札幌市議会 > 1993-09-21 >
平成 5年第 3回定例会−09月21日-01号
平成 5年第 3回定例会−09月21日-目次

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  1. 札幌市議会 1993-09-21
    平成 5年第 3回定例会−09月21日-01号


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    平成 5年第 3回定例会−09月21日-01号平成 5年第 3回定例会               平成5年   第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 1 号)               平成5年9月21日(火曜日)             ――――――――─――――――――─ 〇議事日程(第1号)  開会日時 9月21日 午後1時 第1 会期の件 第2 議案第1号から第31号まで(市長提出)  議案第32号及び議案第33号(共産党所属議員全員提出)             ――――――――─――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 追加日程 議席の一部変更の件 日程第1 会期の件 追加日程 決議案第1号 札幌市議会議会運営委員会の委員の定数を臨時に変更する決議を廃止する決議 追加日程 議会運営委員会委員の辞任
    追加日程 議会運営委員会委員補欠選任 日程第2 議案第1号 平成4年度札幌市各会計歳入歳出決算認定の件  議案第2号 平成4年度札幌市病院事業会計決算認定の件  議案第3号 平成4年度札幌市中央卸売市場事業会計決算認定の件  議案第4号 平成4年度札幌市交通事業会計決算認定の件  議案第5号 平成4年度札幌市高速電車事業会計決算認定の件  議案第6号 平成4年度札幌市水道事業会計決算認定の件  議案第7号 平成4年度札幌市下水道事業会計決算認定の件  議案第8号 平成5年度札幌市一般会計補正予算(第2号)  議案第9号 平成5年度札幌市下水道事業会計補正予算(第2号)  議案第10号 札幌市認可地縁団体印鑑条例案  議案第11号 札幌市区民センター条例の一部を改正する条例案  議案第12号 札幌市児童相談所設置条例の一部を改正する条例案  議案第13号 札幌市肢体不自由児母子訓練センター条例の一部を改正する条例案  議案第14号 札幌市エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案  議案第15号 札幌市都市公園条例の一部を改正する条例案  議案第16号 札幌市土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第17号 札幌市水道事業給水条例の一部を改正する条例案  議案第18号 札幌市児童会館条例の一部を改正する条例案  議案第19号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案  議案第20号 札幌市消防手数料条例の一部を改正する条例案  議案第21号 情報化関連施設建設工事請負契約締結の件  議案第22号 仮称栄地区センター新築工事請負契約締結の件  議案第23号 仮称手稲クリーンセンター新築工事請負契約締結の件  議案第24号 仮称手稲クリーンセンター新築機械設備工事請負契約締結の件  議案第25号 仮称札幌里づくり事業センターハウス新築工事請負契約締結の件  議案第26号 公営住宅新築(その8)工事請負契約締結の件  議案第27号 公営住宅新築(その9)工事請負契約締結の件  議案第28号 仮称手稲屋内温水プール新築工事請負契約締結の件  議案第29号 財産の取得の件(公園用地)  議案第30号 財産の取得の件(代替用地)  議案第31号 市道の認定及び変更の件  議案第32号 札幌市福祉住宅条例案  議案第33号 札幌市民間賃貸住宅家賃等助成条例案             ――――――――─――――――――─ 〇出席議員(70人) 議   長      見 延 順 章 君 副 議 長      伊与部 敏 雄 君 議   員      藤 原 廣 昭 君 議   員      畑 瀬 幸 二 君 議   員      大 西 利 夫 君 議   員      三 上 洋 右 君 議   員      上瀬戸 正 則 君 議   員      原 口 伸 一 君 議   員      義 卜 雄 一 君 議   員      佐々木   肇 君 議   員      道 見 重 信 君 議   員      伊 藤 知 光 君 議   員      武 藤 光 惠 君 議   員      井 上 ひさ子 君 議   員      山 口 た か 君 議   員      福 士   勝 君 議   員      猪 熊 輝 夫 君 議   員      西 村 茂 樹 君 議   員      川口谷   正 君 議   員      加 藤   斉 君 議   員      村 山 優 治 君 議   員      宮 本 吉 人 君 議   員      大 越 誠 幸 君 議   員      春 原 良 雄 君 議   員      柿 崎   勲 君 議   員      千 葉 英 守 君 議   員      武 市 憲 一 君 議   員      横 山 博 子 君 議   員      中 嶋 和 子 君 議   員      佐々木 周 子 君 議   員      富 田 新 一 君 議   員      澤 木 繁 成 君 議   