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令和元年定例会9月会議(第2日) 名簿
令和元年定例会9月会議(第2日) 本文

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  1. 長生村議会 2019-09-02
    令和元年定例会9月会議(第2日) 本文


    取得元: 長生村議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-29
    ▼最初のヒット発言へ(全 0 ヒット) 1 ◯副議長【小倉利一君】 皆様、おはようございます。御苦労さまです。  ただいまの出席議員数は14名であります。定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。      ───────────────────────────── 2 ◯副議長【小倉利一君】 日程第1、一般質問を行います。  一般質問は通告順に発言を許します。1番岡本君。              [1番 岡本高直君 登壇] 3 ◯1番【岡本高直君】 皆様、おはようございます。ただいま副議長より発言の許可がありましたので、通告に従い一般質問をさせていただきます。私、議席番号1番、岡本高直でございます。  早速次の事項について質問いたします。まず、質問事項の1点目が、認知症対策であります。2点目が、子ども運動教室について、そして3点目が、プログラミング教育の準備についてであります。  まず、質問事項1の、1点目の、これまでの認知症対策の取り組みについてであります。  2018年中に、認知症か、その疑いが原因で行方不明になり警察に届け出があったのは千葉県では411人で、過去最多を更新しているのが実態であります。全国では1万7,000人と、2012年に比べ1.76倍だそうです。そして、行方不明中に事故に巻き込まれるなど、悲しい事故も多数であります。私の身近でも例外ではありません。このように、深刻な認知症の諸問題に対して本村ではどのように捉えているか、これまでの対策などについてお聞きします。  次に、2点目の、新たに取り組む認知症あんしん生活実践塾の概要と概況についてであります。  国は、これまで認知症になっても地域で安心して暮らせるようにする共生に重点を置いていましたが、今年の大綱では、共生と予防の二本柱とし、現役世代の減少や介護人材の不足、社会保障費の抑制に対応するために、認知症の予防促進を掲げております。  そして、政府は、70代に占める認知症の人の割合を2025年までの6年間で6%減らすとの数値目標を公表しました。ですが、これといって打開策や改善策がないように思うのは私だけでしょうか。  薬もそうです。やはり、認知症の薬はつくれないのかと世界中の製薬会社が次々に撤退しているのも事実であります。認知症の人が自分らしく暮らし続けることができる社会は、行政だけでなせるものではありません。医療技術者であったり、地域であったり、個人であったり、おのおのの立場で役割を果たすことが求められていると私は思います。  まさに、認知症あんしん生活実践塾は、個人や地域の実践タイプの塾と理解しております。取り組みの概要、そして現段階での準備や開塾に対しての概況をお聞きいたします。  続きまして、質問事項2の1点目の子ども運動教育の取り組みについてであります。  昨年の12月議会の一般質問で、本村の小学校1年生の体力テストで概ね半分以上の種目で県平均を下回っているという事実を認識し、すぐさま対策を検討していただき、子どもが運動に対する幅広い視野と体を動かすことの楽しさを学べる定期的な運動教室を公民館事業として開講していただきました。その取り組みであります子ども運動教室の概要をお聞きします。  次に、2点目に、子ども運動教室の成果と課題であります。本村の学校教育は、保小中一貫教育となり、連携を深めるとともに、開かれた教育課程を編成しているのではないかと思います。そこで、子ども運動教室が開講から半年になろうとしていますが、子ども運動教室の内容の成果と課題をお聞きします。  続きまして、質問事項3の1点目のプログラミング教育の教材についてであります。  2020年度から小学校でプログラミング教育の必修化に伴い、準備が急がれています。プログラミング的思考力論理的思考力問題解決能力を養うことを目的とした教育において、教材の選択は重要だと考えます。プログラミング教育用教材の購入などについてお聞きします。
     次に、2点目に、ICT支援員です。やはり、これからの子どもたちはAIと上手に向き合っていかなければなりません。子どもたちがコンピューターをより身近に、より適切に、より効果的に活用するには、プログラミング教育スキルの向上が教員に求められます。  しかし、指導面での人的支援の重要性が課題になっているのも事実であります。教育の質の向上、そして教員の負担軽減を考慮した上でのICT支援員配置や、教員のサポートなどの対応をどうお考えか、伺います。  以上、第1質問とさせていただき、答弁のほどよろしくお願いいたします。 4 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君の質問に対する当局の答弁を求めます。村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 5 ◯村長【小高陽一君】 1番岡本議員の御質問にお答えいたします。  なお、質問事項2、3については、教育長から答弁させます。  質問事項1、認知症対策についての1点目、これまでの認知症対策の取り組みについてとの御質問ですが、認知症対策としては、村の地域包括支援センターにて1年を通じて実施している脳のトレーニング教室各種運動教室、身近な地域で行う介護予防教室などにより、認知症予防として効果のある事業を実施しております。  また、平成30年度から認知症初期集中支援チームを設置し、認知症になっても本人の意思が尊重され、できる限り住みなれた地域で生活できるよう、認知症が疑われる方や認知症の方に対し、医療機関や介護サービスの提供機関、及び郡内自治体と連携し、対応を図っております。  2点目、認知症あんしん生活実践塾の概要と概況についてとの御質問ですが、村では認知症ゼロを目指すため、認知症対策の1つとして、今年度、長生村認知症あんしん生活実践塾を10月から実施いたします。この事業は、今年1月に御講演をいただき、大変好評を得ました国際医療福祉大学大学院の竹内教授の理論をもとに、認知症状に悩む御本人やその御家族に対し、セミナー形式で認知症のメカニズムを学習していただくとともに、認知症の症状を取り除く、いわゆる治った状態にするための4つのポイントの水分補給、軽い運動、食事による栄養補給、及び便通の改善といった対策を日々実践していただき、定期的に専門家とともに症状の経過確認や対応指導、または参加者全員で互いの情報を共有していただくものでございます。  現時点では、村のホームページや広報紙などにより参加者を募集し、準備を進めているところでございます。  認知症の治療方法にはさまざまな方法があり、いまだ確立していない中、本事業を通じ多くの方に認知症を正しく理解していただくともに、その改善方法について大いに期待しているところでございます。  以上で、岡本議員の御質問に対する、私からの答弁とさせていただきます。 6 ◯副議長【小倉利一君】 教育長。              [教育長 木島晃一君 登壇] 7 ◯教育長【木島晃一君】 おはようございます。1番岡本議員の御質問にお答えいたします。  質問事項2、子ども運動教室についての1点目、子ども運動教室の取り組みについての御質問ですが、今年度公民館教室の一環として5歳児を対象に、遊びながら児童の基礎体力の向上を図ることを目的として5月から3月までの期間で毎月2回、30人程度の参加を得て村の武道場で実施しております。  2点目、子ども運動教室の成果と課題についての御質問ですが、まず成果としては、体のバランスをとる動き、体を移動する動きなど、全ての児童が当初よりも向上していると見受けられます。また、中途の保護者へのアンケートでは、お子様が「楽しんで参加している」「自宅等でも運動するようになった」や、その保護者全員が「参加してよかった」と回答をいただいております。  課題でございますが、一概にお答えすることは難しいのですが、運動することが楽しいと思う児童とそう思わない児童との運動の能力に差が生じてしまう可能性が懸念されているところでございます。  質問事項3、プログラミング教育の準備についての1点目、教材購入の経緯についての御質問ですが、今年度購入しますプログラミング教育用教材につきましては、8月29日に契約し、9月中に各学校に配備する予定です。教材の選定に当たりましては、昨年度より先進地での導入事例や教員の研修会等から情報を収集した中で、数社の製品から実際に子どもたちが利用する環境を再現したデモンストレーションを実施し、各小学校の情報教育の担当教諭等から成る選定委員により教材を選定いたしました。  2点目、ICT支援員の配置の考えについての御質問でございますけれども、文部科学省では、働き方改革の中で教育委員会が取り組むべき方策として専門スタッフとの役割分担の明確化及び支援を挙げております。村教育委員会といたしましても、ICT支援員の重要性は認識しており、調査研究をしてまいりますが、プログラミング教育については、現在の段階では教材メーカーや保守業者の協力による教員への研修等で対応していきたいと考えております。  以上で、岡本議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 8 ◯副議長【小倉利一君】 第2質問ございますか。1番岡本君。 9 ◯1番【岡本高直君】 それでは、質問事項1の1点目について、第2質問をいたします。  本村では、認知症をどのように捉えていきますか。お答えください。 10 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 11 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  これからも高齢化の進展に伴い認知症となる人も増加することが見込まれることから、個人が高齢となることへの不安や御家族の介護への悩みも増加すると思われます。また、認知症により日常生活に支障を来し、心身が健康不良となることや高齢者虐待などへもつながることが懸念されていることから、深刻な問題だと捉えております。  以上です。 12 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 13 ◯1番【岡本高直君】 本村での介護予防教室などの認知症予防教室の効果や、参加されている方々の声がありましたら、お聞かせください。 14 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 15 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  各種教室に参加されている方からは、学習や運動は楽しく、参加者たちと会話することも楽しみという声や、体が元気になると気持ちも前向きになるというような声を聞いております。  以上です。 16 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 17 ◯1番【岡本高直君】 では、各自治体により活動内容が異なると思いますけれども、認知症初期集中支援チームの本村の活動内容はどのようなものですか。 18 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 19 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  御家族などからの御相談により、認知症に係るさまざまな困難事例に対して、早期に適切な支援やサービス利用につなげるため、村の地域包括支援センターの複数の専門職と村の認知症サポート医として委嘱している長生八積医院の先生が1つのチームとなり、包括的、集中的な支援を行っております。  以上です。 20 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 21 ◯1番【岡本高直君】 今、答弁がありました医療機関や介護サービス提供機関、及び郡内自治体との連携は、どのようにしていますか。お答えください。 22 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 23 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  認知症初期集中支援チームの活動状況を検討するため、認知症初期集中支援チーム検討委員会を別に設置しておりますが、さまざまな活動状況や事例検討などにより、職員等の知識向上を図るため、本村においては、郡内4自治体の検討委員会と合同開催により実施しております。その際に、県の職員や認知症に係る介護サービス提供機関、またボランティア団体も参加していただき、連携を図るように努めております。  以上です。 24 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 25 ◯1番【岡本高直君】 本村の認知症サポーターの役割や、今までに本村で開催した認知症サポーター養成講座では、何名の方が受講されていますか。 26 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 27 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  認知症サポーターの役割については、基本的には何か特別に活動をしてもらうものではなく、認知症を正しく理解し、認知症の人への偏見を持たないことや、認知症の人やその御家族を温かく見守る応援者になってもらうということが目的となっております。  ただ、自主的にボランティアという考えのもと、地域で活動していただくことも期待されており、村も各種事業で連携協力を図れるよう、検討をしております。  村では、平成19年から認知症サポーター養成講座を随時開設しまして、現在までに640名の方が受講をしております。  以上です。 28 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 29 ◯1番【岡本高直君】 たくさんの人と会話をしたり、たくさんの趣味を持っている人は認知症の発症率がそうでない人より低いというデータが出ていますので、正しい知識の理解と向上で、本村の認知症サポーターを含め各種事業で連携協力が図れるような体制を引き続き検討のほど、よろしくお願いいたします。  続きまして、質問事項1の2点目について、第2質問をいたします。  今回の認知症あんしん生活実践塾の開塾に至るに当たり、今年1月に開催した竹内教授による認知症講演会の参加人数をお聞きします。 30 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 31 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  介護関係の事業所の方や一般の方など、全体で279名でございます。  以上です。 32 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 33 ◯1番【岡本高直君】 先ほどの第1答弁で、認知症講演会の参加者から大変好評だったとありましたけれども、具体的にどのような声がありましたでしょうか。 34 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 35 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  講演会参加者のうち、約200人の方からいただいたアンケート結果を要約いたしますと、「認知症のメカニズムに対し正しい知識を習得したことで、将来への不安が和らいだ」という声や、「認知症になった場合でも治るという希望が持てて、今後本人や家族が明るく安心して生活ができそうです」といった御意見を大勢の方からいただいております。  以上です。 36 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 37 ◯1番【岡本高直君】 本村では、認知症の方、これは軽度から重度までありますけれども、おおよそ何名いるか、把握しておりますでしょうか。 38 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 39 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  現状において、村の認知症の方の人数を正確に把握することは非常に難しい状況です。厚生労働省の推計では、65歳以上の人の7人に1人が認知症の人と見込んでいることから、その割合で試算いたしますと、本村では700人弱と推測されます。  以上です。 40 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 41 ◯1番【岡本高直君】 では、数年後には何名くらいになると推測されますでしょうか。 42 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 43 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  こちらも厚生労働省の推計となりますが、6年後の2025年には、65歳以上の人の5人に1人が認知症の人と見込まれていることから、村の高齢者の将来人口で試算いたしますと、約950人と推測されます。  以上です。 44 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 45 ◯1番【岡本高直君】 認知症あんしん生活実践塾の開塾に至った理由をお聞かせください。 46 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 47 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  先ほどの村長からの答弁でもありましたとおり、認知症の治療方法がいまだ医学的にも確立していない中、今後ますます増加が見込まれる認知症の人に対し、実績もある竹内教授の理論のもと、認知症に対する正しい知識と理解を得ることや、認知症は治るという考えにより、今後、御本人や、その御家族が安心して暮らしていける地域となることを目的としたものでございます。  以上です。 48 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 49 ◯1番【岡本高直君】 では、開塾において、村民にとっての利点として何がありますでしょうか。 50 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 51 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  この事業により、医療機関ではなく御家庭内で御家族の認知症ケアを実践できることや、症状が改善していくことで介護者の肉体的、精神的な負担及び介護に係る費用等が軽減されること、また、本事業を通じ、参加者同士が改善策を共有することもできるため、類似した症状への悩みや不安の解消につながるものと考えております。  以上です。 52 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 53 ◯1番【岡本高直君】 では、これまでの全国で開塾されている認知症あんしん生活実践塾の成果についてお聞きします。 54 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 55 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  2012年から2017年の6年間で全国26の自治体で開催された成果でお答えいたします。  全体で201名の認知症の人、801の各症状について、半年後には81%の人で症状がなくなった、ほとんど改善したという成果が出ております。  以上です。
