札幌市議会 2000-12-07
平成12年第 4回定例会−12月07日-04号
議案第5号 財産の取得の件(サッポロさとらんど
整備事業用地)
議案第6号 訴えの提起の件(
市営住宅明渡し等)
議案第7号 平成13年度
当せん金付証票の
発売限度額を定める件
議案第8号 市道の認定及び変更の件
議案第9号 札幌市
介護保険料及び
利用者負担の助成に関する条例案
日程第2 議案第10号 平成12年度札幌市
一般会計補正予算(第5号)
議案第11号 平成12年度札幌市
土地区画整理会計補正予算(第1号)
議案第12号 平成12年度札幌市
国民健康保険会計補正予算(第3号)
議案第13号 平成12年度札幌市
介護保険会計補正予算(第1号)
議案第14号 平成12年度札幌市
公債会計補正予算(第4号)
議案第15号 平成12年度札幌市
病院事業会計補正予算(第1号)
議案第16号 平成12年度札幌市
交通事業会計補正予算(第1号)
議案第17号 平成12年度札幌市
高速電車事業会計補正予算(第2号)
議案第18号 平成12年度札幌市
水道事業会計補正予算(第1号)
議案第19号 平成12年度札幌市
下水道事業会計補正予算(第2号)
議案第20号 札幌市
職員給与条例等の一部を改正する条例案
議案第21号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案
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〇
出席議員(67人)
議長 佐 藤 美智夫 君
副議長 川口谷 正 君
議員 長 内 直 也 君
議員 五十嵐 徳 美 君
議員 村 松 正 海 君
議員 山 田 一 仁 君
議員 近 藤 和 雄 君
議員 村 上 勝 志 君
議員 藤 原 廣 昭 君
議員 三 浦 英 三 君
議員 青 山 浪 子 君
議員 坂 本 恭 子 君
議員 岡 千 陽 君
議員 恩 村 一 郎 君
議員 小 林 郁 子 君
議員 松 浦 忠 君
議員 高 橋 克 朋 君
議員 勝 木 勇 人 君
議員 鈴 木 健 雄 君
議員 堀 川 素 人 君
議員 横 山 光 之 君
議員 大 嶋 薫 君
議員 小 野 正 美 君
議員 涌 井 国 夫 君
議員 本 郷 俊 史 君
議員 高 橋 功 君
議員 岩 村 よね子 君
議員 熊 谷 憲 一 君
議員 宮 川 潤 君
議員 井 上 ひさ子 君
議員 馬 場 泰 年 君
議員 宮 村 素 子 君
議員 笹 出 昭 夫 君
議員 三 上 洋 右 君
議員 道 見 重 信 君
議員 上瀬戸 正 則 君
議員 原 口 伸 一 君
議員 畑 瀬 幸 二 君
議員 大 西 利 夫 君
議員 義 卜 雄 一 君
議員 武 藤 光 惠 君
議員 小 川 勝 美 君
議員 田 中 昭 男 君
議員 山 口 た か 君
議員 千 葉 英 守 君
議員 村 山 優 治 君
議員 宮 本 吉 人 君
議員 武 市 憲 一 君
議員 大 越 誠 幸 君
議員 猪 熊 輝 夫 君
議員 西 村 茂 樹 君
議員 森 健 次 君
議員 柿 崎 勲 君
議員 小 田 信 孝 君
議員 生 駒 正 尚 君
議員 飯 坂 宗 子 君
議員 福 士 勝 君
議員 高 橋 忠 明 君
議員 常 本 省 三 君
議員 柴 田 薫 心 君
議員 小 谷 俵 藏 君
議員 加 藤 齊 君
議員 伊与部 敏 雄 君
議員 湊 谷 隆 君
議員 常 見 寿 夫 君
議員 本 舘 嘉 三 君
議員 荒 川 尚 次 君
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〇
欠席議員(1人)
議員 澤 木 繁 成 君
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〇説明員
市長 桂 信 雄 君
助役 魚 住 昌 也 君
助役 大 長 記 興 君
助役 千 葉 瑞 穂 君
収入役 高 橋 登 君
交通事業管理者交通局長 片 桐 政 美 君
水道事業管理者水道局長 瓜 田 一 郎 君
総務局長 佐々木 喜 四 君
企画調整局長 高 橋 賢 治 君
質問の2点目は,防災訓練の実施のあり方についてであります。
本年も,9月1日に,総合防災訓練が,新
水防計画の検証や,有珠山噴火に伴う支援活動を教訓とした避難場所の開設・運用訓練を初め,実際の建物を活用した救出・消火訓練など,より実践的な内容で行われたことについては評価しているところであります。
しかしながら,私は,本市の地震による被害評価については,冬の夕刻を想定して
地域防災計画が策定されていることを考えますと,やはり,厳冬期における災害発生時の対応が果たして万全なのかどうか,心配しているところでもあります。
そこで,冬場における総合防災訓練,さらには,この訓練をより効果的にするため,私が以前から提案してまいりました,職員の皆さんを対象とした,実施日時などを事前には公表しない,いわゆる抜き打ち的な訓練なども取り込んだ訓練を重ねて実施していくことが,
地域防災計画などの検証,あるいは冬場の対応を含めた
防災対策の充実を図っていく上においても,極めて重要と考えているところであります。
そこで,質問でありますが,今後の防災訓練の実施のあり方について,市長のお考えをお伺いいたします。
次に,高齢者対策についてお伺いいたします。
