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平成 2年第 3回定例会−09月27日-01号
平成 2年第 3回定例会−09月27日-目次

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  1. 札幌市議会 1990-09-27
    平成 2年第 3回定例会−09月27日-01号


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    平成 2年第 3回定例会−09月27日-01号平成 2年第 3回定例会               平成2年   第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 (第 1 号)             平成2年9月27日(木曜日)午後1時開会   ――――――――─――――――― 〇議事日程(第1号) 第1 会期の件 第2 議案第1号から第14号まで(市長提出)   ――――――――─――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 会期の件 日程第2 議案第1号 平成年度札幌市各会計歳入歳出決算認定の件  議案第2号 平成年度札幌病院事業会計決算認定の件  議案第3号 平成年度札幌中央卸売市場事業会計決算認定の件  議案第4号 平成年度札幌交通事業会計決算認定の件  議案第5号 平成年度札幌高速電車事業会計決算認定の件
     議案第6号 平成年度札幌水道事業会計決算認定の件  議案第7号 平成年度札幌下水道事業会計決算認定の件  議案第8号 平成年度札幌一般会計補正予算(第2号)  議案第9号 平成年度札幌公債会計補正予算(第2号)  議案第10号 札幌恩給条例等の一部を改正する条例案  議案第11号 札幌開拓婦人ホーム条例を廃止する条例案  議案第12号 札幌児童会館条例の一部を改正する条例案  議案第13号 財産の処分の件(工業団地用地)  議案第14号 市道の認定及び変更の件 追加日程 議案第15号 札幌市議会会議規則の一部を改正する規則案   ――――――――─――――――― 〇出席議員(68人) 議   長      吉 野 晃 司 君 副 議 長      工 藤   勲 君 議   員      宮 本 吉 人 君 議   員      武 市 憲 一 君 議   員      大 越 誠 幸 君 議   員      高 橋 忠 明 君 議   員      猪 熊 輝 夫 君 議   員      西 村 茂 樹 君 議   員      長 内 順 一 君 議   員      柿 崎   勲 君 議   員      春 原 良 雄 君 議   員      関 口 英 一 君 議   員      千 葉 英 守 君 議   員      飯 坂 宗 子 君 議   員      福 士   勝 君 議   員      松 浦   忠 君 議   員      常 本 省 三 君 議   員      佐 藤 美智夫 君 議   員      佐 藤 寿 雄 君 議   員      室 橋 一 郎 君 議   員      川口谷   正 君 議   員      加 藤   斉 君 議   員      南   二 郎 君 議   員      吉 田 哲 男 君 議   員      小 田 信 孝 君 議   員      丹 野   勝 君 議   員      森   健 次 君 議   員      村 山 優 治 君 議   員      生 駒 正 尚 君 議   員      田 中 昭 男 君 議   員      柴 田 薫 心 君 議   員      山 田 信市郎 君 議   員      青 木   護 君 議   員      富 田 新 一 君 議   員      澤 木 繁 成 君 議   員      伊与部 敏 雄 君 議   員      水 由 正 美 君 議   員      赤 田   司 君 議   員      本 舘 嘉 三 君 議   員      唯   博 幸 君 議   員      小 谷 俵 藏 君 議   員      八 田 信 之 君 議   員      小 川 勝 美 君 議   員      見 延 順 章 君 議   員      加 藤 隆 司 君 議   員      田 畑 光 雄 君 議   員      朝 川 利 雄 君 議   員      野 間 義 男 君 議   員      湊 谷   隆 君 議   員      宮 口 健太郎 君 議   員      政 氏   雅 君 議   員      常 見 寿 夫 君 議   員      磯 野 開 丈 君 議   員      長 岡 武 夫 君 議   員      斎 藤 忠 治 君 議   