以上で
報告を終わります。
○
議長(
吉野晃司君) 次に,
建設委員長 須合一雄君。
(
須合一雄君
登壇)
◎
須合一雄君
建設委員会に付託されました
議案第9号
市道の認定及び変更の件について,その
審査結果をご
報告いたします。
本件は,
市道97
路線を認定し,24
路線を変更するものであります。
質疑・
討論はなく,
採決の結果,全会一致可決すべきものと
決定いたしました。
以上で
報告を終わります。
○
議長(
吉野晃司君) 次に,
経済公営企業委員長 森 健次君。
(森 健次君
登壇)
◎
森健次君
経済公営企業委員会に付託されました
議案7件につきまして,その
審査結果をご
報告いたします。
最初に,
中央卸売市場事業会計の
補正予算にかかわる
議案第3号及び
議案第12号についてでありますが,主なる
質疑として,
中央卸売市場の
施設利用面,
運営面での今後の展開については,現在検討中とのことであるが,いつごろ,どのようにして行う計画か,等がございました。
討論はなく,
採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと
決定いたしました。
次に,
交通事業会計の
補正予算にかかわる
議案第4号及び
議案第13号並びに
高速電車事業会計の
補正予算にかかわる
議案第5号及び
議案第14号についてでありますが,主なる
質疑として,
業務予定量の
補正について,
平成元年度予算編成時に
輸送人員の減少を見込んだにもかかわらず,
年度途中でさらにこれを減少する異例の
補正を行っているが,当初計画の策定に問題があったのではないか。また,63
年度予算と比べて大幅に減少となった
理由,及び今後の
業務予定量についてはどのように考えているのか。
輸送需要喚起策は,
交通体系全般を見据え,
本市全体で積極的に考えるべきと思うがどうか。
料金改定による増収と
輸送人員減による減収とがあるにもかかわらず,
収入補正を行っていないが,それぞれどの程度の変動が見込まれているのか。
一般会計からの
補助金について,具体的にどのように基準が改善されて増額されたのか。市街化調整区域乗入れ
路線に対する
一般会計からの
補助金は,61
年度の
赤字額をもとに算定しているとのことであるが,先般行われた
利用実態調査の結果に基づき,額を見直すべきと思うがどうか。
平成6年の
豊水すすきの・
福住間開業時において,
企業債,
特例債及び
元利償還金はどのくらいと予想されるのか。また,
平準化債が限度を超えた場合は,どのような対応を考えているのか。
エレベーター,エスカレーターが設置されていない地下鉄駅について,今後の
設置計画及びこれにかかわる
一般会計からの
補助金について,どのように協議を行っているのか。現在設置されている33基の
エレベーターの
維持費はどの程度か。また,
一般会計からの
補助金の算定に当たっては,
維持管理経費も含めるべきと思うがどうか。北24条駅の
エレベーター設置工事の工期を短縮することはできないのか,等がございました。
討論はなく,
採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと
決定いたしました。
最後に,
水道事業会計の
補正予算にかかわる
議案第15号についてでありますが,
質疑・
討論はなく,
採決の結果,全会一致可決すべきものと
決定いたしました。
以上で
報告を終わります。
○
議長(
吉野晃司君) ただいまの各
委員長報告に対し,
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
吉野晃司君)
質疑がなければ,
討論に入ります。
通告がありますので,発言を許します。
生駒正尚君。
(
生駒正尚君
登壇)
◆
生駒正尚君 私は,ただいまから,
日本共産党を代表して,
市長提案の
議案第1号
札幌市
一般会計補正予算及び
議員提案による
議案第18号,すなわち
札幌市議会議員定数及び各
選挙区
選出議員数に関する
条例の一部を改正する
条例案に
反対の
立場から,簡潔に
討論を行います。
まず,
議案第1号にかかわる
市街地再
開発事業費補助金の追加2,300万円については,
補正予算に計上されていない分と合わせて2億4,640万円を
サッポロビール跡地地区優良再
開発建築物整備促進事業に
補助金として交付するものでありますが,この
事業は,全体で総額約400億円を予定したもので,今回の
補助金も含めて今後,国,道,
本市の
補助金は総額で10億円に上るものであります。
委員会での
質疑でも明らかになりましたように,この
事業は,
株式会社サッポロビールが自前で実施できるものであり,また,自前でやるべきものであって,しかも,
本市の
