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平成12年第 3回定例会−10月03日-05号

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  1. 札幌市議会 2000-10-03
    平成12年第 3回定例会−10月03日-05号


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    最終取得日: 2024-09-10
    平成12年第 3回定例会−10月03日-05号平成12年第 3回定例会                平成12年    第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 5 号 )                平成12年10月3日(火曜日)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇議事日程(第5号)  開議日時 10月3日 午後1時 第1 議案第8号から第20号まで(市長提出)  議案第21号(共産党所属議員全員提出)  陳情第196号及び陳情第200号   (16件に対する委員長報告等) 第2 議案第22号及び諮問第1号(市長提出)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第8号 平成12年度札幌一般会計補正予算(第3号)  議案第9号 平成12年度札幌国民健康保険会計補正予算(第2号)
     議案第10号 平成12年度札幌公債会計補正予算(第3号)  議案第11号 平成12年度札幌下水道事業会計補正予算(第1号)  議案第12号 札幌健康づくりセンター条例の一部を改正する条例案  議案第13号 札幌老人ホーム条例の一部を改正する条例案  議案第14号 札幌建築基準法施行条例の一部を改正する条例案  議案第15号 札幌火災予防条例の一部を改正する条例案  議案第16号 社会福祉の増進のための社会福祉事業法等の一部を改正する等の法律の制定に伴う関係条例の整理に関する条例案  議案第17号 仮称第5清掃工場新築(その1)工事請負契約締結件議決変更の件  議案第18号 財産取得の件(雪たい積場用地)  議案第19号 財産取得の件(公園用地)  議案第20号 市道の認定及び変更の件  議案第21号 札幌商店街緊急活性化事業補助金交付条例案  陳情第196号 厚別清掃工場廃止に伴う地域熱供給代替熱源に関する陳情  陳情第200号 円山と,北海道神宮を含む円山公園宮の森の自然と景観の保全を求める陳情 日程第2 議案第22号 教育委員会委員任命に関する件  諮問第1号 人権擁護委員候補者推薦に関する件           ―――――――――――――――――――――――─ 〇出席議員(68人) 議長          佐 藤 美智夫 君 副議長         川口谷   正 君 議員          長 内 直 也 君 議員          五十嵐 徳 美 君 議員          村 松 正 海 君 議員          山 田 一 仁 君 議員          近 藤 和 雄 君 議員          村 上 勝 志 君 議員          藤 原 廣 昭 君 議員          三 浦 英 三 君 議員          青 山 浪 子 君 議員          坂 本 恭 子 君 議員          岡   千 陽 君 議員          恩 村 一 郎 君 議員          小 林 郁 子 君 議員          松 浦   忠 君 議員          高 橋 克 朋 君 議員          勝 木 勇 人 君 議員          鈴 木 健 雄 君 議員          堀 川 素 人 君 議員          横 山 光 之 君 議員          大 嶋   薫 君 議員          小 野 正 美 君 議員          涌 井 国 夫 君 議員          本 郷 俊 史 君 議員          高 橋   功 君 議員          岩 村 よね子 君 議員          熊 谷 憲 一 君 議員          宮 川   潤 君 議員          井 上 ひさ子 君 議員          馬 場 泰 年 君 議員          宮 村 素 子 君 議員          笹 出 昭 夫 君 議員          三 上 洋 右 君 議員          道 見 重 信 君 議員          上瀬戸 正 則 君 議員          原 口 伸 一 君 議員          畑 瀬 幸 二 君 議員          大 西 利 夫 君 議員          義 卜 雄 一 君 議員          武 藤 光 惠 君 議員          小 川 勝 美 君 議員          田 中 昭 男 君 議員          山 口 た か 君 議員          千 葉 英 守 君 議員          村 山 優 治 君 議員          宮 本 吉 人 君 議員          武 市 憲 一 君 議員          大 越 誠 幸 君 議員          猪 熊 輝 夫 君 議員          西 村 茂 樹 君 議員          森   健 次 君 議員          柿 崎   勲 君 議員          小 田 信 孝 君 議員          生 駒 正 尚 君 議員          飯 坂 宗 子 君 議員          福 士   勝 君 議員          高 橋 忠 明 君 議員          常 本 省 三 君 議員          