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令和元年第2回定例会(第2日 6月13日)

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  1. 栄町議会 2019-06-13
    令和元年第2回定例会(第2日 6月13日)


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    令和元年第2回定例会(第2日 6月13日)              令和元年第2回栄町議会定例会                        令和元年6月13日(木曜日)午前10時開議 日程第1 一般質問 (1)11番  高 萩 初 枝 君 (2) 4番  大 野 信 正 君 (3)12番  戸 田 榮 子 君 (4) 1番  岡 本 雅 道 君 出席議員(14名)   議 長  大 野   博 君      副議長  金 島 秀 夫 君    1番  岡 本 雅 道 君       2番  新 井 茂 美 君    3番  早 川 久美子 君       4番  大 野 信 正 君    5番  橋 本   浩 君       6番  大 野 徹 夫 君    7番  大 澤 義 和 君       8番  松 島 一 夫 君    9番  藤 村   勉 君      10番  野 田 泰 博 君   11番  高 萩 初 枝 君      12番  戸 田 栄 子 君
    欠席議員(なし)   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出席説明   副町長       本 橋   誠 君   教育長       藤ケ崎   功 君   参事兼総務課長   古 川 正 彦 君   財政課長      大須賀 利 明 君   企画政策課長    湯 浅   実 君   環境協働課長    芝 野 浩 一 君   税務課長      鈴 木 正 稔 君   健康介護課長    青 木 茂 雄 君   福祉・子ども課長  湯 原 国 夫 君   住民課長      金 子   治 君   建設課長      小 林   誠 君   下水道課長     麻 生 秀 樹 君   産業課長      奥 野 陽 一 君   まちづくり課長   小 野 裕 三 君   会計管理者     鈴 木 博 美 君   教育総務課長    磯 岡 和 之 君   学校教育課長    大 野 真 裕 君   生涯学習課長    早 野   徹 君   消防長       杉 田 昭 一 君   消防防災課長    大 熊 正 美 君   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 出席事務局職員   事務局長      野 平   薫 君   書記        藤 江 直 樹 君                               午前10時00分 開議   ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎開  議 ○議長(大野 博君) これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、あらかじめお手元に配付したとおりであります。    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎一般質問 ○議長(大野 博君) 日程第1、一般質問を行います。  通告順に従い、質問を許します。  初めに、高萩初枝君の発言を許します。高萩君、質問者席へ移動願います。高萩君。  〔11番 高萩 初枝君登壇〕 ○11番(高萩初枝君) 11番、高萩初枝でございます。  私は、町のバス運行及び町民の移動の足の確保について質問をします。  平成31年3月議会で、路線バスの赤字補填について一般質問をしました。その中で、「赤字を全額補填しないと、路線を廃止されてしまう」ということでしたが、もし、廃止されてしまった場合、竜角寺台や酒直台地区の町民にとって、通勤や通学をはじめ、高齢化で車を運転しないかたなどの生活に支障をきたすことになります。そこで、その後の状況がどのようになっているのか、また今後の対応を町はどのように考えているのかお聞かせください。  二つ目に、循環バスや路線バスの運行時間について、基本的には、電車の時間に合わせて運行していると聞いていますが、時間帯によっては便数が薄い時間帯があり、通院や買い物などに利用するかたには使いづらいとの声も聞こえています。もう少し、循環バスや路線バスの運行時間を整理するなどはできないでしょうか。  三つ目は、毎日のように、高齢ドライバーよる悲惨な交通事故が報道されている中、高齢化により、運転免許証の返納者が増えてきていますが、そのようなかたの移動の足の確保について、町はどのように考えているのでしょうか。  答弁をお願いいたします。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) それでは、ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  初めに、赤字路線バスのその後の状況につきましてお答えいたします。  平成31年3月議会の後の状況ですが、当面、路線を廃止されないように、3月13日付けで平成30年度の赤字額のうち、内金として500万円を令和元年度の議会に予算(案)として提案することを確約する文書を、京成タクシー成田に対し提出しました。このことから、今定例会に当該予算を補正予算(案)として提案させていただいております。  また、5月10日には親会社の京成電鉄に対し、町の財政状況は非常に厳しい状況であることから、令和元年度における赤字の全額補填について配慮するよう要望しております。さらに、赤字補填に要する財源確保のために、補助金の対象になるよう、千葉県町村議会議長会などを通じ国に対し要望しております。  続きまして、今年度の対応を町はどのように考えているのかにつきましてお答えします。  路線を廃止された場合、竜角寺台や酒直台地区の町民の通勤や通学など、生活に支障をきたすこととなることから、路線は維持していかなければならないと考えております。  また、他市町村でも、路線バスの赤字補填をしているところが多くなってきています。具体的には、県内では32市町村、89路線について赤字補填がされています。このようなことから赤字補填はやむを得ないと考えております。  一方、京成タクシー成田株式会社において、4月26日に株主総会を実施し、6月中には当該路線の運行状況や同社の財務諸表など、町へ提出する準備をしているとのことです。補填する額について、町の負担が少しでも軽くなるよう内容をよく精査し、同社と協議した上で額を確定していきたいと考えております。  また、赤字補填に要する財源につきましても、補助金の対象になるよう既に国へ要望しておりますけども、これが実現できるよう働きかけていきたいと考えております。  続きまして2点目の、もう少し、循環バスや路線バスの運行時間を整理するなど出来ないのかにつきましてお答えします。  竜角寺台と安食駅間の循環バスと路線バスの運行時刻の間隔を見ますと、昼休みの時間を除けば長い時間で66分、短いときで9分と時間帯によっては、ばらつきがございます。この間隔を改善するためには、例えば循環バスの運行時刻を調整することが考えられます。