本格的な高齢社会と言われます21世紀が,すぐそこまで迫ってまいりました。本市の高齢化の状況を見ますと,既にご承知のことと思いますが,本年4月の統計によりますと,高齢化率は14%に達し,ついに本市も高齢社会に突入したのであります。全国におくれること6年でありますが,高齢化率の7%から14%への所要年数を見ますと,全国では24年間を要しているのに対し,本市は16年間であり,実に1.5倍の速さで高齢化が進行しております。
一方,合計特殊出生率は1.05と,全国的に見ても極めて低い数値となっており,少子高齢化の傾向がますます顕著になるであろうことを考えますと,21世紀の札幌市は,社会経済活動という面でも大変憂慮すべき事態になるのではないかと考えております。すなわち,若年層の割合が相対的に減少するという人口構成になりますと,社会経済活動において,従来の仕組みでありました若年層が老年層を支えるという構図を維持することは,難しくなると考えられます。
既に,国政レベルの医療保険や年金制度においては,将来の制度安定化に向けてさまざまな改革が行われ,また検討されているところであります。これらの検討過程において論点となりますのは,費用負担の問題,とりわけ世代間の費用負担のあり方ということであります。
内閣に設置されました社会保障構造のあり方に関する有識者会議においても検討され,そこでまとめられた「21世紀に向けての社会保障」という報告の中でも,このことについての提案がなされております。その内容を見ますと,高齢者も負担を分かち合うという考えに立ち,負担を若い世代と高齢者で分かち合うことや,高齢者の資産活用への
取り組みなどが取り上げられておりますが,言わんとするところは,高齢者を一律に弱者としてとらえるべきではなく,負担能力のある方には適切な負担を求めていくということであります。
この背景にあるのは,1人当たりの所得は,高齢者と他の世代とで余り差がないこと,1世帯平均の貯蓄額及び住宅・宅地資産も高齢者世帯の方が多いなどの調査結果であります。
そこで,質問の第1点目として,この負担能力のある高齢者には適切な負担を求めていくという考えは,従来の高齢者福祉に対する考えをいささか転換したものではないかと考えるのでありますが,市長は,この考えに対し,どのような見解をお持ちなのか,お伺いをいたします。
質問の2点目として,ただいまの件に関連いたしますが,高齢者保健福祉計画の見直しについてお伺いをいたします。
本市の高齢者保健福祉計画は,平成6年度から11年度までの第1次計画に続き,今年度から介護保険事業計画とあわせて第2次計画がスタートいたしました。この計画は,介護保険制度の施行を踏まえ,平成16年度までの保健・医療・福祉サービスの具体的な目標量を定めたものであり,その内容につきましては,私も評価しているところでありますが,一つ,重要な視点が欠けていると思うのであります。
それは,サービスの利用者である高齢者の全体像をどのようにとらえるかという点であります。本市の高齢者が,健康面はもとより,社会活動,趣味,住宅,そして経済面などにおいてどのような実態にあるのか,そのことを的確に把握した上で施策を具体化してこそ,実効ある高齢者対策となるものと考えるのであります。
もとより市当局においては必要な調査を実施されていると思いますが,これら高齢者の全体像を市民に示すことによって,具体的な施策について,高齢者の方,そして他世代の方,双方の理解が得られるものと考えますし,そうでなければ,共生・共感・共同という計画の
基本理念の実現もあり得ないものと考えるのであります。
そこで,質問でありますが,現計画は,介護保険の動向を見ながら,平成14年度中に見直しを行うこととされており,その際には,ぜひともこれらの考えを盛り込み,より充実した計画を策定していただきたいと考えておりますがいかがか,お伺いをいたします。
最後に,手稲区の街づくりについてお伺いをいたします。
まず,前田森林公園の拡張についてであります。
手稲区は,全市で最も広い公園面積を有する緑豊かな街であります。数ある公園の中でも,とりわけ前田森林公園は,長さ600メートルにも及ぶカナールをメーンに,芝生広場やサンクガーデン,パークゴルフ場,サッカー場,野球場,バーベキュー広場など,さまざまな施設が整っております。そのため,家族連れに限らず,若者から高齢者まで多くの人々が集まる憩いの場となっており,休日ともなると,区民だけではなく,市内一円から訪れる市民のマイカーが駐車場から公園周辺の道路にあふれるような状況であります。
そうした中,公園南東に隣接している約16.5ヘクタールの敷地を新たに拡張整備することになり,来年度には用地取得も完了し,造成工事に取りかかるとお聞きしております。
そこで,質問でありますが,この拡張部分について,その施設内容と整備スケジュールはどのようにお考えなのか,また,計画に当たっては,地元住民や利用者の声をどのように取り入れたのか,お伺いをいたします。
質問の2点目は,鉄工団地通の延長についてであります。
手稲区は,JR函館本線により市街地が分断されており,南北方向の円滑な通行の支障となっております。それを解決するため,JR函館本線との立体交差道路として,富丘通と西宮の沢・新発寒通の整備に着手されたことは,多くの区民にとって,富丘地区と前田地区,西宮の沢地区と新発寒地区の往来が格段に便利になるものと歓迎されております。
その一方で,これらの整備に伴い,現在,利用されている踏切やアンダーパスがなくなることは,立体交差付近の住民にとっては逆に不便さをもたらすものとなります。すなわち,稲積地区の住民が都心部方向へ向かうには,下手稲通か二十四軒・手稲通まで大きく迂回しなければならなくなるのであり,また,中の川以東の住民が手稲区役所方面へ向かうには,やはり下手稲通か二十四軒・手稲通まで迂回しなければならなくなり,その解決に向けて,本年6月に地元からも要望書が提出されております。
