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平成 4年第二部決算特別委員会−10月27日-09号
平成 4年第一部決算特別委員会−10月27日-09号

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  1. 札幌市議会 1992-10-27
    平成 4年第二部決算特別委員会−10月27日-09号


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    最終取得日: 2024-09-10
    平成 4年第二部決算特別委員会−10月27日-09号平成 4年第二部決算特別委員会            札幌市議会第二部決算特別委員会会議録(第9号)                 平成4年10月27日(火曜日)       ────────────────────────────────── 〇議題 付託案件の審査       ────────────────────────────────── 〇出席委員 34人    委員長   八 田 信 之 君       副委員長  小 川 勝 美 君    委  員  越 智 健 一 君       委  員  青 木   護 君    委  員  柴 田 薫 心 君       委  員  常 本 省 三 君    委  員  大 越 誠 幸 君       委  員  宮 本 吉 人 君    委  員  伊 藤 知 光 君       委  員  藤 田 雅 弘 君    委  員  滝 沢   隆 君       委  員  湊 谷   隆 君    委  員  水 由 正 美 君       委  員  伊与部 敏 雄 君    委  員  富 田 新 一 君       委  員  加 藤   斉 君    委  員  猪 熊 輝 夫 君       委  員  大 西 利 夫 君    委  員  常 見 寿 夫 君       委  員  本 舘 嘉 三 君    委  員  丹 野   勝 君       委  員  関 口 英 一 君    委  員  長 内 順 一 君       委  員  義 卜 雄 一 君    委  員  長 岡 武 夫 君       委  員  原 口 伸 一 君
       委  員  上瀬戸 正 則 君       委  員  三 上 洋 右 君    委  員  荒 川 尚 次 君       委  員  飯 坂 宗 子 君    委  員  横 山 博 子 君       委  員  武 藤 光 惠 君    委  員  山 口 た か 君       委  員  福 士   勝 君     ──────────────       開 議 午後1時     ────────────── ○八田 委員長  ただいまから,第二部決算特別委員会を開会いたします。  報告事項でありますが,大長民生局長は公務出張のため,本日の委員会を欠席する旨,連絡がありました。  それでは,議事に入ります。  本日は本委員会に付託されました議案6件に対する討論及び採決を行います。  議案第1号中関係分から議案第6号までの6件を一括議題とし,討論を行います。 ◆伊藤 委員  私は,自民党所属議員を代表して,第二部決算特別委員会に付託された各案件について,それを認定する立場から,ただいまから討論を行います。  平成3年度決算は,桂市長が誕生して初めての決算であり,大変意義深いものがあると感じているものであります。そこで,本委員会においてわが党が主張した意見等を中心に,順次述べてまいります。  まず,民生・児童委員に対する活動費補助の件でありますが,国から各地区民生委員協議会単位に10万円の補助金がすでに交付税措置がされており,これを速やかに予算化されるとのことは高く評価するところであります。  次は,生活保護費についてでありますが,不正受給が年々ふえており,資産調査については,あらゆる手法を用いて厳密に行なうべきと考えるものであります。そのためには本人の同意に関係なく,金融機関において調査ができることや,保護開始の時点のみではなく,受給後も定期的な調査をする仕組みが必要と考えるのであります。法定要件を満たす限り無差別・平等に保護をするという法の趣旨に沿って生活保護制度の精神を守ろうと,各区の現場の職員が必死に頑張っているご苦労を考えると,不正受給をしているという悪質な行為に対しては厳しく対処すべきものと考えます。  次は,市立病院にかかわるものであります。  病院新築に市民の期待するものは非常に大きいものがありますが,反面,将来に向けいささか危惧される点も幾つかうかがえるのであります。その一つは,病院会計独自の健全な経営ができるか否かであります。いま一つは,移転によって不便が生じるのではないかであります。