    56 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 57 ◯1番【岡本高直君】 この塾で、半年後には81%の方に成果が出ているという事実の具体的な根拠は何だとお考えですか。 58 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 59 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  御家族や御親族など、参加者が認知症のメカニズムを学習され、諦めずに認知症ケアに取り組んだことによるものと考えております。  以上です。 60 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 61 ◯1番【岡本高直君】 確かに、諦めずに取り組むことは非常に大切かもしれません。  では、認知症あんしん生活実践塾からの塾生や、地域全体での支援者の広がりなどの今後の期待についてお聞きいたします。 62 ◯副議長【小倉利一君】 福祉課長。 63 ◯福祉課長【芝崎広幸君】 お答えいたします。  まずは、本事業を通じ、認知症が改善したという本村での成果が必要なことでありますが、身近な参加者から実際の体験結果を耳にすることで、御家族のみならず地域の方々もより一層認知症への理解や関心を深めることができ、高齢者を地域全体で支え合う体制づくりの構築につながるものではと、期待をしております。  以上です。 64 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 65 ◯1番【岡本高直君】 最後に、村長に伺います。  今年度の村の施政方針や、先ほどの第1答弁でもあった「村は認知症ゼロを目指していく」とのことですが、先日、川崎市で行われた認知症あんしん生活実践塾の全国大会でも、講師でもあります竹内教授が「千葉県唯一の村である村長が、これから認知症ゼロを目指し意気込んでいます」と紹介しておられました。認知症対策においての村長の決意をお聞きします。 66 ◯副議長【小倉利一君】 村長。 67 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  私も大分前に村が行った認知症サポーター養成講座を受けまして、サポーターの1人となりまして、現在、役場の職員全員がサポーターになるように努めております。  そして、そこで認知症がますます進んでいく、広がっていく、そういったお話を聞きまして、「いや、うちの村もこれからどんどん増えるのかな」と、ちょっと途方に暮れておりましたが、先般竹内先生の話を聞いて、「認知症は病気じゃないよ、必ず治るよ」、そういう力強いお話を聞いて、光が見えた思いがしました。  今後も、治療法が確立しない、なかなか世間の目からは「あの人は痴呆だよ」と言われる、そういったまだ社会があることは事実ですけれども、そういう世界がなくなることを、そして、「認知症、長生村からはゼロなんだよ」と言えるように、今後とも努力を重ねたいと思いますので、議員も御協力をよろしくお願いいたします。 68 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 69 ◯1番【岡本高直君】 この事業が本村全体に広がっていくような体制づくりを期待します。そして、しっかりと、じっくりと、諦めずに認知症と向き合って、高齢者を支えていただければと思います。  では、次の質問に移ります。  質問事項2の1点目について、第2質問をいたします。5歳児を対象とした理由は何かありますでしょうか。お答えください。 70 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 71 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 ただいまの御質問にお答えいたします。  子どもの運動教室の取り組みでございますけれども、少子化の影響もあると考えられますけれども、屋外で体を動かして遊ぶ児童が余り見受けられなくなりました。そこで、遊び場などの提供や方法をいろいろ模索しておりましたところ、国のスポーツ庁のホームページに幼児期からの運動がその児童に対して将来の運動能力の向上や学力にもよい影響があると、そのような記載がございました。  また、昨年12月会議の岡本議員からの一般質問で、子どもの体力低下の対策について、教育長から「体力は全ての原動力であり、社会を生き抜く上で必要である。まず運動を身につけること、運動をやってみたいと思わせることが大切である」と答弁したところでございます。  これらを踏まえまして、公民館教室でできることとして、小学校に上がる直前の年齢児、すなわち5歳児を対象として開講いたしました。 72 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 73 ◯1番【岡本高直君】 この運動教室は、第1答弁で30名程度とお聞きしましたけれども、その30名は応募者でしょうか。そしてまた、どのように参加を呼びかけたのか、お答えください。 74 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 75 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 まず、こちらの参加者ですけれども、全て応募者となっております。  「どのように呼びかけましたか」ということですが、村の広報に公民館教室全体の案内チラシを折り込み、また、これとは別に、運動教室のみの案内を各保育所を通じて保護者へ配布いたしました。  募集の定員は、講師が適切に対応できる人数が1回約15名程度ということですので、この人数で2部形式ということで30人といたしました。  以上です。 76 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 77 ◯1番【岡本高直君】 では、指導者は何名でしょうか。また、その選定はどのようにして選定したのでしょうか。お答えください。 78 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 79 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 指導者は1名でございます。また、補助者として当課の職員を1名ないし2名つけてございます。  指導者の選定でございますけれども、睦沢町のこども園で体操指導をしておりました元小学校教諭の方で、本村の小学校に勤務していたこともあり、個別に交渉をさせていただきました。 80 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 81 ◯1番【岡本高直君】 遊びながらの基礎体力の向上を図るとのことですけれども、講師はカリキュラムを組んで論理的な指導をなさっているのでしょうか。お答えください。 82 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 83 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 まず、体のバランスをとる動き、体を移動する動き、走る力をつける遊び、用具を操作、使用する動きなど、年間プログラムを設定いたしまして、児童の運動能力に応じて指導しております。 84 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 85 ◯1番【岡本高直君】 これは、遊びながらでも専門的な知識で合理的だなと感じます。  では、武道場での実施の理由は、何かありますでしょうか。 86 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 87 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 実施の場所でございますけれども、講師とプログラムの打ち合わせにおきまして、けがを防ぎながら運動できる場所ということで、まず畳のある柔道場、そして木質の床である剣道場が一体となった施設である村の武道場ということで、こちらで行うことにいたしました。 88 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 89 ◯1番【岡本高直君】 それは、大変効率がよいと伺います。  恐らくプログラムの設定によって、畳なのかフローリングなのか、そういうこともあると思うので、よい選択かなと感じました。  では、道具や器具、そして現場のスタッフは十分に足りていますか。お答えください。 90 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 91 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 はい、お答えいたします。  跳び箱や平均台など、こちらの保育所や小学校から借用して対応しております。ただ、理想とする数量といたしましては、やや不足しているというふうに感じております。  また、スタッフにつきましては、専門職を有する補助者がおればさらによいと思われます。  以上です。 92 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 93 ◯1番【岡本高直君】 始まったばかりの教室ですけれども、貴重な時間でありますので、現場スタッフ、そして道具、器具を補っていただき、質のよい教室にしていただきたいと思います。  続きまして、質問事項2の2点目について、第2質問をいたします。  半年間で基礎体力向上だけでなく運動神経系を養えているということですが、その他に規律や行動の向上は見られますでしょうか。 94 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 95 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 まず、集団での規律行動といたしまして、集合、整列の仕方、挨拶の仕方、そういったことも指導してございます。児童も徐々になれてきておりまして、向上が見受けられます。  以上です。 96 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 97 ◯1番【岡本高直君】 教室の内容で、就学に向けて何か取り組んでいることはありますでしょうか。 98 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 99 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 ただいま申し上げました規律行動の他に、小学校で実施いたしますラジオ体操なども行っております。 100 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 101 ◯1番【岡本高直君】 第1答弁で、保護者へのアンケートをとられたということですけれども、そのアンケートの中に子どもたちの声や感想はありますでしょうか。 102 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 103 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 アンケートに児童からの感想を問う項目を設けました。ほとんどの児童が「運動が楽しい」「みんなとできるのが楽しい」という回答でございます。「楽しくない」というような否定的な回答は一切ございませんでした。 104 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 105 ◯1番【岡本高直君】 では、保護者の方もその運動教室を見られていますでしょうか。 106 ◯副議長【小倉利一君】 生涯学習課長。 107 ◯生涯学習課長【渡辺孝平君】 はい。全ての保護者が教室の開始から終了まで温かく見守りながら見学をしてございます。  また、このアンケートでは、お子様の動きですね、それを怖がらずに見守れるようになったというふうなアンケートの回答もございます。 108 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 109 ◯1番【岡本高直君】 最後に、教育長にお聞きします。  この子ども運動教室教育長も拝見されていると思いますけれども、体力向上、運動能力向上を目的として始まった教室で、それだけではない集団での規律行動、そして普段の生活にもよい成果が出ているのも事実であります。子どもたちの運動能力に差が生じてしまう可能性の懸念や、保小中一貫教育となった今、小学校教員の負担軽減も含め、保育園での授業の一環として5歳児全員に受けさせるお気持ちはありますでしょうか。 110 ◯副議長【小倉利一君】 教育長。 111 ◯教育長【木島晃一君】 ただいまの御質問にお答えいたします。  議員のおっしゃるとおり、幼児期における運動の実践は、心身の発育に極めて重要であると私も認識しているところでございます。  また、文部科学省で策定しました幼児期における運動の指針でも、最近の子どもは体を動かす遊び、そういうことが減っている、あるいは体の操作が未熟な幼児が増えているというふうに指摘されているわけでございます。  そういうことで、幼児期における遊びを中心とする身体活動を十分行うことは、多様な動きを身につけるだけではなく、心肺機能や骨の形成によいとされているわけでございます。  そういうことで、体力は、私が言うまでもなく人間活動の源であるということでございますので、特に遊びが学びである幼児期におきまして、全ての活動が発育や成長の基礎となる時期でございますので、議員のおっしゃったように、私どもは保小中一貫教育を推進しております。そういう意味で、段差なき教育をしていきたいと。そのためには、4月から私ども教育委員会が保育所を管轄することになりましたので、今後保育所の所員にも十分この旨を伝え、前向きに取り組んでいきたいと。  そして、3月までが健康推進課のほうで所管していたわけでございますけれども、資料を見させていただきますと、健康推進課の方で子育てのアンケート調査をいたしました。その中で、保護者の意見といたしまして、特に「保育所の教育を充実させていただきたい」と。その中には、英語教育、それから体操教育ということが約70%の方が意見として出されております。そういうことを真摯に踏まえまして、これからも教育行政を進めていきたい、保育行政を進めていきたいと思います。  以上です。 112 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 113 ◯1番【岡本高直君】 ぜひ検討をしていただいて、心より子どもたちのことをどうかよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  質問事項3の1点目について第2質問をいたします。プログラミング教育用教材の選定での情報教育の担当教諭から成る選定委員は何名くらいいらっしゃるでしょうか。 114 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 115 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 はい、お答えします。  各小学校から2名ずつで、合計で6名でございます。 116 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 117 ◯1番【岡本高直君】 プログラミング教育用教材はどのようなものを購入するのか、その教材の特徴をお聞かせください。そしてまた、プログラミング教育用教材の選定に当たって、特にどのようなことに注意して選定したか、お聞かせください。
    118 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 119 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 はい、お答えします。  まず、プログラミング教育の目的である論理的な考え方を育むために、取り組みやすい、理解しやすい教材であること。同時に、教員側からの目線から見て、子どもたちに伝えやすい、授業をしやすい教材であること。また、予算の有効活用の観点から、低学年から高学年まで幅広く利用できる教材であること。ロボット教材については、児童が利用することから、破損や紛失のしにくい教材であること。また、仮に破損しても修理等が容易であること。このような、以上の点に留意して教材を選定しております。  以上です。 120 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 121 ◯1番【岡本高直君】 数多くある中の教材選定には大変苦労されたと思います。  しかし、子どもたち、そして教員の相互からの目線での選択や、低学年から高学年までの有効活用、そして破損しにくい教材選択というのは非常に適切な選択だったと思います。  では、その教材についてなんですけれども、近隣自治体でのプログラミング教育用教材を導入しているか、近隣自治体ではどのようになっているか、おわかりでしょうか。 122 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 123 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  近隣自治体では、一宮町がレゴブロックを利用したロボット教材を平成27年度から導入しております。  また、白子町では、本村と同じ教材を昨年度導入しております。  以上です。 124 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 125 ◯1番【岡本高直君】 近隣自治体とのプログラミング教育用教材の共有は可能でしょうか。 126 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 127 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 ロボット教材につきましては、白子町と全く同じものを導入しておりますので、技術的には可能でございます。  以上です。 128 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 129 ◯1番【岡本高直君】 2020年度の必修化までいつから授業の実施を予定しておりますでしょうか。 130 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 131 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 本年度2学期以降で職員の教材利用の研修を図り、各学年で3学期からプログラミング教育の授業を実施していきたいと考えております。  以上です。 132 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 133 ◯1番【岡本高直君】 続きまして、質問事項3の2点目について、第2質問をいたします。  本村では、ICT支援員は継続して調査研究中だとおっしゃいましたけれども、近隣自治体での状況はどうでしょうか。お答えください。 