市民局長 松 崎 誠 君
民生局長 大 長 記 興 君
衛生局長 高 杉 信 男 君
環境局長 前 田 悦 雄 君
経済局長 鈴 木 俊 雄 君
建設局長 平 賀 岑 吾 君
都市整備局長 広 畑 民 雄 君
下水道局長 松 見 紀 忠 君
建築局長 関 谷 幸 正 君
市立札幌病院長 手 戸 一 郎 君
消防局長 中 谷 多 宏 君
教育委員会委員 山 藤 邦 雄 君
教育委員会教育長 藤 島 積 君
選挙管理委員会委員 杉 本 強 君
人事委員会委員長 山 岡 暸 君
人事委員会事務局長 水 島 典 弘 君
監査委員 野 島 廣 紀 君
監査事務局長 東 山 誠 君
─────────────────
〇
事務局出席職員
事務局長 鍛冶沢 徹 君
事務局次長 植 田 英 次 君
総務課長 佐 藤 正 明 君
議事課長 土 屋 逞 君
調査係長 木 村 正 実 君
資料係長 高 橋 道 孝 君
議事係長 細 川 正 人 君
記録係長 前 野 保 雄 君
委員会一係長 山 本 祥 一 君
委員会二係長 常 野 正 浩 君
書記 佐 藤 比登利 君
書記 高 佐 三緒子 君
書記 鈴 木 和 弥 君
書記 尾 形 英 樹 君
書記 今 井 一 行 君
書記 山 本 扶 美 君
─────────────────
〔午後1時開議〕
○議長(
見延順章君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。
出席議員数は,69人であります。
─────────────────
○議長(
見延順章君) 本日の
会議録署名議員として義ト雄一君,武市憲一君を指名します。
─────────────────
○議長(
見延順章君) ここで,
事務局長に諸般の報告をさせます。
◎
事務局長(鍛冶沢徹君) 報告いたします。
三上洋右議員は,所用のため本日の会議を欠席する旨,
山田信市郎議員は,所用のため遅参する旨,それぞれ届け出がございました。
本日の議事日程及び議案審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。以上でございます。
─────────────────
○議長(
見延順章君) これより議事に入ります。
日程第1,議案第3号から第9号まで,議案第12号から第18号まで及び諮問第1号の15件を
一括議題といたします。
委員長報告を求めます。
まず,
総務委員長 宮本吉人君。
(
宮本吉人君登壇)
◎
宮本吉人君 総務委員会に付託されました議案9件について,その審査結果をご報告いたします。
最初に,議案第12号 財産の取得の件(
保養センター駒岡用地)についてでありますが,主なる質疑として,
保養センター駒岡周辺整備用地は,札幌市
土地開発公社が先行取得し,今回,市が買戻しをするものだが,この場合,金利や事務費の取扱いを含め,今後の先行取得のあり方について,どのように考えているのか等の質疑がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
次に,議案第13号 財産の取得の件(
バスターミナル施設等建物)についてでありますが,主なる質疑として,
福住バスターミナルには,
エレベーターが設置されないとのことだが,将来,
リフトバスの導入などにより
エレベーターが必要となった場合,対応は可能なのか等の質疑がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
次に,議案第14号 財産の取得の件(
都市環境緑地用地)についてでありますが,主なる質疑として,緑地の保全については,本市の財政事情を考慮し,緊急性などを取得の判断条件とすべきと思うが,
有明都市環境緑地を取得する具体的な理由は何か。また,今後の
民有里山林の保全と活用はどのように考えているのか。今回の緑地の取得に当たっては,
地方交付税措置のある起債事業である
都市環境緑地整備事業を活用すべきと思うがどうか等の質疑がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
また,議案第3号,議案第5号中関係分,議案第6号,議案第7号,議案第16号及び議案第17号の6件については,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも
全会一致,可決または承認すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) 次に,
文教委員長 西村茂樹君。
(
西村茂樹君登壇)
◎
西村茂樹君
文教委員会に付託されました議案第5号
専決処分承認の件(
一般会計予算の補正)中関係分につきまして,その審査結果をご報告いたします。
本件は,
義務教育施設整備費に対し,平成5年度末に至って予定以上に地方債の許可を得たことに伴い,去る3月31日に市長が行なった予算の補正にかかわる
専決処分の承認を求めるものであります。
質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,
全会一致,承認すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) 次に,
環境消防委員長青木 護君。
(青木 護君登壇)
◎青木護君
環境消防委員会に付託されました議案第5号
