札幌市議会 > 2003-09-26 >
平成15年(常任)総務委員会−09月26日-記録
平成15年(常任)建設委員会−09月26日-記録

ツイート シェア
  1. 札幌市議会 2003-09-26
    平成15年(常任)建設委員会−09月26日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年(常任)建設委員会−09月26日-記録平成15年(常任)建設委員会  札幌市議会建設委員会記録            平成15年9月26日(金曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時1分 ○井上ひさ子 委員長  ただいまから,建設委員会を開会いたします。  報告事項は,ございません。  それでは,議事に入ります。  最初に,都市開発方針についてを議題とし,資料に基づき,理事者から説明を受けます。 ◎星川 市街地整備部長  私の方から,都市開発方針についてご説明させていただきます。  最初に,素案の内容についてご説明いたします前に,再開発方針と,私どもが現在行っておりますパートナーシップによる地域街づくりの関係について,簡単に触れさせていただきたいと思います。  まず,お手元の資料の表紙の次にございますA3判の横開きのものでございます。  この左側の図でございますけれども,大まかに申しまして,水色の区域が市内で古くから開けてきた市街地,いわゆる既成市街地と言うことができます。この既成市街地につきましては,居住環境の改善であるとか,地域拠点の育成であるとか,こういったさまざまな課題を抱えております。  そこで,私どもといたしましては,既成市街地のさまざまな課題に対応していきますために,再開発の定義を狭くとらえるのではなくて,いろいろな手法や手段によって都市をよりよいものにつくり変えていく,そういう幅広い意味で再開発をとらえまして,市民,企業と役割分担をしながら街づくりを進めてきているところでございます。再開発方針と申しますのは,このような既成市街地におきます街づくりの流れに対応する形で,三つの種類の地区指定を行うものでございます。  この資料の右側のフローの図になりますけれども,上から水色,黄色,それから赤色で,1号市街地整備促進地区,2号再開発促進地区と書いてございます。このフロー図にお示ししておりますように,街づくり取り組みの初期の段階といたしまして,市民や企業などと街づくりについて話し合いをしたり,地域街づくり活動を支援したり,幅広く街づくりに取り組む区域を1号市街地と定めまして,そのうち,再開発事業まで至るような地区を一番下にあります2号再開発促進地区として定めております。また,前後いたしますけれども,この1号から2号再開発促進地区への橋渡しをする地区として,真ん中にございます整備促進地区を定めてございます。  これらの3種類の地区を具体的な位置関係で示しますと,左側の中ほどにございます各地区位置関係という図のようになります。まず,市街化区域の中に水色の1号市街地があり,その中に黄色整備促進地区が,さらに,その中に赤色の2号再開発促進地区が含まれるという関係になってございます。  再開発方針と申しますのは,これらの地区を設定いたしまして,1号市街地につきましては整備方針を,また,事業化に至る2号再開発促進地区につきましては整備または開発計画概要を,それぞれ文書と図面であらわしまして都市計画として決定するものでございます。いわば,札幌市として,再開発が必要な区域と重点的に再開発を促進すべき区域を示すものと言うことができます。  以上,街づくりにおきます再開発方針の役割と考え方といった前段的なお話をさせていただきましたが,それでは,資料に基づきまして,都市開発方針素案の骨子についてご説明申し上げます。  1ページめくっていただきますと,札幌圏都市計画区域都市開発方針素案)とございます。  この表紙の方でございますが,都市開発方針自体は,札幌市がまず素案を作成いたしまして,札幌圏域都市計画として北海道が定めることとなっておりますので,そのような体裁になっております。
