札幌市議会 > 1987-12-14 >
昭和62年第 4回定例会−12月14日-05号

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  1. 札幌市議会 1987-12-14
    昭和62年第 4回定例会−12月14日-05号


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    最終取得日: 2024-09-10
    昭和62年第 4回定例会−12月14日-05号昭和62年第 4回定例会                昭和62年    第4回定例会           札 幌 市 議 会 会 議 録 ( 第 5 号 )             昭和62年12月14日(月曜日)午後1時開議           ――――――――――――――――――――――――議事日程(第5号) 第1 議案第1号から第15号まで(市長提出)  請願第2号,請願第23号,請願第41号,請願第42号  陳情第15号  意見書案第1号(長岡議員外10人提出)  (以上21件に対する委員長報告等) 第2 特別委員会委員の辞任及び選任 第3 決議案第1号(全議員提出) 第4 意見書案第2号,意見書案第3号(全議員提出)   決議案第2号(全議員提出) 第5 札幌市選挙管理委員及び補充員の選挙
     ―――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件 日程第1 議案第1号 昭和62年度札幌市一般会計補正予算(第4号)  議案第2号 昭和62年度札幌市公共用地先行取得会計補正予算(第2号)  議案第3号 昭和62年度札幌市公債会計補正予算(第3号)  議案第4号 財産の取得の件(公園用地)  議案第5号 札幌市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第6号 札幌市税条例の一部を改正する条例案  議案第7号 札幌市土地区画整理事業施行規程の一部を改正する条例案  議案第8号 札幌市立高等学校授業料等に関する条例の一部を改正する条例案  議案第9号 札幌市児童会館条例の一部を改正する条例案  議案第10号 財産の取得の件(工業団地用地)  議案第11号 市道の認定,変更及び廃止の件  議案第12号 昭和62年度札幌市一般会計補正予算(第5号)  議案第13号 昭和62年度札幌市水道事業会計補正予算(第2号)  議案第14号 昭和62年度札幌市下水道事業会計補正予算(第3号)  議案第15号 札幌市職員給与条例の一部を改正する条例案  請願第2号 もみじ台団地における地域暖房料金引き下げに関する請願  請願第23号 北区篠路町上篠路地域に中学校を新設することに関する請願  請願第41号 太平中学校の校区内に中学校を新設することに関する請願  請願第42号 手話通訳制度化早期実現の要請方に関する請願  陳情第15号 北区太平東部地域に中学校を新設することに関する陳情  意見書案第1号 地域暖房料金適正化に関する要望意見書 日程第2 特別委員会委員の辞任及び選任 日程第3 決議案第1号 ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会設置の決議 日程第4 意見書案第2号 義務教育費国庫負担制度の見直しに対する要望意見書  意見書案第3号 国民健康保険制度の改革に関する要望意見書  決議案第2号 暴力追放に関する決議 追加日程 意見書案第4号 手話通訳制度早期実現方に関する要望意見書 日程第5 札幌市選挙管理委員及び補充員の選挙  ――――――――――――――――――出席議員(70人) 議   長       吉 野 晃 司 君 副 議 長       滝 沢   隆 君 議   員       宮 本 吉 人 君 議   員       武 市 憲 一 君 議   員       大 越 誠 幸 君 議   員       高 橋 忠 明 君 議   員       猪 熊 輝 夫 君 議   員       西 村 茂 樹 君 議   員       松 浦   忠 君 議   員       長 内 順 一 君 議   員       柿 崎   勲 君 議   員       春 原 良 雄 君 議   員       関 ロ 英 一 君 議   員       千 葉 英 守 君 議   員       飯 坂 宗 子 君 議   員       福 士   勝 君 議   員       常 本 省 三 君 議   員       佐 藤 美智夫 君 議   員       佐 藤 寿 雄 君 議   員       室 橋 一 郎 君 議   員       川口谷   正 君 議   員       加 藤   斉 君 議   員       南   二 郎 君 議   員       吉 田 哲 男 君 議   員       小 田 信 孝 君 議   員       丹 野   勝 君 議   員       森   健 次 君 議   員       村 山 優 治 君 議   員       生 駒 正 尚 君 議   員       田 中 昭 男 君 議   員       柴 田 