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平成 4年第二部予算特別委員会−03月16日-05号
平成 4年第一部予算特別委員会−03月16日-05号

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  1. 札幌市議会 1992-03-16
    平成 4年第二部予算特別委員会−03月16日-05号


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    平成 4年第二部予算特別委員会−03月16日-05号平成 4年第二部予算特別委員会            札幌市議会第二部予算特別委員会会議録(第5号)                 平成4年3月16日(月曜日)       ────────────────────────────────── 〇議題 付託案件の審査       ────────────────────────────────── 〇出席委員 35人    委員長   澤 木 繁 成 君       副委員長  千 葉 英 守 君    委  員  野 間 義 男 君       委  員  田 畑 光 雄 君    委  員  山 田 信市郎 君       委  員  室 橋 一 郎 君    委  員  佐 藤 寿 雄 君       委  員  佐 藤 美智夫 君    委  員  高 橋 忠 明 君       委  員  武 市 憲 一 君    委  員  道 見 重 信 君       委  員  藤 田 雅 弘 君    委  員  滝 沢   隆 君       委  員  湊 谷   隆 君    委  員  伊与部 敏 雄 君       委  員  富 田 新 一 君    委  員  猪 熊 輝 夫 君       委  員  大 西 利 夫 君    委  員  田 畔   満 君       委  員  政 氏   雅 君    委  員  唯   博 幸 君       委  員  丹 野   勝 君    委  員  春 原 良 雄 君       委  員  柿 崎   勲 君    委  員  長 岡 武 夫 君       委  員  小 谷 俵 藏 君
       委  員  村 山 優 治 君       委  員  原 口 伸 一 君    委  員  高 橋 重 人 君       委  員  生 駒 正 尚 君    委  員  小 川 勝 美 君       委  員  横 山 博 子 君    委  員  武 藤 光 惠 君       委  員  山 口 た か 君    委  員  福 士   勝 君     ──────────────       開 議 午後1時     ────────────── ○澤木 委員長  ただいまから,第二部予算特別委員会を開会いたします。  報告事項は特にございません。  第5款労働費 第1項労働費のうち関係分の質疑を行いますけれども,通告がございませんので,この質疑は終了しまして,次に,第7款 土木費 第1項 土木総務費,第2項 道路橋りょう費,第4条地方債のうち関係分,議案第37号 札幌市道路占用料条例の一部を改正する条例案,議案第39号 札幌市屋外広告物条例の一部を改正する条例案及び議案第40号 札幌市駐車場条例の一部を改正する条例案について一括質疑を行います。 ◆原口 委員  私は,道路などの事業用地取得に伴う代替地対策について,数点質問させていただきます。  本市におきましても,例外なく高齢化社会を迎える21世紀を間近に控えまして,社会資本の整備充実が強く叫ばれ,加えて近年は豊かさを実感できる社会の実現をも求められていると思うわけでございますから,そういうふうな時代の要請にこたえて速やかに事業を実施していく上で,やはり最大の課題は,私は用地の円滑な取得ではないのかなと,こんなふうに考えるわけでございます。  最近の公共事業における土地の情勢は,バブル経済の崩壊などにより緩和されつつありますけれども,依然地価上昇への期待感であるとか,それから日本人固有といいますか,土地を保有したいというそんな志向など,市民の権利意識の高揚等によりまして,土地の取得は複雑化,困難化を呈してきているというふうに私は考えるわけでございます。このような状況の中にありまして,道路であるとか街路であるとか,河川等の事業用地の取得を担当する方々は,その買取りであるとかというようなことで大変なご苦労をされながら事務を進めておられると,こんなふうに私は推察するものでございます。私は,約20年間,宅建業界に携わってまいりましたけれども,今日の情報化社会の中にありまして,多様化している市民ニーズに的確に対処していくためには,どのようにして多くの情報を収集をするかと。そしてその情報を管理活用できる体制をつくることが重要なポイントになると思うわけでございまして,まさに公共事業用地用地対策というのは情報対策だと,こういうふうに言っても過言ではないと思うわけでございます。  私は,常々,公共事業を進める上で,事業用地の確保が図られれば,その事業の大部分が完了したと考えてもいいのではないかなと,そんなふうに考えているところであります。そこで,事業用地の取得に当たりましては,事業関係者の方々から,単に金銭補償ではなくて,事業用地に相当する代替地提供の要望が増加する一方,この対応がネックとなりまして,事業用地の取得がスムーズにいかないケースが多々見られるわけでございます。本市におきましても,学校用地の取得であるとか,それから病院用地の取得に大変なご苦労をされてきているというふうなこともよく承知をしておりますので,大変なご苦労があるというふうに私は考えるわけでございます。  そこで,公共事業を円滑に進める上で代替地対策が決め手になると,こういう観点から,わが会派の上瀬戸議員が昨年の第3回定例市議会決算特別委員会で,代替地情報登録制度代替地媒介制度を本市においても取り入れるべきではないかと,こういうような提案をさせていただきました。ご承知のとおり代替地登録制度は,自己所有地を代替地として提供を希望する市民の土地情報を登録する制度でありますし,それから代替地媒介制度は,宅建業界が保有する豊富な土地情報と,そして専門的な知識を活用する手法でありますけれども,建設局におきましては平成4年度中での導入と伺っておりますし,平成4年度の予算案にも,代替地の媒介制度につきまして1,600万の予算計上がなされているわけであります。  そこで,代替地対策について2点まず質問をさせていただきます。  第1点目は,事業関係者から代替地の要求がなされる場合に,どのような基準で代替地を提供されているのかまずお伺いをいたします。また,過去3年間の代替地の提供実績についてあわせてお示しを願いたいと思います。  それから,第2点目は,現在検討されております代替地情報登録制度代替地媒介制度の具体的な内容と実施時期についてお伺いをいたします。そして,あわせましてまた他都市の実施状況,これにつきましてもお示しを願いたいと思います。 ◎勝藤 用地部長  まず,代替地提供の基本的な考え方についてでありますけれども,事業用地の取得に伴って同一場所で生活または営業ができなくなる場合には,金銭補償によって移転先を確保していただくと,これが基本でございます。しかし,先ほどもお話がありましたとおり,土地に対する保有志向の高まりから,事業関係者の努力にもかかわらず移転先の用地が確保できないということが年々困難になっております。代替地の要望が多くなっているところから,生活再建上やむを得ないと認められた場合には,可能な限り代替地を確保した上で提供し,事業の促進を図っているところでございます。  それから,代替地の提供実績についてでありますけれども,平成元年度,取得が44件で1万7,400平方メートル,処分が65件で2万7,000平方メートル,平成2年度は取得が40件で4万3,500平方メートル,処分が60件で2万5,500平方メートル,平成3年度はこれは1月1日現在ですけれども,58件で3万200平方メートル,処分が51件で2万6,600平方メートルと,以上になっております。  次に,代替地の情報登録制度の内容でございますけれども,この制度は自己所有地を代替地として提供していただけるという情報の申し出をしていただいて,一定期間登録をし,事業関係者に提供するものでございます。この特徴といたしましては,本市の費用負担がほとんどかからないで代替地情報をストックできると,こういうことでございまして,内容といたしましては,登録の手続は土地所有者の申請に基づくと。それから,登録期間は登録の日から2年間。それから,登録する土地につきましては,一定面積以上の更地でありまして,境界が明確であり,かつ所有権以外の権利の設定がされてないと,こういう要件を考えております。  それから,代替地の媒介制度の内容についてでありますけれども,お話にありましたとおり,宅建協会の要する専門的な知識と広範囲な情報を活用して事業関係者の要求に応じた代替地の取得をし提供を行うものでありまして,内容といたしましては,札幌市と北海道宅地建物取引業協会並びに全日本不動産協会と代替地の媒介に関して基本協定を締結をすると。代替地の必要が生じた場合には,この基本協定に基づきまして協会等の保有する土地情報の提供を受けると。それから事業関係者の要求を満たす土地につきましては,協会等に所属する宅建業者の媒介を受けまして取得しこれを事業関係者に提供し,事業の促進を図っていきたいと,こういうように考えております。それから実施時期につきましては,両制度とも新年度早々の実施に向けまして,要領等の整備または協会及び市内部の関係部局との間で調整を行なっているところでございます。  それから,他都市の状況についてでありますけれども,昨年9月に都道府県と政令市につきまして調査をいたしました。それによりますと,代替地の情報登録制度につきましては,実施しているところが7都市5県,12団体,導入を検討しているところが5都市7県,12団体。それから,代替地媒介制度につきましては,実施しているところが9都市8県,17団体。導入検討中のところが4都市11県,15団体。媒介報酬につきましてはいずれも3%以内と,こういうふうになっております。以上でございます。 ◆原口 委員  ただいまのご答弁で,制度の内容はおおむね理解できましたが,さらに3点にわたりまして質問させていただきたいと思います。  代替地対策を実施する場合におきまして,ただいまの代替地情報登録制度代替地媒介制度,またこれまで市が実施してきた市有地売却という三つの方法がとられてきたと思いますけれども,どのように使い分けて有効な運用を図っていくつもりであるのか。この三つの方法の使い分けと対策について,まず第1点目お尋ねをいたします。  それから,第2点目としまして,この両制度を導入した場合に,平成4年度の処理件数と成約件数をどのくらい見込んでおられるのか,その計画と効果についてお尋ねをいたします。  それから,第3点目は,媒介制度によりまして本市に土地を譲渡した人,その人はどのような税法上の恩典があるのか。また媒介業者に対する支払い手数料はどのように考えておられるのか,お答えを願いたいと思います。 ◎勝藤 用地部長  まず,これまで行なってきた代替地対策についてのかかわりでございますけれども,事業関係者から代替地の要求があった場合は,まず登録制度によって登録した情報をあっせんするということを考えております。これだけでは希望に合致する代替地が確保できない場合には,これまで行なってきました市有地の売却等による代替地の提供,さらには媒介制度によって代替地の取得,提供を行なっていきたいと,こんなふうに考えております。