員      高 橋 忠 明 君 議   員      常 本 省 三 君 議   員      佐 藤 美智夫 君 議   員      丹 野   勝 君 議   員      森   健 次 君 議   員      関 口 英 一 君 議   員      八 田 信 之 君 議   員      佐 藤 寿 雄 君 議   員      飯 坂 宗 子 君 議   員      生 駒 正 尚 君 議   員      小 川 勝 美 君 議   員      水 由 正 美 君 議   員      赤 田   司 君 議   員      湊 谷   隆 君 議   員      柴 田 薫 心 君 議   員      小 谷 俵 藏 君 議   員      山 田 信市郎 君 議   員      長 岡 武 夫 君 議   員      政 氏   雅 君 議   員      本 舘 嘉 三 君 議   員      唯   博 幸 君 議   員      室 橋 一 郎 君 議   員      青 木   護 君 議   員      荒 川 尚 次 君 議   員      工 藤   勲 君 議   員      岡 本 修 造 君 議   員      滝 沢   隆 君 議   員      山 崎 七 郎 君 議   員      藤 田 雅 弘 君 議   員      加 藤 隆 司 君 議   員      越 智 健 一 君 議   員      吉 野 晃 司 君
    議   員      常 見 寿 夫 君 議   員      田 畑 光 雄 君 議   員      野 間 義 男 君 議   員      高 橋 重 人 君 議   員      菊 田 勝 雄 君 議   員      菅 井   盈 君   ―――――――――――――――― 〇欠席議員(1人) 議   員      田 畔   満 君   ―――――――――――――――― 〇説明員 市長         桂   信 雄 君 助役         木 戸 喜一郎 君 助役         魚 住 昌 也 君 助役         田 中 良 明 君 収入役        長 部 幸 一 君 交通事業管理者交通局長土 榮 勝 司 君 水道事業管理者水道局長石 原 弘 之 君 総務局長       伊 藤 忠 男 君 企画調整局長     井 原 貴 男 君 財政局長       久 元 喜 造 君 市民局長       大 野 雅 弘 君 民生局長       大 長 記 興 君 衛生局長       高 杉 信 男 君 環境局長       前 田 悦 雄 君 経済局長       鈴 木 俊 雄 君 建設局長       平 賀 岑 吾 君 都市整備局長     広 畑 民 雄 君 下水道局長      松 見 紀 忠 君 建築局長       関 谷 幸 正 君 市立札幌病院長    竹 田   保 君 消防局長       中 谷 多 宏 君 教育委員会委員長   牧 口 準 市 君 教育委員会教育長   藤 島   積 君 選挙管理委員会委員長 宮 川 新 市 君 選挙管理委員会委員  須 合 一 雄 君 選挙管理委員会委員  向 川 武 夫 君 人事委員会委員長   山 岡   暸 君 人事委員会事務局長  水 島 典 弘 君 監査委員       野 島 廣 紀 君 監査事務局長     東 山   誠 君   ―――――――――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長       鍛冶沢   徹 君 事務局次長      植 田 英 次 君 総務課長       佐 藤 正 明 君 議事課長記録係長事務取扱            土 屋   逞 君 調査係長       木 村 正 実 君 資料係長       沼 田 光 弘 君 議事係長       高 森 政 行 君 委員会一係長     山 内   馨 君 委員会二係長     山 本 祥 一 君 書記         佐 藤 比登利 君 書記         高 佐 三緒子 君 書記         鈴 木 和 弥 君 書記         尾 形 英 樹 君 書記         今 井 一 行 君 書記         山 本 扶 美 君   ――――――――――――――――  〔午後1時開会〕 ○議長(見延順章君) ただいまから,本日をもって招集されました平成5年第3回札幌市議会定例会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 出席議員数は,70人であります。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 本日の会議録署名議員として越智健一君,畑瀬幸二君を指名します。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長鍛冶沢徹君) 報告いたします。  田畔 満議員は,所用のため遅参する旨,届け出がございました。  去る9月6日,人事委員会委員長から,職員の給与に関する報告及び勧告が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。  市長から,法人の経営状況説明書が,また,監査委員から,監査報告11件がそれぞれ提出されましたので,各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程及び陳情受理付託一覧表は,お手元に配付いたしております。以上でございます。  