薫 心 君 議   員       山 田 信市郎 君 議   員       青 木   護 君 議   員       須 合 一 雄 君 議   員       富 田 新 一 君 議   員       澤 木 繁 成 君 議   員       伊与部 敏 雄 君 議   員       水 由 正 美 君 議   員       赤 田   司 君 議   員       本 舘 嘉 三 君 議   員       唯   博 幸 君 議   員       小 谷 俵 藏 君 議   員       八 田 信 之 君 議   員       小 川 勝 美 君 議   員       見 延 順 章 君 議   員       加 藤 隆 司 君 議   員       田 畑 光 雄 君 議   員       朝 川 利 雄 君 議   員       野 間 義 男 君 議   員       湊 谷   隆 君 議   員       工 藤   勲 君 議   員       宮 ロ 健太郎 君 議   員       政 氏   雅 君 議   員       常 見 寿 夫 君 議   員       磯 野 開 丈 君 議   員       長 岡 武 夫 君 議   員       斎 藤 忠 治 君 議   員       荒 川 尚 次 君 議   員       越 智 健 一 君 議   員       宮 川 新 市 君 議   員       山 田 長 吉 君 議   員       岡 本 修 造 君 議   員       山 崎 七 郎 君 議   員       藤 田 雅 弘 君 議   員       山 本 長 和 君 議   員       田 畔   満 君 議   員       吉 田 一 郎 君 議   員       高 橋 重 人 君
    議   員       菊 田 勝 雄 君 議   員       菅 井   盈 君  ――――――――――――――――――欠席議員(なし)  ―――――――――――――――――― 〇説明員 市   長       板 垣 武 四 君 助   役       桂   信 雄 君 助   役       蒲 谷 亮 一 君 助   役       勝 田 義 孝 君 収 入 役       朝 倉   賢 君 交通事業管理者 交 通 局 長     秋 山 忠 禧 君 水道事業管理者 水 道 局 長     藤 井 憲 次 君 総務局長        杉 本   拓 君 企画調整局長      伊 東 義 昭 君 財政局長        長 部 幸 一 君 市民局長        森     清 君 民生局長        石 原 弘 之 君 衛生局長        柴 田 浩 英 君 環境局長        本 間   雄 君 経済局長        木 戸 喜一郎 君 建設局長        魚 住 昌 也 君 下水道局長       岡   貞 夫 君 建築局長        西 本   弘 君 市立札幌病院長     斯 波 光 生 君 消防局長        中 目 啓 市 君 教育委員会委員     村 田 忠 良 君 教育委員会教育長    松 村 郁 夫 君 選挙管理委員会委員長  奥 野 一 夫 君 選挙管理委員会委員   一ノ宮 弥増治 君 選挙管理委員会委員   枝 元 政 雄 君 選挙管理委員会委員   大 橋 八 郎 君 人事委員会委員長    山 岡   暸 君 人事委員会事務局長   貴 志   功 君 監査委員        寺 島 伸 治 君 監査委員        山 本 長 和 君 監査委員        吉 田 一 郎 君  ――――――――――――――――――事務局出席職員 事務局長        山 本 浩 介 君 事務局次長       鍛冶沢   徹 君 総務課長        丸 岩 公 充 君 議事課長        入 江 一 郎 君 調査係長        岩 崎 謙 司 君 資料係長        佐 藤 正 明 君 議事係長        英   俊 彦 君 記録係長        谷 川 輝 雄 君 委員会一係長      田 中 博一之 君 委員会二係長      土 屋   逞 君 書   記       谷   葛 磨 君 書   記       獅々堀 秀 利 君 書   記       土 屋 康 博 君 書   記       長 瀬   宏 君 書   記       吉 田 雅 博 君 書   記       高 佐 三緒子 君  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) ただいまから,休会前に引き続き会議を開きます。  出席議員数は,69人であります。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 本日の会議録署名議員として伊与部敏雄君,八田信之君を指名します。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) ここで,事務局長に諸般の報告をさせます。 ◎事務局長(山本浩介君) 去る12月11日,人事委員会委員長から,議案第15号 札幌市職員給条例の一部を改正する条例案に対する意見書が,また,去る12月12日,教育委員会委員長から,昭和62年第3回札幌市議会定例会において採択されました陳情の処理の経過及び結果の報告がそれぞれ提出されましたので,その写を各議員控室に配付いたしました。  本日の議事日程議案等審査結果報告書及び陳情の受理付託一覧表はお手元に配付いたしております。以上でございます。  ――――――――――――――――――  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) これより議事に入ります。  日程第1,議案第1号から第15号まで,請願第2号,請願第23号,請願第41号,請願第42号及び陳情第15号並びに意見書案第1号 地域暖房料金適正化に関する要望意見書の21件を一括議題といたします。  委員長報告及び提案説明を求めます。  まず,総務委員長 長岡武夫君。  (長岡武夫君登壇) ◆長岡武夫君 総務委員会に付託されました議案8件,請願1件について,その審査結果をご報告いたしますとともに,総務委員会所属議員全員の提出にかかわる意見書案第1号について,提案趣旨をご説明いたします。  まず,議案第1号 昭和62年度札幌市一般会計補正予算(第4号)中関係分及び議案第3号 昭和62年度札幌市公債会計補正予算(第3号)についてでありますが,主なる質疑として,仮称札幌総合センター株式会社は本市の出資額が全体の23%であり,地方自治法上の監査請求の対象団体とはならないが,今後どのような方法で経営状況等を監視していく考えなのか。また,同社の情報が他の出資企業に独占されて十分に利用できないおそれはないのか。  次に,札幌ケーブルテレビジョン株式会社出資金に関連して,同社は借入金の利息を支払っても十分に採算がとれることから設立されたと思うが,国から受ける20億円の無利子融資の効果はどのようになっているのか。また,当初計画では北区及び東区がサービスエリアに入っていないが,今後の見通しはどのようになっているのか。ホテル等が事業用として加入する場合,料金等の取り扱いはどのようになるのか。出資金は全額一般財源で措置されているが,出資する事業は,国がNTT株の売却益を財源として無利子融資を行うなど,社会資本整備を進める国の政策により推進されていることから,国に対し出資金相当額財源措置を求めるべきではないのか,等の質疑がありました。  討論はなく,採決の結果,議案第1号中関係分は全会一致,議案第3号は賛成多数をもって,いずれも可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第5号 札幌市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,監獄または少年院に準ずる施設とはどのようなものなのか。また,誤認逮捕や裁判係争中の場合の休業補償はどのような救済措置があるのか,等の質疑がありました。  続いて討論を行いましたところ,共産党・高橋委員から,反対の立場で意見の表明がありました。  討論終結後,採決を行いましたところ,賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第6号 札幌市税条例の一部を改正する条例案についてでありますが,主なる質疑として,医療費控除低額足切り限度額の引き上げによる市民の負担増はどの程度なのか。税率を13段階から7段階に変更しているが,市民各階層別の影響はどのようになるのか。また,たばこ消費税特例措置を3ヵ月延長することにより増収はどの程度と考えているのか,等の質疑がありました。  続いて討論を行いましたところ,共産党・高橋委員から,反対の立場で意見の表明がありました。  討論終結後,採決を行いましたところ,賛成多数をもって可決すべきものと決定いたしました。  また,議案第4号,議案第10号,議案第12号及び議案第15号の4件については,質疑・討論はなく,いずれも全会一致可決すべきものと決定いたしました。  最後に,請願第2号 もみじ台団地における地域暖房料金引き下げに関する請願についてでありますが,主なる質疑として,下野幌地区地域暖房は多額な設備投資を必要としたため,結果として料金が割り高になっているとのことだが,生産原価の内訳はどのようになっているのか。北海道地域暖房株式会社は,供給戸数が安定していて債務の長期返済が十分可能な経営状況であり,住民負担を軽減するため,単年度の返済額を減らし,料金を引き下げるべきではないのか。また,同社の重油購入価額は1リットル当たり35円とのことだが,購入先を特定会社に限定せず,より安い重油購入に努力をすべきではないのか。本市は北海道地域暖房株式会社の経理内容を調査するなどして独自に暖房料金を算出し,十分な行政指導を行うべきではないのか。また,暖房料金引き下げるために,補助金の交付や融資の増額を行うことはできないのか。もみじ台団地暖房料金は支払利息の割合が高いが,借入金の金利はどの程度なのか。また,北海道東北開発公庫の金利は年利9.4%のものもあり,国では借換え指導も検討していると聞くが,北海道地域暖房株式会社の対応はどのようになっているのか,等の質疑がありました。  