いずれにいたしましても,事業関係者の希望条件に合致する代替地のあっせん提供をし,事業の促進を図りたいと思っておりまして,個々の事情等も考慮し,相互に有機的に代替地対策を実施してまいりたいと,このように考えております。  次に,処理件数についてでありますけれども,両制度とも発足初年度でありますことから,いまの時点では代替地の情報登録制度によります登録件数につきましては,1年間を通じておおむね100件程度ではないだろうかと。それから媒介制度によります業界からの情報に基づくもので提示をできる件数については,おおむね150件から200件程度予測をしております。さらに両制度によって提供を受けた情報の契約に至るまでの件数ですけれども,一応いまのところ10件程度を見込んでおります。これは事業関係者にも提供できる代替地がいままでは少なかったんですけれども,これらの制度によって多くの情報を提供することによって,私どもの誠意を酌んでいただき,事業の促進と用地の取得率を向上をしたいと,こんなふうに考えているところであります。  さらに,媒介制度によって,本市に土地を譲渡した場合の恩典についてでありますけれども,土地の性格,それから所有形態などによってその取扱いは異にするわけでありますので,画一的には申し上げられませんが,税率は,譲渡所得税と住民税を合わせて,従来26%が20%に軽減をされているところであります。また,一定の要件が具備されたものにつきましては,1,500万円の特別控除が認められることになっております。  最後になりますけれども,業界に対する媒介手数料についてでありますが,建設大臣の告示によって定められております額よりも低い率で実施すべく,宅建業界といま調整中でございます。以上でございます。 ◆原口 委員  いまの部長のご説明で,両制度の実施に向けての考え方はおおよそわかりました。  そこで最後に要望でございますけれども,大変なご苦労のもとに新しい制度を導入されるわけでございますから,これは単に用地部だけの制度に終わることのないよう全市的な,たとえば管財部であるとかと,そういう全市的な取組みの中でぜひ運用していただきたいと,このように私は考えるわけでございます。  また,情報登録制度媒介制度も,これを円滑に稼働させていくためには,やはり多くの市民の方のご協力をいただくことが不可欠であると思いますし,また媒介制度に当たりましては,北海道レインズという業界挙げての情報登録機構もでき上がっておりますので,業界の協力も強力にちょうだいをして,この両制度が円滑に進むようにお願いをしたいと思いますし,最後に,宅建業界といろいろなご協議を続けていらっしゃるというお話でございましたので,その辺のところをよく業界の意向等も酌んでいただきまして進めていただきたい。あわせて一般市民の方にも周知徹底を図られて,この公共用地の取得について大きな効果が得られますよう心から期待をしまして,私の質問を終わらせていたたきます。 ◆横山 委員  まず最初に,駐輪場についてお尋ねしたいと思います。  現在,本市では使用台数2万3,000台,そして実際に利用されている乗継自転車と言われている自転車が3万1,000台,ですから,この計算でいきますと8,000台は駐輪場に収容し切れずに見かけることがあるんですが,人が歩く道路,そういうところに放置されているような状態で,いま駐輪場がそれぞれ運営されているというふうに思います。5年計画ではさらに4,500台の確保を目指すというふうになっていますが,まだまだそれでも実際には少ないんではないかと。もっともっとふやすべきだという点から,特に西区のことで言わせていただければ,地下鉄琴似ダイエー横にある駐輪場は,下は駐車場に利用され,上が駐輪場になっております。ですから,自転車を2階にそれぞれの人たちが持っていかなければならない。よく私も見かけるんですが,高齢者の方たちなんかはとても,2階までスロープを自転車を押して上っていくという点では非常に利用しづらそうにしている。そして実際に見てみると,地下鉄周辺の,要するに駐輪場と言われている路上のそういうところには自転車があふれているにもかかわらず,このダイエー横の駐輪場はそれほどでもない。  ですから,もっと市民の皆さんが利用しやすいような,そういう駐輪場が必要ではないかと。ですから,地下鉄ダイエー横にある駐輪場のことでいえば,駐輪場を1階に持ってきて,そして2階,3階にまた別な用途をというふうな,そういうもっともっと市民の皆さんが利用しやすいように改善すべきだと考えますが,この点でいかがでしょうか。  次に,除雪の問題についてお尋ねをいたします。  3月9日現在の通学路の排雪実施の実績が,全市で142.1キロというふうになっています。区ごとに見ますと東区が35.7キロ,北区が30.4キロ,西区は7キロ,白石が3.6キロ,実績に差がある,どうしてなのか。ご説明では,ロータリー車で十分に幅員は確保されているから,あえて排雪をしなくてもというようなことでお知らせいただいていますが,実際は,たとえば西区の平福通の一部,白石区の北郷通1車線バス道路など,歩道の排雪が不十分なために市民は車道を歩かなければならない,子供たちは車道を歩かなければならない,それが実態だというふうに思います。  そこで,いろいろ事業所そしてまた委託業者,そこのところでいろんな問題が起きてくるというふうには思います。作業の内容,レベル,ですから全市で市民の皆さんが納得できるような,そういう除雪.排雪のレベルにしていくためには一定の基準が必要ではないかというふうに思います。マニュアルを設けて統一させていこうというふうに動きとしてはあるようですけれども,それではどんな内容,どんな基準を設けられようとされているのか,まず一つお尋ねしたいと思います。  毎年のように狭隘な道路のことが問題になっています。道路が狭いために除雪・排雪の対象にならない。そして除雪はされても排雪ができない。そういう点では新しいレベルの除雪・排雪,たとえば新しい除雪機械の開発研究が必要になっているのでないかと思います。そういう点で,新しい機種の開発の実用化,これがどのように進められているのか。お聞きしますところ,新しい機種の開発計画が進められているというふうにお聞きしていますが,具体的にその点お知らせをお願いしたいと思います。  もし,狭隘な道路でも排雪が可能な,そういう新しい機械が開発されたとしたら非常に期待されるところなんですが,狭いということで除雪・排雪の対象になっていない道路も札幌市が責任を持って事業を進めていく,そういう対象になるのではないか。多くの市民の皆さんが生活道路100%の除雪・排雪をという,そういう願いにもこたえていかれるのではないかというふうに思いますが,この2点についてお尋ねしたいと思います。 ◎櫻田 建設局参事  駐輪場整備についてお答えいたします。  今回の5年計画の中では,平成8年度までに新たに,お話にありましたとおり,約4,000台分の駐輪場,これは道路用地以外に用地を確保して駐輪場を整備する計画になっております。そしてこのほかに,道路上の歩道幅に余裕のあるような場所に,いわゆる暫定駐輪場というのを検討しておりまして,これを約3,000台設置する予定になっておりまして,合わせまして7,000台を計画してございます。したがいまして,いま2万3,000台ございますので,3万台分の駐輪場を整備できる見込みになってございます。また,ただいまお話にございました駐輪場の有効利用でございますが,平成5年度からは既存の平面駐輪場立体利用,そういうことを含めまして,お話のありました琴似の駐輪場を含めまして,立体利用の調査研究を実施していく予定になっております。以上でございます。 ◎平田 道路維持部長  いま本年度の通学指の排雪の例を参考にされながら,除排雪の基準のお話がございましたけれども,まず除排雪の基準についてお話をさせていただきます。  私どもの除雪体制,約20年,昭和47年以降本格的な除雪は20年になりきすけれども,現在まではいわゆる予算主義で対応してきた経緯もございまして,一つには10センチの降雪に対しまして,市民の生活が始まります7時ころまでに除雪をしてしまおうというような除雪の基準,もう一つは排雪につきましては,特にバス路線等で交通量の多いような部分から始めまして,おおむね70センチくらいの積雪量になりますと幹線道路では2ないし3回の排雪をしよう,それから,次に準ずる補助幹線については1ないし2回の排雪をしようと,こんな一つの目安基準をつくりまして,あとは各区によりまして降雪の状況も違うもんですから,各事業所の判断によって対応してまいりました。その結果,本年度の通学路の排雪にいたしましても計画どおり執行したところもあれば,あるいは雪が少なかったためにそこまでやる必要がないだろうという判断のもとでやらなかったと,こういう差が出てまいりました。  そこで,昨年雪さっぽろ21計画を策定いたしまして,初めて道路の管理水準的なものの目安をつくったもんですから,今後につきましては,その管理水準が達成できるように細かい作業マニュアル等をつくって対応しようと,そういうことの準備を始めた段階でございます。今後,降雪情報システム等の活用もございますし,平成4年度に本格的に作業に入らせていただきたい。  もう一つは,狭隘道路に対する機械の開発でございますけれども,従来のような除排雪機械でありますと,おおむね6メーターくらいから以下になりますと機械が入らない。よしんば入ったとしても,両側に堆積するスペースがないものですから,除雪ができないという形で,除雪の未対応部分が約5%ぐらいございます。数年かかってある機械メーカーで開発したのは,そういう狭い道路で,従来は排雪をする場合に,除雪機械の横にダンプが並列で行かないと排雪ができないのですが,後ろ側に吹き飛ばしてダンプに積んで排雪するような機械が開発されたわけです。おそらく問題点いろいろありますけれども,あるいは実用化になると思いますので,除雪のできなかった,わずか5%程度の狭い道路でございますけれども,そんなところに対しても,いずれ早い時期に除雪にかわる年1回ぐらいの排雪ができればよろしいかなと,そんな状況でございます。 ◆横山 委員  駐輪場のことですけれども,5ヵ年で7,000台と,随時整備をされていくというふうに思うんですけれども,実際にいま現在の対策について全体の実態をぜひ見ていただいて早急に具体化していただきたい。  除雪の問題について,いま部長のお答えでは,作業マニュアルで各事業所,また委託業者に徹底されていかれるということだというふうに承りましたが,その場合でもあくまでもやはり現場の方たちの声というか,それから実態というか,一律機械的に上から下におろすのではなくて,それぞれの事業所の状況,そしてまた地域ごとのそういう降雪量,情報センターができて,今度そういう情報が随時入ってくるということで進められているとは思うんですが,ぜひその辺委託業者の方たちのご苦労というか,声もよく酌み尽くした上での,考慮に入れた上でのそういう作業マニュアルの徹底をぜひ進めていただきたいというふうに要望して質問を終わります。 ◆山口 委員  私は,福祉のまちづくりの視点からの道路整備についてお伺いします。  初めに,最近都心部等で数多く見られるようになりました特殊な舗装について,レンガとかタイルを使った,その舗装についてどれぐらい価格的にこれまでのと違うのかということについて何点か伺います。  駅前通と大通,それから時計台前の通り,あともう1点が北2西7,かでる2・7前の舗装材料の単価が,これまでの舗装工事の単価とどれぐらい違うのかということについてお伺いします。 ◎角田 工事担当部長  特殊な舗装材料と通常の舗装材料との比較でございますけれども,1平方メーター当たりの単価で申し上げますが,まず駅前通,それから大通,これにつきましてはおおむね4万円程度でございます。それから時計台前の通りにつきましてはおおむね2万円程度かかっております。それから,かでる2・7の前の通りにつきましては大体4万円程度というふうになっております。これらに対しまして,いま申し上げたような場所をアスファルトコンクリート舗装で施工をいたしたといたしますと,大体平米当たりおおむね7,000円程度になろうかと思います。以上でございます。 ◆山口 委員  ずいぶん単価的に高いものだというふうに,いま感じたんですけれども,確かに景観が美しいということは大事ですし,歩いていて気分がいいということを否定するものではありませんけれども,では歩く人の立場に立って考えたらどうなのかという点が欠け落ちていたらどうなのかということなんですけれども,特に高齢化社会を迎えつつありますし,高齢者,障害者,ベビーカー,それから妊産婦,自転車,ヤクルトおばさんも含めまして,いわゆるそういう方たちにとってどうなのかということで,決算特別委員会のときに,時計台前の道路が非常に歩きにくいということを申しましたけれども,その後にできました植物園前のかでる2・7の道路ですけれども,これは道民活動センターといいまして,道のノーマライゼーションセンターとか道の社会福祉協議会,女性プラザ,ウタリ協会などが入っている,いわば福祉関連の設備というふうに言うことができるんですけれども,建物自体は道のものですけれども,前の道路というのは市のものだと思うんです。とても歩きにくい。なぜかと言いますと,歩道の中心に自然石をばっと敷き詰めてあって,道路が自然石によって半分に分かれているというような,そういうつくりになっております。  すでに,お年寄りとか障害者の方で転んだり,ぼこぼこ角がある部分もありますのでけがをされたという,そういう話も何件か私のところにも連絡が入っておりますけれども,この建物が福祉関連施設,多数の市民が出入りする施設とわかった上でこのような設計デザインになったのかどうか。非常に私は首をかしげるんですけれども,この道路のことをちょっとお伺いします,どうなんでしょうか。 ◎角田 工事担当部長  敷地の区分につきましてご説明申し上げますが,ちょうど青鉄平石で仕切られている,いま先生が真ん中辺とおっしゃったところあたりがちょうどあの施設の建物の敷地と,それから私どもの道路の敷地の境界になっております。したがいまして,青鉄平石の部分は北海道のほうで,私どもの道路の景観整備に合わせまして青鉄平石を敷設したものでございます。 ◆山口 委員  鉄平石という名前はいま初めて伺ったんですけれども,歩く者にとっては,どこからが市の土地でどこからが道のというのは余り関係ないことで,途中でそのような障害物があるというほうがむしろ非常に問題で,どこが管理かというのは道と市の管理の方が押さえていればいいことではないかなと。目に見えるような,そのような形で歩道を半分に分断する必要は全然ないんじゃないかというふうに考えるんです。  それで,青鉄平石は道ということですので,では今後,そのことについては道にちょっと私も働きかけようと思いますが,3点目としまして,時計台前を含めてそのような道をもっと早急に改善すべきだというふうに思うんですけれども,市のお考えをお聞かせください。 ◎角田 工事担当部長  特に時計台前というお話でございましたけれども,時計台につきましては,現在補修が予定されておりますし,それから私どもロマネット計画という計画の中で,時計台周辺につきましては,将来的には整備する計画を持っておりますので,当面の措置といたしまして,現在一部はがれているようなところも見受けられるようですけれども,そういったところにつきましては歩行上問題があるというふうに判断されますので,そういったことにつきましては通常の維持管理の中で対応していきたいというふうに考えております。 ◆山口 委員  それでは,最後に部長が技術のほうのご専門というふうに伺ってますのでちょっと伺いたいんですが,福祉の街づくり要綱等によりますと,たとえば道路の段差については2センチ以下とか,スロープの勾配は12分の1以下とか,数字で表示されているんですけれども,何人かの技術屋さんに伺いますと,基準で数字が示されるとどうしても2センチにしてしまう,あるいは12分の1にしてしまうというような,そういう発想がどうしても技術の方にはあるんだというようなことも伺っているんですけれども,部長はその場合いかがでしょうか。そういうようなことについてどうお考えか,最後に伺いたいと思います。 ◎角田 工事担当部長  歩道の勾配ですとか,あるいは段差の切下げにつきましてでございますけれども,私どもとしてできるだけ緩い勾配となるように,また段差につきましてもできるだけ小さくなるように考えております。 ◆山口 委員  それでは,ぜひ技術屋さん的発想ではなくて,スロープの勾配等は限りなくゼロに近いほうがいいんだという押さえをぜひやっていただきたいし,スロープというのは実はないにこしたことがない。やっぱり限りなく道と平たんであることが望ましいわけで,これまで民生局ではさまざまな角度から福祉のまちづくりというのが議論されているんですけれども,ようやくそれで点の整備が始まったところです。点と点を結ぶ,どうやってアクセスしていくか,点の整備というのがこれから大事で,そのためには道路づくりとか交通手段というのが非常に大事だと思いますので,あえて建設局の審議で質問させていただいたんですけれども,ぜひその辺の配慮をよろしくお願いいたします。 ◆福士 委員  私のほうから,4点ほどご質問をさせていただきたいというふうに思います。  まず最初に,街路灯の整備についてであります。本年の1月上旬に手稲区内で,帰宅途中の市民が道路上で暴漢に襲われる,こういう事件が発生したことはご承知のとおりだというふうに思います。この事件現場は街路灯が少なく,防犯上大変問題のある,そういう場所でありましたけれども,事件発生後速やかに市としては対応され街路灯を設置をした,このことは大変ありがたいわけであります。  昨今,この種の事件が全市的に報道されている。防犯上の観点から,さらには交通安全対策上からも,街路灯の整備促進はきわめて重要な課題の一つだというふうに思います。  そこでお伺いをいたしますが,本市では生活道路における防犯灯については,町内会等の協力によっていままで設置をしてきているわけでありますが,現在市が設置管理している街路灯は何基あるのか,また町内会等のものは何基あって,その比率及び全市の整備率はどうなっているのか。まずお聞かせをいただきたいというふうに思います。  2点目でありますけれども,スパイクタイヤと雪の関係であります。  まず,スパイクタイヤの問題でありますけれども,本市の長年の懸案であったスパイクタイヤ問題は,市民挙げての取組みの結果,法律の施行,札幌圏4市3町のスパイクタイヤ使用禁止地域の指定,さらには本年4月1日から罰則が適用される,そういう意味では着実に前進をしてきているというふうに思います。すでに90%以上の市民がスタッドレスタイヤを装着をしており,車粉が格段に減少した,そういう意味ではかけがえのない環境,あるいはきれいな空気を取り戻すことができたことは,市民として大変喜ばしいことだというふうに思いますし,市当局のこれまでの積極的な取組みを率直に高く評価させていただきたいというふうに思います。私自身も,市条例を制定する際に,審議会に参画をさせていただき,代表質問あるいは委員会審議の場で再三質問をさせていただいたそういう意味では,車粉問題が完全解決に向かうことについては人一倍感激をいたしているところでもあります。  今回,市は機構改革の中で課の名称を変更する,スパイクタイヤ対策課から雪対策課に改めるというふうになっております。全国で唯一のスパイクタイヤを専門に担当する課としていままであったわけでありますけれども,そのスパイクタイヤ対策課という名称が消えるということについては,一抹の寂しさがあるわけでありますが,それをあえてスパイクタイヤから雪対策課に変えるということは,除雪あるいは雪問題に対する,市の並み並みならぬ決意のあらわれだというふうに思います。  そこで,2点質問をいたしますが,まず一つ,10年以上にも及ぶスパイクタイヤ問題の取組みの成果として,市としてはどのような評価をし総括をしているのかということをまずお聞きをいたしますし,もう一つは,新たな名称でスタートする雪対策課とは,特にどのようなことに重点を置いて事業を進めていくのか,お聞かせをいただきたいというふうに思います。  3点目は,手稲跨線橋,俗に言う前田陸橋の歩道整備についてであります。JR手稲駅周辺の開発,南側あるいは北側のバランスのとれた開発だとか整備が必要でありますが,こうした中でJR手稲駅の北側の開発計画がより具体的に進んできているということについては大変ありがたいことでありますし,当該地域の発展,さらには地区の活性化,これらについても非常に望ましいことだというふうに思っております。昨年の3定での代表質問に対して「市としても南北の駅前広場の整備,あるいは南北市街地を結ぶ快適な歩行者空間等の基盤整備に全力を挙げて」と,前向きの答弁をしていただいているわけでありますから,そういう意味では区民の皆さんの期待はきわめて大きいというふうに思います。  そこでお伺いをいたしたいのは,この開発区域の外側に位置をしている手稲跨線橋,通称前田陸橋についてでありますが,ここの交通安全対策についてお伺いをいたします。この跨線橋は,歩行者が階段を使って渡る構造になっているため,お年寄りあるいは子供たち,さらには体の不自由な方々にとっては非常に使いにくい状況になっておりますし,さらには通勤あるいは通学,買い物等に自転車を利用する方も大変多いわけでありますから,そういう意味ではぜひとも,この跨線橋に歩行者やあるいは自転車利用者が安全に通行できる歩道の整備をぜひお願いをいたしたいというふうに思っております。しかしながら,この問題については,62年の4定,私の初めての代表質問でありましたけれども,現在の跨線橋の関係について,各区において歩道設置をする,この関係について質問をいたしましたけれども,「構造的に困難である」という答弁が,そのときなされました。さらには近接の人道橋,これらを活用して,スロープ化をしてできないのかという関係でありましたけれども,当初は前向きな答弁があったわけでありますけれども,しかしながら,用地処理の問題等々を含めて事業化が無理であるという後退発言になった経過もございます。  そんな関係で,今後の周辺地域の発展,あるいは交通量等々の情勢から見て,何らかの対策を立てていかなければならないというふうに思っているわけでありますし,昨年の4定でもこの種の問題が取り上げられた。市では,現在跨線橋の安全対策について検討を進めているというふうに聞いておりますけれども,拡幅による歩道の設置以外にどのような対策がまず考えられるのか。その場合,どのような問題点があるのか,お聞かせをいただきたいというふうに思います。  4点目は,下手稲通の整備についてであります。  星置地区から都心に向かう,そういう意味では幹線道路である下手稲通の関係であります。ご存じのように手稲区は,前田,曙,星置,稲穂と宅地開発が着実に進んでいるわけでありますし,特に近年星置地区の宅地開発が行われて,急速に住宅地に発展をしてきている。そこで,当然それに伴って交通量がきわめて増加をするわけでありますから,星置地区から都心に出る,この関係については残念ながら国道5号線1本しかない,これが現実であります。