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平成 5年第 3回定例会−10月06日-06号

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  1. 札幌市議会 1993-10-06
    平成 5年第 3回定例会−10月06日-06号


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    平成 5年第 3回定例会−10月06日-06号平成 5年第 3回定例会               平成5年   第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 6 号)               平成5年10月6日(水曜日)             ――――――――─――――――――─ 〇議事日程(第6号)  開議日時 10月6日 午後1時 第1 議案第8号から第20号まで及び議案第29号から第31号まで(市長提出)  議案第32号及び議案第33号(共産党所属議員全員提出)  請願第147号及び請願第169号  陳情第282号及び陳情第283号  意見書案第1号(文教委員会所属議員全員提出)   (23件に対する委員長報告等)             ――――――――─――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第8号 平成5年度札幌一般会計補正予算(第2号)
     議案第9号 平成5年度札幌下水道事業会計補正予算(第2号)  議案第10号 札幌認可地縁団体印鑑条例案  議案第11号 札幌区民センター条例の一部を改正する条例案  議案第12号 札幌児童相談所設置条例の一部を改正する条例案  議案第13号 札幌肢体不自由児母子訓練センター条例の一部を改正する条例案  議案第14号 札幌エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案  議案第15号 札幌都市公園条例の一部を改正する条例案  議案第16号 札幌土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第17号 札幌水道事業給水条例の一部を改正する条例案  議案第18号 札幌児童会館条例の一部を改正する条例案  議案第19号 札幌体育施設条例の一部を改正する条例案  議案第20号 札幌消防手数料条例の一部を改正する条例案  議案第29号 財産取得の件(公園用地)  議案第30号 財産取得の件(代替用地)  議案第31号 市道認定及び変更の件  議案第32号 札幌福祉住宅条例案  議案第33号 札幌民間賃貸住宅家賃等助成条例案  請願第147号 高齢者などに対する「家賃補助制度」,「借り上げ福祉住宅制度」の実現に関する請願  請願第169号 札幌市の在宅福祉制度充実をもとめる請願  陳情第282号 義務教育費国庫負担法の一部適用除外反対要請方に関する陳情  陳情第283号 義務教育学校学校事務職員栄養職員給与費国庫負担制度堅持要請方に関する陳情  意見書案第1号 義務教育費国庫負担制度堅特に関する意見書             ――――――――─――――――――─ 〇出席議員(71人) 議   長      見 延 順 章 君 副 議 長      伊与部 敏 雄 君 議   員      藤 原 廣 昭 君 議   員      畑 瀬 幸 二 君 議   員      大 西 利 夫 君 議   員      三 上 洋 右 君 議   員      上瀬戸 正 則 君 議   員      原 口 伸 一 君 議   員      義 卜 雄 一 君 議   員      佐々木   肇 君 議   員      道 見 重 信 君 議   員      伊 藤 知 光 君 議   員      武 藤 光 惠 君 議   員      井 上 ひさ子 君 議   員      山 口 た か 君 議   員      福 士   勝 君 議   員      猪 熊 輝 夫 君 議   員      西 村 茂 樹 君 議   員      川口谷   正 君 議   員      加 藤   斉 君 議   員      村 山 優 治 君 議   員      宮 本 吉 人 君 議   員      大 越 誠 幸 君 議   員      春 原 良 雄 君 議   員      柿 崎   勲 君 議   員      千 葉 英 守 君 議   員      武 市 憲 一 君 議   員      横 山 博 子 君 議   員      中 嶋 和 子 君 議   員      佐々木 周 子 君 議   員      富 田 新 一 君 議   員      澤 木 繁 成 君 議   員      高 橋 忠 明 君 議   員      常 本 省 三 君 議   員      佐 藤 美智夫 君 議   員      丹 野   勝 君 議   員      森   健 次 君 議   員      関 口 英 一 君 議   員      八 田 信 之 君 議   員      佐 藤 寿 雄 君 議   員      飯 坂 宗 子 君 議   員      生 駒 正 尚 君 議   員      小 川 勝 美 君 議   員      水 由 正 美 君 議   員      赤 田   司 君 議   員      湊 谷   隆 君 議   員      柴 田 薫 心 君 議   員      小 谷 俵 藏 君 議   員      山 田 信市郎 君 議   員      長 岡 武 夫 君 議   員      政 氏   雅 君 議   員      本 舘 嘉 三 君 