員      荒 川 尚 次 君 議   員      越 智 健 一 君 議   員      宮 川 新 市 君 議   員      岡 本 修 造 君 議   員      滝 沢   隆 君 議   員      山 崎 七 郎 君 議   員      藤 田 雅 弘 君 議   員      山 本 長 和 君 議   員      田 畔   満 君 議   員      吉 田 一 郎 君 議   員      高 橋 重 人 君 議   員      菊 田 勝 雄 君 議   員      菅 井   盈 君   ――――――――─――――――― 〇欠席議員(1人) 議   員      須 合 一 雄 君   ――――――――─――――――― 〇説明員 市長         板 垣 武 四 君 助役         勝 田 義 孝 君 助役         杉 本   拓 君 助役         木 戸 喜一郎 君 収入役        藤 井 憲 次 君 交通事業管理者交通局長長 部 幸 一 君 水道事業管理者水道局長出木岡 謙 三 君 総務局長       伊 藤 義 昭 君 企画調整局長     藤 田 幸 宏 君 財政局長       高 田   恒 君 市民局長       本 間   雄 君 民生局長       石 原 弘 之 君 衛生局長       河 崎 快 二 君 環境局長       柴 田 浩 英 君 経済局長       田 中 良 明 君
    建設局長       魚 住 昌 也 君 下水道局長      渡 辺 信 仁 君 建築局長       関 谷 幸 正 君 市立札幌病院長    竹 田   保 君 消防局長       谷   裕 之 君 教育委員会委員    村 田 忠 良 君 教育委員会教育長   荒 井   徹 君 選挙管理委員会委員長 大 橋 八 郎 君 選挙管理委員会委員  高 橋 光 義 君 選挙管理委員会委員  越 智 喜代秋 君 人事委員会委員長   山 岡   暸 君 人事委員会事務局長  水 島 典 弘 君 監査委員       島 中 貞 夫 君 監査事務局長     谷 口 政 範 君   ――――――――─――――――― 〇事務局出席職員 事務局長       鍛冶沢   徹 君 事務局次長      櫻 田 直 己 君 総務課長       植 田 英 次 君 議事課長       坂 野   嵩 君 調査係長       大久保   裕 君 資料係長       沼 田 光 弘 君 議事係長       高 森 政 行 君 委員会係長     土 屋   逞 君 委員会係長     野辺地   正 君 書記         獅々堀 秀 利 君 書記         木 内 二 朗 君 書記         吉 田 雅 博 君 書記         鈴 木 和 弥 君   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) ただいまから,本日をもって招集されました平成2年第3回札幌市議会定例会を開会し,直ちに本日の会議を開きます。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) 出席議員数は,68人であります。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として山崎七郎君,大越誠幸君を指名します。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長鍛冶沢徹君) 報告いたします。  須合一雄議員は,所用のため本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。  去る9月17日,人事委員会委員長から,職員の給与に関する報告及び勧告が提出されましたので,その写しを各議員控室に配付いたしました。  市長から,法人の経営状況説明書が,また監査委員から,監査報告11件がそれぞれ提出されましたので,各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程及び請願陳情受理付託,取下げ一覧表は,お手元に配付いたしております。以上でございます。   ――――――――─―――――――                  請願陳情受理付託一覧表  (平成2.定3)                            (平成 2. 9.27) ┌────┬────────────────────────┬────┬────┬────┐ │番  号│      件           名     │受  理│付  託│付  託│ │    │                        │年日│年日│委会│ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │請  願│西区又は手稲区における高等養護学校新設等に関す│ 2. 