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平成13年第 2回臨時会−08月07日-02号

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  1. 札幌市議会 2001-08-07
    平成13年第 2回臨時会−08月07日-02号


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    平成13年第 2回臨時会−08月07日-02号平成13年第 2回臨時会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 2 号 )                平成13年8月7日(火曜日)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇議事日程(第2号)  開議日時 8月7日 午後1時 第1 議案第1号から第5号まで(市長提出)  請願第48号  陳情第279号   (7件に対する委員長報告等)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第1号 平成13年度札幌一般会計補正予算(第3号)  議案第2号 札幌税条例の一部を改正する条例案  議案第3号 篠路清掃工場第2期整備工事請負契約締結の件  議案第4号 公営住宅新築(その1)工事請負契約締結の件  議案第5号 白石消防署仮称市民防災センター複合庁舎新築工事請負契約締結の件
     請願第48号 創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願  陳情第279号 創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める陳情 追加日程 決議案第1号 首相の靖国神社公式参拝に反対する決議           ―――――――――――――――――――――――─ 〇出席議員(64人) 議長          佐 藤 美智夫 君 副議長         加 藤   齊 君 議員          長 内 直 也 君 議員          五十嵐 徳 美 君 議員          村 松 正 海 君 議員          山 田 一 仁 君 議員          近 藤 和 雄 君 議員          村 上 勝 志 君 議員          藤 原 廣 昭 君 議員          三 浦 英 三 君 議員          青 山 浪 子 君 議員          坂 本 恭 子 君 議員          岡   千 陽 君 議員          恩 村 一 郎 君 議員          小 林 郁 子 君 議員          松 浦   忠 君 議員          高 橋 克 朋 君 議員          勝 木 勇 人 君 議員          鈴 木 健 雄 君 議員          堀 川 素 人 君 議員          横 山 光 之 君 議員          大 嶋   薫 君 議員          小 野 正 美 君 議員          涌 井 国 夫 君 議員          本 郷 俊 史 君 議員          高 橋   功 君 議員          熊 谷 憲 一 君 議員          宮 川   潤 君 議員          井 上 ひさ子 君 議員          馬 場 泰 年 君 議員          宮 村 素 子 君 議員          笹 出 昭 夫 君 議員          三 上 洋 右 君 議員          上瀬戸 正 則 君 議員          原 口 伸 一 君 議員          畑 瀬 幸 二 君 議員          大 西 利 夫 君 議員          義 卜 雄 一 君 議員          武 藤 光 惠 君 議員          小 川 勝 美 君 議員          田 中 昭 男 君 議員          山 口 た か 君 議員          千 葉 英 守 君 議員          村 山 優 治 君 議員          宮 本 吉 人 君 議員          武 市 憲 一 君 議員          大 越 誠 幸 君 議員          猪 熊 輝 夫 君 議員          西 村 茂 樹 君 議員          川口谷   正 君 議員          森   健 次 君 議員          柿 崎   勲 君 議員          小 田 信 孝 君 議員          生 駒 正 尚 君 議員          飯 坂 宗 子 君 議員          福 士   勝 君 議員          高 橋 忠 明 君 議員          柴 田 薫 心 君 議員          小 谷 俵 藏 君 議員          伊与部 敏 雄 君 議員          湊 谷   隆 君 議員          常 見 寿 夫 君 議員          本 舘 嘉 三 君 議員          荒 川 尚 次 君  ――――――――─――――――――― 〇欠席議員(3人) 議員          岩 村 よね子 君 議員          