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平成11年第 3回定例会−10月04日-06号

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  1. 札幌市議会 1999-10-04
    平成11年第 3回定例会−10月04日-06号


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    最終取得日: 2024-09-10
    平成11年第 3回定例会−10月04日-06号平成11年第 3回定例会                平成11年    第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 6 号 )                平成11年10月4日(月曜日)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇議事日程(第6号)  開議日時 10月4日 午後1時 第1 議案第8号から第19号まで及び議案第21号から第25号まで(市長提出)  議案第26号及び議案第27号(共産党所属議員全員提出)  陳情第49号及び陳情第63号   (21件に対する委員長報告等)           ―――――――――――――――――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)  議案第9号 平成11年度札幌市団地造成会計補正予算(第1号)  議案第10号 平成11年度札幌市基金会計補正予算(第1号)
     議案第11号 平成11年度札幌市公債会計補正予算(第2号)  議案第12号 平成11年度札幌市下水道事業会計補正予算(第1号)  議案第13号 札幌市少子化対策臨時特例交付金事業基金条例案  議案第14号 財産の処分の件(流通業務団地用地)  議案第15号 札幌市区の設置等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第16号 札幌ドーム条例案  議案第17号 札幌市土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第18号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案  議案第19号 札幌市長期総合計画審議会条例等の一部を改正する条例案  議案第21号 財産の取得の件(構築物)  議案第22号 財産の取得の件(公園用地)  議案第23号 財産の取得の件(都市環境緑地用地)  議案第24号 町の区域を変更する件  議案第25号 市道の認定及び変更の件  議案第26号 札幌市福祉除雪事業条例案  議案第27号 札幌市融雪施設設置費補助条例案  陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情  陳情第63号 札幌市ホームヘルプサービス事業の改善を求める陳情 (追加)議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)に対する修正案 (追加)議案第11号 平成11年度札幌市公債会計補正予算(第2号)に対する修正案 追加日程 意見書案第1号 東海村原子燃料加工施設「臨界事故」に関する意見書  決議案第1号 米国の臨界前核実験に抗議し,即時停止を求める決議           ―――――――――――――――――――――――─ 〇出席議員(68人) 議長          佐 藤 美智夫 君 副議長         川口谷   正 君 議員          長 内 直 也 君 議員          五十嵐 徳 美 君 議員          村 松 正 海 君 議員          山 田 一 仁 君 議員          近 藤 和 雄 君 議員          村 上 勝 志 君 議員          藤 原 廣 昭 君 議員          三 浦 英 三 君 議員          青 山 浪 子 君 議員          坂 本 恭 子 君 議員          岡   千 陽 君 議員          恩 村 一 郎 君 議員          小 林 郁 子 君 議員          松 浦   忠 君 議員          高 橋 克 朋 君 議員          勝 木 勇 人 君 議員          鈴 木 健 雄 君 議員          堀 川 素 人 君 議員          横 山 光 之 君 議員          大 嶋   薫 君 議員          小 野 正 美 君 議員          涌 井 国 夫 君 議員          本 郷 俊 史 君 議員          高 橋   功 君 議員          岩 村 よね子 君 議員          熊 谷 憲 一 君 議員          宮 川   潤 君 議員          井 上 ひさ子 君 議員          馬 場 泰 年 君 議員          宮 村 素 子 君 議員          笹 出 昭 夫 君 議員          三 上 洋 右 君 議員          道 見 重 信 君 議員          上瀬戸 正 則 君 議員          原 口 伸 一 君 議員          畑 瀬 幸 二 君 議員          大 西 利 夫 君 議員          義 卜 雄 一 君 議員          武 藤 光 惠 君 議員          小 川 勝 美 君 議員          田 中 昭 男 君 議員          山 口 た か 君 議員          千 葉 英 守 君 議員          村 山 優 治 君 議員          宮 本 吉 人 君 議員          武 市 憲 一 君 議員          大 越 誠 幸 君 議員          猪 熊 輝 夫 君 議員          西 村 茂 樹 君 議員          森   健 次 君 議員          柿 崎   勲 君 議員          小 田 信 孝 君 議員          生 駒 正 尚 君 議員          飯 坂 宗 子 君 議員          福 士   勝 君 議員          高 橋 忠 明 君 議員          常 本 省 三 君 議員          柴 田 薫 心 君 議員          小 谷 俵 藏 君 議員          加 藤   齊 君 議員          澤 木 繁 成 君 議員          伊与部 敏 雄 君 議員          湊 谷   隆 君 議員          常 見 寿 夫 君 議員          本 舘 嘉 三 君 議員          荒 川 尚 次 君  ――――――――─――――――――― 〇欠席議員(なし)  ――――――――─――――――――― 〇説明員 市長          桂   信 雄 君 助役          魚 住 昌 也 君 助役          大 長 記 興 君 助役          千 葉 瑞 穂 君