国道5号を補完をしていく,そういう意味で都市計画決定をされているこの下手稲通は,星置地区内では宅地開発にあわせてそれなりの整備がなされているわけでありますが,曙地区が未整備なので,結局は星置から都心に出る,その関係については5号に出なければならない,そういう形になっている。  そこで,下手稲通は町のほうからも当然いま整備を進めていて,曙地区まで来ているわけでありますが,この先の運転免許の試験場付近の区間がいつごろ完成をして星置地区まで通り抜けができるのか,その関係についてお伺いをいたしたいというふうに思います。 ◎櫻田 建設局参事  街路灯の整備状況についてお答えいたします。  本市の街路灯の整備状況につきましては,現在,札幌市管理分が約4万1,400基,町内会管理分が約8万基で,合わせまして約12万1,000基となっております。この灯数でございますが,市の設置基準に基づく全市必要基数を算出いたしますと,それの約81%ぐらいになります。これを設置している比率から見ますと,札幌市で管理しておりますのが3割,それから町内会で管理されておりますのが7割と,町内会への依存率が現在のところ高い状況となっております。以上でございます。 ◎平田 道路維持部長  まず,スパイクタイヤ問題の評価と総括ということでございますけれども,本市では昭和54年以来でございますけれども,粉じんの成分調査を初めてから,スパイク対策につきましては,市条例の制定あるいは大規模なスタッドレスタイヤモニター,スタッドレスタイヤの運転技術講習会,あるいは坂道ヒーティングの拡充など,車粉問題解決のためにいろいろな対策を講じてまいりました。おかげさまで市内におきましても,今シーズン最高でスタッドレスタイヤの装着が90%を超えるような状況になり,その結果,街も見違えるほどきれいになってまいりました。環境基準等につきましても,市で定めた基準をほとんど超えない状況になってきてございます。10数年に及ぶ本市のスパイクタイヤ対策も,まさに終息段階に来ていると認識しておるところでございますけれども,もちろん市だけの努力ではなくて,広く市民の皆さんたちの大きな協力があったことと受けとめてございます。  本市といたしましては,今後とも,スタッドレスタイヤでより走行しやすい路面の整備など,一刻も早く完全に脱スパイク社会になるように定着を図ってまいりますが,市民と一体となって進めてまいりましたこの成果を,次の段階では雪対策にも活用してまいりたいと思っております。  次に,新たに設置をいたします雪対策課の重点事業でございますが,昨年策定をいたしました,今後10ヵ年の目標を定めた雪さっぽろ21計画,これを一刻も早く早期実現をしたい,そのための対策になりますけれども,同様に町内横断組織をっくってございまして,雪対策推進会議というのを発足させてございますけれども,この中に雪対策部会,作業部会,市民協力部会,こういう三つの部会をつくり,それぞれ流雪溝・融雪槽等の雪対策施設の推進,あるいは作業マニュアル等を設けて,より効率的な除雪作業を行う。さらに市民協力部会におきましては,除雪に対する広報等を徹底をいたし,市民の皆さんに,より理解と協力をいただく,こんなことを進めてまいりたいと思います。  いずれにいたしましても,除雪・雪対策は過去14年間市民要望のトップでございまして,要望というのは,いわば苦情が多いわけでございまして,これを一刻も早く解消をしたい,トップを返上するような仕事をしてまいりたいと思っております。以上でございます。 ◎瓜田 土木部長  私のほうから,手稲跨線橋の歩道整備並びに下手稲の整備等につきましてお答え申し上げます。  まず,手稲跨線橋の歩道整備についてでございますけれども,ただいまご指摘のとおり,この跨線橋の歩行者に対する交通安全対策につきましては,何らかの対策が必要であると考えておりまして,いままでもさまざまな角度から具体策について検討してきたところでございます。具体的な検討につきましては,ただいまお話がありましたとおり,現跨線橋を拡幅いたしまして歩道を設置することは構造的に困難であると。また,近接する人道橋のスロープ化につきましても,用地的な問題がございまして非常に難しい状況にあると。そこで,いま現在まで検討した結果でございますけれども,現在の跨線橋とは分離した構造で,現在の跨線橋に並行いたしまして歩道橋を設置すること,こういうことでいま考えておりますけれども,課題といたしましては,歩道橋を設置するために必要な用地のスペース,これが必要でございますけれども,これは現地測量の結果によっては片側のみの歩道橋の設置ということもあり得るだろうと。また,事業化に当たりましては,地下埋設物の影響調査並びにJR,公安委員会等の関係機関との調整,並びにこの事業を行うための手法,このようなものを今後検討していかなければならず,そのような意味ではまだ課題が多く残っているというのが現状でございます。  続きまして,下手稲の整備についてでございますけれども,この下手稲通は都心と西方面を連絡いたします重要な幹線道路でございまして,環状通から小樽市界に至る約13キロが都市計画決定されておる道路でございます。  現在の整備状況でございますけれども,起点の環状通から樽川通まで,また星置駅前通から星置通までの合わせて約10キロが整備済みでございまして,整備率が74%となっております。この未整備区間のうち,樽川通から曙通までの600メーターにつきましては,現在鋭意整備を進めておりまして,平成4年度中には完成する見込みでございます。また,運転試験場がございます曙通から曲長通までの区間につきましては,平成2年度より事業を進めておりまして,用地買収は順調に進んでおりますので,今後問題が生じなければ,ここ数年のうちに完成するだろうと見込んでおります。したがいまして,市の中心部から星置地区までの開通につきましては,その区間約1キロの半断面の暫定整備区間がございますけれども,全線13キロのうち12キロにつきましては,この曙通から曲長通までの整備を進めることによって連絡できる,このように考えております。以上でございます。 ◆福士 委員  それでは,街路灯の関係でありますけれども,設置状況についてはご答弁で理解をいたします。いずれにしましても,全市で20%の地域に街路灯がない,こういうことになるわけでありますし,街路灯がある,そうは言ってもその70%が町内会に依存している。こういうことになっておりますから,決していい状況ではないというふうに思います。  そこでお伺いしますが,予算書を見る限りでは,街路灯の整備費については昨年とほぼ同額の計上しかなってない。そういう意味では今後の整備計画,さらには町内会等の負担に対する軽減対策,こんな関係はどのように理解をしていけばいいのか,お伺いをいたしたいというふうに思います。  さらに,スパイク問題でありますけれども,いずれにしても,昭和50年代から当市の環境問題という形で大きく取り上げられて一体で運動を展開をしてきた。片方では脱スパイクタイヤの啓蒙活動をやり,さらにもう一方ではスタッドレスで走れる路面の管理整備等を精力的にやってきた。そういう意味では,法律施行の前の関係で条例制定をする,それらの核づくりのためには行政と市民が一体となって取り組んできた,そのことが脱スパイク運動の関係にいい意味で拍車をかけたという関係になっているわけでありますから,先ほどの部長答弁にもありましたように,市民と一体となってきたこれらの運動の成果をぜひ雪対策の関係でも活用していただくよう強く要望させていただきたいというふうに思います。  雪の問題でありますけれども,いまの部長答弁で市の考え方はよく理解ができるわけでありますが,このたびの機構改革では課の名称を変更する,そして除雪体制主幹の設置が掲げられているわけでありますから,このことも先ほど申し上げましたように,雪に対する積極的な対応として評価させていだきたいというふうに思います。そこで,将来的にどのような除雪体制の構築を目指していくのか。それと,さらにはその実現のために,今回設置をした除雪体制主管がどのような役割を担っていくのか,お伺いをさせていただきたいというふうに思います。  それから,手稲跨線橋の関係でありますけれども,確かに難しい要素がたくさんある。そういう意味では,長年いろいろと地域からの要望等々があったにしても,前向きな関係にならなかった。しかしながら,具体的な形でいろいろと検討をされている,分離をして歩道橋と並行で,いま用地の関係等々含めてご努力をされているという関係は確かに評価をさせていただきたいというふうに思います。そこで,いずれにしても,歩行者あるいは自転車に対するきわめて早急な交通安全対策の必要性があるわけでありますから,ぜひその見通しについてお聞かせをいただきたいというふうに思います。  それと,4点目の下手稲通の整備の関係でありますけれども,数年のうちに星置地区まで通り抜けができる,こういうことでありますから,なお一層,暫定整備区間の関係の整備を含めて急いでいただきたいというふうに思います。いずれにしましても,下手稲通は都心から小樽までつながる,そして初めて国道5号の補完をする。そういう道路になるわけであり軍すから,星置地区から小樽市界までを結ぶ,そういうふうになりますと当然国道の渋滞緩和をなくするというハード面だけではなくて,星置地区と銭函地区の交流の問題,さらには小樽市と札幌市との交流といったソフトな面についてもきわめて効果が上がるというふうに思いますので,ぜひ残りの区間を積極的に整備を進めていただきたい。この区間の整備の見通しについてお伺いをいたし軍す。 ◎櫻田 建設局参事  街路灯の件についてお答えいたします。  昨年,街路灯の整備基本方針を大幅に改正いたしまして,まだ当分の間,町内会の皆様方のご協力は必要でございますが,基本的には,札幌市が管理していく道路につきましては,札幌市が設置主体となって整帝促進を図ることにいたしたところでございます。一方,従来の街路灯より設置及び管理において経済性にすぐれた新型街路灯を導入することにいたしましたので,お話のとおり予算はほとんど同額でございましたが,平成4年度におきまして,事業量におきましては昨年度の5割増しに当たります1,500基を設置することにいたしております。  さらに,昨年4月に宅地開発要綱の見直しを行いまして,開発行為の許可条件として街路灯の設置を義務づけておりますし,また一方,町内会の街路灯を札幌市の管理とするための引継ぎ基準を緩和するなどいたしまして,民間の皆様方の協力体制も確立したところでございます。これらの施策を連動させることによりまして,今後,街路灯の整備は大幅に進展すると同時に,住民負担の軽減も図られていくものと考えております。以上でございます。 ◎平田 道路維持部長  除雪体制の目標と新しい施設の役割という項目でございますけれども,まず将来の体制の目標でございます。  現在の除雪体制は拡幅除雪あるいは運搬排雪,路面整正等,個々の工程別の発注体制を持っておりまして,残念ながら横の連携が伴わなく,あるいは機敏な対応が困難であると。その結果,市民からの苦情が各区土木事業所に殺到するというような欠点がございました。  そこで,これらを改善するためにマルチゾーン除雪というような手法を考えてございまして,これはできれば全市を大きく70ブロックくらいに分割をいたしまして,各ブロックでは数社の除雪業者から成る,たとえば除雪企業体のような形で請け負っていただき,すべての工種をそこでできるようにする。さらに,あわせて住民の声を十分聞きながら,よりきめの細かい除雪を行なっていきたいというような構想がございます。そこで,現在約2年でございますけれども,東区で試行でこの手法を試みてまいりましたけれども,非常に住民に評判がいいのと,これは定着すべきだというような方向性が出てまいりましたので,これをぜひ定着をさせていきたい。もちろんこれを定着させるためには,住民との密な連携,折衝というのが必要でございますし,それから業者間の調整が非常に大きな仕事になってまいろうかと思います。
