札幌市議会 > 2000-10-18 >
平成12年第一部決算特別委員会−10月18日-07号
平成12年第二部決算特別委員会−10月18日-07号

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  1. 札幌市議会 2000-10-18
    平成12年第一部決算特別委員会−10月18日-07号


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    平成12年第一部決算特別委員会−10月18日-07号平成12年第一部決算特別委員会   札幌市議会第一部決算特別委員会記録(第7号)                 平成12年10月18日(水曜日)       ────────────────────────────────── ●議題 付託案件の審査 ●出席委員 32人(欠は欠席者)     委 員 長  飯 坂 宗 子 君       副委員長   福 士   勝 君   欠 委   員  柴 田 薫 心 君       委   員  大 越 誠 幸 君     委   員  宮 本 吉 人 君       委   員  千 葉 英 守 君     委   員  上瀬戸 正 則 君       委   員  道 見 重 信 君     委   員  笹 出 昭 夫 君       委   員  馬 場 泰 年 君     委   員  鈴 木 健 雄 君       委   員  近 藤 和 雄 君     委   員  村 松 正 海 君       委   員  五十嵐 徳 美 君     委   員  湊 谷   隆 君       委   員  澤 木 繁 成 君     委   員  川口谷   正 君       委   員  猪 熊 輝 夫 君     委   員  畑 瀬 幸 二 君       委   員  大 嶋   薫 君     委   員  藤 原 廣 昭 君       委   員  本 舘 嘉 三 君     委   員  小 田 信 孝 君       委   員  義 卜 雄 一 君     委   員  高 橋   功 君       委   員  三 浦 英 三 君     委   員  生 駒 正 尚 君       委   員  井 上 ひさ子 君
        委   員  宮 川   潤 君       委   員  坂 本 恭 子 君     委   員  田 中 昭 男 君       委   員  小 林 郁 子 君     委   員  松 浦   忠 君       ──────────────────────────────────       開 議 午後1時 ○飯坂宗子 委員長  ただいまから,第一部決算特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが,柴田委員からは,欠席する旨の届け出がございました。  それでは,議事に入ります。  第9款 教育費 第9項 社会教育費の質疑を行います。 ◆小林郁子 委員  私からは,生涯学習総合センター,いわゆる「ちえりあ」と呼ばれておりますけれども,そのあり方について質問をいたします。  このセンターが8月25日にオープンして,1カ月半たったところです。このセンターができたことは,札幌市の生涯学習の振興において,大きな節目だろうと思っております。  これからは,ここで,生涯学習関連事業が展開されていくことになりますが,このセンターの運営が利用主体である市民本意のものになること,さらには,市民一人一人がみずから考え,判断し,行動していくのが市民社会だと思いますけれども,市民社会は,それこそ生涯学習社会ではないかと思いますので,これから,このセンターが果たしていく役割は重要なものがあると思いますので,そのような観点に立ちまして,生涯学習総合センターの運営について,数点お伺いいたします。  まず,1点目ですけれども,生涯学習センターの予約の方法についてです。  多くの市民の利用に供するためには,貸し室の予約の仕方が簡単であるにこしたことはないわけですけれども,この「ちえりあ」のニュースペーパーというのですか,それを拝見いたしますと,予約の方法ですが,利用の3カ月前の一斉受け付けのときを除きまして,随時受け付けのときは,窓口の受け付け時間が月曜日から金曜日の午前9時から午後5時まで行っていますというふうになっております。そこに行って利用料を払うということですけれども,月曜日から金曜日,しかも午前9時から午後5時というのは,働いている人のことを全く考えていないのではないかというふうに思われます。この時間帯に行くということは,なかなか働いている人にとって難しいわけです。実際には,もう少し柔軟な対応をされていると思いますけれども,受け付け方法としまして,市民が行きやすい土曜日とか日曜日には受け付けていないように,これでは見えるわけです。それから,9時から5時という時間帯,これはなかなか市民の側に立った対応というふうには思われないわけです。受け付け方法を再考する必要があると考えますが,まず,これについて1点目お伺いをいたします。  それから,センター利用案内についてですけれども,この「ちえりあ」は,四つの施設が複合になっております。生涯学習センター青少年センター,それから教育研究所リサイクルプラザ,それぞれ事務室が1階と2階と4階というふうに分かれておりまして,最初にそのセンターに入りましたときに,どこで全体的なことを聞けるのかというふうに少し迷うわけです。1階にメディアプラザがあるのですけれども,そこの手続方法なんかも見ますと,1階のメディアプラザと2階の事務室を往復しなければならないような仕組みも若干見受けられます。そういうことを考えますと,事務室というのは1階に限らなくてもよろしいのでしょうけれども,1フロアに総合してあるというのが市民へのサービス上は望ましいのではないかと思っております。  また,センターは,これから時間に余裕のできる高齢者が恐らくどんどん利用するようになると思いますし,高齢者のみならず,行った人がここで何ができるのか,これから自分はこのセンターを使って本当にどういうことをその生活に取り入れながらやっていけるかということを期待を持って見ていると思います。センターがこれから生き生きと利用されるために,事務所のあり方,総合案内の仕方,工夫をしていただきたいと思っておりますが,市民がそこに来ましたときの案内とか情報提供とか,総合的な案内とかがどうなってるのか,その辺につきまして,お伺いをいたしたいと思います。  以上2点,お伺いいたします。 ◎川口 生涯学習部長  1点目の件でございますが,この時間帯に設定いたしましたのは,現金を取り扱っている関係上,銀行の営業日及び営業時間に合わせた取り扱いを基本としたものでございまして,本市では,教育文化会館女性センター,それから,あと道では,かでる2・7などがおおむね同様の対応時間となってございます。  しかしながら,午後5時以降あるいは土・日でございましても,利用者からの問い合わせや手続がございましたら,市民サービスの向上の上でご迷惑かからないように配慮しながら受け付けをやっているところでございます。  それから,2点目の部屋を分離しているのではないかということでございますけれども,現在のところ,オープンしたばかりでございますが,利用上不便だというような苦情は聞いてございません。  この建物のレイアウトを決めるに当たりましては,あくまでも市民が利用する施設を最も利用しやすいところに最優先に配置し,さらに,事務室につきましては,それぞれ理由があって,三つに分けて配置したものでございます。  ちょっと理由を申し上げますと,まず,多くの市民が利用する,先ほどお話ございましたメディアプラザをその事務部門とともに1階に置いてございまして,館全体の総合案内も兼ねた市民対応もしてございます。2階には,センター総務部門を置きまして,施設の予約,貸し出し手続の窓口を置いているほか,大ホールの隣にございまして,調整室とつながる位置にありまして,効率的な対応を考えてございます。また,3階には,さっぽろ市民カレッジを実施する研修室が集中してございますので,その事務局となる事業課の事務室を配置いたしまして,受講生への対応をスムーズに行うようにしております。  したがいまして,市民利用を第1にして,その次に内部の運営管理を考えたというようなレイアウトでございます。  それから,案内でございますが,1階の総合案内所,先ほど申し上げたメディアプラザでございますけれども,ここには,職員が夜の9時まで配置されておりまして,市民の問い合わせ等に対応しているところでございますほか,総合案内所の横と2階の南側からの入り口,5号線からの入り口でございますけれども,電光掲示板を設置いたしまして,当日の催し物や部屋の利用予定を掲示しているところでございます。  以上でございます。 ◆小林郁子 委員  今,受け付け方法のことでご答弁ございました。いろいろ施設挙げられましたが,ほかの施設もそうやっているからいいというふうに聞こえるのです。女性センターは,そのような9時から5時までを,1週間に何日か6時か7時ぐらいまで延ばしたということがございます。それはやはり市民にとって不便だろうということがあったからです。(発言する者あり)  私は,実際に具体的なことをお聞きしましたら,電話でも受け付けていると。受け付けているけれども,1週間ぐらいの期間のうちにそこに来てお金を納めるということなのですが,実際にそうであれば,電話でも受け付けるということを市民のわかりやすいところに書くということが本当ではないでしょうか。  そのようなことだとか,9時から5時,月曜から金曜というのを原則にしているということが明らかに書かれておりますので,その辺の対応については,私は,もう少し工夫をすべきだと思っておりますが,これについていかがか,お伺いをいたします。  それから,続きまして,3点目のお伺いをしたいと思いますけれども,市民の生涯学習活動との連携についてです。  市では,「ちえりあ」をつくることによりまして,生涯学習の事業展開をこれから本格的に始めていこうとしているというふうに私はとらえておりますが,それ以前にも,社会教育という歴史を長く持っております。社会教育から生涯学習へ変わってきたということの大きな違いは何なのかというふうに考えますと,公の立場に立って市民に教育をするということではなくて,市民の自発的・自主的な学習を社会みんなで支援しようということにあるだろうと思っております。  そういうことの中で,以前から,市民の中には,広く市民を対象として,生涯学習に係る講座を開いているところがあります。連続的に講座を組んでいるところもありますし,1回限りのところもあります。いずれにしても,市民の中では,既に自分たちでかなりの努力をしながら,広く市民に呼びかけて講座を開いているということがありますけれども,今回,市の方で,生涯学習センターというものをつくって,実際の展開をしていくに当たりまして,札幌市全体として生涯学習の機運が盛り上がっていけばいいわけですので,市民活動との連携,それからまた,協力の仕方,支援の仕方,これから進めていかなければならないのではないかと思っておりますが,そこのところについて,いかがお考えか,今後の対応をお伺いしたいと思います。  