札幌市議会 > 2003-09-24 >
平成15年第 3回定例会−09月24日-01号
平成15年第 3回定例会−09月24日-目次

ツイート シェア
  1. 札幌市議会 2003-09-24
    平成15年第 3回定例会−09月24日-01号


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年第 3回定例会−09月24日-01号平成15年第 3回定例会                平成15年    第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 1 号 )                平成15年9月24日(水曜日)           ――――――――――――――――――――――――議事日程(第1号)  開会日時 9月24日 午後1時 第1 会期の件 第2 議案第1号から第17号まで(市長提出)           ―――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 会期の件 日程第2 議案第1号 平成14年度札幌市各会計歳入歳出決算認定の件  議案第2号 平成14年度札幌市石狩市茨戸下水処理場管理組合一般会計歳入歳出決算認定の件  議案第3号 平成15年度札幌一般会計補正予算(第4号)  議案第4号 平成15年度札幌国民健康保険会計補正予算(第2号)
     議案第5号 札幌事務分掌条例の一部を改正する条例案  議案第6号 札幌市公の施設に係る指定管理者指定手続に関する条例案  議案第7号 札幌特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案  議案第8号 札幌区民センター条例の一部を改正する条例案  議案第9号 札幌廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例案  議案第10号 札幌市緑の保全と創出に関する条例の一部を改正する条例案  議案第11号 財産の無償譲渡の件(手稲山冬季オリンピック関連施設等)  議案第12号 財産の取得の件(公園用地)  議案第13号 町の区域を新たに画し,及び変更する件  議案第14号 札幌市区設置等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第15号 住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法を定める件  議案第16号 道道の認定及び廃止についての意見に関する件  議案第17号 市道の認定及び変更の件  ――――――――――――――――――出席議員(68人) 議   長          武 市 憲 一 副 議 長          西 村 茂 樹 議   員          細 川 正 人 議   員          小須田 悟 士 議   員          峯 廻 紀 昌 議   員          桑 原   透 議   員          藤 川 雅 司 議   員          林 家 とんでん平 議   員          谷 沢 俊 一 議   員          芦 原   進 議   員          阿知良 寛 美 議   員          小 形 香 織 議   員          伊 藤 理智子 議   員          佐 藤 典 子 議   員          坂   ひろみ 議   員          高 橋 秀 典 議   員          長 内 直 也 議   員          村 松 正 海 議   員          山 田 一 仁 議   員          近 藤 和 雄 議   員          勝 木 勇 人 議   員          三 宅 由 美 議   員          村 上 勝 志 議   員          三 浦 英 三 議   員          青 山 浪 子 議   員          坂 本 恭 子 議   員          熊 谷 憲 一 議   員          五十嵐 徳 美 議   員          恩 村 一 郎 議   員          小 林 郁 子 議   員          鈴 木 健 雄 議   員          横 山 光 之 議   員          馬 場 泰 年 議   員          宮 村 素 子 議   員          笹 出 昭 夫 議   員          藤 原 廣 昭 議   員          小 野 正 美 議   員          涌 井 国 夫 議   員          本 郷 俊 史 議   員          高 橋   功 議   員          宮 川   潤 議   員          井 上 ひさ子 議   員          高 橋 克 朋 議   員          堀 川 素 人 議   員          三 上 洋 右 議   員          上瀬戸 正 則 議   