市民が街の至るところで芸術・
文化の楽しみを享受する
環境づくりといたしましては、芸術の森の
野外ステージを整備したほか、身近な
芸術作品として市内に点在する彫刻をご紹介いたしますガイドブックの作成を行うとともに、
文化活動の場として
学校開放指定校を拡充いたしました。
次に、
スポーツの振興といたしましては、
札幌が誇る
プロスポーツチームであります
北海道日本ハムファイターズや
コンサドーレ札幌を
市民が愛着を持って支えていくための
事業を展開したほか、
スポーツに関する情報を
市民へ提供する
システムの整備などを進めてまいりました。また、2002
FIFAワールドカップの1周年
記念事業や、
アテネオリンピックの
アジア地区予選を兼ねました
アジア野球選手権札幌大会を行うとともに、
アジアでは初の開催となります2007年
FISノルディックスキー世界選手権札幌大会の開催へ向け、
組織委員会への
補助等を行いました。
さらに、かねてより
市民議論を踏まえて検討を進めてきました
市立札幌大学の設置につきましては、
平成18年4月の開学を目指し、
教育研究の
あり方等に関する
基本計画の策定に着手したほか、
施設整備に係る
基本設計を行ったところであります。
これからも、
札幌ならではのすぐれた芸術や
文化に触れる機会を充実するとともに、
市民のライフスタイルに合わせた多様な
スポーツ活動を身近に感じられる
街づくり、これを進めてまいりたいと考えております。
最後に、
市民自治と
市役所改革についての施策の成果であります。
私は、
施政方針の目標を、
市民の力みなぎる、
文化と誇りあふれる街と定め、その達成のために、
市民自治が息づく
まちづくり、これを施政の根本に据えることといたしました。そのための
仕組みづくりとして、
市民自治をテーマにしたフォーラムを開催し、自治基本条例の制定に向けた
取り組みを進めたほか、
市民意見を反映した市政を行うために、第三者による行政評価制度の導入に向けた検討会を開催いたしました。また、
市民の自主的な活動の拠点として、
札幌駅北口8・3地区に男女共同参画センター、
市民活動サポートセンターを初めとするさまざまな分野の
複合施設を昨年9月にオープンさせたところであります。
次に、
市役所改革につきましては、内部組織として
市役所改革推進室を設置するとともに、公募による
市民委員を中心とする
市役所改革市民会議を立ち上げ、
市民の視点による
市役所改革を
推進するための活発な議論を行いました。
市役所を
市民志向、成果志向に改革するためには、すべての職員、すべての組織が主体的に挑戦し、行動することが何よりも重要だと私は考えております。「
市民のために!挑戦する
市役所」というスローガンのもとで、職員一丸となってこの
市役所を改革してまいりたいと考えております。
以上、
平成15年度各
会計の
事業執行の概要について申し上げましたが、
議案第1号から第7号までの各
会計決算につきましては、決算書のほかに、歳入歳出決算事項別明細書、
決算説明書、その他の
決算に関する書類及び
監査委員審査意見書を添付しており、また、継続
事業年度が終了した継続費につきましては、報告第1号から第3号までの精算報告書をあわせて提出しておりますので、詳細につきましてはこれらを対照、検討の上、ご認定をいただきたいと存じます。
以上で、各
会計決算の説明を終わりまして、次に、補正
予算、その他の諸案件の説明に入らせていただきたいと存じます。
初めに、
議案第8号は、
平成16年度
札幌市
一般会計補正予算であります。
まず、歳入歳出
予算の補正でありますが、補正項目の第1は、新たに国から財源の見通しを得た都心交通再生
事業として、道路空間の再配分を予定しております
札幌駅前通において社会実験を実施するための経費を追加するものであります。
補正項目の第2は、年度内に新たな
予算措置の必要が生じた経費を追加するものであります。まず、
仮称札幌市立大学につきまして、去る7月に
基本計画がまとまりましたことから、
平成18年4月の開学を目指して校舎等施設の整備に着手することとし、継続費を設定するとともに、所要の経費を追加するものであります。また、不足が生ずる見込みとなりました法人
市民税の還付金等を追加するほか、今年度から学校開放
事業を行うすべての施設において利用者の希望に応じた冬期間の暖房を行うこととし、必要な経費を追加するものであります。
以上によります一般
会計歳入歳出
予算の補正総額は、4億3,516万2,000円となります。この財源といたしましては、市債等の特定財源2億3,416万2,000円を充て、差し引き2億100万円の一般財源につきましては、
平成15年度からの繰越金をもって充てるものであります。
次に、債務負担行為の補正でありますが、これは、円山小学校の改築に際し、仮校舎として旧大通小学校を利用することに伴い、児童が登下校時に利用するスクールバスの運行等の業務委託契約を本年度中に締結する必要がありますことから、債務負担行為を設定するものであります。
次に、
議案第9号
平成16年度
札幌市
介護保険会計補正予算は、
平成15年度に北海道から概算交付された介護給付費負担金の額が確定したことに伴い、その超過受入額について返還金を追加するものであります。
次に、
