札幌市議会 1991-10-15
平成 3年第 3回定例会−10月15日-06号
議案第10号 札幌市
印鑑条例案
議案第11号 札幌の街を車粉から守るため
スパイクタイヤの使用を規制する条例及び札幌市
スパイクタイヤ問題対策審議会条例を廃止する
条例案
議案第12号 札幌市
地区計画及び再
開発地区計画の区域内における建築物の制限に関する条例の一部を改正する
条例案
議案第13号 札幌市
児童会館条例の一部を改正する
条例案
議案第18号 市道の認定及び変更の件
陳情第2号
老人性白内障の「
眼内レンズ」の
保険適用要請に関する陳情
陳情第25号 教育諸学校の
学校事務職員・
栄養職員給与費の
国庫負担制度堅持要請方に関する陳情
陳情第33号
義務教育費国庫負担法の一部
適用除外反対要請方に関する陳情
陳情第41号
老人性白内障の
眼内レンズの
健康保険適用の要請に関する陳情
意見書案第1号
義務教育費国庫負担制度の堅持に関する
要望意見書
意見書案第2号
老人性白内障の
眼内レンズの
健康保険適用に関する
意見書
日程第2 議案第19号
教育委員会委員任命に関する件
議案第20号
人事委員会委員選任に関する件
追加日程 意見書案第3号 第8次
治水事業5箇年計画の推進に関する
意見書
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〇
出席議員(67人)
議 長 見 延 順 章 君
副 議 長 湊 谷 隆 君
議 員 道 見 重 信 君
議 員 伊 藤 知 光 君
議 員 宮 本 吉 人 君
議 員 畑 瀬 幸 二 君
議 員 大 西 利 夫 君
議 員 義 卜 雄 一 君
議 員 長 内 順 一 君
議 員 柿 崎 勲 君
議 員 三 上 洋 右 君
議 員 上瀬戸 正 則 君
議 員 武 藤 光 惠 君
議 員 井 上 ひさ子 君
議 員 山 口 た か 君
議 員 福 士 勝 君
議 員 武 市 憲 一 君
議 員 大 越 誠 幸 君
議 員 猪 熊 輝 夫 君
議 員 西 村 茂 樹 君
議 員 川口谷 正 君
議 員 加 藤 斉 君
議 員 春 原 良 雄 君
議 員 関 口 英 一 君
議 員 原 口 伸 一 君
議 員 千 葉 英 守 君
議 員 横 山 博 子 君
議 員 中 嶋 和 子 君
議 員 佐々木 周 子 君
議 員 高 橋 忠 明 君
議 員 常 本 省 三 君
議 員 佐 藤 美智夫 君
議 員 佐 藤 寿 雄 君
議 員 富 田 新 一 君
議 員 澤 木 繁 成 君
議 員 伊与部 敏 雄 君
議 員 丹 野 勝 君
議 員 森 健 次 君
議 員 村 山 優 治 君
議 員 八 田 信 之 君
議 員 飯 坂 宗 子 君
議 員 生 駒 正 尚 君
議 員 小 川 勝 美 君
議 員 室 橋 一 郎 君
議 員 柴 田 薫 心 君
議 員 山 田 信市郎 君
議 員 青 木 護 君
議 員 水 由 正 美 君
議 員 赤 田 司 君
議 員 唯 博 幸 君
議 員 政 氏 雅 君
議 員 本 舘 嘉 三 君
議 員 小 谷 俵 藏 君
議 員 長 岡 武 夫 君
議 員 加 藤 隆 司 君
議 員 荒 川 尚 次 君
議 員 田 畑 光 雄 君
議 員 越 智 健 一 君
議 員 工 藤 勲 君
議 員 滝 沢 隆 君
議 員 山 崎 七 郎 君
議 員 藤 田 雅 弘 君
議 員 常 見 寿 夫 君
議 員 吉 野 晃 司 君
議 員 高 橋 重 人 君
議 員 菊 田 勝 雄 君
議 員 菅 井 盈 君
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〇
欠席議員(3人)
議 員 野 間 義 男 君
議 員 岡 本 修 造 君
議 員 田 畔 満 君
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〇説明員
市長 桂 信 雄 君
助役 杉 本 拓 君
助役 木 戸 喜一郎 君
助役 魚 住 昌 也 君
収入役 長 部 幸 一 君
交通事業管理者交通局長三 海 弘 君
水道事業管理者水道局長石 原 弘 之 君
総務局長 伊 藤 忠 男 君
企画調整局長 田 中 良 明 君
財政局長 高 田 恒 君
地下鉄財政が大きな問題となり,東西線・東豊線の
延長工事が一時繰り延べされているこのときに,なぜ
地下鉄建設の貴重な財源である
超過課税の税率を
引き下げなければならないのか。
指定都市の中でも際立って
財政力指数が低い本市でなぜ,いま大
企業減税なのか。今
定例会の本会議の
代表質問や昨日の
総務委員会においても,明快な答弁は出されておりません。
しかし,昨日の
委員会での私の質疑でも明らかになったのは,政府と財界の意向に沿っての改定だということであります。3年前,国民に消費税を押しつける一方で,大企業と
高額所得者に対する大減税を誘導した政府の
税制調査会は,
法人課税について,
地方税を含めた
実行税率が5割を下回る水準となることを目途に税率の
引き下げを図るべきと
中間答申を提出したのを初め,2年前の
臨時行政改革推進審議会の答申が,国と地方の税制の
整合性等を考慮し,
法人事業税,
法人住民税の
超過課税,
法定外普通税の適時適切な見直しを行うことについて,「
関係地方公共団体の
自主的努力を促すため必要な指導等を行う」と述べ,これが直後の
