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  1. 札幌市議会 2003-05-29
    平成15年(常任)経済公営企業委員会−05月29日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年(常任)経済公営企業委員会−05月29日-記録平成15年(常任)経済公営企業委員会  札幌市議会経済公営企業委員会記録            平成15年5月29日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時37分 ○五十嵐徳美 委員長  ただいまから,経済公営企業委員会を開催いたします。  それでは,議事に入ります。  最初に,議案第1号 平成15年度札幌一般会計補正予算(第2号)中,関係分を議題といたします。  理事者から補足説明を受けます。 ◎池田 産業振興部長  私からご説明をさせていただきます。  このたび,市長選挙が再選挙になりましたことにより,肉づけ予算をご審議していただく第2回定例市議会招集がおくれる見込みとなりましたことから,このたびの臨時市議会におきまして,早期に着手する必要があります最小限度事業にかかわる経費を追加するため補正案件を提出したところでありますが,そのうち,経済局関連分としては2件ございます。  まず,商業振興対策費追加4,840万円でございますが,都心部商店街ロードヒーティング等整備事業,各商店街活性化事業商店街空き店舗活用に係る事業について,各事業者予定時期に合わせて円滑に事業を実施できるよう,これらに対する補助を前倒しし,補正しようとするものでございます。  二つ目は,中小企業金融対策資金貸付金追加20億円であります。当該貸付金のうち,継続分及び本年4月から6月までの新規分につきましては既に骨格予算で計上しているところでありますが,さらに,7月及び8月分の新規融資分を追加し,補正しようとするものでございます。 ○五十嵐徳美 委員長  それでは,質疑を行います。  質疑はございませんか。 ◆藤原廣昭 委員  私の方から,一つには中小企業金融対策資金貸付金について,2点目にはTMO構想補助金,そして,最後商店街等チャレンジプロジェクト事業費についてそれぞれ質問をいたします。  最初に,中小企業金融対策資金貸付金でありますけれども,資料にもありますように,総額で20億円,マル札資金で15億円,特別資金で5億円となっているわけでありますが,1点目の質問としては,今回の補正額を算出した根拠及び今年度4月以降の融資で特に特徴的な状況は何か出ているのか,その点についてまず伺います。  2点目には,2002年度末,平成14年度末の融資残高というのはどのような状況になっているのか。  3点目には,年度当初にそれぞれ融資目標額というのを定めていると思いますけれども,今年度はどのような融資目標額を設定しているのか。  まず,中小企業金融対策資金貸付金について,以上3点,質問いたします。
    大澤 金融担当課長  まず,今回の補正予算算出根拠でございますが,既に骨格予算におきまして,過去の新規分融資融資実績などから,4月から6月分の貸付金を1カ月平均10億円と見積もりまして合計30億円を計上済みであり,その内訳は,一般中小企業振興資金,いわゆるマル札資金が20億円,特別資金が10億円でございます。今回の補正につきましては,市長選挙後に招集予定となっている第2回定例市議会までの7月,8月の2カ月分の必要額骨格予算と同様に見込み合計20億円,内訳マル札資金が15億円,特別資金は5億円としているものでございます。  特に,マル札資金の節,款について申し上げますと,今年度前半もデフレ不況が続くという見込みの中で,大型の設備資金に代表されます積極的な資金需要が急増するという要素が乏しいと考えられることなどから,昨年度予算におけるマル札資金新規分予算額は75億円でございますが,これを基本といたしまして,骨格予算では,その3カ月分,18億7,500万円でございますけれども,それに若干の余裕を見まして4分の1強の20億円を計上いたしました。7月,8月分につきましても,同じ考え方により,15億円としております。  それから,骨格予算の20億円は,1カ月平均では約6億7,000万円ということになりますが,補正予算においては1カ月当たり7億5,000万円となっております。これは,夏季の商業資金の支払いに加えまして,工事関係つなぎ資金や,国が2月10日から開始しました資金繰り円滑化借換保証制度を利用した借りかえ融資などの相談がふえてきておりますことから,これらの資金需要にも対応できるよう十分な額を確保したものでございます。  それから,2番目の14年度末の融資残高でございますが,マル札資金融資残高は約892億円でございます。  あと,今年度の融資目標額ということでございますが,融資額につきましては,融資残高の推計をもとに,融資の呼び水の効果分も含めまして10%程度の余裕枠を設けて設定しているところでございます。 ◆藤原廣昭 委員  今ちょっと聞き漏らした感じもあるのですけれども,融資目標額について,もう一回,具体的な数字について。 ◎大澤 金融担当課長  892億円の10%という余裕枠を設けておりますので,990億ぐらいになります。 ◆藤原廣昭 委員  札幌市が積んだ分に見合うくらいを,23行の金融機関でもそれぞれの資金を集めてこれに充てるということの趣旨でこの融資制度ができているわけであります。ですから,ぜひ,厳しいこういう経済状況でありますから,札幌市としても,経営の目指す運転資金の使い道,あるいは設備資金内容等についても精査をしていると思いますので,ある意味で貸し渋りというようなことはないと思いますけれども,そうした中小企業皆さんの期待にこたえられるような取り組みができるように,各金融機関に伝えていただきたいというふうに思うわけであります。  