    収入役         高 橋   登 君 交通事業管理者交通局長 片 桐 政 美 君 水道事業管理者水道局長 瓜 田 一 郎 君 総務局長        佐々木 喜 四 君 企画調整局長      高 橋 賢 治 君 財政局長        植 田   浩 君 市民局長        三 井   尚 君 保健福祉局長      舘 美 武 弘 君 環境局長        平 田 匡 宏 君 経済局長        小 川 敏 雄 君 建設局長        浅 沼 勝 利 君 都市局長        本 間 博 昭 君 下水道局長       小 西 十四夫 君 市立札幌病院長     中 西 昌 美 君 消防局長        石 原 昭 一 君 教育委員会委員     村 田 忠 良 君 教育委員会教育長    山   恒 雄 君 選挙管理委員会委員長  関 口 英 一 君 人事委員会委員長    朝 倉   賢 君 人事委員会事務局長   古 田 勝 榮 君 監査委員        日 野 晃 輔 君 監査事務局長      羽 田   勲 君  ――――――――─――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長        植 田 英 次 君 事務局次長       坪 田 玲 二 君 総務課長        山 内   馨 君 議事課長        福 島 康 則 君 調査係長        塩 澤 正 樹 君 資料係長        岩 谷 隆 博 君 議事係長        細 川 正 人 君 記録係長        阿 部 吉 秀 君 委員会一係長      木 村 義 広 君 委員会二係長      吉 野   豪 君 書記          佐 藤 比登利 君 書記          高 佐 三緒子 君 書記          山 本 扶 美 君 書記          松 田 寛 司 君 書記          池 田 章 宏 君 書記          柴 井   康 君  ――――――――─―――――――――  〔午後1時開議〕 ○議長(佐藤美智夫君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,67人であります。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) 本日の会議録署名議員として馬場泰年君,荒川尚次君を指名します。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(植田英次君) 報告いたします。  本日の議事日程及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。  以上でございます。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) これより,議事に入ります。  日程第1,議案第8号から第19号まで及び議案第21号から第27号まで,並びに陳情第49号及び陳情第63号の21件を一括議題といたします。  委員長報告を求めます。  まず,総務委員長 義卜雄一君。  (義卜雄一君登壇) ◎義卜雄一君 総務委員会に付託されました議案8件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分及び議案第11号 平成11年度札幌市公債会計補正予算(第2号)についてでありますが,両議案に対しては,本委員会において,荒川委員及び熊谷委員から,コンベンションセンター建設設計費追加の削除に伴う財源等の修正案が提出されましたので,あわせてご報告いたします。  主なる質疑として,コンベンションセンター建設の設計変更については,ホテル業界から要望もあったようだが,変更に至るまでの経緯を明らかにすべきではないのか。また,規模の変更による財政的な影響や今後の事業見通しについて,どのような検討が行われてきたのか等の質疑がありました。  続いて,討論を行いましたところ,共産党・熊谷委員から議案第8号中関係分及び議案第11号に反対,両議案に対する修正案に賛成の立場で意見の表明がありました。  引き続き,採決を行いましたところ,修正案については,賛成少数で否決し,議案第8号中関係分及び議案第11号の2件については,いずれも賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第16号 札幌ドーム条例案についてでありますが,主なる質疑として,札幌ドーム利用料金を他都市のドームと比較して安目に設定するとともに,条例ではその上限のみを定めることとした意図はどのようなものか。また,当該料金による将来的な収支見通しなどはどうなっているのか。施設の管理運営を委託する株式会社札幌ドームの経営状況については,市民にわかりやすい形で公表していくべきと考えるが,どうか。ドームの運営について,外部からの評価や市民の意見,要望などを取り入れる仕組みについても検討を進めていくべきではないのか。オープンアリーナについては,本市の貴重な財産と言えるものであり,市民が広く利用できるものにすべきと思うが,どうか。駐車場利用料については,収支や利用の状況を見きわめながら必要に応じて見直すなど,柔軟な料金設定をすべきと考えるが,どうか。札幌ドーム想定稼働率は,他都市のドームと比較した場合,どのようになっているのか。プロスポーツなどを除いた大規模イベント通年継続開催については,どの程度期待できると見込んでいるのか。イベント誘致に向けた取り組みのうち,プロ野球の試合開催等について,球団関係者との間ではどのような話し合いが行われているのか。本市はコンサドーレ札幌に対する支援を行ってきたが,チームが札幌ドームで試合を行う場合の利用料金については,どのように考えているのか。株式会社札幌ドームへの委託料は,市民がより安い料金で施設を利用するための支出と考えれば,これに合った名称にすることもできるのではないか。今後,札幌ドームに大規模イベントを誘致し収益を上げていくためには,コミュニティドームなどとのすみ分けを明確にするとともに,企業的発想に基づいた取り組みが重要と考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第19号 札幌市長期総合計画審議会条例等の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,附属機関等への女性委員登用長期在職委員重複委員の解消に向けた取り組みは,どこまで進んでいるのか。