▼最初の
ヒット発言へ(全 0 ヒット) 1 ◯議長【矢部眞男君】 皆様、おはようございます。御苦労さまです。
ただいまの
出席議員数は16名であります。定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。
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2 ◯議長【矢部眞男君】 日程第1、一般質問を行います。
一般質問は通告順に発言を許します。5番塩谷君。
[5番 塩谷法道君 登壇]
3 ◯5番【塩谷法道君】
日本共産党の塩谷法道でございます。議長の許可を得ましたので質問いたします。
昨年の6月会議で触れました
米朝首脳会談の2回目が2月末に行われました。合意文書の作成には至りませんでしたが、今後の引き続く会談を双方が確認しています。朝鮮半島をめぐる平和の問題として、引き続き、見守っていきたいと思います。国内では日産のゴーン元会長が10億円の
保釈保証金を積んで、監視つきとはいえ、昨日保釈されました。刑事司法のあり方を含めて、今後も見守っていきたいと思います。
また、沖縄では紆余曲折がありましたが、辺野古への基地建設をめぐる県民投票が行われ、
建設反対票が7割を超えました。有権者の4分の1を超えたので、条例に基づいて日米首脳に伝達することができます。面会した安倍総理は、県民の意思を一顧だにせず、基地建設を強行する姿勢を明らかにしました。民主主義をわきまえぬ態度と海外から厳しい批判にさらされています。
普天間基地の返還をこれ以上延ばすことはできません。
無条件返還しか道はありません。
さて、質問に入ります。質問の第1は、農業の振興という課題です。日本農業の現状は、企業が活躍しやすい国を進める安倍政権のもとで、TPPの強行、米政策からの撤退、農協潰し、企業の農地参入、種子法の廃止などなど、戦後家族経営を守ってきた制度が次々に破壊され、競争力のない農業は要らないとして切り捨てられてきました。その結果、農家戸数は激減し、
農業生産額の減少、一方で遊休地が拡大しています。後継者がいないため、
耕作放棄地が拡大して、村の田んぼと畑がカヤと雑草、雑木に覆われるという残念な景観が多く見られるようになりました。こうした中で、農業に踏みとどまり、米や野菜の生産に励んでいる農業者もおられます。しかし、これらの努力に頼っているだけでは限界があります。現実に農作業ができなくなって、力のある人に耕作してもらう形態が増えております。これとて、
請負農業者の高齢化が進んでおり、何とか新しい農業の担い手を育てなければならないとして、今、
新規就農者確保支援事業が各地で取り組まれています。この事業の促進について、村の考えをお聞きします。
この事業を進める上では、
新規就農者の募集、
受け入れ相談窓口、営農相談、研修、当面の住居や生活費の補助など、さまざまな課題が山積しています。村内にある広大な千葉県の原種農場の活用、農協との連携、
支援センターの体制整備について、どのように取り組んでいかれるのかお伺いします。
これらの事業を成功させる上では、経済圏、生活圏をともにする広域7市町村の連携が必要です。とりわけ茂原市の加入、協力が欠かせません。この点について6
ヶ町村会長としての対応と決意をお伺いします。
質問の第2は、村民の足の確保の問題です。現在取り組まれている
外出支援サービスと
福祉タクシー制度は、自動車を運転できなくなった人々から大変喜ばれています。この制度の現状と今後の見通しについて示されたい。
ただ、この制度は利用制限がありますし、児童生徒、学生、また主婦や若い人で、運転免許を持たない人々などは利用できません。誰もが気軽に安い運賃で利用できる
総合的公共交通システムの構築こそ求められています。
日本共産党長生支部議員団は十数年にわたって村民の足の確保こそ最重要課題だとして、公共交通の整備を提案してまいりました。
今考えられる具体的提案としては、巡回バス、あるいは循環バス、
デマンドタクシー、ミニバスなどと、現存の
外出支援サービス、
福祉タクシーを組み合わせた
総合的公共交通システムづくりであります。昨年の小学生を対象にした未来の長生村を語る会でも、「バスで駅へ行きたい」「好きなところへ行きたい」など、バス運行の要望が出されました。全村を挙げて実現に努めるべきであります。そのためにも、
法定協議会の立ち上げが必須だと考えますが、その方向性を示していただきたい。
質問事項の第3は、2年後に行われる
次期総合計画の策定に当たっては、村民の意見を十分取り入れて行うべきだという課題であります。私が昨年取り上げた村営住宅の建設、改修問題、生活道路の舗装整備問題、中学校の特別教室の
