札幌市議会 > 2003-08-04 >
平成15年第一部議案審査特別委員会−08月04日-05号
平成15年第二部議案審査特別委員会−08月04日-05号

ツイート シェア
  1. 札幌市議会 2003-08-04
    平成15年第一部議案審査特別委員会−08月04日-05号


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年第一部議案審査特別委員会−08月04日-05号平成15年第一部議案審査特別委員会  札幌市議会第一部議案審査特別委員会記録(第5号)                 平成15年8月4日(月曜日)       ────────────────────────────────── 〇議題 付託案件の審査 〇出席委員 33人(欠は欠席者)    委員長   笹 出 昭 夫       副委員長  高 橋   功    委  員  高 橋 忠 明       委  員  宮 本 吉 人    委  員  村 山 優 治       委  員  三 上 洋 右    委  員  馬 場 泰 年       委  員  鈴 木 健 雄    委  員  近 藤 和 雄       委  員  山 田 一 仁    委  員  細 川 正 人       委  員  湊 谷   隆    委  員  川口谷   正       委  員  猪 熊 輝 夫    委  員  大 西 利 夫       委  員  村 上 勝 志    委  員  三 宅 由 美       委  員  桑 原   透    委  員  藤 川 雅 司       委  員  小 田 信 孝    委  員  青 山 浪 子       委  員  三 浦 英 三    委  員  谷 沢 俊 一       委  員  飯 坂 宗 子    委  員  宮 川   潤       委  員  熊 谷 憲 一    委  員  小 形 香 織       委  員  高 橋 克 朋
       委  員  福 士   勝       委  員  恩 村 一 郎    委  員  小 林 郁 子       委  員  坂   ひろみ    委  員  松 浦   忠     欠 委  員  高 橋 秀 典       ──────────────────────────────────       開 議 午後1時 ○笹出昭夫 委員長  ただいまから,第一部議案審査特別委員会を開会いたします。  報告事項は,特にありません。  それでは,議事に入ります。  最初に,自民党及び自民党第二議員会所属委員全員から提出されました議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案を議題とし,提案説明を受けます。 ◆馬場泰年 委員  自民党議員会を代表しまして,それから第二議員会を含めまして,ただいまから修正議案提案説明をさせていただきます。  市長提案の議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案について,提案説明を行います。  今回の総額634億円に上る補正予算は,市長が選挙戦の中で訴えてきた公約がどのような形で反映されていくのか,多くの市民とともに,我々もまた注目していたところであります。  今回の市長選を通じて,上田市長は多くの政策を訴えてこられましたが,中でも,手法として,市民との対話重視の方針は,耳ざわりのよい言葉ではありますけれども,市政の執行に当たっては,えてして,いつまでも決めることのできない優柔不断な行政運営に陥るおそれがあるわけでもあります。そのおそれを,我々は,今回の駅前通地下歩行空間の建設問題に見るのであります。  すなわち,平成13年度から調査検討を重ね,議会においても十分な議論を尽くして,本年3月に都市計画決定したことを踏まえると,市民議論は既に十分なされていると認識しており,本年度は,予定どおり予備設計に入るべきであります。  したがって,我々は,議案第1号 一般会計補正予算のうち,一般会計歳出中,第7款 土木費 第4項 都市計画費 第2目 交通計画推進費を5,000万円減額し,同じく土木費 第2項 道路橋りょう費 第5目 街路事業費において1億円の増額を行うとともに,不足する財源5,000万円については地方交付税をもって充てる修正案を提出するものであります。  本委員会においてご審議いただき,修正案を可決いただきますようお願い申し上げて,提案説明といたします。 ○笹出昭夫 委員長  修正案に対して質疑を行います。 ◆藤川雅司 委員  私から,修正案提案者に質問をいたしたいと思います。  上田市長も答弁しておりますとおり,札幌駅前通地下歩行空間計画については,市長選挙の再選挙において,候補者すべてが慎重な姿勢を示しておりました。市長は,これらの声を収れんした立場で,今回,調査費を計上されたわけであります。  特に,自民党の推薦した候補においては,公約書で,将来の都市ビジョンの策定,市民世論の集約などを踏まえ,その推進を決定する,一度立ちどまる勇気を持つと掲げており,また,マスコミ報道においても,地下通路そのもの街路樹の伐採も含めて議論が不足していると認識しており,再検討したいとの記事が載っているわけであります。  修正案提案者の推薦した候補の主張とは異なり,矛盾すると思われますが,このことについてはどう考えておられるのか,お伺いいたします。 ◆馬場泰年 委員  私どもの推薦した候補のそれぞれのご意見はあろうかと思います。その中で,私ども議会としても,この問題について候補と具体的にすり合わせ,議論をしたわけではございません。  なお,一方,第1回目の道見さんの議論では,それの必要性を認めている。ただ,地下街を含めた形でもって検討を要すると。さらに,もう一つは,優先順位をつけて事業にかかっていくべきだという積極的なご意見でもあります。  石崎 岳さんにつきましては,先ほど申し上げましたとおり,我々との話し合いというのがなされなかった。したがって,どこまで認識しての議論か,私どもとしては承知しかねるところであります。 ◆松浦忠 委員  それでは,まず,提案者お尋ねをいたします。選挙公約と当選後の議会活動についてお尋ねします。  まず,先ほどの民主党藤川委員の質問に対してですね,石崎 岳市長候補自民党推薦であります。自由民主党という政党はこの石崎 岳候補を推薦いたしました。皆さん自由民主党構成員であります。そこにお座りの皆さんは4人とも,さらに提出者皆さんも,自由民主党の公認を得て当選をされた方々であります。  そこで,一つお尋ねをしますが,皆さん方は,今回の市会議員選挙選挙公報,いわゆる公約を載せる公報に,何人の方が,札幌駅前地下道について早期実現のために取り組んでまいりますということを明示したか。まず,この1点お尋ねをいたします。  2点目。地下道を掘ることによっては,プラスもあるしマイナスもあります。すべての事業がそうであります。やれば,必ずプラスがあって,マイナスもあります。そこで,まず,プラスマイナスの二つの面で評価をしなければならないのであります。  交通局高速電車事業,俗に言う地下鉄であります。地下道を掘ることによって,地下鉄の札幌駅と大通駅間の乗車人員がどのように変化するというふうに,具体的に皆さんは算出をして,この問題について推進の立場をとってこられたか。この点が2点目であります。  3点目。大幅に観光客もふやそうということで,札幌は一大観光産業都市であります。その観光を進めるに当たって,来てくださる方々は,冬の場合は,都心に何を見に来るか。また,何を札幌市として,皆さん,こういういいところがあるから来てちょうだいよということになるかといったら,夏は,都心や近郊にいろいろなものがあるけれども,冬はそれが雪で覆われてしまう。そうすると,都心では,JR札幌駅から大通に突き当たって,西3丁目駅前通を背にして両側に分かれる大通公園イルミネーション,そしてJR札幌駅から大通までの道路の真ん中に植生されている樹木,枝がたわわにしなり,その上に雪の綿帽子,そしてイルミネーションが点滅をするという,まさに初めて札幌の冬を見に来た人にとっては,何ともすばらしい光景かなという感激に浸って,薄野まで歩いて,そこで一杯飲んで,また恋の町札幌などを歌って満足して帰るという,これが冬の札幌の一大観光資産であります。  観光というのは,いわゆる人の心の感情,感性に訴えるものであります。その感性,感情に訴える観光の中心のイルミネーションを,札幌市民皆さんは,寒いから,滑るから,おれは地下道を行くと,観光客だけがまばらに散策をする。こうしたときに,感性,感情と言われる観光客が,たくさんの人の中を歩いていて,すごいな,きれいだなとみんなが言う。そして,言わないで,真っすぐ前向いて歩いている人もいる,下向いて歩いている人もいる,いろいろな人がいるけれども,とにかく人はたくさんいると。そういう雰囲気の中で,観光客は,きれいだなという心の高まりが盛り上がってくるわけですね。  そういうものを,皆さんは,どういう調査のもとに,地下に潜ってもいいという判断をされたのか。  まず,この3点についてお尋ねします。 ◆馬場泰年 委員  まず,第1点目の自民党の何人が地下歩行空間の公約をやったかという点でありますけれども,私ども会派としては,今までの議会の流れでもって,それからもう一つは,都市計画決定されているということで,全員がその意識を持って選挙選をやっていたのであろうと思っております。改めて,この点について,だれがどうという話し合いは,議会の中では,あえてしておりません。全員がその意識を持って取り組んでいるというふうに思っております。  それから,2点目の具体的な数値を示せということでありますけれども,この件につきましても,今までアンケート等で,あるいはまたワークショップ等でいろいろ示されているとおり,大方の人のご意見というのは,冬場の間,夏場の間を分けて80%以上の方が,やってほしいというような答えが出ているところであります。そういうことでご理解をいただきたいと思います。  それから,将来に向けても,住民,あるいはアンケート結果からも出ているように,それだけ利用者が多いと。そして,今,商業圏も札幌駅周辺あるいは大通等に二極分化されている。これを一体につなぐことが,利用の促進をより図っていくものだと我々は理解しているところであります。 ◆松浦忠 委員  私の聞いたことに正確に答えてください。わからなかったら休憩して,きちっと答弁調整してください。  私が聞いているのは,自民党皆さんが議会の流れだとか都市計画決定だとかと言うのは,都市計画決定は,議会の議論もいろいろ経た中で,市長が法律に基づいてやることなのですよ。したがって,議会で,それに賛成だったか,反対であったか,どういう議論をしたか。賛成したなら,なぜ賛成したかということです。  議会の流れを言っても,皆さんご存じのように,上田市長が誕生するまでは,本会議などというのは,質問する議員が動員をかけたときに来るぐらいで,あとは何もないときだったら,ほとんど来ない。