これらに対して理事者から,今回の料金改定に当たっては,本市としても会社側から数次にわたり意見を聴取し指導するなど,請願の趣旨等を十分に踏まえながら対応してきた。この結果,会社としては,下野幌地区においては平均1.8%の料金値下げを実施することで通産省に認可申請を行うことになった旨の答弁がありました。  討論はなく,採決を行いましたところ,全会一致採択すべきものと決定いたしました。  なお,地域暖房事業が通産省の認可を受けて行う公共事業であることから,請願趣旨の実効を期すには,国に対し適切な行政指導を要請する必要があると判断し,意見書案第1号 地域暖房料金適正化に関する要望意見書を提出した次第であります。  以上で,報告及び説明を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,文教委員長 吉田哲男君。  (吉田哲男君登壇) ◆吉田哲男君 文教委員会に付託されました議案3件,請願・陳情3件について,委員会における審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第8号 札幌市立高等学校授業料等に関する条例の一部を改正する条例案についてご報告いたします。  主なる質疑としては,今回の条例改正は,道立高等学校における入学料等の改定に準ずることを理由に提案されているが,これまでに道に対して,入学料等を据え置くように要請したことはあるのか。入学料等の改定に伴う増収によって,教育条件はどのように改善されるのか,等がありました。  質疑の後,討論を行いましたところ,共産党・飯坂委員からは反対の立場で,社会党・山崎委員からは賛成の立場で,それぞれ意見の表明がありました。  討論終結後,採決を行いましたところ,賛成多数をもって可決すべきものと決定されました。  また,議案第1号中関係分及び議案第9号については,質疑・討論ぱなく,採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと決定されました。  次に,太平中学校新設分離にかかわる請願第23号,請願第41号及び陳情第15号についてご報告いたします。  主なる質疑としては,太平中学校の学級数は今後どのように推移するのか。また,通学区域のうち,JR札沼線の東側から通学する生徒の割合はどうか。太平中学校新設分離に向けた用地確保の見通しはどうか。また,近隣の中学校を含めた通学区域の見直しを検討する必要があるのではないか,等がありました。  これらに対し理事者から,太平中学校新設分離校については,現在管財部を通して用地折衝を行っているところであり,可能な限り早急に用地の確保をしたいと考えている旨の答弁がありました。
     討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致採択すべきものと決定されました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,環境消防委員長 高橋忠明君。  (高橋忠明君登壇) ◆高橋忠明君 環境消防委員会に付託されました議案3件について,委員会における審査結果をご報告いたします。  まず,議案第1号 昭和62年度札幌市一般会計補正予算(第4号)中関係分についてご報告をいたします。  主なる質疑として,駒岡清掃工場廃熱ボイラーの水管の腐食は数年前から理論的に予想されていたことから,ボイラーの設置の際に腐食防止策を十分に検討すべきではなかったか。また,今後建設を予定している清掃工場発寒清掃工場の改修に当たっては,この種の問題が起きないように慎重に対処すべきではないか。今後ボイラーの建設に当たっては,将来のごみの質や量の変化に十分に対応が可能で,しかも余力を残したボイラー設置計画を立てるべきではないか,等がございました。  討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  また,議案第2号中関係分及び議案第14号の2件につきましては,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと決定をいたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,厚生委員長南 二郎君。  (南 二郎君登壇) ◆南二郎君 厚生委員会に付託されました請願第42号 手話通訳制度化早期実現の要請方に関する請願について,その審査の結果をご報告いたします。  本件は,昭和60年に手話通訳制度調査検討委員会から,手話通訳者の養成・認定・設置・派遣等,身分関係を含めた総合的な内容の報告書が厚生省に提出されているが,その内容に沿った手話通訳制度を早期に実現するように国に要請することを内容とするものであります。  主なる質疑としては,現在本市には聴覚障害者がどのくらいいるのか。また,聴覚障害者からの手話通訳の依頼に対して,十分対応できる体制となっているのか。手話通訳者の認定試験について,各市とも統一したものにすべきではないのか。手話通訳者の養成講座について,他の政令指定都市の状況はどうなのか。また,登録手話通訳者の身分保障はどうなっているのか。来年4月から手話通訳派遣事業が有料化されると聞くが,どのような状況となっているのか。聴覚障害者が手話を行う場合,自分の意思を表現するために手話を行うことと,相手の意思を手話で聞き取ることではどちらが難しいのか。