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平成 4年第 2回定例会−06月17日-06号

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  1. 札幌市議会 1992-06-17
    平成 4年第 2回定例会−06月17日-06号


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    最終取得日: 2024-09-10
    平成 4年第 2回定例会−06月17日-06号平成 4年第 2回定例会                平成4年   第2回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 6 号)                平成4年6月17日(水曜日)             ――――――――─――――――――─ 〇議事日程(第6号)  開議日時 6月17日午後1時 第1 議案第1号から第8号まで及び議案第10号から第13号まで(市長提出)  議案第14号(共産党所属議員全員提出)  請願第141号  陳情第3号  意見書案第2号,意見書案第3号,決議案第1号(厚生委員会所属議員全員提出) 第2 議案第15号及び諮問第1号(市長提出)             ――――――――─――――――――─ 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第1号 平成4年度札幌一般会計補正予算(第1号)
     議案第2号 平成4年度札幌国民健康保険会計補正予算(第1号)  議案第3号 平成4年度札幌公債会計補正予算(第1号)  議案第4号 専決処分承認の件(公共用地先行取得会計予算補正)  議案第5号 専決処分承認の件(砂防用地先行取得会計予算補正)  議案第6号 専決処分承認の件(一般会計予算補正)  議案第7号 札幌恩給条例等の一部を改正する条例案  議案第8号 札幌土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第10号 財産の取得の件(札幌青少年センター建物)  議案第11号 町の区域を新たに画し,及び変更する件  議案第12号 町の区域を新たに画することに伴う関係条例の整理に関する条例案  議案第13号 市道の認定,変更及び廃止の件  議案第14号 札幌在宅老人介護手当支給条例案  請願第141号 在宅老人介護手当支給を求める請願  陳情第3号 在宅寝たきり老人等に対する介護手当支給を求める陳情  意見書案第2号 在宅福祉サービス支援強化に関する意見書  意見書案第3号 在宅福祉サービスの支援・充実に関する意見書  決議案第1号 在宅福祉サービスの充実を求める決議 追加日程 意見書案第4号 製造物責任法早期制定に関する意見書  意見書案第5号 従軍慰安婦問題に対する公正な施策を求める意見書 日程第2 議案第15号 北海道公安委員会委員推薦に関する件  諮問第1号 人権擁護委員候補者推薦に関する件             ――――――――─――――――――─ 〇出席議員(69人) 議   長      見 延 順 章 君 副 議 長      湊 谷   隆 君 議   員      道 見 重 信 君 議   員      伊 藤 知 光 君 議   員      宮 本 吉 人 君 議   員      畑 瀬 幸 二 君 議   員      大 西 利 夫 君 議   員      義 卜 雄 一 君 議   員      長 内 順 一 君 議   員      柿 崎   勲 君 議   員      三 上 洋 右 君 議   員      武 藤 光 惠 君 議   員      井 上 ひさ子 君 議   員      山 口 た か 君 議   員      福 士   勝 君 議   員      武 市 憲 一 君 議   員      大 越 誠 幸 君 議   員      猪 熊 輝 夫 君 議   員      西 村 茂 樹 君 議   員      川口谷   正 君 議   員      加 藤   斉 君 議   員      春 原 良 雄 君 議   員      関 口 英 一 君 議   員      原 口 伸 一 君 議   員      千 葉 英 守 君 議   員      横 山 博 子 君 議   員      中 嶋 和 子 君 議   員      佐々木 周 子 君 議   員      高 橋 忠 明 君 議   員      常 本 省 三 君 議   員      佐 藤 美智夫 君 議   員      佐 藤 寿 雄 君 議   員      富 田 新 一 君 議   員      澤 木 繁 成 君 議   員      伊与部 敏 雄 君 議   員      丹 野   勝 君 議   員      森   健 次 君 議   員      村 山 優 治 君 議   員      