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平成16年(常任)建設委員会−11月26日-記録

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  1. 札幌市議会 2004-11-26
    平成16年(常任)建設委員会−11月26日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
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    平成16年(常任)建設委員会−11月26日-記録平成16年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成16年11月26日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時1分 ○村松正海 委員長  ただいまから,建設委員会を開会いたします。  報告事項でありますが,宮本委員からは,欠席する旨,連絡がございました。  それでは,議事に入ります。  最初に,陳情第109号 札幌市南区中ノ沢1812番地への除雪に関する陳情を議題といたします。  提出者から趣旨説明を受けるため,委員会を暫時休憩いたします。     ──────────────       休 憩 午後1時1分       再 開 午後1時13分     ────────────── ○村松正海 委員長  それでは,委員会を再開いたします。  質疑を行います。 ◆村上勝志 委員  私道といってもさまざまな道路があると思いますが,個人が所有する私道,建築基準法による指定道路は,札幌市全体でどのぐらいの延長があるのか,お伺いします。  次に,地域の皆さんが使われている道路であっても,私有財産であり,土地の所有者がいますので,この除雪は一義的には土地所有者がやるべきものと思いますが,市として私道の除雪の基本的な考え方についてお伺いします。 ◎猿田 雪対策室長  まず,全市の私道の延長ですが,本市における建築基準法による指定道路は全市で約260キロメートルあります。  次に,私道除雪の基本的な考え方については,本市が行う除雪道路管理者として行うものであり,札幌市が管理する道路のうち,機械での除雪が可能な路線を対象に実施しています。このため,札幌市が管理する道路除雪については,市としての義務,責務ということで,私道の除雪についてはその土地の所有者の方々が行っていただきたいと考えています。
     したがって,今回,陳情された地域の実情等は十分理解できますが,通常の道路除雪対象路線として位置づけることは非常に難しいものと考えています。 ◆村上勝志 委員  大変難しいというお話です。さらに,全市的に見ると260キロメートルの私道があることもわかりました。  ただ,そうは言っても,切実な部分もありますから,できる限り対象を広げて,少しでも何とかできるようにしていただきたいことを要望して,質問を終わります。 ◆伊藤理智子 委員  私は,現地を視察して陳情者の自宅前やほかの通りも見ましたが,幅員が10メートルの道路,8メートルの道路があり,冬の除雪は機械でなければ車や人が通行する道を確保するのは本当に難しいことがよくわかりました。地図混乱地区ということですが,10メートル,8メートルの幅員があり,本来ならば,地権者が同意すれば市道として認定し,除雪の対象となるところだと思います。地元業者のこの町内からの撤退ということで,今までのように除雪してもらうことが困難になったことは,地域住民にとっては大問題だと考えます。  陳情者も言われていましたが,高齢者が多い地域で,冬場に体調を崩して救急車を要請する頻度が高く,除雪されなければ救急車が入っていけないのは本当に命の危険につながると思います。また,火事が起きた場合にも消防車が入れません。灯油やプロパンガスなど,生活にかかわるものについても本当に大変なことになると考えています。市民の命と安全を守る立場に立って,札幌市としても特別に配慮し,除雪路線にすべきと考えますがいかがか,伺います。 ◎猿田 雪対策室長  私道除雪の基本的な考え方は,先ほど説明したとおりです。  ただ,私も現地を見て,地域の実情等も十分理解したつもりです。そういった意味で,今後,地域の実情を勘案しながら何らかの対策を相談できると思いますが,いずれにしても,通常の道路と同等の扱いをすることは非常に難しいと考えています。 ◆伊藤理智子 委員  何らかの形で実情も受けとめて相談に乗るということですので,それはぜひしてほしいと思います。  ただ,先ほど陳情者が言っているように,この場所は地図混乱地区であり,こつこつと地権者に働きかけて札幌市の地図整備事業まで持っていけるようにと頑張っておられます。古い土地で地権者がだれなのかわからなくなっているところもあり,一軒一軒,地権者の同意をとり,地図を整備し,市道認定まで行き着くには大変な作業だと思います。こうした特別な事情もあること,陳情者が地域で運動して整備を行えるように努力していることなどを考慮して,対策を講じていくべきだと考えます。  また,地元のこうした努力に札幌市も協力して,一刻も早い地図整備事業ができ,市道認定ができ,除雪を行えるように支援していくべきだと思いますので,このことを強く求めて,私の質問を終わります。 ◆松浦忠 議員  1点目は,この地域は区域区分上どうなっているか。  2点目は,この地域の代表の方は,今,市道認定してもらうべく,期成会をつくって一生懸命に道路部分土地所有者からの寄附を集めていますが,札幌市の現行の認定基準でこの地域を認定できるかどうか,この2点をお伺いします。 ◎山田 管理部長  まず,1点目ですが,市街化調整区域です。  2点目の認定基準についてですが,ここは平成7年に調査測量を行っています。それは,平成6年に町内会から市道認定の申請があって,認定できるかどうかということで調査測量を行いましたが,その結果,公図と大幅なずれがある地図混乱地区になっており,これを整理するには地権者の総意が必要になります。したがって,ここが整理されないと,道路用地私有地の境界が明確にならないと認定はなかなか厳しい問題があるということです。 ◆松浦忠 議員  今,答弁があったのは,一般的に,市街化区域の中では認定は問題ないが,調整区域の中での認定の場合には認定基準をつくっていて,それには適合しているということですね。地図混乱地区であるという状況は別にして,今,札幌市がつくっている調整区域における新しい認定基準にはこの地域は適合しているのですか。 ◎山田 管理部長  認定基準として大きなものを挙げると,まず,道の指定を受けている道路用地であること,道路用地については市に寄附をする,さらには,道路用地私有地の境界が明確になっている,あるいは,道路用地幅員が4メートル以上ある,さらには,道路用地内には支障物件がないこと等々の基準がありますが,これらのものがクリアされれば認定は可能です。 ◆松浦忠 議員  認定が可能で,あと,地図混乱地区ということであれば,これは必ずしも個人の力によってやることではないのです。国土調査法が昭和26年にできて,昭和37年に国土調査促進特別措置法ができ,それに基づいて,現在,札幌市も地図整備事業をやっています。  国土調査法というのは,国が戦後に固定資産税という制度を導入して,それによって課税対象の土地の面積の確定を国がしなければならないためにこの法律ができているわけです。それに基づいて,各市町村は,地図地籍の整備をして,法務局不動産登記法に基づく登記をして,さらに市町村が作成した地図を法務局に備えつけなさいということになって,事業が行われているわけです。  したがって,地図整備事業については,法律の体系からいっても札幌市がやる責任があるわけです。あとの問題は,五百三十数筆の地権者からどのように寄附を集めて札幌市に提出するかということです。その中で,特に,死亡した場合は,調整区域なので土地を売買しても道路まで整理していないことが多いですから,道路認定課が窓口だと思いますが,認定課が中心になってもう少しきちっと手助けをして,寄附が進むようにしなければいけないと思いますが,その点についてはいかがですか。 ◎山田 管理部長  先ほど陳情者からも話があったように,今,不在地主の方々も含めて,総意を集めたいということで努力しているようですので,その推移を見守りたいと考えています。 ◆松浦忠 議員  推移を見守るのではなくて,やっぱり,役所が具体的にいろいろ手をかしてあげないと,例えば相続関係図などをつくるにしても,第三者は他人の戸籍謄本をとれませんから,司法書士弁護士に頼むとお金がかかって大変なのですよ。札幌市ならば職務権限の範囲の中でできるわけです。そうした具体的なお手伝いをして,一日も早く寄附が集まっていくようにしなければいけないと思います。  ぜひその辺のお手伝いをしてほしいと思いますが,今までどのようなお手伝いをしてきたか,お聞かせいただきたい。 ◎山田 管理部長  これまでも,陳情者から何回か相談を受けていまして,所在不明の地権者が多くて大変困惑をしているという状況は伺っています。私どもとしても,こういう状態は必ずしも好ましい状態ではありませんので,できる限りお手伝いをして,わかる範囲での協力をしていますし,それは今後ともしていきたいと思っています。 ◆松浦忠 議員  これは大変困難な仕事ですから,司法書士弁護士ではなく一般の人だけでやると大変な苦労です。苦労というよりもできないことがたくさんありますから,ぜひ,札幌市の道路認定課で全面的に支援して,一日も早く目的が達成されるように取り組んでいただきたいと要望します。  もう一つは,肝心の除雪の方です。  除雪については,多くは言いませんが,昭和30年代は石炭が暖房の中心だったのです。冬になる前に石炭を買って,それで暖房もとると同時に煮炊きもして,それで冬は越せたのです。ところが,国のエネルギー政策の転換によって石油とプロパンガスというものに変わっていったわけです。したがって,石油とプロパンガスが一日でも切れると大変です。プロパンガスは大きなボンベを二つ置くようにしているということですが,基本的には一つで間に合うようにしなければならないのが普通ですし,二つ置いても切れる場合があります。  そんなことからしたら,やっぱり,今の札幌の除雪は,この地区ばかりではなくて,命と生活を確保するための最低限の基準という位置づけになるわけです。したがって,札幌市の除雪路線にきちんと入れるべきだと思います。なぜ私が入れることを主張するかというと,固定資産税市民税も,法律に基づいて,応分の課税をされて,それをちゃんと納めている方々に対して最低限の生活を保障していくのは,税という制度でやっている今の国家のあり方からしたら,しなければならないことなのです。そういう観点で,ぜひ市長とも十分に相談して,生活に支障がないよう対応するよう要望して,終わります。 ○村松正海 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松正海 委員長  なければ,質疑を終了します。  それでは,取り扱いについてお諮りいたします。  取り扱いは,いかがいたしますか。  (「継続審査」と呼ぶ者あり) ○村松正海 委員長  それでは,陳情第109号を継続審査とすることにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村松正海 委員長  異議なしと認め,陳情第109号は継続審査と決定いたしました。  ここで,説明員の交代がありますので,委員会を暫時休憩いたします。     ──────────────       休 憩 1時30分       再 開 午後1時32分     ────────────── ○村松正海 委員長  それでは,委員会を再開いたします。  次に,平成16年度の除雪事業実施計画についてを議題とし,資料に基づき,理事者から説明を受けます。 ◎猿田 雪対策室長  ことしは,10月下旬に初雪を見て以来,比較的穏やかな日が続いております。ありがたいことではありますが,備えあれば憂いなしということで,平成16年度の除雪事業実施計画の概要について,お手元の資料に基づき,説明いたします。  まず,1ページ目の気象状況について説明します。  平年値についてですが,平年値は,昭和46年から平成12年までの30年間の札幌管区気象台観測値の平均であり,これは10年に一度更新されるものです。  上段の表に示してあるように,現在用いている累計降雪量平均値は496センチメートルです。