聞いております。  そこで、4点についてお尋ねしたいと思います。  まず、この標準型総合評価落札方式を採用した理由について、お尋ねしたい。  2点目は、どういうところをポイントに置いた技術提案を求めたのか。  3点目は、その技術提案内容とその評価はどうだったのか。  4点目は、その結果として、工期短縮は図られるのか。
     この4点を、まずお聞きしたいと思います。 ◎藤野 創成駅前整備担当部長  ただいまのご質問に対しまして、私の方からご回答いたします。  まず、1点目でございますけれども、標準型の総合評価落札方式を採用した理由ということでございます。  近年の公共投資減少の中で、その受注をめぐりまして、価格競争の激化、著しい低価格による入札の急増とともに、公共工事品質低下に関する懸念が顕著になってきております。このような背景を踏まえ、平成17年4月に施行されました公共工事品質確保の促進に関する法律というのがございます。その規定のもとで、公共工事品質確保のための主な取り組みといたしまして、入札者から提示された技術案価格につきまして総合的に評価を行うことにより、発注者にとって最も有利な提案の申し込みを行った者を落札者として選定するということから、この総合評価落札方式を採用したということでございます。  それに関連いたしまして、技術提案ポイントというご質問でございます。  ご存じかと思いますけれども、当該工事施工場所につきましては、札幌駅前通ということで、都心部にある札幌駅と大通を結ぶ札幌メーンストリートでございます。沿道にはホテルですとかオフィスビル商業店舗等が密集しておりまして、1日の歩行者交通量は約4万人という状況でございます。したがいまして、特に、この工事においては、工事に起因いたします道路利用者とか沿道住民等への社会的、経済的影響を最小限にすることを目的として、施工期間短縮を求めるということでございました。その中でも、いろいろな工種がございますけれども、施工日数短縮がある程度期待されるのと同時に、今回の主要工種期間に対して占める割合が全工期の約42%ということで、最大工期を持っております躯体の構築を行う期間対象にして、今回、工期短縮ということを技術提案ポイントにしてございます。  それから、評価について、今回の1工区の最大施工短縮日数が21日、2工区の最大短縮日数が20日で、対象とした工種設計日数の約7%の短縮をしてございます。両工区とも、落札者最大短縮日数提案して、なお、さらに一番低い入札価格で落札したという状況でございます。  最後になりますけれども、工期短縮につきましては、委員おっしゃるとおり、非常に重要なことでございますので、今後とも、施工者と一体となりまして適切な品質管理を行いながら、さらに鋭意努めてまいりたいと考えております。 ◆芦原進 委員  今、答弁をいただきましたが、発注者にとって、落札価格も含めて最も有利な提案をいただいたということでございました。  そこで、もう一つ大事なことをお尋ねしたいのですが、事業のもう一つの課題は、やはりコスト縮減問題があると思うのです。1定では、さっきの工期のほかに、事業費増額のことについても説明があり、コスト縮減に向けて検討するということでありました。  そこで、質問したいのですが、本工事コスト縮減に対し、どのような取り組みをしているのか、その取り組み状況についてお伺いいたします。 ◎藤野 創成駅前整備担当部長  ただいまのコスト縮減のご質問に対してご回答いたします。  この工事につきましては、極力、事業費を抑えるべく設計、積算を行ってきたところでございますが、請負業者設計図書に定める工事目的物の性能とか機能等を低下させることなく、契約後にコスト縮減札幌市に技術提案することができる方法がございます。契約VEという技術提案方法でございますけれども、これを適用して、民間の技術力を活用したさらなるコスト縮減を期待しているという状況で、これにつきましては特記仕様書という中でうたってございますので、本契約後にその辺の打ち合わせという形になろうかと思います。  今回は本体工事発注でございますけれども、今後、まだ本体とか札幌駅に係ります建築工事設備工事地上部道路工事も残っておりますので、その辺につきましても引き続きコスト縮減に努めて、さらに検討を進めてまいりたいと考えております。 ◆芦原進 委員  契約後のVE提案ということで、建設工事等は過去にVE提案が随分採用されてきました。恐らく、役所企業側縮減した分を折半するというふうな方法でないかなと私は思います。やはり、そういう形で企業努力、または役所努力も含めて、少しでも縮減に取り組んでいただきたいと思います。  もう1点でございますが、その1工事についてお尋ねをしたいなと思います。  工事発注までの順序は、まず、工事概要を告示されると思います。そして、業者公募をする。2点目には、今回はおのおの5社を構成員とする五つの特定共同企業体が申請及び仕様書に基づく技術資料を提出して審査を受けた。そして、審査終了後、一般競争入札を実施された。その後は、工事請負予定が5社の構成員で結成された東急伊藤組土建岩倉中山組荒井JVに仮決定された。5点目には、5社と仮契約をされた。