エアコン設置、建てかえ問題、空き家、
荒廃地対策、農地の
耕作放棄地対策などなど。また、
地震津波防災対策、
老人ホーム、介護施設の拡充、医療福祉の充実、
子育て支援対策、村民の足の確保、長生き村の特徴を生かした観光施策の立案、上水道の設備老朽化問題、排水事業の一層の推進などなど、課題は枚挙にいとまがありません。総合計画の立案は上から目線でつくるのではなく、村民の実態をよく調査して、村民の意見を酌み上げ、事前に議会で十分な議論を尽くして計画をつくることが肝要です。業者頼みでなく、村民みずからの手でつくることが大切だと考えますが、その決意を伺います。
第4は、小中学校の給食費の無償化問題です。
安倍自公政権による経済政策、アベノミクスによって貧富の格差が空前の広がりを見せています。株や事業で大もうけをして、株式資産だけで1,000億円を超える資産家が100人近くに増えており、中には3兆円を超える大富豪もいます。一方で、
生活保護受給者は拡大し、あるいは生活保護を受けないが、それより低い生活水準の人々が急増しているではありませんか。派遣労働や
パート労働で共稼ぎでも生活が苦しい。こうした経済状況の中で、食事にも事欠く児童生徒が増えている。こういうことで
子ども食堂などが取り沙汰される時代ですが、実態を把握しておりますでしょうか。児童生徒の健全な育成のために、また若い
子育て世代が喜んで長生村に来てくれるような
子育て支援対策を実現するためにも、給食費の無償化が必要だと考えますが、
学校給食費の
無償化実施への決意と道筋を示されたい。
以上で第1回目の質問を終わります。
4 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。
[村長 小高陽一君 登壇]
5 ◯村長【小高陽一君】 5番塩谷議員の御質問にお答えいたします。
なお、質問事項4については教育長から答弁させます。
質問事項1、農業の振興についての1点目、
新規就農者確保支援事業の促進についてとの御質問ですが、
新規就農者支援についての取り組みですが、長生村における
新規就農相談は年間を通じて10件程度となっており、新規就農に当たり課題である栽培品目の選定、農地の確保、各種資金の確保について相談を受けております。このような相談を受け、関係機関と協力しながら、長生村でスムーズに就農できるよう、新規就農のサポートをしております。また、国の制度を活用し、新たに農業を継承する45歳未満の
青年就農者に対し、
農業次世代人材投資資金を年間150万円、最長5年間交付しており、現在2名の
新規就農者が対象となっております。
2点目、原種農場の活用についてとの御質問ですが、6番石井議員から同様の質問がありましたので、省略させていただきます。
3点目、農協との連携、
支援センターの体制整備についてとの御質問ですが、農業者の高齢化や
新規就農者の減少、労働人口の
都市部流出により、
農業生産額の減少や遊休地が拡大しております。このような危機的状況を解消するためには、長生村だけでなく、長生地域全体の課題として取り組むべきだと考えております。さきの1月会議においても御説明させていただきました、
長生農業独立支援センターは
長生農業協同組合と長生郡内の町村がこの危機的な課題に連携して取り組むためのものです。相談窓口を一本化し、長生地域の情報を
支援センターに集約することで、
新規就農者に対して農業研修や農地、住宅情報などが効果的に情報発信、PRでき、長生地域への就農や移住、定住を促進し、長生地域全体が活性化されることを期待しております。
4点目、6町村だけでなく、茂原市も加入してもらうことの重要性について、町村会長としての対応策を示され、その決意を伺いますとの御質問ですが、農業だけでなく、7市町村が協力し、この地域が発展していくことは、私の夢であり願いでもあります。
支援センターへの茂原市の加入は、6
町村長全員が望んでおりますので、今後も機会を見て市長に申し入れてまいります。
質問事項2、村民の足の確保が最重点課題についての、
外出支援サービス、
福祉タクシーの現状と今後の見通し、また既存の事業と巡回バスや
デマンドタクシーなどを組み合わせた
総合的公共交通システムづくり実現に向けた方向性をとの御質問ですが、まず、
外出支援サービスと
福祉タクシーの現状ですが、
外出支援サービスの平成28年度末の登録者数は275名、うち実利用者は117名、予算額は342万1,000円。平成29年度末の登録者数は307名、うち実利用者は120名、予算額は316万8,000円。平成30年度末見込みは、登録者数は390名程度、うち実利用者は120名程度、予算額は296万円となっております。また、
