札幌市議会 1994-03-24
平成 6年第二部予算特別委員会−03月24日-08号
平成 6年第二部
予算特別委員会−03月24日-08号平成 6年第二部
予算特別委員会
札幌市議会第二部
予算特別委員会記録(第8号)
平成6年3月24日(木曜日)
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●議題
付託案件の審査
●
出席委員 34人(欠は欠席者)
委 員 長 富 田 新 一 君 副
委員長 飯 坂 宗 子 君
委 員 山 崎 七 郎 君 委 員 滝 沢 隆 君
委 員 湊 谷 隆 君 委 員 赤 田 司 君
委 員 水 由 正 美 君 委 員 伊与部 敏 雄 君
委 員 西 村 茂 樹 君 委 員 畑 瀬 幸 二 君
欠 委 員 吉 野 晃 司 君 委 員 加 藤 隆 司 君
委 員 柴 田 薫 心 君 委 員 高 橋 忠 明 君
委 員 大 越 誠 幸 君 委 員 村 山 優 治 君
委 員 上瀬戸 正 則 君 委 員 三 上 洋 右 君
委 員 田 畔 満 君 委 員 唯 博 幸 君
委 員 政 氏 雅 君 委 員 春 原 良 雄 君
委 員 柿 崎 勲 君 委 員 義 卜 雄 一 君
委 員 田 畑 光 雄 君 委 員 青 木 護 君
委 員 室 橋 一 郎 君 委 員 道 見 重 信 君
委 員 菊 田 勝 雄 君 委 員 小 川 勝 美 君
委 員 横 山 博 子 君 委 員 井 上 ひさ子 君
委 員 佐々木 周 子 君 委 員 山 口 た か 君
委 員 菅 井 盈 君
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開 議 午後1時
○富田
委員長 ただいまから,第二部
予算特別委員会を開会いたします。
報告事項でありますが,
吉野委員からは欠席する旨,
丹野委員は
政氏委員と交代する旨,それぞれ届け出がございました。
それでは,議事に入ります。
議案第15号 平成6年度札幌市
交通事業会計予算,議案第16号 平成6年度札幌市
高速電車事業会計予算,議案第27号 札幌市
自動車乗車料金条例の一部を改正する条例案及び議案第59号 平成6年度札幌市
高速電車事業会計補正予算(第1号)について,一括して質疑を行います。
◆春原 委員 私は,大きい2点ということでまず質問をしたいのですけれども,1点目は,
地下鉄延長にかかわる他
事業者に対する補償問題でございます。それから二つ目は,乗客の誘致についてお尋ねをしたいと思います。
まず,最初の他
事業者に対する補償の方法についてでございますが,本年の10月から
開業予定になっております
東豊線延長部の補償に当たりましては,これまでの補償と異なり初めて全庁的な対応の中で検討したところであり,その姿勢,努力は十分に評価するところでありますが,依然としてその内容には
交通事業を削る
バス路線の移譲や
共同運行が含まれているわけでございます。
交通事業は,現在
経営再建を進めているところでございますけれども,このために,
交通事業としてぎりぎりの切詰めを行なっていることはよく理解をしております。今後の東西線の補償においても,
バス路線の移譲等が大きな部分を占めることになれば,健全化の実行をきわめて危ういものにすることが確実でないのかなというふうに考えられます。
なぜならば,
地下鉄は再建のための大量の資本とバランスのとれた需要を確保するまでにはかなりの期間を要するのであります。その一方で,そのための補償として現在営業中の
バス路線を充てることになれば,
交通事業をまた大きく圧迫することになるのでなかろうかと。
そういった意味で経営上のリスクがきわめて大きくなる,このように考えられますので,他の都市ではこのような場合どのような補償をされているのか,この辺をちょっと教えていただきたい,これがまず一つです。
それから,本市として補償する場合,今後どのような考えに立とうとしているのか,まず,この二つをお聞きしたいと思います。
◎淋代
事業管理部長 ただいま,補償問題に関しまして2点ご質問がございましたが,まず,他都市の事例でございますけれども,各都市それぞれこの補償問題についてはいろんな問題を抱えてございますけれども,現在ある程度具体化をしている例についてお話をさせていただきたいと存じます。
まず1点は,仙台市の事例で申し上げますと,
交通局が窓口となりまして
補償方法を決定しておりますけれども,補償額につきましては
一般会計が
全額予算化をし,
交通事業に繰入れを行いまして,さらに
交通局の
自動車事業の減収分についても
一般会計で措置をしているというふうに聞いてございます。
それから横浜市でございますが,これは現在工事を行なっている路線について
関係市長部局と
交通局が共同で窓口となりまして,
バス事業者と協議会を設置をして協議を進めているというふうに聞いているところでございます。
なお,今後の対応についてでございますけれども,
交通局といたしましては,いま委員のほうからお話のありましたように,
バス路線の移譲を基本として補償を行うということは,
公営交通事業の
経営基盤にも大きく影響を及ぼすものでございます。東西線の延長は沿線の
まちづくりなど本市の
都市計画と密接に関連をしておりまして,また同時に,補償問題の前提となります
バス路線の編成等につきましては,一面,
民間事業者を含めた本市の総合的な
交通計画の問題でもあるわけでございます。したがいまして,
東西線延長に伴う他
事業者に対する補償問題の全市的な措置につきまして,今後も機構等の問題もございますので,
市長部局と
十分協議をしながら進めさせていただきたいと,このように考えております。
◆春原 委員
沿線開発ということでございますけれども,
バス路線の見直しその他,効率的な運営に努力しなければいけないのはもちろんでございますが,
地下鉄整備が収支の採算面だけでなくて,大局的な見地から決定されているということを考えますと,
地下鉄東西線の補償については,まず,そうした観点からの取組みが必要だろうと,このように思うわけでございまして,積極的にひとつ検討をしてもらいたいものだなと,このように要請,要望しておきます。
次に,乗客の誘致問題でございますけれども,いろいろと職員の
意識改革だとかイメージアップを図るという意味で,
改善シンボルマークの設定,また,この街をもっとすてきにしたいという市民へのメッセージをつくるなど,いろいろ努力をされているわけです。本年10月に
住民待望の
東豊線延長がいよいよ開業になるわけでございますが,既設の
東豊線のように,計画されたものと実際との間にギャップが生じることのないようにひとつお願いをしたいわけでございます。
延長部分の利用者の確保,これが問題になるわけですが,
利用者確保のためには,延長部の駅を中心とした
まちづくりの
パーク・アンド・ライド駐車場の整備が必要でございます。
これとあわせて,
ソフト面での
乗客誘致も重要と考えているところでございますが,
交通局としてはちょうどこの開業に合わせて直接方式のプリペイドカードが実施されることになっております。
サービスが一段と向上するところでございましょうけれども,このほかにお考えでないのかなと。また,必要であるという観点から,そういったお考えがあったらお聞きをしたい。
◎淋代
事業管理部長 東豊線延長に伴います
需要喚起のための方策で,新たなものを何か考えているのかということでございますが,
東豊線延長部の開業に伴いまして,利用者の皆様にとって利便性の高い施設,あるいは質の高い
サービスの提供をすることによりまして,より親しまれます
地下鉄とするために,これまでいろいろな経験を踏まえまして
整備点検をしてきたところでございます。
まず,一つ新しいことといたしましては,
エスカレーターについてでございますけれども,地上までの
上りエスカレーターは全駅に設置をいたします。さらに地上からの下りの
エスカレーターにつきましては,乗継施設を有する駅を中心に3駅に設置をいたしたいと,このように考えておるところでございます。
それから,駅務室の窓口への出入りの関係でございますけれども,これは改札機の内側と外側,内外を問わずどちらからでも行けるように工夫をして配置をいたしました。
それから,旅客の
誘導標識でございますけれども,だれが見てもわかるように見やすく改善いたしまして,駅ごとの個性をあらわすために,駅にそれぞれの
イメージカラーというものを設定をさせていただいたというのも一つ新しいことかなというふうに考えております。
それから,延長に伴いまして,ご承知のように5編成20両増備をいたしますが,新たに次駅の
案内表示を設置いたしますことだとか,座席でございますけれども,これに人数分座ることができる表示をするというようなことで,より利便性の高いものにしたいと,こういうふうに考えております。いずれにいたしましても,お客様のニーズにより近いものへと工夫なり,あるいは改善を今後とも図っていきたいと,このように考えております。
◆春原 委員
サービスの努力というか,そういった部分はいまわかりました。
ただ,
公営事業といいましょうか,そういった意味で,
民間企業に比べると非常にPRという部分については足りないといいましょうか,努力をしてほしいと,さらなる努力をひとつお願いをしたいなと思うわけであります。
それで,適切な市民へのPRが不可欠なので,
サービス向上を図るために積極的にどうするか,利便性を市民に知ってもらう努力,PRの仕方,もう一回ちょっとお聞きをしたいと思います。
◎淋代
事業管理部長 事業のPRについてでございます。
市営交通事業のPRにつきましては,従来からいろんな冊子,さっぽ
ろ市営交通,あるいは
タウン誌の「with you」だとか,あるいは
市営交通路線図,あるいは
市営交通ガイドなど,いろんな刊行物を通じましてお客様に対しまして事業の紹介や,あるいは案内を行なってきているところでございます。
平成6年度におきましては,これにさらに
地下鉄東豊線延長部の開業に合わせまして
東豊線のさっぽ
ろ地下鉄マップを発行いたしまして,その中で新駅を含む
東豊線全駅周辺の施設だとか,あるいは
商業地域等を紹介する予定でございます。
それからさらに
市営交通ガイド,これは刊行物でございますけれども,ウィズユーカードの直接方式の
利用方法,さらには
東豊線新駅における施設の紹介,
福住バスターミナル等に接続いたします
中央バスへの乗継方法などの紹介をいたしまして,より一層市民の皆様が利用しやすいような,そういう内容にしていきたいと,このように考えております。
いずれにいたしましても,いま委員からお話のありましたとおり,
東豊線の延長部の開業に伴いまして,
需要喚起につながる
サービス向上の取組み,こういったことは大変重要なことでございますので,今後とも積極的に
PR活動を展開いたしまして,市民の皆様にわかりやすい
交通局にしていきたいと,このように考えております。
◆春原 委員 念のために申し上げますけれども,前々回,私が
経済公営企業委員会の副
委員長ということで,当時の
需要喚起策その他いろいろとずいぶん努力をさせていただきましたけれども,あのときの
乗車目標というのは完全に崩れてしまったと。これは結局いまの5日制とかいろいろな部分はあったのでしょうけれども,われわれも
