札幌市議会 > 1991-03-04 >
平成 3年第 1回定例会−03月04日-06号

ツイート シェア
  1. 札幌市議会 1991-03-04
    平成 3年第 1回定例会−03月04日-06号


    取得元: 札幌市議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    平成 3年第 1回定例会−03月04日-06号平成 3年第 1回定例会                平成3年   第1回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 6 号)             平成3年3月4日(月曜日)午後1時開議   ――――――――─――――――― 〇議事日程(第6号) 第1 議案第1号から第24号まで(市長提出)  請願第21号,請願第40号,請願第44号,請願第58号,請願第62号,請願第71号,請願第78号及び請願第80号  陳情第105号,陳情第342号,陳情第353号,陳情第367号,陳情第370号及び陳情第371号  (38件に対する第一部及び第二部予算特別委員長報告等) 第2 議案第40号(市長提出)   ――――――――─――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第1号 平成3年度札幌市一般会計予算  議案第2号 平成3年度札幌市土地区画整理会計予算  議案第3号 平成3年度札幌市団地造成会計予算
     議案第4号 平成3年度札幌市母子福祉資金貸付会計予算  議案第5号 平成3年度札幌市寡婦福祉資金貸付会計予算  議案第6号 平成3年度札幌市国民健康保険会計予算  議案第7号 平成3年度札幌市老人医療会計予算  議案第8号 平成3年度札幌市基金会計予算  議案第9号 平成3年度札幌市公共用地先行取得会計予算  議案第10号 平成3年度札幌市砂防用地先行取得会計予算  議案第11号 平成3年度札幌市交通災害共済会計予算  議案第12号 平成3年度札幌市公債会計予算  議案第13号 平成3年度札幌市病院事業会計予算  議案第14号 平成3年度札幌市中央卸売市場事業会計予算  議案第15号 平成3年度札幌市交通事業会計予算  議案第16号 平成3年度札幌市高速電車事業会計予算  議案第17号 平成3年度札幌市水道事業会計予算  議案第18号 平成3年度札幌市下水道事業会計予算  議案第19号 札幌市職員定数条例の一部を改正する条例案  議案第20号 札幌市職員給与条例等の一部を改正する条例案  議案第21号 札幌市区民センター条例の一部を改正する条例案  議案第22号 札幌市国民健康保険条例の一部を改正する条例案  議案第23号 住居表示を実施する市街地の区域及び当該区域における住居表示の方法を定める件  議案第24号 平成3年度当せん金付証票の発売限度額を定める件  請願第21号 啓明中学校における完全給食早期実現に関する請願  請願第40号 西野中学校における完全給食早期実現に関する請願  請願第44号 琴似中学校における完全給食早期実現に関する請願  請願第58号 手稲東中学校における完全給食早期実現に関する請願  請願第62号 札幌市立稲陸中学校における単独方式の完全給食早期実現に関する請願  請願第71号 札幌市立栄中学校における完全給食早期実現に関する請願  請願第78号 東橋小学校の単独校方式給食の存続を求める請願  請願第80号 曙小学校・創成小学校の単独校方式給食の存続に関する請願  陳情第105号 札幌市立手稲西中学校における完全給食実施に関する陳情  陳情第342号 北九条小学校単独校方式給食の存続を求める陳情  陳情第353号 曙小学校の単独校方式給食の存続に関する陳情  陳情第367号 北九条小学校単独校方式給食の存続に関する陳情  陳情第370号 市立中学校完全給食早期実施と大規模親子給食校の見直しに関する陳情  陳情第371号 市立中学校の完全給食の早期実施と大規模親子給食校の見直しに関する陳情 日程第2 議案第40号 固定資産評価審査委員会委員選任に関する件 (追加)議案第41号 平成2年度札幌市一般会計補正予算(第6号)   ――――――――─――――――― 〇出席議員(67人) 議   長      吉 野 晃 司 君 副 議 長      工 藤   勲 君 議   員      宮 本 吉 人 君 議   員      武 市 憲 一 君 議   員      大 越 誠 幸 君 議   員      高 橋 忠 明 君 議   員      猪 熊 輝 夫 君 議   員      西 村 茂 樹 君 議   員      長 内 順 一 君 議   員      柿 崎   勲 君 議   員      春 原 良 雄 君 議   員      関 口 英 一 君 議   員      千 葉 英 守 君 議   員      飯 坂 宗 子 君 議   員      福 士   勝 君 議   員      松 浦   忠 君 議   員      常 本 省 三 君 議   員      佐 藤 美智夫 君 議   員      佐 藤 寿 雄 君 議   員      室 橋 一 郎 君 議   員      川口谷   正 君 議   員      加 藤   斉 君 議   員      南   二 郎 君 議   員      吉 田 哲 男 君 議   員      丹 野   勝 君 議   員      森   健 次 君 議   員      村 山 優 治 君 議   員      生 駒 正 尚 君 議   員      田 中 昭 男 君 議   員      柴 田 薫 心 君 議   員      山 田 信市郎 君 議   員      青 木   護 君 議   員      須 合 一 雄 君 議   員      富 田 新 一 君 議   員      澤 木 繁 成 君 議   員      伊与部 敏 雄 君 議   員      水 由 正 美 君 議   員      赤 田   司 君 議   員      本 舘 嘉 三 君 議   員      唯   博 幸 君 議   員      小 谷 俵 藏 君 議   員      八 田 信 之 君 議   員      小 川 勝 美 君 議   員      見 延 順 章 君 議   員      加 藤 隆 司 君 議   員      田 畑 光 雄 君 議   員      朝 川 利 雄 君 議   員      野 間 義 男 君 議   員      湊 谷   隆 君 議   員      宮 口 健太郎 君 議   員      政 氏   雅 君 議   員      常 見 寿 夫 君 議   員      磯 野 開 丈 君 議   員      長 岡 武 夫 君 議   員      斎 藤 忠 治 君 議   員      荒 川 尚 次 君 議   員      越 智 健 一 君 議   員      宮 川 新 市 君 議   員      岡 本 修 造 君 議   員      滝 沢   隆 君 議   員      山 崎 七 郎 君
    議   員      藤 田 雅 弘 君 議   員      山 本 長 和 君 議   員      田 畔   満 君 議   員      高 橋 重 人 君 議   員      菊 田 勝 雄 君 議   員      菅 井   盈 君   ――――――――─――――――― 〇欠席議員(2人) 議   員      小 田 信 孝 君 議   員      吉 田 一 郎 君   ――――――――─――――――― 〇説明員 市長         板 垣 武 四 君 助役         勝 田 義 孝 君 助役         杉 本   拓 君 助役         木 戸 喜一郎 君 収入役        藤 井 憲 次 君 交通事業管理者交通局長長 部 幸 一 君 水道事業管理者水道局長出木岡 謙 三 君 総務局長       伊 東 義 昭 君 企画調整局長     藤 田 幸 宏 君 財政局長       高 田   恒 君 市民局長       本 間   雄 君 民生局長       石 原 弘 之 君 衛生局長       河 崎 快 二 君 環境局長       柴 田 浩 英 君 経済局長       田 中 良 明 君 建設局長       魚 住 昌 也 君 下水道局長      渡 辺 信 仁 君 建築局長       関 谷 幸 正 君 市立札幌病院長    竹 田   保 君 消防局長       谷   裕 之 君 教育委員会委員長   牧 口 準 市 君 教育委員会教育長   荒 井   徹 君 選挙管理委員会委員長 大 橋 八 郎 君 選挙管理委員会委員  越 智 喜代秋 君 選挙管理委員会委員  加 藤 利 昭 君 人事委員会委員長   山 岡   暸 君 人事委員会事務局長  水 島 典 弘 君 監査委員       島 中 貞 夫 君 監査事務局長     谷 口 政 範 君   ――――――――─――――――― 〇事務局出席職員 事務局長       鍛冶沢   徹 君 事務局次長      櫻 田 直 己 君 総務課長       植 田 英 次 君 議事課長       坂 野   嵩 君 調査係長       深 村 康 雄 君 資料係長       沼 田 光 弘 君 議事係長       高 森 政 行 君 記録係長       谷 川 輝 雄 君 委員会一係長     土 屋   逞 君 委員会二係長     野辺地   正 君 書記         佐 藤 比登利 君 書記         木 内 二 朗 君 書記         吉 田 雅 博 君 書記         高 佐 三緒子 君 書記         鈴 木 和 弥 君   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,64人であります。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として猪熊輝夫君,千葉英守君を指名します。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(鍛冶沢徹君) 報告いたします。  小田信孝議員は,病気療養のため本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。  去る3月2日,市長から,平成2年第4回定例市議会において採択されました請願の処理の経過及び結果の報告が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程,陳情取下げ一覧表及び議案等審査結果報告書は,お手元に配付いたしております。以上でございます。   ――――――――─―――――――                陳 情 取 下 げ 一 覧 表  (平成3.定1)                            (平成 3. 3. 4) ┌────┬───────────────────┬────┬────┬────┬────┐ │番  号│   件           名   │受  理│付  託│取 下 げ│付  託│ │    │                   │年 月 日│年 月 日│年 月 日│委 員 会│ ├────┼───────────────────┼────┼────┼────┼────┤ │陳  情│水質汚染改善に係る行政指導の過怠と不法│元. 7.28│元. 7.28│ 3. 