議   員      唯   博 幸 君 議   員      室 橋 一 郎 君 議   員      青 木   護 君 議   員      荒 川 尚 次 君 議   員      工 藤   勲 君 議   員      岡 本 修 造 君 議   員      滝 沢   隆 君 議   員      山 崎 七 郎 君 議   員      藤 田 雅 弘 君 議   員      加 藤 隆 司 君 議   員      越 智 健 一 君 議   員      吉 野 晃 司 君 議   員      田 畔   満 君 議   員      常 見 寿 夫 君 議   員      田 畑 光 雄 君 議   員      野 間 義 男 君 議   員      高 橋 重 人 君 議   員      菊 田 勝 雄 君 議   員      菅 井   盈 君   ―――――――――――――――― 〇欠席議員なし)   ―――――――――――――――― 〇説明員 市長         桂   信 雄 君
    助役         木 戸 喜一郎 君 助役         魚 住 昌 也 君 助役         田 中 良 明 君 収入役        長 部 幸 一 君 交通事業管理者交通局長土 榮 勝 司 君 水道事業管理者水道局長石 原 弘 之 君 総務局長       伊 藤 忠 男 君 企画調整局長     井 原 貴 男 君 財政局長       久 元 喜 造 君 市民局長       大 野 雅 弘 君 民生局長       大 長 記 興 君 衛生局長       高 杉 信 男 君 環境局長       前 田 悦 雄 君 経済局長       鈴 木 俊 雄 君 建設局長       平 賀 岑 吾 君 都市整備局長     広 畑 民 雄 君 下水道局長      松 見 紀 忠 君 建築局長       関 谷 幸 正 君 市立札幌病院長    手 戸 一 郎 君 消防局長       中 谷 多 宏 君 教育委員会委員    松 村 郁 夫 君 教育委員会教育長   藤 島   積 君 選挙管理委員会委員長 宮 川 新 市 君 人事委員会委員長   山 岡   暸 君 人事委員会事務局長  水 島 典 弘 君 監査委員       野 島 廣 紀 君 監査事務局長     東 山   誠 君   ―――――――――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長       鍛冶沢   徹 君 事務局次長      植 田 英 次 君 総務課長       佐 藤 正 明 君 議事課長記録係長事務取扱            土 屋   逞 君 調査係長       木 村 正 実 君 資料係長       沼 田 光 弘 君 委員会係長     山 内   馨 君 委員会係長     山 本 祥 一 君 書記         佐 藤 比登利 君 書記         高 佐 三緒子 君 書記         泉   善 行 君 書記         鈴 木 和 弥 君 書記         今 井 一 行 君 書記         山 本 扶 美 君   ――――――――――――――――  〔午後1時開議〕 ○議長見延順章君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,71人であります。   ―――――――――――――――― ○議長見延順章君) 本日の会議録署名議員として本舘嘉三君,野間義男君を指名します。   ―――――――――――――――― ○議長見延順章君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長鍛冶沢徹君) 報告いたします。  本日の議事日程陳情受理付託一覧表及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕   ―――――――――――――――― ○議長見延順章君) これより議事に入ります。  日程第1,議案第8号から第20号まで及び議案第29号から第33号まで,並びに請願第147号及び請願第169号,並びに陳情第282号及び陳情第283号,並びに意見書案第1号 義務教育費国庫負担制度堅特に関する意見書の23件を一括議題といたします。  委員長報告及び提案説明を求めます。  まず,総務委員長 千葉英守君。  (千葉英守登壇) ◎千葉英守君 総務委員会に付託されました議案4件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成5年度札幌一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,JR札沼線複線化事業にかかわる財源を現状では一般財源で措置することとなっているが,起債や国による財源の裏打ちの見通しはどのようになっているのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第10号 札幌認可地縁団体印鑑条例案についてでありますが,主なる質疑として,町内会みずからが財産を保有するに当たり,事故が起こらないよう財産保全に万全を期するために,町内会に対する指導が必要と思うがどうか。また,過去に町内会札幌市に寄附した町内会会館用地について,返還の希望があった場合,どう対応する考えでいるのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  また,議案第11号 札幌区民センター条例の一部を改正する条例案議案第29号 財産取得の件(公園用地)の2件については,質疑討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長見延順章君) 次に,文教委員長 猪熊輝夫君。  (猪熊輝夫登壇) ◎猪熊輝夫君 文教委員会に付託されました議案2件及び陳情2件について,その審査結果をご報告いたしますとともに,文教委員会所属議員全員提出による意見書案第1号の提案趣旨をご説明いたします。  最初に,議案第19号 札幌体育施設条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,麻生スケート場使用期間中の利用者数管理運営に要する経費はどうなっているのか。また,廃止後の代替施設は,どのように考えているのか。麻生スケート場廃止理由については,球場のグラウンド整備などの問題ではなく,単に合理化のためではないのか等の質疑がありました。  続いて,討論を行いましたところ,共産党生駒委員から反対立場意見表明がありました。  討論終結後,採決を行いましたところ,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  また,議案第18号については,質疑討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  次に,学校事務職員栄養職員給与費などの国庫負担制度堅持を求める陳情第282号及び陳情第283号についてでありますが,質疑討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致採択すべきものと決定いたしました。  また,学校事務職員栄養職員給与費国庫負担制度から適用除外とされた場合,地方財政が圧迫されるばかりでなく,教育の格差・不均衡が生ずる事態も懸念されることから,本陳情の願意に基づき,国庫負担制度の趣旨を損なうような見直しを行わないよう国の関係機関に要望するため,意見書案第1号義務教育費国庫負担制度堅特に関する意見書提案いたした次第であります。  以上で報告及び説明を終わります。 ○議長見延順章君) 次に,環境消防委員長 飯坂宗子さん。  (飯坂宗子登壇) ◎飯坂宗子君 環境消防委員会に付託されました議案4件につきまして,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成5年度札幌一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,リサイクル工業団地意義・目的については,民間企業等に対して,どのように理解と協力を求めていくのか。また,第三セクター部門に対する民間企業等からの出資目標については,達成可能な状況であるのか。団地の建設に当たっては,公害等の環境問題について十分な配慮が必要と考えるが,平成4年度に実施された環境アセスメントにおいて問題点はなかったのか。また,近隣市町村との十分な協議を行なって,その合意を得る必要があると考えるが,どのような状況であるのか等の質疑がございました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第20号 札幌消防手数料条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,本市及び他都市における第4類の危険物確認試験実施件数は,年間どの程度あったのか。また,今回,新たに第4類以外の危険物確認試験を実施することとなった経緯及び意義は何か等の質疑がございました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  最後に,議案第9号 平成5年度札幌下水道事業会計補正予算(第2号)及び議案第15号 札幌都市公園条例の一部を改正する条例案についてでありますが,いずれも質疑討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長見延順章君) 次に,厚生委員長 水由正美君。  (水由正美登壇) ◎水由正美君 厚生委員会に付託されました議案第12号 札幌児童相談所設置条例の一部を改正する条例案及び議案第13号 札幌肢体不自由児母子訓練センター条例の一部を改正する条例案につきまして,その審査結果をご報告いたします。  両件は,児童福祉総合センター新設に伴い,児童相談所を同センター内に移転するとともに,肢体不自由児母子訓練センターの名称を発達医療センターに改めるものでありますが,いずれも質疑討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定をいたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長見延順章君) 次に,建設委員長 村山優治君。  (村山優治登壇) ◎村山優治君 建設委員会に付託されました議案5件及び請願2件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第16号 札幌土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案についてでありますが,質疑といたしまして,富丘西土地区画整理事業施行地区について,一体的な区画から一部除外されている部分があるように見受けられるが,これはどのような理由によるのかとの質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第32号 札幌福祉住宅条例案議案第33号 札幌民間賃貸住宅家賃等助成条例案請願第147号 高齢者などに対する「家賃補助制度」,「借り上げ福祉住宅制度」の実現に関する請願及び請願第169号 札幌市の在宅福祉制度充実をもとめる請願の4件についてでありますが,主なる質疑として,札幌住宅対策協議会答申を受けて本市の住宅政策についての検討を進めていると聞くが,その過程において,高齢者等に対する家賃補助制度及び借上げ住宅制度は,どのように位置づけられているのか。