長生村議会 > 2018-03-02 >
平成30年定例会3月会議(第2日) 名簿
平成30年定例会3月会議(第2日) 本文

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  1. 長生村議会 2018-03-02
    平成30年定例会3月会議(第2日) 本文


    取得元: 長生村議会公式サイト
    最終取得日: 2021-08-29
    ▼最初のヒット発言へ(全 0 ヒット) 1 ◯議長【阿井市郎君】 皆様、おはようございます。御苦労さまです。  ただいまの出席議員数は16名であります。定足数に達しておりますので、これより会議を開きます。      ───────────────────────────── 2 ◯議長【阿井市郎君】 日程第1、一般質問を行います。  一般質問は通告順に発言を許します。14番中村君。              [14番 中村秀美君 登壇] 3 ◯14番【中村秀美君】 議長に発言の許可をいただきましたので、通告に従い、一般質問をいたします。  長生村は、人口減少に転じ、少子高齢化が進み、財政の展望が厳しさを増す一方で、子育て支援、生産年齢人口減少の抑制、高齢者福祉等、さまざまな課題が山積しています。そうした中で、先月、約28億円という八積駅周辺環境整備事業の計画が示され、十分に検証する時間のないまま、来年度予算には交流センター建設費と合わせて2億円余りの予算が計上されました。そこで、この事業の執行効果と財政に及ぼす影響について御質問いたします。  1)第一期、第二期の計画が示されたが、その他の計画の有無、2)八積駅乗車人員数の最近の推移と乗車人員増加のための施策、3)都市再構築戦略事業ではなく、国の補助が少ない都市再生整備計画事業とした理由、4)財政シミュレーションにおける村税、普通交付税等の積算根拠、5)基金の取り崩し、村債の発行、継続事業の減額または休廃止による影響について。   以上、答弁をお願いいたします。 4 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 5 ◯村長【小高陽一君】 14番、中村議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1、八積駅周辺環境整備事業についての1点目、第一期、第二期の計画が示されているが、その他の計画の有無についてとの御質問ですが、八積駅周辺環境整備事業につきましては、都市再生整備計画事業により、第一期、第二期計画での8年で整備する計画としてお示ししたとおりでございます。なお、その他の計画といたしましては、長生村公共下水道事業計画に基づき整備を実施いたします。  2点目、八積駅乗車人員数の最近の推移と乗車人員数増加のための施策についてとの御質問ですが、八積駅乗車人員数の最近の推移については、1日平均で平成26年度は814人、平成27年度は804人、平成28年度は760人となっております。なお、乗車人員数増加のための施策につきましては、第5次長生村総合計画や長生村総合戦略の施策を切れ目なく実践することで、人口流出を抑制し、移住・定住の促進、交流人口の増加を図るとともに、高齢者や障がい者が利用しやすい施設環境を整えることで、利用者の増加につなげていく考えでございます。  3点目、都市再構築戦略事業でなく、国の補助が少ない都市再生整備計画事業とした理由についてとの御質問ですが、村は八積駅周辺環境整備事業を行うに当たり、まちづくりの課題を整理し、国庫補助事業の採択に向けて、千葉県と協議をしてまいりました。まちづくりの課題としては、老朽化に加え、バリアフリー化の必要な中央公民館の建てかえは喫緊の課題であり、また、中心拠点に位置づけている八積駅周辺の整備にはさまざまな事業を実施する必要があることから、これらの課題を解決するため、都市再構築戦略事業を含め、事業手法を協議した結果、立地適正化計画の策定がされていない本村において、実施可能な事業としては、旧まちづくり交付金である都市再生整備計画事業との助言を受け、これにより事業を実施することといたしました。  4点目、財政シミュレーションにおける村税及び交付税等の積算根拠についてとの御質問ですが、村税についてですが、基本的に平成30年度予算を基準としております。主なものは、長生村人口ビジョンにより、生産人口が減少していくことにより、住民税は微減を見込んでおり、固定資産税の家屋については3年に一度の評価がえにより、3年ごとに減収を見込んでおります。軽自動車税は台数の増加により微増となっており、また、他の村税は平成30年度と同額を見込んでおります。地方交付税については、現段階では総務省より極めて厳しい地方財政の現状と、現下の経済情勢等を踏まえ、財政調整機能と財源保障機能が適切に発揮されるように総額を確保するとしているため、平成30年度と同額で見込んでおります。  5点目、基金の取り崩し、村債の発行、継続事業の減額または休廃止による影響についてとの御質問ですが、都市再生整備計画事業の執行に当たっては、特定目的基金、八積駅周辺環境整備基金教育施設整備基金を優先的に取り崩し、なお足りないものに対して財政調整基金を取り崩してまいります。次に、村債の発行についてですが、本事業に対しましては社会資本整備総合交付金を活用し、その補助裏を起債して財源を確保してまいりますが、今後の公債費の償還を鑑みて、それ以外の村債については必要最小限の借り入れとしてまいります。普通建設事業については、事業の必要性を見きわめ、減額や継続期間が延長してしまうことはやむを得ないところでございますが、住民生活に支障を来すことのないよう、優先順位をつけ、効率的かつ効果的な事業執行を行ってまいります。なお、生活に密着した事業等の休廃止は見込んでおりません。  以上で、中村議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 6 ◯議長【阿井市郎君】 第2質問ございますか。14番中村君。
    7 ◯14番【中村秀美君】 それでは、1点ずつ聞いてまいります。  先ほど、第一期、第二期の計画の他は下水道ということでございましたが、当初は、八積駅周辺を中心拠点にして、公共施設の集積、そして商業施設等を誘致して活性化を図る、また、各小学校を交流の拠点として整備をする、そしてこれらの4つの拠点を交通ネットワークで結んで、人口減少や高齢化が進む中で、村全体のあるべき姿を見据えて、八積、高根、一松、それぞれの地域で居住する住民の皆さんが安心して暮らせる村づくりをしようということで始まった、要するにコンパクトシティー、プラス・ネットワークという構想であったと思うんですが、まず、この点を確認させていただきたいと思います。 8 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 9 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 それでは、ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。  中村議員がおっしゃるとおり、コンパクトシティー構想につきましては、都市計画のマスタープランの中にもそうした形で整備をしていくということを明記しておりますので、内容につきましては中村議員のおっしゃるとおりでございます。  以上です。 10 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 11 ◯14番【中村秀美君】 そうした総合計画ですとか、都市計画のマスタープランとの整合を図りながら進めていくということで、その中心拠点として八積駅周辺環境整備が行われるわけですが、それに当たって八積駅の北口には曲がった道路ですとか、深い水路があって、現状では都市計画道路を通すだけでは有効な土地利用計画がなかなか促進をされないと考えます。本来の計画にあった公共施設や商業施設を誘致するためには、土地利用計画を策定して区画整理をしなきゃいけないと思うんですが、そうした計画はないんですか。下水道だけなんですか。 12 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 13 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 今回の計画につきましては、中心拠点となります都市施設の整備を中心に計画を進めるということで計画をさせていただきました。まず、一次的には都市計画決定をしております都市計画道路の整備、そしてその周辺におきましては必要最低限ではございますが、生活道路の整備、そしてこれらを生かした中で今後のまちづくりをどのような形で地域の方々と、いわゆる皆さんの理解を得た中でまちづくりの形を進めていくかということにつきましては、今後進めていく中でそれらの計画を煮詰めていくというような形で進めさせていただきたいと考えております。  以上です。 14 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 15 ◯14番【中村秀美君】 それでは、これから村長にお伺いしたいと思いますが、これは先ほど企画財政課長がお話をされたように、都市機能なり公共施設を八積駅周辺に配置する、まだちょっと計画が煮詰まらない段階で、給食センターですとか、こども園を誘致するということが物議を醸して、現在棚上げになってしまっているんですけども、これらは本来、学校の給食施設もかなり老朽化して、衛生上問題があるということですし、幼稚園のない本村において幼児教育というのは随分昔から保護者の方が求めておられて、これも早急に本来は対処しなきゃいけないはずであって、これらは計画からもう外れてしまったんでしょうか。もう、どこか他の場所で検討するんですか。例えば、幼稚園がないわけですから、保育所型認定こども園にするとか、幼保連携型にするとか、給食センターではなくて自校式にするとか、これは早く結論を出して、対応を急ぐべきだと思うんですけども、この辺について、村長の考えをお伺いします。 16 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 17 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  確かに1年半前の私の選挙のとき、認定こども園と給食センターは公約の1つでございました。そして早急に取りかかりたいという思いを訴えて、私が当選した以上、当然この任期中に進めるべきものだとは考えましたが、実際に中央公民館の老朽化が非常に激しく、議員も御承知だと思いますが、雨の日に行きますと、バケツとたらいが並んでいる始末でございまして、これがまず一番の早くやるべきものということになりまして、その後、八積駅南口、当然、八積駅の周辺に整備していくわけですから、八積駅の南口、これも私の議員になったときからの懸案事項で、そこも早急に整備したい。そういった優先順位をつけたときに、認定こども園と給食センターは少し後回しにしようということで、これは30年度にきちっともう一度計画を見て、何年から始めるのがいいのか、どこに場所をするのがいいのか、そして規模はどのくらいがいいのか、これも30年度で深く検討していきたい。そういうふうに変更になった経緯がございます。私の気持ちとすれば、当然、今回、八積駅周辺を整備する、その中に組み込んでいきたい、そういう考えは一緒でございます。 18 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 19 ◯14番【中村秀美君】 私も全ての事業について疑問を感じているわけではなくて、確かに乗車人員が減っている現状の中にあっても、南側は交通安全確保という観点から、これはもう整備が必要なんだろうというふうには考えております。ただ、その北口については、これはじっくりその内容、土地利用計画をつくってから整備すべきだというのが根本的な考え方でございます。  次に、その乗車人員についてですけども、一昨年は10人、昨年が44人減って、760人ということなんですが、ちょっと3年分ではなかなか判断しづらいと思いますけども、その原因、恐らくは生産年齢人口の減少で、通勤・通学の利用が減ったというのが主な理由なんだろうと思いますけども、その原因と今後の乗車人員数の推移をどのように分析されているのか、ちょっとお伺いをしたいと思います。 20 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。企画財政課長。 21 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 乗車人員数の減少につきましては、先ほど村長が申し上げた実数ではそういうことではございます。その内訳といたしまして、定期乗車数、また普通乗車の件数につきまして確認をいたしました。まず、八積駅の平成26年、先ほど村長が答弁で申し上げました814人、この内訳につきましては、普通乗車が166、定期が648でございます。続きまして、平成27年度ですが、乗車人員が総数804、このうち普通が173、定期が631でございます。そして平成28年度の乗車人員の合計ですが、760名。その内訳といたしまして、普通乗車が161、定期乗車数といたしまして598ということでございまして、今申し上げました普通乗車の人数につきましては、そう年度に大きな増減がないという、ある一定の数字であるというような実態でございます。しかしながら、今申し上げました定期乗車人員につきましては648から631、そして598と減少しているような状況でございます。これにつきましては、定期を利用する方達は、これは生産年齢人口、まさしく15歳から恐らく65歳までの方達であろうというようなことで推測ができるわけでございますが、本村のいわゆる生産年齢人口の減少につきましても、平成26年では生産年齢人口が201名減って、そして次の27年では211名、そして28年では139名という形で、徐々に生産年齢人口が減っているというようなことが駅の利用者数の低下につながっているということでございます。したがいまして、その後の推計としては正確な数字は出してございませんが、これらの生産年齢人口の減少に従って減少することは考えられるということですので、これらについては今申し上げたとおりだというところでございます。 22 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 23 ◯14番【中村秀美君】 わかりました。八積駅は茂原駅と一宮駅に挟まれて非常に厳しい条件ではあると思いますけども、乗車人員が増えませんと、自由通路ですとか、駅の橋上化、これ、11億円以上見込んでいるんですかね。非常に大きな投資を考えるに当たって、その効果が期待できませんし、そうしますと近隣での民間の投資というのも起こらないわけで、非常に、先ほどの答弁では乗車人員増加のための施策として、総合政策や総合戦略の施策を実施するということなんですが、恐らくこれだけの金を投資しようというにはもう少し具体的なプランがあるんだろうと思います。ちょっとその辺をお伺いします。 24 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 25 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 それでは、ただいまの、その具体的な施策についてお答えをさせていただきます。  先ほども村長が申し上げましたとおり、生産年齢人口を増やすということにつきましては、やはり幅広いさまざまな施策を打っていくという必要が当然ございます。その中でもやはり今現在いらっしゃる方々がいかに八積駅を使っていただけるように利便を上げるかということがまず第一でございます。そういうことを考えた中で、村といたしましては八積駅の交通結節点としての機能を十分に発揮できるような施設整備をまず一義的に行うことが必要だという判断で今回の計画を出させていただいております。そして、さらに生産年齢人口が使いやすい駅、その拠点整備だけをしたからといって、それが即座に生産年齢人口の利用につながるというものではございませんので、その中ではいわゆる地域交通のネットワーク、先ほど中村議員からもお話をいただきましたように、この都市計画のマスタープランの中ではやはり拠点性を持たせたところと、地域の交流拠点とのネットワークをいかに結ぶかというようなことが非常に大事かということを考えております。そういったことをまず行うということを進めていった中で、乗車人員などの増加を図っていきたい。また、それ以外の施策といたしましては、定住人口を増加するというようなことがございますので、定住施策、これらを当然進めていかなければならないと考えております。  以上でございます。 26 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 27 ◯14番【中村秀美君】 もう少し具体的に欲しかったんですが、これでよしとします。3点目の都市再生整備計画事業にした理由ということなんですけども、村長さんは喫緊の課題ということでございましたが、私は周辺の住民ですとか生徒さんが常に危険な状態にさらされている長生中学校の屋根の改修が、これが喫緊の課題だと思っておりまして、これについてはまだ訴訟の行方がどうなるのか、一旦調停案を受け入れてしまった以上、裁判所の判断によっては全額村の負担になることもあり得るので、この辺はやはりもう少し早く対応して、我々議会にも説明をしていただければと思います。中央公民館の建てかえが喫緊の課題ということでございましたので、耐震診断ですとか耐力度調査等、行っているかと思うんですが、その結果はいかがなんでしょうか。 28 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。生涯学習課長。 29 ◯生涯学習課長【芝崎信幸君】 お答えします。  耐震診断は行っておりません。耐震診断を行うということで、行ったからその施設が利用できないというようなことが考えられるので、行っておりません。 30 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 31 ◯14番【中村秀美君】 そういった、診断を行って、客観的な根拠がないと、喫緊の課題とか、どういうふうに判断するんでしょうかね。ちょっとこれ、村長、お伺いします。 32 ◯議長【阿井市郎君】 村長。 33 ◯村長【小高陽一君】 お答えします。  確かに私のもとにはこういう結果であったからこうだという報告はありませんでしたけども、私も足しげく通う間で現状を申し上げましたように、「雨が降ると雨漏りがひどいんだよ」という住民の声、そして部屋が使えない。うちの中央公民館を使っているクラブ、あるいは教室の皆さんは、私は郡内で一番多いんじゃないかなと思っております。こういった現状と住民の要望を考えて、まずはそれを一番先にやろうという結論に達したところです。 34 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 35 ◯14番【中村秀美君】 よくわかりました。客観的な根拠はないけども、急いでやりたいということはわかりました。そういうことであれば、優先順位をつけるのであれば、まず現状で、八積駅を優先すべきだったろうというふうには思います。この都市再生整備計画事業とした理由が、立地適正化計画が策定していないということなんですが、立地適正化計画というのは国交省が言うには、ずさんな計画ではなくて、実効性のある具体的な計画を作成してください。コンパクトシティーという、問題になりましたように、なかなか成功事例が少ないということで、要するに1ヶ所に集約しちゃうと空洞化が生じるわけです。みんな賃貸に暮らしているわけではなくて、持ち家ですとか、居住実態が違うわけで、住んでいる人も権利関係が複雑であったり、なかなか駅周辺に集まってこないわけですよ。まして長生村みたいに代々長生村に住んでいる人はいきなり駅周辺に行こうというふうにはならないわけで、そのためにネットワークが必要だということで言われているんですが、この立地適正化計画をつくることによって、補助率が10%上がるんです。これが非常に大きいんだろうと思います。都市計画審議会で質問させていただいたところ、答弁がこの計画を策定するに当たって約2年程度を要するということでありました。この計画を立てるのはそんなに難しい話ではなくて、その都市再生協議会を設置して、これ、既存の任意の協議会でもいいということでございますので、居住誘導地域ですとか、都市機能誘導地域、誘導施設を定めて、住民の公聴会を開くという流れで、比較的簡便といいますか、若干時間を要するものの、そういった流れで、決して無理な話ではないと思います。公聴会を開きますと、住民から多様な意見が来るかもしれませんけども、これは広く住民の意見を聞いて、計画に反映されるいいチャンスだと思うんですよね。村長さんはなぜ、この立地適正化計画を策定しなかったんでしょうか。ちょっとこの辺をお伺いします。 36 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。小高村長。 37 ◯村長【小高陽一君】 お答えさせていただきます。  立地適正化計画を策定するに当たり居住地域と環境保全の地域を明確に区分することで、住民生活に影響を与えることがないか精査する必要があることから、即座の確定は困難と判断いたしました。なお、まちづくりの課題である中央公民館の建てかえは、先ほど申し上げましたように喫緊の課題であることから、都市再生整備計画事業で実施することにしたところでございます。 38 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 39 ◯14番【中村秀美君】 済みません。ちょっと、困難だと判断した理由をもう一度お伺いします。 40 ◯議長【阿井市郎君】 しばらく休憩いたします。                午前9時58分 休憩                午前9時59分 再開 41 ◯議長【阿井市郎君】 それでは、再開いたします。  答弁を求めます。小高村長。 42 ◯村長【小高陽一君】 これまでいろんな説明を担当課がしてきまして、私の答弁と食い違うところがあるといけませんので、申しわけございませんが、担当課から答弁させますので、よろしくお願いいたします。 43 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 44 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ただいまの御質問にお答えをさせていただきます。  ただいま、村長の方からは居住地域と環境保全地域を明確にすることで住民生活に影響を与えかねないという、その与えかねない内容について御説明をさせていただきますが、先ほど中村議員からもありましたように、この計画につきましては居住誘導区域というものを定めるということになります。いわば、人口を密集させる地域を設定するということになります。この住居地域と先ほど村長が答弁しましたが、それ以外の区域を環境保全の区域というふうな形に明確に分けるということになりますと、この区域設定におきまして、いわゆる線引き、都市計画では市街化調整のことを線引きと申し上げておりますけれども、一つのエリアを決めることによりまして、いわゆる線引きが発生をいたします。その設定区域の内側か外側かによって、資産価値などが変わるなどのさまざまな問題が懸念されることから、それらの問題を解決するための調整などに時間を要するというようなことでの判断だということでございます。  以上です。 45 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 46 ◯14番【中村秀美君】 人口を密集させるということなんですが、国交省の資料を見ても、これ、何戸つくらなきゃいけないとか、そういった基準はないわけですよ。ただ、その地域の実情に合わせて、ここはその居住区域ですよと、ここは都市機能誘導区域ですよということを定めてくださいというだけなんですよ。先ほど申し上げました、こども園にしても、本来は、この都市機能誘導区域の施設として本来は考えていたと思うんですよね。これはそんなに難しい話ではないということを再度申し上げたいと思うんですが、要するに2年待てないという理由は何なんでしょうか。 47 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。小高村長。 48 ◯村長【小高陽一君】 答弁いたします。  先ほどから申し上げているように、公民館の非常に速い老朽化と、八積駅の南側の整備はもう待つことができないということです。 49 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 50 ◯14番【中村秀美君】 これ、平行線になっちゃうんですけども、先ほど伺いましたように、耐震診断もしていない、耐力度調査もしていない、客観的な根拠がない、ただ急ぎたい。それはもう、子どものだだっ子と一緒で、先ほども申し上げましたように、長生村の中にも喫緊の課題というのはいっぱいあるわけですよ。その中で、確かに自分の公約だから優先したいというのはあるにしても、これはもう少しじっくり考えていくべきなんだろうということを申し上げておきたいと思います。  次に4点目なんですけども、これ、4)と5)は財政問題に変わりますので、これは一緒に聞いていきたいと思います。この事業を実施するとなると、非常に厳しい財政運営が求められるんだろうと思います。「入るをはかりて出ずるを制す」という言葉がありますように、まず、村の収入をしっかりと把握していかなければなりません。村税については、空前とは言えないまでも、現下の好景気を背景とした平成30年度をベースに見込んでいるということで、これは了解しました。総務省が地方交付税の総額を確保するという答弁でございましたけども、これは確か昨年8月の概算要求のときの話であって、実際には総額では約4,000億円くらい減っているんだろうと思いますが、ちょっとこれは確認させてください。 