委員の市民公募に関しては,どのような方針のもとで具体的な取り組みを進めようとしているのか。附属機関等の会議については,原則として公開すべきものと考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第21号 財産の取得の件(構築物)についてでありますが,主なる質疑として,今回,取得の対象となっている構築物は,現在,民間で保有している財産を本市が取得するものかとの質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第10号,第15号及び第24号の3件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) 次に,文教委員長 宮川 潤君。  (宮川 潤君登壇) ◎宮川潤君 文教委員会に付託されました議案2件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,今回の少子化対策臨時特例交付金にかかわる補正予算の中には私立幼稚園に対する事業も含まれているが,その基本的な考え方,具体的な事業内容はどのようなものか。また,その予算は,一つの幼稚園平均でどのくらいになるのか。私立幼稚園少子化対策臨時特例交付金を交付することにした理由は何か。緊急地域雇用対策関連の事業について,教育委員会全体では,幾つの事業を予定し,雇用機会の創出効果がどの程度になると考えているのか。情報教育支援デスク事業については,どのような目的,内容で実施されるのか。また,今後,子供たちの学習にコンピューターをどのように活用しようと考えているのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第18号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,本市における温水プール整備計画はどのようなものか。また,中央区,北区,南区の3区については,いわゆる公的温水プールであるが,これらの区について,市営温水プールを設置する考えはあるのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) 次に,環境消防委員長 堀川素人君。  (堀川素人君登壇) ◎堀川素人君 環境消防委員会に付託されました議案4件及び陳情1件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,消防指令システムを更新する際の基準はどのようになっているのか。また,この時期に更新を行う理由は何か。更新作業中に重大な障害が発生した場合の対応はどのようになっているのか。現行システムと新しいシステムとの機能上の違いは何か。債務負担行為で予算計上されているが,細かい内訳や積算根拠を明らかにすべきではないのか。また,発注に当たっては,指名競争入札を行う考えはあるのか。緊急雇用対策関連での自然環境に関する調査事業については,NPOと連携をとって進めるべきと考えるがどうか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第22号 財産の取得の件(公園用地)及び議案第23号 財産の取得の件(都市環境緑地用地)についてでありますが,主なる質疑として,仮称五天山公園及び仮称茨戸川緑地については,どのぐらいの年数で残りの用地を取得する見込みなのか。仮称五天山公園について,取得用地の価格設定は公平であるのか。また,地元の要望が多いパークゴルフ場については,早目に整備すべきではないのか。採石場であった五天山は水はけが心配されるが,どのような雨水処理の計画を持っているのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第12号 平成11年度札幌市下水道事業会計補正予算(第1号)についてでありますが,質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情についてでありますが,主なる質疑として,多少なりとも環境への懸念があるならば,専門家による調査を実施し,生態系への影響の有無について科学的に立証し,市民の不安を取り除くべきではないのか。地域の話し合いだけでは解決は難しいので,安全性を立証して早期に着工すべきではないのか。昨年の議会でも科学的調査に関して議論されているが,半年の間にどのような対応を行ったのか。また,生態系への影響について科学的数値を公表した上で,賛成派・反対派の話し合いを持つべきではないのか。この問題の解決のためには,パークゴルフ場が少ない豊平区における今後の整備計画の方向性を示すことが必要ではないのか。専門家の意見については,政策決定に重大なかかわりがあるので,意見を聞いた専門家の氏名を明らかにすべきではないのか。環境影響調査は行わないとのことだが,この結論に至った経過について,陳情者や自然保護団体に対して説明を行ったのか。また,調査は,陳情者等の強い要望であるが,再度,実施を検討する考えはないのか。住民間の意見対立が大きな問題になっているので,ゆっくり時間をかけて解決を図り,強制着工はすべきでないと考えるが,どうか。西岡公園及びその周辺については,地域の意向を把握して,今後,利用計画をきちんと立てることが必要ではないのか。現在キャンプ場として使われている場所にパークゴルフ場を設置することは,自然破壊につながらないと判断してよいのか。西岡公園へのパークゴルフ場の設置について,今後どのように考えていくのか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,6人の有識者に意見を伺ったが,全員が科学的調査を実施することは困難であるとの意見であり,また,裸地に芝生を張る程度ならば環境への影響はほとんどないとの意見が多数であったことから,環境影響調査は必要がないと判断した。委員会の審査結果を踏まえて,地域の意見調整を速やかに行い,早期にパークゴルフ場ができるよう努力していきたい旨の答弁がありました。  続いて,討論を行いましたところ,自民党,民主党,公明党及び新政クラブを代表して,自民党・長内委員から,生態系への影響については,ほとんどないという専門家の意見が多数を占めていることから,自然破壊に直接つながらないと判断されるため,不採択の取り扱いが妥当であると考える,しかしながら,パークゴルフ場としての立地条件や西岡公園整備の経過から判断すると,予定地への立地は,ほかの場所への立地等も含め,多方面からの慎重かつ総合的な検討が必要であると考える旨の,また,共産党・岡委員から,住民の賛否が分かれているので,もっと時間をかけて両方の思いを酌み取る方法を見出す必要があり,今,議会が採決を行うというやり方は,住民間の対立,トラブルを正しく解決することの障害をつくり出すことになる,また,パークゴルフ場をつくらないでほしいという陳情の願意は,当局の今後の対応とも合致しており,採択にすべきである旨,それぞれ意見の表明がありました。  