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平成15年(常任)建設委員会−11月11日-記録
平成15年(常任)厚生委員会−11月11日-記録

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  1. 札幌市議会 2003-11-11
    平成15年(常任)建設委員会−11月11日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年(常任)建設委員会−11月11日-記録平成15年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成15年11月11日(火曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時 ○井上ひさ子 委員長  ただいまから,建設委員会を開会いたします。  報告事項は,ございません。  それでは,議事に入ります。  平成15年度の除雪事業実施計画についてを議題といたしまして,資料に基づき,理事者から説明を受けます。 ◎田中 建設局長  札幌市内でも初雪が降るなど,冬の到来も間近という時期になりまして,本日は,この冬の除雪事業実施計画の概要についてご説明をさせていただきます。  また,11月1日付で人事異動がございましたので,まず,管理部長から自己紹介をさせていただきまして,引き続き,雪対策室長から実施計画をご説明させていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎山田 管理部長  私は,このたび,11月1日付の人事異動で着任をいたしました。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎志賀 雪対策室長  それでは,私の方から,お手元の資料に基づきまして,平成15年度の除雪事業実施計画の概要についてお話をさせていただきたいと思います。  まず,1ページの気象状況でございます。  降雪量の平年値についてのご説明をさせていただきます。  1の気象状況は,米印にありますように,平年値につきましては,1971年から2000年までの30年間の札幌管区気象台観測値の平均値でございまして,10年に1度,更新されるものでございます。現在用いている本市の累計降雪量の平年値につきましては,ごらんのとおり,4メートル96センチでございます。また,初雪,根雪の時期につきましては,それぞれ10月27日,12月4日であります。年間降雪量の過去最大につきましては,平成7年の668センチ,最小につきましては,昭和63年度の311センチであります。ことしの初雪につきましては,先日ありましたように11月8日に記録されたところでありますけれども,これは平年に比べまして12日遅い記録となりました。  中ほどの表でございますが,気温を示しております。平年値で12月がマイナス1度,1月がマイナス4.1度,2月はマイナス3.5度ということになってございます。  次に,2番目の今冬の気象予報であります。先日,10月23日に札幌管区気象台が発表しました北海道地方の3カ月予報によりますと,11月は,平年と同様に,日本海側では雨や雪の日が多くて,太平洋側では晴れの日が多いという見込みになっているそうでございます。12月と1月につきましては,平年と同様に,日本海側では雪の日が多くて,太平洋側では晴れの日が多いということでございます。12月には,一時的に強い寒気の流れ込む時期があるという見込みになっているそうでございます。また,3カ月の温度,降水量につきましても平年並みの見込みとなってございます。  次に,2ページに参ります。  3の除雪事業における重点項目についてご説明をさせていただきます。
