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  1. 札幌市議会 2003-05-29
    平成15年(常任)文教委員会−05月29日-記録


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成15年(常任)文教委員会−05月29日-記録平成15年(常任)文教委員会  札幌市議会文教委員会記録            平成15年5月29日(木曜日)       ────────────────────────       開 会 午後1時37分 ○村上勝志 委員長  ただいまから,文教委員会を開会いたします。  報告事項は特にございません。  それでは,議事に入ります。  最初に,議案第1号 平成15年度札幌一般会計補正予算(第2号)中,関係分議題といたします。  質疑を行います。 ◆熊谷憲一 委員  補正予算のうち,私は,インターンシップについて一つと,それから旭丘高校単位制導入の問題について,大きく分けて二つ懸念問題点を指摘し,お答えを願いたいと思います。  一つは,インターンシップについてでありますけれども,この事業については,私は非常にいい取り組みであるというふうに考えますが,取り組むに当たっての問題点懸念について,2点,質問させていただきます。  一つは,インターンシップを円滑に導入する際にかかわる仕事をだれが担うのかということであります。  その窓口だとか調整作業をどこが行うのか,教育課程上の位置づけはどうなるのか,あるいは,指導担当はだれが担い,評価はどうなるのか,結局は教職員にその負担がかかって過重負担にならないのかどうか,その辺についてお聞きをしたいと思います。  この問題で,もう一点は,不況が続いている中で,インターンシップを受け入れる企業が実際に希望に見合った形で確保できるのかどうか,この点についてお聞きをしたいと思います。  それから,単位制導入の問題でありますけれども,旭丘高校に進学型の単位制導入するということになって,学区の縛りもなくすということであります。このことが,教育改革委員会でも議論された,大学受験に偏ったエリート校づくりにならないのかどうか,その対策はどういうふうにとられているのか。この点で,既に先行的に単位制導入している学校があると思うのですけれども,その学校の実態について評価などがあれば,お示しを願いたいと思います。  それから,単位制の問題で二つ目は,クラスという基礎的な集団形成が,単位制導入することによって不十分になるのではないかという懸念です。特に,高校生は,集団の中で切磋琢磨していくということが,教育上,非常に重大だと思いますけれども,今回の単位制導入でそういう集団形成が失われることがないのか,お伺いをしたいと思います。  それから,質問三つ目は,今でも,学校間格差といいますか,学力格差というのがあるわけですけれども,単位制導入学区もなくしていくということで,この格差をむしろ助長するというようなことにならないのか,お聞きをしたいと思います。 ◎佐々木 学校教育部長  初めに,事業推進により教員過重労働につながるのではないかというご質問でございますけれども,インターンシップ等によりまして,企業開拓企業生徒とのマッチング,企業講話などの生徒事前指導などを行う必要が出てまいります。こうした取り組みは,一つ学校や一人の教員だけで行うのではなくて,教育委員会学校がまず一体となりまして,その上に札幌商工会議所やハローワーク,市長部局等連携協力して取り組んでいくことを考えております。このように,教員過重労働とならないよう工夫してまいりたいと考えております。  次に,受け入れ先の確保についてでありますけれども,事業実施に当たりましては,商工会議所等関係機関協議を進めているところでありまして,受け入れ先は確保できると考えてございます。
    佐藤 指導担当部長  まず,単位制導入大学受験に偏った学習になるのではないかという点でございますけれども,教育課程,いわゆる教育計画でありますが,これは,必修科目として基礎・基本を中心とした幅広い科目が設定されております。また,選択科目といたしましては,大学入試科目だけではなく,例えば札幌教育札幌研究といった郷土の歴史や文化についての科目など,生徒興味関心を喚起する科目も選択させる仕組みになっております。  次に,単位制導入によって,クラス集団がなくなって,生徒集団の中で学び合う機会が失われてしまうのではないかという懸念についてでありますが,旭丘高校では,1年目は従来どおりのクラスに所属し,2年目以降は,生徒が選ぶテーマに基づくクラス,例えば,地域環境,経済,メディカル等,こうしたテーマに所属することになります。このクラスを通して,朝や帰りのホームルーム活動やいろいろな学校行事を行い,生徒同士で学び合う機会を確保することができる旭丘高校独自の単位制を考えております。 ◎佐々木 学校教育部長  最後に,通学区域の問題について,私からお答えを申し上げます。  