補助は義務的に出さなければならないものではないことから,このような特定大
企業への
優遇措置には賛成しかねるのであります。
次に,
議案第18号にかかわる
議員定数条例についてであります。
今回の
提案は,総枠で
法定数の76名を5名減の71名とし,
各区定数についても,
人口比例に基づかない
政治的要素を絡めたことによって,大きな矛盾,問題をはらむ不公平なものとなっており,この5派
提案はとうてい
市民の
理解を得られるものではないと私は考えるのであります。
ところで,政治的な思惑,妥協の産物であるこの
提案は,その
理由の第1に,
議会の組織及び
運営の
効率化を挙げております。この問題については,
質疑においても指摘しましたが,1950年代からすでに
財界及び政府・
自民党が,
地方議員を大幅に削減することを
地方自治破壊,
地方議会の
形骸化の一環として推し進めてきており,最近は1982年の第2次臨調の答申以来,
地方議会の
合理化,
効率化という今次
提案の
理由と全く同じ
理由を掲げて,意識的に執拗に進めてきていることから見ても,わが党が指摘したように,今回の
法定議員数の削減は,客観的に見て,
財界・政府・
自民党が推し進める
地方議会の
形骸化,
民主主義破壊の取り組みと
同一歩調をとった危険なものであると言わざるを得ないのであります。
議会の組織及び
運営の
効率化というのであれば,いま政府・
財界が進めるにせ行革によって,大
企業優遇の行財政や,
軍事費は削るどころか温存拡大して,
消費税など
国民負担の強化とあわせて,教育や福祉,医療,
生活関連事業に犠牲がしわ寄せされていることに対し,広範な
国民の
反対の声が高まっているように,むだや不当な
経費を削って,
国民生活上必要な分野に思い切った
予算を投入することこそ
国民の願いではないでしょうか。
そのためにも,
行政のむだを省くと同時に,民意を反映して
行政をチェックすべき
議会の権能を充実させることこそ求められていると考えるものであります。
ところが今回の
提案は,
代議制度のもとでぎりぎりの数に設定されている
議員法定数を,前回の2
議席減をさらに上回る5議席を削減するものであり,これは憲法と
地方自治法によって保障されている
議会制民主主義に重大な制限を設け,民意の反映を抑制し,
議会を
形骸化するなど,
議会制民主主義の
自殺行為であると言わなければなりません。
大都市の
議員定数が,
現行地方自治法のもとでも,きわめて抑制されたものになっていることはご承知のとおりであります。すなわち,
人口50万人までの
市議定数の伸びが10万人につき4人であるのに,50万人以上の場合は20万人につき4人となっているのであります。今回,
法定定数を5人削るということは,
人口25万人の
市民の
選挙権を奪うのに等しく,しかも再来年春の市
会議員選挙のころには,
札幌の
人口は168万人と予想されておりますから,切り捨てられる
選挙権は,
人口43万人分にもなるのであります。
たとえば,道内で
札幌に次ぐ
人口36万人の旭川の
市議法定数は48名となっており,
議員1人
当たりの
人口の比較で,
札幌は旭川の3倍にもなるのであります。
このように,
本市の1票がきわめて軽く扱われる問題について,
質疑の中でお尋ねをしたのに対して,1票の重みを云々することはできないとか,71人とした場合と76人とした場合には,それほどの差異はないと答弁されたことは,
民主主義の根本にかかわる平等の原則についての無
理解か,あるいは1票の重さに対する軽視を指摘せざるを得ないのであります。
また,
人口がふえ続け,今回
提案されている71名の
定数と
法定数が大きく乖離してしまうことは,だれが見ても必至であるのに,将来の問題であり言及できないとして答弁をされなかったのは,まことに無責任であると考えます。
人口減少の市町村は別として,政令市のうち川崎,京都,神戸,広島,北九州,仙台市では,
議員定数の削減が行われていないことも指摘をしておきます。
今回の
提案でも,各区の
議員定数に,
人口の比例配分によらない,いわゆる激変緩和の措置を取り入れているのでありますが,これは現職
議員の激変緩和であって,こうした政治的な思惑を絡めることによって,新たな各区間のアンバランス,不平等をつくり出しております。
法定数の76名を採用した場合に,各区間のアンバランス,不平等は解消できるにもかかわらず,今回は71名とするために,
法定数と比べた場合には,中央区,北区,東区,厚別区,手稲区の5区はこれに見合った数になっていますが,白石区,豊平区,南区はそれぞれ1減,西区の場合は2名減とされるなど,不当な格差がつけられるのであります。しかも,71名を比例配分した場合でも,当然8名となるべき白石区,西区をそれぞれ1減の7名とし,12名となるべき豊平区は1減の11名に据え置くなど,政治的な思惑によって,きわめて不平等なものとなるのであります。
