本日の議事日程及び
議案等審査結果報告書は、お手元に配付いたしております。
以上でございます。
〔報告書は巻末資料に掲載〕
――
――――――――――――――――
○議長(大越誠幸) これより、議事に入ります。
日程第1、議案第8号から第20号まで、第22号から第78号まで、第86号から第90号まで、陳情第169号から第171号までの78件を一括議題とします。
委員長報告を求めます。
まず、
総務委員長 近藤和雄議員。
(
近藤和雄議員登壇)
◆
近藤和雄議員 総務委員会に付託されました議案22件及び陳情3件につきまして、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第33号 札幌市
男女共同参画センター条例の一部を改正する条例案及び札幌市
男女共同参画センターの
貸し室料金制度に係る陳情第169号から第171号の4件についてですが、主な質疑として、センターの利用料金について、施設の設置目的にかんがみ、女性料金は継続し、あわせて、目的に合った団体への性差によらない支援策も必要と考えるが、どうか。公募により
指定管理者が施設の管理を行うことは、公的責任の後退につながるものと考えるがどうか等の質疑がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・飯坂委員から、陳情3件については採択すべきもの、議案第33号については否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、陳情第169号から第171号の3件については、賛成少数で不採択とすべきもの、議案第33号については、賛成多数で可決すべきものと、それぞれ決定しました。
次に、議案第20号 札幌市公衆に著しく迷惑をかける
風俗営業等に係る
勧誘行為等の防止に関する条例案についてですが、主な質疑として、
客引き目的で路上にたむろする
客待ち行為について条例による規制を望む声が多いと聞くが、どのような理由により規制の対象外としたのか。警察による
取り締まり等に当たっては、対象外の行為まで過度に規制することがないよう慎重を期すべきと考えるが、どうか。大阪府の取り組みについて、本市に先駆けた先進事例であると考えるが、今回の
条例案策定に当たり、どのような点を参考としたのか。条例の実効性を確保するためには、条例施行後における警察による
取り締まりが重要と考えるが、今後どのように連携を図るつもりか等の質疑がありました。
これらに対して、理事者から、条例案の検討に当たっては、道警と十分な連携を図り進めてきたところである。条例施行後の実際の
取り締まりにおいても、データの蓄積や限界事例の見きわめなど共通認識を持つ必要があることから、道警本部や
所轄警察署との連絡、連携を行うよう、引き続き協力を依頼していくつもりである旨の答弁がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・飯坂委員から、可決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第28号 札幌市
地方独立行政法人評価委員会条例案、議案第29号
地方独立行政法人法第44条第1項の重要な財産を定める件、議案第30号 札幌市が設立する
公立大学法人が設置する大学に係る
入学検定料及び入学料に関する条例案、議案第87号 財産の出資の件及び議案第89
号公立大学法人札幌市立大学の定款を定める件の5件についてですが、主な質疑として、
評価委員会は5人以内とのことだが、大学の専門的な学術研究、教育研究について、そのような少人数で適切な評価を行うことは困難と考えるが、どうか。
地方独立行政法人では、学問の自由や基礎的研究の保障がなされるか懸念されるが、それらの保障について定款案にはどのように盛り込まれているのか。入学料について、参考としている国立大学の標準額が高額であり、従来の高専や高看の入学料と比較しても割高であるが、どのように認識しているのか等の質疑がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・飯坂委員から、議案第28号、第30号及び第89号の3件については否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、議案第28号、第30号及び第89号の3件については、賛成多数で、議案第29号及び第87号の2件については、全会一致、それぞれ可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第32号 札幌市
消費者センター条例の一部を改正する条例案、議案第40号 札幌市
市民情報センター条例の一部を改正する条例案、議案第41号 札幌市
市民活動サポートセンター条例の一部を改正する条例案及び議案第78号
札幌市民交流広場条例等の一部を改正する条例案中関係分の4件についてですが、主な質疑として、
指定管理者制度の導入に当たっては、
サービス水準の確保が重要と考えるが、募集要項にどのように反映させていくのか。現在、直営で管理運営している施設の