51 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 52 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 先ほどお話のありました、地方交付税につきましては、確かに8月の時点でいただきました総務省の資料によりますと、いわゆる財源調整機能と財源保障機能が適切に発揮できるよう、総額を適切に確保するというようなことでございます。この中でこれらの財源を考慮しまして、この資産、シミュレーションにつきましては、検証の中ではこの通知に基づきまして試算をしたというのが実態でございます。  以上です。 53 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 54 ◯14番【中村秀美君】 長生村の公表されています平成28年度、前年度の決算を見ますと、財政力指数が0.520ですね。そうしますと、普通交付税というのが長生村の約半分近くを占める大変大きな収入源でございますので、長生村の場合、人口減少によって、基準財政需要額の人口ですとか、児童数を積算の単位とする数値については減っていって、65歳以上の高齢者の人数を測定単位とする高齢者保健福祉費の部分が上がっていくんだろうと思います。しかしながら、これの上がった分は財政シミュレーションの扶助費の図で見込んでおりますように、恐らく財源が追いついていかないというような状況なんだろうと思います。これ、基準財政収入額というのが税収見込額の約75%で計算されますので、減っていきますと、長生村が自由に行政サービスに使えるお金が減っていくということなのですが、基準財政需要額が減らなければ、税収の足りない部分を補ってくれるという考え方からすれば、総額でそんなに大きく減ることはないと思うんですが、この辺はどのように見込んでいるんですか。基準財政需要額の総額はどのように変動するというふうに見込んでいるか。 55 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 56 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。  基準財政需要額につきましては、現在、27年から29年の平均額、このシミュレーションにつきましてはその数値を読み取り切れなかった部分がございましたので、平成27年度から29年度の平均額を基準財政需要額として試算をしたものでございます。 57 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 58 ◯14番【中村秀美君】 わかりました。大変時間がなかった中でつくったシミュレーションでしょうからしようがないにしても、税収によって変動しますので、その点は再度精査していただきたいと思います。  次に、ふるさと納税なんですが、交付税の算定対象外にありますので、村にとっては非常に貴重な財源であって、賛否両論ありますけども、これは有効に活用したいというふうに思うんですが、今年度の最終補正額が3億4,000万円でございましたが、この財政シミュレーションでは2億円程度しか計上されていないんですけども、これは例えば不安要素があるとか、何か理由があるんですか。返礼品の部分を見込んで引いてあるとか。ちょっとその辺を教えてください。 59 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 60 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ふるさと納税につきまして、その計上金額が同一で推移しているということにつきましては、収入に入ってきたものにつきまして、それぞれの目的に配分をし、活用させていただくということで、現在の基金をそのまま計上したい、推移させているという内容でございます。 61 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 62 ◯14番【中村秀美君】 じゃ、これは実際にはもうちょっと増えていくということなんですね。もっともこれがあるから今回のこの事業の実施に踏み切ったんだろうというふうに思いますので。  次に、今度、基金の取り崩し関係についてお伺いをいたします。八積駅周辺環境整備基金教育施設整備基金を優先的に取り崩して、なお足りない分は財政調整基金を使うということですが、基金は条例で定めた設置目的と処分の方法以外には、これは使えませんので、当然のことなんだろうと思います。しかしながら、ふるさと応援基金というのは、これは村長が多分自由に使えるはずで、これを当然見込んでいると思うんですが、シミュレーションにはこれがないんですが、何かその根拠等があるんでしょうか。 63 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 64 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 財政シミュレーションにつきましては、目的基金、また財調、そして土地開発基金、そして減債基金を繰り入れるということで、ふるさと応援基金につきましては、今回の事業の中、計画のシミュレーションの中で取り崩しをしていくということの考えはございません。  以上です。 65 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 66 ◯14番【中村秀美君】 わかりました。それで、財調を主として取り崩していくということでございますが、前年度の決算時では財調の残高が8億7、000万円、今年度で取り崩して約6億円強ですかね。来年度4億円取り崩して、残高が2億2,000万円。これ、事業終了時の8年後にはわずか6,300万円しかないという計算になるんですが、財政運営上、非常に厳しいと思うんですよね。どうでしょうか、財政当局としては。ちょっとお伺いします。簡潔で結構ですから。 67 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 68 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 財調の取り崩しによりまして、財調の基金残高が6,300万円になるということにつきましては、確かに厳しい状況を迎えるということは考えております。 69 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 70 ◯14番【中村秀美君】 ちょっと時間がなくなってきましたので、2項目だけで結構ですから、これ、村の将来負担比率と公債制限比率との数値が大体いくらぐらいになるのか、あと、地方債の発行残高が現在50億円弱、49億円くらいですかね。借金の総額がどのくらいになるのか、ちょっとこの辺をお伺いさせてください。 71 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 72 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 お答えをいたします。  これは平成37年度を決算として、見込みという形でお答えをさせていただく形になりますが、37年度で推計をいたしました。まず、将来負担比率でございますけれども、将来負担比率につきましては66.4%、そして実質公債費率につきましては14.8%、そして地方債の残高でございますけれども、地方債残高は48億9,165万8,000円でございます。  以上でございます。 73 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 74 ◯14番【中村秀美君】 わかりました。非常に厳しい状況であるということには変わらないわけで、財政シミュレーションなんですが、これはもう一度、内容を精査して、もう一度作成していただくようなことはできませんかね。現在すぐでなくて結構ですから、それによっては1つの大きな事業を進めるに当たっては、当然やっぱり他の事業を削らなければいけないわけで、財政内容を精査することによって救われる事業も当然出てくるわけで、これは内容もう一度精査していただきたいと思いますが、考え方はいかがでしょうか。 75 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 76 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 財政シミュレーションの作成時点につきましては29年度の決算の見込みの状況もまだ出ないような状況でございましたので、それらを踏まえまして財政シミュレーションは作成したいというふうに考えております。  以上です。 77 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 78 ◯14番【中村秀美君】 わかりました。ありがとうございます。  さて、この財政シミュレーションですけれども、都市計画審議会のとき、恐らく間に合わなかったということで、示されませんでしたので、恐らく総合開発審議会でも同様だったんだろうというふうに思います。通常はこれだけ大きな事業をやるに当たって、諮問機関に答申をするわけですね。その計画の具体的な内容ですとか財源根拠を示して、答申を仰いで、その結果を受けて議会に提案をされるんですが、少なくとも私が入っております都市計画審議会の中では第一期、第二期の計画というのも示されませんでしたし、財政シミュレーションもなかったわけでございまして、昨年と年明けと2回くらい大急ぎで開いたんですかね。そうした中で、意見を述べたというだけで、何かしり切れとんぼで終わってしまって、2月の全員協議会で議会にその説明をされて、3月の今年度予算に提案されたという状況でございますが、非常に、十分な審議がなされたとは言えないような状況なんだろうというふうに思います。村長さんは非常に、これに固執しているようですけども、十分な審議がなされたとお考えなんでしょうか。ちょっとこの辺をお伺いします。
    79 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 80 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  確かに時間が足らなくて、急な間隔で何回か会議が開かれたように、私も存じております。できるだけ皆さんの声を聞くというのは、私の信条でございましたから、今、中村議員から指摘されたようなことがあったことは非常に残念だと思いますけども、今後の事業を進める中でさらに皆さんの御意見をつけていく。もう、この期間までにこれを必ずやるんだという固執した考えはございません。いろんな皆さんの御要望を聞きながらつけ足していくには、時間が多少遅くなっても、これはいたし方ないことだと思いますので、皆さんに御理解いただけた事業を、また御協力いただけるように今後とも進めてまいりたいと思うので、御理解をお願いいたします。 81 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 82 ◯14番【中村秀美君】 今回、この交流センターを建設するに当たって都市再生整備計画事業の申請をするわけですよ。もう、そこで八積駅周辺整備計画は40%の補助事業で進めるということで決まっちゃうわけ。本来、担当課としては最小の経費で最大の効果を上げるべく、補助金50%の事業を目指して進めていたはずなんですよ。村長さんもこれまで、総額で40億円かかって補助率は50%で、ですから何とか進めたいということで言っていたわけですから、何でその10%を捨ててしまったのか。これ、自分のポケットマネーじゃないから、村の税金だからいいやということではないと思いますけども、この辺は、だから本来は執行部にもう少し時間的な余裕を与えて、担当課がしっかりとしたものをつくるのを待つべきだったんであろうと思います。公約であったことはわかりますけども、ちょっとこれは急ぎ過ぎであったということになろうかと思います。交流センターの事業費だけでも、約7億5,000万円台ですか。これ、単純に10%で計算すると7,500万円なんですよね。これらの予算があれば、もっといろんな住民サービスが提供できるんだろうと思うんですよね。こういった状況を受けて、村長さん、いかがなんでしょうか。 83 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 84 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  議員の御指摘もごもっともでございますが、なるべく他の生活に支障を来さないように進める、そしてその方策の1つが先ほど議員から指摘されたふるさと納税をいかにこのまま3億円以上維持していくか、それに対して私は一生懸命、くれた人に電話をして、村長が御礼の電話と、また今年もぜひ長生村に同じように寄附を願いたいということをお願いしておりますところ、ほとんどの方にいいですよという返事をいただいているんですけど、その辺が私の汗のかきどころかなと思っております。心配される他の生活の支障を来さないように、今後進めていただきたいと思いますので、御理解をよろしくお願いいたします。 85 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 86 ◯14番【中村秀美君】 50%の補助事業で、できるわけなんですよ。これは物理的に困難ということではなくて、2年待てば50%の事業で進められる可能性があるわけ。それを何で40%の事業で今すぐやんなきゃいけないと固執したのかということを聞いているわけで。10%は惜しくないんですか。 87 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 88 ◯村長【小高陽一君】 10%は惜しいです。しかし、急ぐ必要があったということでございます。 89 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君。 90 ◯14番【中村秀美君】 急ぐ必要があった。その、雨漏りがしているとは聞きましたけども、耐震診断ではかるとか耐力度調査だとか、客観的な検査もしなくて、何で急ぐ必要があると言えるのかと思うんですよね。もうこれは平行線になっちゃうので、これ以上は言ってもしようがないのかもしれませんけども、私としては、住民の血税を使って行政サービスを行うわけですよ。だから、もっと真剣に、住民の皆さんからお預かりしたその税金を有効に活用させていただきますという気持ちで村政運営に当たらないと、単なる無駄遣いと指摘されてもやむを得ないと思うんですよね。この点は申し上げておきたいと思います。最後になりますけども、冒頭申し上げましたように、全部を反対しているということではないわけ。八積駅の南側は北口の開発とは切り離して、これは交通安全確保のために優先的に整備して、北口についてはやっぱり土地利用計画を策定して、この位置に交流センターとか、この位置にはこども園にするとか、そういった土地利用計画をきちっと立たせて、いいものをつくるべきだということを申し上げて私の質問を終わります。 91 ◯議長【阿井市郎君】 14番中村君の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は10時30分といたします。               午前10時20分 休憩               午前10時30分 再開 92 ◯議長【阿井市郎君】 休憩前に引き続き会議を開きます。15番関君。              [15番 関 克也君 登壇] 93 ◯15番【関 克也君】 ただいま議長から許可がありましたので、この場所から一般質問をさせていただきます。私、日本共産党の関でございます。いつも住民が主人公という立場から質問させていただいております。  今日の質問は、1点目がまちづくりの問題で村長の政治姿勢について。2点目が水道料金の引き下げについて。そして3点目が排水、生活排水の問題。最後に、補助金代理受領制度の問題ということで、4点質問させていただきます。  まず、1点目の村長の政治姿勢についてであります。ここでは、村のまちづくりについての基本姿勢を伺いたいと思います。提案が中心になる中身となります。まず、このまちづくりの基本で1点目、長生村のよいところ、温暖な気候と豊かな自然、そして平たんな地形を生かしていくことが大切であります。村の長所を客観的に見ますと、やはり村へ転入してくる方が感じている点がその特徴だと言えると思います。自然が豊かで農業がしっかりと営まれている、そして環境がよい。ここではないでしょうか。海があり、平らで坂がない、最高地点、高いところは近年に建築された津波避難施設の築山で11メートル程度。きわめて歩きやすい土地柄であるということです。これ、何もないとも言えるけれども、それがよいところです。私も大多喜町から転入して28年になろうとしていますが、長生村の自然には驚きました。私、最初は七井土の方に住んでいたわけですけれども、住宅地を鳥のキジの親子が走っている。鳥類が豊富に生息している。これに驚きました。そして湿地帯に特有の湿生植物、食虫植物も含む、が生息をして、尼ヶ台公園にその一部が群落として移されている。こうした村のよい点を丸ごと生かしたまちづくりがこれから大切です。こういう村だから、歩行者や人に優しいまちづくりができるし、高齢者や子ども達に優しいまちづくりができる。それは長生村でなければできないことではないでしょうか。つまり、長く村に住み続けたい人、そして恵み豊かな大地と海、これを生かした村全域全ての村民に目を向けたまちづくりを行うことが本来の村づくりではないでしょうか。村のまちづくりについての基本の考え方を村長にお聞きします。  まちづくり2点目、排水対策と生活排水対策を同時に実施し、住環境と農業の基盤づくりを進めるという点です。村の豊かな自然と環境を守る。この主役は村民です。転入して住み続けたい村民も、長生村に生まれ育った村民も、力を合わせて住環境と農業を守ることができれば、最高ではないでしょうか。平たんで湿地の多かった村で長年の課題となってきたのは排水対策です。津波や豪雨のときの浸水対策を進めて住環境を整備するとともに水田環境を整備して、基幹産業である農業の振興を図ることが求められています。住環境と農業の基盤、環境を同時に整備していくことは村のまちづくりに欠かせません。これは住宅の排水がどうしても農業用排水路に流れていく構造になっているにもかかわらず、住宅地の排水が農業用排水路を汚染してしまうという今の状況は解決していかなければなりません。公共下水道計画が進められていますが、農業用水と農業用排水路が分離されていない一松地区では下水道が求められていました。しかし、この平たんな長生村で、管渠の建設費が莫大な下水道はいずれ近い将来ストップせざるを得ません。そこで、村全域の生活排水処理を展望し、下水道と生活雑排水事業、これは現在行われていますが、これに加えて新たに市町村整備の合併浄化槽事業の実施で、村民の生活環境、農業の基礎となる環境を整備するよう提案をしたいと思います。この提案は理由があります。昨年の末に村が八積駅周辺の都市計画用途地域周辺の住民に下水道事業アンケートを実施しました。この結果から見ますと、現在、使用しているトイレは合併浄化槽が71.2%、単独浄化槽が24.1%との回答を得ていることから提案するものであります。合併浄化槽が既に7割強整備されている。このもとでこの合併浄化槽を生かして浄化槽の設置と維持管理に村が責任を持つことがこれから必要と思います。排水の問題ですが、雨水排水です。排水基本計画が必要なことは村も認識していると思いますが、個別地域の側溝整備を進めれば、その流末は一宮川や内谷川に排水されます。その全体の排水計画があってこそ個別の排水側溝整備が実施できるし、村に寄せられている大変な数の排水側溝整備要望を実現することができるようになります。これらは全て村民の利益になる事業です。  3点目、まちづくり基本条例の実施で住民自治の基礎をという項目です。まちづくりのまとめとして、自治基本条例の制定が必要であることも指摘しておきます。自治基本条例は、まちづくり基本条例とも言います。自治基本条例、地方自治体の憲法であり、住民が主人公のまちづくりを行うために必要な基本的な条例です。議会では基本条例を制定していますが、住民自治の基本となる自治基本条例を制定してこそ住民自治の車の両輪が整備されることになるのではないでしょうか。村の村長の見解を伺います。  大きな2点目であります。水道料金の引き下げについてであります。これは私ども日本共産党の長生支部が村民にこの間、昨年の暮れまでになりますけれども、村政アンケートを全戸にお配りしてアンケートを募ってまいりました。このアンケート結果で、一番村にやってほしい政策要求というのが水道料金と下水道料金の引き下げということでありました。水道法の目的は、第一条で、清浄にして豊富、低廉な水の供給を図り、もって公衆衛生の向上と生活環境の改善とに寄与すると書いてあります。清浄というのは清らかで汚れがないことであります。  ここで1点、清浄にして豊富、低廉な、安いということですね、水の供給が長生郡市広域水道でできているのかどうか。まず、なぜ水道料金が高いのか。村民の気持ちです。水道料金が高いのか、なぜかお伺いします。ここでは、県内の水道料金で、長生郡市広域水道の使用料金がどんな高い位置にあるのかを確認をしたいと思います。そして清浄な水が供給されていると言えるのか、お伺いします。  2点目、水道使用量が極めて少ない高齢者世帯の負担が今、大きくなっております。高齢者で水道を節約している、そういう村民でも基本料金が丸々とられてしまうということは問題ではないか。2ヶ月、16立方までの使用が全て2,730円と固定されておりますので、1立方でも2,730円の料金を取られるという状況です。これは完全従量制にして、引き下げを図ることが必要と思いますが、村の見解を伺います。  3点目、広域組合の副管理者である村長として、この水道料金の引き下げの村民の要望をしかるべきところで取り上げ、発言していただくことを要求し、村長の考えをここではお聞きいたします。  大きな3点目になります。排水対策と生活排水対策を同時に実施し、住環境と農業の基盤づくりを進めることであります。ここで2点です。  まず1点、村全域の生活排水処理を展望して、下水道と現在の生活雑排水事業に加えてさらに浄化槽市町村整備推進事業の実施で村民の生活環境、農業の基礎となる環境を整備していくことが、これは求められていると思います。村の考えをお聞きいたします。この市町村整備の合併浄化槽の先進地は長柄町であります。近隣では睦沢町もこういう方式を採用しています。長柄町では、町内の生活排水処理を農業集落排水事業1ヶ所、そして2種類の集中処理の合併浄化槽、その他を市町村整備型合併浄化槽というやり方で、合併浄化槽も含めた3種類の方式で生活排水処理を進めています。農業と住環境を守るためにはこの長柄町のように、自治体全体全域の生活排水処理に行政が責任を持つことが大切であります。村では公共下水道を中心に整備を進めていますが、設置と維持管理に村が責任を持ち、住民負担を軽減する浄化槽市町村整備推進事業、これを活用することを要求したいと思います。見解を求めます。  2点目、公共下水道計画の見直しについて、村の見解をお聞きいたします。公共下水道は住民負担も村の負担も大きいため、計画の見直しが必要と考えますが、これは村の見解を伺います。  最後の4点目になります。4点目は、補助金代理受領制度の活用についてであります。補助金代理受領制度というのは、例えば耐震改修費用の助成金の例で言いますと、村民が耐震改修にかかった費用を業者に支払う際に、かかった費用から補助金金額を差し引いた残額を業者に支払い、補助金は村から直接業者に支払うという制度で、村民の支払い負担が最初から安くなるというものになります。申請者が耐震改修にかかった費用の全額を業者に支払う必要がなくなるということで負担が軽くなる。このような制度は、村の要綱を整備することで、つまり村長の判断で可能となります。取り入れることを求めたいが、村の考えをお聞きいたします。  以上、第1質問させていただきます。よろしく答弁をお願いいたします。 94 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君の一般質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 95 ◯村長【小高陽一君】 15番、関議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1、村長の政治姿勢についてのまちづくりについての基本姿勢を伺いますとの御質問ですが、まず1つ目は、まちづくりの基本理念でございますが、第5次長生村総合計画の基本理念であります「恵み豊かな台地と海を生かし、一人一役一貢献の村づくり」を推進してまいります。  2つ目の住環境と農業の基盤づくりについては、それぞれの課題に取り組んでまいります。このうち、排水基本計画につきましては、平成10年に策定いたしました本計画に基づき、課題の解決に当たりたいと考えております。  3つ目の自治基本条例の制定につきましては、地方自治体の憲法となる重要なものでありますので、その課題や効果について調査研究を進めてまいります。なお、施政方針でも申し上げましたが、村民が生きがいを感じる村づくりに傾注してまいります。  質問事項2、水道利用料金の引き下げについての1点目、なぜ水道料金が高いのか。長生郡市広域水道の使用料金がどんな高い位置にあるのか。そして清浄な水が供給されていると言えるのか伺いますとの御質問ですが、長生郡市広域市町村圏組合水道部に確認したところ、水道料金についてですが、九十九里水道企業団からの買い入れ、そして、埋設管の老朽化が著しいことなどから、その経費が料金として設定されております。また、家事用水10立米当たりでは県内水道事業体41団体中18位と、ほぼ中ほどに位置しております。