引き続き,採決を行いましたところ,賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) 次に,厚生委員長 小野正美君。  (小野正美君登壇) ◎小野正美君 厚生委員会に付託されました議案4件及び陳情1件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分及び議案第13号 札幌市少子化対策臨時特例交付金事業基金条例案についてでありますが,主なる質疑として,少子化対策臨時特例交付金の配分に伴う事業と,本市の次期5年計画における少子化対策との整合性を,どのように確保していく考えか。少子化の原因を探る市民アンケートの結果を踏まえ,少子化対策臨時特例交付金事業基金を今後どのように活用していくのか。また,今回の交付金をきっかけとして,保育料の値下げなど,市民要望に対応した少子化対策を実施すべきと思うが,どうか。少子化対策臨時特例交付金に基づく事業は,雇用・就業機会の創出も目的とするため,早期に実施する必要があるのではないか。現在,子育てを行っている母親などから,少子化対策を目的とした基金の活用方策について提案を受ける考えはないのか。本市の出生数全体に占める第2子目以降の割合が大幅に減少しているため,2人目の子供を持つ意思の形成を図る子育て支援策が必要ではないのか。安心して子供を産み育てることができるよう,保育所の適正な入所定員に配慮しつつ,早急に待機児童の完全な解消を図るべきと思うが,どうか。本市の深刻な少子化の状況を非常事態と受けとめ,子育て環境の大幅な改善に早急に取り組むべきと考えるが,どのように認識しているのか。少子化対策の一貫として,保育行政を今後どのような長期的展望に立って推進していく考えなのか。高齢者や障害者に対し福祉サービスの利用援助などを行う地域福祉生活支援センター事業では,人員体制のあり方や本市の役割をどう考えているのか。また,対象者からの相談を受けて福祉サービスの契約を結ぶ専門員や,金銭管理などを補助する生活支援員の研修体制は,どうなっているのか。地域福祉生活支援センターと同様に,高齢者や障害者を対象とする相談窓口が相互に連携を図り,市民にわかりやすい窓口体制にすべきと思うがどうか等の質疑がありました。  これらに対して,理事者から,少子化対策臨時特例交付金による事業では,当面,年度当初の保育所入所待機児童の解消策を中心とし,次期5年計画で年度途中における待機児童も早期に解消できるよう検討していきたい等の答弁がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第8号中関係分及び議案第13号は,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第26号 札幌市福祉除雪事業条例案及び議案第27号 札幌市融雪施設設置費補助条例案についてでありますが,主なる質疑として,従来ボランティアが行っている高齢者世帯などの玄関から公道までの通路等の除雪を行政が担うのは,助け合いの意識に基づく地域コミュニティーの形成を阻害することとなるのではないか。自力で除排雪が困難な高齢者世帯などがすべて低所得者層とは限らないが,今回の福祉除雪事業条例案では利用料を一律に無料としているのはなぜか。早急に市内全地区に福祉のまち推進センターを設置し,ボランティアによる除雪サービスの普及を図るべきと思うが,本市はどのように支援をしていく考えなのか。行政が担うべき福祉除雪の範囲について,本市はどう考えているのか。福祉除雪事業条例案では,玄関先から道路に通じる通路の除排雪や屋根の雪おろしなどを対象としているが,本市の福祉除雪はそれらを対象としないのか。公道部分の間口除雪を早急に事業化すべきと考えるが,具体的な実施時期はいつになるのか。融雪施設設置費の半額を補助しても,低所得者層には施設の維持費が大きな負担となるため,一定の所得がある世帯に補助対象が偏るのではないか。個人の敷地内の融雪施設に補助金を支出するのは,行政が個人の財産形成を援助することとなるが,こうした助成のあり方を本市はどう考えているのか。除雪事業に行政がどこまで責任を持つべきか,さまざまな場で市民の議論を広く求める必要があると思うが,今後どう取り組んでいくのか等の質疑がありました。  これらに対して,提案者から,高齢者や障害者の冬期間の生活を確保するため,敷地内の通路などの除雪や融雪施設設置費の補助制度は欠かせないものであると考え,当該条例案を提案した等の答弁がありました。  また,理事者から,行政が福祉除雪として行う範囲は公道部分の間口除雪と考えており,敷地内の通路などの除雪は,ボランティアを活用し,地域の支え合いを支援していく等の答弁がありました。
     引き続き,討論を行いましたところ,自民党・近藤委員,民主党・藤原委員及び市民ネットワーク・山口委員から議案2件を否決すべきものとの立場で意見の表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,議案第26号及び議案第27号は,賛成少数で否決すべきものと決定いたしました。  最後に,陳情第63号 札幌市ホームヘルプサービス事業の改善を求める陳情についてでありますが,主なる質疑として,全身性重度障害者に対する本市の公的介護サービス事業の現状は,どのようになっているのか。障害者のみを対象とした新たなホームヘルプサービス事業運営要綱の制定に合わせ,ヘルパー派遣時間数の制限規定は撤廃すべきと思うが,どうか。厚生省は全国の自治体に対し,ホームヘルパー派遣事業における派遣時間数の上限を撤廃するよう指導しているが,本市はどのように受けとめているのか。利用者が推薦する介護人をホームヘルパーとして登録し専属的に派遣する自薦ヘルパー方式の意義と必要性について,どう認識しているのか。また,自薦ヘルパー方式の導入に際してはどのような問題点があり,本市での導入時期についてはいつごろを目途としているのか。男性の障害者に対する異性介助の問題を解消するため,今後は,公的な責任で男性ヘルパーの確保に取り組むべきと思うがどうか等の質疑がありました。  これらに対し,理事者から,自薦ヘルパー方式については,今後,ヘルパーの資格要件や雇用関係などの課題について関係団体とも十分に協議し,新年度実施を目途に導入に向けて努力をしていく。また,ヘルパー派遣時間数の制限規定については,ヘルパーの供給体制や予算の範囲内での執行などの制約もあるが,他の政令指定都市の状況なども勘案し,今後,撤廃の方向で検討していきたい等の答弁がありました。  