市民の期待が大きいだけに,単なる杞憂で終わるよう一層の努力を求めておきます。  次は,高等看護学院についてであります。  当学院は,移転新築と伺っております。看護婦不足の解消策として大幅な定員増が期待されております。したがって,将来は短期大学に昇格を考えるべきことを強く要望しておきます。  次は,建設局関係についてであります。  雪対策は,積雪寒冷地札幌の住みよい環境づくりの大きな課題であります。市民とともに考え,市民とともに行うパートナーシップを初めとする施策を成功させ,早期に市民の期待にこたえなければなりません。わが党も国等に働きかける努力を約束させていただきますので,重点施策として一層の努力をお願いするものであります。  次は国民健康保険事業についてであります。  平成3年度の累積赤字は173億円となり,前年度比で18億円減少したわけでありますが,依然として厳しい環境に変わりはない状況にあります。そこで,本年度についてはその根本に構造的な問題がありますことから,従来にも増して制度の抜本的な改正を国に対して強く求めるとともに,累積赤字の解消に向けての収納対策を着実に推進するなど,積極的な自助努力を望むものであります。  次は,市営住宅家賃収入対策についてであります。  平成3年度の市営住宅家賃の収納率は95.8%であり,滞納者の数は1,633人,滞納額は2億3,800万円に上っております。市民感覚からしても,決められた家賃を払わないで済ますようなことは不公平であります。連帯保証人に対する対応の徹底を図るとともに,専任の管理人も含めた収納体制を確立し,市民から信頼をされる住宅の管理を要望します。  次は,中小企業対策についてでありまます。  一般中小企業振興資金,いわゆるマル札資金融資制度については金利が5.5%であり,かつ信用保証付であるために,利用する中小企業にとっては高い金利となっておりますので,より利用しやすい制度とするために,信用保証料を引き下げるとともに,保証付を金融機関の任意にすることを積極的に検討するよう要望するものであります。  次は,交通事業についてであります。  平成4年算を初年度とする再建計画については,いささか無理があることを指摘せざるを得ません。市民は,健全経営の実現の一日も早いことを心から願っております。わが党も,経営自立に向けて努力する真摯な姿勢には,全力で支援してまいりたいと考えております。  次は,水道事業についてであります。  本市の企業会計において,たとえば交通事業会計は,資本収支重点主義が今日の状況に陥っている原因と考えますので,水道事業においては収益的収支に重点を置いた施策を実施して,欠損金を解消して,大都市の中で唯一の欠損金会計という不名誉を,できるだけ早く返上するよう努力されることを強く要望します。  以上,3年度決算について概括的に見てまいりました。総じて,予算化された事業がほぼ予定どおり執行されておりますので,その結果を評価するとともに,関係者の努力に対し敬意を表するものであります。しかしながら,本市の財政状況は税収の低迷等により一層厳しくなると予想されますので,全庁挙げて行政改革に真剣に取り組むことはもちろん,市民サービスについても,市民の間に不公平感が生じないよう,サービスの度合いによって応分の負担を求めることも必要であると主張するものであります。  最後になりますが,本委員会において,わが党は例年になく厳しい指摘も行なってまいりました。これは,限られた財源で多様化する市民要望を実現するためには,避けて通ることができないからであります。理事者におかれては,どうか意のあるところをお酌み取りいただいて,今後の施策に反映されますようご要望申し上げ,私の討論を終わります。ありがとうございました。 ◆富田 委員  私は,社会党所属議員を代表いたしまして,第二部決算特別委員会に付託されました議案6件について,これを認定する立場で討論をいたしたいと思います。  まず,民生局関係についてでございますが,保育料の軽減については,わが党は従来から主張してまいりましたが,深刻な出生率の低下というような状況を踏まえまして,第3子以降の思い切った軽減を引き続き求めたところであります。理事者は,第2子の軽減を含め検討を約束しておりますが,ぜひこれを実現されるように求めておきたいと思います。  さらに国連障害者の10年の最終年に当たり,本市ではこの総括を踏まえて,まだまだ不十分な部分の前進のために積極的な施策づくりに努力をすべきでありますが,当面,小規模授産施設の置かれている現状を直視をしまして,補助金の大幅な増額はもとより,障害の内容で格差をつけないこと,こういうことが非常に重要であります。同時にまた,法人施設分場化方式を実現することなど,今後に向けて積極的に進めていただきたいというふうに思います。  国保の関係でありますが,国保の健全化につきましては,収納率の向上など大変大きな課題があるわけですが,これらの努力は今後一層強化をしていただかなければいけないと。