     次に,表紙をめくっていただきますと,まず,左側に目次立てがございます。  大きな見出しといたしまして,「1.計画的な再開発が必要な市街地整備方針」,これは,先ほど説明いたしました1号市街地のことを指します。それから,下の方の「2.2号再開発促進地区の選定と整備又は開発計画概要」ということに分かれておりまして,全部で21ページで構成してございます。  最初に,右側の1ページにございます1の計画的な再開発が必要な市街地(1号市街地)の整備方針ということでございます。  まず,1)の再開発の目標といたしまして,第4次長総であるとか,現在,企画調整局で所管しております都市計画マスタープランを踏まえました上で,1の札幌の顔にふさわしい都心整備,2の拠点形成による都市全体の均衡ある発展,3の良好な高度利用住宅地形成,そして4の老朽木造市街地居住環境の改善と防災性の向上,以上,四つの目標を掲げてございます。  次に,2)の「土地の高度利用及び都市機能の更新に関する方針」でございますけれども,まず,この再開発の四つの目標にそれぞれ対応した形で,1号市街地を構成するブロックを設定しております。  3ページの図をごらんください。  それぞれのブロック位置区域を示してございます。  この図で,赤色の部分都心ブロックでございまして,中心市街地活性化基本計画におきます都心地区中心市街地と同一の区域としてございます。続きまして,黄色部分でございますけれども,これは都心周辺ブロックでございまして,都心を囲む形で環状通の内側を範囲としております。さらに,黄土色と申しましょうか,黄色部分になりますが,地下鉄沿線等ブロックでございまして,高度利用住宅地エリアを基本といたしまして,飛び地的に手稲,篠路,清田を含む範囲としてございます。それから,ピンクの部分でございますが,これは居住環境更新ブロックでございまして,高度利用住宅地を補完する形で設定してございます。そして,拠点形成ブロックでございますが,これにつきましては3種類の各種拠点として星印とか丸印のマークで表示してございます。  1ページから2ページにかけてでございますが,2)の土地の高度利用及び都市機能の更新に関する方針といたしまして,ただいま申し上げました1号市街地の各ブロックごとに記載してございますように,土地利用都市施設整備環境・景観の各項目に沿って記載してございます。  続きまして,整備促進地区についてご説明させていただきます。  4ページでございます。  整備促進地区につきましては,先ほどもお話し申し上げましたように,1号市街地のうち,重点的に再開発の誘導を図るべき地区として,ここに1から4と記載してございますけれども,15地区を定めております。補足いたしますと,地域において再開発を前提とした取り組みとか具体的な計画づくりがなされているところ,あるいは,行政上の課題のあるところを対象に指定いたしております。  中ほどの図面でございますが,その位置区域を示しております。  先ほど説明いたしました1号市街地の各ブロックに対応する形で設定してございます。まず,都心ブロックの中に都心中核都心東部の2地区,次に,拠点形成ブロック内に高次都市機能拠点として苗穂,広域交流拠点といたしまして厚別副都心,麻生・新琴似,手稲,それから,地域中心核として宮の沢,JR琴似周辺,北24条,篠路,白石の計9地区,次に,都心周辺地下鉄沿線等ブロック内に豊平,東園,菊水上町の3地区,次に,居住環境更新ブロック内にJR白石周辺,以上,15地区整備促進地区として設定しております。  なお,丸印の表示の地区でございますけれども,ほかの区域エリアをきちんととっておりますが,これは,これから街づくりに向けた構想であるとか計画を策定していく地区となっておりまして,今の時点ではまだエリアが定まっていないため,こういう丸印で表示しております。  続きまして,4ページの下の部分から,大きな見出しの2といたしまして,「2号再開発促進地区の選定と整備又は開発計画概要」の章でございます。  これは,ここの2行目に記載してございますように,1号市街地のうち,特に一体的かつ総合的に市街地の再開発を促進すべき地区でございまして,整備促進地区のうち再開発の機運や熟度の高い地区を対象に定めてございます。これにつきましても補足いたしますと,面的な整備事業が既に決定している地区,決定に準ずる形で明確な見通しがある地区,あるいは,地区整備のための規制,誘導策,具体的に申し上げますと地区計画などが該当いたしますが,そういったものが既に実施されている地区を指定してございます。  5ページの図に,1から8まで,赤い色でその位置区域を示しております。  なお,この図には,水色で1号市街地黄色整備促進地区もあわせて載せておりまして,図の左下の表でございますが,これが地区一覧表として整理したものでございます。  この図で申し上げますと,水色の部分の1号市街地は,縦に4ブロック,面積で申し上げますと8,393ヘクタールです。次に,黄色い項でございますが,それぞれのブロックに対応する形で,先ほど申し上げましたように整備促進地区が15地区です。これは,面積で申し上げますと約500ヘクタールに,プラス,丸で表示しております拠点地区ということになります。次に,2号再開発促進地区でございますけれども,これは今申し上げましたそれぞれのブロック,それから黄色整備促進地区に対応する形で8地区,面積は235ヘクタールとなってございます。  