それが実態で,新聞もごく一部しか報道しない。テレビももちろん極めて一部だ。  そういう中で,市民がどういうふうにしてこういうものというのをわかるのですか。少なくてもこういう大事な問題については,やっぱり選挙公約の中の一つに掲げて,具体的なことを掲げて議論を分けることが,私はそれが公約だと思うのです。したがって,公約にも掲げていない。  そして,私は,それぞれの公約だったから言いますけれども,石崎候補が公約を掲げた。そのことは,私が最初に言ったように,自由民主党皆さん構成員なのですよ。皆さんの党が推薦した石崎さんなのですよ。最初の道見さんは,地下通路もつくると言ったでしょう。言ったから,票が入らないで落ちたのですよ。言ったから,落ちたのですよ。  したがって,石崎さんは当選したいから,その石崎さんが掲げた公約,今度は見直しますと言ったのですよ。上田さんは,もちろん,1回目の選挙からつくるとは言っていない。そして,世論調査とかいろいろなものを見て,市民の声も聞きながら,上田さんは,こう公約しなければいけないと思ったから,恐らくそういうものを出してきたのだというふうに私は思っているのです。ただ,後でまた,このことの審議に必要な事項であれば,上田さんにお聞きするけれども,そういうことだと思うのです。  したがって,皆さん選挙公約と議員との関係,選挙と選挙公約,これを何となく議会の流れなどというのはどこにもない。したがって,これは答えになっていないから,何人が書いたか,書いてないか,それだけを具体的に。わからなかったら,選挙管理委員会に,10区の候補はここで手を挙げて,書いた人,書かなかった人,数字だけきちっとお答えください。委員長,私は,書いたか書かなかったか,それだけを聞けばいいのですから,数字だけきちっと答えてください。  それから,二つ目。いいですか,地下鉄は大赤字で大変困っているのですよ。したがって,今,自民党皆さんも,口を開けば増嵩対策をやれと言って,本来ならば,もう消えてなくなっていなければならぬ交通事業振興公社に,第一に大谷地のところに駐車場ビルをつくらせて,それに一般会計から金を出して,そしてパークアンドライドと言ってやらせているわけでしょう。そうしたら,当然,皆さんの政策の整合性からいったら,何となく80%ではないですよ。具体的に,地下鉄というのは,地下鉄事業体として,どこの駅からどこの駅までお客さんが何人乗って,収入が何ぼという,そういう商売ですから。したがって,そういうことについて,この提案の前に皆さんはきちっと調べて,こういうことであるから地下鉄にも大した影響がないのだと,だから,これはやるべきだと,こう言うのが当然なのですよ。それについて,何となくでは納得できないから,具体的な数字を示してください。  それから,三つ目の冬の駅前観光も,何となく80%というのは,観光客に聞いたことがあるのですか。観光客ではないでしょう。皆さんが聞いているのは,何となく,桂さんが市長時代に実施したアンケート対象者の人なり審議会なり,そういう人に聞いたのでしょう。観光客というのは,よそから訪れる人ですよ。訪れる人がどう思うかという,訪れる人にアンケートをとらなかったら,わからないでしょう。(発言する者あり)ここにいる市民の人が,いいとか悪いとか言うことでないのですよ。訪れる人が,雪の札幌に初めて来て,どう感じるかと。これは,私がへ理屈か,宮本議員がへ理屈か。では,宮本さん,あなたの選挙区ですから,審議中断しておいて,別にアンケートをやりますか。(発言する者あり) ○笹出昭夫 委員長  提案された案件について質問をお願いします。 ◆松浦忠 委員  (続)宮本さん,私,言っておくけれども,いいですか,駅前地下通路に対して,最初から理屈をきちっと立てて反対しているのは私と共産党だけ。民主党は反対していたけれども,途中で,自民党と公明党と仲よくしなければいかぬからといって,賛成に転じたの。したがって,ここで私の言っているのは,終始一貫何も変わらない。  したがって,皆さん,それにちゃんと答えてください。札幌の市民がこれがいいと言っても,よくて訪れるのはよその街の人なのだから,雪の降らぬところの人なのだから。その人たちの意見を聞いて,その人たちもこうだから,こうすべきだということを,ほかの議員などに修正案を説明するのが提案する側の当然の責務,常識なのですよ。その常識も欠けて提案してきているというのは,私は納得いかないから,いま一度きちっと答弁してください。 ◆馬場泰年 委員  まず,最初の公約で書いたか書かないかという点については,それぞれの状態で公約を発表しており,したがって,だれが書いたか,だれが書かなかったということは,今現在,私は掌握をしておりません。  それから,経済効果のことについて,先ほど来お話がありました。要するに,旅行客に尋ねるべきではないかというご意見もありましたけれども,それはそういう考え方もあろうかと思いますが,また一方では,地元に住んでいる人のこともまた,大変重要なことであろうかと思っております。  それで,過去,そういう状態の中でアンケート調査をした結果,先ほど,私はあえて80%程度と申し上げましたが,松浦委員もご存じかと思いますけれども,その中には約83.7%,冬場において必要性を求めているのは83.5%という高いところであります。また経済効果につきましても,具体的に,今までの議会の議論の中で,理事者の方から,建設投資効果としては約320億円,都心活性化による効果として年間約230億円を見込まれているということも発表になっているわけであります。  したがって,それらのことを総合して,私たちとしては,この必要性を認め,議会でも議論を尽くして,市民合意も得ているという観点から,提出させていただいております。(「地下鉄の数は」と呼ぶ者あり) ◆松浦忠 委員  そういう答えをしたら,また質問します。  皆さん自由民主党としてこれを調査したのですか。お尋ねしたいのは,自由民主党として調査したのか。市の調査だとしたら,私がさっき指摘しているように,調査というのはある一定の数しかやっていない。選挙のときに,石崎さんも中尾さんも上田さんも,みんなこれを見直し,慎重にと言った。そして,なおかつ北海道新聞が2度にわたって世論調査した。3分の2を超える方がこれに反対でしょう。うそだと言うなら,北海道新聞がここにいるから,うそか本当かはっきりさせてもらおうか。  いいですか。世論調査というのは,全員の賛否を問う調査をしない限り,一定の抽出をしてやったら,同じ人にやらない限り,それはそのときの調査なのですよ。そして,この場合,私たちが一番大事にしなければならぬことは何だといったら,あなた方がよく言う日本国憲法,日の丸・君が代とよく言う日本国憲法だ。それに基づいて云々と言う,その法律に基づいて,選挙という制度があるわけですから,地方自治法に基づいて選挙があるわけです。そうしたら,今までやっていた,桂さんが調査した,調査内容も皆十分知っていますよ。その選挙で,なおかつ3人の候補が否定したわけでしょう。あなた方の推薦する石崎さんも否定したわけでしょう。否定したから,見直すと言ったのでしょう。道見さんだって否定したから,今度,上田さんについたのでしょう。否定しなかったら,つくわけないでしょう。あなた方は,何でそういう理屈に合わないことをおっしゃるの。何ぼつらいからといっても,そういうことを言ってはだめ。  したがって,これについて,自民党として,北海道新聞アンケート調査をどのように評価しているのか,どういうふうに見ているのか,それについて答えてください。 ◆馬場泰年 委員  他者の,マスコミさんの調査したことについていろいろ,あえて私どもとしては答えることもいかがなものかなと思っております。 ◆松浦忠 委員  ほかの者がやったことについて答える必要がないなら,札幌市長がやったことについても,団体としては別なのですから。  いいですか。あなた方は,自由民主党札幌市議会議員団という,月々40万円の,年間480万円の政務調査費をもらっている団体なのですから。私らもそうですよ。したがって,北海道新聞が他の団体なら,札幌市長も他の団体ですよ。あなた方は,おらは札幌市長と同じ団体なんて,そんな理屈は成り立たないでしょう,どうして,そんなことになるの,それは別でしょう。  そうしたら,そのことについて,北海道新聞を他の団体だと言うのだったら,札幌市長のことも他の団体ですよ。どうして札幌市長だけがおらの身内だと,こうなるの。それちょっと,答えてください。 ◆高橋克朋 委員  それぞれの調査がございまして,過去に我々もいただいた調査の中には,平成12年から市政モニター調査や,あるいは来街者のアンケート調査もされて,そして8割の方が地下歩行空間を望んでいると,こういう我々の調査に基づいて,今回提案をさせていただいているわけですから,ご理解をいただきたいと思います。 ◆松浦忠 委員  細川委員に尋ねます。あなたは,つい最近まで,札幌市の職員として,課長職として仕事をされておりました。あなたは,今現在は自民党の議員です。自民党の議員として,自民党市会議員団という団体と地方自治法に基づく札幌市役所という団体は,同一と考えるか,別と考えるか,お答えください。 ◆細川正人 委員  この修正案とは関係ないことだと思いますので,お答えを申し上げません。 ◆松浦忠 委員  関係なくないのですよ。なぜかといったら,先ほど提案者の馬場さんが,北海道新聞は他の団体と,こういう言い方をしたのです。いいですか。したがって,札幌市長が調査したことも他の団体。そして,あなた方と一体になっていた桂さんが,徹底的に私は──あなた方がここで改めて考えなければならないことを教えてあげるから,よく聞きなさいよ。いいですか。桂さんが,なぜ今回の骨格予算設計費を組まなかったか。それは,いろんな手順を踏んできてもなお,自分としては,設計費を組んで,そして与党多数の中で予算を可決していったとしても,既に自分は出ないと。そして,7人か8人出ている候補者の中で,この駅前地下道についてはかなりの人が反対している。そして,新聞などの各種世論調査などが耳に入ってくれば,かなりの反対もあると。そういうことから,桂さんは,これを予算に組まなかったのですよ。さらに,組んだとしても,後から出た市長がこの予算について修正をするということになれば,民意で選ばれてやめなさいということになったら修正するわけですから,そういう可能性もあるから,桂さんは組まなかったのです。  この修正案を出すに当たって,そういうことも,あなた方はきちっと認識をした上で,我々の質問に対して,ほかの議員にきちっと説明ができる,議員だけではなくて,市民にも説明ができる,そういうことで出すべきことなのです。そのことについて,全くあなた方は答えられない。したがって,私は,これはもう極めて恥ずかしい提案だと,こう言わざるを得ない。  