専決処分承認の件(
一般会計予算の補正)中関係分につきまして,その審査結果をご報告いたします。
本件は,さきに市長が
専決処分した
清掃工場等整備費などにかかわる地方債の限度額を変更するための予算の補正について,
地方自治法第179条第3項の規定により承認を求めるものであります。
質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,
全会一致,承認すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) 次に,
厚生委員長 柴田薫心君。
(
柴田薫心君登壇)
◎
柴田薫心君
厚生委員会に付託されました議案第5号
専決処分承認の件(
一般会計予算の補正)中関係分につきまして,その審査結果をご報告いたします。
本件は,
高等看護学院移転新築設計費を目的とした平成5年度の地方債の追加にかかわる市長の
専決処分の承認を求めるものでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,
全会一致,承認すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) 次に,
建設委員長 富田新一君。
(
富田新一君登壇)
◎
富田新一君
建設委員会に付託されました議案4件及び諮問1件につきまして,その審査結果をご報告いたします。
最初に,議案第8号 札幌市
道路附属物自動車駐車場条例案についてでありますが,主な質疑として,今回整備される
真駒内パーク・アンド・ライド駐車場について,地下鉄の需要喚起の観点から,
地下鉄利用者にはどのような利点があるのか。障害者用の駐車場は,何台分設置される予定になっているのか。
月決め駐車の利用実態に応じて,月決めと時間貸しの台数の配分を再検討していく考えはないのか。
地下鉄真駒内駅は,特に乗降客が多いことから,冬季間の
路面凍結対策を十分に講じる必要があるのではないか等の質疑がありました。
討論はなく,採決の結果,議案第8号は
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
次に,議案第18号 市道の認定,変更及び廃止の件についてでありますが,質疑として,市道苗穂町中央線と
市道刑務所線を連絡する市道が,地域住民にとって利便性の高い路線であったと思われるにもかかわらず,未整備のまま廃止されることになった理由は何かとの質疑がありました。
討論はなく,採決の結果,議案第18号は
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
最後に,議案第5号
専決処分承認の件(
一般会計予算の補正)中関係分,議案第15号 財産の処分の件(
工業団地用地)及び諮問第1
号鉄道線路の道路への敷設についての意見に関する件についてでありますが,いずれも質疑・討論はなく,採決の結果,
全会一致,可決すべきもの,承認すべきもの,または
道路管理上支障ないと認めるべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) 次に,
経済公営企業委員長 関口英一君。
(
関口英一君登壇)
◎
関口英一君
経済公営企業委員会に付託されました議案第4号 平成6年度札幌市
高速電車事業会計補正予算(第2号)及び議案第9号札幌市
交通事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例案について,その審査結果をご報告いたします。
議案第4号は,
福住バスターミナル等建物の一部を
地下鉄東豊線福住駅と
バスターミナルビルを結ぶ
連絡通路等として取得するため,重要な資産の取得について補正を行うものであります。
また,議案第9号は,
地下鉄東西線の
延長キロ数を21キロメートルに変更するものであります。
質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも
全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(
見延順章君) ただいまの各
委員長報告に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,直ちに採決に入ります。
議案第3号,議案第4号,議案第6号から第9号まで及び議案第12号から第18号までの13件を可決することに,議案第5号を承認することに,諮問第1号を
道路管理上支障ないと認めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案第3号,議案第4号,議案第6号から第9号まで及び議案第12号から第18号までの13件は可決することに,議案第5号は承認することに,諮問第1号は
道路管理上支障ないと認めることに決定されました。
─────────────────
○議長(
見延順章君) 次に,日程第2,議案第19号及び諮問第2号の2件を
一括議題といたします。
いずれも市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。桂市長。
(市長桂 信雄君登壇)
◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案1件及び諮問1件につきまして,ご説明申し上げます。
