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平成11年第一部議案審査特別委員会−05月28日-05号
平成11年第二部議案審査特別委員会−05月28日-05号

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  1. 札幌市議会 1999-05-28
    平成11年第一部議案審査特別委員会−05月28日-05号


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    平成11年第一部議案審査特別委員会−05月28日-05号平成11年第一部議案審査特別委員会  札幌市議会第一部議案審査特別委員会記録(第5号)                 平成11年5月28日(金曜日)       ────────────────────────────────── ●議題 付託案件審査出席委員 34人     委 員 長  原 口 伸 一 君       副委員長   宮 川   潤 君     委   員  小 谷 俵 藏 君       委   員  常 本 省 三 君     委   員  高 橋 忠 明 君       委   員  武 市 憲 一 君     委   員  村 山 優 治 君       委   員  三 上 洋 右 君     委   員  馬 場 泰 年 君       委   員  横 山 光 之 君     委   員  堀 川 素 人 君       委   員  高 橋 克 朋 君     委   員  山 田 一 仁 君       委   員  五十嵐 徳 美 君     委   員  長 内 直 也 君       委   員  湊 谷   隆 君     委   員  澤 木 繁 成 君       委   員  川口谷   正 君     委   員  大 西 利 夫 君       委   員  大 嶋   薫 君     委   員  村 上 勝 志 君       委   員  本 舘 嘉 三 君     委   員  義 卜 雄 一 君       委   員  本 郷 俊 史 君     委   員  高 橋   功 君       委   員  青 山 浪 子 君     委   員  荒 川 尚 次 君       委   員  生 駒 正 尚 君
        委   員  熊 谷 憲 一 君       委   員  坂 本 恭 子 君     委   員  岡   千 陽 君       委   員  福 士   勝 君     委   員  恩 村 一 郎 君       委   員  小 林 郁 子 君       ──────────────────────────────────       開 議 午後1時 ○原口 委員長  ただいまから,第一部議案審査特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが,特にございません。  それでは,議事に入ります。  本委員会に付託されました全案件に対する討論を行います。 ◆馬場 委員  私は,自民党議員会を代表いたしまして,本特別委員会に付託されました平成11年度各会計補正予算を初めとする諸議案に賛成する立場から,簡潔に討論を行います。  桂市長は,3期目に臨むに当たって,子供や若い世代が夢と希望を託し,お年寄りが生き生きと暮らし,世界じゅうのあこがれとなる「人輝き心響き合うまちさっぽろ」を目指すと述べております。  このような考え方のもとに肉づけ補正予算が編成され,補正後の予算で見ると,厳しい財政状況下にもかかわらず,前年度当初に比べ,一般会計で1%,全会計で0.1%の増の予算となっており,他の政令都市の今年度の予算が対前年比マイナスとなっているところもある中で,桂市長の意欲が酌み取れる積極的な予算と言えるのであります。  補正予算では,当面の緊急課題である景気対策においては,中小企業受注機会の確保のための普通建設事業を追加しているほか,札幌の風土に根差した産業を育成するため,意欲ある起業家中小企業を支援する新たな融資制度の創設など,当初予算に引き続き,地域経済に配慮した施策がうかがわれるのであります。  