討論はなく,採決の結果,陳情第63号は,全会一致,採択すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) 次に,建設委員長 鈴木健雄君。  (鈴木健雄君登壇) ◎鈴木健雄君 建設委員会に付託されました議案5件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,本議案に対しては,本委員会において,武藤委員及び井上委員から,コンベンションセンター建設設計費の追加を削除する内容の修正案が提出されましたので,あわせてご報告をいたします。  主なる質疑として,コンベンションセンター建設設計費の追加に当たって,今回,1億4,100万円もの補正予算を組んでいるが,実施設計にこれだけの補正を要する理由は何か。また,これだけ大規模な事業を行うのであれば,具体的な事業費を明らかにすべきではないか。過日の新聞報道において,東札幌地区の開発整備に係る総事業費を途中で390億円に削減したとあったが,実際にこのような事実があったのか。厳しい財政状況の中で,このような大型開発に市費を投入するべきではないと考えるが,本事業を進めるに当たって,本市はどのような見解を持っているのか。コンベンションセンターの建設に当たっては,コストの縮減を優先させるのではなく,将来の展望を見据えた十分な施設整備が必要ではないのか。当該施設の建設は,国のリーディング・プロジェクトにも指定されているが,当初の予定どおり,平成14年度中に完成し,平成15年度にはオープンできるのか。今回の補正予算には,仮称)平和大橋の整備費が5億3,600万円計上されているが,具体的な工事内容はどのようになっているのか。また,平成8年に完成予定の事業が大幅におくれている理由は何か等の質疑がありました。  次に,討論を行いましたところ,共産党・武藤委員から議案第8号中関係分に反対,修正案に賛成の立場で意見の表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,修正案については,賛成少数で否決し,議案第8号中関係分については,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第17号 札幌市土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,今回,清算が完了した厚別駅前と屯田の2地区においては,当初のスケジュールどおり順調に事業が進捗したのか。既に開発行為が行われている土地で新たな区画整理事業が実施された場合,清算金の支払い段階で,地権者に対して何らかの軽減措置が必要ではないのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第17号は,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  最後に,議案第9号,第14号及び第25号の3件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) 次に,経済公営企業委員長 笹出昭夫君。  (笹出昭夫君登壇) ◎笹出昭夫君 経済公営企業委員会に付託されました議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)中関係分につきまして,その審査結果をご報告いたします。  主なる質疑として,新札幌型産業創出育成事業は,雇用対策として緊急性があるとは思えないが,どのような理由で国の緊急地域対策特別交付金事業として選定されたのか。また,ベンチャー企業等を優先して支援をするとした国の中小企業政策審議会の答申を先取りしたものなのか。市内企業の技術名鑑制作に当たっては,単なる企業紹介にとどまらず,企業が開発までに努力した過程を掲載するなど,雇用創出につながる工夫が必要ではないか。また,製造業保有技術調査で得られた企業情報を掲載するとのことだが,すぐれた技術や製品を開発した場合は企業秘密とされることが多いと考えられ,役立つ情報が得られないのではないか。中小企業の雇用改善のためには,業績向上による雇用意欲の増大が必要なことから,企業単独では困難な販路拡大に焦点を絞り,本市の支援策を考えるべきではないか。また,若者の技術系職業への関心を高め,雇用拡大を図る方策を検討すべきと思うが,どうか。コールセンタービジネス企業の事業立ち上げを積極的に支援し,本市の経済活性化の核とすると聞くが,現在検討している支援策の概要はどのようなものか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,議案第8号中関係分は,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で,報告を終わります。 ○議長(佐藤美智夫君) ただいまの各委員長報告に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤美智夫君) なければ,質疑を終結します。  ここで,議案第8号 平成11年度札幌市一般会計補正予算(第2号)に対する修正案及び議案第11号 平成11年度札幌市公債会計補正予算(第2号)に対する修正案の,修正案2件が提出されておりますので,あわせて議題といたします。  いずれも,共産党所属議員全員の提出によるものであります。  提案説明を求めます。  小川勝美君。  (小川勝美君登壇) ◎小川勝美君 私は,ただいまから,日本共産党の11名の議員を代表して,今回,私外10名が共同して提出しました議案第8号 99年度札幌市一般会計補正予算(第2号)及び議案第11号99年度札幌市公債会計補正予算(第2号)の修正案について,簡潔にその趣旨を説明させていただきます。  私たち日本共産党は,コンベンションセンターについては,当初から反対の立場をとってまいりました。したがって,当初予算に計上されましたコンベンションセンター建設設計費1億3,500万円にも強く反対したところであります。  ところが,今回,桂市長から,コンベンションホールの規模を当初の1,000人収容から2,500人収容へと拡大するため計画の変更を行い,あわせて,コンベンションセンター建設のための実施設計費を1億4,100万円も増額補正する内容の補正予算が提出されているのであります。  我が党は,市内の既存ホテルでも十分対応できる国際会議の会場として,あえて本市が独自のコンベンションセンターを建設することは,財政危機を口実に,行財政改革を標榜しながら,市民福祉の事業に大なたを振るう一方で,ゼネコン奉仕型の大型公共事業は優先的に無理やり進め,市民に新たな借金を背負わせるものとして,これに強く反対してきました。  まして,コンベンションセンターの利用見通しも定かでない中,この施設の管理運営のために市民の血税が大きく注ぎ込まれることが懸念されるのであります。  