また,初雪,根雪の時期については,それぞれ10月27日,12月4日となっています。年間降雪量の過去最大は平成7年度の668センチメートル,最小は,昭和63年の311センチメートルでした。ことしの初雪は,10月26日に観測され,平年に比べて1日早い記録となりました。  中ほどの表に気温を示していますが,平年値で12月がマイナス1度,1月がマイナス4.1度,2月がマイナス3.5度となっています,  次に,今冬の気象予報についてです。  10月25日に札幌管区気象台が発表した北海道地方の3カ月予報によると,11月は,日本海側とオホーツク海側で平年より雨や雪の日が少なく,太平洋側では平年より雨や雪の日が多い見込みです。12月と1月は,平年と同様に日本海側では雪の日が多く,太平洋側では晴れの日が多い見込みです。  なお,3カ月間の気温,降水量は,平年並みか少ない見込みです。  次に,2ページの,除雪事業における重点項目について説明します。  今冬は雪対策基本計画に基づき,重点的な施策も織りまぜるとともに,各工種にわたり効率的,効果的な除排雪を行いたいと考えています。  まず,バス路線排雪強化については,通勤・通学の市民の足を確保するため,バスレーンや狭小なバス路線排雪強化を図り,バスの定時運行の確保に努めたいと考えています。  次に,交差点排雪については,雪対策基本計画に基づく渋滞解消を目的とした交差点排雪を強化したいと考えています。  次に,歩行者対策については,地下鉄駅やJR駅,公共施設周辺歩行者の多い箇所を対象に,凍結防止剤や滑りどめ剤の散布を強化し,また,パートナーシップ型の歩行者対策として砂箱を増設したいと考えています。  次に,ロードヒーティングについては,雪対策基本計画で掲げる効率的,効果的な冬季路面管理を推進するため,縦断勾配がおおむね6%以下の幹線道路を対象に,既存のロードヒーティングを停止し,除排雪の強化と凍結防止剤散布強化による路面管理手法へ順次変更したいと考えています。  次に,IIIの道路除雪事業計画について説明します。  平成16年度の事業費は,ここに記載のとおり,115億4,600万円です。車道の除雪延長自然増雪対策基本計画に基づくレベルアップに要する費用を見込んでいますが,一方,設計労務単価などがダウンしたことにより,昨年度と同額の115億4,600万円という額になったものです。  工種別事業量事業費については,6ページに除雪事業計画一覧表という形で添付しています。また,平成16年度のマルチゾーン除雪の数については,昨年度と同様の39地区となっています。  それでは,具体的に説明します。  (1)除雪体制については,幹線マルチ除雪は,既に10月25日から業務に着手していて,作業期間は11月1日から3月30日までの150日間としています。地区マルチ除雪についても,11月12日に業務着手し,11月20日から3月30日までの131日間を作業期間としています。除雪センターについては,いずれも12月1日から3月20日までの開設とします。  また,雪害が発生すると予想される場合には,交通障害などによる市民生活への影響を最小限とするため,豪雪時の対応指針をつくっていますが,これに基づき,迅速かつ適切に対応したいと考えています。  (2)の車道除雪については,本市管理の幅員8メートル以上の道路と8メートル未満の道路のうち,機械除雪が可能な路線を対象として,降雪量だけではなく,地吹雪による吹きだまりの発生状況車両通行による圧雪状態や路面の不陸,いわゆるでこぼこ状態などを総合的に判断して計画的に除雪作業を実施することにしています。  車道除雪計画については,札幌市が管理する道路延長5,322キロメートルのうち,除雪計画延長5,127キロメートルを実施することとしています。除雪回数については,地区ごと降雪量により異なりますが,全市平均幹線道路が約25回,生活道路は15回を見込んでいます。また,除雪計画全路線を対象に,ロータリー除雪車による拡幅除雪を行い,車道の有効幅員の確保を図ることとしています。  次に,3ページをごらんください。  歩道除雪については,バス路線及び住宅の連檐した地域など,歩行者の多い幅員2メートル以上の歩道を対象に実施することにしています。歩道除雪計画では,歩道幅員2メートル以上の歩道3,781キロメートルのうち,除雪計画延長3,350キロメートルを実施することにしています。除雪回数については,全市の平均で16回を見込んでいます。  次に,運搬排雪については,まず,バス路線交通量の多い幹線道路及びJRや地下鉄の駅等,車両の集中する路線1,322キロメートルを対象に実施することとしています。このうちバスレーンに指定されている44キロメートル,また,狭小なバス路線の37キロメートルについては,バスの定時運行確保交通渋滞の緩和のため,排雪の強化を図るとともに,幹線道路同士交差点渋滞解消を目的に,今冬については50カ所を増強し,全市で220カ所の主要な交差点排雪を強化したいと考えています。  また,通学路については,教育委員会が指定している通学路のうち,シーズンを通して歩道空間が確保できない267キロメートルについて,排雪により道路幅員を確保し,児童の安全確保に努めたいと考えています。さらに,パートナーシップ関連排雪として,パートナーシップ排雪を実施する区域内の幅員10メートル以上の道路,348キロメートルについて排雪を実施する予定です。  次に,地域の方々からの申請に基づくパートナーシップ排雪については,過去の実績延長等を考慮し,10メートル未満の生活道路1,321キロメートルの事業量を見込んでいます。  次に,凍結路面対策については,安全で円滑な冬季交通を確保するため,幹線道路バス路線等について車道除雪及び主要交差点周辺除排雪強化を図るとともに,平和通厚別東通などの新設道路の開通により,9キロメートルの延長増となっており,全市では674キロメートルを対象に凍結防止剤の散布をすることとしています。  歩行者安全対策としては,歩行者の多い地下鉄駅,JR駅,また,公共施設周辺の歩道を対象に,凍結防止剤等の散布を強化するとともに,特に薄野地区,北24条駅周辺,麻生駅周辺の3地区を重点地区と位置づけ,歩道散布専用車による散布の強化,機械に装着したつめで圧雪路面に傷をつけてつるつる路面を解消する作業なども行いたいと考えています。  