員          村 山 優 治 議   員          宮 本 吉 人 議   員          畑 瀬 幸 二 議   員          大 西 利 夫 議   員          柿 崎   勲 議   員          義 卜 雄 一 議   員          小 川 勝 美 議   員          飯 坂 宗 子 議   員          原 口 伸 一 議   員          田 中 昭 男 議   員          福 士   勝 議   員          松 浦   忠 議   員          大 越 誠 幸 議   員          高 橋 忠 明 議   員          小 谷 俵 藏 議   員          猪 熊 輝 夫 議   員          川口谷   正 議   員          伊与部 敏 雄 議   員          湊 谷   隆 議   員          小 田 信 孝 議   員          柴 田 薫 心 議   員          佐 藤 美智夫  ――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ――――――――――――――――――説明員 市   長       上 田 文 雄 助   役       田 中 賢 龍 助   役       福 迫 尚一郎 助   役       小 澤 正 明 収 入 役       牧 野 勝 幸 交通事業管理者 交 通 局 長     黒 田 隆 樹 水道事業管理者 水 道 局 長     小 川 敏 雄 総務局長        濱 田 雅 英 企画調整局長      下平尾 文 子 財政局長        平 口 愛一郎 市民局長        高 本 光 藏
    保健福祉局長      宮 田 睦 彦 環境局長        中 野 淑 文 経済局長        波 田 正 明 建設局長        田 中   透 都市局長        千 葉   守 下水道局長       仁 科   聰 市立札幌病院長     富 樫 武 弘 消防局長        藤 林 義 廣 教育委員会教育委員長  牧 口 準 市 教育委員会教育長    松 平 英 明 選挙管理委員会委員長  青 木   護 選挙管理委員会委員   越 智 健 一 選挙管理委員会委員   岡 本 修 造 選挙管理委員会委員   田 畔   満 人事委員会委員長    伊 藤 忠 男 人事委員会事務局長   宮 崎 芳 幸 監査委員        川 越 公 夫 監査委員        橋 本 昭 夫 監査事務局長      南   槇 子  ――――――――――――――――――事務局出席職員 事務局長        岸     稔 事務局次長       長 岡   大 総務課長        高屋敷 智 彦 議事課長        大 島 和 幸 調査係長        武 田 章 憲 資料係長        山 越 英 明 議事係長        出 井 浩 義 記録係長        長谷川 万壽美 委員会一係長      酒 井 欣 洋 委員会二係長      中 村 俊 樹 書   記       菅 原 正 子 書   記       柴 井   康 書   記       堀 川 秀 樹 書   記       酒 井 智 美 書   記       本 島 光 二 書   記       松 崎 朗 子  ――――――――――――――――――  〔午後1時1分開会〕 ○議長武市憲一) ただいまから,平成15年第3回札幌市議会定例会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) 出席議員数は,68人であります。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) 本日の会議録署名議員として山田一仁議員坂本恭子議員を指名します。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(岸稔君) 報告いたします。  去る9月5日,人事委員会委員長から,職員の給与に関する報告及び勧告が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。  また,市長からは,法人の経営状況説明書が,監査委員からは,監査報告3件がそれぞれ提出されましたので,各議員控室に配付いたしております。  なお,去る9月22日,市長から,平成15年第2回定例市議会議案第20号 平成14年度札幌水道事業会計決算認定の件の正誤表が提出されましたので,各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程及び陳情受理付託一覧表は,お手元に配付いたしております。  以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ――――――――――――――――――議長武市憲一) これより,議事に入ります。  日程第1,会期の件を議題といたします。  (三上洋右議員議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一) 三上洋右議員。 ◆三上洋右議員 会期設定の動議を提出いたします。  本定例会の会期を本日から10月28日までの35日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一) ただいまの三上議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一) 異議なしと認めます。したがって,本定例会の会期は,本日から10月28日までの35日間と決定されました。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) 次に,日程第2,議案第1号から第17号までの17件を一括議題といたします。  いずれも,市長の提出によるものです。  提案説明を求めます。  上田市長。  (市長上田文雄登壇) ◎市長上田文雄) ただいま上程をされました諸案件につきまして,逐次,提案の趣旨とその概要をご説明申し上げます。  まず,議案第1号 平成14年度札幌市各会計歳入歳出決算認定の件につきましてご説明申し上げます。  平成14年度予算は,桂前市長の3期12年間にわたる市長としての総決算の年といたしまして,第4次札幌長期総合計画に掲げます「市民一人ひとり暮らしの充実とそれを支えるまちづくり」と「環境と調和した活力と創造性に富んだまちづくり」,この実現に向けた諸施策推進するとともに,札幌市を取り巻く経済情勢社会構造の変化などに関連して,緊急に取り組むべき七つの重点政策課題施策の柱に編成を行ったものでございます。  さらに,年度途中には,長引く景気低迷や厳しい雇用情勢を踏まえて,地域経済対策を講じたところでございます。  この予算の執行に当たりましては,まず,歳入においては,市税についての納税対策の強化により収入率の向上を図るなど,事業の執行に必要な歳入早期収入と増収に努めるとともに,歳出においては,効率的,合理的な執行と経費の節減に努め,最少の経費で最大の効果を上げるよう努めたところでございます。  この結果,各会計とも,予算に計上した事業につきまして,ほぼ所期の目標を達成することができたものと考えております。  しかしながら,現在の札幌市の財政状況につきましては,昨今の経済状況を反映いたしまして,市税収入額が,5年連続,前年度比減となる中で,生活保護費を初めとする扶助費公債費といった義務的経費が増加するなど,一層厳しさを増しているところでございます。  このため,今後の財政運営に当たりましては,限られた財源で最大の施策効果事業効果を出せるよう,成果重視の観点から,事業効率化や徹底した経費の節減を図るなど,行財政改革取り組みをさらに進めていく必要があると認識しております。  このような認識に基づき,さきに公表いたしました私の施政方針でありますさっぽろ元気ビジョンにおきまして,市民とともに考え,ともに悩み,ともに行動することを大切にし,市役所全体を動かしていくことを基本に,市役所市民志向成果志向に改革するために,行財政改革を含む市役所改革に関する方針を示したところでございます。  また,あわせて,ビジョンの目標であります,市民の力みなぎる,文化と誇りあふれる街の実現に向けて,市民自治推進プランまちづくりプラン市役所改革プランから成るさっぽろ元気プランの策定についても指示したところであり,今後,市民参画を得ながら,具体的取り組みをまとめてまいりたいと考えております。  次に,平成14年度の主要な事業の執行結果につきまして,七つの施策の柱に従い,その概要をご説明申し上げます。  第1に,経済の活性化を図るための施策成果でございます。  まず,札幌市の魅力や資源を生かした観光やコンベンションなどの集客交流産業の振興につきましては,その拠点となるコンベンションセンターの建設を進め,本年6月のオープンに至るとともに,コンベンション主催者への支援コンベンション誘致のための補助制度の創設など,誘致体制の強化を図ったところでございます。  また,デザインと産業を結びつけるためのコーディネートを行う支援拠点整備などによりデザイン産業の振興を図ったほか,北海道大学を中心としたバイオ関連技術研究開発支援するなど,新産業の創出・育成を図ったところでございます。  さらに,魅力的な市場でありますアジア地域との経済交流を進めるため,中国における情報拠点体制あり方について調査検討を行ったほか,韓国での物産・観光展開催や,eシルクロード構想推進のために中国の深センで開催されたハイテク関連の見本市に参加したところでございます。  また,中小企業に対しましては,新分野進出支援資金の新設や,昨年10月にオープンいたしました産業振興センター拠点人材育成,相談など総合的な支援を行ったほか,雇用を生み出す効果の高いコールセンターの誘致や商店街活性化事業中心市街地街づくりを進めるTMOへの支援を行ったところでございます。  昨今の厳しい雇用情勢を踏まえて,緊急の課題であります雇用対策につきましては,国の緊急地域雇用創出特別交付金を活用した事業を行うとともに,本市独自の取り組みとして,若年の未就業者を対象に200人規模の緊急・臨時的な雇用機会創出を行ったほか,雇用ミスマッチの解消に向けて,若年層を対象とした就職活動支援セミナー開催職業相談窓口の拡充を図ったところでございます。  