勉強不足というか,将来こんなふうなものを心配しておかなければいけないなということがちょっと欠けておったなと
自分自身も責任を感じておりますが,どうかそんなこともあわせて,さらなるご努力をいただきまして,お客さん誘致の問題というのを重大な経営問題として考えなきゃいかぬと,こう思いますので,手を抜かないようにひとつ努力をしていただきたいと,このように要望して終わります。以上です。
◆道見 委員 じゃ,私から2点質問させていただきます。
その前に,私,きょう11時に大谷地駅から大通まで260円出して乗って来たのですが,1,000円札で切符を買おうと思って券売機のところへ行ったら,1,000円札入るのがないのですね。逆のほうから入ればいいのかどうかわからぬけれども,順番に歩いていったらない。券売機というのは1,000円札が入るのを交互に置くとかできないのですかね。ここの駅は1,000円札使えないのかなと思って,一瞬立ちどまって,振り返って冷静になって,これどこかにあるはずだと思ったら,たしか5台ぐらい並んだあとに1,000円札入る機械がずっと並んでいると。
きょう乗って,これ市民の方,私と同じように戸惑うというか,不親切だなと。東京の駅もそうなっているのか,私ちょっと忘れましたけれども,そんなことを感じて乗りまして,白石駅ぐらいに来たら乗客が立つくらい乗ってきて,いや,
交通局の将来明るいなと,こう思いながら大通駅で降りたわけです。
それはそれとして,
春原委員から段々の乗客の話ありましたけれども,再建3年目ですか。乗客が1日平均3万四,五千人ぐらい落ち込んでいると。これは土曜の休みがふえたことによって,間違いなく減ると。
本来なら,法律上この4月1日から週40時間になるが,平成9年まで延期になりますけれども,これ平成9年4月1日になって,もっと土曜に乗るお客が減ってくるとなれば,
経営計画で立てている乗客も見直しするのかどうするのか,さらに違う方法を考えるのか,そういうことも当然考えていかなきゃならぬだろうし,いろんな手を打たなきゃならぬだろう。それから,いつだったかの質問で,
小川委員の質問だったかな,JRと
地下鉄の料金の比較の話がありましたけれども,安いほうに乗るのは当たり前であって,高いところに乗ろうとは,普通だったらしないだろうと。そんな条件が重なってくると,果たして乗客がふえるのかなと,こう思いながら実は
地下鉄に乗っているわけです。
そこで,皆さんがご苦労されている
経営再建の途上ですから,私の評価としては,この決算書にある
営業損益の欄,ここが黒字になれば
皆さん方の責任は果たされたと,私はそう判断するのですね。この営業外の利息なんていうのは皆さんの責任じゃないですから。
地下鉄は,道路の下掘って走れというのですから,莫大な金かかるわけだから,皆さんの経営からかけ離れたものですから。
何とかこの
営業損益がプラマイ・ゼロにならぬものなのかと。それにはやっぱり売上げを伸ばすか費用を削るか,どっちかなのですね。それに
皆さん方は努力されているわけですが,私の目から見ればもっともっと努力をしてほしいと。何といっても民間と比較すれば
平均給与が300万円違うわけですから。1人当たり300万円も違えば,これはもうどんな競争したって負けますから。
皆さん方がどんな努力をしたって。そうかといって,
平均給与を下げる
システムになっているかというと,これはそういう
システムになっていないわけです。役所という一つのたがをはめられた中で
皆さん方は経営しているわけですから,これも努力しても限界があると。どこに
皆さん方が努力する道があるのだろうかと。やっぱり売上げを伸ばす方法か,経費を削減していくか。
だから,その経費の削減の中でも,われわれなり市民から見て不自然だなと思う費用は徹底して合理化してもらうと。私はその中で,きょうは
特殊勤務手当のことは取り上げませんけれども,
特殊勤務手当なんかは,中身を市民の前に明らかにしたらとんでもないことになりますよ。反対する会派の人もいるかもしれませんけれども,とんでもないです,民間の人にこれを発表したら。一,二点言うと,いまでも残っている
除雪手当って何ですか,これ。そんなもの,
自分たちが電車走らせるのに除雪するの当たり前じゃないですか。そんなものに
除雪手当なんて。電車に乗るから
乗務手当なんて。当たり前じゃないですか,電車に乗るのは。こんなこと市民の前に一々言っていたら,とんでもないことになる。一,二点だけを指摘しておきますけれども,そういうものをまだまだ努力してやってもらわないと。こういうことは新聞の記事になるかどうかわかりませんけれどもね。
ですから,
皆さん方の努力する範囲というのは,おのずから役所のたがをはめられてその中で努力すると。そういう中でやっておられるのですから,皆さんの努力も十分わかりますけれども。
そこで質問に入ります。
それで,経費の節減のほうはちょっと置いておいて,売上げを伸ばすことについて前向きなことをちょっと。
まず,売上げをどうやって伸ばすかと。土曜の休みがふえることによって乗客が減っていく傾向にあるということは,間違いのない事実だと思うのです。じゃ,この分の穴埋めをどうやってするかということになれば,それは
交通局の
皆さん方の頭脳を駆使して,やはり乗客を乗せる方法といえば,手っ取り早いというのか,市民を引きつける方法といえば,私は
イベントだろうと思うのですね。
私はこの
イベントも,やはり基本的なことは
皆さん方の基本的な
ノウハウをもとにして,もっと外部のプロの頭脳もかりる。私は,
民間活力の導入ということを盛んに言っておるわけですれども,やっぱり
イベントを組むにしても,プロのそういう会社の
ノウハウを買って,ただで教えてもらおうたって,そんな虫のいい話ないわけですから,それがたとえ1億でも,10億なり20億の価値あればいいわけですから,要はそういう専門家の
ノウハウも入れた中で
イベントを組む。私,いま何がいいかなんていう案を持って言っているわけじゃないですけれども。
皆さん方イベントやりましたね。ああいう人気のあるものもあるわけですから,もっとそれを拡大していくには,
皆さん方も苦労されているのでしょうけれども,もっと営業に金を使う。管理の人間たくさんふやしてそんなところに金使わないで,営業に金を使う。
公共機関を利用するということを市長みずから呼びかけているわけですから,私は
イベント展開については,そういう民間の
ノウハウをもっともっと導入すべきだ,それに金をかけるべきでないかと,こう考えているわけですが,
交通局には営業部ってないんですよね。管理するとかという名前はあるけれどもね。ですから,もっと営業に金をかけると,こういうことを考え出せないか。出せないかというか,もっともっとやるべきでないかと,こういうことが第1点目。
第2点目は,乗り物にもっと市民に親しみを持たせるということも私は必要だと思うのですね。
私,先月だったか,ある
地方都市に出張したときに,ちょうど全日空の飛行機が来ておったのですね。結果的に全日空の飛行機だということがわかったのですが,その飛行場へ行くのに500メーターくらい手前でおろされちゃったのですよ。飛行場が
はるか向こうにあるのにおろされた。なぜか,車がいっぱいとまっているのですよ。何か事件でもあったのか事故でもあったのかと思ったら例の全日空の鯨の絵を書いた飛行機がその空港にきょうは来ているということで,すごい人出なのですね。
だから飛行機に人がたくさん乗っているのかどうかは別にしても,そういうふうに,たかが飛行機の鯨の絵かもしれないけれども,非常に親近感というかおもしろみというのですかね,興味を引くと。
その理屈で,私は
札幌市営の
チンチン電車も,それから
高速電車も,バスもそれに当てはまるのかわかりませんが,とりあえず
路面電車は丸ごとそういう
デザインにして市民に親しみを持たせると。
ただ,じゃ絵をかけばいいかというとそうじゃないのですね。やっぱり
子供たちのコンクールといういかにも手間暇かけて興味を持ってもらうとそういう中から採用したと。優秀な
採用作品には
魚住助役の,金一封でなくてもいいですから,
子供たちですから何かやるとか,そういうふうにして,
作品募集によってあれを
デザインしていくと。次元高いよ,この話は。そうやって,そういう中から
子供たちの
イベントをそこの中に組み入れる方法を考えていくとか,そういうことが常に繰返し繰返し行われていると,そういう姿が市民に見えると,受けとめられると,感じられると。私はそこまでやらないと,
皆さん方が努力したのに何か中途半端に終わったのじゃないかと,こういうふうに思って仕事をしたら残念だと思うのですね。だからもっともっと伸び伸びと,そういうふうに思い切ってやったらどうかと,こういうふうに私は思っているわけです。頭のやわらかい助役と
土榮管理者がいるわけですから,これも管理者という名前だね,管理者がいるわけですから,もっともっとそういう面で考え出した方策をとれないものなのかどうか,それをお伺いいたします。
◎淋代
事業管理部長 大きく2点でございますけれども,前段でいろいろなお話をいただきまして,まことにありがとうございました。
まず,
イベント展開にいろんな意味でプロの
ノウハウを導入したらどうかと,こういう点でございますけれども,これは私
ども常日ごろ頭の中でずっと考えていることでございまして,これについては委員と全く同じ考え方でございます。
たとえば,サタデー・テーリングにつきましては,これは
交通局のオリジナルでございますけれども,
運営部分では代理店の
ノウハウを導入しておりますし,あるいは,最近恒例になっております冬の
メトロクリスマスや,あるいは夏休みのスタンプテーリングがございますけれども,これらについても具体的な
企画提供の部分では代理店の参画を得てやっているということでございます。
また,さらに新年度から本格的に
乗客誘致のための長期間キャンペーンを実施することにいたしておりますけれども,現在さまざまな分野において専門の代理店と共同で企画を進めているところでございます。今後におきましても,いま委員からお話のありました点を十分踏まえながら
イベントの企画の展開,これは本当に大事なことだと思いますので進めていきたい,このように考えております。
第2点目の市電の楽しい
デザインをということでございますけれども,私
ども常日ごろ,何かアイデアがないか,
経営会議の中でみんなの意見を聞きながら進めているところでございますが,ただいまご質問がありましたこの件につきましては,市電のみにとらわれず,市民に喜ばれる,あるいは楽しい何かそういった
デザインがないのか,積極的に活用する方向で現在検討を進めさせていただいているところでございますので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。
◆道見 委員 積極的にそういうことを考えているということですから,私も安心しましたし,ぜひ思い切ってやっていただきたい。先ほどの
春原委員は暁交通の社長ですから,やっぱり経営者の発言というのは重みがありますからね。私も経営者の端くれとして,どういうふうに経営をやっていくかということは大変なことなのですね。だから,
皆さん方はいろんな条件をはめられてやっているということはわかりますけれども,その中で思い切ってやってもらうと。これが何といっても肝心です。
それから,これはつけ加えて要望みたいになりますけれども,