まず,議案第19号は,助役選任に関する件であります。
本市助役であります
木戸喜一郎君は,来たる6月14日をもって任期満了となりますので,その後任者といたしまして,石原弘之君を選任することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。
石原弘之君は,昭和39年に本市に採用になり,東区長,
民生局長等を歴任後,平成3年7月に
水道事業管理者に就任し現在に至っており,本市助役として適任と考えるものであります。
次に,諮問第2号は,
人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。
本市を職務区域とする
人権擁護委員であります
相神百合子,
黒田幸雄,齋藤陽子,
佐藤トモ,西村 洋,能登 要,
古川隆之,渡邊由三の8氏は,いずれも来たる9月14日をもって任期満了となりますので,
相神百合子,
黒田幸雄,
佐藤トモ,西村 洋,能登 要,
古川隆之の6氏につきましては,引き続き推薦することを適当と認め,また,齋藤陽子氏の後任者といたしまして菊地克保氏を,渡邊由三氏の後任者といたしまして
近藤満里子氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため,本案を提出したものであります。
相神百合子氏は,札幌市豊平区
更生保護婦人会会長等を歴任され,現在は,保護司,札幌市
女性団体連絡協議会副会長等をされており,昭和63年9月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
菊地克保氏は,昭和50年4月に弁護士の登録をされ,現在は,
札幌地方裁判所鑑定委員をされている方であります。
黒田幸雄氏は,長年,
札幌営林局及び
北海道営林局に勤務され,
帯広営林支局大樹営林署長等を歴任された後,現在は札幌高齢・
退職者団体連合事務局次長をされており,平成3年9月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
近藤満里子氏は,
札幌家庭裁判所小樽支部家事調停委員をされた後,現在は,
札幌家庭裁判所家事調停委員,
札幌家庭裁判所参与員をされている方であります。
佐藤トモ氏は,
札幌家庭裁判所調査官補をされた後,現在は,
札幌家庭裁判所家事調停委員,
北海道公害審査会委員等をされており,平成3年9月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
西村 洋氏は,昭和39年4月に弁護士の登録をされた後,
札幌弁護士会副会長等を歴任され,現在は,
札幌家庭裁判所家事調停委員,
北海道公害審査会委員等をされており,昭和47年4月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
能登 要氏は,昭和40年4月に弁護士の登録をされた後,
札幌弁護士会副会長,
北海道弁護士会連合会常務理事等を歴任され,昭和57年3月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
古川隆之氏は,長年,
深川市役所に勤務され,この間,
自治労北海道本部中央執行委員等を歴任された後,現在は,
北海道平和運動センター代表委員等をされており,平成3年9月から
人権擁護委員に就任されている方であります。
以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○議長(
見延順章君) ただいまの市長の
提案説明に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。
この場合,分割して採決を行います。
まず,議案第19号を問題といたします。
本件に同意することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(
賛成者起立)
○議長(
見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第19号は同意されました。
次に,諮問第2号を問題といたします。
本件については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,諮問第2号は推薦することを適当と認めることに決定されました。
─────────────────
○議長(
見延順章君) ここで,日程に追加いたしまして,
意見書案第1号 北海道開発庁及び
北海道東北開発公庫の存置に関する意見書,
意見書案第2号
税制改革に関する意見書及び
意見書案第3号 消費税の
税率引き上げに反対する意見書の3件を
一括議題といたします。
意見書案第1号は,社会党,自民党,公明党,
自民党市民の会,共産党及び
民社クラブ所属議員全員の提出によるものであります。
意見書案第2号は,社会党,自民党,公明党,
自民党市民の会,
市民ネットワーク北海道及び
民社クラブ所属議員全員の提出によるものであります。
意見書案第3号は,
共産党所属議員全員の提出によるものであります。
まず,
意見書案第2号の
提案説明を求めます。加藤 斉君。
(加藤 斉君登壇)
◎加藤斉君 私は,ただいまから共産党を除く自民党,公明党,
自民党市民の会,
市民ネットワーク北海道,