八 田 信 之 君 議   員      飯 坂 宗 子 君 議   員      生 駒 正 尚 君 議   員      小 川 勝 美 君 議   員      室 橋 一 郎 君 議   員      柴 田 薫 心 君 議   員      山 田 信市郎 君 議   員      青 木   護 君 議   員      水 由 正 美 君 議   員      赤 田   司 君 議   員      唯   博 幸 君 議   員      政 氏   雅 君 議   員      本 舘 嘉 三 君 議   員      小 谷 俵 藏 君 議   員      長 岡 武 夫 君 議   員      加 藤 隆 司 君 議   員      荒 川 尚 次 君 議   員      田 畑 光 雄 君 議   員      野 間 義 男 君 議   員      越 智 健 一 君 議   員      工 藤   勲 君 議   員      岡 本 修 造 君 議   員      滝 沢   隆 君 議   員      山 崎 七 郎 君 議   員      藤 田 雅 弘 君 議   員      田 畔   満 君 議   員      常 見 寿 夫 君 議   員      吉 野 晃 司 君 議   員      高 橋 重 人 君 議   員      菊 田 勝 雄 君 議   員      菅 井   盈 君   ―――――――――――――――― 〇欠席議員(1人) 議   員      上瀬戸 正 則 君   ―――――――――――――――― 〇説明員 市長         桂   信 雄 君 助役         杉 本   拓 君 助役         木 戸 喜一郎 君
    助役         魚 住 昌 也 君 収入役        長 部 幸 一 君 交通事業管理者    三 海   弘 君 交通局長水道事業管理者水道局長            石 原 弘 之 君 総務局長       伊 藤 忠 男 君 企画調整局長     田 中 良 明 君 財政局長       久 元 喜 造 君 市民局長       本 間   雄 君 民生局長       大 長 記 興 君 衛生局長       高 杉 信 男 君 環境局長       大 野 雅 弘 君 経済局長       鈴 木 俊 雄 君 建設局長       平 賀 岑 吾 君 都市整備局長     広 畑 民 雄 君 下水道局長      井 原 貴 男 君 建築局長       関 谷 幸 正 君 市立札幌病院長    竹 田   保 君 消防局長       前 田 悦 雄 君 教育委員会委員長   牧 口 準 市 君 教育委員会教育長   藤 島   積 君 選挙管理委員会委員長 宮 川 新 市 君 選挙管理委員会委員  向 川 武 夫 君 選挙管理委員会委員  大 橋 八 郎 君 人事委員会委員長   山 岡   暸 君 人事委員会事務局長  水 島 典 弘 君 監査委員       野 島 廣 紀 君 監査事務局長     西 村 公 男 君   ―――――――――――――――― 〇事務局出席職員 事務局長       鍛冶沢   徹 君 事務局次長      植 田 英 次 君 総務課長       佐 藤 正 明 君 議事課長       坂 野   嵩 君 記録主幹記録係長事務取扱            谷 川 輝 雄 君 調査係長       深 村 康 雄 君 資料係長       沼 田 光 弘 君 議事係長       高 森 政 行 君 委員会一係長     山 内   馨 君 委員会二係長     野辺地   正 君 書記         佐 藤 比登利 君 書記         木 内 二 朗 君 書記         高 佐 三緒子 君 書記         鈴 木 和 弥 君 書記         今 井 一 行 君   ――――――――――――――――  〔午後1時開議〕 ○議長(見延順章君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,68人であります。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 本日の会議録署名議員として道見重信君,加藤隆司君を指名します。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長鍛冶沢徹君) 報告いたします。  上瀬戸正則議員は,所用のため本日の会議を欠席する旨,森 健次議員は,所用のため遅参する旨,それぞれ届け出がございました。  昨日,市長及び教育委員会委員長から,平成4年第1回定例会において採択されました請願・陳情の処理の経過及び結果の報告が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。以上でございます。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) これより議事に入ります。  