しかし、このことで循環バスの安食駅での発着時刻が電車の発着時刻に合わなくなる便が発生し、旧北辺田小学校区のかたが循環バスを利用して電車に乗る場合、今より待ち時間が長くなる場合が出てきます。このように、バスの運行時刻を整理するには課題もあるところでございます。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 湯原福祉・子ども課長。 ○福祉・子ども課長(湯原国夫君) それでは、私からは3点目の運転免許返納者の移動の足の確保についてお答えをさせていただきます。  初めに、国県及び町における免許返納者数について、いわゆる運転免許経歴証明書交付件数をお答えいたします。  まず、国全体としては平成28年が約29万6,000人、平成29年が約36万7,000人、平成30年が約35万9,000人となっています。  次に、県全体としては平成28年は1万4,152人、平成29年が1万8,354人、平成30年が1万7,476人となっています。  次に、栄町の状況としては平成29年が38人、平成30年が50人となっており、栄町においても国県と同様に少しずつではありますが増えてきている状況にあると言えます。  ちなみに、平成30年の返納率として、免許証持者数から見た数値としてですが、県全体では0.4%、町では0.3%となっております。  続いて、県内及び町における、高齢者の運転により発生した事故件数についてお答えいたします。  まず、県全体としては、平成29年は1万8,030件、うち高齢者は6,085件で約34%、平成30年は1万7,374件、うち高齢者は6,131件、約35%となっています。  次に、町の状況としては、平成29年は36件、うち高齢者は14件で率としては約39%、平成30年は23件、うち高齢者は13件で率としては約57%となっており、高齢者による事故の発生割合は高い状況となっています。  続いて、県内における高齢者の免許返納者に対する主な支援としては、一つとして、平成30年度で福祉タクシー事業において免許返納者を対象者としている市町村があります。それぞれ、要件等の違いはありますが、木更津市、長生村、匝瑳市、いすみ市及び睦沢町となっています。  二つとして、コミュニティバスなどの運賃助成として、これについても要件等の違いはありますが、佐倉市、四街道市及び八街市で行っています。そのほか、民間企業が行う支援として、県内全域で70社以上のタクシー会社が利用運賃の1割引きを行っていることなどとなっています。町として、高齢者の運転免許返納者への足の確保については、他の市町村で免許返納者を対象とした事業を行っていることもあることから、現行の福祉タクシー事業も含め、どういう形で対応していくべきか検討していきたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 答弁ありがとうございます。再質問に移りたいと思います。  この路線バスの赤字補填なんですけども、私はこのバス路線の関係は単に竜角寺台地区の足の確保のためではないと思っています。それは、安食駅と竜角寺台車庫間のバス路線は酒直台や竜角寺台が開発されるときに、酒直台や竜角寺台と町の中心を結ぶための重要な幹線としてできたもので、栄町のまちづくりの中でも大切な部分の一つだと思っています。そのことについてまず最初に町の考えをお聞かせください。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) それでは、ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  この路線は竜角寺台や酒直台地区の通勤や買い物など、生活の足として平成29年度では年間で約8万5,600人、1日当たり230人のかたに利用されておりまして、当然のことながら住民の生活にとって欠くことのできない路線となっております。なお、町では昭和47年に水と緑の田園観光都市構想を策定しまして、新たなまちづくりが開始されまして、大規模団地の開発を核にしたまちづくりが行われてまいりました。その中で竜角寺台、酒直台については路線バスを運行することを前提としたまちづくりが行われてきました。そのようなことから、この路線につきましては、まちづくりの中でも重要な役割を果たしていると、担っていると考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 路線バスを運行することを前提としたまちづくりのために、栄町第5次総合計画においても路線バスの一事業が盛られているということで、この辺了解いたしました。  引き続き、3月議会での私の一般質問で、京成タクシー成田株式会社は赤字を少なくするために企業努力はしているのかという問いに、経費面では既に企業努力はしている。また、収入については、乗車料金の値上げは千葉交通株式会社からそのまま業務を引き継ぐことが条件であり、他の路線との料金バランスを保つ必要もあるため料金は上げられないとのことでした。  そこで、バス料金について、バスを利用しているかたのことを考えると料金を上げた場合、高齢者のかたや買い物に利用しているかたが利用しづらくなると思いますが、町はどのように考えているのでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  現在、安食駅から竜角寺台車庫間の乗車料金なんですけども、安食駅から旧酒直小学校までが160円、房総のむらまでが220円、竜角寺台2丁目までが240円、竜角寺台4丁目までが250円、竜角寺台車庫までが260円ということになっております。  この料金設定に対しまして京成タクシー成田株式会社の見解は、一つとして千葉交通株式会社からそのまま業務を引き継ぐことが条件だったということと、二つとして他の路線との料金バランスを保つ必要があるということから、料金は上げられないということでした。  しかし、町といたしましては、乗車料金を上げた場合、高齢者の方々が利用しづらくなるとは思いますけども、受益者負担の観点から再度、乗車料金を上げられるかどうか、京成タクシー成田株式会社と協議していきたいと考えております。  なお、仮に料金値上げをする場合に当たっては、事務的に時間を要すことから、すぐにはできないと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 難しい問題ですね。  次に、副町長の行政報告でもあったように、安食駅と竜角寺台車庫間のバス路線はぜひ維持していってもらいたいと思っています。ただ、一方では、今後のバス路線を維持するためには、赤字補填を続けていかなければならないため、町の負担も大変だと思います。そこで、路線を維持しつつ、少しでも町の負担を軽くするためにはどのようにしていったらいいと町は考えているのでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  少しでも町の負担を軽減させるためには、一つとして全額赤字補填しなくてもいいように交渉していくこと。
