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平成15年第 3回臨時会−07月04日-01号
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  1. 札幌市議会 2003-07-04
    平成15年第 3回臨時会−07月04日-01号


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    平成15年第 3回臨時会−07月04日-01号平成15年第 3回臨時会               平成15年   第3回臨時会         札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 1 号 )               平成15年7月4日(金曜日)          ―――――――――――――――――――――――議事日程(第1号)  開会日時 7月4日 午後1時 第1 会期の件 第2 議案第1号から第4号まで(市長提出)          ――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 会期の件 追加日程 議席の一部変更の件 日程第2 議案第1号 助役選任に関する件  議案第2号 収入役選任に関する件  議案第3号 教育委員会委員任命に関する件  議案第4号 監査委員選任に関する件
    追加日程 決議案第1号 議員辞職勧告および政治倫理の確立に関する決議          ―――――――――――――――――――――――出席議員(66人) 議   長       武 市 憲 一 君 副 議 長       西 村 茂 樹 君 議   員       細 川 正 人 君 議   員       小須田 悟 士 君 議   員       峯 廻 紀 昌 君 議   員       桑 原   透 君 議   員       藤 川 雅 司 君 議   員       林 家 とんでん平 君 議   員       谷 沢 俊 一 君 議   員       芦 原   進 君 議   員       阿知良 寛 美 君 議   員       小 形 香 織 君 議   員       伊 藤 理智子 君 議   員       佐 藤 典 子 君 議   員       坂   ひろみ 君 議   員       長 内 直 也 君 議   員       村 松 正 海 君 議   員       山 田 一 仁 君 議   員       近 藤 和 雄 君 議   員       勝 木 勇 人 君 議   員       三 宅 由 美 君 議   員       村 上 勝 志 君 議   員       三 浦 英 三 君 議   員       青 山 浪 子 君 議   員       坂 本 恭 子 君 議   員       熊 谷 憲 一 君 議   員       五十嵐 徳 美 君 議   員       恩 村 一 郎 君 議   員       小 林 郁 子 君 議   員       鈴 木 健 雄 君 議   員       横 山 光 之 君 議   員       馬 場 泰 年 君 議   員       宮 村 素 子 君 議   員       笹 出 昭 夫 君 議   員       藤 原 廣 昭 君 議   員       小 野 正 美 君 議   員       涌 井 国 夫 君 議   員       本 郷 俊 史 君 議   員       高 橋   功 君 議   員       宮 川   潤 君 議   員       井 上 ひさ子 君 議   員       高 橋 克 朋 君 議   員       堀 川 素 人 君 議   員       三 上 洋 右 君 議   員       上瀬戸 正 則 君 議   員       村 山 優 治 君 議   員       宮 本 吉 人 君 議   員       畑 瀬 幸 二 君 議   員       大 西 利 夫 君 議   員       柿 崎   勲 君 議   員       義 卜 雄 一 君 議   員       小 川 勝 美 君 議   員       原 口 伸 一 君 議   員       田 中 昭 男 君 議   員       福 士   勝 君 議   員       松 浦   忠 君 議   員       大 越 誠 幸 君 議   員       高 橋 忠 明 君 議   員       小 谷 俵 藏 君 議   員       猪 熊 輝 夫 君 議   員       川口谷   正 君 議   員       伊与部 敏 雄 君 議   員       湊 谷   隆 君 議   員       小 田 信 孝 君 議   員       柴 田 薫 心 君 議   員       佐 藤 美智夫 君  ――――――――――――――――――――欠席議員(2人) 議   員       高 橋 秀 典 君 議   員       飯 坂 宗 子 君  ――――――――――――――――――――説明員 市   長       上 田 文 雄 君 助   役       佐々木 喜 四 君 助   役       福 迫 尚一郎 君 助   役       高 橋 賢 治 君 収入役職務代理者 (副収入役)      石 井 良 一 君 総務局長        角 田 義 寛 君  ――――――――――――――――――――事務局出席職員 事務局長        岸     稔 君 事務局次長       長 岡   大 君 総務課長        高屋敷 智 彦 君 議事課長        大 島 和 幸 君 調査係長        武 田 章 憲 君 資料係長        山 越 英 明 君 議事係長        出 井 浩 義 君 記録係長        長谷川 万壽美 君 委員会一係長      酒 井 欣 洋 君 書記          菅 原 正 子 君 書記          柴 井   康 君 書記          堀 川 秀 樹 君 書記          酒 井 智 美 君 書記          本 島 光 二 君 書記          松 崎 朗 子 君  ――――――――――――――――――――