中島公園の子供の国が
円山動物園に移ると。社会党さんはあれが移ったからって人はふえないだろうという意見というのですか,質問をある委員会の中でされておりました。そういうことにならないためにも,これは
交通局の意地でも乗客が伸びたと,こういうことになるように,葬儀場も建設すればそれは伸びますわね。そういうことで,いろんな企画を立てていかないと,
中島公園の子供の国が移っただけで,ほかの会派の方々が心配しているように2ヵ所が1ヵ所になって,結果的には利用者が減ったのだと,それがイコール利用者側の不便につながっただけだなんていう結果にならないようにする。そうなることは私も4割方予想しているけれども,ここは
交通局のメンツをかけてやってもらわないと。これは
交通局としての意地を見せていただきたいということをつけ加えて終わります。
◆小川 委員 私から大きく3点に分けて,できるだけ簡潔にお尋ねをしたいと思います。
一つは,さきの本会議ですでに議決がされました今年度の補正予算の第1号,この中で7億2,000万円の
地下鉄の企業債の繰上げ償還が行われました。いままでの財政論議の中で,特に金利の高いときの企業債を繰上げ償還していくことは何度か議論されてまいりました。特に今日のように金利が低下をしてきている中で,8.2%とか7.7%,7.5%と,こういうような企業債がまだたくさんあるわけであります。しかも,8.2なんていう公営企業金融公庫の企業債については,借入期間が25年と,こういう長期になっているわけですし金利が非常に高い。企業債の償還,こういうことが経営を圧迫してきているだろうと思うわけであります。
それで,借りかえとか繰上げ償還というのを行なっていくべきだと,こういう立場から,一つは過去に繰上げ償還されてきた事例,いままでどんなときに公営企業金融公庫あたりの繰上げ償還が認められてきたのか,これを明らかにしていただきたいと思います。
また,今年度の補正予算第1号で7億2,000万円からの繰上げ償還がされました。いままで私たちが何度か質問をしても,そういうことはなかなかできないのだと言っていた中で,今回繰上げが認められた。今回認められた理由と,そして,このような形で8.2の企業債を繰上げ償還して,実際には低利のやつを新たに借りていくような方法がとられるのだろうと思いますけれども,そういう繰上げ償還をすると,この7億2,000万円で,支払利息の上でどのぐらいの効果が今回上がったのか,これも明らかにしていただきたいと思います。
なお,最初にお話ししましたように,それでもまだ8.2,8%,あるいは7.5,7.7,こういう高利の金利の借入金が多数残っております。それで,今日時点というか,年度末見込みというふうにお尋ねをしたらいいのかわかりませんけれども,金利が7%以上の企業債の残高はどの程度あって,そのうち公営企業金融公庫から借りている分が幾らあるのか。そして,これらについて今回補正で行われたような繰上げ償還,あるいは低利のものに借りかえする,こういう措置がされるべきだと思うわけであります。金利の低い今日でありますから。こういうことに向けた努力というか,国への働きかけ,こんなことについてこれからどうされていくのか,お尋ねをしたいと思います。
それから2番目で,いま
春原委員のご質問に出ておりましたプリペイドカードの問題についてであります。
いただきました資料によりますと,プリペイドカードの導入,このことによる投資額ということになりますと,
地下鉄で48億円,
路面電車で3億円,バスで約12億円,合わせて63億円が直接投入方式をやるために投資される金額だと,こんなふうに示されておりますが,このプリペイドカードを導入して直接方式を採用していく理由ですね。63億円も投資をするわけで,その理由と,いままでの改札機,それが耐用年数も来ていないのにぶん投げて新しいのを入れるということではなかなか大変なわけです。
交通局は現在の財政事情の中でさまざまな努力をされて,直接投入方式の改札機の導入を図ってきているだろうと思うのでありますけれども,具体的にどのような対応をされてきているのか,お尋ねをしたいと思います。
また,
地下鉄の
東豊線の開業に合わせて,電車やバスも一緒にカード直接方式を使えると,こういうふうなご説明は受けていたわけでありますけれども,
地下鉄については少し早めることも可能なようなお話もお聞きをしておりますので,それらの点についても明らかにしていただきたいと思います。
まず,それだけについてお尋ねをします。
◎淋代
事業管理部長 まず,
地下鉄の企業債の繰上げ償還にかかわりますご質問3点でございますけれども,第1点目のどんな内容で繰上げ償還を行なってきたかという点でございますけれども,
地下鉄の企業債の繰上げ償還につきましては,昭和62年度から平成元年度まで3年間で,土地の売却にかかわる借入起債が一つですね。それから,
地下鉄の建設費補助金の繰延べ回復分の一部を財源とした繰上げ償還,これが二つ目ですね。これらを合わせまして約158億4,200万円ほどの繰上げ償還が3年の間に行われていると,このように認識をいたしております。
それから二つ目の繰上げ償還を認めた理由,効果のほうはいま委員からお話のあったとおりでございますけれども,今回の補正予算の第1号によります公庫債の繰上げ償還についてでございますけれども,企業債利息の金利引下げ効果を図るために,関係都市とともに国に対しまして追加出資金,いわゆる企業債を財源とした繰上げ償還について粘り強く要望をしてまいった結果,認められたということでございまして,その額はいま委員おっしゃいましたように7億2,000万円,今後約1億円の支払利息の軽減がこれによってできると,このように考えております。
3点目の7%以上の公庫債の残高等についてはどの程度あるのかと,それから今後どういう対応をしていくのだというご質問でございますが,平成5年度末の数字で申し上げますと,
地下鉄の企業債の残高は5,142億円というふうになってございます。そのうち,7%以上の高金利で借入れているものにつきましては1,449億円でございまして,このうち公庫債の残高というのは474億になってございます。
お話にありましたように,繰上げ償還あるいは借りかえを行うことは,低金利時代の今日におきまして,私ども
事業者にとりましては,その金利差による効果というのは大変大きいわけでございます。しかしながら,一方では,国や,あるいは公営企業金融公庫等の貸付先にとりましては逆でございまして,資金の運用計画が大幅に狂うことになります。あるいはまた他の都市も同様の条件にございますから,他都市との均衡といいますか,関係,そういったこともあって大変現実的には難しい実情にございますけれども,なお今後とも6年度以降につきましても,関係各都市と協議を重ねながら国等に対して繰上げ償還の実施について,当然のことですけれども積極的に働きかけてまいりたいと,このように考えております。
◎新関
高速電車部長 直接方式導入にかかわる改札機の関係でございます。
改札機につきましては,南北線開業時に設置したものがございますが,これは法定耐用年数を大幅に延命させまして,ほぼ20年をめどにして更新をするということで計画的にしてきております。
この関係で5年度,6年度と計画的な更新をいたしまして,この更新部分についてはカード対応できる機器に置きかえて導入を図ると。当然,直接方式をする場合は,全駅にその配置が必要となりますので,それらの再配置等も行いながら,機器の整備をいま図っているところでございます。本年度5月ころまでにはカード対応の機器が配置できるというような状況に相なります。直接方式が導入されても,お客様には不便をかけないような形で対応が可能かなというふうに思っております。
◎淋代
事業管理部長 プリペイド関係のあとの2点についてご答弁をさせていただきます。
一つは63億円かかっていると。それでもなおかつこれを導入する理由は何かと,こういうことでございます。理由はたくさんございますが,一つには,まず何よりも現金による乗車券をその都度購入する必要がないという乗客
サービスの点が第1点でございます。
それから二つ目には,プリペイドカードは乗車料の前払い方式でございまして,そういったことから,乗車料収入の前受けによる資金面でのメリットがかなりあるということが経営上から申し上げられます。
それから三つ目には,便利という面から販売促進に大変有効な媒体でございまして,非常に売りやすいということが一つ言えます。
それから四つ目といたしましては,最終的にはバス・電車との乗継手段として利用できることになるわけですので,間接方式に比べて格段の普及率となるものと予想されまして,いわゆる新たな需要の掘起しにつながるであろうということに期待をかけている点もございます。
そういったことが導入する理由でございますが,63億円という数字が出ましたので,ちょっとつけ加えさせていただきますが,この63億円と申しますのは全体の経費でございまして,基本的には更新の時期に合わせて改札機等を更新するわけでございます。したがいまして,実際にその更新経費を除きますと,16億円程度というふうに見込んでいるところでございます。
それから,3事業の共通の直接方式の開始の時期というご質問だと思いますが,さきの委員会でも申し上げましたが,10月の
東豊線延長開業時には,
地下鉄・電車・バスを通して1枚のカードで乗車可能となるようにしたいと,このように考えております。
それから,これも一部マスコミに取り上げられておりますけれども,
地下鉄でのカードの直接方式の開始につきましては,6月1日から運用を開始したいというふうに考えているところでございます。以上でございます。
◆小川 委員 金利の関係ですね。繰上げ償還です。淋代部長から,公庫だけでも7%以上の高利のやつが474億円あるので,借りかえができればいいのだけれども,現実的に非常に難しいけれども国に働きかけていきたいと,こういうことです。先ほどの7億2,000万で1億円からの効果があるわけでありますので,今日の低金利時代に,昭和50年だとか49年とかという金融引締め時の金利の高いやつ,こういうやつを繰上げ償還していくことによって,本市
地下鉄財政の健全化が図れるように努力をしていただきたいと,このことは強く要望をしておきます。
次に,いま新関部長からプリペイドカード対応の改札機の設置のご答弁がございました。新型機が5月ごろ配置されると,こういうことでありました。しかし,それはあくまでも南北線なんかで使ってきた改札機の更新時に合わせて新しい直接方式のにかえて,しかも,まだ耐用年数の来ていないところの分と操作をして全駅に再配置する形で,プリペイドカード対応の改札機が全駅に配置されると,こういうご答弁ありましたけれども,全体の改札機の中で,プリペイドカード直接投入方式の改札機というのは何割程度になっていくのか。
それと,この2月の大雪のとき,
地下鉄駅で券売機が不足をして,乗客がずっと並んでいていろんなトラブルが起こっておりましたけれども,改札機のうちの何割かしかプリペイドカード対応の改札機がないと,こういうことから,乗客がそこにだけ並ぶというような混乱というのが生じないような数が配置されることになるのかどうか,この点もお尋ねをしたいと思います。
あわせて,10月の
