札幌市議会 1991-12-11
平成 3年第 4回定例会−12月11日-06号
平成 3年第 4回定例会−12月11日-06号平成 3年第 4回定例会
平成3年 第4回定例会
札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 6 号)
平成3年12月11日(水曜日)午後1時開議
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〇議事日程(第6号)
第1 議案第1号から第5号まで,議案第9号から第15号まで,議案第17号から第19号まで,及び議案第22号から第27号まで(市長提出)
議案第20号及び議案第21号(
共産党所属議員全員提出)
請願第34号及び請願第63号から第65号まで陳情第6号,陳情第17号,陳情第50号,陳情第69号から第95号まで及び陳情第103号から第105号まで
意見書第1号(
文教委員会所属議員全員提出)
(61件に対する
委員長報告等)
第2 議案第28号及び諮問第1号(市長提出)
第3 札幌市
選挙管理委員及び補充員の選挙
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〇本日の会議に付した事件
日程第1 議案第1号 平成3年度札幌市
一般会計補正予算(第3号)
議 員 高 橋 忠 明 君
議 員 常 本 省 三 君
議 員 佐 藤 美智夫 君
議 員 佐 藤 寿 雄 君
議 員 富 田 新 一 君
議 員 澤 木 繁 成 君
議 員 伊与部 敏 雄 君
議 員 丹 野 勝 君
議 員 森 健 次 君
議 員 村 山 優 治 君
議 員 八 田 信 之 君
議 員 飯 坂 宗 子 君
議 員 生 駒 正 尚 君
議 員 小 川 勝 美 君
議 員 室 橋 一 郎 君
議 員 柴 田 薫 心 君
議 員 山 田 信市郎 君
議 員 青 木 護 君
議 員 水 由 正 美 君
議 員 赤 田 司 君
議 員 唯 博 幸 君
議 員 政 氏 雅 君
議 員 本 舘 嘉 三 君
議 員 小 谷 俵 藏 君
議 員 長 岡 武 夫 君
議 員 加 藤 隆 司 君
議 員 荒 川 尚 次 君
議 員 田 畑 光 雄 君
議 員 越 智 健 一 君
議 員 工 藤 勲 君
議 員 岡 本 修 造 君
議 員 滝 沢 隆 君
議 員 山 崎 七 郎 君
議 員 藤 田 雅 弘 君
議 員 田 畔 満 君
議 員 常 見 寿 夫 君
議 員 吉 野 晃 司 君
議 員 高 橋 重 人 君
議 員 菊 田 勝 雄 君
議 員 菅 井 盈 君
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〇欠席議員(1人)
議 員 野 間 義 男 君
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〇説明員
市長 桂 信 雄 君
助役 杉 本 拓 君
助役 木 戸 喜一郎 君
助役 魚 住 昌 也 君
収入役 長 部 幸 一 君
交通事業管理者交通局長三 海 弘 君
水道事業管理者水道局長石 原 弘 之 君
総務局長 伊 藤 忠 男 君
企画調整局長 田 中 良 明 君
財政局長 高 田 恒 君
市民局長 本 間 雄 君
民生局長 大 長 記 興 君
衛生局長 高 杉 信 男 君
環境局長 大 野 雅 弘 君
経済局長 鈴 木 俊 雄 君
建設局長 平 賀 岑 吾 君
都市整備局長 広 畑 民 雄 君
下水道局長 井 原 貴 男 君
建築局長 関 谷 幸 正 君
市立札幌病院長 竹 田 保 君
消防局長 前 田 悦 雄 君
教育委員会委員長 牧 口 準 市 君
教育委員会教育長 荒 井 徹 君
選挙管理委員会委員長 大 橋 八 郎 君
選挙管理委員会委員 越 智 喜代秋 君
選挙管理委員会委員 高 橋 光 義 君
選挙管理委員会委員 加 藤 利 昭 君
人事委員会委員長 山 岡 暸 君
人事委員会事務局長 水 島 典 弘 君
監査委員 野 島 廣 紀 君
監査事務局長 西 村 公 男 君
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〇
事務局出席職員
事務局長 鍛冶沢 徹 君
事務局次長 櫻 田 直 己 君
総務課長 植 田 英 次 君
議事課長 坂 野 嵩 君
記録主幹記録係長事務取扱
谷 川 輝 雄 君
調査係長 深 村 康 雄 君
資料係長 沼 田 光 弘 君
議事係長 高 森 政 行 君
委員会一係長 山 内 馨 君
委員会二係長 野辺地 正 君
書記 佐 藤 比登利 君
書記 木 内 二 朗 君
書記 高 佐 三緒子 君
書記 鈴 木 和 弥 君
書記 山 本 扶 美 君
書記 今 井 一 行 君
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○議長(見延順章君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。
出席議員数は,66人であります。
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○議長(見延順章君) 本日の
会議録署名議員として岡本修造君,荒川尚次君を指名します。
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○議長(見延順章君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。
◎事務局長(鍛冶沢徹君) 報告いたします。
野間義男議員は所用のため本日の会議を欠席する旨,
常本省三議員は所用のため遅参する旨,それぞれ届け出がございました。
去る12月7日,
人事委員会委員長から,議案第27号 札幌市