また,市民とのパートナーシップによる歩行者対策として,砂箱の設置を早期に達成するため,今冬は100個を増設し,全体で522個の設置を考えています。  次に,ロードヒーティングにかわる路面手法については,昨年度実施した15区間を継続するとともに,今年度,新たに南区の2区間を加え,17区間について実施することとしています。  次に,4ページをごらんください。  市民助成トラックについては,町内会などの運搬排雪を支援するために無償貸し出しトラック制度を設けていますが,今年度は6,500台を見込んでいます。  次に,雪堆積場については,本市が行う運搬排雪や市民,企業から持ち込まれる排雪に対応するため開設するものですが,昨年開設した市専用の第1新川橋上流右岸及び白石東地区雪堆積場を廃止することとしました。これに対して,今冬については,初めて札幌市域外に開設する石狩湾新港西地区堆積場を加えて4カ所を新たに開設します。これにより,昨年より2カ所増の60箇所の雪堆積場を開設し,総搬入量は1,590万立米を見込んでいます。  内訳としては,豊平川を初めとする国や道の管理する河川敷地が17カ所,札幌市有地が13カ所,民有地が30カ所となっていて,この60カ所のうち,市専用雪堆積場としては25カ所を考えています。  また,早期の降雪に対応するため,12月1日から4カ所の雪堆積場を開設することとしています。この4カ所のうち,北区,南区,手稲区の3カ所については,24時間の受け入れを行い,清田区の雪堆積場については,日中のみの開設を予定しています。その他の雪堆積場については,12月20日の開設としていますが,降雪状況等に応じ,準備が整い次第,早期に開設したいと考えています。  次に,広報業務についてですが,市民,企業との連携を深め効率的な雪対策を推進するため,積極的な広報活動として,広報さっぽろのほか,札幌市ホームページなどのメディアを幅広く利用し,また,各区に除雪だよりなどを作成してもらい,区役所やまちづくりセンターなど公共施設を中心に掲示し,市民PRに努めたいと考えています。また,児童の雪対策への関心を高めるため,環境局,水道局,下水道局と共同で,小学生用の副教材として冊子を作成し,授業に活用しているところです。  次に,その他の事業について説明します。  流雪溝についてですが,藻岩下流雪溝,安春川流雪溝新琴似流雪溝など,合計7カ所が供用中です。  次に,融雪施設については,厚別融雪槽発寒融雪槽都心北融雪槽など,合計9カ所が供用中です。また,今年度は,公園などのオープンスペース等下水道を活用して地域の雪を処理する地域密着型の融雪施設を新たに豊平区の月寒公園に整備し,平成17年1月の供用開始を予定しています。  次に,5ページをごらんください。  施設型雪堆積場について説明します。  都市化の進展に伴い,雪堆積場の確保が年々難しくなってきていることから,専用の用地を確保し,夏にはスポーツ広場として使用できる複合施設としての雪堆積場を整備しています。既に,屯田地区雪堆積場の整備を終えていますが,今年度は澄川地区雪堆積場発寒地区雪堆積場の2カ所についての整備を進めています。  ロードヒーティングの今後の整備については,老朽化した施設の改修工事を計画的に行うこととしていて,今年度は中央区の主要道道札幌環状線ほか6カ所並びに光星学園歩道橋1カ所を実施したところです。  以上,平成16年度の除雪事業実施計画の概要を説明しましたが,今後,全区一丸となって,事故のないよう効率的な除排雪事業に努めたいと考えていますので,よろしくお願いします。 ○村松正海 委員長  それでは,質疑を行います。 ◆村上勝志 委員  まず,官貸車の配置計画は早期に公表すべきでないかという視点で質問します。  除雪を担っている企業は,長引く構造的不況の中で,倒産や除雪業務から撤退していると聞いています。このことによって除雪機械は減少の傾向にあり,特に汎用性がなく,老朽化が進んでいる歩道ロータリーの台数が減少しているとも聞いています。一方,除雪企業では,老朽化した機械でも修理をして使用し,除雪に貢献しようと頑張っているわけですが,老朽化した機械の修繕に多額の費用がかかることから,企業としては,市が保有をしている官貸車を借りて除雪業務を続けたいという声もあります。  官貸車両の配車は,幹線マルチ除雪では8月下旬に公募要件で公表しています。企業としては,次年度の除雪の受注に備えて,8月の前から車検切れとか壊れている部分の修理を行っています。したがって,官貸車の配置が早い時期にわかれば,ことしは車検を取らないでおこうということも含めて費用の軽減にもつながるので,そうすべきと思います。企業にとっては,市保有貸与台数の決定が除雪業務への参入に大きく影響するので,市として,安定した除雪企業の確保のためにも,官貸車両の配置計画を早期に公表すべき思いますが,この点をどう考えているのか,伺います。  もう一点は,今,国の三位一体の改革は大詰めを迎えて攻防が続いています。財務省では,地方財政計画に過大な見積もりがあって,7兆円から8兆円ぐらいは削れるのではないかという話も聞いています。本市も,平成18年度には265億円の収入不足が見込まれると,過日,新聞で報道されていましたが,当然,今後は市民の方々の協力が必要になってくると思っています。  ここ二十四,五年,連続して市民要望の第1位は除雪であり,その反面,除雪に対する認識も相当に持っていると思います。しかし,先ほどの説明にもありましたが,連合町内会などに伝わってはいるが,一般の市民の方々まで伝わっているのかと思うのと,いろいろな部分で周知徹底されていない部分があるのではないかと感じます。  その一つは,車道上の違法駐車もしかりですし,除雪前にごみが出され,雪に埋もれてしまって散乱することもあります。また,みんながそうしているとは言いませんが,自分のところの雪を道路に投げていることなど,マナーが守られないことについて協力を仰ぐ上でPRが必要だと思います。  そこで,市民への協力をお願いするために,具体的にどのようなPRをしようとするのか,その取り組みについてお伺いします。 ◎猿田 雪対策室長  まず,1点目の札幌市が貸し出す官貸車の配置計画をできるだけ早期に公表すべきでないかというご質問ですが,本市の除雪機械貸与台数については,道路除雪業務の公募時,幹線マルチ除雪では8月下旬,地区マルチ除雪では9月中旬に公表しています。