134 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 135 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 はい、お答えします。  ICT支援員の配置につきましては、近隣市町では予定なし、または校務支援での先生方の指導と、児童にタブレットの使い方を教える補助についてもらっている程度でございます。  以上です。 136 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 137 ◯1番【岡本高直君】 教材メーカーのサポート契約などはありますでしょうか。そして、教員へのサポートは検討しておりますでしょうか。お答えください。 138 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 139 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 教材メーカーには、導入時に各学校において教諭向けの集合研修を実施し、実際授業展開時にサポートしてもらう契約で教材を購入しております。  また、本村学校ICT機器保守業者も今回購入した教材については多くの導入実績があることから、保守業者のインストラクター事業サポートをお願いするなど検討しております。  以上です。 140 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君。 141 ◯1番【岡本高直君】 はい。私から最後になります。  教員の負担軽減を検討していただき、そして子どもたちがわかりやすく、伝わりやすい授業で学力向上を目指していただきたいと思います。  これで私からの一般質問を終わります。 142 ◯副議長【小倉利一君】 1番岡本君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩といたします。会議の再開は10時25分といたします。               午前10時14分 休憩               午前10時25分 再開 143 ◯副議長【小倉利一君】 休憩前に引き続き会議を開きます。6番石井君。              [6番 石井俊雄君 登壇] 144 ◯6番【石井俊雄君】 皆さん、こんにちは。6番、議員石井俊雄でございます。  質問事項に入る前に、若干の御挨拶をさせていただきます。  日曜日の夜中から始まって、台風そして猛暑、このことがありました。私自身68年間生きておりますけれども、うちの母親に聞いても誰に聞いてもこれほど強風の台風は余り経験したことがない。そして、これほど暑い気温も今までなかったと。そういうことであります。  このことによりまして、千葉県内では50万世帯前後のところに停電が発生をし、いまだ私の住んでいる七井土には電気が来ておりません。そして、南房総市、木更津市では、熱中症により死亡された方、ヘリコプターで搬送された方、本当にすごい状況であります。私自身も、昨日、おとといの2日間、暑くて寝られないんです。外へ出ても暑い、どこへ行っても暑い。しょうがありませんので、最後は私の車にエンジンをかけて、そしてエアコンをかけて寝たわけであります。そして、私の母は93歳でございますので、娘が茂原市に住んでおりますので、娘のところに行ってエアコンのきく部屋で寝かせたと。そういうこともありました。  そんな中で、じゃ、本村の村民はどういう状況なのかなということで、ずっと外に出て、天井を見ながら昨日の夜も考えていました。まず私が福祉課にお願いしたのは、民生委員の方に連絡を入れてほしい。そして自分の受け持ちをしているお一人で暮らしている方、老人の方に対する安否確認をやってほしい。これについては、メールで連絡を入れたということであります。ところが、インターネット、電気が通っていなければメールは受信できません。心配であります。やはり直接会って話をするなりしてほしかったなと思います。  続きまして、広報です。茂原市は、朝からいろいろな状況、情報を電気の復旧などを入れていたけれども、長生村はどうなっている。広報の無線の周知が非常に少ない。これを何とかしてほしいということで、総務課長にもお願いをして、いっぱい広報で情報を伝達することをお願いいたしました。そして、私が考えたことは、広報車で村内をぐるぐる回って、今、保健センターでエアコンのある。  ありがとうございます。助言ありがとうございます。広報車で。 145 ◯副議長【小倉利一君】 石井君に申し上げます。 146 ◯6番【石井俊雄君】 発言を保証させてもらいたいと思います。  広報車を出して、村内をぐるぐる回って、さらに村民の方に情報をおろす。そういうこともお願いをしましたけれども、これはちょっと聞き入れていただくことはできませんでした。  私は、前の議会でも質問、要請をいたしました。やはり、避難をしてきた方、お風呂があるんですね、村に。このお風呂につからせてやりたい。そして、汗ばんだ体をお風呂できれいに。 147 ◯副議長【小倉利一君】 石井君に申し上げます。 148 ◯6番【石井俊雄君】 していただきたいということも。 149 ◯副議長【小倉利一君】 質問は簡明に願います。 150 ◯6番【石井俊雄君】 はい。お願いをしましたけれども、これも残念ながら受け入れしていただくことはできませんでした。これ、要望でございます。  それでは、質問事項に入ります。  まず1点目。九十九里浜の海岸侵食対策について質問いたします。  現在、大切な観光資源であります一松海岸の侵食が進み、砂浜がどんどんなくなってきています。その原因はどこにあるのか。そして、対策として九十九里浜侵食対策検討会議が発足されています。この間の調査内容等議論の経過について伺います。また、構成されている団体やメンバーについてもお聞きをいたします。  次に、小高村長は海岸侵食問題を地元住民や自治会、漁業、観光協会などから意見を求めたり要望などを聞いてきたことがあるのか伺いたいと思います。  次に、今後の海岸侵食対策に向けてヘッドランドと離岸堤をつくるという県の計画があるようであります。その利点はどこにあるのか。具体的な計画案がどこまで進んでいるのか伺いたいと思います。  大きな2つ目の質問事項です。街路灯の設置問題についてであります。  1つは、現在自治会、個人を含めて、街路灯設置の要望数は幾つ上がっているのか伺います。  2点目は、昨年度の設置数と今年度の計画数、要望未解決の数について伺います。  次に、設置を認める場合と認めない場合についての理由について伺います。判断基準はどうなっているかということをお聞きいたします。  最後になります。村長の政治姿勢についてであります。  1つは、8月2日から4日に開催した第7回原爆の絵展に向けて、実行委員会より後援申請を村と教育委員会に申請をいたしました。私の名前で申請しました。  小高村長より「原爆の絵展の取り組みは評価をしているが、申請者が村長選挙で戦った相手であること、当初予算にも賛成してもらっていない。自分の後援会からも同様なる意見もあるので、後援できない」との御意見、判断をいただきました。後援できない理由はどこにあったのか、再度お聞きいたします。  そして、最後です。今後に向けた個人や団体からの後援の申請に対する小高村長の考え方について伺います。  1回目の質問であります。村長にお願いします。できるだけ普通のスピード、できればちょっと早目に答弁をいただければたくさん質疑ができますので、よろしくお願いします。  以上です。 151 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 152 ◯村長【小高陽一君】 石井俊雄議員の御質問にお答えします前に、御意見をいただきましたので、本日は村民の方もいらっしゃいますので、ちょっとお知らせさせていただきます。  台風15号に対する対応は、既に議会に御報告したとおりでございますが、今朝要望書をいただきましたので、指摘された点について一つ一つ検証し、そして対応させていただきたいと思います。  昨日、防災無線について電気が昨日1日で回復するという東電からの連絡があったものですから、その旨を放送してしまいましたが、実際は昨日中には復旧できませんでした。心からおわびいたします。これからも東電と綿密な連絡をとり、皆さんに御報告したいと思いますが、電話が1回もつながりません。こういう状況ですので、茂原市ほど正確な放送ができないのが1つでございました。  それと、既に次の日、9日から、保健センターを避難所として開設しておりましたが、周知が広過ぎますと、肝心な被災者を収容することができず、困っていない人まで来る可能性も考えられたので、最小の放送にとどめたことを御理解いただきたいと思います。  それでは、質問にお答えいたします。  質問事項1、九十九里浜の海岸侵食対策についての1点目。「一松海岸の侵食の原因はどこにあるのか。その対策として九十九里浜侵食対策検討会議が発足されているが、この間の調査内容と議論の経過について伺います。また、構成されている団体やメンバーをお聞きします」との御質問ですが、九十九里浜の海岸侵食については、これまで実施してきた対策や気象の変化等が波や潮流に影響しているのではと言われていますが、原因究明には至っておりません。九十九里浜侵食対策検討会議は、千葉県主催により平成28年度からこれまで4回開催されております。この間、現状の把握や意見交換会、侵食対策の進め方や基本方針等について議論してまいりました。また、構成メンバーについては、学識経験者、海岸利用者、及び沿岸市町村長となっております。  なお、これまでの会議録や構成メンバーについては、千葉県のホームページで公開されておりますので、そちらでも御確認いただくことができます。  2点目。「小高村長は海岸侵食問題を地元住民や自治会、漁業、観光協会などから意見、要望などを聞いてきたことがあるのか伺います」との御質問ですが、検討会議の構成メンバーには漁業関係者や観光業の方もいらっしゃいますので、御意見や御要望は会議の中で伺っております。また、地元の意見については、関係課を通じて対策に反映できるよう心がけてございます。  3点目。「今後の海岸侵食対策に向け、ヘッドランドと離岸堤をつくる計画案があるようです。その利点はどこにあるのか。具体的な計画案がどこまで進んでいるのか伺います」との御質問ですが、利点としては、砂の流出を抑制することと、砂を集まりやすくし、養浜の安定を図ることが見込まれております。具体的な計画案は、千葉県で現在作成中でございます。  質問事項2、街路灯設置問題についての1点目。「現在自治会、個人を含めて、街路灯設置の要望数は幾つ上がっているのか伺います」との御質問ですが、要望数では現時点で29件いただいております。  2点目。「昨年度の設置数と今年度の計画数、要望未解決の数について伺います」との御質問ですが、昨年度の設置数は12ヶ所でございます。また、今年度の計画数は3ヶ所で、要望未解決数はございません。  3点目。「設置を認める場合と認めない場合の理由について、判断基準はどうなっているのか伺います」との御質問ですが、これまでの運用では、著しく暗い場所や交通状況など周辺の道路状況を把握した上で必要性を検討し、判断しています。判断基準としては、公道において現在設置されている外灯との距離が50メートルから100メートル離れていること、交通量の多い公道で、公の道ですね、多い公道で、過去に重大事故が発生した箇所や、発生するおそれがある箇所、防犯上特に必要と認められる公道となっております。また、現在、道路照明灯設置基準を策定中でございます。  質問事項3。村長の政治姿勢についての1点目。「第7回原爆の絵展に向けて、実行委員会より後援申請を村と教育委員会に申請しました。小高村長より、原爆の絵展の取り組みは評価しているが、申請者が村長選挙で戦った相手であること、当初予算にも賛成してもらっていない。私の後援会からも同様な意見もあるので、後援できないとの御意見をいただきました。後援できない理由はどこにあったのか、再度お聞きします」との御質問ですが、原爆の絵展への後援申請につきましては、石井俊雄議員を申請者とする事前相談がございましたが、村は各種後援の判断基準として、長生村行事の共催、後援、及び協賛に関する規定を定め、その適否を判断しております。今回の後援申請につきましては、村長経験者からの申請でありましたので、政治的目的を有するとの誤解を招きかねないと判断し、申請者の変更をお願いしたところでございます。なお、この変更により、村は第7回原爆の絵展への後援を決定しております。  2点目。「今後に向けた個人、団体からの後援申請に対する小高村長の考え方について伺います」との御質問ですが、後援申請につきましては、今後もこれまでと同様に長生村行事の共催、後援及び協賛に関する規定によりその適否を判断してまいりたいと考えております。  以上で石井議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 153 ◯副議長【小倉利一君】 第2質問ございますか。6番石井君。 154 ◯6番【石井俊雄君】 それでは、第2質問に入らせていただきます。  海岸侵食問題につきましては、「これまで実施してきた対策や気象の変化等が波や潮流に影響しているのではと言われていますが、原因究明には至っていません」とのことですが、県と村を含めていろいろ対策会議をずっと、議事録を読んでみますと、屏風ヶ浦、太東岬からの砂の補給がなくなったこと、ガス水のくみ上げに伴う地盤沈下などが言われています。私は、地球温暖化や川からの砂の補給も原因の1つかと思います。認識を伺います。 155 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 156 ◯まちづくり課長【小高重博君】 ただいまの議員の質問にお答えします。  議員のおっしゃる温暖化や川からの砂の補給についても要因の1つと言われているようですけれども、この対策会議の場では論議されておりません。
     以上です。 157 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 158 ◯6番【石井俊雄君】 地球の温暖化やガス水のくみ上げなんかについても影響があるんじゃないかと思っているところであります。  それで、2点目の質問です。地盤沈下について伺います。2006年3月議会の質問に、村は、私が村長をやっていたときなんですけれども、村の答弁としては「近年の年間の沈下量は、直近の沈下量は、2センチ以下。毎年2センチ以下沈下していますよ」と。そして、太陽の里の地点では海抜40センチ弱。37、38センチだと記憶しています。  それでは、現在の太陽の里地点の海抜と年間の沈下量について伺います。 159 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 160 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 お答えします。  地盤沈下につきましては、千葉県環境生活部で毎年水準測量を実施しております。太陽の里付近の水準点は海抜約40センチメートルでございます。沈下量につきましては、平成27年の1年間で1.7ミリメートルの沈下、平成28年の1年間で6.2ミリメートルの沈下、平成29年の1年間で6.9ミリメートルの隆起となっており、その結果3年間で1ミリメートル沈下しているということとなります。  以上です。 161 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 162 ◯6番【石井俊雄君】 貴重なデータ答弁、ありがとうございました。  次に、地盤沈下の原因の1つにガス水をくみ上げることが原因ではないかという近隣の自治体の首長の意見などがありました。地盤沈下を防ぐための企業努力、企業が努力していることがあると思います。そこについてどういう努力がされているのか伺います。 163 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 164 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 お答えします。  議員のおっしゃるとおり、九十九里地域における地盤沈下の要因の1つは天然ガスの採取によるものだと言われております。その対策としまして、採取企業は千葉県との間で地下水の揚水及び還元に係る計画の策定等を定めました地盤沈下の防止に関する協定を締結しまして、地盤沈下の抑制に努めております。  以上です。 165 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 166 ◯6番【石井俊雄君】 そういう企業努力をされているということでありますけれども、私がちょっと知りたいのは、かん水をくみ上げる、くみ上げたものを何割か戻しているという話を聞きます。そのことについて、どういうふうに、何割ぐらい戻しているのかということで教えていただきたいと思います。 167 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 168 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 お答えします。  九十九里地域全体での還元量でございますが、平成29年度実績で約10%となっております。  以上です。 169 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 170 ◯6番【石井俊雄君】 九十九里全体の中で10%戻しているという話を伺いました。じゃ、村内にも企業が幾つかありますね。村内の企業は何割ぐらい戻しているのか教えてください。 171 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 172 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 お答えします。  長生村だけを見ますと、約20%の還元となっております。  以上です。 173 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 174 ◯6番【石井俊雄君】 大変な答弁を、勉強になる答弁をいただきました。つまり、私が13年前に質疑、討論の中で明らかになったこと、太陽の里のところでいえば40センチ弱、それがいまだに余り変わっていないということであります。大変ありがたいことですし、ちょっと安心したことですし、企業努力もあったのかなということで感想を言わせていただきます。  次、2点目のところで、第2質問に入ります。  海岸侵食の問題について、一宮町では地元関係者との協議の場所をつくっているし、白子町では子どもたちと行政の中でなぎさシンポジウムというものをつくっていて、住民や子どもたちからの意見を求めたり協議をする場所をつくっています。  私はやっぱり本村でもそういう場所をこれからつくっていく必要があるのではないかと思います。そのことについて答弁をいただきたいと思います。 175 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 176 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  地元の意見につきましては、別の手段で伺っておりますので、村としましてはその予定は現在のところございません。 177 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 178 ◯6番【石井俊雄君】 別の手段というと、ちょっと抽象的でございます。具体的にどういう形で意見などを伺っている、いこうとしているのか御質問いたします。 179 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 180 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  自治会長への要望伺いや、自治会の会議への訪問など、住民の声をいただく機会がございますので、その機会を生かしていければと考えております。  