     二つとして、赤字額を確定する際には、当該路線の経費の内訳ですとか、収入の内訳を厳しく精査し、町が負担せざるを得ない部分を見きわめていくということです。  三つとして、受益者負担の観点から、やはり先ほど言いましたとおり、乗車料金の値上げができないか、京成タクシー成田株式会社のほうと協議していくこと。  四つとして、企業努力により赤字を少なくできないかなどを京成タクシー成田株式会社のほうに要請していくことなどは必要だと考えております。  なお、赤字補填額を毎年度、例えば一定額として、それ以上赤字になった場合には運行会社の企業努力によって負担してもらうということも交渉することなども考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) ぜひとも、この辺はこの内容で京成タクシー成田株式会社と協議を重ねていっていただきたいと思います。  次なんですけども、乗車料金を上げられるかどうか、京成タクシー成田株式会社と協議していきたいということですが、余り大幅な料金値上げだと利用者が減って赤字額が減らないことも考えられます。そのことについて町はどのような協議をしていくつもりでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  料金値上げにつきましては、受益者負担の原則から料金値上げできるかどうか、京成タクシー成田株式会社と協議をする必要があるとは考えております。  なお、料金値上げの際には、国土交通省からの許可ですとか、地域公共交通会議の承認等得るなどが必要なことから、大幅な値上げはできないものと考えております。ただし、先ほど申しましたとおり、受益者負担の原則がありますので、値上げ交渉は町としてしていくべきだというふうに考えています。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 確かに、この答弁のとおりだと思います。十分、協議を重ねていってほしいと思います。よろしくお願いします。  二つ目の質問に移ります。  ただいまの答弁の中で、循環バスと路線バスの整理が必要と思うが、課題はあるとのことでした。町内のバスの利便性向上と経費節減のためにも、整理はぜひやるべきだと思います。そこで、町は町内のバスの整理をどのように進めていこうと考えているのかお聞かせください。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  町内のバス運行の整理につきましては、買い物客の利便性の向上や、鉄道利用者の利便性、通学の利便性などを向上させて、かつ、効率よくバスを運行していくためには町内全体のバス交通をどのようにしたらいいかということを具体的に検討していく必要があると考えております。  一方では、現在、町内で運行している路線バス、循環バス及び成田湯川駅行きバスは、目的も性格も異なっておりまして、整理する上では一つとしては運行会社が違うということ、二つとしては路線バスと循環バスでは法的な規制が違うことなど、そういった課題がございます。今後、そうした課題も踏まえまして、できるだけ利用者の利便性を確保しながら、経費の節減が図れるバス体系について検討していきたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) この件については検討はしていきたいと、前向きな答弁だと理解しますが、どのぐらいの期間検討するんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) 具体的にどれぐらいの期間というのはちょっと今のところわかりませんけども、やはりいろんな業者のかたですとか周りのかたとか、言い分は当然違ってきますので、かなり時間がかかろうかと思っております。でも、それはやってかなくちゃいけないなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 質問ではないんですが、今の課題として、バスの整理を考えていただけるというこういう中で、竜角寺台に住んでるかたは路線バスを利用して、具体的には成田病院に通院できるんです。しかし、竜角寺台以外のかた、例えば酒直台のかたとか安食台のかたは成田病院の通院をするときに車がないと大変不便で、困っている状況が聞こえてきます。このことについて、気持ちとしてはやっぱり、高齢者増えてくるんですから、足の確保を町でもやっていただきたいなという気持ちはあるんですけども、その辺もどうかなと思いながら、赤字路線の補助金の関係もあるので、安食から竜角寺台、そして竜角寺台からJR成田駅西口へのバス路線について、2路線を一つにつなぐようこの辺強く要望を重ねていっていただきたい。やっぱり1路線になれば安食台のかたも酒直台のかたも成田病院行きたいと思っている人は行けますので、この辺をぜひともお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  9月いっぱいで買い物バスを廃止する、こういうことなんですけども、路線バスの維持のために成田湯川駅へのバスも余り利用されていないので廃止し、財源を回せばよいのではないでしょうか。成田湯川駅へのバスの利用状況もあわせてお聞かせを願います。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) それでは、ただいまのご質問にお答えいたします。  まず、成田湯川駅行きのバスの利用状況です。4月の乗車数は140人、5月の乗車数は連休がありまして、運行実数が少なかったこともありますけども、89人。乗車人数としては少ないものとなっております。  続きまして、廃止して財源を回せばよいのではないかということにつきましては、JR成田線は地震ですとか台風などの災害時には運休することが非常に多いということで、JR成田線にかわる代替の路線として、北総線ですとか、成田スカイアクセス線の方面への代替アクセスのあることが、定住・移住面などのまちづくりを推進する上で必要と考えまして、実証実験を始めたものでございます。その効果としては、駅の南側の住宅地開発の誘導において、開発を決めかねていた業者が新たに成田湯川駅行きのバス路線ができるということで前向きに検討していただいたということもございます。  一方で、実施に当たっては、第5次総合計画の策定時に町民アンケートをしましたが、その中で公共交通等の利便性の向上の事業について実施したほうがいい事業が何かと聞いたところ、50%以上のかたが成田スカイアクセス方面へのバス路線の運行を望んでおりました。さらに、駅の利用者のアンケートでも、成田スカイアクセス線への成田湯川駅への通勤通学時の時間帯のバス運行を実施したほうがいいと、また、できれば実施したほうがいいというかたが57%と高くなっておりました。  このようなことから、地方創生推進交付金の採択を得まして、実証実験を実施しているものでございます。なお、交付金の採択の関係もありまして、今年度中は実施していかなければならないと考えております。来年度につきましては、現状の乗車数のままですと、実証実験という観点からもやめざるを得ないかなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) ちょっとお伺いしたいと思います。アンケート結果によると50%以上のかたが成田湯川駅のバス便を望んでいたと。駅利用者のアンケートにおいては57%に上る人もこれを希望していたということで、この事業が始まったと理解しますが、そういう中で今、何で利用者が少ないのか。周知不足なのか、それはどういうふうに分析しているのかが1点と、あと、現状の今の利用者の数だと、云々とありましたけども、1日12便、上下6便掛ける2で走っているわけなんですが、1便当たりの利用者、乗っている人は何人ぐらいいるのか、ちょっと数字がありましたらお聞かせ願いたいのですが。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) まず、1便当たりから先に答弁させていただきます。  