その次に、代表者である東急が、諸般の理由で、事情はよくわかりませんが、5社JV構成員から脱会したということであります。その次に、伊藤組土建岩倉中山組荒井の4社のJVで再審査をなさったと伺っております。その次に4社JVで改めて仮契約をされ、今、こうして議会承認のための委員会が開催されているという手順になっているのではないかと私は推測しているわけです。  JVを構成する企業4社は、見ましたら、いずれも道内では代表するような企業であるわけです。  そこで、質問をしたいのですが、東急代表とする構成員5社のJVから構成員4社のJVとなったわけでありますけれども、工事入札参加資格として、本工事に関して、札幌市の仕様書では構成員要件をどのように示しているのか、それをまずお伺いしたいと思います。 ◎山内 管財部長  JV構成要件についてでありますが、最初に、JV構成員の数につきましては3社以上5社までということにしてございます。  次に、各構成員個別の要件についてでありますけれども、工事等競争入札参加資格者名簿登録時の際の客観点につきまして、代表者にあっては1,100点以上、その他の構成員にあっては1,000点以上であることを要件としてございます。  また、同種工事施工実績といたしまして、代表者につきましては、内空断面積35平米以上かつ延長100メートル以上の土どめを用いた地下構造物、それから、供用中の道路で路面覆工により一般交通を確保して行った地下構造物、この両方の施工実績があることを求めております。その他の構成員につきましては、地下構造物等で内空断面積35平米以上の工事施工実績があることを要件としております。 ◆芦原進 委員  一つ国交省経審が1,100点以上ということと、施工実績によって代表者を決めたということで、それに十分資格があったということだったと思います。  そこで、また聞きたいのですが、技術資料審査及び入札時の構成員5社のJVから東急1社が脱会し、現在は構成員4社のJVとなっているわけです。そして、代表者東急から伊藤組土建にかわっているわけですね。今、話がありましたけれども、その伊藤組土建は、JV構成員の中で代表者としての資格は十分あるということでございましたので、ちょっと変えて、5社が4社に構成員が変わったということで、施工能力品質工程管理等には問題がなかったのかということをちょっとお尋ねしたいと思います。 ◎山内 管財部長  伊藤組土建代表者資格と、当該4社のJVでの施工能力、それから品質管理等能力についてであります。  まず、技術審査会というのがございまして、これは所要の審査会ですけれども、それと入札参加資格審査委員会、この二つを開催いたしまして、同種工事施工実績書、あるいは技術提案書等提出書類により改めて審査を行ったところであります。その結果、伊藤組土建につきましては、先ほど申し上げました代表者としての要件、すなわち経審等要件を含めまして、これをすべて満たしておりました。また、他の構成員施工能力につきましても、品質管理能力も含めまして十分な能力を有しているということで確認をいたしております。 ○五十嵐徳美 委員長  そのほか質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  なければ、質疑を終了いたします。  討論を行います。 ◆飯坂宗子 委員  本委員会に付託されました議案7件中、議案第18号、第19号の2件には反対、残余の5件には賛成の立場で、簡潔に討論を行います。  第18号と第19号は、札幌駅前通地下通路本体工事にかかわる契約案件です。  今回は、1工区で28億円、2工区で27億円、合計で55億円余りの契約内容となっておりますが、地下通路工事総額では220億円と言われる大変大きな費用のかかる工事でございます。  私ども共産党は、これまでも、札幌市の財政難の折に、市民負担を強いる一方で、このような大型開発工事は先送りすべきだということを主張してまいりました。これらにかかわる工事契約案件ですので、賛成しかねます。 ○五十嵐徳美 委員長  ほかにありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  なければ、討論を終了いたします。  それでは、採決を行います。  この場合、分割して採決を行います。  まず、議案第18号及び第19号の2件についてお諮りをいたします。  議案2件を可決すべきものと決定することに賛成委員挙手を求めます。  (賛成者挙手) ○五十嵐徳美 委員長  賛成多数であります。  よって、議案第18号及び第19号の議案2件は、可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第20号から第24号までの議案5件についてお諮りをいたします。  議案5件を可決すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  異議なしと認め、議案第20号から第24号までの議案5件は可決すべきものと決定いたしました。  以上で、委員会を閉会いたします。     ――――――――――――――       閉 会 午後2時9分...