職員給与条例等の一部を改正する条例案に対する意見書が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。
本日の議事日程,
陳情受理付託一覧表及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。以上でございます。
〔一覧表は巻末資料に掲載〕
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○議長(見延順章君) ここで,暫時休憩をいたします。
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休 憩 午後1時1分
再 開 午後1時25分
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○議長(見延順章君) 休憩前に引き続き,会議を開きます。
これより議事に入ります。
日程第1,議案第1号から第5号まで,議案第9号から第15号まで及び議案第17号から第27号までの議案23件,並びに請願第34号及び請願第63号から第65号までの請願4件,並びに陳情第6号,陳情第17号,陳情第50号,陳情第69号から第95号まで及び陳情第103号から第105号までの陳情33件,並びに意見書案第1号 私学助成の強化充実に関する
要望意見書の意見書案1件,以上61件を一括議題といたします。
委員長報告及び提案説明を求めます。
まず,
総務委員長 大越誠幸君。
(大越誠幸君登壇)
◎大越誠幸君
総務委員会に付託されました議案7件について,その審査結果をご報告いたします。
最初に,議案第20号 札幌市税条例の一部を改正する条例案についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,賛成少数で否決すべきものと決定いたしました。
次に,議案第23号 平成3年度札幌市
一般会計補正予算(第4号)及び議案第27号 札幌市
職員給与条例等の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,交通局職員の
人事委員会勧告実施については,交通事業の健全化計画がまとまり,資金の手当てがついてからとのことだが,具体的な時期はいつなのか。また,その時期はできるだけ早めるべきではないのか等の質疑がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
また,議案第1号中関係分,議案第2号,議案第17号及び議案第18号の4件については,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
以上で報告を終わります。
○議長(見延順章君) 次に,
文教委員長 関口英一君。
(関口英一君登壇)
◎関口英一君
文教委員会に付託されました議案3件,請願1件及び陳情3件について,その審査結果をご報告いたしますとともに,
文教委員会所属議員全員の提出による意見書案第1号について,その提案趣旨をご説明いたします。
最初に,高等学校及び
高等専門学校の授業料等に関する条例の一部改正を内容とする議案第14号及び議案第15号についてでありますが,主なる質疑として,入学料等の改定による増収額はどのくらいなのか。
市立高等学校の入学料等が都道府県立のそれよりも安い都市があると聞くが,他の
政令指定都市及び
道内主要都市の状況はどのようになっているのか。
高等専門学校の受験者及び入学者について,市内,市外及び道外の割合はどのようになっているのか,等の質疑がありました。
続いて討論を行いましたところ,共産党・飯坂委員から,反対の立場で意見の表明がありました。
討論終結後,採決を行いましたところ,いずれも賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。
また,議案第13号については,質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
次に,
上野幌中学校区に児童会館の建設を求める請願第34号及び陳情第6号についてでありますが,主なる質疑として,児童会館の未整備校区は,あと何校区あるのか。また,整備の優先順位はどのように考えているのか。未整備校区は,年次計画を立てて積極的に用地取得に取り組み,次期5年計画の前半で整備を完了すべきではないのか。また,上野幌地区の用地選定に当たっては,
上野幌西小学校に隣接した市有地も対象となっているのか等の質疑がありました。
これらに対し,理事者から,
上野幌中学校区内の
児童会館用地確保にある程度のめどをつけたので,今後,建設に向け積極的に努力したい旨の答弁がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致で採択すべきものと決定いたしました。
最後に,私学助成の強化について,関係機関への
意見書提出を求める陳情第17号及び陳情第50号についてでありますが,主なる質疑として,高校生の公立と私立への通学割合はどのようになっているのか。また,
中学校卒業者は,今後どの程度減少していく見込みなのか。父母負担の公私格差の状況はどのようになっているのか。生徒数急減期の私学助成は,従来の方法だけではなく,
教育環境改善の観点も加味して,公立の
クラス定員減を図るなど,もっと総合的な対策を講ずべきではないのか等の質疑がありました。
討論はなく,採決を行いましたところ,いずれも全会一致で採択すべきものと決定いたしました。
また,私学の経営基盤はきわめて脆弱であり,学齢人口の急減期を迎えて,その経営環境の一層の悪化が予想をされ,教育内容,教育水準にも影響を与えることが危惧されているとの判断から,陳情の趣旨に基づき,私立学校の教育内容の充実と経営の安定を図るため,