〔一覧表巻末資料に掲載〕   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) これより議事に入ります。  ここで,日程に追加いたしまして,議席の一部変更の件を議題といたします。  本件につきましては,会議規則第4条第3項の規定により,当職からお諮りをいたします。  各位のお手元に配付の議席表のとおり議席の一部を変更いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  〔議席表巻末議決事件等一覧表参照〕   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 次に,日程第1,会期の件を議題といたします。  (小谷俵藏君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長(見延順章君) 小谷俵藏君。 ◆小谷俵藏君 会期設定の動議を提出いたします。  すなわち,本定例会の会期を本日から10月25日までの35日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ただいまの小谷議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,本定例会の会期は,本日から10月25日までの35日間と決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) ここで,日程に追加いたしまして,決議案第1号 札幌市議会議会運営委員会の委員の定数を臨時に変更する決議を廃止する決議を議題といたします。  本件は,全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  本件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,決議案第1号は可決されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) さらに,日程に追加いたしまして,議会運営委員会委員の辞任を議題といたします。
     議会運営委員会委員 大越誠幸君から,委員を辞任いたしたい旨の申し出がありますので,これを許可することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) さらに,日程に追加いたしまして,議会運営委員会委員補欠選任を議題といたします。  本件は,議会運営委員会委員の定数の増及び委員の辞任に伴い,欠員となっております委員2人を選任するものであります。  本件につきましては,委員会条例第5条第1項の規定により,当職からお諮りをいたします。  議会運営委員会委員八田信之君及び武市憲一君を選任いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議会運営委員会委員八田信之君及び武市憲一君が選任されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 次に,日程第2,議案第1号から第33号までの33件を一括議題といたします。  議案第1号から第31号までの31件は市長の,議案第32号及び議案第33号の2件は共産党所属議員全員の提出によるものであります。  まず,議案第1号から第31号までの31件の提案説明を求めます。桂市長。  (市長桂 信雄君登壇) ◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました諸案件につきまして,逐次,提案の趣旨とその概要をご説明申し上げます。  まず,平成4年度各会計決算につきまして,その概要をご説明申し上げます。  平成4年度は,政令指定都市移行から20周年を迎え,新たに第2次5年計画がスタートした重要な年であり,また,私の初めての本格予算として,個性的で活力と魅力に満ちた躍動都市さっぽろの実現を図るため,六つの施策を柱に予算編成を行なったものであります。  また,国の総合経済対策にも関連して,過去最大規模景気対策のための補正予算を編成し,景気回復のために積極的に取り組んだところであります。  この執行に当たりましては,収入につきまして,予算に計上されました歳入の完全な確保に努めますとともに,支出につきまして,事業の早期発注にも配意しつつ,事業の年度内完全執行を目標といたしまして,周到な計画のもとに,最小の経費で最大の効果を上げるよう努めたところであります。  この結果,各会計とも予算計上の事業をほぼ完全に執行し,所期の目的を達成することができたと考えております。  しかしながら,景気の低迷による市税の落込みなどにより,財政調整基金80億円とまちづくり推進基金20億円を予算計上額どおり全額支消しなければならなかったほか,昭和57年度以来,10年ぶりに減収補てん債を発行するなど,従前にも増して厳しい財政運営を余儀なくされたところであり,今後の財政運営に当たりましても,より一層の配慮が必要であると考えております。  次に,主要事業の執行結果につきまして,六つの施策の柱に従いまして,その概要をご説明申し上げます。  第1に,すこやかサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,社会福祉の充実につきましては,福祉の街づくり環境整備事業として,引き続き地下鉄駅や保健所身体障害者用エレベーターの設置,公園内の身体障害者用トイレの設置などを行いました。  また,高齢者対策といたしましては,北区屯田にデイサービスセンターを建設するための実施設計を行うとともに,生活相談員の配置と緊急通報システムを備える高齢者ケア付住宅事業を新たに厚別区ひばりが丘団地で実施したほか,市内5ヵ所目となる在宅介護支援センターを西区に設置するなど,在宅福祉の充実を図りました。