そこで,私は,あなた方が答えられない分,本来ならば,議会をここで中断して,少なくとも自民党の何人の人が公約に掲げたか,このぐらいのことは調べてもらおうと思うけれども,いろいろ予定もあるようですから,そこで,きょうは市長を初め,理事者側に来ていただいているけれども,まず交通局事業管理部長に,交通局として,駅前地下道をつくるといった段階で,当然内部的に,交通事業として影響があるかどうかということは問われたと思うのだけれども,それに対して何と答えたか,改めて明らかにしていただきたい。  それから,観光コンベンション部長には,私が先ほど説明したような冬の観光資源について,あなたの方は,よそから来た冬期間の観光客に,冬の中心街観光資源についてどこがよくて来たかというような,そういう調査をしたことがあるかどうか。  さらにまた,地下道を掘るに当たって,そういうことについて,昔の観光部で,市長にどのような意見の具申をしていたか,この点について,まずお尋ねをします。 ◎重松 交通局事業管理部長  私の方から,この計画について,交通局としてどうとらえてきたかと,内部的な議論がどうだったかという点についてお答えをいたします。  札幌駅と大通間に地下空間ができるということを仮定すれば,地下鉄乗降客については何らかの影響があるのは当然のことと思っております。これが,マイナスの要素に働くということになれば,地下鉄を経営している我々としては,確かに経営上はマイナスの方に働かざるを得なくなるというふうに考えています。  しかし,この計画は,札幌市の街づくりの総体にかかわる計画であること,また,都心の魅力を増すことによって,将来的には街の活力のポテンシャルを高めるという効果も期待できるところでありますので,将来的には,事業的にも活性化による効果が得られるものと期待しているところであります。 ◎渡邊 経済局観光コンベンション部長  ただいまの委員の,この計画とイベントとの関係といいますか,影響等について,私からお答えさせていただきます。  ご存じのように,本市におきましては,初冬のイベントとして,ホワイトイルミネーションを実施してございますけれども,これは光と音によるファンタジックな世界を創造するということで,もう既に札幌の風物詩として定着しているものでございまして,市民のみならず,観光客にも喜んでいただいているものというふうに考えてございます。  この地下空間の建設によります,先ほどの先生のお言葉をおかりしますと,にぎわいというお言葉がございましたけれども,このイベントのにぎわいに対する影響は,現時点では,どのような影響があるか予測できませんが,駅前通を歩行する方の数にはある程度影響が出てくるものだと思います。  もう1点,観光客に対して意見を聞いたかというお話もございましたが,私ども,ことしの冬に,2月ですけれども,観光客を対象に満足度調査というものをやらせていただいてございます。この中で,この計画とイベントの関係については聞いてございません。今後,機会をとらえて,夏,冬それぞれ,私どもが力を入れているイベント等につきまして,満足度調査を継続してやりたいと思いますけれども,この質問については,また内部で十分議論をさせていただきたいなと思います。 ◆松浦忠 委員  交通局は,お客さんが日々どれだけ乗ってくれるかで決まるわけですよね。当然,当初,地下通路をつくるといったときにもいろいろ賛否の議論があった。そしてまた,財政的な理由で,桂市長は一たん中断をした。そしてまた復活をしたと。  交通局としては,これによって都心ににぎわいが出て,そのことによって,さらにお客がふえて交通局の経営上プラスに転じてくるという,もしそういう推測をしたとしたら,具体的にどういう試算をしたのか。  いいですか。例えば,交通局の調査ということは,12月の半ばから2月いっぱいぐらいのイルミネーションの期間中に,大通と札幌駅との間で,定期券以外の乗降客が何ぼいたか。12月は何ぼ,1月は何ぼ,2月は何ぼと。そして,夏の間の,例えば5・6・7・8月,こういう期間中に,同じように,定期券以外の客が月別に何ぼいたか。この差が,冬の間,乗るか乗らないかの差になってくるし,もっと言えば,ホワイトイルミネーションが点灯する前と点灯した後で乗降客の流れがどう変わったか。そういったようなものを全部,乗降客の調査をして,その上で分析して,地下を掘ることが影響がないかどうかと。  ほかが乗るというのだったら,一般会計の方で,地下通路を掘るよと。そのことによって,いっぱい客が,地下鉄に乗るというのだったら,そういう資料に基づいてちゃんと試算をして,交通事業会計として,これはプラスだからやってくれと,こういうことでなければ,いけないのですよ。そういうことが,全くされないで,何となく市長がそう言うのだから,おれらは市長に使われているのだから,反対するわけにいかないから,いいとするかと。この程度でやっているから,だめなのですよ。  したがって,夏期間と,冬期間のホワイトイルミネーションの期間の乗降人員の実態調査した実績はありますか。あったら,明らかにしてください。 ◎重松 交通局事業管理部長  札幌駅−大通間の乗降客の実態調査の件でお答えをいたします。  私どもの方では,残念ながら,12月ないし2月の冬場について,今述べた区間についての乗降客の調査というのは,まだ実施しておりません。一方,夏場にかけてなのですが,15年4月と6月に,平日なのですが,スポット的に数日ピックアップいたしまして,改札を通る乗降客の数ですけれども,札幌駅と大通区間,この1区間でどれだけいるかという調査をしております。 ◆松浦忠 委員  重松部長,あなたはこの7月の異動で来られた。交通局の運転事故上の問題で,今,忙殺されて大変だと思うけれども,それはそれとして,以前指摘したようなことですから。  今後,お客が減るということは,交通局の経営に大変な影響なのですから,したがって,特に,今,議論になっている大通とJR札幌駅との間の月別の実態調査をきちっとして,そして,市長がこれからしていこうとしている市民議論の中に,具体的な数値を出して,交通局として参画することを求めておきます。これについて,ぜひやっていただきたいと思いますけれども,お答えいただきたいと思います。  それから,観光コンベンション部長についても,先ほどお答えされておりましたけれども,夏期間,冬期間,札幌の中心部を訪れる観光客に対して,特に冬季のJR札幌駅前から大通のイルミネーションというものが,観光客が札幌に冬季観光に来る目的の中でどの程度の比重を占めているかを,ぜひひとつアンケート調査をしてきちっととらえて,そして,これもまたその議論に供していただきたいということを求めておきます。  さて,そこで,市長にお尋ねをします。  今,選挙公約について,自由民主党皆さんは,石崎さんが自由民主党推薦で公約したことと,自分たちとは直接関係ないみたいな,自分たちはそれには拘束されないのだと,それから,さらに,自分たちの市会議員選挙においても,公約なんて,そんなものは公約だと。張るこう薬か,見る公約か知らないけれども,今サロンパスと言っていたけれども,その程度のものだと,自民党さんはこういう認識なのです。(発言する者あり)今,サロンパスと言ったから,そんなものでしょう。  私が,自民党の方がちゃんと選挙公報にうたったかどうかと言ったら,それも掌握していないということですから,したがって,市長は,選挙公約というものをどのように認識しているか。ただ重い,軽いではなくて,具体的に駅前地下通路について言えば,その公約の意味するものは何であったのか。  この点について,私たちが市民から聞くのは,当然,上田市長も,石崎さんが市長になっても,中尾さんがなっても,駅前については,桂さんが予算計上しなかったということは,凍結している。したがって,もう1回市民の意見を広範に聞いて,いろんな調査をして,その上で200億円と言われる巨額の費用を使うかどうかという判断をしていくと。これが,この間の選挙で,それぞれの皆さんが公約したことではないのかというふうに,私は問いかけられております。私は,そのとおりですよと,こう答えています。  したがって,私が解釈している選挙公約,市民に問われて答えたことが間違っているのかどうか。市長が選挙で掲げた公約とは何なのか。私が市民に問われて答えたことが,上田市長が公約した内容と違っているか違っていないか,まずこの1点についてお答えいただきたいと思います。 ◎上田 市長  お尋ねの件でございますが,公約というのは,私の言葉で言えば,市民とのお約束でございますので,これを確実に守るということが,私の最大限努力をしなければならないことだというふうに理解をいたしております。  駅前の地下歩道空間の問題につきましては,文書で初めから公約という形で掲げたものではございませんけれども,討論とか,あるいは新聞社からのアンケート,そういったことによってお答えしたという意味で,市民の皆様方に発表した内容でございますので,当然,私は,お答えした内容について,自分なりにしっかり守っていくということを表明した内容だというふうに理解をいたしております。  6月5日の北海道新聞の記事に,私がお約束をいたしました内容について簡潔にまとめてございます。これは,慎重に判断するという内容でありまして,地下通路自体は否定しないが,市民の意見を聞きながら,何が最善なのか慎重に判断し進めると,こういうのが私の内容でございます。  他方,一緒に選挙を戦いましたあと二人の方々については,1人は最低2年は凍結と,もうお一方は,議論が不足をしているというふうな内容の見解を表明されております。地下通路そのもの街路樹の伐採も含めて,議論が不足していると認識しており,再検討をしたいというのが,この方のご議論でございます。  私は,自分の約束したことを守ろうということはもちろんでございますけれども,市民合意という問題について,他の候補も比較的慎重な考えを示しておられるというような事態を踏まえて,この地下通路自体は有用なものであるという認識を示しながら,もう一度地上部分についてしっかり議論をして,市民の合意形成を目指したいというのが,私の立場だということでございます。  前回,この委員会で山田委員からご質問をいただきました経緯について,今日までの議会や行政が積み上げてきた到達点に立ちつつ,地上・地下を含め,さらに都心部の総合的な交通体系の観点から市民議論を行い,その動向を見きわめ,予定した完成時期を目指して努めてまいりたいと考えておりますと,こういう答弁をさせていただいた次第でございます。  私は,その意味で,主として地上部についての総合的な交通といったことを考え,この地下の問題についても考えていきたいと,こういう見解を表明しているところでございます。 ◆松浦忠 委員  私は,こういう仕事をしていますから,言わんとすること,あるいは考えていることというのは,きょうばかりでなくて,一連の発言の中から,おおよそ判断がつきます。しかし,市民には,我々議員一人一人の言葉でも,考えていることでも,あるいは市長の考えていることでも,どこかで会ったときに断片的に話したことしか理解してもらえないのですよ。  したがって,私は,この場合,市長にもう一つわかりやすくお尋ねしたいのですが,慎重に判断をしていくということはどういうことかといったら,私もそう思っているのですが,市民の側からしても,これがない方がいいなどと思っている人はだれもいないのです。あった方がいいか,ない方がいいかといったら,ある方がいいと答えるのです。  さて,そこで,問題は,その金をだれが出すのだと。あるいは,金があるのだったら,おらのところの道路を直してくれとか,おらのところの下水を直してくれとか,雪をもうちょっときれいにはねてくれとか,あるいは医療費の高齢者の負担をもうちょっと何とかならないかとか,介護保険の負担は何とかならないかとか,186万市民の皆さんのそれぞれの要求があると思うのです。それを,では,優先順位をどういうふうにつけて予算を執行するかということは,我々,議員それぞれ68人は,出ている地域や推されている階層によって意見というのは違います。それを総体的に,市長が議会の意見も聞き,市民の意見も聞いた中で,執行責任者として判断をして,議会の合意を得てやっていくというのが,私は,今ある地方自治の制度だと思うのです。