詳細な説明は割愛させていただきますけれども,6ページ以降,最後の21ページまでが,ただいま申し上げました2号再開発促進地区の各地区ごと整備または開発計画概要と詳細な区域図になっておりまして,1の都心地区以下,20ページ目の8の菊水上地区まで8地区について記載してございます。  まず,6ページと7ページの都心地区でございますが,この区域につきましては,昨年10月に国の指定を受けました都市再生緊急整備地域と同一の区域で,143ヘクタールを設定してございます。  次に,8ページと9ページでございますが,苗穂中央地区でございます。地区計画を定めている区域同一区域で,8ヘクタールを設定してございます。  次に,10ページと11ページでございます。手稲駅周辺地区でございまして,手稲駅を挟んで南北にまたがる区域で,11ヘクタールを設定してございます。  次に,12ページと13ページでございますが,JR琴似周辺地区でございまして,こちらも琴似駅を挟んで南北にまたがる区域で,14ヘクタールを設定してございます。  次に,14ページと15ページの豊平橋南地区でございますが,密集住宅市街地整備促進事業区域並びに地区計画を定める区域同一区域で,7ヘクタールを設定してございます。  次に,16ページと17ページでございますが,豊平中央地区です。こちらも,密集事業区域並びに地区計画を定めている区域同一区域で,11ヘクタールを設定してございます。  次に,18ページと19ページの東園東地区でございますが,これは平成10年に策定いたしました東園地区基本計画における重点地区で,9ヘクタールを設定しております。  最後の20ページ,21ページでございますが,これは,菊水上町でございます。地区計画と定めている区域同一区域で,32ヘクタールを設定しております。  以上が素案概要でございます。  なお,今後のスケジュールといたしまして,10月1日から31日までの1カ月間,素案を公表いたしまして市民意見を募る期間として,各区でパネル展の開催とか広報さっぽろ,あるいはホームページを通じまして広く周知し,PRを図る予定でございます。これにつきましては,別途,企画調整局の方で策定作業を進めております都市計画マスタープランと同時に実施するものでございます。その後,寄せられました市民意見を踏まえた上で,11月中旬に開催予定札幌市の都市計画審議会に諮問させていただき,その後は北海道での都市計画決定の手続が行われまして,来年春ごろに都市計画決定がなされ,告示されるという予定になってございます。 ○井上ひさ子 委員長  それでは,質疑を行います。  質疑はございませんか。 ◆伊藤理智子 委員  私は,2点について質問させていただきます。  今回提案された都市開発方針は,国が進める都市再生法に基づくものです。この中身は,小泉首相本部長とする都市再生本部都市再生緊急整備地区を指定し,その中で特別地区に設定されると,用途規制容積率,高さ制限,日影規制など従来の都市計画で設けた規制が取り払われ,民間事業主主導で自由に事業実施ができるよう特別の措置を講じるものです。このような開発事業に,民間都市開発推進機構を通じた金融支援も行われます。バブル破綻でたなざらしの開発計画のてこ入れなどがねらいで,長引く不況の中で経済と財政が厳しい札幌市としては慎重に検討していくべきものと考えられます。  札幌市の都市開発方針では,今説明がありました6ページの「2号再開発促進地区整備又は開発計画概要」の都心地区の中で,札幌駅前通地下歩行空間,創世1.1.1区(さんく)についても開発計画概要が書かれています。上田市長のもとで行われた第2回定例市議会の中では,札幌駅前通地下歩行空間については,5,000万円の調査費が計上されています。これは,市長再選挙の市民議論の中でも,財政難のこの時期に推進するべきものなのかどうかという市民の声が多く,そうした多くの市民の声に配慮して調査するということになったと思いますが,この調査結果が出る前に,既に都市開発方針整備方針として札幌駅前通地下歩行空間が出てくるというのはおかしいのではないでしょうか。  そこで,質問ですが,第1に,第2回定例市議会調査費をつけたことがむだにならないのか,調査の結果を受けて変更があり得るのか,伺います。  また,第2に,今のご説明にもありましたが,今後,市民意見を募集していくということですけれども,具体的にはどのような内容で意見を聞き,どのように反映していくのか。市民意見によっては,都市開発方針変更があり得るのかどうか,伺います。 ◎星川 市街地整備担当部長  2点のご質問がございましたけれども,まずは,駅前通地下歩行空間について記載しているということでございます。  地下歩行空間につきましては,ご承知のように,ことしの3月に都市計画決定の告示がされております。