さらに,特別養護老人ホームにつきましては,民間施設の新増築に対して建築費の補助を行うとともに,札幌市稲寿園の改築に着手いたしました。  また,障害のある方々のため,民間の精神薄弱児通園施設肢体不自由児通園施設及び精神薄弱者援護施設の新設に対して補助を行うとともに,心身障害者小規模授産施設運営費補助金を大幅に増額したほか,聴力障害者のためのファクス給付事業を始めるなど,障害者福祉施策の充実を図りました。  さらに,児童福祉の総合的な施設として,平成5年度の完成を目指し,従来の児童相談所肢体不自由児母子訓練センターのほか精神薄弱児通園施設精神薄弱者更生相談所等を併設した児童福祉総合センター建設工事に着手いたしました。  次に,保健・医療体制の充実につきましては,旧消防局庁舎跡地中央保健所及び健康づくりセンターの建設を進めるとともに,中立病院につきまして,機能の充実,高度医療の推進を図るため,平成7年度の完成を目指し,JR桑園駅北側に移転新築する工事を進めました。  また,疾病,障害を早期に発見するため,すこやか健診の検査項目の充実を図るとともに,新たに大腸がん検診保健所におけるエイズ検査を始めたほか,精神障害回復者村会復帰を促進するため,小規模共同作業所運営費補助金を大幅に増額いたしました。  次に,快適な住宅や居住環境の整備につきましては,継続分も含め846戸の市営住宅の建設を行なったほか,中間所得階層に対する良質で低廉な住宅の供給を図るため,地域特別賃貸住宅供給事業として,供給計画の策定及び共同施設整備費の補助を行いました。  次に,防災体制の充実につきましては,寒冷地における消防装備などの研究開発救急隊員に対する高度な研修を行う消防科学研究所及び救急救命研修所を西区八軒に建設したほか,消防ポンプ車資材搬送車を効率的に運用する消防シグマシステムを全国で初めて導入いたしました。  第2に,いきいきサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,産業の活性化中小企業対策につきましては,一般中小企業振興資金貸付けの制度として経営安定特別資金を創設するとともに,サッポロブランド品の競争力を高めるため,企業のデザインに対する意識調査などのデザイン育成事業を実施し,また,商業の健全な発展と良好な都市環境を形成するため,地域商業振興基本構想の策定を行いました。  次に,工業の振興につきましては,ハイテクヒル真栄造成工事を完了させるとともに,新川工業団地の造成のための事業を継続して行いましたほか,東雁来地区などで新たに工業団地を造成するための調査を行いました。また,本市における物流システムの確立に向けて,流通関連施設実態調査を行いました。  次に,東区丘珠に,都市と農業の共存を目指し,都市型農業の振興と,市民が憩い,自然と親しむことのできる空間の創出を図る札幌里づくり事業に本格的に着手し,その用地取得,設計などを行いました。  第3に,おおらかサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,学校教育の充実につきましては,豊明高等養護学校を北区茨戸に移転新築し,障害児教育の充実を図るとともに,小学校4校の新築,4校の増改築,中学校4校の増改築を実施し,さらに,平成5年度までの継続事業として,小学校5校の増改築,中学校1校の増築に着手したのを初め,学校プール,格技場などの整備を実施したほか,市立高等専門学校につきまして,専門教育棟を建設するとともに,学生会館基盤造成工事等を行うなど,学校教育環境の充実を図りました。  次に,社会教育の充実につきましては,児童会館の100館構想達成に向けて6館の新設を行うとともに,自然環境を生かし,幅広い年齢層や家族が多様な体験学習のできる場となるワイルトピアの建設に向けての基礎調査を行いましたほか,青少年科学館につきまして,新しい展示分野を導入するための調査を行いました。また,図書館につきまして,山の手図書館全面改築を行いましたほか,本市の図書館の情報を他市町村が即時に検索することのできる広域情報ネットワークの整備を行いました。  次に,芸術文化の振興につきましては,より質の高いクラシック音楽を鑑賞できる専用ホールの建設に向けて設計コンペを実施するとともに,芸術の森施設の一層の充実を図るため,第3期建設計画のうち,アートホールの建設に向けて基本設計等を行いましたほか,札幌の街並みや風俗などを伝える写真を保存・展示する写真ライブラリーサッポロファクトリー内に整備いたしました。  次に,スポーツ・レクリエーションの充実につきましては,白石区に温水プールを平成4年12月にオープンさせるとともに,西区農試公園内において,市民が季節や天候に左右されずに土の上でスポーツなどを楽しむことができる屋内広場建設工事に着手したほか,スポーツ普及発展を促進するため,スポーツ振興基金を創設いたしました。  第4に,うるおいサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,廃棄物処理対策につきましては,新発寒清掃工場を平成4年12月に稼働させ,ごみ処理体制の一層の充実を図るとともに,ごみの減量化や資源の有効利用を図るため,オフィス用リサイクルマニュアル作成などのさっぽろダイエット事業を進める一方,引き続き町内会等資源回収実施団体への助成を行うとともに,生ごみの減量化のため,家庭用コンポスト化容器設置に対する助成制度を創設いたしました。  さらに,事業系ごみリサイクルを進めるリサイクル団地造成調査を行うとともに,道路工事などで発生する路盤材を再生する施設を稼働させるなど,市民・事業者・行政が一体となったごみの減量化資源化を積極的に推進いたしました。  