2.26│厚  生│ │第211 号│行為により被った損害の賠償に関する陳情│    │    │    │    │ └────┴───────────────────┴────┴────┴────┴────┘   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) これより議事に入ります。  日程第1,議案第1号から第24号までの議案24件,並びに請願第21号,第40号,第44号,第58号,第62号,第71号,第78号及び第80号の請願8件,並びに陳情第105号,第342号,第353号,第367号,第370号及び第371号の陳情6件,以上38件を一括議題といたします。  委員長報告を求めます。  まず,第一部予算特別委員長 菅井 盈君。  (菅井 盈君登壇) ◎菅井盈君 ただいま議題となりました議案等のうち,第一部予算特別委員会に付託された議案12件,請願8件及び陳情6件について,その審査結果をご報告いたします。  この場合,各局ごとに,主なる質疑を中心に順次ご報告いたします。  最初に,財政局について。  歳入のうち一般財源では,平成3年度固定資産税の評価替えは,個人住民税の減税を考慮しても,市民に対する大きな負担増になると思うがどうか。また,地代・家賃の便乗値上げ防止のため積極的な対策を講ずるべきではないのか。小規模宅地等に対する負担軽減措置,いわゆる不均一課税を都市計画税でも実施すべきではないのか。日米構造協議で拡大を約束した公共投資は,全体の約3分の2が地方自治体負担と言われていることから,公共事業の国庫補助負担率を復元し,地方負担の軽減を図るよう国に要求すべきではないのか。また,除雪費を国庫補助の対象とするようあわせて要望すべきではないのか。収入未済額を圧縮するため,平成3年度,税務職員の定数増や税務職員配置の弾力的対応を行うべきではないのか。国に対し,公共料金等に対する消費税課税をやめるよう強く要求するべきではないのか。本市には,現在直ちに取り崩し可能な基金が約700億円あるが,切実な市民要求にこたえるため,これらを取り崩し使用すべきではないのか。使用料・手数料については,4年サイクルの料金改定パターンにとらわれず,十分に改定の必要性を検討すべきと思うがどうか,等の質疑がありました。  次に,総務局について。  総務管理費では,核兵器廃絶の世論形成には非核平和都市宣言が有効であると考えるが,どのように認識しているのか。  職員費では,消防職員は有給休暇も十分に取れない状況であるので,もっと余裕のある職員配置を行うべきではないのか。本市共済組合が実施している市職員対象の婦人科がん検診は35歳以上となっているが,30歳以上とすべきではないのか,等の質疑がありました。  次に,選挙管理委員会事務局について。  有権者の政治に対する関心を高めるため,市長選挙及び市議会議員選挙の開票の速報を,逐次,ラジオやテレビで行うべきと思うがどうか,等の質疑がありました。  次に,企画調整局について。  企画調整費では,都市計画上及び基地公害や市民感情の上からも,自衛隊基地の移転・撤去という姿勢に立つべきと思うがどうか。ふるさとづくり特別対策事業及び地域づくり推進事業等の制度を,音楽ホール,演劇ホール,農業公園等の事業にも活用すべきではないのか。次期5ヵ年計画の策定に当たっては,市街化区域内の既成市街地にある下水道の未整備地区の解消を最重点項目として取り組むべきと思うがどうか。国際ゾーン構想については,施設機能や事業手法,都市計画上の課題検討を進め,さらに積極的に発展させるべきではないのか。  都市計画費では,昭和60年に逆線引きされた新琴似2条7丁目,8丁目の5.1ヘクタールの土地は,周辺市街地との一体的整備及び地区の発展という観点から,できるだけ早期に市街化区域へ編入すべきではないのか。東豊線の終点となる福住駅は,相当規模のマイカー駐車需要が見込まれるので,市または第三セクターの運営により,パーク・アンド・ライド駐車場を設置すべきではないのか。国道231号線のバス待合所は,住民の設置要望が強いので,バス事業者道路管理者に対し設置の働きかけを行うべきではないのか。国道230号線の交通渋滞解消には,豊平川左岸通の延長や右岸の新道建設が必要であるが,検討状況はどのようになっているのか。  都市開発費では,北海道地域暖房株式会社の熱料金は,真駒内地区が厚別地区に比べて2割以上も高いので,貸付金を増額するなどして格差の解消を図るべきではないのか,等の質疑がありました。  次に,市民局について。  企画調整費では,美浜原発事故に当たって,京都市長は安全対策強化の申し入れを行なっているが,本市としても,機を失することなく申し入れ等の行動を行い,市民の安全を確保すべきではないのか。町内会回覧物の多くが市の依頼によるものであることから,市が回覧板を作成して町内会に配ってはどうか。ことしは,雪による災害が発生しているが,防災という観点からの雪対策が必要ではないのか。交通信号機は,要望箇所で未設置のまま死亡事故が発生した例もあるので,もっと積極的に設置に取り組むべきではないのか。また,老人クラブ等に配布している夜光反射材は,全員に配布すべきではないのか。芸術文化ホール構想の現時点での概要はどうなっているか。また,建設構想の策定に当たって,市民や有識者の声をどのようにして取り入れるのか。
     社会教育費では,時計台について,市議会の過去の決議なども案内板に盛り込み,現在地にある理由をより明確にすべきではないのか。  青少年婦人活動費では,仮称男女の共同参加を目指すさっぽろ計画は,どのような内容で,その計画期間は何年とするつもりか。女子パートタイマーの低賃金で不安定な雇用状況に対して,市はどのような対策をとるつもりか。  消費者対策費では,増加する老人の催眠商法等による被害の防止のため,啓発用のわかりやすいポスターを作成してはどうか。野菜の値段が高騰するなど,市民生活が圧迫されているが,市はどのような物価対策を実施していくのか,等の質疑がありました。  次に,教育委員会について。  教育委員会費,幼稚園費,小学校費,中学校費,高等学校費高等専門学校費学校整備費学校保健費では,学習障害児に対する研究のため,国立特殊教育総合研究所への教員派遣に努力すべきではないのか。札幌市が補助金を支出している私立幼稚園関係の2団体が,選挙に立候補を予定している特定人物の推薦を決定しているが,これら団体の行動は,幼稚園教育関係者に与える影響が大きいので,慎重に対応すべきだと思うがどうか。学校図書整備に当たっては,全国学校図書館協議会基準達成を目指し,学校図書費の増額,充実に努めるべきではないのか。近年,父母の教育費負担が増加しているが,私費負担とされているものを公費負担に移していくべきではないのか。スキー学習で使用する用具の購入による父母の負担を軽減するため,用具の再利用方法を検討するとともに,学校に用具を備えつける等の方策を実施すべきではないのか。学校プールが校地不足によって設置できない場合は,L字型プールなど形状を工夫して対処すべきではないのか。学校におけるコンピューター整備に当たっては,互換性のあるものを導入するとともに,研修を充実させるべきではないのか。プールの3校利用小学校を早急に解消すべきではないのか。また,次期5ヵ年計画において,小学校はプールを100%設置できるよう努力すべきではないのか。学校給食に関して,アレルギー症の生徒に対して,代替品提供や弁当持参を認めている学校数や生徒数の実態調査を早急に実施すべきではないのか。文部省が給食時間のゆとり指導に乗り出したが,本市の給食時間はどのようになっているのか。本市議会は,昭和57年に子学校の解消を求める陳情を全会一致で採択しているが,これをどのように認識しているのか。中学校の完全給食実施に要する経費は,小学校の見直しによって捻出すべきものではなく,新たな財政措置で対応すべきものと考えるがどうか。小学校の見直しは,現場教師の意見が何ら取り入れられないまま,行政的な都合で計画されたと考えるがどうか。また,職員団体との話し合いはどのようになっているのか。教育関係の施策は,少なくとも関係者の半数以上の理解を得てから実施すべきであり,小学校の見直しについては,今後も父母等の理解を得る努力が必要であると考えるがどうか。小学校の見直しは,父母等の理解が得られておらず,反対する請願・陳情の結論も出ていないことから,4月実施を見送るべきではないのか。大規模な親子給食の調理校は,献立が制約されるなどの問題があるので,見直し基準を設け,当面,親学校の調理食数を七,八百から1,000食程度にすることを目指し,最終的には単独校化すべきではないのか。また,学校給食は,ランチルームの整備や家庭用に近い食器の使用などで,食事環境の改善を図るべきではないのか。親子給食及び食事環境の改善は,明確な方針を定め,次期5ヵ年計画に盛り込むべきではないのか,等の質疑がありました。  これに対して,理事者から,中学校の完全給食については,現在,平成5年度当初から,すべての中学校で実施できるように計画を進めているが,さらに,できる限り短縮するよう最大の努力をする必要があると考えている。親子給食については,第1段階として,1,500食を超える大規模親子給食校の解消に取り組み,さらに,順次その目標を下方に設定しながら,最終的に理想の形態を目指していきたいと考えている。中学校の100%完全給食を実現させるためには,多額の人件費を要することから,小学校の親子給食の組み合わせを変えて人件費の節減を考えており,小学校の見直しは,どうしても実施しなければならない方法である,旨の答弁がありました。  体育費では,現5ヵ年計画で建設を予定している温水プールは,白石区に設置するとのことだが,具体的にどの場所に設置する考えなのか,等の質疑がありました。  次に,消防局について。  救命率を向上させるため,ドクターカー制度救急救命士制度,救急隊員の行う応急処置範囲の拡大等について,予算措置も含め積極的に取り組むべきではないのか。また,声で知らせる警報設備も導入を検討すべきではないのか,等の質疑がありました。  次に,環境局について。  清掃費では,建設廃材のリサイクルを進めるため,建物の解体工法確立社会システム定着市民啓蒙活動等に積極的に取り組むべきではないのか。木くず,紙くず等の資源化,新清掃工場の建設,大手デパートに対する包装簡素化要請等,減量化・資源化を柱にゴミの適正処理に多角的に取り組むべきではないのか。また,南区にある産廃処理施設の搬入路の安全確保について,どのように対応しているのか。  公園緑化費では,創成川下流の左岸河川敷地は,桜並木のある河川公園として,住民参加も得て整備すべきではないのか。基本計画に盛り込まれているモエレ沼公園のプールは,冬季間も使用できる温水プールとして建設すべきではないのか。中央区の住区基幹公園は,他区に比較すると非常に整備がおくれているので,密集市街地買収事業をもっと積極的に推進するなどして,公園設置基準の充足に努めるべきでないのか,等の質疑がありました。  最後に,下水道局について。  雨水貯留管を利用して,融雪槽をネットワーク化するなど,下水道利用による雪対策を積極的に推進すべきではないのか。快適なまちづくりや交通の確保のため,受益者負担金制度を導入して,流雪溝を市内全域に設置すべきではないのか。創成川処理場高度処理化を促進するとともに,茨戸処理場,伏古川処理場についても導入し,茨戸川の水質が早期に環境基準を達成するよう努力すべきではないのか。市街化調整区域下水道整備について,中沼団地,十軒こまどり地区の整備のスケジュールはどうなっているのか。また,両地区以外についてもできるだけ早期に整備すべきではないのか,等の質疑がありました。  以上が本委員会における質疑及び答弁の概要であります。  引き続き,全案件を一括して討論を行いましたところ,自民党・大越委員,社会党・富田委員,公明党・春原委員,自民クラブ・八田委員,共産党・荒川委員,民社クラブ・福士委員から,会派を代表して,それぞれの立場で意見の表明がありました。  