昭和60年の手話通訳制度調査検討委員会の報告について市はどのように受けとめ,また,手話通訳制度化に対する市の基本的な考え方はどうなのか。この報告を受けて国はどのような対応を行っているのか,等の質疑がございました。  これに対して理事者から,手話通訳者の養成・認定・設置・派遣については,基本的に一括連係しているものであるので,そのように制度化されることが望ましい。また,全体として法制化されたほうが,自治体としては将来に向けて活動しやすい,等の答弁がございました。  委員会としては,聴覚・言語の障害者の社会参加を進めるためには,早期に手話通訳制度化を図ることが必要であるとの観点から,要望内容を妥当と認め,全会一致採択すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,建設委員長常本省三君。  (常本省三君登壇) ◆常本省三君 建設委員会に付託されました議案4件について,その審査結果をご報告いたします。  最初に,議案第2号 昭和62年度札幌市公共用地先行取得会計補正予算(第2号)中関係分についてでありますが,主なる質疑として,札幌駅北口駅前広場の整備に必要な用地の一部を先行取得しようとしているが,今回の用地取得については,昨年度の取得単価に比べかなり高額なものとなっているが,その理由及び経過等はどうなのか。同駅前広場は56年に都市計画決定がなされて以来逐次整備が行われ,さらに,鉄道高架事業によっても地価の高騰が予見できる状況の中で,今日まで用地取得がおくれた理由は何か。より低廉な価格で取得する方法は他になかったのか。特に本市においては,監視区域を設けるなど地価対策を講じているが,当該地域周辺の公示価格に比べ約3倍近い価格で購入していることとの整合性はどのようになるのか。公共用地先行取得会計は,事業計画のある区域の用地を地価が高騰する前に先行して取得するために設けられた特別会計であるが,今日の地価高騰の激しい時代においては,先行取得の目的及び果たすべき役割について,時勢に適合するよう調査・研究を行うなど検討すべきと思うがどうか,等がございました。  質疑終了後,討論を行いましたところ,共産党・小川委員より反対の立場から意見の表明がございました。  討論終結後,採決を行いました結果,賛成多数で可決すべきものと決定いたしました。  次に,議案第1号中関係分,議案第7号及び議案第11号の3件についてでありますが,質疑・討論はなく,採決の結果,いずれも全会一致可決すべきものと決定をいたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) 次に,経済公営企業委員長 唯 博幸君。  (唯 博幸君登壇) ◆唯博幸君 経済公営企業委員会に付託されました議案第13号 昭和62年度札幌市水道事業会計補正予算(第2号)につきまして,審査結果をご報告いたします。  本件は,給与改定に伴う職員給与費追加補正でありまして,既定予算で不足が見込まれる経費を追加するものであります。  質疑・討論はなく,採決の結果,全会一致可決すべきものと決定いたしました。  以上で報告を終わります。 ○議長(吉野晃司君) ただいまの各委員長 報告及び提案説明に対し,質疑はありませんか。(「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 質疑がなければ,これより討論に入ります。  通告がありますので,発言を許します。小川勝美君。  (小川勝美君登壇・拍手) ◆小川勝美君 私は,日本共産党を代表し,ただいま議題に供されております議案15件中,議案第2号,3号,5号,6号及び第8号の5件に反対の立場から簡潔に討論をいたします。  議案第2号の公共用地先行取得会計の補正予算は,札幌駅北口の駅前広場の用地として,第一生命が所有する北7条西3丁目の843平米を20億6,800万円で取得しようとするものであります。  今日,地価高騰が社会問題となり,さきの臨時国会でも論議され,また,本市も監視区域を設定するなどの対策をとってきているところであります。にもかかわらず,今回取得しようとする土地は1平米当たり245万円,坪808万円と異常に高い価格であります。理事者の答弁でも明らかなように,昨年や一昨年取得した隣接地の価格は,1平米当たり68万円や76万円であり,それに比較し,それぞれ3.6倍,3.2倍であります。さらに,4月1日に発表された隣接地の公示価格は90万円であり,これの2.7倍にも達する価格は異常そのものであります。  このことからも,昨年取得していれば7億円で済み,これが後手に回ったことにより20億円も支払わなければならないというのは,先行取得会計の目的から見ても大問題であります。金融資本などの土地投機が大きな社会問題となっているさなかに,市が地価高騰を追認し,手をかすような今回の用地取得は,市民の理解を得ることは困難でありましょう。  市長は常々,最小の経費で最大の効果を上げると答弁されています。しかし,わずか1年で13億円も市の支出を増大させる一方,第一生命にぼろもうけをさせる今回の土地取得は,この趣旨からも大きく逸脱していると言わざるを得ません。