次に,環境保全の推進につきましては,自動車公害対策として,旧式の大型ディーゼル車最新規制適合車への代替促進を図るため,低利の融資制度を創設するとともに,札幌自動車道沿い自動車排出ガス局を1ヵ所増設したほか,地球に優しいまちづくりに向けて引き続き環境フェアを開催いたしました。  次に,雪対策の推進につきましては,下水道処理水を利用した厚別融雪槽を稼働させるとともに,新たに発寒流雪溝及び発寒融雪槽の建設に着手したほか,坂道ヒーティングを47ヵ所整備するなど,雪対策施設の充実を図りました。また,主要幹線道路運搬排雪の強化や除雪パートナーシップ制度本格実施に加え,効率的な除排雪体制を確立するため,降雪量を予測する降雪情報システムを本格稼働させました。  次に,都市交通基盤の整備につきましては,平成6年の開業に向けて引き続き地下鉄東豊線延長工事を進めました。また,真駒内地区パーク・アンド・ライド駐車場を整備するための基本設計を行うとともに,地下鉄沿線の土地の高度利用の促進を進めるなど,地下鉄需要喚起策を推進いたしました。  このほか,生活環境基盤の整備といたしまして,引き続き都市基盤施設であります上下水道,道路,公園などの整備を積極的に推進いたしました。  第5に,ふれあいサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,国際交流の推進につきましては,札幌・ミュンヘン姉妹都市提携20周年を記念いたしまして,公式使節団の派遣や受入れを初め,ミュンヘン市で文化・経済・スポーツ交流事業を実施し,交流を深めました。  次に,芸術文化等イベント開催につきましては,第3回パシフィック・ミュージック・フェスティバルを開催いたしましたほか,ホワイトイルミネーションの会場を大通西11丁目と12丁目にも拡大し,大通公園全体のイルミネーション化を実施いたしました。  次に,市街地の整備の促進につきましては,再開発事業では,継続している6地区に加えまして,新たに札幌駅北口6・5地区の事業に着手いたしました。また,土地区画整理事業では,新たに札幌駅南口地区及び富丘西地区の事業に着手するとともに,組合補助地区を含めて11地区につきまして継続して事業を実施いたしました。  第6に,みんなのサッポロの実現のための施策の成果であります。  まず,地域活性化の推進につきましては,それぞれの区の特性を生かしたまちづくりを一層進めるため,新たに区のふれあい街づくり事業を実施いたしましたほか,地区センターにつきまして,厚別西地区の建設に着手するとともに,発寒北地区の調査設計を行い,地区会館につきまして,南平岸地区及び平岡地区に新設するとともに,新琴似地区など3地区の移設を行いました。  また,街づくりサッポロ会議につきましては,平成3年度に引き続き開催するとともに,平成4年8月には提言書の提出を受け,今後の市政に反映していくことといたしました。  さらに,近隣市町村との交流を深めるため,地下鉄大通駅コンコースの空きスペースを活用し,各市町村の物産展示,観光情報提供等を行う広域交流広場の整備を行いました。  以上,平成4年度各会計の事業執行の概要につきまして申し上げましたが,議案第1号から第7号までの各会計決算につきましては,決算書のほかに歳入歳出事項別明細書,決算説明書,その他の決算に関する書類及び監査委員審査意見書を添付いたしており,また,継続事業年度が終了した継続費につきましては,報告第1号及び報告第2号の精算報告書をあわせて提出いたしておりますので,詳細につきましては,これらを対照,検討の上,ご認定をいただきたいと存じます。  以上で各会計決算の説明を終わりまして,次に,補正予算その他の諸案件の説明に入らせていただきたいと存じます。  まず,議案第8号 平成5年度札幌市一般会計補正予算でありますが,議会費1,276万円は,東区の補欠選挙による議員の欠員の補充に伴いまして,議員報酬など議会運営費を追加するものであります。  次に,税務費3億5,000万円は,今後増加が予想されます法人市民税等の還付金にかかわる経費を追加するものであります。  次に,清掃費8,650万円は,現在,測量等の調査を進めておりますリサイクル工業団地の建設につきまして,事業の具体化に向けて,基本計画の策定などを行うための経費を追加するものであります。  次に,商工費2,200万円は,二条市場のアーケード整備に対する助成につきまして,当初予定しておりました南2条通沿いに加え,創成川通沿いにつきましても一体的な整備を図るため,中小企業等振興助成金を追加するものであります。  次に,都市計画費1億9,494万円は,JR札沼線の複線化事業につきまして,北海道旅客鉄道株式会社,国,北海道及び本市の負担割合に関する協議が整いましたことから,本年度分事業費のうち本市の負担金について補正するものであります。  なお,本事業は,北海道旅客鉄道株式会社が輸送力の増強等を図るため,本年度から平成11年度にかけまして,八軒駅からあいの里教育大駅間の約11.4キロメートルの複線化及び一部高架化を図るものであり,平成6年度から平成11年度にかかわる本市負担予定額につきまして,あわせて債務負担行為を設定いたしております。  次に,公園緑化費1億4,870万円は,平成6年度に予定しております円山動物園内遊具施設の再整備につきまして,工事に支障となります電線類等の地下埋設物について今年度中に移設する必要が生じたため,動物園整備費を追加するものであります。  次に,他会計繰出金2億9,900万円は,後ほどご説明いたします下水道事業会計の補正に伴い,下水道事業会計出資金を減額するとともに,地方債の限度額を変更するものであります。  