     〔午後1時10分開会〕 ○議長武市憲一君) ただいまから,本日をもって招集されました平成15年第3回札幌市議会臨時会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) 出席議員数は,65名であります。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) 本日の会議録署名議員として近藤和雄君,高橋 功君を指名します。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(岸稔君) 報告いたします。  飯坂宗子議員は,所用のため本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。  去る6月30日,札幌オンブズマンから,平成14年度札幌オンブズマン活動状況報告書が提出されましたので,各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程及び陳情受理付託一覧表は,お手元に配付いたしております。  以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) これより,議事に入ります。  日程第1,会期の件を議題といたします。  (三上洋右君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 三上洋右君。 ◆三上洋右君 会期設定動議を提出いたします。  本臨時会会期を本日1日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) ただいまの三上議会運営委員長動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) ご異議なしと認めます。よって,本臨時会会期は,本日1日間と決定されました。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) ここで,日程に追加いたしまして,議席の一部変更の件を議題といたします。  各位のお手元に配付の議席表のとおり,議席の一部を変更したいと存じますが,ご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  〔議席表巻末議決事件等一覧表参照〕  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) 次に,日程第2,議案第1号から第4号までの4件を一括議題といたします。  いずれも,市長の提出によるものであります。  提案説明を求めます。  上田市長。  (市長上田文雄君登壇) ◎市長上田文雄君) ただいま上程をされました諸案件のご説明に先立ちまして,議長のお許しをいただきまして,一言ごあいさつを申し述べさせていただきたいと存じます。  先般の札幌市長選挙,再選挙におきまして,多くの市民皆様方のご支援をいただき,第9代札幌市長の重責を担わせていただくことは,私にとって大変光栄でありますと同時に,その責任の重さに思いをはせるときに,身が引き締まる思いをいたしておるところでございます。  札幌は,皆様方を初め,多くの先輩の方々がご労苦を重ねながら,しっかりとした都市基盤整備をなされまして,今日,市民が日々の暮らしを楽しみながら,快適に生活する環境が整えられたものと思います。  私は,この輝かしい業績に深い敬意を表しますとともに,その一方で,時代の大きな転換期を迎えた札幌かじ取り役として,皆様方と対話を重ねながら,さらなる市政の発展と市民生活の向上に向けて全力を尽くす所存でございます。  どうか,議員各位には,今後,絶大なるご協力を賜りますよう切にお願いを申し上げて,ごあいさつとさせていただきます。  それでは,ただいま上程をされました諸案件につきましてご説明を申し上げます。  まず,議案第1号は,助役選任に関する件であります。  本市助役であります佐々木喜四さん,高橋賢治さんは,後進に道を譲るために,来る7月6日をもって退職することになりましたので,その後任者といたしまして,小澤正明さん及び田中賢龍さんを選任することを適当と認め,議会同意を得るため,本案を提出したものでございます。  小澤正明さんは,昭和46年4月に札幌市に採用になり,総務局広報部長等を歴任後,平成14年4月に北区長に就任し,現在に至っており,本市の助役として適任と考えるものでございます。  田中賢龍さんは,昭和47年11月に札幌市に採用になり,財務局財政部長等を歴任後,平成14年4月に都市局長に就任し,現在に至っており,本市助役として適任と考えるものでございます。  次に,議案第2号は,収入役選任に関する件であります。  本市収入役でありました高橋 登さんは,去る5月31日をもって任期満了となっておりますので,その後任者といたしまして牧野勝幸さんを選任することを適当と認め,議会同意を得るために,本案を提出したものであります。  牧野勝幸さんは,昭和44年4月に札幌市に採用になり,東区長等を歴任後,平成14年4月に水道事業管理者に就任し,現在に至っており,本市収入役として適任と考えるものでございます。  次に,議案第3号は,教育委員会委員任命に関する件であります。  本市教育委員会委員でありました善養寺圭子さんは,去る4月30日をもって委員を辞職されましたので,その後任者といたしまして松平英明さんを任命することを適当と認め,議会同意を得るために,本案を提出したものでございます。  松平英明さんは,昭和49年4月に札幌市に採用になり,財政局財政部長等を歴任の後,本年4月に教育委員会教育次長に就任し,現在に至っており,教育委員会委員として適任と考えるものであります。  次に,議案第4号は,監査委員選任に関する件であります。  市議会議員から選任されておりました監査委員常本省三さん及び森 健次さんは,去る5月1日をもって任期満了となっておりますので,その後任者といたしまして,宮本吉人さん,柿崎 勲さんのご両名を選任することを適当と認め,議会同意を得るために,本案を提出したものであります。  なお,お二人の略歴につきましては,市議会議員からの選任でありますので,省略をさせていただきます。  次に,報告第1号から第4号まででありますが,これらは,いずれも平成14年度予算の繰り越しに係る計算書であります。  以上で,ただいま上程をされました諸案件についての説明を終わりますけれども,何とぞ原案のとおりご同意いただきますようにお願いを申し上げるところでございます。ありがとうございました。 ○議長武市憲一君) これより,質疑に入ります。  通告がありますので,発言を許します。  松浦 忠君。  (松浦 忠君登壇) ◆松浦忠君 ただいま上程されました人事案件議会承認案件について質問をいたします。  まず最初に,市長,2度の選挙大変ご苦労をされながら,市民の負託を得られて,当選の栄に浴し,就任されたこと,心からお喜びを申し上げます。おめでとうございました。  さて,早速でありますが,ただいま上程をされました人事案件についてでありますけれども,私が,まず第一に市長に尋ねたいのは,市長という職務は,いわゆる札幌市1万6,000余の職員に対する,全指揮命令権を持った最高権力者であります。そして,助役以下の人は,市長のいわば部下であります。今おられる2人の助役福迫助役を含めて3人でありますが,この助役は,それぞれ,過般,選挙が終わって市長が就任されてから,辞表を提出されました。  まず一つは,なぜ福迫助役を残し,2人の助役の退任を認めたのか。  