第2に,少子高齢社会に対応した地域福祉推進を図るための施策成果でございます。  まず,子育て環境の充実を図るために,保育所待機児童の解消を目指して,私立保育所の新設や認可外保育所認可保育所への移行等取り組みを進めることにより,当初計画を上回る720人の定員増を図ったところでございます。また,近年の保育ニーズ多様化に対応して,延長保育や一時保育の充実を図ったほか,休日保育についても試行的に実施したところでございます。さらに,資生館小学校とあわせて建築をしております子育て支援施設について,来年4月の開設に向けて整備に着手したところでございます。  また,地下鉄すすきの駅などのエレベーター整備JR琴似駅,手稲駅周辺のバリアフリー化を進めたほか,視覚障がい者あるいは聴覚障がい者のための通訳,ガイドヘルパーなど,各種ヘルパー養成派遣事業デイサービスセンター授産施設整備社会参加を促進するための交通費助成の拡充など,高齢の方や障がいのある方が地域で安心して暮らしていただくための諸施策の展開を図ったところでございます。  さらに,昨年10月に開催されましたDPI世界会議札幌大会について,開催経費の補助を行い,成功をおさめたところでございます。  第3に,環境と調和した豊かな暮らしの実現を図るための施策成果でございます。  まず,エネルギー有効利用都市の実現に向けて,都市排熱など未利用エネルギー活用手法調査研究や,雪の冷熱エネルギーの活用に関する札幌北口融雪槽を利用した実証実験を行ったほか,循環型社会の形成に向けて,市民・企業・行政の役割分担ごみ処理費用の負担のあり方などに関するフォーラム開催したところでございます。  また,人と自然が調和した街づくりの観点から,市内の樹林地を保全するために,都市環境緑地の取得を進めたほか,水がれとなったサクシュ琴似川のせせらぎを回復させるため,導水施設水辺環境整備を進めたところでございます。  また,市民の関心が高い除雪事業につきましては,札幌雪対策基本計画に基づき,交差点付近渋滞緩和への取り組み凍結路面対策の強化を図ったところでございます。  第4に,総合交通対策推進を図るための施策成果でございます。  まず,地下鉄休日割引乗車券試験的発行にあわせた公共交通利用促進PRや,駅施設などのバリアフリー化を進めるとともに,公共交通機関の利用に必要な時刻表乗り継ぎ経路などの情報携帯電話等を利用して提供するシステムの拡充を図るなど,利用しやすい公共交通ネットワークの充実に向けた取り組みを進めたところでございます。  また,歩行者環境に配慮した都心空間創出を目標とする都心交通計画の策定に向けて,市民議論を深め合意形成を図るべく,懇談会フォーラム開催都心部交通解析などを行ったところでございます。  第5に,市民文化の創造とスポーツの振興を図るための施策成果でございます。  まず,市民が気軽に質の高い芸術に触れ,あるいは,みずから体験や学習ができる環境の充実を図るため,札幌芸術森野外ステージ本格設置に係る実施設計,新たに設立された財団法人パシフィック・ミュージック・フェスティバル組織委員会への出捐を行うとともに,札幌コンサートホールの5周年記念イベントとして市民ふれあいコンサートを開催したほか,学校の週5日制に対応して,青少年科学館などにおいて週末に子供向けセミナーを開講したところでございます。
     また,老朽化が進んだ厚別温水プールについて,平成16年10月の開設に向けて,移転改築に着手したところでございます。  さらに,2002年FIFAワールドカップ札幌開催について,開催都市としてこの大会を成功に導くとともに,各国から訪れる多数の人々に札幌の魅力をアピールし,高い評価を得たところでございます。  第6に,市民・企業・行政のパートナーシップ推進を図るための施策成果でございます。  これにつきましては,企業を含む市民と行政との協働で街づくりを進めるという考え方に基づき,パートナーシップ型の手法による事業推進と,市民と行政との情報共有化ということを主眼に施策を展開してまいりましたが,その中で,活動や交流の場の提供や各種講座開催など,市民活動に対するさまざまな支援を行う拠点として,札幌駅北口8・3地区に市民活動サポートセンター男女共同参画センターなど他の3施設との複合施設として整備を進め,本年9月にオープンしたほか,住民の自主的な健康づくり活動に対する支援や,契約公報インターネット上で提供する事業などを新たに開始したところでございます。  第7に,IT経営戦略推進を図るための施策成果でございます。  まず,市民サービスの向上を図るため,市民への情報発信拠点となる市民情報センターを昨年10月にオープンするとともに,市民からのさまざまな問い合わせに対応するコールセンターを開設したほか,各種申請書などについてインターネットを用いてダウンロードできるシステム整備し,本年4月から供用を開始したところでございます。  また,IT技術の活用により事務の効率化を図るため,光ファイバー網による庁内イントラ環境の構築や,電子決裁電子申請などのシステムを含む総合行政情報システムの構築に向けた概要設計を行ったところでございます。  