続いて,商業振興対策費の絡みでTMO構想補助金について伺います。  額としては3,320万円ということでありますけれども,この構想は,中心市街地活性化法によって認定され,構想推進事業者として商工会議所ですとか商工会,第三セクターが母体ということで定められているわけであって,本市では商工会議所がその母体となっているわけであります。  しかし,札幌市の札幌都心地区中心市街地活性化基本計画の中で位置づけられている対象地域というのは,約445ヘクタールという非常に膨大な面積の中に位置づけられていて,その中でこのTMO構想に基づく取り組みが進められているわけであります。  1点目の質問としては,本市TMO構想役割機能,そして,本市経済局のかかわり方とTMO構想全体の計画について,短時間で説明するということは難しいのかもしれませんけれども,全体計画についてまず大枠をお伺いいたします。  2点目については,今回の補正予算に基づく今年度の経済局にかかわる事業内容です。資料では,三番街商店街ロードヒーティング整備等というふうに大まかに書いてありまして,市民皆さんにも商店街にとっても,いろいろと活性化につながっていく内容だとは理解をしているわけでありますけれども,もう少し具体的にお伺いをしたいというふうに思います。また,これによって,すぐに商店街活性化に結びつくとは私どもも考えるわけではありませんけれども,将来的には商店街活性化にどのようにつながっていくと考えているのか,2点目としてお伺いをいたします。  3点目については,今後,経済局として,札幌市のTMO構想では,商店街皆さん方も含めて,経済局にかかわる分についてどのようなものを今検討されているのか,あるいは,こういったものを検討願いたいというようなものがあれば,以上3点,TMO構想補助金についての関係伺います。 ◎池田 産業振興部長  まず,本市TMO構想の果たす役割といいますか,その部分と,それから,本市のかかわり方についてお答えをさせていただきます。  藤原委員からも今お話がありましたように,本市TMO構想,それから,それに基づく事業というのは,もっと上位の計画がございまして,都心まちづくり計画,それから中心市街地活性化基本計画というのがございます。これは,大きな都心部を将来はどういうふうに持っていこうかという計画と,それから,それをもう少し短期間で具体的に実現する公共中心としたいろいろな事業計画を盛り込んだものでございますが,その中でTMO構想というのはどういう位置づけかと申しますと,特に都心部商業地区も大変多うございますので,そういった商業活性化中心としてどのような事業展開ができるかと。ここの部分は,これも藤原委員の方からお話がありましたように,行政中心となるのではなくて,別にTMOという組織をつくって――実際は札幌商工会議所がそこになっているわけでございます。そこが中心となって進めるという形になっておりますので,大きな都心街づくりのうち,そういった商業活性化という側面で事業展開する,そういう大きな役割がある機能でございます。  本市のかかわり方というのは,当然,そういった商業と,それからいろいろな公共事業――これは,例えば,本市では都心部総合交通対策もやっておりますし,創成川の改修というようなこともいろいろと計画しております。そういうような公共プロジェクトとの連接を密接に考えなければならないということで,現在,TMO協議会あるいは全体の街づくり協議会などで,関係者が――商業者行政も,あるいはいろいろな学識経験者市民の代表の方も入って計画を策定しておりまして,今後の遂行においてもそういった連携のもとで進めていくという形になります。  それから,大きな2点目の平成15年度の事業内容ということでございますが,今回,緊急に措置するということでお出ししました事業のうち,具体的に申しますと,三番街の商店街ロードヒーティング等事業予定しておりまして,今これをTMO事業環境整備事業ということで行いたいというふうに考えているところでございます。  この工事内容を若干詳しくご説明申し上げますと,基本的なコンセプトといたしましては,都心部は,高齢化社会ということも念頭に置きながら,だれでも楽しく買い物等を楽しめるということで,ユニバーサルな,例えば,バリアフリー化をするとか,冬期間も歩きやすいような形にするとか,そういった街づくりを進めていこうという基本的な考え方がございます。これに基づいて,商業者と我々行政十分協議をしながら,三番街の部分についてはそういったことでロードヒーティングをします。これは,従来からあるのですけれども,非常に老朽化が進んでいて,更新時期が来るということで,また,それに合わせてバリアフリー化もきっちりとする,それから,照明についても商店街にふさわしいような街灯を整備しようと,そういう事業内容になっております。  なお,こういった事業については,平成14年度は,狸小路アーケード改修でございますとか,それから,二番街についてもバリアフリー事業を既に行っているところでございます。  平成15年度は,これ以外にも――実は,TMO事業というのは非常に幅広くて,先ほど藤原委員からお話がありましたようにエリアも広いということで,それぞれの地域特性とか熟度というものがありまして,こういったハードも含めた環境整備事業を行えるところと,それから,そこにはまだ至らなくて,いろいろなコンセンサスを形成しなければならないというところもありますので,そういったコンセンサスを形成するための協議会を立ち上げて検討するとか,あるいは,そうした普及啓発のためのセミナーというものを行ったり,あるいは,そういうことに関連したソフト事業を行えないかということを検討するというのが今年度の主な事業内容になってございます。  