     そこで,新たに設置いたします除雪体制主幹は,一義的にはマルチゾーン除雪を全市に定着をさせていくための業務,加えて来年1月に稼働いたします降雪情報システムをより有効に活用したい。それを活用する中で,本市全体の市の機構を含めましてより効率的な除雪体制を構築していきたい,このような仕事を目的としてございます。以上でございます。 ◎瓜田 土木部長  手稲跨線橋の安全対策についてでございますけれども,先ほども申し上げましたとおり,事業化のためにはまだまだ解決しなければいけない課題がたくさんございます。しかしながら,この整備の重要性は十分認識しておりますし,今後は関係機関との調整も積極的に進めていきたいと。具体的な見通しでございますけれども,平成4年度中には基本設計にかかりまして,できるだけ早い時期に事業化できるように今後進めてまいりたい,このように考えております。  続きまして,下手稲通の整備でございますけれども,暫定整備区間につきましても,曙通から曲長通の整備に引き続きまして,早い時期に全断面完成の整備を進めてまいりたいと考えております。  また,小樽との市界までの約1キロメーター弱の区間につきましては,現在この周辺が市街化調整区域でございます。したがいまして,この区域につきましては開発予定区域の網がかぶっておりますので,これら周辺の開発行為の動向等も見きわめながら今後その事業を進めてまいりたいと,このように考えております。以上でございます。 ◆福士 委員  それでは,街路灯の関係で要望させていただきますけれども,いずれにしても市の積極的な取組みについては理解をいたします。ただ,今後高齢化社会が着実に進展をしていく,そういう意味では交通安全あるいは防犯の観点から積極的になお一層街路灯整備促進についてご努力をお願いをさせていただきたいというふうに思います。  それともう一つは雪の関係でありますけれども,私は昨年の3定でも,除雪体制あるいは除雪方法の見直しについて質問をさせていただきました。確かに部長がご答弁されているように,現在の発注体制,各単一工種ごとではきわめて欠点が多い。そういう関係がはっきりしているわけでありますから,それらについてもいまいろいろと検討されているという関係であります。そういう意味で,前回提言をした関係を含めていただいて,70ブロックぐらいに分けてマルチゾーン除雪体制を実現をしていく,こういうことで検討されて大変なご苦労をしている,敬意を表したいというふうに思います。  市民が共感できる新しい除雪体制,この関係についてはいま言った東区で2年ぐらい検討を続けているということでありますから,どんな方法で,さらにどういう形で拡大をしていくのか,それらの時期についてお伺いをいたします。 ◎平田 道路維持部長  体制の目標の時期でございますけれども,平成4年度早々から検討を開始をいたしまして,できれば4年度の冬には各区1ないし2ヵ所の試行をしてみたい。その結果を踏まえて,おおむね3年を目安にしてこのような体制を定着させたいなと,そのように考えてございます。以上でございます。 ◆道見 委員  私から雪対策について質問させていただきます。福士委員から将来の雪体制のマルチゾーン方式のことについて質問が出ましたので,私のほうからは同じ質問をしたいと思いましたが,省かせていただきます。  雪対策の中で,パートナーシップのことでお伺いさせていただきます。第1年目は20町内が採用して,たしか65キロぐらい,平成3年いまの中間報告によりますと33町内がこれを希望されていると。キロ教についても,当初の300キロではなくて実際問題少なくて,平成2年度にちょっとふえた程度,60キロ前後というふうに聞いておりますが,私はパートナーシップにつきましては,一番のネックとなるところは,現在のトラックを無償で貸与を受けて運んでいくと,町内単位で。このときに,その地域の業者がふだん地域でお世話になっているからということで特段の値段で運んでいってもらっている。その結果,いわゆるパートナーシップで頼むよりも安くできるということが,私はどうもパートナーシップが進まない本音がそこにあるような気がしているんです,実は。  そこで,私もスタッドレスをはいて3年になるんですけれども,スタッドレスを採用して非常に経済的効果が出たというふうにお聞きしております。舗装だとか清掃を入れて8億円前後が,スタッドレスによって効果が出たと。私は,市民としては,やはり雪という問題はとことん何とかしてほしいと,部長が言うように14年間第1位だと。スタッドレスによって出た経済効果を,何とかパートナーシップなど生活道路の排雪のグレードアップに投入していただきたい。ひもつきみたいな予算の観点ではなくて,やはり市民はスタッドレスをやれば環境はよくなっていいということはわかっても,心の中には,法律で定められたといえども,こういうふうに決まったんだから協力しているという気持ちがあるわけです。  実際問題としては,これだけスタッドレスによって事故を起こしている人も現実にいるわけですから,そういう中にあって何とか生活道路の排雪をグレードアップしたいと,こういう気持ちがあるわけですから,今後の中でこのパートナーシップを定着させると。私は,ことしは雪が少なかったから33町内と少なかったと。確かに因果関係があるかもしれませんけれども,私は根本的には,パートナーシップ制度はお互いにパートナーシップを発揮していないと,私はそういうふうにとらえるものですから,そういう観点で,一つはパートナーシップの料金を,どこまで安くしたらいいかということはちょっと私も幾らとは言い切れませんが,要するにいま現在現実にやられているような線でいけば,私はかなりパートナーシップは進行するだろうと,これが第1点です。  第2点は,そういうものも関連して,何とか生活道路を1回とにかく私は排雪してほしいというのが最終的な結論でありまして,一遍にできないんであれば,この経済的な効果を生かされて,何年かで計画して生活道路を最終的に1回排雪すると。4年計画だったら4年計画,3年なら3年と。平成12年になれば生活道路の排雪が478万トンですから,いま現在排雪している410万トン以上の排雪が出るわけですから,大体どのぐらいになるかということが想定はつきますけれども,平成12年まで待てというのか,スタッドレスタイヤの実施によって,桂市長が言う雪対策に一歩踏み込んだ,生活道路を年次的に段階的にやっていくと。一遍にやれば70億円要るんであれば,段階的にやっていくことによって一巡できると,こういうようなことを雪対策の中でぜひ考えられないもんなのか,まずこの2点をお聞かせをお願いします。 ◎平田 道路維持部長  まず1点パートナーシップ,これは実績を説明させていただきますが,昨年度は確かに20件でございました。今年度は56件の申込みがあったわけですが,たまたま思わぬ少雪によって,結果的には33件の実施でございました。一応20件の目標が56件に膨らんできたということは,私どもは徐々にではありますが,この制度が定着してきたというふうに考えてございます。確かに2年間試行という形で行なってまいったもんですから,さらにことしにつきましても33件の実施をした団体につきましては,きめの細かいアンケート等を行いまして,制度改善については今後もしていきたいなと,そういうように考えてございます。  もう一つ,スパイク対策のいわゆる効果の話で,8億円というお話がございましたが,実際私ども試算いたしますと,オーバレイの減少分であるとか,道路清掃の減少であるとか,大体26億円くらいの効果が上がっていることは事実でございます。ただし,それを行うためにいろいろな形で相当お金を投資してきたわけでございまして,この問題とは別に雪さっぽろ21計画,相当の財源を充てる中で計画を組み立ててございますので,効果は効果,新しい計画は計画と別々で考えをさせていただきたいと思います。  それからもう一つは,生活道路の排雪の問題でございますが,これは過去にもご説明したことがあろうかと思いますけれども,金額をかければできるというもんではなくて,雪処理場の物理的な容量の問題がございまして,現段階では生活道路約3,000キロを一気に排雪するには,容量的にも不足でございます。私どもは雪さっぽろ21計画が達成する段階におきましては,生活道路から1回排雪できるだけの容量を確保するわけですけれども,それまでの間というのは,いわゆる通常の拡幅除雪は万全を期し,足らない部分につきましては,今シーズンから新たな試みといたしましてロータリー車による拡幅をやってまいりましたけれども,こういうものを組み合わせる中で,さらに快適性を求める分野から,排雪をする場合についてはパートナーシップでぜひお願いをしたい。そういう段階を経てまいりませんと,容量的に一気に排雪ができないものですから,雪処理施設の整備とあわせて排雪の問題には対応させていただきたいなと。以上でございます。 ◆道見 委員  雪対策については,本当に一生懸命やっておられるということで私も喜んでおります。  最後に要望ですけれども,財政の方も来ておられますので,経済的効果,浮いた26億円,余ったんだからほかに持っていくということをしないで,私は土木費の中でグレードアップをぜひしてもらいたい。財政がそうやったからできないということを建設局には言わせないと,こういうことを要望しておきたいし,それから私はことしは雪が少なかったこともあるんですけれども,何かことしは除雪体制が非常によかったという感じがするんです。担当者がかわったからよかったと言ったら,前の担当者をおかしくするのでそういう言い方はしませんが,何か別の方法あると。私のお願いとしては,私も雪の多い区の一つの北区,それも篠路地区におりますけれども,たとえば新琴似2番,第2横線,第3横線というのは非常に道路が多いと。ああいうところは,たとえば削ってもらうことによってその問題が解決すると。ちょっとしたことで非常に雪に対する市民の感情が和らぐと,こういうことになりますので,ことし小まめにやられた結果,そういうふうに評価が出ているんだろうと思いますので,ぜひそういうことも有効にやっていただきたいことを要望して終わります。 ◆春原 委員  私も道路環境整備について,ちょっとお尋ねをしたいと思います。  スタッドレス元年の初年度におけるということで,プロドライバーの意識調査を,わが党の「元気な北海道をつくるネットワーク」というのがございますが,実施をさせていただきました。どんな項目でやったかといいますと,冬道の道路環境,それから運転実態,冬道の安全対策,交通安全対策等,冬道全般についてということで5項目にわたって意識調査をいたしました。先ほど道見委員からも話があったけれども,道路環境については95%のプロのドライバーについて,数年前と比較して大変よくなったということで喜んでいるわけでございます。  ただ,そこで問題なのは,スタッドレスならではの危険を感じているというわけでございます。これは,交差点での一時停止ストップ時にスリップするわけです。これが一般交差点においてもそうですが,特に下り坂でブレーキが効かなくなったと。これが,調査をした中身では47.2%になっております。また,ロードヒーティングの距離が短いということも問題になっておるわけでありまして,120ヵ所のうち,いま現在,上り坂だけのロードヒーティングになっているのが38ヵ所あるというわけで,下りについてのロードヒーティングはされていない部分がそれに比例してあるわけでございます。この件について,何とかひとつ早期に下り坂についても整備をしていただきたいというのが第1点でございます。  