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  1. 札幌市議会 2004-05-28
    平成16年(常任)総務委員会−05月28日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成16年(常任)総務委員会−05月28日-記録平成16年(常任総務委員会  札幌市議会総務委員会記録            平成16年5月28日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時25分 ○長内直也 委員長  ただいまから,総務委員会を開会いたします。  報告事項は,特にございません。  議事に入ります。  最初に,議案第1号 平成16年度札幌一般会計補正予算(第1号)を議題といたします。  質疑を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  なければ,討論を終了いたします。  続いて,採決を行います。  議案第1号を可決すべきものと決定することに,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  異議なしと認め,議案第1号は可決すべきものと決定されました。  次に,工事請負契約の締結に関する議案第17号,第18号及び第19号の3件を一括して議題といたします。
     質疑を行います。 ◆小須田悟士 委員  各請負契約落札率が,それぞれ幾らであったのか,お伺いします。 ◎中村 管財部長  まず,屯田北小学校新築工事については95.9%,それから,屯田北中学校新築工事については96.7%,手稲東小学校改築工事については95.9%となっております。 ◆畑瀬幸二 委員  落札率については,今,示されましたが,落札金額についてあらかじめ聞いておいたところ,屯田北小学校では9億9,600万円,屯田北中学校では9億7,970万円,そして,手稲東小学校では10億9,800万円ということでした。  そこで,今回,主体工事についての請負契約ということですが,主体工事以外にどのような工事があって,それらの工事についてははいつごろ入札を行う予定なのか,お伺いします。  それから,建設に伴う雇用創出効果についてですが,まず,学校建設工事では,請負金額のうち,どの程度金額下請業者に回っているものなのか,最近の実態について,お伺いします。  それから,学校建設するには,1校当たりどれくらいの作業人数が必要なのか,あわせてお伺いします。 ◎長谷川 工事担当部長  主体工事以外の工事内容についてですけれども,今回,提案しております3校の主体工事以外には,手稲東小学校では旧校舎解体工事,それから,屯田北小学校中学校では屋内運動場新設工事,また,3校に共通して機械設備工事電気設備工事があります。  これらの工事発注時期ですけれども,手稲東小学校解体工事については既に3月15日に,屯田北小学校及び中学校屋内運動場についても5月11日に入札を終えております。機械設備工事及び電気設備工事については,3校ともに6月上旬に入札する予定です。  それから,学校建設に伴う雇用創出効果についてですが,建築工事では多くの部分が下請工事になりますので,請負金額の7割前後が下請業者に回るものと推測しております。  次に,学校を1校建設するのにどれくらいの作業人員が必要かという点についてですが,昨年度,改築を行った平岸中学校では,職種としては大工,鉄筋工塗装工配管工,電工など数多くの職種にわたっており,作業に携わった延べ人数は約1万7,000人となっております。 ◆畑瀬幸二 委員  平岸中学校改築工事においては,延べ約1万7,000人が作業に携わったということでした。今回は3校の新改築ということですから,単純計算すると5万人程度作業に携わることになります。主体工事でこれだけですから,これに屋内運動場等工事を加えると,相当の雇用創出効果になります。そこで,主体工事以外の工事について,既に入札を終えている物件もあるということでしたが,それらの落札金額及び落札率について,参考までにお伺いします。 ◎長谷川 工事担当部長  既に入札を終えた主体工事以外の工事についての落札金額落札率についてですが,手稲東小学校解体工事については,金額は7,536万3,000円で落札率は85%です。屯田北小学校屋内運動場新築工事については,金額は4億2,000万円で落札率は96.46%です。それから,屯田北中学校屋内運動場新築工事については,金額は4億4,100万円で落札率は95.82%です。 ◆畑瀬幸二 委員  次に,設計内容についてですが,3校の設計内容について,あらかじめ説明いただいたところ,今年度から,障がいのある児童生徒等に配慮してエレベーターを設置する計画であると聞いております。私は,以前に,O−157対策上,必要なドライシステムの導入,あるいは,リサイクル推進のためのリサイクル加工などについてやりとりした経緯があります。