それから,4点目になりますけれども,総合センターの運営についてお伺いをいたします。  総合センターが,これから市民に積極的に利用されていくためには,常に市民の意向というものに敏感に反応していくことが必要だろうと思います。そのためには,私は,各層・各分野の市民から成る運営協議会のようなものが必要ではないかと考えております。  総合センター自体は,生涯学習振興財団運営委託をされております。この財団には,財団ですから,評議員会というのがありますので,いろんな方がお入りになっていると思いますけれども,この評議員会は,年に2回ぐらい開催されるというのですが,青少年科学館も持っておりますし,そこで十分な対応ができるかどうか。そしてまた,その評議員の方々が「ちえりあ」を常に利用するということではないわけですから,実際に利用する方々の声を常に反映していくような運営協議会,そういうものの必要を私は感じております。  いずれにしましても,市民がお客様としてではなくて,運営の中に参画していくという体制をとっていただきたいと思っておりますが,これについてお伺いをいたします。 ◎川口 生涯学習部長  1点目でございますけれども,先ほども申し上げましたけれども,現金等の事故防止のため,なるべく現金を置かないように銀行に預けるような事務処理体制を行っておりまして,また,この間は,限られた人員の中で2交代制で10時までやっているところでございます。休館も月1回というような運営を行っておりますし,この時間帯というのは,いわゆるコアタイムで,両方の入れかわりの時間の,ちょうどある意味では,市民の皆様に十分なサービスのできる時間帯であるものですから,このように設定したわけなのですが,この取り扱いにつきましては,何分にもまだ一月半ぐらいの,オープンしたてでございますので,特に苦情はございませんけれども,いましばらく状況を見ながら判断してまいりたいと,このように考えております。  それから,民間との関係でございますが,生涯学習センターで実施しておりますさっぽろ市民カレッジ,この運営に当たりましては,大学や民間の機関との連携が大変重要であると,我々も認識しているところでございます。講座の企画,講師・コーディネーターの依頼,PRなどの面で,関係機関のノウハウや人材を生かしながら,事業を実施しているところでございます。  また,関係機関が実施しております講座事業の情報については,生涯学習振興財団が発行しております情報誌に掲載したり,情報関連システムに搭載いたしまして,インターネット利用者端末により,市民に情報を提供しているところでありますし,また,教育委員会では,従来から,これらの民間等が実施する生涯学習にかかわる事業につきましては,名義後援等を行っているところでございます。  最近,今回初めてでございますけれども,大学で行っております公開講座で,北海道医療大学の講座を11月から市民カレッジ指定講座といたしまして指定したところでございます。  今後とも,関係機関との幅広い連携の中で事業を進めていくことが大切であると考えてございます。  それから,運営協議会等のお話でございます。  センターにおける運営協議会ということでございますが,私どもといたしましても,利用者のご意見を伺い,それをセンターの運営の中に生かしていくことは非常に大事なことと考えているところでございます。  センターは,オープンして,先ほど申し上げましたけれども,2カ月足らずということでございまして,現在のところ,利用者からの声もそう多くはありませんが,現在,生涯学習振興財団の職員が,1階のメディアプラザ学習相談コーナーにおける応対やそのほかの日常業務の中で,日々,市民のご意見やご要望を伺っているところでございます。  また,教育委員会が開設しております生涯学習のインターネットホームページにも,Eメールでご意見を寄せていただけるようになっておりますし,今後は,さらに,利用者アンケート利用者の方々の声を聞くボックスの設置などをいたしまして,利用者の幅広い意見をお聞きし,センターの運営に生かしてまいりたいと,このように考えているところでございます。 ◆小林郁子 委員  受け付け方法につきましては,現金の取り扱いに困るのでということであれば,余りにも財団の都合を優先しているのじゃないかというふうに私は思いますので,これからもぜひご検討を──お答えの中に,1カ月半なのでということで何回も出てまいりました。であるとすれば,これから注目していたいと思うのですけれども,ぜひ改善をお願いしたいと思います。  それから,市民の声を聞くということで,これからボックスなんかも設けたいとおっしゃっていますけれども,それはそれで非常に私は大切なことだと思いますが,それであるとすれば,あくまでも,市民は参加なのですね。ではなくて,市民が運営に主体となって参画していくということがこれから求められているのではないでしょうか。このことも,今後に向けて期待しておりますので,よろしくお願いいたします。  これで終わります。 ◆鈴木健雄 委員  私から,大きく3点お伺いをいたします。  まず,1点目は,図書館サービスの充実についてであります。  戦後,著しい経済発展とともに,市民のライフスタイルの変化や価値観の多様化と余暇時間の増大の中で,市民は物心両面の豊さを求め,さらに高度で多様な学習機会の充実を求めているところであります。  また一方では,近年の情報化は,社会のあらゆる領域に浸透をしてまいりまして,図書館につきましても,コンピューターネットワークの著しい普及によりまして,自宅にいながら,図書館の提供する情報を得ることが可能になるなど,今後,図書館の提供するサービスの多様化と高度化が求められているところであります。  同時に,これからは,市民の学習ニーズに的確に対応するためには,さまざまな方法でもって,豊かな内容の学習機会を確保するとともに,さらに市民の自主的な学習活動を支援・促進する役割を果たしていくことが必要になってくるものと思っております。  このような観点から,以下3点についてお伺いをいたします。  一つ目は,インターネットによるサービスの提供についてであります。  地方公共団体においても,IT革命への対応が求められていることは言うまでもありませんが,図書館にあっては,より一層市民に身近な施設として,IT活用によるサービス向上市民ニーズにこたえるものであり,より積極的な姿勢が必要であると考えるところであります。  そこで,インターネットにより,広く市民に蔵書情報の提供を行うべきと考えますが,現状について。また,今後どのように取り組んでいかれるのか,お伺いをいたします。  二つ目として,祝日開館等についてお伺いをいたします。  中央図書館及び九つの地区図書館では,今年度7月から,従来の水曜日,木曜日に加え,火曜日,金曜日の開館時間についても,午後7時までの夜間延長を行うなど,日ごろから市民サービスの向上に努力していることは評価するところであります。  しかしながら,ここにあります中央図書館のカレンダーでございますけれども,黒く塗ってあるところが休館日ということでありまして,7月から12月までの6カ月間でありますが,この中で54日間ほどの休館日がございます。年間通しますと,100日を超えるような休館日ということになるわけであります。そういった中で,祝日すべて休館日ということになっております。そして,年末年始にかけて1週間休館日となっており,年間100日を超える休館日という形になっているわけであります。  市民が一番行きたいときに,図書館が開いていないという声もしばしば耳にするところであります。市民の利用を一層推進するためには,あるいは地域の状況や市民の多様な生活時間などに配慮するために,せめて5月のゴールデンウィーク,あるいは文化の日など,図書館祝日開館について弾力的に運営をすることが強く望まれると考えております。  例えば,横浜市,川崎市などでは,全祝日を開館していると伺っておりますが,他の政令都市の状況と,本市においては,今後どう取り組まれようとしているのか,お伺いをしたいと思います。  三つ目として,古くなった図書の処分についてであります。  図書館では,毎年度,新しい図書を購入して,貸し出し,閲覧に供しておりますが,一方では,図書館資料の整理,除籍の観点から,市民に無償で譲渡するなどして好評を得ていることは承知をいたしておりますが,古くなった図書を,例えば,児童会館市立病院福祉施設等公共施設などに,さらに一層広く活用してもらう努力が必要と考えますがいかがか,お考えをお伺いしたいと思います。  次に,大きな2点目でありますが,図書の複数所蔵ボランティア活動の促進についてお伺いをしたいと思います。  図書館に行っても,希望する図書がない,あるいは貸し出し中であるという話も聞くところであります。読み聞かせをされている方から,先日,お伺いしました。子供たちに読んであげたいと思って,図書館に行ったが,借りたい本がなかった。予約して順番を待っておりますと,間に合わなくなってしまうので,仕方なく違う本を借りて子供さん方に読んであげたと,そんなことも聞くところでございます。  図書館では,図書を購入するに当たって,重複する利用者のニーズにこたえるため,意図的に,例えば,子供の利用が多く見込まれる図書など,あるいはマスコミで話題の新刊書や人気作家の作品など,複数冊を購入する必要があると考えますが,その購入実態と選定する判断基準について,そしてまた,選定するメンバーについてお伺いをいたします。  さらに,最初に申し上げた図書の複数冊の必要性についてどのように取り組んでおられるのか,お伺いをいたします。  あわせて,市民のリクエストにこたえて購入もしているということでありますが,リクエストにこたえる基準やリクエストの傾向についてもお伺いをしたいと思います。  次に,ボランティア活動の促進についてお伺いをいたします。  市民の学習活動が進むにつれ,その学習成果を活用したい,そう希望する人がふえてまいりました。このような市民が活躍する場として,あるいは働く場として,図書館施設でも,その役割を果たすことができるものと,私は考えております。図書館や公民館,そして博物館,美術館等においても,こうした生涯学習的なボランティアの活動や活用が盛んになってきていることは,そうした人々の意識のあらわれであると考えております。  しかしながら,ボランティアを受け入れる体制ができていないとか,受け入れるための事務等が複雑である,あるいは受け入れ予算がないなどを理由に,ボランティアを受け入れることに消極的であるというようなことも伺っているところでありますが,本市の姿勢についてはいかがか,お伺いをいたしたいと思います。  私は,本市図書館施設にあっては,住民の参加を得ながら,そして,図書館サービスの充実を図るために,例えば,有償ボランティアであっても積極的に受け入れていくべきであると考えるところであります。そして,例えば,子供たちの読み聞かせ活動,読書活動を支援するボランティアや,それから情報機器コンピューター利用支援に携わる情報ボランティア,あるいは本の配架や返却業務に携わる業務支援ボランティアなど,活動の場を提供することが十分期待できると思いますが,図書館の現状とあわせてお伺いをしたいと思います。 ◎平野 中央図書館長  図書館サービスの充実についての1点目の図書館でのインターネット活用への取り組み状況等についてでございますけれども,施設案内利用案内行事案内など,市民からの問い合わせの最も多い事項を網羅した札幌市図書館ホームページを本年10月1日から開設したところでございます。