     そこで,そういう観点から考えたら,私は,市長が,慎重に対応するということは,まさにその目指しているところはあった方がいいと。しかし,お金だとか,当面何を優先するかということでは,いま一度市民の広範な意見を聞いて,そして議会の意見もまた聞きながら,そして判断を下していきたいと,こういうふうに市長は頭の中で順番を組み立てていると思うのですが,市長の頭の中をのぞけないけれども,私が推測していることについて,全く外れているか,当たっているか,お答えをいただきたいと思います。 ◎上田 市長  私が申し上げているのは,そしてまた,この補正予算でご提案申し上げているのは,まさに札幌駅前の地下歩道空間がどのようになるのかということについての調査費を計上させていただいている。その調査費というのは,まさに調査検討し,あるいは木の問題も含めて調査をして,どうなるのかということを市民が議論の対象にする,判断の材料にする。そういうものを含めてご提案させていただいているわけでありますので,じっくり議論をしていただいて,そして,先ほど申し上げたように,市民的な合意を得ていきたいと,このように考えているところであります。 ◆松浦忠 委員  最後に,市長にお尋ねをします。  修正案が出されました。地方自治法の176条,議会との関係というのがあります。この176条では,予算にかかわって,市長が提案をした予算が議会で否決をされるといった場合には,市長は再議を求める権限があります。再議を求めて,さらに議会で出席者の3分の2以上の数をもって否決をされたというときには,市長は議会を解散することができるという,そういうことがここに規定されております。  市長は,この予算修正の通知を受けて,この176条を厳正に権限行使して,議会を解散してでも執行に当たっていきたいという決意の上に立って,そして,この修正案の質疑に参考人として呼ばれるに当たってですね,最後の日の採択にどう臨もうとしているか,市長の決意を,心中をお聞かせいただきたい。  正直言うと,市民の中には,市長選挙を2回やって,今さら市会議員選挙を2回するのも困るなと。それから,私も実は,今解散されて,また選挙となったら困るなと思っているから,解散するのだったら,自民党に賛成しようかなとも思うのだけれども,そこをひとつ明らかにしていただきたいと思います。 ◎上田 市長  地方自治法の176条は存じ上げているつもりでございますけれども,解散云々という話は,究極の,不信任案が提出されたとき,あるいは,それと同視し得るような重要な場合に限られているというふうに,私は認識をいたしております。  もちろん,私が補正予算を提案させていただいたのは,私が考える最善のものを提案させていただいていると,そういうつもりでございますので,皆さん方に私の決意のほどをお知りいただいて,その上で適正な判断をしていただけるものと信じているところでございます。 ◆松浦忠 委員  市長を初め,関係の皆さん,ご苦労さまでした。ありがとうございました。  そこで,最後に,自民党皆さんに申し上げます。今までの質疑,あるいは皆さんに質問をしたら答えられなかった。だから,私は,きょうの理事会で関係者の出席を要請したのであります。  このような根拠のもとに,当時の,自分たちは与党なのだから,桂さんの言うことは何でも賛成なのだと,こういうことでやってきた結末がここの補正に出ているというふうに思っているのですが,極めてこれはお粗末な話であります。  したがって,撤回をすることを求めて,質問を終わります。 ○笹出昭夫 委員長  以上で,修正案に対する質疑を終了いたします。  ここで,説明員の交代を行いますので,委員会を暫時休憩いたします。     ──────────────       休 憩 午後1時52分       再 開 午後1時54分     ────────────── ○笹出昭夫 委員長  委員会を再開いたします。  本委員会に付託されました全案件及び修正案に対する討論を行います。 ◆近藤和雄 委員  私は,ただいまから,自由民主党議員会を代表して,本特別委員会に付託されております,市長提出による議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分につきまして,これに反対し,残余の議案8件並びに自由民主党第二議員会及び自由民主党議員会が提案しております修正案に賛成する立場から,簡潔に討論を行います。  2度の選挙を戦い抜き,市長の座に着かれました上田新市長の今回の総額634億円に上る補正予算は,市長が選挙戦の中で訴えてきた公約がどのような形で反映されていくのか,その采配ぶりを,多くの市民とともに我々もまた注視したのであります。  今回の補正予算を組むに当たって,上田市長が掲げた大きな4本の柱である経済・雇用対策,地域福祉の推進,環境の保全と創造,芸術・文化の振興については,実質10%程度の肉づけ予算規模の範囲では,その政策に清新さを求めても,それは無理と言うべきでありますが,行政の継続性に思いをいたすならば,我々も大筋において賛意を示すことにやぶさかではありません。  そこで,このたびの特別委員会で質疑,要望をいたしました主な課題を中心に述べてまいります。  最初に,財政運営についてであります。  今年度の予算執行期間がまだ8カ月残されていることを考えた場合,市長の公約の目玉である行財政改革を不退転に実行し,その経費削減による余剰金で財政運営を行うべきであり,とらの子の財政調整基金44億円を取り崩すことのないよう求めます。  また,桂前市長時代の取り組みと比較しても,経費削減額200億円は余りにも甘い数字と言わざるを得なく,身内のみで考える経費削減にはおのずと限界もあることから,民間のコンサル会社等の経営分析に基づき,より一層の取り組みを行うべきであります。  次に,芸術・文化の振興についてであります。  市内に設置されている彫刻を紹介する札幌彫刻ガイドについては,芸術の森美術館の学芸員に加え,市内在住の彫刻家にも執筆参加を求めることにより,ガイドの幅を広げ,芸術家のネットワーク形成も図るべきです。また,このガイドをシティPRや観光振興のツールとして活用することを提案いたします。  次に,住民基本台帳ネットワークシステムについてであります。  市長は,いまだ選択制の導入を模索しておりますが,本市は,既に昨年8月の1次稼働でデータを国に通知しているのであります。現時点での選択制は,国や道の見解も明確に違法とされており,市長は早期にこれを撤回し,8月25日に迫った2次稼働に臨むことを強く求めます。  次に,特別支援教育についてであります。  障がいのある子供たちが,地域で学び育つ環境づくりを,地域学習校を中心として積極的に推し進めるとともに,すべての小・中学校への特殊学級の設置に向けた取り組みを期待いたします。  次に,CO2対策への取り組みについてであります。  従来の事業者向け公害防止改善資金融資等の二つの融資制度の改正に当たっては,低公害車の購入支援だけでなく,新エネルギーの導入も対象とするとともに,一般市民も融資が受けられるよう,融資対象を拡大するよう要望します。  次に,円山動物園のあり方についてであります。  動物園の持つ学術的,教育的機能を生かし,今後は,学校教育分野との連携や学術研究の貢献機能のさらなる強化を求めます。  最後に,今回の市長選を通じて,上田市長は多くのことを訴えてこられましたが,中でも,市民との対話重視の方針は耳ざわりのよい言葉ではありますが,市政の執行に当たっては,えてしていつまでも決めることができない,優柔不断な行政運営に陥るおそれがあるわけであります。そのおそれを,我々は今回の駅前通地下歩行空間の建設問題に見るのであります。  すなわち,平成13年度から調査検討を重ね,議会においても十分な議論を尽くして,本年3月に都市計画決定したことを踏まえると,本年度は予定どおり予備設計に入るべきと考えます。それをあたかも市民合意が不十分であるとの理由で,スタートから計画におくれが出てしまう形で予算づけされていることについては,承知できないのであります。  したがって,我々は,議案第1号 一般会計補正予算(第3号)のうち,一般会計歳出中,第7款 土木費 第4項 都市計画費 第2目 交通計画推進費を5,000万円減額し,同じく土木費 第2項 道路橋りょう費 第5目 街路事業費において1億円の増額を行うとともに,不足する財源5,000万円については,地方交付税をもって充てる修正案を提出したのであります。  どうか提出の趣旨を理解いただき,修正案に賛同いただきたく,私の討論を終わります。 ◆村上勝志 委員  私は,第一部議案審査特別委員会に所属をする民主党・市民の会委員を代表して,本特別委員会に付託された市長提案の議案第1号中関係分,議案第2号,議案第4号から議案第7号,議案第11号中関係分,議案第13号及び第14号に賛成,自民党及び自民党第二議員会所属委員全員の提出による議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案には反対する立場で,討論を行います。  特に,議案第7号の中の,いわゆる住基カードの発行にかかわってでありますが,本特別委員会の審議を通じて,また,上田市長が大きな関心を寄せている長野県の審議会の報告書でも明らかになったように,セキュリティーが確保されていないこと,犯罪発生の可能性があること,プライバシー侵害など,さまざまな問題が浮き彫りになりました。  そもそも,我が会派は,国の一元管理につながる住基ネットワークシステムへの接続に多くの疑問を持っております。  上田市長は,186万札幌市民の生命と財産を守り,市民福祉の向上を図ることを使命とする立場から,さきの選挙戦を通じて,選択制導入の可能性を探ると訴えてきたと理解をいたしております。市長が注目している長野県本人確認情報保護審議会と総務省の論議が,あす8月5日に行われます。その結果によって,市民の安全性に対する不安が解消されるのか,極めて疑問であると言わざるを得ません。  