また、当然関係の深い観光協会や漁業関係者などの意見も伺って、反映できるよう対応してまいります。  以上です。 181 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 182 ◯6番【石井俊雄君】 ぜひ丁寧に関係者との意見を聞いたり、伺ったり、協議をしたりということをよろしくお願いしたいと思います。  3点目に入ります。  千葉県はこの対策会議の中でも言われているんですけれども、長生村でいえば沖合200メートルに幅100メートルの離岸堤をつくるというふうに言っています。そこでちょっと心配なのは、地びき網、大切な観光資源であります地びき網などができるかどうかちょっと心配がありますので、そういう関係者との合意をどうつくっていくつもりなのか一応御意見を伺いたいと思います。 183 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 184 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  村も古くから続きます観光資源であります地びき網につきましては守っていかなければならないと思っております。そのためには、関係者の皆様との話し合いは当然必要と考えます。事業実施の中で意見が反映されるよう努めてまいります。  以上です。 185 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 186 ◯6番【石井俊雄君】 ぜひそこは丁寧にやっていただきたいと思います。  次の質問であります。3点目のところの次の質問ですね。  ヘッドランドを1基また一松につくるというふうに計画の案では言っております。利点もあるかと思いますけれども、まずそのヘッドランドの欠点、マイナス面についてどう把握をしているのか伺いたいと思います。 187 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 188 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  ヘッドランドでは離岸流が発生しやすくなるというようなことが言われておりますけれども、設置上のマイナス面とは考えておりません。  以上です。 189 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 190 ◯6番【石井俊雄君】 実は、いろいろ賛否両論はあるんですけれども、ヘッドランドをつくることによって離岸流が発生をする。これはもう誰しもが言っております。その離岸流が発生することによって急に流されたりなんかして死亡事故がこの間たくさん出ております。一宮町では何か7名ぐらいという、この間、伺っております。茨城県では2019年6月26日の茨城新聞によりますと5年間で20人が亡くなっていると。34基のヘッドランド中20人が死亡しているということで、いずれもヘッドランドが原因ではないかなというような話が出ております。例えば、隣の白子町の町長がおっしゃっているのは、長生村でヘッドランドを出したことによって中里海岸が急速にえぐられたと。そういうことで、ヘッドランドのマイナス面について村がどういうふうに認識をしているのか伺います。 191 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 192 ◯まちづくり課長【小高重博君】 ただいまの質問にお答えします。  長生村には、先ほどの議員の質問ですとヘッドランドは長生村にあるというところをおっしゃっておられたんですが、長生村にはヘッドランドの設置はございません。  その上で、ヘッドランドの設置についてというところでお答えさせていただきますが、村としましては、県と事業実施についてはどういった手法が最適か、その辺を話し合いながら進めていきたいと考えておりますので、御理解いただきたいと思います。 193 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 194 ◯6番【石井俊雄君】 先ほども事故例、一宮町の事故例、そして茨城県の事故例、そういうものがネットでどんどん出ておりますし、新聞でも発表されてきたわけでありますけれども、白子町の町長の所見も紹介をいたしました。私個人的には、長生村でヘッドランドを1基また追加でつくるという県の考え方が出ておりますけれども、やはりヘッドランドは、これは中止させるべきであると考えております。そういう私の考え方に対して小高村長の考え方をちょっとお聞きしたいと思いますので、よろしくお願いします。 195 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 196 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  私も何度か他の議員さんの質問にも答えて、高校で5年間ほど土木をかじったことがあるので、陸上に建てられる構築物についてはどういう手法でつくられてどういう効果があるのか若干理解できるんですが、海洋学は全く知りませんので、海につくられる構造物がどういう影響を与えるのか、ちょっと理解できないところがございます。  先ほど来、石井議員から指摘されております事案については全くそのとおりであると私も考えております。一宮町にはまだ完成しないものも含めて10基つくられておりますが、砂が足元といいますか、海岸から出たところに中洲状に砂が詰まったところもあれば、逆に完成していないヘッドランドとヘッドランドの間は離岸流でえぐられてしまっている。ですから、ちょっと、何をすれば今の浜崖ができる状況を回避できるのか、非常に難しい問題で、先ほど来、県で4回の対策会議が行われましたけれども、4人の大学の教授がいらしておりまして、それぞれが自分の持論を展開し、間違いは認めませんし、どういう方法が最適なのかもとうとう見つからず、この3月いっぱいで解散されました。ですから、結局結論が出ないまま約2年間にわたって話し合いが持たれたということで、非常に我々はがっかりしているところなんですけれども、要するに正解がないということなのかもしれませんが、私は、白子町の町長さんは一松海岸から白子町の海岸まで矢板を打ってこれ以上の侵食を全部とめて、白子は別にコンクリートの海岸でいいんだと、水をさっと浴びられればそれでいいんだということを申しておりますが、私は、今、入山津方面には砂が若干ついておりまして、ただし城之内方面は物すごくえぐられている。こういう現状を見ると、自然を残す面と、そしてこれ以上侵食されない状況をつくり出す、非常に難しい作業なのかと思っています。特に、今回矢板を打ってコンクリートで被膜していただいた海水浴場は、低気圧、台風が通過しますと3メートルの壁になっておりまして、一番心配なのは夜間に若い方たちが遊びに来て転落したとき上がる場所がない。我々は、入山津まで歩けば上がれるよと認識しておりますが、そうでない人は恐らく夜中に3メートル下にたたき落されたときにもう立ち上がれないんじゃないかなと、そのような心配をしているので、できるだけ、今県にお願いしている養浜で砂を補給することと、これ以上砂が運ばれないようにする方策は何がいいのかを考えていく必要があるだろうなと思います。  先ほど来、課長が答えましたように、私の、これは本当に構想でございますけれども、一松の驚海水浴場のあの300メートル、500メートル間にヘッドランドを出すことによって横の砂の動きをとめ、そして離岸堤を海上に構築することによって離岸流を防ぐ。そういう方法しか、もうあそこの保全はできないのかなという考えを持っていますが、これはまだ一向に県にお話ししたことでもありませんし、当然先ほど石井議員が御指摘されたように、漁業関係者、そして観光協会がやっていただきます地びき網、これは絶対残していきたいなと思っております。今後、またその点について、さらに議論の場が開かれることを望んでおりますが、県はそうした意味で3月で解散いたしましたので、今現在南九十九里浜侵食対策会議というのを関係町村でつくっておりますので、そこでこの議論については高めていきたいなと考えております。  以上です。 197 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 198 ◯6番【石井俊雄君】 県が言っている養浜、砂を入れる、丸です。離岸堤をつくる、丸です。これはあくまでも漁業関係者との話し合いと合意の中で設置する。これは丸です。しかし、ヘッドランドは人の命が奪われているんです。一宮海岸も含めて茨城でも全国的にも、本当に人の命が奪われているんです。そして、ヘッドランドをつくっても片方は砂が寄るけれども片方は削られてしまう。プラマイゼロなんですよ。ヘッドランドは、白子町の町長が言っているように、はっきりと新たなヘッドランドはつくるなと。できれば今までつくったヘッドランドだって撤去を検討しなきゃいけないと私は思っています。そういう意味で、県の方に長生村のヘッドランドをつくることについてはやめてくれと、そういうことを小高村長から県の方に要望として伝えていただきたい。それを、ここでいえば最後の要望を出してほしいということでちょっと答弁をお願いします。 199 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 200 ◯村長【小高陽一君】 私の聞く死亡事故は、たしかに離岸流によるものが多いです。ただ、昔からこの九十九里浜はみおという離岸流がありまして、それで大変事故に遭った方もいたと思っております。ただ、ヘッドランドができたことによってより強力な離岸流が発生したということも認識しております。  そしてさらに、ヘッドランドをつくる際に、両脇にテトラポットを入れます。このテトラポットに引き込まれて死亡されたというサーファーのお話も聞いております。それは構造的に幾らでも変えられると思いますが、まず根本のお話は、離岸堤をつくること、ヘッドランドをつくること、こういう考えもあるよということは出ましたが、それをつくるという話は私も一切聞いておりませんし、相談も受けておりません。  以上です。 201 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 202 ◯6番【石井俊雄君】 だから、今の段階で、早い段階に、ヘッドランドはだめだよということを表明して県に伝えることが大事です。  以上です。  次に、質問事項2、街路灯のところで第2質問に入ります。  個人、自治会も含めて29件とのことでしょうか。29件の内訳を簡単に、明瞭に教えてください。 203 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 204 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  村が全域の外灯LED化を図った以降の平成28年度からの要望件数の積み上げとなります。内訳としましては、平成28年度が1件、平成29年度が7件、平成30年度が20件、令和元年度が1件の合計29件となります。  以上です。 205 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 206 ◯6番【石井俊雄君】 ちょっと時間がなくなっちゃったから、3点目に入っちゃいます。  現在の設置基準の考え方は、公道は認める、私道は認めない。そういうふうになっているようでありますけれども、その辺を教えてください。 207 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 208 ◯まちづくり課長【小高重博君】 議員のおっしゃるとおりでございます。  以上です。 209 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 210 ◯6番【石井俊雄君】 私道であっても、公道と公道をつなげる通り抜けの私道だとか、あるいは非常にたくさんの方がそこを利用しているとか、暗いとか、そういう、東電柱が立っているとか、そういう場合は、私道であっても認めていく、設置を認めていくことが必要かと思うんですけれども、いかがでしょうか。 211 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 212 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  最近の犯罪の発生を見ますと、過去の状況とは大分様変わりをしております。住民の安全性、防犯への対応を考えますと、防犯灯の設置は治安対策として効果が期待できる手段と思われます。村が現在作成している設置基準に合わせ、取り扱いを検討したいと考えております。  以上です。
    213 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 214 ◯6番【石井俊雄君】 検討を重ねて、深めて、ぜひ私道であっても設置できる条件があれば設置していただきたいと思います。  いつごろその検討の結果、まとまって、いつごろからそれを適用して実施するようになるのか教えてください。 215 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 216 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  基準につきましては、来年の4月までには考えをまとめまして、実施したいと考えております。  以上です。 217 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 218 ◯6番【石井俊雄君】 質問事項3つ目に入ります。  おかげさまで、名前を変えて申請をして、後援をいただいて、原爆の絵展、昨年に比べると約40名ぐらい参加者が増えました。これはひとえに村が後援してくださったこと、お力を入れてくださったことに原因があるかと思います。本当に感謝をしています。まずお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。  第2質問に入ります。「原爆の絵展の取り組みは評価をしていますよ」と言ってくれております。評価をしてくれているということであれば、後援してくれてもよかったんじゃないかなと思いますけれども、いかがでしょうか。 219 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 220 ◯総務課長【田中喜宣君】 私の方からお答えをさせていただきます。  先ほど村長が答弁をいたしましたとおり、後援をさせていただいております。  以上でございます。 221 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 222 ◯6番【石井俊雄君】 それは、名前を変えたから後援してくれたんですよ。私の名前で、私、実行委員会の事務局長ですから、全てを掌握していますから、私の名前で申請したんですけれども、後援している理由は、私がだめだと言ったから違う人の名前でやむを得ず申請をして後援してもらったということなんですね。それをちょっと私、言っときます。  小高村長から言われた言葉です。第1質問でも言っています。留守電に入っていました、次の日。  留守電を聞きました。「村長選で戦った相手なので、当初予算に賛成をしていないから、後援できない」ということなんですね。後援できないと言われました。そしたら、村長選に対立で現職に立候補した人、そして、たまたま私、議員でしたから、いろんな議案を提案されます。質疑、討論、採決で自由に賛成、反対の意思表示ができるわけですけれども、その後に、賛成しなかったら後援申請を拒否されると。これって、じゃ、村長選に立候補しづらくなっちゃうじゃないですか。議案を提案されたときに、質疑、討論、採決のところで賛成せざるを得なくなっちゃうんじゃないですか。そしたら、立候補の妨害だし、議案の質疑の、どうしても賛成しろという強要になりませんか。小高村長、答弁ください。 223 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 224 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  石井俊雄さんの名前で申請書が出されて、総務課に届いたことは聞きました。「この申請、いかがいたしましょうか」という相談をしたときに、先ほど私が第1答弁で申し上げましたように、「政治的活動につながる可能性があるんじゃないか。ぜひ他の方の名前で申請していただければ助かるね」という話の中で、私が石井議員に電話をさせていただきました。  そして、直接その政治的活動云々を申し上げますと恐らく1時間近い問答になってしまうでしょうから、私の心情として、たしか石井議員とは村長選挙を2回やっておりまして、1回目のときはもう1人の方もいて3者でした。2回目が1対1の選挙でございまして、私の考え方として、1対1の選挙というのはお互いの夢やいろんな今後の村の行方を言い合うと。さらに人格もかけて戦うものなのかなと私は考えております。ですから、その1対1の選挙で勝っても負けても私は相手のために、相手のところに私の名前で物事を頼むことは一切しないつもりでおりますし、今までもいろいろ御教示を願うこともありませんでした。そういう心情があるので、私から、「じゃ、やんわり断りますよ」ということで電話を差し上げたのがそのときの現状でございます。もう何日もたっておりますので、どういう内容を正確に覚えているわけではございませんが、もし今石井議員がおっしゃったように私がそういうことを口走ったのであれば、私が今までそういう心情を伝えて、そして、「申しわけないですけれども、石井俊雄議員を全面的に信頼しているわけではございませんので、もしも名前を変えて申請していただけたらそれは許可できるんですけれども」とやんわりとお話ししましたところ、次の日に他の方の名前で申請が出された。これが実情だと思っております。 225 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 226 ◯6番【石井俊雄君】 ちょっと確認したいんですよ。これから先、長生村が先にいろいろ時間が、時が過ぎますね。同じように、ある人が現職に村長選で挑む、戦う。そして、その人が同じように、私と同じように議員になる。そして、提案された議案に反対をする。そうしたら、また同じように後援申請があったときに後援しないんですか。答弁をお願いします。 227 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 228 ◯村長【小高陽一君】 はい、お答えいたします。  先ほども言ったように、私はこういうのはちょっと信頼関係もあるのかなと。確かに条文とかいろいろ決め事はありますけれども、「ああ、この人だったら、きちっとやってくれるよな」というような信頼関係が必要なのかなと思っておりますので、残念ながら私が石井俊雄議員を全面的にまだ信頼する立場にございませんので、そういう言葉になった可能性はありますけれども、他の方が申請したのであれば、またそれは別でございます。全部だめだというわけではもちろんありませんし、そんなに私が村長を長く務めることはないと思いますので、今後はないと思われますけれども、それで答弁とさせていただきます。 229 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 230 ◯6番【石井俊雄君】 村民に対する差別なんですよ。公平に村長というのは仕事をやらなきゃいけないんですよ。  千葉県の元弁護士会の会長の広瀬さんに相談をしてみました。「政治的目的を有する理由として後援などを拒否するためには合理的理由が必要である。今回の拒否理由が村長経験者からの申請であるからという理由だとすれば、合理的理由とは言えず、その処分は不当、違法な処分に該当するおそれが強い。