東豊線の延長,3事業含めてプリペイドカードが使えると,こういうことになると,乗継割引きも当然されていきますので,いろんなメリットが出て,先ほど淋代部長が言われたように,格段の普及率になってくるのだろうというふうに私も思います。
そうしたときに,先ほど道見委員の質問にもありましたように,週休2日制で土曜日は休みだと,こういうことになりますし,月曜から金曜までしか通勤用には使わない。さらにはその間に出張で地方に行って,
地下鉄に乗らないこともある。あるいは,時には薄野に行って帰りはタクシーで帰ることもある。こういうことで
地下鉄に乗らないことも起こってくる。こういうふうになると,通勤定期のメリットがなくなってきて,プリペイドカードの普及にあわせて通勤定期利用客が少なくなってくることが予想されるわけであります。プリペイドカードが格段に普及するという状況に合わせて,なお通勤定期客をきちっと確保していくためには,通勤定期の割引率の引下げ,こういうことが近々の課題になってくるのでないかなと,こんなふうに思いますので,これへの対応,どのような考え方を持たれているのか,お尋ねをしたいと思います。
最後に,東西線の延長問題について簡単にお尋ねをしたいと思います。
一つは,16日に東西線の延長に向けて免許申請をされたと,こういうことでございますけれども,今後の免許取得の具体的スケジュール,これはどんな段取りのもとに準備がされているのか。
あわせて,今日の
地下鉄財政の現状から,東西線については,行われたような
地下鉄整備ではなくて,琴似から手稲東までの
延長部分については,建設経費の削減・圧縮というような努力が最大限なされなければならないと,こんなふうに思いますけれども,この部分についてどのような工夫,努力をされてきているのか,これについてもお尋ねをしたいと思います。
◎新関
高速電車部長 改札機の関係につきまして,先ほどの答弁の中にちょっと誤解されるような答弁がありましたので,あらためて説明をさせていただきます。
たとえば南北線,耐用年数が来たものが50台あるとしますと,これをカード対応機にかえます。その更新したものにつきましては,全駅に配置をしていくということになります。したがって,耐用年数の来ていない改札機については,南北線に振り向けるということで,それぞれ各駅複数台を配置するということでいっておりますので,耐用年数の来ていない機器を破棄するというふうなことにはなっておりません。
そこで,現在全駅で改札機は429台ございますけれども,
地下鉄の直接方式導入時には,そのうち152台,約36%がカード対応機となります。少ないところで1改札口に2台配置になります。利用の多い改札口につきましては4台ないし5台ということで,その辺は利用客の数に合わせた配置をしているということでございます。
◎淋代
事業管理部長 だんだん週休2日制が拡大することによって定期のメリットがなくなる。いわゆる割引率の見直しが必要でないだろうかというご質問でございますけれども,確かに2日制の拡大に伴いまして,通勤回数が事実上減りますから,現在の割引率では逆転をするという事例もこれはままあるわけでございます。
そこで,通勤定期券の割引率の見直しでございますけれども,これは即料金改定,いわゆる料金につながることでございます。一方では,たとえば回数券タイプのものを出してもらいたいたとか,あるいはプレミアを何とかという,そういう要望等もいろいろございます。したがいまして,それらを全体的に考えまして,運賃制度全体の中でそれぞれの役割なり,あるいはいろんなバランス等を考えながら今後十分検討していきたいと,このように考えております。
◎若原 建設部長
東西線延長につきまして2点ご質問がございましたので,お答えさせていただきます。
まず,免許を取得するまでのスケジュールが具体的にどうなっているかということでございますけれども,先ほども委員のお話の中にありましたように,
東西線延長につきましては,去る3月16日付で地元運輸局長あてに申請を行いましたが,現在は運輸局から運輸省に進達されている状況でございます。
今後は,免許申請内容につきまして本省の審査をいただきまして,運輸省から運輸審議会へ諮問されると。運輸審議会から答申が出されましたら免許となる予定でございます。
通常,免許の時期については,過去の事例で申しますと,国家予算の成立後,免許になると,こういうことでございますけれども,現在のところ,来年度の国家予算成立が不透明でございますので,いつごろ免許になるか,いまのところ未定でございます。
第2点目の建設費の節減にどういう努力をしているかということでございます。
東西線延長部における建設費の削減方法についてでございますけれども,昨今の
地下鉄建設費の高騰など,
地下鉄経営を取り巻く厳しい状況から,できるだけ建設費を削減するということを念頭に計画策定時に十分検討をしております。
その内容といたしましては,二,三例を挙げますと,1点目はトンネル断面の縮小でございます。本市もおかげさまで20年以上
地下鉄を建設してまいりまして,その技術の向上もございまして,
東豊線でも実施させていただきましたが,従来より断面をかなり縮小した形で今回の
東豊線延長も建設させていただいております。それに倣いましてトンネル断面の縮小を今後も考えていきたいというのが1点でございます。
2点目は,駅施設の見直しによる駅施設のいわゆる縮小化でございます。
また3点目は,これも
東豊線の延長工事で経験いたしましたけれども,掘削残土の有効活用を図るということ等を行なっておりまして,今回の延長線で申しますと,建設費で約40億円を削減いたしたところでございます。以上でございます。
◆山口 委員 すでに3委員から何点も出ておりますので,重ならない部分で,私も
東豊線延長部分の開通に関連をいたしまして何点か質問いたします。
10月14日開通ということで,待望のというか,待ちに待っていたという方たちの部分と,一方,路線移譲や
共同運行でどうなるのかという地域の方の声などもありまして,それらをあわせてお伺いいたします。
私も経済公営企業委員になってからは,より一層
地下鉄・バスにつきまして関心が高くなり,定期を利用して議会まで来ておりまして,乗るたびに助役や事業管理者の顔がちらちらとかすめるというような中で,ない知恵を絞っていろいろ,どうしたらいいものかということを考えてまいりましたので,提言も交えて質問させていただきたいと思います。
初めに,福住のターミナルについてですけれども,これは地上3階建てで800台駐車場を持つ複合的なビルということを聞いております。その1階部分でバス,それから地下が
地下鉄ということなのですけれども,これの
パーク・アンド・ライド駐車場についてどうなっているかということを伺いたいと思います。
すでに栄町では,スーパー大型店とのタイアップで
パーク・アンド・ライド駐車場をつくるというようなことも聞いておりますけれども,これについて福住ターミナルも非常に必要ではないかと感じておりますので,それについてのお考えを伺いたいと思います。
それから2点目ですが,西岡地域は,
中央バスに全面移譲する路線と,それから市バスと
中央バスの
共同運行になる部分があるのですけれども,特にこの
共同運行の部分で
サービスの低下はないのかどうか。定期券や回数券,それから乗継ぎの割引きなどにつきましてどうなのかということが地域の方から出ております。それについては低下はないのかどうかということでお伺いいたします。
それから3点目なのですけれども,このような形で全く同じ路線を市バスと
中央バスが半分ずつ走るという
共同運行は初めてだというふうに聞いておりますけれども,
サービスの部分では逆に競争原理が導入されてくるのではないかと。はっきり
サービスの違いがわかってくる。特に接客接遇の部分とか定時性の確保の部分では,どうしても乗るほうとしては
中央バスはどうだ,市バスはどうだというふうに比べると思うのです。その辺で,実はこの地域は市バスは定時性が余り確保されていないということが定説になっている地域であります。
中央バスの営業所がすぐ近くにありますので,どうしても
中央バスのほうが定時性が確保できるという部分がありますので,地域の方は逆に二つを乗り比べるということができて,その辺では競争原理が導入されるわけで,厳しい部分と非常にいい部分とあると思うのですけれども,それについてどうお考えかお伺いいたします。
それからもう一つ,この
共同運行の部分とは別に,直接,
中央バスでいままでは中心部,東急デパートまで来れたのが,ほとんど全部月寒中央通に短絡するわけですけれども,それによりまして,同じ停留所に月寒中央通へ行くバスと福住へ行くバスと両方通るようなことになります。地域の人にとっては,たとえば中心部に出る場合は選択の余地が出てくるわけなのです。36号線まで行って
地下鉄に乗りかえるか,あるいは澄川まで行って乗りかえるかということで選択の余地が出てくるのですけれども,短絡部分の
中央バスも,プリペイドカードが共通で使用できるようにすべきではないかというふうに考えますけれども,それについてお伺いをいたします。
◎若原 建設部長 第1点目の
パーク・アンド・ライド駐車場についてでございます。
地下鉄の
需要喚起策を図るという意味では,
パーク・アンド・ライド駐車場の整備は大変私ども有効であると考えております。
交通事業単独の整備は,経営上非常に困難であることも事実でございます。
現在工事中の
東豊線延長部におきましては,用地の確保の面から駐車場を単独に設置できない状況でございますので,既設
東豊線において,栄町のダイエーの民間駐車場を,ウイークデーにおいてパーク・アンド・ライド用に開放していただくことで,新年度よりスタートを予定してございますので,このケースを参考に民間の協力が得られるよう今後働きかけてまいりたい,このように考えております。
◎淋代
事業管理部長 私のほうから,2点目と4点目だったと思いますが,
中央バスの
共同運行によって
サービスの低下にならないのかどうなのかというご心配,それから,同じ路線でプリペイドカードが共通に使えないのかというご質問でございます。
東豊線の福住までの延長に伴います
中央バスへの補償の対象となりました西岡3線でございますが,西岡環状線,それから西岡線,下西岡線の運行に当たりましては,利用者の
サービスを低下させないということを大前提にいたしまして
中央バスと確認をさせていただいたところでございます。したがいまして,これらの運行便数だとか,あるいは停留所の位置,
地下鉄との乗継料金等につきましては,延長部開業前と同様の扱いとすると,こういうことになっておりますので,ご理解をいただきたいと思います。
それから,プリペイドカードの共同利用の関係につきましては,いま申し上げました3線を運行する
中央バスにつきましては,市営バスと共通して利用できるプリペイドカードの導入についてただいまお願いをしておりまして,協議を続行しているところでございます。以上でございます。
◎新村 自動車部長 3点目の
共同運行による職員の資質向上と,それに関連しまして,定時性の確保につきましてどう取り組んでいくかと,こういうことでございます。
共同運行の形態といたしましては,ご承知のことと思いますが,すでにじょうてつバス,さらにはJRバスと実施しております。
職員の資質の向上の関係でございますが,日ごろから私どもは各職場に積極的に参りまして,そして研修を行なっているところでございます。さらに,昨年から局の教習所におきまして,接遇面に重点を置いた研修を実施しているところでございます。