指定管理者募集に当たっては、業務内容を明確化することで、だれもが応募しやすいよう配慮すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。
これらに対して、理事者から、新規参入をイメージしてわかりやすい仕様書等で構成される募集要項を作成するとともに、
応募予定者の理解が深まるよう現地での説明会を行う予定である。また、応募者からの質疑内容については、ホームページでも公表し、公平性を確保するよう努めていく旨の答弁がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・飯坂委員から、議案第32号、第40号及び第41号の3件については否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、議案第32号、第40号及び第41号の3件については、賛成多数で、議案第78号中関係分については、全会一致、それぞれ可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第8号 平成17年度札幌市
一般会計補正予算(第4号)中関係分及び議案第10号 平成17年度札幌市
公債会計補正予算(第3号)の2件についてですが、主な質疑として、
特殊地下壕対策について、今回、埋め戻しを行う地下壕のほかに2カ所存在しているとのことだが、今後、どのような対策を講じるつもりか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第38号
札幌国際交流館条例の一部を改正する条例案、議案第39号
札幌留学生交流センター条例の一部を改正する条例案及び議案第67号 札幌市
都市公園条例の一部を改正する条例案中関係分の3件についてですが、主な質疑として、
札幌国際交流館について、
自治研修センター等との合築施設となっているが、
指定管理者制度を導入した場合、施設全体の維持管理はどのように行うつもりか。
天神山国際ハウスについて、指定期間を2年間として施設のあり方を検討すると聞くが、今後どのような方法で検討していくつもりか、また、本市としてどのような役割を担う施設にしていきたいと考えているのか等の質疑がありました。
続いて、討論を行いましたところ、共産党・飯坂委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、いずれも、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第13号、第14号、第17号、第18号、第19号及び第88号の6件についてですが、質疑・討論はなく、いずれも全会一致、可決または承認すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) 次に、
文教委員長 青山浪子議員。
(
青山浪子議員登壇)
◆
青山浪子議員 文教委員会に付託されました議案9件につきまして、その審査結果をご報告いたします。
初めに、
指定管理者制度の導入に係る議案第71号から第78号中関係分の8件についてでありますが、主な質疑として、
指定管理者制度の導入により、新たな事業者が選定された場合、今まで働いてきた
出資団体職員の雇用の確保などに配慮すべきと考えるが、どうか。
指定管理者の選定について、公募の法的な義務づけはないことから、
社会教育施設は市の責任で
指定管理者を選定する非公募とすべきではないか。施設単位の公募について、運営と管理の両方のノウハウが必要であるため、民間では応募しにくく、従来からの団体が選定されることになるのではないか。
指定管理者選定における公平性の確保について、
民間事業者が応募しやすく、財団などと公平な競争が行えるよう取り組む必要があると考えるがどうか等の質疑がありました。
これらに対して、理事者より、
指定管理者の選定に当たる選定委員に、市関係者4名のほか、第三者である外部の専門家として
学識経験者2名、
公認会計士1名を加え、さらに、選定結果を公表することで
指定管理者選定の透明性、競争の公平性を確保したい旨の答弁がありました。
次に、討論を行いましたところ、共産党・熊谷委員から、議案第71号、第72号及び第74号から第77号までの6件については否決すべきもの、議案第73号及び第78号中関係分については可決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案第71号、第72号及び第74号から第77号までの6件については、賛成多数で可決すべきもの、議案第73号及び第78号中関係分については、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第8号 平成17年度札幌市
一般会計補正予算(第4号)中関係分についてですが、主な質疑として、
地域ぐるみの
学校安全体制整備モデル事業について、今後の事業展開及び
スクールガードの傷害保険への加入はどのようになっているのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) 次に、
環境消防委員長 藤原廣昭議員。
(
藤原廣昭議員登壇)
◆
藤原廣昭議員 環境消防委員会に付託されました議案8件につきまして、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第59号 札幌市