2点目でございますが,今年度30ヵ所設置をするというわけでございまして,この整備が終わった後の継続ということになるんですが,こういった部分について何とかひとつ継続をしていただきたい,こういう考え方が調査意識の中から出てまいっておりますので,この辺についてどんなお考えがあるかお尋ねをしたいのであります。  それから,3点目でございますけれども,先ほど話しました交差点付近での危険意識,危険な箇所であるという部分が25%でトップでございました。またさらに,路面状況でアイスバーンになっているというのが27.5%になっております。交差点での停止,スリップですね,これが皆危険だと感じているのが74.4あるわけでございまして,この間もちょっとお聞きしたところによりますと,凍結の防止剤というものが多少時期的には使っておるというんですけれども,これなどももっと回数をふやすなり何なり,期間中に使うと,そういう方法がなかろうかなと思うわけでありまして,これあたりも2次公害という問題もございますので,よく話にございます札幌方式なるものを,ひとつ無公害の散布剤を研究開発していただけないかと。この3点について,まずお伺いをしたいと思います。 ◎平田 道路維持部長  1点目の下り坂のロードヒーティングに関する件でございますが,確かに初期の時代というのは整備箇所に制約もございまして,交通渋滞対策を優先に考えたために,上り主体になった経緯がございます。ただし,途中からタイヤの開発,性能向上の問題やら,車の駆動軸の問題の変更等ございまして,上りについてはほとんど問題がなくなりつつございまして,途中からは下りの交差点部分を優先に整備をしてまいっているところでございます。  参考までに,今年度末120ヵ所の整備のうち,上りだけというのは38ヵ所,それ以外は上り下りあるいは下りということでございまして,ウエートが高くなっておりますので,4年度につきましても同様に下りを重点とするような形の整備をさせていただきたいと思っております。  それから,2点目の150ヵ所以降の整備計画でございますが,一応私どもが計画的に進めてまいりましたロードヒーティング,計画の前倒しをいたしまして,平成4年度で必要最小限150ヵ所の整備を完了いたします。いずれにいたしましても, スタッドレス化に伴いましてロードヒーティングの要望はきわめて高いわけでございますけれども,ロードヒーティングは設置費あるいは管理費に膨大な経費を要するもんですから,今後につきましては,凍結抑制の舗装の研究,あるいは2次公害のないような凍結防止剤の研究,こんなことを加味する中でさらに新たな選定基準を設けまして,4年度以降また必要最小限の整備に対応してまいりたいと思ってお ります。  3点目のロードヒーティングができない部分の対応でございますけれども,私ども初冬期,いわゆる11月の上旬から12月の上旬にかけて,あるいは初春期,3月以降でございますけれども,ロードヒーティングのないところにつきましては,幹線道路約100キロに対して500トンの凍結防止剤をまいて対応してまいりました。今後スタッドレスはほぼ100%になってまいりますし,ロードヒーティングができない部分につきましては,凍結防止剤を厳冬期の本当に必要なところについては散布を考えていきたい。ただし,凍結防止剤の散布につきましては,あくまで2次公害がないという前提でございますので,この辺を研究しながら散布拡大を図っていきたいなと。以上でございます。 ◆春原 委員  いまの答えについては新聞発表と大体似たような部分なんだけれども,しかし,この件は4年度以降と言うんですけれども,もっと早い時期に何とか進めていくんだという,また基準についてもどこまでか,何ぼか考えがあるのか全然ないのか,もう少しこういった部分で進めていきたいもんだという具体的なものをお答え願えないでしょうか。 ◎平田 道路維持部長  幹線道路計150ヵ所の整備の終了後4年度から継続して対応していきたいという考えはございます。ただし,次の段階になりますと,幹線道路と結節するいわゆる生活道路で,交通事故安全対策上ぜひ必要なところであるとか,あるいは幹線圏道路で飛び飛びに施工したために中間をやったほうがより効果があるだろうとか,こんなところを選定をしてやるわけですが,それにいたしましても30ヵ所くらいの数字になろうかと思います。それについて4年度に新たな基準を設けて対応させていただくと,そう考えてございます。 ◆春原 委員  要望で終わりますけれども,いまの30ヵ所というのは,150に対するあとプラス30ということですか,わかりました。いずれにしましても,ことしは雪が少なくてこういう状況,またはそういう意識調査の中でも非常にいい中身にはなっておりますけれども,決してことしのような天候状態ではないだろうとも思われますので,その辺も含めて,よく将来のことも含めた,後で禍根のないような考え方でひとつ進めていただきたい。要望しておきます。 ◆小川 委員  私から,道路の管理の問題について1点だけお尋ねをいたします。それは札幌市が管理している道路を,札幌市道をトラックターミナルのごとく使っている佐川急便の問題であります。  佐川急便グループは,昨年から11トントラックについても路上積みかえをやれということを職員に命じまして,札幌市内に定点を設けて,そこに本州方面から来た11トントラックに4トントラックの尻と尻とを合わせて積みかえをすると,こういうことをやってきております。それが定点の一つであります南7条の13丁目,14丁目の一方通行の道路であります。ここに佐川急便のトラックが,夜6時過ぎここに6台ほどとまっております。そのうち一部は11トントラック。11トントラックと4トントラックが尻と尻を合わせて,一方通行の道路に尻と尻を合わせているんだから進行方向と逆向きに1台はとまっている。11トントラックから4トントラックに積みかえをやると,そういうことで1時間以上にわたって4トントラックが6台も7台も来て積みかえをやっている。こういうことが,会社の方針としてやられているということであります。たまたま運転手が,トラックターミナルに戻るのをやめてここでやったということではなくて,常時こういうことがやられている状態。しかも,ここだけではなくて,市内に何ヵ所か市の道路,一方通行の道路をうまく利用するとか,そういう定点を持っている。これは夜6時ですけれども,それだけではなく,白昼堂々と北9条小学校のところで,同じように一方は進行方向に向かって,もう1台の車は逆向きに,尻と尻を合わせて駐車をしてそして積みかえをやると,こういうやり方。これはまさに市の道路をトラックターミナルとして使っているやり方であります。これは道路交通法にも違反をいたしますし,道路運送法,貨物運送取扱事業法にも違反すると,こういうふうにも思うわけであります。  札幌市の道路がこういうふうな使われ方をしていることについて,もちろん道警あるいは道の公安委員会なり,免許をおろしている運輸省の責任も大きいわけですけれども,札幌市として,道路管理者としてこういう数々の違法行為を,しかも常時こういうことをやっている業者に対して是正をさせるべきだと,こういうふうに思うんでありますが,この点については建設局長から明快な答弁そいただいて,再質問のないようにしたいと思います。よろしくお願いします。 ◎平賀 建設局長  ご指摘のような実態があれば,交通の流れを阻害いたしますし,また見通しを妨げるなど,交通安全上問題があります。また,道路の使われ方といたしましても適切でないというふうに思われますので,関係機関に対し是正するよう要請したいというふうに思います。 ◆小川 委員  再質問しません。本当に実態があればというんですけれども,実態なかったら私こんな写真持ってこないんですよ。これは事実でありますから,きちっと対処していただきたい。そして,特に南7条の西13丁目,14丁目の場合,片側に尻と尻を合わせた車が積みかえをやっていると同時に,片側にはまた1台待機している。真ん中の狭いところを乗用車がやっと1台通れるような状態になっている。こんな違法なやり方は許されませんので,きちっと対処していただきたい。以上で終わります。 ◆富田 委員  それでは,私は除雪対策について数点お伺いしたいと思います。  幸いことしは少雪であったということで,非常に冬の季節が過ごしやすい状況であったというふうに喜んでいるわけですが,そういう中で本市は大体約80億円の除雪予算を組んでいるわけですが,まだ雪の季節が完全に終わったわけではございませんが,現在除雪予算の執行状況,どういうふうになっておるかと。そして余剰金の見通しはどういう状況にあるかというのが一つであります。  2点目として,ことしは少雪であるということで,単純に除雪車を出動させる目安としての10センチ以上の降雪があった日は大体何日ぐらいあったか。結果として,出動は何日行なっているかというのが2点目です。  3点目,ことしの予算書を見ますと,道路除雪経費の76億5,900万余りの中で,括弧書きしてある74億3,000万というのは,昨年の除雪実施計画のときなどの79億8,300万という数字と違うので,比較がどういうふうになるかわかりませんが,たとえば車道除雪ですね,これは実施計画では15億9,000万円になっているんですが,こっちの説明書では13億9,000万円になっていると。それで車道除雪が,対3年度予算に対して減額になっているんではないかというふうに思うんですが,これらはどういうことか。  それから,交差点あるいは融雪処理費ということで3億526万計上されているわけですが,これは3年度では交差点のほうが3億1,860万余りというふうになっております。これはどういうことで減額になっているのかという点について,まずお伺いしたいと思います。 ◎平田 道路維持部長  まず,1点目の予算の執行状況の見込みでございますが,確かに本年度は,3月16日現在3メーター67センチの降雪,平年が約4メーター45でございますので,きわめて少ない数字ですが,3月9日の段階で各事業所で執行した金額を一応あらあら集計をいたしまして,その後20日間平年並みの雪が降るであろうという想定をして,先般新聞等の記事になりましたけれども,約8億ぐらいの残が出るであろうという見込みを立ててございます。それから,2点目の除雪の出動の実績でございますけれども,たとえば中央区でありますと車道除雪が11回,昨年は15回でございました。それから北区であれば15回の出動,昨年は26回でございます。以下東区が13回,白石区が10回,厚別区11回,豊平区15回,南区15回,西区15回,手稲区16回,おおむね歩道の除雪も同じような回数でございます。  3番目に,4年度の予算の件でございますが,たまたま除雪予算につきましては,昨年度までは経常費でございましたが,本年度から政策的経費,いわゆる昔の臨時費にくらがえをいたしまして,その段階で,従来は除雪予算の中にロードヒーティングの管理費等が入ってございましたけれども,それを除いて新たに道路除雪という項目になってございます。実際は,昨年度約79億8,000万という予算に対して,道路除雪費は73億円程度でございまして,その差が本年度は76億というような感じになってきてございます。  それから,いろいろな組立ての中で,詳細の,たとえば交差点除雪であるとか,パートナーの除雪であるとかというのは実施計画の中で組み立てるわけでございまして,交差点の除雪は順次運搬排雪の作業の中に組み込んでいきたい,効率的な除雪に変換をしていくために工種の変更を行なっている関係がございまして,交差点除雪という項目だけに限定すれば金額が減っている状況でございます。総体については伸びてございます。 ◆富田 委員  4メートル45というのは平年のあれですね。