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  1. 札幌市議会 2003-05-29
    平成15年(常任)総務委員会−05月29日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年(常任)総務委員会−05月29日-記録平成15年(常任)総務委員会  札幌市議会総務委員会記録            平成15年5月29日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時40分 ○山田一仁 委員長  ただいまから,総務委員会を開会いたします。  報告事項でありますが,特にございません。  議事に入ります。  議案第1号 平成15年度札幌一般会計補正予算(第2号)中,関係分及び議案第7号 平成15年度札幌公債会計補正予算(第1号)の2件を一括して議題といたします。  質疑を行います。 ◆飯坂宗子 委員  体育施設に関連して,藤野野外スポーツ交流施設整備費ということで2,800万円計上されているわけですけれども,これは,具体的にどのような施設整備を予定しているのか,お伺いします。  それから,財源についてですが,2,800万円のうち道支出金が1,800万円余りということで,これは,水力発電施設周辺地域交付金が北海道から交付されるということになっているのですけれども,その水力発電施設周辺地域交付金というものはどのようなもので,本市の場合,これまでどのような施設などに活用されてきたのか,お伺いします。 ◎北野 スポーツ部長  今回補正をお願いしている藤野野外スポーツ交流施設整備は,利用者にとってより使いやすい施設となるような改善を図るために,当該施設の山頂,中腹山ろくにそれぞれ1カ所,新たにトイレを設置しようとするものです。特に,中腹及び山ろくには身体障がいのある方にも利用いただけるような設備を備えて,冬季のチェアスキー大会や夏季の散策等の際に利用していただこうと考えているものです。  それから,財源についてですが,水力発電施設周辺地域交付金は,ダム建設に伴って,生活環境または自然環境への影響を緩和するために交付される国の交付金で,本市においては,定山渓,藻岩,砥山,豊平峡ダムというそれぞれのダム建設に絡んで,これまでも昭和56年度から交付されているものです。今年度は,これを藤野施設整備費に充てたいと考えておりますが,ここ数年の状況では――平成14年度はごみ収集車整備,それから平成13年度は消防車両整備平成12年度は豊平峡ダムサイト園地整備及び公衆トイレ改修等に充当しております。 ○山田一仁 委員長  ほかにございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  なければ,討論を終了いたします。
     続いて,採決を行います。  議案第1号中,関係分及び議案第7号の2件を可決すべきものと決定することに,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  異議なしと認め,議案第1号中,関係分及び議案第7号の2件は可決すべきものと決定されました。  次に,工事請負契約の締結に係る議案第12号から第14号の3件を一括して議題といたします。  質疑を行います。 ◆小林郁子 委員  議案第13号の北翔養護学校に関連して,いわゆるシックスクール対策シックハウス症候群について,建築仕様上,どのような対応がなされているのか,お伺いします。  本件は,議案第14号の平岸中学校改築工事とも共通しますけれども,北翔養護学校の方がより配慮が必要と思いますので,ここで取り上げたいと思います。  2001年に旭丘高校ができたときに,当時の基準については,市の建築担当者配慮して建築したわけですけれども,それでも,なおかつぐあいの悪い生徒が出てくるという状況がありました。現在,厚生労働省で13種類化学物質について室内濃度指針値を定めているわけですけれども,これを受けて,文部科学省でも2002年2月5日に学校環境衛生基準というものを設けております。これによると,ホルムアルデヒドなど4種類だけ検査すればいいというようになっておりますけれども,私は,これでは今までの被害の状況から考えて不十分ではないかと思うわけです。  そこで,北翔養護学校ではシックハウス症候群への対応をどのようになされているのか,お伺いします。  それからまた,シックハウス症候群になるような原因物質を使わないことが何よりですけれども,現在の建築方法ではそれはなかなかできることではないと思いますので,実際の対応として一番現実的なことが換気であると言われているわけです。そこで,北翔養護学校においては換気計画がどのようになっているのか,あわせてお伺いします。 ◎塚原 工事担当部長  北翔養護学校シックスクール対策についてですが,まず,建築上の材料仕様については,建材あるいは塗料については従来の化学物質を余り含まない材料を使用することとしております。  養護学校において測定している,化学物質についてですが,現在,対象物質としては,文部科学省が定めている4物質のほかに――国土交通省において住宅性能基準というものが定められており,その住宅性能基準対象とする3物質を加えた7物質検査対象としております。  換気対策ですけれども,従来,学校自然換気としておりますけれども,北翔養護学校については機械換気です。  換気の回数については,学校衛生基準により小学校の40人学級においては2.2回とされております。したがって,1人当たりに換算すると1時間当たり10立米程度空気換気されるわけですが,養護学校については教室に入る人数が少ないので,約30立米――3倍程度換気機械換気によってできるという状況です。 ◆小林郁子 委員  7種類揮発性有機化合物について検査を行うということでしたので,それについては現在の基準の中では十分な対応がなされるとも思いますけれども,この北翔養護学校という施設は体の弱い子どもが通うところであるということを考えると,一般基準以上の何かを求めるべきではないのかと私どもは考えます。  養護学校であることにかんがみて,何か特別な配慮をされているのかどうか,お伺いします。 ◎塚原 工事担当部長  養護学校としての特別な対策についてですけれども,化学物質測定については,今後とも,建物が完成した後の空気測定についても教育委員会と連携しながら取り組んでいきたいと考えております。  ただ,他の学校と違った対策としてどのようなものがあるかということについてですけれども,養護学校については,本や物を置くスペースということで非常に家具が多く使われるという状況があります。したがって,家具に使う材料として,植物系の麦わらやもみ殻といったものを素材とした――バイオボードと呼ばれている,余り化学物質を含んでいない素材を使用して家具を製作していこうということが,他の学校とは大きく違う対策です。 ◆小林郁子 委員  そのような意味ではいろいろな配慮がなされていると思いますが,恐らく,市は建築基準法における2002年2月の段階の基準を守りながら……ということだと思います。  しかし,2002年7月に建築基準法が改正されているのですけれども,それによると,ホルムアルデヒドという発がん性を疑われている物質については一定面積以上の使用を制限するというようなことがあります。それから,トルエンキシレンについては,短期的に精神錯乱を起こす,あるいは脱力感といった神経症状を起こす物質とされておりますけれども,このトルエンキシレンについても国は将来的には規制したいという考えを持っているわけです。  そのような国の動きがある中で,本市としても,公共施設工事を担当する建築部署としては,何かこのようなもの――国の方針を先取りして実行するような,あるいは,市独自に規制を加えていくようなことが考えられないのかどうか――今後のことになりますが,お伺いします。 ◎塚原 工事担当部長  現在の建築基準法,あるいは国の方針等の先取りができないのかというお話についてですけれども,建材塗料にしても,現在はまだ開発途上にあるということも事実であり,そういった開発途上にある製品でよりよいものをいかに使っていくかということについては,今後とも努力していきたいと考えております。  ただ,学校関係施設については,塗料を一つとると,2年前に百合が原小学校植物系塗料を使って,学校関係者にとってもにおいが少ないということでなかなか評判もいいので,そういった一つの材料を試行的に使用しながら拡大してきているという経緯もあります。学校関係者意見などを伺いながら,また,新しい情報を仕入れながら,対応していきたいと考えております。 ◆松浦忠 委員  厚別温水プールほか2件でそれぞれ入札が行われたのですが,まず,入札予定価格に対する落札率をそれぞれ明らかにしてください。  次に,平成15年度の工事でA1,A2の業者入札参加した工事落札率平均は幾らであったのか明らかにしてください。  次に,今回の案件となっている3件の落札率と,ただいま私が質問した平成15年度のA1,A2の落札率にそう差がなければいいのですけれども,かなりの差があった場合は,なぜそのような差が生じたと考えているのか,お伺いします。 ◎中村 管財部長  3件の工事落札率についてですが,厚別温水プール改築工事が98.7%,北翔養護学校新築工事は96.7%,平岸中学校改築工事が97.2%です。  次に,平成15年度のA1,A2工事平均落札率についてですが,工種によってばらつきがありますが――例えば土木の工種では,A1が97.2%,A2が93.7%です。