約半月間でございますけれども,約1,000件に上るアクセスが寄せられておりまして,好評な滑り出しとなっております。  今後につきましては,インターネットを活用した蔵書の情報提供につきましては,委員ご指摘のことを踏まえまして,現在の図書館オンラインシステムでは,新たな専用サーバーの設置が必要になりますので,平成14年度に予定しております図書館システム機器更新の時期をとらえて検討してまいりたいというふうに考えております。  2点目の祝日開館についてでございますけれども,政令指定都市12市のうち,川崎市,横浜市,京都市,福岡市の4市が全祝日を開館しており,文化の日だけに限るなど,一部の祝日に開館している市が,名古屋市,広島市,北九州市の3市でございます。そして,全祝日を現在休館しておりますのは,本市を含めて5市ということになっております。  次に,今後の対応につきましては,かねてから,市民の強い要望もあり,私どもも,その必要性につきましては,十分認識しているところでありますので,職員の勤務体制等,課題を踏まえて検討してまいりたいというふうに考えております。  3点目の古くなった図書の処分についてでございますが,本市におきましては,内容が古く不用となった図書や雑誌の処分につきましては,原則として除籍処分をすることになってございますが,このうち,破損や汚損により,全く利用が不可能となったものにつきましては廃棄しており,それ以外のまだ利用することが可能なものにつきましては,広報さっぽろを通じましてPRし,希望する団体や市民に無償で譲渡しており,これについては,毎年好評を博しているところでございます。  ご指摘の,児童会館などの公共施設福祉施設等に譲渡し,広く活用してもらうことにつきましては,可能でありますので,今後,引き続き働きかけをしていきたいというふうに考えております。  次に,図書の複数所蔵についてでございますけれども,利用の申し込みが多い図書につきましては,資料選定委員会を原則として毎月開催し,電算オンラインシステムを導入している図書館あるいは区民センター図書室など29施設の利用申し込み件数,あるいは所蔵冊数及び購入予定冊数の状況を把握して,その都度,複数所蔵について決定しているところでございます。  そこでまず,リクエストの多い図書の購入実態でございますけれども,一,二,例を申し上げますと,平成12年10月の時点で,特に所蔵の多い図書でご説明いたしますと,大平光代さん著書の「だから,あなたも生きぬいて」という本につきましては,中央図書館を含めて33施設で計76冊を購入しておりますし,また,同様に,柳 美里さんの著書「命」という本につきましては,これも同様に合計で45冊購入しております。  次に,複数冊を購入する基準でございますけれども,第1に,申し込みの多い図書につきましては,地区図書館などで2冊を目安に購入し,中央図書館では,特に上限を設けず,全体を考えて購入しており,第2の段階といたしましては,申し込み数が300件を超える場合に,資料選定委員会で,さらに購入するかどうか検討していくこととしております。  次に,資料選定委員会の構成メンバーについてでございますが,業務課長が主宰し,中央図書館及び地区図書館の職員22名で構成しております。  最後に,複数所蔵の取り組みについてでございますが,利用が多く見込まれる図書を複数所蔵して,早期に利用者に提供することは確かに必要なことであるというふうに考えておりますが,一方では,多様化・高度化する市民ニーズに対応するために,幅広い分野にわたる専門図書等の所蔵も,図書館の重要な役割と考えております。このため,図書購入費の枠の中で,いかに双方が満たされるかを今後とも課題としてとらえて,取り組んでまいりたいというふうに考えております。  次に,図書館におけるボランティア活動促進についてでございますが,まず,現状でございますけれども,中央図書館及び地区図書館では,毎月定期的に幼児・児童に対し,読み聞かせ,あるいは絵本の研究,人形劇等の事業につきまして,市内のボランティアの協力によって実施している現状にございます。  これら以外の,委員ご指摘の情報ボランティアあるいは業務支援ボランティア等の積極的な受け入れにつきましては,必要な課題であると認識しておりますけれども,協力いただくボランティアの自主性を尊重しつつ受け入れ態勢を考える必要があろうと感じております。  また,そのための情報の提供や,養成,研修等についてでございますが,国際化あるいは情報化等の社会の変化への対応,あるいは児童,高齢者など多様な利用者に対しまして,新たな図書館サービスを展開していく上からも必要なことであると考えておりますので,今後どのような手法が望ましいか,あるいは他の都市の実例なども調査いたしまして,参加をしていただく仕組みや基礎的諸条件の整備について,研究・検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◆鈴木健雄 委員  ただいま大きく2点について答弁をいただいたところでありますが,大きな1点目の二つ目の祝日開館でありますけれども,折から,2000年は子ども読書年であり,近年,読書離れが心配される子供たちに読書の楽しさを発見してもらおうというイベントも数多く催されているようでありますが,これを契機に,祝日など子供たち図書館を利用する機会をふやし,子供たちの読書環境を充実させていくことも必要であると思います。2002年には完全週5日制となり,ゆとりのカリキュラムの中で,総合的な学習の時間が本格的に導入されるなど,子供たちの学習環境も大きく変わるわけでありますが,学校,家庭だけではできない部分をカバーし,またサポートする存在として,図書館の役割は重要なものであると思われます。  また,余暇時間の増大の中で,市民の生涯にわたっての学習ニーズに積極的にこたえられますように,祝日開館の早期実現を要望したいと思います。  また,大きな2点目の二つ目のボランティアの活用については,私の知る範囲では,例えば,北海道近代美術館におきましては,作品の解説を初め,広報活動や売店の業務,資料の整理,また研修業務に関するものなど,多岐にわたりまして,多くの熱心なボランティアの方々が活躍をし,道民・市民の方々に大変喜ばれているというふうに伺っております。  本市図書館においても,市民サービスの向上のために,一日も早く,このボランティアの活用を図られるように,強く要望をさせていただきます。  最後の質問でありますけれども,図書館施設運営の業務委託の検討についてであります。  ボランティア活動の活用促進と並行して,図書館施設の運営の弾力化を図り,専門職員の確保の上からも,そして施設の機能の高度化や住民サービスの向上のためにも,図書館運営の一部業務の委託をすることがかえって効率的な場合もあるというふうに思っております。  文部大臣の諮問機関である生涯学習審議会,1998年9月の答申におきまして,今後,地方公共団体が,その財政的基盤を保障した上で,社会教育施設の管理を適切な法人等に委託することについて,地方公共団体の自主的な判断と責任にゆだねる方向で検討する必要があると答申をいたしておりますが,本市においても,積極的に検討し,図書館利用者サービス拡充を図る必要があると考えますが,ご見解をいただきたいと思います。 ◎平野 中央図書館長  図書館運営の一部業務委託についてでございますけれども,他の政令指定都市等におきましても,一部都市で実施され,また,種々研究がなされていると聞いているところでございます。  本市の図書館といたしましても,まず,図書館固有の業務につきまして,例えば,貸し出し,返却,レファレンス,さらには資料の収集・整理,あるいは情報処理など,多種多様な業務がありますので,図書館施設の中での位置づけ等を明確に行った上で,どう業務を区分して,どの範囲の業務を一部委託することが可能かなど,さまざまな課題について,研究を重ねていく必要があろうかと考えております。  したがいまして,現在,図書館ビジョンの策定を進めておりますので,それを踏まえながら,これからの市民サービスの向上に有効な手法等を研究してまいりたいというふうに考えております。 ◆鈴木健雄 委員  要望でございますけれども,まず,ボランティア活用,そして業務の一部委託についての早期実現に向けて,ご努力をまずいただきたいと思います。  そして,くしくも10月16日でありますけれども,2紙,図書館関係の記事が掲載をされておりました。讀賣新聞には,公共図書館の質について,また,北海道新聞には,子ども読書年のことし,東京上野にオープンした国際子ども図書館における世界の貴重本のディジタル再現という記事がございました。  冒頭に申し上げましたとおりに,日本はIT革命の時代でありますように,図書館もまさに情報化・ディジタル化の時代であり,その一方で,本という紙の文化の味わいを大切にしながらも,情報拠点としての公共図書館の質が問われる時代になってきたと思うところであります。
     本市図書館においても,地域の情報化の推進拠点として,新しい役割が求められてきていると考えます。これまでもビデオやCDなど,紙媒体以外の新しい情報メディアについて収集・保存され,それらを複合的に市民に提供する,いわゆるハイブリット図書館を目指してきているものと思います。こうした先駆的な取り組みが,市民の関心の高さに対する施策として実施した図書館ホームページの好評さにあらわれているものと評価しているところであります。  ただいまのお答えでは,インターネット活用による図書資料の検索については,図書館システム機器の更新時をとらえ検討したいとのことでありましたが,インターネット活用による図書館サービスは,広範囲な市域を有する本市において,全市を網羅した,居住地による格差がない,均等かつ均質な図書館サービスの展開が可能になると思います。  そういったことで,一日も早くこのインターネットの活用により,在宅で検索可能であることはもちろん,21世紀において,高齢者や何らかの事情で図書館に足を運べない方々に,在宅で画面を通じて読書ができるようなより高度な利用サービスを確立し,名実ともにハイブリット図書館を実現されますように要望いたしまして,質問を終わります。 ◆藤原廣昭 委員  私は,本市の中央図書館に関係する諸課題について質問をさせていただきたいと思います。  初めに,大きく2点でありますけれども,その最初は,中央図書館のサテライト施設の設置に関してであります。  本市の図書館行政については,ご承知のとおり,1991年度に中央図書館の移転新設に合わせて図書館電算システムを導入し,市内の図書館施設をオンライン化することで,共通の貸し出しカードの実施や,貸し出しと返却が異なる図書館で可能になるなど,利用者の利便性を重視したサービスの向上が図られたことは高く評価していいと思います。  さらに,現在の5年計画を見ても,図書資料の充実や電算機器更新時に向けての機能強化を初め,都市にふさわしい機能を備えた地区図書館の新設が位置づけられるなど,時代に即応した図書館の新設が盛り込まれていることに期待しているところであります。  現在,図書館を取り巻く情勢は大きく変化をしており,市民のニーズも複雑かつ多様化しております。とりわけ高齢化社会の到来や余暇時間の増加などに伴い,生涯学習への市民意識の高揚は顕著であり,学習意欲を支える図書館の役割は極めて大きいと思うわけであります。  