閣議決定ともなっているのであります。
委員会の質疑では,自治省の課長から直接,
超過課税の緩和を要求されたことも明らかにされ,
地方税法の枠内での
超過課税に政府がクレームをつけることはあり得ないとの
理事者答弁にもかかわらず,今回の提案が政府の指導に従ったものだということがますますはっきりしてきたのであります。
来年度予算に向けての
指定都市の要望,いわゆる青本の中に,
法人所得課税などの
都市税源の充実が今回も盛り込まれていることとの関連でも,今回の大企業への
法人市民税の減税は許されないものであり,わが党はこれに反対するものであります。
以上で,討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○議長(
見延順章君) 次に,
畑瀬幸二君。
(
畑瀬幸二君登壇・拍手)
◆
畑瀬幸二君 私は,ただいまより,
社会党議員会を代表して,議案第9号 札幌市
税条例の一部を改正する
条例案に賛成する立場で討論を行います。
今回提案されている
法人市民税超過課税について,
地下鉄建設事業及び
下水道建設事業に必要な財源の一部に充てるため,昭和52年から5年度間の不
均一課税を実施してきているものを,平成4年2月1日からさらに延長するものとしております。
その内容は,
適用税率が14.7%であったものが14.5%と0.2%の
引き下げ,また
適用法人が資本の金額または
出資金額が1億円以下の
法人等で,
法人税額が800万円を超えるものとしていたものを,
法人税額1,000万円を超えるものとしております。
その結果として,平成4年2月1日以後については,
現行規定と比較して,
適用法人が8,030社に対し7,599社と法人数が431社減となり,また増収額についても,346億4,000万円見込まれるものが,改正案によって311億円となり,35億4,000万円の減収額になろうとしているのであります。
地下鉄事業は,わが党が
西村代表質問の中でも明らかにしているように,平成2年度末
企業債の残高で約4,800億円にも上り,その
支払利息が約300億円にも及んでおり,
地下鉄乗車料収入と見合う金額になっているのであります。すなわち,
支払利息を納めるために輸送しているような状況になっているのであります。
したがって,この
企業債の元金の減少を来たさなければ,
交通局財政も危機に陥り,同時に
一般会計にも大きな負担となってくることは必至であります。
地下鉄事業の再建については
緊急課題となっており,特に
交通局の
内部努力を初め,市民への
協力要請,法人への
協力要請の3本柱で取り組みを強めていかなければなりません。
そこで
超過課税の
配分比率でありますが,今後5年間での税収分311億円に対して受け皿となる
地下鉄建設事業分は225億円,
下水道建設事業分269億円,それぞれに充当させていくとしておりますが,
下水道建設事業分の中に建設
支払利息が含まれていますが,
地下鉄建設事業分にはその
支払利息が含まれていません。したがって,
地下鉄建設事業分にも建設
支払利息を含めるべきであります。
また,現行の規定での税収見込みと改正によっての税収見込みとの差は,先ほど述べたとおり35億円もの減収となりますが,全市民的に地下鉄再建が
緊急課題として取り組みが必要とされる状況の中で,
一般会計からの繰入れなどで,減収につながらないよう対応すべきであります。
さらに,
地下鉄建設事業にかかわる
企業債のうち,利率の高い公庫債等の元金償還を実施させ,幾らかでも負担を軽くさせるためにも,各種基金等の活用により,
一般会計から無利子の長期貸付のかなりの規模での方策を講ずるべきであります。そして,
超過課税の
適用法人,また適用外
法人等,すべての法人・企業に対して,地下鉄乗車率の向上策として,社員の通勤に対し通勤定期券の購入促進,社員への定期券の現物支給の方法を採用してもらうなどの
協力要請も積極的に行うべきであります。
以上のことが確実に実施されることを前提に,議案第9号に対する賛成の立場を明らかにして討論を終わります。ご清聴ありがとうございます。(拍手)
○議長(
見延順章君) 次に,中嶋和子君。
(中嶋和子君登壇・拍手)
◆中嶋和子君 私は,市民ネットワーク北海道を代表いたしまして,ただいま議題となりました議案第9号 札幌市
税条例の一部を改正する
条例案について,反対の立場から討論をいたします。
ご承知のように,札幌市の財政は非常に厳しい状況に置かれております。特に
地下鉄事業は,慢性的な赤字を抱え,累積赤字は1,085億円に達しています。この赤字解決のために,市では魚住助役を委員長として,
交通事業経営健全化対策
委員会を発足させ,
1,乗客の増加策
2,
交通局の
内部努力
3,
一般会計などからの財政支援
の3点から地下鉄の再建策を考えていかれるとのことです。
さきの
代表質問でも述べましたが,市民ネットワークでは,この赤字問題を考える一つの手段になることを願い,地下鉄に関するアンケートを実施いたしました。市民,行政,各種団体,企業が一体となって取り組まなければ,地下鉄問題は解決しません。今回の法人
超過課税の税率の引下げと
適用法人の
法人税額の変更により,1992年から96年の5年間で35億円の
