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昭和63年第 3回定例会−09月29日-07号

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  1. 札幌市議会 1988-09-29
    昭和63年第 3回定例会−09月29日-07号


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    昭和63年第 3回定例会−09月29日-07号昭和63年第 3回定例会                昭和63年    第3回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 7 号 )            昭和63年9月29日(木曜日)午後0時30分開議           ――――――――――――――――――――――――議事日程(第7号) 第1 決議案第1号(共産党所属議員全員提出)  決議案第2号(社会党所属議員全員提出)  ―――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 決議案第1号 泊原発試運転中止に関する決議  決議案第2号 泊原発試運転見直しに関する決議  ――――――――――――――――――出席議員(69人) 議   長       吉 野 晃 司 君 副 議 長       滝 沢   隆 君
    議   員       宮 本 吉 人 君 議   員       武 市 憲 一 君 議   員       大 越 誠 幸 君 議   員       高 橋 忠 明 君 議   員       猪 熊 輝 夫 君 議   員       西 村 茂 樹 君 議   員       松 浦   忠 君 議   員       長 内 順 一 君 議   員       柿 崎   勲 君 議   員       春 原 良 雄 君 議   員       関 口 英 一 君 議   員       千 葉 英 守 君 議   員       飯 坂 宗 子 君 議   員       福 士   勝 君 議   員       常 本 省 三 君 議   員       佐 藤 美智夫 君 議   員       佐 藤 寿 雄 君 議   員       室 橋 一 郎 君 議   員       川口谷   正 君 議   員       加 藤   斉 君 議   員       南   二 郎 君 議   員       吉 田 哲 男 君 議   員       小 田 信 孝 君 議   員       丹 野   勝 君 議   員       森   健 次 君 議   員       村 山 優 治 君 議   員       生 駒 正 尚 君 議   員       田 中 昭 男 君 議   員       柴 田 薫 心 君 議   員       山 田 信市郎 君 議   員       青 木   護 君 議   員       須 合 一 雄 君 議   員       富 田 新 一 君 議   員       澤 木 繁 成 君 議   員       伊与部 敏 雄 君 議   員       水 由 正 美 君 議   員       赤 田   司 君 議   員       本 舘 嘉 三 君 議   員       唯   博 幸 君 議   員       小 谷 俵 藏 君 議   員       八 田 信 之 君 議   員       小 川 勝 美 君 議   員       見 延 順 章 君 議   員       加 藤 隆 司 君 議   員       田 畑 光 雄 君 議   員       朝 川 利 雄 君 議   員       野 間 義 男 君 議   員       湊 谷   隆 君 議   員       工 藤   勲 君 議   員       宮 ロ 健太郎 君 議   員       政 氏   雅 君 議   員       常 見 寿 夫 君 議   員       磯 野 開 丈 君 議   員       長 岡 武 夫 君 議   員       斎 藤 忠 治 君 議   員       荒 川 尚 次 君 議   員       越 智 健 一 君 議   員       宮 川 新 市 君 議   員       岡 本 修 造 君 議   員       山 崎 七 郎 君 議   員       藤 田 雅 弘 君 議   員       山 本 長 和 君 議   員       田 畔   満 君 議   員       吉 田 一 郎 君 議   員       高 橋 重 人 君 議   員       菊 田 勝 雄 君 議   員       菅 井   盈 君  ――――――――――――――――――欠席議員(1人)           議   員       山 田 長 吉 君  ――――――――――――――――――説明員 市   長       板 垣 武 四 君 助   役       桂   信 雄 君 助   役       蒲 谷 亮 一 君 助   役       勝 田 義 孝 君 収 入 役       朝 倉   賢 君 交通事業管理者 交 通 局 長     秋 山 忠 禧 君 水道事業管理者 水 道 局 長     藤 井 憲 次 君 総務局長        杉 本   拓 君 企画調整局長      伊 東 義 昭 君 財政局長        長 部 幸 一 君 市民局長        森     清 君 民生局長        石 原 弘 之 君 衛生局長        柴 田 浩 英 君 環境局長        本 間   雄 君 経済局長        木 戸 喜一郎 君 建設局長        魚 住 昌 也 君 下水道局長       出来岡 謙 三 君 建築局長        西 本   弘 君 国民体育大会事務局長  河 崎 快 ニ 君 市立札幌病院長     竹 田   保 君 教育委員会教育長    荒 井   徹 君 選挙管理委員会委員長  大 橋 八 郎 君 人事委員会委員長    山 岡   暸 君 人事委員会事務局長   貴 志   功 君 監査委員        中 目 啓 市 君 監査委員        山 本 長 和 君