文教委員会所属議員全員により,意見書案第1号 私学助成の強化充実に関する
要望意見書案を提案した次第であります。
以上で,報告及び説明を終わります。
○議長(見延順章君) 次に,
環境消防委員長 加藤 斉君。
(加藤 斉君登壇)
◎加藤斉君
環境消防委員会に付託されました議案2件,請願1件及び陳情10件について,その審査結果を報告いたします。
最初に,議案第12号 札幌市
下水道条例の一部を改正する条例案並びに
下水道料金への
消費税転嫁反対にかかわる請願第63号,陳情第69号から第75号まで,陳情第90号,陳情第91号及び陳情第103号についてでありますが,主なる質疑といたしましては,これまでの消費税の導入に対する本市議会の意思をどのようにとらえているのか。また,市民は消費税に対し,いまだに不公平感を持っていると思うがどうか。
下水道事業会計においては,
下水道使用料に消費税を転嫁しながら還付金が発生するということだが,そうであれば消費税を転嫁すべきではないと思うがどうか。今回の
消費税転嫁に対し,低所得者層,障害者世帯,高齢者世帯に対して,本市独自で特別な措置をとることを検討すべきと思うがどうか。仮に,本条例案が可決されなかった場合,不足する財源をどこに求めることになるのか等の質疑がありました。
続いて討論を行いましたところ,共産党・菊田委員,
市民ネットワーク・
佐々木委員から,議案第12号については否決すべきものと,請願・陳情合計11件については採択すべきものとの立場から意見の表明がありました。
討論終結後,採決を行いましたところ,議案第12号は賛成多数で可決すべきものと,請願・陳情合計11件は賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。
次に,議案第26号についてでありますが,質疑・討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
以上で,報告を終わります。
○議長(見延順章君) 次に,
厚生委員長
生駒正尚君。
(生駒正尚君登壇)
◎生駒正尚君
厚生委員会に付託されました議案4件,請願1件及び陳情10件について,その審査結果をご報告いたします。
最初に,議案第11号
市立札幌病院使用料及び
手数料条例の一部を改正する条例案及び市立病院の使用料及び手数料への
消費税転嫁に反対する請願第64号,陳情第76号から第82号まで,陳情第92号,陳情第93号及び陳情第104号についてでありますが,主なる質疑として,本市議会は平成元年第1回定例会に上程された
消費税転嫁議案を,半年の慎重審査の結果,否決しているが,消費税及びこれらの経過に対し,どのような見解を持っているのか。市立病院において消費税が転嫁される具体的な項目はどのようなものか。すこやか健診,がん検診等にも消費税が課税されることから,福祉的観点から行われた消費税の見直し自体が矛盾をはらんでいるとは考えないのか,などの質疑がありました。
討論を行いましたところ,日本共産党・武藤委員及び
市民ネットワーク・山口委員から,議案第11号については否決すべきものと,請願・陳情11件を採択すべきものとの立場から意見の表明がありました。
続いて,採決を行なったところ,議案第11号は賛成多数で可決すべきものと,請願・陳情11件は賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。
次に,市立病院の給与改定にかかわる議案第24号及び
心身障害者扶養共済制度の改正にかかわる議案第5号についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
最後に,
日本共産党所属議員全員により提出された議案第21号 札幌市
老人性白内障治療のための
人工水晶体購入費等助成条例案についてでありますが,主なる質疑として,
人工水晶体の保険適用に関して,現在,国ではどのような議論がなされているのか。もし,仮に保険適用がなされず,または先送りとなった場合,本市として独自に補助を行う考えはあるのか。また,2月に
中央社会保険医療協議会の結論が出た時点で,補助をあらためて検討する考えはないか。本年7月に出された
高齢化対策指針を実践していくためにも,ぜひ補助を行うべきと考えるがどうか,などの質疑がありました。
これに対して理事者から,
人工水晶体については,現在,すべての患者が白内障から救われるよう保険適用を国に求めることを第一に全力を尽くしている。補助については,現在,議会に多数の請願・陳情が出されていることから,審査の経過を見て判断をしていきたい旨の答弁がありました。
討論を行いましたところ,日本共産党・武藤委員からは可決すべきものとの立場で,また
市民ネットワーク・山口委員からは否決すべきものとの立場で,それぞれ意見の表明がありました。
続いて,採決を行いましたところ,賛成少数で否決すべきものと決定いたしました。
以上で,報告を終わります。
○議長(見延順章君) 次に,
建設委員長 高橋忠明君。
(高橋忠明君登壇)
◎高橋忠明君
建設委員会に付託されました議案第19号 市道の認定及び変更の件について,その審査結果をご報告いたします。
質疑としては,幅員8メートル未満の道路の市道認定について,市道であっても市による除雪が困難である地域があり,住民に誤解を招いている事例が生じていることから,道路用地の寄附を受ける場合には,ある程度の条件をつけることも必要であると考えるがどうかがありました。
討論はなく,採決の結果,全会一致,可決すべきものと決定をいたしました。
以上で,報告を終わります。
○議長(見延順章君) 次に,経済公営企業委員長 千葉英守君。
(千葉英守君登壇)
◎千葉英守君 経済公営企業委員会に付託されました議案7件及び請願・陳情11件について,その審査結果をご報告いたします。
最初に,議案第9号 札幌市
水道事業給水条例の一部を改正する条例案及び議案第10号札幌市
