これについてどのような
考え方を持っているのか,もう一度,伺います。
◎
生島 財政部長 義務教育を受ける権利は,本当に大切であると思っていますし,
委員からご指摘のあった心配も当然であろうと思います。
ただ,何回も申し上げているように,当然,今,国において行われている
負担金の
全額が移譲されるべきだということと,その調整は
地方交付税において果たされるべきだということが,まさしく国の責務だと私は思います。そういう意味では,
そうした仕組みを通じて教育費の
財源が確保され,一定の教育レベルが保たれることになるだろうと我々は思います。
◆
井上ひさ子 委員 やはり,前提として,
全額税源移譲が盛り込まれる方向にあるべきだと思います。ただ,今のように,
義務教育費の
財源を制度的にきちんと保障するものではないです。それだけに,交付税が全体的に縮小されていく中で,
義務教育費だけが確保される保障はないと私は思うのです。ですから,
市長会,
知事会と議論が進んでいき,20日までにこれをまとめられますが,この問題については,本当に教育の水準が
引き下げられない
立場で本市として強く求めていただきたいと思います。
◆小林郁子
委員 私からは,24
ページの
地方交付税の
改革についてお伺いします。
地方交付税の
改革のところは,昨年と比べると,全面的に書きかえられています。昨年は,「
地方交付税について」という書き出しで始まったものが,「
地方交付税の
改革について」と変わっています。また,中身も,昨年は原則的な書き方ですが,ことしは,今の動向を受けてというような書き方です。
その中で,
地方のあるべき
行政サービスの水準について十分な論議を行った上でということを求めています。これは,具体的には,例えば今言われている
地方6
団体と国との協議というようなことなのか,
指定都市の間では具体的にどういうことを話し合ってこのようにまとめられているのか,お聞かせいただきたいと思います。
2点目は,下の2行は追加として入っています。これも,
地方公共団体の行
財政改革の努力を反映するような
地方交付税算定の
見直しですが,これを読んだ限りでは,例えば行
財政改革の努力をすると
義務的経費が減っていく,そうなると
地方交付税が減らされるということにならないよう,
地方交付税の算定の仕方を
見直してくださいということなのか,そのあたりをご
説明いただきたいと思います。
◎
生島 財政部長 まず,1点目は,
地方交付税の
改革のところで,
地方のあるべき
行政サービスの水準について十分な議論を行った上でという意図,趣旨についてです。
委員からお話があった今やっている
国庫補助負担金の
廃止・
縮減のこととは,直接的には
関係がございません。
地方交付税を算定する場合は,それぞれの
地方が標準的に行うべき
事務があり,その
事務にかかる
経費がこれだけだという算出をしますが,そのときの
事務の見方です。例えば,ことしの交付税が大きく削減された一つの要因としては,
地方の投資的
経費をかなり削減すると見て交付税を削減している仕組みになっています。そこで,その
実態をもっとよく見ていただき,
行政サービスの水準をよく議論して,
地方は今こういうことをやっていて,こういうことが必要なのだ,だから,それについて交付税
措置が必要だと,そういう議論を十分にしましょうというのがこの趣旨です。
それから,2点目は,新しく2行が追加されていますが,これは,政令
指定都市の課長会議の中でも若干の議論がありました。さらに,来週行われる局長会議でも,これをどうするかという議論はあるだろうと思っていますが,趣旨としては,インセンティブを与える意味で,
事務の効率化や
経費削減の努力を行った
地方公共団体には
地方交付税の算定において有利に取り扱われるような奨励的な制度をつくってほしいというのが
要望の趣旨です。
◆小林郁子
委員 先日,今年度分の普通
地方交付税について,
札幌市は臨時
財政対策債を合わせても10.9%の減になると発表されましたが,
指定都市全体では何%になっているのでしょうか。
それから,
札幌市は,昨年度はその前年度対比でプラス7.0%でしたから,10.9%減は相当な減になります。今後,
地方交付税についてはどの程度確保されるのか,その見通しについてもお伺いをしたいと思います。
◎
生島 財政部長 1点目は,普通交付税の
指定都市全体の減ですが,
指定都市で集計をしますと,
札幌市は10.9%の減ですが,全体では16.9%の減になります。
また,来年度の交付税の見通しはどうかということです。これについては,まさしく我々にとって最も関心が強く重大なことととらえております。今,こうなるという予測を申し上げるわけにはいきませんが,我々が希望することとして,先日出ました
基本方針2004の中で
一般財源は確保していくという大きな流れについて言及されておりますので,少なくともこれ以上削られることのないようにさまざまな努力を払っていきたいと思っております。
○
小野正美 委員長 ほかにございませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
小野正美 委員長 なければ,以上で質疑を終了いたします。
以上で,本日の
委員会を閉会いたします。
──────────────
閉 会 午後1時50分...