公募開始から業務開始まで約2カ月間の期間をとっていますので,その期間の中で除雪車両の点検整備等についての対応が一たんは可能と考えております。  しかし,委員がおっしゃるように,マルチゾーン除雪への市の保有車の貸与台数が企業の保有機械の修繕計画や企業体の結成にも大きく影響するものと考えますので,今後,配車計画についてはできるだけ早い時期に公表するように検討したいと考えています。  次に,雪対策について,市民に対するPRを強力にやっていくべきではないかというお話です。  私どもとしても,雪対策を円滑に進め市民に快適な冬を過ごしていただくためにも,市民の皆様に最低限のルールといいますか,守っていただきたい事柄が幾つかあります。今月初めに手稲区では雪と市民生活をテーマにタウントークを開催していますが,雪対策を効果的に行うには明確な役割分担と冬の生活に関するルールづくりが必要だという提言がされました。したがって,これら市民の守るべきルールについて,市民一人一人によく知っていただいて行動してもらうため,PRしていくことは非常に重要だと考えています。
     このことに対して,今冬は具体的にどんなことに取り組むかですが,まず,除雪連絡協議会でこういったことについての文書を配付するなど,改めてPRをします。さらに,12月1日から配布される予定になっている広報さっぽろ12月号の雪対策事業に関する特集の「雪国に暮らす」の中でも,先ほどの手稲区のタウントークの紹介とともに,「みんなで実行しよう,札幌市民の冬のルール」ということで取り上げるつもりです。従前は,市民へのお願いごとやルールは文字だけで箇条書きにしていましたが,ことしから,少しわかりやすく絵を入れた形にして,市民に理解,協力を求めたいと考えています。  今後は,各区が発行する公共施設などに掲示する除雪便り,雪対策室のホームページで掲載している雪通信などでもこういったことを取り上げてPRしていく考えですし,また,ラジオの市政広報番組や新聞などのメディアなども積極的に活用したいと考えています。また,出前講座やまちづくりセンターなどを通じて地道なPRも行っていきたいと考えています。 ◆村上勝志 委員  そのとおりだと思います。放置車両があれば,傷つけてしまうとまずいので,避けて除雪せざるを得ません。その車がなくなったら,そこに雪が積まれるわけですから,それに対する苦情が除雪センターに多く行って,業者が泣いているような状態であると。一方で,そこを片づけるとなると,市の支出になるのか,業者が持つのかよくわかりませんが,いずれにしても二重の支出になります。さらに,ごみの問題にしても,春先の排雪のときに,ペットボトル類が多いのでしょうか,それらが河川敷から川に流れ出して漁業にも悪影響を及ぼし,河川敷の雪堆積場がだんだん使えなくなってきています。また,苦情の中でかなり多い部分を占めているのは,間口に雪が堆積されるので,それを何とかしてほしいというクレームが多いということも聞いています。  市民に協力をお願いする以上は,市としても何らかの努力をしていかなければならないと思います。例えば,間口の道路に近づくときには,押すばかりでなく,横に入っていかないような工夫をすると。ただ,そうした場合にはゆっくり行かなければならないので時間がかかり過ぎるとか,いろいろな課題はあると思いますが,それなりにいろいろな工夫もできると思いますので,そういったことも考えながら除雪業務,体制に努力していただきたいことをお願いして,終わります。 ◆小田信孝 委員  手稲区のタウントークで,雪の対策について,市長を中心に,有識者,学校教育関係者,父母の皆さんにお集まりいただいてやっていただき,私も詳しく中身を読みました。  特に除雪となると,各区の土木センターの皆さんが,ことしは風台風があって,倒木で本当に大変な思いをして苦労されてお疲れだったと思いますが,また,雪の問題で,毎年繰り返されるわけですが,これから大変なご努力が必要ということで,土木センターの皆様には本当にお世話になりますが,ひとつよろしくお願いします。  平成16年度の事業は115億円ということで,前年度と同額でありますから,ほかの方がどんどん削られている状況の中で,よく同額を確保していただいたと思います。ぜひ,これからは市民の要望を受けて中身をしっかりとお願いしたいと思います。  そこで,通学路排雪について伺います。IIIの(4)の運搬排雪のエに通学路排雪が出ていますが,「3学期開始(1月19日)までに排雪を実施し」云々となっています。実は,札幌市内10区の中では非常に複雑で難問の道路を抱えていて,そこがたまたま通学路になっているところが結構あります。手稲区にもあって,こういう通学路排雪については,地元からも要望が出されています。要望を全部かなえるわけにはいきませんが,267キロは大変な長さですが,この中で,例えばがけ地があるとか,雪を飛ばせないとか,いろいろな事情を抱えていますので,そういうところについては,スポットでも結構ですから,排雪の回数を1回だけではなくして,学童が安心して通えるようにしてもらいたいと思っています。  特にバス路線とか,違法駐車があってきちっと除雪できていないと,通学する小学生は車道に出て学校まで歩かなければならないので非常に危険です。タウントークでも出ていましたが,学校関係者は事故の発生を心配しています。ですから,通学路排雪については,限られた予算の中で非常に厳しいことはわかりますが,道路事情で厳しいところは皆さんも大体わかっていると思いますので,ぜひことしも頑張っていただきたいと思います。  その辺は教育委員会との話し合いもあると思いますが,大体どんなふうになっているか,最近の情報がありましたら教えていただきたい。  もう一点は,砂箱ですが,今冬は100カ所増設するということで,全体で522カ所です。随分,目立つようになりました。実際に十字路でつるつるになってお年寄りが転倒するのを目撃していますから,砂箱が目に入ればまいてあげようという気持ちになると思います。あるいは,自分が運転している坂道であればみずからまこうという気持ちになると思います。今冬は100カ所の増設ですから,平均すると1区10カ所になります。それぞれの区で要望が出ていると思いますが,砂箱増設と同時に,砂をまく市民の協力がないとだめです。