特に,公共事業では,国の緊急経済対策に関連した補正予算を加えた15カ月ベースで見ると,前年度比較で7.9%の増であり,建設事業のうち,単独事業では地方財政計画を上回る0.8%の増を確保するなど,我が会派が11年度予算編成に向けて景気対策など政策要望したことへの配慮が認められ,大いに評価できるものであります。  次に,7月1日実施の公共施設子供料金無料化についてでありますが,子供を取り巻く環境は大きく変化をしている中で,子育て支援策の拡充や創造性豊かな子供をはぐくむ環境づくり青少年健全育成に対する取り組みを進めることは,将来の札幌を担う子供たち環境整備を行う意味から,時宜を得たものであり,我が会派も共感を覚えるものであります。  また,ダイオキシン類などの環境ホルモン対策を総合的に推進するための小型焼却炉の独自の排ガス調査など,21世紀に向けて果敢に挑戦する意欲がうかがわれる予算となっており,桂市政3期目の大いなる発展に期待するものであります。  しかしながら,多くの課題も山積しているのも事実であり,このたびの特別委員会で,さまざまな角度で質疑をし,審査をしてまいりました。  財政局に関しましては,第三セクターあり方を踏まえての札幌振興公社への増資計画財務情報提供の今後の取り組み方針財政的見地からの職員給与に係る調整手当の見直しについて。  企画調整局に関しましては,都心部再生計画具体的内容とねらいについて。  教育委員会に関しましては,不登校と心の教室,ワールドカップに係る白旗山競技場の活用について。  以上が,質疑の概要であります。  最後に,行政改革についてでありますが,桂市長は,新しい時代に向けた行財政改革の大胆かつ速やかな実行をうたっておりますが,我が党は,代表質問で申し上げましたとおり,数値目標を設定して進めている行財政改革推進計画も,現在の本市を取り巻く厳しい諸情勢を考えるとき,計画を上回る結果を出さなければならないと考えるものであります。  行財政改革は,これからの少子高齢化への対応,規制緩和地方分権への対応,さらには厳しい財政への対応を考えると,焦眉の課題であると思料されるものであり,わかりやすい理念と強力なリーダーシップを発揮して,さらなる努力を傾注していただきたいものであります。  どうか,理事者におかれましては,我が会派が,代表質問委員会で指摘し,また要望してまいりましたこれらの事項について,その意のあるところをお酌み取りいただき,それらの実現に向けて最大限の努力をされますようお願いしまして,私の討論を終わります。 ◆大嶋 委員  私は,第一部議案審査特別委員会に所属する民主党委員を代表して,本委員会に付託された議案のすべてに賛成の立場で討論をいたします。  今回提案された肉づけ予算は,景気対策の観点から,本年度予定される事業のほとんどが,既に第1回定例会において議決された予算に計上され,また,相変わらず出口の見えない経済状況の中にあって,極めて小さな規模となっておりますが,桂市政3期目に向けての課題が一定程度頭出しされ,山積する多くの課題に取り組む意欲が示されているものと考えます。  しかしながら,多様化する市民ニーズにこたえ,桂市長の掲げた公約を実現していくためには,中期的な財政見通しを示し,明確な目標を定め,計画的に進めることが求められています。  経済成長率を0.5%と想定した場合,公債費扶助費人件費など義務的経費の増加と市税など一般財源の不振によって生ずる収支の悪化は,5年後の2004年には約300億円に達することが明らかにされました。情報化少子高齢化が予想を上回る速さで進み,今後,右肩上がり経済成長も見込めないことから,さらに大胆に行財政改革を推進し,今後,地方分権を柱に,国において進められるさまざまな改革に,的確に対応していくことが必要であります。  以下,我が会派委員が本委員会において取り上げた事業について,簡潔に意見,要望を申し上げます。  まず,心の教室相談事業についてであります。  昨年スタートしたこの事業は,さまざまな悩みやストレスを抱える子供たちが,気軽に相談し,交流できるスペースとして,現職の教職員ではない地域の方が相談員となる全く新しい取り組みであります。学校によっての取り組みのばらつき,教職員や地域との連携,プライバシーの尊重,専門性など,まだまだ解決すべき多くの課題があり,事業を固定的にとらえるのではなく,将来のあり方についての積極的な検討が必要と考えます。  