7.12│ 2. 7.12│文  教│ │第 75 号│請願                     │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │請  願│白内障人工水晶体眼内レンズ)の保険適用要請方│ 2. 9. 4│ 2. 9. 5│厚  生│ │第 76 号│等に関する請願                 │    │    │    │ └────┴────────────────────────┴────┴────┴────┘ ┌────┬────────────────────────┬────┬────┬────┐ │陳  情│精神障害者社会復帰施設に関する陳情       │ 2. 7.13│ 2. 7.17│厚  生│ │第247 号│                        │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│道営競馬場外馬券売場札幌市中央区西創成地区開│ 2. 7.25│ 2. 8. 6│総  務│ │第248 号│設することに反対する陳情            │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│教育諸学校の学校事務職員栄養職員給与費の国庫負│ 2. 7.30│ 2. 8. 6│文  教│ │第249 号│担制度堅持要請方に関する陳情          │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│義務教育費国庫負担法の一部適用除外反対要請方関│ 2. 7.31│ 2. 8. 6│文  教│ │第250 号│する陳情                    │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│学校その他の市の施設における石けん利用促進に関す│ 2. 8.29│ 2. 9. 5│厚  生│ │第251 号│する陳情                    │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│中央宮の森地区マンション建設反対等に関する陳│ 2. 9.11│ 2. 9.12│建  設│ │第252 号│情                       │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│茨戸地域における大規模公園造成等に関する陳情  │ 2. 9.12│ 2. 9.17│環境消防│ │第253 号│                        │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│ゆとりある教育の実現と新学習指導要領見直し要請│ 2. 9.12│ 2. 9.17│文  教│ │第254 号│方に関する陳情                 │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│茨戸地区における大規模公園設置に関する陳情   │ 2. 9.18│ 2. 9.20│環境消防│ │第256 号│                        │    │    │    │ ├────┼────────────────────────┼────┼────┼────┤ │陳  情│「学習指導要領白紙撤回要請方に関する陳情 │ 2. 9.20│ 2. 9.25│文  教│ │第257 号│                        │    │    │    │ └────┴────────────────────────┴────┴────┴────┘               請願陳情取下げ一覧表  (平成2.定3)                            (平成 2. 9.27) ┌────┬───────────────────┬────┬────┬────┬────┐ │番  号│   件           名   │受  理│付  託│取 下 げ│付  託│ │    │                   │年日│年日│年日│委会│ ├────┼───────────────────┼────┼────┼────┼────┤ │請  願│危険な通園・通学路における信号機設置│62.10.13│62.10.14│ 2. 7.20│建  設│ │第 36 号│要請方に関する請願          │    │    │    │    │ └────┴───────────────────┴────┴────┴────┴────┘ ┌────┬───────────────────┬────┬────┬────┬────┐ │陳  情│中央区伏見1丁目の住宅等建築に伴う日照│62. 5.11│62. 5.14│ 2. 7.23│建  設│ │第 2 号│侵害防止に関する陳情         │    │    │    │    │ ├────┼───────────────────┼────┼────┼────┼────┤ │陳  情│幌西地区高層マンション建設計画等関│元. 3. 1│元. 3. 2│ 2. 8.30│建  設│ │第198 号│する陳情               │    │    │    │    │