立体交差道路のような都市計画道路の整備に当たっては,全市的な観点からの必要性を考慮するのは当然のことと思いますが,一方で,地元住民の利便性を損なうことのないよう努めるべきであると考えます。
そのためには,JR函館本線の北側を東西に走る鉄工団地通について,現在の西宮の沢・新発寒通どまりから,さらに西方面へ延長し,中の川に架橋して稲積中央通まで結ぶことが効果的でないかと考えますが,今後の鉄工団地通の延長計画についてどのように取り組むお考えなのか,お伺いをいたします。
質問の3点目は,市民交流広場の事業化に向けた考え方についてであります。
社会が成熟化するにつれて,余暇が増大するとともに,心の触れ合いを通した潤いやゆとりを求める時代になってまいりました。各地域で開催されるYOSAKOIソーラン祭りやフリーマーケットは多くの市民でにぎわっており,今後,このような多様な市民の交流をさらに広げることが,市長の目指す「人輝き心響き合うまちさっぽろ」の実現につながるのであり,そのためには,幅広いさまざまな目的に使用できる広場のような空間をつくることが必要だと思うのであります。
私が,平成9年第3回定例市議会の
代表質問で,手稲鉄北小学校旧校舎跡地の活用策についてお伺いしたところ,地域住民が自由に集い憩える空間の創出等に向け,前向きに検討したい旨のご答弁があり,それを受けて,本年3月に策定された第1次5年計画において,市民交流広場の整備が盛り込まれたところであります。
この手稲鉄北小学校旧校舎跡地は,JR手稲駅に近く,区役所や区民センター,体育館,地区図書館といった公共施設や大規模な商業施設が集積する地域の中心的な拠点となっており,コミュニティ活動の場としてまさにふさわしく,住民の望む市民交流広場の設置が決まりましたことは,非常に喜ばしいことであります。
この場所では,既に,地域の祭りやフリーマーケットなど,住民の触れ合いをはぐくむイベントが開催されておりますが,雨上がりの日には足元が悪いなど,必ずしも快適に利用されているとは言えない状況にあります。
そこで,住民の交流の拠点として,多様なコミュニティ活動を今後一層促進していくためには,市民交流広場の整備を早期に行うべきと考えますが,事業化に向けた考え方についてお伺いをいたします。
最後に,警察署の設置についてお伺いをいたします。
私は,平成8年第3回定例市議会におきましても,平成元年の分区以来,手稲区において街づくりが急ピッチで進められたことによる人口の増加に対応し,
市民生活における治安確保のため,
都市機能の一つとして警察署の設置が必要不可欠と考え,
関係機関に対し強く要望していただくよう本市の考えをお伺いしたところ,1区1警察署を基本とし,強く働きかけていきたいとのご答弁があったところであります。
都市機能が充実し,生活環境が整備されることは,市民にとりまして大変喜ばしいことでありますが,その反面,交通事故の多発や都市型犯罪の急増が懸念されるところであります。そのため,市民が安心して生活を営むためには,
治安確保に重要な役割を果たす警察署の早期設置が望まれるのであります。
手稲区と同時に誕生した厚別区には,区民要望が実り,来年度に警察署が開設されることとなりました。
手稲区においては,平成7年9月に発足した手稲警察署設置促進期成会が,北海道警察を初め
関係機関に対し,幾度も早期設置を求め要望書を提出してまいりましたし,本年5月には,地権者から申し出があった土地について情報を提供するなど,住民運動も高まりを見せているところであります。
治安対策については,基本的には警察行政の範疇であることは十分承知いたしておりますが,こうした区民要望を踏まえ,安全で快適な生活環境を提供するために,札幌市としても,今まで以上に,手稲警察署の設置について,
関係機関に対し強く働きかけていくべきと考えますがいかがか,お伺いをいたします。
以上で,私の質問のすべてを終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○副議長(
川口谷正君) 答弁を求めます。
桂市長。
◎市長(桂信雄君) まず,私からお答えいたします。
最初は,
緑化行政における環境に対する
取り組みということでありますが,1点目の緑の
リサイクル事業の
実施状況と今後の展開ということであります。
街路樹を剪定した枝につきましては,初年度である平成10年度は,発生量の約1割に相当する150トン,11年度は約2割の320トンを
リサイクル材として再利用しておりまして,本年度も同様の数量を予定しているところであります。また,百合が原公園など大規模な公園では,公園の外に
植物廃材を持ち出さないという考え方のもとに,落ち葉の堆肥化も進めているところであります。
なお,今後の展開につきましては,現5年計画で
リサイクル施設2カ所の増設を図っておりまして,発生量の6割,年間約1,000トンについて再利用を図ってまいりたいと考えております。
2点目の緑の
リサイクル材の
利用方法についてでありますが,本市では,現在,生産されているものの大半が
土壌改良材でありまして,その他,樹木の根元に敷きならす
マルチング材や遊具周辺の衝撃を緩和する
クッション材として利用しております。
今後,
リサイクル材の生産量の推移を見ながら,
利用方法の多様化について研究を重ねてまいりたいと思います。
次は,交通問題についてお答えします。
1点目の
都心交通対策における
業務関連交通への対応についてでありますが,
都心交通ビジョンでは,