実は,先ほど質問している大体出動を必要とする雪が降ったのは何日ぐらいあったかということの答弁がなかったので,ちょっともう一度お答えいただきたいと思います。 ◎平田 道路維持部長  各区それぞれで降雪量が違うもんですから,いまの段階では各区別の降雪累計の資料は手元にございませんが,たとえば気象台で出している情報でいきますと,これは中央区のポイントになろうかと思いますが,おおむね10センチ以上が10回程度,9センチでも出動することもあるわけでございまして,それらを含めますと中央区の出動回数11回というのはおおむね妥当な線であろうかと,そういうふうに考えております。 ◆富田 委員  実は私は,雪が多いときには,除雪対策というのは非常に力を入れなきゃならない重要な事業だというふうに思うわけです。ことしのように少雪でそれなりに交通も確保できる,あるいは支障も非常に大きく出ていないというようなときには,それぞれ経費は極力節減できるところは節減していくということが大事ではないかと。しかし,交通渋滞などを伴うようなところについては,極力手を加えてレベルアップを図っていくということが大事だというふうに思うわけです。それで,平年に比べると,これだけ雪が少ない中で相当の除雪が行われているというふうに見るわけですが,たまたまいま部長は,気象台が発表した10センチ以上の降雪のあった日というのは10回ありますけれども,厳冬期の除雪体制を組む前のを入れて10回と。厳冬期の段階においては,これまで9回のそういう雪が降ったということが言えます。  ことしの場合は,幸い行儀のいい雪であったということもあって,飛び飛びに10センチ程度,多いときは20何センチということもあるんですけれども,飛び飛びに降っているために,道路状態というのは確保できたんではないかというふうに思いますが,先ほど約1割程度の予算が余ると,こういうような話でございましたけれども,考えようによっては非常に除雪予算を食うもんだなと,率直に思います。  今後,仮に平年並みに降った場合は,ことしの場合それでは赤字になったのかというようなことを考えさせられるわけでもありますが,そういう除雪のあり方については,どういう工夫がされてきたんだろうかという点についてお答えいただきたいと思いますし,同時に,ことし歩道などの除雪においては圧雪の除雪が非常に多かったんじゃないかなというふうに思うんですが,歩道においてはそういう除雪を組み立てていたのかどうかという点についてお答えをいただきたいというふうに思います。  それから,交差点の除雪は運搬排雪で今度やるということでありますが,これは運搬排雪というのは,やはり年に1度ないし2度大々的に行われるというのが普通でありまして,もしちょっと雪が平年並みに降りますと,その排雪から排雪の期間というのは結構交差点は見通しが悪いとか,あるいは信号機のボタンが押せないとか,そういうようなことがままあるわけです。そういう中で,これらの交差点対策の予算が減額されて安全にやれるんだろうかということが非常に心配されるわけですが,これらはどういう考え方を持って,いままで以上のレベルというものを確保できるという自信を持つているのかどうか,お伺いしたいと思います。 ◎平田 道路維持部長  1点は予算全体の話でございますけれども,まず除雪予算そのものがこのような大きな金額になったのはつい最近のことでございまして,たとえば昭和57年というのは36億円程度しかなかったわけです。一つにはこの組立てでございますけれども,過去5年間の平均値を想定をいたしまして,それに基づいて組立てをしてきているわけでございます。たとえば今年度であれば,過去5年間の平均値4メートル70センチを想定して4年度予算は組み立ててございます。昨年度の場合は,4メートル45を想定をして行なっておると。その結果,雪が多ければ当然,それ以上に降った場合には足らなくなるわけでございまして,ことしのように少なくなれば余ってくるという結果になります。  2点目,歩道の除雪の関係でございますけれども,これは従来どおり小型,歩道用のロータリーを使った除雪を行なってございますので,作業方法に特段の変更はないと思います。  それから,交差点の関係でございますが,交差点の予算を減らしたということではなくて,運搬排雪と一体でより効率的な排雪をしようという感じの組立てでございます。  いずれにいたしましても,予算がどんどんふえてくる中で,ふえてくるのは運搬排雪の部分でございまして,これを有効に使うために組立てを変更したという説明でございます。以上でございます。 ◆富田 委員  私は,まず交差点の関係について,運搬排雪を全体的にやるときには確かにきれいになりますけれども,運搬排雪というのは雪が降るたびにやるわけではないということで,交差点の除雪ないしは排雪を特別にやっていくことが必要だというふうに思うわけです。排雪は確かに延長はされているけれども,交差点が本当に確保できるのかどうかというのは,非常に疑問だというふうに思うんですよ。そういう点では,交差点の予算がこれしか来てないからできないんだと,こういうことが起きないのかどうかはっきりさせておいていただきたいというふうに思います。  とにかく予算の執行に当たっては約8億円ほど余ると,こういう話でありましたけれども,大体平年度より相当雪が少ない。降雪量も少ない,積雪も少ない,そういう中で,平年並みに比べてそういう状況なのにこんな程度しか余らないというふうになれば,一体平年度の除雪というのはどういうふうになってんだということが言えるんですけれども,この辺はどういうふうにわれわれ理解したらいいんでしょうか。これは,単に予算を組んだから経常的に使ってしまうということであってはいけないんではないかなというふうにも考えられるわけです。  たとえば,雪捨て場を見ましても,全体的にこれまで雪の量は,私から見た範囲では非常に少ないなというふうにも思われますし,除雪も,たとえば昨年の12月29,30,31と3日間連続的に降りました。こういうときなんかも,除雪に来たのは大体30日の夜か31日だったか,3日目ぐらいに来たんではないかなと。大体出動したくても労働者もみんな帰宅していないということで,自前の除雪でやっていた部分が多いと,こういうことからいきますと,除雪費の食い方というのは大きいなというふうに見えるわけですけれども,それらは本当に適正になっているのかどうか,非常に疑問な点もあるわけです。私ども,地域にあっては,必要なときに除雪をしてもらえるか,あるいは必要なところにそういうものを入れてもらえるかということが常々あるわけです。そういう点はどういうふうに配慮されてきているのか,ぜひお伺いしたいと思います。 ◎平田 道路維持部長  雪の多い少ないによって,確かに金額が変動してくるわけですけれども,これは適正な執行であるかと言われますと,私どもは各区それぞれの判断で執行した結果でございまして,適正な執行であるというように考えてございます。いずれにしましても,ことしは結果が出たわけでございまして,もしこれに問題があるとすれば,今後効率のいい除雪体制をいろいろ検討していく中で,より予算の効率的な執行もあわせて検討させていただきたい,そういうことでございます。以上でございます。 ◆富田 委員  最後ですけれども,もちろん適正に執行されていることは私も大前提にお聞きしているわけですけれども,先ほど部長は,歩道の除雪にあっても,圧雪などについてはやっていないと,こういうようなお話もありましたけれども,実際にやはりそういう形で行われている路線もあると私は考えますので,これについては道路維持部のほうにも私なりにお話しした経緯もありますけれども,やっぱりそういう実感などをチェックをしてみる必要があるんではないかと。これは原局の課題として提起をしておきたいと思います。 ○澤木 委員長  以上で,策1項 土木総務費,第2項 道路橋りょう費,第4条のうち関係分,議案第37号,議案第39号及び議案第40号の質疑を終了いたします。  次に,第3項 河川費及び第4条地方債のうち関係分の質疑を行います。 ◆生駒 委員  簡潔にお尋ねいたします。  厚別川の問題,これはたびたび聞いてまいりましたけれども,厚別川の落差工に魚道を設置する問題でありますが,これは私,決算やその前にも求めていて,そして道に要請するというふうになっておりましたけれども,この点どのように働きかけてどうなったか。今後,いわゆる多自然型の川づくりというふうに大きくいま踏み出していくということの中で,とりわけ川自身に魚が上れるようにするということの必要性は強調するまでもありませんので,この点どうなっていくのかも含めてお尋ねしたいと思います。  それからもう一つは,有明小学校裏の厚別川の整備でありますけれども,これも道のほうでは自然石による護岸,学校側の河岸の勾配をとるようにして,学校で子供たちの教育に使えるようにする。生活に役立つ,そういう親水性に配慮をした工事をやる,あるいはそういう河畔づくりをやるというふうに私は仄聞しておりますけれども,この点について本市としても,市域内の川という点では関心を払い,積極的に対応すべきものと思っておりますが,この点とう承知しているかお尋ねいたします。 ◎角田 工事担当部長  厚別川の整備につきましてお答え申し上げます。  まず,1点目の厚別川に魚道を設けることについてでございますけれども,平成2年の議会におきます審議経過を踏まえまして,サケが遡上できる魚道の設置を,管理者でございます北海道に対しまして平成2年12月に口頭でまず申入れを行なっております。それからさらに,平成3年1月に正式に要望書を提出したところでございます。その後の整備状況につきましては,北海道のほうで今年度から着手をいたしまして,JR函館本線のすぐ南側にございます最下流の落差工に魚道を設けたところでございます。  さらに,平成4年度以降につきましても,引き続き整備を行なっていく予定であると聞いております。  それから,2点目の有明小学校付近の環境整備でございますけれども,当該区間につきましては,現在北海道のほうで河川整備を進めておりますことは承知をいたしております。しかしながら,具体的な内容につきましては,残念ながら承知をいたしておりません。以上でございます。 ◆生駒 委員  厚別川最下流で魚道が設置されたというところから,これから逐次整備をされて,24基の落差工がありますから,ここにサケを上らせると願っている地域住民も多いわけです。それで,そういった点では,この点についても促進方,道への働きかけを引き続き求めていただきたいというふうに思います。  それから,有明小学校裏の整備については,これはやはり市域に関連する河川でありますから,そしてまた市立の有明小学校,ここの関係者が強く要望しておりますので,関心を払い,今後とも道に地域住民の意見等の窓口となって,そういった意見が反映できるように今後働きかけていかれるよう強く要望して終わります。 ◆小谷 委員  それでは,私からも河川整備にかかわる諸課題について3点ほどお尋ねをいたします。  まず,第1点目ですが,これは雨水貯留池の有効利用についてであります。そして2点目は,創成川北部左岸河川敷地の緑化整備についてでございます。そして三つ目は,都市小河川の維持用水の確保についてでございます。  本市の北部の治水事業につきましては,伏籠川流域の総合治水対策事業ということで,昭和50年代に開発局を中心として大変大きな力を入れまして,すばらしい河川整備が基幹の河川としてはなされてまいってきたところでございます。そういう中で地域の発展もまたこれらに伴いまして大きく進展をし,またこれらに大変河川整備は寄与されているところでございますが,今後とも治水事業の促進をさらに図っていかなければならないわけでございまして,心が安らぎ,そして潤いを覚えるまちづくりということを基調として進めていくことが必要であると考えておるところでございます。  