民社クラブ及び
社会党所属議員全員の提出によります
意見書案第2号
税制改革に関する意見書の提案理由について,ご説明を申し上げます。
ご承知のとおり,政府は,21世紀の
高齢化社会における
社会保障制度のあり方を示した21
世紀福祉ビジョンをまとめ,その財源については,現在協議されているところでありますが,先日,大蔵省が
政府税制調査会に提出した2000年度の財政状況の試算によりますと,
福祉ビジョンの実現により,多大の歳入不足を生じ,その財源として消費税の税率は,少なくとも10%は必要であるとの見解を示しました。
確かに,将来の
高齢化社会に向けて,国民が何らかの負担をしなくてはならないと思いますが,それを消費税の引上げのみに依存するのはいかがでしょうか。昨今の税制議論を顧みますと,消費税率の引上げのみに焦点が当てられている感がありますが,国民が真に求めているのは,もっと幅広い観点から現在の社会や制度が抱えている矛盾や課題をいかに解消していくかということにあります。
現行の消費税にしても,逆進性や益税などの多くの問題を抱えています。これらの解決はもとより,
不公平税制を解消し,税の公平性を確保しなければ,国民はとうてい納得し得ないものと考えます。それと同時に,国においても,すでに使命を終えた
特殊法人等の統廃合など,行政経費の節減につながる思い切った
行財政改革を断行することにより,少しでも国民の負担を軽減し,財源の確保に努めなければなりません。
また,今回の試算のもととなった
福祉ビジョンについても,国民が十分に納得できる具体的な内容は示されておらず,
消費税引上げのための材料に使われているともとられかねません。よって,消費税の引上げ策だけでなく,国民が合意できる施策を早急に国民に示し,その上で議論されるよう政府に申し入れるものであります。
最後に,議員各位の賛成をお願いいたしまして,
提案説明にかえさせていただきます。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
見延順章君) 次に,
意見書案第3号の
提案説明を求めます。
飯坂宗子君。
(
飯坂宗子君登壇)
◎
飯坂宗子君 私は,ただいまから日本共産党所属議員が提出しました
意見書案第3号 消費税の
税率引き上げに反対する意見書について,
提案説明を行います。
羽田内閣のスタートに当たって,連立与党は,社会党も含めて間接税の税率引上げを中心とした税制の抜本的改革を4月22日の代表者会議で確認したことから,いま羽田内閣は,6月中にも消費税率の大幅引上げを決定し,年内にも関連法案の成立を図ろうとしています。
こういう中で,政府や税制調査会,そして,財界関係者などから,消費税率を7%から10%に引き上げるべきとの主張や,13%あるいは15%もの増税が必要との主張が次々と打ち出され,大蔵省もこれに合わせる試算を発表し,10%以上に誘導しようとしています。
政府税制調査会は,今月7日と10日の両日,全国11地域でヒアリングを開催しました。札幌ヒアリングは,7日午後,北海道財務局を会場に実施されましたが,意見発表は政府税調が指名した7人のみで,一般の傍聴を認めない密室ヒアリングでした。
私は,当日,大型間接税に反対する北海道各界連絡会の方々とともに,ヒアリングの意見発表者の中に,一貫して消費税に反対している団体の代表を入れるべきであり,また,一般傍聴を認めるよう申入れを行い,消費税の引上げに反対する意見書を
政府税制調査会の加藤 寛会長あてに提出してまいりました。
そもそも,現在の消費税3%の導入も,6年前,国民の圧倒的多数の反対世論を無視して竹下内閣時代に導入,強行されたものです。3%の税率でも,赤ちゃんからお年寄りまで,年間,1人平均5万円,1世帯平均12万円もの負担を強いられてまいりました。これが10%にもなれば,1世帯平均約37万円にもはね上がり,新たな負担が国民生活の破壊につながることは必至であります。
最初の消費税導入の際にも,政府は,
高齢化社会のためとの大宣伝を行い,今回もまた福祉目的のための税率アップなどと宣伝しておりますが,
政府税制調査会の加藤会長自身が,消費税を導入したとき,
高齢化社会に備えるためと言われ,われわれ税調もそう説明しましたが,本当は,あれはああ言えば一般の人にわかりやすいからということでした。消費税の本来の意義はそういうものではないんですと明言しているように,消費税は,決して高齢者福祉のためではないのです。連立政権の司令塔を任ずる新生党代表幹事の小沢一郎氏は,消費税率を10%に引き上げ,国民から新たに20兆円もの負担を求めて,自衛隊の海外派兵を含む軍事的国際貢献の費用に,また,大企業と高額所得者への減税を進めるべきとしているのです。
このように国民にうそをついて導入した消費税を,しかも,昨年の総選挙で税率引上げの公約を掲げた政党が一つもないにもかかわらず,密室でのヒアリングを隠れみのとして消費税の引上げを図ることは,二重三重に国民を欺くものと言わなければなりません。大企業優遇税制を是正し,ふえ続ける軍事費の削減など,政府自身の足元を見直すならば,所得税減税についても,また福祉の充実についても,十分な財源を確保することは可能であります。