また,定時性の確保につきましては,たとえば
中央バスであれば,西岡の終点でございますから4条14丁目,あすこにいま営業所がございますね。あすこからになりますと,非常に短距離で定時性が確保できるのでないかと,こういう質問だと思いますが,基本的には,この西岡3線については,澄川駅,さらに霊園前駅が起点になっています。そういうことから考え合わせますと,私どもの藻岩営業所,真駒内営業所からの距離を比較しますと,部分的には私どものほうが距離的に短いわけでございます。たとえば回送で行く場合については。そういうことで,定時性の確保についても,他社バスに負けないように頑張っていきたいなと。
したがいまして,乗務員の資質の向上,さらには定時性の確保の関係につきましては,他社バスに比較しまして負けないように頑張っていきたいなと,このように思っております。
今後とも,市民に愛され,親しまれる市営バスを目指しまして,私を先頭に,職員一丸となって
サービスの向上に努めてまいりたいと,このように考えている次第でございます。以上でございます。
◆山口 委員 大変心強い決意表明をいただきまして,期待をさせていただきたいと思います。
新年度は総合交通対策というか政策も考えられるということで,その中で特に北国,雪国の足として
地下鉄が必要であるというふうに市もずっと言っておりますし,私たちもそういうふうに認識をしておりますけれども,じゃ雪国ならではのPRとか,そういうものが果たして行われているのかというと,それが余り見えてこないという感じがいたしております。
先ほど,パーク・アンド・ライドについて質問いたしましたのは,澄川駐車場がこれまで冬はやっていなかったのですね。夏場だけだったのをこの冬から通年営業ということでおやりになって,私は本当に冬こそ車を置いて
地下鉄で通うということが非常に重要だというふうに考えるものですから,前からそれは主張しておりましたし,その実績がまだ全部はまとまっていないということですが,明らかに夏場よりも駐車場の利用が多いというふうに感じております。そういう点からも,福住ターミナルもパーク・アンド・ライドをぜひ企画調整局等と連携を深めて実施をしていただきたいということを要望したいと思います。
国勢調査の資料をちょっと見ますと,昭和55年と比べまして,車の値段が,当時は1,500ccクラスで大学初任給の12.1倍ぐらい。平成2年の資料では大体8.6倍ということで,非常に車が買いやすくなって,自動車保有台数も,ちょうど20年間で2倍になっているということで,ますます公共の乗り物離れというのが進んでいると思うのです。
地下鉄保有都市における通勤・通学利用手段の状況というのを見ますと,札幌と名古屋が飛び抜けてマイカー通勤者が多いのですね。昭和55年の段階では,マイカー通勤が26%,それが平成2年では36.9%と,10%以上マイカーに移ってしまっている。バスについて見ますと,27.2%だったのが,いま21%まで落ちているということです。
マイカーの方をどう公共の乗り物に誘導していくか,それからバスの方をどう大切にして乗っていただくかという視点が非常に重要ではないかというふうに感じて質問させていただいたのですけれども,
地下鉄とバスの接続については非常によくないとか,終電と終バスの時間が合わないとかいろんなことが出ておりまして,これについては
地下鉄整備に伴うバス輸送検討委員会というのが設置をされているというふうにも聞いておりますので,それの検討も期待したいと思います。
バス利用者を大切にするという姿勢でお伺いしたいのですけれども,バスをおりて
地下鉄に乗るまでの道路が非常につるつるでこわいという声をたくさん聞いております。バスはバス,
地下鉄は
地下鉄で運んだらいいということではなくて,距離的にはそんなに長くないかもしれませんが,その間の道路の安全性の確保ということが非常に乗客
サービスからいって大事だと思うのですけれども,それについてどうお考えか,お伺いいたします。
それから,この間の2月の大雪のときなどは,いつも15分で行く距離が1時間以上かかったとかバスものろのろで,特に入学試験の日だったので遅刻なさった方なんかもいたという話も聞いておりますけれども,たとえば,あした大雪というのが降雪予測とかでいまはわかるわけです。そういう場合には,テレビのスポットなどで,あしたは大雪なのでマイカーをやめましょうというような,そういうものを流せないのかどうか。たとえば水道局なんかでは,夜,テレビで凍結防止のを流しておりますけれども,それと同じような形で,マイカーをやめましょうというようなPRをすることはお考えになっていないのかどうか,その2点についてお伺いします。
◎新村 自動車部長 ただいま
地下鉄とバスとを乗り継ぐ場合の通路の安全対策についてどう考えているか,この関係につきましてお答え申し上げます。
私ども
交通局が所管しております通路につきましては,可能な限りいままでも除排雪をやっております。この関係につきましては,今後とも安全対策について全力を尽くしていくと,こういう考えでございます。
すでにご承知のことと思いますが,平成6年度におきましては,真駒内駅前の北側の待合所につきまして,抜本的な改修計画をしております。これにあわせまして,新たな試みといたしまして,待合所の路面にゴムチップを敷設いたしまして利用者の安全を確保していきたいなと,このように考えている次第でございます。
今後,このゴムチップの効果を見きわめまして,他の通路についても検討を進めてまいりたいと,このように考えている次第でございます。以上でございます。
◎淋代
事業管理部長 天気の悪いときに,あすは公共交通機関を利用しましょうということを,マスコミを通してその前日に流すだとかということにつきましては,前向きに検討していきたいと,このように考えております。
◆山口 委員 最後に要望になりますが,
地下鉄・バス,その他の利用をしたい市民はたくさんいるのですが,中心部に行くにはいいけれども,そうじゃない横の連携といいますか,市内を横断するのはなかなか難しいということで,どうしても車になってしまうと。私なんかも中心部に来る場合はよろしいのですけれども,自分の居住している同じ豊平区の中を移動するときに,公共の乗り物で行きますと,2時間とか3時間とかかかってしまうということもありまして,
まちづくりと交通問題というのは,単に
交通局だけの問題ではなくて,総合的に考えていかなくてはいけない問題だというふうに考えますので,その辺のところは今後の総合交通政策に期待をしたいと思います。
最後の大雪情報につきましては,水道局にちょっと聞きましたら,テレビ各社と懇談会の場があるということで,その席で凍結情報を流してほしいという要望をしていますので,市としてお金の負担は全然ないということを聞きました。
あと,4丁目プラザのところの電光掲示板なんかにも凍結防止のPRをしていて,それはお金がかかるということでしたけれども,ぜひそういうものも積極的に活用しまして,冬場の定時性の確保,それから
地下鉄への導入ということを努力していただきたい。これは要望です。以上で終わります。
◆畑瀬 委員 私からは,大きく2点質問をいたします。
1点目は,カード
システムの直接方式にかかわってであります。
私は今回,2度目の代表質問に立ってまいりました。わが会派は18人おりますので,今期1回切りかなと思いましたら,先輩のご配慮で2度代表質問に立つことができまして,大変光栄に思っているのですが,実は1回目の代表質問は92年の4定でございました。ちょうど,この年の11月にウィズユーカードが導入されまして,その直後の議会でございましたから,私はその折,市長に対して,交通の3事業におけるプリペイドカードの直接方式の実施時期について質問をしたところであります。
その折,市長は,
東豊線延長部の開業に合わせてこれを実施したい,このような見解を明らかにいたしまして,いよいよことし実施できることになりましたことは,大変感慨深いものがあるわけであります。
そこで,今年度の予算を見てまいりますと,プリペイドカード対応事業費として合計30億7,100万9,000円計上されております。内訳は,
交通事業で10億8,570万円,
地下鉄事業で19億8,530万9,000円であります。
地下鉄事業の内容については,カード対応改札機の購入設置費とのことであります。先ほど新関部長のほうから,これによって全改札機設置台数は429台のところ,スタート時点でカード対応改札機は152台設置される,その割合は36%である,このようにご報告されておりましたが,19億8,530万9,000円でありますから,新年度最終にはこれが何台になるのか,その割合も含めてお伺いをしておきたいと思います。
2点目は,
地下鉄における直接方式がスタートすれば,現在あるプリペイドカード専用券売機は一体どうなるのか,この点もお伺いをいたします。
3点目は,ウィズユーカード,これは92年11月から本市で発売したわけでありますが,その販売状況について今年度の状況を伺ったところ,販売目標額20億9,600万円に対して,販売実績は2月現在19億3,159万円で,2月末の達成率は実に92%と好調であるとのことであります。年度内目標達成は確実とのことであります。
そこで,新年度におけるカードの販売計画についてはどのように設定されているのか,最初にこの点についてお尋ねをいたします。
◎新関
高速電車部長 まず,機器の関係でございますけれども,6月,
地下鉄の直接方式がスタートする時点では152台の設置ということで,先ほどご答弁申し上げました。これが3事業共通ということになりますと,やはり利用される方もふえるというようなことも考慮いたしまして,本年度においてはさらに34台の更新の計画がございます。したがって,3事業スタート時には,429台のうち186台がカード対応の改札機ということに相なります。
そこで,券売機の関係でご質問ありましたけれども,改札機の直接方式の場合は,お1人1枚のカードでのご利用ということになります。ただ,複数の方が1枚のカードで
地下鉄に乗車される場合は券売機のほうで複数枚数を購入していただいて乗っていただくというようなこともございますので,そういう意味では,直接方式になりましても,現在ある券売機は必要ということになるわけでございます。
◎淋代
事業管理部長 私のほうから,1番と3番の問題をあわせましてご答弁をさせていただきます。
平成6年度のウィズユーカードの販売目標でございますけれども,これは今年度中に直接方式に移行いたしますことから,他都市の例等を参考にさせていただきまして,その3倍の60億を予定いたしております。平成5年度につきましては,ご承知のとおり,その3分の1の20億ということでございましたが,直接方式に伴いまして3倍程度にさせていただいているという状況になってございます。以上でございます。
◆畑瀬 委員
地下鉄における直接方式については6月1日からということで,あと実質2ヵ月ほどしかありません。そうなりますと,これのPRについてどのように進めていこうとしているのか,あるいは実際に利用するということになれば,機器が混在しているわけでありますから,混雑しているときに,その機器を利用したいという人たちがスムーズに利用できるようなことについてどのようにお考えになっているのか,その点についてお伺いをしておきたいと思います。