     今冬は,雪対策基本計画に基づきまして,重点的な施策を織りまぜるとともに,各工種にわたり効率的で効果的な除排雪を行ってまいりたいというふうに思っているところであります。  まず,(1)の除雪体制についてでありますが,幹線マルチにつきましては,10月24日に既に業務に着手しております。作業期間は11月1日から3月30日まで,151日間であります。また,地区マルチにつきましては,11月13日に業務着手をしまして,11月20日から3月30日までの132日間を作業期間としてございます。除雪センターにつきましては,いずれも12月1日から3月20日までの開設を予定してございます。  (2)のバスレーンでございます。通勤・通学の市民の皆さんの足を確保するために,車道拡幅及び運搬排雪の強化を図り,バスの定時性の確保に努めてまいりたいというふうに思っているところであります。  (3)の通学路排雪であります。3学期開始時までに排雪を行い,児童の安全確保を図ってまいりたいと考えているところであります。  4番目の交差点排雪であります。主要な幹線道路について,その道路機能を強化し,より効果的な排雪を行うため,全市的な実施時期の調整を行いまして,円滑な交通確保を図るとともに,さらに,雪対策基本計画に基づきまして,渋滞の解消を目的としまして交差点排雪を強化してまいりたいというふうに思っているところであります。  (5)の歩行者対策であります。地下鉄駅,JR駅などの公共施設周辺で歩行者の多い箇所を対象としまして,凍結防止剤,滑りどめ材の散布を強化しまして,また,パートナーシップ型の歩行者対策としまして砂箱の増設に努めてまいりたいというふうに思っているところであります。  次のロードヒーティングであります。雪対策基本計画に掲げる効率的で効果的な冬期路面管理を推進するために,縦断勾配がおおむね6%以下の幹線道路を対象に,既存ロードヒーティングを停止しまして,除排雪と凍結防止剤の散布の強化による路面管理手法に順次努めてまいりたいというふうに思っております。  (7)の雪堆積場であります。今冬は,公募,民活合わせて58カ所を用意していますけれども,そのうち早期の降雪に対応するため,12月1日から6カ所の雪堆積場を開設してまいりたいというふうに思っているところであります。  最後の雪害の対策であります。交通障害などによる市民生活の影響を最小限にするために,豪雪時対応指針に基づきまして,迅速かつ適切に対応させていただきたいというふうに思っているところであります。  次に,3ページでございます。  4番目の道路除雪事業についてであります。平成15年の事業費につきましては,ここにゴシックでございますように115億4,600万円で,平成14年度の113億6,400万に対しまして1.6%の増となってございます。  工種別の事業量,事業費につきましては,資料の最後の6ページに除雪事業計画一覧表を添付してございますので,これを参考にしていただきたいというふうに思います。  また,平成15年度のマルチゾーンの数につきましては,昨年同様の39地区となってございます。  続きまして,各工種の事業内容についてご説明をさせていただきます。  (1)の車道除雪であります。  本市管理の幅員8メートル以上の道路,または,8メートル以下の道路につきましても機械除雪が可能な路線につきまして,降雪量だけでなく,吹きだまりの発生状況圧雪状況及び路面のでこぼこ状況などを総合的に判断しまして,計画的な除雪作業を実施することにしてございます。除雪計画延長につきましては,管理延長5,289キロのうち96.4%に当たります5,100キロでございます。除雪回数につきましては,全区平均では幹線道路が25回,生活道路につきましては15回を見込んでございます。また,除雪計画全路線を対象としまして,ロータリー除雪による拡幅除雪を行い,車道の有効幅員の確保を図りたいというふうに思っているところであります。  (2)の歩道除雪であります。  これにつきましては,バス路線及び住宅の連檐地区などの歩行者の多い幅員2メートル以上の歩道を対象に実施することとしてございます。除雪計画延長につきましては,歩道幅員2メートル以上の歩道3,733キロのうち90%に当たります3,350キロであります。除雪回数は,全区平均で16回を見込んでございます。  (3)の運搬排雪についてでございます。  まず,バス路線や交通量の多い幹線道路及びJR,地下鉄駅等の車両の集中する路線1,309キロを対象に実施することにしてございます。このうち,バスレーンに指定されている44キロにつきましては,バスの定時性確保交通渋滞の緩和のために排雪の強化を図るとともに,幹線道路,同種の交差点の渋滞緩和を目指しまして,184カ所の主要な交差点で排雪を強化してまいりたいというふうに考えているところであります。  