私は,一般的な組織の最高責任者のあり方としてですね,いろいろな道はありますけれども,やめられる2人の助役は,札幌市の職員から就任をした,いわばサラリーマンの助役であります。任期2年にしてやめるということは,本人はまさに断腸の思いだと思います。  そこで,市長に尋ねたいのは,この2人がいることによって,市長市民と公約をした,その公約の実行に大いなる支障があるからやめていただいたというふうに,私はそう推測するのでありますけれども,市長はどのような考え方でこの2人を交代させなければならなかったか,この点について,まず第1点,お尋ねをしたいと思います。これが助役に関してであります。  続いて,監査委員についてお尋ねを申し上げます。  監査委員は,地方自治法で,札幌市の場合は4名となっております。そのうちの2名は議会から選ぶということになっております。これは,だれが選ぶかといったらですね,市長が選ぶのです。議会が選ぶのではありません。市長が選ぶのです。そして,議会同意を求めるのであります。  さて,そこでですね,私は,今,市長から提案された2名の,宮本議員,それから,もうお一方は,公明党議員,(発言する者あり)このお二方について,市長はどういう考え方で選ばれたか,まずお尋ねをします。  まず,宮本議員についてであります。市長は,その前に,宮本議員を選ぶ前に,札幌市の監査委員がですね,平成14年7月16日に,市議会議長にあてた,住民監査請求に基づくその結果の報告書というものをお読みになったかどうか,このことをまず最初に答えていただきたい,こういうふうに思います。  それから,これをお読みになっていないとすればですね,再質問でまた聞きますけれども,お読みになったと想定をして,これは,何が市民から監査請求されたかといえば,私ども市会議員は1人,年額480万円の政務調査費というものが支給をされております。これは一定の,目的を定めた使い道以外には使えぬことになっております。  ところが,自民党皆さん方は,この政務調査費を,13年度の使い方の中で,違法な支出をし,いわゆる某雑誌を買って,それを某議員の中傷のためにばらまくという,こういう違法行為をしたことをですね,これを自民党の内部の議員から,1期生の議員から2期生の議員に相談があって,勇気のある2期生の議員が,それを内部でただしたらですね,おまえ,そんなこと言ったって,うちの会派では通らぬぞと言われて,否定をされた。そこで,その議員は,インターネットで広く市民にそれを伝えた。そして,市民からの監査請求があった。その段階でですね,自民党皆さんは,この議員に対してどういう措置をとったかといったら,おまえはおれたちの仲間を裏切った,売ったな,容赦せぬ,おまえはもう除名だ,こういうことで自民党議員会から除名をしたのであります。  しかし,自由民主党という組織は,議員が党に対する不法行為をしていませんでしたから,除名はできませんでした。いまだに,できませんでした。その後,段々のくだりがありましたけれども,それは省略しておきます。  そういう経過があり,そして,監査報告書では,こういうことが書かれております。ここに当時の改ざん前の出納簿があります。改ざん前の出納簿の数字があります。ここで,研究費70万円,日本調査会化学鑑識センター世論調査分として払ったと,こういうことになっております。この70万円が問題のやつであります。結論は,これをですね,どうしたかというと,5年分の帳簿を,これは保管することになっているのですよ,政務調査費は。ところが,4年間分は裁断してですね,どこか,ごみ屋さんに出してしまった。そして1年分は,まずいぞ,おい,書きかえるべ,全部っていうわけにはいかんなと,こういうことから書きかえたと。そして,監査に出したのでありますが,その除名された議員も内部で全部こうやってコピーをとっておるわけでありますから,冗談でない,悪いことをした連中が自分を除名して,そして,悪いことをした連中が,おれが正当だと残っているということは,これは許せぬと。  こういうことから,今度は,監査委員に,資料も全部持ち込んで監査をした結果,戦後の新しい地方自治法に基づく都道府県,市町村の公共団体監査請求では,私の知る限りでは,これほどの詳細な監査内容は出ておりません。まさに,警察か検察の調書のごとき監査内容であります。そういう点では,きょう列席の監査委員の2人の方に,私は深く敬意を表しております。  そういうことからすればですね,改ざん,あるいは隠ぺい工作に深くかかわった,特に,二つ世論調査して70万円,この世論調査をした中に教科書問題に関するアンケート調査と,参議院選挙に関するアンケート調査と二つあったのですが,そのうちの一つの教科書問題では,何をかいわんや,今,市長が提案した宮本議員がですね,その資料保管責任者になっておるのであります,その宮本議員がですね。この監査委員お二方が監査した結果,皆さん,この監査報告書では,そんな資料は全く見当たらないと,したがって,これは,この調査をしなかったと言わざるを得ないということが,ここに書かれておるのであります。  市長弁護士出身で,選挙のときに,25年間弁護士で,おれは人権を守るために頑張ってきたと言われた市長,その市長市民は信頼して選んだのであります。その市長がですね,そのような方を指名する。1兆5,000億円を超える札幌市の予算の執行を監査する,ましてや議会を代表して監査委員に就任させるという,その市長の感覚はどういうところから来ているのか。本当に市長はこれを読んでおられたのか。全くそういうことを知らないでですね,市長は選んでしまった。提案して,今話を聞いてびっくりした,これはしまった,ちょっと議会を中断して取り下げると,こう考えるのかどうか,この点について,市長の選んだ理由を具体的にお聞かせいただきたい。  それから,公明党についてはですね,市長もご存じのように,同じように,公明党議員4人,なかんずくその1人は監査委員であります。この方が,オーストラリアの視察旅行で,いわゆる旅費の水増し請求,さらにまた通訳費不正使用,こういうことが住民監査請求によって明らかになってですね,旅費については本人たちが返還する,通訳料分については,旅行会社が返還するという,前代未聞の,まさに議会を代表して不正を働いていたのであります。  そのような会派を選ぶことは,私は,市民市長に期待していることではないというふうに思うわけでありますけれども,この2人を選んだ理由について,市民にわかりやすく,弁護士経験25年,そして,人権派市長としての,市長の一番最初の職員に対する,幹部職員に対する訓示,記者会見での発言,共通していることは,市長は,法に基づき,正義と市民の声に耳を傾けて市政執行するということを第一に指示をし,発声をしております。したがって,そのことを,市民も私どもも真摯に受けとめております。市長のわかりやすい答弁を求めて,終わります。(拍手) ○議長武市憲一君) 答弁を求めます。  上田市長。 ◎市長上田文雄君) 松浦議員からの2点にわたりますご質問にお答えをしたいと思います。  