道 見 重 信 君 議員          常 本 省 三 君  ――――――――─――――――――― 〇説明員 市長          桂   信 雄 君 助役          千 葉 瑞 穂 君 助役          佐々木 喜 四 君 助役          福 迫 尚一郎 君 収入役         高 橋   登 君 財政局長        平 口 愛一郎 君 保健福祉局長      宮 田 睦 彦 君 環境局長        三 井   尚 君 都市局長        角 尾 大 和 君 消防局長        阪 下 征 哉 君 教育委員会委員     矢 野 義 和 君 教育委員会教育長    土 橋 信 男 君  ――――――――─――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長        金 野 信 夫 君 事務局次長       岸     稔 君 総務課長        渡 邉   惠 君 議事課長        福 島 康 則 君 調査係長        中 村 信 弘 君 資料係長        岩 谷 隆 博 君 議事係長        大 島 和 幸 君 記録係長        長谷川 万壽美 君 委員会係長      酒 井 欣 洋 君 委員会係長      吉 野   豪 君
    書記          山 本 扶 美 君 書記          池 田 章 宏 君 書記          柴 井   康 君 書記          酒 井 智 美 君 書記          本 島 光 二 君 書記          松 崎 朗 子 君  ――――――――─―――――――――  〔午後1時1分開議〕 ○議長佐藤美智夫君) これより,本日の会議を開きます。  出席議員数は,62人であります。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 本日の会議録署名議員として村山優治君,熊谷憲一君を指名します。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長金野信夫君) 報告いたします。  本日の議事日程陳情受理付託一覧表及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。  以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) これより,議事に入ります。  日程第1,議案第1号から第5号までの議案5件,請願第48号及び陳情第279号の以上7件を一括議題といたします。  委員長報告を求めます。  まず,総務委員長 本郷俊史君。  (本郷俊史登壇) ◆本郷俊史君 総務委員会に付託されました議案5件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第2号 札幌税条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,今回の改正により減税となる人は,どの程度いるのか。全国のデータによると,株式の保有者は,年収1,000万円以上の所得階層が過半数を占め,高額所得者が多くなっているが,本市の場合はどうか等の質疑がありました。  続いて,討論を行いましたところ,共産党宮川委員から否決すべきものとの立場意見の表明がありました。  引き続き,採決を行いましたところ,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第3号 篠路清掃工場第2期整備工事請負契約締結の件,議案第4号 公営住宅新築(その1)工事請負契約締結の件及び議案第5号 白石消防署仮称市民防災センター複合庁舎新築工事請負契約締結の件についてでありますが,主なる質疑として,今回の契約は,いずれも予定価格に近い落札結果になっているが,このことについてどのように考えているのか。篠路清掃工場工事が終われば,既存の清掃工場におけるダイオキシン対策はすべて完了するのか。新設される白石消防署は,災害時には地域防災対策本部になるが,その耐震構造はどのようなものか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,消防施設や区役所など,防災上,重要な施設については,本市防災計画で想定されている直下型地震の震度6強に対しても,構造上及び機能上,損傷なく,通常業務が可能な状態を保つよう設計されている旨の答弁がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第1号 平成13年度札幌一般会計補正予算(第3号)中関係分についてでありますが,質疑はなく,討論を行いましたところ,共産党宮川委員及び市民ネットワーク山口委員から,いずれも否決すべきものとの立場意見の表明がありました。  引き続き,採決を行いましたところ,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,文教委員長 横山光之君。  (横山光之登壇) ◆横山光之君 文教委員会に付託されました議案第1号 平成13年度札幌一般会計補正予算(第3号)中関係分並び創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願第48号及び陳情第279号につきまして,その審査結果をご報告いたします。  