旭丘高校開成高校の新学科通学区域につきましては,札幌市全域として,市内のどこからも受験できるようにする予定でございます。これは,これまでに本市設置されていない特色ある教育内容を持つ学校であることから,札幌市民受験機会を提供するものでございます。  したがいまして,通学区域の拡大は,学校間格差受験競争の激化に拍車をかけるものではなく,生徒の能力・適正,興味関心進路希望等に応じた学校選択をひとしく可能とするために行うものと考えております。 ◆熊谷憲一 委員  大学受験に偏った学校にしないということでありますけれども,ぜひそういうことで努力をしていただきたいと思います。  最後に,ちょっと聞きたいのですけれども,例えば,単位制高校単位を落としてしまったという場合に,4年生だとか5年生だとか,結局,残って,その一つ単位を取るためにその単位の時間だけ行くということになるのでしょうか。教えてください。 ◎西村 指導担当課長  基本的には,3年間で約90単位分くらいを取れる時数を設定する予定でございますけれども,高等学校の場合は,そのうちの74単位分を取得したならば卒業の資格がございます。その中で,わずかな単位等を取得できない場合については,基本的に1年から2年になれないという留年はございませんけれども,3年間が終わったところで規定の単位数を取得しなければ卒業はできません。したがって,4年目ということに行きますけれども,それについては,ホームルーム等には所属いたしますが,必要な単位数を取れば卒業ということになりますから,必ずしも一日いっぱい学校に来るということにはならないかと思います。 ◆恩村一郎 委員  今の熊谷委員の話とも若干関連してきますけれども,今回の補正の中で,高等学校改革推進事業ということで1,100万円が補正されているわけです。これは,14年度の改革推進計画に基づくものというふうに伺っておりますが,市立高等学校がどんどん変わっていく,その特殊性を出していくということは非常に結構かなと思うのですけれども,そういった中で,いわゆる道立高校道教委との連携といいますか,その辺の連携は今までどのように図られてきているのかということをまず1点お伺いしたいと思います。  それから,今いる中学校の方に対して,保護者も,また子供たちも含めて,今回は4月からこういったものが配られていますけれども,これに関してのいわゆるPR活動といいますか,周知徹底はどのようになっているのかなと,これを第2点としてお伺いしたいと思います。  また,この中で,今インターンシップの話がございましたけれども,いわゆる高大連携という話が出てきています。その高大連携の具体的な事例としてどういったものが挙がっているのか,それもあわせて,まとめてお伺いしたいなと思います。 ◎佐々木 学校教育部長  北海道教育委員会との連携についてでございますけれども,本年2月,札幌市立高等学校教育改革推進計画を策定いたしましたが,その際,本市高校教育改革内容について,道の教育委員会協議を行ってきたところでございます。  また,旭丘高校への単位制導入,それから,開成高校の新学科設置に当たりましては,通学区域入学者選抜制度などにつきまして,生徒保護者が安心して受験できるよう,道教育委員会連携し,詳細について協議しておりまして,平成16年度,来年度から実施する見通しがついているものでございます。  次に,2点目の旭丘高校単位制及び開成高校の新学科PRについてでございますけれども,本年2月に策定した高等学校教育改革推進計画につきまして,教育委員会のホームページへの掲載や概要を記載したリーフレットを市内中学校3年生及び中学校教員すべてに配付いたしまして,平成16年度からの実施について周知してきたところでございます。  今後のPRについてでございますけれども,広報さっぽろ7月号へ掲載するほか,生徒保護者に対しましては,両校が作成するPRパンフレットを配付するとともに,7月には市民会館において2校合同学校説明会の開催を予定しております。さらに,8月と11月に両校が行う学校説明会がありますけれども,この中で,新しい教育内容通学区域入学者選抜の詳細について十分に理解を図ってまいりたいと考えております。また,中学校に対しましては,校長会進路指導担当教員会議などを活用して説明してまいりたいと考えております。 ◎佐藤 指導担当部長  3点目の高大連携の具体的な取り組みについてでございますけれども,このたびの市立高等学校改革の柱の一つには,自分の将来の生き方や進路について考えさせる進路探究学習を掲げておりまして,インターンシップ等授業とともに,高大連携事業推進することとしており,とりわけ高大連携事業では,市立高校全体で取り組む事業と,各学校で独自に取り組む事業予定しております。  全体で取り組む事業といたしましては,生徒が学問のおもしろさを実感するために,各分野の第一線で活躍している研究者等道内外から招きまして,全市立高校生徒対象とした講演会を計画しているところであります。  