場合によっては首長としての権利濫用に該当し、精神的苦痛を受けたことによる慰謝料の請求も考える」という相談の結果の所見をいただきました。この千葉県の弁護士会の元会長の広瀬さんの言葉、考え方について小高村長の見解を伺います。 231 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 232 ◯村長【小高陽一君】 はい、お答えいたします。  私は法律家でないのでこの見解についてとやかく言うことはできませんが、石井議員は日ごろから元村長という肩書をもって原発ゼロの運動を確かされていると思います。あれは政治活動だと思うんですけれども、原爆の絵展は、原爆が地球上にあってはならないと私も思っておりますし、恐らく住民の皆さんも同じ気持ちだと思われます。ですから、「原爆の絵展は評価いたします」と申し上げました。ただし、石井俊雄さんが普段から元村長として原発ゼロ運動をされておりますと、原爆反対、原発反対につながる政治的活動につながるおそれがあるんではないかということを私どもはちょっと話し合った経緯がございまして、それをちょっと理由の1つにもいたしましたけれども、申請者を変えていただいたので、これは許可した。そして、成功だったという報告を受けた。そこに信頼関係が生まれたわけで、私は、結果的にはよかったなという感想を持っております。 233 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 234 ◯6番【石井俊雄君】 これが原爆の絵展の案内のチラシでございます。どこに元村長ということで呼びかけをしているのか。どこに元村長ということで呼びかけをしているという証拠があるんですか。お答えください。 235 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 236 ◯村長【小高陽一君】 それを、水かけ論になってしまうと思うんですけれども、私は別にそのチラシで石井議員がそういう活動をしていると言ったわけではなくて、元村長というのは村民が広く認識しておりますし、また、石井議員が先般配りました石井としお通信には、「東北の方に行って原発ゼロ運動をしてきました。元村長石井俊雄、現長生村議」ということで、何度も記事の中に出てきましたように、皆さんが、「あっ、石井さんは元村長で、そして原発ゼロの運動をやっているんだな」という認識は持っていると思いますので、恐らくそういう目で石井議員を見るんではないかなということで、そのチラシをもとに判断したわけでは一切ありません。 237 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 238 ◯6番【石井俊雄君】 まず、脱原発首長会議についてははっきりと元村長という立場で活動をしております。これははっきりしております。今回は、元村長という立場で全く表現をしていないし、言っていないんですよ。これ以上言いませんけれども、拡大解釈をしないでいただきたいと思います。  次に、あらかじめ村長には憲法の絡みから御質問をいたしますよということで情報を入れさせていただいております。多分憲法については全部頭に入れることは難しいかもしれないけれども頭に入っているかと思います。  憲法99条、何を書いてありますか。 239 ◯副議長【小倉利一君】 石井君に申し上げます。ただいまの質問は一般質問通告書に記載されていないため、議題外の発言となるので、注意します。6番石井君。 240 ◯6番【石井俊雄君】 それは、議長さんの越権解釈と私に対する指導だと思います。  長生村の議会では、第1質問から第2から含めて全部担当課とやりとりをしています。あらかじめ事前に情報提供をしておりますので、そういう意味で答弁のほどをよろしくお願いしたいと思います。 241 ◯副議長【小倉利一君】 石井君の今の問題につきましては、発言につきましては、通告書に記載されておりませんので、一部の引用であれば許可されるとは思いますけれども、質問外と判断いたしますので、忠告いたします。6番石井君。 242 ◯6番【石井俊雄君】 おかしいですね。事前に情報提供して準備をしてくださっているはずなんですけれども、それを議長さんが没にしてしまうということは、ちょっと私は大変な問題になりますよ、これは。はっきり言って。はっきり言って大変な問題になりますよ。 243 ◯副議長【小倉利一君】 はい、暫時休憩といたします。               午前11時17分 休憩               午前11時34分 再開 244 ◯副議長【小倉利一君】 休憩前に引き続き会議を開きます。6番石井君。 245 ◯6番【石井俊雄君】 先ほどの私の質問の中で、議長さんにちょっと失礼なことを申し上げたという意味ではおわびを申し上げます。  質問をし直させていただきます。  原爆の絵展の後援申請をしたときに小高村長からいただいた言葉というのがどうしても憲法との絡みでちょっとどうなのかなと思いましたので、「憲法99条について御存じでしょうか」ということでお尋ねをいたしました。もしよかったら読み上げていただければありがたいと思います。 246 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 247 ◯村長【小高陽一君】 浅学非才なもので、日本国憲法を全部覚えられません。質問いただいたときに調べ直して報告させていただいております。手元にございましたので、読み上げさせていただきます。  「第99条、憲法尊重擁護の義務。天皇または摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負う」。  以上でございます。 248 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 249 ◯6番【石井俊雄君】 私もそうなんですけれども、公職にある者は憲法をきちっと頭に入れて仕事をしていかなきゃいけないんですよと、そういうことが書かれているかと思います。  関連で、今度憲法14条にはこんなことが書いてありました。「すべての国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分または門地により、政治的、経済的または社会的関係において、差別されない」というふうに書いてあります。そういう意味で、私は、この原爆の絵展の後援を申請したときに差別をされたという解釈をしちゃったんですね。そういう意味でいえば、私は憲法14条で保証されていることがあるにもかかわらず保証されなかった。差別されてしまったということで、小高村長の認識あるいは答弁をよろしくお願いいたします。 250 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 251 ◯村長【小高陽一君】 はい、お答えいたします。  今、皆さん全員がお持ちの長生村例規集、これの138ページに長生村行事の共催、後援、及び協賛に関する規定。この中で、「村は規定にかかわらず次の各号のいずれかに該当する行事については共済、後援または協賛をしないものとする」。この(2)に「政治的目的を有すると認められるもの」。これの解釈を私どもはもとに答弁を行ったものでございます。 252 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 253 ◯6番【石井俊雄君】 法律というものは、条例とか村の例規等いろいろこういっぱいあるんですけれども、憲法が最高の上位なんですよ。その憲法に合わないものをつくっていったときには全部無効になるというのが憲法の問題なんですね。そういうことからいえば、憲法14条の言葉、私が読み上げましたそこからいえば、私は差別をされたという認識がございます。改めて答弁をお願いします。 254 ◯副議長【小倉利一君】 石井君に申し上げます。発言の制限時間が近づいております。質問をまとめてくれるように。総務課長。 255 ◯総務課長【田中喜宣君】 ただいま申し上げましたとおり、決して差別をしたということではございません。私どもの判断は、必ずしもこれで決したということではございませんで、先ほども申し上げましたように、そういったことを招きかねないというようなことから、議員とは事前協議の中でお話をさせていただき、そうしたことを御理解いただいた上で申請者の変更をしていただいたものというふうに理解をしておりますので、何とぞよろしくお願いしたいと思います。 256 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 257 ◯6番【石井俊雄君】 最高上位であります日本国憲法の第14条をもとにして、今後、私がまた、あるいは他の人が村長選で戦ったり、また議会の議案提案に反対をした場合であっても、憲法14条に沿って差別をしないこと、そういうことで村のかじ取りを、村長の仕事をやっていただきたいと思うんですけれども、村長のお言葉を頂戴したいと思います。 258 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 259 ◯村長【小高陽一君】 はい、お答えします。  もちろん、先ほど読み上げました99条が一番重要でございます。とともに、この長生村で決めた条例は全て議員の皆様の賛成をいただいて成り立っておりますので、これにも沿って判断をしていきたいと思います。個人的に差別やそういうことをするつもりは毛頭ございません。 260 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君。 261 ◯6番【石井俊雄君】 その例規集の上位にあるのが憲法なんです。憲法があくまでも一番大事な判断基準なんですね。差別するつもりはないという言葉でありますので、これ以降私なりあるいは他の人が個人で、あるいは申請をしたときに、次のときはぜひ後援していただくことを切に切にお願いを申し上げまして、私の一般質問を終了いたします。  以上です。 262 ◯副議長【小倉利一君】 6番石井君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩といたします。会議の再開は13時00分とします。               午前11時40分 休憩               午後 1時00分 再開 263 ◯副議長【小倉利一君】 休憩前に引き続き会議を開きます。10番門口君。              [10番 門口 昭君 登壇] 264 ◯10番【門口 昭君】 議席番号10番門口です。久しぶりの一般質問でありますけれども、それに先立ってこの間の風水害で村民の方はもちろん不自由な思いをしていらっしゃいますけれども、職員、村長、また議員の皆さんもかなりお疲れのところであろうと思います。一般質問を、その辺を考慮していきたいと思っております。  さて、今日も石井議員の方からの質問でいみじくも憲法の話が出てきました。私の今日の質問も憲法の話がまず先に立つわけです。  憲法、憲法といっても、いささか広いということでして、今日の一般質問は、入る前に、第2質問等に入る前に、ちょっと総論部分を述べておいた方がお互いに質問、答弁がしやすいと思いますので、少し言わせていただきます。  日本国憲法は、御承知のように、自由権として基本的人権として精神的な自由、表現の自由とか信教の自由と、さまざまな学問の自由とかいろいろ保障しています。それ以外にも、社会権として生存権、憲法25条の「すべて国民は健康で文化的な生活を営む権利を有する」とか、その他参政権とかもろもろ規定しています。その中にあって、ちょっとこれ、異色とも言えるものが実は憲法29条なんですね。29条の1項では、「財産権は、これを侵してはならない」。2項では公共の福祉に用いるために法律でこれを制限できると。そして、私の今日の質問の要旨であります憲法29条の3項、要するに正当な補償をしなさいと。公共の用に供する土地を収用するような場合は正当な補償が必要だという規定が憲法の29条の3項にもあると。そんなことで、憲法というのは非常に身近なものだというふうに私は考えております。せいぜい103条なんですね、規定。たったの103条。しかも、99条以降は100条から103条まで手続規定です。1条から8条までは天皇に関する。9条で戦争放棄とかでね。人権の保障として、今言ったような精神的な自由、社会権、参政権もろもろ規定して、その中に経済的自由権もある。そして人権保障の他に、この人権を守るにはどうすればいいかということで、三権分立制度というのをとります。立法は国会に、行政は内閣に、司法は裁判所にと。なぜかと。基本的人権を尊重させるための装置なんですね。そういった基本的な法律、非常にこれは大事なことでありまして、私たちが条例をつくるにしても、法律を解釈するにしても、憲法抜きにしては絶対に考えられない。そういったことを意識しながら今日は憲法29条の問題をもろにですね。憲法の中でも珍しいと思うんですよ。ストレートに来るんですね。正当な補償と。駅前開発にはこういった補償が必要じゃないかということで質問していきたいということです。  能書きはその辺にいたしまして、まず質問事項の1点目ですね。公共用地の取得について。それで、1として、村が八積駅南口駅前広場整備を進めるに当たり、用地の取得方式として任意取得、まあ売買を採用していますが、土地収用方式を採用することは今後ともないか伺います。  そして2番目。用地の取得には正当な補償、憲法29条3項を求める権利が保障されています。そこで行政上の損失補償の要旨と、そして損失補償の内容について伺います。  3番目に、土地や建物、工作物の補償の原則を踏まえて、補償金の税法上の取り扱いについて伺います。  これが1点目の質問です。  それで、2点目は、現行の要綱制定の状況について。近時制定された各種要綱の数と内容について伺います。  こういう質問でございます。  以上の質問ですので、第1答弁の方からお願いしたいと思います。 265 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 266 ◯村長【小高陽一君】 10番門口議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1、公共用地取得についての1点目。「八積駅南口駅前広場整備を進めるに当たり、用地の取得方法として任意取得、売買を採用していますが、土地収用方式を採用することは今後ともないか伺います」との御質問ですが、公共事業の推進には、地権者の協力なくしてはあり得ません。村はこれまでも地権者に対して丁寧な説明と誠意をもって対応するよう心がけ、事業を推進してまいりました。今後も信頼関係を築き、皆様からの御協力と御理解をいただくことで事業を進めていくことに変わりはございません。  2点目。「用地の取得には正当な補償、憲法29条3項を求める権利が保障されています。行政上の損失補償の要旨、損失補償の内容について伺います」との御質問ですが、行政上の損失補償とは、公共事業の遂行など適法な公権力、公共団体等が持っている権力の行使によって人に財産上の損害を与えた場合、その損失を補償することと認識しております。いわば、広い意味での行政救済の1つとなっておりますので、住民にとって当然必要な権利と言えます。また、損失補償の内容としましては、例として、土地収用に対する損失補償、農地の強制買収の対価の支払いなどが挙げられ、公権力の行使にかかわる違法な行為に対する行政上の補償である損害補償とは異なります。
     3点目。「土地や建物、工作物の補償の原則を踏まえて、補償金の税法上の取り扱いについて伺います」との御質問ですが、御協力いただいた土地、家屋等の所有者には、税務署と協議の上、租税特別措置法に基づいた優遇措置をさせていただいております。また、土地代金や補償金等の収入があった場合には、国民健康保険税、所得税や住民税の扶養控除、年金の掛け金などに影響が出る場合がございます。このことは購入に向けての話し合いの中で所有者に伝えるようにしております。  質問事項2。「現行の要綱制定の状況についての近時制定された各種要綱の数と内容について伺います」との御質問ですが、平成26年度から平成30年度までに制定いたしました要綱数は、総務課8件、企画財政課1件、住民課1件、下水環境課3件、まちづくり課3件、産業課9件、福祉課14件、健康推進課11件、子ども教育課2件、生涯学習課2件で、合計54件となっております。その内容につきましては、行政を運営していく上で基本的または重要な内部事務の取り扱いについてまとめたもの26件、補助金等の交付基準や給付事務の取り扱いについてまとめたもの27件、規制的な行政指導をするに当たってその内容をまとめたもの1件となっております。  以上で、門口議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 267 ◯副議長【小倉利一君】 第2質問ございますか。10番門口君。 268 ◯10番【門口 昭君】 第1答弁に基づきまして、第2質問をしていきます。  まず、1点目の土地の収用、取得方式として任意売買、売買を採用しているのは収用方式を採用することは今後ともないかということで、「地権者の協力なくしてはあり得ない。丁寧な説明と誠意をもって対応する」というようなことを言われているんですけれども、これは土地収用方式は採用しないと、もう考えていいんですか。 269 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 270 ◯まちづくり課長【小高重博君】 ただいまの質問にお答えします。  村長の方から答弁させていただきましたとおり、村はやはり住民の現在の生活、そういったところも踏まえまして、対話の中に事業の方は展開していきたいなというような考えではあります。そうした中で、やはり強制収用はしていかないというような方針で現在はおります。  以上です。 271 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 272 ◯10番【門口 昭君】 何かいまいち歯切れが悪いですね。別に土地収用方式を採用したって、これ、地権者の協力なくしてはあり得ないんです。ですから、採用するかしないかなんです、まず。はっきりと、採用しませんと、もう。そこを聞きたいんですよ。 273 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 274 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  現在のところ、収用法は適用しないという考えであります。 275 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 276 ◯10番【門口 昭君】 何か、何度言っても歯切れ悪い。今のところということは、将来は採用するかもしれないということですか。 277 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 278 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  現在関係者の方々の御努力によりまして、土地の村の取得の方の見込みが立っておる段階です。こうした中で収用法の適用はしていかないというような考えでおります。  以上です。 279 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 280 ◯10番【門口 昭君】 いえ、するのかしないのか聞いたんですけれども、何だか余りはっきりしない答弁なんですけれども、現在はするつもりはないということですね。  それでは、任意売買にしろ、土地の収用方式、強制的に収用するか、いずれにしても補償しなければいけないというのが今の考え方ですね。憲法の29条3項で言っているところは、条文を確かめますと、「私有財産は、正当な補償のもとに、これを公共のために用いることができる」と。じゃ、正当な補償って何なのかということなんですね。答弁できますか。正当な補償。 