議案第10号
平成16年度
札幌市
公債会計補正予算は、このたびの一般
会計の補正に伴う市債を整理するものであります。
次に、
議案第11号
平成16年度
札幌市
高速電車事業会計補正予算は、国の火災対策基準の見直しに伴う地下鉄駅の排煙設備工事につきまして、新たに国庫補助の見通しが得られたことにより、設計終了後、本年度中に工事に着手する必要がありますことから、債務負担行為を設定するものであります。
次に、
議案第12号は、
札幌市
個人情報保護条例の全部を改正する
条例案であります。
近年の高度情報通信社会の進展に伴って個人情報の利用が著しく拡大するなど、個人情報保護制度を取り巻く社会情勢は大きく変化をしております。また、昨年5月には、国において、行政機関の保有する個人情報の保護に関する法律などの個人情報保護関連5法が成立しております。
これらの状況を踏まえまして、
札幌市におきましても、個人情報保護制度の見直しを行うために、昨年12月に制度の基本的な
あり方などについて
札幌市
個人情報保護審議会に諮問をし、本年8月に答申をいただいたところであります。本案は、この答申の内容を尊重いたしまして、現行の条例を全面的に改正するものであります。
その主な内容を申し上げますと、まず、利用停止請求制度を新たに設け、条例の規定に違反して個人情報の収集、利用、保有または提供がなされていると認められるときには、その個人情報の利用の停止、消去または提供の停止を請求する権利を保障することといたしております。また、個人情報の漏えい等に対する罰則規定を新設し、実施機関の職員や受託事務の従事者等が正当な理由がないのに個人の秘密が記録された公文書を提供したときや、実施機関の職員が職権を乱用して個人の秘密が記録された文書等を収集したときなどには、その内容に応じて最高で2年以下の懲役または100万円以下の罰金に処することといたしております。
なお、これに関連して、
情報公開及び個人情報保護に係る施策を
調査、審議する附属機関につきまして、
調査、審議の充実や運営の効率化等を図るために統合、再編を行うこととし、
議案第13号
札幌市
情報公開・
個人情報保護審議会及び
札幌市
情報公開・
個人情報保護審査会条例案を提出いたしております。
次に、
議案第14号
札幌市
都市公園条例等の一部を改正する
条例案は、都市緑地保全法等の一部改正に伴いまして、都市公園において除却した工作物等の保管方法など監督処分の手続を定めるほか、所要の規定整備を行うものであります。
次に、
議案第15号及び第16号は、いずれも工事請負契約締結の件であります。
まず、
議案第15号は、
仮称札幌市
自閉症者
専門施設の新築に係る主体工事でありまして、建物の規模は、鉄骨づくり地上2階建てで、延べ面積は3,091平方メートルであります。
次に、
議案第16号は、公営住宅の新築に係る主体工事でありまして、建物の規模は、鉄筋コンクリートづくり地上8階建てで、戸数80戸、延べ面積は6,818平方メートルであります。
以上2件の工事請負契約につきましては、地方自治法施行令第167条の5の2の規定によりまして、一般競争入札により、各
議案記載の請負業者が契約の相手方となりましたので、このたび、それぞれ請負契約を締結しようとするものであります。
このほか、
議案第17号から第19号までにつきましては、
議案末尾に記載の理由によりご了解いただけるものと存じますので、説明を省略させていただきます。
なお、報告第4号及び第5号は、調停及び工事請負契約金額変更に係る専決処分の報告であります。
以上で、ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
ありがとうございました。
○
議長(
武市憲一) 次に、
議案第20号の
提案説明を求めます。
飯坂宗子
議員。
(飯坂宗子
議員登壇)
◆飯坂宗子
議員 私は、ただいまから、日本共産党
札幌市議団所属の8人の
議員を代表して、今回、私外7名が共同で提出した
議案第20号
札幌市
住宅リフォーム資金助成条例案について、提案の趣旨を説明いたします。
この
条例案は、
市民が市内施工業者により自己の居住する住宅等の改良・改善工事を行った場合、その経費の一部を助成することにより、
市民の生活
環境の質の向上を図るとともに、多岐にわたる業種に
経済効果を与え、また、市内産業全体の活性化を促すことを目的としています。
助成対象者が所有している個人住宅及びこれに附属する施設を対象とします。また、マンション等集合住宅においては助成対象者の占有部分のみを、店舗、事務所または賃貸住宅との併用住宅等については居住部分のみを助成の対象とします。
助成金額は、対象工事経費の10%で、最高30万円を限度としますが、介護保険の住宅改修費支給、
札幌市住宅資金融資制度等、他の制度との併用を認めることにしています。例えば、介護保険の住宅改修費支給の対象工事費は限度額20万円で、自己負担は1割となっています。玄関や廊下への手すりの取りつけや和式便器を洋式便器に取りかえる工事等が対象となっていますが、このほかのバリアフリー化工事も含め、100万円かかる場合は差額の80万円をリフォーム資金助成の対象とし、その10%、8万円を助成することになります。また、高齢者、障がい者向けの無利子の