    ├────┼───────────────────┼────┼────┼────┼────┤ │陳  情│北区新琴似の古紙回収事業場移転指導関│元. 5.12│元. 5.18│ 2. 9.20│厚  生│ │第202 号│する陳情               │    │    │    │    │ ├────┼───────────────────┼────┼────┼────┼────┤ │陳  情│児童の安全な通学路確保のための信号機設│元. 6.23│元. 6.23│ 2. 8.18│建  設│ │第205 号│置要請方に関する陳情         │    │    │    │    │ └────┴───────────────────┴────┴────┴────┴────┘   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) 次に,去る6月14日の本会議において,同意の議決を行い,監査委員に選任されました島中貞夫委員から,各位にごあいさつしたい旨の申し出がありますのでご紹介します。島中委員。 ◎島中貞夫君 ただいまご紹介をいただきました島中でございます。  去る6月14日の本会議におきまして,監査委員のご同意をいただき,6月15日付をもちまして市長からその職を拝命いたしました。  微力ではございますが,誠心誠意努力いたす所存でございますので,よろしくご指導,ご鞭撻をお願い申し上げます。(拍手)   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) これより議事に入ります。  日程第1,会期の件を議題といたします。  (朝川利雄君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長吉野晃司君) 朝川利雄君。 ◆朝川利雄君 会期設定動議を提出いたします。  すなわち,本定例会会期を本日から10月24日までの28日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ただいまの朝川議会運営委員長動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,本定例会会期は,本日から10月24日までの28日間と決定されました。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) 次に,日程第2,議案第1号から第14号までの14件を一括議題といたします。  いずれも市長の提出によるものであります。  提案説明を求めます。板垣市長。  (市長板垣武四君登壇) ◎市長板垣武四君) ただいま上程をされました平成年度会計決算その他の諸案件につきまして,逐次,提案の趣旨とその概要をご説明申し上げます。  まず,平成年度会計決算につきまして,その概要をご説明申し上げたいと存じます。  平成年度予算は,5年計画の2年次目として,これを軌道に乗せるべき重要な年と考え,21世紀都市さっぽろを目指し,新しい時代に飛躍するための各種事業を積極的に推進することにより,市民生活の向上を図りますとともに,新区誕生を契機にそれぞれの地域がその個性を発揮しつつ,心のふれあう街づくりを一層前進させていくことを目標といたしまして,六つの施策を柱に編成を行なったものでございます。  この執行に当たりましては,まず,収入につきましては,予算に計上されました歳入の完全な確保に努め,特に,事業の財源となります国庫補助金市債等につきましては,国庫補助負担率の引下げに伴う財源措置分を含め,国等に対し,その確保に最大限の努力を傾けたところでございます。  一方,支出につきましては,事業年度内完全執行を目標といたしまして,周到な執行計画のもとに,公共事業早期発注にも配慮しつつ,より一層の事務合理化と経費の節減に努め,最小の経費で最大の効果を上げるよう努めてまいったところでございます。  この結果といたしましては,各会計とも予算に計上いたしました事業をほぼ完全に執行し,所期の目的を達成することができたと考えており,一般会計において財源調整のため支消を予定しておりました基金につきましても,幸いにして財政調整基金27億円を支消するにとどまったところでございます。  