281 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 282 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  正当な補償に関しましては、村が事業として取得する場合には補償の他に用地等の取得もかかってきます。その他に、先ほど門口議員もおっしゃった建物等の補償費ということになります。建物等の補償費につきましては、建物やブロック塀等の工作物、及び立木や、竹ですね、立竹、そういったものについては移転や解体、再構築について国土交通省が策定しております公共用地の取得に伴う損失補償基準によりまして算定を行っていくということになっております。  以上です。 283 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 284 ◯10番【門口 昭君】 今の説明ですと、私が聞いていることだと随分違うので、ちょっと申し上げますと、この憲法でいう正当な補償というものですよね。相当な補償をしろという考え方と、完全に補償しろという考え方があるんですね。相当な補償というのは、実は、戦後農地改革が行われた。GHQが軍国主義戦争の原因は財閥であったと。地主制度であったと。これを解体するためにとった手段として、土地を地主から強制的に取り上げているんですね。そして、小作人に分け与えたという歴史的な事情があって、そういったことを踏まえたときに、大変安かったらしくて、強制的に収用するのが。ちょっと不満な地主が訴えを起こしたと。その結果、じゃ、裁判所は何て言ったかといったら、1反歩あたりですよ、田んぼ。田んぼ1反歩当たりシャケが3匹だと。シャケ3匹の値段。非常に安い値段で買い取られたと。「いやいや、それはない、おかしいでしょう」と。「憲法には正当な補償が必要だと書いてあるよ」というので訴えを起こして、裁判所は「いやいや、シャケ3匹が相当だ」と言ったんですね。そこで相当補償してというのができたと。ところが、学者から随分反対があって、「いやいや、相当な補償というもんじゃ、シャケ3匹じゃ足りないでしょう」と。いろいろね。そこで出たのが完全に補償しなさいという意味なんですよ。その完全に補償するというのは、例えばですよ、今駅前の土地を売買で取得する。坪10万だとしますよ、あそこ。仮にですよ。10万だと。それが正当だということがあった場合に、「いやいやいや、俺のは15万で買ってくれ」と。あるいは、「20万でなくては売らない」といったときに、その人が言うことをのみ込むのが完全かどうかです。どうですか。 285 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 286 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  補償につきましては、やはり算定基準に基づいて全員が公平な形で村としては補償していきたいと考えております。ですので、特段の配慮とかそういった点を現在考えておりません。  以上です。 287 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 288 ◯10番【門口 昭君】 いろんな手続に沿って、先例等を参考に完全な補償をしていくということであろうかなと思いますね。これ以上いろいろ議論しても余り効果がないと思います。  実務でも、完全な補償というのは市場価格で決まった価格が完全だと言っているんですね。何も売る方が坪10万を20万だと、30万だと言ってきても、それを補償してあげるのが完全だと言っていないんです。あくまで市場価格で値段を補償してあげればそれが完全だというのが今の実務であろうかと思うんですよ。その辺、ちょっと答弁とかみ合わないので、私の方で少し修正させていただきました。  それはそれで、完全な補償をするのが実務の取り扱いだということであります。  それで、次は、2点目の方の、用地の取得には正当な補償云々かんぬんは今申し上げました。行政上の損失補償とは公共事業の遂行など適法な公権力ということで補償という言葉が使われていると。その下の方の答弁で、違法な行為に対する行政上の補償は損害補償だということです。それはそういう認識でいいのかなというふうに思いますけれども、この正当な、憲法では正当な補償、これが皆さんのやる実務に来ますと、損失補償と今言った損害賠償と2つに分かれちゃうんですね。正当補償がもっと実務に来ると2つの意味に分かれて、同じダメージの損害を与えても、違法に職員がよそ見をしていて車をぶつけたと。人をはねたというのは違法ですね。それは損害賠償になる。これは憲法17条です。ところが、適法に売買があり、強制収用も適法なんですよね。土地収用法に基づいてやるんですから、違法じゃないんです。そういう場合は損失補償という名前で呼びましょうと。損害賠償と損失補償は、制度補償をちょっと区別した意味だというふうに私は理解しているんですよ。多分職員の皆さんもそういう意識でこれから補償に当たっていかれるんじゃないかと思います。  それはそれとして、まず、今言った言葉等から考えられる問題が何点かまたあるんですね。今、完全な補償というのは取引市場の価格を補償することだと言いました。坪10万円なら、平均がね。坪10万円を補償してあげるということですね。仮に、どうも難しいと。この人はやっぱり15万円欲しいと、坪。あるいは20万円欲しいといったようなときに、それをやってしまったと。どうしてもそこ、駅前を整備したいというようなことがあったときに、どう対応するか。ないと思いますよ。要するに、がっとこう上げると。てんこ盛りにしちゃったと。てんこ盛りにした、そのてんこの分は実は違法に出しちゃうことになるんですね、税金を。そういった非常に難しい問題が出てくる可能性があると。これは別に補償だけじゃないですよ。例えば、昨日もいろいろ教育計画が説明されました。5,000万円ぐらいのですね。ああいったことだって、やっぱり村の税金が出ると。ところが、長生村にはあり得ない。長生村はあり得ませんけれども、談合がなされていたと。違法ですね。犯罪行為です。そういったことがあったときに、その出したお金、税金、いかに処理するかというような問題もあるんです。ですから、補償でお金を出すときは、相手の言うことを聞けばいいという話じゃないということをちょっと確認したいんですけれども、どうですか。改めて。 289 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 290 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  ただいまの議員の仮定での質問につきましては、村としましてお答えしかねるところではありますが、例示を挙げていただきました案件につきましては、村として今後対応していく中で補償に関するガイドライン、そういったものを参考にしながら適正に対応していきたいと考えております。  以上です。 291 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 292 ◯10番【門口 昭君】 予想には答弁できないということですね。それはいいです。  それで、今、ガイドラインに沿って補償の対応をしていきたいということなんですけれども、そのガイドラインとやらをちょっと説明していただけますか。どのようなことが書いてあるのか。 293 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 294 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  ガイドラインにつきましては、厚生労働省の方で出しておりますガイドラインに沿いまして県の方で公共用地の取得に伴う損失補償基準を設けてございます。そういった中で、どういった形で補償費を出していくか、また、それに併せましてどういった補償をしていくのが適正なのか、そういった点も踏まえまして、村として参考にさせていただいているところです。  以上です。 295 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 296 ◯10番【門口 昭君】 何ですか、大体の説明はいいかと思うんですけれども、個別に、例えば営業をしている方がいらっしゃったら、その営業を中止するとかやめるとか、いろんな補償が出ているんですよ。例えば、土地を借りているといえば借地権を補償するとかね。当然売買ですから、対価を支払うという補償。その補償をちょっと聞きたかったんです。 297 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 298 ◯まちづくり課長【小高重博君】 建物等の補償費に関しましては、建物本体の再建築補償、これは建物が移転解体対象となる場合には補償をしていくということになります。同じ建物を現在もう一度建てた場合に幾らになるか。そういったものを算定しまして、建物の補償をしていくというような形になります。それに伴うその建物本体の解体費用も補償費として見られております。また、工作物におきましては、ブロック塀やその敷地内に建てられているもの、そういったものは同様に補償費の対象となっております。やはり再建築、工法によりましてそのものをもう一度建てた場合に幾らかかるかといったものを算定しまして補償をするというような形になります。同様に、解体の費用についても補償されております。  また、立竹木の補償につきましては、その敷地内に樹木等の植栽がありました場合にはそのものを移植または伐採する費用を補償してございます。  その他に、動産の補償としまして、屋内動産の補償、その建物内にある家屋の面積や居住者によりましてその単価を算定しまして、動産の補償をしていく。また、移転対象となる現地の確認をしまして、一般動産という形で補償するものがございます。その他、移転雑費としまして、その建物を移転するに当たっての登記上の費用、そういったものも見られることになっております。その他もろもろございますが、その建物等の移転に係る費用が補償として見られることになっております。  以上です。 299 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 300 ◯10番【門口 昭君】 今、ガイドライン等に沿った答弁をしてもらいましたけれども、ちょっと具体性にいまいち欠けたかなという気がしないでもありませんけれども、そこでまた話をしてもあれなのでですね。  要するに、今、駅前にしろ、それから多目的、公民館の方を建てかえるという、どちらをとっても賛成の方と反対の方がいらっしゃるんですね。いらっしゃいますよね。それで、特別委員会での説明でもそうなんですけれども、備考欄の方に賛成3人、反対1人とかね。あの表記は、私は随分納得いかないんですよ。賛成といっても、私は当事者と話をしているんですよ、4人ぐらいと。補償の話、1回もされていないというんですよ。今言ったような、移転費はこうだ、どうのこうの言っていますけれども、補償の話はまだ具体的な話は1つもないと。これはまず2、3週間前の話ですよ。私が直接行って、話の。そういう補償の話もしないで、賛成が3人とか反対が1人だとか言えますか。大体、賛成をマル・バツでいえば、賛成は丸だと、反対はバツだと。しかし、補償の話もしていなければ丸だと言った人だって三角なんですよ、中は。補償の内容次第じゃ反対になる人なんですよ。バツの人も、補償の内容次第で、説明次第では丸になる人なんですよ。そこの辺の補償の話、用地取得の話、一切していないというのは、どういうことなんですかね。非常に不安に思っていますよ、賛成の人も。どうですか、その辺。 301 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 302 ◯まちづくり課長【小高重博君】 お答えします。  八積駅南口駅前広場の事業に関して申し上げさせていただきます。  本事業につきましては、まず用地の確認をさせていただくところからスタートしております。その用地を確認させていただく事業を先行させていただいて、その後に、用地の確定がした段階で今度はその用地に対する購入の交渉をしていったわけでございます。その後に、今度その用地に建っております建物の実際の価格を決定していくといったところから、現在建物の物件調査に入っている次第であります。そうした中で、先ほど来議員からちょっと御指摘のありました補償費についての説明がなかったというところでございますが、具体的な用地の価格等が決定しない中でそうした先行的な先入観を取得者に抱かせるようなことも申しわけないなというところもありまして、その建物の補償費が確定した段階で適正な金額を提示させていただいて交渉していく考えでございました。ちょっと順番として、もし前段でその補償費の話をしていった方がいいというところであれば、その辺は村の説明の中でちょっと不十分であったのかなというところで反省する点でございます。  以上です。 303 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 304 ◯10番【門口 昭君】 具体的な説明をしないで、決まってから言って話をするというんですけれども、不安を与えちゃいけないというんですけれども、話をしない方が不安ですよ、相手は。何も具体的な金額を言わなくていいんですよ。そんなのは決まりませんよ、初めから。ただ、土地を売る、また、代替地に行く。その人たち、借りている人にはこういった補償がなされますよという説明、いつになったらできるんです、これ。ガイドラインを見ればいっぱい書いてありますよ。交渉するときは2人で行きなさいとかね。魅力を説明しなさいとか、もう本当にくどいほどよく書いてある。こういうことを事前にするべきなんですよ。そうすれば、反対だなんてことは余り言わないものなんですよ。何の説明もないで、ここの辺、はからせてくださいとか、みんな、「これ、何なの」と思いますよ。まして駅前の、反対していると思われる方は、もう年齢83歳ですよ。旦那さん、もう80過ぎ。非常に病気がちな人で、郵便局に行くにも腰曲がってやっと行く人なんですよ。旦那さんだってそう。血小板が異常に少なくなる難病を抱えて、今でも行っています、大網の病院。そういった夫婦のところに、行って「裏を見させてください」だの、「どいてください」なんて言ったって、不安でしょうがないですよ。だから、そういったときはやっぱり丁寧に、「不安でしょう」と。「しかしながら、ここをぜひ非常に村民は危ない思いをしているので、整理していきたい」というのであれば、その補償を先に言わないとですよ。具体的な額はいいんですよ、そんなの。言えるわけがないんですから。決まっていないものを。ただ、「このような補償がなされますよ」と丁寧な説明はいつだってできるはずなんですよ。だって、用地の方が確定しないのにこんなきれいな図面をつくって、何ですか、ラウンドアバウトでしたっけ、そういうのをつくるというね、予定。もう私は何だかわからないので、ぐるぐる方式と呼んでいますけれども。ぐるぐる回っていくね、ぐるぐる方式。これをつくりたいなんて言ったって、「嫌だ」と言いますよ。だって、どこに行くんですか。83歳になる老人が。多くはない年金で暮らしているんですよ。それでしかも反対者1。こんなのを見せたら、卒倒しますよ、本人。そういう親切な補償の交渉もしないで、村民の安全だ、安全だって、安全ばかり言うから逆に殻に閉じ込めちゃうんですよ。  その1つの夫婦がまだ返事したくないという理由がもう1つあるんですよ。ちょっとお見せしましょうか。  これは、私たち議会の特別委員会に示された図面ですよ。A案、B案、C案って3案。真ん中辺による、ぐるぐる回るのが。右側、左側って。これは私、知っていますよ。特別委員会で。これ、いつでしたかね。去年の11月の、書類ですけれどもね。しかし、今年に入って、私はその方から呼ばれたんですよ。ちょっと見てくれないかと。役場の人が持ってきたというこれですよ。見覚えありますか、村長。この図面。この図面。あるでしょう。誰がつくったんですか、これ。図面を見ますと、この業者と一緒ですよ。業者がつくったんですよ、勝手に。この案、誰も持っていないと思いますよ、議員は。その方1人のところに行っただけと思いますよ。この図面を役場の人が持ってきたときに電話が来ましたですよ。行ったら、泣き顔でしたよ、本人は。「こんなことをするんですか、役場は」って。何なんですか、この図面。反対する人のところ、白抜きで、ぐるぐる回っているんですよ、その人のところ。こんな案をつくって、説得しに行けるんですか。これ、ひょっこりひょうたん島だよ、離れ小島。後ろから前から、ぐるぐる回って、この人のうちを回るんですよ。わかりやすいように、白抜きで。あの人のうちだけぽつんと残しているんですよ。誰がつくったの、この図面。業者がつくったとしたら、大変なことですよ。誰の案ですか、まず。 305 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 306 ◯総務課長【田中喜宣君】 本件につきましては、私がまちづくり課にいたときのお話となりますので、私の方からお答えをさせていただきます。  まず、私の方で、当初計画で進めて、用地交渉の方をさせていただいておりました。それは先ほどお話がありました地権者さんに、平成30年の9月の20日を最初といたしまして、これは用地交渉に当たらせていただいておりました。この段階で、私どもは、まずその土地の境界につきまして御同意をいただきたいということから説明はさせていただいております。なぜかといいますと、やはり事業を進めていく上にはその事業に対します係る土地の位置を皆さんに確定していただかなければならないということで、その境界の御同意がいただけていませんでしたので、実はその境界の御同意についてお願いに行っております。  しかしながら、このときからもう既に「境界同意に判こを押すということは、私は立ち退きを認めることですか」というようなことで、再三にわたって、私ども、そうではないということでお話をさせていただいておりました。しかしながら、いわば門前払いのように話を聞いていただけない。「私は絶対判を押さない」というようなお話がずっと続いておりまして、年を明けまして1月、そこまでに平成30年の年内には5回お伺いして、その内容について説明をさせていただきました。さっきも申し上げましたとおり、しかしながら、話はまさしく平行線というよりも、実は話を聞き入れていただけないというような状況でございました。「それはなぜですか」ということを伺いますと、「私はやはり高齢であり、ここを立ち退くつもりはない」というようなお話でありましたので、村としてはそういう御意見があるということを踏まえながら計画をどうするかということも踏まえまして、再度、部内で検討をしていったところであります。  当初お示ししたとおりでございますと、やはり当該者におきましては移転をお願いせざるを得ないというような状況でございました。しかしながら、駅前をどうしても今の形から安全な形に整備するという必要性を考えますと、別案を考える必要があると。しかし、その案についてはさまざま、幾とおりかの方法はあろうかと思いました。しかしながら、御本人があくまでも移転を受けないというようなお話でございましたので、それを、じゃ、前提として計画を進めることで御同意がいただけるかどうか、そのための資料としてそれを私が作成をいたしました。そして、個別にお伺いをし、「御迷惑をかけるようなことにはならないので、何とか境界の同意だけでもお願いできないか」ということでお話をするためにその資料を持ち込んだというのが経緯でございます。  以上です。 307 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 308 ◯10番【門口 昭君】 誰がつくったかというのはわかりました。もちろん、村長は御存じですね。これ、御存じですね。この図面。 309 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 310 ◯村長【小高陽一君】 今、課長が申し上げた経緯は耳にしておりますし、私も今年の2月12日、15時45分から15時55分の10分間だそうですが、所有者宅に伺いました。