防災支援システムの整備は,科学技術庁所管地震調査観測施設整備補助事業として,2000年度完成予定とのことでありますが,総合的な災害対応力を高めると同時に,災害防止に向けての積極的な取り組みを要望します。  次に,廃プラスチックリサイクル取り組みについてであります。  来年7月,指定都市の中でいち早く廃プラスチック分別収集資源化がスタートすることになります。計画収集量資源化事業とのミスマッチが生じないよう,また,市民の積極的な協力が得られるよう,全国のモデルとなる十分な準備が望まれます。  円山動物園における新動物館建設は,飼育動物の福祉という理念から生まれた,飼育環境を豊かにする試みである環境エンリッチメントの考えに基づいての取り組みであります。身近な市民の憩いの場としての役割はもちろん,環境教育の場として,また博物館法に基づく調査研究施設としての事業のさらなる充実を求めます。  以上で,私の討論を終わります。 ◆本郷 委員  私は,公明党議員会を代表いたしまして,本特別委員会に付託されました平成11年度各会計補正予算を初めとする諸議案について,賛成の立場から,以下,簡潔に討論を行います。  昨今の本市を取り巻く社会経済情勢は,いまだ予断を許さない景気動向や,少子高齢化の進展,あるいは地方分権規制緩和など,課題が山積しております。  このような状況のもと,桂市長は,今回の選挙で,「人輝き心響き合うまちさっぽろ」の実現を目指し,市民の圧倒的多数の支持を得たところであります。  桂市政3期目のスタートに当たり,今回提案されました肉づけ予算は74億3,800万円,肉づけ後の予算規模は全会計で1兆5,249億5,900万円となり,前年度予算と比較をいたしますと0.1%の増となっております。  厳しい財政状況のもと,間近に迫る21世紀を展望し,市民要望のうち,早急に実施する必要のあるものや,すぐに取り組めるものが積極的に盛り込まれ,3期目にかける意欲があふれており,高く評価するものであります。  そこで,このたびの補正予算に盛り込まれております主な事業を検証してまいりたいと思います。  まず,地域で支え合う福祉や,高齢者障害者に優しい福祉を推進するためのボランティア研修センターの整備,障害者権利擁護に関する相談窓口の開設,障害者雇用支援センターへの運営支援や,ダイオキシン対策としての小型焼却炉排ガス調査は,我が党が重点施策として提言してきたところであり,積極的な取り組みを期待するものであります。  次に,フロンティア事業支援資金の創設は,成長が見込まれる製品開発等に取り組む意欲ある起業家を支援する融資制度で,本市の風土・特性に合った産業振興のために大いに役立つものと評価するものであります。  次に,体育館,プール,青少年科学館等公共施設子供料金無料化や,小学校の小規模化等に向けた調査は,少子化社会の到来という時代の変化を受け,子供が健やかに育つ環境づくりのために大変有益な提案であると考えるものであります。  これらの重要施策は,市民一人一人が主役の街づくりを実現するために,来るべき21世紀に向けて積極的に市政を展開しようとする意欲がうかがわれるものであり,我が会派は,こうした施策を支持するものであります。  しかしながら,個別の施策の実施に当たっては,解決すべき課題が山積しているのも事実であり,このたびの特別委員会審査において,我が会派の委員がさまざまな角度で質疑を展開してまいりました。  局ごとに総括してまいりますと,財政局では,公共施設子供料金無料化に関して,対象施設の内容及び減収分の対応について。企画調整局では,シティーPRの推進に向けた取り組み状況について。環境局では,地球温暖化対策推進計画策定事業に関しては,実行計画の次期5年計画への反映及び環境基本計画との関係,また,プラスチックごみ飛散防止ネット購入費助成に関しては,その開始時期,助成額及び対象団体等について。教育委員会では,心の教室整備に関して,その進捗状況,将来計画及び部屋の雰囲気づくり備品整備について。また,学校開放地域活動事業に関しては,各団体との連携,効率化取り組み,及び将来展望について,それぞれ質疑を行ってまいりました。  このほか,我が会派が代表質問で取り上げてまいりました行財政改革市民サービスの向上,高齢者間口除雪支援等福祉除雪への取り組み,人や環境に優しく,都心の活性化に寄与する路面電車活用方策少子化対策としての子供の事故防止センターの開設や乳幼児医療費助成制度対象年齢の拡大など,指摘や要望をしてまいりました。  