    監査委員        吉 田 一 郎 君  ――――――――――――――――――事務局出席職員 事務局長        鍛冶沢   徹 君 事務局次長       船 木 宏 通 君 総務課長        丸 岩 公 充 君 議事課長        坂 野   嵩 君 調査係長        大久保   裕 君 資料係長        沼 田 光 弘 君 議事係長        英   俊 彦 君 委員会係長      田 中 博 之 君 委員会係長      土 屋   逞 君 書   記       長 瀬   宏 君 書   記       木 内 二 朗 君 書   記       吉 田 雅 博 君 書   記       高 佐 三緒子 君  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,69人であります。  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として野間義男君,政氏 雅君を指名します。  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) ここで,事務局長諸般報告をさせます。 ◎事務局長鍛冶沢徹君) 報告いたします。  山田長吉議員は,所用のため本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。  また,谷消防局長は,病気療養のため本日の会議を欠席する旨,届け出がございました。  本日の議事日程及び陳情り取下げ一覧表は,お手元に配付いたしております。以上でございます。  ――――――――――――――――――  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) これより議事に入ります。  日程第1,決議案第1号 泊原発試運転中止に関する決議及び決議案第2号 泊原発試運転見直しに関する決議の2件を一括議題といたします。  決議案第1号は,共産党所属議員全員の,決議案第2号は,社会党所属議員全員提出によるものであります。  まず,決議案第1号の提案説明を求めます。荒川尚次君。  (荒川尚次登壇拍手) ◆荒川尚次君 私は,ただいまから,共産党所属議員全員提出による決議案第1号 泊原発試運転中止に関する決議案提案趣旨説明を行います。  この10月にも試運転予定されている北電泊原子力発電所は,札幌から直線距離で60キロメートルという至近に位置するだけに,今日,市民重大関心事となっており,試運転強行に反対する市民の声が一層の高まりを示す中で,現在,道知事に向けて,条例制定を求める二つの直接請求運動市民の手で進められております。  9年前のアメリカスリーマイル島の炉心溶融による放射能ガス放出事故,2年前に起きたソ連チェルノブイリにおける水蒸気爆発による炉心飛散事故は,国の違い,炉型の違いを超えて,原発が技術的にも未成熟であることを事実で示し,原発安全神話を突き崩しました。  日本原発と同じ軽水炉型原発について,アメリカ議会報告は,軽水炉は本質的に炉心溶融事故が起きやすい原子炉と指摘しています。重大事故に至らないまでも,アメリカでは,年間数千件の原子炉異常現象報告され,日本では,原発1基につき毎年1件の割合で事故が発生しております。  ですから,政府や北電安全宣伝にもかかわらず,ことし1月総理府が行った世論調査でさえ,原発に不安を表明する人は86%にもなっているのであります。  大事故を起こしたアメリカソ連原発建設中止運転中止の措置がとられただけでなく,中国,オランダ,ユーゴなどでも建設計画が取りやめになっております。また,スウェーデンでは,既存原発の廃棄を決めております。安全性の保障のない原発見直しは,すでに世界の大勢となっているのであります。  日本においても,四国電力の伊方3号機の計画が大幅に延期されているのを初め,高知県窪川町では,原発反対の町長の誕生で,原発論議終結宣言が出されるなど,原発見直しの動きが強まっております。  もし万が一にでも,泊原発炉心溶融を伴うような最大級事故が起きたらどうなるのでありましょうか。道内雑誌に掲載された学者の推論では,札幌でも放射能ガスによるがんなどの甲状腺障害が多発するほか,後志,石狩の広範な地域放射能汚染で農耕不能,居住不適の状態に陥るとされているのであります。  問題になっております道の防災計画も,国の指針に忠実に従った半径10キロメートルの範囲対象地域を限定するなど,きわめて不十分なものであります。  チェルノブイリ事故では,30キロメートルの範囲の住民に避難命令が出され,13万5,000人が避難したのであります。何百キロメートルと離れた地域にまで,風に乗って,雲に乗って放射能汚染が広がったのであります。  このように,安全性にも防災計画にも大きな問題が指摘される中での泊原発試運転強行に,道民市民の疑問と怒りが広がるのは当然であります。  ところで,どうしても原子力発電所北海道に必要なのでありましょうか。北電が7年前に道に提出した北海道電力需要見通しは,昭和56年が171億キロワットアワー,それが年々6%程度の伸びで,62年には247億キロワットアワーになる。