柴 田 薫 心 君 議員          小 谷 俵 藏 君 議員          加 藤   齊 君 議員          澤 木 繁 成 君 議員          伊与部 敏 雄 君 議員          湊 谷   隆 君 議員          常 見 寿 夫 君 議員          本 舘 嘉 三 君 議員          荒 川 尚 次 君  ――――――――─――――――――― 〇欠席議員(なし)  ――――――――─――――――――― 〇説明員 市長          桂   信 雄 君 助役          魚 住 昌 也 君 助役          大 長 記 興 君 助役          千 葉 瑞 穂 君 収入役         高 橋   登 君 交通事業管理者交通局長 片 桐 政 美 君 水道事業管理者水道局長 瓜 田 一 郎 君 総務局長        佐々木 喜 四 君 企画調整局長      高 橋 賢 治 君 財政局長        植 田   浩 君
    市民局長        三 井   尚 君 保健福祉局長      舘 美 武 弘 君 環境局長        平 田 匡 宏 君 経済局長        小 川 敏 雄 君 建設局長        浅 沼 勝 利 君 都市局長        本 間 博 昭 君 下水道局長       小 西 十四夫 君 市立札幌病院長     中 西 昌 美 君 消防局長        石 原 昭 一 君 教育委員会委員     山 藤 邦 雄 君 教育委員会教育長    山   恒 雄 君 選挙管理委員会委員長  田 畑 光 雄 君 人事委員会委員長    朝 倉   賢 君 人事委員会事務局長   古 田 勝 榮 君 監査委員        日 野 晃 輔 君 監査事務局長      羽 田   勲 君  ――――――――─――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長        金 野 信 夫 君 事務局次長       岸     稔 君 総務課長        山 内   馨 君 議事課長        福 島 康 則 君 調査係長        中 村 信 弘 君 資料係長        岩 谷 隆 博 君 議事係長        大 島 和 幸 君 記録係長        阿 部 吉 秀 君 委員会係長      木 村 義 広 君 委員会係長      吉 野   豪 君 書記          高 佐 三緒子 君 書記          山 本 扶 美 君 書記          松 田 寛 司 君 書記          池 田 章 宏 君 書記          柴 井   康 君 書記          酒 井 智 美 君  ――――――――─―――――――――  〔午後1時1分開議〕 ○議長佐藤美智夫君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,66人であります。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 本日の会議録署名議員として笹出昭夫君,柿崎 勲君を指名します。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長金野信夫君) 報告いたします。  本日の議事日程及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。  以上でございます。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) これより,議事に入ります。  日程第1,議案第8号から第21号まで,並びに陳情第196号及び陳情第200号の16件を一括議題といたします。  委員長報告を求めます。  まず,総務委員長 大嶋 薫君。  (大嶋 薫君登壇) ◎大嶋薫君 総務委員会に付託されました議案3件及び陳情1件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第18号 財産取得の件(雪たい積場用地)についてでありますが,主なる質疑として,今回取得をする雪堆積場用地取得の経緯はどうなっているのか。また,用地取得に当たっての考え方,要件はどのようになっているのか。当該雪堆積場融雪水の処理については,どのように考えているのか。当該地は,これまでも雪堆積場として使用してきたが,今回,市が取得することに伴い,改めて夏場の利用方法等について住民と協議すべきと思うが,どうか。夏場の利用方法については,冷熱の活用や雪室としての利用などを含めて,全庁的に考えるべきと思うがどうか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第8号中関係分及び議案第10号の2件についてでありますが,質疑討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  最後に,陳情第200号 円山と,北海道神宮を含む円山公園宮の森の自然と景観の保全を求める陳情についてでありますが,主なる質疑として,大規模建築物等景観形成指針が10月1日から施行され,建築基準法だけでなく,景観という側面からマンション等高層建築物について働きかけをすることができると思うが,この指針の効力と限界についてどう考えているのか。大規模建築物等景観形成指針実効性を高めるためには,ある程度強制力を持たせる必要があると思うが,どうか。中高層建築物の紛争にかかわる条例が9月から施行されるが,この条例が施行されていたとしたら,市としてはどのような調整があり得たのか。風致地区を守るための緩衝地域について,緑の審議会においてはどのように議論され,また,行政としてはどのように考えているのか。