主なる質疑として,都心部小学校統廃合に伴う新設校を,子育て支援施設保育所などとの複合施設として建設することになった理由は何か。統合校のあり方については地域開放型とすべきであり,複合型としての施設管理運営体制をどのように考えているのか。また,バリアフリーへの配慮も必要であると考えるが,どうか。施設複合化によって生ずるデメリットを克服することも大切と考えるが,それぞれの機能が損なわれないように設計されているのか。統合校における,災害時の避難誘導を含めた施設面での安全確保については,どのような対策を考えているのか。統合校に設置するミニ児童会館は,特殊学級児童も利用すると思われるが,どのような配慮がなされているのか。統廃合後の跡地の利用について,どのように考えているのか。統合校通学路の設定やスクールバスの運行方法について,十分に保護者意見を聞き,検討すべきと考えるが,どうか。統合校開校後のPTAの組織化や運営について,あらかじめ支援が必要と考えるが,どうか。統合校学校名は,今後,どのように決めていこうとしているのか。教育委員会は,統廃合に対して,保護者関係者から一定の理解が得られたとの見解を示しているが,その根拠は何か。また,今回の請願陳情は,話し合いが継続しているにもかかわらず予算を計上したことに対して,納得がいかないとの趣旨で提出されたものであるが,誠意を持って対処してきたのか。統合校を建設する間の児童受け入れについて,受け入れ学校関係者への説明が続いている状況で,この統廃合計画を同時進行させてもよいのか。小規模学級の長所は,本市が実施している特認校制度でも明らかであると思われるが,学校適正規模についてどのように考えているか等の質疑がありました。  これらに対し,理事者から,今回,複合施設として整備することとしたのは,本市重要施策である,安心して子供を産み育て,子供が生き生きと育つ環境づくりを推進するため,乳幼児期から小学校期にわたる子供保育教育子育て家庭への支援児童放課後対策などの子供関連施策を推進するねらいから複合化計画としたものである旨の答弁がありました。  質疑終了後,3件について一括して討論を行ったところ,自民党公明党を代表して自民党近藤委員から,並びに民主党猪熊委員から,議案第1号中関係分については可決すべきものと,請願第48号及び陳情第279号についてはいずれも不採択とすべきものとの立場で,共産党武藤委員からは,議案第1号中関係分については否決すべきものと,請願第48号及び陳情第279号についてはいずれも採択すべきものとの立場で,それぞれ意見の表明がありました。  討論終結後,採決を行ったところ,議案第1号中関係分は,賛成多数で可決すべきものと,請願第48号及び陳情第279号については,賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,厚生委員長 藤原廣昭君。  (藤原廣昭登壇) ◆藤原廣昭君 厚生委員会に付託されました議案第1号 平成13年度札幌一般会計補正予算(第3号)中関係分について,その審査結果をご報告いたします。  主なる質疑として,今回の補正予算は,都心部小学校統合に伴う新設校と,保育所子育て支援施設及びミニ児童会館複合施設設計にかかわるものであるが,施設規模や各施設の概要はどのようになっているのか。複合施設に設置される保育所運営方式公設民営と聞くが,今後の保育所整備に当たって,本市はどのような方針で取り組んでいく考えか。また,運営法人の選定はどのように行われるのか。当該地域の近隣には認可外保育所ベビーホテルなどが多数あるが,これらの施設運営に与える影響を本市はどのように認識しているのか。今回,設置される保育所では,延長保育夜間保育などを積極的に導入すると聞くが,現時点における特別保育の構想を,どのように考えているのか。札幌市内における保育所入所待機児童はどの程度おり,その入所基準はどのようになっているのか。また,潜在的な保育需要はさらに多いと思われるが,待機児童の実態を本市はどう受けとめているのか。7月1日現在の中央区の待機児童は4人しかおらず,既に定員割れを起こしている施設もあるが,新たに整備する保育所でも同様の心配があるのではないか。また,今回の保育所整備は5年計画に盛り込まれていないが,当初計画定員増は別枠で確保されるのか。今後の地域子育て支援事業の展開と今回の子育て支援施設の位置づけは,どのようになっているのか。また,休日や夜間の相談体制情報提供についても,今後,検討していく必要があると思うが,どうか。今回の複合施設にはミニ児童会館も併設されるが,社会福祉審議会の答申を踏まえ,障害児受け入れに対しても積極的に取り組むべきではないか。また,当該地域は,中心部にあり,交通量も多いため,ミニ児童会館から帰宅する児童への十分な安全対策を講ずる必要があると思うが,どうか。福祉の街づくりの視点から,これまでも学校バリアフリー化が求められていたが,今回,どのような根拠複合施設のエレベーターの設置が実現したのか。都心部小学校統合について十分な市民合意が得られていない状態のまま,複合施設設計に関する補正予算を提案するのは拙速と考えるがどうか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,当該保育所における特別保育事業の実施については,立地特性などから,延長保育,一時保育,さらには夜間保育や休日保育についても行う方向で具体的な検討を進めていきたいと考えている。