水質についても、水道法の規定による検査の他、任意の水質検査が実施されており、清浄な水質を確保していると言えます。  2点目、高齢者で水道を節約している住民でも、基本料金が取られることは問題ではないか、完全従量制にして引き下げを図ることについて見解を伺いますとの御質問ですが、完全従量制についてですが、これについても広域市町村圏組合水道部に確認したところ、水道事業の経費にはいつでも安全な水を供給できる体制を維持する、固定的にかかる経費と、給水量の増減に応じて変動する経費とがあり、公平な受益者負担の理念に基づき、基本料金は固定的にかかる経費を賄うために設定しているとのことであります。このことから、完全従量制への移行の考えはないとのことであります。  3点目、広域組合の副管理者である村長として、この水道料金引き下げをしかるべきところで取り上げ、発言していただくことについてとの御質問ですが、水道料金に直接影響のある受水費の引き下げについて、2月23日に開催された、九十九里地域水道企業団の理事会において、長生郡町村会を代表して要望したところであります。昨年に続いて2度目でございます。今後も機会あるごとに要望してまいります。  質問事項3、生活排水対策についての1点目、村全体の生活排水処理を下水道に加えて、村が浄化槽の設置と維持管理を行う浄化槽市町村整備推進事業を活用することについてとの御質問ですが、村の汚水適正処理構想では村内全域を公共下水道対象区域にしておりますので、村が浄化槽の設置と維持管理を行う浄化槽市町村整備推進事業の活用は予定しておりません。今後も住みよい水環境の保全を推進するため、公共下水道の普及と合わせて、合併浄化槽については設置助成という形で住民負担を軽減してまいります。  2点目、公共下水道計画の見直しについての村の見解をお聞きしますとの御質問ですが、今後10年間の下水道整備計画を策定するため八積駅周辺の岩沼、薮塚、新田等の一部の下水道未整備地区にアンケート調査を行いました。その結果を踏まえ、村の下水道審議会で審議いただきましたところ、継続的に整備をしていくことで承認されました。今後も駅周辺環境整備事業に合わせて下水道事業を実施したいと考えております。  質問事項4、補助金代理受領制度の活用についての補助金代理受領制度は村の要綱を整備することで可能となりますので、取り入れることを求めたいが村の考えをお聞きしますとの御質問ですが、村では介護保険福祉用具購入費及び住宅改修費の支給において、代理受領方式としております。なお、補助金の代理受領制度は申請者の負担軽減につながるものと思慮されますが、国・県の補助金が含まれているものに対して制度上問題がないかなど調査した上で今後の課題にしたいと考えております。  以上で、関議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 96 ◯議長【阿井市郎君】 第2質問ございますか。15番関君。 97 ◯15番【関 克也君】 それでは、一問一答で順次質問をさせていただきます。  最初のまちづくりの問題で、村長の政治姿勢についてであります。先ほどの答弁ですと、基本は、まちづくりの基本的な考えは総合計画にある「恵み豊かな大地と海を生かし、一人一役一貢献の村づくり」ということであるというふうな話がありました。恵み豊かな大地と海というのは村の最大の長所であります。これに自然豊かということと平たんということが加わると思います。これは言われるとおりで、村もこの恵み豊かな大地と海を生かし、あと、人を生かすという、一人一役一貢献ということであろうと思いますが、これが村づくりのこれからの基本だということで確認させてほしいんですが、よろしいでしょうか。 98 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。企画財政課長。 99 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。関議員、おっしゃるとおり、先ほど村長の答弁したとおりでございまして、村の総合計画の基本理念でございますので、そのとおりでございます。  以上です。 100 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 101 ◯15番【関 克也君】 「一人一役一貢献の村づくり」ということでありますが、これは村民が参画する村政になっていかないとできないことであります。そのためには、まちづくり条例といわれるような自治基本条例が必要だと私は思いますが、これも村の考えと一緒であろうと思いますが、確認をさせていただきます。 102 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 103 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 自治基本条例につきましても、先ほど村長の答弁にございましたように、その必要性につきましては十分認識をしているところでございます。  以上です。 104 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 105 ◯15番【関 克也君】 排水基本計画が、先ほどの答弁ですと平成10年に策定されているということでありました。これはなかなか以前に、この排水基本計画を早くつくるべきだと質問したことがありますが、平成10年にできていたということで、なかなかインターネットで調べても出てこないので、余り公表されていないと思われます。この排水基本計画では、長生村の場合、平たんですので生活排水が排水側溝や農業排水路を通じて、どうしても滞留してしまうという問題があります。雨水だけでなくて生活排水との関係をこの排水基本計画では位置づけているのかどうか、確認の質問をさせていただきます。 106 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 107 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 排水基本計画につきましては、その計画の中身といたしましては雨水排水のみの検討を行っているものでございます。  以上です。 108 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 109 ◯15番【関 克也君】 雨水のみということがありますが、村の特徴である生活排水も側溝を通じてどうしても流れていく。農業排水路もつかってしまうという実情があるために、水量も生活排水と雨水が一緒になって流れていくということになりますから、これは十分踏まえた計画、両方を見た計画に見直す必要があるかというのは計画を見てみないとわかりませんが、その両方を位置づけていただきたいということを申し上げておきます。そして排水基本計画では平成10年につくったということですから、私、前回、七井土の地域の排水整備の質問をいたしました。その質問、国道の128号線のセブンイレブンの国道を隔てて反対側の方の雨水が滞留してしまうところ、最近、滞留するようになったような感じがいたしますが、これについて村の答弁は大ざっぱですけれども、12月議会では「民間開発等により排水不良となっていると認識しており、道路だけではなく、地域全体を調査する必要がある」ということで、その調査をするということで、高低差など測量も含めて調査するという答弁でありました。この中で、排水基本計画についてその言及がありませんでした。つまり、排水基本計画を踏まえた七井土地域の排水整備の方向というのはどういうことなんでしょうか。答弁をお願いいたします。 110 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 111 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 前回御質問の七井土地域の排水対策につきましては、前回答弁をさせていただいたとおりでございます。ただ、本計画の中でのその方向性につきましては県道茂原夷隅線側、これは国道側がどうしても高い位置になっておりますので、県道茂原夷隅線側に排水流末を確保するというようなことでの計画が示されています。なお、先ほどの前回の答弁のとおり、それらの詳細につきましては個別測量、設計等々が必要になるというところでございます。  以上です。 112 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 113 ◯15番【関 克也君】 排水基本計画を踏まえてみて、県道茂原夷隅線というんですか、そちらの、つまり一宮川の方向に排水をするということは県道をまたぐということでありますので、当然県との協議も必要になってくるということになろうと。県道の排水側溝も利用することになるかどうかわかりませんけども、そういうことであろうと思います。つまり、排水基本計画をもっと重視して、答弁でもきちっと答弁していただきたいということを申し上げたいと思います。理由は、排水整備の基本計画、排水基本計画というのはまちづくりの基本、特に平たんな村であるからこそまちづくりの基本だからです。もっと重視していただきたいということを要求しておきます。  そこでもう1点の質問であります。長生村の特徴で、住環境と農業の環境、これ一緒に整備していかないといけないと思うんです。これはまちづくりの基本として必要であると私は思うんですが、先ほどるる述べてきたとおりなんですけども、これは村の認識はどうでしょうか。お願いします。 114 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 115 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 まちづくりにおけます住環境と農業の環境をそれぞれ整備していくということにつきましては、これらにつきましては上位計画の中で言いますと、都市計画のマスタープランなどでもそれらについての重要性は十分に認識しているところでございます。  以上です。 116 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 117 ◯15番【関 克也君】 平たんな村、自然豊かな村だからこそ住民の住んでいる住宅地の環境と農業の基盤を、環境を同時に整備していくことが求められているということは、これは村と考え方が一致しているということになろうかと思います。このことを確認して、あと基本条例が、自治基本条例も重要な条例であり、検討の課題としているということは確認ができました。そしてこういう確認をもとに、次に水道料金の引き下げについて、まず、第2、一問一答でやらせていただきます。  先ほどの水道料金の問題の答弁では、九十九里水道企業団からの買い入れということも、その高い原因に入っているという側面があるというような答弁もありました。この高い原因というのは、実際村はどう考えているんでしょうか。高いか高くないかという問題もあるんですが、住民が高いと言っているわけですから、どのように考えているのか、一応お聞きいたします。 118 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 119 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 広域水道で給水しております水につきましては、長生広域が九十九里地域水道企業団から購入をしているということになります。その買い入れが水道料金に影響があるということで答弁をさせていただいておりますが、その買い入れの金額の試算方法につきましては九十九里地域水道企業団は水源を利根川としております。その取水や浄水に係る施設の維持管理費などから受水費が算出されているということが要因であると考えております。  以上です。 120 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 121 ◯15番【関 克也君】 これ、基本的な確認なんですが、利根川から取水しているということで、遠いところから水を持って来ているということがあって、施設の設備費にかかっているというところは明確だという、そういう部分はあるということでしょうか。 122 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 123 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 そのとおりでございます。 124 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 125 ◯15番【関 克也君】 先ほどの答弁ですと、県内で中程度の水道料金だという答弁でありました。中程度という答弁ですと、低廉な水道料金となっているという認識なのか、中程度というものの中身はどういうことなのか、答弁お願いします。 126 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 127 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 一般家庭における水道料金10立方メートル当たりでお答えをさせていただきますと、県内水道事業体41団体ございます。その中で最も高いものは旭市でございまして、2,592円となっております。最も安いところといたしましては八千代市で961円となっています。長生広域水道は1,846円でほぼ中ほどの18位に位置しておりまして、県内平均で申しますと1,782円が県内平均ということになりますが、これよりも若干高い数値を示しているというところでございます。  以上です。 128 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 129 ◯15番【関 克也君】 今、41団体の10立方での単純な値段の平均ということですと、中程度という話なんですけれども、給水人口を加味する必要があると思うんです。県営水道との比較が非常にわかりやすいので、県営水道では先ほどの10立方、2ヶ月で10立方ということになると、県営水道費で長生郡市は1.9倍となります。私の方で試算してみました。20立方なら、県営水道から見ると1.7倍の水道料金ということになってきます。県営水道の給水人口はどのくらいになっているかというのはわかるでしょうか。 130 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 131 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 県営水道の人口につきましては詳細なデータを持ち合わせておりません。 132 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 133 ◯15番【関 克也君】 これはホームページで見ますと、平成26年3月末現在、県営水道の給水人口は295万人程度。県内人口の約47%と出ております。約半分が県営水道で給水されているという状況になります。先ほど言いました、逆に見ますと、2ヶ月、20立方使用の場合、長生村から比べると県営水道は0.6。長生村1に対して県営水道は0.6ということになります。給水人口から見れば、これは県内で長生村はかなり高い位置になるということで認識できるんではないかと思いますが、これはどうでしょうか。 134 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 135 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 確認をさせていただきたいと思います。確認してからお答えさせていただきたいと思います。後ほど確認させていただきます。 136 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 137 ◯15番【関 克也君】 後から伺いますけれども、千葉県の県営水道は長生村が使っている水道料金の6割程度で済んでいる、20立方ということであります。それで、県営水道の給水人口はかなり多いということがありますので、その点を十分確認した上で水道料金の問題は論じた方がいいと思います。基本料金の設定が高いという問題が、この長生郡市ではあるんではないか。これについてはどうでしょうか。
    138 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 139 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 先ほど村長の答弁で申し上げましたとおり、固定費にかかる経費を賄うために設定しているとのことでありますので、御理解賜りますようお願い申し上げます。 140 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 141 ◯15番【関 克也君】 固定費が高いからということであります。これは後にちょっと見解を述べたいと思います。先ほどの村長答弁で2月23日開催の企業団の理事会で要望したという話であります。受水費の引き下げを要望したと。企業団の回答はどういうことだったんでしょうか。 142 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 143 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 受水費の引き下げについては、平成30年度から平成33年度の4年間において受水費の引き下げを実施していただけるということであります。しかし、長生広域水道事業の大変厳しい経営状況をおくみ取りいただき、恒久的な受水費の引き下げを要望しているところでございます。なお、恒久的な受水の引き下げにつきましては回答をまだいただいていないというような状況でございます。  以上です。 144 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 145 ◯15番【関 克也君】 4年間は受水費の引き下げがあるということであるけれども、さらに恒久的に引き下げを要求することであります。そうすると、これは水道料金の引き下げに回るということになるんですか。 146 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 147 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 そのことにつきましては、現在お答えいたしかねるところでございます。  以上です。 148 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 149 ◯15番【関 克也君】 答えられないというのは、それは、単純に理由をお聞きします。 150 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 151 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 水道料金の決定につきましては広域市町村圏組合の水道部の方での実施となりますので、本村でお答えする立場ではないということでございます。  以上です。 152 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 153 ◯15番【関 克也君】 村で決定できない問題だということはそのとおりですので、引き下げを、水道料金そのものの引き下げになるように要望していっていただきたいということを申し上げたいと思います。それで、先ほどの水質の検査ですが、水道法の規定による検査と任意の水質検査をやっているということでありますが、その内容について答弁をいただきたいと思います。 154 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 155 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 長生広域の水道部に確認をいたしましたところ、本村に供給しております水道水の検査は九十九里地域水道企業団において行っているということでございます。まず、水道法に定められている検査といたしましては、大腸菌検査を初めとする51項目を実施しているということでございます。また、任意の検査につきましても、それ以外の51項目を実施しているという回答でございました。また、広域の水道部が任意に実施しております検査につきましても、いわゆる供給する、家庭に送る手前での検査というようなことになりますが、それらの検査につきましては任意で検査を実施し、水質管理目標設定項目の26項目の検査が実施されているということでございます。  以上です。 156 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 157 ◯15番【関 克也君】 51項目の検査をしているということですが、ちょっと確認なんですけども、長柄ダムに貯えられた広域水道の原水が長生郡市の広域水道に回ってくる、長生村の方にも回ってくるということであろうと思いますが、その任意と法定検査の水質検査については、この長柄ダムのところの浄水場での検査ということなんでしょうか。一応、確認です。どういう場所で検査されたものなのかということです。 158 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 159 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 検査箇所につきましては確認をいたしておりません。 160 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 161 ◯15番【関 克也君】 ちょっと確認してくれませんかね、これは。 162 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 163 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 後ほど確認して回答させていただきたいと思います。 164 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 165 ◯15番【関 克也君】 これは正しいと思うんですが、大沢配水場での検査結果というのが出ております。これは直接長生村の方に流れてくる水のもとになっているものだと思われます。ここの検査結果、一部あるんですけれども、先ほどの水質検査の項目の中に有機物の含有量、あるいはさらに加えて窒素の含有量の検査などは含まれているかどうか、お聞きします。 166 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 167 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 検査項目の中に有機物等窒素の検査項目はございます。  以上です。 168 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 169 ◯15番【関 克也君】 そこで、これはホームページから取り寄せたものなんですけれども、大沢配水場の12回分の検査をしたというデータで、これはホームページに載っているので直近のものだと思われます。それで、窒素、硝酸態窒素と亜硝酸態窒素の含有量の最高値が3.60ミリグラムパーリットルということで、一定部分がありました。気になるのはいくつかあるんですけども、有機物についても一定の量の数値が出ています。さらに気になるのは、蒸発残留物というのがあります。これはかなり多いです。260ミリグラムパーリットルとなっております。基準からすれば、一応満たしているんですけれども、窒素関係、有機物関係や残留物も認められるという状況があります。これらを考えると、やはり利根川から引いてきて、栗山川で一度、川に落ちて、そこからまた引き上げて長い距離を、水を運んでくるというものですから、これらの結果から見ると、決して清浄な水と言えるのかどうか、ちょっと私は疑問に思います。正常な水という点と、低廉な水という点では、疑問符がつくなというのが、この長生郡市広域水道の水道水の問題だと思います。原水の単価が高いというのは、もう少し村の認識として、なぜ利根川から引いてくることになったのか、これについてはわかる範囲で答弁ができれば答弁いただきたいと思います。 170 ◯議長【阿井市郎君】 15番関議員に申し上げます。  一般質問は村政に対する村長の姿勢をただすものであり、この現在の質問内容は、広域市町村圏組合の事務に関するものですので、発言を取りやめていただきたいと思います。 171 ◯15番【関 克也君】 では、意見にします。 172 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 173 ◯15番【関 克也君】 水道料金の問題はすごく大事な問題で、これからの問題なんです。だもんですから、もう少し話しておきたいと思います。原水の単価が高いという原因は施設整備費が高額であるということからくると思われます。ですから県は高料金対策ということで補助金を支出しております。取水場所が遠いということもあるわけですね。広域水道事業のもとになっている房総導水路事業というのがありました。もともと工業用水の供給を予定した事業だったということであります。利根川から引いて、長い距離を引くということで、東京湾岸の工業地帯に運ぶと。ところが、これが工業地帯が地下水を利用して使わなくなったということで、住んでいる住民側に使わせるようになったという経過があります。水道料金の引き下げにはこの全体の経過から見ると、県の責任を明確にする必要があろうと思います。県の責任ということは、高料金対策をしっかり、もともとやれということをきちっと言う必要があると。