中央卸売市場業務規程の一部を改正する条例案並びに水道料金及び
中央卸売市場の使用料への
消費税転嫁反対にかかわる請願第65号,陳情第83号から第89号まで,陳情第94号,陳情第95号及び陳情第105号についてでありますが,主なる質疑として,消費税については多数の国民が反対し,見直しを求めていると思うが,市民の間には定着しているという認識なのか。また,食料品が非課税とされていないことについては,どのような認識を持っているのか。水道料金が自治体によって差がある場合,転嫁される消費税額にも差が生じ,国民の負担が異なることになると思うが,どのように考えているのか。水道料金に消費税を転嫁しない場合,財政上どのような影響が出るのか。また,料金改定等の今後の財政計画はどうなるのか。今回の改定により,
中央卸売市場の使用料に転嫁される消費税の総額はどの程度か。また,生鮮食料品の消費者価格への影響はどうなるのか,などの質疑がありました。
続いて,討論を行いましたところ,共産党・小川委員から議案第9号及び議案第10号については否決すべきもの,請願・陳情11件については採択すべきものとの立場から意見の表明がありました。
討論終結後,採決を行いましたところ,議案第9号及び議案第10号については賛成多数で可決すべきものとし,請願・陳情11件については賛成少数で不採択とすべきものと決定いたしました。
次に,議案第22号
石狩西部広域水道企業団の設立に関する協議の件についてでありますが,主なる質疑として,当別ダム及び水道広域化施設の建設事業にかかわる財政負担に関し,道に要請する出資割合はどの程度か。また,その要請はいつごろ行うのか,などの質疑がありました。
討論はなく,採決の結果,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
最後に,議案第1号中関係分,議案第3号,議案第4号及び議案第25号の4件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。
以上で,報告を終わります。
○議長(見延順章君) ただいまの各
委員長報告及び提案説明に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) 質疑がなければ,討論に入ります。
通告がありますので,順次発言を許します。まず,武藤光惠君。
(武藤光惠君登壇・拍手)
◆武藤光惠君 私は,ただいまから,日本共産党を代表して,議題とされております議案中,市長提案の議案第9号から議案第12号まで,すなわち上・
下水道料金と中央市場・市立病院の使用料等に消費税を転嫁しようとする4件の議案及び市立高校と市立高専の入学料などの値上げを内容とする議案第14号と議案第15号に反対し,日本共産党議員団が提案権を行使して提出した議案第20号の都市計画税軽減を内容とする市税条例改定と議案第21号の眼内レンズ助成条例に賛成し,
消費税転嫁に反対する請願・陳情33件の採択を主張する立場から,簡潔に討論を行います。
まず,市営企業の料金や使用料・手数料に新たな消費税を上乗せして,市民に15億円もの新たな負担を押しつけようとする四つの転嫁条例についてであります。
2年前,本市議会が半年を超える長期審議の末に,市民の意向を踏まえて否決した
消費税転嫁条例を,今回あらためて持ち出してきた市長は,その理由として,当初10月1日の法改正を挙げ,代表質問でのわが党の追及に,「消費税は定着した」との見解をつけ加えたのでありますが,このような市長の市民不在,政府追随の姿勢は,とうてい市民の納得を得られるものではありません。
市長の消費税容認の姿勢が,昨年の総選挙で食料品の非課税など国民に消費税の見直しを公約したにもかかわらず,これにほおかむりをして,国会の税制協議を一方的に打ち切ったあげくに,税率引上げさえ示唆する政府自民党を免罪し,消費税の廃止を求める市民運動に水をかけるものであることは明らかであります。
今回,市長が
消費税転嫁を進めようという水道料金などは,食料品非課税の公約が実施に移されるなら課税対象外となるものでありますのに,本市議会が政府に対して食料品非課税を求める意見書を上げようとしているこの議会でこれを強行することは,どんなに言い繕おうと許されるものではありません。
同時に,2年前の議会で否決したと同じ
消費税転嫁条例を今回可決し,来年度,市が負担義務を負わない一般会計などの使用料・手数料にも軒並み
消費税転嫁の道を開く議会の対応もまた,市民の厳しい批判を免れ得ないことを指摘しなければなりません。
わずかの期間に,33件もの請願・陳情を提出して,明確な消費税反対の意思を示した市民の消費税廃止を求める世論と運動を請願・陳情の不採択で押しつぶすことなど,できないことは明らかであります。
次に,議案第14号及び第15号についてであります。
まず,議案第14号
札幌市立高等学校授業料等に関する条例の一部を改正する条例案についてでありますが,今回の値上げは,道が第3回定例道議会において道立高校の入学料及び入学手数料の引上げを行うことを決定したことを受けて,市立高校においても同様の措置をとりたいというものであります。
しかし,今回全日制で入学料27.8%,入学手数料11.8%,定時制で入学料21.4%,入学手数料14.3%の大幅値上げをしなければならないという事情と理由は全くないのであります。
本市における今回の提案で見込まれる増収分は366万円であります。道が値上げを実施したからといって,本市がこれに従わなければならないという法的根拠はもちろんなく,何らの拘束をも受けるものではありません。
文教委員会の質疑でも明らかになりましたように,他都市においては,県立や道立高校より安い料金のまま据え置かれている市立高校があります。