以上によります一般会計歳入歳出予算の補正総額は5億1,590万円であり,この財源といたしましては,国庫支出金4,100万円を充て,差引き4億7,490万円の一般財源につきまして,地方交付税及び繰越金の一般財源をもって充てるものであります。  次に,議案第9号 平成5年度札幌市下水道事業会計補正予算でありますが,これは,住宅宅地関連公共施設整備促進事業のうち公共下水道事業にかかわる起債につきましては,本年度から下水道事業債での措置が認められたことに伴いまして,当該事業にかかわる収入を一般会計出資金から企業債に変更するものであります。  また,これに伴いまして企業債の限度額につきましても増額するものであります。  次に,議案第10号は,札幌市認可地縁団体印鑑条例案であります。  町内会,自治会等の地縁に基づいて形成された団体で,地方自治法の規定により市町村長の認可を受けて法人格を取得した団体であります認可地縁団体が,不動産の保有に必要な登記などの行為を円滑に行うためには,その印鑑の登録及び証明の制度が必要となるところであります。  そこで,本案は,新たに認可地縁団体の印鑑の登録及び証明にかかわる事務を実施することとし,その事務処理の基準,手続等について定めるものであります。  次に,議案第11号 札幌市区民センター条例の一部を改正する条例案は,このたび,厚別区厚別西地区に地区センターを設置することに伴い,その名称及び位置を定めるものであります。  なお,この地区センターは,本年11月中旬に開館する予定であります。  次に,議案第12号 札幌市児童相談所設置条例の一部を改正する条例案は,児童相談所を,現在建設を進めております児童福祉総合センター内に移転しようとするものであります。  なお,児童相談所の移転時期は,本年11月下旬の予定であります。  次に,議案第13号は,札幌市肢体不自由児母子訓練センター条例の一部を改正する条例案であります。  これは,現在,仮施設において業務を行なっています肢体不自由児母子訓練センター児童福祉総合センター内への移転に合わせまして,その業務の実態を踏まえ,よりふさわしい名称としてこれを発達医療センターに改めるほか,所要の規定整備を行うものであります。  次に,議案第14号は,札幌市エレクトロニクスセンター条例の一部を改正する条例案であります。  これは,コンピューター・ネットワーク構築のための情報交換用電子計算機の提供等の事業を新たに実施するなど,エレクトロニクスセンターの事業内容を需要に合わせて見直した上で強化することに伴い,新たに実施する事業にかかわる使用料を定めるとともに,開設以来据え置いてまいりました同センターの使用料を改定するものであります。  なお,同センターの新たな事業は,本年11月1日から実施する予定であります。  次に,議案第15号は,札幌市都市公園条例の一部を改正する条例案であります。  これは,本市の有料公園施設として農試公園内に屋内広場を設置し,その使用料について定めるものであります。  この屋内広場は,本年12月上旬に供用を開始する予定であります。  次に,議案第16号は,札幌市土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案であります。  これは,新たに札幌圏都市計画事業手稲中央地区富丘西土地区画整理事業を実施するため,この事業の名称等を定めますとともに,事業の終了した土地区画整理事業につきまして,その名称等を削り,当該事業にかかわる審議会を廃止するものであります。  次に,議案第17号は,札幌市水道事業給水条例の一部を改正する条例案であります。  これは,計量法の全部改正に伴い,水道メーターが使用水量を適正に表示するかどうかを判定する基準について,所要の規定整備を行うものであります。  次に,議案第18号 札幌市児童会館条例の一部を改正する条例案は,北区新琴似6条12丁目ほか4地区に児童会館を新設することに伴い,それぞれの名称及び位置を定めるものであります。  なお,これらの児童会館につきましては,本年12月下旬から明年3月中旬にかけて逐次開館する予定であります。  次に,議案第19号 札幌市体育施設条例の一部を改正する条例案は,札幌市麻生球場については冬期間はスケート場として転用してきたところでありますが,スケート場利用者がそのオープン当時に比べて著しく減少してきていることや,球場のグラウンド整備などの維持管理をより一層適正に行うなどのため,同球場のスケート場としての供用を廃止するものであります。  次に,議案第20号 札幌市消防手数料条例の一部を改正する条例案は,消防法で定める危険物であるかどうかを判定するための確認試験を従来から一部の危険物について実施してきましたが,本年11月1日から消防法で定めるすべての種類の危険物について実施することとし,新たに実施する確認試験の手数料について定めるものであります。  次に,議案第21号から第28号までは,いずれも工事請負契約締結の件であります。  まず,議案第21号は,情報化関連3施設の建設にかかわる主体工事でありまして,これは,仮称行政情報管理センターを建設するに当たりまして,株式会社北海道テレコムセンター施設及び株式会社北海道ソフトウェア技術開発機構施設の新築工事を受託し,これらの施設とあわせて建設するものであります。  次に,議案第22号から第28号までは,仮称栄地区センターの新築にかかわる主体工事,仮称手稲クリーンセンターの新築にかかわる主体工事及び機械設備工事並びに仮称札幌里づくり事業センターハウス,公営住宅2棟及び仮称手稲屋内温水プールの新築にかかわる主体工事であります。  以上8件の工事請負契約につきましては,地方自治法施行令第167条の規定により,指名競争入札を行いましたところ,各議案記載の請負業者が相手方となりましたので,このたび,それぞれ請負契約を締結しようとするものであります。  このほか,議案第29号から第31号までにつきましては,議案末尾に記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,説明を省略させていただきます。  なお,報告第3号及び報告第4号は,調停及び工事請負契約金額の変更にかかわる専決処分の報告であります。  以上で,ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(見延順章君) 次に,議案第32号及び議案第33号の2件の提案説明を求めます。荒川尚次君。