討論終結後,最初に請願・陳情の採決を行いましたところ,小学校の単独校方式給食の存続を求める請願第78号,第80号,陳情第342号,第353号及び第367号の5件については,いずれも賛成少数で不採択とすべきものと決定し,中学校の完全給食を求める請願第21号,第40号,第44号,第58号,第62号,第71号,陳情第105号,第370号及び第371号の9件については,いずれも全会一致,採択すべきものと決定いたしました。  次に,議案の採決を行いましたところ,議案第1号中関係分,第12号及び第19号の3件については,いずれも賛成多数で可決すべきものと決定し,議案第3号,第8号,第9号中関係分,第11号,第18号,第20号,第21号,第23号及び第24号の9件については,いずれも全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,第二部予算特別委員長 川口谷 正君。  (川口谷 正君登壇) ◎川口谷正君 ただいま議題となりました議案のうち,第二部予算特別委員会に付託された議案14件について,その審査結果をご報告いたします。  この場合,各局ごとに,主なる質疑を中心に順次ご報告いたします。  最初に,民生局について。  社会福祉費では,小規模授産施設への補助金について,他都市と比べ低額であるが,指導員の人件費を賄えるようにする等,増額する考えはないのか。また,措置費による運営が可能となる分場施設方式を導入する考えはないのか。精神薄弱者に係る事務が道から本市に移管されると聞くが,どのように施設を整備する考えか。昨年8月から貸し付けを停止していた身障者等自動車購入貸付資金の財源が追加措置されたが,申し込み待機者への対応はどう行うのか。福祉の街づくり環境整備に当たっては,建築確認申請前に協議を行うよう体制を改善すべきではないのか。また,現行の要綱を条例化する考えはないのか。ウタリ協会やウタリ住宅整備等に対する補助金を増額する考えはないのか。生活館が手狭となってきているが,道の建設するウタリ総合センターはどのようなものか。  児童福祉費では,肢体不自由児通園施設について,民間で独自に心身障害児施設を設立する動きがあると聞くが,本市の施設増設計画とどのようなかかわりを持つのか。保育園における食物アレルギー児童対策として,栄養士の配置が不可欠になると思うが,調理員パート雇用費しか補助されない私立園についても配置できるよう,措置費を増額する考えはないのか。また,除去給食実施に伴い経費がふえることから,措置費の改善が必要と思うが,国に対する働きかけは行わないのか。保育料の徴収について,収納率向上のため,口座振替制度の導入や保育園での徴収等,どのような検討が行われたのか。過年度分の滞納整理について,訪問による徴収など,体制強化が必要と思うが,今後どのような方策を考えているのか,等の質疑がありました。  これに対して理事者から,過年度分の滞納整理については,収納対策主査及び徴収嘱託員を配置することとし,また悪質な滞納者に対しては,差し押さえも辞さない態度で臨むことといたしたい旨の答弁がありました。  老人福祉費では,経費老人ホームについて,食事の有無が選択できるケア・ハウスの導入を検討してはどうか。特別養護老人ホームについて,入所待機状況及び今後の設置計画はどうなっているのか。大友恵愛園について,施設会計において多額の繰越金が発生し,また元年度,法人会計へ1,200万円の繰り入れを行なっているが,厚生省の通達違反とはならないのか。同園の医務室における1件当たりの医療費は,他の園に比べて著しく高額であり,医療会計で2,600万円の剰余金を発生させ法人会計へ繰り入れていることから,診療行為の是非につき,道に対して医療監査を要請すべきではないのか。本市が無償で貸与した土地に保健医療機関を設置し,多額の収益を上げている現状は,契約違反とはならないのか。また,今後,地代の徴収,土地の売却等を検討すべきではないのか。介護手当について,支給を実施している自治体が多い趨勢の中で,本市が実施していない理由は何か。ケア付住宅については,逐次増設を進めていくべきと思うが,現段階ではどのような計画になっているのか。ホームヘルパーについて,市直営ヘルパーの需要の実態を把握し,増員を図るべきと思うがどうか。  生活保護費では,高校の教育費が扶助されるよう国に要望すべきと思うがどうか。辞退届の様式化は,保護の辞退の強要につながることから,廃止すべきではないのか。  医療助成費では,乳幼児医療助成事業について,道は歯科も対象とすることを検討していると聞くが,市は道への要望も含め,どのような対応を行なっていくのか。  国民健康保険会計では,累積赤字の解消のためには,単年度収支をゼロにすることが先決になるが,今後の方策など,どのように考えているのか。特に,収納対策はどのような計画になっているのか。国の制度改正について,3年度に予定されている改定の内容及び市民負担の増加分等,本市への影響はどうなるのか。また,本市国保財政の立て直しには,今回の改正で見送られた保険料の平準化対策が有効と考えるが,国に対してどのような要望を行なっていくのか。3年度の保険料の中で,特例減額世帯及び低所得者である応益割のみの世帯の保険料が引き上げられているが,負担増の総額はどの程度になるのか。保険料の引き上げ分は,一般会計からの繰り入れを充当することとし,負担の増加を抑制すべきではないのか,等の質疑がありました。  次に,市立病院について。  病院における防災対策は,患者の生命にかかわる重要な課題であるが,現病院及び新病院においてはどのように考えられているのか。中東地域への医療団派遣について,国から通知が来ているが,どのような対応を行なったのか。また,現時点で参加希望者はいるのか。サンプル薬品の使用状況及び診療報酬請求額はどの程度となっているのか。製造申請前の医薬品の臨床試験に対し製薬会社から支払われる研究費は,主任医長が管理し,機器等の購入に充てているが,病院事業会計に予算計上し,経理面での明確化を図るべきではないのか,等の質疑がありました。  これに対し理事者から,臨床試験に関して支払われる研究費については,平成4年度から予算計上いたしたい,旨の答弁がありました。  次に,衛生局について。  公衆衛生費では,理学療法士による機能訓練事業について,すべての保健所で実施するなど,事業の拡充を図るべきと思うがどうか。輸入食品の残留農薬について,基準を設定するよう国に働きかける考えはないのか。また,市民が自己防衛できるよう,本市の検査結果を周知徹底すべきではないのか。  火葬場墓地費では,市営墓地の空き区画を移転代替用などに留保しているが,旧設墓地の移転計画はどうなっているのか。また,空き区画の有効活用として,市民への公募を行うべきではないのか等の質疑があり,これに対して理事者から,返還された空き区画については,民間墓地の販売状況の推移等を見ながら,議会とも相談の上,一両年のうちに公募の実施時期を決定することにいたしたい旨の答弁がありました。  公害対策費では,地下水汚染について,汚染の現状,発生源対策及び飲み水対策はどうなっているのか。また,北の沢川の水遊び場における水質管理はどうなっているのか。法令等による騒音の規制基準を上回って操業している工場については,移転等も含めた改善指導を行うべきでないのか,等の質疑がありました。  次に,建設局について。  土木管理費及び道路橋りょう費では,除雪事業について,現時点ですでに今年度予算の88.2%が執行済みであるが,補正等,今後の対応はどう考えているのか。平成3年度予算について,骨格予算であることを考慮しても伸び率が少ないと思われるが,運搬排雪路線の拡大も含め,大幅な肉づけ補正を行うべきではないのか。通学路の歩道除雪については,幅員にかかわらず弾力的に行なっていくべきではないのか。市民助成トラックについて,貸し出し希望が休日に集中し,十分な利用ができないとの声も聞かれるが,どのように対応していく考えか。除雪パートナーシップについて,助成トラックから移行した利用者はどの程度か。また,利用率向上のため,対象の拡大や市民負担の軽減を図るべきではないのか。玄関前への雪の置き去りをなくすよう,業者に対し指導する考えはないのか。新琴似流雪溝について,事業の進捗状況,総予算及び効果はどうなっているのか。また,より多くの市民が利用できるよう拡張する考えはないのか。スパイクタイヤ規制法に基づく札幌圏の地域指定について,法が施行される4月までに間に合うのか。また,指定後における流入車両の取り扱いや指定地域の拡大に向けて,どのような対応を行う考えなのか。道路整備について,幅員8メートル道路の歩道設置は,どのような条件整備が必要なのか。市道の道道への昇格についてはどのような考えで対応しているのか。市道白石・中の島通の拡幅整備は,地下鉄工事の影響でおくれるとのことだが,工夫して早めることはできないのか。また,一部用地の境界をめぐり,地権者との間で食い違いがあるが,整備がおくれることはないのか。幌平橋のかけかえについて,事業開始の時期など今後の見通しはどうなっているのか。道路敷地内に張られている選挙ポスターの除去対策として,町内会やマスコミに協力を依頼することは考えていないのか,等の質疑がありました。  次に,建築局について。  住宅費では,市営住宅について,建てかえ事業,住戸改善及び車いす住宅増設の計画はどのようになっているのか。特に,低層住宅の大半を占める山口東団地について,建てかえの時期など,今後のスケジュールはどのようになっているのか。建てかえ及び住戸改善に当たっては,ケア付住宅や生きがい対策など,高齢化に向けた施策を取り入れてはどうか,等の質疑がありました。  次に,交通局について。  バス事業の軽油費について,増額補正直後に原油価格が下降したために,今年度予算で約1億円の不用額が生じる見込みとなったが,3年度予算の軽油単価は幾らと見込んだのか。東豊線延長部直接工事費について3年度予算194億9,100万円の内訳及び2年度における用地費など,19億9,500万円の未執行額の使途はどうなっているのか。現地点ですでに,補助金制度の改正による建設利息の縮減や工事費などの増減が生じる見込みであるが,総額1,086億4,000万円の継続費の調整はどの時点で行うのか。交通局設置の駅出入口は2ヵ所と聞くが,増設する考えはないのか。地方公営企業法施行令の改正によって,行政財産の土地の民間への貸付制限が緩和されたが,未利用地の活用や土地の高度利用など資産の有効活用を積極的に行うべきではないのか。東豊線延長に係る中央バスとの補償交渉について,明確な方針を持って当たるべきであるが,具体的にはどのような対応を行う考えか。基本的には金銭補償の原則を貫くべきであるが,仮に路線移譲を行うこととなっても,バスの輸送エリアの概念がなくなりつつある現在,移譲のために市営バス路線を廃止する必要はないと思うがどうか。地下鉄駅のエレベーター未設置駅の解消については,高齢化社会に向け,次期5年計画の中で早期に実現すべきではないのか。北24条駅のエレベーターの完成年次及び幌平橋のエレベーターの設置計画はどのようになっているのか。地下鉄の次期整備路線である東西線琴似・手稲東間及び東豊線福住・北野間の延長・同時着手に向けて,3年度の調査費の内容及び今後のスケジュールはどうなっているのか。地下鉄に続く公共交通機関として,平岡,清田,真栄方面や国道230号線の混雑緩和のため,南区にモノレールを導入するなどの検討は行なっていないのか,等の質疑がありました。  最後に,水道局について。  検針業務におけるハンディターミナルの導入について,経済効果,実施時期及び他都市と比べた本市の特色はどうなっているのか。また,使用水量が地上部において確認できる遠隔指示メーターの導入もあわせて行うべきと考えるがどうか,等の質疑がありました。  