法人市民税が減収になる見込みです。35億円といえば,市財政全体から考えますとわずかかもしれませんが,市民感覚から考えますと大変な額です。しかも,今後の経済の変動を考え合わせますと,さらなる減収の可能性も否定できません。市民の中にも,わずかずつではありますが,地下鉄問題に対する関心が高まりつつあります。
行政・市民のみならず,各法人においても,火の車となっている
地下鉄建設事業の一端を担っていただくことが不可欠と考えます。したがいまして,市民ネットワーク北海道は,市
税条例の一部を変更する議案第9号には反対いたします。
以上で討論を終了いたします。ありがとうございました。(拍手)
○議長(
見延順章君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。
この場合,分割して採決を行います。
まず,議案第9号を問題といたします。
本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○議長(
見延順章君) 起立多数であります。よって,議案第9号は可決されました。
次に,議案第8号,議案第10号から第13号まで及び議案第18号,並びに陳情第2号,陳情第25号,陳情第33号及び陳情第41号,並びに
意見書案第1号及び
意見書案第2号の12件を一括問題といたします。
議案6件及び
意見書案2件の8件を可決することに,陳情4件を採択することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案6件及び
意見書案2件は可決することに,陳情4件は採択することに決定されました。
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○議長(
見延順章君) 次に,日程第2,議案第19号及び議案第20号の2件を
一括議題といたします。
いずれも市長の提出によるものであります。
議案説明を求めます。桂市長。
(市長桂 信雄君登壇)
◎市長(桂信雄君) ただいま上程をされました議案2件につきましてご説明申し上げます。
まず,議案第19号は,
教育委員会委員任命に関する件であります。
本市
教育委員会委員であります村田忠良氏は,来たる10月28日をもって任期満了となりますが,引き続き同氏を任命することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。
村田忠良氏は,現在,社会福祉法人聖母会天使病院精神神経科部長をされているほか,北海道社会教育委員等をされており,昭和62年10月から本市
教育委員会委員に就任されている方で,人格,識見ともに高く,
教育委員会委員として適任と考えるものであります。
次に,議案第20号は,
人事委員会委員選任に関する件であります。
本市人事
委員会委員であります水原清之氏は,来たる10月31日をもって任期満了となりますが,引き続き同氏を選任することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものであります。
水原清之氏は,昭和30年4月に弁護士の登録をされ,札幌弁護士会会長,日本弁護士連合会副会長等を歴任され,昭和46年11月から本市人事
委員会委員に就任されている方で,人格,識見ともに高く,人事
委員会委員として適任と考えるものであります。
以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○議長(
見延順章君) ただいまの市長の
提案説明に対し,質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。
議案2件に同意することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,議案第19号及び議案第20号の2件は同意されました。
――――――――─―――――――
○議長(
見延順章君) ここで日程に追加いたしまして,
意見書案第3号 第8次
治水事業5箇年計画の推進に関する
意見書を議題といたします。
本件は全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。
本件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,
意見書案第3号は可決されました。
――――――――─―――――――
○議長(
見延順章君) お諮りをいたします。
本日の会議はこれをもって終了し,明10月16日から30日までは
委員会審査等のため休会とし,10月31日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
見延順章君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
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○議長(
見延順章君) 本日はこれで散会いたします。
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散 会 午後1時37分
上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。
議 長 見 延 順 章
署名議員 赤 田 司
署名議員 原 口 伸 一...