本当に低廉な水道水の供給を実現しなさいと言う必要があると思います。県営水道に統合するという計画もあって、統合すれば値下げの可能性も開けるということもございます。全体を見たときに、どうやって引き下げるのか、この点を村としても十分提起していっていただきたいと思います。  3点目、ちょっと時間が足らなくなるんですが、排水対策と生活排水対策を同時に実施するという点です。この下水道のある地域とない地域で不公平感があるのではないか。いつまでたっても高根の方には下水道が来ないということで、言われるわけですね。不公平感が村内であるんじゃないですかということと、浄化槽の適正な維持管理に、下水道のいかない地域は問題が出るんじゃないか。この点についてはどうでしょうか。 174 ◯議長【阿井市郎君】 下水環境課長。 175 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 下水道の整備につきましては、長時間を要し、完了まで相当の年数を要する状況でございます。未整備地区の皆様方には大変御迷惑をかけているところでございます。今後も財政状況を踏まえ、整備していきたいと考えております。次に、浄化槽の維持管理の問題については、千葉県と連携を図り、また地域の情報により改善していきたいと考えております。  以上です。 176 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 177 ◯15番【関 克也君】 財政状況を踏まえ整備していきたいということで、しかも長期間を要しということであります。なかなか下水道で全域をやろうとすると、なかなか大変な事業になります。全域公共下水道区域とすることについて、全村的な論議が十分行われていないと思われます。村からの情報提供、そして全村的論議を行うことについて、村の見解をお聞きいたします。それと、下水道管渠が大規模地震に弱い、液状化ということもあって弱いと考えられますが、その対策について答弁をお願いします。 178 ◯議長【阿井市郎君】 下水環境課長。 179 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 下水道計画の情報提供につきましては、村の下水道審議会でも意見がございました。このため審議会の了承が得られましたら、早急に提供したいというふうに考えております。また、管渠の液状化につきましては、平成25年度から幹線マンホールに浮上防止の工法により施工してございます。しかし、それ以前のものは対応しておりませんので、今後計画を策定し、対応する予定でございます。  以上です。 180 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 181 ◯15番【関 克也君】 今の答弁で、情報提供もこれからやるということと、液状化に対する対応は今後計画もして対応するという答弁でありました。それで、この公共下水道について合併浄化槽との兼ね合いを私、指摘しておきたいんですけども、その前に、下水道整備に長期間を要しという答弁でありました。村の計画では、長期間というのはどれだけの年月で、全域整備が済んだころに、下水道の建設費、管渠の建設費と処理場の建設費はどれだけ巨額になり、維持管理費も巨額になるのではないかと考えます。村の財政で支えられると断言できるのかどうか、ここではお聞きいたします。 182 ◯議長【阿井市郎君】 下水環境課長。 183 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 計画期間でございますが、平成5年度に事業着手し、25年間たっております。概ね全体の3分の1が面整備を完了してございますので、現状でいけば、あと50年かかると思われます。また、今後の下水道建設費につきましては、オリンピックの関連で工事費等が近年上昇してございます。維持管理費についても、面整備に比例し、増えることとなりますので、村の財政で賄えるようコスト意識を持って、計画的に整備していきたいと考えております。  以上です。 184 ◯議長【阿井市郎君】 関議員に申し上げます。発言残時間が8分になりましたので、まとめてください。15番関君。 185 ◯15番【関 克也君】 今の答弁ですと、あと50年はかかるということでありました。50年ということは下手をすれば2世代先という話になろうと思うんです。財政で支えられるかどうかというのは、非常に私、疑問を持っています。以前の試算、これは10年くらい前の私の大ざっぱな試算なんですけれども、高根を除く全体建設費の概算で295億円程度と出したことがありました。高根を除くという限定で300億円近いというふうな数字を出したことがあります。高根を入れれば当然もっと大きな建設費がかかると。建設費が巨額になれば、維持管理費も巨額になるということだと。50年かかるという答弁は最短でという意味なんだと思うんですけども、今、下水道建設費を減らしていますので、そういう意味なんですか。最短で、一番短くても50年ということでしょうか。答弁お願いします。 186 ◯議長【阿井市郎君】 下水環境課長。 187 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 今の現状ですと、年間、処理場及び管渠建設工事に3億円から4億円程度の工事費を使っておりますので、同程度の金額で算出した形となります。  以上です。 188 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 189 ◯15番【関 克也君】 これは、最短でというふうに言ったのは、建設費だけじゃなくて維持管理費もどんどん増えると。先ほどの答弁ですと、耐震対策もやるし、その他にも、平らだからポンプアップもするために、そのマンホールポンプもたくさんつけなければいけないという問題等々あります。そのことを考えたときに、果たしてこの下水道全域整備でいいのかということは、村民に問う必要があると思います。そこで、八積駅周辺の公共下水道事業アンケート、村が昨年の暮れにとったわけですけども、このアンケートの結果が大変大事です。既に7割を超える合併浄化槽が設置されているというアンケートの結論ということになりました。7割設置されている合併浄化槽を、維持管理をきちっとさせるということで生かす必要があると思います。この下水道には入らないという意向の村民も3割近くいらっしゃいます、アンケートですね。この入らないという方の理由について、どのように分析しているのか、答弁をお願いします。 190 ◯議長【阿井市郎君】 下水環境課長。 191 ◯下水環境課長【秋葉幸彦君】 アンケートの分析につきまして、浄化槽設置世帯の中で、下水道に加入しない回答が27%、46件ございました。その主な理由は、金銭的な理由が26%、12件でございました。浄化槽を利用しているから加入しないという理由が63%、29件ございました。これらの方々は将来、浄化槽の更新の際には下水道に接続すると分析してございます。  以上です。 192 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君。 193 ◯15番【関 克也君】 最後になります。これは意見ということ、提案というふうにしたいと思います。時間が3分ということですので。これは長生村の場合、本当に自然が豊かで平たんでということですから、これを最大限生かそうとしたら、公共下水道で全域整備というのは、私は間違っていると思うんですね。長柄町でやっている浄化槽の市町村整備型事業というのを見ましたら、8割近くの面地域が合併浄化槽の整備地域ということになっています。今、整備率が70.04%と。長生村で、もしこの合併浄化槽の整備事業を村管理の事業を進めるとすると、既に合併浄化槽が7割以上入っているとすれば、今ある合併浄化槽をそのまま生かして市町村整備の合併浄化槽事業ができる。新たな投資なくても、合併浄化槽、設置されているものを生かして、維持管理を村が責任を持つということができて、最初から整備率71%ということになります。これだけ有利な事業のやり方はないというふうに私は思います。ぜひこれは取り入れていただいて、長生村だからこそ合併浄化槽の整備をきちっと村が責任を持つ、そういう市町村整備の推進事業を実施していただくことが一番いい。この考えを村内で、全域で論議する必要があろうと思います。そういうことを提案し、最も村にあったまちづくりの1つになるということを提案し、私の質問を終わらせていただきます。  以上です。 194 ◯議長【阿井市郎君】 15番関君の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。会議の再開は11時40分といたします。               午前11時30分 休憩               午前11時40分 再開 195 ◯議長【阿井市郎君】 休憩前に引き続き会議を開きます。12番鈴木君。              [12番 鈴木征男君 登壇] 196 ◯12番【鈴木征男君】 議長の発言許可がありましたので、一般質問を行います。日本共産党の鈴木征男です。住民の暮らしを守る立場から、2つのテーマで質問をいたします。1つはまちづくりを進める村の重点施策について。2点目は教育問題についてであります。  日本共産党長生支部が昨年行った、村政アンケートに寄せられた住民の声は第7位に、乗合タクシーの運行でした。村の後期計画策定の準備のために行ったアンケートによりますと、税金を使っての新交通システムの導入賛成が54.4%であります。今回取り上げる公共交通の充実と移動のための環境整備について、日本共産党は次のように考えています。1つは、公共交通の充実では、今ある外出支援サービスや福祉タクシーを充実しながら、誰でも利用できる、費用も過大にならない乗合タクシーの事業を早急に実施することであります。2つ目は、平たんな土地を生かして、車より人、歩行者、自転車通行が優先されるような道路づくりを目指してまいります。3つ目は、現在の八積駅は早朝の上り電車を利用するには便利でありますけれども、駅前は人と車が交差して、大変危険です。人と車を分離するなど、安全対策を進めます。このような提案であります。このいろいろなアンケートから見えてくる問題は、住民の願いは、公共交通の充実、移動手段のさらなる充実にあり、そのようなまちづくりが切実に求められています。  以下、3点、村の考えを伺います。1点目、公共交通移動手段として、村が取り組んでいる施策について。2点目、新交通システムについて、調査結果を受けて村はどのように進めるのか。3点目、平たんな地形を生かして、車より人、交通弱者、自転車の運転などの優先される道路づくり、環境整備について、村の考えを伺います。  次に、教育問題について伺います。1点目です。教職員の働き方改革が国政でも地方政治でもホットなテーマになりつつあります。公立小中学校の教員は毎日平均12時間近く働き、土日も働いていると、文科省調査2016年の全国調査で、このことが明らかになりました。他の業種と比べましても、大変苛酷な働き方であり、残業代もありません。さらに上からの教育改革への対応に時間をとられ、肝心の授業の準備や子ども達に接する時間がとれないというストレスも加わってまいります。よい授業ができて、子どもに向き合う時間を確保したいと願う教職員は多いのではないかと思います。今、教職員の働き方について、改善を求める多くの声が国や地方に寄せられ、変化が起きていると思います。朝日新聞2月17日は、千葉県教育委員会の発表で、教員の勤務実態調査に関する報道をしています。国の過労死ラインに相当する週60時間を超えて勤務時間は副校長、教頭で67.1%、教諭で35.65%に上がり、多忙化が浮き上がりになった形だと伝えています。村ではどうでしょうか。教員の働き方改革について、実態をお聞きいたします。  1点目、中央教育審議会は昨年末、学校における働き方改革についての中間まとめを発表しました。文科省からの指導を教育委員会はどのように受けとめているのか、伺います。2点目、新聞報道によると、過労死ラインを超えて働く実態が出ています。村の教職員の勤務実態調査が行われているか、伺います。  次に、小学校における英語の授業についてであります。新学習指導要領で、平成32年から小学校3・4年生で外国語活動が、小学校5・6年生では外国語が全面実施をされることになりました。平成32年から小学校で教科として英語の授業が始まることになります。小学校では現在、英語の聞く・話すが中心の外国語活動を、5・6年生では1時間実施していますけれども、新学習指導要領では3・4年生も同じく、年間35時間になります。英語になれ親しむ、英語と日本語の音声の違いに気づくなど、コミュニケーションの能力の基礎を身につけるなど、考えられているようであります。5・6年生の英語は年間70時間になります。教科書を使って、読む・聞くから、さらに書くことも含めて学び、成績も評価されます。小学校の段階で600から700程度の単語の意味が理解できるように指導が行われるようであります。覚えなければならない漢字、単語も増え、詰め込みが深刻になるのではないかと思います。村として、英語の教育をどのように取り組むかについて伺いまして、第1質問といたします。 197 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君の一般質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 198 ◯村長【小高陽一君】 12番、鈴木征男議員の御質問にお答えいたします。なお、質問事項2については教育長から答弁させます。  質問事項1、まちづくりを進める村の重点施策についての1点目、公共交通、移動手段として村が取り組んでいる施策についてとの御質問ですが、公共交通では、住民の利便性を確保するため、廃止予定の路線バスの運行を維持するため、茂原市、睦沢町と協力し、補助金交付を行い、存続を維持しております。また、移動手段への取り組みといたしましては、高齢者の生活支援の一環として、外出支援サービス事業や福祉タクシー事業を実施しております。なお、福祉タクシー事業では、利便性の向上を図るとともに高齢者が運転免許証を返納した場合でも自立して生活できるよう、制度の拡充を図る施策に取り組んでおります。  2点目、新交通システムについては、調査結果を受けて村はどのように進めるのかとの御質問ですが、新交通システムは村内で行われている交通システム以外の総称となります。このことから、現在実施している福祉タクシー事業も、本村における新交通システムとなります。なお、今後の進め方につきましては、平成29年3月会議で関議員の御質問にお答えしたとおり、まず福祉タクシー事業の今後の動向を踏まえた上で、八積駅周辺環境整備に合わせてバスやタクシー事業者を含め、検討したいと考えております。  3点目、平たんな地形を生かし、車より人が優先される道路づくり、環境整備についてとの御質問ですが、昨年12月会議の一般質問でも答弁いたしましたが、村は現在、道路改良だけでなく、既存道路に歩行帯や自転車通行帯のグリーンベルト、ブルーゾーン等を設置し、安全な道路整備を行っております。これからも引き続き、この整備に力を入れていきたいと考えております。  以上で、鈴木征男議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 199 ◯議長【阿井市郎君】 木島教育長。              [教育長 木島晃一君 登壇] 200 ◯教育長【木島晃一君】 12番、鈴木征男議員の御質問にお答えいたします。  質問事項2、教育問題についての1点目、教員の働き方について、文科省から指導を、教育委員会はどう受けとめているか、また、村の教員の勤務実態調査は行われているかとの御質問ですが、教員の勤務実態の把握については、各学校で教員一人一人が出退勤時間を月締めで管理職に報告しており、残業が多い場合は校長が指導しております。また、昨年末に出された学校における働き方改革に関する緊急対策については、現在、それぞれの方策について検討しているところでございます。その中で勤務時間に関する意識改革と時間外勤務の抑制のための措置としまして、夏休み期間において年次休暇を取得できるよう、今まではお盆の期間を、日直を置いていましたが、今年から8月12日から15日の4日間を学校閉庁といたしました。  2点目、小学校の学習指導要領の外国語について、2020年、平成32年から小学校で英語の授業が始まるが、村はどのように取り組むかとの御質問ですが、村では平成32年度全面実施への円滑な移行を見据え、小学校における外国語活動及び外国語の先行実施を本年4月から行うことを2月8日に保護者に通知したところでございます。また、既に各小学校に外国語指導助手を配置し、新学習指導要領に対応できる体制を整えております。今後とも各教員が外国語事業を適切に行えるよう研修を重ね、他市町より一歩先を行く教育を目指しております。  以上で、鈴木議員の御質問に対し、私からの答弁とさせていただきます。 201 ◯議長【阿井市郎君】 ここで暫時休憩といたします。第2質問につきましては、13時からお願いいたします。再開は13時からといたします。               午前11時53分 休憩               午後 1時00分 再開 202 ◯議長【阿井市郎君】 休憩前に引き続き会議を開きます。12番鈴木君、第2質問ございますか。12番鈴木君。
    203 ◯12番【鈴木征男君】 それでは、引き続き一問一答で質問をさせていただきます。  最初に、路線バスの補助金、七井土経由の小湊鉄道に出しています補助金と、村の行っています外出支援サービス、福祉サービスの事業費は平成28年度決算でどれくらいか、お聞きをいたします。 204 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 205 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。  平成28年度の決算の額でございますが、路線バス運行維持補助金につきましては、115万5,000円。外出支援サービス事業委託料といたしまして319万4,642円、福祉タクシー助成金といたしまして341万4,800円。  以上でございます。 206 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 207 ◯12番【鈴木征男君】 合計額が770万円前後ということになりますね、3つの支出を合わせましたら。それで、外出支援、福祉タクシーの利用者数と、今後利用者数の見込み、増減と含めまして、見込みについて答弁をお願いします。 208 ◯議長【阿井市郎君】 福祉課長。 209 ◯福祉課長【小高重博君】 議員のただいまの御質問にお答えいたします。  外出支援サービスにつきましては、平成28年度末の登録者数が275人、利用者数が117人、利用率にしますと42.5%の利用率という形になります。30年の3月5日現在の状況について、外出支援の方ですと登録者数が302人、利用者数の方が91人、利用率にしますと30.1%となっております。合わせて福祉タクシーの方ですが、平成28年度末の登録者が400人、利用者数が170人、利用率にしますと42.5%。平成30年3月5日現在で、登録者数が560人、利用者数が368人、利用率の方が65.7%となります。今後の見込みにつきましては、現段階ではちょっと判断しかねるところがございますが、外出支援サービスの方につきましては、ほぼ横ばいで推移するのではないかと。また、福祉タクシーにつきましては増加傾向にございますので、30年度末になりますと、登録者数の方が600人程度、利用者数の方が400人程度と見込んでおります。  以上です。 210 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 211 ◯12番【鈴木征男君】 新しく福祉タクシー制度で利用がしやすいように改善されたということが大きな要因で、申し込みも福祉タクシーの場合は400人から600人ということで200人、この間、増えているということと、それと利用者数もかなり増えてまして、170人だったのが400人になったということになりますか。それで、村の高齢化率という問題もありますけれども、現在の村の人口は1万4,471人だと思いますけれども、2025年の人口が考えられるところでは1万3,539人と930人減っていくわけですね。そういうことを見て、いわゆる高齢者人口は少なくなるけども、高齢化率は逆に上がっていくわけです。いわゆる団塊の世代、2025年の高齢化率は35.1%、3人に1人が高齢者ということになるわけですから、この伸び率がさらに伸びていきますと、福祉タクシーの問題も含めて新たに、この制度だけでは高齢者の足の維持は難しくなる時代が来るんじゃないかというふうに、この数字から考えられます。これは置きまして、次にいきます。  新交通システムのアンケートの結果について分析なんですけれども、これは税金を使って新交通システムについてあなたはどう思いますかという村の設問でありますね。579人が回答していますけれども、賛成が54.4%、反対が21.2%、わからないが20.7%という結果が出ています。賛成の理由ですが、315人が答えて、交通不便地域に必要だからということが69%、約70%ですね。もう1点、高齢者、障がい者の移動に必要だからが69.2%ですから約7割。これだけのデータが出ています。また、反対する理由については、多額に経費を必要とするからという人が123人で、48.8%。反対の方の中ですね、今の数字は。自家用車を利用している人が多いからが43.1%。利用が少ないと思うからが40%。こういう結果が出ています。多くの村民が必要とアンケートで回答していますけども、村はこれらの願いに応えることができないかどうかをお聞きしますが、その前にちょっと、新交通システムというのは、村はどれを新交通システムといっているか、まずそれを整理してからこの質問に入りますので、お願いします。 212 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 213 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 ただいまの御質問でございますが、新交通システムにつきましては、先ほど村長答弁でもさせていただいておりますが、現在の村内で行われている交通システム以外の新しいものを総称して新交通システムというふうに呼んでおります。  以上です。 214 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 215 ◯12番【鈴木征男君】 というのは、外出支援サービス、福祉タクシーの制度はこれに入っていないということですか。 216 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 217 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 アンケートの調査時点におきまして、実施していたもの以外ということになります。それが新交通システムということでございます。そういうことから申し上げますと、先ほど村長の方からもお話をさせていただきましたが、福祉タクシー事業につきましてはこれまでに拡充も含め、そのシステムを新しく構築しているという内容でございますので、福祉タクシーにつきましては新交通システムということでの分類になるかと思います。  以上です。 218 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 219 ◯12番【鈴木征男君】 明快にわかりました。ありがとうございます。それでは、先ほど言いましたけれども、多くの村民が必要とアンケートで新交通システム、いわゆる福祉タクシーは入っているということだけども、村がこのアンケートをとったときの新交通システムには、いわゆる巡回バスとかデマンド型乗合タクシーが入っていたと思うんですけども、これだけの回答をしているのに、村はこの願いに対して今は応えることができないというような感じですけど、この点はどうなんですか。そういう新たに新交通システムに対して、こういう形で取り組んでいきますよという考えはあるんですか。 220 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 221 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 新交通システムの取り組みにつきましては、やはり先ほど村長が御答弁させていただいておりますけれども、八積駅周辺の環境整備事業に合わせて、新交通システムの導入、その中に入ってまいりますシステム、どういったシステムを入れるかということにつきましても、さまざまなものがございます。今、一例にありましたように、デマンド型であったり、それ以外のものも、他の市町村で実践されているものもございます。それらにつきまして総合的に今後検討していくということでございます。  以上です。 222 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 223 ◯12番【鈴木征男君】 では次に、少し紹介します。御宿町では、事業名では御宿町デマンド交通乗合運行業務という、これに取り組んでいます。この御宿町での案内ビラというか、町民に配りましたビラでは、大人が300円、子どもが100円。御宿町乗合運行エビアミー号という名前ですけれども、運行範囲は町内全域です。1日8便運行しています。買い物や病院に便利、簡単、電話で予約、自宅まで迎えに行きます。共通、いわゆるバスの乗降場所は町内全部で13ヶ所設定をしています。そこで乗り降りをするということですね。運行は10人乗りの車両に乗り合っていくということになっています。利用者は事前に登録をすればいいことになっています。午前中5便、午後3便、1日8便運行しているようです。平成27年10月から平成28年の9ヶ月間で延べ4,702人が利用したというふうなことが出ています。