加えて,IT革命など情報化の推進が叫ばれる中,パソコンの普及率は飛躍的に伸びを示しております。ことし6月に公表されました文部大臣の諮問機関であります生涯学習審議会の答申では,昨年3月の時点で29.5%に達していると示しているわけでありますけれども,この数値は,日々増加の一途をたどり,将来,パソコンに取り組みたいとする中高年層も多いと推測されることから,今後,必要な情報をパソコンを媒体として求めることが日常的になるものと考えられます。  質問の第1点目は,大通証明書サービスコーナーに見られますように,例えば,パソコンで必要図書の申し込みをして,地下鉄大通駅周辺で図書の受け渡しが可能となれば,利用者の利便性は極めて高くなると同時に,図書館利用者の増加にもつながるものと確信しますが,まず,この在宅のまま,パソコンを活用し,図書の予約が可能となる見通しはあるのか。あわせて,可能な場合は,こうしたサービス施設の設置,サテライト施設,いわゆる中央図書館の中継,補助的な役割を担う施設を考えられないのか,お伺いをいたします。  質問の2点目は,中央図書館の蔵書能力についてであります。  図書館の重要な使命の一つに,利用者の学習意欲にこたえ得る参考資料を初め,郷土資料や国際資料,貴重本などの収集及び保存が挙げられると考えます。  中央図書館では,現在約55万冊の蔵書を数え,そのうち,約25万冊が開架され,残り30万冊が閉架図書として書庫に保管をされているわけであります。  中央図書館の昨年度の統計資料を調べてみますと,図書だけでも年間約2万5,000冊が増加しており,中央図書館が移転新設されて9年を経過した現在,雑誌や新聞などを含めますと,保管している図書・資料は年々ふえ続け,書庫の保管スペースの確保が今後の大きな課題の一つと言えるわけであります。このことは,蔵書収容能力が飽和状態に陥ることで,本市の図書館機能が著しく損なわれることを危惧しているからにほかなりません。  本市の中央図書館では,どの程度,蔵書収容能力があり,現在どういう状況にあるのか,今後の見通しを含めてどうなのか,お伺いをいたします。 ◎平野 中央図書館長  1点目の中央図書館のサテライト施設の設置等についてでございますが,現在,図書の貸し出しにつきましては,利用者に最寄りの図書館,区民センター図書室などに来館していただいておりますけれども,情報通信の飛躍的な進展に伴い,インターネットを利用して図書の予約あるいは都心部での受け渡しが可能となれば,利用方法及び利用施設の拡大につながり,市民の利便性は著しく高まると考えてございます。  したがいまして,現5年計画において,都心にふさわしい機能を備えた地区図書館の新設が位置づけられておりますので,この構想の中で,インターネットの活用方法及びサテライト施設としての可能性について,調査検討してまいりたいというふうに考えております。  2点目の中央図書館の蔵書収容能力についてでございますが,中央図書館は,本市図書館施設センター館として,幅広い分野における図書の収集と,あわせて図書の保存館として位置づけられておりますので,年々,蔵書冊数が増加している状況にありますが,現在,蔵書収容能力は,開架図書が25万冊,閉架図書は65万冊の計90万冊となっております。  また,今後の見通しにつきましては,平成11年度の統計数値で推計いたしますと,11年度末の図書のほかに雑誌を合わせた蔵書冊数が約70万冊でございます。また,1年間のこの増加冊数が約4万冊ぐらいになると思いますので,今後,数年間で蔵書収容能力が飽和状態になるものと予想されます。  以上でございます。 ◆藤原廣昭 委員  蔵書能力の90万冊のうち,今後収容可能なスペースは約20万冊というような趣旨のお答えがありました。  そこで,早くて5年程度,あるいはその前後で飽和状態になるということでありますけれども,限られたスペースをいかに工夫して有効活用するかが,今まさに問われている大きな課題と言えると思います。  質問の第3点目は,中央図書館の蔵書収容能力の確保についてであります。  中央図書館としても,当然,こうした状況に対応するための策をお考えの上,既に実行されているさまざまな方策もあろうかと思いますけれども,現在どのような工夫をし,実践をしているのか。また,今後どのような方策をお考えなのか,3点目にお伺いをいたします。  次に,学校図書館との連携についてお伺いいたします。  私は,子供たちの活字離れを危惧している一人として,学校図書館の充実強化に強い関心を持っており,学校教育における学校図書館の必要性やあり方について主張してまいりました。  今,学校図書館の果たすべき役割を考えるとき,所蔵図書の活用など,中央図書館との有機的な連携が必要であると考えております。  私の個人的な見解ではありますけれども,将来的には,学校図書館中央図書館を初めとする市内図書施設との間でネットワークが構築をされ,図書館所蔵の図書・資料を,インターネットの活用により,学校図書館側で検索をして,必要図書などを利用できるようになれば,学校図書館の機能は相当充実されるものと考えておりますが,ここに至るまでには,先ほど申し上げたように,電算システム上の整備が必要であると思うわけであります。当面は,連携の必要性や可能な範囲などについて,関係機関との協議から始めていく必要があろうかと思うわけであります。  質問の4点目は,学校図書館が再評価され,社会的にも関心を集め,注目をされている今日,中央図書館として,学校図書館との連携についてどのようにお考えになっているのか。また,これまで行われてきた具体的な連携の事例があれば,どのようなものがあるのか,具体的にお伺いをいたします。 ◎平野 中央図書館長  中央図書館の蔵書収容能力の確保についてでございますが,現時点におきましては,新聞のマイクロフィルム化を図るなど対応してございますけれども,今後は,雑誌のバックナンバーをディジタル化して資料の圧縮化を図るなど,図書資料の電子化及びデータベース化,さらには電子資料の収集も含めて検討し,蔵書収容能力を高める対策を講じていかなければならないというふうに考えております。  次に,学校図書館との連携についてでございますけれども,図書館法第3条に,「図書館は,学校教育を援助し得るように留意し」ということになっておりますので,学校,特に学校図書館との連携を深めていく必要があると考えてございます。  現在,学校図書館との連携につきましては,図書館業務に関するノウハウの提供や学校図書館に関する研修会に当たっての図書館施設の提供,あるいは,蔵書そのものにつきましても,学校の授業や学校教育活動に利用する必要があれば,特別利用という形で行っているところでございます。  今後につきましては,図書館として協力・連携できる事項につきまして,指導室,教育センター,あるいは各学校及び学校図書館協議会などと協議の上,対応を図ってまいりたいというふうに考えております。 ◆藤原廣昭 委員  最後に,要望を申し上げて,私の質問を終わりたいと思います。  ただいま,マイクロフィルム化あるいはディジタル化などという具体的な方策が示されたわけでありますけれども,ぜひそうした取り組みをさらに進めていただきたいと思います。  また,学校図書館中央図書館の有機的な連携は,これからの学校教育を考えていく中で,極めて重要な要素を含んでいるものと考えます。  幸いにして,今の図書館長からの答弁でもありますように,中央図書館においても,その重要性を十分認識され,関係団体とも協議をしたいという意向が示されました。私も,学校図書館中央図書館との連携について,確たる関心を持ち続け,知識を深めながら,有機的連携の推進を見守りたいと考えております。  最後に,関係団体との協議が中央図書館の理解のもとに,有意義に継続されることを要望いたしまして,私の質問を終わります。 ◆三浦英三 委員  私からは,生涯学習センター並びに中央図書館のアンケート調査と図書の整備充実について,大きくこの2点について質問をさせていただきたいと思います。  初めに,生涯学習センターについてであります。  生涯学習総合センター「ちえりあ」がオープンしまして,間もなく2カ月となります。オープン後に開催された記念イベントの期間中には,講演会とか音楽会とかサークル発表会など,さまざまな催しが行われて,多くの市民が,この「ちえりあ」を訪れたと,このようにお聞きをしております。9月からは,新しい学習講座「さっぽろ市民カレッジ」が開講となります。今期は,25の講座が生涯学習総合センターを主会場に実施されております。  また,連日のように,市内外の団体から,施設見学の申し込みが入っていると聞いております。  一人でも多くの市民にセンターを利用していただき,生涯学習への関心をさらに高めてもらいたいと願っております。  このセンターは,何らかの学習や活動を始めてみようと,こう考える市民が気軽に立ち寄れる,情報を得ることができる,わからないことは親身に相談に応じてくれる,そんなきめ細かな対応のできる施設であってほしいと,このように願うわけであります。  そのきっかけづくりともなる重要な機能を果たしているのが,生涯学習センター1階にありますメディアプラザであります。このメディアプラザには,約1万冊の図書,各種パンフレット等の資料のほか,インターネットが活用できるコーナーや視聴覚コーナーなど,さまざまな手段による情報提供や専門の相談員による学習相談を行っていると,このようにお聞きをしております。  特に,必要な情報を瞬時に検索することのできるインターネットは,今や学習活動にも欠かせない手段であり,インターネットを初めて体験しようとする市民にとっても,気軽に使える場となっております。  そこで,質問ですけれども,1点目に,このメディアプラザがオープンしてから,市民にどのくらい活用されているのか,その状況をお伺いしたいと思います。また,そのうち,インターネットコーナーの利用状況はどのくらいなのか,あわせてお伺いいたします。  次に,2点目として,生涯学習センターにおける市民ボランティアの活動についてお伺いをいたします。  生涯学習センターは,市民の生涯学習の関心を高め,支援していく場であるとともに,学習した成果を生かす場でもあると思います。教育委員会においては,昨年,生涯学習ボランティア養成講座を実施されておりますが,そこで,このような市民ボランティアが現在,生涯学習センターにおいてどのように活動されているのか,お伺いしたいと思います。 ◎川口 生涯学習部長  1点目のメディアプラザの利用状況についてお答えいたします。  メディアプラザ利用者の統計でございますが,「ちえりあ」のオープン記念事業終了後,9月からの集計でございます。9月分の学習相談者数,インターネット利用者数,それから図書コーナー利用者数,視聴覚コーナー利用者数など,集計いたしました結果,9月一月間で延べ7,238人の市民の方々の利用をいただいているところでございます。  特に,このうち,インターネット利用者は2,137人と,全体の約3割を占めております。非常に市民の関心の高さがうかがわれる結果となってございます。  次に,2点目の生涯学習ボランティアの活動についてでございますが,昨年度の生涯学習ボランティア養成講座修了者63名でございますが,そのうちの41名の方々が,現在,講座の企画・運営のボランティア活動などをしておりまして,9月からスタートいたしました第1期目のさっぽろ市民カレッジでは,全25講座のうち,四つの講座の企画・運営についてご協力をいただいているところでございます。  