それで,大きな3点目の,今後,経済局として,TMO事業あるいは構想にどういうかかわり合いを持って検討していくかという点でございます。  我々としては,都心部商店街活性化というのは,全市にはいろいろと商店街がございますけれども,やはり都心部が沈滞しますと非常に影響力が大きいので,ぜひ,いろいろな街づくり連携して商店街活性化させていかなければならないと考えております。大きな環境整備事業というのは,三番街とか,既には先ほど言いました狸小路とか二番街とか,大体終わってまいりましたけれども,さらには,薄野地区で,例えば今,観光案内のスポットのようなものを整備できないかということも具体的に検討されております。それから,駅前通については,地下空間整備も進んで,将来的にはできるというので,そういうものに絡めた事業展開とか,そういうような今後の街づくりの動きに連動して商業活性化をどういうふうに進めていったらいいかということも含めて,引き続き支援をしてまいりたい,このように考えております。 ◆藤原廣昭 委員  内容についても具体的に説明をいただきまして,わかりました。  私が言うまでもなく,TMO構想は,民間企業商店街,そして行政市民という大きく四つに分けたグループによって,いろいろな経験,知識も出していこうということであります。特に,今回のロードヒーティングの絡みの中では,先ほど高齢者とか体のちょっと不自由な方のというようなことがあって,ユニバーサルデザインというか,そういうような形でやるということも承りましたので,具体的にこれからこの入札をして工事にかかる段階で,ぜひそういう当事者の皆さん意見も,聞いておられるのかと思いますけれども,やはり貴重な予算を使いますので,材質ですとか勾配ですとか,そういったものも含めて,もう一度,意見なども求めて慎重に取り組まれることを要望しておきたいというふうに思うわけであります。  最後に,商店街等チャレンジプロジェクト事業費620万円についてでありますけれども,1点目には,景気が悪くて市内でも空き店舗が目立っておりますし,他都市でも特にそういう駅前なんかがあるわけです。札幌市は,ある意味駅前周辺はまだ結構なにぎわいがあるわけですけれども,全市的な空き店舗状況というものがわかれば,区別にベスト3ぐらいでも結構ですから,多い区の方からちょっと教えていただきたいなと。  それから,2点目は,そうしたことを踏まえて,平岸取り組み地域皆さんの協力を得てやられているというふうに思うわけでありますけれども,平岸のこの事業は,この資料にも大まかには書いてありますが,もう少し丁寧に説明をしていただきたいことと,この事業によってどのような効果が期待できるのか,見通しが持てるのかというようなことについてもわかる範囲でお伺いをしたい。 ◎堀川 商工振興担当課長  まず,1点目の空き店舗状況についてでございますけれども,平成14年に北海道で調査をやっております。その結果でございますけれども,地域ごとにかなりのばらつきがございますが,全市的な平均的な空き店舗率は6.2%になってございます。  また,区別状況でございますけれども,少ない区から申し上げますと,南区が2.6%,中央区が2.7%,白石区が4.2%,逆に多い区から申し上げますと,東区が19.6%,豊平区が13.2%,厚別区が8.2%,このような状況になっております。  2点目の平岸でやっております「ぴらけし」の状況効果についてでございますけれども,「ぴらけし」は,平岸中央商店街振興組合商店街街区にある空き店舗を賃貸いたしまして,地域住民交流の場や地域情報発信の場として活用するコミュニティースペースとして,平成14年8月にオープンをいたしております。オープンから10カ月間ぐらいたっておりますけれども,この中で,組合員を講師といたしましたパソコン教室平岸天神太鼓教室といった住民講座町内会地元手話サークル等が利用する貸しスペース,あるいは,カフェのサロン,フリーマーケット地域住民の手づくりの雑貨を委託販売したり,ミニコンサート実施等,さまざまな実験に取り組んでおります。商店街街区のにぎわい商店街地域住民交流の機会の創出など,一定の効果が出ているものと認識をしてございます。  今後,組合といたしましては,NPOあるいは町内会との連携検討組合員のより一層の「ぴらけし」の活用など,安定的な事業運営に向けまして検討をしているところでございます。 ◆藤原廣昭 委員  この事業は,多分,モデル的な事業で,ある程度の年数も区切られていると思うのですけれども,これをモデル事業で終わらせることなく,先ほどいろいろとあったNPOだとか連合町内会とか地元町内会とか市民との連携をとりながら,ぜひこれが全市的に広がるように,そしてまた,特にワーストスリーというようなことで先ほど説明のありました区や,あるいは,そうでない区も,こうした取り組みが少しでも空き店舗の解消に結びつくようなものとなるよう望んで,質問を終わります。 ○五十嵐徳美 委員長  そのほかございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  次に,討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  なければ,討論を終了いたします。  それでは,採決を行います。  議案第1号中,関係分を可決すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○五十嵐徳美 委員長  ご異議なしと認め,議案第1号中,関係分は可決すべきものと決定いたしました。  以上で,委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後2時...