以上が,本委員会における質疑及び答弁の概要であります。  引き続き,付託されました全案件を一括して討論を行なったところ,自民党・武市委員,社会党・水由委員,公明党・柿崎委員,自民クラブ・千葉委員,共産党・生駒委員,民社クラブ・田中委員から,会派を代表して,それぞれの立場で意見の表明がありました。  討論終結後,採決を行いましたところ,議案第1号中関係分,議案第6号及び議案第22号の以上3件については,賛成多数で可決すべきものとし,議案第2号,議案第4号,議案第5号,議案第7号,議案第9号中関係分,議案第10号及び議案第13号から第17号までの以上11件については,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) ただいまの各委員長報告に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 質疑がなければ,これより討論に入ります。  通告がありますので,順次発言を許します。まず,大越誠幸君。  (大越誠幸君登壇) ◆大越誠幸君 私は,ただいまから,自由民主党議員会を代表いたしまして,市長から本定例市議会に提案されました平成3年度予算にかかわる関係諸議案につきまして,これにすべて賛成する立場から討論を行います。  また,中学校の完全給食に関する請願6件及び陳情3件については採択,小学校の単独方式の給食に関する請願・陳情5件については,慎重に検討の結果,残念ながらその願意に沿えないことから不採択を表明いたします。  平成3年度の国の予算は,2年度に引き続き赤字国債の発行をゼロとし,国債依存度も,2年度の8.4%から7.6%に引き下げ,平成7年度にこれを5%未満に引き下げるという新財政再建目標達成へ一歩こまを進める方針のもとに編成されました。この結果,平成3年度の国の一般会計予算規模は70兆3,474億円で,前年度対比6.2%増,一般歳出は,公共投資に2,000億円の生活関連枠を新設したことなどから,前年度対比0.3%増の37兆2,382億円と12年ぶりの高い伸び率となったのであります。  一方,地方財政計画も,前年度対比5.6%増の70兆8,848億円と見込まれております。このうち,地方税・地方譲与税・地方交付税を合わせた一般財源比率は,おおむね69.5%と前年度を0.4%上回る過去最高となる見込みであり,かつ地方債依存度も6.7%程度と前年度を0.3%下回る状況で,地方財政の健全化の兆しが見えかけております。  しかしながら,平成3年度末で54兆円もの巨額の借入金残高を抱え,引き続き財政の健全化への努力が必要であるとされております。  こうした国及び地方の財政状況の中で提案されました本市の平成3年度予算を見てまいりますと,4月に選挙を控えていることから骨格予算となっており,一般会計では前年度当初予算を下回っているものの,特別会計及び企業会計を合わせた総額では,ほぼ前年度並みの規模となっております。  しかし,一般会計の平成3年度予算を見てみますと,年度末市債残高が5,000億円を超し,公債費も初めて500億円を超すなど,義務的経費が年々上昇している状況にあります。  一方,平成3年度の経済情勢は,政府の見通しによれば,実質経済成長の前年度の5.2%から3.8%へと落ち込むなど,きわめて厳しい状況が予想されます。したがいまして,今後札幌がさらに個性的で魅力あふれるふるさとづくりを推進するためには,有利な財源の確保がますます重要となってまいります。国のふるさとづくり特別対策事業のような財政支援処置をより一層国に働きかける等の努力を要望しておきたいと思います。  こうした状況のもとで編成されました平成3年度予算は,板垣市長にとりまして最後の予算となるわけでありますが,この提案説明並びにわが党の宮川議員の代表質問に対し,次のように述べられました。  「平成3年度予算は,義務的な経費や継続的な事業を中心として編成したものの,本格的な高齢化社会の到来,情報化や国際化等の著しい進展など,社会情勢は刻一刻と変化しており,5期20年の締めくくりとして,真心電話訪問制度の新設など,在宅福祉の充実,健康づくりセンターの建設着手,行政情報システムの整備など,社会情勢の変化に伴う課題を少しでも多く解決するなどに意を用い,かつ芸術文化ホール建設構想の策定,PMFの継続的開催など,間近に迫ってきた21世紀への布石となるような事業や施設を盛り込み,この魅力ある街札幌を円滑に新体制に引き継ぎたい」と,こう述べられたのであります。  これは,最後の最後まで,限られた財源の中で市長の責務を果たし,また,将来の札幌の行く末を見据えたという,札幌を愛し誇りとする市長の気持ちがあらわれていると思うのであります。  一方,交通事業会計の累積欠損金見込み額が60億円,地下鉄事業は1,475億円ということでありますから,乗車人員の増加策,効率的な運営の努力をされていることは承知しておりますが,将来的にも市民の足に支障がないよう最善の努力を要望しておきます。  また,国民健康保険会計もまた厳しい財政状況でありますが,平成3年度は1世帯当たりの平均保険料を据え置き,また最高限度額を1万円引き上げて中間世代の負担額を軽減するなど,その努力は評価するものであります。しかし,平成2年度末の累積赤字見込み額は211億3,000万円ということであり,収納率を高める努力はもちろんですが,制度改正を国に強く働きかけることが必要であります。  わが自由民主党としても,国に対する陳情の際には,これまでも働きかけてきましたし,今後も粘り強く要望していく所存であります。  以上,要望等を含めて申し上げてまいりましたが,わが党は,板垣市長提案の予算に対しましては全面的に賛意を表するものであります。予算編成に当たられた市長を初め,理事者,職員の皆さんの労を心からおねぎらい申し上げます。  これで私の討論を終わりますが,これまでの審議経過でわが会派の議員から出されました意見・要望等につきましては,今後の執行に当たって十分に検討されますことを希望して討論を終わります。(拍手) ○議長(吉野晃司君) 次に,富田新一君。  (富田新一君登壇) ◆富田新一君 私は,ただいまより,社会党議員会を代表し,本定例会に提案されました平成3年度札幌市一般会計予算案等24件には賛成の立場から,また,請願第21号,同40号,44号,58号,62号及び同第71号は採択するものとし,請願第78号及び80号は不採択に,さらに陳情第105号,同370号及び同第371号は採択し,陳情第342号,同353号及び同第367号は不採択とする立場で,各局ごとに要望等を交え,討論を行います。  まず,財政局関係では,国庫補助負担率のカットについて,その復元がいまだ61年度水準にとどまり,その影響額は6,300億円。本市においては約25億円にもなり,地方自治体に負担の肩がわりを押しつけていることは納得のいかないものであります。  一方,日米構造協議に伴う430兆円の公共投資については,そのうち270兆円が地方公共団体の負担とされていることから,国庫補助負担率の引上げ,最低でも従前の率に戻すことを国に対し強く求めるべきと考えます。また,その投資先についても,国は下水道普及率の向上を重点的に考えているようでありますが,本市の下水道普及率がすでに90%を超え,国の目標を大きく上回っていることや,除排雪にかかわる国の補助がほとんどない現状を考えるとき,いわゆる雪対策に対する国の補助事業を拡大し,開発することが必要だと考えます。  さらには,ハード面への投資だけではなく,高齢化社会を間近に控え,高齢者対策にかかわるマンパワーの育成確保など,ソフト面への投資についても国に対して強く求めるべきと考えます。  次に,選挙費について。  本市は全国でただ一つ4単位の選挙を同時に行うにもかかわらず,英断をもって即日開票の実施に踏み切りましたが,市民の多くの方が,市議会議員の中間速報がテレビやラジオ等で適切に報じられるよう,その実施方を望んでいます。関係報道機関と積極的に協議をし,その実現を期待しているものであります。  市民局関係についてでありますが,消費者保護と文化行政を組み合わせた行政組織は,同一性にも乏しく,重要な物価対策と将来を見据えた潤いのある文化行政への強化を図るべく,適切で機能的な組織にされるよう望むものであります。  企画調整局関係についてでありますが,市街化区域で集落を形成する地域でありながら,下水道がいまだ未設置の状態にあるのは,まちづくりの上からも早急に解決が図られるべきであります。特に,数年から数十年も放置され続けてきた地域が数カ所も存在することから,まず次期5カ年計画で実施できるような十分な調査検討を加え,本市の重点施策として積極的な態度で臨んでいただきたい。  また,道路行政の計画においては,特に交通渋滞が慢性的に発生している国道230号線を補完する都市計画道路を早期に確定し,整備が急速に促進されるよう強く望むものであります。  環境局関係についてでありますが,清掃行政におけるごみ対策について,平成5年度新発寒清掃工場の完成により,焼却能力は72万トンとなります。その時点で,焼却すべき総対象量は92万トン余が見込まれ,ごみの減量化・資源化が進んだとしても,焼却不能分の発生が予想されることから,新たに清掃工場の建設について,その具体化がなされるべきであります。同時に,市民の理解と協力を得る努力において,減量化あるいは資源化対策も強化されるよう強く要望します。  次に,民生局関係でありますが,小規模授産施設の運営実態は,運営費・人件費など大変な困難を強いられております。したがって,小規模授産施設に対する補助金は,少なくとも人件費を保証できるよう大幅な増額をすべきであります。また,平成2年からの厚生省が打ち出した分場方式についても,本市としても採用するよう早急に検討すべきであります。  保育料の収納率の向上策についてでありますが,昨年度と比べて保育料の滞納額が減少していることは,一定の評価をするものでありますが,まじめに支払いをしている保護者から見て不公平な感を与えております。一部の高額滞納者に対する取り組み等は一層強めるべきであります。また,支払い方法も,平成3年度から銀行振込口座の導入等,あるいは私立保育園においても,直接支払いができる体制を確立することにより,収納率の向上に努力すべきであります。  次に,本市の特別養護老人ホーム16ヵ所中8ヵ所に医療施設が設置されているのでありますが,これらの医療内容を精査しますと,1人1ヵ月にかかる医療費は,ある老人ホームでは1件約1万3,000円,ある老人ホームでは1件約3万2,000円と,倍以上の医療費が使用されているのであります。老人ホームの入所基準は,平等・公平であるにもかかわらず,医療費が倍以上の使用差があるということは,きわめて不自然であり,納得できません。監査権を持つ北海道とともに厳しく精査することを訴えるものであります。  同時に,1件当たりの医療費の多い老人ホーム医療施設に限って,医療費全体の費用を剰余金として残し,本部法人会計に繰り入れするなどの状況は,抜本的な見直しと内容の適正化を強く図るべきであると思うのであります。さらに,16ヵ所の老人ホームの中で,2ヵ所が本市の財産である市有地を無償で借り受け,その無償用地の中に特別会計の医療施設を設置し,剰余金を捻出している事実は,他の法人などとの見合いから見ても,有料化すべきであると思うものであります。  次に,市立病院会計の医薬品についてでありますが,薬品メーカーからの無償サンプル薬の有料化を図り,これを診療報酬に入れ約3,000万円の財源を生み出し,同時に,治験に係る医薬品の資料作成の段階において,治験料として年間約600万円余を病院会計のどこにも入れず,研究費として各科で使用していたことは,会計上からもきわめて問題があり,当然,病院会計の中で治験費収支を見るべきであり,同時に,研究費を別途設置し,会計上明確にされるよう望むものであります。  