タウントークでも意見が出ていましたが,学校の先生が児童を指導して一緒に砂まきをやっています。それは非常に有効な教育でもあるし,それから,それを見た父母の皆さんは,子供がやっているのだから我々もやらなければという気持ちになると思います。先ほど広報さっぽろに載せるという話がありましたが,そういうところもプラスして,市民の協力を得られるようにPRをぜひお願いしたいと思います。  最後に,手稲区に第2斎場ができます。決算委員会でも問題になっていましたが,国道337号線の普通の貨物トラックの往来と,実際に斎場ができたときに,斎場に入るために車がかなり並ぶと予想されます。手稲では新川通にも堆雪場をつくりますが,ことしあたりから交通量の実態調査などを行い,第2斎場ができたときの337号線の交通量のスムーズな運行について今から対応しないと,斎場ができ,普通のトラックが通っていて,雪の運搬が始まると相当な混乱が予想されます。  そういう意味で,ことしあたりから実態調査を行ってはどうかと思います。その辺はほかの局との話し合いにもなりますが,まず,当局としてはどういう考えか,伺います。 ◎猿田 雪対策室長  まず,通学路除雪については,児童生徒の分布状況等を調査して,児童生徒がある程度まとまって通学に利用する道路を基準として通学路の指定をしています。通学路除雪については,各区の土木部が学校やPTA,またスクールゾーン実行委員会がありますが,年に2回協議を行っています。また,各マルチの除雪業者と直接,現地パトロールなどを行いながら,除雪の方法とか通学路排雪の時期などについて協議を行う形で進めています。委員ご指摘の地域の特殊事情もあるので,それらについては各区できちんと対応したいと考えています。  また,砂箱については,個数は整備していますが,だれが砂をまくかはまだ知られていません。皆さんにまいてほしいのですが,自分たちが箱をあけてまいていいのだろうかということもあるようなので,PRするとともに,ことしは,気がついたときは皆さんがまいてくださいというステッカーを砂袋に張っています。これによって十分活用されることを期待しています。  それから,第2斎場のアクセス道路については,関係部局と協議しながら今後必要な調査等を進めていきたいと考えています。今はまだ具体的に取り組んでいませんが,これから考えていきたいと思います。 ◆伊藤理智子 委員  まず,除雪の機械について伺います。  冬期間の雪道を確保し,市民の暮らしと安全を守る上でも,除雪事業は雪国札幌市では避けて通れない重要な課題です。前段の説明では,今年度の幹線マルチ除雪は150日間,地区マルチ除雪は131日間という説明がありました。今年度,このマルチゾーン除雪にかかわる業者は延べ業者数として236社で,重複業者数を除くと実業者数が220社となっています。この業者の皆さんが札幌市の冬の除雪を行っていきますが,民間業者からは,機械が老朽化して買い代えの時期に来ている業者がふえているが,高額であり買いかえは難しい,札幌市として機械を買うための補助など何らかの対策を講じてほしいという声が多く聞かれました。  まず初めに,札幌市の除雪事業で使われている除雪機はどれくらいあって,そのうち,札幌市は何台持っていて,除雪を委託している民間業者はどのくらいの機械を持っているのか,伺います。  また,札幌市が除雪機械を買うときに,国から何らかの補助などがあるかどうか,伺います。  次に,凍結路面対策で,今年度,新たに南区の2区間でロードヒーティングを廃止することになっていると説明がありました。今回出された南区の2区間については,設置年度はいつで,何年経過しているのか,伺います。 ◎猿田 雪対策室長  まず,除雪機械については,車道拡幅とか排雪に使う機種としてはグレーダーとか除雪トラック,ショベル,大型ロータリーがありますが,市の保有台数が81台,企業が持っているのは953台で,トータル1,034台と把握しています。それから,歩道の除雪に使う小型ロータリーについては,市の保有台数が146台,企業側が持っているのは99台で,トータル245台です。滑りどめ剤等の散布車両については,市保有数が23台,企業が7台,合計30台で,以上を合計すると,市の保有台数が250台,企業持ちが1,059台,トータル1,309台という状況です。  それから,除雪機械を購入する場合の国の補助制度はあります。  それから,ロードヒーティングで平成16年度に停止を予定している西野真駒内清田線の南区の2カ所の経過年数は,曙町3丁目の部分が平成2年度の設置で14年経過しています。もう一カ所の真駒内東町3丁目は平成5年度の設置で11年経過している状況です。 ◆伊藤理智子 委員  全体の数で言うと,札幌市が250台,業者が1,059台ですので,札幌市の除雪の80.9%を業者の機械で行っていることになると思います。そういう中で,札幌市が機械を購入したときに補助があるということですが,業者の持っている機械が老朽化して買いかえの時期になっているところがふえています。しかし,機械は高額で何らかの支援策がなければ買いかえは難しいとのことですが,こうした現状について把握されているのか,また,札幌市としての今後の対策についての考えを伺います。  次に,ロードヒーティングです。  ロードヒーティングの耐用年数について,坂道ロードヒーティングの廃止問題で,この間,議論されてきましたが,2000年の第二部予算特別委員会の我が党に対する理事者側の答弁は,設置後,おおむね15年を経過すると全面改修が必要となり,また,15年等を目安にして改修を図っていこうと思っているなどと答弁されています。こうした発言から,私は,ロードヒーティングの耐用年数はほぼ15年かなと認識しておりましたが,今回の2カ所の廃止箇所は,1990年に設置されたところは14年,1993年に設置されたところは11年とのことです。14年たっているのは耐用年数になるかと思いますが,真駒内東町2丁目は,ロードヒーティングを設置して11年目とのことで,一般的に考えてみて,なぜ15年たっていないのに廃止するのか。  坂道の凍結路面管理手法としては,やはり,ロードヒーティングがすぐれていると思います。私は,ロードヒーティングの廃止については,市民やプロドライバーは納得していない方がほとんどだと思っています。坂道ロードヒーティングを廃止しないで,危険な坂道にはさらにロードヒーティングを設置してほしいというのが市民と話していてもよく言われるところです。