また,学校独自の事業といたしましては,今年度から,清田高校において,北星学園大学合意書を交わし,大学で開講される異文化コミュニケーションパート1を初めとした五つの講義を生徒が受講することとなっております。さらに,旭丘高校開成高校では,北海道大学との連携に取り組んでおり,いずれも高校単位として認定することを検討しております。  なお,他の市立高校においても,大学教員による出前授業等予定してございます。 ◆恩村一郎 委員  今のことで大体の内容はわかったのですが,一つ要望といいますか,ともかく,今の現場といいますか,中学生たちの間に混乱を来さないような,そういった周知に関しては十分に配慮していただきたいなということと,あわせて,市立高校が目指す方向,今やろうとしていることが,まさに受験戦争をあおるようなことにならないように,その点にも本当に十分な配慮をしていただきたいと思います。  と同時に,いわゆる高大連携の中で,子供たちに,本当に,何のために大学に行くのか,大学に入ることが目的ではなくて,何を学ぶために大学に行くのか,そういったことをその中でしっかり踏まえてやっていっていただきたいなと,そんな要望だけを申し上げておきたいと思います。 ○村上勝志 委員長  ほかにありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  なければ,質疑を終了いたします。  それでは,討論を行います。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  ないようですので,討論を終了いたします。  それでは,採決を行います。  議案第1号中,関係分を可決すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  異議なしと認め,議案第1号中,関係分は可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第11号 札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案議題といたします。  質疑を行います。 ◆三宅由美 委員  北翔養護学校についてですけれども,3点ほど質問いたします。  豊成養護学校ができまして,中等部高等部中央中,中央小の中にできていますね。豊成養護学校ができました経緯,特に重度重複肢体不自由児における教育についての方針,それからこれまでの経過,そこも含めて,北翔養護学校の設立に至る経緯について,まず第1点,お伺いしたいと思います。  第2点については,新しい学校をつくったわけですけれども,建設に当たって,父母教職員からはどのような意見要望があったかということをもう少し詳しくお聞きしたいと思います。今,建設に当たって,何を重視して十分に意見を反映したのかということです。あわせて,北翔養護学校が最も求めるものは何なのかということをお伺いしたいと思います。  それから,第3点目ですけれども,新しい校名決定経緯決定の理由ですね。そこについて,もうちょっと詳しくお伺いしたいと思います。 ◎佐々木 学校教育部長  1点目の豊成養護学校の成立に至る経緯でございますけれども,委員がご指摘のとおり,昭和47年に,重度重複肢体不自由児対象とした特殊学級として設置いたしまして,昭和58年に山の手養護学校の分校といたしました。その後,平成4年に,発足当初からの課題でありました障がいの程度や発達の状況に応じた適切な教育を行える環境充実するために,独立した養護学校といたしまして豊成養護学校設置しております。  小学部につきましては,新校舎建設により,教育環境学校管理運営面で大幅な改善が図られました。一方,中学部につきましては中央中学校に,高等部につきましては中央小学校に併設する形で施設対応を行ってまいりましたが,このたび,中学部高等部の6カ年間の教育の中で,生活自立社会参加を目指した教育が行えるように,中学部高等部教育環境充実を図るため,西区発寒に移転新築をするものでございます。  次に,3点目にございました校名について,先にお答えさせていただきます。  新設校校名につきましては,母体校であります豊成養護学校に対しまして,校名学校案を依頼してきたところでございます。豊成養護学校におきましては,校内検討委員会を設けまして,保護者教職員及び後援会から意見を集約し,検討を重ねていただきました。教育委員会では,学校からいただいた幾つかの校名案の中から,新設校校名北翔決定した次第でございます。  この北翔という校名には,豊成養護学校の校歌にございます「北の大地にゆるぎなく」の「北」の文字と「大空高く夢かける」の「翔る」の「翔」の字を合わせたものでございまして,豊成がさらに充実・発展し,北の大地に高くかけてほしいという関係者の願いが込められております。 ◎中村 総務部長  私からは,2点目の,建設に当たって父母教職員からの意見要望,そして,どのようなことを重視して建設しているのかというようなお尋ねでございますけれども,今回設置する養護学校設計に当たりましては,保護者の方から,昨年6月19日に,教職員の分と合わせて意見要望が提出されております。