日程第1,議案第1号から第8号まで及び議案第10号から第14号まで,並びに請願第141号及び陳情第3号,並びに意見書案第2号在宅福祉サービス支援強化に関する意見書意見書案第3号 在宅福祉サービスの支援・充実に関する意見書及び決議案第1号 在宅福祉サービスの充実を求める決議の18件を一括議題といたします。  委員長報告及び提案説明を求めます。  まず,総務委員長 川口谷 正君。  (川口谷 正君登壇) ◎川口谷正君 総務委員会に付託されました議案6件について,その審査結果をご報告いたします。  議案第3号 平成4年度札幌公債会計補正予算(第1号),議案第6号 専決処分承認の件(一般会計予算補正)中関係分議案第7号 札幌恩給条例等の一部を改正する条例案議案第10号 財産の取得の件(札幌青少年センター建物),議案第11号 町の区域を新たに画し,及び変更する件,議案第12号 町の区域を新たに画することに伴う関係条例の整理に関する条例案の以上6件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決または承認すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(見延順章君) 次に,文教委員長 村山優治君。  (村山優治君登壇) ◎村山優治君 文教委員会に付託されました議案第6号 専決処分承認の件(一般会計予算補正)中関係分について,その審査結果をご報告いたします。  本件は,平成3年度札幌一般会計補正予算(第7号)のうち,高等学校整備費等にかかわる地方債限度額変更について専決処分の承認を求めるものであります。  質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,承認すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(見延順章君) 次に,厚生委員長 常本省三君。  (常本省三君登壇) ◎常本省三君 厚生委員会に付託されました議案4件,請願1件及び陳情1件について,その審査結果をご報告いたしますとともに,私ほか本委員会所属議員全員により提出いたしました意見書案第2号及び第3号並び決議案第1号について,その提案趣旨をご説明いたします。  最初に,議案第1号,議案第2号及び議案第6号中関係分の3件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決または承認すべきものと決定いたしました。  次に,議案第14号 札幌在宅老人介護手当支給条例案並び在宅老人介護手当支給を求める請願第141号及び陳情第3号についてでありますが,質疑はなく,討論を行いましたところ,自民党・大越委員及び市民ネットワーク山口委員から,議案及び請願・陳情については否決または不採択とすべきものとの立場から,また,共産党荒川委員からは,可決または採択すべきものとの立場から意見の表明がありました。  続いて,採決を行いましたところ,議案第14号は賛成少数で否決すべきものと,また,請願第141号及び陳情第3号は,賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。  次に,厚生委員会所属議員全員の提出による意見書案第2号及び第3号並び決議案第1号の提案趣旨をご説明いたします。  現在,高齢化社会の急速な進展に伴い,寝たきり痴呆性などの介護を必要とする高齢者が増加しており,一方,高齢者のみの世帯の増加や女性の社会進出などにより,家庭における介護機能はますます低下する傾向にあります。このような中で,今後,高齢者に対して,ホームヘルプサービスを初め,在宅福祉サービスをより一層充実・強化させることが必要になってまいります。したがいまして,在宅福祉事業の充実を図るため,国に対しては,在宅福祉サービス支援強化に関する意見書案第2号を,北海道に対しては,在宅福祉サービスの支援・充実に関する意見書案第3号を提案した次第であります。また,市長に対しては,在宅福祉3本柱の充実を初め,よりきめ細かな質の高いサービスの提供を一層強力に進めるよう,在宅福祉サービスの充実を求める決議案第1号を提案するものであります。  以上で報告及び説明を終わります。 ○議長(見延順章君) 次に,建設委員長 宮本吉人君。  (宮本吉人君登壇) ◎宮本吉人君 建設委員会に付託されました議案5件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,公共用地及び砂防用地先行取得会計予算補正にかかわる専決処分の承認を求める議案第4号及び議案第5号についてでありますが,主なる質疑として,両件は3年度の収支不足を4年度の収入から繰上充用により補正するものであるが,どのような経過で行われたのか。公共用地先行取得会計補正額39億2,000万円の内訳はどのようになっているのか。公共用地及び砂防用地先行取得会計における代替地保有状況はどうなっているのか。用地買収に当たり代替地を要求されることが多くなっていると思うが,今後どのような対応で臨むのか。