村では、近隣の自治体の交通移動手段について調べたり、研究は行っているでしょうか。お聞きします。 224 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 225 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 他町村の事例といたしまして、デマンドでありましたり、そうした調査等につきましては他町村の状況を確認している、調査しているという状況はございます。 226 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 227 ◯12番【鈴木征男君】 この事業をちょっと調べましたけれども、御宿町の28年度決算では事業費が915万3,000円で、その他の財源として669万5,000円、一般財源は245万円ということであります。それで、いろいろなところでこの自治体、取り組んでいますけれども、予算に対しては、例えば長生村は先ほどの事業は53億円の予算ですから、0.1、2%くらいですか。多いところで、例えば、いすみ市のようなところは事情がありますので、よく発達しているわけね、こういう交通機関が。市の取り組みが。そこで0.4%、長生村の2.7倍くらいの予算は一般会計、決算の中に占めているわけです。だから長生村のこの財源の今までの770万円くらいの数字なんですから、これはさらに増やして、十分予算上は可能ということも一応指摘をしておきたいと思います。  それで、次の問題にいきます。八積駅周辺環境整備に合わせてバスやタクシー事業者を含めて、公共交通の検討を進めていくという答弁なんですかね。そのあたりをもう一度、確認をします。 228 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 229 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 そのとおりでございます。 230 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 231 ◯12番【鈴木征男君】 それでは、第一期、第二期工期が平成30年からスタート、37年ごろまでかかるわけですから、この7、8年の間は検討が続くということになるんですか。 232 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 233 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 新交通システムをどのように運行するかというような問題が大きな問題にはなってまいると思っております。先ほど、村の駅周辺の環境整備事業につきましては、交通結節点機能の強化ということでお話をさせていただきましたが、そこへ結ぶ地域交通のあり方というものを総合的に考える。その中に落としこんでいくことがより有効であると思っております。そういうことから、八積駅周辺環境整備事業の終了までにはその地域交通のあり方を含めて検討してまいりたいと考えております。  以上です。 234 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 235 ◯12番【鈴木征男君】 6年、7年という期間をかけての検討という答弁であります。それで、交通関係とか移動の問題、いろいろな問題、たくさん課題がありますけれども、現在先ほど課長が申したとおり、八積駅周辺環境整備の問題が1つの大きな課題として村は考えているわけですね。それで、今考えている八積駅のいわゆる自由通路、橋上駅化というのは交通に関することですね、通行するわけだから。道路、村道になるかどうか知りませんけれども、道路ですね。これは費用的には橋上駅と自由通路だけで11億8,932万円、これは間違いないでしょうか。 236 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 237 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 村でお示しさせていただいております事業につきましては、駅舎の橋上化そして自由通路の設置にかかる費用ということで御提示をさせていただいております。そのとおりでございます。 238 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 239 ◯12番【鈴木征男君】 先ほど来の中村議員の質問の中でも出ましたけれども、普通に乗車する方とか、定期乗車の方を含めて、500人とか600人という数字なわけですね。莫大なお金をかけて、この橋の効果、どうなのか。簡単に言いますと、28億円のうちの42%がこの自由通路と橋上化にかかるわけです。これ、もう一度聞きますけれども、JRはこの費用は負担をするんですか、一部でも。 240 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 241 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 JRとの正式な協議、また費用の負担の割合等につきましては今後になりますが、これまでの他の事例を見ましても、いわゆるJR側の負担はあるということでございます。 242 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 243 ◯12番【鈴木征男君】 最近の報道では、JRはいわゆる駅の無人化とか、特に千葉県内のローカルについては列車の本数を減らすという動きも出て、大変な状態になっているんですよ。これから先、JRとどういう協議になるかわかりませんけれども、この橋上駅だけで総事業費の42%使うというのは、これは予算の使い方としては大変問題がある、無駄な使い方になるんではないかという、そういうことを指摘しておきたいと思います。それで、先ほどちょっと触れましたけれども、平成28年度で乗り降りする方、もう一度、確認しておきます、正式に。一般の方が139名で、定期211名、計350名という数で、平成28年度はそれでよろしいですか、確認です。 244 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 245 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 もう一度、私の方から御説明をさせていただきますが、まず、乗車人員ですので乗降客数ではございません。乗降客数ですと、この乗車人員の約倍ということになりますので。乗車人員で申し上げますと、合計で760、そのうちの普通が161、そして定期乗車が598ということでございます。  以上です。 246 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 247 ◯12番【鈴木征男君】 この数の方が利用して、村はさらに利用を増やすということですけれども、生産人口の問題を含めて、中村議員が言いましたとおり、なかなか増やすことについては明確な答弁もなかったわけです。それに対するこれだけの莫大な投資については、私は考えてもらいたいと思います。それで、この問題、最後は一応意見を聞くことになるんですけども、村内に居住する方は誰でも利用できる、費用も過大にならないという、こういう交通政策、これはぜひしっかりと進めていってほしいと思います。いわゆる公共交通と移動手段の整備充実というのは、全村的に行わなければ、ある一定のところじゃなくて、全ての村民に目を向けたのが本来のまちづくりだと思います。これが、交通は、ライフラインとしては本当に大事な問題ですので、また、そういう面で見て、これから公共交通を含めて移動手段の充実について、今後一応、村はどういうことを基本に置いてくれるのか。これはもう一度、再度確認します。 248 ◯議長【阿井市郎君】 企画財政課長。 249 ◯企画財政課長【田中喜宣君】 公共交通のあり方につきましては、まず、住民の利便性が第一だと考えておりますので、そうした視点から今後検討してまいりたいというふうに思っています。  以上です。 250 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 251 ◯12番【鈴木征男君】 それでは、次の問題に移ります。最初の答弁で、道路の問題を含めですが、村は安全な道路整備を行うという答弁ですけれども、この中で私達が、日本共産党支部が村政アンケートということで、改善を求める21ヶ所の要望を出しています。取り組みはどうなっていますか。 252 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。建設課長。 253 ◯建設課長【小川英治君】 21ヶ所の要望をいただきました。その中で、広範囲にわたっているわけですけども、信号機の設置につきましては、しまむら脇の交差点、あそこを村としては第一に要望してまいりたいと。今までにも行っておりますけども、続けてまいりたいと考えております。それから県道一宮片貝線の一松神社脇、それから鈴賀神社から北側の街道につきましては、もとより千葉県の方に要望をしてございます。それから、一松神社の入り口の村道につきましては、若干の穴ぼこ等ありましたので、既に修理の方を終えております。それから、いきいきロード及び村道1-3線、それから1-3号線への歩道の設置、それから細代踏切の交差点改良、これらにつきましては、都市計画道路、東部台城之内線の整備に合わせて計画をしたいというふうに考えております。それから、宮成新地信号から国道121号までの歩道の整備ということでも要望が上がっておりますが、地籍調査等の結果を見てからの計画になろうかと思います。それまでの間につきましては、ペイント等によりまして、交通安全を図っていきたいというふうに考えています。その他の砂利引きですとかの要望につきましては、既に修繕の方をやっているところでございます。  以上です。 254 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 255 ◯12番【鈴木征男君】 答弁の中で、県道関係の要請をしたということです。県道一宮片貝線の問題、鈴賀神社北側、一松小学校までの道路の拡幅、改良工事ですが、日々この中で、鈴賀神社の西の狭隘な道路、これは用水路がありますけれども、これも要望していますから、これも含めて上げてください。このことについては、東間議員や片岡議員もずっと要望上げてきたはずですので、この県道の整備、全力を挙げてもらいたいと思います。  そこで、この第1質問の最後に1つだけちょっと紹介をします。「Mama Net通信」という、これは村も後援していますけど、若いお母さん方の出した本があります。その中で、長生村に行ってみようという記事があるわけです。この記事の中身をちょっと見ますと、こういうふうに書いています。長生村、子ども連れでお出かけということで、子どもからお年寄りまで、誰でもスポーツを楽しみ、緑も豊かで安らげる公園ですと。子ども達の遊び広場も充実しているし、丘の頂上にはベンチもあって、ピクニックには本当にいいです。若い方にお勧めですと書いている。お花見もできます。このように紹介しています。一松海岸はハマヒルガオもあって、いいですよとか。竜宮台と城之内公園はベビーカーで上まで上がれますよ。上では雨が降ってもいいように、ベンチ、また屋根がありますという、そういう紹介が、若いお母さん方がずっとしているんです、発信しているんですよ。そういうことを含めて、やっぱり村づくりの中で今、大事な問題はそういう若いお母さん方の期待に応える村づくり、これが優しい村づくりだというふうに思います。  もう1点は、最近の新聞で出ておりますけれども、2人乗り自転車、タンデム車というんですけど、千葉県でも公道を解禁したと。2人乗りの後ろには視覚障がい者が乗って、これ、オリンピックの種目にもなるということで、これが解禁されたということです。こういう新しい情勢で、平たんな長生村の村づくりは、そういうことをきちっと大事にしながら進めていってほしいということを申し述べておきます。  それで、次の問題に入ってまいりますが、教育問題です。時間が余りないようですが、お聞きをします。小学校、中学校の勤務時間を教育委員会が調査で、勤務実態における長時間に及ぶ実態を調べたようですけれども、長時間に及ぶ事例があるかどうかお聞きします。 256 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 257 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  学校での調査では在校時間から勤務時間を差し引いた時間の合計が中学校の教員で約半分の方が月60時間を超えています。その長時間に及ぶその事例としましては、保護者対応や生徒指導などで、これは指導や対応だけでなく、その後の報告書などの作成に多くの時間が要しております。  以上でございます。 258 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 259 ◯12番【鈴木征男君】 中学校の5割の先生が60時間を超えるという回答をされていたんですけれども、中学校の先生は33人くらいですかね。なると、16人、17人の先生が1ヶ月60時間、過労死のラインと言われていますけども、超えているんですか。 260 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 261 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 中学校の県費の職員は27名となっていますので、13名から14名程度が超えております。  以上です。 262 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 263 ◯12番【鈴木征男君】 小学校では60時間超えた方はいないんですか。 264 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 265 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 小学校での教員の60時間以上超えている者は3名から5名程度おります。  以上です。 266 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 267 ◯12番【鈴木征男君】 先生の勤務時間の上限というのはないんですか。 268 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 269 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 勤務時間の上限については設けておりません。ありません。  以上です。 270 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 271 ◯12番【鈴木征男君】 上限がないという、大変な事態だということがわかりました。それで、タイムカードというのは、学校は設置はしていないんですね。確認です。 272 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 273 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 はい、まだ導入しておりません。今後導入する予定でございます。 274 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 275 ◯12番【鈴木征男君】 昨年6月議会で、山口議員の質問に対して教育委員会は「多忙化について現在、個人ごとの出退記録をつけさせ、校長を中心に多忙化解消に向けて取り組んでいると、教育委員会としてはどこに原因があるか調査して取り組んでいる」ということのお答えでありましたけれども、多忙化の中の原因として言われているのは、部活動に対する問題と保護者対応が主なものと答えて、考えているようですが、それでよろしいですか。 276 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 277 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 そう考えております。まず、これは全国的に見てもそういう傾向にあると思います。  以上でございます。 278 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 279 ◯12番【鈴木征男君】 それだけで問題の解決というか、本質には迫らないと私は思いますよ。授業時間が増えてきていることは確かなことだし、そういう面で見ましたら、私はこの問題をもうちょっと詳しく分析しないといけないと思います。それで、文科省の出した学校における働き方改革に対する緊急提言でこういう問題が出ていますけれども、提言が出たのが12月26日で、年度末の忙しいときですから教育委員会の方でもそういう問題はこれからと思いますけれども、こういう文科省の指針に対しての、これからはどういう段取りで取り組んでいくんですか。
    280 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 281 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 出たばっかりですので、これから対応、吟味いたしまして、一つ一つ解決していきたいと考えております。  以上です。 282 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 283 ◯12番【鈴木征男君】 時間がありませんので少し省略しますけれども、中間のまとめが出て、これから教育委員会が本格的に検討に入っていくという時期だと今思いますので、その中身を具体的に聞くといっても、時間的にはまだこれからのことだと、私も認識をしています。ただ、問題を避けられない問題があるんですよ、学校の先生では。それは教職員を増やしてほしいという声なんです。これが本質的な今回の働き方改革の解決の根本的な問題がここにあると考えています。教員の業務の削減や根本的な増員、教員の労働法制の是正ということが大きなテーマになりますけれども、私は次の理由から国に要望を上げてほしいと思います。それは安定的な教職員を配置し、子ども達へのきめ細かな対応や質の高い教育のために環境整備することは、やはり国の段階で国庫負担に裏づけられた新たな教職員定数改善計画が不可欠です。ここが根本的な問題であって、この問題が私は重要と思います。教育は未来への投資であります。教育予算は計画的に増額して公的支出を国際水準並みに引き上げて、日本の全ての子ども達に行き届いた教育を保障することとともに、教職員の命と健康を守ることは国の重要な責務であると私は考えています。国に対して教職員定数の改善を強く私は求めますが、村としては私の意見に対してどういうふうにお答えをいただけますか。 284 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 285 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在、教員の増員の問題につきましては、千葉県町村教育長協議会及び千葉県市町村教育委員会連絡協議会を通じて、県に対しまして教育予算及び人事に関する要望書を提出しておりますので、今後とも引き続き要望していきたいと考えております。  以上です。 286 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 287 ◯12番【鈴木征男君】 その点、よろしくお願いします。次に、英語教育の問題ですけれども、小学校における外国語活動及び外国語の実施について保護者へ既にお知らせをしたと聞きますけれども、どのようなことをお知らせしたでしょうか、お聞きします。 288 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 289 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  先行実施の通知の内容ですが、3・4年生で外国語活動を年間35時間、5・6年生で外国語を70時間行うというものです。現在も5・6年生は外国語活動を35時間行っていますので、3年生から6年生において授業時間が年間35時間増えることになるというものでございます。  以上です。 290 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 291 ◯12番【鈴木征男君】 小学校における英語の授業時間の確保はどのようにするのか、お聞きします。 292 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 293 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在、小学校では木曜日と月曜日が5時間授業となっておりますが、木曜日の5時間授業であったものを6時間授業として、週の授業実数を1時間増やすことといたしました。  以上です。 294 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 295 ◯12番【鈴木征男君】 6時間にして週1時間増やすということになりますと、5年生、6年生というのは、週5日の中で4日が6時間で、5時間が1回だけあるという、そういう過密な授業時間になるんですか。 296 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 297 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在、週28時間だったものを29時間とするものでございます。 298 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 299 ◯12番【鈴木征男君】 28コマが29コマに増えるということも、先生も子どもにもそれなりに負担があるというふうに心配をしています。それで、次に教える先生の体制はどういうふうに準備しているのかということなんですけども、これはどういう形で準備をさせているんでしょうか。お願いします。 300 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 301 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 学級担任の専門性を高めるため、研修を行っております。合わせて、外国語指導助手、ALTを積極的に活用して対応してまいりたいと考えております。  以上です。 302 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 303 ◯12番【鈴木征男君】 小学校の先生で英語の教科の資格を持っている方は全国的には3%、4%とか、9割の方が免許を持ってないという問題があります。それから、子ども達にとっても日本語と外国語、同時に勉強していくことの負担というのは、私は大変大きいと思います。そういう面では私は今回の問題、立ちどまって考える必要もあるというふうに思います。特に、例えば準備の段階では、お隣の韓国では、英語教育に携わる先生の研修を全員に120時間補助したということがあるんですよ。日本の場合はそういう時間の保障がないわけです。私は、平成30、31年先行スタート、本実施が32年ですから、先行スタートですけども、先生と生徒にとっても負担が大きいのではないかというふうに心配をしています。それと、もう1点は日本語と英語では習得法が違います。中途半端な小学校の英語授業では、かえって英語嫌いを助長するという、子どもができてくるんではないかという、その問題もあります。それと、免許を持ってない先生も、大変な負担になっていくということで、なぜこれほど急いで英語教育に入るのか、私は立ちどまって、この問題は検討し直すということを考えています。これは私の意見です。  最後になりましたけれども、こういう働き方の問題、新たな英語教育の問題含めまして、新たな教育の局面が出ていますね。そういう中で、教育長として、働き方や英語教育などの問題について、どのように問題意識を持って取り組もうとしているのか、見解をお聞きします。 304 ◯議長【阿井市郎君】 教育長。 305 ◯教育長【木島晃一君】 鈴木議員の御質問にお答えいたします。  詳細につきましては、私どもの学校教育課長の方から答弁いたしましたので、基本的な考え方について私の方から答弁をさせていただきます。  先生おっしゃっているように、結論から申し上げますと、この長時間労働に関しては是正をしていかなくてはいけないと考えております。そういうことで、この働き方改革というものを大変重要であると認識しているわけでございます。先生おっしゃっているように、文科省の方から「学校現場における業務の適正化に向けて」という通知が確かに参りました。そういうことで、私ども管内の管理職の指導といたしましては、職員のメンタルヘルスや勤務時間の適正な管理を重要視するというような形で指示しているところでございます。本村においても、職員の勤務時間を管理する出退勤記録簿を作成しておりますけれども、場合によっては学校長の方で指導をしているというようなことでございます。  しかしながら、私どもは現在の教員の業務または労働条件に対して全く問題はないというふうに考えておりません。私どもの課長の方が答弁しましたように、学校の部活動の問題、あるいは進路指導、あるいは保護者・生徒との面談、あるいは教材研究、あるいは事務処理、あらゆるオールアラウンドの中でいろんな学校業務があるわけでございますので、こういうことを私ども真剣に考えていかなくてはいけないというふうに認識しているわけでございます。