特に,収納率の目標を達成するためには,常時不在対策はあらゆる面からの対策を講じて,収納率向上を図っていただきたいことを求めておきたいと思います。  次に,老人福祉対策についてでありますが,2月に発表された厚生省の福祉マップで,本市は在宅福祉後進型と判定をされ,偏差値は政令指定都市中最下位という不名誉な現状にあります。このことは,本市の施策が施設偏重型の結果として,医療費の全国一高額を示している要因とも言えるわけで,在宅福祉の充実向上を図るためにも,明年度からホームヘルパー等の大幅増に取り組むことを強く要請いたします。  次に,養護施設に入所している児童や里親に委託されている児童の高校進学等についてでありますが,措置費や市単独の助成制度はありますが,一時金の確保等の面で,まだまだ不十分な状況にあり,特に私立高校入学に際しての費用捻出に苦労している状況にありますので,児童相談所を窓口として,実情をしっかり把握をされ,その実情に即応した対応を強く求めておきます。同時に,施設側と定期的に懇談を行うなどして,施設整備を含め,これからの児童が健全に成長できるように今後も努力をしていただきたい,要請しておきます。  次に,衛生局関係についてでありますが,地下水汚染対策について,国は,平成元年10月1日に水質汚濁防止法の一部が改正され,これまで水質汚濁防止法では,河川等の公共用水域水質汚濁の防止を主な内容としたものであったものが,新たに地下水汚染の防止に関する規定を加えたものであります。しかし,国の法律改正後,今日まで3年間を経過したにもかかわらず,本市の給水要綱は改正されていないのであります。速やかに給水要綱の改正を求めるものであると同時に,本市において15ヵ所の汚染地域,地区,地点における地下水の使用について強力に改善指導を強化すべきであります。さらに,不特定多数が地下水を飲料しているデパート,ホテル等については,少なくとも飲料水について,本市の水道水を使用するよう指導すべきであることを強く訴えるものであります。  精神障害者小規模共同作業所の諸施策について。  まず,運営補助金についてはランク制の是正をすること。また,家賃の負担についてでありますが,これはぜひ前進的に検討を加えて,障害者の家族の援護を充実していただきたい。さらに地域における援護策として,交流センターの設置を強く求めておきたいと思います。身障者福祉センターがあるように,なぜ精神障害者にはないのかと,きわめて不自然でもあり,早期に建設に向けて検討するように要望するものであります。  また,地球規模の環境問題としてCO2,二酸化窒素の発生を抑制し,少なくしていくことが世界の緊急的な課題であります。したがって,年々増加を続ける自動車の排気ガスの排出を規制することにとどまらず,低公害の電気自動車やソーラーカーの積極的な開発が必要であります。特に,実用化が期待されている電気自動車については,北国・寒冷地のハンディを克服するため,運行中のエンジン回転を利用した蓄電装置の技術を早期に開発し,遠距離走行を可能にするため,関連機関,企業と連携して一般普及の実現を図るように強く期待するものであります。  次に,経済局関係についてでございますが,中小企業融資制度についてであります。  この制度の内容については,大変利用されているわけですが,必ずしも喜ばれていない点があるということで,問題点は,信用保証協会の保証付が絶対であると,その審査に時間がかかると,また1%の保証料が一律プラスされるということで,また金利が政令市の中で最も高い,こういうようなことで,その改善を強く求めておきたいと思います。  次に,採石業界への対応についてでありますが,採石業界は,今後も本市の都市整備を図る上で大変重要な業界であると認識しているわけですが,これらは問題別に本市の窓口が変わるということでは大変困るわけで,商工部が統一的に窓口となり,積極的な指導・助言が行えるように求めておきたいと。  農務費についてでありますが,タマネギ産地整備事業が進められている一方で,生産調整というすき込みが全道で3万トン分も行われたことは,生産者も消費者も納得のいかないところであります。このような場合,せっかくの生産物をただ投げるのではなく,日本の国際貢献の一施策として,飢餓にあえぐ国々に贈るようなことなど,自治体,国連,政府が一体となって実施できるよう方策を講じるように,機敏な対応を強く求めておきたいと思います。  次に,建築局関係でございますが,建築団地については,これは昨年の第4回定例議会でわが党の猪熊委員が特に質問をしてきたものでもございますが,本市として,業界の意向を踏まえ検討したいと回答のあった件でございます。業界団体に対する聞取り調査や一部アンケート調査の結果,その必要性が明らかになったところであります。企画調整局あるいは経済局等,と関係する部局間の調整を含めて,速やかに具体化するように強く求めておきたいと思います。  