また,もう一方,これは企画調整局の方で所管しておりますが,都市計画区域マスタープラン,いわゆる都市計画区域整備開発及び保全の方針通称区域マスと言っておりますけれども,その本市案におきましては,おおむね10年以内に実施を予定する主要な事業として記述されております。私どもが所管しております都市開発方針につきましても,都市計画として定めるものでございますので,都市計画上の位置づけ,それから,ただいま申し上げました区域マス本市案での位置づけを踏まえまして,私どもといたしましては,整合をとり,このような記述とさせていただいているところでございます。  二つ目市民意見をどのような方法でということでございますけれども,先ほどもご説明の中で申し上げましたが,10月1日から31日までの1カ月間,広報さっぽろ10月号で意見募集のお知らせをすると同時に,意見募集リーフレットを1万枚作成いたしまして,本庁及び区役所などで配付させていただきます。それから,地下街あるいは各区役所のロビーなどでの巡回パネル展を開催いたしまして,パネルによる素案概要説明と,同じくリーフレットの配付をさせていただきます。それから,ホームページへの素案概要の掲載と電子メールでの意見募集を通じて,できるだけ市民に関心を持ってもらいますと同時に,大いに意見を寄せていただきたいというふうに考えております。  これは,先ほど申し上げましたように,都市計画マスタープランと同時に実施するということで考えております。  それから,寄せられた市民意見がどういうふうに反映されていくのかということでございますけれども,まず,市民意見につきましては,集約,整理をし,法的な要件などとも照らし合わせた上で,合理的な意見であるとか望ましい提案である場合は素案を修正し,本案の作成を行うことになります。  先ほども申し上げましたけれども,11月に予定しております札幌市の都市計画審議会への案の諮問に当たりましては,どのような市民意見が寄せられ,また,それらを踏まえた上でどのように修正を行ったかという報告も行うこととしております。 ◆伊藤理智子 委員  第2回定例市議会で5,000万円が計上された調査費ですけれども,これについてのご答弁がありません。 ◎星川 市街地整備担当部長  先ほど申し上げました区域マスにおきましても,都市開発方針におきましても,いつ事業を実施するかということを記載しているものではありません。事業実施につきましては,今,委員が言われたような手続がなされた上でというふうに思っております。 ◆伊藤理智子 委員  では,この調査の結果によっては,地下歩行空間などについても都市計画の中で変更があり得るというふうに受けとめてよろしいでしょうか。 ◎星川 市街地整備担当部長  第2回定例市議会で市長からいろいろ答弁しておりますけれども,地下歩行空間につきましては,魅力的で活力のある都心の再生を進める上で大きな意義があるものとしてその有用性は十分に認識している,これが基本であるということは市長が申し上げていると思います。その後で,現実には,今年度中に都心交通計画などを策定する中で,都心全体の街づくりの中での位置づけであるとか地上部分の再整備のあり方などについて十分に市民論議を尽くしてと答弁をさせていただいております。したがいまして,事業実施の時期ということにつきましては,こういった動向を見きわめながら判断されるものだと思っております。 ◆伊藤理智子 委員  地下歩行空間については,上田市長の再選挙のときにも,市民議論の中で,財政難で大変だというときに,本体約200億円かかる事業だということで,すごく慎重に考えてほしいという意見もたくさん寄せられていて,本当に市民皆さんが関心を持っている問題だと思うのです。  そこで,このことも踏まえた上で,札幌市の都市開発方針開発業者優先事業にならないよう,市民皆さん地域住民が暮らしやすい環境整備など,住みよい街づくり計画していくことを強く要望しまして,私の質問を終わらせていただきます。 ○井上ひさ子 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○井上ひさ子 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  次に,新琴似駅前及び富丘西土地区画整理事業事業計画変更についてを議題とし,資料に基づき,理事者から説明を受けます。 ◎後藤 開発事業部長  私から,今回の新琴似駅前及び富丘西地区事業計画変更説明に先立ちまして,本市の土地区画整理事業の概況という点からちょっとご説明させていただき,変更にかかわるご説明については,伊藤区画整理担当部長の方から説明させていただきます。  まず,概況でございます。  区画整理事業は,ご承知のとおり,公共施設整備・改善ということでございまして,あわせて,宅地の利用増進ということでございます。