今回のような問題を解決するには,今ある法律や条例以外に,京都市の美観地区のように,高さを制限するとか,市長に届け出をして許可をもらうといった網かけをすることが必要と思うが,どうか。地区計画制度の創設以来,この制度の適用を受けた地区件数及び面積の実績はどの程度か。また,地区計画の適用を受けようとする場合の申請要件成立要件はどうなっているのか。地区計画において制限できる項目としては,どのようなものがあるのか。また,その制限の適用時期はどうなるのか。地区計画なり建築協定を結ぶということは実現の難しい問題であるので,市が今後の方針を提示しながら具体的に進めていくべきと思うが,どうか。宮の森地区に,計画どおり15階のマンションが建つと,眺望,景観が損なわれることになるが,このことについてどのように考えているのか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,都市景観の形成を推進するためには,都市計画法建築基準法等の他の法制度の活用を図るよう景観条例の中でも規定されているので,市としては,そうした他の法制度を駆使しながら景観を形成していきたい。高さや容積率に制限をかけようとするのであれば,建築確認と連動させる制度がより効果的であるので,実績のある地区計画制度が一番適切な方法と考える旨の答弁がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,採択すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,環境消防委員長 井上ひさ子君。  (井上ひさ子登壇) ◎井上ひさ子君 環境消防委員会に付託されました議案4件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成12年度札幌一般会計補正予算(第3号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,今回の補正予算によって増強される高規格救急車が,実際に業務を開始するのはいつごろになるのか。また,その配備を早めることはできないのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第19号 財産取得の件(公園用地)についてでありますが,主なる質疑として,公園用地取得に当たっては,市民からの苦情や相談などはなかったのかとの質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第11号 平成12年度札幌下水道事業会計補正予算(第1号)及び議案第15号 札幌火災予防条例の一部を改正する条例案の2件についてでありますが,質疑討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,厚生委員長 宮村素子君。  (宮村素子登壇) ◎宮村素子君 厚生委員会に付託されました議案5件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第9号 平成12年度札幌国民健康保険会計補正予算(第2号)についてでありますが,主なる質疑として,介護円滑導入給付金2億9,000万円のうち7,700万円で収納対策の強化を図ると聞くが,より効果を高めるためにも,2倍程度の予算を確保すべきではないか。また,残りの給付金については,国に返還しなければならないのか。低迷する国保収納率の向上のため,今回の収納対策は,何に重点を置き,どのような内容で実施されるのか。若年層への広報活動に当たっては,国保制度の理解を深めるための啓蒙やPRに工夫が必要ではないか。また,納付しやすい環境にするため,若年層に対する賦課基準を変えるなど,制度上,何らかの改善ができないのか。介護保険料国保料に上乗せされたことにより,国保の収納状況は厳しくなっているが,6月以降の収納率及び前年度対比はどのようになっているのか。また,10月以降は1号分保険料も賦課され,さらに厳しい状況が予想されるが,収納対策を強化してもなお収納率が低下した場合,どのように対処する考えか。介護保険の2号被保険者については,保険料の滞納により,将来の介護に制限が出てくることから,より適切な説明に努める必要があるのではないか。介護円滑導入給付金は2年間の措置であるが,今後も引き続き交付するよう国に対して働きかけるべきではないか等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第9号は,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第12号 札幌健康づくりセンター条例の一部を改正する条例案についてでありますが,健康づくりセンターの整備については,豊平川より西側の地域に集中しており,配置バランスが偏っているが,今後の整備計画をどのように考えているのかとの質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第12号は,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  最後に,議案第8号中関係分,第13号及び第16号の3件についてでありますが,質疑討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,建設委員長 涌井国夫君。  (涌井国夫登壇) ◎涌井国夫君 建設委員会に付託されました議案4件及び陳情1件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第17号 仮称第5清掃工場新築(その1)工事請負契約締結件議決変更の件についてでありますが,主なる質疑として,工事請負契約にかかわる労務単価について,国の考え方に準じて変更されたと聞くが,新旧単価の金額はそれぞれ幾らになるのか。また,減額変更された労務単価には,積雪寒冷地である北海道賃金実態が反映されているのか。