1便当たり、単純に利用者人数を便数で割った数字ですけど、4月では1便当たり0.6人です。5月ですと先ほど言ったとおり連休等もありまして、0.4ぐらいになっています。  続きまして、少ない理由なんですけども、宣伝不足というのもあるとは思いますけども、そもそも先ほどちょっと申しましたとおり、例えばJRがとまったときに代替という形で、そういったいろんな選択肢があると町の魅力にもつながるという観点から始めたもので、幸いというかどうかわかりませんけども、最近、JRのほうはとまっていませんので、そういったときには多分もっと多くのかたが利用していただくのかなというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) たまに私もこのバスを見るんですけども、町民のかたからは空気バスが走っていると。もったいないので、やっぱりその財源を町内のバスのほうに振りかえてもらいたいねとこういう意見もある中、やはりもうちょっと周知を徹底してみて、その後、慎重にやっぱり見きわめていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次の、三つ目に移りたいと思います。  運転免許証返納者などの移動の足の確保についてです。  ただいまの答弁の中で、栄町で運転免許証を自主返納された方は平成29年度は38人、平成30年度は50人で、国や県と同様に増えてきていることが確認できました。さらに、県内及び栄町における高齢者の運転による交通事故は、県全体としては平成29年度1万8,030件、うち高齢者は6,085件で約34%、平成30年度は1万7,374件で、うち高齢者は6,131件で約35%というこういう答弁でした。栄町の交通事故の状況は平成29年度は36件で、うち高齢者は14件で39%、平成30年度は23件でうち高齢者は13件で約57%と高齢者による交通事故の割合は県と比較しても高い状況になっていることが確認されたと思います。高齢ドライバーの事故が報道される中、免許返納も考えているけども、今のままでは持病を抱えているために、通院や買い物に車がないと生活できないという声、そして、車なしでは不便で生活できない、こういう声が聞こえています。こういう中で運転免許証を返納した高齢者への支援が各市町村で始まっています。答弁にもありましたが、免許返納者への県内の市町村の支援としては、福祉タクシー事業の拡大が4市1町。コミュニティバスへの運賃助成について、答弁では印旛郡市の佐倉市、四街道市及び八街市の三市ですが、県内ではほかに10市町が実施しています。また、デマンドタクシーへの支援、路線バスへの乗車運賃の支援、さらにはエコポイントカードなど、また、館山市ではバス回数券やタクシー利用券、市内共通利用券5,000円券の中からいずれか一つ選ぶという、こういうものまでありました。各市町村の取組はさまざまだということを確認させていただきました。この件については、ただいまの答弁の中で、現行のタクシー事業も含め検討していただけるというこういうことでした。お買い物バスも廃止になるということですので、早目の対応をお願いいたします。  質問です。福祉タクシーとは別ですが、社会福祉法人制度の改革があり、平成28年施行となりました。平成28年改正社会福祉法において、社会福祉法人の公益性、非営利性を踏まえて、法人の本旨から導かれる本来の役割を明確化するために、地域における公益的な取組の実施に関する責務規定が創設されました。これにより、法人の費用負担により、無償又は低額な料金で社会福祉法人によるいろいろな事業が既に開始されています。このような中、佐倉市においては、高齢化が進み運転免許を返納されるなど、日々の買い物の移動手段に困っているという声が聞かれるようになり、地域の関係団体と協力して平成30年6月から買い物のための外出に困っているかたのため、移動支援事業、通称、買い物バスの運行が開始されました。特別養護老人ホームから運転手付きの車両が提供され、2名体制でお買い物支援、ボランティアさんの協力もあるそうです。現在、月2回の運行で、1回の利用料金は受付、見守り費用として200円、自宅まで迎えに行き、お店でお買い物をして自宅までお届け、送るそうです。買い物に付き添い希望のかたはボランティアが付き添って援助するそうです。この事業は利用者のかたに大変喜んでいただいているそうです。将来的には通院支援にも広げていきたいという希望があるそうです。  栄町も10月からお買い物バスが廃止です。当町でもお買い物支援のためにこのようなサービスが実施できないものでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯原福祉・子ども課長。 ○福祉・子ども課長(湯原国夫君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  社会福祉協議会のほうに確認しましたところ、地域の方々で組織された地区社会福祉協議会で佐倉市は行っているということでございます。内容としましては、いわゆる地区社会福祉協議会が地域にあるデイサービス事業所から福祉車両を貸してもらい、ボランティアのかたがそれを運転して買い物等の移動のサービスを行っているというものでございます。なお、燃料費につきましても、デイサービス事業所が負担しているということでございました。  町でもこのようなサービスができないかということでございますが、地域の方々や事業者の協力があれば社会福祉協議会とも協議していきたいと考えています。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) ちょっと今の答弁なんですけども、これ、地区社会福祉協議会で実施しているのはそのとおりでございます。しかし、このボランティアが運転しとありましたが、これは各地区社会福祉協議会や社会福祉法人によって、運転者付きで車両を提供してくれたり又は車だけ提供してくれたり、さまざまだそうです。  この件についてなんですが、買い物は外出の機会にもなり、ひきこもりや認知症の予防にもつながっています。さらに、健康寿命の延伸にもつながってくると思います。ただいまの答弁は地域のかたや事業者の協力があれば社会福祉協議会とも協議していきたいということです。私は大変消極的な答弁だと思います。町の姿勢が問われると思います。今後、高齢化も進み、町民の足の確保はもっともっと必要になってきます。行政だけでは足りないと思います。そういったことから、例えば佐倉市のような民間による取組を町としてもっと積極的に活用するために、社会福祉法人に話を持ちかけていくことが必要ではないかと思いますがどうでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯原福祉・子ども課長。 ○福祉・子ども課長(湯原国夫君) ただいまのご質問でございますが、お答えさせていただきます。  佐倉市内で行われているサービス内容をよく確認した後、町内のデイサービス事業所等の事業を行っております社会福祉法人のほうに、地域貢献の一環として話を持ちかけていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 私が大変疑問なのは、通告で出ているのに、出ていて内容も知らされているのに、これからサービス内容をよく確認した後、一体これはどういうことなんですか。通告で出た段階で言っている内容は調べて答弁できないものなんですか。それとも町がこの件について本当に住民の皆さんのことを心配していないのですか。ちょっとそういう疑問が私にはあります。