次に,議案第2号は,平成14年度札幌市石狩市茨戸下水処理場管理組合一般会計歳入歳出決算認定の件でございます。  これは,札幌市と石狩市が共有する茨戸下水処理場維持管理を行うために設立されました札幌市石狩市茨戸下水処理場管理組合が昨年度末をもって解散いたしましたことに伴い,この組合に係る決算について,議会の認定に付するものでございます。  決算の内容といたしましては,歳入総額が11億1,732万2,000円,歳出総額が10億3,123万6,000円,歳入歳出差し引き残額が8,608万6,000円でございます。  なお,この歳入歳出差し引き残額並びに出納閉鎖後の本年4月以降の収入及び支出については,平成15年度札幌下水道事業会計へ引き継がれております。  以上,平成14年度各会計事業執行の概要について申し上げましたが,議案第1号及び第2号の各会計決算につきましては,決算書のほかに歳入歳出事項別明細書決算説明書,その他の決算に関する書類及び監査委員審査意見書を添付しておりまして,また,継続事業年度が終了した継続費につきましては,報告第1号の精算報告書をあわせて提出してございますので,詳細につきましては,これらを対照,検討の上,ご認定をいただきたいと存じます。  以上で各会計決算の説明を終わりまして,次に,補正予算その他の諸案件の説明に入らせていただきたいと存じます。  初めに,議案第3号は,平成15年度札幌一般会計補正予算でございます。  まず,歳入歳出予算の補正でございますが,補正項目の第1は,新たに北海道から補助の見通しを得ました緊急地域雇用創出特別対策推進事業について所要の経費を追加するものでございまして,私の公約にも掲げております豊富な経験や知識を持つ離職者をアドバイザーとして活用して中小企業経営支援を行う経費のほか,高卒者早期離職率が高い状況を踏まえた高校生の職業観形成を目的とした進路情報の提供や離職時,再就職時に必要となる情報の提供,国の水田転作奨励制度の改正に伴う産地づくりビジョン策定等のための基礎調査の実施について,必要となる経費を追加するものでございます。  補正項目の第2は,新たに年度内に予算措置の必要が生じた経費を追加するものでございまして,不足が生ずる見込みとなりました法人市民税還付金等を追加するとともに,敬老優待乗車証交付事業の今後のあり方について市民議論を行うため,その基礎資料となる各年代の市民を対象としたアンケート調査の実施に必要とする経費を追加するものでございます。  以上によります一般会計歳入歳出予算補正総額は,2億5,219万1,000円となり,その財源といたしましては,道支出金の4,619万1,000円を充て,差し引き2億600万円の一般財源につきましては,地方交付税をもって充てるものでございます。  次に,繰越明許費でございますが,これは,民間の精神障がい者福祉施設整備について,国の予算措置の関係から事業の執行が2カ年に変更されることに伴いまして,その事業費の一部を翌年度に繰り越すものでございます。  議案第4号 平成15年度札幌国民健康保険会計補正予算は,高額医療費共同事業の制度改正による対象の拡大に伴いまして,拠出金を追加するものでございます。  次に,議案第5号は,札幌事務分掌条例の一部を改正する条例案でございます。  これは,地方自治法の一部改正により,条例の根拠規定が変更となりましたことから,所要の規定整備を行うものでございます。  次に,議案第6号は,札幌市公の施設に係る指定管理者指定手続に関する条例案でございます。  これは,先ほど申し上げました地方自治法の一部改正により,公の施設の管理について,出資団体等に限定して委託することができた従来の管理委託制度から,民間企業やNPO等でも,議会の議決を経て指定を受けて,管理を行うことができる指定管理者制度に変更されたことに伴いまして,指定管理者指定手続について定めるものでございます。  その主な内容でございますけれども,まず,市長等は,指定管理者に公の施設の管理を行わせようとする場合には,指定管理者になろうとする団体を公募することといたしております。  これは,多様化する市民ニーズに,より効果的・効率的に対応するために,広くやる気と能力のある団体を募集し,施設の管理を行うに最も適当な団体を指定管理者に指定することで,さらなる市民サービスの向上と経費の縮減を図ろうとするものでございます。  次に,指定管理者となるべき団体を選定するに当たっては,市民の平等な利用の確保,サービスの内容,業務の安定性,札幌市が負担する管理費用の縮減等について総合的に判断することとしております。  さらに,議会の議決を経た後に指定管理者を指定する際には,管理の細目事項について協定を締結することとしております。  また,この条例の制定にあわせて,指定管理者施設の管理を行うに当たって保有する個人情報の保護等に関し必要な事項を定めるため,札幌市個人情報保護条例等の改正を行うことといたしております。  次に,議案第7号は,札幌特別職の職員の給与に関する条例の一部を改正する条例案でございます。  これは,公職選挙法の一部改正により,新たに設けられることとなりました期日前投票所の投票管理者及び投票立会人の報酬を定めるため,所要の改正を行うものでございます。  