環境プラザ条例の一部を改正する条例案、議案第60号
札幌市リサイクルプラザ条例の一部を改正する条例案、議案第67号 札幌市
都市公園条例の一部を改正する条例案中関係分、議案第68号 札幌市
豊平川さけ科学館条例の一部を改正する条例案及び議案第69号札幌市
駐車場条例の一部を改正する条例案中関係分についてですが、主な質疑として、
指定管理者選定委員会のメンバーは行政内部の委員が多過ぎると考えるが、公正な選定のためにはもっと外部委員をふやすべきではないのか。
指定管理者制度の導入に当たっては、民間の
経営者協会の意見などを聞くことにより、制度を適用する施設の拡大に資することができたのではないか。都市公園の管理について、民間参入の間口を広げるためには、公園緑化協会が持つ公園管理のノウハウを公開する必要があると考えるが、どうか。公園の維持管理については、一定程度の指導によってNPOなどの参入も可能となり、ひいては、
指定管理者制度の趣旨が達成されるものと考えるが、どうか。
指定管理者の公募に当たっては、応募事業者などが経費的な要素を優先することによる市民サービスの低下が懸念されるが、どのような対策を考えているか。
指定管理者選定結果の情報公開を徹底し、次期
指定管理者選定における応募事業者の増加、競争の拡大を図っていくべきと考えるが、どうか。また、指定後の管理業務評価に当たっては、市民の声を反映したものとすべきと考えるが、どうか。選定基準として追加された障がい者の雇用確保など、福祉施策の取り組みへの配慮は本市の重要課題の一つであるが、どのように実効性を持たせるのか。環境プラザ研修室を有料化するとのことだが、環境活動推進会議などにおける意見を考慮し、無料の継続や最低限として減免措置を講ずるべきではないか等の質疑がありました。
討論を行いましたところ、共産党・宮川委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
引き続き、採決を行いましたところ、いずれも、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第31号 札幌市
火災予防条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、住宅用火災警報器の設置を義務づける場所は、法では就寝室や階段などであるが、改正条例案で台所を加えたのはなぜか、また、既存住宅への適用時期を平成20年6月1日とした理由は何か。火災警報器の設置を推進するため、近隣自治体との連携のほか、市民が購入しやすい価格となるよう関係業界などへの働きかけを積極的に進めるべきではないか。また、高齢者世帯などの低所得層に対する購入費補助やリース制度などの方策を検討すべきではないか。賃貸住宅の場合、貸し主と借り主のどちらが火災警報器を設置すべきか明記されていないが、確実な設置のためには貸し主側の設置を働きかけるべきではないか。火災警報器設置の義務づけに伴い、悪質な訪問販売などが行われることを懸念するが、広報PRなど、こうした被害の未然防止策をどのように図る考えか等の質疑がありました。
これらに対して、理事者から、近隣自治体との連携については、札幌広域圏内において、住宅用火災警報器の台所への付加設置及び既存住宅への条例適用について足並みをそろえており、今後も制度の円滑な普及に向けて連携を深めたい旨の答弁がありました。
討論はなく、採決を行いましたところ、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第16号 札幌市
防災会議条例及び札幌市消防等に協力援助した者の災害給付に関する条例の一部を改正する条例案及び議案第86号 財産の取得の件(
都市環境緑地用地)の2件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) 次に、厚生委員長 小野正美議員。
(小野正美議員登壇)
◆小野正美議員 厚生委員会に付託されました議案16件について、その審査結果を報告いたします。
最初に、
指定管理者制度の導入に係る議案第48号から第51号及び第55号から第58号についてでありますが、主な質疑として、非公募となっている老人福祉施設について、
指定管理者制度の原則である公募の実施に向けた検証、検討を制度導入後においても行うべきではないか。
指定管理者制度の導入で、受託者の人件費抑制が予想されるが、市の責任で管理すべき業務を安く済ませる行政運営につながっていくのではないか。福祉サービスについて、第三者機関による評価が予定されていると聞くが、
指定管理者の業務評価においても、こうした事業を活用すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。
次に、討論を行いましたところ、共産党・小川委員から、議案第48号、第50号、第56号から第58号については否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案第48号、第50号、第56号から第58号については、賛成多数で可決すべきものと、議案第49号、第51号及び第55号については、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、