そういう意味では,総合的にかつ計画的に進められる街づくりの極めて有効な事業であるというふうに認識してございます。  本市内の土地区画整理事業でございますが,昭和23年から始まっております。現在まで,118地区,約6,400ヘクタールでございます。市街化区域の約4分の1を区画整理事業で行ってございます。現在,施行中の事業は,札幌施行の5地区,そして組合施行の4地区,それから公社施行の1地区,計620.5ヘクタールでございます。  今回ご説明させていただきます富岡西,新琴似駅前地区の両地区を除きまして,残る3地区の状況でございますが,東札幌地区平成16年,また,西宮の沢地区平成20年,そして東雁来第2地区平成29年の完成予定で,現在,おのおのの目的に向かって邁進しているところでございます。  それでは,伊藤の方から事業計画変更説明します。 ◎伊藤 区画整理担当部長  私から,新琴似駅前及び富丘西土地区画整理事業事業計画変更についてご説明をいたします。  まず最初に,新琴似駅前土地区画整理事業事業計画変更についてでございます。  1番目は,事業の目的及び事業計画変更の理由でございます。  新琴似駅前地区は,JR札沼線高架化を契機といたしまして,駅前広場,公園,幹線道路等公共施設とともに,ターミナル拠点である地域性を生かして商業系住宅系の調和のとれた土地利用を図り,高度利用へ転換,誘導を行うということでございます。市北部広域交流拠点としての機能強化を図ることを目的として,事業に着手したものでございます。  そこで,今回の事業計画変更でございますけれども,仮換地及び移転補償等の折衝に時間を要したこと,また,残事業に要する期間等をもろもろ検討したところ,施行期間の2カ年の延長と,補償費等の見直しによりまして事業費約7億円の減額について変更するものでございます。  変更の内容につきましては,後段で説明をさせていただきます。  次は,事業概要でございます。  事業の名称でございますけれども,札幌圏都市計画事業新琴似駅前土地区画整理事業でございます。施行者札幌市。施行面積,9.8ヘクタール。施行期間平成9年度から平成18年度の10カ年。地区の現況,地権者数326人,建物戸数,152戸。  事業の経緯でございますけれども,平成8年9月に都市計画の決定の告示をして以来,順次,手続を進めてきたところでございますが,平成12年3月に第1次の仮換地指定を終え,平成15年2月には第5次の仮換地指定をし,今日に至っているという状況にございます。  事業進捗状況でございますけれども,平成14年度末でございますが,執行状況は41.3%,仮換地指定率78.1%でございます。  次のページですが,変更概要でございます。  1)施行期間変更ですが,平成9年度から18年度の10カ年を2年間延長し,平成9年度から20年度の12カ年とするものでございます。  この変更の理由についてでございますけれども,前段でも少し触れましたが,仮換地及び移転補償折衝に時間を要しているものであります。新琴似駅前という場所柄,仮換地を受ける方は新しい位置に非常に慎重でございますし,私どもも非常に慎重に協議をして決めていくということから時間を要すること,また一方で,仮換地上の工夫により,事業費の節減を図って努めていることもございまして,当初見込みより時間を要することになったということでございます。  2番目は,資金計画変更でございます。  当初計画の93億円に対し,変更案85億7,000万円ということで,7億3,000万円減額するものでございます。支出,収入でございますけれども,工事費補償費減価補償金業務費,合計というふうに書いてございますが,合計で7億3,000万円減額します。収入については,基本事業費まちづくり総合支援事業公共施設管理者負担金市単独費と並んでおりますけれども,収入,支出は均衡がとれておりまして,7億3,000万円の減額になるということでございます。  この理由でございますけれども,まず,支出につきましては,補償費減額幅がここで突出しております。これにつきましては,当初事業計画策定時に補償費の算定をしてございますけれども,最初の算定時には建物の中に入って調査することができないという事情があります。どうしても登記簿謄本だとか外観に頼らざるを得ないということがありまして,概算額で算定していたということがございます。それと,その確定数といいますか,詳細を検討した数字に差異が生じたということでございます。また,仮換地を工夫するようなことで移転補償費の減額に努めたことが減額の主なものでございます。また,支出の部では,業務費が8億3,200万円ふえてございますけれども,これは,当初工事費の中に計上していた測量試験費を業務費に移したこと,さらに,期間延長により人件費が見直されたといいますか,増額になるということでございます。  