我が会派といたしましては,2次稼働に向けて,札幌市が,広く市民論議を行い,考え得る諸問題に対応する住民基本台帳に係る個人情報の保護に関する条例を早期に制定することを求めておきます。また,重大な問題が発生した場合,札幌市のトップリーダーとして,住基ネットからの離脱も含めた対応をとるよう強く求めておきます。  さらに,本特別委員会において,我が会派に所属する委員が質疑を行いました課題を述べてまいります。  東京事務所におけるシティPRは,単なる広報・宣伝ではなく,企業誘致や観光客誘致やコンベンション誘致など,より効果的なマーケティングを行うことが必要であり,関係部局と十分連携をとって,機動性のある首都圏セールスの拠点として整備していくべきことを求めておきます。  二つ目に,市立大学化については,すべての人に優しいユニバーサルデザインの重要性が増す中で,地域に優秀な人材を輩出したり,知識や研究機能を提供することにより,地域経済の基盤強化や活性化に十分な役割を果たすことが重要であり,そのための機能の充実を図っていくことを求めておきます。  札幌駅前地下歩行空間については,多くの費用をかける大事業であり,将来に禍根を残さぬよう,地上部の課題や都心のまちづくりビジョンや都心の交通のあり方の議論とあわせて,十分な市民合意が得られるよう議論を行っていくべきであります。  市役所の分権改革である区役所の権限強化については,事業を行う主管部局との連携や,区における企画機能の充実など課題も多いが,地域住民による街づくりの推進が必要であり,早急に,できることから進めていくことを求めておきます。  雇用対策,就労支援については,市民の最大の関心事であり,また深刻な状況と認識をし,全庁的な課題として取り組むことを求めます。  住基カードについては,2次稼働に向けてセキュリティーの問題が指摘されていることや,カード利用についての札幌市の条例がないことなど,問題が多いことを指摘しておきます。  4校が統合する資生館小学校は,通学の問題や地域とのかかわりなどについて,地域住民の意見が十分反映されることが必要であり,また複合施設としての効果が十分生かされるよう建設を進めていくことを求めておきます。  教育に関して,特別支援教育研究モデル事業は,障がいのある子供が,校区の学校で教科学習などへの参加を含めて実施し,調査研究を行うものであるが,ここで得られた課題を克服し,障がい児と健常児を分ける教育から,地域でともに育つ教育を進めることが必要であります。北海道教育委員会,市児童家庭部,地域ボランティア,PTA,医療機関などを含めた関係機関の連携を強く求めておきます。  札幌市のCO2の発生量は1997年までしか算出されていないため,削減がきちんと評価できないばかりか,市民に行動を促してもなかなか効果が見えないことから,まずは早急にCO2の発生量を把握していただくことを求めておきます。そして,CO2の室内の発生量は,新しい算出方法を開発して把握し,公表の速やかな取り組みを進めるよう求めておきます。  救急車の予備車両は,通常業務には使用できないということになっておりますが,市民に誤解を与えないために,市民への説明,そして予備車ということの周知の方法など,善処を求めておきます。  次に,議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案についてであります。  札幌駅前通地下歩行空間計画は,市長選挙,再選挙においても,すべての候補者が慎重な姿勢を示しました。上田市長は,他の候補を支持した市民の意向も踏まえて市政を進める考えを示しておりますが,今回の調査費計上は,この考えに基づいたものであると考えます。  また,札幌駅前通は札幌の顔としての意味を持ちますから,市民合意の重要性は,他の事業に比べても,とりわけ高いと考えます。市は,この間もワークショップや市民アンケートなどに取り組んできましたが,今後,予備設計,実施設計をしていく上で,市民意見をしっかりと踏まえて進めていくために,いまだ不十分な市民論議を広げ,深める必要があります。しかも,この市民論議に半年要したとしても,市が目指す最終完成時期には間に合うのであります。  よって,以上の理由から,調査費を計上して市民論議を深めるという市長提案は,最も市民の意向を踏まえた妥当なものであるのに対して,直ちに予備設計に入るべきとする自民党案は拙速と考え,反対をいたします。  我が会派から出されました意見,提言,要望につきまして,今後の市政運営に取り入れていただきますよう要望いたしまして,私の討論を終わります。 ◆谷沢俊一 委員  私は,ただいまから,公明党議員会を代表し,本特別委員会に付託されました市長提出による平成15年度各会計補正予算を初めとする諸議案につきまして,これに賛成する立場から,また自由民主党議員会及び自由民主党第二議員会の提出による議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案には反対する立場から,簡潔に討論を行います。  昨今の本市を取り巻く社会経済環境は,極めて厳しい雇用情勢に加え,多様化・複雑化する市民ニーズや少子高齢化の進行,さらにはIT化の進展や環境問題など,課題は山積しております。しかしながら,財政状況は,長引く景気低迷の影響などにより,市税収入が減少する一方で,生活保護などの扶助費や公債費といった義務的な経費が増加の一途をたどり,財政構造が次第に硬直化しているなど,極めて厳しい状況にあります。  したがいまして,本市の財政運営においては,事務事業の一層の見直しや経費の節減に積極的に取り組むとともに,しっかりとした現状認識と市民ニーズの把握を行い,優先的に集中して実施する施策・事業を計画化して,それを強力に推し進めるという戦略性の高い事業の執行が必要であります。  こうした状況の中,上田市長街づくりの目標を,市民の力みなぎる,文化と誇りあふれる街と定め,その実現を目指して,経済・雇用対策,地域福祉の推進,環境の保全と創造,芸術・文化の振興を重点政策に設定し,補正予算を提案されました。  その内容は,肉づけ予算での市長裁量の余地が少ないとはいえ,市長公約に対する期待にこたえてなく,新鮮味や大胆さが感じられません。一方,厳しい財政状況のもとで,緊急に取り組まなければならない事業や,市民の視点から市役所を改革するための取り組みに要する経費が計上されていることから,一定の評価はできるものであります。  そこで,本委員会の審議を通じて,我が会派が取り上げてまいりました諸課題等につきまして,提言,要望等も含めて述べてまいりたいと思います。  まず,財政問題については,減債基金の運用についてであります。減債基金の残高は,当面増加の傾向が見込まれるとのことであります。したがいまして,債券などでの運用益が低迷している状況にもありますので,他の会計への貸し付けなど,財源の有効活用について十分検討をされるよう求めます。  次に,市役所改革と職員の意識改革についてでありますが,最も大事なことは,市の職員が市民とともに考え,市民とともに悩み,市民とともに行動する,このことによって,窓口の対応が変わり,サービスが向上する。地域の課題を共有し,相互の理解が深まる,あるいは,さまざまな場面で対話が深まり信頼関係を築けてこそ,市役所改革が達成されると思います。したがいまして,意識改革を実りあるものにされることを強く要望をいたしますとともに,できるだけ早く改革案をまとめて,議会の方にも示されるよう求めておきます。  次に,市立大学の設置についてでありますが,我が会派は,従来から,市立高等専門学校と高等看護学院を大学化すべきとの立場をとっており,大いに賛意を表するものであります。この大学では,生涯学習施設はもとより,芸術・文化,産業振興さらには保健福祉,医療施設など,多様な市有施設のネットワークを学生たちの実習に活用することで,教育研究の場を広げることができると思うのであります。札幌市全体が大学キャンパスとなる,そんな夢のある大学になることを期待しております。  次に,公共施設への新エネルギー導入についてでありますが,二酸化炭素の削減は,今や,国際的にその取り組みが進められております。本市においても国としっかり連携をし,市民,事業者とともに新エネルギー導入に向けてのさらなる施策の展開を期待いたします。  次に,藤野野外スポーツ交流施設の利用についてでありますが,ウインタースポーツ振興の底上げのためにも,小・中学生の利用をさらにふやしていくことが必要であります。この施設は,文部科学省が提唱する総合型地域スポーツクラブでもありますので,スキー場のリフト料金やレンタル品の料金の見直しについて検討されるよう求めます。  次に,芸術・文化の振興についてでありますが,我が党は,これまでも芸術・文化の振興に力を注いできたところであり,市長の熱心な姿勢に大いに評価するものであります。市内におられる優秀な芸術家を育てるためにも,他都市に先駆けて芸術・文化の振興に係る条例の制定を推進するよう,強く要望いたします。  また,市民局生活文化部の教育委員会への一元化について,積極的に検討されるよう要請をいたします。  次に,住民基本台帳ネットワークシステムについてでありますが,法律の解釈で北海道と札幌市の見解が異なるのは大変不自然であります。統一した見解のもとで事業が進められるよう強く要望いたします。  また,住民基本台帳カードの発行については,市民に余り知られておりません。テレビやラジオなど,さまざまな広報媒体を利用して早急に市民への周知を図るよう強く要望いたします。  次に,学校施設へのエレベーターの設置についてであります。これからの学校施設については,障がいのある児童生徒も支障なく学校生活を送ることができるようにするとともに,学校の地域開放を見据えた中で,だれもが不自由なく利用できる施設として整備することが必要であります。したがいまして,今計画している屯田北地区の小学校と中学校については,できるだけ早期にエレベーターを設置されるよう強く求めます。また,児童生徒たちが伸び伸びと学校生活を送ることができるための施設的な配慮については,計画どおり実施されるとともに,校地内の緑化についても最大限配慮した形で整備を進められるよう求めます。  次に,札幌市立資生館小学校についてであります。  この学校は,保育所,子育て支援センター,ミニ児童会館などが併設される複合施設であり,本市としての初めての施設であります。運営に当たっては,トラブルが生じないよう,今後十分検討されることを求めておきます。  また,この学校では,スクールバスの運行が検討されているようでありますが,児童生徒に芸術や文化に触れる機会をふやしてあげることも大切ではないかと思います。したがいまして,市内のさまざまな文化芸術施設と学校をつなぐ機能を持たせたスクールバスの運行ということについても,幅広く検討をされるよう求めておきます。  次に,札幌市の土砂災害対策についてでありますが,先月中旬,多くの人的被害を出した熊本県水俣市の土砂災害は,大雨洪水警報の伝達のおくれが,結果的に避難勧告のおくれにつながった可能性があると指摘されております。