次に,議案第8号は,札幌区民センター条例の一部を改正する条例案でございます。  これは,新たに北区に太平百合が原地区センターを設置することに伴い,その名称と位置を定めるとともに,先ほどご説明いたしました公の施設指定管理者制度の創設に伴いまして,施設の管理を指定管理者に行わせる場合の管理の基準及び業務の範囲を定めるなどの改正を行うものでございます。  なお,太平百合が原地区センターは,来年2月に開館する予定でございます。  次に,議案第9号は,札幌廃棄物の減量及び処理に関する条例の一部を改正する条例案でございます。  これは,廃棄物の不適正処理への対応の強化等のために,廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部改正が行われたことに伴いまして,これと同趣旨の改正を行うほか,所要の規定整備を行うものでございます。  次に,議案第10号でありますが,札幌市緑の保全と創出に関する条例の一部を改正する条例案でございます。  これは,自然公園法の一部改正を受けた北海道立自然公園条例の一部改正により,道立自然公園について,国立公園などと同様に,風景地保護協定制度が創設されたことに伴いまして,その協定に基づいた行為を緑保全創出地域内における現状変更行為の規制の適用除外に加えるなどの改正を行うものでございます。  次に,議案第11号でございますが,財産の無償譲渡の件でございます。  これは,手稲山冬季オリンピック関連施設等を加森観光株式会社に無償により譲渡するものでございます。  手稲山ロープウエー及び手稲研修センターにつきましては,利用者の減少,施設老朽化等により昨年度末で事業を廃止し,他の老朽化した関連施設とともに解体撤去を含めた処分を検討してまいりました。こうした中で,テイネハイランドスキー場を営業いたしております加森観光株式会社から,これらの施設等を無償で譲り受けたいとの申し出がありましたことから,同社及び各施設の敷地所有者と協議を進めてきたところでございます。  これらの施設を解体撤去する場合には,約4億7,000万円の費用を要するところでございますが,譲渡することにより,この費用が不要となるほか,何よりも,加森観光株式会社は,ロープウエーの運行を再開することを初めとして,これらの施設を利用して,札幌市民に安らぎと憩いの場を提供し,手稲山の活性化に資する事業を展開していくとしているところから,これらの施設を同社に無償で譲渡することが適当と考えるものでございます。  次に,議案第16号は,道道の認定及び廃止についての意見に関する件でございます。  これは,このたび,北海道知事から道道を認定し,及び廃止するに当たり,意見を求められましたので,これに同意するためのものでございます。  本件は,札幌市から北広島市までの札幌北広島自転車道線を廃止して,新たに,札幌市から恵庭市までに延長した札幌恵庭自転車道線として認定しようとするものでございますが,この路線は,札幌圏における自転車交通に対応した適切な路線網の一部となる重要な路線でありますことから,これに同意することが適当と考えるものでございます。  このほか,議案第12号から第15号まで及び議案第17号につきましては,いずれも議案末尾に記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,説明を省略させていただきます。  なお,報告第2号及び第3号は,訴えの提起及び調停に係る専決処分の報告でございます。  以上で,ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長武市憲一) お諮りします。  ただいま説明のありました議案17件につきましては,議事の都合上,その議事を延期したいと思いますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一) 異議なしと認めます。したがって,そのように決定いたしました。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) ここで,報告します。  本日,坂本恭子議員及び松浦 忠議員から,会議規則第62条第1項の規定により,文書質問が提出されました。  理事者におかれましては,9月30日までに答弁書を提出されるよう求めます。 〔質問趣意書は巻末資料に掲載〕  ――――――――――――――――――議長武市憲一) お諮りします。  本日の会議はこれで終了し,明日9月25日から29日までは議案調査等のため休会とし,9月30日午後1時に再開したいと思いますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一) 異議なしと認めます。したがって,そのように決定いたしました。  ――――――――――――――――――議長武市憲一) 本日は,これで散会いたします。  ―――――――――――――――――― 散 会 午後1時33分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長        武   市   憲   一  署名議員        山   田   一   仁  署名議員        坂   本   恭   子...