公共用地先行取得会計において20年も保有している代替地があるが,建設局としては保有期間の限度は何年と考えているのか。また,長期間保有している代替地一般会計に所属がえをすることはできないのかなどの質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第4号及び議案第5号はいずれも全会一致,承認すべきものと決定いたしました。  次に,議案第13号 市道の認定,変更及び廃止の件についてでありますが,主なる質疑として,行きどまり道路市道認定増加傾向にあると思うが全市的な実態を把握しているのか。また,今後の対応をどのように考えているのかなどの質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第13号は全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  最後に,議案第6号中関係分及び議案第8号についてでありますが,質疑・討論はなく,いずれも全会一致,可決または承認すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(見延順章君) ただいまの各委員長報告及び提案説明に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) 質疑がなければ,討論に入ります。  通告がありますので,順次発言を許します。まず,大越誠幸君。  (大越誠幸君登壇) ◆大越誠幸君 私は,ただいま議題となっております議案第14号 札幌在宅老人介護手当支給条例案及び同趣旨の請願第141号,陳情第3号について反対の立場から討論をいたします。  昨今の急速な高齢化の進行に伴い,寝たきり痴呆性など介護の必要なお年寄りはますます増加することが予想されております。このようなお年寄りを抱える家族の方々にとりましては,日々の介護は精神的にも,かつ肉体的にもその負担は大変なものと伺っております。  この介護負担の問題につきましては,昨年6月に北海道高齢者問題研究協会の調査結果が新聞報道されました。これを見ますと,介護者が高齢で,腰痛がする,疲れやすいといった肉体面の症状に加えて,気が休まらないなど精神的な疲れから介護負担を増加している人が多く,これを軽減するためには家族の介護にかわるサービスの充実が強調されておりました。また,昨年11月には北海道民生委員児童委員連盟が「寝たきり痴呆性老人介護者実態白書」を発表しましたが,この中においても,介護手当支給よりも入浴サービスショートステイ在宅福祉サービスの利用を望む方が多くなっております。このように,介護をしている家族の方々が真に望むものは,単に介護手当といった金銭的な給付を受けることではなく,住みなれた家庭で安心して暮らせることができる在宅福祉サービスの充実なのであります。  このようなことを考えますと,介護手当支給が必ずしも介護をしている家族の方々の労苦をねぎらい,在宅のお年寄りの福祉の向上に寄与するとは言えないのではないでしょうか。したがいまして,介護者の方々の負担を軽減するためには,まず,自宅で家事援助介護を行うホームヘルプサービス事業介護者介護疲れをいやすときに利用するショートステイ事業,さらには食事や入浴サービスを提供するデイ・サービス事業など,いわゆる在宅福祉3本柱を初めとする各種のサービスを充実・強化することが先決であります。このことが介護者の負担を大きく軽減させることにもなり,また,お年寄り自身が家族のもとで安心して暮らしていけることにつながることと信じております。
     以上の見地から,札幌在宅老人介護手当支給条例案及び同趣旨の陳情・請願について反対をし,討論を終わります。 ○議長(見延順章君) 次に,荒川尚次君。  (荒川尚次君登壇) ◆荒川尚次君 私は,ただいまから,日本共産党を代表して,議案第14号 札幌在宅老人介護手当支給条例案に賛成し,本市独自の介護手当を求める請願第141号及び陳情第3号の採択を主張する立場で,簡潔に討論を行います。  今議会に9人の共産党所属議員が提出した介護手当条例は,札幌市内で65歳以上の寝たきりのお年寄り痴呆性のお年寄り在宅介護している世帯に対し,所得制限なしで月額2万円の介護手当支給しようとするものでありますが,条例提案がマスコミなどで市民に知らされるや否や,わが党議員団に対して,制度実現を望む立場から多数の要望や意見が寄せられたことからも,関係市民が待ち望んでいた制度であることは明らかであります。  低所得の老人世帯で,病気持ちのお年寄りがお年寄り介護している状況は,本市の5年ごとの実態調査や国や道の調査によっても,また,昨年11月に北海道民生委員児童委員連盟モニター調査報告をもとに発行した「寝たきり痴呆性老人介護者実態白書」によっても明らかにされていますが,病院や施設ではなく,住みなれた家で身内の介護を受けながら暮らし続けたいというお年寄りの願いにこたえるためには,在宅介護への公的援助の強化が必要なことは言うまでもありません。  