中・高合同校舎移転新築に係る試案,いわゆる要望書が提出されております。その中で,北翔養護学校が目指すもの,何を重視しているか,何を求めているかというのが集約されていると思いますけれども,大きく5点ございます。  まず,1点は,中学部高等部共有スペースであります多目的ホール,体育館などを,コミュニティーエリアとして保護者あるいは地域方々にも開放できるようにする,そういう機能を持たせてほしいということがございました。2点目として,生徒スペース関連では,学習室を使いやすように開閉式の壁で仕切れるようにということ,それから,大きな問題はトイレについて広さを十分に確保することといったことがございます。それから,支援者スペースとしての保健室あるいは保護者控室をできるだけ生徒の近くに配置するということがございます。また,校舎周辺施設として,地域人たちと共用し交流できる遊歩道,緑地を整備することと。最後になりますが,快適な生活環境とするための仕様としまして,校内床暖房にする。これは,重度重複障害児を抱えている学校ですので,校内床暖房にするということとあわせて,エレベーターやスロープなどのバリアフリー対策を十分に講ずること,こういったことで大きく5点が挙げられると思います。  いずれも,この要望というのは,生徒保護者地域方々にとりまして,よりよい施設をつくる上での極めて貴重な意見や提案というふうに受けとめておりまして,これらの内容を十分取り入れた形でこれまで設計を行ってきているところでございます。 ◆三宅由美 委員  やはり,北翔養護学校設置に当たっての一番大きな根幹というのは,今の流れでもあります生活自立社会参加を目指しているものだと私は感じております。  それで,この校舎の中にも,遊歩道設置とかコミュニティーホール設置とか,そういうことが十分に図られているのですけれども,今後とも,このような施設を利用いたしまして,地域に溶け込み,交流できる,あるいは,ボランティアの方も活動に参加できるような,そんな中身にしていただきたいと思います。  また,障がい者のいろいろな教育中身とか,そういうものについては今後のお話ですけれども,この設置条例案の中ではこのくらいにしておきます。 ◆川口谷正 委員  ちょっと関連して,学校建設に当たってのシックスクール問題ですけれども,本市の場合,シックスクールの問題は余り顕在化してこなかったと思うのですが,建設に当たってその点はどのように対策が行われているのか。万が一,せっかくでき上がったものから化学物質による反応が起きてはと。非常に個人差があると言われているのですけれども,シックスクール対策はどのように行われているのかについて,追加でお答えいただきたいなと思います。 ◎中村 総務部長  今お尋ねのあったシックスクール対策については,平成13年度から新設校あるいは改築校について講じているところで,今回の北翔養護学校豊成中学部高等部新設に当たりましても,当然,父母学校側からシックスクールへの配慮ということがございました。  これにつきまして,市教委としても,平成13年度から対応しているほかの小・中学校新築改築などと同様の体制で,今回も遺漏のないように配慮しているところです。 ◆川口谷正 委員  きょう,同時に,契約締結議案総務委員会にかかっているわけです。これは念を押しておきますけれども,万が一にもシックスクールが現出するようなことのないように,改めて,その対策,点検を求めておきたいというふうに思います。 ◆高橋功 委員  今,北翔養護施設新設に当たっての基本的な考え方ということで前段に幾つかご質問がございましたので,基本的な考え方理解をしました。  しかし,細かい話で大変恐縮ですが,私も,今現在ある豊成養護というのは南区にあるものですから,時々お邪魔もいたしますし,関係者方々父母方々ともお話をする機会が何回かございます。私も何回かお邪魔する中で,気にかかるというか,例えば,先ほど部長から話のあったトイレが狭いとか,プールの深さの問題ですね。簡単に言うと,浅過ぎませんかと。浅いということは,教職員方々にしてみればつらいのです。かといって深過ぎればいいというものでもないし,適度な深さというのは当然あると。それにしても,今のあそこは浅過ぎないかなと,私も率直に思っております。  それから,先ほど三宅委員からもあったように,とにかく中学高校ですから,6年間,生活自立社会参加を目指す,そういう観点でありますから,再度,この新設に当たってもう少し具体的な配慮をお考えだったのかどうか改めてお伺いしたい,こう思います。 ◎中村 総務部長  今お話しにありましたように重度重複肢体不自由児生活自立社会参加を目指す体験の場ということですので,もちろん,この施設については,安全性とか快適性,使いやすさ,緑豊かな環境,そしてコミュニティーということを基本方針として設計を進めております。  