次は,国民健康保険会計についてでありますが,国民健康保険会計は,平成2年度で累積赤字が約211億円に達すると見込まれているが,その要因に,予算に比べ保険料収入で36億円の歳入未済となっていることであります。この額が,そっくり赤字となっております。収納率を高めるための努力が一層望まれるところであります。同時に,国に対する制度の抜本的改正要求,その中でも,保険料負担の平準化などの改正については,国に対して強く求めていくべきであります。  次に,建設局関係では,記録的な積雪と除排雪のおくれは,市民生活に大きな不便と不満をもたらしており,必要な補正予算を組み,市民生活の不安を解消すると同時に,除雪のレベルアップについてもしつかりした検討を加えるべきであります。また,工事が進められている流雪溝の早期完成と施設の拡張を強く要望します。  衛生局関係についてですが,空き墓地についてであります。市営の既成墓地には使用権を放棄した空き区画が相当数あることから,早い時期に公募により,市民の使用に供するよう強く要望します。  次に,交通局関係についてであります。昨年の12月議会において,バス事業の経営悪化にかかわり,将来民営化にするようなニュアンスにとられるような答弁があり,マスコミ等にも報道されたことはきわめて遺憾なことであり,東豊線延長の絡みの中で,抜本的にバス事業の見直しをするということであり,民営化等は許されないものであります。  また,昨年の補正予算の中で1億4,500万円を計上したのでありますが,4,500万円しか使わず,約1億円は不用となり,補正予算はきわめて異常な状態であり,補正予算とは何かという問題を残しているのであります。  さらに,東豊線延長線の総事業費1,086億4,000万円の内容についてでありますが,国の補助金制度の見直し,用地費の削減等,継続費の変動は明白であります。継続費の変更については慎重に行うことを訴えると同時に,労務費,材料費の値上げ等についてスライド制を導入すべきであります。  また,一昨年の自治省通知により,資産の有効利用を明確化した施行令が一部改正され,資産の積極的な有効活用を図られるようになったことを踏まえ,本市の交通局においても,具体的な方策を考慮し,収益の向上に努めるべきであります。  最後に,教育費についてでありますが,札幌市の給食行政は,他のすべての市町村から大きな評価を受けておりますものの,親子関係については,思い切った見直し基準を設けながら,親子給食を解消し,全校単独調理校に向けて努力すべきであります。  今回の見直しが残された中学校12校に完全給食を実施するという計画であり,それなりに賛意を表しますが,計画案作成に当たり,実際に学校給食に教育の一環として子供たちを指導している現場教師と何らの話し合いもなく立案されたことは,まさに行政サイドのご都合によるものであったことは,教育長もそれを認めたように,まことに遺憾であり,同時に,今回の見直しに該当する各学校の父母が忍びがたい感情に追い込まれたことに私は大きな理解を示すものであります。  今後の見直しに当たっては,単独調理へ進む過程において,十分配慮すべき問題点として指摘いたしておきます。  さて,具体的には,大型調理校は親子組み合わせをせず,少なくとも親子の最大食数は1,000食から七,八百食程度に抑えた見直しをするとともに,将来はすべてを単独調理校とするとともに,食器等の改善も含めて,食事環境の整備を計画的に実施するため,新たな5ヵ年計画にもこれらを明記すべきであることを強く要望して終わりますが,これまでのわが党所属委員が予算審議等に当たって触れられてきたことなどを,十分,行政執行に当たって取り入れられるよう申し上げまして終わりといたします。  ご清聴ありがとうございました。(発言する者あり)
    ○議長(吉野晃司君) 次に,柿崎 勲君。  (柿崎 勲君登壇) ◆柿崎勲君 私は,ただいまから,公明党議員団を代表して,本定例会に付議されました平成3年度各会計予算案及び関係の諸議案につきまして賛成の立場から,学校給食関係の陳情・請願につきましては一部不採択の立場から討論を行います。  今回提案されました平成3年度予算は,来たる4月に統一地方選挙が実施されることから骨格予算とされていますが,現在国を挙げて財政改革を強力に推進し,公債依存度の引き下げ等による公債残高の累増の抑制,財政の対応力の回復を図る方針の中にあって予算編成がなされたところであります。  そこで予算規模を見ますと,総額では昨年当初と同規模でありますが,今後の肉づけ予算を考えますと,積極的な予算編成であると評価できるのであります。  各会計につきまして概括的に申し上げますと,第1点として,骨格予算とはいえ,厳しい財政環境のもとて持続的な景気対策にも十分配慮して,それ相当の事業費を計上したことがうかがえるのであります。また,臨時事業費についても,継続事業を停滞させないように,早期発注を要するものについては計上されており,円滑的な行政運営の配慮がなされていると思うのであります。  第2点として,歳入予算において,国庫補助負担率が,平成3年度において暫定期間の終了に伴う見直しが行われ,61年度の水準まで復元されたものの,引き続き平成5年度までの暫定措置がなされ,平成3年度の本市の影響分は,臨時財政特例債として発行が予定されております。  第3点目として,5年計画の4年次目として,今回の当初予算で執行率が81%となり,その完全達成の見通しが見込まれるのであります。  次に,本定例会を通じてわが党の主張について触れたいと存じます。  まず,時計台の修復計画について評価するものの,工事中の配慮や,現在地にある意義についても積極的にPRをお願いしたいと存じます。芸術文化施設調査では,音楽ホールなどにあわせて,ぜひ演劇ホールについても調査対象にするよう要望いたします。  小学校のプールの未設置校のうち,設置困難とされている39校については,基準を見直し,早急に設置されるよう検討されてはいかがかと思います。また,学校のコンピューター導入に当たっては,十分に活用できるように,教師の研修あるいはソフトの互換性に配慮されるよう要望します。  消防関係では,何といっても人命の尊重を第一とする施策の強化が望まれます。救命率を向上させるためのドクターカー制度の導入,救急救命士制度の新設,救急隊員の応急処置範囲の拡大等の検討がされております。これに対する本市の積極的対応を評価するものでありますが,一日も早い体制の整備を要望するものであります。  個性ある潤いのまちづくりとして,河川敷を利用した景観対策,特に創成川の堤防への植栽について,関係機関と協力してその実現にご努力を願いたいと存じます。  ことしの記録的な豪雪に対する雪対策の市民要望は一段と強くなっております。下水道施設あるいは処理水の熱利用による融雪・流雪対策は,今後に大きな期待を寄せる対策であります。特に,冬季間遊休となる雨水貯水管を利用する計画は画期的なものであり,市民の期待が高まっておりますので,拡大に向けて検討されるべきと考えます。  また,わが会派の代表質問でも述べたとおり,板垣市長の20年間の福祉施策の取り組みは,だれもが評価するところであり,本年度予算案でも,高齢化社会を見据えた地域福祉や在宅福祉の充実などに積極的な取り組みが見られるところであります。  さらに,身障者の施設でも,重度の方のためのケア付住宅の運営費や,介護料の援助などが計上されており,これまでわが党が要望してきたことが具体化されてきたところでありますが,昭和56年につくられた札幌市福祉の街づくり要綱も10年を経過してきたところであり,そろそろ見直しの時期に来ていると存じます。条例化することなども考えて,民間施設への協力等もより積極的に進めるべきであると思います。  さらに,精神薄弱者が自立のための訓練を受けられるような施設整備や援護施策を強く要望するものであります。  このほか,市民生活にかかわりの深い中央保健所及び健康づくりセンター建設のための実施設計,飲用食品の衛生対策費が計上され,さらには,市営住宅建設や大規模公園整備など,早期発注により市民利用が一日でも早くという点に心配りがされていることは評価できるものであります。  また,経済振興策として,産業活性化推進事業や地場製品開発賞,人材育成のための北海道ソフトウェアセンターへの出資など,前向きな取り組みが見られるところであります。しかし,大店法の規制緩和により,中小商店経営者が不安を持っていることも事実であります。大型店と共存できるよう,具体的支援策を講じられるように切に要望いたしておきたいと存じます。  一方,国民健康保険会計は,2年度の累積赤字見込額が約211億円と相も変わらず厳しい財政状況にあります。そうした状況下で,1世帯平均保険料を前年度と同額に据え置いたこと,収入金額が180万円から420万円といういわゆる中間世帯層の保険料を減額することは,医療費の高い伸び率の中にあって,その努力は認めるものであります。しかし,高齢化に伴う医療費の増大や制度改正による影響など,構造的な要因が財政逼迫を招いているわけですから,抜本的な制度改正を国に対しさらに強く働きかけることが必要であります。  また,高速電車事業会計もまた,1,475億円もの累積欠損金見込みということでありますが,地下鉄は雪国にとって貴重な市民の足であります。経費節減など内部での経営努力はもちろんですが,乗車人員をふやすために,全庁的に真剣な取り組みを強く要望いたします。  他の企業会計についても,一層の合理化・効率化を図り,財政基盤の確立に努力されるようお願いをしておきたいと存じます。  以上,予算関連について述べてまいりましたが,ここで改めて評価をし,賛成の意を表します。  次に,学校給食関係の陳情・請願ですが,給食関係者の長年の努力により,いままでは,さほど問題が表面化することなく学校給食が実施されてきたところであります。いま,限られた期間で全校の完全給食を実施するためには,膨大な経費と急激な職員定数の増加が必要であり,良識ある市民の立場からすると理解を得がたいものであると思うのであります。したがいまして,学校給食事業総体の中で,見直しによって効果的な運営を図っていくことは避けられないものと認識せざるを得ません。それにしても,教育に関する問題は,あくまで慎重に,相手側の話をよく聞き,拙速にならぬよう,今後の対応を望むものであります。  わが党としては,検討を重ねた上で,中学校の完全給食関係の陳情・請願9件については採択とし,残る小学校単独校方式の給食に関する陳情・請願5件については不採択もやむを得ないものと思うのであります。  最後に,本定例会におけるわが党の議員の提言,要望等についても前向きに検討されることを希望し,討論を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,八田信之君。  (八田信之君登壇) ◆八田信之君 私は,ただいまから,自民クラブ議員会を代表いたして,平成3年度予算並びに関連諸議案には賛成する立場から,また,学校給食に関する陳情・請願のうち,中学校の完全給食早期実現に関する9件については採択,小学校単独方式についての5件については不採択の立場から,それぞれ討論を行います。  まず初めに,予算案を財政の面からその概要を見ますと,平成3年度は,4年前の昭和62年度と同じ骨格予算であり,その総額は,前年度の当初予算とほぼ同額の1兆1,105億円余となっております。  前年度と比較した各会計の伸びは,一般会計で5.3%の減,特別会計で5.4%の増,企業会計で7.3%の増,総体では0.1%の減となっているところであります。  また,一般会計では,経常費が5.9%増,臨時費が18.6%の減,合計では5.3%の減となっております。そこで,この予算の中身を少し見てまいります。  まず国際化施策としては,第5回のモントリオールでの北方都市会議や第2回の札幌カップ国際スケート大会を初め,ノボシビルスク市との少年交流事業が新規に加わり,これまでのポートランド市やシンガポールとの交流事業とあわせて,一段と国際交流事業が活発化するものと思われます。  