指定管理者制度の導入に係る議案第52号から第54号についてでありますが、主な質疑として、児童会館において子ども運営委員会の設置を準備していると聞くが、子どもの権利条例の制定も踏まえ、大人の運営委員会との連携をどう進めていくつもりか。児童会館の開館時間を延長し、中・高生の利用促進に取り組むとのことだが、実際に利用してもらうためには広報PRの徹底が必要と考えるが、どうか。
指定管理者制度のもとで児童会館の機能を高めていくとのことだが、子育てサロンや障がい児の受け入れ等で柔軟な対応をしていくべきではないか。条例改正により、児童会館の占用使用料が定められるが、地域で子どもの健全育成に寄与している団体に新たな負担を強いることになるのではないか。しらぎく荘について、直営より少ない人数と予算で委託すると聞くが、住民への奉仕という公務労働者の最大の責任を放棄することになるのではないか等の質疑がありました。
次に、討論を行いましたところ、共産党・小川委員から、議案第52号及び第54号については否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案第52号及び第54号については、賛成多数で可決すべきものと、議案第53号については、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第8号、第9号、第11号、第22号及び第27号についてでありますが、質疑・討論はなく、採決の結果、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) 次に、建設委員長 坂本恭子議員。
(坂本恭子議員登壇)
◆坂本恭子議員 建設委員会に付託されました議案9件につきまして、その審査結果をご報告いたします。
最初に、議案第66号 札幌市
道路附属物自動車駐車場条例の一部を改正する条例案及び議案第69号 札幌市
駐車場条例の一部を改正する条例案中関係分の2件についてですが、主な質疑として、
指定管理者による施設の運営について、効率性の重視により市民サービスが低下することが懸念されるが、行政としてどのように対応していくのか。
指定管理者の選定に当たっては、外部からの委員の意見を積極的に取り入れ、公平な選定の確立に努めるべきと考えるがどうか等の質疑がありました。
これらに対して、理事者から、
指定管理者の選定委員会の構成については、選定の公平性の確保のため、外部の委員枠を拡大していきたいと考えている等の答弁がありました。
次に、討論を行いましたところ、共産党・井上委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案2件は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第70号
札幌市営住宅条例の一部を改正する条例案についてですが、主な質疑として、市営住宅の
指定管理者の公募については、北区及び東区のみで実施すると聞くが、今後、公募による指定をより拡大していく考えはないのか。市営住宅使用料の見直しについて、厳しい経済状況の中、入居者への過度な負担が懸念されるが、市としてどのような方向性で見直しを行うのか。住宅管理公社が市営住宅の
指定管理者に応募した場合、民間への開放という制度の趣旨を踏まえて、市としてどのように対応していくのか。市営住宅の駐車場の区分について、どのような考え方で設定しているのか、また、料金減免の基準についてどのような場合を想定しているのか等の質疑がありました。
次に、討論を行いましたところ、共産党・井上委員から、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案第70号は賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第23号から第26号まで、議案第78号中関係分及び議案第90号の6件についてですが、質疑・討論はなく、採決を行いましたところ、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) 次に、経済公営企業委員長 山田一仁議員。
(山田一仁議員登壇)
◆山田一仁議員 経済公営企業委員会に付託されました議案19件について、その審査結果をご報告いたします。
最初に、
指定管理者制度の導入に係る議案第61号、第63号及び第65号の3件についてでありますが、主な質疑として、
指定管理者に指定された民間法人が施設の管理を放棄した場合、どのように対処するのか。
指定管理者の選定の過程、結果については、市民にわかりやすく情報を公開すべきではないか。施設の清掃業務を障がい者の団体へ委託するなど、障がい者の就労支援について福祉的配慮が必要ではないか等の質疑がありました。
引き続き、討論を行いましたところ、共産党・小形委員から否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案3件は、賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
次に、