今回の値上げ措置が,私立高校における一層の学費値上げに対しても新たな根拠を与える結果になるであろうことも考えるならば,父母負担の軽減を求める市民の声にもこたえて,今回の値上げは見送るべきであると考えます。
次に,議案第15号
札幌市立高等専門学校の授業料等に関する条例の一部を改正する条例案についてでありますが,今年度開校したばかりの市立高専の入学料を15%,入学選抜料を8%値上げしようとの今回の改定による増収分は,わずかに83万円であり,どうしても値上げしなければならないものとは考えられないのであります。
全国的にも注目されている芸術系
高等専門学校として全道,全国から生徒が集まってきていることもあり,本市の内部努力で,入学料,入学選抜料を据え置くべきであり,今回の値上げ案には反対するものであります。
次に,日本共産党の9人の議員が共同して提出した議案第20号 札幌市税条例の一部を改正する条例案及び
老人性白内障治療のための
人工水晶体購入費等助成条例案についてであります。
まず,小規模住宅用地の都市計画税軽減を内容とする議案第20号についてでありますが,本市における引き続く地価高騰が,3年に1度の固定資産の評価替えの都度,固定資産税,都市計画税の増税となって市民生活を圧迫してきている中,固定資産税において実施されている小規模住宅用地に対する減税措置が,都市計画税の場合,適用されていないことの矛盾が際立ってきております。
すなわち,固定資産税が,200平方メートル以下の住宅用地部分については4分の1に軽減されていることとの関連で,トータルで100分の1.7の税率で一括課税されている固定資産税と都市計画税のシェアが,税率対比では固定資産税が82%,都市計画税が18%であるにもかかわらず,税額対比では固定資産税が54%,都市計画税が46%と,都市計画税のウエートが膨れ上がってきているのであります。
このような中で,今日,地価高騰の大都市において,地方税法の枠内での不均一課税として,小規模宅地に対する都市計画税の負担軽減措置がとられるようになり,3年前から東京で,ことしから大阪でそれぞれ実施される状況になっており,政府においても,3年後の評価替えに向けて,固定資産税と同様,都市計画税においても小規模住宅用地部分の減税が検討されるに至っているのであります。
かかる現状を踏まえて,議案第20号は,来年度から200平方メートル以下の住宅用地部分の都市計画税を2分の1に軽減しようとするもので,このことが25万余の納税者に減税の恩恵をもたらすだけでなく,地代,家賃の抑制にも連動することは明らかであります。
これに伴う減税額は,来年度約27億6,000万円と見込まれますが,今年度行われた評価替えに伴って,3年間にわたる負担調整措置が講ぜられたことから,来年度においても,今年度対比で固定資産税・都市計画税の増収分が40億3,000万円見込まれており,都市計画税の減税実施に伴う財源対策どころか,今回,私どもが提案した条例改正に基づく減税を行なっても,なお12億7,000万円の増税となるものであります。
よって,市民の願いにこたえる小規模住宅用地にかかわる都市計画税の減税は実現可能なものであり,さきの第3回定例市議会における法人市民税の超過課税緩和による大企業減税強行の一方で,今回,大衆課税である都市計画税減税を拒否することは許されないと思うのであります。
次に,議案第21号
老人性白内障治療のための
人工水晶体購入費等助成条例案についてであります。
白内障で目が見えなくなったお年寄りが,眼内レンズの埋込み手術を行なったことによって視力を回復し光を取り戻すことができるにもかかわらず,今日,眼内レンズの埋込み手術には医療保険が適応されていないために,1眼10万円から15万円という患者負担が求められております。
この費用を負担することが困難なために,手術を受けることができないお年寄りがたくさんおります。これら低所得の方々に,保険適用までの間,1眼10万円の補助を来年4月から実施しようというのがこの条例案であります。
本市議会は,さきの第3回定例会で,医療保険の適用を求めて政府に意見書を送りましたが,速やかな医療保険の適用を私たちも強く望むものであります。しかし,厚生省や
中央社会保険医療協議会で眼内レンズへの保険適用が検討され始めてはおりますが,いまだに実施のめどが立っていないのが現状であります。
このような厚生省などの動向の中で,来年度から,東京都を初め多くの自治体が,新たに助成制度をスタートさせようと準備を進めているところであります。4月の保険適用に見通しが立っていないから,このような準備を始めているのであります。
現在,本市議会に助成を求めて82件もの請願・陳情が出される中,多くの市民の切実な願いにこたえて,眼内レンズに対する助成を来年度から確実に実施するためには,今議会でこの条例を可決し,予算編成とあわせて実施準備に入る必要があるのであります。
来年2月ごろに,診療報酬の改定について中医協の結果が出る予定でありますが,2年前の審議でも見送られた経緯や,最近の厚生省の国会答弁から見て楽観できる状況にはなく,実施の見通しが立っていないのであります。見送りの可能性も指摘されているのであります。
その時点で準備を進めたのでは,来年4月に助成をスタートさせることはできません。多くの市民が強く望んでいる眼内レンズ助成制度を確実に4月からスタートさせるためにも,今議会で助成条例を可決するよう強く求めて私の討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(見延順章君) 次に,中嶋和子君。
(中嶋和子君登壇・拍手)
◆中嶋和子君 私は,
市民ネットワーク北海道を代表いたしまして,今議会に上程された議案第9号 札幌市
水道事業給水条例の一部を改正する条例案,以下,第10号,11号,12号の上・下水道事業,
中央卸売市場事業及び病院事業への
消費税転嫁議案に反対の立場から討論いたします。また,