しかしながら,平成年度におきましては公共事業等にかかわる国庫補助負担率が,暫定措置とはいえ依然として削減されたままになっておりますこと,経常収支比率等財政指標は,財源対策債償還にかかわる地方交付税措置などの影響により,前年度より好転しておりますものの,公債費等義務的経費が年々上昇しておりますこと及び景気動向不透明感が増しておりますことなどの状況を考え合わせますと,今後とも財政運営にはより一層の配慮を重ねていく必要があるものと考えております。  次に,主要事項執行結果につきまして,六つの施策の柱に従いましてその概要をご説明申し上げます。  第1に,経済の活性化を図り,活力に満ちた都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,都市型先端技術産業の誘致・育成を促進して地域経済の振興を図るため,昭和62年度から造成を進めてまいりました第二テクノパークを完成させますとともに,新たに豊平区真栄地区研究開発型工業団地として札幌ハイテクヒル真栄造成に着手いたしました。さらに,札幌芸術森隣接地に,豊かな自然環境を生かした芸術文化企業団地としてアート団地造成にも着手したところでございます。  また,中小企業経営基盤の強化や地場産業の振興を図るため,引き続き中小企業金融対策資金の充実や地場製品の開発及びその販路拡大に努めたところでございます。  このほか,国際経済交流の促進を図るため,新たにポートランド市を初め海外10都市通商アドバイザーを設置して,海外の産業・経済情報を収集し地元企業に提供する機能を充実したところでございます。  次に,農業の振興を図るため,農業基盤整備経営近代化のための施策を推進いたしましたほか,本市農業の新たな可能性を開き,より高度の機能発揮をねらいとする農業公園構想を具体化していくための基礎調査を実施したところでございます。  次に,市民生活経済活動を支える基幹交通の整備を計画的かつ積極的に推進いたしますため,都市交通体系調査を行いますとともに,平成年度の開通を目指して,地下鉄東豊線延長工事のための用地買収実施設計を行いましたほか,厚別副都心における交通網中核施設として,新札幌バスターミナルを整備したところでございます。  第2に,世界に開かれた国際コンベンション都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,来札される外国の方々に,日本文化への理解を深めていただきながら文化交流を促進するための接遇施設を白石区に整備いたしましたほか,海外から本市を訪れる研究者が,宿泊・研究をしながら市民との交流を深めていくための施設といたしまして,豊平区の天神山緑地内に札幌天神山国際ハウスを建設し,本年7月にオープンしたところでございます。また,国際交流推進基金運用果実を活用いたしまして,国際的なコンベンションの開催や市民が行う国際交流事業等に対する助成制度につきまして,対象範囲の拡大や助成額の増額を行なったところでございます。  次に,姉妹都市など本市と友好関係にあります海外5都市との間で,ジュニアを対象とした第1回札幌カップスケート大会を8月に,第2回冬季アジア大会を本年3月にそれぞれ開催をいたしましたが,参加各国人たちとの友好と親善を一層深めるなど,大きな成果を上げてその幕を閉じたところでございます。  このほか,ポートランド市との姉妹都市提携30周年を記念しましての親善訪問団の派遣・受入れを初めとして,シンガポール少年交流ポートランド少年婦人交流など数多くの事業を行い,市民レベルでの国際交流を積極的に推進いたしますとともに,本年6月に開催されました第3回札幌国際見本市や明年3月に開催されますユニバーシアード冬季大会の成功に向けて,その準備活動を鋭意実施したところでございます。  第3に,緑にあふれ雪を生かした,美しい都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,市民のスポーツ,レクリエーションやコミュニティ活動の場となる公園・緑地の整備を促進するため,児童公園47カ所を初め,近隣公園以上の大公園29カ所の造成を積極的に実施いたしました。特に,スキー山,スロープ,木製の遊具などを設置することにより,公園の冬季利用を促進いたしますとともに,旧永山武四郎邸跡地の永山記念公園,分区を記念して親水広場を設けた厚別川緑地など,特色ある公園づくりにも努めたところでございます。  中でも,本市を代表する公園として,市民はもとより観光客にも広く親しまれております大通公園を,21世紀にふさわしい魅力あるものにしていくため,順次再整備を進めていくことにいたしておりますが,平成年度は5丁目と9丁目におきまして,園路のデザイン化や水遊びができる小川などを設置したところでございます。  次に,個性的で魅力ある都市景観を創造するため,南大通の西1丁目から西3丁目までの間及び北海道庁周辺などの都心部におきまして,地域の特色を生かした個性的な歩道整備を実施したところでございます。  