それらについても,標準仕様ということで導入されていることは結構なことだと思います。  そこで,このほかに,今回建設する学校で,どのような特色ある設計が行われているのか,お伺いします。 ◎長谷川 工事担当部長  各校の特色についてですけれども,3校に共通した特色としては,委員お話しの,障がいのある児童生徒車いすを利用する方に配慮した車いす対応型エレベーターの設置です。また,校舎の暖房を効果的に行うために,より断熱性能の高い断熱サッシを採用しております。また,校舎内部には,児童生徒が自由に利用できるたまり場的なスペースを随所に確保しております。このほか,小学校では,多様な学習形態に対応できるように,普通教室ワークスペース可動間仕切りを設けております。  屯田北小学校中学校では,隣接する防風林や,あるいは,自転車歩行者専用道緑地を生かした配置計画を行っております。また,自然エネルギー利用の取り組みとして,屯田北小学校では太陽光発電を導入しておりますし,屯田北中学校では地中熱を利用するなどの工夫をしております。一方,手稲東小学校は,明治5年の開校以来,130年余りの歴史を持つことから,現在,学校内に保存されております農耕具あるいは馬具などの開拓当時の郷土資料を展示するスペース計画しております。 ◆畑瀬幸二 委員  ただいまの説明によると,屯田の二つの学校については,隣接する防風林緑地を生かしながら,あるいは,学習教材となるようなものについて取り入れていくというような特色を持たせているとのことです。一方,手稲東小学校については,歴史に重きを置いたつくりにしているという説明でした。  年々,限られた財源の中でいい学校づくりに取り組んでいるわけですけれども,やはり,設計する段階でさまざまな工夫をしていかなければ,いいものはできないかと率直に思います。そこで,今後も,地域住民,あるいは,学校側の意見,要望を反映できるシステムをしっかりとつくりながら,今日的な課題である環境負荷の軽減をどう進めていくのか,あるいは,児童生徒学校を利用する住民にとって使い勝手のいい施設をどうつくっていくのかということについて引き続き追求していただきたいと要望しておきます。  最後に,議案とは直接関係ない質問ですが,委員長,私の質問の趣旨を聞いてから質問を認めるかどうか判断してください。  27日付の新聞に,本市の近隣する自治体で,指名情報が入った私物のノートパソコンが盗まれ,入札3件を中止したという記事がありました。また,他の新聞には,同市においては,再発防止のため,個人パソコン行政情報を入力することやデータ職場外に持ち出すことをやめるよう,再度,職員に周知するという記事もありました。  本市においては,相当な分量の契約入札件数があるわけですが,その情報管理実態は,どのようになっているのか。本市における危機管理システムについて大変気になりますので,直近の常任委員会ということで,あえてこの機会に聞いておきたいと思います。 ○長内直也 委員長  質問を認めます。答弁をお願いします。 ◎中村 管財部長  本市入札契約情報については,いわゆるオフコン―サーバーを使ってデータ管理しております。職員が使う際にはそれぞれサーバーにアクセスすると,使用者,使用した時間,使用した内容,何にアクセスしたかということがわかるように,そして記録に残るようにしております。それから,基本的にはデスクトップパソコン―据え置き型のパソコンということで,持ち出しするには非常に不便な大きなものですけれども―をそれぞれ職員一人ずつに割り当てており,個人所有パソコン持ち込み禁止としております。そのような意味で,庁外パソコン本体を持ち出すということは困難な状況です。また,専用クローズドシステムであるため,個々のパソコンにはサーバーにアクセスできるソフトを組み込んでおらず,仮に持ち出したとしても庁舎外で操作することはできません。したがって,パソコン本体を持ち出すことによりデータが流出するようなことは基本的にないものと考えております。  また,これまでもデータ電子化が進んできましたので,安全管理については慎重に取り組んでいかなければならないということで,これまでは市民もある程度執務スペースに出入りできるような体制でしたけれども,専門にデータを扱う契約管理課については,ことしの4月から職員以外の方が執務スペースに立ち入れないようにレイアウトを変更しております。このように,情報管理については可能な限り,慎重を期しているところです。 ◆松浦忠 委員  今回の3件の契約のうち,岩田建設札幌土建が受注している2件の工事については共同企業体代表者が昨年と同じ人物なのです。これに対して,同業者から,指名競争入札で,毎年,同じ代表者企業体落札するということは,札幌市の指名競争入札が公正に行われていないからではないかという疑問が寄せられました。まず,この2件の指名はどのような形で行ったのか,その考え方,基準についてお伺いします。  次に,Aクラスのこの種の大型工事落札率についてですが,昨年と比べてもコンマ何%か下がっただけということで,全体的には落札率が高い状況にあります。