白書によれば,在宅介護を続ける世帯における福祉制度利用状況は,道が行なっている月額4,500円の介護手当が高い比率を占めており,今後利用したいサービスとしても,入浴サービスショートステイに次いで介護手当が挙げられ,次にホームヘルパー保健婦の派遣と続いているのであります。  その道の介護手当について,おむつ代にもほど遠いと指摘しているのであります。  本市が行なっているおむつサービス事業は,平均すれば月額8,000円弱でありますから,それを白書が指摘する月に3万円は必要という実態に合わせて改善した場合でも,その追加額は,わが党が条例提案した介護手当の月額2万円は優に超えるものであります。  また,特別養護老人ホームで行なっているお年寄りの一時保護制度,いわゆるショートステイは1日2,020円,介護者病気治療や 休養,旅行や社会参加の活動などを保障するため月に10日これを利用してもらうとしたら,送り迎えのタクシー代などを含めて月額3万円ほどかかります。  さらに,寝たきりのお年寄りを抱える世帯から強い希望が上がっているヘルパーの活用についても,介護者のいる世帯に対する本市ヘルパーの派遣はきわめて例外的な措置となっておりますから,有料ヘルパーを頼むことにならざるを得ません。民間の家政婦さんを依頼すれば,1日5,000円ほどは最低でもかかります。  仮に,本市の在宅福祉サービス協会ヘルパーを活用できたとしても,1時間530円で3時間として1,590円,これに車代が加算されますから,家政婦さんや有料ヘルパーに3日に1度ほど一定時間介護をお願いしたとしても,やはり2万円から5万円もの負担になるわけであります。  一方で,老人専門病院特別養護老人ホームなどに入院・入所している寝たきりや痴呆のお年寄りの場合は,一部本人負担はあるものの,月額30万円前後の医療費措置費が公費で賄われていることを考えると,在宅のお年寄り介護するご家族にそのご労苦をねぎらう月2万円の介護手当は当然と考えるものであります。  在宅介護への援助は,ホームヘルプショートステイ,そしてデイ・サービスといういわゆる3本柱の施策で事足りないことは,これらのサービスを受けるにも費用負担が伴う現状や,これらの事業にも取り組んでいる他政令指定都市において,12市中9市までが独自の介護手当制度をもって対応していることでも明らかであり,介護手当寝たきり老人をつくり出すかのような議論は,実態無視のすりかえと言わなければなりません。本市議会が,本日,全会一致で市長に対して在宅福祉サービスの充実を求める決議を突きつけ,よりきめ細かな質の高いサービスの提供を要望するのも,今日の在宅介護市民生活の実態を看過できないからであり,新たな援護が緊急の課題となっているからであります。  老人医療無料制度,そして最近では,眼内レンズへの保険適用が,地方自治体でまず独自の助成制度を実施しながら国に制度化を迫って実現してきたように,他政令都市の動向を見るまでもなく,本市においても市民の願いにこたえ,独自の介護手当に踏み出しつつ,国に制度要求を強めるべきが当然と考えるのであります。  独自の介護手当を実施している他政令都市と本市では何が違うのか。それは,必死でお年寄り在宅介護する世帯への思いやりの問題ではないでしょうか。  3年前,初めて本市議会に陳情として持ち込まれた独自の介護手当を要求する市民の声は,今日「札幌在宅福祉をよくする連絡会」の結成とあわせて,あらためて請願運動となって本市議会の扉をたたいているのであります。  高齢者福祉の充実を選挙の重点政策としながら,他都市が制度化している介護手当に背を向け,国や道において検討されるべきものなどと言い逃れる桂市長のもとで,本市議会の動向に市民の注目が集まっております。  関係市民の切なる願いにこたえ,本市議会市民団体から提出された請願・陳情を採択するとともに,わが党所属の9名の議員が提案権を行使して共同提出した介護手当条例を可決して市民の要求にこたえるべきことを再度強調して討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(見延順章君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第14号並びに請願第141号及び陳情第3号の3件を一括問題といたします。  議案1件を可決することに,請願1件及び陳情1件の2件を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(見延順章君) 起立少数であります。よって,議案第14号は否決することに,請願第141号及び陳情第3号の2件は不採択とすることに決定されました。  次に,議案第1号から第8号まで及び議案第10号から第13号まで並びに意見書案第2号,意見書案第3号及び決議案第1号の15件を一括問題といたします。  