福祉タクシーの平成28度末の登録者数は435名、うち実利用者は183名、予算額は350万円。制度拡充を実施した平成29年度末の登録者数は577名、うち実利用者は408名、予算額は815万3,000円。平成30年度末見込みは、登録者数は670名程度、うち実利用者は470名程度、予算額は1,050万円となっております。
今後の見通しにつきましては、
外出支援サービスの実利用者はここ数年、120名弱とほぼ横ばいであり、費用、実利用とも同程度を予想しておりますが、
福祉タクシーは高齢化の伸びと免許返納の増分とを考慮し、平成31年度末の見込みで、実利用者を500名程度、予算では1,200万円を見込んでいるところでございます。巡回バスや
デマンドタクシーの運行につきましては、村の
地域交通検討会議で検討した結果、
福祉タクシーの充実、拡充が最適であると判断したところであり、過去何度も答弁しているとおり、八積駅
周辺環境整備事業の進捗に合わせて、JR八積駅を
交通結節点とした公共交通を整備してまいりたいと考えております。
質問事項3、
次期総合計画の策定に民意反映をと、行政の課題は枚挙にいとまがなく、計画の策定には村民の意見を酌み上げ、業者頼みでなく、村民みずからの手でつくることが大切だが、その決意を伺いますとの御質問ですが、来年度から2ヶ年をかけて第6次長生村総合計画における基本構想及び
前期基本計画を策定する予定です。
議員も御承知のとおり、
地方自治法の改正により、任意計画となりましたが、10年後、20年後を見据えた村の最上位計画と位置づけをしておりますので、住民の意見を取り入れていくのは当然のことと考えております。
無作為抽出によるアンケートを実施し、住民ニーズを把握するとともに、ワークショップの開催、さまざまな分野から委員をお願いしております、
まちづくり推進委員会や
総合開発審議会の意見を十分に取り入れて、策定してまいる所存でございます。
また、議員の皆様方にも逐一、御報告させていただき、御意見を伺う予定でございますので、策定に当たりましては今後とも御協力いただけますようお願い申し上げます。
以上で、塩谷議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
6 ◯議長【矢部眞男君】 教育長。
[教育長 木島晃一君 登壇]
7 ◯教育長【木島晃一君】 おはようございます。5番塩谷議員の御質問にお答えいたします。
質問事項4、小中学校の
給食費無償化についての1点目、
子ども食堂などが取り沙汰される時代だが、実態を把握しているかとの御質問ですが、
子ども食堂は子どもの弧食の解決、子どもと大人達のつながりや地域の
コミュニティ連携の手段として日本各地で行われており、県内でも24ヶ所、茂原市でも
東郷福祉センター内で、すまいるステーションという
子ども食堂が設置されていると聞いております。
2点目、児童生徒の健全育成や若い
子育て世代の呼び込みのためにも、給食費の無償化が必要ではないかとの御質問ですが、現在、低所得世帯の児童生徒には
就学援助制度により給食費を全額補助しております。また、若い
子育て世代の呼び込みについてでございますが、学校給食の実施に必要な経費の負担につきましては、食材料費を
保護者負担とするようにとしておりますので、給食費の無償化については考えておりません。
以上で、塩谷議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。
8 ◯議長【矢部眞男君】 第2質問、ございますか。5番塩谷君。
9 ◯5番【塩谷法道君】 それでは、最初に農業振興問題についてでありますけれども、振興策の1つである
新規就農者確保支援事業の促進について、前向きの答弁がいただけました。
1月会議に補正予算が出されました
農業振興費として、
長生農業独立支援センター負担金について、私ども
日本共産党は賛成するとともに、より一歩進めるためにもということで、
日本共産党長生郡市議員団として、長生農協を訪れ、
河野組合長を初め、
営業販売部の幹部並びに
長生農業支援センター準備室の職員らと長時間にわたって懇談、説明を受けて、意見交換してまいりました。まず、一歩を踏み出して、意欲ある
新規就農者を育てていこうということで、成功するためにも7市町村全体に働きかけていくことを議員団でも確認いたしました。
村民全体に対しても、この事業の重要性を広報するとともに、とりわけ農業者、また農作業はできなくなったけれども、農地を持ち経験豊富な農業者には、個別に協力を働きかけるなど、成功へ向けた
