(
見延順章君「議長」と呼び,発言の許可を求む)
○議長(
吉野晃司君)
見延順章君。
◆
見延順章君
会期設定の動議を提出いたします。
すなわち,本
定例会の会期を,本日から3月25日までの31日間とすることを求める動議であります。(「賛成」と呼ぶ者あり)
○議長(
吉野晃司君) ただいまの
見延議会運営委員長の動議に対し,所定の
賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。
動議のとおり決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,本
定例会の会期は,本日から3月25日までの31日間と決定されました。
――
――――――――――――――――
○議長(
吉野晃司君) 次に,日程第2,
議案第1号から第64号までの64件を
一括議題といたします。
いずれも市長の提出によるものであります。
提案説明を求めます。
板垣市長。
(
市長板垣武四君登壇)
◎市長(
板垣武四君) ただいま上程をされました
昭和63年度
予算を中心とする諸案件の説明に先立ちまして,市政を執行するに当たっての基本的な考え方につきまして,一言私の所信を申し述べさせていただきたいと存じます。
本市は,今年,創建120年を迎えます。北国の厳しい
自然環境の中で開拓のおのがおろされて以来,わずか120年で,人口160万人を擁する近代的な大
都市,北の
拠点都市へと成長を遂げてまいりました。そして,この間,独自の
生活文化を創造し,政治・経済・文化などあらゆる分野において,
北海道を牽引する
中心的役割を担ってまいりました。
しかしながら,今日の
社会経済情勢は,
高齢化社会の到来,
高度情報化の進展,
国際化の進行など,大きな転換期を迎えており,こうした課題を真正面から受けとめ,果断に解決を図っていくためには,21世紀を見据え,長期的な展望に立った
まちづくりを進めていく必要がございます。このため,策定後11年を経過した「
札幌市
基本構想」を改訂し現在,これに基づいて,
昭和80年を目標とした「第3次
札幌市
長期総合計画」をまとめているところでございます。
昭和63年度は,これを具体化する新5年計画をスタートさせ,活力と個性とやすらぎに満ちた21
世紀都市さっぽろを目指し,力強い第一歩を踏み出す重要な年となるものでございます。私は,無限の
可能性を秘めたこのまちが,風格のある21
世紀都市として成長するため,今後ともより一層の努力を重ね,計画的な
まちづくりを進めてまいりたいと考えております。
本市を取り巻く
財政環境は,景気の緩やかな回復に伴う税収の好転が見られるものの,
国庫補助負担率の引下げが継続され,また,
国民健康保険財政の悪化など克服すべき課題も山積しており,依然として厳しいものがございますが,
昭和63年度
予算を編成するに当たりましては,これまで以上に効率的かつ合理的な行財政の運営に努め,
市民生活の
安定向上を図るため,新しい時代に対応した
各種事業を積極的に推進することに最大の努力を払ったところでございます。
特に,
昭和63年度は,新5年計画がスタートする初年度に当たりますことから,その円滑な推進を図るため,積極的な
予算計上に努めたところであり,
重点事業につきましては,
計画期間における
完全執行を期して,その多くをこの
予算に盛り込んだところでございます。
中でも,
景気対策への配慮,分区
関連施設の整備,
国際化にふさわしい
都市環境づくり及び老人を初めとする
社会的弱者に対する
福祉施策の充実の4点に特に重点を置いて
予算を編成いたしております。
昭和63年度各
会計予算の規模は,
公債会計を除きまして,
一般会計5,384億円,
特別会計1,973億3,757万2,000円,
企業会計2,704億7,893万9,000円,合計で1兆62億1,651万1,000円となり,当初
予算といたしましては初めて1兆円を超えることになりました。
これを肉づけ後の
昭和62年度
予算と比較いたしますと,その
増減率は,
一般会計7.1%の増,
特別会計11.1%の増,
企業会計0.8%の減,合計5.6%の増となり,国の
一般会計予算が4.8%の増,また,
地方財政計画が6.3%の増となっておりますことなどを勘案いたしますと,国及び地方の厳しい
財政状況下にあって,この
予算案は一応満足できるものであり,当面必要と思われます重要な施策は,ほぼ盛り込めたものと考えている次第でございます。
これより,各
会計予算の主要な内容につきまして,
市政執行の目標として定めております六つの目標の区分に従い,逐次ご説明を申し上げます。
その第1は,経済の
活性化を図り,活力に満ちた
都市をつくるための施策でございます。
市民の暮らしの向上を図るためには,
国際化・
情報化・
技術革新などの社会,経済の変化に対応することができる
産業基盤の整備とともに,