56年に都市計画決定がなされ,駅前広場にしか使用できない当該土地は,大企業の社会的責任を果たさせ,昨年の価格に維持費をプラスした程度の価格で取得すべきであります。  以上の理由により,議案第2号と,これに関連する第3号 公債会計に反対するものです。  次に,議案第5号 札幌市議会の議員その他非常勤の職員等の公務災害補償等に関する条例の一部を改正する条例案は,通勤災害が認められる範囲の拡大等,一定の改善策がとられていますが,第8条の休業補償条項にただし書きが新たに加えられ,「監獄又は少年院その他これに準ずる施設に拘禁又は収容される場合は,本人の責任の有無にかかわらず補償対象からその期間を除外する」としています。  これは,起訴前や有罪確定前のものにまで,範囲を拡大して,不当な生活権の侵害を生じさせる危険性を含んでいるものであり,容認できません。  次に,議案第6号 札幌市税条例の一部を改正する条例案についてであります。  この条例案は,地方税法の一部改正を受けて改正されるものでありますが,圧倒的多数を占める低所得層への配慮がなされず,金持ち優遇になっており,問題であります。すなわち,税率を現行13段階から7段階にすることに伴い,最低税率を2.5%を3%に引き上げて負担を強化する反面,1,900万円以上の高額所得層には現行14%を12%に引き下げるなどの措置がとられ,減税幅が大きくなっております。このように,今回の改正は所得の低い層に税率をアップする一方で,高額所得者を優遇するものであり,容認できません。  加えて,医療費控除の足切りを現行5万円から10万円に引き上げることにより,本市の控除対象者が現行4万3,000人であったものが,わずか6,000人に対象を減らし,ほとんどの人が医療費控除の対象から除外されるのであります。  さらに,たばこ消費税は,政府の国庫補助負担率の削減による地方財政への財源不足をカバーする措置として国民に転嫁されたものであり,このような措置の3ヵ月間の延長,また,委員会審議においても明らかにされたように,さらに1年間の延長さえ公言してはばからない政府の財政運営は絶対に容認できないものであり,反対するものであります。  次に,議案第8号 札幌市立高等学校授業料等に関する条例の一部を改正する条例案についてであります。  第1に,今回の値上げは,道が第3回定例道議会において,入学料及び入学手数料の引き上げを行うことを決定したことにより,市立高校においても同様の措置をとりたいというものであります。しかし,一昨年の大幅引上げに続いて今回の入学料20%,同手数料の13.3%の値上げをしなければならないという事情と理由は全くないという点であります。  本市における今回の提案での増収分は,わずか260万円であります。道が値上げを実施したからといって,本市がこれに従わなければならない法的規制はもちろん,何らの拘束を受けるものではありません。委員会審議で明らかになったように,他都市においては,県立や道立高校より安い料金のまま据え置いている都市もあります。今回の引き上げが,私立高校における一層の学費値上げに対しても新たな根拠を与える結果になるであろうことを考えるならば,父母負担の軽減を求める市民の声にこたえて,今回の値上げは見送るべきであると考えます。  第2に,わが党の生駒議員が代表質問でも明らかになりましたように,63年度の中卒者急増対策として,道立高校は1校新設したにとどまり,残りは既存の道立高校18校を一間口ふやし,1学年11学級のマンモス校を続出し,あわせて市立旭丘高校に二間ロ増を押しつけ,普通高校はすべて46人学級というすし詰め教室での授業を強要しようとしているのであります。これは,40人学級を求める父母,教師,生徒の願いに逆行し,教育条件の改悪によって急増期を乗り切ろうとするものであり,この時期に父母負担の引上げを強いることは,とうてい市民の納得の得られないものであります。  以上の理由から,議案第8号に反対であることを明らかにし,討論を終わります。(拍手) ○議長(吉野晃司君) ほかに発言がなければ,討論を終結し,採決に入ります。  この場合,分割して採決を行います。  まず,議案第2号,議案第3号,議案第5号,議案第6号及び議案第8号の5件を一括問題といたします。  議案5件を可決することに賛成の諸君のご起立を求めます。  (賛成者起立) ○議長(吉野晃司君) 起立多数であります。よって,議案第2号,議案第3号,議案第5号,議案第6号及び議案第8号の5件は可決されました。  次に,議案第1号,議案第4号,議案第7号及び議案第9号から第15号までの議案10件,請願第2号,請願第23号,請願第41号及び請願第42号の請願4件,陳情第15号及び意見書案第1号の合わせて16件を一括問題といたします。  議案10件及び意見書案第1号を可決することに,請願4件及び陳情第15号を採択することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,議案第1号,議案第4号,議案第7号及び議案第9号から第15号までの議案10件並びに意見書案第1号については可決することに,請願第2号,請願第23号,請願第41号,請願第42号の請願4件及び陳情第15号については採択することに決定されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 次に,日程第2,特別委員会委員の辞任及び選任を議題といたします。  