具体的取り組みをしていただきたいと思うんですけれども、その姿勢についてお伺いしたいと思います。
10 ◯議長【矢部眞男君】 産業課長。
11
◯産業課長【芝崎信幸君】 お答えします。
長生地域の関係機関が連携して相談窓口を一本化、情報共有することで、新規就農の支援や担い手の育成に関しまして、幅広い農作物を支援することが重要と考えております。
また、
新規就農者の研修の場としましては、地元農家を招きまして、研修ということで予定をされておるところでございます。早期実現に向けて関係機関と協力したいと考えております。
また、農業研修以外につきましても、農地の情報や住宅情報など、長生地域の情報を
支援センターに集約しまして、情報発信、PRすることで長生地域の就農や移住、定住を促進し、長生地域全体の活性化につながればと考えております。
以上です。
12 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
13 ◯5番【塩谷法道君】 村長にお伺いしますけれども、7市町村全体で進めていければということで、私
ども議員団でも議会等に働きかけているんですけれども、現状はかなり厳しいと聞いていますけれども、その辺と、これからどんなふうにやっていくかという決意をちょっとお願いしたいと思います。
14 ◯議長【矢部眞男君】 小高村長。
15 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。
議員もお聞き及びのことと思われますけれども、まず当初段階で茂原市が、自分達は自分達で自立してやるから、一体の組織には入らないよということで、なかなかちょっとかたくなな姿勢でございました。そこで、残念ながら、じゃ、6町村で始めましょうということで、一時は合意に至ったんですけれども、残念ながら長南
町議会で実行効果が薄いんではないかという意見が多数を占めて、補正予算の可決に至らなかったということでございまして、その以降、私どもは長南
町を説得できるのではないかという考えで、私どもは補正予算を上げさせて、そしてまた可決していただいたわけなんですけれども、その後、睦沢と長柄両町が、長南が入らないのは当初の話と違うよといったことで、現在、両方とも可決していただきました補正予算の執行について、ちょっと若干の食い違いがあるという現状が今でございます。白子
町、長生村、一宮
町は皆さんの議会の御理解を得たので、そのまま平成30年度の補正予算は執行させていただきたいと。
平成31年度は、さらに、今、対話を続けて説得をしているところでございますが、なかなか進展しない状況もございますので、先般、課長を仕向けて、農協で話し合いを、担当課長で話をさせていただいたんですが、最悪どうしても長南
町を筆頭に、睦沢
町、長柄
町がまだ及び腰であるのであれば、平成31年度当初は、白子
町、長生村、一宮
町、そしてJA長生ということで、とりあえずその
新規就農者募集だけに絞って、手を広げずに、絞って動き出すのが妥当であろうという考えが出ておりますが、まだ私はそれを決意したわけではございませんけれども、せっかくいい計画が出たので、このまま全員がそろわないからといってこの計画が全部ゼロに戻ってしまうのは大変もったいないので。
また、この時期、既に準備期間の中で、11名ほどの
新規就農者の情報があって、そのうち4名の方が長生村で農業をやりたいという方がいらっしゃるそうです。それはそれでやはり大変助かることなので、しっかりと受けとめていきたいなと、それが今現状と、今後の目標でございます。
16 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
17 ◯5番【塩谷法道君】 引き続き、強力に進めていただきたいと思います。農協でも幹部を初め、担当職員2人を派遣してセンターをつくっているわけですから、これを立ち消えにさせないように、私
ども議員団も頑張りますので、ぜひ村長もなお一層頑張っていただきたいと思います。
さて、今年から
国際連合家族農業の10年、こういうのが国連で始まります。これは2017年の12月20日に国連総会で採択された決議に基づくもので、世界では家族農業が見直されてきております。農林水産省の2015年
農林業センサスによれば、
農業経営体に占める
家族経営体の割合は、日本が97.6%、EUが96.2%、アメリカが98.7%を占めています。これは本当に予想外のことでした。
また、昨年12月17日の国連総会では、小農と農村で働く人々の権利に関する国連宣言が採択されました。賛成121、反対8、棄権54の圧倒的多数で採択されました。アメリカは