1,000人規模での国際会議であれば,市内のホテルで十分開催できることから,コンベンションセンターの建設は不用でありますし,これを2,500人規模に収容人数を大幅に増加させるなどは,利用実態も無視した不用施設となりかねません。  そこで,今回補正予算に計上されましたコンベンションセンター建設設計費の追加分1億4,100万円を全額削減しようとするのが,今回の修正案であります。  また,その財源として,特定財源の市債が9,400万円と一般財源の地方交付税4,700万円が充てられておりますので,これらを削減することを内容とした修正案であります。  各議員の賛同を求めて,説明を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(佐藤美智夫君) これより,修正案に対する質疑の通告がありませんので,一括して討論に入ります。  通告がありますので,順次発言を許します。  まず,涌井国夫君。  (涌井国夫君登壇) ◆涌井国夫君 私は,ただいまから,自由民主党議員会,民主党議員会,新政クラブ及び公明党議員会を代表して,市長から提案されました議案17件に対して賛成し,共産党提案によります議案第8号及び第11号に対する修正案並びに議案第26号 札幌市福祉除雪事業条例案及び議案第27号 札幌市融雪施設設置費補助条例案に反対する立場から,また,陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情を不採択とする立場から,討論を行います。  最初に,議案第8号及び議案第11号並びに共産党提案の修正案についてであります。  東札幌地区開発は,昭和61年に旧国鉄東札幌駅の廃止以来13年が経過し,その間,跡地利用についてさまざまな角度から検討され,今日に至っております。  この区域は,大規模空閑地による地区分断,地区内道路の未整備,住工混在等の課題を抱えており,地元では一日も早い開発整備が期待されている地域でもあります。また,平成9年に,北方圏交流拠点ゾーン整備事業として,自治省のリーディング・プロジェクトの指定を受けたところでもあります。この間,議会にその計画の概要が説明され,今日まで議論を重ねてきたところであります。  この計画には,公共施設として,国内外から人,物,情報,技術を呼び込む中核施設としてのコンベンションセンターを初め,産業振興施設,市民情報センターを複合的,一体的に整備すること,さらには公園・緑地ゾーン,商業・業務ゾーンの整備が盛り込まれております。この事業計画に基づき,本年1月に公共施設の基本設計を終えたところでありますが,5月の第2回定例市議会でコンベンションセンターの規模見直しを議会に表明し,必要な調査検討を行い,収容規模を1,000人から2,500人に計画を変更したところであります。  この事業は,本市の魅力ある街づくりや経済基盤の強化を進める上で重要であり,本議会に補正予算が提案をされているのであります。既に事業に着手し,平成14年度竣工を予定していることからも,必要な補正予算と認め,早期に実施設計に着手する必要があります。  以上のことから,議案第8号及び議案第11号に賛成し,修正案について反対するものであります。  次に,共産党提案の議案第26号 札幌市福祉除雪事業条例案及び議案第27号 札幌市融雪施設設置費補助条例案についてであります。  まず,福祉除雪については,代表質問,委員会での論議にもありましたが,市民ニーズ,福祉制度との連携など,多角的な視点から検討を進めていくべきであり,当面の課題である間口除雪についても,その施策の一つとして,事業化に向け検討すべきものと考えます。  除雪は,市民と行政のパートナーシップで解決していくべき問題であります。特に,私有財産である敷地内は,可能な限り,市民の自助・共助で解決していくべきであり,除雪ボランティア事業などを通じて根づきつつある地域の支え合いの意識を絶やしてはなりません。  札幌市福祉除雪事業条例案は,対象世帯の範囲があいまいで拡大解釈されるおそれもあり,除雪の範囲も私有財産である敷地内を含んでいることから,公平を欠くおそれがあります。  次に,融雪施設の補助についてでありますが,一般的には,特定個人の資産価値を高めるような形で公の補助金を直接支出するということは,公平の観点から行われておりません。本市においても,これまで,水洗化改造資金や住宅資金など,融資を中心に行われてきました。やむを得ず補助金を交付する場合も,これらの融資制度との均衡を図るように努められてきたところであります。  本条例案の内容では,現行の融雪施設の融資制度と余りに均衡を欠き,他の市民の方々と不平等になることから,除雪事業のあり方として問題が生じます。  以上のことから,議案第26号及び議案第27号については,反対するものであります。  次に,陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情についてであります。  本陳情においては,西岡公園パークゴルフ場を整備することは,周辺の自然環境や生態系が壊れ,自然破壊につながるとの意見でありますが,当地は,既にキャンプ場のグラウンドとして裸地のまま利用されていることからも,そこに植栽や芝を張って緑化したとしても,環境に対してほとんど影響がないという専門家のご意見が多数を占めております。  このことから,本陳情において示されているパークゴルフ場の整備が自然破壊につながることにはならないものと判断し,陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情については,不採択とすべきと考えるものであります。  なお,パークゴルフ場としての立地条件や西岡公園整備の経緯から判断いたしますと,地元住民のパークゴルフ場整備への期待は強いものの,予定地への立地については,他の場への立地等も含めて,多方面から慎重かつ総合的な検討が必要であると考えます。  以上で,討論を終わります。(拍手) ○議長(佐藤美智夫君) 次に,熊谷憲一君。  (熊谷憲一君登壇・拍手) ◆熊谷憲一君 私は,日本共産党を代表し,本定例議会に付議されました市長提案の議案第8号 99年度一般会計補正予算(第2号)及び議案第11号 99年度公債会計補正予算(第2号)に反対し,残余の議案15件に賛成の立場から,また,議案第8号 一般会計補正予算と議案第11号 公債会計補正予算に関連して我が党が提出した修正案2件,すなわち,コンベンションセンター建設設計費追加分1億4,100万円の全額削除と,その財源としての特定財源の市債9,400万円と一般財源の地方交付税4,700万円の削除を内容とする修正案,及び,我が党提出の議案第26号 福祉除雪事業条例及び議案第27号融雪施設設置費補助条例を可決し,市民団体及び住民から提出された西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情と,札幌市ホームヘルプサービス事業の改善陳情の2件の採択を主張する立場から,討論を行います。  