そこで、「決して移転してもらうことを前提にお願いしているものではないのです。この土地が他に持ち主さんもいらっしゃるので、土地の境界を調べることに同意してもらいたい」というお願いに行ったんですが、「判は押せません」の一点張りで、私もすごすごと帰ってきたところまでは覚えておりますが、そういう図面を持って課長が行ったことは聞いてもいませんし、その図面も見たこともございません。 311 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 312 ◯10番【門口 昭君】 何か、もう。ある意味じゃ、これ、脅迫図面ですよ。そりゃ名案かと思ったかもしれませんよ。同意をいただけないからっていって、こんな離れ小島をつくって、駅前はぐるぐる、その人の当事者の周りをぐるぐるね。何ですか、これは、排気ガスをひっかけて、人のうちに。騒音と。こんなことをしてまで同意を求めるなんていうような話は、そんなあり得ない。ましてや村長は知らないというんでしょう。何なの、これ。こんなこと、あり得ませんよ。相当ショックを受けたんですよ、あの方。本当に、私、いられなかったよ。涙声でですよ、80過ぎの人が。「役場の人って、こんなことするの」と。「村長ってこんなことするの」ということでしたよ。私は何も言えませんでしたよ。それもこれも、いいですか、私はその方とは13年も前から知り合っているんです。要は、皆さんの説明が足りないんですよ。補償の話。決まってから説明するつもりだなんて、こういう、何ていうんですか、マニュアルに沿って順番に潰して、こう思うから、まとまらないんですよ。一番関心があるのは、補償なんです。「動くのはいいけれども、どうするの、自分の生活は」と。それは公共の福祉のためにいろんな道路をつくったり公園にするというのはいいんです。公共の福祉を実現すると利益があります。しかしながら、片や一方では、さっきも憲法の話をしましたけれども、やっぱり幸福を追求する権利があり、穏やかに一生を過ごしたいという、そういう権利もあるんですよ。この場合、公共の福祉と個人の利益とはかりにかけましょうというのが今の考え方ですよ。どっちが重いんですか。村民の安全・安心の方が優先して、個人の生活はどうでもいいということなんですか。ちょっと聞かせてくださいよ。 313 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 314 ◯総務課長【田中喜宣君】 決してその方の生活がどうでもいいというようなことは決して思っておりません。私の方で、先ほど申し上げましたように、何度もお伺いをさせていただいている中で、実は「天皇陛下が来てでも判こは押せない」というようなこともお話の中にありました。私の方でお願いしたのは、その図面を提示しましたのは、実は、旦那さんが先ほども門口議員からお話がありように、体が病弱でありまして、病院に行ったりとかということで、旦那さんと直接会えることの方がほとんどないということで、奥さんとお話をさせていたと。これまでの経緯からして、私の方ではどうしても駅前の方の改築を進めなければならないという使命を、実は私も持っておりまして、その中で、今までの経緯、お話の内容、それらを総合した中で、とにかく境界に同意してもらう、それを決してその形にするというようなことを決定したわけではございません。当然議会にもお示しはしてございませんので。ただ、私どもとして、今考えられる中で、「そこをそういう形にして御迷惑はかけない」と。「それなので、とにかく境界だけは見てもらいたい」ということの意味でその図面をお示ししたものであります。その中でのお話としては、その図面をお渡ししまして、「土地の境界同意について家族で話し合っていただけませんか」というようなことで渡した図面でございます。  以上でございます。 315 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 316 ◯10番【門口 昭君】 何か、もうどうでもいいようになってきたので、ちょっと次の質問があるのであれですけれども、やはり何度も言いますけれども、しつこく。ガイドライン、あるんですから、ガイドブックが。国交省で。それを、同じようなのが県にもあるはずなんです。丁寧に読んでください。非常に参考になることが書いてありますよ。それをしていないんですよ。それで先行して、あそこにつくりたい、つくりたい。こんな図面になってくるんですよ、結局は。自分がやるべきことをやらないで、こんなことを弱者に対して見せつけるなんて、これ、脅迫ですよ。もう本当に、住民の安心・安全はもうわかり切った話なんです。わかり切った話ですよ。だって、税金はそのために使うんですから。だけど、個人の生活する権利、これだって保障されるべきなんです、絶対に。それには、丁寧な説明。これは、私は、反対だっていっても一縷の望みはあると思っていますよ。ですから、その一縷の望みに全力を注いで、今からでも多分遅くない。そんなふうに思いますよ。ちょっとその心構えを改めてお伺いしますよ。 317 ◯副議長【小倉利一君】 まちづくり課長。 318 ◯まちづくり課長【小高重博君】 私からお答えさせていただきます。  ただいま門口議員の方から御指摘いただきました点につきましては、職員一同肝に銘じまして事業実施に向けて精進したいと思います。ということで御了解いただければと思います。  以上です。 319 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 320 ◯10番【門口 昭君】 随分時間が来てしまいまして、あと税の問題もちょっと触れようかなと思いましたけれどもね。  いろいろ税も答弁をいただいたように、特別措置法というのがありまして、代替地を取得したときとか、売って対価が入ったとき、いろんなものがあって、それもガイドブックには非常に細やかに書いてあると。税といっても、譲渡所得、所得の関係。それから、固定資産税の関係。これは税務課等が絡んできます。住民税、不動産取得税。これ、県税ですね。もろもろのことが考えられまして、例えば移転する云々といえば必ずこの問題が出てきます。ぜひ税務署任せとか、うちは担当じゃないとか言わないで、最後の最後までつき合って補償を全うしていくと。そういうふうな説明をしていけば、そんなに頑迷に頑張るものじゃないですよ、人間。ぜひそういったことを親切丁寧に対応していくということを要望して、この問題はやめます。  本当は税についてもう少しやりたかったんですけれども、次の質問もちょっとありますのでね。  さて、第2番目の方ですね。現行の要綱制定の状況についてということで、執行部の方から丁寧にまとめていただきました。過去5年間にさかのぼって、どんな要綱ができたかということです。全体で、54できています。要綱。その中身は、事務運営に、内部事務に必要なものと。それから、補助金等の交付基準や寄附事務の取り扱いについてまとめたものと。規制的な行政指導をするに当たっての内容をまとめたものというわけですけれども、まず、要綱というのは何なんですか。 321 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 322 ◯総務課長【田中喜宣君】 それでは、お答えをいたします。  要綱につきましては、これは法令には根拠がなく、いわゆる村の基本的な、いわゆる重要な内部事務の取り扱いについて定めたものでありまして、法的な拘束力はないものというふうな形で解しております。 323 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。
    324 ◯10番【門口 昭君】 ええ、全くもってそのとおりだと。条例は、ここに上程されて、私たち議員は質疑したり討論したり、採決して内容がわかるんですよ。どのような条例案ができた。要綱は規定がない。いわば執行部が自由につくれるものなんですね。そうですよね。うん。議会、絡まないでしょう。確認ですよ、確認。 325 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 326 ◯総務課長【田中喜宣君】 門口議員のおっしゃるとおりでございます。 327 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 328 ◯10番【門口 昭君】 それで、議会が知らない要綱が5年間で54も出ていると。事務的な取り扱いはまあいいとしてね。法律や条例を施行していくために、合理的に、あるいは効率よくするために事務手続を決めていくというのは、これはいいことなんです。これは潤滑油として大いに奨励されるべきだというのは普通の考え方です。  ところが、議会が絡まずに村長とか職員がつくった場合ですよ、知らないところでこれが動いていくんですよ。それで、これを見ると、補助金に関するものは54件のうち27件もあるんですよ。半分です。補助金ね。もちろんそれは予算が動くんですけれども、しかし、このような大事なものが私たちが知らないところでつくられている。これが一番問題なんですよ。前に、石井議員が村長であったころ、やはり附属機関の問題で違法に公金を支出したと。私は住民監査請求を起こして、監査委員がそのとおりだというので条例をつくった経緯がありますよね。副村長、知っていますでしょう。総務課長のときですよ。まあ、それはいいですよ。そのときにやったんです。  そのときに、内部的な取り決めで要綱をつくったら議会に教えてくれるという話だったんですよ。議長を通じて。今までのところ教えてもらっていません。5年間で54もできている。これからはぜひ教えてもらいたいんですよ。非常に大事なものがたくさんあるんです。見てみますと、本当にできたてのほやほやが長生村の附属機関等の設置及び運営等に関する要綱云々ですね。それから、体育クラブの認定に関する要綱とか、こういうのは、3月31日、今年の。例規集に載ってませんよ。まだそれは印刷を頼む時期の都合で載らないんでしょうけれども、やっぱり逐一、議会があるところって、6月、9月とか、こういうのをつくりましたというのを教えていただきたいんですね。だって、村長と職員だけ知っていて議員が知らないと。この要綱を見ると、ちょっと素人の方は条例であるのか要綱であるのか法律であるのかって、区別がつかないんです、普通。要綱を見たってそうですよ、第1条。趣旨。「この要綱は村政の」云々かんぬん。条例もこのようなんです。だから、条例も要綱も法律も同じだと思っているんですね。  今言ったように、要綱は村長が自由につくれるものです。ですから、それが議会に知らされないということは、何だか住民の代表を少しぞんざいに扱っているんじゃないかと、私なんか思っちゃいますよ。ぜひ、これからできた要綱は、いずれはこれに載るんですから、でき上がったら告知して、これが出たら議会にも渡してほしいんですよ。どうですか。 329 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 330 ◯総務課長【田中喜宣君】 ただいまございました御意見につきましては、今後議会の方を通しまして、制定しました時点で議会の方にお示ししたいと思っております。  以上です。 331 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 332 ◯10番【門口 昭君】 時間がなくなってきましたので、いろいろこの54もある要綱の中で1つ気になるものがあります。それは、規制的な行政指導をするに当たってその内容をまとめたというのがあるんですね。そのことについて、あれかな。今日は。太陽光の関係の要綱について。 333 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 334 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 村の太陽光発電設備の設置に関する指導要綱でございますが、こちらにつきましては、上位に村の宅地開発事業に関する指導要綱がございまして、それに関連することから要綱といたしました。  以上でございます。 335 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 336 ◯10番【門口 昭君】 その中には、近隣の住民の同意が要るとか、そんなことは決められていませんですか。 337 ◯副議長【小倉利一君】 下水環境課長。 338 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 この中には記載されてございます。  以上です。 339 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君。 340 ◯10番【門口 昭君】 記載しているんですね。はい、記載されていると。いや、実はそこなんです。要綱でもって同意が要るなんて、これ、決めちゃいますと、法律を侵すんです。法律に従って手続を踏むのに、議会も通っていない、村長が決められる要綱で同意が必要だと。じゃ、同意を得られなければ事業ができないということですよ。そんなものを同意権者に与えるんですか。本来行政側が持っていなければいけない権限が同意を要綱でやったおかげでその人が主導権を握っちゃうんですよ。これは法律による要件に反してくるんです。  ですから、要綱をつくる場合は、この規制的なものは行政指導として行うんでしょう。この行政指導等を規制が絡む場合は要綱をやっちゃいけないんです。議会で条例をつくるようにしなきゃいけない。条例案で出てくると、私達は質疑したり討論したりして採決します。そういうことをしないで、村長が職員と一緒になってこんな要綱をつくって、同意が必要だなんて。申請に行って、その要綱に合わないから却下するんでしょう。こんなことをしちゃいけないんですよ。同意は大切です。住民の同意は大切。しかしながら、行政権の執行を、法に基づく行政権の執行を侵害しちゃいけない。この辺にも目くばせ、気配り、私は必要だと思っていますよ。ぜひ議会にもお知らせしてくれるということと、これから要綱作成に当たってちょっと心構えを、どのようにしてやっていくかちょっと聞いて終わりにします。 341 ◯副議長【小倉利一君】 門口君、これで終わりですか。最後の質問になりますか。 342 ◯10番【門口 昭君】 答弁もらってください。 343 ◯副議長【小倉利一君】 総務課長。 344 ◯総務課長【田中喜宣君】 ただいま門口議員からお話のありましたように、特に要綱の中でもいわゆる指導要綱となるべきものにつきましては、今後、今いただきました点に十分留意し、本来であればそれを条例制定すべきものにつきましては、条例制定するというような考え方に基づいて進めてまいりたいと思っております。  以上です。 345 ◯副議長【小倉利一君】 10番門口君の一般質問を終了します。  ここで、暫時休憩といたします。会議の再開は2時10分といたします。                午後1時56分 休憩                午後2時10分 再開 346 ◯副議長【小倉利一君】 休憩前に引き続き会議を開きます。8番井下田君。              [8番 井下田政美君 登壇] 347 ◯8番【井下田政美君】 議席番号8番、井下田政美です。ただいま副議長の許可をいただきましたので、私の一般質問を行います。  初めに、通告では4項目の通告をしましたが、個人的な都合により「マイナンバーカードを活用した地域活性化対策について」と「高齢者の交通事故対策について」は取り消しさせていただきます。できれば12月議会でこの件については再度取り上げたいと思いますが、よろしくお願いいたします。  それでは、質問事項1、青少年の相談体制の整備について1点。SNSを活用した中高生に対する相談体制の整備について伺います。  千葉県教育委員会ホームページを見てみると、平成29年4月1日から平成30年3月31日までの1年間に小中高等学校における暴力行為の発生件数は4,346件で、前年度の3,736件より610件増加、また、小中高等学校、特別支援学校におけるいじめの認知件数は3万5,833件で、これも前年度の3万1,617件より4,216件増加、小学校における長期欠席児童数は4,060人で、長期欠席児童の中で不登校を理由としている児童数は1,606人で、前年度の1,456人より150人増加、中学校における長期欠席生徒数は6,784人で、長期欠席生徒の中で不登校を理由としている生徒数は4,637人で、前年度の4,191人より446人増とのことでした。いじめを初め不登校の要因は早期に気づき、深刻にならないうちに解決するのが鉄則です。  そこで、SNSを活用した相談対策を提案いたします。今の子どもたちが日常的に利用するコミュニケーションツールは、圧倒的にLINEなどのソーシャルネットワーキングサービス、SNSであります。総務省の調査によれば、1日当たりの平均利用時間は10代においてはSNSが58.9分と最も長く、メールが20.2分、携帯電話はたった2.7分、固定電話に至っては0.3分にしか過ぎません。SNSの中でも、家族や友人など身近な人とのコミュニケーションはSNSでほとんど行っています。国においても、電話のみならずSNSを活用した相談体制の構築を行うことが有効との観点から、地方自治体への調査研究の委託事業に乗り出しています。自殺や不登校など、深刻ないじめが起きてからでは遅過ぎます。子どもたちの命を守り、安心して学校に通えるように、いじめの早期発見につながるSNSを活用した相談体制を早急に構築すべきであると考えます。  そこで、質問事項1、青少年の相談体制の整備について1点。SNSを活用した中高生に対する相談体制の整備について伺います。  次に、質問事項2、小児へのワクチン再接種について1点。ワクチン再接種の助成についての村の現状と見解について伺います。  ある新聞に、白血病と闘った子どもの手記の相談に乗った模様を市民相談を受けてホームページに載せている議員のホームページを見せてもらいました。それによりますと、「先日、私のもとに1人の母親の悲痛な声が届けられました。2歳の娘が急性骨髄性白血病と診断され、抗がん剤治療を受けているとのことでした。骨髄移植の手術を控えており、ドナーは6歳になるお姉ちゃん。家族が一丸となって娘の病気と必死になって闘っているとのことでした。御両親は、突然の発症、病名を知らされ、目の前が真っ暗になった。父親は海外赴任から急遽帰国、夫婦で支え合いながら看病を続けている。娘が痛がらないように、苦しまないように、そして一日も早く病気が治りますようにと胸の内を語っていました。そんなある日、医療ソーシャルワーカーさんと相談する中で、骨髄性移植手術を受けた人は接種済みの予防接種の抗体が失われてしまうことがあるため、再接種をしなければならない可能性がある。そして、その場合の再接種費用は全額自己負担になると言われ、娘さんを感染症から守る抗体がなくなるかもしれないことに愕然とし、また、全額負担になると聞き、大変に驚いた」とのことでした。娘さんの病気と必死に闘うお母さんの声に応えるべく、早速この議員は本会議にてワクチン接種の再接種の助成を求め、病気の子どもを持つ親の思いを代弁、市長からも「直ちに始めたい」との答弁をいただき、市からワクチン再接種の全額助成を平成30年4月より実施されることになりました。  急性骨髄性白血病と診断され治療を受けていた娘さんは、1月31日に骨髄移植を受け、無事に退院をされました。抗体はなくなりましたが、家の中で元気に遊べるまでになり、「今後、ワクチンの再接種を受けますが、全額助成なので安心ですと大変に感謝されておられます」とのホームページの内容でした。  全国的に年間2,000人から2,500人の子どもが小児がんと診断されております。そこで、ワクチン再接種の助成について、村の現状と見解について伺います。  以上で私の第1質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 348 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 349 ◯村長【小高陽一君】 8番井下田議員の御質問にお答えいたします。  