理事者におかれましては,我が会派の意のあるところを十分にしんしゃくされて,これが実現のため努力されますようお願いいたしまして,私の討論を終わります。 ◆熊谷 委員  私は,日本共産党を代表して,本特別委員会に付託されました議案第1号 札幌一般会計補正予算関係分及び議案第17号 札幌税条例の一部改正にかかわる専決処分承認の件に反対し,残余の議案8件に賛成する立場から,討論いたします。  まず,一般会計補正予算の歳入と財政問題についてでありますが,我が党は,代表質問や本委員会でも,市長の政治姿勢行財政運営についての問題として触れました。  さきの選挙戦では,ゼネコンの利益最優先の開発など,地方自治体開発会社化が問題となりました。地方自治法にも明記されているように,地方自治体の役割は,住民の安全,健康,福祉を守ることにありますが,市長が2期目に行った保健所の統廃合,仲よし子ども館の廃止,敬老・喜寿の祝品の廃止,移動図書館の廃止など市民サービスの切り捨て,学校給食民間委託化などは,自治体本来の役割と責任を放棄するものであり,許されないものです。開発優先から,暮らし,福祉優先へと転換すべきであります。  JR札幌南口開発事業で54億円の損失をこうむりながら,JR本社ビル移転補償として56億円を支出していることや,企業誘致見通しもない新川・米里北工業団地を200億円もかけて造成し,7割も売れ残っているなど,本市財政に大きな負担をかけてきた開発行政には,しっかりとメスを入れて,見直すべきであります。  また,東札幌地区コンベンションセンターは,市民からもむだ遣いと批判され,ホテル業界等からも,事業者の経営を圧迫するので,現計画の1,000人規模を3,000人規模に修正するよう要望が出されている施設であり,市内で,200人以上1,000人以下の国際会議は1年間で21件しかなく,3,000人以上の規模は2件しかありません。  したがって,我が党がかねてから指摘してきたように,国際会議は市内のホテル等での対応にゆだね,建設計画は白紙撤回し,住民要望にもこたえて,関連用地を活用して,ケア付住宅など生活福祉に役立つ施設こそつくるべきであります。  次に,今回の肉づけ予算の規模についてでありますが,不況の厳しさが一向に和らぐこともなく,業者の方々が切実に仕事を求め,新卒の若者も中高年も,かつてない失業率の中,今回の肉づけ予算が74億円にとどまり,中小業者に直接発注でき,雇用効果も高い生活密着型の公共事業が少ないことは,業者,市民の期待にこたえられない予算であることを改めて指摘しておきます。  地方自治体の役割に関連して,本委員会でも指摘しましたが,地方分権一括法案は,我が国の法律約1,600件の3分の1に当たる475件の法律を,わずかな期間で一括して結論を出そうとする異常なものであり,機関委任事務を廃止するとしながら,代執行が温存された法定受託事務が4割を占め,国の強い関与が維持されているだけでなく,国の自治体への関与,権限が強化されるなど,自治体統制法とも言うべき法案であり,市長は反対を表明すべきであります。  次に,補正予算に反対する理由についてです。  株式会社札幌振興公社への増資についてでありますが,これは,地下鉄宮の沢駅のバスターミナルを含む商業ビル建設を進めていた丸井今井が,経営危機の中で突然これを放棄したために,市が中に入って大成建設に引き継がせ,さらに,これを札幌振興公社に引き取らせたために必要になったものであります。  我が党が,昨年,第3回定例会代表質問で,市から押しつけられる形でビルオーナーとなる振興公社が過大なリスクを背負う事態になれば,市としても新たな支援を余儀なくされるのではないかとただしたことに対して,大長助役は,公社が安定的に事業を行い,資金を回収することが可能であると判断していると答弁したものでありますが,それからわずか半年余りで,今回の3億5,000万円の増資という形で,本市が新たに負担を背負い込む事態となっているのであります。  魚住助役が,見込み違いであったことについては遺憾に思っていると陳謝しましたが,そもそも,民間活力の導入などと言いながら,公的施設建設さえ民間任せにする本市の開発行政手法自体が問題となっているものであり,丸井今井に何のペナルティーも科さずに,商業ビルを本市が背負い込んでリスクを抱えるものとなったものであり,こういう負担は容認できないところであります。  