業務関連交通の都心へのアクセスや円滑性は重要な要素と考えており,歩行者を優先しつつも,
業務関連交通の円滑な活動が維持できるように,具体的な
取り組みについて検討していく必要があると考えております。
このことから,
荷さばきにつきましては,路外での施設の確保を基本としつつも,短時間のものについては路上空間の活用を図るなど,実態面にも十分考慮した対応策を検討してまいりたいと考えております。
また,
タクシーへの対応につきましては,乗り場の再配置などを含め,秩序ある利用が図られるよう検討してまいりたいと考えております。
次に,2点目の
タクシー業務に関する
協議機関についてでありますが,関係者の間で協議する場をつくることにつきまして,国において今後検討が進められるものと伺っておりますことから,その状況を見ながら対応してまいりたいと思います。
次は,
防災対策についてお答えいたします。
1点目の
地域防災計画の充実についてでありますが,これまでに
自然災害対策として,地震・風水害・雪害対策にかかわる計画の策定を終え,今年度は
土砂災害対策計画の策定に取り組んでいるところであります。
しかしながら,都市が過密化する中で発生する
各種災害は,
市民生活に大きな影響を及ぼすことも懸念されるところであります。
このようなことを踏まえまして,平成13年度には,放射性同位元素事故対策計画を策定することを初めとし,平成14年度には航空・危険物等災害対策,平成15年度には道路災害対策にかかわる計画の策定に着手する予定であります。今後におきましても,
各種災害に対応できるよう積極的に取り組んでまいりたいと考えております。
2点目の今後の防災訓練の実施のあり方についてでありますが,積雪寒冷地という本市特有の気候風土などを踏まえますと,やはり,冬場における訓練の実施についても,その必要性を認識しているところであります。
これまで,厳冬期の1月の早朝には,職員の参集訓練を実施したこともございます。また,一部の地域におきましては,
自主防災組織が中心となって冬場における訓練が実施されてきたところでもあります。
今後におきましては,防災訓練をさらに実効性あるものとするために,現在整備を進めております防災支援システムの地震被害予測機能などを活用したシミュレーション訓練を採用いたしまして,
災害対応の初期体制の検証を繰り返し実施するとともに,さらには,冬場における職員の抜き打ち訓練や市民と行政などが連携した防災訓練などの実施についても取り組んでまいりたいと考えております。
次は,高齢者対策についてであります。
1点目の世代間の費用負担のあり方につきましては,少子高齢化が進む中で,福祉サービス等の高齢者対策を継続して実施していくためには,施策の効率的運用に努めるとともに,
利用者負担という考えを取り入れることは必要であると考えておりますが,この場合,その内容につきましては,高齢者の生活実態や施策の趣旨等を十分考慮したものであるべきだと考えております。
2点目の高齢者保健福祉計画の見直しということでありますが,21世紀の高齢社会を迎えるに当たり,介護予防など,今まで以上に高齢者の生活全般を見据えた内容でなければならないと考えておりますので,ご提案の内容も含めて,計画に反映させてまいりたいと考えております。
以上です。
○副議長(
川口谷正君) 大長助役。
◎助役(大長記興君) 最後の手稲区の街づくりにつきまして,私から答弁をいたします。
1点目の前田森林公園の拡張についてでございますが,既設区域の見直しを行い,平成13年度からパークゴルフ場,バーベキュー広場,駐車場,森の遊び場等を
拡充整備し,平成17年度までに完成をさせる予定であります。
また,計画の策定に当たりましては,利用実態調査のほか,市民とともに,青空ワークショップや近隣の前田北小学校での総合学習授業など計13回に及びます市民参加活動を行って,その成果を計画内容に反映させてございます。
2点目の鉄工団地通の延長についてでございます。
鉄工団地通の延長部につきましては,下手稲通と二十四軒・手稲通の中間に位置をしており,手稲区方面と都心方面を結ぶ道路として,本市の道路ネットワークからも必要な幹線道路であると認識をしております。
また,JRとの立体交差道路であります富丘通及び西宮の沢・新発寒通の事業につきましては,既に着手しているところであり,この事業と整合を図りながら進めていく必要があると考えております。
したがって,鉄工団地通の延長につきましては,都市計画決定に向けて取り組んでまいる考えであります。
3点目の市民交流広場の事業化に向けた考え方についてでありますが,この広場の整備を予定しております手稲鉄北小学校旧校舎跡地につきましては,都市緑地や防災施設等の整備も考えておりますことから,早期の事業化に向けて,効果的な事業執行や整備の手法などについて検討を進めてまいりたいと考えております。
最後の4点目の手稲警察署の設置につきましては,ご指摘のとおり,市民が安心して暮らせる住みよい街づくりを進める上で警察署は必要不可欠と考えておりますし,区民要望の高まりも十分認識をしているところであります。
これまでも,警察署の設置につきましては,機会あるごとに北海道及び北海道警察本部に対し要望をしてきたところでございますが,手稲警察署につきましても,早期の設置に向け,引き続き強く働きかけを行ってまいりたいと,かように考えております。
○副議長(
川口谷正君) ここで,およそ20分間休憩いたします。
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休 憩 午後1時42分
再 開 午後2時5分