もうちょっと姿勢を正して早く対応していただきたいと思います。  そういう中で、これは6月11日火曜日の千葉日報です。この中には買い物難民、車で送迎ということで、千葉市の社会福祉法人の職員が無償で支援しているという内容が載っております。職員の皆さんも読んでらっしゃると思います。まさしく私が今、提案しているのはこの内容なんです。千葉市の若葉区で社会福祉法人が、同施設の地元の自治会の買い物支援を開始したという内容です。買い物に行く交通手段を持たない高齢者ら買い物難民の送迎を、同法人の職員が車で無料で実施を開始したと。これは法人が自らやらせてくださいと言ったのではなく、この新聞記事は地元の自治会が社会福祉法人に買い物支援を要請したんです。その結果、同法人は地域貢献として承諾した。当面は利用者の意向を確認しながら月4回から5回のペースで運行すると、こういう記事が載っております。ですから、町としてもこれは職員の皆さんちょっと忙しくなるかもしれませんけども、お金がかかんないでひょっとしたら買い物支援事業を実施できて、町民のかたには喜んでいただける事業だと思いますので、積極的に町民のために働きかけていただきたいと思います。よろしくお願いします。  次の質問に移ります。  今後、高齢化がますます進む中で、免許返納者や高齢で移動の足がないかたももっと増えてくると思いますが、行政が行っている循環バスや福祉タクシーだけでは対応が追いつかなくなると思います。このような中、竜角寺台では地域の助け合い活動として送迎サービスを実施しており、地域のかたに大変喜ばれています。町として、このような住民活動団体をもっと増やしていく取組が必要だと思いますが、どのようにお考えでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯原福祉・子ども課長。 ○福祉・子ども課長(湯原国夫君) ただいまの住民活動団体の取組ということのご質問にお答えさせていただきます。  地域において、免許返納者のかたや高齢者の移動の足がないかたのために、地域の皆さんで活動する団体を立ち上げ、移動への支援を行っていただければ地域の方々にとっても大変ありがたいことでもありますし、町としても住民活動団体が増えていくことは必要であると考えております。  ただし、支援を行う活動団体を立ち上げるためには、課題が考えられます。一つとして、運転に当たるボランティアスタッフの確保。二つとして、移動に伴う車両の確保及び保険費用の負担。三つとしまして、安全運転のための車両の整備及び運転技術の保持などが挙げられます。  しかしながら、町としましても竜角寺台で行われている事業を例としまして、同様に実施を考えている地域や住民のかたがいらっしゃれば、関係課と連携して立ち上げ等への支援は行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) 確かに課題もありますよね。そして、これは確かにそのとおりだと思います。この中では今の答弁では、実施を考えている地域や住民のかたがいれば関係機関と連携して立ち上げを支援していくと。ぜひ、お願いしたいと思います。  こういう中で、竜角寺台で地域活動としてガソリン代実費程度の負担の送迎サービスは、11年前、みんなで力を合わせたまちづくり事業、要するに町と地域の協働事業として、町が種まきを行い、地域住民が参加して、地域で育ててきた協働のまちづくり事業のよい成果だと思っています。町としてそのような住民活動団体をもっと増やしていくよう、種まきは必要と考えますが、住民との協働という観点からはどのように考えているのでしょうか。 ○議長(大野 博君) 芝野環境協働課長。 ○環境協働課長(芝野浩一君) それでは、ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  協働の観点ということでありましたが、町では協働のまちづくりを推進するために、住民活動支援センターでの相談・支援、また、まちづくり大学の開校等としまして、人材の育成、住民団体の育成等を図っているところでございます。  こうした中でご質問の、地域における助け合い型の移送サービスですが、当町でも高齢者の移動手段が限られてきている中で、こうしたサービスが地域の中で広がることは望ましいと考えております。しかしながら、こうしたサービスですが、利用する側のメリットが大きい一方で、運転に携わるかたには利用者を乗せて運転するということによるリスクも伴ってくることから、なかなか広がっていかない現状もあると思います。  町としても、住民活動団体の活動の一環として、実施につきましては、機会があれば事例などを紹介していきたいと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 高萩君。 ○11番(高萩初枝君) どうも消極的な答弁ですね。このことにつきましては、確かに答弁、そのとおりかもしれませんけども、現在、竜角寺台では地域の皆さん方や社会福祉協議会の手厚い支援によって課題をクリアして、地域だからこそできる、かゆいところまで手が届き柔軟な対応ができる、こういう送迎サービスを実施しております。今の答弁では、機会があればというこういう答弁でございましたが、そういう団体ができるように、ぜひとも機会を作ってやっていただきたいと思います。町の課題を住民の力を引き出して解決に持っていく。これは行政の種まきが必要ではないかと思いますが。この辺よろしくお願いしたいと思います。  質問は、ちょっと時間が余っちゃってもったいないんですがこれで終わりますが、安食駅から竜角寺台車庫間の路線バスについては、酒直台や竜角寺台が開発されるのとあわせてバス路線は確保されてきました。栄町のまちづくりとしての必須だからです。町民は通勤や通学、日常の買い物、病院への通院等、足が確保されていたからこそ住宅を購入し、栄町の住民の仲間入りをしました。現在、バス利用者が高齢化のために減り、赤字路線となり大変な状況ですが、路線の維持に向けて少しでも財政負担が少なくなるよう関係機関と十分協議していただきたいと思います。  さらに、高齢ドライバーの事故が毎日のように報道されておりますが、免許を返納した後の移動の足や支援が網羅されていなければ、免許を返納したいと考えていても返納はできません。生活が成り立たないからです。免許を返納した高齢者や移動手段のないかたをいかに支えていくか、家族の支援はもちろんですが、行政だけでは立ち行かないと思います。そして、地域・社会福祉法人など、それぞれの立場からこれまでご苦労された高齢者の暮らしを支えていくことが必要になっていると思います。このことが、住みよい町へとつながっていくのではないかと考えますので、どうぞよろしくお願いいたします。  私の一般質問終わります。 ○議長(大野 博君) これで、高萩初枝君の一般質問を終わります。高萩君、自席にお戻りください。  ここで、10分間の休憩とし、11時05分より再開します。                                午前10時51分 休憩    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――                                午前11時05分 再開 ○議長(大野 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  大野信正君の発言を許します。大野君、質問者席へ移動願います。大野君。  〔4番 大野 信正君登壇〕 ○4番(大野信正君) 4番議員、大野信正です。  通告に従いまして、インバウンド対策について進捗状況をお尋ねいたします。  2020年7月24日開催される東京オリンピック・パラリンピックまであと1年と40数日となりました。