また,情報化施策では,行政情報システムや財務会計,税務,印鑑登録のオンラインシステムなど,行政の近代化により市民サービスの向上が図られます。  教育・文化関係では,小中学校2校の新設,8校の増築などのほか,高等養護学校の改築調査費が計上されたのを初め,継続して芸術の森の建設,PMFの開催費補助,芸術文化ホール建設構想の策定など,文化面での充実施策が大きく盛り込まれており,わが会派の要望が具体的施策として登場してきたことを大いに評価するものであります。  福祉施策では,厚別区老人福祉センターの実施設計,在宅介護支援センター運営援助,真心電話訪問事業など,新規事業や既存施設の充実が図られております。また,肢体不自由児通園施設につきましては,一層の拡充を強く求めていきたいと存じます。  産業面では,2年度に引き続き北海道ソフトウェアセンターへの出資といった,高度な技術を持つソフトエンジニアの育成に努める一方,中小企業の資金融資の拡充,タマネギ産地整備といった農業振興にも配慮されているところであります。  また,市民の健康を守るための中央保健所と健康づくりセンターの実施設計を初め,新市立病院の移転新築は,近代的な健康管理機能の普及や,最新医療システムによる治療や救急医療の拠点として,その完成が待たれるものであります。こうした近代化施設につきましては,防災体制も万全であるとは思いますが,避難防災体制にいま一度,入念なチェックをお願いしておきたいと存じます。  ごくかいつまんで骨格予算の中身を評価してまいりましたが,今後の肉づけ予算も予測いたしますと,相当の予算規模になることが予想されることから,この骨格予算に全面的に賛意を表する次第であります。  また,要望になりますが,国保会計の累積赤字見込額は約211億円と,その見通しに明るさが見えません。国に対し,抜本的な制度改正や補助制度の見直しなどを強く働きかけるために,わが会派としてもこれに全力を挙げて取り組む所存であります。市としては,保険料の収納に一層の努力を願うものであります。  地下鉄もまた,膨大な累積赤字を抱えているわけでありますが,市民の利便と本市の限りない発展を望む時,さらなる地下鉄の延長にご努力をいただきたいと思うのであります。  最後に,学校給食に関する請願・陳情のうち,中学校の完全給食の早期実現については,長年の懸案でもあり,市当局もその実現に向けて努力を重ねているところでありますので,その採択に賛意を表する次第であります。  一方,中学校の完全給食を実施するためには,一定程度の見直しはやむを得ない措置であり,小学校の単独校方式存続を求める陳情・請願については不採択とするものであります。  以上で討論を終えますが,今定例会を通してわが会派の議員が提案したことにつきましても,十分検討されるよう要望して討論を終わります。(拍手) ○議長(吉野晃司君) 次に,荒川尚次君。  (荒川尚次君登壇) ◆荒川尚次君 私は,ただいまから,日本共産党を代表し,本定例会に付議された案件中,議案第1号 札幌市一般会計予算,議案第6号 国民健康保険会計予算,議案第12号公債会計予算及び議案第22号 国民健康保険条例の一部を改正する条例案,並びに議案第19号 札幌市職員定数条例の一部を改正する条例案,以上議案5件に反対し,残余の議案19件に賛成するとともに,学校給食に関する請願・陳情14件の採択を主張する立場から,簡潔に討論いたします。  わが党は,新年度予算案の審議に当たって,5期20年にわたる板垣市政が市民にとってどうであったか,さまざまな角度から分析しつつ,代表質問を初め委員会質問においても,その総括を進める立場で今議会に取り組んでまいりました。  しかし,あくまでも非核平和都市宣言を否定し,自衛隊基地撤去の要求を拒み続け,平和の問題で後ろ向きの姿勢をとり続ける板垣市長は,暮らしの問題でも,消費税を容認し,17年連続の国保料値上げや,評価替え強行による固定資産税などの増税を押しつけ,4年に1度の公共料金値上げパターンを当然視する一方で,国の補助金カットや国保における不当なペナルティーを受け入れ,大企業優遇の補助金の廃止を拒否し,他方,1,200億円を超える基金を取り崩して市民福祉に活用すべきとの市民の声にはこたえようとしないのであります。  一言で言えば,政府の言いなり,大企業優遇,市民不在の姿勢であります。  いま地方自治体が本来の自治の気概に立ってなすべきは,中央政府の悪政と闘って住民を守る防波堤の役割ではないでしょうか。まさにいま,市政革新の時であります。  さて,まず,わが党が一般会計予算案に反対する理由は,第1に,評価替えに伴う固定資産税,都市計画税の増税の問題であります。  大企業などによる財テクとしての土地買占め,土地転がしが進む中で土地投機が引き起こされてきた中,3年ごとの今回の固定資産税評価替えは,住宅用や営業用のわずかな不動産を所有する市民にとっても,税負担の増大となってはね返るものであり,わが党は昨年来,このような異常な時期においては,佐藤内閣当時に前例もある評価替えの中止をすべきと強く主張するとともに,都市計画税においても,東京都のような小規模住宅地等に対する不均一課税を実施することによって,市民負担の軽減を図るべきと主張してまいりましたが,市長は,市民負担はさほどではないと評価替えを強行し,都市計画税における負担軽減措置を拒否したものであり,きわめて遺憾であります。  次に,共働き家庭の負担をさらに増大させる保育料値上げを,選挙後にも行うことを示唆する市長並びに理事者の答弁はまことに遺憾であります。  次に,ずさんな計画と運営によって90億円も赤字を出した道の食の祭典の尻ぬぐいとして,本市が20億円もの無利子貸付を新年度も予算化することに,わが党は強く反対するものであります。  次に,経済費にかかわる先端産業立地促進補助金についてでありますが,今年度,本州大手の富士通に5,200万円の補助金,そして道からも6,600万円の補助金が払われたものでありますが,新年度も松下に1,600万円の補助金を支払おうとする予算になっているのであります。  地元中小企業の保護育成をないがしろにする一方で,このような大企業への多額の補助金には反対であります。  また,サッポロビールが中央区北2条東4丁目付近の4ヘクタールもの自社敷地を使って行う再開発事業,すなわちレストラン,ホテル,デパート,遊技場など,営利目的の一大プロジェクトに本市が国・道の補助金と合わせて10億円を補助しようと,新年度分6,600万円を予算化していることは,大企業に対する優遇措置として,容認し得ないところであります。  次に,国民健康保険についてでありますが,わが党は常々,負担の限界を超えた高い国保料と指摘してきたところであり,強い市民の批判と要求もある中で,今年度に続いて国保料総体を据え置く措置がとられましたものの,一般会計からの繰り入れのうち,保険料軽減費が元年度に比較し6億円,あるいは今年度に比して4億円も削減することにより,均等割の2,000円,平等割の510円アップなど,より一層,低所得層に負担増を強いるとともに,最高限度額を41万円から42万円に引き上げることにより,限度額世帯の負担増を図るものとなっております。わが党がこのような改悪を認め得ないことは当然であります。  今回,一応の据え置きの措置がとられたとしても,大都市の中で最も高い国保料であること,依然として加入者にとっては限界を超えた国保料である状況には,変わりがありません。  わが党は,「国保料につぶされる」「とうてい払えない」など悲鳴が聞こえている状況のもとで,高い国保料引き下げのため,国に対して国庫負担をもとに戻すなどの抜本改善を強く求めてきたところであります。  ところが,この間,国庫負担が不当にも大幅に削減され,行革前の56年度と新年度予算とを比較しますと,国庫負担率は61.98%から新年度は29.91%に大幅に削減されるのであります。  わが党は,改めて国に国庫負担を元に戻すなどの抜本的改善を強く求めるとともに,道費補助の大幅拡大及び一般会計からの繰り入れをふやし,国保料引き下げを図るべきことを強調しながら,国保会計予算とこれにかかわる条例改定に反対するものであります。  次に,教育費であります。  予算中に新学習指導要領に基づく初任者研修の経費が3億3,800万円計上され,小中学校に加えて,市立高校でも新年度から本格実施しようとしているのでありますが,これは国民合意も法的根拠もないまま,「日の丸」「君が代」を国旗・国歌として学校現場に押しつけ,教育の国家統制を強化する一方で,エリートづくりと差別選別の教育,さらには詰め込み教育の強化をねらったものであり,文部省に追随する本市の姿勢はまことに遺憾であり,これでは,子供たちの豊かな成長や民主的な教育の推進を求める父母や教師の願いに背くものであると,重ねて指摘するものであります。  加えて,予算委員会での教育長答弁をめぐって粉糾した,市の補助団体である札幌市私立幼稚園連合会及び札幌市私立幼稚園PTA連合会が,特定の市長候補や,道議・市議候補を推薦し,そのための活動を機関紙で呼びかけるなどは言語道断であり,翌日の委員会において訂正が行われたとはいえ,これを容認するかのごとき教育長答弁がなされたことはきわめて遺憾であり,今後の厳正な対処を強く要求するものであります。  最後に,今議会での焦点ともなった学校給食の問題についてであります。  市民の強い要求にこたえ,本市議会の意向も踏まえ,残されていた中学校の完全給食について,この4月に実施が決まっている5校に加え,今回の予算で6校分が見込まれ,肉づけ予算で校舎改築とあわせての措置が予定されている1校を含めて100%実施が明確になったことは,長年学校給食の完全実施を主張してきたわが党としても評価できるものであります。  しかし,一方で市教委は,昨年秋,これと全く関係のない小学校での経費節減を打ち出し,来年度以降3ヵ年で,小学校16校,単独調理校から親子給食校に切りかえる改悪案を提起し,関係父母や職員の強い反対の中,今回の予算で中央区の山鼻小,幌南小,曙小,創成小,北区の幌北小,北九条小,豊平区の豊平小,白石区の東橋小の8校,4組の親子体制に移行させるとして,栄養士4人,調理員10人の削減を盛り込んだのであります。  このことは,議案第19号の職員定数条例にも反映しております。わが党は,本市議会が57年,全会一致で学校給食子学校の解消に関する陳情を採択して確認した親子方式から単独自校方式への移行の方針に逆行する,このような改悪案を許さない立場で文教委員会で対応したのを初め,昨年12月議会の代表質問,予算編成に当たっての独自の申し入れ,そして今議会の代表質問と予算委員会で,子供不在の改悪がいかに不当なものであるか,父母市民の願いに反するものであるか,理を尽くして明らかにしてきたのでありますが,最後まで撤回の意思を示さないばかりか,議会にげたを預けた札幌市教育委員会の姿勢は,きわめて遺憾であります。  この際,本市議会は,みずから決めてきた子学校解消の方針を堅持し,これと矛盾する改悪提案の撤回を求める立場で予算案を否決し,現行目校方式の単独給食を維持してほしいとの父母・市民の強い願いを込めた5件の請願・陳情の採択を行うべきであります。なお,今回の予算議会に急遽提出された札教組,地区労からの2件の陳情は,大規模親子給食校の見直しを主張するものでありますが,これは,現に大規模親子給食がまかり通っている中で,この改善を求めるものである一方,子学校の解消,すなわち親子給食を否定し,単独自校方式の給食を志向した57年の陳情の立場を薄める意味を持つものであるとの指摘もなされていることを付言しておきます。  なお,わが党が議案第12号の平成3年度札幌市公債会計予算に反対する理由は,わが党が,政府自民党の大企業本位の民活路線に基づくまちづくり推進事業として反対した地域総合整備財団出捐金の元利償還にかかわることによるものであります。  