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○議長(佐藤美智夫君) これより,休憩前に引き続き会議を開きます。
松浦 忠君。
(松浦 忠君登壇)
◆松浦忠君 本定例会に上程されている議案及び市政執行上危惧される問題,2点について質問をいたします。
まず最初に,議案第2号 札幌市
オンブズマン条例案についてであります。
この条例が上程された背景は,歴代の市長が,市民の意見をどのようにくみ上げるかということで,それぞれ創意工夫を凝らして,いろんな方法を用いてくみ上げ,そして,最善の市政の執行に取り組んできたわけでありますが,近年,180万という大都市となった札幌市において,市長は,例えば,区においては連絡所を中心にした住民との懇談会,あるいはまた,市長みずからが市民との懇談会,あるいはまた各種団体との懇談会など,多様な方法で市民の要望をくみ上げ,市政に反映をしてきておりますが,なかなか多くの市民の意見がしっかりと市政に掌握できないという,こういう中から多くの市民の皆さんからの不満が上がってまいっております。
そんなことを解消する一つの方法として,この議会とはまた別の意味での役割を果たすオンブズマン制度というものを本市においても取り入れるということになってきたわけでありますが,問題は,このオンブズマン制度の発足に当たって,どのように市民の皆さんがこのオンブズマンを活用して,行政の問題点,あるいはまた行政に対する要望,意見などを反映させるかということであると思いますが,それには,このオンブズマンの組織,あるいはまた人選などが大変重要なこととなってくると思います。
そこで,私は,このオンブズマン条例を熟読した中で,幾つか,これらのことにかかわって不明な点がありますので,お尋ねをしたいと思います。
まず最初に,条例の13条で定めておりますオンブズマン会議でありますが,ここの中で明らかにならないことは,個々の調査に対して,オンブズマンが,いわゆる3人の合議によって決定をしていくのか,あるいはまた,あくまでも担当した個々のオンブズマンが単独で結論を出していくのか,このことが具体的に明示をされておりません。これは,このことによって,合議によるのか,単独によるのかによってはですね,オンブズマンを人選する基準というものが,また大きく変わってくると私は思います。
そういう意味で,この点についてはですね,どういうふうに市長はお考えになっているのか,そのお考えをお尋ねいたします。
二つ目には,条例の第8条についてでありますが,いわゆる委嘱については,ここで議会の同意を得てということが定められております。問題は,この委嘱に至る前の選考過程であります。この選考過程について,この条例の中には具体的なことが明示されておりませんけれども,私は,このオンブズマンの制度を設置したということからすれば,極めて,市長とオンブズマンとの間のですね,関与関係をできるだけ薄くするような選考の仕方というのが大事ではないかなと思います。
そこで,選考の方法として幾つかありますが,私は,四つくらいまず考えられると思うのであります。一つは,オンブズマン選考委員会を設置して選考していただく。二つ目には,オンブズマンの心構えと経歴書の提出により,公募を行って,その公募者の中から市長が選考する。三つ目には,公募者を含めて,市長が広く選考する。四つ目には,市長が独自に選考するという,およそこの四つ程度のことが考えられると思います。
私は,発足に当たっては,この制度の趣旨からすると,市長が公募を行い,候補者を含めて広く選考することが,制度の趣旨に沿うと同時に,市民に公平感と信頼感を与えることとなると思います。
また,この3人の中には,当然,女性も含まれるべきだと思います。
市長は,この選考方法をどのようにお考えか,お尋ねをいたします。
質問の三つ目であります。
事務局員については,この中で具体的に明示をされておりません。
しかし,先例の川崎市など,お聞きをしますと,事務局員は市の職員をもって配置されております。
この事務局員というのは,単に庶務的な処理だけではなく,調査員とともに,オンブズマンの広い意味での補助業務を行う一員だと思います。このことからすれば,私は,発足に当たって,市民に公平感と信頼感を与える観点から,事務局員は,市の職員ではなく,市の機構上に精通しておることも必要であるとすれば,市役所の業務に精通した市退職者,及び一般の退職者から公募をし,市退職者と一般退職者双方から市長が選考して委嘱して配置してはどうでしょうか。有能な人材の活用と経費の節減にもなります。
どのようなすぐれた制度をつくっても,市政の主人公である,大方の市民に民主的に納得してもらうには,手順に時間と手間を惜しんではなりません。市長の考え方をお伺いいたします。
次に,北海道国際航空株式会社の貸付金についてお尋ねをいたします。
この北海道航空株式会社,通称エア・ドゥと言われておりますが,この設立は平成8年11月14日,飛行機の運航開始が平成10年12月20日ということでありますが,この設立されたときの目的は,東京−大阪あるいは東京−福岡など東京より西の運賃と,東京−千歳間の,東の運賃に極めて格差がある,世界で一番乗客数の多いこの東京−千歳間の運賃が西に比較をして割高だと。そしてまた,航空会社は,路線別に見ると,この区間で大変多くの収益を上げている,これは不公平だと。こういうことから,ひとつ新しい航空会社を道民の手でつくって格差の解消を図っていこうと,こういうことから設立をされました。これは,目的は大変よかったのであります。
しかし,運賃自由化に伴って,
