(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
佐藤美智夫君)
質疑がなければ,
討論に入ります。
通告がありますので,順次発言を許します。
まず,
山田一仁君。
(
山田一仁君
登壇)
◆
山田一仁君 私は,
民主党議員会,
公明党議員会,
新政クラブ及び
自由民主党議員会の4会派を代表し,本
会議に
荒川尚次
議員外10名の
議員から提案されております
議案第21号
札幌市
商店街緊急活性化事業補助金交付条例案に反対する立場から,
討論をいたします。
最近の
個人消費の低迷の中にあって,市内の
商店街は大変厳しい状況にあります。こうした中でも,みずから奮起し,いろいろな知恵を出し合い,頑張っている
商店街がたくさんあります。
商店街が
地域で果たしている役割にかんがみ,アドバイザーの派遣や資金的な
支援など,さまざまな視点から積極的に
支援を行っていくべきと考えます。
しかしながら,本
条例案の内容を見ますと,
補助率を定めていないことから,
事業費のほぼ全額を
補助金に頼った
事業展開も考えられ,
事業の継続的な実施が困難になることから,
補助金を支出した効果が薄くなることが懸念されます。
私は,現行の
中小企業等振興条例のもとで,
制度の充実強化を図っていけば,
商店街に対する
支援が十分に可能であると考えております。
したがいまして,この
札幌市
商店街緊急活性化事業補助金交付条例案を否決すべきものと考えます。
なお,
支援制度の運用に当たっては,
商店街の置かれている大変厳しい状況を考慮しながら,
補助限度額の増額や
事業規模の拡大など,
支援制度の充実と効果的な執行を要望いたしまして,反対
討論を終わります。
○
議長(
佐藤美智夫君) 次に,岩村よね子君。
(岩村よね子君
登壇)
◆岩村よね子君 私は,日本
共産党を代表して,
議案第21号
札幌市
商店街緊急活性化事業補助金交付条例案を可決すべきものとの立場から,簡潔に
討論します。
9月21日の本
会議における荒川
議員の提案説明でも触れたように,本
条例案は,長引く不況と,政府の大手商業資本優先の,いわゆる規制緩和政策などによって苦境に立たされている
商店街の現状を踏まえ,緊急にその
活性化を図ろうとするものであり,
商店街のさまざまな取り組みに対して,市が思い切った
補助を行うことで,
商店街が消費者とのつながりを広げ,高齢者や障害者にも優しい,
地域住民の交流の場として発展するよう促そうとするものです。
今日,
商店街を取り巻く状況がいかに厳しいものであるかは,9月28日,宮川
議員の代表質問の中でも指摘したように,97年と91年を比較した
本市産業別商業概況調査によって,従業員9人以下の小売店が6年間で2,144店,17.4%も減少していること,とりわけ自転車小売業が42.8%減,金物・荒物小売業が38.6%減,食料品小売業が28.2%減となっていることなどに端的にあらわれております。
宮川
議員が,代表質問で,不況のもと,
商店街を形づくる小規模な小売店が急激に閉店に追い込まれている実態を踏まえて,新たな
商店街振興策を求めたのに対して,千葉助役は,
商店街を取り巻く
環境が大変厳しい状況にあるとの認識を示した上で,今後とも,
商店街等が積極的に取り組む
事業に対しては幅広く
支援していきたいと
答弁されました。また,10月2日の
経済公営企業委員会でも,
理事者から,現行
補助制度の改善が必要との
答弁がありました。
それを具体化したのが,まさに今回の緊急
活性化条例です。
従来の延長線上の対応では,
商店街の衰退を防ぐことができないことは既に明らかであり,3年間の時限措置としての本
条例案に基づく
事業が契機となって,
商店街の新たなにぎわいに向けた第一歩が踏み出されるなら,
本市の街づくりや
地域経済の上でもその効果は大きいものと考えます。
委員会では,自民党など与党会派から,丸々の
補助が
商店街の市への依存を強めることになるかのような意見がありましたが,
条例は
補助額の限度額を設けており,全
商店街が
活性化のための取り組みを具体化し,満度に
補助を申請したとしても,3年間で5億円程度と見込まれる今回の緊急
活性化補助が,127
商店街の
補助依存体質を助長するなどということは考えられません。
また,
本市の財政上,問題ありとの意見もありましたが,今回の
補正予算に盛り込まれたIT関連の新規
事業,
デジタル系産業支援センターに,今後,年間約1億円の市費投入が行われることと対比して見るとき,
地域経済と市民生活を支える全市の
商店街の危機打開のために,緊急に年間2億円程度を支出することは当然と考えるものです。
競い合ってのスーパーの進出で地元
商店街が壊され,そのスーパーが撤退したら何もなくなって,高齢者などが日常生活にも事欠く状況まで起きている今日,住民生活に必要な食料品や日用品等の確保のためにも,改めて街づくりの中で
地域商店街の役割が見直されているだけに,中小業者の願いにこたえて緊急に
商店街の
活性化を図ろうとする本
条例案を可決すべきことを重ねて主張して,
討論を終わります。(拍手)
○
議長(
佐藤美智夫君) 以上で,
討論を終結し,
採決に入ります。
この場合,分割して
採決を行います。
まず,
議案第21号を問題といたします。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(
佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,
議案第21号は否決されました。
次に,
議案第8号から第20号まで,並びに
陳情第196号及び
陳情第200号の15件を一括問題といたします。
議案13件を可決することに,
陳情2件を採択することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,