遺伝子組み換え種子や農薬、農業資材などで膨大な利益を得ている大企業の利益擁護で反対の先頭に立ったとのことで、これを受けて日本は棄権したと言われております。日本農業新聞は、「小農を守り、権利と価値を認めることが世界的な潮流になっている。日本は規模拡大ばかりを重視、国連の宣言を真摯に見つめる必要がある」と論評しています。
新規就農者を育てる上でも、国連の家族農業の10年と
農民権利宣言は極めて重要と考えておりますけれども、所見をお伺いします。
18 ◯議長【矢部眞男君】 産業課長。
19
◯産業課長【芝崎信幸君】 お答えします。
農業先進国と言われておりますアメリカ、カナダ、オーストラリアでは、
家族経営自体、経営規模が本村とかなりの差があると考えております。新規就農を育てる上で、継続して農業をしていただくことは重要なことと考えております。国の農業施策では、確かに経営規模を拡大して、担い手に農地を集約させるという考えもございます。本村も、いわゆる大規模農家に対しまして、経営規模の拡大や担い手への農地の集積を推進してまいっております。生産性を高め、所得の向上を図る上でございますので、御理解いただきたいと思います。
20 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
21 ◯5番【塩谷法道君】 それでは、次に、村民の足の確保の問題に移ります。
外出支援サービスと
福祉タクシーの利用登録者は増えてきていますが、実際に利用する人が少ないのはどんな原因があるのですか。
22 ◯議長【矢部眞男君】 福祉課長。
23 ◯福祉課長【小高重博君】 お答えいたします。
制度利用につきましては、
福祉タクシー、
外出支援サービス、いずれか一方の申請があった場合には、他方の要件にも該当している場合には併せて申請をしていただくよう案内しております。利用しなかった理由につきましては、要件に該当はして申請をしましたが、家族等の支援によりまして、制度利用しなくても過ごせるというような状況が想定されます。ただ、いつでも利用できる状態にしておきたいという意思もあるのではないかと思われます。
いずれにしましても、議員のおっしゃるとおり、住民の実態やニーズを把握しながら今後、その件につきましては検討していきたいと思います。
以上です。
24 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
25 ◯5番【塩谷法道君】
福祉タクシーの利用者が増えてきておりますけれども、老齢化や免許返納者の急増が予測される中で、今後の利用者数の増加予測並びに必要経費の予測はどれぐらいになりますか。
26 ◯議長【矢部眞男君】 福祉課長。
27 ◯福祉課長【小高重博君】 増加予測につきましては、第1答弁で村長がお答えしましたとおり、平成31年度で、実利用が500名程度と考えております。費用面につきましては、現在、2月1日現在の登録者数が664名です。そのうち、その他利用が14名。その他利用というのは、期間を限定して利用されている方ですね、その方が14名ほどいらっしゃるんですけれども、その方を除きますと、650名となります。この650名がもし仮に利用券を全て使用したとすると、単純計算で助成額の経費は4,900万ほどになると思われます。
以上です。
28 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
29 ◯5番【塩谷法道君】 確かに必要な経費ですから、維持しなければなりませんけれども、何よりも廉価なバス、それから
デマンドタクシーなど、他の交通手段があれば、それを利用できる人もかなりいるのではないかと思います。ここら辺について検討したのかどうかをお伺いするとともに、村の
地域交通検討会議で検討した結果、巡回バスや
デマンドタクシーより
福祉タクシーの充実、拡充が最適と言い切っておりますけれども、検討会議はどんな組織で、どのような検討を行ったんですか。
30 ◯議長【矢部眞男君】 企画財政課長。
31 ◯企画財政課長【木島正人君】 お答えいたします。
まず、1点目の地域交通会議の構成なんですが、これにつきましては、長生村の庁内で組織している団体でございます。それで、活動状況につきましては、過去5回ほど検討させていただいた中で、長生村の今の現状では
福祉タクシーの充実がやはり一番効果的であろうと。交通弱者対策ということで、
福祉タクシーの充実が最適だろうというような判断をしたところでございます。
32 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
33 ◯5番【塩谷法道君】 村民の要望は、廉価な公共交通が必要なんだということです。今お答えになったこの