また,子育て支援施設については,働いている親の利便性を考慮し,休日や夜間についても一定時間まで対応していきたいと考えており,ファクシミリや電子メールを活用した情報提供も行っていきたい旨の答弁がありました。  次に,討論を行いましたところ,共産党小川委員市民ネットワーク小林委員から,否決すべきものとの立場意見の表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) ただいまの各委員長報告に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) 質疑がなければ,これより討論に入ります。  通告がありますので,発言を許します。  近藤和雄君。  (近藤和雄登壇・拍手) ◆近藤和雄君 私は,公明党及び自由民主党2会派を代表いたしまして,議案第1号 札幌一般会計補正予算賛成する立場から,創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願第48号及び創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める陳情第279号を不採択とする立場から,討論を行います。  教育委員会が進めておりますこの都心部小学校統合事業は,学校規模適正化を図り,本市の将来を担う子供たちによりよい教育環境を整えるということでありますので,基本的に是認できると考えるものであります。  今回の請願等統廃合計画撤回を求める理由として挙げられております,学校適正規模統合校の位置や地域コミュニティー学校のかかわりなどにつきましては,既に,同趣旨での請願陳情を3月29日の第1回定例会において不採択としております。議会の意向は,統合事業を速やかに進めるべきとしているものであります。  したがいまして,今回,付託されました請願及び陳情各1件の趣旨は,前回と同内容でありますので,これを不採択とすることが適当と考えるものであります。  次に,一般会計補正予算についてであります。  統合後の新設校子育て支援施設保育所ミニ児童会館を併設した複合施設は,乳幼児期から小学校期にわたる子供保育教育児童放課後対策などを一貫した体制のもとで展開しようとするものであります。これは,時代に即した学校施設整備や社会全体での子育て支援などが要請されております状況や,本市重要施策の一つであることをかんがみますと,統合事業は速やかに実施されるべきものと考えるのであります。  したがいまして,複合施設設計等にかかわる一般会計補正予算は,認めるべきものと考えますので,これに賛成するものであります。  以上で,私の討論を終わります。(拍手) ○議長佐藤美智夫君) 村上勝志君。  (村上勝志登壇) ◆村上勝志君 私は,新政クラブ及び民主党議員会2会派を代表いたしまして,議案第1号 札幌一般会計補正予算賛成立場から,創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願第48号及び創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める陳情第279号を不採択とする立場から,討論をさせていただきます。  この統合計画につきましては,既に,3月29日の第1回定例会において,統合計画撤回を求める請願陳情を不採択とし,議会の意思といたしまして,4小学校統合し,新たに統合校を建設するということは,子供たち教育環境を,学校規模適正化及び施設の向上の両面から総合的に整備することでありますので,統合事業を積極的に推進すべきとしたものであります。  したがいまして,本件の請願などの趣旨は前回と同じ内容でありますので,統合の是非についてのこれ以上の議論は,かえって,学校などの整備の速やかな実現への弊害となるものとも考えられますことから,これを不採択とすることが適当であると考えるのであります。  次に,一般会計補正予算につきましては,都心部小学校統合に伴い設置する新設校は,小学校を中心とし,子供に関連する多様な機能を備えた複合施設として建設されるものであります。これは,本市重要施策の一つである,安心して子供を産み育てられ,子供が生き生きと育つ環境づくりを実現するために,この都心部において子供関連施策を推進するものと理解するのであります。  子供たちに使い勝手のよい施設となるよう,一層の努力をすることが必要と考えますが,子供たちに夢と希望を与えるような学校づくりの観点での学校施設等複合化については,私どもも,その実現につきまして,さきの予算特別委員会の場などにおきまして主張させていただいてきた内容とも合致するものであります。  したがいまして,平成16年4月の開設を目指す上からは,設計に要する経費などは当然必要でありますので,一般会計補正予算賛成するものであります。  以上で,私の討論を終わります。(拍手) ○議長佐藤美智夫君) 武藤光惠君。  (武藤光惠登壇) ◆武藤光惠君 私は,ただいまから,本臨時議会に付議された議案第1号 札幌一般会計補正予算には反対,創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願第48号,陳情第279号は採択すべきものとの立場から,また,議案第2号 札幌税条例の一部を改正する条例案には反対,残余の議案3件については賛成立場から,討論を行います。  まず,議案第1号 札幌一般会計補正予算についてですが,今回の議案は,4小学校統廃合に伴い設置する新設校を,ミニ児童会館子育て支援施設保育所を併設した複合施設として建設するための設計費と,建設予定地となる創成小学校を一時的に二条小学校建物内へ移転させるための改修費等,合わせて2億1,200万円を計上したものであり,4小学校校下の父母や住民など関係者が納得しない中での強行は,到底,認められるものではありません。  