他都市においては,高齢者等への家賃補助制度及び借上げ住宅制度が実施されている例があるが,本市においても,市民生活実態から考慮すれば,その具体化が求められているのではないか。高齢化社会に対応した住宅政策福祉立場からも積極的に推進すべきではないのか。転居を求められている高齢者が,同じ地域に住み続けられるような政策を実施すべきであり,また,それができない場合には,公的住宅を低家賃提供する政策を進めるべきと考えるがどうか。本市が福祉の視点に立った住宅政策を実施していることを,市民に積極的に周知すべきと考えるがどうか等の質疑がありました。  討論を行いましたところ,共産党菊田委員から議案2件及び請願2件について可決または採択すべきものとの立場から,また,市民ネットワーク佐々木委員からは,議案第32号及び請願第147号については否決または不採択とすべきもの,議案第33号及び請願第169号については可決または採択すべきものとの立場意見表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,議案第32号及び第33号は賛成少数でいずれも否決すべきものと,また,請願第147号及び第169号は賛成少数でいずれも不採択とすべきものと決定いたしました。
     最後に,議案第30号 財産取得の件及び第31号 市道認定及び変更の件についてでありますが,いずれも質疑討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長見延順章君) 次に,経済公営企業委員長 柿崎 勲君。  (柿崎 勲君登壇) ◎柿崎勲君 経済公営企業委員会に付託されました議案3件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 平成5年度札幌一般会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,新二条市場を含めた二条市場地区におけるアーケード及び道路の整備状況はどうなっているのか。また,アーケード完成後のイメージは,どのようなものとなるのか。隣接する東2丁目から3丁目にかけての商店街については,今後アーケード整備の予定はあるのか等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第14号 札幌エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,情報交換用電子計算機提供が新たに実施されるが,どのような分野で活用されるのか。今回の使用料改定により,従来無料だった駐車場有料化される理由は何か。また,有料化に当たって,利用者意見はどのように取り入れられたのか。今回,市の直営部門使用料が改定されたことに連動して,財団法人札幌エレクトロニクスセンター企業に貸している技術開発室賃貸料は改定されるのか等の質疑がありました。  討論を行いましたところ,共産党横山委員から否決すべきものとの立場意見表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  最後に,議案第17号 札幌水道事業給水条例の一部を改正する条例案についてでありますが,質疑討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長見延順章君) ただいまの各委員長報告及び提案説明に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長見延順章君) 質疑がなければ討論に入ります。  通告がありますので,発言を許します。菊田勝雄君。  (菊田勝雄登壇) ◆菊田勝雄君 私は,ただいまから日本共産党を代表して,議案第32号 札幌福祉住宅条例案及び議案第33号 札幌民間賃貸住宅家賃等助成条例案賛成し,これに関連する請願第147号及び請願第169号の採択を主張する立場から,また,議案第14号 札幌エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案議案第19号 札幌体育施設条例の一部を改正する条例案には反対する立場から討論を行います。  議案第32号及び第33号は,わが党議員団全員提案によるものであります。  まず,議案第32号の福祉住宅条例についてでありますが,これは市が民間共同住宅を借り上げる形で,住宅に困窮する低所得高齢者身体障害者のために福祉住宅を確保し,月額4万円を上限に,市が借り上げた賃料の半額以下の低家賃市民提供しようというものであります。  また,議案第33号の家賃助成条例は,民間賃貸住宅の建てかえ等を理由に立退きを迫られ,転居先住宅確保に困窮している低所得高齢者世帯心身障害者世帯に,月額5万円を限度とする新旧家賃の差額や15万円を限度とする転居費用などを助成し,生活の安定を図ろうとするものであり,原則として同一区内,同規模程度住宅への住みかえを対象とするものであります。  人口急増の本市において,市営住宅建設の比率を年々減少させ,結果として,民間借家に依存する率がきわめて高かったのでありますが,それが今日,老朽化し,次々と建てかえの時期が迫っている一方で,地価高騰とドーナツ型の都市構造のもと,都心周辺部などにおいて再開発や地上げが激しく進み,民間賃貸住宅などの住民が立退きを迫られております。  単身を含む高齢者世帯身障者世帯が際立って多い中央区などでは,お年寄りや障害者が追立てを食って必死で行き先を探していますが,高家賃賃貸マンションなどには,おいそれと入居できないのが実態であります。  このような中で,本市住宅対策協議会がまとめた答申は,高齢者障害者が生き生きと生活するためには,「長年住み慣れた地域への愛着を尊重した施策として,地域密着型のコミュニティ公営住宅の供給,住宅困窮者への家賃助成地域との交流の場の提供」などが必要と明記しており,これを受けた札幌地域高齢者住宅計画でも,「基本的には公営住宅供給拡充が求められるが,これを補完するために現実的で即効性のある対策として民間借家有効活用に努める」とした上で,具体的に「(1)良質な民間借家を借り上げ,これを低廉な家賃で賃貸することにより,居住の安定性の確保と家賃負担の軽減を図る。