以上で討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長(吉野晃司君) 次に,福士 勝君。  (福士 勝君登壇・拍手) ◆福士勝君 私は,ただいまから,民社クラブを代表して,本定例会に提案されております平成3年度各会計予算案並びに関係諸議案については賛成の立場から,また中学校における完全給食の早期実現にかかわる請願・陳情9件については不採択の立場から,また小学校単独校方式給食についての請願・陳情5件については不採択の立場から,その理由をごく簡潔に申し述べ,要望を含め,討論を行います。  3年度予算案についてごく概括的に見ますと,骨格予算であることから,一般会計の予算規模は前年度比5.3%の減とはなったものの,臨時費のうち道路や公園などの公共事業は約60%を計上しているほか,継続的な事業や日常生活との関連,あるいは社会福祉の施策の中でも,早期実施に必要な事業などはおおむね盛り込まれております。  その結果,特別会計・企業会計を含めた予算総額は前年度比の0.1%減,1兆1,106億円となり,ほぼ平成2年度と同額となっているのであります。  なお,歳入の大宗をなす市税収入は,わが国を取り巻く国際情勢の悪化や全国的な景気の減速化,さらには減税などの影響により大幅な増収が期待できないことから,前年度比4.0%増の2,602億円にとどまってはいるものの,一方で肉づけ予算の財源として,地方交付税や国庫支出金の一部を留保するほか,厳しい財政状況にもかかわらず,市長の積極的な姿勢と市民生活への配慮が見られるなど,総じて新年度予算は,骨格予算であるとはいえ,財政面と事業推進の面から見ても十分評価できるものであります。  なお,小学校における単独校方式給食にかかわる請願・陳情合わせて5件については,いまだ完全給食を受けていない生徒が中学校で12校,約1万2,000人もいるという実情にあり,まずこの解消を優先すべきであるとの立場から,これを採択することに反対するものであります。  また,今後の要望事項として特に申し上げたいことは,札幌市における行政組織の柔軟性の確保と企画調整機能及び区役所機能の強化についてであります。  21世紀に向けて,札幌がより一層発展していくためには,何よりも市政運営の土台である行政組織がしっかりしていなければならないのであります。政策を立案する企画機能や局間の調整機能を強化し,さらには区役所における企画立案体制の確立や権限の強化について,これらの早期実現を特に要望しておきます。  また,本市の小中学校で実施しているスキー学習については,その用具の準備にかかる費用負担が大き過ぎるとの声が父兄の中に高まっております。学習用具は学校側で整えるとの基本姿勢に立って,父兄等からの寄贈によるリサイクル運動の展開,モデル校選定と予算化等,抜本対策に市教委が取り組むことを要望しておきます。  次に,交通事業については,昭和48年度の財政再建団体への転落時を上回る経営の危機を迎えているのでありますから,この際,経営監査の専門機関である第三者の監査法人に経営診断をしてもらうなど,多角的な検討を行い,民間が用いる手法なども駆使し,早急に抜本的な対策を講じる時期に来ているのであります。  また,国民健康保険会計につきましても,構造的な赤字の状態の中で1世帯当たりの平均保険料を据え置いたことは,福祉的見地から高く評価するものの,交通事業と同様,全市的な懸案事項として全庁挙げて速やかに取り組まれますよう強く要望しておきます。  以上申し述べまして,民社クラブといたしまして,市長提案にかかわるすべての議案には賛成,また中学校完全給食に関する請願・陳情9件については採択するものとし,小学校における単独校方式給食にかかわる請願・陳情5件については,不採択とする立場を明らかにして,私の討論を終わります。(拍手) ○議長(吉野晃司君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,請願第78号及び第80号の請願2件,並びに陳情第342号,第353号及び第367号の陳情3件を一括問題といたします。  請願2件及び陳情3件を採択することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(吉野晃司君) 起立少数であります。よって,請願2件及び陳情3件は不採択と決定されました。 ○議長(吉野晃司君) 次に,議案第1号を問題といたします。  本件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(吉野晃司君) 起立多数であります。よって,議案第1号は可決されました。 ○議長(吉野晃司君) 次に,議案第6号,第12号,第19号及び第22号の議案4件を一括問題といたします。  議案4件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(吉野晃司君) 起立多数であります。よって,議案4件は可決されました。
     次に,議案第2号から第5号まで,第7号から第11号まで,第13号から第18号まで,第20号,第21号,第23号及び第24号の議案19件,並びに請願第21号,第40号,第44号,第58号,第62号及び第71号の請願6件,並びに陳情第105号,第370号,及び第371号の陳情3件を一括問題といたします。  議案19件を可決することに,請願6件及び陳情3件を採択することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案19件は可決することに,請願6件及び陳情3件は採択することに決定されました。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) ここで,日程に追加いたしまして,意見書案第2号 日朝国交正常化の早期実現に関する意見書を議題といたします。  本件は,全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  本件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第2号は可決されました。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) 次に,日程第2,議案第40号を議題といたします。  この場合,議案第41号を日程に追加し,以上2件を一括議題といたします。  いずれも市長の提出によるものであります。  提案説明を求めます。板垣市長。  (市長板垣武四君登壇) ◎市長(板垣武四君) ただいま上程をされました議案2件につきまして,提案の趣旨と概要をご説明申し上げます。  まず,議案第40号は,固定資産評価審査委員会委員選任に関する件でございます。  本委員会の土地,家屋部会に属する委員でございます藪崎久夫氏は,来たる3月31日をもって任期満了となりますので,引き続き同氏を選任することを適当と認め,議会の同意を得るため,本案を提出したものでございます。  藪崎久夫氏は,昭和42年12月に不動産鑑定士の登録をされ,現在は,社団法人日本不動産鑑定協会北海道会会長等をされており,昭和63年4月から本市固定資産評価審査委員会委員に就任されている方でございまして,固定資産評価に関する専門的知識に長じておられ,本委員会委員として適任と考えるものでございます。  次に,議案第41号 平成2年度札幌市一般会計補正予算は,除雪に要する経費15億円を追加するものでございます。  この冬は,1月の中旬までは,ほぼ平年並みの降雪状況でございましたが,その後連日のように大雪に見舞われ,2月末の降雪量累計は563センチメートルと,過去5ヵ年の平均降雪量を150センチメートルも上回るものとなっているところでございます。  また,この大雪に加えまして,2月中旬以降の寒気により,自然融雪が進まず,積雪量は一時116センチメートルにも達するなど,除排雪作業量は予想を大きく上回る結果となっているところでございます。  このため,市民生活に支障を来たさないよう,万全の除雪体制を講じているところでございますが,現在の状況から判断いたしますと,予算の不足が見込まれますことから,所要の経費を追加するものでございます。  以上で,ただいま上程をされました各議案の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長(吉野晃司君) まず,議案第40号について質疑を行います。  質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。  本件に同意することに,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第40号は同意されました。  次に,議案第41号について質疑を行います。  質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 質疑なしと認めます。  (朝川利雄君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長(吉野晃司君) 朝川利雄君。 ◆朝川利雄君 委員会付託の動議を提出いたします。  すなわち,ただいま議題とされております議案第41号を建設委員会に付託をすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ただいまの朝川議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することに,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第41号は建設委員会に付託されました。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) ここで,委員会審査等のため,暫時休憩いたします。   ――――――――─―――――――      休 憩 午後2時49分      再 開 午後3時22分   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) これより,休憩前に引き続き会議を開きます。  日程第2,議案第41号の議事の続行であります。  委員長報告を求めます。建設委員長 山田信市郎君。  (山田信市郎君登壇) ◎山田信市郎君 建設委員会に付託されました議案第41号 平成2年度札幌市一般会計補正予算(第6号)について,その審査結果をご報告いたします。  本件は,除雪に要する経費を追加するものでありますが,主なる質疑として,中通りのわだち解消及び中通りと幹線の交差点排雪を早急に行うべきと思うがどうか。3月1日からスパイクタイヤの使用規制期間となったが,依然として装着率が高いと思われることから,より積極的な脱スパイクのPRを行うべきではないか,等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,全会一致,可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) ただいまの委員長報告に対し,質疑はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。  議案第41号を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第41号は可決されました。 ○議長(吉野晃司君) 最後にお諮りします。  各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ――――――――─―――――――                 閉会中継続審査申出一覧表  (平成3.