指定管理者制度の導入に係る議案第34号から第37号、第42号から第47号、第62号、第64号及び第67号中関係分の13件についてですが、主な質疑として、指定管理期間中の事業評価について、どのように行い、どのような方法で市民に公表していくのか等の質疑がありました。
引き続き、討論を行いましたところ、共産党・小形委員から、議案第34号から第37号、第42号から第46号、第62号、第64号及び第67号中関係分の12件について、否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。
続いて、採決を行いましたところ、議案第34号から第37号、第42号から第46号、第62号、第64号及び第67号中関係分の12件は、賛成多数で、議案第47号は、全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
次に、議案第15号
専決処分承認の件(
水道事業会計予算の補正)についてでありますが、主な質疑として、臨時特例措置として新設された高金利対策分の公営企業借換債のほかに、従来からある高料金対策分の公営企業借換債への借りかえができないのか。借換債の拡充に向け、国に対し、臨時的な特例措置などの要望を行っているのか等の質疑がありました。
討論はなく、採決の結果、議案第15号は、全会一致、承認すべきものと決定いたしました。
最後に、議案第12号及び第78号中関係分の2件についてでありますが、質疑・討論はなく、採決の結果、議案2件は、いずれも全会一致、可決すべきものと決定いたしました。
以上で、報告を終わります。
○議長(大越誠幸) ただいまの各
委員長報告に対し、質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大越誠幸) 質疑がなければ、討論に入ります。
通告がありますので、発言を許します。
飯坂宗子議員。
(飯坂宗子議員登壇)
◆飯坂宗子議員 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題とされております議案75件中43件に反対、残余の議案32件には賛成、陳情3件については採択すべきとの立場で、討論を行います。
指定管理者制度導入にかかわる議案第32号から第46号、第48号、第50号、第52号、第54号、第56号から第72号、第74号から第77号の40件は、公募により公の施設の管理を営利を追求する
民間事業者にも拡大するための条例改正であり、反対です。
地方自治体の仕事は、住民の福祉の増進を図ることが目的であり、札幌市が設置した公共施設は、本来、本市が直接管理し、市民サービスに寄与すべきものです。また、これまでの管理委託制度では、本市の管理権限のもとで、市が出資している団体や公共的団体に管理業務を委託しており、市の責任が明確にありましたが、
指定管理者制度では、実施主体に特に制約はなく、民間の法人などが管理を代行できることになり、公的責任の後退につながります。
本市は、人的サービスを行う施設については、当初、非公募の措置をとることにしておりましたが、精神障がい者社会復帰施設のこぶし館は、これまで管理を委託していた財団法人北海道精神保健推進協会が、委託料の減額に伴い、運営が困難になると判断して受託を返上したことから、公募することになりました。結局、
指定管理者制度導入により、民間の法人で働く職員の給与が低く抑えられ、安上がりの運営が強いられることになります。また、母子生活支援施設札幌市しらぎく荘は、現在、直営で、5月時点で公表された
指定管理者制度導入予定施設には含まれていませんでした。このたび、公募の対象施設として提案されておりますが、大幅な経費削減をねらったもので、低賃金、不安定就労を促進するやり方は、容認できません。
次に、札幌市
男女共同参画センター条例の一部を改正する条例案についてです。
女性料金を一般の半額とする
貸し室料金制度は、1962年に開設された札幌市婦人会館以来、本市が実施してきた女性の社会参加の促進、活動支援策として今日まで継続され、市民に大変喜ばれてきました。
ところが、昨年発表された財政構造改革プランで、女性料金の廃止による財政効果を2,000万円と見込み、男女共同参画審議会の答申を経て、今回、料金体系の一本化が提案されております。
現在の女性の置かれている立場について、本市の男女共同参画推進条例の前文では、社会全体では、男女の人権の尊重に関する認識が十分であるとは言えず、性別による固定的な役割分担意識とそれに基づく制度・慣行や男女間の不平等な取り扱いが依然として根強く残っていると分析していますし、今回の審議会の答申でも、男女の経済的な格差や、女性の差別的な取り扱いがすべて解消されるまでには至っていないと述べています。
男女共同参画センターが、今なお残っている男女差別を解消し、男女平等の社会に向けて活動を進めていく拠点の施設であることを踏まえるならば、女性料金制度を継続しつつ、共同参画の目的に沿った団体が使用する場合には、男女を問わず半額にして、市民活動を支援すべきです。
陳情第169号から第171号の3件は、いずれも
男女共同参画センターの貸し室料金における
女性料金制度廃止に反対するものであり、採択すべきものと考えます。