規制緩和によって,エア・ドゥが安い運賃を設定すれば,他の航空2社もその前後に安い運賃を配置する,こういうようなことから,搭乗率も振るわず,結果として経営が成り立たないような状況に,今日,なっております。そんなことからすれば,これはなかなかゆゆしき問題であります。
そうこうしているうちに,ご存じのように,社長が亡くなる,後任社長も定まらぬという,こういう状況に今,置かれているわけであります。まさに経営が破綻というような状況にあるかと思うのであります。
そこで,まず質問の第1点は,本市は,現在,3億1,350万円を1.1%の低利で貸し付けておりますが,この3億1,350万円,貸し付けておるお金が,今の経営状況の中で,貸し倒れとなって終わらないのかどうか。返してもらえる可能性があるのかどうか。この辺について,市長として,この会社の経営内容など,どのような分析をして見通しを持っておられるか,お尋ねをいたします。
質問の2番目でありますが,この北海道国際航空の再建問題についていろいろ言われておりますが,今,北海道議会において,北海道知事は,道議会に対して,低利でまた新たに10億円の新規貸し付けを提案しております。
しかし,私にいろいろ寄せられる意見の中で,あった方がいい,貸し付けたらいいよと,飛ばした方がいいと,こういう意見の方もいますが,大方の皆さんの意見は,まあ,今日のような
規制緩和,運賃自由化の中では,この会社の存続そのものは難しいだろうと。したがって,この辺で,余り深手を負わないうちに整理をした方がいいんではないかという意見の方が圧倒的に多いのであります。
そこで,私は,この状況をかんがみるときに,本市として,財政状況なども考えたらば,来年度の予算編成でも自己資金が220億不足をするという,こういう状況などを含めて考えると,もうこれ以上ですね,この貸し付けをさらに追加していくということは,やめた方がいいんではないかと,こう思うわけであります。
こういうような状況の中で貸し付けをしたときにですね,さて,行った先,また,いやいや,うまくいかんかったと,失敗したといったら,だれが責任とるかといったら,だれも責任とる人がいないと。これが,いわゆる行政の仕組みであります。
そんなことからすればですね,私はやっぱり,ここで,市長は,これ以上,追加貸し付けはすべきではないというふうに思うわけでありますけれども,市長のご所見をお伺いしたいと思います。
以上,私から,大きく2点について市長にお尋ねをして,質問を終わります。
○議長(佐藤美智夫君) 答弁を求めます。
桂市長。
◎市長(桂信雄君) 最初に,
オンブズマン条例案についてお答えいたします。
1点目の調査事項の決定ということでありますけれども,オンブズマンは,原則として独任制であります。個々人が判断をし,結論を出すというものでありますが,勧告あるいは意見表明などの重要な事柄については,合議で決定をするということも考えられますので,本条例案におきましては,オンブズマン会議を設けるということにしてあります。
第2点目のオンブズマンの選任についてでありますが,現在,多数の委員で構成される審議会におきましては,既に公募委員を採用するということをして,それぞれに効果を上げているところでありますが,オンブズマンは,みずから事案を調査し判断する責任を有する独任制でありますことから,公募は適当でないと判断をしたものであります。そして,議会の同意を得るということによって,その公平性が担保されるというふうに考えております。
また,既に一昨日お答えをしましたとおり,当然,女性も登用したいと,このように考えております。
それから最後に,事務局についてでございますが,オンブズマンの職務の遂行を直接補佐するため,外部から専門調査員を委嘱することを考えております。オンブズマンの中立性の確保にこういう形で努めてまいりたいと,このように考えております。
また,庶務的な事項を担当する者としては,最小限の職員の配置は必要であるというふうに思っておりますが,当面は市の職員を配置してまいりたい,このように考えております。
次は,いわゆるエア・ドゥについてでありますが,1点目のエア・ドゥに対する貸付金の保全ということでありますけれども,現在,エア・ドゥに対しては,北海道のほか,道内41市町村も支援をしているところであります。
現在,エア・ドゥの経営は非常に厳しい状況にあると認識をしておりますけれども,本市といたしましては,現段階では,北海道が一定の評価をし,今道議会に追加融資を提案していることから,社内体制が確立され,追加支援などが計画的に行われた場合には,貸付金の保全は可能であろうというふうに見通しを持っております。
次に,2点目の追加貸し付けということについてですが,エア・ドゥへの資金面での追加支援は,現在,北海道と経済界が中心となって進められているところでありますので,まずは,これらの支援の状況や社内体制や新経営方針などを十分見きわめてまいりたいと,このように考えているところであります。
以上です。
○議長(佐藤美智夫君) 以上で,
代表質問はすべて終了いたしました。
(宮本吉人君「議長」と呼び,発言の許可を求む)
○議長(佐藤美智夫君) 宮本吉人君。
◆宮本吉人君 委員会付託の動議を提出いたします。
ただいま議題とされております議案9件を各位のお手元に配付の議案付託表のとおり,関係の常任委員会にそれぞれ付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ただいまの宮本議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。