まず,議案第8号及び議案第11号の補正予算2件に反対する理由についてですが,今回の補正は,コンベンションセンターの中心施設を1,000人収容から2,500人収容へと,規模を拡大するための計画の変更に伴う実施設計費1億4,100万円の増額補正が盛り込まれております。  我が党は,当初から,1,000人規模の会議は民間のホテルで十分開催できるし,年間数回あるかないかわからない国際会議のために巨費を投じて新たな施設をつくる必要はなく,むだであると反対してまいりました。とりわけ,今,本市が厳しい財政事情にあることを考慮しなければなりません。コンベンションセンターの建設費約170億については,国のリーディング・プロジェクトとして指定を受けた90%の起債が認められ,また,その50%が交付税措置されるにしても,本市の財政負担は約80億円にもなります。また,運営面でも,他都市のこの種のコンベンションセンターの稼働率,30%から60%という状況を見るならば,建設後,さらに市民の血税が大きく注ぎ込まれることになり,市財政を圧迫することになります。  したがって,我が党は,コンベンションセンターの建設中止を求め,1億4,100万円の実施設計費の全額削除を求めるものであります。  次に,我が党が提出した議案第26号 福祉除雪事業条例案及び議案第27号 融雪施設設置費補助条例案についてであります。  これは,高齢化社会を迎えるに当たり,高齢者・障害者世帯の除排雪の苦労を軽減し,また支援する事業を開始しようとするものであります。  まず,福祉除雪条例案についてですが,現在,ボランティアに依存し,ごく限られた世帯に行われている福祉除雪では全く不十分だということは,社会的入院と呼ばれる冬期間の入院が激増することでも明白であります。本市の国民健康保険加入の高齢者の入院の状況を見ますと,1月,2月の厳寒期には,3月以降と比較し,月1,000件も入院が多くなっております。冬期間,在宅で生活するための除雪支援の制度拡充を求める声は切実であり,ボランティア依存から市の事業化へ踏み出すことが不可欠となっていると思います。  我が党が提出している福祉除雪条例案は,高齢者などの切実な声にこたえて,シーズン2回程度の屋根の雪おろしと排雪,シーズン10回程度の通路・間口除雪を本市の事業として実施しようとするものであり,条例提案以後,市民の関心と期待の声は広がり,本市議会においても議論を呼んでいるところであります。  この二つの条例案は,過日の厚生常任委員会においても議論されたところでありますが,こうした議論の最大の特徴は,間口除雪については,市理事者が事業化に向けて検討するとの態度を表明したことであります。各会派がそろって実現を求めている点でもあります。したがって,我が党は,間口除雪については,まず直ちに実施すべきことを強く求めるものであります。  同時に指摘しなければならないことは,厚生常任委員会の中での各会派と市理事者との間でのやりとりの中で,想定されている本市の事業としての福祉除雪の内容が間口除雪に限定された不十分なものであるという問題であります。  各会派の発言の中には,通路の除雪や屋根の雪おろし,排雪については,本市がやらなくてもよい,ボランティアに任せればよいという意見もありました。自民党の委員は,市が福祉除雪を事業化すれば,パートナーシップと地域コミュニティーが阻害されるなどと発言しましたが,何をか言わんやであります。  これは,第1に,市理事者自身が福祉除雪という言葉を使い,間口除雪について検討せざるを得なくなっている現実を見れば,いかに的外れなことであるか明らかであります。  第2に,地域コミュニティーなどと言って,ボランティアに依拠すればよいということを主張していますが,ボランティアの中心が公的除排雪の役割を担っている市内の土木建設業者の従業員であり,昨年の大雪のときなどは,当然のことながら,ボランティア除雪が後回しになったものであり,屋根の雪おろしや通路除雪でボランティアの人が体を壊し,手が足りず,区の福祉関係職員が出動し,腰を痛めた,体がもたない,手が回らないという状況となった現実を全く知らないということになります。ボランティアでやればよいという議論は,ボランティアの現実,実態を無視した議論でもあります。  いろいろ言いながら,最後に,まだ福祉除雪の定義がはっきりしていないから多角的な検討が必要などと述べるに至っては,傍聴席や他の委員の中からも,それじゃ,何を議論していたのかと失笑が漏れたほどです。これは,まともな福祉除雪をやろうとすることを押しとどめようとする,ためにする議論の見本とも言うべきものです。  また,我が党の提案に対して,市理事者から特定の数字を示させて,実際,どれほどの対象となり事業規模となるかがあいまいだという議論も,委員会で行われました。我が党の示した対象者数は,現にホームヘルパーが派遣されている高齢者・障害者世帯の3,984世帯を根拠に想定したものであり,条例案第2条で明確に規定している自力で除排雪が困難な高齢者・障害者世帯に,申請に基づき福祉除雪を実施するものであり,条例に規定した対象者中,どれほどの方が福祉除雪を申請するかは不明な部分もあり,理事者が答弁した1万9,000世帯が真に福祉除雪の利用者として想定されるものなら,この条例を通した後,市長に,必要な補正予算を提出してもらえばいいことです。  いろいろな論議を超えて,今,市民が切実に求めている本格的な福祉除雪実現のために,福祉除雪事業条例案の可決を強く主張するものであります。  次に,融雪施設設置費補助条例案についてでありますが,98年度の融資あっせん事業利用件数は1,071件となっておりますが,そのうち,65歳以上の高齢者の利用はわずか65件にすぎません。体力の劣る高齢者こそ,ロードヒーティングや融雪槽を必要としていますが,現状ではそれにこたえる制度となっていないのであります。融資あっせん制度が高齢者に余り利用されていないのは,無利子であっても,結局,返済しなければならず,低所得者の高齢者には設置費用の負担が重過ぎるためであります。  そこで,その設置費用の2分の1を補助することで,低所得の高齢者へ融雪施設の普及を図ろうとするのがこの条例案であります。設置後の灯油や電気代は設置者が負担することになりますが,一番の負担になっているのが設置費用でありますから,その2分の1補助がなされれば,設置が進み,高齢者,障害者の負担軽減に資するものと考えます。  また,本条例の対象となる世帯は,年間の所得で160万円以下の低所得者を対象とした制度となっています。これは,69歳以上の方の医療費無料制度の所得制限と合致しています。