まず,第1点でございますが,助役人事につき,なぜこの2人を選んだのかと,こういうご質問でございます。  私は,このお2人が,私が当選をいたしましてから今日まで,3週間程度でございますけれども,多くの方々からのご意見をちょうだいしながら,助役のお仕事に最も適した方であると,信頼できる方であるというふうに,私が認識をいたしまして,このお2人を選任させていただいたということでございますので,ご理解をいただきたいというふうに思っております。  それから,監査委員につきましては,これも,私は,議会の方々のご意見,あるいは,私の知る得るさまざまな情報の中において最も適任である,このように考えさせていただいたということでございますので,その判断に基づいてご提案をさせていただいたということでございますので,ご理解をちょうだいしたいと,このように思います。  (松浦 忠君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 松浦 忠君。 ◆松浦忠君 市長はですね,私の質問に正確に,1回目ですから,気持ちも多少ゆとりもないかと思うけれども,市長ね,私が尋ねたのは,なぜ2人を選んだかではないのです。私が尋ねたのは,3人が辞表を出したうち,なぜ福迫助役だけを残して2人の助役の辞表を受け取ったか,このことなのです。  そして,最初に私が申し上げたのは,いわゆる1万6,000余の職員の全指揮権市長にある,このことを申し上げているのです。そういう中で,市長はですね,その2人が残ることによって,市長が公約した,その公約を実行するのに差しさわりがある,こう考えてこの辞表を受理したのかどうか,このことを私は問うておるのです。そのことに正確に答えてください。  それから,二つ目監査委員監査委員について言えば,市長ね,議会からと言うけれども,私の知り得る限りで言うならば,北海道新聞の社説,市議会政務調査費流用生んだ使途非公開,それから監査報告書,さらにはまた,毎日新聞などでも14年7月17日の朝刊に,市議会自民会派政務調査費を流用,札幌住民監査請求で判明,出納簿書きかえもと言って,これは,1,2,3,4,5段見出しですよ,これ。こういうのが,当時,道新の社説にも出る,毎日新聞もこうやって5段見出しで,ほかの新聞にもみんな出たのですよ,これ。  市長人権派市民派弁護士として活躍されておったら,当時,こんなことは当然目に入るし,それからですね,今回,市長就任に当たって,どういう人を監査委員に選ぶのがいいのかということは,もちろん議会の意見を聞くことも大事でしょう。しかし,最終的に結果責任市民から問われるのは,市長,あなたであります,これ。  だから,私の思うところは,今,来たばっかりで,これは,議会の多数派,公明党11,自民党25の36によってですね,この過半数によって市長は押しつけられたのではないかなと。そういうふうに私は推測するから,この際,市長,押しつけられたのなら押しつけられたと,少数派でおれは大変だから,まあ一回は多数派の言うことを聞いて,こうやらせてくれと言うのなら,そういうふうに率直に答えてください,これ。先ほどのような表へ出す看板どおりの答えでいったらですね,市長ね,きょうはテレビカメラもたくさんで,報道機関も注目しています。市民もこれだけ来ております。この方々は納得しないでしょう,これ。したがってですね,その点をもう一度,私の質問に正確に答えてください。  それから,報告書を読んだか読まないかも答えていない。 ○議長武市憲一君) 答弁を求めます。  上田市長。 ◎市長上田文雄君) この問題につきまして,まず,第1問目の助役についてでございますけれども,消極的な選択の仕方と積極的な選択の仕方があろうかと思います。私は,私の情報によって,私の政策を一緒にやっていただける方と信頼をし,このお2人にお願いしたということでございますので,そのことの判断の当否を,この議会皆様方にご同意を求めるという形でお諮りをさせていただいているところでございます。  もう一つ,監査委員の(発言する者あり)何ですか。(「問題は監査委員です」と呼ぶ者あり)監査委員ですね。  監査委員の件につきましては,私も新聞等は見せていただいておりますけれども,そのことが,直ちにこの選任との関係で私が消極的に判断をする理由にはなっていないというふうに申し上げるしかないと思います。私は,私の現在置かれている立場,現在持っている情報の中で,今最も適任であるというふうに考えたところをご提案申し上げているところでございます。
     以上であります。(「議長,答弁漏れ」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) 松浦 忠君。 ◆松浦忠君 監査報告書を読んだか読まないかということについて答弁がない。 ○議長武市憲一君) 再々質問してください。  松浦 忠君。 ◆松浦忠君 議長ね,再々質問というよりも,答弁漏れは再質問の中でやるのがルールでしょう。まず,答弁漏れ。私はこれを質問しているのですよ,監査報告書を読まれたかどうかということを。まず,これに答えてください。 答弁漏れですから。 ○議長武市憲一君) 上田市長。 ◎市長上田文雄君) そのことについては,全部をですね,詳細に検討したというわけではございません。新聞報道で読んでおります。(「報告書は読んでいないのだね」と呼ぶ者あり)はい。  (松浦 忠君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 松浦 忠君,再々質問でございますので,これを最後といたします。 ◆松浦忠君 市長ね,きょう集まっている市民は,最初の議会市長がどういう答えをするかということに非常に注目しているのです。  私はですね,少なくとも,この監査委員の選任に当たってですね,監査委員の選任に当たってですよ,大事な。この札幌市というか,日本の,先ほど私がちゃんと指摘したように,戦後の新しい自治法のもとで住民監査請求が出された中で,私の調べた限りでは,これほど詳しい監査報告書はないのですよ。こういうものを読まずしてですね,あるいはさらさらと読んだという程度にしたって,市長は法律の専門家ですよ。何が書かれているかということは当然わかるはずであります。  したがって,私は,市長の考えの中の一つにですね,まあ,よく時代劇ドラマでは,盗人をつかまえて,それに銭形平次が,おまえ,おれの手下になれと言って手下にして,また盗人を捕まえるというやり方もあります。だから,市長は,長年,そういうことをですね,裁判で,罪を犯した人の減刑をやってきておりましたから,そういう意味で,罪を犯した人の減刑,回復措置として監査委員に任命して,以前を悔いて十分に働いてもらうと,こういうことを考えたのなら,私は,上田市長,これは大したものだと,こういうふうに思います。  私は,再々質問はしないで意見にしておきます,これ,意見に。私は,市長はこう考えたのだろうと思って,これ以上再々質問はしません。そういうふうに私は理解しておきます,私は。  