次に,廃プラスチック選別施設取得のための債務負担行為26億円についてであります。  我が党は,委員会質疑の中でさまざまな問題点を指摘いたしました。東芝グループ三井物産グループが主体となる合弁会社リサイクル団地内につくる廃プラスチック油化工場に,隣接して設置される選別施設は,東芝が建設し,それを札幌市が買い取り,さらに,その管理運営については第三セクターに任せようとするものであり,極めて特異な対応と言わなければなりません。  通常,市の発注は,競争入札によって行われ,理由があれば随意契約が行われておりますが,今回の場合は,それとも違って,白紙委任の特注とも言うべきやり方であります。  しかも,民間企業建設するものを買い取るということと,債務負担行為によってこれを進めようとする手法の性格から,市が26億円もかける施設建設であるにもかかわらず,施設概要設計図も議会に示されない,施設運営にかかわるデータも示されない,何ともわからないという状況で,議会がどうして正しい審査と判断ができるでしょうか。まともに議会が審査できない形での今回の提案の仕方は,まことに重大な問題と言わなければなりません。  理事者は,このような提案になったことについて,隣に建設される油化工場の来年7月の稼働に間に合わせる必要があり,民間に建設させ,それを市が後で買い取るという手法だと早くできるということを理由に挙げていますけれども,選別工場建設は,見通しを持って間に合う計画で進めるべきであって,それを怠ったことは問題であり,理由にならないものであります。  委員会質疑の中で我が党議員が指摘したように,国庫補助を受けて本市が直で建設するということが真剣に検討された形跡がないことも問題であります。最初から,油化工場建設と経営に当たる東芝に,選別工場についても建設させ,本市が買い取るというやり方で走り出した背景には,民間活力の導入を大義名分に,油化工場建設,経営に当たる東芝と本市との特定の関係がつくられてきたとの疑念を指摘せざるを得ないのであります。  我が党は,廃プラスチックリサイクルを積極的に進めるべきとの立場に立っており,そのための選別工場建設は不可欠と考えております。  しかしながら,今回の提案は,指摘したようなさまざまな大きな問題をはらんでおり,反対であります。  次に,歳出についてでありますが,局別に述べてまいります。  まず,企画調整局関係ですが,路面電車ループ化,路線の延長などによって,都心部へのアクセスの改善を図るべきであります。街づくりの中に路面電車の活用を位置づけ,具体的展開を図っていくことを要望しておきます。  次に,環境局関係ですが,小規模焼却炉住宅廃材が公然と焼却されている実態があります。パトロールの強化と焼却炉付近の土壌,河川底ダイオキシン濃度測定を実施すべきであります。また,住宅地の中に隣接して変電所建設されたり,携帯電話電波塔建設され,住民から電磁波にかかわる不安が出され,問題になっていることからも,環境アセスメント条例環境保全条例の策定に当たっては,電磁波の影響について,情報収集や研究を行い,評価の対象にすべきであります。  清田区有明に設置が計画されている産業廃棄物最終処分場についてですが,地元住民で結成された清田・有明産業廃棄物検討委員会の申し入れの趣旨を十分尊重し,南部緑地を保全すること,採石場跡地を速やかに緑化する立場で,道や業者との協議を進めることを求めておきます。  次に,教育委員会関係であります。  心の教室整備についてですが,相談の申し込み方法に問題があり,担任の教員に申し出なくてはならない学校や,職員室の中に申し込み用紙を置いているなどの問題を指摘しましたが,気軽に相談できるよう,申し込み方法相談員のいる時間帯の周知について指導するとともに,協議会相談員経験交流を十分に行うこと,相談員複数配置によって,年齢や性別など相談相手の選択肢にも幅を持たせるなど,より実効あるものに改善,充実を図ることを求めておきます。  障害児学級の整備についてですが,障害児遠距離通学を解消し,普通学級の子供と同じように地域の学校に通える体制をつくるために,空き教室だけでなく,必要な増築を行って,1学級3教室での整備を行うことを提言しておきます。  