当該工事における請負代金について,元請業者から下請業者に対してどのように配分されているのか。また,減額変更により,下請業者賃金減少が懸念されることから,代金支払いが適正に行われているか把握するため,賃金実態を調査すべきではないか。減額変更により生じた1億2,760万円について,本市中小企業景気浮揚策として,13年度事業前倒し費用に充当してはどうか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,元請業者との契約締結に当たっては,下請業者との契約締結代金支払い等が適正に行われるよう指導している旨の答弁がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第17号は,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第8号中関係分,第14号及び第20号の3件についてでありますが,質疑討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  最後に,陳情第196号 厚別清掃工場廃止に伴う地域熱供給代替熱源に関する陳情についてでありますが,主なる質疑として,代替熱源について基本的な方向性を見出すため検討を行っているとのことだが,どのようなメンバーが参加して検討が行われているのか。また,ごみ処理など清掃事業の観点から,厚別清掃工場廃止後の代替熱源について,環境局はどう考えているのか。地域暖房環境対策として導入された経緯があることから,代替熱源も,コストに縛られず,環境に配慮した,自然に優しいエネルギーを活用してはどうか。代替熱源検討結果について,十分な情報提供を行うべきと思うが,熱供給を受けている当該地域住民に対して,どのように周知する考えか。バイオマスエネルギーについて,環境保全の観点から,代替熱源の候補の一つとして調査研究を行うべきではないか。バイオマスエネルギーのうち,生ごみ等を利用したバイオガスについて,他都市ではどの程度検討されているのか。また,本市は,バイオガス代替熱源の一つとして検討する考えはあるのか。本市ごみ資源化工場において年間約2万6,000トンのRDFが生産されると聞くが,代替熱源として使用される場合,厚別地区熱供給を賄うことは可能か。RDFを使用する施設では,有害物質発生抑制装置の設置や焼却灰の処理費用等,多額の経費が必要と思うが,採算性についてどのように考えているのか。RDFは,プラスチックを含むことから,燃焼時にダイオキシンの発生が予想されるが,排ガス中の濃度についてどのような調査を行っているのか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,バイオガスは,供給の安定性経済性及び環境性に課題があり,厚別地区代替熱源に適用することは困難だが,RDFを含む広い意味でのバイオマスエネルギー検討対象になると考える。また,情報公開については,代替熱源方向性について事業者である北海道地域暖房や本市内部調整がついた段階で,事業者と協議しながら進めたい旨の答弁がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,陳情第196号は,全会一致,採択すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,経済公営企業委員長 高橋克朋君。  (高橋克朋登壇) ◎高橋克朋君 経済公営企業委員会に付託されました議案2件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成12年度札幌一般会計補正予算(第3号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,デジタル系産業支援センターでは,情報技術を活用した事業を行う者に対し,低廉な家賃で貸し室事業を行うと聞くが,本市での開業を入居条件とすべきではないか。また,同センター支援を受けて成長した情報関連企業集積拠点札幌テクノパークに近い新札幌地区に新たに設けるべきと思うがどうか等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第8号中関係分は,全会一致,可決すべきものと決定をいたしました。  次に,議案第21号 札幌商店街緊急活性化事業補助金交付条例案についてでありますが,主なる質疑として,本条例案が定める補助対象事業中,条例の目的を達成するために行うその他の事業とは,具体的にどのような事業を想定しているのか。本条例案では補助率を定めていないが,どの程度の補助率となるのか。本市には既に中小企業等振興条例があり,事業別補助金交付や融資が行われているが,当該条例による商店街への支援では不十分と考えているのか。商店街に対する本市の現行の補助制度では,今回の条例案で想定されている事業補助の対象とならないのか。補助制度以外の商店街振興施策や個々の商店に対する支援施策について,本市はどのように取り組んでいるのか。本市商店街等トータルサポート事業は,補助申請件数が少なく,十分に活用されていないが,その理由は何か。また,現行制度を検証し,事業立ち上げに対する支援強化補助限度額増額等を行い,商店街が利用しやすい制度に改善すべきではないのか。地域経済に多大な影響を持ち,高齢化社会での役割も大きい既存の商店街への対応を抜本的に強化し,活性化を促す必要があると思うがどうか等の質疑がありました。  これらに対し,提案者から,現行の補助制度では個々の商店街に十分な支援が行き届いておらず,補助額の充実と柔軟な運用が可能な実効性のある条例が必要と考え,本件を提案した等の答弁がありました。  また,理事者から,商店街の実情に合った支援制度を構築するため,商店街懇談会を開催する等,支援に対する要望を的確に把握した上で,制度改善に努めていきたいと考えている等の答弁がありました。  引き続き,討論を行いましたところ,自民党・山田委員から否決すべきものとの立場で,共産党岩村委員から可決すべきものとの立場で,それぞれ意見の表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,議案第21号は,賛成少数で否決すべきものと決定をいたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) ただいまの各委員長報告に対し,質疑はありませんか。