各位のお手元に配付の特別委員会委員辞任名簿の記載の各委員から,それぞれ特別委員会の委員を辞任いたしたいとの申し出がありますので,これを許可することとし,その後任の委員については,各位のお手元に配付の特別委員会委員選任名簿のとおり選任いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  ――――――――――――――――――  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 次に,日程第3,決議案第1号 ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会設置の決議を議題といたします。  本件は,全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  本件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,決議案第1号は可決されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) ここで日程に追加いたしまして,ただいま設置されましたユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会の委員の選任を議題といたします。  本件につきましては,委員会条例第5条第1項の規定により,当職からお諮りします。  各位のお手元に配付のユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会委員名簿のとおり選任いたしたいと存じますが,ご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会委員名簿のとおり選任されました。  ――――――――――――――――――   ユニバーシアード冬季大会等調査特   別委員会委員名簿  宮川 新市  野間 義男  朝川 利雄  須合 一雄  青木  護  宮本 吉人  藤田 雅弘  山崎 七郎  滝沢  隆  岡本 修造  宮ロ健太郎  水由 正美  加藤  斉  常見 寿夫  政氏  雅  唯  博幸  小田 信孝  長内 順一  斎藤 忠治  千葉 英守  菊田 勝雄  飯坂 宗子  菅井  盈                (23人)  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) さらに,日程に追加いたしまして,ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会委員長の選任を議題といたします。  (見延順章君「議長」と呼び,発言の許可を求む) ○議長(吉野晃司君) 見延順章君。 ◆見延順章君 ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員会委員長の選任につきまして,指名推選の動議を提出いたします。
     すなわち,ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員長に政氏 雅君を推選することの動議であります。  (「賛成」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ただいまの見延議会運営委員長の動議に対し,所定の賛成者がありますので,本動議を直ちに問題とし,採決を行います。  動議のとおり決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,ユニバーシアード冬季大会等調査特別委員長に政氏 雅君が選任されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 次に,日程第4,意見書案第2号 義務教育費国庫負担制度の見直しに対する要望意見書意見書案第3号国民健康保険制度の改革に関する要望意見書及び決議案第2号 暴力追放に関する決議の3件を一括議題といたします。  いずれも全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  意見書案第2号,意見書案第3号及び決議案第2号の3件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第2号,意見書案第3号及び決議案第2号の3件は可決されました。 〇議長(吉野晃司君) ここで,日程に追加いたしまして,意見書案第4号 手話通訳制度早期実現方に関する意見書を議題といたします。  本件も全議員の提出によるものでありますので,直ちに採決に入ります。  本件を可決することにご異議ありませんか。  (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,意見書案第4号は可決されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 次に,日程第5,札幌市選挙管理委員及び補充員の選挙を行います。  