それから,もう一つはですね,助役の関係については,市長が,今の2人の助役については,私と一緒に一心同体でやっていく,分身としてやっていってもらうにはちょっとどうかなと,そういうことで退場願ったと,そして,新しくその人を選んだと,こういうことが明らかにされましたから,それはそれでよいでしょう。  したがって,それらについては,私はそれをよしとします。  以上で終わります。 ○議長武市憲一君) 以上で質疑を終結し,討論に入ります。  通告がありますので,発言を許します。  松浦 忠君。  (松浦 忠君登壇) ◆松浦忠君 人事案件について,今まで議会で,私が昭和58年に出て以来ですね,こういう質疑をしたことはただの一度もありません。そして,私が質疑をしようとしたら,従前の議員皆さんは,長い歴史の中で,人事は市長の専権事項だと,こう申されてですね,封じてきました。そして,平成8年ぐらいの議会のときにですね,魚住助役の再任のときに,討論だけなら許すということで,初めて人事案件で討論をいたしました。  私は,何といったって,組織というのは人事,人によって動いていくのです,人によって。人は何によって働くかといえばですね,人は,もらう月給と権力という一定の階級によって使命感を持って働くのです。だから,私は,議員として人事に最大の注文を,検証して,市長に注文をつけていかなければいかぬ。属人ではないです,あり方。このことを,議員になって以来,私は主張しておったのです,これ。今回,初めて,ようやく20年にしてですね,このことが与野党逆転で許されたわけであります。これもまた,いい現象だと思っております。  そんなことからしてですね,私は率直に市民がわかる質問をしたけれども,市長からはわかりづらい答弁がありました。  市長,今までの市役所を改革といって,市民が望んでいることは何ですか。今,市長が答弁したようなわかりづらいことがだめだよということでですね,もっとわかりやすく,もっとだれが聞いてもわかる言葉で,これが市長に望んでいる,求めていることなのです。  したがってですね,ぜひ,市長監査委員について言えばですね,助役はよしとします,私は,その考え方で。しかし,監査委員については,私は,先ほど市長の考えはこの辺にあるかなと思ったけれども,それは私が勝手に考えることでありまして,外れていればこれは大変失礼なことなので,私のひとりよがりであります,これは。  しかし,そこで市長に申し上げたいのは,私どもは,こういうような監査委員の選び方をするならば,むしろ,監査委員を欠員にしておいてですね,私は,現在の信頼できる2名の監査委員にやってもらった方が,市民ももっと安心するし,私ども議会も,我が会派も,もう十分安心していける。しかし,この2人の監査委員ではですね,市民の大方の方,それから我が会派も,2人については,監査は安心して任せられぬな,したがって,決算議会でしっかりと我々はやらにゃいかぬなと,このことを,実は私は決意を新たにしたところであります。  どうか市長,これからですね,ひとつ,この種の人事について,十分,人事とは何か,特に私は市長に申し上げておきます。市長は頭がいいですから,我々と違って。中央大学の法科を出て,弁護士試験に受かりました。勤めたことがありません。弁護士として,自分の裁量で仕事をしてきました。たくさんの人を使うということもありませんでした。大きな組織の中で働いたこともありませんでした。大変でしょう。私もよくわかります,それは。  しかし,ぜひ,市長,あなたのその能力をもってすれば,経験をもってすればですね,そう難しいことではないと思いますので,みずから,よく隅々まで見て歩いて,そして,みずからの判断で部下に適切な指示をして,市民があなたを選んだ,滞りなく行政改革が行われて,次の選挙のときには,あなたが出ないと言っても,上田さん,ぜひもう一回出てくださいという,市民から期待の声が上がってくるような行政をぜひ執行していただくことを求めてですね,人事のあり方に対する討論を終わります。(拍手)  (高橋 功君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 動議ですか。(「動議」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) 高橋 功君。 ◆高橋功君 ただいま,松浦議員から討論のようなものがありましたけれども,私どもの手元にいただいておる採決一覧表には,今日ただいま現在で,改革クラブの皆さんの態度が鮮明でございません。これほど市民にとってわかりにくい話はない。その意味で,きちっとここに採決の態度を明らかにするように求めます。  (堀川素人君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 堀川議員。 ◆堀川素人君 今,高橋 功議員の方から話がありましたことについて,お話をいたします。(「何の話だ」と呼ぶ者あり)  我々が,(「議長,違う。おれは議長に言ったんだよ」と呼ぶ者あり)会派で(発言する者あり)いやいや,会派でやっておりますけれども,ここに出てきたのは,一人一人が選挙でもって選ばれてきているわけです。ですから,我々の会派といたしまして,今後,こういうふうな形の中で,それぞれ採決をですね,自分の責任において明らかにするということを我々は会派でもって申し合わせておりますので,採決まで,すべて会派で一致してなければならぬということはない,(「だれもそんなことを言ってない」と呼ぶ者あり)こういうことを申し上げておいたら,ご理解がいただけるかなと,こう思います。(発言する者あり)  以上。 ○議長武市憲一君) ただいま,進行上の動議と思って高橋 功議員を指名をいたしましたが,進行上の問題ではありませんので,ここで,そのまま分割して採決をさせていただきたいと思います。  以上で討論を終結し,採決を行います。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第1号を問題とし,本件に同意することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,議案第1号は同意されました。  次に,議案第2号を問題といたします。  本件に同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,議案第2号は同意されました。  次に,議案第3号を問題といたします。  本件に同意することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,議案第3号は同意されました。  次に,議案第4号のうち,宮本吉人君の監査委員選任を問題といたします。  地方自治法第117条の規定により,宮本吉人君の退席を求めます。  (宮本吉人君退席) ○議長武市憲一君) 宮本吉人君の監査委員選任同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,宮本吉人君の監査委員選任同意されました。  ここで,宮本吉人君の入場を求めます。  (宮本吉人君着席) ○議長武市憲一君) 宮本吉人君に申し上げます。  