     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) 質疑がなければ,討論に入ります。  通告がありますので,順次発言を許します。  まず,山田一仁君。  (山田一仁登壇) ◆山田一仁君 私は,民主党議員会公明党議員会新政クラブ及び自由民主党議員会の4会派を代表し,本会議荒川尚議員外10名の議員から提案されております議案第21号 札幌商店街緊急活性化事業補助金交付条例案に反対する立場から,討論をいたします。  最近の個人消費の低迷の中にあって,市内の商店街は大変厳しい状況にあります。こうした中でも,みずから奮起し,いろいろな知恵を出し合い,頑張っている商店街がたくさんあります。商店街地域で果たしている役割にかんがみ,アドバイザーの派遣や資金的な支援など,さまざまな視点から積極的に支援を行っていくべきと考えます。  しかしながら,本条例案の内容を見ますと,補助率を定めていないことから,事業費のほぼ全額を補助金に頼った事業展開も考えられ,事業の継続的な実施が困難になることから,補助金を支出した効果が薄くなることが懸念されます。  私は,現行の中小企業等振興条例のもとで,制度の充実強化を図っていけば,商店街に対する支援が十分に可能であると考えております。  したがいまして,この札幌商店街緊急活性化事業補助金交付条例案を否決すべきものと考えます。  なお,支援制度の運用に当たっては,商店街の置かれている大変厳しい状況を考慮しながら,補助限度額の増額や事業規模の拡大など,支援制度の充実と効果的な執行を要望いたしまして,反対討論を終わります。 ○議長佐藤美智夫君) 次に,岩村よね子君。  (岩村よね子君登壇) ◆岩村よね子君 私は,日本共産党を代表して,議案第21号 札幌商店街緊急活性化事業補助金交付条例案を可決すべきものとの立場から,簡潔に討論します。  9月21日の本会議における荒川議員の提案説明でも触れたように,本条例案は,長引く不況と,政府の大手商業資本優先の,いわゆる規制緩和政策などによって苦境に立たされている商店街の現状を踏まえ,緊急にその活性化を図ろうとするものであり,商店街のさまざまな取り組みに対して,市が思い切った補助を行うことで,商店街が消費者とのつながりを広げ,高齢者や障害者にも優しい,地域住民の交流の場として発展するよう促そうとするものです。  今日,商店街を取り巻く状況がいかに厳しいものであるかは,9月28日,宮川議員の代表質問の中でも指摘したように,97年と91年を比較した本市産業別商業概況調査によって,従業員9人以下の小売店が6年間で2,144店,17.4%も減少していること,とりわけ自転車小売業が42.8%減,金物・荒物小売業が38.6%減,食料品小売業が28.2%減となっていることなどに端的にあらわれております。  宮川議員が,代表質問で,不況のもと,商店街を形づくる小規模な小売店が急激に閉店に追い込まれている実態を踏まえて,新たな商店街振興策を求めたのに対して,千葉助役は,商店街を取り巻く環境が大変厳しい状況にあるとの認識を示した上で,今後とも,商店街等が積極的に取り組む事業に対しては幅広く支援していきたいと答弁されました。また,10月2日の経済公営企業委員会でも,理事者から,現行補助制度の改善が必要との答弁がありました。  それを具体化したのが,まさに今回の緊急活性化条例です。  従来の延長線上の対応では,商店街の衰退を防ぐことができないことは既に明らかであり,3年間の時限措置としての本条例案に基づく事業が契機となって,商店街の新たなにぎわいに向けた第一歩が踏み出されるなら,本市の街づくりや地域経済の上でもその効果は大きいものと考えます。  委員会では,自民党など与党会派から,丸々の補助商店街の市への依存を強めることになるかのような意見がありましたが,条例補助額の限度額を設けており,全商店街活性化のための取り組みを具体化し,満度に補助を申請したとしても,3年間で5億円程度と見込まれる今回の緊急活性化補助が,127商店街補助依存体質を助長するなどということは考えられません。  また,本市の財政上,問題ありとの意見もありましたが,今回の補正予算に盛り込まれたIT関連の新規事業デジタル系産業支援センターに,今後,年間約1億円の市費投入が行われることと対比して見るとき,地域経済と市民生活を支える全市の商店街の危機打開のために,緊急に年間2億円程度を支出することは当然と考えるものです。  競い合ってのスーパーの進出で地元商店街が壊され,そのスーパーが撤退したら何もなくなって,高齢者などが日常生活にも事欠く状況まで起きている今日,住民生活に必要な食料品や日用品等の確保のためにも,改めて街づくりの中で地域商店街の役割が見直されているだけに,中小業者の願いにこたえて緊急に商店街活性化を図ろうとする本条例案を可決すべきことを重ねて主張して,討論を終わります。(拍手) ○議長佐藤美智夫君) 以上で,討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第21号を問題といたします。  本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,議案第21号は否決されました。  次に,議案第8号から第20号まで,並びに陳情第196号及び陳情第200号の15件を一括問題といたします。  