また,区役所における土木部管理課土木事業所のあり方については,組織を速やかに集約をして,効率的な運営が図られるように求めておきたいと思います。  次に,都市整備局についてでございますが,札幌駅南口駅前広場の建設事業では,総事業費約91億円を使って行うことが明らかになっており,そのうちJR北海道本社の移転については,執行者である本市から移転補償費として支払われることになっており,その金額は70億円となっているのであります。この70億円については,本市,JR北海道国鉄清算事業団の3者が地区内に持っている土地を提供し,その土地を現金化して対応しようとするものであります。しかし,今日の経済状況のもとで,土地の売却はきわめて困難な状態であり,土地売却が長引けば,その間の金利等の本市の持出しが多くなっていくことは明らかであります。したがって,公共用,公益的土地利用等も検討し,対処すべきであると同時に,売却面積について早急に確認すべきであります。  また,エイトビルの問題につきましては,明年,5年の転売禁止期限が切れることとなることから,一部テナントとオーナーとの間に不協和音が聞かれるのでありまして,本市持ち株転売以前に円満に解決するように,本市としても最大限の努力がなされるように求めておきたいと思います。  次に,建築局関係でございますが,建築局関係では,特に藤野のカウボーイ藤野店違法建築につきましては,これは市民の公平・公正な行政にはほど遠い違反物であります。そういう点で,今後の是正措置が速やかに講じられるように特に求めておきたいと思います。  次に,市立病院関係についてでございますが,勤務職員の有給休暇の取得状況が非常に低いと。他の職場と格差があり過ぎるということで,人員の配置を含めて休暇のとりやすい環境をつくるべきであります。また,新病院の建築に当たっては,各職場職員の意見を適切に取り入れるよう配慮すべきであります。  なお,累積赤字については,公立病院の使命から経営努力には限界があり,今後も一般会計からの繰入れを行うべきであります。  次に,交通局関係についてでありますが,本市交通局再建計画については,1月の臨時議会において決定し,資金難の対応については国の平準化債,いわゆる緩和債を平成3年度決算時点で92億円の導入を行い,財政運営をしてきたのであります。しかし,平成4年度に入って,健全化計画で決定した財政計画が,上半期6ヵ月で,乗客で約1日2万人の減少によって大幅に財政計画が予定より収入難に陥っている状況であります。この収入難を克服するためには,下半期1日4万人の乗車収入の増加を図っていかなければなりません。健全化計画が1年で破綻することになった場合,平成4年度の予算に計上している国からの平準化債93億円の借入れができるのか不安になってくるのであります。一般会計から約250億円繰出金をいただいている交通局財政の健全化については,まさに全庁的観点に立って対応すべきであることを強く訴えるものであります。  また,東豊線延長線との関連の中で,中央バスとの補償交渉でありますが,路線移譲はしないとのことでありますが,そのような姿勢を堅持しながら交渉すべきであることを強調するものであります。  最後に,水道局関係についてでありますが,市民生活都市活動に重大な影響を与えることになる事故の防止に万全を期すとともに,職員の週休二日制については,来年1月からの実施に向け現場の体制,市民サービス環境整備が図られるよう求めておきたいと思います。  以上,桂市政の初年度に当たる平成3年度決算については,評価しつつ認定に賛意を表するものでございます。  審議の過程でわが党委員から出されました意見,要望,指摘等につきましては,今後十分市政に反映されるよう要望いたしまして討論を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ◆義卜 委員  私は,ただいまから第二部決算特別委員会に所属する公明党議員を代表しまして,市長から提案されました決算認定議案のうち,本委員会に付託されました議案につきまして,いずれも賛成の立場から討論を行います。  平成3年度は,桂市長が21世紀に向けてのまちづくりにつながる事業の推進に配慮をしながら,初めて予算編成に取り組んだ意義深い年度であります。  そこで,決算の状況を見ますと,歳入において景気の落込みによる市税収入の減少があり,また歳出において,国民健康保険高速電車事業などへの繰出金の増加など,厳しい財政状況の中にもかかわらず,各会計とも計画した事業はほぼ予定どおり執行されているのであります。これは,周到な計画のもとに最小の経費で最大の効果を上げるように努めた結果であり,その堅実な財政運営を評価するものであります。  そこで,わが党が取り上げました意見等に沿って,特別に見てまいります。  まず,民生局関係についてであります。  