中小企業の
振興対策などを積極的に推進することが必要でございます。
このため,まず,
都市型先端技術産業の一層の振興を図るため,引き続き第2
テクノパークの造成を進めるとともに,新たに豊平区
真栄地区に
都市型産業の
工業団地を造成するため,その
基本計画を策定することにいたしており,また,
先端技術産業の
誘致促進を図るための
融資制度の充実に努めることにいたしております。
次に,
中小企業の
振興対策でございますが,
中小企業の経営安定と
地域産業の
活性化を促進するため,
中小企業金融対策資金の充実を図るとともに,さっぽ
ろブランドの開発をさらに奨励して,
市内中小企業の技術の向上と
販路拡大に努めることにいたしております。
次に,
市民生活や
経済活動を支える
基幹交通の整備でございますが,
市民の皆様が長く待ち望んでおられました
鉄道高架事業につきましては本年11月に,また,
地下鉄東豊線につきましても本年12月に,それぞれ開通または開業の運びとなり,継続して進めております
都市圏道路網の
整備等を考え合わせますと,
市内交通,
都市間交通等の利便はますます向上し,
都市交通機能の充実が図られるものと考えるものでございます。
その第2は,世界に開かれた
国際コンベンション都市をつくるための施策でございます。
国際都市さっぽろの実現を目指した
まちづくりを進めるためには,
都市の
コンベンション機能の充実を図り,人や情報の交流を通して経済・社会・文化・
科学技術・
スポーツなど幅広い分野での活動を活発化させ,
北方圏の拠点としての機能をさらに充実をさせていく必要がございます。
このため,まず,
国際交流推進基金の造成を進め,
国際交流活動や
コンベンションを
資金面から支援することにいたしております。また,海外から
札幌を訪れる
研究者等に
長期滞在等の場を提供する
国際交流接遇施設を設置するため,その
調査設計を行うことにいたしております。
次に,
国際都市にふさわしい個性的で魅力ある
都市空間の創出を的確に誘導するため,
国際ゾーン基礎調査を実施するほか,引き続き,
国際協力事業団が設置する
国際研修センターの
誘致調査等を行うことにいたしております。
また,1991年に本市で開催されます
ユニバーシアード冬季大会の成功に向けて
開催準備に着手をいたしますとともに,
ポートランド市への少年・婦人の派遣,第4回目の
姉妹都市国際親善ジュニアスポーツ大会の開催のほか,新たに
南国シンガポールからの少年の受け入れを行うなど,
国際交流の輪をさらに広げることにいたしております。
その第3は,緑にあふれ雪を生かした美しい
都市をつくるための施策でございます。
市民が潤いとやすらぎのある心豊かで健康的な
都市生活を送るためには,緑豊かな
都市環境を整えるとともに,冬の生活の困難な課題を果敢に克服する中から,雪と寒さを積極的に受けとめ,冬を生かした
生活環境づくりを進めていく必要がございます。
まず,
市民のレクリエーションや
コミュニティ活動の場としての公園・緑地を整備するため,
児童公園48ヵ所の造成を初め,
近隣公園以上の大公園24ヵ所の造成を行うことにいたしております。中でも,
ウインターパークモデル事業として,
農試公園を「冬を楽しむ公園」として整備することにいたしており,その他の公園におきましても,
スキー山や歩く
スキーコースを整備するなど,公園の
冬季活用を推進することにいたしております。
また,
白旗山都市環境林を引き続き整備するほか,新たに
里山民有林を保全するため,
市民の森を造成するとともに,
森林保全基金を設置して,
一般民有林の保全・整備を推進することにいたしております。
その第4は,北の文化を大切にし,次の世代がのびのび育つ
都市をつくるための施策でございます。
未来の
札幌の
まちづくりを進めていくためには,北の感性と豊かな
創造性あふれる市民の存在を欠かすことはできません。このためには,
市民が生涯を通じて学び,個性と
創造性を伸ばし,豊かな心とたくましい身体をはぐくむことのできる
環境づくりを進めていくことが必要でございます。
まず,文化・芸術の振興についてでございますが,
札幌芸術の森は,多くの
市民に愛され,
文化都市札幌のシンボルともなっておりますが,
昭和63年度からは第2期工事に着手することにいたしており,新たに芸術の
森美術館を設置するための
調査設計等を行うことにいたしております。
また,
芸術文化関連の
企業誘致を図り,本市の産業・文化の振興にインパクトを与えることにより,新しい
芸術文化の創造と経済の
活性化を促すため,
札幌芸術の
森隣接地に
アート団地を造成することにいたしており,
昭和63年度は用地の取得と
基盤整備を行うことにいたしております。
さらに,昨年,
北海道の
有形文化財に指定を受けた旧
永山邸の
修復整備を行いますほか,歴史的な
文化遺産を守り,継承していくための施設として設置を計画しております博物館の