外出支援サービスにしろ、
福祉タクシーにしろ、福祉政策なんです。公共交通政策ではありません。もちろん我々はこれを組み合わせろというふうに言っております。
そして、先ほどの答弁の中では、本当に不遜にも、「過去何度も答弁しており」などと答弁しておりますけれども、とんでもない話です。駅周辺事業とは関係ないんです。JR八積駅が
交通結節点というのは、今だって同じではないですか。何年も先送りに、真面目な検討すら引き延ばそうとすることは、結局、公共交通をしっかりと確立しようと、こういう決意がないとしか言いようがありませんけれども、いかがですか。
34 ◯議長【矢部眞男君】 小高村長。
35 ◯村長【小高陽一君】 何度も検討して、その結果を議員の質問に対して御答弁し、特に外れた答弁ではないと考えております。もう既に関議員からも何度も御質問を受けて、そのたびに庁内会議を開いて検討し、そしてJR、そしてバス路線、そして長生村の位置図から勘案して、
福祉タクシーが一番便利であろうと。当然、他の市や
町の実情も見てまいりまして、どこがどういう利用率という数字は出しませんでしたけれども、若干、だんだん廃止する市や
町が増えているのも事実でございまして、やはり自分の家の前まで来てくれるタクシー、そして行きたいところにすぐ、まず最初に行ける。バスですと、最後に行くところまで時間がかかりますから、そういったことを勘案して、今の
福祉タクシーが一番いい状況だと。
それから、
交通結節点は、これはこれから八積駅周辺の整備を進めていくに当たって、バスが入ってこれるスペース、そういったものも考えなくてはいけない。ですから、まずは八積駅周辺の整備をして、その進捗に応じてバス路線も考えていこうじゃないかということですから、決して間違った考えではないと思っております。
36 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
37 ◯5番【塩谷法道君】 公共交通網の建設設計について全く答えてないんですよ。例えば、今、各都市でやっておる、周辺でもあちこちでやっておるんですけれども、そういうところの実態を調査してみると、こういうことなんですね。長生村の私ども議員がアンケート調査を、長南
町で町民の意見を聞いたところ、例えばバスを小型にする、少なくとも1時間に1本は走らせる、こういう要望。それから、タクシー業者と巡回バスをうまく使い分ける必要があるんじゃないかと。小まめにとまる工夫。手を挙げればとまってくれる工夫。特に
町外へ出られないのがだめだと。
それから、茂原、大多喜への乗り入れをすべきであると。茂原市内への運用を拡大すべきであると。巡回バスの小型化や
デマンドタクシーの充実を求めますとか。意見をよく聞き精査して、時間帯、ルート、方法などを設定、決定してもらいたい。子ども、中学生や高校生の学校の登下校に合わせた時間などの設定。あるいは、茂原駅や長生病院へ行けるバス。こういうものが、要望が出されているわけです。だから、結局、本当に住民が要望する時間帯、あるいは運行頻度、そういうものをきちっと踏まえて、そして公共交通をつくっていかないかんわけです。私は
外出支援サービスも
福祉タクシーも当然、続けていく必要があるし、それと絡め合わせるというこが必要になっているわけです。
それでは、お伺いしますけれども、なぜこの公共交通をつくるために、
法定協議会を設けなかったんですか。そこをちょっとお尋ねしたいと思います。
38 ◯議長【矢部眞男君】 企画財政課長。
39 ◯企画財政課長【木島正人君】 村の方で
法定協議会を立ち上げなかった理由ということですが、
法定協議会を立ち上げる、有償等でやる場合については
法定協議会を立ち上げなければいけないというような規定となっておりますので、今回うちの方でやっておりました
福祉タクシー助成事業の拡充については、特段
法定協議会を立ち上げる必要はないという判断をしたところでございます。
以上です。
40 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
41 ◯5番【塩谷法道君】 それは
外出支援サービスとか
福祉タクシーよりはこちらがいいでしょうねということじゃないから、そうかもしらんけれども、有償、無償に関係ないですよ。あらかじめ伝えてありますけれども、当然目を通したんだと思いますけれども、公共交通網を構築していく上で、基本となる道路運送法、それから交通政策基本法、そして、これらに基づく地域公共交通網形成計画及び地域公共交通再編実施計画作成のための手引き、これについてどのような解釈を得たか、お答えいただきたい。