◎淋代
事業管理部長 6月1日に向けてのPRということでございますけれども,ウィズユーカードの
地下鉄の直接方式の実施に伴いまして,市民の皆さんにわかりやすく利用していただくことが肝要なことだなというふうに考えておりまして,PRの方法といたしましては,さっぽ
ろ市営交通,あるいは
市営交通ガイドなどの刊行物やポスターなどの発行をして,ここで明確にしたいと。それから二つ目には,駅舎内における床面だとか,あるいはつり下げ看板などの
案内表示を実施をすると。それから広報さっぽろへの掲載,さらには各報道機関のご協力をいただくなど,幅広く周知を図ってまいりたいと,このように考えています。
なお,当分の間は混雑が予想されますことから,スタート当初は職員を各駅に配置をいたしまして万全を期していきたいと,このように考えております。
◆畑瀬 委員
交通事業においては一つの特筆すべき事業でございますので,ぜひ混乱のないように実施方,努力をしていただきたいと思います。
次に,質問の大きな2番目でありますが,
地下鉄における2ヵ国語放送並びに文字案内の導入についてお尋ねをいたします。
新年度予算案では,車両や放送装置の更新が目につきます。更新時には,先々のことを想定した事業展開について論議をしておくいい機会でありますので,私は,
地下鉄における日本語と英語の2ヵ国語による放送や文字案内の導入方について質問いたします。
本市は,国際都市さっぽろと言われて久しいわけでありますが,こうした視点に立った
まちづくりは,
交通事業も例外ではないと考えます。
本市観光統計によれば,92年度1年間で本市を訪れた外国人は,宿泊延べ人員で9万3,182人,前年度より7,000人増,推定人員は5万6,317人で前年度より1万7,000人増と,いずれも前年度より多くなっております。この数は,すでに2ヵ国語放送を導入しております仙台市をはるかに上回っておる数であります。また,他都市のこの方面の取組みを調べてまいりますと,かなり先行している状況にあると聞いております。
そこで伺いますが,第1に,本市
地下鉄車内における2ヵ国語放送,あるいは車内表示機による文字案内ができる装置が既存の車両にあるのかどうか。ない場合,設備投資額はどのぐらいになるのか,お伺いをいたします。
第2に,他都市における2ヵ国語放送,あるいは車内表示機による文字案内等の実態について,
交通局サイドの調べを伺っておきます。以上,最初に2点,お尋ねします。
◎新関
高速電車部長 現在保有しております車両につきましては,61編成380両ございますが,
委員お話の2ヵ国語放送,あるいは文字表示が可能な装置は搭載をしてございません。
現在,保有車両にこれらの設備をつけるとすれば,どの程度の費用がかかるかということでございますが,まず,車内放送設備ということになりますと,自動化の部分になるわけでございますけれども,一部,2000系車両については改造困難な部分があります。これらを除きましても約10億を超える設備費が必要となってまいります。
また,車内の文字表示案内施設につきまして,こちらも2000系についてはちょっと無理かと思いますけれども,それらを除きますと,約21億を超える設備費が必要となってまいります。
他都市の状況はどうかということでございますが,私どもの調査では,現在,車内において次駅案内放送を2ヵ国語でしておりますのは,仙台,大阪,福岡及び京都の一部路線で実施をしております。なお,名古屋については,主要駅のみ実施ということでございます。
また,車内で文字表示による2ヵ国語の案内をしているところにつきましては,営団,東京,横浜の一部車両ということでございます。
◆畑瀬 委員 2ヵ国語放送,あるいは文字案内の既存車両への導入は相当な予算が伴うということは,ただいまの答弁でも明らかなとおりであります。したがって,コスト面を考慮すれば,新造車両に最初から組み入れておかなければ,コスト面を半減するということはなかなか難しい課題であります。
そこで,更新時期に入った今日だからこそ伺うのでありますが,本市では,国際都市さっぽろの視点に立った
地下鉄を目指すために,2ヵ国語による放送や文字案内の取組みについては基本的にどのように考えているのか,お尋ねをしたいのであります。
◎新関
高速電車部長 先ほど申し上げたとおり,設備費的には相当かかる部分でございますが,ただ,今後,新造車両の購入計画等がございます。また,他都市の状況を見てみますと,新造車両につきましては,自動案内放送の設備,あるいは車内の文字情報案内というようなものを付設するのが流れとなっておるわけでございます。したがいまして,私どもとしても,新造車両の購入の際に取り入れるということが望ましいのかなというふうに考えてございます。
また,車内での案内につきましても,音声と字での案内があるわけでございますが,私どもとしては,文字表示で案内をする方向で検討をしているところでございます。
◆畑瀬 委員 先ほど他都市の実例をお伺いいたしましたように,車内放送か,それとも文字案内か,いずれかの方向で他都市は実施しているという状況であります。そういう意味では,札幌市はまだスタートいたしておりません。予算のかかることでありますから,言うのは簡単でありますが,やはり先々のことを想定するならば,今日のような更新時に,10年先,20年先のことを考えておかなければならない大きな課題の一つであろうと思うのであります。
そこで,ただいま新造車両から検討ということでありますが,検討という言葉については,これは実施をする方向なのか,あるいは役所言葉で言うと,あくまでも検討で終わるのか,そういうことになりますから,この時点でこの問題について考えておかないと,途中から入れるということになると,予算のつく話でありますから,やはりこの点は思い切って導入をするという考え方を明らかにできないのか,再度お尋ねをしておきたいと思います。
◎新関
高速電車部長 ご承知のとおり,本年度,
東豊線延長部の関連で車両の増備が予定されております。7000系車両が5編成20両入ってくるわけでございますけれども,その段階では文字表示の案内が実施可能な設備搭載ということで考えております。その中で,英字の案内部分についても考えていきたいというふうに思っております。
◆畑瀬 委員 ただいま新造車両から,英字も含めた2ヵ国語の導入を実施していきたいという前向きな姿勢が出されましたので,最後の質問にいたします。
札幌市の
交通事業がスタートいたしましたのは昭和46年12月でありますから,それ以来,21年ぶりに文字案内とはいえ,2ヵ国語のスタートになるわけでございます。これは大変特筆すべき事柄になるのかなと,こう思っております。
文字表示の関係でありますが,これは単に国際性という観点からだけではなくして,耳のご不自由な方にとっては大変便利な設備なのですね。こんな観点からいきますと,これは福祉の
まちづくりにもつながると,私は歓迎されるものと思うのであります。
それで,いま具体的に新造車両からというお話がされましたが,いつから導入されるのか。その表示方法については,具体的にどうされるのかについて最後にお尋ねをしておきたいと思います。
◎新関
高速電車部長 このたび
東豊線延長の部分で入る新車両の営業線の投入につきましては,5月14日を予定してございます。この14日につきましては第2土曜日ということで,サタデー・テーリングの行事も行われているということがございますので,この日に合わせて営業投入をしたいなというふうに考えてございます。
そこで,文字表示の中身でございますけれども,これは路線表示と文字の表示ということになっておりまして,上のほうはその列車の進む方向,それからどの位置にあるかを示す路線表示。その下は文字表示ということで,途中では「間もなくさっぽろ」というような表示が日本語で入りまして,その後を英字が追うというようなことで考えているところでございます。
◆畑瀬 委員 最後に,私は車内放送とあわせて今回質問したわけでありますが,車内放送についてもいろいろなメリットがあると。国際都市のイメージを醸し出すためには,やはり声が一番だというところもあるやに聞いております。しかし,車内放送のあり方については,日ごろ,市民の皆さんからいろいろな要望が出されているとも聞いておりますから,ひとつこの点は庁内で十分整理をして検討していただきたいと思っております。以上申し上げて,私の質問を終わります。
◆村山 委員 私から,大きく3点に分けて質問をさせていただきたいと存じます。
大きい第1点目は,
地下鉄の東西線の延長の問題についてであります。それから第2点目は,ウィズユーカードについて。3点目は,
交通局が所管をしております土地の有効活用と申しましょうか,利用と申しましょうか,この3点についてでございます。
第1点目でありますけれども,お亡くなりになりました板垣前市長さんが公約の一つとして掲げておりました
地下鉄50キロ構想でございます。残っているのが琴似−仮称手稲東間,それからまた福住−北野間と,この2線であります。
ご承知のとおり,政府の予算が越年をしまして,今回,復活折衝の中で東西線の延長が明らかにされたわけでございますが,
交通局の皆さんはもとより,市長さんも,助役さんも,また市民,特に地域にございます
地下鉄延長期成会の
皆さん方,さらにまた各議会の会派の議員の皆様方,それぞれが一体となってこの延長について,実現に向けてのご努力を一生懸命やられたわけでございます。特に,
交通局の
皆さん方は政府のほうに何回も何回も足を運んで,何とかこの要望にこたえていただきたいということで努力をされていたようでございます。私ども自民党会派といたしまして,後ろにおります高橋議員,そして私,さらにまた延長期成会の幹部の方々と,昨年の夏にもお伺いをさせていただいて,運輸省,自治省にも陳情させていただいた経緯がございます。
そういった中でのやりとりで,どうもいまの現状では,札幌市のほうから上がってきている要望については,いまいち理解をしかねるというようなお答えをいただいてきたのでありますが,そのときには本当に私ども大変残念で,気落ちをしておったところでございます。しかしながら,99%はだめでも1%に何とか望みをかけようということで今日まで至ってきたわけでございますが,政府の
地下鉄緊急整備事業の中で再びこれが復活をされまして,いま前段で申し上げましたけれども,札幌市の要望をお認めをいただいたと,こんなようなことでございます。
そこで,いまお伺いをしても詳細にわたっては無理かもしれませんけれども,待ちに待った
地下鉄の延長でありますから,市民の皆様方も一生懸命なこの延長に向けての努力は評価をしていますが,明らかにできる部分は市民の前に明らかにしていかなければいけないだろうと,こんな観点から質問をさせていただきたいと存じます。
まず,第1点目でありますが,私も昨年の決算委員会でお尋ねをさせていただきました。
東豊線のこの10月に開業する
延長部分についての職員の配置等々についてはどのようにお考えになっているのかというような質問でありましたが,それと同様でございまして,この2.8キロの
延長部分に
ついては,部局内での充当になるのか,あるいはまた,いろいろ
交通局のほうでもお考えになっていることがあれば,まずは明らかにしていただきいなと,こう思っております。