基本調査と,
埋蔵文化財調査センターの
調査設計を行うことにいたしております。
次に,教育についてでございますが,まず,
学校整備につきましては,
幼稚園の新設・改築各1園を初め,小・中学校各3校の新設及び合計20校の
増改築,
高等学校1校の増築並びに14基の
学校プールの整備を図るなど,よりよい
教育環境づくりに努めてまいりたいと考えております。
次に,
社会教育活動の振興についてでございますが,
図書館行政の
中核施設となる新
中央図書館の
調査設計を行いますほか,
子供たちが
自然観察や
体験学習を通じて,北国の
生活文化を考えることのできる
北方自然教育園が本年秋には完成することになります。
また,
子供たちの地域の
活動拠点となっております
児童会館6館の新設を行いますほか,
子供たちの夢をふくらませる
こども劇場につきましては,本年7月にオープンの予定であり,その
記念事業として,国内外の著名な
人形劇団体を招いて,
人形劇フェスティバルを開催することにいたしております。
その第5は,快適さと便利さのレベルアップを図り暮らしやすい
都市をつくるための施策でございます。
市民の生き生きとした快適な
都市生活を増進するためには,道路,上下水道,公営住宅など生活基盤となる
都市施設の整備・充実を図る必要がございます。また,
市民生活に密着した道路清掃,ごみ処理,除雪などにつきましても,さらに力を注いでいく必要がございます。これら生活基盤の整備につきましては,
昭和63年度におきましても快適な
都市環境づくりを目指し,これまでに引き続き計画的に整備を進めてまいる所存でございます。
まず,清掃事業につきましては,分別ごみの収集を月2回でありましたことから,これを週1回とし,収集体制の強化により,さらに清潔で美しい
まちづくりを進めることにいたしております。
また,ごみの減量化・資源化を図るため,事業系可燃ごみの固形燃料化を進めるごみ資源化工場の建築に着手いたしますほか,ごみ処理能力の増強を図るため,新発寒清掃工場の調査を行うことにいたしております。
次に,
昭和64年秋に予定しております分区に備え,その円滑な移行を図るため,逐次
関連施設の整備を進めてきているところでございますが,
昭和63年度は,その基幹施設となります区役所の建設に着手することにいたしております。
また,
コミュニティ活動の拠点づくりをさらに進めていくため,手稲地区に区民センターを建設いたしますほか,屯田地区及び藤野地区にそれぞれ地区センターを建設することにいたしております。
その第6は,子供からお年寄りまで,健康で思いやりに満ちた安全な
都市をつくるための施策でございます。
すべての市民が安心して幸せな生活を送るためには,市民一人一人の心身の健康づくりを増進するとともに,ノーマライゼーションの思想に基づいて,弱い立場の人々を常に温かく包み込む地域福祉を積極的に推進していくことが必要でございます。
まず,
市民の
スポーツの場の拡大を図るため,各種公式大会等での活用が期待される屋内長水路プールを旧平岸火葬場跡地に設置することにし,その建設に着手いたしますほか,FIS公認のスキー距離競技場を整備することにいたしております。また,
昭和64年のはまなす国体の開催に向け,所要の準備事務を進めることにいたしております。
次に,保健医療体制の充実につきましては,夜間・早朝における救急医療の一層の充実を図り,迅速かつ適切な医療を確保するため,救急医療情報システムをスタートさせるほか,分区
関連施設として,保健所の建設に着手することにいたしております。
また,
北海道との共同事業として精神障害回復者社会復帰施設を白石区大谷地地区に建設いたしますとともに,今年度から移転新設工事を進めております衛生研究所を完成させることにいたしておりますほか,老朽化・狭隘化をいたしております市立
札幌病院を改築し,医療サービスの充実と医療体制の強化を図るため,その
調査設計を行うことにいたしております。さらに,児童生徒の心音心電図全員検査の対象学年を中学1年生にも拡大することにしており,児童生徒の成長・発達に即した健康管理体制の充実を図ることにいたしております。
次に,
福祉施策の充実についてでございますが,本市の社会福祉活動の拠点施設となる社会福祉総合センターを完成させますとともに,各種福祉情報の総合的な収集・提供部門となる情報センターのプログラム開発を進め,きめ細かな福祉サービスやボランティア情報の提供に備えることにいたしております。
また,地域福祉活動の中心的な役割を担う組織として,区ごとに社会福祉協議会を設置することにし,
昭和63年度は3区にモデル的に設置することにいたしております。
さらに,高齢者対策として,市営麻生団地において生活指導,生活相談及び福祉事務所,保健所等との連携を担当するライフアドバイザーを配置したケア付住宅制度を実施するほか,病弱なひとり暮らしの老人世帯における緊急事態の発生に対して,敏速に対応することのできる緊急通報システムを開発することにいたしております。