委員会審議でも明らかになったように,市教育委員会は一定の理解を得たと言って計画をスタートさせようとしていますが,それは都合のよい勝手な解釈であり,理事者答弁も,説明会出席率が低下してきたから,統合はやむを得ない,統合を理解したものと考えている,反対意見もあるが,総合的に判断すると,保護者を初め関係者の方々から計画に対する一定の理解を得たと判断しているとの答弁を繰り返すのみで,やはり,統廃合計画が先にありきで,住民の声を無視し,ごり押ししようとする市教育委員会基本姿勢がますます明らかになっています。  市教委が,1学年1学級小学校過小規模校として統廃合の対象とした理由は,過保護で自立が損なわれるなどでしたが,4小学校はもとより,このことに何の根拠もないことが明らかになっている中での統合に市民の批判が高まるのは当然です。保護者関係者が理解,納得していないことは,4小学校統廃合計画撤回を求める請願陳情が,3月末の第1回定例市議会で不採択とされたにもかかわらず,今回,改めて父母や地域の団体,個人の署名をつけて請願陳情が提出されたことによっても明らかです。  札幌学校適正規模検討懇談会意見提言本市教育委員会が適正な学校規模とした1学年3ないし4学級,全校で18ないし24学級について,本会議委員会でもお聞きしましたが,この点も相変わらず具体的根拠は示せないままです。委員会質疑でも触れたように,札幌市が実施している特認校は,小規模校,少人数学級としてのよさを発揮している学校です。こうした教育実践にこそ,試され済みの,小規模学校,少人数学級のよさが示されています。つまり,教育委員会が進める統廃合理由となっている小規模学校,少人数学級の否定は,何の根拠理由も存在しないのです。  この問題では,国連の機関である世界保健機構,WHOも,小さな学校を主張し,100人を上回らない規模が適正とはっきり述べており,最近では,文部科学省も30人学級必要性を認めてきており,これが日本と世界の流れなのです。  こうした小規模学校,少人数学級を志向する教育における発展に背を向け,科学的な根拠も明らかにせず,しゃにむに統廃合を進める教育委員会の姿勢は許されないものであることを厳しく指摘しておきます。  今回,提案されている新設校複合施設として併設される保育所の整備についてですが,中央区の待機児童が7月1日で4人しかおらず,大通乳児保育園などは定員割れの状態にあり,新設予定の保育所も,十分な保育需要の見通しもなく,定員割れさえ予想されています。この問題では,保育所整備計画がなかった地域に,ニーズの把握もしないで唐突に持ち出されたものであり,学校統廃合にかかわる複合施設が十分な準備や検討もなしに決められたことを物語るもので,このような保育所設計等のための予算は認められません。  我が党は,これまでも何度も指摘してきましたが,今回の4小学校統廃合計画は,4小学校の老朽化による建てかえにかかわる建設費や学校運営のための管理費,さらには教職員の人件費の削減など,当初から,行財政改革による教育分野での経費削減にねらいがあることは明らかであり,それを進めようとする補正予算には反対です。  したがって,創成豊水大通・曙の4小学校統廃合計画撤回を求める請願第48号,陳情第279号については,採択すべきであることを主張します。  次に,議案第2号 市税条例の改正案についてですが,第1回臨時議会で,株式譲渡益の申告分離課税一本化延期の措置にも反対したところです。  今回の譲渡所得からの100万円の控除についてですが,まず,株式を保有する所得階層は,年間収入1,000万円以上の世帯が過半数を占めるなど,高所得階層が多いのが実態です。つまり,この制度創設の恩恵を受ける中心は高額所得者で,本市の場合,対象となるのは300人と,極めて限定された納税者です。  政府は,みずからの経済政策の失敗による投資家の株離れを恐れてこのような措置をとりましたが,景気対策として今,決定的に必要な個人消費を温める措置を見送りながら,このようにごく一部の金持ち減税で景気がよくなるはずもありません。今回の条例改正案は,所得格差をさらに広げるものであり,反対です。  以上で,討論を終わります。(拍手) ○議長佐藤美智夫君) 小林郁子君。  (小林郁子君登壇・拍手) ◆小林郁子君 私は,市民ネットワークを代表し,議案第1号に反対し,残余の議案には賛成請願第48号及び陳情第279号は採択すべきとの立場から,討論いたします。  議案第1号は,都心部小学校統合に伴う新設校ミニ児童会館保育所子育て支援施設複合施設の建設にかかわるものですが,市民ネットワークは,幼保一元化など,教育と福祉の連携の必要性をこれまでも主張しており,ようやくその一歩を踏み出したものと思っております。  しかしながら,この複合施設建設計画の前提となっている4小学校統合については,昨年11月以来,提出された5件の陳情請願合わせて1万5,349人,そして,このたび新たに提出された陳情請願各1件,2,503名の署名が添えられており,多くの市民の方がいまだに計画撤回を求めています。  そもそも四つの小学校統合するということは,市にとって非常に大きな出来事であり,市民生活に多大な影響を及ぼすものです。本来,時間をかけて慎重に市民議論を重ね,その上で決定すべきものです。それが,保護者への説明が行われたのが昨年の7月であり,教育委員会は,ことしの3月には決定したとしています。