個人の資産形成につながるのではないかとの声が,厚生常任委員会の審議の中で,一部委員からも出されましたが,他都市などでも高齢者や障害者宅の改造費用等の補助が行われてきており,本市においても水洗化補助なども行ってきましたように,これが,法律的に問題だとか,行政上問題であるとかは,一切ありません。要は,高齢化社会が叫ばれている今,必要な福祉制度をそれにこたえて拡充するかどうかが問題なのであります。  また,補助の額が大きいので,多面的な市民世論を聞いてみる必要があるとの議論がありましたが,補助の限度額は融雪槽40万円,ロードヒーティング60万円であり,実費の2分の1補助であります。対象者は約6万人と想定されますが,年間の利用は500件と試算され,その年間予算規模は約2億5,000万円程度であります。  一般会計で8,500億円規模の本市の財政の中で,これが無理なことでしょうか。むだなコンベンションセンターに約170億円もかけるのをやめれば,財源は十分にあります。所得制限なしで,希望する高齢者世帯,障害者世帯への福祉除雪を行うこととあわせて,希望する高齢者・障害者世帯などの融雪槽やロードヒーティングの設置について,所得制限をつけて補助を行い,設置を促進することは,除雪弱者への雪対策として現実的なものであります。  補助の対象者に偏りがあるという意味不明の議論がありました。これは,一体どういうことを言おうとしたのでしょうか。補助が高額だから反対だという議論もあるくらいですから,市民の皆さんの理解を得るためには,対象を厳格に特定することは当たり前のことです。それが悪いと言うのでしょうか。所得のことを言うのであるとすれば,我が党の提案では,所得160万円以下の所得制限を設定しておりますが,これは当然なことです。何を指して偏りなのか,どんな問題があるのかを具体的に言わないで,偏るという言葉を投げつけて条例反対の口実にしているのは,その場逃れの議論です。  趣旨はわかるけれどもという言葉も随分ありましたが,結論は,融雪施設設置費補助条例案には反対だということでありました。  今,さまざま指摘をした議論は,要するに,いろいろ言うけれども,市民が切実に求めている本格的な本市の除雪支援事業を否定しようとする議論であり,まことに遺憾であります。  我が党は,改めて,市民の願いにこたえる除雪支援の事業を実施するための融雪施設設置費補助条例案の可決を主張するものであります。  次に,陳情第49号 西岡公園へのパークゴルフ場建設に反対する陳情についてですが,西岡公園の自然を貴重なものとして建設に反対する陳情者の意見,また,豊平区内の適切な場所にパークゴルフ場の設置を希望する住民の意見,どちらも切実で正当な市民の要求でありますが,意見が違う住民が対立している状況のもとでは,議会は,時間をかけて双方が納得できる解決を図るべきであります。  したがって,我が党は,環境消防常任委員会において,継続審査を強く求めたところであります。しかしながら,採決を強行し,陳情を不採択とすべきものとしたことは,まことに遺憾であります。  市の対応も,西岡公園内の設置については強行着工はしない,別の設置場所を検討するというのですから,西岡公園内にパークゴルフ場を建設しないでくださいというこの陳情の願意とは合致しておりますから,採決を行うとすれば陳情を採択とするのが筋であります。こうした道理を無視して,採決を強行し,不採択とすべきものと決めた環境消防常任委員会の運営に抗議する意味を含めて,採択を主張するものであります。  以上で,討論を終わります。(拍手) ○議長(佐藤美智夫君) 以上で討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第8号に対する修正案及び議案第11号に対する修正案の2件を一括問題といたします。  修正案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,修正案2件は否決されました。
     次に,議案第26号及び議案第27号の2件を一括問題といたします。  議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,議案第26号及び議案第27号の2件は否決されました。  次に,陳情第49号を問題といたします。  本件を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(佐藤美智夫君) 起立少数であります。よって,陳情第49号は不採択とすることに決定されました。  次に,議案第8号及び議案第11号の2件を一括問題といたします。  議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(佐藤美智夫君) 起立多数であります。よって,議案第8号及び議案第11号の2件は可決されました。  次に,議案第9号,議案第10号,議案第12号から第19号まで及び議案第21号から第25号まで,並びに陳情第63号の16件を一括問題といたします。  議案15件を可決することに,陳情1件を採択することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,議案15件は可決することに,陳情1件は採択することに決定されました。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) ここで,日程に追加いたしまして,意見書案第1号 東海村原子燃料加工施設「臨界事故」に関する意見書及び決議案第1号 米国の臨界前核実験に抗議し,即時停止を求める決議の2件を一括議題といたします。  いずれも,全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  意見書案1件及び決議案1件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第1号及び決議案第1号の2件は可決されました。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) お諮りします。  本日の会議はこれをもって終了し,明10月5日から25日までは委員会審査等のため休会とし,10月26日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(佐藤美智夫君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  ――――――――─――――――――― ○議長(佐藤美智夫君) 本日は,これで散会いたします。  ――――――――─―――――――――      散 会 午後2時6分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。 議長           佐   藤   美 智 夫 署名議員         馬   場   泰   年 署名議員         荒   川   尚   次...