第4に,北の文化を大切にし,次の世代がのびのび育つ都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,文化・芸術の振興につきましては,芸術文化都市さっぽろの象徴とも言うべき札幌芸術の森において,第2期工事の主要施設であります芸術の森美術館の建設に着手するとともに,野外美術館の拡張や野外ステージの整備を行い,施設の充実を図りましたほか,芸術の森の有する機能を活用しながら,芸術文化の分野における人材を養成するために,隣接地において,芸術系高等専門学校を建設するための実施設計や基盤整備などを実施したところでございます。  次に,学校教育につきましては,幼稚園1園の新設及び小・中学校合わせて4校の新設,16校の増改築を初め,格技場や学校プールなどの施設整備を進めましたほか,山の手養護学校つぼみ中等部分校を卒業する重度肢体不自由の生徒のために,つぼみ高等部の整備を行いまして,よりよい教育環境づくりに努めたところでございます。  次に,社会教育活動の振興につきましては,教育大学跡地において本市図書館行政の中心的な施設となる新中央図書館の建設に着手するとともに,子供たちの地域の拠点となっております児童会館を6館新設したところでございます。  また,本市に出土する歴史的な文化遺産を適切に保存し継承していくため,新中央図書館に併設して埋蔵文化財センターの建設に着手いたしました。さらに,円山動物園を一層魅力あるものにするため,オーストラリアのタスマニア州から贈られたワラビーなどの動物43点を集めましたタスマニア館を10月にオープンいたしましたほか,市民の動物に対する関心及び小・中学校の課外活動に対応できる動物科学館建設のための基本計画を実施したところでございます。  このほか,青少年が恵まれた自然環境の中で体験学習をすることができる野外教育施設の中核をなす青少年山の家を滝野すずらん丘陵公園内において9月に開設いたしますとともに,これを記念して,同種の施設を開設した福岡市との少年交流事業を行なったところでございます。  第5に,快適さと便利さのレベルアップを図り,暮らしやすい都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,快適な生活を営むための生活基盤となります道路,上・下水道,公営住宅などにつきましては,その整備水準の向上や早期完成を目指し積極的にその整備を推進いたしました。特に,本市の第2の水がめとして,昭和53年度から国などと協力して建設を進めてまいりました定山渓ダムが本年3月に完成したところでございます。  次に,市民生活と関連の深いごみ処理対策につきましては,ごみの減量化及び資源化を行うことにより,ごみ埋立地の延命化を図るため,事業系ごみを固形燃料化するごみ資源化工場を篠路清掃工場の敷地内に建設をいたしましたほか,年々増加するごみ処理に対応するために,焼却日量600トンの新発寒清掃工場の建設に着手いたしました。  次に,雪や寒さの中で快適に暮らせる街づくりにつきましては,除雪体制を一層強化するとともに,21世紀に向けての雪対策の推進を図るため,融雪溝や流雪溝を建設したところでございます。また,スタッドレスタイヤの普及・促進を図るため,道路清掃や坂道ヒーティングの整備を積極的に実施したところでございます。  次に,分区に備え,逐次整備を進めてまいりました分区関連施設につきましては,基幹施設であります厚別・手稲両区の区役所,保健所,消防署,土木事業所などを完成させ,11月6日に無事新区への移行を終えたところでございます。  このほか,ふしこ地区センターの建設を初めとして,新発寒地区センターの建設調査,地区連絡所等の整備を行いまして,地域コミュニティ活動のための施設づくりの推進に努めましたほか,7月から住民票の作成交付事務をオンライン化いたしまして,窓口対応の迅速化を図ったところでございます。  第6に,子供からお年寄りまで,健康で思いやりに満ちた安全な都市をつくるための施策の成果でございます。  まず,スポーツの振興につきましては,競泳競技など各種公式大会も開催することができる屋内長水路プールを8月にオープンするとともに,10月には14カ国から400人の参加のもと,日本で初めてのアジア・エージ・グループ水泳選手権大会を開催いたしましたほか,国際スキー連盟公認のスキー距離競技場を豊平区の白旗山に整備をいたしました。また,第44回国民体育大会や第25回全国身体障害者スポーツ大会が相次いで開催をされましたが,技を競い合うだけではなく,数多くの市民の皆様の善意に支えられた心温まる大会として,成功裏に終了したところでございます。  次に,保健医療体制の充実につきましては,40歳以上の市民の方々を対象に実施をいたしております基本健康診査につきまして,受診者負担の軽減を図るため,医療機関における料金を引き下げますとともに,検査項目に胸部エックス線撮影を加えまして,その内容の充実を図りました。また,医療サービスの充実と医療体制の強化を図るため,老朽化・狭隘化いたしております市立札幌病院を移転新築するための実施設計に着手したところでございます。  