さらに,来年1月からの第2期目のさっぽろ市民カレッジにつきましても,生涯学習ボランティアによる新しい講座に向けての準備を進めているところでございます。  以上でございます。 ◆三浦英三 委員  今,メディアプラザ内のインターネット利用についてお伺いしました。ただいまの答弁で,1カ月のインターネット利用者数が2,137人ということで,大変多い数字ではないかと,このように思うわけであります。実際にメディアプラザでは,並んでなかなか使えない場合もあると,こういうお話もお聞きしております。  そこで,再質問ですけれども,メディアプラザ内のインターネットコンピューターを増強して,利用者の利便性を高める方法をとる必要があるのではないかと,こう思いますが,そういうお考えはないのかどうか,お答えを願いたいと思います。  それから,2点目の質問ですけれども,生涯学習ボランティアについてでありますが,昨年度の養成講座修了者が講座の企画,実施という,豊かな知識や経験を生かして,センターがその活動の場となっているということを伺って,とてもすばらしいことであると,このように思うわけであります。  これからも生涯学習センターを拠点としてボランティアの自発性を生かしながら活動していけるよう,支援を続けていくべきであると,このように考えます。  そこで,今後の生涯学習ボランティアの養成や活動支援について,どのように展開をしていこうと思われているのか,その考えをお聞かせ願いたいと思います。 ◎川口 生涯学習部長  第1点目のメディアプラザ内のインターネット用のコンピューターの増強についてでございますが,現在,メディアプラザには4台のコンピューターを設置してございまして,市民の利用に供しているところでございます。  しかしながら,委員のお話のとおり,当初,我々が予想していたよりも非常に多い利用者,人気がございますので,順番待ちというような状況も確かに出てございますので,このメディアプラザコンピューターにつきましては,若干増強する方向で検討させていただきたいと,このように考えてございます。  また次に,2点目の生涯学習ボランティアの今後の展開についてでございますが,札幌市生涯学習振興財団におきましては,現在のボランティアの方々には,引き続き講座の企画に携わっていただくとともに,さらにレベルアップのための研修講座を開催する予定でございます。  また,9月に新規の生涯学習ボランティアを募集いたしましたところ,61名の応募がございまして,11月ごろから新しい養成講座を実施する予定でございます。  財団といたしましても,今後,ボランティアの方々の意向を伺いながら,活動の支援を行っていくこととしておりまして,我々教育委員会といたしましても,この財団の取り組みに対しまして,必要な支援を継続してまいりたいと,このように考えております。  以上でございます。 ◆三浦英三 委員  今,答弁いただきましたけれども,「ちえりあ」につきましては,市民の生涯学習の拠点センターとして,広く一般市民が活用できるように,また,一般市民の生涯学習活動を十分に支援できるように,今後ともしっかりと努力をしていただきたいと,このことを要望しておきたいと思います。  次に,中央図書館のアンケート調査と図書の整備充実についてお伺いをしたいと思います。  初めに,図書館利用者2,000人に対するアンケート調査についてお伺いをいたします。  中央図書館では,今年7月に,図書館利用者2,000人にアンケート調査を実施したと,このようにお聞きをしております。利用者の声を聞くことは,図書館施策を進める上で大変重要であり,かつ必要なことと考えます。この調査の目的と概要について,初めにお聞かせ願いたいと思います。  2点目には,7月ですから,調査の集計・分析が終わっていると思います。終わっているのであれば,利用者の要望にはどのような傾向があったのか,また,それに対する図書館側の見解をお伺いしたいと思います。  3点目には,この調査結果は,市民利用者の貴重な声の集約であります。今後,図書館の具体的施策を追求していく上で,十分反映をしていかなければならないと,このように思うわけであります。  そこで,今回の調査をどのように生かしていくおつもりなのか,お聞きしたいと思います。 ◎平野 中央図書館長  アンケート調査についての1点目の調査目的と概要でありますが,本年度,中央図書館において,これからの図書館のあるべき基本的,そして中長期的な施策の課題方針等につきまして図書館ビジョンを策定中でありまして,この図書館ビジョンの基礎的な参考資料とするために,今年7月に中央図書館並びに地区図書館を利用していただいている2,000人余からの調査回答を得たものでございます。  調査の概要でございますが,利用目的,利用頻度,利用する資料の分野,サービスの充実・希望など,9問20項目につきまして回答をいただいたものでございます。  2点目の調査結果からの傾向でありますが,一つは,インターネットやデータベースを利用できるようにしてほしい。二つは,図書の充実等図書館資料の整備,レファレンスの充実。三つは,各図書館利用案内の充実を望むなどのサービスの質的向上を望む声が最も多く,全館を平均しますと,約70%の利用者が望んでおり,また,施設の充実を望む声が10数%という傾向・特徴が,この調査結果からわかったところでございます。  このことは,図書館に対する多岐・多様なニーズの中でも,図書館を利用される市民の皆さんが,より利用しやすい,きめ細かなソフト面でのサービスの提供に対しての充実強化について望んでおられることを改めて認識したところでございます。  3点目の,結果の図書館施策への反映についてでございますが,現在策定中の図書館ビジョンに反映させることはもとよりでございますが,貴重な参考意見として,今後の施策の基礎的資料として生かしていきたいというふうに考えております。 ◆三浦英三 委員  続きまして,図書の整備充実についてお聞きしたいと思います。  図書館では,これまでも図書等の整備充実には鋭意努力をされてきたと,このように思いますけれども,最近,図書館の図書の貸し出し冊数が減少傾向にあると,このように聞いております。  どういう原因かなと,こういうふうに考えてみたときに,私は,魅力ある図書の充実に欠けているのではないかと,このように思うわけであります。そうした観点から,この図書の整備充実に関連をして,4項目に分けてお伺いをしたいと思います。  中央図書館は,センター館としての機能,役割を果たす観点から,今後ますます多岐・多様化する市民のニーズにこたえるためにも,新刊図書及び資料の迅速な確保とあわせて,他の地区図書館等との連携協力によって,図書館の機能が十分発揮できる種類や量の資料の整備に努める必要があると思うわけであります。  もう一方では,時代の変化に即応した,音声,映像等の多様な種類,また,いろいろな内容の視聴覚資料等の収集についても努力をしていただきたいと,このように思うわけであります。  そこで,1点目の質問ですが,今後の中央図書館の図書等資料の整備充実のために,基本的な計画がどうなっているのか,5年計画と単年度計画に分けてお伺いをしたいと思います。  2点目には,札幌市では,先ほどもお話がありましたけれども,9カ所の地区図書館と7区に区民センター図書室を持っております。さらに,16カ所の地区センターに図書室が配置されております。これは,他の政令指定都市と比べてみても,決して少ない数ではありません。しかしながら,最近,耳にするのは,全体的に図書が古くなっている,あるいは新鮮味に欠けている,こういうお話をお聞きいたします。  そこで,2点目の質問ですが,こうした地域住民に密着した地区図書館等の充実は,早期に改善すべきと,このように考えます。その必要性についての見解をお伺いしたいと思います。  3点目には,児童・青少年に対する図書館資料の整備についてお伺いしたいと思います。  図書といっても,いろんな,形態にとらわれずに,最近は特にでありますけれども,情報通信機器の整備等によって,新たな学習機会の提供についても充実を図っていく必要があると,このように思うわけであります。この点についてどのようにお考えになっているのか,お伺いをしたいと思います。  4点目には,最後になりますけれども,高齢者や障害者に対するサービスの充実についてであります。  高齢者に配慮した,例えば大活字本,拡大読書機など,また,障害者への点字資料や録音資料など,これらの整備充実にもしっかりと努めていかなきゃならないと,このように考えておりますけれども,今後,他の関係機関や団体との連携をさらに一層進めていく必要があると考えますが,この点についてのご見解もお伺いをしたいと思います。 ◎平野 中央図書館長  図書の整備充実につきましての1点目の中央図書館の計画的な図書等図書館資料の整備についてでございますが,中央図書館は,各図書館施設センターとして,他の施設では収集できない幅広い分野について,全集や郷土資料あるいは外国語資料などの比較的専門的な資料の収集・所蔵を目指しております。  そこで,現5年計画では,全国政令指定都市センター図書館の蔵書冊数の平均であります市民1人当たり0.4冊を目標に,各年度,図書約1万2,000冊,AV資料500点を収集し,したがって,5年間では,図書約6万冊,AV資料2,500点の収集となりますけれども,この結果,平成16年度末には,図書約66万7,000冊,AV資料1万7,500点の蔵書整備を予定しているところでございます。  2点目の地区図書館等の図書等資料の充実の必要性についてでございますけれども,これまで地域の身近な図書館として,小説,児童図書,実用書など,レクリエーション及び日常生活に役立つような図書の収集に重点を置いてまいりました。  また一方,地区図書館等に対する住民のニーズもまた多様化・高度化の傾向にあり,調査研究に必要な図書資料を求める頻度も高くなっている現状にもあります。  したがいまして,地区図書館等の蔵書構成についても,重要な課題であることを認識し,これらの現状を十分踏まえて,図書等資料の充実に努力してまいりたいというふうに考えております。  3点目の児童・青少年に対する図書館資料の整備についてでございますが,絵本,紙芝居等の幼年期向けの図書の充実はもとより,青少年が読書や,あるいは知ることの喜びを感じることができるような,いわゆる中・高生向けの図書の充実やコーナーの設置にも一層力を入れていきたいと考えております。  また,高度情報通信社会においては,図書以外のメディアも複合させた情報活用能力が児童・生徒にとっても必要とされますことから,子供たちの利用を十分考慮した情報通信機器の整備等につきましても,検討してまいりたいというふうに思います。  4点目の高齢者や障害者に対する図書資料の整備についてでございますが,ご質問にもありましたように,大活字本あるいは録音資料などにより,高齢者や障害者へのサービスを実施しておりますが,これらの資料の充実を図るとともに,高齢者,障害者の方が利用しやすい設備等についても検討し,一層のサービスの充実と拡大を図る必要があると考えております。  また,点字図書館や身体障害者福祉センター等の関係機関との相互協力体制の強化により,資料や情報を共有し,高齢者,障害者にとって便利な図書館利用方法の検討を行ってまいりたいというふうに考えております。 ◆三浦英三 委員  最後に,要望ですけれども,図書館図書館資料の充実のための予算確保について要望したいと思います。