消費税転嫁に反対する請願63号から65号,陳情69号から95号,103号から105号に賛成の立場で討論いたします。
さきの代表質問でも,
市民ネットワークは,逆進性や益税を生むなどの制度上の大きな欠陥を持つ消費税を本市の公共事業に転嫁すべきではないことを表明いたしました。
この消費税が,十分な議論と国民の合意を欠いたまま,不幸なスタートを切りました。
1989年の4月1日の新聞報道によりますと,全国の都道府県,市区町村,計3,315団体のうち,消費税を公共料金に一律に転嫁する自治体は42%にすぎませんでした。水道料金や公営住宅家賃など一部への転嫁を見送った自治体は35%に達し,転嫁を全面的に見送ったところも2割を超えておりました。
本市においても,板垣前市長は,議会の反対により
消費税転嫁を断念してきた経過があります。
消費税の施行状況を日本生協連の家計簿調査から見てみます。導入直後の1年間の収入に対する消費税の割合は,300万円未満の所得層で2.4%,700万円層で2%,1,000万円層で1.3%となっております。低所得者層ほど,家計への圧迫が大きいことが証明されています。このような結果から,市民の不公平感は強く,政府はスタート早々,消費税の見直しをせざるを得ませんでした。
逆進性の緩和措置として,非課税品目はふえましたが,しかし,健康診断料や検査料,予防接種,食料品等の生活必需品はいまだ非課税となっておりません。逆進性の解消にはほど遠い見直しとなっています。
また,益税について見ますと,大蔵省では,国庫に納入されない消費税は4,800億円に上ると推定しています。簡易課税制度や限界控除制度などによって,全国の法人企業の75%の150万社がこの恩恵を受けております。今回,簡易課税制度や限界控除制度などの一部改定が施行されました。しかし,抜本的な問題解決にはなっておりません。
日本国憲法は,国民が健康で文化的な生活を営む権利を有すると記しています。地方自治体も,この憲法の精神に基づき,公共の福祉を実現する責務を負っています。平和や福祉の実現のために,能力に応じた応分の負担は民主主義の基本です。
また,私たちは,公平な社会負担という基本に立てば,すべての間接税を否定するものではありません。しかし,現行消費税は,公平負担の原則から見てきわめて問題が多いのです。
間接税が主体となっております諸外国を例にとってみても,その多くは公共事業に対しては非課税です。
さて,次に,地方自治,地方財源という視点から,消費税を含めた税制改革について触れてみたいと思います。
今回の税制改革では,地方自治体は自主財源の縮小,電気・ガス税などの課税権を喪失しました。地方自治体は,国との力関係において,明らかに後退を余儀なくされました。
もともと,現状の地方財政は,国に偏って成り立っているところに問題があります。地方財政白書1989年度版の決算によりますと,国と地方の租税の配分は,国税64.2%に対し,地方税は35.8%にすぎません。
地方交付税が国庫支出金など国から地方への交付分を含めた実質配分では,これが34.9対65.1と逆転しており,地方独立財源の不十分さが明らかになっています。
国税で徴収して権限つきで財源を配分するこの方法によって,長年,国は地方をコントロールしてきました。現行消費税も,国税で集められ地方へ分配する方法をとったことは残念です。今後は,長期的な展望に立って,国と地方の行財政の抜本的な見直しに取り組むべきです。そうしなければ,地方の時代はかけ声だけで終わってしまいます。
さらに,国は,高齢化社会への到来に備え,福祉8法を整備し,十ヵ年計画・ゴールドプランを策定しました。この中では,国から地方へと福祉行政の大幅な権限委譲が出されてきています。しかし,財源については不透明なままとなっております。
消費税の導入は,わが国の戦後税制に一貫して流れてきた直接税中心の考え方に大きな転換をもたらしたものです。憲法で保障された,健康で文化的な生活を営むために,私たちは租税のあり方を根本から見直す必要があります。170万市民は,市長がこの先頭に立たれることを期待しています。
以上で,本市の公共料金の
消費税転嫁議案のすべてに反対し,関連の請願・陳情に賛成し,私の討論を終わります。
最後までお聞きくださいまして,ありがとうございました。
○議長(見延順章君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。
この場合,分割して採決を行います。
まず,議案第20号及び議案第21号の2件を一括問題といたします。
議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(見延順章君) 起立少数であります。よって,議案第20号及び議案第21号の2件は否決されました。
次に,請願第63号から第65号まで並びに陳情第69号から第95号まで及び陳情第103号から第105号までの33件を一括問題といたします。
請願3件及び陳情30件の33件を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(見延順章君) 起立少数であります。よって,請願3件及び陳情30件の33件は不採択と決定されました。
次に,議案第9号から第12号までの4件を一括問題といたします。
議案4件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第9号から第12号までの4件は可決されました。
次に,議案第14号及び議案第15号の2件を一括問題といたします。
議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第14号及び議案第15号の2件は可決されました。
次に,議案第1号から第5号まで,議案第13号,議案第17号から第19号まで及び議案第22号から第27号まで並びに請願第34号,陳情第6号,陳情第17号及び陳情第50号並びに意見書案第1号の20件を一括問題といたします。