幾つ具体例を挙げさせていただきますと,まず,トイレの問題ですけれども,特に使用頻度が高いということで,実際に車いすやバギー車というものも楽に入れるように,1ブースの大きさを2.5メートル四方というふうにかなり広目にとっております。そうしまして,生徒とか介護者がゆとりをもって使用できるようにしておりますし,また,おむつがえのスペースとか,体が汚れた場合に備えてシャワースペースというものも今回は設けております。  それと,プール関係ですけれども,現在の中学部高等部にはないわけですが,水中訓練室として確保しておりますのは,小学部プールの場合は約90センチの水深ということがございまして,お話しにありましたように,介助者が中腰でかなりの負担を伴っているという状況がございます。今度の新しい学校プールにつきましては,約30センチほど深くして120センチ強の水深ということを確保しております。  また,実際に水中訓練を受けるということになりますと,体が冷えますので,体温調節が非常に難しい生徒が多いものですから,採暖用浴槽と申しまして,プールから上がるときに体を暖める浴槽というものも今回は整備しているところです。  そのほか,視聴覚訓練関係では,生徒の視覚,聴覚,触覚,嗅覚に働きかける訓練室,刺激を感じ取ってそれを楽しんでもらうということで,オランダ語を語源としたスヌーズレン室と言うのだそうですが,そういう部屋も確保しているところです。また,生徒の移動の負担を軽減するためにということで,6年間,生徒が過ごすということもありますけれども,生徒が使う教室はすべて1階に配置をして使いやすいようにということの目配りのほかに,保健室保護者控室教室が見通せる場所に配置をしまして,だれでも,いつでも,緊急事態に対応できるように,あるいは,健康状態の変化に対応できるようにといった配慮をしております。  最後に,校内床暖にするということは,先ほど要望としてもありましたけれども,もちろん床暖対応ということをしておりますし,バリアフリー観点からエレベーター設置ということで,障がいを持った生徒たちのためのきめ細かな教育ということに配慮しております。 ◆高橋功 委員  配慮が大変具体的にもあるのかなという確認ができたところですけれども,またもう一つ,大変細かい話になりますが,どこの学校であれ,学校で使う教材備品,これは当然必要なものでございまして,どこの学校も,校長先生初め,皆さん方からお話を伺うと,大変なのです,学校予算もなかなかないのですというお話は本当によく聞いております。  ただ,特に養護学校におきましては,まさに障がいを持っていらっしゃる子供さんたちですから,そういう障がいに対応した備品教材については特別なものがあると思うのです。ほかの学校ではちょっと考えられないようなことというのは当然出てくるわけです。  具体的に言うと,私も実際に豊成養護で伺いましたけれども,普通の学校であれば,身体検査のときに,身長をはかるには普通のものがあれば足りるわけです。ところが,半分寝たきりの状況の中では,あれではとてもとても身長をはかれませんから,ちょっと特殊な身長計測の器具についてもなかなか認めてもらえないのですという話をおっしゃっておりました。血圧でも,我々ですと,ここでぽんぽんと圧縮していけばはかれるのだろうけれども,なかなか黙っていてくれませんから,ちょっと指にはめると瞬時にはかれるものもある。  具体的にそれを入れろと言うのではなくて,養護学校特有の,他の小・中学校ではなかなか考えられないようなことというのは,当然,教育委員会としても把握していらっしゃるし,ご要望もあると思うのです。特に今回,この新設に当たって,あえてこのことについて配慮をしていただきたい。学校関係者並びに父母方々からの意見要望を,今までも聞いているのだと思いますが,特によく聞いていただきたいということをあえて申し上げたいと思うのです。 今のお話を聞いても大変すばらしいですね。このことについては,私も本当にもろ手を挙げて賛成ですし,バックアップもしてまいりたいと思うのですけれども,せっかくこういうものができるのですから,あえて要望にしておきたいと思いますが,そのことを特にお願いをしたいと思います。 ○村上勝志 委員長  ほかに質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  それでは,ないようですので,質疑を終了いたします。  討論を行います。  討論はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  なければ,討論を終了いたします。  それでは,採決を行います。  議案第11号を可決すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○村上勝志 委員長  異議なしと認め,議案第11号は可決すべきものと決定いたしました。  以上で,委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後2時12分...