なお、質問事項1については、教育長から答弁をさせます。  質問事項2、「小児へのワクチンの再接種についてのワクチン再接種の助成についての村の現状と見解について」との御質問ですが、骨髄移植等の医療行為により免疫を消失された方に対する再接種への支援の実施についてとの内容で、昨年7月に厚生労働省が全国の自治体に対し調査をしたところでございます。この調査によりますと、1,741自治体のうち、5.2%の90自治体が助成制度を実施しております。厚生労働省は今後再接種への助成について検討するとの報道がございますため、村も国の動向を注視してまいりたいと考えております。  以上で、井下田議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 350 ◯副議長【小倉利一君】 教育長。              [教育長 木島晃一君 登壇] 351 ◯教育長【木島晃一君】 8番井下田議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1、青少年の相談体制の整備について1点目。SNSを活用した中高生に対する相談体制の整備についての御質問ですが、現代社会において子どもたちはいろいろな悩みを持って生活していると思われます。村でも今年度から家庭教育相談員を週2日から週4日に増やし、相談に当たっております。  御質問の県、千葉市など実施しているSNS、ソーシャルネットワーキングサービスを活用した相談体制については、今後調査研究してまいりたいと考えております。  また、児童生徒、保護者が相談しやすい体制づくりを目指しております。  以上で、井下田議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 352 ◯副議長【小倉利一君】 第2質問ございますか。8番井下田君。 353 ◯8番【井下田政美君】 それでは、自席において質問の方を続けさせてもらいます。  まず最初に、SNSを活用した中高生に対する相談体制の整備についてですが、第1答弁で、村においては現時点の相談体制について家庭教育相談員による対応を行っているとのことですけれども、村としてその他の相談体制はされているのでしょうか。 354 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 355 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  村では、小学校に1名、中学校に1名、スクールカウンセラーを配置し、対面相談を強化しております。  以上です。 356 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 357 ◯8番【井下田政美君】 千葉県では、青少年がインターネット上のトラブルに巻き込まれることを未然に防ぐため、青少年ネット被害防止対策事業、これ、何かネットパトロールと呼ぶそうですけれども、この事業を実施しておりますが、この内容と実績、おわかりでしょうか。 358 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 359 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  県のネットパトロールの内容ですが、ネット監視員2名を配置し、県内の原則全ての中学校、高校、特別支援学校等の生徒が行っているSNSなどについての監視を行っています。また、ここで問題のある書き込みを見つけた場合、教育委員会等に連絡し、削除を含めた生徒への指導を依頼しております。また、自殺、ネットいじめ、事件性の高いものについては、学校、教育委員会、警察など関係機関と早急に対応しております。  本年7月の実績では、問題のある書き込みは109件ございまして、そのうち6件が生徒指導、削除依頼が必要なものでございました。  以上です。 360 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 361 ◯8番【井下田政美君】 また、千葉市においては、相談したいけれども相談できない。そうした気持ちに応えるため、市立の中学校、高校、特別支援学校に在籍する全ての生徒を対象に千葉市LINE相談を開設しているようですけれども、この千葉市LINE相談の実績、また、事業費はおわかりでしょうか。 362 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 363 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 千葉市LINE相談の内容ですが、学校でQRコードを配布しまして、スマートフォンでそのQRコードを読み取り、市のLINE相談を追加して、臨床心理士などとメッセージのやりとりをできるというものでございます。  昨年度の実績としては、平成30年10月26日から平成31年1月31日までLINE相談窓口を設置し、1,010件の相談が寄せられたそうです。相談内容は、友人関係の悩み、学業や進路、心身の健康などが主なものであり、いじめなどの重大な事案に関する相談はなかったとのことでございます。  事業費につきましては、750万円と聞いております。  以上です。 364 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 365 ◯8番【井下田政美君】 この千葉市の実績、結構多いような気がしますけれども、また、柏市ではいじめ防止対策新支援法第12条、柏市児童虐待及びいじめ防止条例第20条に基づき、柏市いじめ防止基本方針を策定し、いじめの未然防止、早期発見、早期対応に向けた取り組みを推進しております。その一環で、平成29年度より柏市内の中学校1年生の全学級を対象に情報モラル教育の一環としてネットいじめに関する授業「私たちの選択肢」と、中学校の全学年を対象に匿名報告アプリ「STOPit」という事業を展開していますけれども、この「STOPit」の内容と実績、または事業費を教えていただけますでしょうか。 366 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 367 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  柏市では、御案内ありましたとおり、平成29年5月からこのSTOPit社が提供するアプリを活用し、市内の20中学校でいじめ相談窓口を開始しております。  内容は、学校アプリのログインに必要なアクセスコードを紙に印刷して生徒に配り、啓発用のポスターを校内に掲示します。あとは、生徒が自分でスマートフォンでアプリをダウンロードし、相談するものでございます。相談は学校心理士の資格を持つ教職員など現在6名体制で行っているとのことでございます。  費用につきましては、本来このアプリ自体は1ダウンロード当たり300円でございますが、柏市の場合事業のパッケージということで1校当たり4万円、20校でその他の費用を含め100万円弱の予算ということを聞いてございます。  以上です。 368 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 369 ◯8番【井下田政美君】 冒頭申しましたけれども、スマートフォンの普及に伴い、若年層が用いるコミュニケーション手段は確実に電話からSNSに移行しています。そのため、LINEを使った中高生からの相談に乗る自治体の取り組みが予想をはるかに超える成果を上げております。今紹介してもらったように、大きく実績を上げているわけでございますけれども、長野県教育委員会の発表では、LINEによる相談事業の実績によると、昨年9月10日から23日の2週間の夕方から夜にかけ悩み相談を受け付けたところ、2週間で1,579件のアクセスがあったといいます。時間外のアクセスを含めると約3,500件とのことです。昨年度1年間の電話相談259件を軽く上回る数字であります。LINE相談を始めたきっかけとしては、全国一高い未成年者の自殺率を低くするために早い段階でいじめに悩んでいる中高生につながりたいという県教育委員会の思いがあったとのことです。  このように、電話相談より明らかに、また対面相談よりも明らかに、LINE相談の方が利用されている実績があります。村の教育委員会として、この数字に対する見解をお聞かせください。 370 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 371 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 SNSが浸透、普及しているということが実感できる数字ではないかと考えております。  以上です。 372 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 373 ◯8番【井下田政美君】 この項目の最後にさせてもらいますけれども、文部科学省の補助事業の教育支援体制整備事業費補助金を使い、村でSNSやアプリ等を活用した相談体制を構築する考えはないでしょうか。お尋ねします。 374 ◯副議長【小倉利一君】 子ども教育課長。 375 ◯子ども教育課長【長谷川浩一君】 御質問の事業の実施主体は、原則としまして「都道府県及び指定都市とする。ただし、指定都市を除く市区町村については、事業により得られた知見等が都道府県に引き継ぐことを予定するなど、将来的な都道府県等による広域的なSNS等を活用した相談体制の構築に資すると認められる場合に限る」となっておりますので、本村だけでは、単独では難しいと考えておりますので、郡内等で広域的に行うことは可能か、今後調査したいと考えております。  以上です。
    376 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 377 ◯8番【井下田政美君】 ぜひ郡内でできるかどうか検討と調査の方を求めて、この質問を終わります。  続きまして、ワクチン接種の助成制度について伺います。  まず、冒頭申しましたが、小児がんの年間発症数は全国的に2,000人から2,500人と数は少ないですが、がんは小児の病死原因の第1位となっています。  長生村において、小児がん等により免疫を失って予防接種の再接種が必要な小児はどれくらいの人数がいると考えられますでしょうか。 378 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 379 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  患者さん個々の病名について村では確認することができないため、把握をしてございません。  以上です。 380 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 381 ◯8番【井下田政美君】 今回この質問を取り上げた理由は、抗体を失った女の子の母親からの相談を村内在住の女の子の母親からの相談により取り上げさせていただきました。よって、少なくても最低1人以上はいることになります。  次の質問に移らせていただきます。  子どものころに接種するように国が規定している予防接種は何接種ぐらいあるのか。また、ワクチンの種類によっては複数回接種が必要なものもあろうかと思いますが、仮に全ての抗体を失ったとして全額自己負担で再接種を行った場合、費用はどのくらいかかるのでしょうか。 382 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 383 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  ただいまの御質問の国が規定している予防接種の種類についてですが、これは予防接種法という法律に基づく定期の予防接種という種類のことと思います。この定期の予防接種の種類は合計10種類ありますが、そのうち1つ、厚生労働省が積極的な接種勧奨を差し控えるという通達が出ている子宮頸がんワクチンもございます。この積極的な接種勧奨の差し控えがされている子宮頸がんワクチンを含めての10種類ということになります。  次に、全額自己負担で接種を行った場合の費用についてでございますが、全ての種類で必要な回数接種をしたと仮定して、現行の消費税率8%で委託料単価を掛けて計算いたしますと、子宮頸がんワクチンを除いた場合で27万2,883円でございます。子宮頸がんワクチンを含めると、32万2,293円でございます。  以上です。 384 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 385 ◯8番【井下田政美君】 村で再接種費用の助成を行った場合、患者さんにどのように、対象者の方に周知していくことになるのでしょうか。 386 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 387 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  村の広報及びホームページでの周知をしていくこととなろうかと考えます。なお、先ほどの御質問でいただきましたとおり、対象者の把握というものができないことから、個別の通知を行うことは非常に難しいものと考えております。  以上です。 388 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 389 ◯8番【井下田政美君】 御本人からの請求、ホームページ等でお知らせして、あとは御本人がそれに気づいて村の方に相談に来るかということしかできないということですけれども、治療によって抗体を失った場合とは別に、小児がんや心臓疾患等の長期間にかかる治療で定期予防接種の対象年齢内で予防接種ができなかった場合もあると思いますが、こうした場合の対応はあるのかどうかお聞きします。 390 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 391 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  結論から申しますと、ございます。長期にわたる療養を必要とする疾病にかかった場合で予防接種を受けることができなかった方に対しては、その病気、病気といいましょうか、どういう病気にかかったかなどの一定の要件はございますが、定期接種を対象とする制度がございます。 392 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 393 ◯8番【井下田政美君】 この長期療養者のための定期予防接種は、どのような疾患を対象としているんでしょうか。 394 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 395 ◯健康推進課長【中川 広君】 主なもので申し上げますと、一般的にがんと呼ばれております悪性新生物や血液免疫疾患、そして慢性心疾患などとされております。  以上です。 396 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 397 ◯8番【井下田政美君】 この長期療養者の定期予防接種は何歳までが対象になるんでしょうか。 398 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 399 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  予防接種を受けられない要因でありました疾病が回復して、主治医の許可を得て、接種ができるようになった日から2年間までが対象の期間となります。なお、結核の予防接種でありますBCGなど一部の予防接種については、接種の上限年齢が定められております。  以上です。 400 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 401 ◯8番【井下田政美君】 この長期療養者の定期予防接種は、村で今まで何名の方が接種されているんでしょうか。 402 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 403 ◯健康推進課長【中川 広君】 本村ではまだ事例がございません。 404 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 405 ◯8番【井下田政美君】 再接種助成の方に戻らせてもらいますけれども、この再接種費用の助成についてですが、国が接種の助成を検討しているということですけれども、検討しているにもかかわらず県内で4自治体が先行して実施されているようですが、なぜこの制度を創設したのか。また、その背景についてお尋ねしたいと思います。よろしくお願いします。 406 ◯副議長【小倉利一君】 健康推進課長。 407 ◯健康推進課長【中川 広君】 お答えいたします。  患者さんからの相談ですとか御要望により、制度創設に向けて検討されたと伺っております。 408 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 409 ◯8番【井下田政美君】 小児がんは治療後の経過が成人に比べて長いことに加え、お子さんが発育中であることから成長や時間の経過に伴ってがんそのものの影響や薬物療法、放射線治療の影響によって生じる合併症が見られます。これを晩期合併症といい、小児がん特有の現象であるとされています。晩期合併症の多くは、がんの種類、治療の内容、その治療を受けたときの年齢などに関係し、ほとんどの晩期合併症は年齢に伴って発症しやすくなり、治療後何十年も経過をしてから症状があらわれることがあります。小児がんになり、そして本当につらい治療に耐えて頑張って乗り越えたとしても、今度はそのことにより逆に定期接種で一旦獲得した抗体を失い、しかも小児がん自体の治療後も再発や晩期合併症に対して対処するために、子どもさんたちの成長とともに長期にわたる診察と治療が必要になってきます。病気と闘う御家族の中には、後遺症や再発、晩期合併症などの長期にわたり、健康面の不安もさることながら、入院や治療中、治療後の長期にわたるケアがどうしても必要となってきます。これからの経済的な負担が重くのしかかっている家族も多いと聞いています。  また、先ほど御紹介しましたが、がん治療で抗体を失った子どもさんの保護者の方から私のもとに再接種費用の助成要望が寄せられております。せめて小児がん治療で抗体を失った子どもさんへのワクチンの再接種費用の助成制度を創設し、病と闘うお子さんとその御家族に支援の手を差し伸べるべきであると考えますが、再度村長の見解を改めて伺います。 410 ◯副議長【小倉利一君】 小高村長。 411 ◯村長【小高陽一君】 お答えします。  まことにつらい立場であろうかと思います。最初の答弁で、国の動向を注視してまいりたいと答弁いたしましたが、千葉県内の4自治体では既に先行して再接種助成を実施されているとのことであります。患者の方からの御要望があれば、長生郡町村会長として他の団体と協議の上検討してまいりたいと思います。  以上です。 412 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君。 413 ◯8番【井下田政美君】 ぜひ合意形成に向けて努力のほどよろしくお願いいたします。  以上で終わります。ありがとうございました。 414 ◯副議長【小倉利一君】 8番井下田君の一般質問を終了します。  本日はこれにて会議を散会とします。明日12日は、午前9時30分から会議を行います。御苦労さまでした。                午後2時42分 散会 このサイトの全ての著作権は長生村議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) CHOSEI VILLAGE ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....