しかし、未来を生きる児童生徒にとって、これから社会を生き抜くために必要なのはやっぱり資質、能力を育むのが私は学校教育でないかというふうに思っているところでございます。先ほど先生おっしゃたように、まさしく教育は未来の投資でございます。私自身はここで言うのも何ですけども、米百俵の長岡藩の小林虎三郎というような、教育は非常に大事だというふうに考えている1人でございます。教育というのは今日やって明日結果が出るものではございません。まさしく未来の投資でございます。そして教員は人を育てるという仕事に誇りと喜びを持ち、日々教育活動に専念できる環境づくりを私どもが構築していかなくてはいけないというふうに考えております。  しかしながら、先生おっしゃったように、私自身もこの県費職員に対しては、国の法律、標準法がございまして、義務教育学級編成基準というものがありまして、何クラスに対しては何人という形で人数が決まっているわけでございまして、これはやっぱり法律を改正していかなくてはいけないと。一市町村教育委員会の中でできる問題ではないということでございまして、私どもも県の教育長会議の中でも国に働きをかけているところでございます。  しかしながら、それは別として、私ども教育委員会といたしましては先生方の御支援をいただきながら、村には学習支援、あるいは介助員を配置、そしてALT、英語指導助手をやっていただきまして、一人一人に万全を期しているというような実情でございます。しかしながら、先ほど申しましたように、過労を招くような、そういう職員が起きてはいけませんので、私どもといたしては、この長時間労働につきましては真摯に受けとめて、これから対策をしていきたいというのが、この問題でございます。  次に、学校教育でございますけども、なぜ英語がここにきて、英語教育を国が施策を持ったかということを、まず最初にそれを考えていかなくては、私はいけないんじゃないかと。英語が多いから少ないからという問題じゃなくて、なぜここへ、全国的に学習指導要領を改定して、そこまで英語教育をするかということが、まず我々は認識しなくてはいけないということでございます。子ども達がやっぱり従来の教育をそのままに続けていたら、子ども達が大人になって社会に出たときに力が発揮できないというふうに私は考えております。そういう意味で、学習指導要領は10年に1回改正しているわけでございまして、細かいことについては5年生、6年生が変わる、そして3年生と4年生が5年生と6年生と同じような形で括るという形で、聞く・話す、あるいは読む・書くことというような形で、週2コマ70時間という形であるわけでございます。そういうことで、英語教育に関しましては、小学校、中学校と連携を深めて対策を考えていかなくてはいけない。  もう1点、時間がありますので、先ほど申しましたように、なぜ英語教育か。これは、国際理解教育なのでございます。そして基本的な人権を尊重するという教育であるわけでございまして、異文化を認め、理解し、そして尊重し合うと同時に、自国の文化に対して正しい認識を持たせるということが大事なわけでございまして、国際理解教育はまず学級、学校、あるいは地域において、お互いが協調しようとする取り組みが基本であり、これを自覚させることが国際理解教育であるということを、まずここで確認をさせていただきます。私は特に小学校において外国語を通じて、国際理解教育や人権教育の面から相手の文化、習慣等を尊重しながら、聞いたり話したり、加えて読んだりして、そういうようなことでコミュニケーション能力を育成するんだということをぜひここで訴えたいというふうに思います。今後、授業時間の設定あるいは評価のあり方、指導のあり方等は小・中の連続性を考慮しながら考えていきたいと思います。  ちなみに、昨年の10月12日、中国人民大学附属小学校60名の方が一松小学校に参りました。そしてALTを中心にすばらしい授業を展開して多くの方々の好評を得ております。そういうような機会を与えるということで、現在考えております。  本村におきましては、先生方の御理解をいただきまして、小学校、中学校にALTを配置しておりますので、この検証を通しまして教員の意識向上を図っていきたいというふうに思います。  以上です。 306 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君。 307 ◯12番【鈴木征男君】 ありがとうございました。今一番、やっぱり世論も高まり、大きな問題が出ています。学校の教職員の方が安心して働き、よい教育ができる、子ども達が安心して先生と一緒に学校で勉強できる、そのために教育委員会一層頑張っていただきますようにお願いをいたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 308 ◯議長【阿井市郎君】 12番鈴木君の一般質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。会議の再開は13時55分といたします。                午後1時45分 休憩                午後1時55分 再開 309 ◯議長【阿井市郎君】 休憩前に引き続き会議を開きます。3番井下田君。              [3番 井下田政美君 登壇] 310 ◯3番【井下田政美君】 議席番号3番、井下田政美です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、通告に従い、一般質問をさせていただきます。  初めに、質問事項1、AEDの普及推進及び危機管理体制の整備について、2点伺います。突然の心停止から救える命を救うためには、心肺蘇生AEDの知識と技能を体系的に普及する必要があり、学校での心肺蘇生教育はその柱となるものであります。我が国では平成16年に市民によるAEDの使用が認められて以降、急速にその設置が進み、AEDの使用によって救命される事例も数多く報告されています。しかしながら、いまだなお毎年7万人に及ぶ方が心臓突然死で亡くなっているのとともに、学校でも毎年100名近くの児童・生徒の心停止が発生しております。そのような状況の中、既に学校における心肺蘇生教育の重要性についての認識は広がりつつありますが、しかしながら、全国における教育現場での現状を見ると、全生徒を対象にAEDの使用を含む心肺蘇生教育を行っている学校は平成27年度実績が小学校で4.1%、中学校で28%、高等学校でも27.1%と、非常に低い状況にあります。今、学校における心肺蘇生教育の重要性についての認識は広がりつつありますが、平成29年3月に公示された中学校新学習指導要領、保健体育科の保健分野では応急手当を適切に行うことによって、傷害の悪化を防止することができること、また、心肺蘇生法などを行うことと表記されているとともに、同解説では胸骨圧迫、AED使用などの心肺蘇生法、包帯法や止血法としての直接圧迫法などを取り上げ、実施を通して応急手当てができるようにすると明記されています。  そこで1点目として、学校での心肺蘇生教育の普及推進及び突然死ゼロを目指した危機管理体制の現状について、2点目に、役場職員における突然死ゼロを目指した危機管理体制の整備の取り組みについての現状について伺います。  次に、質問事項2、骨髄移植ドナー支援制度についての1点、骨髄移植におけるドナー支援制度における村の取り組みについて伺います。日本においては毎年約1万名もの方が白血病、再生不良性貧血という重い血液の病気を発病しています。そのうち、薬での治癒がかなわない約2,000名の方が骨髄移植を希望されています。しかしながら、家族以外から提供を受ける場合、マッチングする方を探し出すのが著しく困難なことから、骨髄移植を希望した患者の約60%しか移植を受けられないのが現状です。骨髄移植を希望する全ての患者が移植を受けるためには1人でも多くの方のドナー登録が必要です。千葉県においても2016年度には献血併用登録会を193回と、2014年度の3倍も開催し、年間1,000人を超える方が登録するなど、一昨年7月末において約1万4,000人の方が登録されています。しかし、対象人口当たりのドナー登録割合を見ると、千葉県は5.45%と、全国平均の8.29%を大きく下回り、全国42位と低迷しています。現役世代の方がドナー登録するためには一定期間、仕事を休まざるを得ないことが低迷している大きな要因の1つと考えられます。そこで、骨髄移植ドナー支援制度における村の取り組みについて伺います。  18歳選挙が開始された今、若者の政治的関心を高める動きに注目が集まっています。少子高齢化が急速に進む日本で、若者の政治離れが進行すれば、若者の政治的影響力は低化し、社会の沈滞化につながります。若者の政策形成過程への参画を促進するなど、若者が社会における影響力を実感できるような取り組みを積極的に進めることが重要です。平成25年に内閣府が7カ国、日本、韓国、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデンの満13歳から29歳までの若者を対象に実施した意識調査では、社会をよりよくするため社会問題に関与したいと思っている日本の若者の割合は4割強、私の参加により変えてほしい社会現象が少し変えられるかもしれないと思っている割合は約3割にとどまっており、いずれも日本が最低となっています。こうした結果から、若者の政治的無関心の一因は、若者の声が政治に反映されにくく、若者が社会における影響力を実感しにくいためと考えられます。  そこで質問事項3、若者の政策形成過程の参画についての1点。若者ニーズの意見聴取と若者会議の開催の現状について伺います。  子どもはインフルエンザにかかると、まれにインフルエンザ脳炎・脳症等が起きることがあります。予防接種を受けることにより、インフルエンザを患いにくくさせたり、万が一患ったとしても重症にならずに済むことがあります。全国の多くの自治体では、子どもに対して予防接種の助成を行っている自治体もあり、千葉県においては浦安市を初め、銚子市等の自治体で予防接種の助成を行っています。毎年12月から3月ごろにかけ、保育所、幼稚園、小中学校で蔓延し、学級閉鎖になることも多いインフルエンザですが、村民の方々の健康を守るために、数多くの方に予防接種を受けていただきたいと思います。  そこで質問事項4、子どものインフルエンザ予防接種助成についての1点目、平成29年度現在における保育園、小中学校でのインフルエンザ発症数と学級閉鎖の数について、2点目として、子どものインフルエンザ予防接種助成に対する村の現状について伺います。  以上で、第1質問を終わります。よろしくお願いいたします。 311 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君の質問に対する当局の答弁を求めます。教育長。              [教育長 木島晃一君 登壇] 312 ◯教育長【木島晃一君】 質問事項1の1点目については、私から答弁をいたします。それ以降は、村長より答弁をいたします。  3番、井下田議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1、AEDの普及推進及び危機管理体制の整備についての1点目、学校での心肺蘇生教育の普及推進及び突然死ゼロを目指した危機管理体制の現状についての御質問ですが、村ではAEDを活用した心肺蘇生研修を、小学校では教員に6月のプール開設前に実施し、中学校では2年生を対象に実施しており、同時に教員も一緒に受講しております。今後も学校におけるさまざまな危機管理に学校、教育委員会で万全を期していきたいと考えております。  以上で、井下田議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 313 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 314 ◯村長【小高陽一君】 続きまして私から、3番、井下田議員の御質問にお答えいたします。  質問事項1の2点目、役場職員における突然死ゼロを目指した危機管理体制の整備の取り組みの現状についてとの御質問ですが、村では今年度、全職員を対象にAEDを使用した心肺蘇生法の救命救急実技講習を実施しております。職場内はもとより地域活動の中で、万一の際に率先して救命措置ができる職員の育成や危機管理意識の向上を図るため、今後とも定期的に実施したいと考えております。  質問事項2、骨髄移植ドナー支援制度における村の取り組みについてとの御質問ですが、血液難病治療のための骨髄移植提供者が不足していることは重要な課題であると認識しております。村では骨髄移植提供者のドナー登録につきましては、献血の実施時に啓発を行っているところでございますが、骨髄提供時の入院に係る支援につきましては現在、村では実施しておりません。今後、導入に向けて調査、検討してまいります。  質問事項3、若者の政策形成過程の参画についての1点目、若者ニーズの意見聴取と若者会議の開催の現状についてとの御質問ですが、村では次世代を担う中学生から御意見や御要望を聞き、村の政策形成の参考とするため、「明日の長生村を語る会」を開催しております。今後の長生村を担う若者の考えやニーズを認識する上で、貴重な意見交換の場だと考えております。  2点目、審議会委員等の若年層人員の拡充についてとの御質問ですが、審議会委員等につきましては幅広い年齢層からの選出や女性の参画を重視し、多様な御意見や専門的知見等を御審議いただくこととしております。現在、各種審議会等における若年層の比率は低い状況ですが、今後は若年層も視野に、委員等の委嘱について検討したいと考えております。  質問事項4、子どものインフルエンザ予防接種助成についての1点目、平成29年度現在における保育園、小中学校のインフルエンザ発症数と学級閉鎖についてとの御質問ですが、2月16日現在の欠席延べ人数は3保育所で228人、3小学校で219人、中学校で45人です。学級閉鎖は3小学校で7学級となっております。  2点目、子どものインフルエンザ予防接種助成に対する現状についてとの御質問ですが、中学校3年生に対し、高等学校入学試験等に際し、インフルエンザの発症と重症化防止のため、1人につき1回、1月末日までに接種した場合に3,000円を上限に助成しております。1月末までの申請者数は生徒数の約50%に当たる66人となっております。今後、お子様達の健康維持のため、対象年齢の拡充を検討してまいります。  以上で、井下田議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 315 ◯議長【阿井市郎君】 再質問ございますか。井下田君。 316 ◯3番【井下田政美君】 それでは、自席にてまた再質問させていただきます。また、2次質問の方、若干順番の方、前後させていただきますので、御対応の方、よろしくお願いいたします。  初めに、骨髄移植ドナー支援制度の取り組みについてお伺いいたします。骨髄移植提供者のドナー登録につきましては献血時に啓発を行っているとの答弁をいただいておりますが、具体的な啓発はどのように行っているのでしょうか。 317 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。健康推進課長。 318 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 お答えいたします。  まず、保健センターにポスターの掲示と窓口にドナー登録申込書付きのリーフレットを配置しております。また、献血に来られた方にドナー登録のチラシを配付しております。  以上です。 319 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 320 ◯3番【井下田政美君】 村の例規集の職員の勤務時間、休暇等に関する規則第10条3項には、職員が骨髄移植のための骨髄もしくは末梢血管細胞移植のための末梢血管細胞の提供者としてその登録を実施する者に対して、登録の申し出を行い、または配偶者(届け出をしないが、事実上婚姻関係と同様の実状にあるものを含む。以下同じ)、父母、子、及び兄弟姉妹以外の者に骨髄移植のため、骨髄もしくは末梢血管細胞移植のため、末梢血管細胞を提供する場合における当該申し出、または提供に伴う必要な検査、入院等、その都度、必要と認める期間は特別休暇がとれることになっています。過去に利用した職員はいらっしゃるのか、また、村内事業所にこのような福利厚生の行き届いている事業所はどのくらいあるのか、わかりましたらお願いいたします。 321 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。総務課長。 322 ◯総務課長【芝崎正信君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。  現在のところ、本規則による特別休暇を取得した職員はおりません。また、村内事業所での同様な福利厚生については把握しておりません。  以上です。 323 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 324 ◯3番【井下田政美君】 ドナー登録を支援するため、習志野市などの県内一部の自治体では提供者本人及び事業者に対して、独自に助成する動きが始まっております。習志野市、我孫子市、千葉市を初め、近隣では山武市、いすみ市で実施しております。また、平成30年度より大網白里市で実施する予定です。千葉県においても、今年度より制度を導入した市町村への助成を開始するに至りました。先ほど第1答弁で、今後導入に向けて調査検討していきたい旨の答弁をいただきましたが、今年度の千葉県の制度を利用し、推進していくべきと思いますが、見解をお願いします。 325 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 326 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 お答えをいたします。  まず、県の制度でございますけれども、市町村がドナー登録者へ助成をした場合に、その経費に対して2分の1の補助がございます。千葉県内では7つの自治体が実施しておりますが、その内容が若干異なっております。したがいまして、こちらの事例を参考にいたしまして、当村でも検討したいと考えております。 327 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 328 ◯3番【井下田政美君】 また御検討のほどよろしくお願いいたします。  それでは、続きまして、AEDの関連についての質問をさせていただきます。千葉県のAEDの使用及び心肺蘇生法の実施の促進に関する条例第8条2項では「学校は授業その他の教育活動において、児童または生徒の発達段階に応じ、AEDの使用及び心肺蘇生法の実施に関する知識及び技能を習得するための機会を確保するよう努めるものとする」とありますが、この条例の見解をお尋ねいたします。 329 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 330 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えいたします。
     AEDを活用した心肺蘇生法研修、これにつきましては、救命及び後遺症の軽減には非常に大事なことだと認識しております。  以上です。 331 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 332 ◯3番【井下田政美君】 続きまして、AEDの設置場所についてお尋ねいたします。小中学校の学校開放に関してですが、PTAバレー、ミニバスなど学校開放でいろんな活動をされておりますけれども、体育館で運動等を行っている際にAEDが必要になった場合、各学校ではAEDが学校内のどこにあるのか、また、すぐわかるような表示方法になっているのかお尋ねします。 333 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 334 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 AEDの場所につきましては、教職員はすぐわかるようにしておりますが、ママさんバレーやミニバスなど、土日や祝日、夜間などは職員室は鍵がかかっておりますので、今後、体育館等に設置し、活用できるよう検討してまいります。  以上です。 335 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 336 ◯3番【井下田政美君】 検討の方、よろしくお願いいたします。  2011年9月、さいたま市の小学校で6年生の桐田明日香さんが駅伝の課外練習中に倒れ、死亡するという事故がありました。検証の結果、明日香さんが倒れた直後にけいれんや死戦期呼吸と呼ばれるゆっくりとあえぐような呼吸があったために、教師らは心臓がとまっているとは思わず、保健室に運びました。救急隊が到着したのは、倒れてから11分後、その間、保健室にあったAEDは使われなかったことがわかりました。この事故を踏まえて、さいたま市教育委員会は御遺族ともに体育活動時等における事故対応テキスト「ASUKAモデル」という対応テキストを作成しました。この事故は決して他人事ではなく、どこでも起こり得ることです。このテキストで強調されているポイントは、反応の確認、呼吸の確認など、心停止の判断をする際、判断ができなかったら、迷わずに胸骨圧迫とAEDの使用に進むということです。心停止の対応は時間との勝負です。無駄な移動などをせず、現場で迅速に救命処置を開始することが必要になります。そのために、教師はもちろん、児童生徒に対する心肺蘇生講習を充実させることや、教師が携帯電話を常に携帯することなど、日々の危機管理体制の構築も求めています。このテキストは学校以外の組織、施設でも突然死に対する対応マニュアルとして、非常に実践的で役に立つものだと思います。私も見ましたけれども、学校関係者の方はもちろん、それ以外の方々もぜひ御覧になっていただければと思います。さいたま市の全小中学校では、この事故を教訓に小学校5年生からAEDなどによる心肺蘇生法を子どもに教える授業が行われており、中学1年生の段階で全ての生徒がAEDを使えるようにすることを目標にしています。  学校における突然死の実態について紹介したいと思います。独立行政法人日本スポーツ振興センター、JSCによれば、学校管理下での児童・生徒死亡事故のうち、死亡見舞い金支給件数は1987年度以降、減少傾向にあるものの、突然死は2007年度から2014年度までの8年間で、267件に上るそうです。この数は、頭部外傷や溺水、熱中症等による死亡を加えた全体535件の49.9%に占めるそうです。村は教職員並びに中学2年生を対象にAEDの講習を実施しているようですが、中学2年生以外の児童生徒に対するAEDと心肺蘇生法に関する教育を普及推進することが大切だと思いますが、見解をお聞かせください。 337 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 338 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 今後、長生郡市広域町村圏組合で行っている親子救命講習、これ、小学校5年生以上が対象なんですが、こちらへの参加などを呼びかけていきたいと考えております。  以上です。 339 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 340 ◯3番【井下田政美君】 親子救命講習への積極的な参加の呼びかけをしていただけるということでございますけれども、呼びかけとともに、今後またAEDに関する教育、普及の推進の検討の方をよろしくお願いいたします。  先ほど紹介させていただきました、体育活動時等における事故対応テキスト「ASUKAモデル」、これ、村のホームページからさいたま市の教育委員会のホームページにリンクできるようにすべきだと思いますが、見解をお聞かせください。 341 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 342 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在の各学校の危機管理マニュアルでは救命措置が入っておりませんので、今後これを付け加えるよう検討してまいります。また、ホームページにつきましても検討していきたいと考えております。  以上です。 343 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 344 ◯3番【井下田政美君】 それでは、また御対応の方、よろしくお願いいたします。  では、役場職員における死亡ゼロを目指した危機管理体制の整備についてお尋ねいたします。先ほど紹介させていただきました、千葉県AEDの使用及び心肺蘇生の実施の促進に関する条例について、担当課の見解をお聞かせください。 345 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 346 ◯総務課長【芝崎正信君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。  心肺機能停止の際、AEDの使用及び心肺蘇生法の実施が要救助者の救命率の向上及び後遺症の軽減に果たす役割は非常に重要であると認識しております。要救助者を目撃した場合に、誰もが適切かつ迅速に対応できるよう今後とも各種行政機関と連携し、防災訓練などさまざまな機会で住民への推進を図る必要があると考えております。  以上でございます。 347 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 348 ◯3番【井下田政美君】 村では今年度、全職員を対象にAEDを使用した心肺蘇生法の救命救急実技講習を実施されたとのことですが、具体的にどのような方法で行っているのでしょうか。