また,通学路につきましては,教育委員会が指定しております通学路のうち,シーズンを通して歩行者空間が確保されない267キロについて,排雪によって道路幅員を確保して児童の安全対策に努めてまいりたいというふうに思っているところであります。  さらに,パートナーシップ関連排雪としましては,申請区域内の10メートル以上の348キロを見込んでございます。  次に,4ページをお開きください。  パートナーシップ排雪であります。  地域の方々の申請に基づくものでありますけれども,これにつきましては10メートル未満の生活道路1,180キロを見込んでございます。  (5)の凍結路面対策でございます。  安全,快適で円滑な冬季交通を確保するために,幹線道路バス路線などについて車道除雪及び主要交差点周辺の排雪の強化を図るとともに,665キロを対象に凍結防止剤を散布することにしてございます。歩行者の安全対策としましては,歩行者の多い地下鉄駅,JR駅や公共施設周辺の歩道を対象に凍結防止剤などの散布を強化するとともに,とりわけ薄野地区,北24条駅,それから麻生駅の三つの地区を重点地区と位置づけまして,歩道散布専用車による散布の強化,また機械に装着しているつめで圧雪路面に傷をつける作業も行ってまいりたいというふうに考えているところであります。また,市民とのパートナーシップによる歩行者対策としまして,砂箱の設置を早期に達成するため,今冬は100個増設して,全体では422個の設置を考えてございます。  次に,ロードヒーティングにかわる路面管理手法につきましては,昨年度の厚別区,豊平区の7区間を継続するとともに,今年度につきましては,新たに厚別区の1区間を加えて,白石区,清田区及び東区の南郷通,厚別通,羊ケ丘通などの6路線,8区間につきまして実施したいというふうに考えているところであります。  (6)の市民助成トラックであります。  町内会などの運搬排雪を支援するために,無償貸し出しトラックを6,500台見込んでございます。  (7)の雪堆積場であります。  市の運搬排雪や市民,企業からの排雪に対応するために,豊平川を初めとする国や道の管理河川敷地18カ所,市有地12カ所,民有地28カ所の計58カ所を開設しまして,総搬入量1,275万立米を処理することとしております。  なお,市専用雪堆積場につきましては,58カ所のうち25カ所でございます。  また,早期の降雪に対応するため,12月1日から6カ所の雪堆積場を開設したいというふうに思っております。  なお,この6カ所のうち,中央区,北区,南区,手稲区の4カ所につきましては24時間の受け入れ,それから,白石区,清田区の2カ所につきましては日中のみの開設を予定してございます。  (8)の広報業務であります。  市民,企業との連携を深めて効率的な雪対策を推進するためには,積極的な広報活動として,広報さっぽろのほか,札幌市のホームページなどメディアを幅広く活用して市民に対するPRに努めてまいりたいというふうに思っております。それから,ことしも,冬期間の生活ルールパートナーシップ制度の案内,それから除雪に関する問い合わせ先をまとめた冬のガイド帳を広報さっぽろに織り込んで全戸へ配布し,情報の提供を行うようにしたいと思っております。また,地域の代表の方々との意見交換の場であります地区除雪連絡協議会を通しまして市民へのPRに努めてまいりたいというふうに思っているところであります。  さらには,児童の雪対策の関心を高めるという観点から,環境局,水道局,下水道局と共同しまして小学生用の副教材を作成し,事業に活用しているところでございます。  次に,5ページをお開きください。  その他事業であります。  1番目の流雪溝についてであります。  藻岩下流雪溝を初めとしまして6カ所の流雪溝を供用してございますけれども,平成15年度につきましては,北郷流雪溝の整備を完了いたしまして,平成16年1月の供用開始を予定してございます。  (2)の融雪施設であります。  厚別,発寒,都心北融雪槽など7カ所の融雪施設を供用してございますけれども,平成15年度には,新川融雪槽,それから伏古川融雪管の整備を完了いたしまして,平成16年2月に供用を開始したいという予定をしてございます。  3番目の施設型の雪堆積場であります。  