高齢化社会に備え,今日においても老人保健福祉計画を策定する準備が進められており,わが党が従来から主張しております在宅福祉3本柱の充実とこれに連続した施設福祉体制づくりが基本となるわけであります。いずれにしましても,老人保健福祉計画の推進に当たっては,福祉マンパワーの充実が不可欠であり,その確保については並み並みならぬ努力が必要と考えられます。このような中で,本市においては多くの企業が,その社会的な役割を果たす視点から,さまざまな社会貢献活動を行なっております。今後は,このような企業がより多く参加できるような体制づくりを,本市が積極的に推進していくことが必要と考えるのであります。  次に,衛生局関係であります。  市民の生活に身近な問題で,公園の砂場の衛生管理についてであります。  公園の砂場は市内におよそ2,300ヵ所ありますが,東京都や神戸市を初め多くの自治体で,砂が大腸菌や回虫の卵で汚れているとの調査結果が報告されております。本市においても,衛生的な観点から早急に実態調査を実施するよう要望するものであります。  次に,エイズ対策についてでありますが,国においては,3年計画でエイズストップ作戦を展開し,その蔓延防止に全力で取り組む姿勢であります。本市においても,保健所の受入れ態勢の一層の充実や相談専用電話の設置,対策推進協議会の設置を早急に行い,また,正しい知識の普及のために,学校教育における対応や市民に対するPRについても万全を期するよう要望しておきます。  次に,建設局関係であります。  屋外広告物条例都市景観についてでありますが,平成3年5月末で条例に基づく許可基準改正の経過期間が満了した時点で,まだ54件の是正されていない広告物が残されていることは不公平であり,適切でないと考えるのであります。また,条例による規制の定め方について,法的にも地域的にもより具体的なものにすべきと考えるのであります。このほか,札幌駅前通景観形成地区では,可動看板は設置しないことになっておりますが,一方,道路占用許可基準では許可の対象となっており,このような点においても整合性のとれた措置を望むものであります。  次に,経済局関係であります。  まず,観光対策でありますが,大通公園には20ヵ所のモニュメントがあり,本市の観光基本計画でも,芸術文化資源の活用を図るとしておりますので,これをライトアップすること,さらに観光客の利便のためにこれらを紹介する外国語等表示板設置を検討するよう要望します。  次に,エレクトロニクスセンターについてでありますが,この施設が計画された当時と比べて,現在の情報処理産業は目覚ましい成長であり,その一方で技術革新が激しく,その環境は大きくさま変わりしております。当時導入した大型機械は,現在では陳腐化しておりますし,施設や機能の面でも節目に来ております。今後はこれを入れかえるなど大胆な取組みを要望します。  次に,交通局関係についてであります。  交通事業再建策の柱の一つであります乗客誘致策としては,通勤・通学のほかに,レジャー,ショッピング,イベント等のための利用の掘り起こしが必要であります。そのためには,市民に対するさまざまな情報を提供することが肝要と考えますので,交通案内センターの改修も含め一層のご努力を要望するものであります。  また,地下鉄東西線の平成5年度免許申請に向けて,地元住民の期待は非常に大きいものがあり,所期の目的が達成されるよう期待をするものであります。  このほか,わが党の議員が申し上げました要望・意見等につきましても,今後十分検討され,市政に反映されるよう要望するものでございます。  以上,要望事項を主体にして,3年度決算について述べてまいりましたが,総体的に見ますと,一般会計・特別会計合わせて歳入歳出ともに執行率が98%以上であり,ほぼ予定どおりと言ってよい執行状況にありますので,ここであらためて決算認定について賛成する立場を明らかにして私の討論を終わります。 ◆三上 委員  私は,ただいまから,当決算特別委員会に所属する自民クラブ議員を代表いたしまして,本議会に市長より提案されました平成3年度各会計決算認定にかかわる議案のうち,第二部決算特別委員会に付託されました案件について,これをすべて認定する立場から討論を行います。  平成3年度予算は,桂市長が当選後,肉づけ補正により公約の実現を図った予算であり,21世紀に向けた先駆的なまちづくりに果敢に挑戦するため,躍動都市札幌の実現を目指し,他都市をリードする一歩先行く市政を展開したのであります。平成3年度の肉づけ補正後の予算は,一般会計,特別会計及び企業会計の総額で約1兆1,912億円となり,前年の平成2年度予算と比較して,一般会計で6%,特別会計で7%増加となる積極的な予算となり,6本の施策を柱に安心と潤いのある温かい市政を推進し,市民ニーズに的確に対応されたことは高く評価をするものであります。  