     (荒川尚次君登壇) ◎荒川尚次君 私は,ただいまから,私ほか8人の日本共産党所属議員が提出した議案第32号 札幌市福祉住宅条例案及び議案第33号札幌市民間賃貸住宅家賃等助成条例案について,その趣旨と概要を簡潔に説明いたします。  まず,議案第32号の福祉住宅条例についてでありますが,これは,札幌市が民間の共同住宅を借り上げる形で高齢者や身体障害者のための福祉住宅を確保し,市民に低家賃で供給しようというものであります。  具体的に申しますと,まず対象者は,65歳以上の単身者,あるいはその配偶者との高齢者世帯及び身障1級から3級までの障害者世帯で,かつ生活保護基準の2倍までの収入の世帯です。また,入居者に対しては,市が建物所有者から借り上げた賃料の半額を使用料として負担してもらうことを原則としながら,使用料の上限を,生活保護世帯にあっては市長が定めた住宅扶助の額,世帯所得が生活保護基準の1.5倍までの入居者には2万7,000円,1.8倍までの入居者には3万3,000円,2倍までの入居者には4万円と定めるとともに,市営住宅にも準じて減免規定なども設定しております。  次に,議案第33号の家賃助成条例ですが,これは,ことし2月,第1回定例市議会にわが党議員団が提出した条例案の再提出であり,民間の賃貸住宅の建てかえ等を理由に立退きを迫られ,転居先の住宅を確保するための経済的負担に困窮している高齢者世帯や心身障害者世帯に,新旧家賃の差額と転居費用などを助成しようとするものでありますが,具体的には,65歳以上の高齢者の単身及び夫婦世帯,さらに身障の1級から3級までの世帯,精神薄弱者福祉法にかかわる療育手帳の交付を受けている世帯で,かつ市民税非課税の低所得世帯に,差額家賃は月額5万円を限度に,転居に伴う敷金,仲介手数料などの転居費用の助成は15万円を限度に,さらに契約更新料などについては5万円を限度に助成しようとするものであり,原則として同一区内,同規模程度の住宅への住みかえを対象とするものであります。  さて,条例提案に至る背景について,なぜ今回私どもがこの二つの条例案を提出したのかについて,次に説明いたします。  まず,市民生活の実態であります。  この30年余りの期間に急膨張を遂げた本市の場合,市民の住宅事情として,民間借家に依存する率がきわめて高かったのでありますが,その大宗を担ってきたのが木造の共同住宅でした。それが,いま老朽化し,ちょうど建てかえの時期が迫っている一方で,地価高騰とドーナツ型の都市構造のもと,都心周辺部などにおいて再開発や地上げが激しく進み,民間の賃貸住宅などの住民が立退きを迫られております。特に9区中,単身を含む高齢者世帯や身障者世帯が際立って多い中央区などでは,お年寄りや障害者が追立てを食って必死で行き先を探しています。近所に転居できるアパートがあるうちはまだよいのですが,木造アパートにかわって登場してくる鉄筋コンクリートの賃貸マンションは,家賃が2倍,3倍にもはね上がって,低所得のお年寄りや障害者にとっては高ねの花,おいそれと入居できません。  生活保護世帯の場合も,ひとり暮らしで最高3万1,000円という住宅扶助の範囲で転居先を見つけること自体,中央区などでは難しくなっています。しかも,高齢者や障害者は,防災や管理上の理由を盾に玄関払いされるケースも多いのです。  一方で,住みなれた地域で死ぬまで暮らし続けたいという高齢者などの願いは切実です。  すでに,本市議会に,高齢者などへの家賃補助や借上げ福祉住宅の制度を求める請願が寄せられているのも,このような実態と関係者の強い要望を反映したものと言えます。  次に,本市の住宅政策との関連についてであります。  昨年4月に,市長の諮問を受けて札幌市住宅対策協議会がまとめた答申では,高齢者の住宅を取り巻く状況として「日常生活の基盤である住宅の問題は,高齢者にとって非常に切実である」とした上で,「高齢者は長年住み慣れた土地に愛着を持ち,そこに住み続けたい欲求を持っている。しかし,生活価値観の変化や急激な都市化による市街地開発等のため地域のコミュニティが崩壊しつつあり,世代間の交流もないまま高齢者の孤独化傾向が進みつつある。したがって,地域社会での生活を支えるための住宅づくりと地域づくりが必要である」と述べた後,その対策として「高齢者や障害者がいきいきと生活するためには,地域社会にとけこみ,他世代の人,健康な人などいろいろな人達と交流できることが必要である。そのためには,長年住み慣れた地域への愛着を尊重した施策として,地域密着型のコミュニティ公営住宅の供給,住宅困窮者への家賃助成,地域との交流の場の提供,住宅づくりに対するコンサルタント派遣などを推進する」と明記しているのであります。  また,本市が2年前,住宅対策協議会の中間答申も踏まえて策定した札幌市地域高齢者住宅計画でも,短期的に取り組むべき対策の中でも,緊急的かつ重点的に取り組むべき対策として良質な民間借家の有効活用が挙げられ,「住宅困窮者に対する援助策として,基本的には公営住宅の供給拡充が求められるが,これを補完するために現実的で即効性のある対策として民間借家の有効活用に努める」とした上で,具体的に「(1)良質な民間借家を借り上げ,これを低廉な家賃で賃貸することにより,居住の安定性の確保と家賃負担の軽減を図る。