続きまして,収入の内容でございますけれども,これは,まちづくり総合支援事業ということで,ゼロだったものがこの導入により12億9,900万円ふえたということです。これは国の一般会計補助でありますが,この事業平成12年度から導入できたことによりまして,トータルで市の単独費16億7,300万円を減額することが可能になったものでございます。  続きまして,富丘西土地区画整理事業事業計画変更についてご説明をいたします。  1番目の事業の目的,事業計画変更理由でございます。  富丘西地区は,国道5号線の沿線にございまして,JR手稲駅,それから稲積公園駅から1キロメートルという交通の利便性が高い地区にございますけれども,道路,公共下水道等の公共施設整備が大変不足していた中で無秩序に住宅地が形成されておりまして,交通量の増大に相まって幹線道路の整備も急務となり,事業に着手したものでございます。  そこで,今回の事業変更の内容についてでございますけれども,本事業基本事業費の補助年度が平成16年度で終了いたしますことから,終了年の前年度に国土交通省に事業費の詳細について報告する必要があり,これに合わせて事業費を精査したものでございます。そうしたところ,事業費について約1億円増額になるということでございまして,内容につきましては後ほどご説明をいたします。  2番目は,事業概要でございます。  事業の名称,札幌都市計画事業手稲中央地区富丘西土地区画整理事業施行者札幌市。施行面積,45.9ヘクタール。施行期間平成9年度から平成20年度の16年間。地区の現況,地権者数,742人,建物戸数,931戸。  事業の経緯でございますけれども,昭和38年10月,手稲町時代でございますが,都市計画決定をしてございました。平成4年4月に基本計画の承認を得て,以降,順次,区画整理に取り組んできたわけでございますけれども,平成14年7月に至り,第10次の仮換地指定ができたというのが今までの状況でございます。  事業進捗状況でございますけれども,執行状況64.2%,仮換地指定率99.1%,保留地処分率46%でございます。  続きまして,次のページでございますけれども,変更概要でございます。  今回の変更は,先ほどもちょっと触れましたが,基本事業費の補助期間ですけれども,これは区画整理の主な国庫補助でございます。ここでは都市計画道路の富丘通と手稲山麓線の2本が補助の対象となっておりましたけれども,これが16年度に終了するということから国交省に精査の報告をする必要があるため,合わせて事業費を精査したものでございます。  資金計画変更でございますが,当初計画113億8,900万円に対し,変更案につきましては114億9,300万円ということで,1億400万円の増額になるということでございます。  支出でございますけれども,工事費補償費業務費,合計とございます。工事費については若干減額になり,補償費については約1億9,300万円増額になり,業務費については300万円減額になり,合計1億400万円の増額になるというものでございます。補償費が増額1億9,300万円ということで突出しているわけでございますますけれども,これは,富丘西地区が,地形上,急傾斜地であることから,補償対象の家屋それぞれの状況が一律ではなく,一般的なパターンではなかなかはかりがたいということで,当初の積算見込みとの差が生じたことの積み重ねによるものでございます。  次に,収入でございます。基本事業費まちづくり総合支援事業,地方特定道路事業,保留地処分金,市単独費と並んでおりますけれども,基本事業費について若干の増額をしていただき,また,地方特定道路事業について若干の増額をしていただいたということから,市単独費の節減につながったというものでございます。 ○井上ひさ子 委員長  それでは,質疑を行います。  質疑はございませんか。 ◆小野正美 委員  区画整理事業については,私の手稲区は,恩恵といいますか,非常にありがたみを感じているわけです。  私の住んでいる富丘北地区も先般終わりましたし,現在も,富丘西と,それから西宮の沢の二つの事業が行われていまして,地盤の悪いところ,あるいは,今説明があったように,山,坂の起伏の激しいところで大変ご苦労されながらも進められて,日々,街並みが整っていくことを感じておりますので,ぜひ,今後とも努力をお願いしたいと思います。  その中で,今回,まちづくり総合支援事業ということで,新琴似の方では12億余の増で,市単独費の減につながっております。このまちづくり総合支援事業ですが,いわゆる区画整理基本事業費とは別な形での収入になっておりますけれども,まちづくり総合支援事業とは一体どのようなものなのか。  