それから,第2点目でありますけれども,2.8
キロの中で駅が2駅延長するわけであります。一つは発寒駅,それから,もう一つは仮称手稲東駅と,こうなっているわけでございまして,仮称がついておりますから将来的には変えるのであろうと,こう思っております。実際にはこの手稲東駅というのは,宮の沢がその地域名になっております。歴史的に見ますと,この手稲東駅というのは,おそらく昔の手稲町ですか,これから引き継いだ部分の地名でございますし,それを大事にしてこられたのであろうと思います。さらにまた,西区と手稲区が分区になったときには,手稲東も西町というふうに変更になっておりますから,その辺のところからこの手稲東というのがきているのではないかなと,こう思っております。
そこで,この手稲東という名称でありますが,これを一体いつごろ変更されるのか,お考えがあれば明らかにしていただきたいと思います。
それから,3点目でありますが,先ほど
小川委員からも質問がありましたので,重複は避けさせていただきたいと存じます。
私も免許申請後の許可手続等々聞きたかったのですが,お答えがありましたのでそれを避けまして,新聞紙上でも平成10年度末に完成をしたいと,こんなような報道がされております。着工が早ければ早いほど完成が早くなるわけでありますから,一体どのようにお考えになっておられるのか,この点を明らかにしていただきたいと思います。
さらにまた,第4点目でありますけれども,6年度予算におきまして,18億円の補正を提案されているわけでございますが,この予算の内訳はどうなっているのかお示しを賜りたいと思います。まずはその4点をお願いいたします。
◎若原 建設部長
東西線延長についてでございます。
まず,第1点目の延長に伴います職員の計画についてでございますけれども,延長部の必要人員につきましては,一応申請時には,計画数として約80名程度見込んでございます。しかしながら,これにつきましては,平成11年の開業までに十分精査をして最終的な必要人員を決定していきたいと,このように考えてございます。
第2点目の駅名についてでございます。
現在の駅名につきましては,昭和60年8月の都市高速鉄道調査専門委員の報告書というのがございますけれども,この中で設定されたものでございます。今後,従来路線の駅名と同様に,地域住民の皆様方のご意見を伺いながら,開業時までには正式名称を決定してまいりたいと,このように考えてございます。
それから,工事の着手時期についてでございます。
免許申請後の許認可が運輸省,建設省と引き続きいろいろございまして,いわゆる建設省の道路への敷設許可とか,あるいは
都市計画決定,これらの手続を経て,着工を6年度末には行えるよう全力を尽くしてまいりたいと,このように考えてございます。
それから,最後の平成6年度の予算内訳についてでございます。
測量とか設計,あるいは地下埋設物の移転,用地の取得,それから現場を管理いたします建設事務所の設置等,いわゆる直接工事費で約15億円を見込んでございます。その他,間接費として約3億円の人件費,それから建設利息を見込んでいるものでございます。以上でございます。
◆村山 委員 第1点目の質問なのでありますけれども,最終的な人員でありますが,この2駅について80名を予定しているということでございます。ご承知のとおり,
交通事業会計も約1,700億
余にわたっての累積赤字があるわけであります。長期にわたる再建化計画も出されておりまして,職員の削減だとか,あるいは適正配置,あるいは所管している土地の有効活用等々言われております。職員の配置でありますが,これは局部内でやっていかれるのかなと,こういった疑問を持っておりますので,その辺もう一回ちょっと明らかにしていただきたい。
それと,駅名の問題であります。
決まりましたから,これからいろんなパンフレット等々でもPRをしていかなければいけないだろうと。いつまでもいつまでも手稲東駅というわけにいかないだろうなと。いろんな印刷物もこれから出てくると思いますから,早いうちに国のほうと調整を図りながら,ぜひひとつ名称を改めていただきたいと,こんなことを要望させていただきたいと思います。
それと,一日も早い着工ということでありましたので,さっきもお話ししましたけれども,早ければ早いほど完成も早くなるわけでありますから,そっちのほうもひとつよろしくお願いをさせていただきたいというふうに思っております。
それから,ウィズユーカードについてであります。
このウィズユーカード,あなたとともにというカードだそうでございまして,市民から公募をしてこの名称をつけたそうであります。大変いいネーミングだなと,こう思っているのであります。私どももこの委員会等々含めて,いろんな段階の中で,さらに営業を図ってより多く販売をしていただきたいと,冠婚葬祭にと,こうなっていたわけでありますが,聞くところによりますと,葬儀用のほうでありますが,役所にいらっしゃる方は,ほとんどの方々が香典返し,これらにウィズユーカードをお使いになられているというような話も聞いております。私の友人にも葬儀屋さんがいるのでありますけれども,どうだと,使ってくれないかという話をしましたら,そのネーミングがちょっとなという話が実はあったわけでございます。実際に職員の方々にもお話を聞きましたら,葬儀関係の会社のほうにも営業に行っていらっしゃるということも聞いておりますし,これらが可能になれば,販売もさらになお一層ふえてくるのでないかなと。こう言ったら怒られるかもしれませんけれども,使っていただかないで買っていただければ,一番
交通局のほうはいいわけでございます。
そんなことでお聞きをしたいのですが,葬儀社のほうに,先ほども言いましたが営業されているということでありますが,いままでの葬儀社のほうに販売をされている実績をお伺いをさせていただきたいなというふうに思っております。
それから,2点目でありますけれども,ウィズユーカードの
デザインでございます。
この間ちらっと見ましたら,道庁,あるいは花もありました。札幌市が所管をしておりますたとえば大倉山だとか,あるいは時計台だとか,こういったものもそろそろウィズユーカードに使ってもいいのではないかなと。まだまだ見られないわけでございます。実際,現在に至って,どのぐらいの種類のカードが出されているのか。そしてまた,このコンセプトはどういうふうになっているのか,お聞かせを願いたいというふうに思っております。
それから,ウィズユーカードの販売の拡大策,これは一般向けでなくて,庁舎挙げての再建策ということで訴えていたわけでございますけれども,昨年の12月,西区の農試公園に全天候型の屋内体育館が完成をいたしました。私どもも行ってきたのでありますけれども,記念といたしましてテレホンカ一ド,500円のやつ,それからウィズユーカードが500円と,この2種類をいただいてきたのであります。何とかもっと他の部局と横の連携を密にして,ここに西村議員がいらっしゃいますけれども,大変恐縮でありますけれども,この赤字を少しでも軽減するために,ぜひひとつ記念行事等々を含めてウィズユーカードを使っていただく,その連携を深めていく,その辺はどうなっているのか,お伺いをさせていただきたいというふうに思っております。
まずは,その点につきまして,お伺いをさせていただきたいと思います。
◎若原 建設部長 先ほど
東西線延長に関する駅名の変更につきまして,はっきりしたご返事をいたしませんで,大変失礼いたしました。
駅名につきましては,既設線のいろいろ機器類の変更等がございますので,少なくとも開業の約1年前までには正式駅名をつけませんと間に合いません。ただいまの計画では,10年度末開業でございますから,9年度末ごろまでには駅名の変更をしてまいりたいと,このように考えておりますので,よろしくお願いいたします。
それから,職員計画についてでございますけれども,今後,健全化計画上の人員削減の進捗状況とも考え合わせながら決めてまいりたいと,このように考えてございます。以上でございます。
◎淋代
事業管理部長 ウィズユーカードの関連で3点ご質問がございましたので,お答えを申し上げたいと思います。
まず,名称でございますが,お話がございましたように,ウィズユーというのはあなたとともにと,こういうことでございます。葬儀場向けには必ずしも適当ではないというふうに考えてございまして,葬儀場ばかりではなくて,ある特定の使用目的の場合については名称を変えるということも,場合によっては必要かなというふうに考えておりまして,たとえばSTカードというのがいいのか,あるいはプリペイドカード500だとか1000だとかということがいいのか,そういうことも含めて,ただいま現在検討させていただいているところでございます。
なお,いままでの実績でございますけれども,葬儀用につきましては,平成5年度で1万2,000枚ほどご利用をいただいているところでございます。
それから,ウィズユーカードの
デザインについてでございます。
定期の券売所だとか,あるいは窓口の発売用として,昨年の9月20日でございますが,シリーズ化を図りまして,1,000円,3,000円,5,000円と,それぞれ3種類,合わせて9種類を発行いたしました。従来発行いたしましたのは4種類でございますから,合わせますと13種類の通常券をただいま現在発売をしているところでございます。
それから,追加した各券種の
デザインのコンセプトについてのご質問ございましたが,たとえば1,000円券につきましては,札幌の自然及び橋などの景観をシリーズ化すると。それから3,000円券は札幌の文化財等のシリーズ化,それから5,000円券につきましては札幌や北海道ゆかりの画家,あるいは彫刻家の作品等をシリーズ化をするということで,今後こういうコンセプトを基本にいたしまして,札幌の観光地等も含めて販売促進につながる
デザインを開発していきたいと,このように考えております。
それから,3点目の販売の拡大策についてでございますが,現在,カードの
デザインをシリーズ化してカード自体の魅力を高める工夫をいたしましたり,あるいは定期券の発売所など窓口発売用以外にも自由な
デザインで制作するカードや,あるいは
デザインを選択できる,いわゆるモデルカードなど,商品の宣伝用,あるいは記念品や贈答用にも利用できるカードの販売も行なっているところでございます。そこで,これらの
デザインの多様化を踏まえまして,ご提案のとおり,市各部局のご協力を得まして,カードの活用方法を拡大,充実させることは,販売促進という意味では大変有効な手段だというふうに私ども共通の認識に立っております。
そこで,新規の施設の開館,あるいは落成,周年事業等の記念品等として活用をいたしますために,これらの予定をただいま把握をいたしておりますし,一方では,各局に購入の依頼をいたしますなど,各部局との連携というものを今後ますます強めてまいりたいと,このように考えておりますので,ご理解を賜りたいと思います。以上でございます。
◆村山 委員 駅の名称でありますけれども,こっちのほうはひとつよろしくお願いをいたします。
それと,葬儀用でございますけれども,先ほども前段でお話ししましたけれども,市民から公募した名称でありますから,この名称については大事にしながら,なおさらに一層,葬儀用の販売のほうもご努力を賜りたいというふうにお願いをしたいと思います。
最後に,3点目の質問をさせていただきたいと思います。