全員で実施することは不可能だと思うんですけれども、具体的な方法をお尋ねします。 349 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 350 ◯総務課長【芝崎正信君】 村では、長生広域の消防職員に講師を依頼し、役場全職員を対象に8日間の割り当てをし、役場3階会議室で90分の実技講習を実施いたしました。  以上でございます。 351 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 352 ◯3番【井下田政美君】 保育所職員を初め、臨時職員、また社会福祉協議会職員の方々も対象になっていたのでしょうか。 353 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 354 ◯総務課長【芝崎正信君】 お答えをいたします。  保育所職員については非常勤職員を含み、子どもに対する場合の講習も含めて120分の講習を役場職員とは別に実施いたしました。また、社会福祉協議会の職員につきましては、過去に日赤の講習で受講していたため、今回は対象としておりません。  以上でございます。 355 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 356 ◯3番【井下田政美君】 今後、継続的に実施していくとの、第1答弁でいただきましたけれども、講習を受けても1年を過ぎてしまえば、私も講習を受けたことあるんですけども、半年過ぎて、どうだったかなという実感があるのが正直なところでございますし、救命方法は5年ごとに新しくなっているようでございます。また、講習は5年に1度受講すべきとのことも書かれておりました。今後、また継続的な受講の方をお願いいたします。  現在、日本は世界で最もAEDの普及が進んだ国となっております。しかし、日本では年間7万人を超える方々が突然心停止となっており、心停止となった際にAEDが使われるケースはほんの一部であります。AEDを効果的な場所へ配備し、有効に活用すれば、救える命はたくさんあります。村でも公共施設などにAEDの設置をしており、ホームページ等に掲載していますが、確認のため村内に設置されているAEDの場所を教えていただけますでしょうか。 357 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 358 ◯総務課長【芝崎正信君】 ただいまの御質問にお答えをいたします。  村内でAEDを設置している施設等の箇所数は36ヶ所でございます。そのうち、公共施設以外では17ヶ所で、太陽の里やベイシア、ケーヨーデイツーなどの商業施設、それから愛の友協会や、だるまさんなどの社会福祉施設、その他、双葉電子工業や伊勢化学工業などでございます。  以上です。 359 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 360 ◯3番【井下田政美君】 そのうち村内でAEDを24時間利用できる施設はございますでしょうか。 361 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 362 ◯総務課長【芝崎正信君】 お答えをいたします。  村内でAEDを24時間利用できる施設は8ヶ所でございます。公共施設では役場や広域消防本部の長生分署でございます。その他、太陽の里、双葉電子工業、愛の友協会、だるまさんなどがございます。  以上です。 363 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 364 ◯3番【井下田政美君】 じゃ、関連質問をさせていただきます。  心肺蘇生術が遅れるたびに救命率、命の救える確率が低くなってしまいます。1分たつごとに10%低くなるということですから、10分たてばもう助からない状況になります。さらに心肺蘇生をして、その後、脳に酸素が回らないような状態が数分続けば、その後の後遺症も大きいと考えられます。よって、救急車が到着するまで、周りの人がどれだけ適切に救命処置をするかが大事なことになります。心肺蘇生の普及も講習の普及ということも大事になると思います。総務省消防庁のホームページによると、平成28年に救急自動車が現場に到着する時間の全国平均は8.6分で、少しでも遅くなれば10分を越えてしまうことになります。救急車が到着する間、周りの人達の適切な処置が大事になってきます。そこで、全国の自治体の中には24時間営業しているコンビニエンスストアに心臓の動きを正常に戻すAEDを設置する動きが広がっています。そうした中、市内にあるコンビニ全てにAEDを設置した愛知県尾張市でそのAEDを使って60代の男性が救命されました。尾張市消防本部のホームページを見ますと、市内に住む60代の男性が自宅で意識を失ったため、家族が119番通報した上で、心臓マッサージを行うとともに近くのコンビニにAEDを取りに行きました。そして男性が意識を失ってから6分後にAEDを使って電気ショックを与えたところ、男性の心臓が再び動き始めということです。男性は2週間入院しましたが、以前と変わらない生活を送っているとのことです。そこで、提案をいたします。村内にあるコンビニに協力いただき、全てのコンビニにAEDを設置する考えはないのか、お尋ねいたします。 365 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 366 ◯総務課長【芝崎正信君】 お答えいたします。  現在、村にはコンビニエンスストアが7ヶ所ございます。全店舗が24時間営業しておりますが、AEDは残念ながら設置されておりません。コンビニエンスストアに設置されることにより、一般の方への周知や早急に受け渡しができること、深夜での対応も可能なことから救命率の向上が期待でき、意義のあるものと考えております。今後、設置に向け、関係機関との協議を検討したいというふうに考えております。  以上です。 367 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 368 ◯3番【井下田政美君】 じゃ、今後、協議の方、ひとつよろしくお願いいたします。じゃ、この質問の方は終了させていただきます。  続きまして、若者の政策形成過程の参画の取り組みについて伺います。次世代を担う中学生に対する「明日の長生村を語る会」は何年前から開催されているのでしょうか。 369 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 370 ◯総務課長【芝崎正信君】 お答えをいたします。  3年前から開催しております。 371 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 372 ◯3番【井下田政美君】 世代間の負担のあり方など、国の将来を考え、少子高齢化に伴い、選挙権を得られる年齢が20歳以上から18歳以上へ引き下げられました。若者の声が届く政治の突破口にするため、平成28年の参議院選挙から実施されていますが、平成28年参議院議員選挙、また平成29年衆議院議員選挙における長生村の10代、20代、30代の段階別投票率の推移はわかりますでしょうか。 373 ◯議長【阿井市郎君】 総務課長。 374 ◯総務課長【芝崎正信君】 お答えをいたします。  千葉県の年齢別投票率調査によりますと、平成28年の参議院議員通常選挙における長生村の10代の人の投票率は約50%、20代と30代の人は約35%でございます。また、平成29年の衆議院議員総選挙における長生村の10代の人の投票率は約45%、20代の人は約30%、30代の人は約40%となっております。  以上です。 375 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 376 ◯3番【井下田政美君】 総務省のホームページによると、平成28年参議院議員選挙の全国平均が、10歳代が46.78%、20歳代が35.6%、30歳代が44.24%、平成29年衆議院議員選挙の10歳代が40.49%、20歳代が33.85%、30歳代が44.75%と、いずれも10歳代の有権者の村の投票率の数が少し高くなっていることが見られます。また、全国平均より20歳、30歳代が低いことが確認できますけれども、平成29年長生村年齢階層別人口統計表によると、15歳から35歳までの人口は男性1,394人、女性1,215人、合計2,609人です。中学生以外の長生村の未来を担う若者に対する意見、要望に対する政策形成を参考にする意見聴取等はどう考えているのでしょうか。 377 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 378 ◯村長【小高陽一君】 私からお答えさせていただきます。  ホームページの問い合わせや、問い合わせフォームや村長への御意見箱、また各自治会等における会合等、あらゆる機会を捉えて、聞く耳と見渡す目を大事にし、住民の皆様の意見を積極的に聞き、住民視点に立った効率的かつ効果的な行政サービスの提供に努めたいと考えております。そして、すぐできることとして、成人式運営委員との話し合いなどもいいんではないかなと考えているところです。 379 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 380 ◯3番【井下田政美君】 ネットで若者施策の検索をすると、全国自治体の取り組みを見ることができます。ここで、若者の政治参画を推進する4つの市の例を紹介させていただきます。  まず、愛知県新城市は、平成27年4月から新城市若者議会条例に基づき、新城市若者会議を開催し、若者の政治参画を促進しています。市内に在住・在学及び在勤している16歳から29歳から選考された若者20名が13回に及ぶ議会審議を経て、平成27年11月2日に市長へ若者予算事業に関する答申書を提出しました。この内容が反映された2016年度予算案は3月に市議会で可決され、2016年度から実行に移されています。また、山口県宇部市の若者会議など、学生などの若者がグループワークを通じて、まちづくりに対する提言をまとめ、市へプレゼンテーションを行っております。また、福井県鯖江市も市役所のJK課、いわゆる女子高校生課は市民主役条例を制定するなど、市民参加による住民自治が新しいまちづくりを進めてきた鯖江市による実験的な市民協同推進プロジェクトの1つで、平成26年度から述べ79回にわたってまちづくり行動を行い、市の活性化につながっています。また、鳥取県鳥取市の若者会議では若者の意見や提言を市政に十分反映させ、若々しい感性と力強いエネルギーを取り入れながら、若者と共同によるまちづくりを進めていくため、鳥取市若者会議を設置しています。本年2月9日に本部決定された子ども・若者育成推進大綱には、子ども・若者育成支援施策や世代間合意が不可欠である分野の施策については子ども・若者の意見を積極的かつ適切に反映されるよう各審議会、懇談会等の委員構成に配慮すると記載されております。  よって、長生村においても若者会議の開催、審議会等における若者の登用などを行い、若者施策の吸い上げとともに、活性化、定住促進にもつながると考えますが、再度、村長の見解を伺います。 381 ◯議長【阿井市郎君】 小高村長。 382 ◯村長【小高陽一君】 お答えいたします。  今後、村の活性化、定住促進、少子化対策及び八積駅周辺のまちづくりを進める中で、若者の意見を伺うことは大変重要なことと認識しております。まずは、一度だけ行いました中学校生徒会役員との懇談会の復活や、20代、30代の皆さんとの話し合いを、ぜひやれればいいなと考えております。 383 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 384 ◯3番【井下田政美君】 若者施策の吸い上げは重要なことと認識されているようですが、現時点では中学生を対象とした意見交換会、またホームページの問い合わせフォーム、村長への意見箱等により対応しているとのことでしたが、今後、積極的なアクションを起こしていただければと思います。  続きまして、子どもインフルエンザ予防接種助成について伺います。平成29年度2月16日現在での欠席延べ人数は3保育所で228人、3小学校で219人、中学校で45人、学級閉鎖は3小学校で7学級とのことですが、平成27年度、28年度の数を教えていただけますでしょうか。 385 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 386 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 それでは、学校についてですが、インフルエンザ発症数は、平成27年度は小学校が226人、中学校115人、1小学校で学校閉鎖2日間、学級閉鎖2学級でございます。平成28年度は、インフルエンザ発症数が小学校142人、中学校26人、2小学校で学年閉鎖をしております。なお、保育所分につきましては健康推進課長より答弁いたします。  以上です。 387 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 388 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 それでは、保育所分につきまして、お答えをいたします。  平成27年度の欠席延べ人数が602人、これは済みません、3保育所になります。28年度が333人でございます。  以上です。 389 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 390 ◯3番【井下田政美君】 今年度よりもかなり数の多い年とそうでない年、保育所についてはかなり数が多いことが確認できましたけれども、民間リサーチ会社が行った調査によると、予防接種を受けない理由として、1位に費用面だと載っております。また、予防接種が無料であれば子どもに受けさせたいかとの質問には、80%の方が受けさせたいと答えられています。接種率について伺います。今年度の中学3年生の1月末までの生徒の申請者数が生徒の50%に当たる66人とのことですが、27、28年度の子どもインフルエンザ予防接種の接種率というのはわかりますでしょうか。 391 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 392 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 接種率の方はこちらでは把握してございませんけれども、中学3年生のインフルエンザの助成件数でしたら、平成27年度が72人で52.9%、28年度が81人で55.5%となっております。  以上です。 393 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 394 ◯3番【井下田政美君】 接種率の把握をされるのも、1つのデータを集めることかと思います。学校現場でそういう、親御さんに今年インフルエンザを受けましたかという問い合わせをする等々、文章流す等々すれば、回答いただけるかと思いますので、そういったことも含めて、また接種率の情報を集めていただければと思います。現在、学校ではどのようなインフルエンザの予防対策を行っているでしょうか。具体的な対策を教えてください。 395 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。
    396 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 今、学校では、うがい、手洗い、マスクの着用などを指導しております。  以上です。 397 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 398 ◯3番【井下田政美君】 インフルエンザウイルスにとって、20度以下の温度、50%前後の湿度が最も生存しやすい、適した環境だと言われております。反対に、高温多湿の環境にすることにより、インフルエンザを長く生存させることをできなくさせます。湿度をコントロールすることで、インフルエンザを増殖させない環境にすることができます。湿度が50%を超えると、インフルエンザの生存率が低下します。そのために、学校など子ども達が集団で生活を送る施設において、加湿器を設置することが理想であると考えます。また、消毒液を設置している学校もありますが、見解をお聞かせください。 399 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 400 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在、学校では、保健室では加湿器を設置しておりますが、全教室の設置は現在のところ、考えておりません。また、消毒液の設置は他の市町の状況を見て検討していきたいと考えております。  以上です。 401 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 402 ◯3番【井下田政美君】 加湿器の設置については今、お考えがないようですが、今後、検討していただければと思います。なお、学校によっては、ぬれタオルを教室に下げて対応されているところもありますので、併せて御検討をよろしくお願いいたします。  仮に、子どもインフルエンザに対する予防接種を助成した場合、平成29年長生村年齢階層別人口統計表によると、長生村のゼロ歳から14歳までの児童生徒数の総数が約1,520人、中学3年生と同じ半数の接種申し込み数で助成費3,000円で試算した場合、228万円になります。また、長生村では現在、高校3年生までを対象とした子ども医療費の助成事業を行っています。インフルエンザ治療費と薬が3割負担でおおよそ4,000円、今年度2月16日現在、インフルエンザを発症した保育所、小学校生徒等の総数、先ほど答弁いただきましたけれども、492人、子どもの医療費の負担が約196万円に上ります。さらに、その家庭が国保家庭の場合、1人当たり国保から8,000円が支払われることになります。仮に半数の家庭が国保家庭だった場合、子ども医療費と同額の約196万円が国保会計から支出されることになり、合わせて約392万円の負担になっております。費用対効果からの面からも、今後調査研究し、検討する必要があると考えますが、再度見解を伺います。 403 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 404 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 先ほど村長が第1答弁でしたとおり、お子様やその家族の健康維持、また費用対効果の観点からも有効であると考えられますので、今後対象者の拡大を、検討してまいりたいというふうに思っております。 405 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 406 ◯3番【井下田政美君】 御検討のほどよろしくお願いいたします。  最後に関連質問させてもらいます。長生村では現在、高校3年生までを対象とした子ども医療費の助成事業を行っています。高校生は医療機関の窓口で一旦患者負担額を支払い、領収書等を添えて役場窓口に領収書を提出する方法になっています。償還払い方式による助成申請をすることになっていますが、保護者の方から、受給券による方法に変えてほしいとの声が多く聞かれます。せめて長生郡市内の医療機関で受診した場合、受給券による方法に変えられないのか、医師会と協議できないでしょうか。 407 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 408 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 お答えをいたします。  郡市内の医療機関での受給券方式等にするには、まず医師会との協議が当然必要となります。また、協議する際に、長生郡市内の全ての自治体が同一もしくは同様の事業を開始する、またあるいは開始しているということが大前提となります。現段階では郡内の各自治体では事業を実施していなかったり、また、事業の内容が異なっていたりしておりますので、調整が必要となります。今後、郡市内の自治体といろいろと協議しながら、こちらの方、検討してまいりたいと思っております。 409 ◯議長【阿井市郎君】 3番井下田君。 410 ◯3番【井下田政美君】 じゃ、また御協議のほど、よろしくお願いいたします。  以上で終わります。ありがとうございました。 411 ◯議長【阿井市郎君】 以上で、3番井下田君の質問を終了します。  ここで暫時休憩といたします。再開は15時ちょうどといたします。                午後2時46分 休憩                午後3時00分 再開 412 ◯議長【阿井市郎君】 休憩前に引き続き会議を開きます。10番山口君。              [10番 山口裕之君 登壇] 413 ◯10番【山口裕之君】 議席番号10番、山口裕之です。ただいま議長から質問のお許しが出ましたので、通告に従いまして一般質問をさせていただきます。  東北の大震災から7年目を迎えます。また、熊本地震から2年目を迎えるということでありますが、復興状況はまだまだ非常に厳しい状況にある中でありますので、そういうことは、皆さん、決して忘れてはならないことだと思います。それでは、1次質問に入らせていただきます。  第1問としまして、国道128号線の交通事故等の安全対策についてであります。本村の国道128号線は、七井土の合同資源産業から金田のベイシア長生店までの約4.5キロ、これは測ったわけではありませんが、道路上から試算した距離からすると約4.5キロの区間にあり、近年は交通量が増加し、交通事故も多発するようになりました。国道には八積小学校の通学路に指定される一部があり、また、沿道沿いには民家や企業が立ち並ぶ立地環境にあります。近年、運転マナーの低下や高齢ドライバーによる操作ミスによる事故の多発に、子ども達や沿線住民は、いつ事故に遭遇してもおかしくない状況にあります。村も国道における交通事故については非常に危機感を持っていることと思いますが、このような視点に立った立場から、2点ほど質問させていただきます。まず1点目としまして、国道128号線における交通事故の現状について村の認識を伺います。2点目としまして、これは管轄外でありますけれども、村ができる安全対策についての取り組みについては、どのようなことができるのか伺います。  質問事項の2点目でありますが、保育所待機児童の現状についてであります。保育所への入所申請がなされており、入所条件を満たしているにもかかわらず、保育所に入所できなく、待機状態にある児童の問題はほとんどが都市部で働くお母さんが直面している問題と思っておりましたが、実は長生村でも新年度の入所手続をしたにもかかわらず、入所できない方がいるとの情報が、近隣自治体から話が入ってくることとなりました。そこで、本村の保育事業の現状を確かめるべく、質問をいたします。1点目としましては、村内3保育所の入所状況について伺います。2点目として、村の入所条件が子育てと仕事の両立ができる保育環境づくりの弊害となっていないか、伺います。  質問事項の3点目であります。教育環境の整備について伺います。全国特別支援学級設置学校長協会というのがございます。本年度初めて全国の小中学校を対象に、通級指導教室の実態調査を実施しました。調査は通級を設置する全国の小学校789校、中学校178校を対象に実施しました。全国的に増加傾向といわれる特別な支援を必要とする児童生徒数でありますが、調査によると、略して通級と申しますが、通級による指導を受ける1校当たりの子どもの数は平均で小学校25人、中学校で14.9人という結果が出ました。そこで、本村の実情について質問いたします。1点目としまして、きめ細かな学習指導を実施することでは比較的障がいの程度が軽い、特別支援学級に在籍していない児童には通級指導教室が必要と思われますが、村の現状と考えを伺います。2点目としまして、子どもの心と体を傷つけること、子どもへの暴力から子どもを守るという大きな社会的課題を解決するには、他人ごとにするのではなく、たくさんの人の踏み出す一歩がつながっていくことで、それが大きなうねりとなって、社会的課題解決に向けて前進していくことができます。子どもがいじめ、虐待、体罰、誘拐、痴漢、性暴力などのさまざまな暴力から自分の心と体を守る、暴力予防教室プログラムを実施する考えがないか、伺います。  以上が私の第1質問になりますので、よろしくお願いいたします。 414 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君の質問に対する当局の答弁を求めます。小高村長。              [村長 小高陽一君 登壇] 415 ◯村長【小高陽一君】 10番、山口議員の御質問にお答えいたします。なお、質問事項3については、教育長から答弁させます。  質問事項1、国道128号線の交通事故等の安全対策についての1点目、国道128号線における交通事故の現状についてとの御質問ですが、茂原警察署の情報では村内での過去3年間の人身事故件数で申し上げますと、平成27年が5件、平成28年が20件、平成29年が14件となっています。そのうち、平成29年では2件が死亡事故となっております。事故の主な原因としては、脇見運転、安全確認不十分ということでございます。2点目、村ができる安全対策の取り組みについてとの御質問ですが、現地調査により、村道との交差部にカーブミラーが必要な箇所には村でカーブミラーを設置しております。なお、道路改良あるいは大がかりな安全対策が必要な箇所については、県に対し要望をしております。  質問事項2、保育所待機児童の現状についての1点目、村内保育所の入所状況についてとの御質問ですが、2月1日現在の入所児童数は八積保育所が定員150人に対し入所者130人、高根保育所が定員120人に対して入所者136人、一松保育所が定員90人に対し入所者68人となっています。