そこで,補正を含めた予算の執行状況を見ますと,一般会計及び特別会計を合わせて,決算総額は歳入で8,934億5,037万円,歳出で8,914億7,799万円で,その執行率は歳入で98.2%,歳出で98%となっており,また企業会計では,決算総額は歳入で2,725億8,701万円,歳出で2,957億867万円で,執行率はそれぞれ99.4%,98.2%となっており,当初目標の事業はほぼ達成されたものと考えます。  ここで,これまでわが会派が重点的に取り上げてまいりました意見などを中心に,決算内容を見てまいります。  まず,福祉のまちづくりについてであります。  昭和56年に制定された福祉のまちづくり環境整備要綱により,市民の利用頻度の高い施設の整備がなされ,また身体障害者トイレや点字ブロックの整備も進んでおります。現在,この要綱の見直しを進めているとのことでありますが,ハードの面だけでなく,事業主や市民の理解を得られるようなソフト面での見直しも必要であると考えるのであります。  現在は,建築確認申請の前に福祉サイドと協議をすることになっておりますが,その実現性が上がっていない嫌いがありますので,これを確立することが肝要であります。また,ケア付住宅事業の整備が進んでおりますが,そこに配置される生活相談員については,相談の受け手ではなく,積極的に働きかけていくような活動が望まれます。また,集会所を近隣の人にも開放して,世代間の交流なども進めていただきたいのであります。  次は,社会保障制度の大きな柱の一つである国民年金であります。  平成3年度から,従来任意の加入者であった学生が強制加入になり,その適用や収納対策にご苦労されていることと思いますが,平成3年度においては76億6,000万円の国民年金還元融資を受けており,市立病院や新発寒清掃工場などの建設費に充てられているのであります。学生の加入により,検認率が落ちて国の基準以下になりますと,この融資を受けることができなくなりますので,学生の年金受給権の保護の面からも,収納率の向上に一層の力を注いでいただきたいのであります。  次に,横断歩道橋の撤去についてであります。  横断歩道橋は,その管理が国のものと市の管理のものがありますが,設置された当時は,信号機の整備が十分でなかったため,その必要性があったわけであります。しかし,現在では信号機の整備も進み,お年寄りなどが利用しづらいため,無用の長物となっていると考えるのであります。その利用実態について調査をし,関係機関との協議を望むものであります。  次に,景気対策についてであります。  市の発注する工事などが市内の景気に与える影響は大きいものがあります。今回の大型補正でも,土木が中心となっておりますが,末端までの波及効果を考えますと,工種の多い建築の比重を高めることも同じように必要と思いますので,今後の配慮を要望いたします。  また,設計コンペについてでありますが,今回初めて音楽専用ホールで採用する指名コンペについては評価する次第でありますが,今後は他の建築物についても公開コンペを取り入れ,若手のアトリエ的活動をしている方々の育成を図ることも重要な課題であると考えるのであります。  次に,産業資源活用促進化団地の造成事業についてであります。  わが会派が昨年の4定において質問いたしました静脈産業の環境整備については,リサイクル団地計画とともに積極的な取組みがなされており,評価をするものでありますが, この団地開発のためのアンケート調査を実施したところ,重要なのは分譲価格であり,市街化区域への編入を前提としない開発が必要であり,加えて,地域に受け入れられるような,周辺の自然と調和した緑あふれる団地づくりか必要であります。在来の工業団地では,用地の取得に大変苦しい思いをしておりますので,用地の確保に向けて早急にめどをつけるよう望むものであります。  次に,市営交通の問題であります。  市長は本年の2定において,交通局における民間人の登用も含め,その活用のあり方を検討すると述べておりますが,これに対し,現在資産活用の部門における採用を積極的に検討されていることは評価するものであります。早い時期の実現を要望するとともに利用者の立場に立って,隅々まで総点検をするという観点から,資産活用の部門だけではなく,チェックマンとしての立場での登用も検討してはいかがかと思うのであります。  また,プリペイドカードの販売状況が好調ということであり,積極的な販売体制は職員の意識改革のあらわれと高く評価をいたします。