議案13件を可決することに,陳情2件を採択することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案13件は可決することに,陳情2件は採択することに決定されました。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 次に,日程第2,議案第22号及び諮問第1号の2件を一括議題といたします。  いずれも,市長の提出によるものであります。  提案説明を求めます。  桂市長。  (市長桂 信雄君登壇) ◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案1件及び諮問1件につきまして,ご説明申し上げます。  まず,議案第22号は,教育委員会委員任命に関する件であります。  本市教育委員会委員のうち,國島峯夫及び牧口準市の両氏は,来る10月10日をもって任期満了となりますので,牧口準市氏につきましては引き続き任命することを適当と認め,また,國島峯夫氏の後任者といたしまして矢野義和氏を任命することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。  牧口準市氏は,札幌地方裁判所等に勤務された後,昭和44年4月に弁護士の登録をされ,昭和63年10月から本市教育委員会委員に就任されている方であります。  矢野義和氏は,長年,教職に携わり,札幌市立福井野中学校長,本市教育委員会教育次長等を歴任され,本年8月まで札幌市青少年科学館長をされていた方であります。  両氏とも,人格,識見ともに高く,教育委員会委員として適任と考えるものであります。  次に,諮問第1号は,人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。  本市を職務区域とする人権擁護委員であります小山田伸道,菊地克保,黒田幸雄,近藤満里子,佐藤トモの5氏は来る10月31日をもって,また,堺 ゆき子,鈴木貞司,田原國雄,戸来信一,三浦俊三の5氏は来る12月31日をもってそれぞれ任期満了となりますので,黒田幸雄,近藤満里子,堺 ゆき子,鈴木貞司,田原國雄,戸来信一,三浦俊三の7氏につきましては引き続き推薦することを適当と認め,また,佐藤トモ氏の後任者といたしまして小松禮子氏を,菊池克保氏の後任者といたしまして馬場政道氏を,小山田伸道氏の後任者といたしまして山田 剛氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため,本案を提出したものであります。  黒田幸雄氏は,長年,札幌営林局,北海道営林局等に勤務され,また,札幌高齢・退職者団体連合事務局次長等を歴任され,平成3年9月から人権擁護委員に就任されている方であります。  小松禮子氏は,長年,心理学教育・研究に携わってこられ,現在は,札幌家庭裁判所家事調停委員をされている方であります。  近藤満里子氏は,長年,札幌家庭裁判所家事調停委員及び参与員をされており,平成6年10月から人権擁護委員に就任されている方であります。  堺 ゆき子氏は,北海道女性の生涯学習促進事業企画委員会委員等,長年にわたり女性問題に携わってこられ,平成10年1月から人権擁護委員に就任されている方であります。  鈴木貞司氏は,昭和47年4月に弁護士の登録をされ,札幌弁護士会副会長等を歴任後,平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。  田原國雄氏は,長年,法務局に勤務され,釧路地方法務局次長等を歴任の後,平成5年に司法書士の登録をされ,平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。  戸来信一氏は,長年,法務局に勤務され,釧路地方法務局次長等を歴任の後,現在は,札幌家庭裁判所家事調停委員及び参与員をされており,平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。  馬場政道氏は,昭和57年に弁護士の登録をされ,現在は,日本弁護士連合会人権擁護委員会副委員長及び札幌家庭裁判所家事調停委員をされている方であります。  三浦俊三氏は,長年,法務局に勤務され,札幌法務局岩見沢支局長等を歴任の後,平成6年12月から人権擁護委員に就任されている方であります。  山田 剛氏は,長年,北海道札幌土木現業所等に勤務されており,また,現在,連合北海道札幌地区連合会会長等をされている方であります。  以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。 ○議長佐藤美智夫君) これより,質疑及び討論の通告がありませんので,採決に入ります。  議案第22号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案第22号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに決定されました。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) お諮りします。  本日の会議はこれをもって終了し,明10月4日から25日までは委員会審査等のため休会とし,10月26日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  ――――――――─――――――――― ○議長佐藤美智夫君) 本日は,これで散会いたします。  ――――――――─―――――――――      散 会 午後1時38分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議長           佐   藤   美 智 夫  署名議員         笹   出   昭   夫  署名議員         柿   崎       勲...