札幌市住宅資金融資制度は、スノーダクトへの屋根の改造を含む場合は400万円、含まない場合は300万円が限度となっています。仮に300万円の工事を実施した場合は、30万円がリフォーム資金として助成されますので、それを除いた270万円は無利子融資を利用することが可能です。さらに、このたびの台風被災者に対する災害住宅補修資金貸し付けの場合などにも、当然、併用を認めます。
今回の
住宅リフォーム資金助成条例案の対象工事は、天井・壁紙の張りかえ等の内装工事や、屋根・外壁補修などの外装工事を初め、2世帯住宅への改修工事、耐震、断熱、暖房、防音などに伴う工事、
環境負荷の低減を行うため太陽光・風力発電設備を設置する工事など、幅広い
市民の要望にこたえる内容になっています。また、助成対象者の敷地内の自家用駐車場ロードヒーティングまたは融雪槽、庭の緑化やガーデニング、門や塀の設置または改修に伴う工事など、住宅に附属する施設の各種工事も対象としています。
この条例が施行されれば、リフォーム関連の
建設業はもとより、配管工事や電気工事関係、さらには造園業など多岐にわたる業種に
経済効果を与え、市内産業全体の活性化を促進することになります。
ことし3月の
調査によると、全国では既に12都府県の57市区町が実施しており、兵庫県明石市では助成額の15.2倍、東京都目黒区では同じく24.7倍の工事が発注されており、
経済波及効果が極めて高いことが実証されています。
市内業者からは、この制度が実現されれば、住宅に関するほとんどの工事に該当し、施工業者の立場からもお客様に提案の幅が広がり、大変喜ばれる制度となることは間違いありませんと期待の声が寄せられています。また、リフォームを予定している
市民からは、一般
市民を対象にしているのがうれしい、制度ができれば改修時期を早めたいとの声も寄せられているところです。
この助成制度の
予算枠は5億円を予定しておりますが、全国の事例から推計して20倍の工事額、100億円が見込まれます。本市の財政負担は少なくても、
経済効果は大変大きなものです。財源は、市の出資団体105団体に対する補助金等526億円の1%を見直すだけでも十分確保できます。長引く不況で
市民の所得が減少し、市内
経済が低迷している今日、住宅改良・改修を手控えてきた
市民に喜ばれ、市内の中小業者に仕事が回り、なおかつ、リフォームに伴い、家具やカーテン、照明器具の買いかえなど、
地域経済の活性化に役立つものです。
施行は来年4月1日からとし、手続に必要な事項については規則で定めることにしています。
議員各位のご賛同を心からお願いし、私の
提案説明を終わります。ご清聴どうもありがとうございました。
○
議長(
武市憲一) お諮りします。
ただいま説明のありました
議案20件のうち、
議案第1号から第14号まで、第17号から第20号までの18件につきましては、議事の都合上、その議事を延期することとし、
議案第15号、第16号の2件につきましては、議事を続行したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
武市憲一) 異議なしと認めます。したがって、そのように決定いたしました。
これより、
議案第15号、第16号の2件に対する質疑に入りますが、通告がありませんので、質疑を終了いたします。
(
三上洋右議員「
議長」と呼び、発言の許可を求む)
○
議長(
武市憲一)
三上洋右議員。
◆
三上洋右 議員 委員会付託の動議を提出いたします。
ただいま議題とされております
議案2件を、総務委員会に付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○
議長(
武市憲一) ただいまの
三上議会運営委員長の動議に対し、所定の
賛成者がありますので、本動議を直ちに問題とし、採決を行います。
動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
武市憲一) 異議なしと認めます。したがって、ただいま議題とされております
議案2件は総務委員会に付託されました。
――――――――─―――――――――
○
議長(
武市憲一) ここで、報告いたします。
本日、熊谷憲一
議員から、会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。
理事者におかれましては、9月28日までに答弁書を提出されるように求めます。
――――――――─―――――――――
○
議長(
武市憲一) お諮りします。
本日の会議はこれで終了し、明日9月22日から9月27日までは
議案調査等のため休会とし、9月28日午後1時に再開したいと思いますが、ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
武市憲一) 異議なしと認めます。したがって、そのように決定いたしました。
――――――――─―――――――――
○
議長(
武市憲一) 本日は、これで散会いたします。
――――――――─―――――――――
散 会 午後1時43分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 武 市 憲 一
署名
議員 川 口 谷 正
署名
議員 恩 村 一 郎...