そういう方々が,15年たっていないロードヒーティングはあと4年稼働することができるのではないかと考えるのは自然なことだと思いますがいかがか,伺います。 ◎猿田 雪対策室長  1点目の除雪機械についてですが,除雪事業を担っていただいている企業において,公共事業全体の縮減とか景気低迷によって体力が低下しており,汎用性の余りない大型除雪グレーダーとかロータリー除雪車除雪専用機械については,新規に購入することが難しい状況だということは十分認識しています。このため,札幌市の財政状況もなかなか厳しい状況ですが,今後とも,国土交通省の補助事業とか関係部局との協議を進めながら,本市が所有する除雪機械の割合を高めるように増強に努めてまいりたいと考えています。  それから,ロードヒーティングですが,耐用年数については,交通量とか設置している地盤の状況によって舗装面の磨耗などがそれぞれ異なり,いずれのロードヒーティングも耐用年数が15年ではなく,およそ10年から15年程度と考えています。  それから,停止箇所についてどのように決めているのかということについてですが,停止箇所については,ロードヒーティングの経過年数だけではなく,縦断勾配がおおむね6%以下の路線は,一律にとめるのではなく,その中で,幹線道路であって,凍結防止剤の散布とか除雪を小まめにやることについて連続的かつ均一に区間の路面管理をできる場所を選び,公安委員会や区の土木部とも協議しながら,安全性等を含めて総合的に判断して停止箇所を決定しています。  このため,先ほどご説明した南区の2カ所については,設置から相当年数を経ていることと,除排雪凍結防止剤散布強化によって,従来ヒーティングのあった区域の前後も含めて一定区間の路面管理水準を確保できる,安全性も十分確保できるという判断の中で決定しました。 ◆伊藤理智子 委員  除雪機械については,国にも働きかけて考えていくということですので,そうしたことも含めて,今後,買いかえの時期が迫っている業者の機械についても何らかの対策が講じられるように検討していただければと思っていますので,このことは強く求めておきます。  ロードヒーティングについては,交通量が激しいなどで傷みがひどいところもあり,10年から15年ぐらいの耐用年数だというお話がありましたが,市民の中では冬道の安全性に大きな不安を抱かれている方がたくさんいると思いますので,そうした説明についても徹底していただければと思います。  坂道ロードヒーティングについては,廃止計画が出された当時から,私ども日本共産党は,冬道での市民の安全を守る上でも,つるつる路面対策としても,ロードヒーティングは廃止するべきでないと主張してきました。凍結防止剤の散布などの路面管理でこの間に廃止したところは今のところトラブルはないようですが,自然現象ですので,毎年,雪の量や気温の変化など路面状況は違います。安全面での対策としても,一定程度,安全面が確保できる,路面管理が確保できる場所だというお話がありましたが,今後も危険のないよう考えていかなければならないと思います。  最後に,そのことについてお聞きし,質問を終わります。 ◎猿田 雪対策室長  停止した箇所については,毎年,一定の調査をしており,安全性を含めて,ヒーティングでの管理と管理手法を変えた場合で道路の管理水準が大きく変わらないことを検証しながら進めています。今後とも,そういった検証を踏まえながら停止検討を継続していきたいと考えています。 ◆川口谷正 委員  一つは,バスレーン排雪直後に商店などから後出しの排雪があります。私は,北3条通のバスを使うことが多いのですが,その北3条通を例に挙げると,排雪が終わって30分から1時間ぐらいたつと,排雪後の車道に1メートルか1メートル50センチ幅の雪が後出しされます。そうすると,せっかくバスレーンのある2車線の道路が1.5車線とか1車線になってしまいます。所々でじぐざぐになってしまうので,この対策については,各商店街が多いと思いますが,きちっと指導していただきたいというのが一つ目の質問です。  二つ目は,似たような問題ですが,倉庫とか配送センターからの排雪です。これも例を挙げますと,北34条東19丁目あたりに配送センターがあります。土木センターの方はよく承知していると思いますが,幅員が約12メートルくらいの道路で,片側が6メートルあります。そこに倉庫のヤードからの雪をどんと出して,高さが3メートルくらいの山にしてしまって,これが1シーズンずっと堆積状態にしています。  これは土木センターで認識していると思いますが,そういう業者や会社に対して責任を持って処理させるという強い指導をしないと,付近の住民は,交通上,非常に不便を来します。この点,どういう対応をしているのか,伺います。  三つ目は,間口除雪の関係で,玄関前に雪を置いてくれるなというのは一番多い苦情です。しかし,それに完全な対応はできません。それでは,次善の策としてどうすべきかですが,私は,やはり,町内の向こう3軒両隣で,高齢者や身体に障がいのある方で間口の部分をよけられない方には助っ人することでしかカバーできないと思います。この点では,昨年に増した対策を立ててほしいと思いますが,具体的にお答えいただければと思います。  四つ目は,凍結路面対策ですが,砂箱を設置して市民協力をということです。これは,庭先の方に依頼するしかないと私は思います。北1条西3丁目の交差点は,道新,MNビル,時計台ビル,市役所に頼んでつるつる路面に砂をまくことをしないと,何でも市にやれというのでは間に合いません。まさに市民と協働でなければいけないので,そういうことを交差点の庭先の方々に積極的にお願いして歩くことをぜひしていただきたいと思います。やっているのであれば,その点をお聞かせいただきたい。  五つ目は,除雪妨害対策についてです。違法駐車に対して,ことしはこれまで以上に何か的確な手段を講じられるのかどうか。このままでは,業者も困るし,地元も困ります。もっと強制力のある手段を講じてもらいたいと思いますが,対策があるかどうか伺います。  六つ目は,仲通と本通が交差する部分での山崩しをやってもらいたいのです。車が前に出ようとしても左右が全く見えないので,そろそろと頭出しをするわけです。山崩しは2月の後半ぐらいによく見られる現象ですが,これについて伺います。  