(2)高齢者が中心的に居住する老朽木造借家の建替や高齢者向け民間借家の新設にあたっては,一定水準の構造や設備を確保するように技術的な援助を行う一方,建設費の補助または低利融資など資金援助を図る」としております。  また,民間借家建てかえ後の継続居住の援助の項を起こして,「経済的理由で建替後の住宅に居住できない高齢者に対しては,家賃の上昇分の一部を補助するなど,継続して地域に居住できる方策を検討する」としているのであります。  市長の諮問にこたえた本市住宅対策協議会の答申でも,これを受けた本市の高齢者住宅計画でも,緊急に取り組むべき重点的対策として挙げられている借上げ福祉住宅と家賃助成の制度がいまだに具体化しない一方で,中間所得層対策としては,高額家賃の軽減のため,民間共同住宅を借り上げ,市が家賃助成を行なって市民に提供する地域特定賃貸住宅制度がスタートしていることからも,高齢者福祉の充実を公約の柱に掲げた市長の対応に,市民の疑問が広がっています。  ことしの第1回定例会の予算委員会で,私がこのことを取り上げて具体化を迫ったのに対し,議会の対応も見きわめながら来年度に向けて計画の策定を進めたい旨の理事者答弁もありましたから,市長に実施時期をゆだねての今回の福祉住宅と家賃助成の条例提案は,まさにグッドタイミングと思うのであります。  東京都下の昭島市では,都の制度を受けて家賃助成を進める一方で,議員提案のひとり暮らし老人専用住宅条例を1年がかりの継続審議で全会一致で可決し,市長もこれを受けて制度化に踏み切ったのでございます。  人口16万人の日野市では,すでに4棟67戸の借上げ福祉住宅を提供していますが,なお高齢者住宅を10年間で550戸整備する計画を推進していました。家賃助成と借上げ福祉住宅はペアでこそ実効が上がる,これが先進都市を視察調査してのわれわれの実感であり,今回,同時提案に踏み切った理由でもあります。  立退きを求められながら,経済的事情で住みなれた地域に住宅を確保できないお年寄りや心身障害者に,幅広く家賃助成の制度を利用してもらう一方で,当面各区1ヵ所ほどを展望しつつ,高齢者住宅,障害者住宅を民間から借り上げて整備することは,高齢者単身など,10倍もの応募倍率となっている市営住宅の供給を実情に合わせて大幅にふやすこととともに,ノーマライゼーションの思想を具体化する住宅政策として緊急課題となっています。市営住宅からもはじき出されている車いすの単身世帯も福祉住宅の提供を待ち望んでいます。  先進都市の東京,横浜,川崎などの取組みから類推しても,両事業に伴う本市の負担は年間2億円程度と見込まれ,市長の決断があれば,議会の意向が決まれば,一気に進むものと考えられます。  時あたかも敬老の月,同僚議員各位のご賛同を心からお願いし,提案説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(見延順章君) お諮りをいたします。  ただいま説明のありました議案33件のうち,議案第1号から第20号まで及び議案第29号から第33号までの25件につきましては,議事の都合上,その議事を延期することとし,議案第21号から第28号までの8件につきましては,これよりその議事を続行いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  これより,議案第21号から第28号までの8件に対する質疑に入ります。  質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) 質疑なしと認めます。  (小谷俵藏君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長(見延順章君) 小谷俵藏君。 ◆小谷俵藏君 委員会付託の動議を提出いたします。  すなわち,ただいま議題とされております議案8件を建設委員会に付託することを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ただいまの小谷議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案第21号から第28号までの8件は建設委員会に付託されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) ここで,報告をいたします。  本日,小川勝美君から,会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。  その内容は,平成4年度決算における補助事業及び委託事務の超過負担調べほか6項目であります。  理事者におかれましては,9月30日までに答弁書を提出されるよう求めます。  〔質問趣意書は巻末資料に掲載〕   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) お諮りをいたします。  本日の会議はこれをもって終了し,明9月22日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 本日は,これで散会いたします。   ――――――――――――――――      散 会 午後1時49分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長           見  延  順  章  署名議員           越  智  健  一  署名議員           畑  瀬  幸  二...