     先ほど来,お話がありますように,この図書館施設にとって,図書館の魅力があるかないかの尺度というのは,いかに図書が整備充実されているかだと,このように思うわけであります。  最近,本市では,この図書購入費が減少傾向にあると,このようになっております。  そういう意味からも,教育委員会として,その予算の計画的な確保について,しっかりと努力をされますよう要望をして,私の質問を終わります。 ◆坂本恭子 委員  私から,図書館行政について,3点質問いたします。  まず第1に,道立図書館との相互貸借にかかわって伺います。  現在,道立図書館との相互貸借は,市内図書館に対して年間1,000件程度の実績となっています。中央図書館と道立図書館は,オンラインで結ばれているため,中央図書館に出向けば,目的の図書の検索をすぐにその場で行い,所蔵されていることが確認されれば,そこで貸し出し申し込み,予約ができるようになっています。  ところが,地区図書館からは,道立図書館とオンラインでつながっていないため,直接図書の検索が行えません。地区図書館で借りたい本の申し込みをすると,それが中央図書館を経由して,そこで検索を行い,道立図書館で所蔵が確認されたら,その時点で,再び地区図書館で申し込み予約を電話またはファクスで行うようになっています。このやり方について,その場ですぐに確認することができない,二度手間になって大変だという声をよく地域の皆さんから聞かされております。  この点について,今後の検討をどのように行っていくのか。  また,今現在,地区図書館にも,コンピューターが設置をされて,中央図書館とのオンラインはできているということですけれども,現行のシステムをどのように変えていけば,道立図書館とのオンライン化ができるのか,この点について伺いたいと思います。  第2に,中央図書館のAVブース,AV資料について伺います。  中央図書館の視聴覚資料の所蔵状況は,ビデオが2,898点,レーザーディスク,LDが967点,コンパクトディスク,CDが8,665点,カセットテープ751点,合わせて1万3,281点となっています。貸し出しはもちろん,館内で閲覧することができます。  それぞれの視聴覚資料の利用状況を見てみますと,月平均貸し出しが5,009点,そして閲覧が2,089点となっていて,全体で7,998点,これが月平均の実績になっておりました。資料別で見てみますと,年間の総数で,ビデオの貸し出しが1万5,753件,閲覧が1万172件,CDが,貸し出し5万2,868件,閲覧が4,172件,カセットテープが,貸し出し2,291件,閲覧144件となっております。これに対して,レーザーディスク,LDが,貸し出し1件,そして閲覧が1万598件と,こういうふうになっておりまして,レーザーディスクが圧倒的にAVブースを利用して視聴されているということがわかりました。  AV機器の設置状況は,ブースが20設置をされておりまして,それぞれのブースにビデオ,レーザーディスク,CD,テープレコーダーが設置をされているということです。  土曜・日曜は,この閲覧のあき待ちというのが非常に多くなっておりました。特に学生の長期休みに当たる7月から8月にかけては,かなりの件数であき待ちになっています。平日でも,軒並み20件を超えると,こういうような状況になっている中,利用者の多くの方たちからも,なるべく待たないで閲覧をしたいと,そして,たくさん閲覧をしたいと,こういうような要望が寄せられておりました。  そこで,伺いますが,AV機器の増設,特にレーザーディスクへの対応,この増設はできないのかどうか。また,AV機器の更新は,どのような計画で現在行われているのか。さらには,レーザーディスクだけではなくて,今は,例えばDVDなど,新しいメディアへの要望が非常に強いものになっております。こういう新しい機器にも早期に対応をし,導入を考えるべきと思いますけれども,この点について伺いたいと思います。  質問の第3は,図書館司書の配置の問題です。  この件については,我が党は繰り返し,機会があるたびに取り上げてまいりましたが,実態は相変わらず政令指定都市の中で最低のレベルにあります。  ことしの1定でもこの質問をいたしました。その質問に対して,館長は,ご答弁で,司書の比率が他の指定都市と比較して職員に対して低いのは,本市では専門職化を採用していないことが主な理由だと,こういうふうに現状を分析しておられました。  そこで,改めて伺いたいと思いますが,司書の専門職化についてどのようにお考えになっているか,そこをお聞かせください。 ◎平野 中央図書館長  1点目の地区図書館から道立図書館へのオンラインの検索についてでございますけれども,ご質問にもありましたように,平成11年度の統計では,全体で1,000冊というふうになっておりますが,このうち地区図書館では418冊,1施設当たり46冊,区民センター図書室では272冊,1施設当たり14冊となっております。  地区図書館等の借り受けの件数は,現在のところ,まだ頻度が少ない状況であることから,現行の検索方法によっても大きな支障はないと考えておりますが,今後の推移をとらえて,システムの方法,あるいは機器の整備等も含めて検討してまいりたいというふうに思います。  次に,AVブースの増設・更新についてでございますけれども,現5年計画の中では,中央図書館センター機能整備事業ということで,現在あります20台のブースについては,全部更新する,順次計画的に更新していくとともに,増設についても行う計画になってございます。  また,新しい機器の導入につきましては,ご指摘のように,その発展は目覚ましいものがございますので,図書館としても,その整備については必要があるというふうに考えてございますが,ブースの更新時期に,スペースの確保とあわせて,その資料と機器の導入についても検討してまいりたいというふうに考えております。  3点目の図書館職員の専門職化についてでございます。  前の議会でもお答えしておりますけれども,図書館法では,司書の必置や,あるいは司書の必要配置数についての明確な規定はございませんが,確かに多くの司書有資格者を配置して運営することは望ましいことというふうには考えてございます。  しかし,先ほどお話もありましたように,本市の場合,司書配置職場が図書館ということに限定されておりますこと,また,特に最近では,情報処理等幅広い能力を持った職員がこれからは求められてくるというふうにも考えておりますし,これからの行政需要の多様化に対応し得る弾力的な人事交流というものが,専門職化ということになりますと,非常に難しいということから,その専門職化については,非常に難しいというふうに考えてございます。 ◆坂本恭子 委員  地区図書館と道立図書館での相互貸借の実績について,そんなに件数がないので,当面は,検討はするけれども,対応は後々のものになっていくというようなご答弁だったかと思います。  ただ,実績が少ないからといって,即,その対応をしていかないというのは,問題だというふうに思います。やはり,なぜ実績が少ないのか,ここをきちんと洞察していかなければいけないわけで,そういう意味では,利用しやすい状況にやはりなっていない。今現在,この地区図書館から道立図書館に本を借りようと思って申し込みをしている人が,実際に利用しづらいという声を上げているわけですから,そこにきちんと対応していくことが必要だというふうに思います。  聞くところによりますと,大体,地区図書館1館にオンラインを設置するのに30万程度かかるのではないかというようなお話でした。地区図書館は9館ですから,総体300万あれば設置は可能なのかなと,オンライン化はできるのかなというふうに思うのですが,この300万程度でつくれるものに対して,検討はするが,なかなか対応はしていけないと,そういうことでは,やはり利用する市民の側からは納得は得られないというふうに思います。  ここについて,もう1回お尋ねをしたいのですが,これぐらいの予算で,市民の皆さんに喜んでいただけるのであれば,つくるというようにぜひご答弁をいただきたいのですけれども,改めてこの点について伺わせていただきます。  それから,道立図書館の相互貸借について,もう1点伺いたいと思います。  今,中央図書館へ道立図書館から本の搬送が週に2回,火曜日と金曜日に行われております。この搬送は,道立図書館の連絡車,車によって行われているわけですけれども,来年度でこの連絡車が中止になると,そういうふうに聞いております。ここに対する対応なのですけれども,道に対しては,中止しないように要請はきちんとしているのでしょうか。あるいは両者の間で,きちんと協議は行われているのでしょうか。そしてまた,仮にこの連絡車が中止になった場合の対応策,これについて何か検討していることがあったら,お示しいただきたいと思います。  中央図書館のAVブースに関してです。  新規機種の導入については,機種の更新に合わせて検討していきたいというお話でしたけれども,AVブース自体は,場所の問題もあって,すぐには対応できないというか,なかなか対応できないというようなご答弁だったと思います。  先ほども言いましたように,近年,DVDのように新しいAVソフトや機器,この普及というのが急速に広がっております。そして,市民の皆さんからも,そこに対する対応というのが求められていると思います。  先ほどのレーザーディスクの貸し出し実績も,数字を述べましたけれども,貸し出しが1件に対して閲覧が1万以上に上っていると。つまり,レーザーディスクは見たいけれども,機材がなかなか家では,購入できないといいますか,備えつけることができないと。やっぱりそういう状況の中で,ぜひとも,図書館に行って,そのレーザーディスクでいろいろなものを鑑賞したいと,そういう気持ちが,市民の皆さんには確かにあるということがこの数字からも言えるかと思うのです。今,オーディオショップに行きましても,レーザーディスクよりもDVDのソフトの方がたくさん出回っているという状況の中で,やはりここにきちんと対応していくということが必要になるのではないかというふうに思います。  これから,ますますメディアの整備,マルチメディア化が求められるわけで,都心部への中央区図書館,これを早期に実現してほしいと,こういう声もまた強いものになっています。具体化していたものが一たん白紙に戻されて,今年度から計画がまた進むということでお話を伺っておりました。この点について,中央区の図書館について,今後の計画どのようになっているのか,これもお示しください。  それから,司書の配置についてです。  専門職化は,人事交流の問題だとか職域が狭いなどの課題があると,そういうところで,なかなか市の職員として専門職化することが難しいというようなご答弁だったと思います。  これについては繰り返し聞かせていただいているわけですけれども,そこで,1点伺いたいのですが,2003年に学校図書館に司書教諭が配置されることになりました。我が党は,昨日の委員会でも,この司書教諭の専任化を強く求めたところですけれども,これと同時に,各学校に,司書資格を持つ図書館職員,いわゆる学校司書,これを複数配置すべきだと,こういうことも我が党では考え,主張をしているところです。