この選挙は,本市選挙管理委員及び補充員が,来たる12月21日をもって任期満了となることに伴い,地方自治法第182条の規定に基づき,選挙管理委員4人及び補充員4人を選挙するものであります。  まず,委員の選挙を行います。この選挙は投票により行います。  議場の閉鎖を命じます。  (議場閉鎖) ○議長(吉野晃司君) ただいまの出席議員数は70人であります。  投票用紙を配付させます。  (投票用紙配付) ○議長(吉野晃司君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。  (投票箱点検) ○議長(吉野晃司君) 異状なしと認めます。  念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。  お手元に配付の札幌市選挙管理委員被選挙人名簿記載の被選挙人のうちから,1人の氏名を投票用紙に記入の上,点呼に応じて順次投票願います。  点呼を命じます。  (氏名点呼,投票) ○議長(吉野晃司君) 投票漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。  (議場開鎖) ○議長(吉野晃司君) これより開票に入ります。  会議規則第30条第2項の規定により,立会人に佐藤寿雄君,水由正美君の両君を指名いたします。  両君の立ち会いを願います。  (立会人所定の位置に着く) ○議長(吉野晃司君) 開票を行います。  (開票) ○議長(吉野晃司君) 選拳の結果を報告いたします。  投票総数70票。これは,先ほどの出席議員数に符合いたしております。  そのうち,有効投票70票,無効投票なし。  有効投票中 高 橋 光 義 君 21票        越 智 喜代秋 君 19票        大 橋 八 郎 君 13票        長 谷 信 一 君 11票        風 間 末治郎 君 6票  以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は5票であります。よって,高橋光義君,越智喜代秋君,大橋八郎君,長谷信一君が本市選挙管理委員に当選されました。  次に,補充員の選挙を行います。  この選挙も投票により行います。  議場の閉鎖を命じます。  (議場閉鎖) ○議長(吉野晃司君) ただいまの出席議員数は70人であります。  投票用紙を配付させます。  (投票用紙配付) ○議長(吉野晃司君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 配付漏れなしと認めます。  投票箱を改めさせます。  (投票箱点検) ○議長(吉野晃司君) 異状なしと認めます。  念のため申し上げます。投票は単記無記名であります。  お手元に配付の札幌市選挙管理委員補充員被選挙人名簿記載の被選挙人のうちから,1人の氏名を投票用紙に記入の上,点呼に応じて順次投票願います。  点呼を命じます。  (氏名点呼,投票) ○議長(吉野晃司君) 投票漏れはありませんか。  (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) 投票漏れなしと認めます。  投票を終了いたします。  議場の閉鎖を解きます。  (議場開鎖) ○議長(吉野晃司君) これより開票に人ります。  会議規則第30条第2項の規定により,立会人に常見寿夫君,斎藤忠治君の両君を指名いたします。  両君の立ち会いを願います。  (立会人所定の位置に着く) O議長(吉野晃司君) 開票を行います。  (開票) ○議長(吉野晃司君) 選挙の結果を報告いたします。  投票総数70票。これは先ほどの出席議員数に符合いたしております。  そのうち,有効投票67票,無効投票3票。  有効投票中 加 藤 利 昭 君 21票        田 井 義 夫 君 19票        吉 原 邦 男 君 13票        丹 羽 三 郎 君 8票        輪 嶋 隆 治 君 6票  以上のとおりであります。  この選挙の法定得票数は5票であります。よって,加藤利昭君,田井義夫君,吉原邦男君,丹羽三郎君が本市選挙管理委員補充員に当選されました。  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 最後にお諮りします。  各位のお手元に配付の閉会中継続審査申出一覧表記載の請願・陳情につきましては,各委員長から閉会中継続審査といたしたい旨の申し出がありますので,その申し出のとおり決定することにご異議ありませんか。
     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(吉野晃司君) ご異議なしと認めます。よって,さよう決定されました。  ――――――――――――――――――  ―――――――――――――――――― ○議長(吉野晃司君) 以上で,本定例会に付議の案件はすべて議了いたしました。  これをもって,昭和62年第4回札幌市議会定例会を閉会いたします。  ――――――――――――――――――      閉 会 午後2時9分 上記会議の記録に相違ないことを証するためここに署名する。  議  長        吉   野   晃   司  署名議員        伊 与 部   敏   雄  署名議員        八   田   信   之...