小規模校教育環境適正化調査についてですが,都心部やもみじ台などでは,小規模化が進み,1学年1学級の学校もあらわれており,児童や保護者の間では統合に対する不安が高まっていますが,教育環境の悪化を招かないためにも,これ以上,統廃合すべきでないことを強調しておきます。  最後に,議案第17号 専決処分承認の件,すなわち札幌税条例の一部改正案についてでありますが,特別減税があった前年度と比べて,年収700万円までの層には増税となるものであり,反対であります。  以上で,私の討論を終わります。 ◆恩村 委員  私は,新政クラブを代表いたしまして,本特別委員会に付託されました平成11年度各会計補正予算を初めとする諸議案について,賛成の立場から,簡潔に討論を行います。  初めに,桂市長は,このたびの選挙において,これまで2期8年の堅実な行政手腕と将来を見通した施策に対して多くの市民の信任が得られ,よって,三たび市政の執行をゆだねられたものと思います。  さて,今回提案されました肉づけ予算74億3,800万円は,市民への公約を実現すべく,行財政改革の大胆かつ速やかな実行を掲げ,情報化や福祉,積雪寒冷技術といった札幌の風土に根差した産業の育成や,環境文化都市を目指した取り組みの強化,少子高齢化対策などに重点を置かれたものと理解します。  とりわけ景気対策については,財源が苦しい中で,公共事業を含む普通建設事業単独分については,地方財政計画を上回る0.8%の伸びを確保するなど,骨格予算に引き続き,地域経済に十分配慮しているものと考えます。  今回の予算では,新しい時代に対応するさまざまな施策の種をまく一方,早急に実施の必要のあるもの,すぐに取り組める施策が,積極的に盛り込まれていることから,市長の3期目にかける意欲を十分酌み取ることができ,高く評価するものです。  そこで,補正予算に計上されております施策ののうち,主なものを取り上げ,私ども会派の考えを述べてまいります。  まず,ボランティア研修センターの整備は,人材養成活動支援など地域福祉を推進するものであり,平成12年に開催する「いきいき福祉さっぽろ2000」の準備支援は,介護保険導入に向けて,市民意識の醸成や,福祉機器の展示等による民間活力導入が図られるものであり,積極的に取り組んでいただきたいと思います。  また,防災支援システムの整備については,被害予測や応急対策など,災害に向けた初動体制の確立のため大変重要なものと考えます。  次に,福祉関連産業や情報関連産業など,新成長産業の振興調査は,今後,高齢化社会の到来や情報化・国際化に伴い大きく成長が見込まれる産業であり,なるべく早期の取り組みを期待するものです。これらの施策は,「人輝き心響き合うまちさっぽろ」の実現を目指し,市民との信頼関係やパートナーシップによって21世紀の幕を開こうとするものであり,全面的に支持するものです。  理事者におかれましては,私ども会派がこのたびの代表質問で取り上げました,活力と魅力あふれた札幌をつくり上げていく上での多中心核都市構造の拠点のあり方の検討,区役所及びその他の公共施設の利用時間の延長や休日・休館日の取り扱い等の市民サービスの向上策と,家庭,地域社会の声を学校運営に反映させるための学校評議員制度の導入,さらには,少子化対策としての子育ての情報窓口の設置などを真摯に受けとめていただくとともに,本委員会でも述べたとおり,清田区有明地区の産業廃棄物処理施設設置計画については,十分かつ慎重にご検討いただくことも含め,これらもろもろの施策の実現のため努力されますようお願いいたしまして,私の討論を終わります。 ◆小林 委員  私は,市民ネットワーク北海道といたしまして,第一部議案審査特別委員会に付託されました議案第1号 一般会計補正予算関係分を初めとするすべての議案に賛成する立場から,討論を行います。  初めに,歳入について申し上げます。  本市の財政状況は,景気回復の兆しがなかなか見えない中,大変厳しい状況にあります。全国指定都市の中でも,自主財源比率は低く,財政力指数は下位にあります。この同じようなことを,私ども市民ネットワークは,4年前にもこの場において言わせていただきました。このことは,札幌市における財政状況は依然として変わっていないということをあらわしております。  しかしながら,長引く不況の中で,自治体はいずれも厳しい財政運営を迫られております。議会として,このような機会を大いなる機会として,財政規模を見直すことが必要と考えております。  