42 ◯議長【矢部眞男君】 企画財政課長。
43 ◯企画財政課長【木島正人君】 今、塩谷議員がおっしゃいました交通政策基本法や道路運送法、それから、地域公共交通の活性化及び再生に関する法律、これらにつきましては、基本理念であるとか、国の責務、村の責務、こういうことをやっていかなければいけないよというようなことを基本的に書かれている法律だと考えております。
以上です。
44 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
45 ◯5番【塩谷法道君】 それでは、公共交通政策基本法、あるいは先ほどの手引きで、どういうことを強調されておりますか。
46 ◯議長【矢部眞男君】 企画財政課長。
47 ◯企画財政課長【木島正人君】 まず、交通政策基本法の基本原則にのっとって、地方公共団体が中心となって、まちづくりと連携し、多面的な公共ネットワークを再構築することが求められているということで、日常生活等に必要不可欠な交通手段の確保と、まちづくりの観点からの交通施策の促進、関係者相互間の連携と協働の促進等について規定をされております。
以上です。
48 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
49 ◯5番【塩谷法道君】 まさに今言われたように、国の方では、日常生活及び社会生活を営むに当たり、円滑に移動することができるようにする。あるいは、定時性、つまり設定された発着時間に従って運行する。あるいは、速達性、目的に到達するまでに要する時間を短縮する。あるいは、快適性の確保、乗り継ぎの円滑化、その他、
交通結節点機能の高度化、こういうもの、この複数の交通手段の間を結節する機能を高度化する、こういうための公共交通網をつくりなさいと言っているじゃないですか。常に国の方針どおりとか、いろいろ言っておりますけれども、全く国の方針に従ってないんじゃないですか。村長、どうですか。
50 ◯議長【矢部眞男君】 小高村長。
51 ◯村長【小高陽一君】 村内の検討と村の実情、そして、さも全村民が望んでいるようなお話をされますけれども、私どもの受けとめ方は、そうは……。若干の不満というか、必要な方もいるのは事実です。それは理解いたしますけれども。莫大な費用をかけて、その効果がどうなるのか、そういったことも考えた結果、今の
福祉タクシーと外出支援でしばらくはやっていきたい。
そして、先ほどから何度も申し上げていますように、八積駅周辺が
交通結節点、バスが乗り入れられる、そういった状況をつくったときに、初めて次の段階を考えていこうと思っているところでございます。
52 ◯議長【矢部眞男君】 5番塩谷君。
53 ◯5番【塩谷法道君】 先ほどから全く発展性のない答弁を繰り返していますけれども、八積駅が
交通結節点ということは、今だってそうじゃないですか。今だって、バスを乗り入れようと思えば乗り入れられますよ。そんなことを待っていて、何年も何年も先送りする。ましてや、公共交通を望んでいる人が少ないというような見解ですけれども、とんでもない話ですよ。村内を回ってみてください。「バスがあったらいいな」という声はもうあちこちで聞かれますよ。それを無視するような、そういう見解というのは全くけしからんと思いますよ。
去年の12月に国土交通省で改めて公共交通を重視した施策をやるべきだということで言っておりますけれども、私もこんな長大なものは一応苦労して読みこなしてみましたけれども、まさにこういうモータリゼーションでずっと公共交通機関が破壊されてきた中で、老齢化社会を迎えて、改めて構築する必要があるということが述べられているわけです。それをつくるための、本当にきめ細かな手順まで示されております。これは担当職員が読むべき教科書であるというようなことを国土交通省も言っているわけですから、やっぱり本当にしっかりと読み込んで、それで本当に村民の足を守るんだという立場で考えなければ、福祉をやっているからいいんだというようなことでは済まされません。小学校の発言、村長も聞いておられたんじゃないですか。「自分達でバスに乗って駅まで行きたい」という声もあったじゃないですか。それから、多くの人達がそういう意見を求めております。
再度、この手引きをよく読みこなして、そして、この公共交通網を結節するんだということのお考えを伺いたいと思います。
54 ◯議長【矢部眞男君】 小高村長。
55 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。