ただいま,議案第4号のうち,宮本吉人君の監査委員選任につきましては同意されましたので,本席から通知いたします。  次に,議案第4号のうち,柿崎 勲君の監査委員選任を問題といたします。  地方自治法第117条の規定により,柿崎 勲君の退席を求めます。  (柿崎 勲君退席) ○議長武市憲一君) 柿崎 勲君の監査委員選任同意することに賛成の諸君の起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,柿崎 勲君の監査委員選任同意されました。  ここで,柿崎 勲君の入場を求めます。  (柿崎 勲君着席) ○議長武市憲一君) 柿崎 勲君に申し上げます。  ただいま,議案第4号のうち,柿崎 勲君の監査委員選任につきましては同意されましたので,本席から通知いたします。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) それでは,ただいま監査委員選任について同意されました宮本吉人君及び柿崎 勲君をご紹介いたします。  まず,宮本吉人君。  (宮本吉人君登壇) ◆宮本吉人君 ただいま選任をいただき,そして,皆さん方から同意をいただきまして,監査委員を拝命いたしました宮本吉人でございます。  昨今,多くの課題が山積する現状をかんがみ,この役割の重要性について大変な重荷を持った心境でございます。また,立場上,身の震える思いをしながら,この重責を全うしていきたいと決意をしているところでございます。  これよりは,公生活を厳正に,その職責を全うしていきたいと思いますので,どうか皆さん方のご協力をよろしくお願い申し上げまして,あいさつといたします。ありがとうございました。(拍手) ○議長武市憲一君) 次に,柿崎 勲君。  (柿崎 勲君登壇) ◆柿崎勲君 皆様の選任同意をいただきまして,大変ありがとうございました。  監査委員の職責の重要さをしっかり認識をいたしまして,誠心誠意,努めてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。(拍手)  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) ここで,日程に追加いたしまして,決議案第1号 議員辞職勧告および政治倫理の確立に関する決議を議題といたします。  本件は,民主党・市民の会,公明党,共産党,新政クラブ及び市民ネットワーク所属議員全員の提出によるものであります。  提案説明を求めます。  義卜雄一君。  (義卜雄一君登壇) ◆義卜雄一君 それでは,私から,民主党・市民の会,共産党,新政クラブ,市民ネットワーク北海道,公明党が提出をいたしました決議案第1号 議員辞職勧告および政治倫理の確立に関する決議について,5会派を代表いたしまして,提案の趣旨を説明いたします。  本年4月に執行されました選挙において,本市議会に所属する高橋秀典議員が,公職選挙法違反の疑いで逮捕され,7月1日に起訴されるに至りました。札幌議会始まって以来の議員の逮捕という事態が生じたことは,議会の名誉と信用を失墜させるものであり,まことに遺憾であります。当該議員は,市民の信頼を著しく傷つけたことを重く受けとめ,速やかにその職を辞すべきと考えます。  また,本市議会として,議会の権威と市民の信頼を回復するために,再発の防止に取り組み,政治倫理の確立を目指す必要があります。  このような趣旨から,本決議案を提案するものであります。  以上で,説明を終わります。 ○議長武市憲一君) これより,質疑に入ります。  通告がありますので,発言を許します。  松浦 忠君。  (松浦 忠君登壇) ◆松浦忠君 ただいま上程されました決議案について質問をいたします。
     まず,質問の一つは,当初,私はこれに賛同して提出議員に加わる予定でいましたが,この中で,いわゆる警察に逮捕されて,勾留から釈放までの期間については歳費の自主的な返還を求めるべきだということを主張しましたが,受け入れられませんでした。したがって,私はこの提出議員からおりたわけであります。  そこでですね,私は提出者にお尋ねをしたいのですが,この勾留期間というのは,本人が自由に議員としての活動をすることができないのです。例えば,病院に入院しておるときは,家族なり,あるいは補佐をする秘書と言われる,そういう方々が意思を聞いて,そしていろいろやることもできます。しかし,警察に,あるいは検察に,拘置所に勾留をされておる期間というのは,場合によっては家族の接見すらも認められないという,こういう状況にあってですね,全く議員としての活動ができる状況にありません。  したがって,多くの市民皆さんからですね,このような状況における議員の歳費は日割り計算で返してもらうべきだと。そして,もしそれが無罪となったときには,国家賠償法において,きちんと国からこの分を保障してもらうという,こういう道があると。私は,言われてみればそうだな,それでいいのではないかなと思って言ったのですが,提案者の皆さんはそれを拒否いたしました。  なぜ拒否をされたか,その理由を明らかにしていただきたい。これが一つであります。  それから,私は,この皆さん決議案は,あくまでも本人の自主的なものであります,自主的な。したがって,本人が,もう既にきのうの朝刊で,弁護士を通じて,不当逮捕だから私はやめないし,すべて闘っていくということを言っております。それはそれでいいのであります,それはそれで。なのに,何の効果も持たないこういう決議案上程したということを,私は疑問に思うのです。しかし……(「何を言ってるんだ」と呼ぶ者あり)しかし,市民皆さんからは,それでも,議会の意思としてやっぱり決議案ぐらいは議決すべきでないのかという声もたくさん寄せられていますから,私はこのことについては賛成すると,だけど質問がある。  それから,二つ目はですね,効力を持たせる方法があるのです,効力を持たせる方法が。市長などを含めて我々の歳費は,条例ですべて定めております。地方自治法203条でこれが定められております。札幌市は条例を制定して定めております。この条例というのはですね,我々議員提案で,例えば警察,検察に拘束をされて,議会活動が不可能で,親族も含めて人の接見が許されないと,こういう範囲については,歳費の支給を停止するということに改正して,歳費の条例を改正すれば,それは一つの決まり事ですから,札幌市の法律ですから,即刻,これで給与を支給しないでいくわけですね。こういうようなことをなぜ皆さんはお考えにならなかったのか,その2点についてお尋ねをいたします。  以上です。 ○議長武市憲一君) 答弁を求めます。  義卜雄一君。  (義卜雄一君登壇) ◆義卜雄一君 ただいまの松浦議員からの質問にお答えします。  2点あったかと思いますけれども,一括して私から申し上げます。  高橋秀典議員に対する議員報酬の支給をどうするかということで,幹事長会議等々で議論があったことは事実でございます。また,市民の批判があるということも,私どもは承知をいたしております。  