このような災害を防ぐためにも,土砂災害危険箇所の住民への周知や避難に関する情報の伝達体制の確立など,迅速,的確に対応されるよう強く求めておきます。  次に,古紙回収ルートモデル事業についてでありますが,限りある資源の有効活用やごみの発生抑制という観点から,大変重要な取り組みであると考えております。市況が低迷したときの対応など課題はありますが,ごみ処理費用の面においても大きな節減効果が期待されますので,今後十分検証しながら検討されることを求めておきます。  次に,こども動物園の整備についてであります。  円山動物園の活性化のためには,家族が楽しめる環境づくりの醸成が大切であると指摘してまいりました。中でも,こども動物園は,ふだん触れることができない動物との触れ合いができる施設であり,その充実が動物園の活性化につながると考えますので,今後も,来園者の増加に向けたさらなる取り組みを期待いたします。  次に,公園におけるコミニュティガーデンづくりについてでありますが,公園緑地内に比較的利用されていないスペースが見受けられます。本市の目指す協働型社会の取り組みとして,さらには公園の魅力向上からも有意義と考えられますので,積極的に取り組まれることを強く要望いたします。また,緑を感じる街並みづくりの方策として,公園だけでなく道路残地などの未利用の公有地を市民に開放し,コミニュティガーデンや野草園,市民農園のような形で活用をされるよう求めるものであります。  以上が,本委員会の審議において,我が会派が取り上げてまいりました質疑等の概要でありますが,理事者におかれましては,提言や要望を十分考慮され,今後の市政執行に当たられますよう強く要請するものであります。  最後に,自由民主党議員会及び自由民主党第二議員会から提出されております議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案についてでありますが,札幌駅前地下歩行空間整備については,市民合意の形成を図る意味から,これまで,世論調査アンケート調査,さらにはワークショップの実施に多くの時間を費やしており,我が会派としては,市民合意は得られたと理解をしております。  今回の予備設計の先送りで完成時期のおくれが危惧されたところでありますが,議会論議の中で,予定されている完成時期を目指して計画どおり進めたいと,市長の考え方が明確にされた以上,若干の懸念は残りますが,今回の補正予算の修正を求めるまでには至らないものと判断をするものであります。  以上で,私の討論を終わります。 ◆熊谷憲一 委員  私は,日本共産党所属議員を代表して,本特別委員会に付託されました議案9件中,議案第2号 公債会計補正予算及び議案第6号 札幌市税条例の一部を改正する条例案に反対し,残余の議案7件に賛成,自民党及び自民党第二が提出した議案第1号 一般会計補正予算に対する修正案には反対する立場から,討論を行います。  まず,議案第2号 公債会計補正予算についてですが,コンベンションセンター建設費に係る市債発行繰越額8億7,700万円は,立体駐車場の工事のおくれに伴い,支払いが03年度に繰り越したものと,備品購入費の繰越分に充てるための市債発行です。  コンベンションセンターの建設については,我が党がこれまでも何度も指摘してきたように,206億円もの巨費を投じ,そのうち,市債発行が180億円にもなるもので,十分な利用が見込まれず,また管理運営費の赤字分を穴埋めするために,初年度から2億円余もの市財政をつぎ込むことになるなど,むだな大型開発と反対してきたものであり,これに関連する今回の補正にも反対であります。  次に,議案第6号 市税条例の一部を改正する条例案についてです。これは,地方税法の一部改正に伴うものでありますが,個人市民税の配偶者特別控除を05年度から廃止することにより,本市においては22万7,670人の市民に32億3,700万円の負担増を強いることになり,市民生活を圧迫するものであり,反対です。  次に,議案第1号 一般会計補正予算についてですが,我が党は,代表質問及び本委員会において,課題となるべき点を取り上げてまいりました。  まず,創世1.1.1区(さんく)計画です。  国際ゾーン構想として始まったこの計画は,地上60階にもなる超高層ビルを三つつくり,国際会議場を初め,オフィスビルや都市ホテル,2,000台分もの巨大地下駐車場を盛り込んだ,総事業費2,400億円,市費800億円にもなるという都心改造計画であり,人と車を都心に集中させ,過密と混雑を助長するものです。  代表質問及び本委員会での質疑で,過去の施設計画について市長にただしたところ,拘束されるものではないと表明されましたが,市民会館の改築や北大通の東伸,創成川親水化などにとどめるべきであります。  次に,駅前通地下歩行空間についてですが,高齢者や障がい者等の歩行空間を確保する上で有用性はあるものの,わずか465メートルの地下通路に200億円もの多額な事業費をかけることについて,市民の中から急いで建設すべきではないという声が寄せられており,我が党は,本市財政状況の厳しさにかんがみ,凍結,先送りすべきことを求めてまいりました。これに対し,市長も,市民の中に先送りや慎重な対応を求める声があることを認めております。  今年度,予備設計に着手することになっておりましたが,予備設計費は計上されておりません。市民の中にさまざまな意見があり,その声を尊重し,市民合意のないまま工事に着手すべきではありません。自民党及び自民党第二の提案した修正案は,凍結,先送りすることを求める市民の声も本市の財政状況も無視して,ゼネコン等の言いなりに工事をどんどん進めよ,そのために,まず工事着手を前提に予備設計をせよという趣旨であり,到底容認できるものではありません。
     市長選挙が再選挙になり,補正予算の議決が遅くなり,本市からの工事発注が大幅におくれ,ただでさえ構造的な不況で苦しんでいる中小建設業者は大変な状況に置かれています。したがって,市営住宅の建設や建てかえを初め,市民生活に密着した事業をこれ以上おくらせることは許されません。  次に,我が党が委員会で取り上げた諸課題について,局別に述べてまいります。  まず,企画調整局です。  路面電車の優先信号実験事業でありますが,内回り,外回りともに約10%の時間短縮効果が予想されるという利用者増につながる内容の答弁がありました。上田市長は,選挙公約で市電の積極的な活用を掲げており,市電存続の立場で,延伸,環状化などの再配置を強く求めるものです。  次に,市民局関係についてです。  藤野野外スポーツ交流施設整備費についてですが,のり面の崩壊補修など,さらなる税金投入につながることのないよう指摘をしておきます。  文化活動練習場としての学校開放事業についてですが,利用率が大変高いものであり,学校開放以外の,他の公共施設などの活用も検討し,文化活動の練習場の一層の拡大を求めるものであります。  次に,環境局関係です。  緑地に接した市街地の開発や,高度利用を規制することは大きな意味を持ちます。住民の要求に基づいて,必要な市街地にも風致地区を拡大することを求めておきます。  最後に,教育委員会関係についてです。  改築,補強が必要とされた168校について,早急に改築,補強工事を行い,耐震化を求めるものであります。  特別支援教育についてですが,設置率が全小・中学校の約30%前後と,おくれている特殊学級を早期に増設するよう強く求めるものであります。  以上で,私の討論を終わります。 ◆高橋克朋 委員  私は,ただいまから,自由民主党第二議員会を代表して,本特別委員会に付託をされております,市長提出による議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分につきまして,これに反対し,残余の議案8件並びに自由民主党議員会及び自由民主党第二議員会が提案しております修正案に賛成する立場から,簡潔に討論を行います。  上田市長におかれましては,札幌市制施行後第9代目の札幌市長として,初めての予算議会に臨まれ,本会議,委員会で,さまざまな角度から議論をしてまいりました。  本年の骨格予算とこのたびの肉づけ予算合計は,一般会計,特別会計,企業会計合わせて,前年度比マイナス0.2%の1兆5,393億円となっております。このたびの634億円の補正予算はわずか4.1%であり,新市長として,時間のない中での公約実現や具体的施策を遂行するには余りにも少ない時間でございました。その特色を出すのに苦労されたことと思います。  その中にあって,目標数値を明確にし,豊かな緑を30%ふやす,あるいはCO2の10%削減を目標に取り組む姿勢は,市民にわかりやすいことと思います。  しかしながら,目に見えてわかりやすいことの反面として,非常に響きのよい表現と同時に具体的に目に見えてこないのが,市長がよく述べておりました市民論議,市民合意という言い回しであります。市民一人一人の中には,それぞれの意見の違いがあることは現実であります。過去,市政運営においても,市民のさまざまなニーズや意見を調整し,政策が立案されてきたわけであります。まさに,私どもが修正案として提案をさせていただいた駅前地下歩行空間も同様であり,アンケート調査やワークショップ開催など,市民論議を経て,本年,都市計画決定をされたと私どもも理解をしているところでございます。よって,当初計画されていた予備設計費を計上し,この事業を進めるべきと考えております。  以上で,私の討論を終わります。 ◆恩村一郎 委員  私は,ただいまから,新政クラブを代表して,本委員会に付託されました市長提出による平成15年度各会計補正予算並びに諸議案につきましては,これに賛成する立場から,また,自民党及び自民党第二議員会提出の議案第1号 平成15年度札幌市一般会計補正予算(第3号)中関係分に対する修正案には反対する立場から,簡潔に討論をいたします。  まずもって,上田市長におかれましては,史上類を見ない政令市での再選挙という関門をくぐり抜けられ,186万都市札幌の市長として当選されました。私たち新政クラブは,この新上田市政に対し,大きくは支持する立場に立ちながらも,個々の諸案件,諸政策には,是々非々の立場で対応させていただくことも申し上げておきます。  さて,市長は,今後の財政運営の考え方について,我が会派の代表質問に答え,本市の財政状況は,その健全性を示す指標において,他の政令市に比較して上位に位置しているものの,近年は徐々に悪化の傾向を示していること,財政基盤が極めて弱く,国の三位一体改革によっては大きな影響を受けること,近い将来には市債の元金償還や退職手当,さらには公共施設の更新のピークを迎えることなどから,今後ますます厳しい財政運営を強いられることなどの認識を示されました。  しかし,我が会派が主張いたしましたように,本市の財政状況は,歴代市長の堅実財政運営によって,公債比率や基金残高など,その健全性は,他政令市に対して優位な点もあり,市長の責任において積極財政を行われるということであれば,あえて異を唱えないという立場を表明しておきます。  