以上,私の
市政執行の目標と,これに基づく主要施策をご説明申し上げました。
次に,歳入の主なものにつきましてご説明を申し上げます。
まず,歳入の大宗をなす市税につきましては,景気の回復基調,課税実績・収入状況等を総合的に勘案し,前年度対比8.9%増の2,085億円を計上いたしたものでございます。なお,
昭和63年度から利子課税制度の見直しにより,個人利子等課税相当分の一部が市町村に交付されることになったため,新たに歳入科目として「利子割交付金」を設けております。
次に,地方交付税についてでございますが,全国の総額10兆6,286億円を基礎にして,過去の実績等を勘案し,793億円を見込んでおりますが,年度途中の補正財源として20億円を留保し,当初
予算においては773億円を計上いたしております。
次に,市債についてでございますが,通常分の市債につきましては,主として単独事業の財源としてできる限りの確保に努め,また,
国庫補助負担率の引下げに伴う財源措置分を見込みますとともに,日本電信電話株式会社の株式売払収入を活用した無利子融資分も含めまして,総額549億8,110万円を計上いたしております。なお,以上のほか,財政調整基金から25億円を投入することにいたしております。
次に,使用料・手数料等についてでございますが,今回改定いたしますものは,
議案第19号から
議案第42号までの各
条例案に関連いたしますので,一括してご説明を申し上げます。
今回改定いたしますものの大部分は,
昭和59年度以来据え置かれているものでござまして,この間,事務の簡素化・効率化に努めてまいりましたが,維持管理費の増加等
社会経済情勢の変化及び他
都市の状況等を勘案し,今後ともより一層の経費節減等に努めることを前提といたしまして,
市民生活に必要な行政サービスを将来にわたって維持し,向上させていくため必要やむを得ない限度の改定を提案いたしたものでございます。
次に,保育料についてでございますが,保育経費の増加等
社会経済情勢の変化及び他
都市の状況等を勘案し,平均3.78%の改定を行うことにいたしております。
次に,国民健康保険料についてでございますが,被保険者の負担軽減をも考慮いたしまして,国及び道からの助成,
一般会計からの操り入れ等を行うなど,最大限の努力を重ねた上で,なお不足する分につきまして,1世帯当たりの保険料で平均4.5%の改定を行うことにいたしております。
以上で,
昭和63年度各
会計予算の説明を終わりますが,計上いたしました
予算を完全に執行するための職員体制につきましては,逐次既定の職員定数の見直しを行い,増員は最小限にとどめ,最少の人員で最大の行政効果を上げるように,職員一丸となって対処してまいる所存でございます。
なお,
議案第43号から
議案第48号までにつきましては,ただいま申し上げました各
会計予算に関連するものであり,いずれも以上の説明または
議案末尾に記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,これらについての説明を省略をさせていただきます。
次に,一般
議案につきましてご説明を申し上げます。
まず,
議案第49号は,
札幌市
事務分掌条例の一部を改正する
条例案でございます。
これは,現在,建設局鉄道高架部で実施いたしております
鉄道高架事業につきまして,その進捗度が高く,今後の事業量が減少することに伴い,同部を廃止をし,当該事業を建設局土木部で所管することにするためのものでございます。
次に,
議案第51号は,
札幌市外国の
地方公共団体の
機関等に派遣される職員の
処遇等に関する
条例案でございます。
これは,外国の
地方公共団体の
機関等に派遣される一般職の地方公務員の
処遇等に関する法律が本年4月から施行されることに伴い,本市職員を海外に派遣する場合に必要な事項について定めるものでございます。
次の
議案第52号
札幌市
福祉センター条例の一部を改正する
条例案は,豊平区中の島2条3丁目に老人福祉センターを設置することに伴い,その名称及び位置を定めるものでございます。なお,この老人福祉センターは,本年4月上旬に開館する予定でございます。
このほか,
議案第50号,
議案第53号及び
議案第54号につきましては,
議案末尾に記載の理由によりご了解をいただけるものと存じますので,説明を省略させていただきます。
なお,報告第1号及び報告第2号は,和解及び調停並びに工事請負金額の変更にかかわる専決処分の報告でごさいます。
次に,
議案第55号から
議案第61号までは,
昭和62年度
予算の補正に関する
議案でございますので,一括してご説明を申し上げます。