議案13件は可決することに,
陳情2件は採択することに決定されました。
――――――――─―――――――――
○
議長(
佐藤美智夫君) 次に,
日程第2,
議案第22号及び諮問第1号の2件を
一括議題といたします。
いずれも,市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。
桂市長。
(市長桂 信雄君
登壇)
◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました
議案1件及び諮問1件につきまして,ご説明申し上げます。
まず,
議案第22号は,
教育委員会委員任命に関する件であります。
本市教育委員会委員のうち,國島峯夫及び牧口準市の両氏は,来る10月10日をもって任期満了となりますので,牧口準市氏につきましては引き続き任命することを適当と認め,また,國島峯夫氏の後任者といたしまして矢野義和氏を任命することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。
牧口準市氏は,
札幌地方裁判所等に勤務された後,昭和44年4月に弁護士の登録をされ,昭和63年10月から
本市教育委員会委員に就任されている方であります。
矢野義和氏は,長年,教職に携わり,
札幌市立福井野中学校長,
本市教育
委員会教育次長等を歴任され,本年8月まで
札幌市青少年科学館長をされていた方であります。
両氏とも,人格,識見ともに高く,
教育委員会委員として適任と考えるものであります。
次に,諮問第1号は,
人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。
本市を職務区域とする人権擁護委員であります小山田伸道,菊地克保,黒田幸雄,近藤満里子,佐藤トモの5氏は来る10月31日をもって,また,堺 ゆき子,鈴木貞司,田原國雄,戸来信一,三浦俊三の5氏は来る12月31日をもってそれぞれ任期満了となりますので,黒田幸雄,近藤満里子,堺 ゆき子,鈴木貞司,田原國雄,戸来信一,三浦俊三の7氏につきましては引き続き推薦することを適当と認め,また,佐藤トモ氏の後任者といたしまして小松禮子氏を,菊池克保氏の後任者といたしまして馬場政道氏を,小山田伸道氏の後任者といたしまして山田 剛氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため,本案を提出したものであります。
黒田幸雄氏は,長年,
札幌営林局,
北海道営林局等に勤務され,また,
札幌高齢・退職者団体連合
事務局次長等を歴任され,
平成3年9月から人権擁護委員に就任されている方であります。
小松禮子氏は,長年,心理学教育・研究に携わってこられ,現在は,
札幌家庭裁判所家事調停委員をされている方であります。
近藤満里子氏は,長年,
札幌家庭裁判所家事調停委員及び参与員をされており,
平成6年10月から人権擁護委員に就任されている方であります。
堺 ゆき子氏は,
北海道女性の生涯学習促進
事業企画
委員会委員等,長年にわたり女性問題に携わってこられ,
平成10年1月から人権擁護委員に就任されている方であります。
鈴木貞司氏は,昭和47年4月に弁護士の登録をされ,
札幌弁護士会副会長等を歴任後,
平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。
田原國雄氏は,長年,法務局に勤務され,釧路地方法務局次長等を歴任の後,
平成5年に司法書士の登録をされ,
平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。
戸来信一氏は,長年,法務局に勤務され,釧路地方法務局次長等を歴任の後,現在は,
札幌家庭裁判所家事調停委員及び参与員をされており,
平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。
馬場政道氏は,昭和57年に弁護士の登録をされ,現在は,日本弁護士連合会人権擁護
委員会副委員長及び
札幌家庭裁判所家事調停委員をされている方であります。
三浦俊三氏は,長年,法務局に勤務され,
札幌法務局岩見沢支局長等を歴任の後,
平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。
山田 剛氏は,長年,
北海道札幌土木現業所等に勤務されており,また,現在,連合
北海道札幌地区連合会会長等をされている方であります。
以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○
議長(
佐藤美智夫君) これより,
質疑及び
討論の通告がありませんので,
採決に入ります。
議案第22号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,
議案第22号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに決定されました。
――――――――─―――――――――
○
議長(
佐藤美智夫君) お諮りします。
本日の
会議はこれをもって終了し,明10月4日から25日までは
委員会審査等のため休会とし,10月26日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
――――――――─―――――――――
○
議長(
佐藤美智夫君) 本日は,これで散会いたします。
――――――――─―――――――――
散 会 午後1時38分
上記
会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議長 佐 藤 美 智 夫
署名
議員 笹 出 昭 夫
署名
議員 柿 崎 勲...