この差76億キロワットアワー泊原子力発電所で賄うというものでありましたが,ことし4月の北電報告では,62年の発電電力実績は171億キロワットアワーで,6年前と全く変わっていないのであります。  今後の道内電力消費量自然増を見込んでも,既存火力発電所利用率を高めることで十分対応できるのであります。  すなわち,道内火発施設使用率厚真火発の75.8%にそろえるだけで,発電電力量を121億キロワットアワーふやすことができるのであります。新しい電源としての泊原発が全く不要なものであることは明白であります。原発なしでも十分に道内電力を賄うことができるのであります。もうできてしまったのだからとあきらめるわけにはいきません。反対世論を背景に一度も稼働しないまま廃棄された最近のニューヨーク州ショワハム原発の事例は,安全性が何よりも優先されなければならない課題であることを私たちに教えております。  このような状況を踏まえ,私どもは,試運転強行が迫っている緊迫した状況のもと,市民の願いにこたえて,安全性が未確立な泊原子力発電所試運転中止を求めるために,いま本市議会としても運転強行反対意思を明確にすべきと考え,泊原発試運転中止に関する決議を提案した次第であります。  同僚議員の賛同をお願いしつつ,私の提案趣旨説明を終わります。ご清聴ありがとうございました。(拍手) ○議長吉野晃司君) 次に,決議案第2号の提案説明を求めます。吉田哲男君。  (吉田哲男登壇拍手) ◆吉田哲男君 私は,ただいまから,社会党議員会を代表いたしまして,決議案第2号について提案説明をいたします。  当初の予定といたしましては,公明党及び社会党議員全員において決議案第2号を提案する予定でありましたが,公明党諸般の事情から同調が得られなかったことについては,まことに残念に思うわけであります。  したがって,決議案第2号については,社会党議員会として単独で改めて提案するものであります。  私どもは,基本的に泊原発については,その安全性が確認されるまで運転をすべきではないと考えておりますが,今回提案された意見書案第1号は,その試運転中止知事及び北海道電力に求める内容となっております。  北海道電力に対する意見としてはともかくも,知事に対して試運転中止を求めることは当を得たものではありません。  なぜならば,泊原発に対する知事権限は,電源開発調整審議会に対する意見の開陳をもって終了するものであり,この点に関しては,昭和58年3月,当時の堂垣内知事が同意の意思表示をしている以上,北海道知事に現段階において泊原発試運転中止させる何らの権限もないのであります。  さて,北海道電力建設を進めている泊原子力発電所は,10月にも試運転予定されております。しかし,電力需要の今後の推移は,71年以降徐々に下方修正されるという試算もあり,泊原発建設の理由とされた需要想定余り意味をなさないことと考えます。北電側は,電力の張じりを合わせるために,空知地域石炭火力発電所を閉鎖しようとしており,何がなんでも施設設置をしようとする焦りの色もうかがえるのであります。  10年前のスリーマイル島の事故,そして2年前のソ連チェルノブイリ事故が示すように,一たび事故が起きたならば,その影響たるや甚大であります。2年たった今日でも,異常出産乱発性障害で悩む人々が後を絶たないのであります。その教訓を受けとめて,いまや世界じゅうの人々原発に対して不安や疑問を抱き,見直しを訴える声が多くなっていることは周知の事実であります。  したがって,国及び北電は,同施設設置を強行する以前に,それらの疑問解消に十分こたえられるような論証,説明を十分に行い,国民が納得するまで試運転開始は延期すべきであります。  特に,万一事故が起きた場合の防災計画の体制はいまだ十分ではなく,早急にこれらの検討を行うべきであります。  したがって,社会党議員会としては,道民の生命と健康を守る立場から,技術的にも安全性が確立されていない原子力発電所建設見直しを求める立場より,決議案第2号を提案するものであります。以上です。(拍手) ○議長吉野晃司君) ただいまの提案説明に対し,質問はありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) 質疑がなければ,討論の通告がありませんので,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,決議案第1号を問題といたします。  本件を可決することに賛成諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長吉野晃司君) 起立少数であります。よって,決議案第1号は否決されました。  次に,決議案第2号を問題といたします。  本件を可決することに賛成諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長吉野晃司君) 起立少数であります。よって決議案第2号は否決されました。  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) お諮りします。  本日の会議はこれをもって終了し,明9月30日から10月16日までは委員会審査等のため休会とし,10月17日午後1時に再開いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  ――――――――――――――――――議長吉野晃司君) 本日はこれで散会をいたします。  ――――――――――――――――――      散 会 午後0時45分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長        吉   野   晃   司  署名議員        野   間   義   男  署名議員        政   氏       雅...