その間,わずか9カ月でしかありません。いまだ多くの市民の方が納得していないのは当然ではないでしょうか。  教育委員会は,統合の主目的を,適正規模化を図るとしていますが,統合するにも,現状維持にしても,それのみでなく,数々のメリット・デメリットがあります。それらの課題を,実際に子供を通わせている保護者や現場の教師,地域の方がともに考え,認識し,その上でどうするのがよいかを検討していくことが最も重要です。  今回は,そのような合意形成のプロセスを欠いているところに最大の問題があります。  また,市民には,初めから統合後の街づくりのビジョンも示し,議論に付していくべきです。大通・曙・豊水小学校の跡地をどうするのか,周辺地区の街づくりをどうするのかなどが明らかでない状態で,市民は先行き不安であり,判断もできない状態に置かれています。  さらに,統合校創成小学校の場所に建設するために,創成小学校の仮設校舎の建設先を二条小学校としています。計画では,2004年4月に複合施設を開設することになっていますが,そのためには,来年5月にも創成小学校の現在地を更地化しなければならず,それに間に合わすように,二条小学校への仮設は今年度中を予定しています。  しかしながら,3回行われた二条小学校での説明会でも保護者が納得していない状況にあり,これについてもまた,市民合意が得られていません。いかにも拙速に進めており,このような不安定要素を持ったままの複合施設建設予算案の提出であります。
     あわせて,二条小学校保護者への説明会において,教育委員会は,2004年4月の新設校開設時期を延ばせないと市民の質問に答えていますが,この時期までに統合しなければならない理由が何ら明らかでありません。これは,教育委員会内部で決めたことであります。  この複合施設建設計画は,市民合意のないままに事業を進めようとするものであり,市民を無視するものです。まず,計画を一時凍結し,児童保護者,教師,PTAや地域の住民,市教委担当者等で検討・協議の場を設置し,学校配置のあり方を考え,その上で複合計画を考えていくべきです。そのようなプロセスを経ることが,これからの施策遂行のあり方であり,市長の言われるパートナーシップ型の街づくりでありましょう。  今求められているのは,行政内部で決定し,市民に説明するのではなく,立案の段階から当事者である市民とともに考え検討していくシステムをつくること,また,市政の主体は市民であるとの行政内部の徹底した意識改革であると考えます。  以上で,討論を終わります。(拍手) ○議長佐藤美智夫君) 以上で討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,請願第48号及び陳情第279号の2件を一括問題といたします。  請願1件及び陳情1件を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,請願第48号及び陳情第279号の2件は不採択とすることに決定いたしました。  次に,議案第1号を問題といたします。  本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長佐藤美智夫君) 起立多数であります。よって,議案第1号は可決されました。  次に,議案第2号を問題といたします。  本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長佐藤美智夫君) 起立多数であります。よって,議案第2号は可決されました。  次に,議案第3号から第5号までの3件を一括問題といたします。  議案3件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案第3号から第5号までの3件は可決されました。 ○議長佐藤美智夫君) ここで,日程に追加いたしまして,決議案第1号 首相の靖国神社公式参拝に反対する決議を議題といたします。  本件は,民主党公明党共産党新政クラブ及び市民ネットワーク所属議員全員の提出によるものであります。  これより,質疑及び討論の通告がありませんので,採決に入ります。  本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長佐藤美智夫君) 起立多数であります。よって,決議案第1号は可決されました。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 最後に,お諮りします。  各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載のとおり,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  〔一覧表巻末資料に掲載〕  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 以上で,本臨時会に付議の案件は,すべて議了いたしました。  これをもって,平成13年第2回札幌市議会臨時会を閉会いたします。  ――――――――─―――――――――      閉 会 午後1時37分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長         佐   藤   美 智 夫  署名議員         村   山   優   治  署名議員         熊   谷   憲   一...