議案15件及び意見書案1件を可決することに,請願1件及び陳情3件を採択することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案15件及び意見書案1件は可決することに,請願1件及び陳情3件は採択することに決定されました。
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○議長(見延順章君) 次に,日程第2,議案第28号及び諮問第1号の2件を一括議題といたします。
いずれも,市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。桂市長。
(市長桂 信雄君登壇)
◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案1件及び諮問1件につきましてご説明申し上げます。
まず,議案第28号は,
固定資産評価審査委員会委員選任に関する件であります。
本委員会の償却資産部会に属する委員であります加藤高正氏は,来たる12月14日をもって任期満了となりますので,引き続き同氏を選任することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。
加藤高正氏は,室蘭税務署等に勤務された後,昭和38年12月に税理士の登録をされ,現在は,日本税理士会連合会相談役等をされており,昭和63年12月から本市固定資産評価審査委員会委員に就任されている方で,固定資産評価に関する専門的知識に長じておられ,本委員会委員として適任と考えるものであります。
次に,諮問第1号は,
人権擁護委員候補者推薦に関する件であります。
本市を職務区域とする人権擁護委員であります藤瀬正和,松本達雄,三好俊夫の3氏は,いずれも平成4年3月14日をもって任期満了となりますので,藤瀬正和氏の後任者といたしましては村瀬 寛氏を,松本達雄氏の後任者といたしまして牧野陽子氏をそれぞれ推薦することを適当と認め,また,三好俊夫氏につきましては,引き続き推薦することを適当と認め,議会の意見を求めるため,本案を提出したものであります。
牧野陽子氏は,長年,教職に携わり,この間,札幌市教育委員会指導室指導主事,札幌市立中央幼稚園園長,札幌市立東橋幼稚園園長等を歴任された方であります。
三好俊夫氏は,昭和28年6月に社会福祉法人札幌養老院に勤務され,社会福祉法人札幌慈啓会専務理事等を歴任後,現在は札幌市地方社会福祉審議会副委員長等をされており,昭和47年11月から人権擁護委員に就任されている方であります。
村瀬 寛氏は,長年,札幌法務局及び釧路地方法務局に勤務され,この間,釧路地方法務局人権擁護課長,札幌法務局人権擁護部第一課長等を歴任し,本年4月に退職され,現在は司法書士をされている方であります。
以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○議長(見延順章君) ただいまの市長の提案説明に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。
議案第28号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案第28号については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに決定されました。
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○議長(見延順章君) ここで日程に追加いたしまして,意見書案第6号
PKO協力法案等の撤回を求める意見書を議題といたします。
本件は,社会党,共産党及び
市民ネットワーク北海道所属議員全員の提出によるものであります。
提案説明を求めます。山口たか君。
(山口たか君登壇・拍手)
◎山口たか君 私は,ただいまから,社会党,共産党及び
市民ネットワーク所属全議員の提出によります意見書案第6号
PKO協力法案等の撤回を求める意見書の提案理由についてご説明申し上げます。
すでにご承知のとおり,湾岸戦争後のわが国の国際貢献のあり方に関する論議が急速に高まる中,政府は今臨時国会に,国連平和維持活動等協力法案,いわゆるPKO協力法案及び国際緊急援助隊派遣法改正案の2法案を提出し,12月3日衆議院を通過しました。
これらの法案は,国際協力に名をかりた自衛隊の海外派兵そのものであり,憲法が定めた戦争放棄,戦力不保持を初めとした平和の理念に反することは明白であります。
この間の国会での議論を通し,この法案の問題点,政府の態度のあいまいさが一層明確になる中,アジア諸国はもとより,学者を初め政府内部,自衛隊内部からも多くの疑義が出されております。
敗戦の廃墟から再出発した日本人のすべてが,国際紛争を解決する手段として二度と武力行使をしない,戦争の被害者にも加害者にもならないと誓ったはずです。世界が激動している中,冷戦から共存へ向けて,日本の果たす役割は非常に大きなものがあり,平和憲法を持つ日本だからこそ,医療・教育・災害救助など非軍備による貢献が世界から求められております。
また,朝鮮人強制連行,女子挺身隊,従軍慰安婦に対する償いの問題が大きくクローズアップされてきております。それらの問題の解決なしに国際貢献を口にすることは,アジア諸国からの一層の不信を招くものであります。
よって,政府においては,平和的手段による国際協調に尽力することとし,
PKO協力法案等を撤回することを強く要望するものです。
最後に,議員の皆様のご賛成をお願い申し上げ,私の提案説明を終了いたします。(拍手)
○議長(見延順章君) ただいまの提案説明に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(見延順章君) 起立少数であります。よって,意見書案第6号は否決されました。