それから,これは土地区画整理事業において富丘西の方にも入っているわけですが,この導入の状況,あるいは,どういった理由なり要素でまちづくり総合支援事業が導入されているのか,この点を明らかにしていただきたいと思います。 ◎伊藤 区画整理担当部長  まちづくり総合支援事業についてのご質問でございます。  土地区画整理事業の補助には,施行区域内の都市計画道路を整備するための道路整備特別会計という補助がございます。これが一般的な区画整理の補助でございますけれども,これとは別に,まちづくり総合支援事業の補助とは一般会計の補助だということで,国の予算費目では分かれております。  制度としては,街づくりを進めようとする事業エリア内の道路,公園,下水道,土地区画整理事業,また市街地開発事業など,もろもろの事業をパッケージで一括補助をするという制度でございまして,土地区画整理事業もそのもろもろの中の一要素の事業でございます。これが土地区画整理事業に導入された場合には,先ほどちょっと触れましたけれども,通常補助基準が都市計画道路の補助であるのに対しまして,まちづくり総合支援事業につきましては,区域内の区画道路の補助も対象になり得る,また,公園周辺の歩道のインターロッキングだとかカラー舗装などにも使える,そういうまことに魅力的な制度でございます。  まちづくり総合支援事業の導入状況につきましては,現在,私どもが施行しております西宮の沢,富丘西,新琴似の3地区平成12年度の補正予算から,東雁来第2地区については平成14年度から導入してございます。
     どうしてこれが採用されるようになったかということですけれども,もともと都市再生推進事業という補助がございまして,これもまちづくり総合支援事業とやや近い制度ですが,予算枠が大変小さかったわけでございます。これが平成12年度にまちづくり総合支援事業といういい形で増額され,しかも使いやすくなったということが,我々が導入できた大きな要素でございます。これは,我々も要望しておりましたし,国もそれにこたえたということが我々が導入を図れた大きな理由でございます。 ◆小野正美 委員  今の説明の中でも,例えば公園のところの歩道のカラー舗装化とかインターロッキング化とか,いわゆる区画整理事業の中で,一種のグレードを上げるとか,あるいはちょっとめり張りをきかせるかとか,割と幅広く活用できる予算というか,補助なのだと理解するわけです。そういったメリットについて,もう少し何かあれば,例えば,この間やってきた事業の中で,まちづくり総合支援事業を使ってこういうこともやりました,工夫しましたというようなことがあればお聞きします。  それから,これは,国の予算の枠が限られているでしょうけれども,はっきり言って,それを説得する工夫をしてもっと積極的に導入すべきだと思うのです。もう既に確定している西宮の沢などではもう無理かと思うのですが,これから先,まだ東雁来などがあるわけですから,そういった中でどのように考えているのか,お聞きしたいと思います。 ◎伊藤 区画整理担当部長  まちづくり総合支援事業の導入のメリットということでございますけれども,もろもろのものに使えるということで,我々もいろいろ考えてございます。ともかくメリットとして一番大きいのは,区画整理区域内の区画道路につきましては市単独費を入れる割合が多いわけです。それが,もろにといいますか,簡単に言うと,これが導入されることによって国費に置きかわるわけですから,市単独費の軽減につながりますので,このことが大変大きいと思います。また,先ほど言いましたように,地域の要望を踏まえていろいろなものに使えます。地域ともいろいろ会話をしてございますので,今後も,いろいろなことに使っていく,勉強させていただく余地があるかなと思っております。  それから,いい制度なのだからもっと導入したらどうかということでございますが,私どもとしても,これはまことに使い勝手のいい制度でございますから,積極的に導入,増額に努めておりますけれども,これは全国的にかなり人気が高い制度です。先ほどの道路整備特別会計の事業開発予算の中で守られておりますが,これは全国との競争でございます。努力はしているところですけれども,国も予算には限度があるところなので,拡大については簡単ではないというふうに思っておりますが,これからも積極的に働きかけてまいりたいと考えております。 ○井上ひさ子 委員長  ほかにございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○井上ひさ子 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  以上で,委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後1時45分...