雪堆積場の確保につきましては,年々難しくなっているということから,専用の用地を確保しまして,夏季にはスポーツ広場として使用できるような複合施設として堆積場を計画的に整備しているところでございます。既に,屯田地区,それから澄川地区雪堆積場が供用されているところでございまして,平成15年度には新たに発寒地区雪堆積場供用開始を予定してございます。  次に,ロードヒーティングについてであります。  今後は,老朽化した既存施設の改修工事を計画的に行ってまいりたいというふうに思っております。平成15年度には,清田地区の清田3号線のほか3カ所,それから厚別の跨線人道橋1カ所を実施しているところであります。  以上で,平成15年度除雪事業実施計画の概要について,私からのご説明を終わらせていただきたいと思います。 ○井上ひさ子 委員長  それでは,質疑を行います。  質疑はございませんか。 ◆峯廻紀昌 委員  私の方から,雪堆積場について,1点,お伺いをいたします。  ただいま,除雪事業実施計画概要の説明で,今年度の雪堆積場は,河川敷地18カ所,市有地12カ所,そして民有地28カ所の計58カ所が確保されたということでございました。  私は,さきの決算特別委員会の中で,東区のモエレ南地区,厚別区の山本北地区,さらには西区の五天山地区など,大規模雪堆積場が使用できなくなり,全市で約200万立米の不足が生ずるということから,今冬の雪処理がどうなるかということで質疑をさせていただきました。そのことにつきましては,雪堆積場の処理量は,公募型あるいは民活型,さらには融雪施設新規供用開始を含めて,平年並みの全市総量の1,600万立米を受け入れることができるということでお話がありました。また,区ごとの雪処理については,大規模雪堆積場が閉鎖となった東区,厚別区,そして西区においては,昨年度を下回る雪処理容量となることから,不足分については隣接区へ運搬してやるなど,全市的な枠組みの中で調整を図って処理をしていくということで答弁がありました。  そこで,質問でございますけれども,雪堆積場の確保は決定したわけであります。しかし,不足する部分を隣接区で処理をするという中で,とりあえずここに入れて満杯になったら違うところという形にはならないと思いますので,そういった中で区ごとの処理について不足する区の処理量がどのぐらいになるのか,また,不足分をどういう形で隣接区の中で処理をしていく計画をお持ちになっているのか,お伺いをしたいと思います。 ◎志賀 雪対策室長  今のご質問でございます。  各区における大規模雪堆積場の閉鎖に伴う不足の量,それから,それをどういう形で解消していくのかという話だと思います。  先般も委員会の中でお話をさせていただいたとおり,大規模な閉鎖によって東区と厚別区,西区においては雪の処理量が不足となります。具体的には,東区につきましては,約300万立米の発生に対しまして区内で処理できる量は250万立米でございます。不足する50万立米につきましては,主に北区の上篠路,拓北方面,それから新琴似方面に運搬をしたいというふうに思っております。それから,厚別区につきましては,厚別区全体では140万立米の発生を予定してございます。区内で処理できる量につきましては,110万立米となってございまして,不足する約30万立米につきましては,白石区の厚別川の河川敷地と清田区の羊ケ丘方面に運搬をしたいというふうに思っているところであります。それから,西区につきましては,約150万立米の発生量に対しまして区内で処理ができるのが90万立米となってございます。不足する60万立米につきましては,手稲区の前田方面,それから,幸いにして民活型雪堆積場として今年度から新規に応募していただき採用した山口方面の2カ所の雪堆積場へ運搬したいというふうに考えております。  いずれにしましても,大規模な雪堆積場を閉鎖することによって足りなくなった部分については,隣接区に対して運んでいきたいというふうに思っています。ただ,雪の搬入量につきましては降る量によって変わりますので,そういう意味では,そういう形の中で臨機応変に対応させていただきたい。基本的には今言ったような形でやらせていただきますけれども,量によっては臨機応変にやらせていただきたいというふうに思っています。 ◆峯廻紀昌 委員  今,ご説明がありましたお話を聞きますと,今年度については,具体的に不足分はどちらに搬入してという計画のお話がありましたので,安心をいたしました。  