また,代表質問で触れましたように,雪目的税には反対するものです。法定外税の検討は,白紙に戻されるよう要望いたします。  予算編成プロセスの公開については,市長の公約の一つでもあり,徹底した情報公開の中で不可欠だと考えます。全面的な公開に向けての検討について注視してまいります。  200億円の経費削減については,人員削減をめぐってその表現が二転三転したことについては,遺憾の意を表しておきます。市長が選挙中に公約とされた見過ごすことのできない項目と認識しておりますから,この問題について,人員削減とその他について具体的な数値を早急に提出されるよう強く要望しておきます。  そこで,本特別委員会において,我が会派が質疑,提言してまいりました諸課題等につきまして,その主なものについて述べてまいりたいと思います。  最初に,国際交流についてです。  東アジア都市間文化交流事業は,映画産業の交流に主眼を置いた新たな試みであり,シティPRにも大いに有効な事業と考えますので,札幌市への観光客誘致の側面からも,積極的取り組みを期待します。  次に,都心の街づくりに向けた取り組みについてです。  都心交通計画と緑を感じる都心のまち並み形成推進計画の実施に当たっては,しっかりと両者の連携を図るよう求めるとともに,大規模ワークショップを開催する際は,より広範な人々の参加を得るために,さまざまな角度からPR,周知を図っていただきたいと思います。  次に,アジアで初めて開催される2007年ノルディックスキー世界選手権札幌大会については,大会の成功へ向け,人的・資金的掛かりの一層の充実を図るよう求めます。  次に,特別支援教育研究モデル事業については,その基本方針の一つである地域学習の充実を図る上で,学校を含む地域の理解と連携を深め,より実効性の高いものとしていっていただくことを求めます。  次に,洪水対策と自主防災活動についてです。  洪水ハザードマップは,水害時の浸水状況を把握し,水害時の行動について事前に十分認識してもらうことが必要であることから,市民にわかりやすい表現とし,マスメディアとの連携などによる日ごろからのPRに取り組んでいただくことを要望します。  自主防災組織については,住民みずからが自分たちの街は自分たちで守るという認識に立つことが大切であり,地域と区役所,消防署がそれぞれの役割を分担し,未結成町内会の解消に向け,より一層の取り組みを求めます。  次に,環境の保全と創造にかかわるESCO事業についてです。  事業者向け省エネ対策の切り札となり得るこの事業は,ESCO事業者の資金によって,光熱水費の削減,CO2の排出量削減,加えてESCOというニュービジネスの育成にも資することから,できるだけ早期に公共施設において事業を実施し,その実例を積極的にPRすることにより, 民間施設への普及促進を図るべきです。  次に,こども動物園の整備についてです。  今回の円山動物園の施設整備の目玉は,こども動物園の改修となっています。親子が動物と触れ合う場として,また,児童が動物を学習する場としてのこども動物園の機能を考えた場合,より積極的に体験型の機能を取り入れていただきたいと思います。  以上,平成15年度各会計補正予算及び関連する諸議案について,提言や要望を申し上げてまいりましたが,市長は就任以来,徹底した情報公開と市民との対話を言われております。異を唱えるものではありませんが,特に市民との対話に際しては,その参加者が広範,公平であること,施策の展開に無用な時間を浪費することのないよう,さらに,対話の内容については,答弁にあったような概要の発表だけでは不十分と考えます。全面的な公開を求めておきます。  最後に,自民党及び自民党第二議員会から提出されております一般会計補正予算に対する修正案について,その反対の主な理由ですが,今なお少なからず議論がある地下歩行空間について,十分な市民合意を得た上で事業を進めること,予定していた完成時期を目指すことに変わりはないことを市長は表明されていることから,あえて今,補正予算の修正を行うことは適当ではないと考えるからです。  なお,理事者におかれましては,市長選挙の再選挙等によって事務事業の停滞,遅延が懸念されているだけに,市の現況を十分把握の上,補正予算成立後は速やかに業務の遂行に当たられますよう強く要望し,私の討論を終わります。 ◆小林郁子 委員  私は,市民ネットワーク北海道を代表し,第一部議案審査特別委員会に付託されました,市長提出による議案9件に賛成し,議案第1号に対する修正案には反対の立場から,討論いたします。  上田市長就任後,初の政策予算となるこのたびの補正予算は,総額約634億円であり,税収や交付税の伸びが見込まれない中で,巨額の残高を抱える市債の発行を最小限に抑えなければならないなど,厳しい予算編成となっています。  財源として,骨格予算編成時に残した地方交付税164億9,200万円のほか,財政調整基金から44億5,300万円を繰り入れており,さらに市債として14億5,100万円が発行されます。これにより,一般会計の市債発行残高は,本年度末で1兆2,000億円になる見込みです。  このような財政状況において,新たに市民の負託を受けた市長として,新規事業に補正予算総額の1%程度しか使えない中,市民生活と市民意識の実態を熟知し,緊急の課題である経済・雇用対策として,元気基金創設のための調査費や,環境対策として二酸化炭素削減の取り組みを札幌発の運動とするためのキャンペーン費を計上し,さらに子育て支援や高齢者,障がい者の自立支援など地域福祉の推進と,市政への市民参画の促進を重点的に事業化していることを評価いたします。  今後は,市長みずから言われているように,情報公開を徹底的に進めるとともに,行政評価制度の導入と,第三者機関による市役所改革諮問委員会の設立を図り,むだを省き,優先性の高い事業を効率的に推進する体制を早期につくることを求めます。  以下,市民ネットワークが取り上げましたことを中心に,費目ごとに見解を申し上げます。  初めに,総務費についてです。  市民活動の促進について取り上げました。経済が低迷し,少子高齢化が進む中で,都市の活性化を図るためには,市民の力を市政に生かしていくことが求められます。札幌市は,指定都市の中でもNPO法人の多いところであり,地域福祉や環境保全などの分野で多くの活動がなされています。最近ようやく行政との協働のパートナーとしてNPOが認知されつつありますが,業務委託など協働を進めるためのシステムが不十分です。N POが行うのにふさわしい事業については,NPOの特質を生かした発注方法が必要であり,全国には,このためのシステムを整備している都市もあることから,積極的に整備することを求めておきます。  環境費についてです。  ごみの減量化とリサイクル推進を目標に,さっぽろごみプラン21が策定されましたが,2002年度の家庭ごみは前年度より増加しています。また,容器包装リサイクル法の問題点や,拡大生産者責任を含めた企業責任,ごみの有料化,デポジット制の導入など,多くの課題を抱えています。  そのような中,ごみ減量・リサイクルを効果的に進めるために,市民・事業者・行政・NPOなどが情報の共有化を図り,それぞれの立場で自由に意見交換をしながら議論を深めることは大変意義があり,ごみゼロ会議に寄せる期待は大きいものがあります。広く情報を公開することで,多くの市民議論を喚起し,ごみ問題に関する市民の意識改革を進めることが重要と考えます。さっぽろごみゼロ会議での提言を,基本計画に十分に生かすよう強く求めます。  土木費についてです。  都心交通計画策定については,今までの道路整備など,自動車交通の円滑化を重視してきた視点から,快適な歩行者空間の創出など,歩行者や環境を重視する視点への転換が必要です。都心交通計画策定に向けてフォーラムやワークショップ等が多数計画され,市民参加の場として1,000人規模の市民ワークショップが開催されることは,協働による街づくりに向けた大きな前進と受けとめ,期待が寄せられるところです。  しかし,本来の市民参加は,NPO活動のように自主性が求められるものであり,市民が自主的に考える場づくりを進め,主体的にかかわることが重要です。都心交通ビジョン懇談会に参加した有志の方々による連続ミニフォーラムの開催は,大変有意義な活動として,側面的な支援をすべきと考えます。また,計画策定後においても,市民参加の場を継続的につくり,多くの市民が参画していけるよう要望いたします。  公園の整備及び維持管理については,本市は毎年約200億円を投入しています。約2,500ある本市の都市公園の管理は,大規模なものは公園緑化協会,小規模なものは市の直営や町内会に委託しています。最近は,公園の造成計画や管理にも市民が参加するなど,多様な手法が見られるようになり,市民は公園を利用するだけでなく,公園づくりの主体としての意識も高まっています。今後は,公園緑化協会や町内会のみでなく,民間事業者やNPOなどへの委託化を図り,市民の知恵と力を生かした公園づくりが求められます。  教育費についてです。  特別支援教育基本計画についてです。  本年3月に策定された同計画では,子供の一生を見通した継続した専門的教育,地域で学び育つための教育の二つが基本的な方向とされています。その実現のために,札幌市学びの支援委員会及び校内学びの支援委員会は,継続した相談支援の機関であり,早期の充実が望まれます。また,地域学習校の充実により,障がいのある子供が地域で生きるための支援を進めるとともに,学校施設のバリアフリー化を進め,今後は,より積極的に地域で学び,生きることが自然な状態を実現することを強く求めておきます。  また,障がいが多様化している中で,教員の専門性や資質・能力の向上も不可欠であり,教員に対する研修の充実を求めます。  昨今,大変問題になっているシックスクール対策については,シックハウス症候群や化学物質過敏症の増加に伴い,登校したくてもできない子供たちや,つらい思いをしている子供たちへの,より具体的な対応や対策が急がれています。法律や基準値を守っているから万全と考えるのではなく,一人一人の児童生徒が安心して学習できる学校環境づくりを進めることが重要です。教職員や保護者等の意識の啓発や理解を深めるとともに,より徹底した検査の継続,保護者,学校,行政,専門家等のネットワークの形成などが必要と考えます。学校施設の整備や維持管理はもちろん,化学物質過敏症の児童生徒への配慮など,総合的な対策として,当事者や保護者の声を十分に生かした札幌独自の対応マニュアルを作成することを求めます。  次に,議案第7号 札幌市証明等手数料条例の一部を改正する条例案について申し上げます。  これは,住民基本台帳ネットワークシステムが2次稼働する本年8月25日に発行される住民基本台帳カードの発行手数料を1枚500円と定めるものです。