次に、
札幌市営住宅条例の一部を改正する条例案についてです。
市営住宅の共同施設である駐車場について、これまでは住宅管理公社の自主事業として運営していたものを、札幌市の公の施設として設置し、管理するための条例改正ですが、民間駐車場並みの料金を上限と決め、あとは市長が規則で自由に値上げできる内容になっており、問題です。
財政構造改革プランでは、駐車場料金の値上げで1億5,000万円の財政効果を見込んでおり、公営住宅法で低廉な家賃を義務づけている市営住宅の駐車場料金大幅値上げに道を開く今回の条例改正は、容認できません。
次に、議案第28号 札幌市
地方独立行政法人評価委員会条例案及び議案第89号
公立大学法人札幌市立大学の定款を定める件についてですが、いずれも、来年4月に開学を予定している市立大学を
地方独立行政法人法に基づく
公立大学法人として設立するための議案であります。
我が党は、大学設置に反対するものではありませんが、
地方独立行政法人法第2条では、効率的かつ効果的に行われることを目的としており、高等教育機関である大学の学問の自由や基礎的研究が保障されないことが懸念されます。また、
評価委員会は5人以内と規定していますが、大学という高度に専門的な分野の学術研究や教育内容について、少人数の評価委員で責任を持って正しく評価できるのか。中期目標に対する評価結果が大学への運営交付金にも反映されることを考えますと、大変疑問です。さらに、
公立大学法人の教授や助教授など教職員の身分は非公務員型と定められており、任期制の導入で不安定な雇用契約となるなど、大学のあり方として問題点を多く内在しており、独立行政法人化には反対です。
次に、議案第30号についてですが、これは、市立大学の
入学検定料及び入学料の額を定めるものです。
入学料について、市外からの入学者は国立大学標準額の28万2,000円に対して、市内居住者は半額の14万1,000円に配慮されているとはいえ、そもそも基準となっている国立大学の標準額が高額であり、高等教育の機会均等の確保、負担軽減を求める立場から、容認できません。
最後に、議案第20号 札幌市公衆に著しく迷惑をかける
風俗営業等に係る勧誘行為の防止に関する条例案についてです。
本条例案は、指定区域、すなわち薄野地区、大通公園周辺、札幌駅周辺を中心に、南北は北8条から南7条まで、東西は創成川通から西7丁目までの区域内において、性風俗店での稼動などに関する勧誘行為や誘引行為の禁止、また、卑わいな広告物の掲示等の禁止事項を定め、罰則を規定するものです。
いわゆるカラス族等の温床となっている背景には、社会経済、雇用状況、モラルの低下など根の深い問題があり、本来、こうした行為自体がなくなる社会が望ましいこととは考えますが、現実に存在している著しい迷惑行為に限定し、当面の
取り締まり策として条例化もやむを得ないものと考えます。
ただし、この条例が監視社会の第一歩となってはならず、過日の
総務委員会では、理事者から、監視カメラの設置は考えていない旨の答弁がありましたが、条例の運用に当たっては、一般市民の権利が不当に侵害されることがないよう十分留意することを求めておきます。
以上で、私の討論を終わります。
○議長(大越誠幸) 以上で討論を終了し、採決に入ります。
この場合、分割して採決を行います。
まず、陳情第169号から第171号までの3件を一括問題とします。
陳情3件を採択することに賛成の方は、ご起立願います。
(賛成者起立)
○議長(大越誠幸) 起立少数です。
したがって、本件は、不採択とすることに決定されました。
次に、議案第28号、第30号、第32号から第46号まで、第48号、第50号、第52号、第54号、第56号から第72号まで、第74号から第77号まで、第89号の議案43件を一括問題とします。
議案43件を可決することに賛成の方は、ご起立願います。
(賛成者起立)
○議長(大越誠幸) 起立多数です。
したがって、議案43件は、可決されました。
次に、議案第8号から第20号まで、第22号から第27号まで、第29号、第31号、第47号、第49号、第51号、第53号、第55号、第73号、第78号、第86号から第88号まで、第90号の議案32件を一括問題とします。
議案32件を可決、または承認することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大越誠幸) 異議なしと認めます。
したがって、議案32件は、可決または承認されました。
――
――――――――――――――――
○議長(大越誠幸) お諮りします。
本日の会議はこれで終了し、明日10月4日から10月26日までは委員会審査等のため休会とし、10月27日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(大越誠幸) 異議なしと認めます。
したがって、そのように決定しました。
――
――――――――――――――――
○議長(大越誠幸) 本日は、これで散会します。
――
――――――――――――――――
散 会 午後1時46分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 大 越 誠 幸
署名議員 小 谷 俵 藏
署名議員 峯 廻 紀 昌...