     さらに,公共交通機関として,その利便性と快適性が求められておりますので,CIの導入やボディーカラー,キャッチフレーズなど,利用者への働きかけを工夫することが職員のやる気にもつながると思いますので,より一層の取組みを要望いたします。  次に,水道事業についてでありますが,水道器具の点検や漏水のチェックをする訪問サービス事業は,すでに目標世帯の46%が実施をされており,高く評価をするとともに今後とも積極的な取組みを要望するものであります。  また,本市が目指している高水準の水道の実現のためには,まず財政基盤の確立が急務であると考えますので,内部効率化も含めて,累積欠損金の解消に一層努力するよう望むものであります。  以上,3年度の決算について要望も含め概括的に見てまいりましたが,厳しい財政状況の中,予算化された事業はほぼ予定どおり執行されておりますので,その結果を評価するとともに,関係者のご努力に対し敬意を表するものであります。  今後ともなお一層の効率的な財政運営に配慮し,積極的なまちづくりに取り組むよう要望するとともに,当委員会においてわが会派の議員から述へられました要望・意見についても検討し,施策に反映されるよう要望いたしまして私の討論を終わります。 ◆武藤 委員  私は,ただいまから,日本共産党を代表して,本委員会に付託されました案件中,議案第1号 平成3年度札幌市各会計歳入歳出決算認定の件中関係分には反対し,残余の議案5件については賛成の立場で,以下,反対理由を中心に簡潔に討論を行います。  わが党は,前年度予算案の審議に当たって,5期20年にわたる板垣市政は,大企業優遇,市民不在の姿勢を一貫して貫いてきたことを強く指摘してきました。また,板垣市長にかわって登場した桂市長が提案した補正予算案に対しても,審議の際,基本的には何ら板垣市政と変わらない政治姿勢であることも指摘してきたところです。このことは,前年度決算においても明らかです。  まず,保育料についてです。  市民の反対をよそに,板垣市政のもとで保育料は15年間連続値上げが強行されてきましたが,桂市政もまた,16年目の値上げを強行しました。共働き家庭の負担をさらに増大させた保育料の値上げは,出生率の低下とも相まって,各保育園では定員割れという事態まで引き起こしました。わが党は,保育料値上げの補正予算に対し,値上げにストップをかける修正案を提出しましたが,市民の生活実態無視のこのような値上げはとうてい容認できるものではありません。  次は,先端産業立地促進補助金についてです。  昨年度の補助金執行状況を見てみますと,テクノパークに進出した松下システムエンジニアリングに1,400万円の補助金を支出しています。また,貸付金執行状況を見ても,ハイテクヒル真栄に進出してくる日本電気に5億円,日立ソフトウエアエンジニアリングに4億6,500万円という額をわずか6.6%の低金利で融資しています。また,サッポロビールが行なっている,中央区北2条東4丁目付近の4ヘクタールもの自社敷地を使っての再開発事業に総額約7億円の補助金を支出する予定で,昨年度は6,400万円もの補助金を国,道とともに本市も分担して支出しているのです。地元中小企業の保護・育成をないがしろにする一方で,このような大企業への優遇措置は容認できるものではありません。  次に,国民健康保険会計についてです。  わが党は,負担の限界を超えた高い国保料であることを一貫して指摘してきたところですが,昨年度においても国保料総体を据え置く措置がとられたものの,均等割の2,000円,平等割の510円アップなど,より一層低所得者層に負担増を強いるとともに,最高限度額を41万円から42万円に引き上げることにより,市民に新たな負担増を強いる結果となりました。このような国保会計の決算はとうてい認められません。以上で討論を終わります。 ◆山口 委員  私は,市民ネットワーク北海道を代表し,本委員会に付託されました議案第1号中関係分及び議案第2号から第6号までを認定すべきとの立場から討論いたします。  以下,代表質問,本委員会でのネットの考え方,要望を交えながら簡潔に述べますが,本委員会に臨むに当たり,予算がいかに市民の福祉と環境保全を重点に執行されたかを中心に検討してまいりました。  初めに,民生局関係ですが,代表質問でも,高齢者保健福祉計画にあわせ,障害者も含めた地域総合福祉計画を立てるべきと主張いたしました。市長からは,障害者福祉計画策定への前向きな答弁をいただきました。今後,計画策定に当たって,障害を持つ当事者の徹底参加と市民参加を強く要望いたします。  また,福祉の街づくり環境整備要綱の検討に当たり,要綱対象面積をできるだけ引き下げ,より多数の建築物がカバーされる内容となること,建築確認申請前の事前協議がきちんとできる体制づくりと将来の条例化をもあわせて要望いたします。  また,福祉オンブズマン制度につきましても,現行の福祉相談員制度の充実にとどまることなく,さらに踏み込んだ議論と検討を期待いたします。  衛生局関係ですが,高齢者保健福祉計画の保健部分の策定に当たり,福祉と保健の連携が何より大切と考えます。保健所の福祉への移管も含め,全力で調整に当たることを要望いたします。  次に,MMRワクチン接種についてですが,原則ははしか単独,親の希望があった場合MMRワクチンというふうに衛生局は答弁されておりますが,実際の医療機関ではそうなっていない例も多く,つい先日も,麻疹単独を申し込んだところ,医師はもちろんのこと,複数の看護婦さんに取り囲まれ,絶対にMMRのほうが一度で済むから便利でいいと繰返し言われ,ついにMMRワクチンを接種したという保護者の話も聞いております。