こうした問題を指摘し,1票の重さの格差が厳然として存在することになることについてどう考えるのかを
質疑においてお尋ねしたところ,答弁では,全区の格差は是正されたと強弁されましたが,このような政治的思惑による不自然な
議員定数を
市民が納得するでしょうか。
また,
経費節減のために
議員定数を削ると主張される皆さんが,昨年
議員報酬の引き上げを強行しているということについて,
市民は納得するでありましょうか。
今回の5派
提案による
議員定数は,まさに
市民不在と断ぜざるを得ないのであります。
以上,
議案第18号にわが党が同調できない
理由を明らかにしてまいりましたが,このように理不尽な
議員定数条例にわが党が
反対するのは当然であります。
以上で,私の
討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手)
○
議長(
吉野晃司君) ほかに発言がなければ,
討論を終結し,
採決に入ります。
この場合,分割して
採決を行います。
まず,
議案第1号及び
議案第18号の2件を一括問題といたします。
議案2件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。
(賛成者起立)
○
議長(
吉野晃司君) 起立多数であります。よって,
議案第1号及び
議案第18号の2件は可決されました。
次に,
議案第2号から第17号までの16件を一括問題といたします。
議案16件を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,
議案第2号から第17号までの16件は可決されました。
――――――――─―――――――
○
議長(
吉野晃司君) 次に,
日程第2,
議案第19号,
議案第20号及び諮問第1号の3件を
一括議題といたします。
いずれも市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。板垣市長。
(市長板垣武四君
登壇)
◎市長(板垣武四君) ただいま上程をされました
議案2件及び諮問1件につきましてご説明申し上げます。
まず,
議案第19号は,
監査委員選任に関する件でございます。
本市監査委員でございます山本 穫氏は,来たる12月22日をもって任期満了となりますので,その後任者といたしまして,引き続き同氏を選任することを適当と認め,
議会の同意を得るため,本案を提出したものでございます。
山本 穫氏は,昭和38年4月に弁護士の登録をされ,
札幌弁護士副会長等を歴任後,現在は,
札幌弁護士会会長等をされているほか,昭和60年12月から
本市監査委員に就任されている方で,法律的な専門知識に長じておられ,
監査委員として適任と考えるものでございます。
次に,
議案第20号は,
土地利用審査会委員任命に関する件でございます。
本市土地利用
審査会委員でございます伊藤健二,北郷 繁,栗谷川守男,所 哲也,西内芳貴,東 三郎,山本 穫の7氏は,いずれも来たる12月19日をもって任期満了となりますので,伊藤健二,所 哲也,西内芳貴の3氏につきましては引き続き任命することを適当と認め,また,北郷 繁氏の後任者といたしまして五十嵐日出夫氏を,栗谷川守男氏の後任者といたしまして薮崎久夫氏を,東 三郎氏の後任者といたしまして新谷 融氏を,山本 穫氏の後任者といたしまして岩本勝彦氏をそれぞれ任命することを適当と認め,
議会の同意を得るため本案を提出したものでございます。
新谷 融氏は,北海道大学農学部教授をされているほか,北海道防災
会議専門委員に就任されている方でございます。
五十嵐日出夫氏は,北海道大学工学部教授をされているほか,
札幌市長期総合計画審
議会委員に就任されている方でございます。
伊藤健二氏は,昭和24年に
本市に採用され,
建設局長等を歴任後退職し,現在は,岩倉建設株式会社相談役をされており,昭和55年12月から土地利用
審査会委員をされている方でございます。
岩本勝彦氏は,昭和49年4月に弁護士の登録をされ,
札幌弁護士会副会長を歴任後,現在は,日本弁護士連合会司法問題対策
委員会副委員長に就任されている方でございます。
所 哲也氏は,北海道大学経済学部長をされているほか,
札幌市長期総合計画審
議会委員等をされており,昭和61年12月から土地利用
審査会委員に就任されている方でございます。
西内芳貴氏は,
札幌市農業
委員会会長をされているほか,
札幌市長期総合計画審
議会委員等をされており,昭和61年12月から土地利用
審査会委員に就任されている方でございます。