特別委員会でもお話をしたように,これから先も含めて,今は58カ所確保した中でも,以降は使えなくなる可能性の場所も多くあります。そういう中では,委員会の中で,やはり本市の所有地の中で安定的な雪処理ができる体制をつくってほしいということで私は申し上げました。そういった意味では,今年度は早急な話ですから今の形でやっていただくとしても,次年度以降も含めて,やはり,その地区の雪はその地区で処理をするという形を基本としていただきたい。当然,隣接区に行けばコスト面でも大分変わってくるわけですから,本市の市有地,あるいは,今,市で持っている未利用地域などの活用を含めて,安定的な雪処理ができる体制づくりをしていただくことを求めまして,私の質問を終わりたいと思います。 ◆阿知良寛美 委員  ことしの2定の特別委員会で,私は,わだちとか歩道の段差を少しでも解消したいということから,技術レベルを向上させるために実地研修をということで質問させていただいたと思います。今冬からという回答があったと思うのですけれども,その辺の計画をちょっとお聞かせ願いたいと思います。 ◎志賀 雪対策室長  あのときは,オペレーターの技術を上げるということで,札幌市みずから研修をやっていってはというお話をされまして,私の方も検討させていただきたいというようにお答えを申し上げたところであります。  全市が一度にやるという話については,実はなかなか難しい面もございます。けれども,委員がおっしゃるような形で,市みずから,オペレーターに対する指導・育成という観点から,やれるところからやりたいということで,先日の10区の土木部長会議においてもぜひ取り組んでいただきたいというお話をさせていただきました。しかし,具体的なメニューとかフォーマットみたいなものはまだ検討している最中でございまして,そういう中で個別な形で姿を見せるまでにはまだ達してございません。正直に言って,そういう話になっています。  今後とも,当然,業者任せということではなく,市の方としても発注者責任としてそういう形の中で取り組むということについては,やっていきたいというふうに思っていますので,もうしばらく時間をおかし願えればというように思います。 ◆阿知良寛美 委員  具体的に,例えば試行的にやるということもないのですか。 ◎志賀 雪対策室長  実は,一部で取り組んでいるところもございます。例えば,手稲区のように取り組んでいるところもございます。そういう意味では,一遍にという話にはならないかもしれませんけれども,少しずつそういう技術指導をやれるような形の中で,取り組めるところは取り組んでくださいということでお願い申し上げているという話であります。 ◆阿知良寛美 委員  手稲区は,もう既に一部実施していることはお聞きしておりましたから,それ以外の区でもということで質問をさせていただいたつもりなのです。  今後,具体的に進めていただきたいということを重ねて要望いたします。 ◎志賀 雪対策室長  今そういう方向で取り組んでいますけれども,具体的なメニューとして出しているという話ではないということです。よろしくお願いします。 ◆伊藤理智子 委員  私は,ロードヒーティングについて質問させていただきます。  冬の凍結路面の危険な状況は,現在でも市民の不安が大きく,安全で安心できる路面管理を行政の責任で行ってほしいという要望が強い問題です。  そういう中で,昨年からロードヒーティングの停止が始まっていますが,平成14年度の厚別区と豊平区の停止箇所3路線7カ所では,停止箇所を含む一定の区間を路面管理強化区間と位置づけて凍結防止剤の散布などを強化しているとのことですけれども,昨年度の実施状況はどうだったのか,6時間ごとのパトロールスリップなどのトラブルはなかったのか,お尋ねいたします。 ◎志賀 雪対策室長  昨年度のロードヒーティング停止実施状況,それからパトロールの中で具体的な渋滞等のいろいろなものがなかったのかというご質問だと思います。  一つ目の14年度のロードヒーティング停止箇所における凍結防止剤散布状況でありますけれども,凍結防止剤の効果が持続する時間を考慮いたしまして,おおむね6時間ごとに路面状況パトロールを行い,必要に応じて凍結防止剤の散布を実施してございます。