     栄町の総合戦略のテーマとして「成田空港から車で20分の本町を観光面から活性化させる」、そのため、町では地方創生の本旨を踏まえ、国内外から多くの人々が栄町に集まることによる地方経済の活性化と町のイメージアップが図られるように、県立房総のむらとともに、町の施設であるドラムの里を核として、日本の表玄関にふさわしい観光施策を具体的目標設定し展開することといたしました。  この展開結果について、第1項目としてお伺いしたいと思います。  2項目めですけども、栄町は成田市観光協会との連携についてお尋ねいたします。  栄町の戦略テーマのもとであります、栄町は国内外からの観光客の国際観光都市である成田市との連携は、非常にポテンシャルがある大切な連携と思います。この成田市の状況をご紹介いたします。  成田市の観光状況の平成28年度状況なんですけども、平成28年成田市は1,479万人を記録いたしました。延べの宿泊客数及び外国人の宿泊数ですけども、平成28年308万人、うち延べ外国人宿泊数は175万人に達しました。成田国際空港の国際線航空旅客数及び国内線の旅客数は平成28年国際線と国内線を合わせた総旅客数は前年比5%増、3,905万人で、歴代最高を記録しました。直近では4,000万も超えていると思います。国際線の旅客数5%増の3,205万人、このうち日本人が2%増の1,330万人、外国人は11%増の1,392万人です。外国人旅客数が日本人を初めて上回りました。多くの外国人が日本に来ているということだと思います。国内線の旅客数はLCC各社の路線開設や増便により前年比4%増の700万人で、7年連続過去最高を更新し、700万人を初めて突破しました。  ちなみに、成田市の強みですけども、年間1,000万人以上の参詣客が成田山新勝寺と歴史的建造物、建物に江戸情緒があふれる町並みに来ております。また、市川宗家との親和性、成田国際空港の高い知名度と空港との容易なアクセス、約8,000室を誇る宿泊施設等が強みであります。逆に弱みの部分ですが、体験メニューが少ないということが挙げられています。この体験メニューについては栄町の強みの分でカバーできる分があるのではないかと思います。  以上、成田市の状況をちょっと紹介させていただきました。  2点目の質問の中、成田市観光協会の連携についてお伺いします。  平成30年6月議会の一般質問の際、成田市の観光プロモーション課や文化国際課を通じて働きかけをしていただいている、そしてその幾つかの成果について伺いました。1年を経過してその展開について伺います。  3項目めです。本年4月に新たに加入となりました、北総観光連盟加入後、本年度の取り組みについてお尋ねいたします。  4項目め、龍角寺開基1310年の取り組みについてお伺いします。本年、龍角寺開基1310年に当たります。房総のむらは今年度の取り組みについてスケジュール公開をしていますが、栄町本町の取り組みについてはホームページ等関係記事がまだ見当たらないと思います。この点について、今後の展開をどのようにされるかお伺いいたします。  5項目め、昨年の5月3日にオープンしたコスプレの館。オープンから丸1年が経過しました。当初の目標設定に対し結果・課題・今後の展開についてお伺いします。  6項目めです。アクセス関係についてお尋ねします。町の役割として関係機関への要望することと、ホテルやバス会社への要望とともに、千葉県のほうにも調整役として、空港から房総のむらへの定期観光バスを、その路線開設を要望しているとの回答がございました。この点については地元県議との連携を含め今年度の取り組み状況についてお尋ねいたします。  7項目めです。イオンモール成田からのバス便についてお尋ねします。年間125万人の外国人が買い物に来るイオンモールですが、イオンモールからのバス便については、現状の利用状況・今後の拡大展開について伺います。  8項目めです。町なか商店の活性化策について、真の狙いはやはり房総のむらに人が来た後、栄町町中にいかに活性化し、町が元気になるかにあると思います。受入れ態勢の強化策についてお尋ねします。  以上、お願いいたします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) それでは、初めに1項目めの展開結果についてお答えいたします。  ご質問の総合戦略1は、成田空港から近いという利点を活かして多くの外国人観光客に来ていただいて、町の観光振興を図ろうというものでございます。  目標といたしましては、房総のむらを訪れる外国人観光客の増加や、外国人観光客等の支出の増加を図ることとし、それを達成するためにさまざまな事業を展開してまいりました。その結果、外国人観光客数は平成25年度は約5,000人でしたが、平成30年度には約8,700人に増加しています。また、外国人観光客等の支出につきましては、平成26年度は約200万円でしたが、平成30年度には約870万円に増加しております。  その一方、平成28年度には総合戦略1にコスプレを活用した地域経済活性化事業を加えまして、受入れ態勢やPRの強化など、さまざまな事業を展開してきた中で、平成30年5月には新たなコスプレの館がオープンいたしました。  これについては以上でございます。  続きまして、2項目めの成田市観光協会との連携についてお答えいたします。  初めに、成田市との間で昨年6月の議会以降、実施してきたものでございますが、一つとして成田市からご助言をいただきました日本の旅行情報や生活、また、文化情報が掲載されております世界最大規模のポータルサイトであります「ジャパンガイド」にコスプレの館などの情報を掲載いたしました。  二つとして、今年度から北総観光連盟に加入いたしますので、成田市観光協会をはじめとする北総地区の観光協会や市町との広域連携が図れるものと考えております。  次に、成田市へ働きかけは行っておりますが、まだ具体的な成果があらわれていないものにつきましては、一つとして、コスプレ衣装を融通やイベントでの連携。  二つとして、房総のむらから坂田ヶ池周辺を一体的な観光エリアとしてのPRなどです。それらの連携事業につきましては、今後も働きかけを行っていきたいと考えております。  続きまして、3項目めの北総観光連盟加入後、本年度の取組についてお答えいたします。  本年度の事業計画につきましては、6月18日に開催されます総会で正式に決定されますが、先日、開催されました理事会で、事業計画の案が作成されております。その内容といたしまして、一つとして、訪日外国人向けの観光パンフレット「めぐろう北総」これを2万部増刷いたします。これは成田空港からいかに観光客を北総地域に誘導するかが課題となっている中で、今年度から栄町が加入することもあり、栄町の観光情報も加えまして、より充実した日英併記版を作成するというものでございます。  二つとして、11月に幕張メッセで開催されます「サイクルモード」というイベントに参加いたしまして、北総地域を横断するサイクリングロードや各市町のイベントなどのPRを行います。  三つとして、今後のPRに活用するために、外国人目線による各地域の風景画を作成いたしまして、北総地域の観光PRに活用いたします。そのほか、県などが実施いたします観光イベントにPR物資を持参し、積極的に観光プロモーションを展開していくことも計画されております。  