薮崎久夫氏は,株式会社北海道中央不動産鑑定所代表取締役社長をされているほか,
札幌市固定資産評価
審査委員会委員等に就任されている方でございます。
次に,諮問第1号は,人権擁護委員候補者推薦に関する件でございます。
本市を職務区域とする人権擁護委員であります石坂健一,佐藤喜志,戸津夫佐子,廣川雄一,村部芳太郎の5氏は,いずれも来たる
平成2年2月28日をもって任期満了となり,また,今回新たに
本市を職務区域とする人権擁護委員が6人増員されましたので,石坂健一,佐藤喜志,戸津夫佐子,村部芳太郎の4氏につきましては引き続き推薦することを適当と認め,また,廣川雄一氏の後任者といたしまして久末巧治氏を推薦することを適当と認め,また,新たな委員といたしまして大黒静治,鈴木 豊,武田和恵,羽生有伸,原敦子,三島辰雄の6氏を推薦することを適当と認め,
議会の
意見を求めるため,本案を提出したものでございます。
石坂健一氏は,昭和30年4月に弁護士の登録をされ,
札幌弁護士会副会長,北海道弁護士会連合会理事等を歴任され,昭和38年12月から人権擁護委員に就任されている方でございます。
大黒静治氏は,北海道教育大学教授をされているほか,北海道科学技術審
議会委員に就任されている方でございます。
佐藤喜志氏は,長く法務局に勤務され,
札幌法務局人権擁護部長等を歴任後,現在は,
札幌地方裁判所民事調停委員等をされており,昭和59年1月から人権擁護委員に就任されている方でございます。
鈴木 豊氏は,長く教職に携わり,
札幌市立中央小学校長等を歴任後,現在は,北海道退職公務員連盟理事等をされている方でございます。
武田和恵氏は,昭和27年10月に
札幌医科大学に勤務され,
札幌家庭裁判所家事調停委員等を歴任後,昭和44年10月から武田病院を開業されている方でございます。
戸津夫佐子氏は,
札幌家庭裁判所家事調停委員等を歴任後,現在は,
札幌市教育協会評
議員等をされており,昭和49年5月から人権擁護委員に就任されている方でございます。
羽生有伸氏は,長く法務局に勤務され,
札幌法務局西出張所長等を歴任後,昭和63年4月から司法書士を開業されている方でございます。
原 敦子氏は,昭和59年3月に司法修習を終えられ,同年4月から弁護士を開業されている方でございます。
久末巧治氏は,昭和49年4月に北海道振興株式会社に入社され,現在は,同社専務取締役のほか,
札幌青年
会議所常任理事をされている方でございます。
三島辰雄氏は,長く教職に携わり,
札幌市立
札幌中学校長,
札幌市青少年問題協
議会委員等を歴任後,現在は,財団法人
札幌市教育文化財団に勤務されている方でございます。
村部芳太郎氏は,昭和28年4月に弁護士の登録をされ,
札幌弁護士会副会長を歴任後,現在は,最高裁判所家事調停委員等をされており,昭和38年12月から人権擁護委員に就任されている方でございます。
以上で,ただいま上程をされました各案件についての説明を終わりますが,何とぞ原案のとおりご同意くださいますようにお願いを申し上げます。
○
議長(
吉野晃司君) ただいまの市長の
提案説明に対し,
質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
吉野晃司君)
質疑がなければ,
討論の通告がありませんので,
採決に入ります。
議案第19号及び
議案第20号の2件については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,
議案第19号及び
議案第20号の2件については同意することに,諮問第1号については推薦することを適当と認めることに
決定されました。
――――――――─―――――――
○
議長(
吉野晃司君) ここで,
日程に追加いたしまして,
意見書案第1号 森林の復元及び
地域振興に関する
意見書を議題といたします。
本件は,全
議員の提出によるものでありますので,直ちに
採決に入ります。
意見書案第1号を可決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○
議長(
吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,
意見書案第1号は可決されました。
――――――――─―――――――
○
議長(
吉野晃司君) 最後にお諮りします。
各位のお手元に配付の閉会中継続
審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続
審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり
決定することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)