一方,先ほど明らかにされたように,手稲東小学校解体工事については,解体費7,000万円余ということですから,恐らくBクラス業者入札に応募したのではないかと思います。この契約落札率は85%台ということですから,Aクラス入札平均落札率と10%程度差があります。この入札については結果としてかなり競争が働いていると見受けられますけれども,どのように認識しているのか,お伺いします。 ◎中村 管財部長  まず,平成15年度と16年度で,JV自体構成員が全く違うわけですけれども,代表者が同じだということで,二年連続で同一人物が代表者となっている共同企業体が受注することについてどうなのか,指名のあり方についてですが,この入札自体は,制限つきの―市内に事業所が1箇所以上ある企業による一般競争入札―基本的にはどの企業でも応募できるもので,こちらから指名するような入札方式ではありません。結果として,昨年度と同じ業者が応募してきたものと考えております。  それから,Aクラス落札率が高く,それ以外については低いということについてですが,これは,実態としてそのようになっておりますけれども,特にA1,A2クラスは登録企業数が少なく,B,Cクラス指名競争入札が多いという状況もあります。そうなると―指名競争入札の場合は,5社,7社,9社というように参加業者数が少ないこともあり,価格競争が激化することで結果的に少し差が生じているのではないかと考えております。 ◆松浦忠 委員  まず,今回落札をした3社の企業体代表社には,いずれも,本市課長職以上の幹部職員が,天下りで再就職しております。それぞれの応募企業体の中で,代表を務めている企業を見ても,恐らく市の課長職以上の幹部職員が再就職していない企業はないのではないか―私が認識している範囲ではありません。  例えばBクラス入札でも,昨年の実態などの資料を見ると,落札率の高いもの,それから,落札率最低制限価格のところで同点になって,抽せんを行ったものがあります。そこで,落札率が高いものを調べてみると,中でも落札率が上位の入札については,ほとんど市の課長職以上―中には係長職も含めて―市職員が再就職しているグループだけが指名になっているようなものも見受けられるわけです。もちろん,Aクラスであっても再就職者のいない会社もあります。  そのようなことから,再就職した職員が何らかの役割を果たしているということが言われておりますけれども,私も,この落札結果などから見ると,そう言われることはあながち否定できないことではないかと思うわけです。この点について,どのように認識しているのか,お伺いします。  とりわけ,Bクラスについては,会費を払って―指名になると,その入札に関する情報を入力する。そうすると,どこの会社がどの工事指名になっているかがわかるシステムがあって,現在,運営を続けているという実態などもあります。  この種の問題について,市はどのように把握しているのか。この問題は,過去にも議会でも取り上げた経緯がありますが,やはり,A1クラスもA2クラスもBクラスも,それぞれ知恵を働かせていろいろなことをするけれども,それを防止することが発注者である市の責任であると思うのです。その点についてどのように対処しているのか,あわせてお伺いします。 ◎中村 管財部長  適正な競争を確保していくということは,我々,契約セクションの大きな役割の一つですし,適正な競争が確保できるように,引き続き,改善できるものについては取り組んでいるという状況です。今後とも,そのように対応していきたいと考えております。  ただ,市職員が再就職することによって落札率に影響があるのではないかということについては,入札自体工事内容発注時期など,それぞれの企業経営判断などいろいろな要因競争した結果であり,特定の要因についての因果関係を結びつけることは難しいのではないかと考えており,具体的に再就職者との関係などについて調べたことはありません。 ◆松浦忠 委員  皆さんも,だれがどこに再就職しているかという情報もおよそ把握していると思いますので,極力調べて,BクラスCクラスなどで,市職員が再就職している企業だけを対象とした指名などが行われないように,ぜひ注意していただきたい。私の調査では,結果としてそのような実態もありますし,また,関係業界の中ではそのように言われておりますので,この点は指摘して,取り組んでいただくことを求めておきます。 ○長内直也 委員長  ほかにございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  なければ,討論を終了いたします。  続いて,採決を行います。  議案第17号,第18号及び第19号の3件を可決すべきものと決定することに,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○長内直也 委員長  異議なしと認め,議案第17号,第18号及び第19号の3件は可決すべきものと決定されました。  以上で,本日の委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後1時53分...