その方策として,PFIの導入などによる企業の活力や,NPO,ワーカーズコレクティブなど,利潤を追求しない市民の働き方や活動の場を拡大し,現在,行政の事務事業となっているものを大胆な見地で見直すことが挙げられます。  その一方で,札幌の産業を担う中小企業の育成・振興や,これから大いに期待される分野として,福祉・環境関連事業における雇用の拡大を図るなど,歳入を増加させることです。景気の回復を待つのみでなく,積極的な都市経営が求められております。  次に,歳出について申し上げます。  初めに,総務費に関しまして,都心部再生は行政における長年の懸案事項ですが,このたびの都心部再生計画策定においては,実効性のあるものとなることを,そして,都心部札幌市の象徴でもあり,計画策定に当たっては市民の意向を十分反映されることを望みます。  また,株式会社札幌振興公社への出資につきましては,第三セクターあり方が問われる今日,経営見通しについては常に市民に情報開示されますよう求めます。  次に,環境費に関しましては,廃プラスチック選別施設取得のための債務負担行為がなされております。限度額26億円の計上に当たって,議会の場においても事業認定のプロセスや総体の収支を明確に説明しない事務当局の姿勢は,問われます。債務負担行為については,特に政策形成過程から情報開示されるよう強く求めておきます。
     土木費に関連しましては,これからの都心交通として路面電車活用方策が検討されることになっております。環境面,そして高齢社会に適している面からの考察はもとより,通勤時,ラッシュの時間帯におけるスピーディーな軌道交通のあり方についても検討されることを望みます。  公園の造成や整備については,市民の公園に対する関心が高まる中,今,新聞紙上に,JR札幌駅南口を森の広場にという意見が何度か掲載されております。公園整備に当たっては,人工的で整然としたもののみを市民が求めているのではないということを念頭に置いて,市民参加のもとに進められますよう要望いたします。  最後に,教育費につきましては,不登校に陥る子供が増加している現状は,今の学校教育の難しさをあらわしております。本来,子供みずからが持つ育つ力を助けるのが教育です。学校と家庭,そして地域の育成委員などの人材や施設など,地域力を活用し,連携をとること,また,問題ケースについては,専門的なソーシャルワーカーを導入することなどの施策を講じることが求められます。心の教室相談員事業については,その意味からも期待をしております。  以上で討論を終わりますが,市民ネットワークが各局に質問してまいりました事柄については,十分に考慮され,市政に反映していただくことを要望いたします。  以上でございます。 ○原口 委員長  以上で討論を終結し,直ちに採決を行います。  この場合,分割して採決いたします。  最初に,議案第1号中関係分及び議案第17号を一括して問題といたします。  議案第1号中関係分及び議案第17号を可決または承認すべきものと決定することに賛成の委員の起立を求めます。  (賛成者起立) ○原口 委員長  起立多数であります。よって,議案第1号中関係分及び議案第17号は,可決または承認すべきものと決定いたしました。  次に,議案第6号,議案第7号中関係分議案第8号から議案第11号まで,議案第23号及び議案第24号を一括して問題といたします。  議案8件を可決または承認すべきものと決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○原口 委員長  異議なしと認めます。よって,議案8件は,可決または承認すべきものと決定いたしました。  以上をもちまして,第一部議案審査特別委員会に付託されました全案件に対する審査を終了いたします。     ────────────── ○原口 委員長  ここで,一言ごあいさつを申し上げます。  委員の皆様方の大変なお力添えをいただきまして,短時日ではありましたけれども,無事,全議案についての審査を終了することができました。これも,委員の皆様方の心からなるご協力のたまものと,厚く御礼を申し上げます。ありがとうございました。(拍手)     ────────────── ○原口 委員長  これをもちまして,第一部議案審査特別委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後1時38分...