厚生省のMMR被害認定においても2名の死亡が確認され,親への説明書にもそのことを明記するはか,インフォームド・コンセントについて再度医師会との話合いが必要と考え,強く要望するものです。  また,長内議員の指摘にもありました砂場の砂の衛生管理についてですが,すでにいつの間にか砂の入れかえが終わった公園も出ております。検査をして対策を考えないうちに砂だけ入れかえてしまうと,現状の検査結果が不明になりますし,また汚染されることの繰返しということにもなりかねません。昔,すぐやる課というのが市によってありましたが,これはすぐやらないで,砂を取りかえて終わらないで,検査をし,抜本的対策を考え,またペットの管理やモラルの問題を含め,市民によく見える形で解決を図らなければ意味がないと考えます。  建築局関係ですが,単身障害者も市営住宅へ入居できるようぜひ検討することを強く求めます。また,熱帯材を極力使用しないモデル事業の実施に当たっては,広く市民に環境保全を広報するなど行なってから施行することを要望いたします。  経済局に関してですが,多数の福祉の全国大会が毎年開催される本市ですが,観光サイドに福祉の視点が欠けていたと考えられます。定山渓を含め,観光地,宿泊施設,土産物店,乗り物など総合的なチェックを強く要望いたします。  次に,市立病院ですが,桑園移転までの間に,ぜひJRへのエレベーター設置を強く求めてください。また,分娩料の深夜割増しを見直し,自然の摂理で生まれてくる命に対して配慮していただくことを強く望みます。  交通事業につきましては,ふえ続けるマイカーと反比例し,公共交通の乗客が低下し続けることが予想され,健全化に向けては全庁的な都市政策の観点から臨まなければなうないと考えます。一方,乗客が来るのを待つという姿勢から,もっと積極的に,これまで対象としてこなかった層の掘り起こしとして,特にコンベンション参加者への市営交通利用を積極的にPRすべきと考えます。旅行代理店,ホテル,各種学会との情報交換も必要でありますし,他の部局と連携しての観光施設や大規模施設とのタイアップ乗車券の実現な ども強く期待いたします。また,交通権を基本的人権の一つと位置づけ,積極的に施策に取り入れるべきであります。  以上,91年決算は市民の暮らしにとってどうであったかという視点で見ますと,まだまだ十分とは言えませんが,努力の跡もうかがえ,おおむね予算に沿って執行されたものと考え,認定する次第です。  しかし,全国レベルでのバブル経済の崩壊という景気の後退から,本市財政も一層厳しい状況が続くものと考えられます。予算執行に当たっては,市民の暮らしを第一義としつつ,一層の無理,むだ,むらを排除して取り組まれることを強く求めておきます。  以上で,私の市民ネットを代表しての討論を終了いたしますが,いま述べました要望・意見等を今後の市政に反映していただくことを強く要望いたします。 ○八田 委員長  以上で討論を終結し,直ちに採決を行います。  この場合,分割して採決を行います。  最初に,議案第1号中関係分を問題といたします。  議案第1号中関係分を認定すべきものと決定することに賛成の委員のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○八田 委員長  起立多数であります。  よって,議案第1号中関係分は認定すべきものと決定をいたしました。  次に,議案第2号から第6号までの5件を問題といたします。  以上5件を認定すべきものと決定することにご異議ございませんか。  (「異議なし」と呼ふ者あり) ○八田 委員長  ご異議なしと認めます。  よって,議案第2号から第6号までの5件は,認定すべきものと決定をいたしました。  以上をもちまして,第二部決算特別委員会に付託されました全案件に対する審査をすべて終了いたしました。     ────────────── ○八田 委員長  ここで,一言ごあいさつを申し上げます。  平成3年度の決算認定にかかわる重要な審査に対しまして,各会派の理事の皆さん並びに委員各位のご協力をいただき,市民の負託に十二分にこたえられます実りの多い,真剣にして終始ご熱心な質疑が交わされまして,予定どおり審査日程を消化することができましたことに正・副委員長ともども心から感謝いたし,御礼申し上げます。  また,理事者の皆さんにおかれましては,委員各位から寄せられました要望,指摘,または提言,ご意見に対して十二分に検討されまして,今後の市政に大きく反映されますよう強く要望申し上げます。  簡単でございますが,これであいさつといたします。  大変ありがとうございました。(拍手)     ────────────── ○八田 委員長  これをもちまして,第二部決算特別委員会を閉会いたします。     ──────────────       閉 会 午後1時51分...