定1) ┌────┬─────────────────┬─────────────────┐ │委員会名│    請      願     │    陳       情    │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │    │ 第 16 号 〜 第 19 号  第 69 号 │ 第 10 号  第 16 号  第 50 号 │ │    │ 第 73 号  第 74 号  第 82 号 │ 第 54 号  第 57 号  第100 号 │ │    │                 │ 第108 号  第123 号       │ │    │                 │ 第132 号 〜 第134 号       │ │総  務│                 │ 第170 号 〜 第172 号  第200 号 │ │    │                 │ 第203 号  第207 号  第226 号 │ │    │                 │ 第230 号  第233 号       │ │    │                 │ 第241 号 〜 第243 号  第248 号 │ │    │                 │ 第258 号  第260 号       │ │    │                 │ 第262 号 〜 第338 号  第344 号 │ │    │                 │ 第351 号  第354 号  第358 号 │ │    │                 │ 第361 号 〜 第366 号       │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │    │ 第 61 号  第 75 号  第 81 号 │ 第104 号  第159 号  第175 号 │ │文  教│                  │ 第204 号  第245 号  第246 号 │ │    │                 │ 第254 号  第257 号  第359 号 │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │環境消防│                 │ 第176 号  第180 号       │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │    │ 第 28 号  第 54 号  第 55 号 │ 第 20 号  第 28 号  第 52 号 │ │    │ 第 72 号  第 76 号       │ 第 53 号  第 55 号  第 56 号 │ │    │                 │ 第 71 号  第110 号  第166 号 │ │厚  生│                 │ 第214 号  第217 号  第220 号 │ │    │                 │ 第228 号  第229 号  第231 号 │ │    │                 │ 第232 号  第247 号  第251 号 │ │    │                 │ 第347 号  第350 号  第352 号 │
    │    │                 │ 第360 号  第368 号       │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │建  設│ 第 77 号             │ 第 8 号  第113 号  第135 号 │ │    │                 │ 第136 号  第153 号  第158 号 │ │    │                 │ 第167 号  第185 号  第199 号 │ │    │                 │ 第252 号  第341 号       │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │経  済│ 第 53 号             │                 │ │公営企業│                 │                 │ ├────┼─────────────────┼─────────────────┤ │交  通│                 │ 第224 号             │ │問 題 等│                 │                 │ └────┴─────────────────┴─────────────────┘   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) 以上で,本定例会に付議の案件はすべて議了いたしました。  ここで,市長から各位にごあいさつしたい旨の申し出があります。板垣市長。  (市長板垣武四君登壇・拍手) ◎市長(板垣武四君) 私の市長としての最後の定例市議会の本会議の終了に当たりまして,一言ごあいさつを申し述べさせていただきます。  ただいま,ご提案を申し上げました全議案につきまして,すべて原案のとおりご決定をいただきまして,まことにありがとうございます。  私は,5月1日をもって退任をいたしますが,会期中に議員の皆様からちょうだいをした貴重なご意見,ご要望を十分に受けとめ,残された者がそれぞれ執行に万全を期してくれるものと確信をいたしております。  顧みますと,私は昭和21年に市に奉職いたしまして以来,札幌の歴史の3分の1以上にわたる45年の間,とりわけ助役として15年勤務の後,市長就任から20年間,市のまちづくりのために全力を挙げて仕事をさせていただけたと,このように存じております。  私は,戦後の荒廃の中で,ふるさとの復興のために自分の一生を捧げたいと,そんな思いを胸に帰省をいたしまして,この札幌市に勤務をしたのでございます。そして,今日に至りますまでの間には,あるいは他の仕事へのお誘い等もございましたが,私は自分の信念に沿って,ひたすらこの道を選び,歩んでまいりました。いま退任を控えて,本当に悔いのない勤務をやり終えさせていただいたと,こういう気持ちでいっぱいでございます。  私の在任中,もしいささかでも札幌の発展成長がうかがえるとするならば,それは,斎藤議長さん,松宮議長さん,そして現在の吉野議長さんに至るまでの歴代の議長さんを初め多くの議員の皆さんが,私に心からなるご厚意を寄せて対処していただいたからにほかなりません。ここに改めて深く感謝を申し上げたいと存じます。  さらにはまた,私に惜しみないご支援を送ってくださいました市民団体,あるいは市民の皆様にも,この場をおかりして,心からの感謝を申し述べたいと存じます。  そうした皆さんのご協力,ご支援をいただいて,昭和47年の札幌冬季オリンピックを初め,たくさんの事業に取り組んで市政のかじ取りをさせていただきましたことの思い出が,いま走馬燈のように次から次へと浮かんでまいります。私の至らなさから,数々のご不満,ご無礼もあったであろうことを反省をしながら,それにもかかわりませず,ご寛容に,私の至らない点をお許しくださいまして,ご協力をいただき,今日の札幌がありますことは,望外の喜びであり,感謝にたえません。心からお礼を申し上げます。  皆様の中には今期で引退なさる方もおられますけれども,なお多くの方々は次を期しておられることであり,ぜひ栄冠をかち取って,21世紀に向けて,ますます前進を続けるであろう本市のためにご尽力されますことを心からご祈念を申し上げます。  最後に,再度,これまで私に寄せていただきましたご厚情,ご高配に対しまして心からお礼を申し上げまして,私の退任のごあいさつにさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(吉野晃司君) ただいま,この札幌市をこよなく愛し,本市発展のために一身を賭して尽くしてこられました板垣市長より,心のこもったごあいさつをいただきました。  各位ご承知のとおり,今定例会は,今後特に緊急を要する事件のない限り,私たち議員にとりましても任期最後の議会となりますことから,この場合,私からも一言ごあいさつを申し上げたいと存じます。  顧みますと,昭和62年5月,各位とともに市政に参画いたしまして以来,市民が心からこの街に住み続けたいと思う,そのようなまちづくりを目指し,不断の努力を重ねてまいりました。その間,札幌市は創建120年を迎え,市政執行の指針となる基本構想を議決し,これに立脚した長期総合計画を策定することにより21世紀への展望を明らかにしてまいりました。また,拡大を続ける市勢の進展に応じて,新たに厚別区,手稲区を誕生させるとともに,ソ連ノボシビルスク市と姉妹都市の提携を結び,国際交流事業の一層の充実をなし得ましたことは,その他,数々の事業の前進とあわせて,札幌市議会議員としてまことに誇りに思うところでございます。  しかしながら,札幌市議会第18代議長,さらには北海道市議会議長会会長,全国市議会議長会相談役等の要職を歴任されました山田長吉君が,一昨年の12月,卒然として私たちに別れを告げ,不帰の旅に立たれましたことは,故人が私たち議会人の亀鑑でありましただけに,返す返す残念で哀惜の念にたえません。改めて,心からご冥福をお祈りいたします。  この4年間,議長として不肖私に対し,ご支援,ご協力を賜りました滝沢・工藤両副議長を初め,議員並びに理事者各位のご厚情に対しまして,衷心より感謝申し上げる次第でございます。  議員各位におかれましては,来たる4月の統一選挙に見事当選の栄誉をかち取られ,この議場で再びお会いできることを心から念願いたしますとともに,今期をもって勇退されます吉田一郎君,宮川新市君,山本長和君,朝川利雄君,磯野開丈君,須合一雄君におかれましては,長い間本当にご苦労さまでございました。心からおねぎらいを申し上げます。そして,皆様のご功績に対しまして深く敬意を表しますとともに,今後とも本市の発展のためお力添えを賜りますようお願いを申し上げます。  なお,吉田一郎君と小田信孝君は病気療養のため,本日の会議を欠席されておりますが,お2人の一日も早いご快癒をお祈り申し上げます。  また,先ほど丁重なるごあいさつをいただきました板垣市長におかれましては,昭和46年に就任されて以来,そのすぐれた行政手腕をもって市政に尽力され,本市議会とともに活力あふれるまちづくりを先導してこられました。  札幌オリンピックの開催,あるいは指定都市への移行と始めての分区なと,本市の1世紀余の歴史の中でも特筆されるべき数多くの事業の推進に情熱を傾け,札幌市を今日見るように国際社会の中へ船出させた板垣市長が,今任期をもって退任されるに当たり,市長の長年にわたるご労苦に対し,心から深甚なる敬意を表するものであります。  どうか板垣市長には,職を去られましても,健康に一層のご留意をいただいて,いつまでもご健勝でお過ごしくださいますようご祈念申し上げる次第でございます。  以上で,私からの閉会のごあいさつといたします。   ――――――――─――――――― ○議長(吉野晃司君) これをもって,平成3年第1回札幌市議会定例会を閉会いたします。(拍手)   ――――――――─―――――――      閉 会 午後3時35分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長           吉  野  晃  司  署名議員           猪  熊  輝  夫  署名議員           千  葉  英  守...