この学校司書の学校への複数配置,これが制度化をされていけば,専門職としての図書館司書自体の職域あるいは業務の領域が一段と広がっていくのではないかと,こういうふうに考えるのですけれども,その点についてどのようにお考えになるか,伺いたいと思います。(発言する者あり) ◎平野 中央図書館長  まず,1点目の道立図書館地区図書館との,直接の検索ができないかということのお話でございますけれども,もちろん経費もかかります。したがいまして,図書館,図書の充実含めていろいろの課題がございますので,必要性に十分配慮しながら検討してまいりたいというふうに思います。  次に,お話の中にありました,13年度末をもってメールカーを廃止して,今後,郵送などにより道立図書館からの配送が行われるという通知がございました。したがいまして,今後,これに伴いまして,現在より日数がかかることや,あるいは返送にかかる郵送代の負担等が懸念されますので,円滑な相互貸借を維持するために,その取り扱いについて,道立図書館と今後協議していきたいというふうに考えております。  それから,新しいメディアと都心の図書館の経緯等でございます。  都心につきましては,前回の議会でもお話ししてございますけれども,交通の利便あるいは土地の有効利用等を十分配慮した土地の選定が必要であろうかというふうに考えておりまして,そうした観点から,限られたエリアでございますが,私どもといたしましては,他の施設との複合化も選択肢の一つとして念頭に置きながら,企画調整局初め関係部局と協議しているところでございまして,さらに一層働きかけをしてまいりたいというふうに考えております。  また,その都心にふさわしい図書館の中で,新しいメディア等につきましても,特徴的な機能として都心の図書館がどう扱うかということにつきまして,調査検討してまいりたいというふうに思います。  それから,学校司書の配置等についてでございますが,この制度は,ちょっとまだ私どもは把握してございませんけれども,これは,学校教育の関係の部分かなというふうに思いますが,図書館としては,その推移を見守ってまいりたいというふうに思います。 ◆坂本恭子 委員  オンライン化についても,予算の検討も含めて,ぜひ実現の方向で一歩踏み込んだ検討をしていただきたいというふうに思います。  道立図書館は,札幌市中央図書館が所蔵していない数多くの本をやはり持っているわけですよね。それをネットワークで結ぶことで,市民の利益,これも飛躍的に広がっていくと,こういう観点からも,ぜひ予算措置について早急に対応していただきたいと,そして実現をしていただきたいというふうに思います。  それから,中央区の地区図書館について,土地の確保を含め条件を整備すべきというふうに思っております。(発言する者あり)やはりこれについては,要望が大変多くなっておりますので,早期実現を求めておきます。(発言する者あり)  それから,学校図書館の学校司書,ここについては(発言する者あり) ○飯坂宗子 委員長  静粛にしてください。 ◆坂本恭子 委員  (続)もちろん学校教育の現場,それから市の職員,あるいは教員であれば道費と市費と,そういうところでも,またいろいろ形態の違い等もあるかと思います。(発言する者あり)  私たちは,学校司書自体も,市独自の制度として早期に立ち上げてほしいと,こういう気持ちもあるわけですから,本市独自の裁量の中で,ぜひとも図書館の司書専門職化,これを早期実現していただけるように,積極的にここについて検討していただくように要望いたしまして,質問を終わります。 ○飯坂宗子 委員長  第9項 社会教育費の質疑を終了いたします。  次に,第9款 教育費 第10項 体育費の質疑を行います。 ◆大嶋薫 委員  私の方からは,本年4月22日にオープンいたしましたウィンタースポーツミュージアムについて簡潔に質問させていただきます。  スポーツ振興の課題,これは本市においてもスポーツ振興計画を策定中ということでもありまして,いろんな面で,一部の競技を除いての競技人口の低下,あるいは底辺をどのように広げていくのか,特に青少年のスポーツに親しむ環境をどういうふうにつくっていくのかということが,これから21世紀に向けて,本市だけではなくて,日本としての大きな課題になっているというふうにも考えています。  そういう中で,このウィンタースポーツミュージアム,大倉山の再整備事業の一環として行われておりまして,この再整備事業は,95年から99年まで5年間かけて行っておりました。大倉山のジャンプ台,これは国際スキー連盟のルール改正に伴って,25年ぶりですか,いわゆる札幌での冬季オリンピック開催以来の大改修工事を行ったとともに,2人乗りのリフトあるいは山頂の展望ラウンジなども整備されて,将来といいますか,年間100万人以上の来訪者を見込むという大きな目標を掲げての再整備事業であったというふうに理解しています。  このウィンタースポーツミュージアム,中島公園のスポーツ博物館の移設,これを行うとともに,日本初のジャンプの疑似体験装置を初めとする各種体験施設,これは8種類設置されている,あるいは,多目的ホールの設置等も行われておりまして,テレビ,新聞報道などで,大変好評であるというふうにも伺っております。このウィンタースポーツミュージアム,観光のみではなくて,子供たちの学習の場としても広く市民に親しまれる施設として,今後も,より充実を図っていっていただきたいというふうにも考えております。  そこで,オープンして5カ月余りでありますけれども,現時点での大倉山ジャンプ競技場全体の来場者の状況,そして,ウィンタースポーツミュージアムの来館者の状況についてどのように把握しておられるか,まず,伺います。 ◎川口 生涯学習部長  大倉山ジャンプ競技場の来場者の状況と札幌ウィンタースポーツミュージアムの来場者の状況についてございます。  大倉山ジャンプ競技場の総来場者数でございますが,4月22日にオープンいたしましてから5カ月余りが経過いたしましたが,札幌市民はもちろん,観光客や道内外からの修学旅行生も数多く訪れておりまして,9月末現在で,約35万7,000人の来場がありました。  また,このうち,ミュージアムの来場者数は,総来場者数の23%に当たります約8万2,000人の方々が来館しているところでございます。  以上でございます。 ◆大嶋薫 委員  4月22日からの5カ月間,札幌においては観光シーズンがそろそろ終わるかなという時点での数字として,大倉山競技場自体は35万7,000人,そのうち4分の1弱,23%,8万2,000人がミュージアムに足を運んでいると,訪れているということであります。  特定のテーマを扱っての施設として,月平均1万6,000人以上の人が訪れているということでありますから,来館者としては,比較的多いのかなという気もしますけれども,一方で,35万人以上の中の4分の1弱ということで見ますと,もう少しミュージアムに足を運ぶ人の割合がふえてもいいのかなという気もいたします。  運営委託されている公社の方でのいろんな,運営管理費等々での苦悩ということも,新聞報道にもありましたけれども,せっかくこれだけの人が足を運んでいるわけですから,やはりこれから本格的なウインタースポーツのシーズンを迎える,そして,年間100万人以上という目標を立てて,この整備を行ってきたということでありますから,人を何とかやはりミュージアムに,せっかくできた大切な施設に足を運んでいただく努力をこれはしていかなければならないのかなというふうに思います。  そこで,なぜこのジャンプ場に来た人にミュージアムに足を運んでいただけないのか,この点についての要因をどのように把握しているのかという点を1点伺います。  また,ミュージアムを訪れてみますと,外側からは,中にはどのような展示物があるのか,あるいはどのような運営といいますか,施設の内容になっているのかということがわからないのですね,外側から見ますと。ジャンプ場を訪れた人たちにまず,建物の外貌だけではなくて,中の展示物等々をきちんと宣伝するといいますか,知らせるような工夫がやはり必要なのだろうと思いますが,この点について伺います。 ◎川口 生涯学習部長  1点目のご質問でございますけれども,私どもといたしましても,競技場へ来た方々がミュージアムに入らない大きな原因として,いろいろ考えたのでございますが,やはり一番大きな原因として我々が考えてございますのは,ここでの観光客の滞在時間にあるのではないかと,このように考えております。  ジャンプ競技場は,市内の観光コースに入ってございますけれども,旅行会社にちょっとお聞きしますと,市内観光全体の時間配分がございまして,ここでは1時間程度の滞在時間しかとれないというようなことでございます。ここでの観光の主な目的は,展望台からの眺望がやはり中心でございまして,リフトで上がって戻ってきますと,ほぼ40分ほどかかります。おまけに写真撮ったり何かしますと,ミュージアムを観覧することが非常に厳しい状況ということでございます。  したがいまして,私どもも,せっかくジャンプ競技場に来られている方々を何とか引き込みたい,そのためには,やはり滞在時間を延長できないものか,今後,関係機関と連携を図りながら,旅行会社などと協議をしてまいりたいと,こう考えてございます。  また,2点目のご質問のミュージアムへの来館者をふやす工夫でございますけれども,委員ご指摘のとおり,あらかじめパンフレットを持っているとか,そういうものがないと,確かに,あそこにただぽこっと行ってしまいますと,ただ建物だけというような感じがいたします。  確かに周辺におけるPRが不足していると考えられますので,競技場のミュージアムの魅力をアップするような,特にジャンプ疑似体験装置などございますので,これらの機能をアピールするようなパネルだとか,それからパンフレットを置く場所などもちょっと工夫を図りまして,いろいろ検討してまいりたいと,このように考えてございます。 ◆大嶋薫 委員  要望で終わらせていただきますけれども,今ありましたように,周辺といいますか,展示物等々の案内の整備ということ自体,ぜひ緊急に進めていただきたいと思います。  また,ミュージアムの入場者数の増加の取り組みでありますけれども,一つは,観光都市さっぽろの大倉山というのは,メッカでありまして,当然,観光客の皆さんにどういうふうにアピールするか,あるいはどういうふうに時間をとっていただくかということについては,これは観光部と,あるいは観光バス業者といいますか,いろんな方との協議も必要かと思いますが,そちらは,その部分で,やはり積極的に進めていただくとして,札幌の市民に愛される施設にしていかなければならない。そのためには,子供たちに,あるいは子供たちの保護者,お父さん,お母さんたちにアピールする努力,これもまた必要なのかなと思います。  札幌市の広報を通じてのアピールというのも当然,行っていると思いますけれども,私ちょっとホームページを見させていただきました。この大倉山ジャンプ競技場という中にミュージアムという項があって,クリックしますと,この中のもの,ぺろっと出てきます。(発言する者あり)どういうものがあるかというのは,名称ですね,わかるのですけれども,ただ,それがどういうものなのかというのは,これ全然,この後フォローがないのですね。