次に,福祉施策の充実につきましては,白石区にございます救護施設あけぼの荘の改築に着手いたしましたのを初め,中央区にございました福祉センターを改修いたしまして,点字図書や録音図書部門を拡充し,視力障害者福祉センターとして機能の充実を図ったところでございます。  また,精神薄弱者の方々のための施策につきましては,援護施設の整備を推進するため,新たな補助制度を創設いたしましたほか,社会復帰センターを移転新築し,自立を促進するための施設として機能の拡充を図ったところでございます。  また,高齢者の方々のための施策につきましては,在宅の虚弱老人に対して各種のサービスを提供いたしますデイ・サービスセンターを2カ所増設いたしましたほか,夜間における家庭介護人の負担を軽減するため,新たにナイト・ケア事業を実施したところでございます。  このほか,聴力障害者の方々のために広報テレビ番組に字幕スーパーを挿入するとともに,寝具乾燥及び訪問入浴サービスの対象者を拡大するなど,きめ細かな福祉サービスの提供に努めましたほか,地域福祉の一層の促進に資するため,従来のボランティア基金を地域福祉振興基金に名称変更し,あわせてその拡充を図ったところでございます。  次に,災害から市民の安全を守るための施策につきましては,防災行政無線の拡充や,高層ビル火災,林野火災などにおいて,その威力が発揮されます消防ヘリコプターの導入調査を実施いたしましたほか,河川,排水路及び下水道の整備を積極的に推進するとともに,水位観測局を10カ所設置するなど,災害に強い街づくりに努めたところでございます。  以上,平成年度会計事業執行の概要につきまして申し上げましたが,議案第1号から議案第7号までの各会計決算につきましては,決算書のほかに歳入歳出事項別明細書,決算説明書その他の決算に関する書類及び監査委員審査意見書を添付をいたしており,また,継続事業年度が終了した継続費につきましては,報告第1号から報告第3号までの精算報告書をあわせて提出いたしておりますので,詳細につきましては,これらを対照,検討の上と認定をいただきたいと存じます。  以上で,各会計決算の説明を終わりまして,次に,補正予算その他の諸案件につきましての説明に入らせていただきます。  まず,議案第8号 平成年度札幌一般会計補正予算でございます。  これは,本年6月に制定されました「スパイクタイヤ粉じんの発生の防止に関する法律」の趣旨にのっとり,本市がこれまで市民とともに推進してまいりました脱スパイク及びスタッドレスタイヤの普及・促進をより一層図る上で必要な除雪対策強化のための経費と明年3月に開催されますユニバーシアード冬季大会における輸送体制に万全を期するための経費を追加するものでございます。  その内容といたしましては,まず,除雪対策の強化の一環といたしまして,冬期間における坂道の安全かつ円滑な道路状態を確保していくために,急勾配あるいは交通量の多い坂道13カ所につきましてロード・ヒーティングを整備することとし,これに要する経費8億円を追加するものでございます。  また,効果的な除雪体制を確立していく上での前提条件となります降雪予測システムの精度をより一層高めていくため,超音波や赤外線などを利用して気温,風速,降雪強度等を測定するマルチセンサーを10カ所に設置することとし,これに要する経費7,000万円を追加するほか,除雪作業に使用する各種車両の保管体制の強化を図るため,ロータリー車庫の建設に要する経費3億8,710万円を追加するものでございます。  次に,明年3月に開催されます札幌ユニバーシアード冬季大会における選手及び一般観客の輸送に関しまして,その安全かつ円滑な輸送体制を確保するため,大会関連道路のうち特に路面状況の悪い道路につきまして舗装改良を実施することとし,これに要する経費2億4,000万円を追加するものでございます。  以上によります一般会計歳入歳出予算の補正総額は14億9,710万円であり,この財源といたしましては,市債4億7,500万円及び地方交付税10億2,210万円をもって充てるものでございます。  なお,ここで本年度の地方交付税の状況につきまして申し上げたいと存じます。  本年度の普通交付税は,さきに858億264万6,000円で決定をみたところでございますが,当初予定といたしましては,年度途中の補正財源として計上を留保していたものを含め782億円と見込んでおりましたので,幸いにして見込みを上回る収入となったものでございます。  このうち,今回の補正を含め予算化いたしておりますものは748億2,419万8,000円でございますが,残余につきましては,今後の補正の財源など円滑な財政運営のための貴重な財源として活用を図ってまいりたいと考えております。  次に,議案第9号 平成年度札幌公債会計補正予算でございますが,これは,今回の一般会計補正予算に伴う市債を整理するためのものでございます。  次に,議案第10号は,札幌恩給条例等の一部を改正する条例案でございます。  