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○議長(見延順章君) さらに日程に追加いたしまして,意見書案第2号
地方交付税における交付税率の堅持と総額の確保を求める意見書,意見書案第3号 食料品の
消費税非課税に関する意見書,意見書案第4号 看護婦不足の解消に関する意見書,意見書案第5号 ホームヘルパーの処遇向上に関する意見書及び決議案第1号
平和都市宣言を求める決議の5件を一括議題といたします。
いずれも全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。
意見書案4件及び決議案1件の5件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第2号から第5号まで及び決議案第1号の5件は可決されました。
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○議長(見延順章君) 次に,日程第3,札幌市
選挙管理委員及び補充員の選挙を行います。
この選挙は,本市
選挙管理委員及び補充員が,来たる12月21日をもって任期満了となることに伴い,地方自治法第182条の規定に基づき,
選挙管理委員4人及び補充員4人を選挙するものであります。
まず,委員の選挙を行います。この選挙は投票により行います。
議場の閉鎖を命じます。
(議場閉鎖)
○議長(見延順章君) ただいまの出席議員数は69人であります。
投票用紙を配付させます。
(投票用紙配付)
○議長(見延順章君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) 配付漏れなしと認めます。
投票箱を改めさせます。
(投票箱点検)
○議長(見延順章君) 異状なしと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。
お手元に配付の札幌市
選挙管理委員被選挙人名簿記載の被選挙人のうちから,1人の氏名を投票用紙にご記入願います。
投票用紙への記入は全部終わりましたか。
(「終わりました」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) これより,投票を開始します。点呼に応じて順次投票を願います。
点呼を命じます。
(氏名点呼,投票)
○議長(見延順章君) 投票漏れはありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) 投票漏れなしと認めます。
投票を終了いたします。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
○議長(見延順章君) これより開票に入ります。
会議規則第30条第2項の規定により,立会人に武市憲一君,川口谷 正君の両君を指名いたします。
両君の立会いを願います。
(立会人所定の位置に着く)
○議長(見延順章君) 開票を行います。
(開票)
○議長(見延順章君) 選挙の結果を報告いたします。
投票総数69票。これは,先ほどの出席議員数に符号いたしております。
そのうち,有効投票69票,無効投票なし。
有効投票中 向川武夫君 20票
宮川新市君 16票
大橋八郎君 12票
磯野開丈君 12票
猪股嘉子君 9票
以上のとおりであります。
この選挙の法定得票数は5票であります。よって,向川武夫君,宮川新市君,大橋八郎君,磯野開丈君が本市
選挙管理委員に当選されました。
次に,補充員の選挙を行います。
お諮りをいたします。
選挙の方法につきましては,地方自治法第118条第2項の規定により,指名推選によることとし,当職において指名人を指名いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
それでは,当選人を指名する指名人として,佐藤寿雄君を指名いたします。
では,佐藤寿雄君。
◆佐藤寿雄君 本市
選挙管理委員補充員に,各位のお手元に配付の札幌市
選挙管理委員補充員被選挙人名簿記載の須合一雄君,杉本 強君,吉原邦男君,和田義秋君を指名いたします。
○議長(見延順章君) ただいまの佐藤議会運営委員長の発言のとおり,各位のお手元に配付の札幌市
選挙管理委員補充員被選挙人名簿記載の4人を当選人と決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,各位のお手元に配付の札幌市
選挙管理委員補充員被選挙人名簿記載の4人が,本市
選挙管理委員補充員に当選されました。
この場合,お諮りをいたします。
ただいま当選されました本市
選挙管理委員補充員の4人は,本市
選挙管理委員中に欠員が生じたときに,順次,補欠されることとなりますが,補充員の補欠する順序につきましては,須合一雄君,杉本 強君,吉原邦男君,和田義秋君の順とすることにいたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
――――――――─―――――――
○議長(見延順章君) 最後にお諮りをいたします。
各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
〔一覧表は巻末資料に掲載〕
――――――――─―――――――
○議長(見延順章君) 以上で,本定例会に付議の案件はすべて議了いたしました。
これをもって,平成3年第4回札幌市議会定例会を閉会いたします。
――――――――─―――――――
閉 会 午後2時31分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 見 延 順 章
署名議員 岡 本 修 造
署名議員 荒 川 尚 次...