よその話はよその話としますけれども、バスを1台動かすだけで2,000万円から3,000万円、そのような話も聞いております。そして、最終的には5年続けたけれども、1人減り、2人減り、とうとう空気を運んでいるよという話で、廃止になったという話も聞いておりますし、莫大なお金がかかるわけですから、あれをやれ、これをやれ、さっきの給食の無償化ではありませんけれども、あれをやると長生村は6,000万円かかります。非常に財政的にやっぱり厳しい中で、それはきついんじゃないかなと思われます。
新たなサービスを導入するに関しては、特定の手段ありきで検討を進めないでいただきたいということで、単にデマンド交通をどうすればいいというわけではなく、既存バス路線への補助や、それから無償運送等を活用するなどの可能性も考えられるはずですので、幾つかこれからもいろんな案を検討するのはもちろん検討いたします。ただ、すぐ実現しろというのはちょっと無理があるので、もうしばらく私は八積駅周辺にバスが乗り入れるのを待っても遅くはないと思っております。
56 ◯議長【矢部眞男君】 塩谷君、もう残り時間15分ですけれども、大丈夫ですか。
57 ◯5番【塩谷法道君】 でたらめな答弁をちょっと先ほどから繰り返しています。私はデマンド交通だけをやりなさいなんて一言も言ってないですよ。総合的にいろんなものを組み合わせてやりなさいと言っています。しかも、あちらの答弁で、このまま
福祉タクシーを続けたら、今年、来年にはもうそれこそ4,900万円にも、全部を使ったらなりますよと、そういう答弁だってあるわけですから、何にお金を使うかということなんですよ。村民が求めている公共交通の足を確保するために、国も進めようとしている公共交通網の整備、それをやるんだという。
学校給食だってそうですよ。村民の方達は給食の無償化ということを求めております。政府でさえ、憲法に基づいた義務教育の無償化という問題から含めて、そういう発想が芽生えつつあります。まだ、全国で4%ぐらいしか実施されていませんけど。
いずれにしても、この公共交通網をやる上で、どうしても
法定協議会をきちっと立ち上げて、十分検討していただきたいと思います。ところで、このあたりで、そういう
法定協議会をつくっているところは幾つかあるんじゃないですか。
村長の答弁をお願いします。できれば、村長でお願いします。
151 ◯議長【矢部眞男君】 小高村長。
152 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。
去る12月議会で、塩谷議員からの御質問に答弁したことと重複いたしますが、過去に広域の産科医療問題検討会で奨学金の制度創設について検討した経緯がございます。しかし、長生管内に研修病院がないため、奨学金だけでは医師の確保につながらないとの事情から、奨学金制度の創設には至りませんでした。
千葉県の制度で、千葉県医師修学資金貸付制度や、自治体病院医師確保研修資金等貸付制度という医師確保の奨学金制度がございますので、村独自の医師確保の奨学金制度を設立するということは考えておりません。医師不足解消に対しては、関係機関に派遣要望活動を継続して行ってまいりたいと考えております。
以上です。
153 ◯議長【矢部眞男君】 15番関君。
154 ◯15番【関 克也君】 最後、意見を申し上げて終わりにしますが、千葉県で奨学金の制度があるということでありますけれども、県の担当部署、福祉部医療整備課というところに聞いてみました。この方の話によりますと、県内で働くように仕向けるという、その奨学金の仕組みになっていて、その中には長生病院も県のリストに入っているということであります。こういうふうに言っていました。「医師は2年間、初期研修を行う。初期研修で本人が希望を出して、マッチング協議ということを行うことになっている。マッチング協議をして、できるだけ県内の病院に、どこどこというふうに入ってもらうと。2年間の研修後、今度は専門医研修を受けて、本人の診療科を決めて、3年から5年の専門医研修が行われる。例えば、長生病院でこの専門医の研修プログラムが用意されていれば、本人の希望で派遣できることになると思います」と、こう言っておりました。
155 ◯議長【矢部眞男君】 15番関君に申し上げます。発言の制限時間を超えましたので、発言の中止を命じます。
156 ◯15番【関 克也君】 以上です。ありがとうございます。
157 ◯議長【矢部眞男君】 以上で15番関君の一般質問を終了します。
以上で通告のあった一般質問を全て終了します。
本日はこれにて会議を散会とします。明日8日は、午前9時30分から会議を行います。御苦労さまでした。
午前11時41分 散会
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