いずれにいたしましても、栄町単独ではなく、北総地域が連携して広域的な事業やPRを展開することによりまして、観光客の増加などさまざまな効果があらわれるものと期待しているところでございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) それでは、4項目めの龍角寺開基1310年の取組について、町のホームページ等、関連記事が未発表だがというご質問につきましてお答えいたします。  まず、房総のむらの取組として公開されているのは、主に龍角寺開基1310年に特化した取組ではありませんが、12月に「龍角寺古墳群とその時代」と称した企画展を実施し、その中で龍角寺の内容も一部、取り上げるとのことです。  続きまして、町の取組ですが、平成21年度に実施しました1300年記念事業は100年に1度ということで、お寺や地元龍角寺区、酒直区をはじめ、町の観光協会など機運が高まりまして、実行委員会を組織して事業を実施しました。しかし、1310年は10年に1度ということから、町としては1300年のときほどの取組を現在のところ考えておりません。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 続きまして、5項目めのコスプレの館のオープンから丸一年が経過し、当初の目標設定に対し、結果・課題・今後の展開についてお答えいたします。  初めに、1年が経過した結果でございますが、まず、コスプレの館の利用者数を比較いたしますと、平成29年度の1,100人に対しまして、平成30年度は2,115人となりまして、約1.9倍となっております。なお、そのうち外国人利用者は平成29年度の333人に対して、平成30年度は695人となり、約2.1倍となっております。  次に、売上げについては、平成29年度の約174万円に対して、平成30年度は約427万円となり、約2.5倍となっております。  以上のように、利用者・売上げともに倍増していることから、オープンから1年間の結果としてはほぼ期待どおりでありました。  次に、課題ですが、一つとして、利用者などが倍増したとはいえ、成田空港を利用する外国人観光客が増え続けている状況の中では、まだまだ増やせるものと考えており、それには情報発信の一層の強化が必要であると考えております。  二つとして、空港やホテルからの移動手段を考えますと、バスを利用するツアーの行程に、いかにコスプレの館や房総のむらを組み込んでもらえるかということです。  三つとして、外国人観光客に喜ばれるような体験メニューを作ることです。  四つとして、房総のむらとの連携によって相乗効果を高めていくことです。  そのような課題がある中で今後の展開ですが、一つとして情報発信力の強化が一番の課題であると考えます。昨年度、ジャパンガイドに掲載したように、外国人が旅前や旅中で多く利用するサイトへの掲載について検討してまいります。また、それに加えて実際にコスプレなどを体験された方々にSNSなどを使って拡散していくことも効果が高いと思われますので、そのようなことについても取り組んでいきたいと考えております。  二つとして、ツアー客を増やすことについては、旅行事業者の商談会に参加してラウンドオペレーターなどにアピールしたり、直接、旅行事業者に売込みに行くことなども行ってまいります。  三つとして、日本文化の体験メニューの中に、外国人に人気のある忍者体験を加えます。そのほか、房総のむらと連携して、お互いの相乗効果が生まれるような特典などについても話し合っていければと考えております。  続きまして、6項目めのアクセス関係についてお答えいたします。  房総のむらへの定期バスの乗入れについて要望しておりますのは、一つとして、千葉交通株式会社が運行する成田駅西口から房総のむらを経由するバスは、現在、4月から11月までの期間だけ土曜日、休日に1日3便運行されています。そこで、運行期間を延長することや増便すること、また、平日にも運行していただくことでございます。  二つとして、同じく千葉交通株式会社が運行しております、成田空港の第1ターミナルとイオンモール成田間で運行されておりますバスルートを日中だけでも房総のむらまで延長していただくことです。また、千葉県にも成田空港と房総のむらを結ぶ路線バスの運行を要望しております。  今後はこれらのことを地元県議と調整して県観光企画課などに働きかけていきたいと考えています。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) 続きまして、7項目めの成田イオンからのバス便について、現状の利用状況、今後の拡大展開についてお答えいたします。  まず、バスルートの概要ですが安食駅とイオンモール成田を結ぶルートで、千葉交通株式会社により土曜、日曜、祝日のみの運行で安食駅発の便は1日5便、イオンモール発の便は1日4便となっております。平成30年度の利用状況ですが、安食駅からの便が4,816人、イオンモール成田からの便が4,312人で、合計が9,128人で、1日当たり約78人となっております。  続きまして、今後の拡大展開についてですが、運行している千葉交通株式会社から5月8日付けで、当該ルートは6月9日、もう過ぎておりますけど、最後に運休する旨の通知が突然、来ました。運休の理由としましては、深刻な運転手不足の影響で運休せざるを得ないということでございました。町としては、町民のイオンへの買い物の足として利用されているルートでありまして、町民の中には不便をきたすかたもいると考えられることから、5月14日に千葉交通株式会社に対し、ルートの運休、休止を行わないように要望いたしました。一方、インバウンド対策のための成田イオンからのバス便につきましては、現在、千葉交通株式会社で運行している、成田空港からイオンモール成田までのバス路線を、房総のむらまで延長してもらえるよう同社に引き続き要望することとしております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 続きまして、8項目めの町中商店の活性化策についてお答えいたします。  町中商店の活性化のために実施しておりますのは、一つとして安食駅前に掲示板を設置し、町内飲食店31店舗の紹介とマップを掲示しております。なお、同じようなものをコスプレの館にも掲示してございます。  二つとして、商工会で作成いたしました、町内飲食店24店舗を紹介したグルメマップを、安食駅の駅舎内に設置させていただいたパンフレットスタンドに備え付けてございます。  三つとして、どら黒豆のPRと飲食店の活性化を目的に、10月の枝豆の収穫の時期に合わせまして、19の飲食店にご協力をいただき、ポスターやのぼり旗を設置してキャンペーンを3週間、実施しております。  また、町や商工会にはさまざまな補助金などの制度がございます。初めに、町の主な制度といたしましては、一つとして、商工会に対して小規模事業者の振興と経営の安定を図るために、小規模事業者支援事業補助金を交付しています。  二つとして、空き店舗を利用する商工業者に対する賃借料などの補助制度がございます。  三つとして、中小企業向けの資金融資制度がございます。  次に、商工会には小規模事業者持続化補助金やIT導入補助金、経営でお悩みの事業者には専門家の派遣制度などもございます。このほかにもさまざまな支援制度がございますので、上手に利用して活性化につなげてほしいと考えております。  一方、今年度、旧商工会館を解体し、来年度に跡地をイベント広場として整備する計画がございます。駐車場として利用できるとともに、イベントなどを開催できれば、町中商店の活性化につながるものと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) では、再質問させていただきます。  