議案第1号から第3号まで,議案第7号,議案第8号及び議案第10号から第13号まで並びに意見書案第2号,意見書案第3号及び決議案第1号の12件を可決することに,議案第4号から第6号までの3件を承認することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案第1号から第3号まで,議案第7号,議案第8号及び議案第10号から第13号まで並びに意見書案第2号,意見書案第3号及び決議案第1号の12件は可決することに,議案第4号から第6号までの3件は承認することに決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) ここで,日程に追加いたしまして,意見書案第4号 製造物責任法早期制定に関する意見書及び意見書案第5号 従軍慰安婦問題に対する公正な施策を求める意見書の2件を一括議題といたします。  いずれも全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  意見書案2件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第4号及び意見書案第5号の2件は可決されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 次に,日程第2,議案第15号及び諮問第1号の2件を一括議題といたします。  いずれも市長の提出によるものであります。  提案説明を求めます。桂市長。  (市長桂 信雄君登壇) ◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案1件及び諮問1件につきまして,ご説明申し上げます。  まず,議案第15号は,北海道公安委員会委員推薦に関する件であります。  本委員会委員のうち,札幌市長の推薦にかかわる委員であります伊藤太郎氏は,来たる7月22日をもって任期満了となりますので,その後任者といたしまして山根 喬氏を推薦することを適当と認め,議会の同意を得るため本案を提出したものであります。  山根 喬氏は,昭和33年4月に弁護士の登録をされ,日本弁護士連合会副会長,北海道弁護士会連合会理事長等を歴任され,現在は,北海道公文書開示審査会会長等をされている方であります。  次に,諮問第1号は,人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。  本市を職務区域とする人権擁護委員であります小野喜一,杉山喜一郎,高川庄平,土肥守一郎の4氏は,いずれも,来たる8月31日をもって任期満了となりますので,小野喜一氏の後任者といたしまして吉田英嗣氏を,杉山喜一郎氏の後任者といたしまして伊藤弘毅氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,また,高川庄平,土肥守一郎の両氏につきましては,引き続き推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため本案を提出したものであります。  伊藤弘毅氏は,昭和41年4月に株式会社北海タイムス社に入社され,同社札幌本社報道部長等を歴任後,現在は,同社論説委員長をされている方であります。  高川庄平氏は,昭和24年8月から株式会社平和堂代表取締役をされており,平成元年9月から人権擁護委員に就任されている方であります。  土肥守一郎氏は,現在,株式会社中央ターミナルデパート代表取締役社長等をされており,平成元年9月から人権擁護委員に就任されている方であります。  吉田英嗣氏は,昭和33年4月に株式会社北海道新聞社に入社され,同社論説委員等を歴任後,現在は,同社論説主幹をされている方であります。  以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。 ○議長(見延順章君) ただいまの市長の提案説明に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第15号を問題といたします。  本件に同意することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第15号は同意されました。  次に,諮問第1号を問題といたします。  本件については,推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,諮問第1号については,推薦することを適当と認めることに決定されました。   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 最後にお諮りをいたします。  各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  〔一覧表は巻末資料に掲載〕   ―――――――――――――――― ○議長(見延順章君) 以上で,本定例会に付議の案件はすべて議了いたしました。  これをもって,平成4年第2回札幌市議会定例会を閉会いたします。   ――――――――――――――――      閉 会 午後1時32分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長           見  延  順  章  署名議員           道  見  重  信  署名議員           加  藤  隆  司...