したがいまして,そのような思いがありまして,先ほど私がこの決議案の趣旨説明で申し上げましたとおり,市民の信頼回復と,あるいは再発防止のための協議の場を設けるということを申し上げたわけでございます。  先ほど松浦議員は拒否をしたというふうにおっしゃいましたが,そのようなことは私どもは申し上げておりませんし,決議案に書かれておるとおりでございます。  それから,もう一つの効力を持たせる方法と,それも含めて,私どもは,これから地方自治法並びに条例について,どうするかということを,別途,協議の場を設けていきたいということでございまして,その中で,本市議会としての確固たる政治倫理の確立を目指してまいりたい,拒否しているものではございません。  以上でございます。  (松浦 忠君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 松浦 忠君。  (松浦 忠君登壇) ◆松浦忠君 義卜議員お尋ねをします。  私が質問したのはですね,なぜ今,この決議案の中に,支給停止の,いわゆる本人に報酬の自主的返還を求めるということを入れなかったのか,その理由を明らかにしていただきたいということを私は尋ねたのです。それには答えておりません。  なぜかといえばですね,幹事長会議のときに私が求めたのは,しょせん効果のないものなのだから,市民みんなが求めていることを率直にですね,市民の批判にこたえるならば,それも入れるべきでないですかということを言ったけれども,あなた方は,それは必要ないと言って外したのです。だから,私は共同提出者にならなかったのです。したがって,それを入れなかった理由を明らかにしていただきたい。  それから,二つ目の歳費の条例ですけれども,いわゆる議員の倫理と,それから歳費の条例も含めて検討していくということは,それはこれからの話なのです,これからの。私は,今起きている事象に対して,きょうの議会でやれば最短でそれは間に合いますよと私は提起しておるのです。6月30日の幹事長会議でも提案して,議運でもそのことは言っております,これ。幹事長会議で提案しておるのに,引き続き協議ということになって,過般の幹事長会議では,このことは葬り去られる。  この決議案もですね,そういうことをあなたが言われるなら,経過を正確に言うとですね,きのう,本来,幹事長会議で扱うべきものを,義卜さんが私の部屋においでになってですね ○議長武市憲一君) 松浦議員,簡潔にお願いします。 ◆松浦忠君 (続)はい,はい,わかりましたよ。  おいでになってね,そして,我々の案で調整するんだなんてことで来たから,それは違うよと,議会というのは,ちゃんと幹事長会議でこういう素案をつくって協議してということになっているのだからということで,横山座長に申し入れて,きのう,幹事長会議でこれが議論されたのですよ。議論されたのです,これ。おとといの話ですよ,これ。  したがって,別途協議でなくて,なぜきょうの場にそういうものが出せなかったのかということを,条例改正などを含めて,出せなかった理由を明らかにしてくださいと私は尋ねておるのです。それに答えてください。 ○議長武市憲一君) 答弁を求めます。  自席で,義卜雄一君。 ◆義卜雄一君 この決議案につきまして,松浦議員もご存じかと思いますが,市民ネットワークさんから議員辞職勧告決議案が既に提出されていました。そのときにおいて,私たちは,起訴される状態に至っていないということで,時期尚早ではないかと私どもの会派は申し上げてまいりました。  しかし,先ほど申し上げましたように,1日に起訴されたという新たな事態が生じたことで,4日の本会議で,これを市議会として上げなきゃならぬというような思いからこの文案をつくったわけでございます。  もう一つの議員報酬の件でございますが,これは,先ほども申し上げましたけれども,自治法なり,あるいは条例の改正という問題があります。これを経ずして文言に盛り込むということはできないという判断をいたしまして,入れなかったということでございます。  以上でございます。  (松浦 忠君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長武市憲一君) 松浦議員。 ◆松浦忠君 答弁は,正確に答えておりません。答えていないですよ。  いいですか,私が質問したのはですね,なぜ給料を自主的に返還してくださいという文言をこの決議案の中に入れなかったのかと,その入れない理由を私は答えてくれと言っているのですよ。それを答えていない。  それからもう一つ,いいですか。(「同じことを質問している」と呼ぶ者あり)それでは,議事録精査を求めますよ,それを言うなら。いいですか。  もう一つ,二つ目,歳費の条例改正ということはですね,私が言っているでしょう,きょうの議会で,条例改正は議員提案で出して,議員の歳費にかかわることですから議員提案で出して,そして条例改正すれば間に合いますよ。地方自治法については,私は,総務省の行政課長の久元さんに,前のここの財政局長ですが,この方に,こういうことをするといった場合に,地方自治法上の支障がありますかということをお尋ねしたらですね,1日置いての回答は,それは,まさに,そこの第203条に書いているとおりで,地方公共団体が定めることであって,我々がとやかく判断するものは一つもありませんと。わかりやすく言えば,ご随意にと,こういうことなのです,これ。私は幹事長会議でそのことも申し上げております。  にもかかわらずですね,今の答弁は私の質問に全く答えていない。答えていないということは,いわゆる市民の目を,単に,決議案を出したことによって,議員はみずから襟を正し,高橋(秀)議員にはやめなさいと我々は言ったと,けじめをつけたのだという,こういうことをですね,まさにごまかしの態度をこのことによって表明しようとしているのかなと,こういうふうに私は思うのです,これ。  だから,ちゃんと答えてください,こう言っているのです。答えてください。(「同じ質問だ」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) 答弁を求めます。  義卜雄一君。 ◆義卜雄一君 再三申し上げておりますように,時間的な問題があり,今後,協議の場を設けて検討してまいりたいと,このように思っております。 ○議長武市憲一君) 以上で質疑を終結し,討論に入ります。  通告がありますので,発言を許します。  堀川素人君。  (堀川素人君登壇) ◆堀川素人君 私は,高橋秀典議員の辞職勧告決議案に反対の立場で,討論をいたします。  高橋秀典議員は,今月1日,公職選挙法違反であるとして起訴されました。同法違反で逮捕され,起訴されましたが,しかし,被告は,この事実を争う姿勢を明確にしております。  この議場におられる方で,今回の事件の中身,内容を知っている人がいるのでしょうか。罪名が何で,罰名が何で,どういう状況で彼は逮捕されなければならなかったのか。このことを知っている人がおりますか。いないと思いますよ。  まだ,起訴状の朗読もされていない,何も知らないこういう中で,議員に対して罰則を,この議会がするということは,極めて危険であります。