2点目、村の入所条件が子育てと仕事の両立ができる保育環境づくりの弊害となっているのではないかとの御質問ですが、入所の条件につきましては国の基準にのっとったものとなっております。  以上で、山口議員の御質問に対する私からの答弁とさせていただきます。 416 ◯議長【阿井市郎君】 木島教育長。              [教育長 木島晃一君 登壇] 417 ◯教育長【木島晃一君】 10番、山口議員の御質問にお答えいたします。  質問事項3、教育環境の整備についての1点目、通級指導教室の村の現状と考えについての御質問ですが、村内の通級指導教室は、一松小学校で言語指導を行っております。また、言語以外につきましては、小学校には特別支援教育介助員3名、学習支援員1名、中学校には特別支援教育介助員2名、学習支援員3名、また、各学校に外国語指導助手1名を配置し、他市町村にない、きめ細かな対応をしております。今後も教員、介助員等で児童生徒一人一人と向き合った教育を実践してまいります。2点目、さまざまな暴力から自分の心と体を守る、暴力予防教育プログラムを実施する考えはないかとの御質問ですが、現在、村では学期ごとに長生中学校生徒指導推進協議会を、並びに福祉課の長生村虐待防止対策連絡協議会により、いじめや虐待などの問題に対応しておりますので、暴力予防教育プログラムを実施する考えは現在のところございません。  以上で、山口議員の御質問に対し、私からの答弁とさせていただきます。 418 ◯議長【阿井市郎君】 第2質問ございますか。10番山口君。 419 ◯10番【山口裕之君】 国道の中での答弁で、村が要望している大がかりな安全対策が必要な箇所は、これまでどんな要望をしてきたんでしょうか。また、現在も要望をしているところがありましたら教えていただきたいと思います。 420 ◯議長【阿井市郎君】 建設課長。 421 ◯建設課長【小川英治君】 お答えいたします。  村が要望したものでございますけども、交通安全対策で信号機の設置、横断歩道の設置、歩道の設置、歩道橋の修繕、排水整備でございます。また、現在、要望してございますのは、国道128号線のオートアールズ脇の交差点から茂原方面へ向かう道路の歩道の設置、それから八積駅入り口交差点の横断歩道、それから旧立木屋脇の交差点の横断歩道、消えかけておりますので、新たな線引きをということで、要望してございます。  以上でございます。 422 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 423 ◯10番【山口裕之君】 今現在もさまざまな対策ということでお願いをしてあるということですので、なるべく管轄外ですので、余り村が直接手を加えるということはできないということはよく承知していますし、でも、そういった中でも、やはり住民、村民の生命と財産を守るという視点に立たなければならないというのが現状かと思います。そこで、これは地域の子ども会、またはPTAだとか、また沿線住民の自治会などからは、こういった国道の安全対策などの要望というのは出されておるんでしょうか。 424 ◯議長【阿井市郎君】 建設課長。 425 ◯建設課長【小川英治君】 自治会の方からは、例えば申し上げました横断歩道の線の引き直しが今年度きて、現在したところでありますが、その他につきましては別段今のところありません。 426 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 427 ◯10番【山口裕之君】 村内での過去3年間の人身事故数等含めて、さまざまな事故が多発しているわけですけども、余り突っ込むことはできませんけども、村長の御意見箱だとか、先ほど井下田議員の方からも言われました、行政側がみずから自治会の方に出向いて意見交換をするという場を今後もつくっていくということだと思いますが、国道に関しては安全性を重視するという考え方は当然、村は持っているのは、いると思いますし、ガードレールの設置や、またこのS字カーブの安全が十分とは言えない状況にあるのが国道の特異性だと思っていますので、ドライバーの運転マナーだけにも頼れない状況下でありますし、交通事故の防止策については警察や交通安全協会の事故対策では賄い切れない状況にあると私は思っているので、そういった視点からすれば、やはり自治会、また、その各種団体等に出向いた際にはこういった視点を取り入れながら村民の皆さんから意見を聞いていただきたいと、積極的に意見を聞いていただきたいということをお願いしたいと思います。そしてまた、そういった意見を当然、国や県に上げていっていただきたいと思っておりますが、その点、担当課の答弁で結構ですので、お答えしていただいて、この問題は終わりにしたいと思います。 428 ◯議長【阿井市郎君】 建設課長。 429 ◯建設課長【小川英治君】 地元からいろんな要望が出てきた場合には、私どもも現地を精査した中で、県に対して要望が必要であるというふうに認識した場合には県の方に要望を上げるようにしています。  以上です。 430 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 431 ◯10番【山口裕之君】 保育所待機児童の問題について移ります。高根保育所の入所数が定員120人に対して136人と、数的には非常に多いように見受けられますが、これによる弊害などは起きていないのか、伺います。 432 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 433 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 高根保育所の入所者数でございますけれども、条例の定員を超過しておりますけれども、床面積から算定をいたしますと、概ね140人まで可能となります。ここ数年このような状況が続いておりますので、いずれ条例改正を考えております。入所の条件ということになりますけれども、まず国の基準がございまして、その基準にのっとって保育所の方も運営しております。国の基準では、児童1人当たりの保育士の面積と保育士の1人当たりの受け持ちできる児童数が年齢児ごとに定められております。保育士の1人当たりの受け持ちできる児童数は、1歳未満は概ね3人、1、2歳児は概ね6人、3歳児は概ね20人、4、5歳児は概ね30人となっております。高根保育所の現状でございますけれども、ゼロ歳児4人と1歳児15人を1クラスとして保育士等6人、2歳児16人を1クラスとして保育士3人、3歳児39人を2クラスとして保育士3人、4歳児29人を2クラスとして保育士2人、5歳児33人を2クラスとして保育士2人で対応しております。また、支援の必要な児童がいるクラスには保育士を増員して対応しております。児童数に対しての保育士は充足してございます。  以上です。 434 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 435 ◯10番【山口裕之君】 細かく説明をしていただきましたが、高根保育所の状況はよくわかりましたが、それでは、八積保育所や一松保育所の状況はどのようになっているでしょうか。 436 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 437 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 お答えをいたします。  まず八積保育所でございますが、ゼロ歳児6人と1歳児15人を1クラスで保育士5人、2歳児22人を1クラスとして保育士4人、3歳児23人を1クラスとして保育士2人、4歳児30人を2クラスとして保育士2人、5歳児34人を2クラスとして保育士2人で対応してございます。また、一松保育所でございますけれども、ゼロ歳児はありません。1歳児6人と2歳児7人を1クラスとして保育士等3人、3歳児20人を1クラスとして保育士1人、4歳児15人を1クラスとして保育士1人、5歳児20人を1クラスとして保育士1人で対応してございます。  以上です。 438 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 439 ◯10番【山口裕之君】 年々、3歳児未満の入所が非常に増える傾向にあるというふうに伺っておりますけども、最近の入所申し込みの傾向というのはどのような状況になっているんでしょうか。また、その保育所はどのように、この現状対応されているのか、伺います。 440 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 441 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 最近の入所の申し込みの傾向でございますけれども、3歳時から5歳児までは村内のほぼ全員の方が入所しております。こちらは少子化によりまして教室の方にも多少余裕がございます。3歳未満児の申し込みはどの保育所も同様でございますけれども、申し込みが増加しつつあるような状況でございます。  以上です。 442 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 443 ◯10番【山口裕之君】 実は新年度の入所希望者が20名ほどあった中で入所がかなわなかった方がいると、私は伺っておるんですが、これはどのような状況だったでしょうか。 444 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 445 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 高根保育所であったと思いますけれども、本入所を受け付けた後に、年が明けて1月になってから新たに入所をしたいという申し出がございました。高根保育所の場合、たまたま受け入れ定員に余裕がありませんでしたので、一松保育所であれば入所できますと御案内をいたしました。そうしましたら、第1希望が高根保育所、第2希望が一松だったのですけれども、一松保育所であるんであれば、入所はしないというようなことで帰られたということでございます。 446 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 447 ◯10番【山口裕之君】 状況はだんだんわかってきました。それで先ほど、入所の条件は国の基準にのっとっているとのことでしたが、実際問題としましては社会環境や生活環境の変化に沿った保育環境の整備、これが今求められているのかと思いますが、その辺どうお考えでしょうか。 448 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 449 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 国の入所判定の取り扱いも最近かなり基準が和らいでおります。例えば、国の方でありますと、勤務の実態や職業の特性、また家庭内での保育環境を加味して柔軟に対応してくださいというような通知が来てございます。そちらを加味いたしまして、例えば保護者が自営業、在宅勤務者や家族の介護、また、求職活動中の場合であっても、その状況を勘案して、入所の方をできるようにしてございます。  以上です。 450 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 451 ◯10番【山口裕之君】 これからは緩和施策によって多少はよくなっていくという考え方は示していただけましたけども、ここのところ3歳未満児の入所が増える傾向にあり、また、発達障がいのお子様の対応となると、非常に職員、御苦労されることだと思うんですが、現在の職員体制では対応し切れないんではないかと思うんですが、その辺どうお考えでしょうか。 452 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 453 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 入所申し込みされる児童に対して、その対応する保育室の面積等、こちらも勘案して、入所の方はできるだけ待機を出さないよう受け入れをするようにしております。当然その児童数に対して保育士を確保してございます。入所の申し込みの際に、その保護者と子どもさんについての面談を行います。その子どもさんの特性にもし万が一、常時支援が必要だとなれば、当然保育士もしくは支援員を追加して、増員するようにしてございます。  以上です。 454 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 455 ◯10番【山口裕之君】 今の現状からすれば、何とかやりくりができる状況にあるということなんでしょうかね。あと、本当に、社会環境、生活環境がどんどん変化していく中では時間外保育の拡充というものが非常に求められているんだと思うんです。そういったことについては、現状として村はどうお考えなんでしょうか。 456 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 457 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 現在、時間外保育につきましては、朝の7時半から8時半までの1時間と、夕刻、午後4時30分から6時30分まで時間外の保育として行ってございます。それを例えば7時、7時30分までとかということも今後、保護者の要望等によりまして検討をしてまいりたいと考えております。 458 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 459 ◯10番【山口裕之君】 今、午後は6時30分までという話があったかと思うんですが、これは7時30分の間違いではないですか。 460 ◯議長【阿井市郎君】 健康推進課長。 461 ◯健康推進課長【渡辺孝平君】 今、実施しているのは6時30分まででございます。 462 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 463 ◯10番【山口裕之君】 仕事もしながら、やはり保育所に子どもを預ける保護者の方というのはやはりなるべくなら長い時間を預けていたいという考えを持っている方がやっぱりどんどん増えてきているのが実情でありますので、子どもはやはり基本的には親がしっかりと見るというのが本筋ではありますけども、なかなかそうはならない社会環境の中ではやはり行政が手を添えてあげるのが一番いいかと思いますので、そういった姿勢の中で今後、保育所の待機児童をなくすことはもちろんですけども、保育施策の拡充はきちんととっていただきたいと思います。意見として言わせていただきながら、この質問は終わりにします。
     それでは、教育環境についての質問に入らせてもらいますが、特別支援学級と通級指導教室の違いというのは何でしょうか。また、この学級の編入基準というのはどのように行っているんでしょうか。 464 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 465 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  通級指導教室に通っている児童生徒の在籍は、通常の学級であり、特別支援学級ではないことが大きな違いです。通級指導教室は障がいにより学習または生活上の困難の改善、克服を目的とした指導を児童生徒のニーズに応じて行うことにより、通常の学級における授業においてもその指導の効果があらわれます。国語や算数などの補習のためのものではなく、あくまでも児童生徒の自立活動を支援するためのものでございます。本村においては、一松小学校に設置されている言葉の教室が通級指導教室ですが、そこに通っている児童は就学時検診時に検査を行い、気になる児童の保護者には連絡をして保護者の判断で通級するかどうかを決定しております。  以上です。 466 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 467 ◯10番【山口裕之君】 一松小学校に設置されている言葉の教室に通っている児童がいるということなんですが、この通常学級から通級指導教室に変わるという環境の変化と言いますか、そういったものでの、その児童に対するストレスというものは生じてないんでしょうか。 468 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 469 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  現在、一松小学校の言葉の教室に通級している児童は前向きに取り組んでおり、ストレスを感じる児童は見当たりません。そして1学期中に終了する児童もおりますが、八積小学校、高根小学校から通級している児童の保護者にとっては勤めていることもあり、送迎について考慮してほしいとの意見があります。各学校でも通級指導できるように県の教育員会に教員の増員を働きかけているところであります。今後もこの要望は続けていきたいと考えております。  以上です。 470 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 471 ◯10番【山口裕之君】 都市部と比べて、こういった扱いになる事例というのはまだまだ少ないということなんでしょうけども、1994年にユネスコによって開かれた国際会議で、万人のための教育がうたわれました。子ども達一人一人が多様であることを前提に障がいのあるなしにかかわりなく、誰もが望めば自分に合った配慮を受けながら、地域の通級学級で学べることを目指す教育理論と実践プロセスであるインクルーシブ教育というのが今の教育の柱の1つになっているわけですが、将来、小・中・高の教育課程を経て、社会の生活環境の中で自立していくための重要な、これは教育課程の1つと捉えていただきたいと思います。また、教職員初め特別支援教員、介助員、学習指導員の充実した、充足した教育環境にあるということはよくわかりましたし、県内でも有数な人材をそろえているということですので、今後その御指導に十分期待をしたいと思っておりますが、その辺のお考えはどうでしょう。 472 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 473 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  長生村の将来を担う子ども達が健やかに成長できるよう、保・小・中一貫教育を推進しているところであります。教育委員会としましても、保育所との連携を図りながら就学前の年長児だけではなく、年中児、年少児の保護者に向けて、就学支援についての話をし、就学前に特別支援学校や特別支援学級の見学や体験には機会あるごとに同行し、保護者との意見交換をしております。中には複数回の見学をした保護者もおり、さまざまな選択肢から児童生徒にとって最もよい就学を考えております。小学校入学後からは、村の派遣の特別支援教育介助員や学習支援員、県教委の施策である学習サポーターや教員を目指す大学生による教職たまごプロジェクトなどを活用して、子ども達に寄り添い、支援を続けていきたいと考えております。  以上です。 474 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 475 ◯10番【山口裕之君】 1回目の答弁で、長生中学校の生徒指導推進協議会で協議されているという答弁がありましたけども、この中ではどのような協議をされて、また、その対応をされているのか伺いたいと思います。 476 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 477 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 お答えします。  この協議会は、平成25年5月27日に教育委員会主導で立ち上げ、民生児童委員、保護司、弁護士、青少年育成会などの児童生徒家庭に携わる24団体の代表者が参加し、現在、村内の各学校における生徒指導上の家庭の諸問題について意見交換をし、連携を図っております。また、関係機関から職員を招聘したり、駐在所の警官から現在の県内及び長生郡内、村内の児童生徒の状況などの説明を聞き、今後の村内の児童生徒の指導をどのように行っていくべきかを話し合っております。特に、家庭問題は小中学校で共通する理解を図り、対応をしなければいけない案件となっており、現在は児童相談所に加入していただく場合もございます。  以上です。 478 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 479 ◯10番【山口裕之君】 ちょっと言葉が足りませんでした。虐待防止教育プログラムについての今、質問に移らせていただきましたので、今、学校教育課の方からはそういう答弁ということになるかと思いますが、長生村虐待防止等の対策連絡協議会、ここではどのような協議をされて、また、対応をされているのか伺います。 480 ◯議長【阿井市郎君】 福祉課長。 481 ◯福祉課長【小高重博君】 ただいまの議員の質問にお答えします。  長生村虐待防止等対策連絡協議会は構成員として、県の出先機関であります長生健康福祉センター、児童相談所、警察署、千葉地方法務局、村の人権擁護委員、民生委員、児童委員、村内小中学校の教諭、広域消防と村学校教育課、健康推進課、福祉課の関係機関の職員17名で組織されております。また、児童福祉法第25条の2、第1項で設置が定められております要保護児童対策地域協議会を兼ねております。本協議会の活動の内容としましては、年度初めに児童を取り巻く現状把握や関係機関との連携体制の確認を行っております。また、平成29年度から児童生徒の個別案件の対応として、本協議会のうち、特に関係する委員11名で構成した実務者検討会議を1学期に1回開催し、経過報告による情報の共有と今後の対応の検討を行い、虐待事案の解消へ向けて協力体制の整備を図っております。  以上です。 482 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 483 ◯10番【山口裕之君】 暴力防止プログラムというのは、実はこれは一宮ではもう既に教育現場では取り入れているというふうに伺っておりますし、また、一宮学園等でも何度か研修を行っておりました。私も何度かそこで参加させていただいたんですけども、本村の教育関係の中でそういったところに行かれた方というのはいらっしゃるでしょうか。 484 ◯議長【阿井市郎君】 学校教育課長。 485 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在のところ、把握しておりません。  以上です。 486 ◯議長【阿井市郎君】 10番山口君。 487 ◯10番【山口裕之君】 長生村の方でも結構来ていらっしゃるというのがあるんですが、教育関係の人とはまた別に、福祉関係の方になるんですけども、実は今に言われているそのプログラム、これはローマ字のCAP、キャップと言います。これはチャイルド・アダルト・プリベンションと言いまして、子どもへの暴力防止の頭文字をとってそう呼んでいるそうであります。これはNPO法人で成り立っているということなんですけども、子どもがいじめ、虐待、体罰、誘拐、痴漢、性暴力などのさまざまな暴力から自分の心と体を守る、暴力防止のための予防教育プログラムであります。これは学校だけに限らず、家庭、地域の3者が一体となって子ども達が安心・安全に成長できる環境を整え、その上で、子ども自身に大切な自分を守るための知識とスキルを伝え、何ができるかを一緒に考えていく3つのアプローチをとっています。  CAPプログラムは、子どもの発達段階と環境ニーズにより5種類が準備され、ワークショップ、実はこれは参加型学習形式をとっており、実際自分がそのいじめ役、また、いじめられ役という立場に立って、実践的、訓練的な要素を備えた学習形式であります。特に、子どもワークショップは知識を中心に教え込む従来の学習形態と異なり、どの発達段階においても、参加者である子どもが主体となり、ロールプレイを通じてみずから考え、話し合います。いわゆるアクティブラーニングです。子ども達はロールプレイ、役割劇に友達を助ける役割で参加し、自分達は友達を守る力があるということを確認していきます。  全ては、子どもが特別に大切な3つの権利、安心、自信、自由を守るためには大人のサポートが必要なんです。親、教職員や地域の大人の子どもを支える立場にある人が、子どもへの暴力について正しい知識を、共通認識を持ち、そして子どもの視点に立って、子どもの話を共感しながら子ども達に寄り添い、子どもの視点に立って一緒に考えていくことが今まさに、子ども本位のということで求められていることだと、私は参加した中で感じました。実際、村は11月3日を教育の日と捉え、また授業参観を開放するなど、さまざまな取り組みをしておりますので、そういった中でこういった企画を一度考えてみられてはいかがでしょうか。最後にこれを聞いて、終わりにします。 488 ◯議長【阿井市郎君】 答弁を求めます。学校教育課長。 489 ◯学校教育課長【長谷川浩一君】 現在のところでは実施については考えておりませんが、現在行っている一宮町の実績等を見て、判断したいと考えております。  以上です。 490 ◯議長【阿井市郎君】 以上で、10番山口君の一般質問を終了します。  以上で通告のあった一般質問を全て終了します。  本日は、これにて会議を散会といたします。  明後日、9日は午前9時30分から会議を行います。御苦労さまでした。                午後3時43分 散会 このサイトの全ての著作権は長生村議会が保有し、国内の法律または国際条約で保護されています。 Copyright (c) CHOSEI VILLAGE ASSEMBLY MINUTES, All rights reserved....