14年度の具体的な散布状況でございますけれども,厚別区では,2区間の停止箇所を含む3.3キロについて,委員がおっしゃるような路面管理強化区間と位置づけまして,280回の散布回数凍結防止剤130トンを使用してございます。豊平区につきましては,5区間の停止箇所を含む3.5キロを路面管理強化区間としまして,274回の散布で凍結防止剤149トンを使用しまして路面管理強化を図ってございます。  次に,トラブルがなかったのかという話でございますけれども,それぞれの区におきましては,ヒーティングの停止箇所スリップ事故など,それから,スリップによる渋滞などの苦情はなかったというふうに報告を受けていますし,そういう形で認識をしてございます。 ◆伊藤理智子 委員  今回,平成15年度停止路線が発表されていますけれども,そこについてお聞きします。  札幌−夕張線の南郷18丁目南は,勾配は4.2%ですが,ロードヒーティングが設置される以前は,トラックなどの大型車両が頻繁に通行するところで,トラックスリップをして一度とまると坂を上れず,大谷地まで渋滞してしまう大変な場所であり,当時はロードヒーティングを設置してほしいという要求が強く,そういう経過の中でロードヒーティングが設置されたところです。  先ほどの答弁で,路面管理強化区間としてしっかりと対応しているとのことですが,トラックスリップなど,渋滞が頻繁に起こることが予測される場合の対応策について伺います。  また,6時間ごとにパトロールをすることになっていますが,降雪状況や気温の変化などによってはトラブルの発生しやすい路線についてきめ細かい対応を考えているのかどうか,伺います。 ◎志賀 雪対策室部長  南郷18丁目のところでありますけれども,これにつきましては,強化区間の中で散布の強化という形で整備をさせていただきたいということで,大丈夫である,やれるのではないかというふうに思っているところでございます。  それから,2点目の臨機応変な対応ということでございます。  6時間ごとにパトロールをしながらやっているわけでございますが,例えば,今冬におきまして,急激な温度の変化,それから降雪状況を見まして,あるいは,降雪予測システムの活用とか,停止区間の重点的なパトロールとか,こういうことで臨機応変に状況に応じた適切な対応をさせていただきたいというふうに考えているところであります。 ◆伊藤理智子 委員  最近では,凍結路面でのスパイクタイヤなどの装着率もふえてきて問題となっています。冬道の凍結路面対策について,整備充実してほしいと多くの市民から要望が出されています。そういう中で,ロードヒーティングの停止は市民の要望に逆行するものです。  我が党は,引き続き,ロードヒーティングは廃止すべきではないという立場です。現在,勾配の緩やかな箇所からロードヒーティングの停止が始まっていますが,路面管理強化区間として対策を講じても交通渋滞や危険が生じた場合は,市民からの不安が寄せられた場合,機械的に対応するのではなく,ロードヒーティングを継続することを含めた対策をしっかりと行うことを求めて,質問を終わらせていただきます。 ◆佐藤美智夫 委員  ことしは,初雪が12日遅い,気象予報も平年並み,そういう中で1.6%,1億8,200万円をふやしたというのは,除排雪が目的なのか,堆積場なのか,ふやした一番の目的は何を想定しているのですか。 ◎志賀 雪対策室長  まず,要素は三つありまして,一つは,当然,道路は年々少しずつふえてきますので,そういうことでの路面管理の話です。これは大して大きくないのですが,二つ目としましては,雪対策基本計画に基づく重点化の事業がございます。例えば,凍結防止剤の散布とか,歩行者の滑りどめの対策とか,そういう形の中で粛々とアクションプログラムの強化を図っていきたいという部分です。もう一つは,先ほどの雪堆積場の閉鎖とか,それに基づきまして運搬距離の延長が伸びるわけです。そういう中で1.6%ぐらいの伸びになっているということでございます。 ◆井上ひさ子 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○井上ひさ子 委員長  質疑がなければ,質疑を終了いたします。  以上で,委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後1時34分...