最後に,スパイクタイヤのチェックの問題です。これからのシーズンと来春の3月上旬ぐらいからスパイクタイヤがかなりの頻度で見られます。私は,実際に調査をしたことがありますが,その時期は2%くらいの比率でスパイクタイヤがあらわれてきます。このチェックは,あなた方がやるのか,別のセクションがやるのかわかりませんが,きちっとやっていただかないと,また,車粉の舞う札幌になるのではないかと思います。  細かな点ですが,シーズンを前にして大事なことだと思いますので,お答えいただきたい。 ◎猿田 雪対策室長  いろいろなお話がありましたが,応援をしていただいている部分があるのでありがたいと思います。  せっかくバスレーン排雪をした後,後出しで雪が出されるということは,間々あると思います。そういう意味で,バスレーンに限らず,市民に守っていただきたいルールの一つとして雪出しはやめていただきたいということで強く言っていますが,なかなか実効性が上がらないこともあるかと思います。そこで,PRに力を入れるということで,そうした部分でも市民の理解を得られるように一生懸命やっていきたいと思っています。  同じように,建物から道路への雪出しについても,対象が特定されるのであれば直接お願いに行くこともできると思います。また,屋根から道路に雪が落ちるような構造になっているところは,道路管理課で危険家屋ということで押さえておりまして,必要に応じて事前に屋根の雪おろしをしていただくお願いをしていると聞いています。  それから,間口の除雪については,市民から要望や苦情が1シーズンに2万6,000件来ますが,その大部分が玄関前に雪を置くなということです。ただ,朝の通勤・通学前に五千数百キロを除雪するという体制の中では,間口の雪に配慮することはなかなかできないということです。このため,一つは,生活道路はそんなに急いで除雪をしないで,日中,機械の余裕ができたときにやるなど,計画除雪と呼んでいますが,そういったものを取り入れて間口除雪の緩和を図れないかと地元と協議しています。しかし,雪がふったらすぐに除雪に入るということになれているといいますか,そういう考えの方がまだ多いために,なかなか計画除雪の普及に至っていないところです。これらについても,除雪のやり方にもかかわるので,市民の意見等も踏まえながら今後検討していきたいと考えています。  それから,凍結路面対策ということで,地先の方に歩道に砂をまいていただく等々のお願いについてです。各区で,例えばコンビニエンスストアなどから砂まきをしたいという要望があって,砂をお店に届けたりして協力を求めている部分もあります。今後,そういった協力体制を拡大し,また,積極的に協力者を募ることもやっていきたいと思います。  また,路上駐車対策ですが,これは非常に問題になりまして,路上駐車があるためにその場所に何回も除雪に行かなければならず,非常にむだが生じています。正直に言うと,今のところ決定的な解決策はまだありません。  札幌市としても違法駐車の防止条例がありますが,それがなかなか守られていない,実行されていないことがあります。なおかつ,札幌市は強制力を持ち得ないので,警察と一緒にその地区でパトロールをしたときには,確かに違法駐車はなくなるのですが,また何日かするともとのもくあみという状況も現実にあります。これらについても,今後,一口に市民のモラルの向上と言ってもなかなかうまくいくかどうかわかりませんが,考えていかなければならない問題だと考えています。  それから,仲通と本通の交差点部の見通し確保ですが,交差点の見通し確保は重点事業の一つに入れておりますので,できるだけ取り組んでいきたいと考えています。  最後のスパイクタイヤの装着率のチェックについては,私ども雪対策室の方ではやっておりません。多分,環境局である程度押さえているかと思います。 ◆川口谷正 委員  余り満足のいかない答弁があります。例えば,違法駐車の扱いなどについては,生ぬるいと思いますが,今結論が出ませんので,私どもも早急に研究したいと思います。  また,間口に置かれた雪の対策もすかっとした答えがないのですが,これは,連町なり単町と十分協議して,雪の処理が困難な方に対しては町内でフォローしていくことをぜひ徹底していただきたい。できれば,除雪車が入ってきたときに,住んでいる方が立ち会って,同時作業的にスコップで何とかする方法が一番いいのですが,寝ているときに来る場合がありますので,そうなると朝に残っていることになります。その場合は,力のない方については町内でフォローするしかありませんので,その点の徹底をお願いして,私の質問を終わります。 ◆佐藤美智夫 委員  私は,国道36号線の札幌ドームから月寒方面にかけて車で通りますが,歩道の除雪について伺います。主に地下鉄の入り口かもしれませんが,開発局なのか,市なのか,大量の人が出てスコップとつるはしで歩道の雪をかいています。かき終わってから1週間ぐらいたつと,雪が降って,またもとどおりになる,そして,またやっています。市民から見ると,非常にこっけいというか,そういう話がよく出るのですが,あれは開発局なのか,あるいは地下鉄駅の入り口だから市がやっているのか,どこがやっているのですか。 ◎猿田 雪対策室長  あの道路自体は国道ですので,基本的には国で作業をしているのだと思います。ただ,交通局の敷地の中であれば区でやると思います。 ◆佐藤美智夫 委員  道路は国でやっているということで,地下鉄の入り口だから市がやっているわけではないのですね。  市民から見ると,非常にこっけいなのです。大量の人が出ているのです。地下鉄の入り口をやっているのであれば,それこそロードヒーティングにした方がいい,あるいは,地下鉄が動いて人が通る前に機械でざっとはねてしまえばいいことです。非常に税金のむだ遣いというか,雇用対策上やっているのかとよく聞かれるのです。開発局であれば私どもは何とも言えませんが,非常におもしろい現象だということを知っておいていただきたい。 ○村松正海 委員長  ほかに質疑はありますか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村松正海 委員長  なければ,質疑を終了します。  以上で,委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後2時38分...