(2)高齢者が中心的に居住する老朽木造借家の建跡や高齢者向け民間借家新設にあたっては,一定水準の構造や設備を確保するように技術的な援助を行う一方,建設費補助または低利融資など資金援助を図る」としているのであります。  また,民間借家建てかえ後の継続居住援助の項を起こして,「経済的な理由で建替後の住居に居住できない高齢者に対しては,家賃上昇分の一部を補助するなど,継続して地域に居住できる方策を検討する」としているのであります。  このように,緊急に取り組むべき重点対策として借上げ福祉住宅家賃助成制度が挙げられているにもかかわらず,本市は具体化を先延ばしにする一方で,すでに中間所得層対策としては,高額家賃の軽減のため,民間共同住宅を借り上げ,市が家賃助成を行う地域時定賃貸住宅制度をスタートさせていることからも,去る8月の建設委員会での私の質問に対して市理事者は,「新年度に向けて具体化検討を進めている」旨の答弁を行なったのであります。  さて今回,条例案審査を行なった一昨日の建設委員会で私は,質疑及び討論市民ネットを除いて皆無であった状況を踏まえて,引き続き審査を必要とするならば,他都市でも,議員提案条例案を1年がかりの継続審議で可決した例もあることを挙げながら,継続審査を主張したのでありますが,これを否決したのはまことに遺憾であります。  両事業は,本市もやることを決めているものであり,残されているのは実施時期であり,具体化に伴う本市の負担が年間2億円程度と見込まれる中,いま決断が求められています。この二つの事業は,同時に実施することがより効果的であり,だからこそわが党は,今回,他都市状況も踏まえて二つの条列案を提案したのであります。  高齢者福祉を重点公約とされ,「一歩先行く市政」を標榜する桂市長に決断を迫るため,両議案に全会派が賛同し,本市議会が市民の負託にこたえるべきと考え,二つの条例案可決を強く求めるものであります。  また,家賃助成借上げ福祉住宅など在宅福祉充実を願う市民から提出されている請願第147号及び請願第169号は,採択すべきものであります。  次に,議案第14号 札幌エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案についてでありますが,これはエレクトロニクスセンター会議室などの使用料を10%値上げをするものであり,大変な不況の中で仕事が極端に減少し,倒産も起きている中小ソフトウエア業者に新たな負担増を求めることになり,賛成しかねるものであります。  また,議案第19号 札幌体育施設条例の一部を改正する条例案についてでありますが,麻生スケート場を廃止するものであり,昨年度だけでも7,000人ものスケート愛好者が利用している中での一方的切捨てであり,代替施設設置要望にも応じようとしない本市の対応は,市民不在そのものであります。  「おおらかサッポロ」と称して体育施設の拡充を掲げた市長の公約への逆行であり,冬季スポーツ振興を損なうものであり反対であります。  以上で私の討論を終わります。 ○議長見延順章君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第32号及び請願第147号の2件を一括問題といたします。  議案第32号を可決することに,請願第147号を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長見延順章君) 起立少数であります。よって,議案第32号は否決することに,請願第147号は不採択とすることに決定されました。  次に,議案第33号及び請願第169号の2件を一括問題といたします。  議案第33号を可決することに,請願第169号を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長見延順章君) 起立少数であります。よって,議案第33号は否決することに,請願第169号は不採択とすることに決定されました。  次に,議案第14号及び議案第19号の2件を一括問題といたします。  議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第14号及び議案第19号の2件は可決されました。  次に,議案第8号から第13号まで,第15号から第18号まで,第20号及び第29号から第31号までの議案14件,並びに陳情第282号及び陳情第283号,並びに意見書案第1号の17件を一括問題といたします。  議案14件及び意見書案1件を可決することに,陳情2件を採択することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案14件及び意見書案1件は可決することに,陳情2件は採択することに決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長見延順章君) お諮りをいたします。  本日の会議はこれをもって終了し,明10月7日から24日までは委員会審査等のため休会とし,10月25日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長見延順章君) 本日は,これで散会いたします。   ――――――――――――――――      散 会 午後1時31分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長           見  延  順  章  署名議員           本  舘  嘉  三  署名議員           野  間  義  男...