動議のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案第1号から第9号までの9件は,各位のお手元に配付の議案付託表のとおり,関係の常任委員会にそれぞれ付託されました。
〔付託表は巻末資料に掲載〕
――――――――─―――――――――
○議長(佐藤美智夫君) 次に,日程第2,議案第10号から第21号までの12件を
一括議題といたします。
いずれも,市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。
桂市長。
(市長桂 信雄君登壇)
◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案12件につきまして,逐次,提案の趣旨とその概要をご説明申し上げます。
初めに,議案第10号から第19号までの平成12年度予算の補正に関する議案についてご説明申し上げます。
これらは,景気の自律的回復と未来型社会への構造的改革を進める観点から,去る11月10日に決定された国の「日本新生のための新発展政策」に関連して,本市としての地域経済対策を講ずるもので,総額170億7,769万3,000円の事業費を計上するものであります。
本市における景気の状況は,自律的回復に向けた動きはわずかに見られるものの,全国との比較において個人消費は依然として低調であり,雇用情勢も厳しいことなどから,やや足踏み状態が続いております。
こうしたことから,特に今回の補正予算におきましては,景気にさらなる活力を加え,しっかりとした自律的回復の軌道に乗せるべく,国の事業との整合性を図りながら,地域情報化や環境,教育問題への対応など,七つの施策に重点を置いたところであります。
その内容としては,まず,補助事業につきましては,国の補正予算に関連して新たに補助の見通しを得た事業について計上したほか,単独事業につきましては,主として5年計画の予定事業を中心に,
市民生活に密着した事業や緊急度の高い施設の改修など,小額工事となるものについても積極的に予算化を行い,可能な限り,市内中小企業等の受注機会の拡大を図ったところであります。
それではまず,議案第10号 平成12年度札幌市
一般会計補正予算についてご説明いたします。
補正の内容を施策別に申し上げますと,その第1は,IT社会の発展のために地域情報化の推進を図るものでありまして,具体的には,高速大容量の伝送等に対応できる基幹情報ネットワークの整備や,幹線道路への道路情報板の設置を進めるほか,これまで逐次整備を行ってきた教育用コンピューターについて,全市立学校への配備を完了させ,あわせて校内LANの整備等を実施するなど,一層の整備水準の向上を図るものであります。
第2は,環境問題への対応に関するものでありまして,ダイオキシンの排出抑制の観点から里塚斎場の火葬炉の改修を行うほか,老朽化により経年劣化した清掃工場やごみ埋立地の設備の改修等を行うものであります。
第3は,少子高齢化対策など福祉施策全般に関するものでありまして,地下鉄主要駅のコンコースとホームの床に乗りかえルート等の案内表示を設置するとともに,大谷地バスターミナルには身障者用トイレを整備することとしております。また,高齢者等に配慮した公園整備や市営住宅の建設,幹線道路における歩行空間のバリアフリー化,さらには老朽化した各種福祉施設の設備改修を行うほか,私立保育所2園に対して改築費の補助を行うこととしております。
第4は,都市基盤の整備に関するものでありまして,3地区の民間再開発事業に補助を行うとともに,交差点の立体化による渋滞対策や電線類の地中化など市街地の道路整備を行うほか,雪対策施設整備として琴似流雪溝の整備などを実施することとしております。
第5は,生活基盤の整備に関するものでありまして,区役所,区民センター等のコミュニティ施設や市営住宅,図書館,体育館,芸術文化施設などの
市民生活に密着した施設について,その延命化や利便性の向上を図るため改修等を実施するほか,現在,リンケージプラザ内にある博物館仮収蔵庫を全面改修し,新たに展示室や実習室等を設けて市民の利用に供することとしております。
第6は,
防災対策に関するものでありまして,道道2路線について道路防災点検に基づく防災のり面工事を行うほか,河川の護岸工事や広域避難場所となる公園の整備,その他老朽化した消防署などの改修を行うものであります。
第7は,教育環境の充実に関するものでありまして,小学校1校の新築,2校の増築を初め,来年度に予定していた大規模改造を,小学校で5校,中学校で2校,前倒しをすることとしているほか,高等専門学校の一部を改修することとしております。
また,これに関連して,議案第21号
札幌市立学校設置条例の一部を改正する条例案を提出いたしております。
一般会計における経済対策関連の補正予算につきましては,以上であります。
次に,後ほどご説明いたします職員の給与改定に伴う補正であります。
本年度の給与改定に伴う影響額は,議員報酬分を含め,全会計を合計いたしまして8億9,375万9,000円の減額となりますが,今回の補正は,一般会計におきまして,既定予算で不用が見込まれる経費を含め,12億9,200万円を減額補正するほか,議案第11号から第13号まで及び議案第15号から第19号までの各会計の補正予算におきまして同様に減額を行うこととし,合わせて15億3,500万円を減額するものであります。
また,これに関連し,一般会計におきまして,特別会計と企業会計への繰出金5,488万1,000円を減額することといたしております。
このほか,交通事業会計におけるバス営業所用地の売却に伴い,当初予定していた一般会計からの貸付金2億円の減額等を行うこととしております。