この補正の内容は,第1に,国庫補助金等財源の見通しを得たことに伴うもの,第2に,次年度以降の事業の円滑化を図るため,あらかじめ用地を取得しようとするもの,第3に,将来の対応に必要な基金の造成を行おうとするもの,第4に,その他
予算の追加の必要が生じたものでごさいます。以下,補正内容の区分に従いまして,ご説明を申し上げます。
まず,
一般会計でございますが,第1に,国庫補助金等財源の見通しを得たことに伴うものといたしましては,道路の新設改良事業費として1億630万円,河川の整備費として1億587万円,
学校用地整備費として19億3,425万1,000円をそれぞれ追加するものでございます。
第2に,次年度以降の事業の円滑化を図るため,あらかじめ用地を取得しようとするものといたしましては,分区
関連施設の整備に関し,保健所の建設用地として1億65万9,000円,土木事業所の建設用地として7億414万7,000円をそれそれ追加するほか,藤野地区にかかわる地区センターの建設用地として1億763万5,000円,
公園用地として,22億1,100万円をそれそれ追加するものでごさいます。
なお,
学校用地,
土木事業所用地及び
公園用地の取得に関連いたしまして,
議案第62号から
議案第64号までの財産取得の件を提案をいたしております。
第3に,将来の対応に必要な基金の造成を行おうとするものといたしましては,特別奨学基金造成費として1億円,奨学基金造成費として1億1,000万円を追加するものでございます。
第4に,その他
予算の追加の必要が生じたものといたしましては,財団法人
北海道健康づくり財団に対する出捐金として1億1,600万円,病院事業会計に対する繰出金として9億6,181万7,000円,水道事業会計に対する出資金としで500万円,国民健康保険支払準備基金の造成費として10億円をそれぞれ追加するものてございます。
なお,他会計貸付金10億円につきましては,国民健康保険会計の補正に関連いたしますので,後ほどご説明をいたします。
以上によります
一般会計歳入歳出
予算の補正総額は,85億6,267万9,000円の増額となり,この財源といたしましては,国庫補助金等の特定財源を差し引き64億1,410万8,000円の一般財源を必要といたしますが,このうち20億円は市税をもって充て,残余の44億1,410万8,000円は地方交付税をもって充てるものでこさいます。
次に,国民健康保険会計でこざいますが,医療費の増加及び老人医療にかかわる拠出金の増加に伴う不足額60億200万円を追加するものでごさいまして,これに関連して
一般会計において貸付金10億円の増額をいたしております。
次に,
公債会計でございますが,これは,今回の
一般会計,高速電車事業会計,水道事業合判及び下水道事業会計の各補正
予算に伴う市債を整理するためのものでこざいます。
次に,交通事業会計でございますが,これは,バス用放送装置の購入にかかわる債務負担行為の追加でございまして,冬ダイヤから夏ダイヤに変更する時期を従前の5月から4月に繰り上げることに伴い,夏ダイヤの開始時期までに必要となるバス用放送装置について,本年度中に購入契約を締結するため,購入に費する経費8,400万円につきまして,債務負担行為を設定するものでございます。
次に,高速電車事業会計でございますが,これは,用地の売却に伴い当該用地取得のために借り入れた企業債の未償還分を償還するため,企業債償還金21億6,500万円を増額するとともに,その財源としての固定資産売却代金及び固定資産売却益を補正するものでございます。
次に,水道事業会計でございますが,これは,本年度の定山渓ダム建設事業費が7,311万5,000円増額になったことに伴い,本市の建設費分担金4,182万2,000円を増額補正するものでございます。また,その財源といたしまして,企業債2,200万円,出資金500万円及び国庫補助金1,394万1,000円を増額補正し,あわせて起債の限度額を変更するものでございます。
次に,下水道事業会計でございますが,これは,国庫補助金が追加配分されることになりましたので,野津幌川雨水ポンプ場建設にかかわる継続費の本年度執行分を1億2,500万円増額変更をし,ポンプ場施設整備を行おうとするものでございます。また,その財源といたしまして,企業債1億1,080万円及び国庫補助金1,245万円を増額補正するものでございます。
以上で,ただいま上程をされました各案件の説明を終わります。よろしくご審議を賜りますようお願いを申し上げます。
○議長(
吉野晃司君) お諮りします。
ただいま説明のありました
議案64件につきましては,議事の都合上,その議事を延期いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
○議長(
吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。
――
――――――――――――――――
○議長(
吉野晃司君) ここで報告いたします。