消費税は,お年寄りから子供まで,それこそ生きている限り課税される税金であり,しかも,低所得者ほど負担が重くなるという逆進性を持つ最悪の大衆課税です。消費税はまた,物価をつり上げ,不況を一層ひどくし,中小業者の営業を圧迫するものであります。いまの3%でも大変なのに,7%あるいは10%にもなったら,この先どうやって暮らしていけばよいのか。せめて食料品だけでも非課税にしてほしいと,年金暮らしの高齢者から強い要望が上がっています。
また,3,000万以下の免税零細業者の皆さんからは,仕入れの段階で消費税を払わされているが,お客さんには消費税を上乗せすることができない,これ以上税率が上がったら,身銭を切ることも限界を超え商売をやっていけないなど,深刻な声が寄せられております。
さらに,消費税法成立から丸5周年の昨年12月24日に大型間接税反対各界連絡会が狸小路で実施した「どうする消費税道民投票」の結果は,投票総数の92.4%が税率アップに反対,75.4%が消費税は廃止すべきだと答えております。今日,あらためて,当面食料品の非課税を求めつつ消費税の廃止を目指す国民的運動も,新たな高まりを見せています。よって,政府に対し,地方消費税の創設も含めて,いかなる名称,形式に変えようとも消費税の税率引上げをやめるよう強く要望するために
意見書案第3号 消費税の
税率引き上げに反対する意見書を提出した次第です。
なお,本市議会においては,過去に消費税に反対する多くの意見書が可決されております。すなわち,1988年9月16日の社会党,公明党,日本共産党議員が提出した消費税導入に反対する意見書,また,1989年3月29日の社会党,公明党,日本共産党,
民社クラブ共同提出の消費税廃止を求める意見書及び1991年12月11日の全議員提出による食料品の消費税非課税に関する意見書などであります。今回,日本共産党が提出した意見書も,この精神に沿ったものであります。
以上,提案の趣旨についてご説明を申し上げましたが,重大な情勢にかんがみ,地方自治の本旨にのっとって議員各位の良識あるご判断,ご賛同をお願いし,
提案説明を終わります。(拍手)
○議長(
見延順章君)
意見書案3件に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。
この場合,分割して採決を行います。
まず,
意見書案第3号を問題といたします。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(
賛成者起立)
○議長(
見延順章君) 起立少数であります。よって,
意見書案第3号は否決されました。
次に,
意見書案第2号を問題といたします。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(
賛成者起立)
○議長(
見延順章君) 起立多数であります。よって,
意見書案第2号は可決されました。
次に,
意見書案第1号を問題といたします。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(
賛成者起立)
○議長(
見延順章君) 起立多数であります。よって,
意見書案第1号は可決されました。
─────────────────
○議長(
見延順章君) 最後にお諮りをいたします。
各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
〔一覧表は巻末資料に掲載〕
─────────────────
○議長(
見延順章君) 以上で,本定例会に付議の案件はすべて議了いたしました。
ここで,このたび退任されることになりました木戸助役から,各位にごあいさつしたい旨の申し出がありますので,ご紹介を申し上げます。
木戸助役。(拍手)
◎助役(
木戸喜一郎君) ただいま,貴重な時間をちょうだいいたしまして,まことにありがとうございました。
明6月14日をもちまして,助役を退任することになりました。
私は,昭和32年8月,札幌市に奉職いたしましたが,当時の人口は46万3,000人でございました。まさに,本市の著しい成長とともに数々の大切な仕事に携わることができまして,また,精いっぱい努力することができました。さらに,最後の4年間は,議会のご信任を得まして,助役としてその職責を全うすることができ,まことに感慨深いものがございます。これもひとえに,桂市長を初めとする先輩の皆さんのご指導,そして,同僚・後輩の皆さんのご支援,さらには議員の皆様方のご厚情のたまものであると,心から感謝を申し上げます。
議員の皆様とは多くの思い出もつくることができました。本当にありがとうございました。これからは,一市民として,微力ながら札幌市の発展のために尽くしてまいりたいと,このように考えております。
議会の皆様におかれましては,どうぞご健康に十分ご留意されまして,札幌市民のため,そして札幌市のさらなる発展のために,ますますご活躍されることを心からお祈りを申し上げます。
重ねてお礼を申し上げまして,退任のごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
見延順章君) 長い間,大変ご苦労さまでございました。
─────────────────
○議長(
見延順章君) これをもちまして,平成6年第2回札幌市議会定例会を閉会いたします。
─────────────────
閉 会 午後1時36分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 見 延 順 章
署名議員 義 ト 雄 一
署名議員 武 市 憲 一...