以上によります一般会計歳入歳出予算の補正総額は138億4,581万2,000円となりますが,歳入においては,このたびの国の補正予算に関連して地方財政措置として行われます地方交付税の再算定に伴い,財源対策債の発行を32億1,300万円縮減することから,今回の補正財源といたしましては,国庫補助金や市債等の特定財源77億2,562万円のほか,一般財源といたしまして地方交付税61億2,019万2,000円をもって充てることといたしております。
次に,繰越明許費でありますが,これらは,ただいまの歳入歳出予算の補正を行う事業を含め,工事が冬期間となることなどにより年度内執行が困難と予想される事業について,その事業費を翌年度に繰り越すものであります。
次に,債務負担行為でありますが,これは,国庫債務負担行為による公共事業の追加に伴い,さらには本市の単独事業として道路新設改良事業等について債務負担行為を設定するものでありまして,工事の早期発注により中小企業等の受注額の確保及び事業執行の平準化を図ろうとするものであります。
次に,議案第11号 平成12年度札幌市
土地区画整理会計補正予算は,一般会計と同様,国の新発展政策に関連して,新たに国庫補助の見通しを得た土地区画整理事業について所要の経費を追加し,また,年度内執行が困難と予想される事業を翌年度に繰り越すとともに,国庫債務負担行為による公共事業の追加に伴い,債務負担行為を設定するものであります。
次に,議案第14号 平成12年度札幌市
公債会計補正予算は,一般会計,及び後ほどご説明いたします下水道事業会計の補正に伴う市債を整理するものであります。
次に,議案第16号 平成12年度札幌市
交通事業会計補正予算は,バス営業所用地の売却による収入の増,及びそれに伴い不要となる長期借入金利息の減など,それぞれ所要の補正を行うものであります。
次に,議案第19号 平成12年度札幌市
下水道事業会計補正予算でありますが,これも国の新発展政策に関連して,新たに国庫補助の見通しを得た管渠整備などの建設改良事業について所要の経費を追加するとともに,国庫債務負担行為による公共事業の追加に伴い,さらには本市の単独事業として債務負担行為を設定するものであります。
次に,議案第20号は,札幌市
職員給与条例等の一部を改正する条例案であります。
国は,本年度の国家公務員の給与につきまして,人事院の勧告どおり,本年4月1日にさかのぼって完全実施することを去る9月19日の閣議で決定し,この決定に基づく給与法改正案は,さきの第150回臨時国会において,去る11月14日に可決,成立しております。
また,本年9月8日には,本市職員の給与について,平均0.39%の引き上げを内容とする本市
人事委員会の勧告が行われているところであります。
そこで,この勧告及び国の措置内容等を考慮いたしまして,本市職員の給与について所要の改正を行おうとするものであります。
その主な内容をご説明いたしますと,まず第1に,給料表につきましては,本市職員の実態などを考慮して,行政職給料表,消防職給料表及び医療看護職給料表を改定するものであります。
第2に,諸手当につきましては,扶養手当及び住居手当の額を改定するとともに,住居手当については,単身赴任手当を支給される者で自宅に配偶者等が居住するものを新たに支給対象に加え,12月の期末手当及び勤勉手当の支給割合を引き下げることにしております。
以上で,ただいま上程をされました各議案の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。
○議長(佐藤美智夫君) これより,質疑に入りますが,通告がありませんので,質疑を終結します。
(宮本吉人君「議長」と呼び,発言の許可を求む)
○議長(佐藤美智夫君) 宮本吉人君。
◆宮本吉人君 委員会付託の動議を提出いたします。
すなわち,ただいま議題とされております議案12件を各位のお手元に配付の議案付託表(第2号)のとおり,関係の常任委員会にそれぞれ付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ただいまの宮本議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。
動議のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案第10号から第21号までの12件は,各位のお手元に配付の議案付託表(第2号)のとおり,関係の常任委員会にそれぞれ付託されました。
〔付託表は巻末資料に掲載〕
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○議長(佐藤美智夫君) お諮りします。
本日の会議はこれをもって終了し,あす12月8日から11日までは委員会審査等のため休会とし,12月12日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
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○議長(佐藤美智夫君) 本日は,これで散会いたします。
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散 会 午後2時35分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議長 佐 藤 美 智 夫
副議長 川 口 谷 正
署名議員 道 見 重 信
署名議員 涌 井 国 夫...