そこで,まず第1点目でございますが,近年における土地区画整理事業を初めとする各種開発事業が行われる中で,昭和60年の線引き等の条件の中で指定されました,いわゆる先ほど申し上げました貯留他の義務づけがなされてきておりますが, 宅地開発のそういった中で貯留他の有効利用ということでございまして,以前にもこの間題につきまして質問をさせていただいたわけでございますが,これらがどんどんと数多くこれから設置をされていく中で,平常時の有効利用を検討すべきでないかということを申し上げ,そしてこれについてはいろいろ検討をしていきたいと,こういう答弁になっていたように記憶をいたしております。これらについての経過がどういう経過で現在に至っているかをお聞かせいただきたいことと,あわせて宅地開発等に伴う現在の設置されている雨水貯留他の箇所数,そしてさらにこれから開発計画がなされ,いずれこういうものができていくであろうところについての見通しも含めてお聞かせをいただきたい。  2点目は,創成川左岸河川敷地の緑化整備についてでございます。  この創成川につきましても,伏籠川総合治水事業の中で左岸側の整備が早くに行われ,現在そういった敷地があるわけでございますが,右岸側はまだ具体的にはそうした築堤事業が行われていないわけでございますが,この左岸側,特に創成川下水処理場以北茨戸に至るまでの間についてでございますが,これにつきましては,創成川というのは魚もいる,あるいはまた鴨も泳いでいる。そして非常に景観上も多くの市民に好まれて親しまれているわけです。釣りなどを楽しんでいる姿もときどき見受けるわけでございますが,創成川の現状を見ますと,やはりこれからもっと市街地になじんだ,より手入れのされたすばらしい条件にしていくべきでないかと,木々などもある程度は左岸側には開発局のほうで植栽をされておりますけれども,余り成長いたしておりません。  そういった地域に必ずしもすべてがなじむというよりも,もっともっと地域条件,あるいは河川敷地条件になじむ,また皆さんに好かれる木々のいろいろな樹種もあるんでなかろうかと思いますが,さらにはサイクリングロードであるとか,散策路であるとか,こういったものもあわせてそこに整備をしていくことが大変大切であろうと思いますが,本市としてのお考えをお聞かせをいただきたいと思います。  それから,3点目でございますが,これは都市小河川の維持用水の確保についてでございます。  札幌市内には,平常は水が全く流れていない,いわゆる枯渇河川がかなりあるわけでございます。とりわけ北区の私の住んでいる近く,発寒川と創成川に囲まれた地域には,近年非常に維持用水の確保された中では,安春川は新聞情報では非常にすばらしい状況になっておりますが,この川は別といたしましても,屯田川,東屯田川,さらに屯田の北部から茨戸につながる耕北排水,こうした都市計画区域内の実は河川に対する維持用水の確保でございます。これらにつきましては,かねがね,いろいろ私もご相談をさせていただいたり,また公式の場で申し上げた経緯もありますが,こういった河川に対して,ぜひとも親水ということで,親しみを覚える,いわゆる地域の皆さんが河川に対して親しみを覚える川をつくっていかなければならない,条件整備をしていかなければならない。  いま,ややもするとこういった水源のない川というのは水が全然ない,あるいは水があってもそれはたまり水になって,あるときは臭気を放ったり,またごみが浮いたりというような状況になっておりますが,一昨年河川課のほうでつくられましたすばらしいパンフレットといいましょうか,冊子を見ましても,この中でこういったことが大きく取り上げられておりまして,たとえば屯田川なんかも,川はよみがえるということの中で取り組まれている内容が掲載をされております。こういったことに対する具体的な見通しがいまどうなっているのか。とりわけ維持用水というのは,ただそこに地下水をボーリングして云々とか,あるいは水道水を云々というわけにはなかなかいかないわけでございまして,その水源を求めなければならない。たまたま都市計画でポプラ通がいまこの5ヵ年で具体的に整備をされていくという方向の中で,この中にも親水のせせらぎをつくろうという設計もあるようでございます。これらとの整合の問題も含めてひとつお聞かせをいただきたいと思います。以上です。 ◎角田 工事担当部長  お答え申し上げます。  まず,1点目の雨水貯留池の有効利用についてでございます。  貯留他の規模やあるいは形につきましては,開発区域の面積あるいは地形条件などに応じてさまざまでございますので,それぞれの立地条件をとらえながら,利用可能な貯留他の選定をまず行いまして,現在それらの多目的利用につきまして検討しているところでございます。  具体的な利用方法といたしましては,テニスコートあるいは多目的広場,雪堆積場などを想定しておりまして,地域の方々の意向も踏まえながら決めてまいりたいと考えております。  なお,今年度試験的に雪の堆積場として活用したところもございます。今後さらに利用する場合の安全管理,あるいは施設の維持管理方法,こういったものについての詰めを行なっていきながら,可能なものから着手していきたいというふうに考えております。また,箇所数についてでございますけれども,すでに本市に帰属済みのものが27ヵ所ございます。それから今後帰属予定のものが5ヵ所,さらに平成3年度の市街化区域の見直しによりまして,今後宅地開発事業が予定されてまして,貯留池の設置が見込まれる箇所が11ヵ所ございます。  それから,次に2点目でございますが,創成川左岸の河川敷の緑化整備についてでございます。  創成川はおっしゃいましたとおり,本市のシンボル的な河川でもございます。緑化整備の必要性につきましては,同様の認識を持っておるところでございます。その整備につきましては,管理者でございます国におきまして,平成4年度から緑の回廊づくり事業,こういった事業で着手するとのことでございますので,その事業の中で地元要望を反映していただくように,本年2月に国に対しまして要望を行なっておるところでございます。  最後に,3点目でございます。小河川の維持用水の確保についてでございますが,維持用水の水源といたしましては,地下水あるいは下水道の高度処理水,それから創成川からの取水,こういったような方法を想定して現在研究をしているところでございます。これまでに地下水の水質調査を行なっておりますけれども,今後さらに下水道の高度処理水の導入,あるいは創成川からの取水に関しまして調査を行いまして,早期に方向づけを行いたいと考えております。以上でございます。 ◆小谷 委員  いま後ろのほうでわかりましたよという答えが出ておりますが,いまひとつこの機会に質問させていただきますが,雨水貯留池の有効利用についてということで,いま前段で質問させていただいて,これから積極的に,これらについては地域のニーズだとか要望だとか特徴を踏まえながら位置づけをしていきたいということで,テニスコートだとかその他もろもろ,いわゆる面積の関係等もありましょうから一概にいかないでしょうが,できるだけそれに見合ったことをやっていくんだろうと,このように期待をいたしておきたいと思います。  実は,東屯田川の一番下流のところに,たしか平成元年と2年で用地買収をいたしまして,平成3年,4年の継続の中で,すでにまた今年度の補正予算の中にもこれらの整備について計上されておりますが,面積6ヘクタールおおよそあるわけですね。この大きな面積をただ掘って,いわゆる大雨が降ったときに水だめにするんだということではこれは大変もったいないわけで,先ほどの貯留池の問題と同じ問題になろうかと思いますが,これを平常時は最大限に活用していくと,こういうことが大切であろうと思っております。  私どもうかがい知るところによりますと,これを掘削した後のレベルは,GL20センチということですから,ややもすると水がひたひたになる,こういう状況も場合によっては起きてくるのかなと,こんなことも感じながら,しかし,そういったことも何とか解決をして,この6ヘクタールに及ぶ土地をスポーツにかかわる,たとえば野球であるとかサッカーであるとか,あるいはまたゲートボールであるとか,こういった利用を平常時には積極的にできるような取組みをしていくべきでなかろうかと,こう思うわけです。冬は雪捨て場という声もございますが,そのように私は考えておりますが,これはやはりでき上がってみないと,その水位が余りわからないというようなことだとか,土質の状態もあると,こういうことは承知をいたしておりますが,この問題については私は,市民局であるとか,体育の関係は教育委員会,あるいはお年寄りの関係では民生局だとかと十分協議を積極的にして,この整備に合わせてそういう条件が整わないものかと,こう考えるわけですが,いかがでございましょうか。 ◆高橋[重] 委員  (関連)いま小谷委員から雨水貯留池の問題のご質問がありましたので,私も関連して一言お伺いしたいんですが,いわゆるいまの報告でも27ヵ所,あるいは5ヵ所の既成のものがあると。今後11ヵ所も宅造で計画されておる。従来は雨水貯留池というだけが目的であって,それ以外に使わないというような設計でなされてきたと。しかし,つくってみると,やはりもっと広く多面的に利用したほうがいいんではないかということで,今後の使い方,いま部長から答弁があったような方向で検討されるということで,非常に期待されるところがございます。  そこで,私はこの造成計画の段階から指導をするということが必要でないかと思うんです。というのは,すでにでき上がっておる雨水貯留池を見ますと,もちろん自然条件,環境条件によって違いますけれども,相当広いところでも一面コンクリートでふさいでしまうというようなところがございます。ところによってはコンクリートにしなくて芝生にするとか,いろいろなやり方によってその利用価値がさらに高まるんではないかと思います。その点では,宅地造成のときに雨水貯留という目的と同時に多面的な利用が図られる,そういう形での指導ということが必要でないかと思いますが,その点についてあわせてご見解をお示し願いたいと思います。 ◎角田 工事担当部長  まず,東屯田川の遊水池の関係でお答え申し上げます。  お話にございましたとおり,面積が約6ヘクタールでございまして非常に広うございます。さらに地域にとりまして貴重な空間でもございますので,平常時には有効に活用できますよう,現在,スポーツ広場あるいは雪の堆積場などとしての利用を検討しているところでございます。この遊水池は地盤の低い場所を掘り込む構造でございますので,今後,実施いたします掘削後の地盤の状況なんかも確認した上で早急に利用計画を策定したいというふうに考えております。  それから,次の関連の質問でございますけれども,おっしゃるとおり,事前にできればよろしいんですが,宅開者に負担をかけることになりますので,今後検討させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○澤木 委員長  以上で,第3項 河川費及び第4条のうち関係分の質疑を終了いたします。  次に,議案第9号 平成4年度札幌市公共用地先行取得会計予算のうち関係分及び議案第10号 平成4年度札幌市砂防用地先行取得会計予算について一括質疑を行いますが,通告がございませんので,質疑を終了いたします。
     以上で,議案第9号のうち関係分及び第10号の質疑を終了いたします。  本日はこれをもって終了し,次回は明日午後1時から都市整備局の審査を行いますので,定刻までご参集ください。  それでは,散会いたします。     ──────────────       散 会 午後3時5分...