下水道工種では,A1が97.1%,A2が94.2%です。建築工種では,A1が95.7%,A2が92.4%という状況です。  また,落札率の差をどのように考えているかということについてですが,これについては,それぞれの企業のいろいろな積算努力などにより結果的にそのような結果が出たのだろうと考えており,内容については特に分析できるようなものではありません。 ◆松浦忠 委員  平成15年度の入札において,同額抽せんとなったものがあります。平成15年度の入札において,現時点抽せんが何件あったか,それから,平成14年度には何件あったのか,お伺いします。 ◎中村 管財部長  抽せん件数についてですけれども,まず,平成14年度には,市長部局と交通局,水道局も含めて43件ありました。平成15年度は――まだ,2カ月ですけれども――33件ありました。 ◆松浦忠 委員  私が調べたところ,A2の業者入札において,建築工種では予定価格の85%の金額での同額抽せんがここしばらく続いているということです。そして,なぜA1の入札だけが,97%も98%も――このような高額の落札率になるのでしょうか。入札の仕組みに問題があるのではないかという指摘を受けているのです。  この点について,事前に皆さん資料を提出をいただいておりますから――私はそのことについては質問しませんが,このような入札の結果についてどのように受けとめているのか,お伺いします。 ◎中村 管財部長  入札結果については,このような厳しい経済情勢の中で非常に競争が激化している――特に平成15年度については,年度初めということもあって,それぞれの企業経営戦略や――そのような観点からの相当な努力によってそのような結果が出てきているのだと考えております。 ◆松浦忠 委員  同率になるということは,積算努力の結果ではないのです。最低制限価格は,予定価格の66%から85%の範囲で設定するわけです。どうしてA1の入札においては,応札額最低制限価格のところに集中せずに,A2やB,Cの入札では,最低制限価格に集中するのか。2件や3件なら理解できるけれども,平成15年度の入札が4月から始まって,同額抽せんが既に現時点で33件も出ているということは,逆に言えば――私は,最低制限価格を設定している担当者から情報が漏れている以外には,このようなことはあり得ないと思います。  この点について,皆さんは,入札担当部署としてどのように考えているのか。これは,重大な問題です。入札改革ということで今まで皆さんはいろいろなことに取り組んできましたけれども,改革してこのようなことになるとすれば,私は,基本的なところに――人的なところに欠陥があるのではないかと思います。人的な――情報の漏えいです。それ以外に考えようがありません。1件や2件であれば――私もこれは偶然かと考えられるけれども,33件も――それも,A1にはなくて,A2ばかりに集中して33件も最低制限価格において応札額同額になるということはどういうことなのでしょうか。最低制限価格というものは,66%から85%の間で,責任者が――課長なのか,部長なのか,局長なのか,助役なのか,市長なのか――それぞれ専決権によって,その人しかわからない数字を書き込むわけです。それがなぜ,そのように33件も偶然に一致するのか。皆さんはこの点をどのように分析しているのですか。これは,企業努力というような話ではありませんよ。 ◎小林 財政局理事  入札に当たっては,各入札者が利潤の幅や落札可能性などをそれぞれ計算して応札しているもので,それはいろいろな経営上の判断や経験などによっているところもあります。もちろん,競争性が起因しているということもあります。そうした結果である落札率が高いということをもって,委員お話しのようなことがなされているということは言えないと考えております。 ◆松浦忠 委員  それでは,予定価格の85%というところで――85%か70%かわからないけれども,私がA2の業者から聞いていることは,何度か,予定価格の85%の金額ではなく,それよりも何十万円か高い額で応札したところ落札できなかった――85%の額ちょうどの金額落札したという話が私のところにきているのです。したがって,予定価格の85%の金額同額となり抽せんになったものを――それよりも高い金額抽せんになったものは結構です。それはまた別の質疑をします。予定価格の85%の金額同額抽せんになったものが33件もあるということについては,皆さんはどのようにとらえているのですか。33件もの同額抽せんが偶然であると考えているのですか。 ○山田一仁 委員長  松浦委員にお伺いしますが,今回の議案入札に関して不正があったということを言っているのですか。 ◆松浦忠 委員  これから関連していくのです。 ◎小林 財政局理事  抽せんが多いということは,それだけ競争性が高い結果だと考えております。 ◆松浦忠 委員  最低制限価格というものは,財政局理事しか書き入れないのです。それが33件もの工事同額抽せんということになれば――3件も5件も出てくれば,これはおかしいなと――それでは,今回は数字を変えてみるかということにすべきではないのですか。  この最低制限価格数字は,一体いつ決定しているのか,お伺いします。 ◎小林 財政局理事  入札直前です。ですから,時間的ないとまはありません。 ◆松浦忠 委員  入札直前に書き入れて,そして,85%での抽せんが何件あるのか。  それでは,何%の金額で何件の抽せんがあったのか,パーセント別にお示しください。(「議案と違う」と呼ぶ者あり)  いやいや,これから議案に関係していくのですよ。これは,大事なことなのですよ。  入札のいつの時点で,数字を書き入れたかということが大事なことなのです。関連しているのです。入札そのものなのです。  同額抽せんが何%の金額で何件あったのか,お示しください。 ◎中村 管財部長  現在,そのような数字は把握しておりませんので,後ほど資料を提出します。 ◆松浦忠 委員  それまで,私は質疑を保留いたします。これは大事なことなのです。 ○山田一仁 委員長  松浦委員に申し上げます。  質疑を続けてください。 ◆松浦忠 委員  業界の皆さんが私に言ってきていることは――議案第12号の厚別温水プール改築工事を98.7%で落札した東建工業は,だれが社長ですか。企画調整局長で退職した藤田さんです。また,議案第13号の北翔養護学校新築工事を96.7%で落札した岩田建設に勤めている熊倉さんは,東区長を勤めて,また,下水道局部長を長く勤めていた。それから,平岸中学校改築工事落札した業者にも本市部長職を長く勤めた人がいる――私が調査したところ,市役所OBが再就職している業者落札率が高い。OBが再就職していない業者は,最低制限価格の近辺で競争している。激しく競争している業者には市役所OBが再就職しているかいないかということも含めて,早急に報告してください。  このことを求めて――この質問は,ここでこれ以上やっても,あなた方は――答えられないというよりも,答えると都合が悪いから答えないのだから――新しい市長にかわってから私はこの点を厳しく追及します。このようなでたらめが通るなどと思うのは大きな間違いですよ。長野県の知事がこの4月からどのような入札方法をとって,混乱なく平静にその入札が行われて,県民から喝采を浴びているかということは,ホームページに出ております。きのう,私は財政局理事に,そのことを教えました。このようなことをよく検討してください。市長が新しく決まって臨時会が開かれたときに,我が会派は,この問題を大事な問題として質問して,改善をきちんと求めていくということを申し上げて――きょうは質問には全く答えがなかったということで,終わります。 ○山田一仁 委員長  ほかに質疑はございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  討論を行います。 ◆松浦忠 委員  入札制度については,前期にいっときは改革されたけれども,その後,議会の一部の会派からの要請なども含めて――むしろ,今のような結果を生むようなことになっております。このことは人的な問題です,人的な問題でこのようなことが起きているということは間違いありません。したがって,この点については,早急に改善して議会に報告することを私は求めます。  したがって,当該議案審議は,入札が正しいか――適正であったかなかったかということについて質疑すらできない。質疑しても答弁が返ってこないという状況ですから,これに賛成なのか反対なのかという判断しようがありません。しかし,我が会派では,判断しようのないものについては丸で通すかという意見になりましたから,とりあえずは賛成としますけれども,基本的には,正常な審議ができないような理事者側答弁は極めてお粗末ということを申し上げて,やむなく賛成とします。 ○山田一仁 委員長  ほかにございませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  なければ,討論を終了いたします。  続いて,採決を行います。  議案第12号から第14号までの3件を可決すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○山田一仁 委員長  異議なしと認め,議案第12号から第14号までの3件は可決すべきものと決定されました。  以上で,本日の委員会は閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後2時10分...