これは,恩給法等の一部改正により,本年4月から国の恩給年額が増額改定されましたこと等に伴い,本市におきましても,恩給年額を本年4月分から2.98%引き上げますほか,遺族扶助料にかかわる寡婦加算及び遺族加算の増額等を行うものでございます。  次に,議案第11号は,札幌開拓婦人ホーム条例を廃止する条例案でございます。  これは,昭和38年に,真駒内開拓地区農家の集会施設として建設いたしました開拓婦人ホームにつきまして,建設当時130戸ありました農家のほとんどが転居等をしており,今後,開拓婦人の集会施設として利用される見込みがないことから,これを廃止するものでございます。  なお,同ホームは,昨年8月に火災により焼失をいたしているものでございます。  次に,議案第12号 札幌児童会館条例の一部を改正する条例案は,北区北17条西6丁目など6地区に児童会館を設置することに伴い,それぞれの名称及び位置を定めるとともに,既設の児童会館1館の名称を変更するものでございます。  なお,これらの新設の児童会館につきましては,本年12月下旬から明年3月中旬にかけて,逐次開館する予定でございます。  次に,議案第13号 財産の処分の件は,仮称札幌ハイテクヒル真栄事業用地約13万5,200平方メートルを処分しようとするものでございます。  このほか,議案第14号につきましては,議案末尾記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,説明を省略させていただきます。  なお,報告第4号及び報告第5号は,調停及び工事請負契約金額の変更にかかわる専決処分の報告でございます。  以上で,ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。 ○議長吉野晃司君) お諮りします。  ただいま説明のありました議案14件につきましては,議事の都合上,その議事を延期いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) ここで日程に追加いたしまして,議案第15号 札幌市議会会議規則の一部を改正する規則案を議題といたします。  本件は,全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。
     議案第15号を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第15号は可決されました。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) ここで報告をいたします。  本日,荒川尚次君から,会議規則第62条第1項の規定による文書質問が提出されました。  その内容は,平成年度決算における補助事業及び委託事務の超過負担調べほか6項目であります。  理事者におかれましては,10月3日までに答弁書を提出されるよう求めます。   ――――――――─―――――――                 平成2年9月27日 札幌市議会議長 吉 野 晃 司 様              議 員 荒 川 尚 次        文書質問について  会議規則第62条第2項の規定により,別紙のとおり文書質問を提出いたします。  なお,回答は,10月3日までに得られるよう希望いたします。        質 問 趣 意 書 1 平成年度決算における補助事業及び委託事務の超過負担調べ 2 平成年度の基準財政需要額と一般財源比較について 3 平成年度の委託料調べ(委託内容,委託先別に) 4 平成年度における負担金,補助金,交付金等の交付金額と交付団体の決算内容中,需用費,食糧費の額及び全体に占める構成比調べ 5 札幌市,札幌市土地開発公社及び株式会社札幌振興公社が平成年度に取得した500平方メートル以上の土地調べ(取得目的,所在地番,地積,取得価格,取得月日,旧所有者別に) 6 平成年度決算における国庫補助金削減に伴う影響額調べ 7 各企業会計別の消費税額調べ(収入・支出における消費税相当額及び納税額)   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) お諮りします。  本日の会議はこれをもって終了し,明9月28日から10月1日までは議案調査等のため休会とし,10月2日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。   ――――――――─――――――― ○議長吉野晃司君) 本日はこれで散会いたします。   ――――――――─―――――――      散 会 午後1時31分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長           吉  野  晃  司  署名議員           山  崎  七  郎  署名議員           大  越  誠  幸...