我々が事実を知っていて,例えばこういうことですよ,鈴木宗男議員のことはどうなるのだ,国会で辞職勧告決議案をしたじゃないか。こういう話もありますけれども,あれは,有罪か無罪かという刑法での罰の問題により出たのではなくて,彼が認めることの中で,議員としてふさわしくない,こう言って,それに対する辞職勧告決議案があった。今回の場合は違うのです。本人は明らかに争おうとしております。疑いが持たれた人にも人権がございます。これは,裁判を受けるという権利なのです。この権利を我々が守ってやるということも大事なのです。  なぜそう言うかといいますと,刑事犯についての基本的な考え方は,推定無罪という考え方があるのです。これは,日本の憲法でも支持をし,近代国家である法治国家においてはすべてこの原則でやっておるわけであります。こういう権利を奪おうとする。  この権利というのは,ついこの間与えられたものではないのですよ。歴史的に言うならば,多くの国民の血が流される中で,国民が権力から守るために努力して得てきたこの権利を,しかも,何も知らない状態の中で奪ってしまおうとする,この無謀さ,これを我々この議会がやってはならぬということなのです。  今回の裁判というのは,およそ1年ぐらいの間に間違いなく決着がつくのです。平成12年に選挙法の改正があって,逃げ得というものをなくする。判決があったときには,もう既に議員の任期が切れていて,判決の効果が何もない,こういうことがあってはならぬと改正をされた。1審におよそ100日という,次に2審におよそ100日,3審,最高裁においてもまた100日,およそ300日で判決を出しなさいという改正がされて今そうなっているのです。  そのことを考えたときに,私たちは,単に彼の権利を守るのではなくて,我々が歴史的に得てきたこの権利を,この議会がみずから放棄するとするならば,極めて残念であると言わなければなりません。  そしてまた,議会の権威を失墜させたと今言われている彼が何もしていないということになったならば,議会はどういう責任をとれるのか。先ほど言ったように,何もわからない中で何を決めようとするのか。これが人権侵害でなくて何だ。ね,そういうことですよ。  ですから,ここでもって,議会の権威に傷をつけたと。それは,推定有罪というそういう推論に基づいて相手にペナルティーを与えようとする。これは,今の法治国家の中ではあってはならないこと。今,こういうことの中で,我が議会が何も知らない中で,そしてまた,権利をみずから放棄する中で,このことを採決しようとする。ぜひやめていただきたい。このことをお願いいたしまして,私の討論といたします。  以上です。(拍手) ○議長武市憲一君) 以上で討論を終結し,採決に入ります。  地方自治法第117条の規定により,高橋克朋君の退席を求めます。  (高橋克朋君退席) ○議長武市憲一君) 本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長武市憲一君) 起立多数であります。よって,決議案第1号は可決されました。  ここで,高橋克朋君の入場を求めます。  (高橋克朋君着席)  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) 最後に,お諮りします。  各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載のとおり,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長武市憲一君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) 以上で,本臨時会に付議の案件は,すべて議了いたしました。  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) ここで,このたび退任されることになりました佐々木助役及び高橋助役から,各位にごあいさつをしたい旨の申し出がありますので,ご紹介いたします。  まず,佐々木助役。 ◎助役佐々木喜四君) 貴重なお時間をいただきまして,まことにありがとうございます。  助役を退任するに当たりまして,一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。  昭和41年に札幌市に採用以来,37年間の公務員生活でございました。この間,本市の成長と発展の過程の中で,いろいろな仕事に携わることができました。楽しく仕事をさせていただき,大いなる喜びを感じているところでもございます。とりわけ,後半の2年間は,議会のご信任をいただきまして,助役として,そしてまた,ひとときは市長職務代理者として職務を遂行することができ,まことに感慨深いものがございます。  これもひとえに,諸先輩の方々のご指導,そして同僚,後輩のご支援,そして議員の皆様のご厚情のたまものと心から感謝とお礼を申し上げる次第でございます。  これからは,一市民として,微力ながら,市政の発展に尽くしてまいりたいと考えております。  議員の皆様におかれましては,今後とも,市民生活の向上と札幌市の発展のためにご活躍をいただきますように心からご祈念申し上げまして,簡単でございますけれども,退任のごあいさつにさせていただきます。  長い間,どうもありがとうございました。(拍手) ○議長武市憲一君) 次に,高橋助役。 ◎助役高橋賢治君) 貴重な時間をいただきまして,ありがとうございます。  私からも,ごあいさつを申し上げます。  7月6日をもちまして,助役を退任いたします。  昭和42年に札幌市に奉職をしてから36年間,無事,勤めることができましたのも,よき先輩,同僚,後輩,そして市会議員皆様方からちょうだいしたご支援のたまものであり,心から厚く感謝を申し上げる次第でございます。  この36年間,札幌市は大きく発展を遂げましたが,その間,まことに微力ながらも本市の街づくりに携わることができたということは,私にとりまして大きな喜びでもあり,また,まことに感慨深いものがございます。  今後は,立場は変わりますけれども,札幌市の発展のために,微力ではありますが力を尽くしてまいりたいと,こう思っております。  議員皆様方におかれましても,ますますご健勝でご活躍くださいますよう心からご祈念を申し上げます。  長い間,大変お世話になりました。ありがとうございます。(拍手)  ――――――――――――――――――――議長武市憲一君) これをもって,平成15年第3回札幌市議会臨時会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後2時17分
      上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。     議  長       武   市   憲   一     署名議員       近   藤   和   雄     署名議員       高   橋       功...