これがあるだけで,例えばシミュレーターとか,アイスホッケー,フィギュアスケートの体験等々,歴史展示ゾーンとかあるのですけれども,その中身がどういうふうになっているのかということがやっぱりインターネットでわかると,「あっ,行ってみようかな」という気になると思うのですが,これ1ページだけ見ても,なかなか「ああ,行ってみようかな」という気にならないのでね。  やっぱりそういう意味で,特に札幌市民に愛される施設としての広報体制,この充実を求めて,私の質問を終わらせていただきます。(発言する者あり) ◆坂本恭子 委員  私は,ニュースポーツの振興について伺います。  最近,ニュースポーツという概念で,次々と新しいスポーツが生まれています。ゲートボール,ミニバレーなど,既に定着した種目もありますが(発言する者あり) ○飯坂宗子 委員長  質問中ですので,静粛にしてください。 ◆坂本恭子 委員  (続)昨今の健康志向の時代性を反映して,世代を超えてだれもが楽しめるものから,ファッション性を重視したものなど,多種多様なものが含まれています。  そこで,伺いますが,このニュースポーツと言われるものの現状について,どのように市教委として押さえているのか,また,普及のためにどのような取り組みをされているのか,お聞かせください。  また,私は,スケートボードやインラインスケートなどといった若者が中心となって親しんでいるニュースポーツについて,普及を図るべきと考えております。  現在,これらの種目の多くは,公園内の通路や歩道,道路などを利用して行っているようですが,これについて周囲からは,危ない,事故につながるのではないかと懸念をされております。青少年の健全育成という視点から,若者が心置きなくスケートボードなどを楽しめるように環境を整備すべきと思いますが,いかがでしょうか。  これらスケートボード,インラインスケートなどといった青少年が親しんでいる種目の専用施設の設置についてどのようにお考えか,伺います。 ◎川口 生涯学習部長  1点目のニュースポーツの現状でございますけれども,近年,市民スポーツに対するニーズの多様化や個性化などから,既存のスポーツの種目のみならず,ニュースポーツと呼ばれるスポーツの種目が数多く開発されておりまして,現在,一般に300種類から400種類はあるというふうに言われてございます。  2点目の教育委員会の取り組みでございますけれども,教育委員会といたしましては,子供から高齢者までが気軽に参加できる,用具があればどこでもできるようなグラウンドゴルフだとかミニバレー,これらの種目を,5種目でございますが,中心に用具の無料貸し出しをやってございます。  また,施設のお話でございますけれども,ニュースポーツの中には,委員のお話にありましたスケートボード,インラインスケートなど,確かに若者に人気のある種目もございますけれども,一方,一時隆盛を博した時期はあったものの,時間の経過とともに,愛好者が減少したり,活動が行われなくなった種目も多く見られるところでございます。変化が大きいということも,これもニュースポーツの特徴でございます。中には,定着が図られ,今後大きく発展する可能性のある種目も見られるところでございます。  したがいまして,スケートボードなど新たな種目につきましては,愛好者の増加に伴う組織化とか,さらに,技術の向上や,それから競技大会など,これらのものが開催されたといったような定着の状況,それからどんな施設が本当にいいのか,そのようなことを十分見きわめ,関係部局と連携を図る中で研究をしてまいりたいと,このように考えております。 ◆坂本恭子 委員  数にして300種類から400種類もあるという中で,5種目に限って,市教委として助成というか支援の体制をつくっているということでした。  グラウンドゴルフにつきましては,私の住んでいる地元でも大変要望が強くて,例えば,パークゴルフとは違いまして,芝を張らなくていいという,そういう利点もあるものですから,グラウンドゴルフについても,積極的に支援をしてくださっているということで,ますますその体制も強化していただければというふうに思います。あわせて要望しておきたいと思います。  技術の向上,競技会の開催,こういうもので定着の状況をはかっていきたいと,そして,専用施設に求められる条件,そういうものも考えながら連携をしていきたいと,そういうご答弁だったというふうに思いました。  特にスケートボードだとかインラインスケート,こういうものは,まだ日本の中では,遊技といいますか,遊びの部分で位置づけられておりますけれども,世界的に見てみますと,かなりの国で全国大会が行われていたりだとか,愛好会が結成されていたりだとか,かなり広範に行われているようです。スノーボードなども,つい最近までは本当にスキー場の中では肩身の狭い思いをして滑っていた方たちが多かったと思いますけれども,今はもうオリンピックの正式種目にもなっているということで,本当に定着をして,多くの人が興味,関心を持って,そういうものを観賞しているという時代になってきているわけですから,ぜひともご検討いただきたいなというふうに思います。  スケートボード,インラインスケートなど,こういうものに代表される競技について楽しんでいる若者は,そのスポーツを通じて,仲間意識だとか連帯感,こういうものを培っていると。とても大切な場になっているというふうに思います。今こういう競技に親しんでいる若者たちからは,ぜひとも都心部にこういうスポーツができる施設をつくってほしいのだと,みんなが集まりやすいそういう施設をつくってほしいという声が,高校生だとか大学生,若者から寄せられております。大通公園なんかにつくってほしいなというような声も非常に強く出されておりますけれども,先ほどのご答弁がありましたが,大通公園も含めて都心部でのこういう施設の整備についてはいかがお考えになるか,この点について伺いたいと思います。 ◎川口 生涯学習部長  大通公園ということになりますと,緑化推進部の方になりますので,私が変なこと言ってしまうと,後でえらい目に遭うものですから,それは置いておきまして,先ほど申し上げましたけれども,施設の条件という中に,どういう場所がいいのか,そんなことも,若者たちのニーズ,そういうこともはかりながら,関係部局と連携しながら研究してまいりたいと,このように考えております。  以上でございます。 ◆坂本恭子 委員  競技施設,練習施設という位置づけに多分なろうかと思います。  公園の方は,緑化の方で改めてやりたいなというふうに思いますが,やはり利用する若者たちの,部長,今,若者たちのニーズというふうにも言ってくださいましたけれども,利用する若者たちの声をよく聞いていただいて,そしてまた,周囲の環境からそれが独立してしまわないように,周囲の人たちにとっても,利用する人たちにとっても魅力的な,そういう施設にしていただけるように,そういう配慮をぜひしていただければと思います。これを要望して,終わりたいと思います。 ◆宮川潤 委員  私は,温水プールのコインロッカー使用料の無料化について,春の予算特別委員会でも求めたところですが,引き続き実現を求めて質問をいたします。
     まず,プールの衣服を入れるロッカーの性格づけについてであります。  一般的に,社会教育施設のロッカーは附帯設備とされ,すなわち会議室等の放送機材などと同じような扱いを受け,使う人と使わない人がいるため,使う人からだけ使用料を徴収するものとされているようです。しかし,プールのロッカーは,使う人と使わない人がいるということではなくて,プールに来た人は,原則全員使うものと考えてよいと思いますが,まず,この点についての認識を伺います。 ◎川口 生涯学習部長  温水プールにつきましては,やはり服を脱ぐ施設でございますので,大半の方々はロッカーを使うのが実態であると,このように考えてございます。 ◆宮川潤 委員  ご答弁で大半とおっしゃいました。私,大半以上だというふうに思うのです。基本的には,来館した方が全員使うのではないかと,このように思っております。  この点につきまして,春の予算特別委員会で,前事業調整担当部長は,「体育施設として,プールという特性を考えますと,ロッカー使用料のあり方について,いろいろと考えなきゃならないものもございます」として,「他都市の状況」や「経費の負担方法などをひっくるめまして,今後の検討課題」と答弁されておられます。  他都市の状況についての調査の結果を見せていただきましたが,やはりロッカー使用料は無料のところが多いようです。市営プールを持つ11の政令指定都市中で,無料のところが,仙台,横浜,川崎,名古屋,大阪,神戸,北九州の7都市,有料は,千葉,1回10円です。広島100円,福岡30円と本市50円の4都市であります。  また,プールの入場料との関係についても調べてみますと,ロッカー無料の7都市が,その分,入場料が高くなっているかというとそうではありません。7都市中で,入場料が本市よりも高いところが3都市,安いところが4都市です。ロッカー有料の3都市中で,ロッカー使用料が本市よりも安い,千葉,福岡,ともに入場料は本市よりも安いのです。  これらのことから言えるのは,ロッカー使用料が無料,あるいは安くても,その分,入場料に含まれて高くなっているわけではないということです。つまり,政策判断であります。  市長が,選挙公約で子供料金の無料化を打ち出し,プールの入場料も無料化をしました。しかし,プールに来た子供みんなが使うロッカーのお金は取るというのでは,せっかくの子供料金無料化の精神が生かされず,まことに残念であります。  ロッカーは,原則全員使うものという性格もあることから,ロッカー無料化に向けて,ぜひ前向きに検討していただきたいと思いますが,いかがでしょうか。 ◎川口 生涯学習部長  たしか,ロッカー無料でございますけれども,本市よりも入場料が高いという市もございます。(発言する者あり)  いろいろ各都市には,それぞれ実情があるかと思います。しかしながら,委員のお話のとおり,1定でもお話し申し上げましたけれども,本市の体育施設の利用料金体系は,施設使用料,いわゆる入館料と,ロッカー,それから放送設備などの附帯設備利用料の2本立てで構成されております。したがいまして,附帯設備のうち,ロッカーだけを無料化するというようなことは,本市の現行料金体系の考え方には,原則的にはなじまないというふうに考えてございます。(発言する者あり)  私どもといたしましては,公の施設の使用料につきましては,受益者負担の原則にのっとって行うのが公平の原則にかなうものと考えているところでございますが,(発言する者あり)委員のお話のとおり,先ほどのお話のとおり,温水プールを利用する際には,やはりロッカーを利用する方々が大半であるということも(発言する者あり)事実でございますので,施設設備や管理にかかわる経費の負担方法なども含め,引き続き検討してまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 ◆宮川潤 委員  前向きに検討してくださいという質問に対して,引き続き検討するということですから,春からずっと検討されていますので,私,楽しみに待っております。 ○飯坂宗子 委員長  第10項 体育費の質疑を終了いたします。  以上で,本日の質疑を終了いたします。  次回の委員会ですが,10月20日午後1時から,下水道局及び環境局関係の質疑を行いますので,定刻までにご参集ください。  本日は,これをもちまして散会いたします。     ──────────────       散 会 午後2時56分...