平成4年の1定で質問をさせていただきました,
交通局が所管をしております琴似のダイエーの裏にあります職員駐車場,これは2層になっておりまして,上が駐輪場,下が職員の駐車場と。調べましたら,約30台ぐらい駐車できるスペースがある駐車場であります。
この件につきまして,当時の答弁をちょっと調べてみましたら,立体的に駐輪場を含めて有効に活用していきたい,そんなような答弁があったわけでございますが,その後,一向にさま変わりしないようでありまして,この土地はどうなっているのかなというふうに思っておりますが,その辺はどうなっているのか,お伺いをさせていただきたいと思います。
それから,これは一説でありますが,琴似駅の東側,琴似1条4丁目の用地約2,700平米という
ことでございますが,この土地を取得される予定になっていらっしゃるやに聞いております。場所的にあすこの場所というのは大変いい場所でありまして,おそらく近辺では一等地に値する土地ではないかなと,こう思っております。大変
地下鉄の
需要喚起策にも有利に展開できるような場所でありますから,この辺も含めてどのようになっておられるのか,ひとつお伺いをさせていただきたいというふうに思っております。
それから,もいわ山ロープウェイの下方の公共用地でございます。ちょっとあすこを通りまして寄りましたら,大変眺めのいいすばらしい場所でございました。緑地帯にも属しておりますし,それから,天然記念物の原始林も生えておるというようなところでございます。この場所を一般公募をしまして,そして審査をして,この土地をお貸しになるのかどうかわかりませんけれども,そんなような手順で進めてまいりたいような新聞報道があったわけでありますけれども,ここの部分,進捗状況と今後どのようなスケジュールになっているのか,お聞かせを賜りたいというふうに思います。
◎淋代
事業管理部長 3点のご質問がございましたが,まず,琴似の換気口の用地でございます。
委員おっしゃいますとおり,職員の駐車場31台ということで利用し,あわせて駐輪場として従来活用をさせていただいたところでございますが,駐輪場の併設の条件のほかに,
都市計画法上の規制,たとえば建ぺい率が80%だとか,そういう規制,それから建築基準法,日照の問題だとか,そういった規制が多々ございまして,事業は経済的に非常に難しいという状況がございました。折も折,このたび
一般会計のほうから,有効活用に大変好条件の,いまお話のありました琴似1条4丁目の用地との交換の話がございまして,他の有効活用困難な用地2件とあわせて,今回方針といたしまして,交換をしようかなというふうに考えているところでございます。
いま,お話のありました琴似1条4丁目の活用の件でございますけれども,この用地は立地条件としてはきわめていいところでございまして,面積も2,790平米と結構な大きさでございますので,この用地につきましては,現在の琴似駅バスターミナル周辺の事情も考慮しながら今後検討する必要があるだろうなというふうに考えておりまして,具体的な活用策が決定するまでの間,当分の間は有料の駐車場等として活用していきたいなと,こう考えているところでございます。
それから,3点目のもいわ山ロープウェイ山麓駅近接地の活用の現況ということでございますが,この用地については,私どもの有効活用地の一つとして活用を図ることにいたしまして,平成5年3月に公募を開始をいたしました。その後,この用地における事業企画案をことしの2月14日に受け付けたところ,2社から提出がございました。すでに広報さっぽろの3月号でお知らせを申し上げてございますけれども,一つはログハウスのレストラン,もう一つはチャペル風の結婚式場でございます。
今後の日程につきましては,当用地が藻岩山のふもとに位置いたしまして,風致地区に指定されていること,あるいはまた,近くに天然記念物である藻岩の原始林だとか,あるいは鳥獣保護区があるということから,市内部の関係部局,あるいは民間の方々からの意見も聞きながら決定をしてまいりたいと,このように考えております。
◆村山 委員 それでは,要望だけにしておきます。
もう何回も何回も議論されておりますけれども,某地域でちょっと間違った進め方をしているところがありますから,ひとつ市民に不信感を与えないような,そしてご理解をいただけるような有効活用ということで,再度認識をしていただいて進めていただきたいと,こんなことを要望して終わりたいと思います。
◆横山 委員
地下鉄延長については,私も西区ですので,村山委員と同じ気持ちで,特に今冬のような豪雪の中で,4ヵ月ないし5ヵ月暮らさなければならない私たち住民にとっては,期待を持ってこれから開業に向けての計画,具体化を見守っていきたいというふうに,最初に申し上げたいと思います。
3点ご質問させていただきます。
その1番目は,この
地下鉄東西線延長に伴って,先ほどもお話が出ておりましたけれども,終点の予定地7ヘクタールの
まちづくり計画とあわせて,中間駅である発寒駅周辺の整備も必要になってくるというふうに考えます。
そこで,いま現在,琴似駅から離発着をしている
バス路線の再編成,これは私の推測ですが,おそらく琴似,発寒,手稲東と,この三つの駅に,現在琴似駅を中心として離発着をしている
バス路線を分散して短絡をされるというふうに思いますけれども,その計画についてお示しを願いたい。
それに伴って,琴似駅周辺の活性化をより促進するための整備計画も必要となってくるのではないかと。ですから,私たちにとっては,あの琴似駅を複合公共施設に転換をするというか,さらに拡大をするというか,そういう駅施設の有効利用を進めるべきだと考えますけれども,その点いかがか,お尋ねしたいと思います。
質問の二つ目ですけれども,先ほど2ヵ国語の車内放送が必要だというような質疑がされましたけれども,それ以前に,現在ご利用されている皆さんの中から,非常に車内案内放送が聞きづらいと。特に高齢者,それから日本語をお話になる外国人というか,理解できる外国人の方から見ても,次駅の案内がわかりづらいというご意見が寄せられています。私も毎日琴似駅から大通まで
地下鉄を利用しておりますけれども,18丁目駅,28丁目駅の区別がよくわからないという場合も,いつもではありませんけれども,そういう場合もままあるわけですので,その点の改善。
先ほどの質疑の中で,文字の表示,新規の車両には随時つけていくということで期待をするわけです。しかし,乗務をなさっている方が悪いという意味ではないのですけれども,何かもっと明朗にというか,明快に,乗客の方にわかるような方法はないものかと。先ほども出ておりましたけれども,たとえばテープで次駅の案内を流すとか,男性の声が悪いというわけではありませんけれども,明朗な女性の声で流すとか,男女問わず明快なご案内ができないかということが,二つ目の質問でございます。
質問の三つ目です。
新年度のバスの増車計画,具体的にその台数と,既存のバスの中に何台か無線を設置しているバスがあるというふうにお聞きをしておりますが,その台数は何台か,お示しを願いたいと思います。この3点。
◎若原 建設部長
東西線延長に伴います現在の琴似駅に短絡しているバスの再編成内容についてでございますけれども,現在,琴似駅には私どもの市営バスでございますけれども,約900便が短絡してございます。バスターミナルには4バースの処理能力しかないために,交差は路上処理で対応している状況でございます。
今回の
東西線延長に合わせまして,最寄りの
地下鉄駅へバスを再編することによりまして,発寒駅に約500便短絡する予定でございます。その結果,琴似駅は約300便のバス短絡となるために,路上での処理は解消されまして,バスターミナルの4バースで処理は十分可能だと考えております。
次に,琴似駅沿線の活性化についてご質問がございました。
バスの短絡が減少する琴似駅は乗降人員は減少いたしますけれども,街は地域の中心核としてもうすでに成熟しておりまして,街としての魅力は減少しないと思いますけれども,JRから
地下鉄駅までの琴似・栄町通沿線地域は,再開発1号市街地として指定されておりますので,今後琴似ターミナルの有効利用ともあわせまして,引き続き街の活性化を計画的に推進していくよう関係部局に働きかけてまいりたいと考えております。以上でございます。
◎新関
高速電車部長 車掌による車内案内放送が聞きづらい,わかりづらいというご指摘ございました。
ご承知のとおり,車掌業務の項目としましては,列車が出発後のホームの監視,あるいは隧道内に進出後の後方確認ということがございまして,その後に次駅の案内が入ります。ちょうどこのタイミングとしましては,列車の加速時に行わざるを得ないというようなことがございまして,やや聞きづらい部分もあろうかと思います。
お話の中に,テープによる自動化のお話もございましたが,こちらの設備をするとしますと,相当多額の費用が見込まれるということがございますので,先ほどもお話ししましたように,車両更新時にその辺のところは実現を図っていきたいと。
なお,あわせて現在行なっておりますのは,車掌の放送技術の向上でございますけれども,毎年,定期教育時における指導,あるいは乗務助役の列車に添乗した個別指導を強化しているところでございます。また,本年度につきましては,車掌全員を対象に,専門講師による特別講習も実施したところでございます。今後とも,さらに指導改善に努めてまいりたいと思いますし,最近は私のところにもときどき逆にお褒めの言葉をいただく場合もあります。大変,心強く思っているわけです。これからも努力してまいりたいと思います。
◎新村 自動車部長 3点目の平成6年度のバスの購入台数と,それから既存の無線機の搭載台数,こういうご質問だったと思います。これについてお答え申し上げます。
まず,平成6年度のバスの購入台数につきましては,14台程度予定しております。
それから,既存の無線機の関係につきましては,現在は99台ございます。新車の関係につきましても,無線機を設置するということで考えています。そういたしますと,在籍車両は現在577台ございまして,いわゆる無線機の搭載は99台プラス14台で113台ということになります。率にしますとおおむね20%程度であると,こういうふうに考えております。以上でございます。
◆横山 委員 先ほどもお話ししましたけれども,ことしの豪雪でバスの運行が大幅におくれると。これは決して乗務をなさっている方の責任でもなく,
交通局の皆さんの責任でもなく,そういう天候の中でやむを得ないと。しかし,実際に除雪,排雪のおくれで,私も二,三度そういう場に当たったのですが,要するに乗用車との接触事故があったと。その場合にやはり無線の威力というか,そういう事態を
交通局本部のほうに即知らせることができるという,ことしは特に無線があるかないかで,ずいぶん状況が違ったのではないかと。ですから,ぜひこの後も非常に速やかに,また,今冬も同じような豪雪にあるいは見舞われるかもしれない,そういう状況の中で,ぜひ有効な無線機の設置の拡大を求めて終わりたいと思います。
○富田
委員長 以上で,議案第15号,議案第16号,議案第27号及び議案第59号の質疑を終了いたします。
本日は,これをもって終了し,次回は,明25日午後1時から,水道局関係の審査を行いますので,定刻までにご参集ください。
それでは,散会いたします。
──────────────
散 会 午後3時11分...