このカード発行のための予算が,既に本年の第1回定例市議会で可決されている現在,カード発行に係る手数料の徴収は,受益者負担の観点から必要なものであり,負担額については地方交付税によって措置される分を勘案するならば,500円とするのは妥当であると考えます。  しかしながら,市民ネットワークでは,2001年の第1回定例市議会以来,このシステムについて,全市民の個人情報を中央に集中し,国家による管理体制を強化することは地方分権に逆行するものであること,作為的にも無作為的にも,個人情報の漏えいを招く危険性が高いこと,業務及び経費の面で自治体の負担増につながること,莫大な税金を投入しながら,市民へのメリットが少ないことなどを指摘してまいりました。  このような中で,このたび,問題意識を共有する上田市長が,システムに対し選択制導入を検討することを打ち出しましたことは,評価するところです。市長は,長野県本人確認情報保護審議会と総務省の調査会との議論を注視するとともに,住基ネットは自治義務であり,選択制が違法かどうかの判断は司法の手によるとの見解を示しています。今後,2次稼働によって危険性がますます高まる中で,カード記載事項を氏名,性別,生年月日,住所の4情報以外に拡大しないこと,また,将来的にはシステムからの離脱を視野に入れるべきことを求めておきます。  最後に,議案第1号に対する修正案について申し上げます。  修正案は,札幌駅前通地下歩行空間等を検討調査として,市民理解を得るための事業に計上されている5,000万円にかえて,予備設計費1億円を計上しようとするものです。  駅前通地下歩行空間については,2000年以来多くの議論があり,このたびの市長選でも争点の一つになった,市民の関心の高いものです。  しかし,地上部に関しては,既存並木の保存や移植などについて,地下部分に関しては,沿道ビルとの接続など空間のあり方について,いまだ市民の理解を得られる段階に至っておらず,一層の市民議論が必要となっています。さらには,現在策定中の都心交通計画とも連動して検討する必要があるものであり,市長も,この事業を一から見直すことではなく,都市計画決定の重みも尊重し,地上も含めた総合的な市民議論を行い,その動向を見きわめ,予定していた完成時期を目指して進むとの見解を示しています。  このことから,概算でも200億円が投入されるこの事業に関しては,今後も慎重な市民議論を見きわめる必要があり,修正案には反対いたします。  以上で,私の討論を終わります。理事者におかれましては,これらを十分勘案し,市政執行に当たられることを求めておきます。 ◆松浦忠 委員  私ども市政改革クラブは,今期,この議会で初めてクラブを結成して,補正予算の審査に当たりました。  まず,最初に,この補正予算の提案全体を見て評価をすると,率直に言って,時間がなかったという言い方ですが,私は,市長が選挙公約をできるだけ守って編成したというふうには到底思えない。従来から予定していたものを,しまっておいた引き出しから出してきたと,こういう編成で, 幾つかのものしか,市長の意思というのがあらわれていないという点では,全く評価は難しいと。むしろ,私は,来年の予算かなという気がしますが,この予算について言えば,私は評価できないということを率直に申し上げておきます。  ただ一つ,この議会を通じて,私は全国一の決断をしたと,全国でただ一人決断をしたと,高く評価をすることがあります。それは何かといえば,昭和30年代の後半ぐらいから,いつとはなしに,何の根拠もなしに,それぞれの官公庁が工事を発注して,その業者が工事中に人身事故など重大事故を発生させたときに,その事故の原因に基づいて,基準に基づく処分をすると。その処分を待たずして,発生した翌日から,何となく指名を回避するということで,実質上の処分をずっと行ったわけでありますけれども,これはまさに法に基づく適正な運用でありませんでした。  板垣市長,桂市長の時代,私は是正を求めましたが,いずれも是正に至りませんでした。今回,過般7月28日の質疑の中で,上田市長は,7月29日以降,札幌市についてはこれをやめる,そして,速やかに事故の原因をきちっと調査をして,その結果,札幌市の基準に照らして処分をすると,こういうことを明言をされました。さすがに法律家出身の市長だけあるなということで,まさにこの点については面目躍如ということで,私は高く評価をいたします。  ただ,それに付随して,事故における調査,処分に至る過程について,早急に明らかにしていただかなければならない。今まで札幌市の受注業者が事故を起こしたときの処分というのは,設計原局と,もちろん原局が監督に当たっております,そして請負業者の事故原因報告書のみを中心にして,処分権者が処分をしていくということでありました。  しかし,えてして,発注部局の意向に沿った内容,具体的に言うと,発注部局側の設計上の問題点,あるいはまた監督上の指示の問題点,こういうものが請負業者は,字のごとく「請け負け」でありますから,相互契約といっても,現実には強く指摘ができない,主張ができない。そういうことから,発注側の責任というものは何ら指摘されることなく,すべて業者の責任。  そして,今回,下水道工事であったように,なかんずく,けがをした高校生の自転車の運転,いわゆる道路交通法上の前方不注意という,その法規義務違反も考慮に入れて業者の処分をしたというような,その分を引いて処分をしたというようなことが言われております。だとすれば,発注側の責任について私は指摘をしたけれども,これについては我が身を守るだけで,事前の話し合いの段階では非を認めながらも,公式なこういう場になると,職員の処分などが発生するという問題もあるでしょうが,認めないと。こういうような,実態とかけ離れた,市長に対するうその報告がまかり通っていたのが,この14年間ぐらいの実態だと思います。  したがって,今後,こういう点について,処分権者である,現在の札幌市で言えば,小林理事を中心にして,みずからがその事故の原因をきちっと調査して,業者に対する制裁措置でありますから,その上できちっと処分をしていくと。そしてまた,その処分をした内容,経過については,情報公開で明らかにしていく。もちろん,速やかに議会にも報告する。このことを強く求めておきます。  それから,緑を都心にどうふやすかということについては,過般の委員会で私も提起いたしましたけれども,小学校4校統合,職員住宅の跡地,さらにまた,いまだに利用が決まっていない旧国鉄東札幌駅跡地の南郷通に面した業務用地のパークゴルフ散策公園化など,具体的に30%増へ向けて検討して,実施することを強く求めておきます。これはもうまさに,発想の転換以外に,こういうことは対処できませんから,したがって,これは局長以下の判断ではなくて,助役,市長のメンバーの中で,きちっと方針を定めて下におろしていく。これが,業務をスムーズに進めていくことになりますから,したがって,きょうは両助役が出ておりますけれども,心して対処していただきたいということを強く求めておきます。  それからあと,教育委員会,下水道局,環境局の中でも,なかんずく,札幌市の労働組合が出資して設立しておりますライラック興業に対する発注が,下水道局で8億6,000万円を超えております。さらにまた教育委員会においては,食器洗いの洗剤の80%がそこに集中する。あるいはまた,清掃事業の中での公園の清掃業務など,大多数が,指名競争入札とは言いながら,4年も5年も同じメンバーでやって,そして同じ人が落札している。まさに,これは,札幌市における身内の税金による利益還元。税金によるむだ遣いを,身内でお互いにやろうではないかということの合意の上で,今までの桂体制の中でやってきている実態,こういうものをきちっと改めることを強く求めておきます。  最後に,自由民主党自由民主党第二議員会が提出しております駅前通地下歩行空間については,先ほど言ったとおりですから,自民党皆さんに申し上げておきます。選挙公約と当選後の議員の活動というのは,整合性がなければ,市民の皆さんが選挙に足を運ばない。投票率が低いというのはなぜかといったら,やることと言うことが違っている自民党,政権政党として長く君臨してきた自民党が,今日の選挙投票の低下を招いているということをよく自覚して,これを撤回することを求めるけれども,撤回しないならば,仕方がないから,私は反対をいたします。  以上であります。 ○笹出昭夫 委員長  以上で,討論を終結し,直ちに採決を行います。  この場合,分割して採決を行います。  最初に,議案第1号中関係分に対する修正案を問題といたします。  修正案を可決することに賛成の委員のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○笹出昭夫 委員長  起立少数であります。よって,修正案は否決されました。  次に,議案第1号中関係分を問題といたします。  議案第1号中関係分を可決すべきものと決定することに賛成の委員のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○笹出昭夫 委員長  起立多数であります。よって,議案第1号中関係分は可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第2号及び議案第6号を問題といたします。  議案2件を可決すべきものと決定することに賛成の委員の起立を求めます。
     (賛成者起立) ○笹出昭夫 委員長  起立多数であります。よって,議案2件は可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第4号,議案第5号,議案第7号,議案第11号中関係分,議案第13号及び議案第14号を一括して問題といたします。  議案6件を可決すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○笹出昭夫 委員長  ご異議なしと認めます。よって,議案6件は可決すべきものと決定いたしました。  以上をもちまして,本委員会に付託されました全案件に対する審査を終了いたします。     ────────────── ○笹出昭夫 委員長  ここで,一言ごあいさつを申し上げます。  ふなれな私でございますけれども,高橋(功)副委員長を初め,委員各位,事務局のご協力をいただきながら,つつがなくこの第一部議案審査特別委員会質疑及び討論,採決を終わらせていただきました。深く感謝を申し上げます。  我々は,札幌市議会の21期目の議会人として,市民の負託をいただきました。肉づけ予算の審査が終わったとはいえ,まさにこれからが本格的な議員としてのスタートだと思うのでございます。  委員各位が,理想都市札幌の実現に向けて一層奮闘,尽力をされますことをご期待申し上げ,ごあいさつとさせていただきます。  ありがとうございました。(拍手)     ────────────── ○笹出昭夫 委員長  これをもちまして,第一部議案審査特別委員会を閉会いたします。ありがとうございました。     ──────────────       閉 会 午後3時2分...