まず、1項目めのことについて、房総のむらのいろいろ取組がある中で、従来は5,000人が8,700人になって174%という大きな伸び率を示しておるということ伺いました。コスプレの館ができたときの一つの目標では、平成30年度1年で2,800人のかたを増やすという目標があったと思います。中には大きく伸びているということに対しては大変なご努力があるということがわかりますけども、やはりさらに、先ほどの成田の事情じゃありませんが、いろんな中で多くのかたにご利用いただけるような手があると思います。  ここで1点お伺いしたいのは、事業展開の成功事例の中で、大きく伸びた仕掛けの中でこんなことがよかったんじゃないかという、その成功事例があったらお伺いしたいと思います。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 成功事例ということでございますが、外国人観光客数や支出の増加につきましては、成田空港に近いといった利点を活かすために、外国人に人気のあるコスプレに注目をしたというアイデアにあると思っております。同時に、地方創生の交付金を活用してコスプレ事業を展開することができたという点では、タイミングにも恵まれていたのではないかと考えております。また仕掛けといたしましては、この3年間、さまざまなイベントであるとかPR事業を実施してまいりましたが、やはり昨年、町の国際観光の拠点でもありますコスプレの館が建設できたことで、仕掛けの幅が大きくなったことが成果につながった大きな要因であったと考えております。   これからも指定管理者をはじめといたしまして、さまざまな分野でご活躍の方々からアイデアをいただきながら、さまざまな仕掛けを行ってまいりたいと考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 確かに外国人のかたの利用が大きく伸びているということであります。平成29年は333人が695人ということであります。房総のむらが大きく伸びた原因を房総のむらで少し調べたところタイ人が大きく、前年のタイ人が871人に対して2,000人ということを伺いました。やはりいろいろなロケの関係等々、一緒になって計画した仕掛けが房総のむらに来ていると思います。同時に、こういうかたたちも房総のむらともども連携した中で、コスプレの館にも顔を出していただいて、何とかコスプレの館が多くの観光客の中で特に外国人に注目され、ここの中でいろいろなSNSとかPRとして花開くようになればいいと思います。  では続いて、第2問目の質問に入ります。2問目の成田観光との連携についてお尋ねします。先ほど海外への情報発信が非常に大切であるということから、ポータルサイトのジャパンガイドの成功事例が披露されました。このポータルサイトの中で成果があったもので、こんなことが特にこれを利用することによって外国のかたが来てくれているのではないかということがあったらお伺いいたします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 成果につきましては、いろいろなPRをしている中でホテルなどにもいろいろなPRをしております。その中で、ホテルの一部につきましてはそのPR効果があらわれて、ホテルから房総のむら、コスプレのほうに来てみたいというお客様も増えているということが一つの成果だと考えております。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) ありがとうございます。  2項目めの、今年度から北総観光連盟に入ったことによって、成田市観光協会はじめ北総地域の観光協会と連携が図れるということについては、大いに期待をしております。ぜひ連携をして、情報交換の中で栄町のいいところがどんどん理解していただきながら、北総連盟に入ったことのメリットも含めて成果があらわれることを期待しております。この中で、先ほど話し合った中で働きかけをしたんですけれども、具体的な成果があらわれていないものの中の一つとして、房総のむらから坂田ヶ池、なりた温泉周辺の観光スポットをイメージを統一した魅力的な地域関係の資源をPRするについては、まだ成果が出ていないということでありました。坂田ヶ池を見ると、我々の房総のむら、ドラムの里とは違った若い人たちが非常に利用が多く来ているように見えます。キャンプのみならずですけれどもこれが一体となって栄町と成田市ということではなく、エリアという点から見たら、いろいろな形で坂田ヶ池を取り込んだ中で一緒に活動できるようになることを期待しておりますので、引き続き成田市観光協会との連携を強めていっていただきたいと思います。この点について、もし何かありましたらお願いします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) おっしゃるとおり、エリアにつきましては坂田ヶ池のアスレチックであるとかキャンプ場であるとか、子連れの若い方々が多く訪れております。しかしその隣にコスプレの館であるとか房総のむらであるとか物産館、レストラン、また温泉などがあることを知らないかたも多いのではないかと思っております。そのようなことから相乗効果を高めるためにも、それら一帯を一つの観光エリアとしてPRしていきたいと考えております。既に成田市のほうには投げかけてございますので、早く成果を出せるように努めてまいりたいと思います。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 関連のことではありますけれども、若いかたが来る便としては、ほとんどが自家用車で来ているようですけれども、あそこの坂田ヶ池に来る便が成田発で新たなバス便等が一緒に開発できると、こちらの房総のむら経由坂田ヶ池みたいな形の中であそこのルートができるのかなと思いますが、そういったルートについても引き続き検討の一助としていただけたらと思っております。  次の点で、成田市観光協会との定期的な情報交換についてお尋ねします。成田国際空港地域の共同施政ということでお尋ねしますが、成田市の課題と栄町との課題等、相互の話し合いの機会というのはどのようにもてているのか、お尋ねします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 定期的な情報交換につきましては、毎年2回、栄町広域国際観光の検討会というのを実施しております。そこで情報の交換であるとかアドバイスをいただいているという状況でございます。また空港地域につきましては、無料のガイドが同行いたしますトランジット&ステイプログラムに房総のむらのコースを入れていただいたり、またJRバス関東が実施しておりましたバスツアーに組み入れていただいたのは、成田市をはじめといたしまして空港周辺の地域の皆様のご理解のもとに実現したものでございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) いろいろな活動が一つひとつ成果に結びついていることだと思います。  次の質問に移ります。3項目めの北総観光連盟加入についてのお話を伺います。一地域だけではなくて北総地域が今年4月から栄町もこの北総観光連盟に加入しました。成田空港を利用のお客様を栄町単独ではなく北総地域が連携して広域的な事業やPRを展開し、観光客増加を期待するということであります。まず1点目の質問としましては、めぐろう北総の栄町の観光拠点の房総のむらとかコスプレ館、龍角寺、岩屋古墳、長門川、大鷲神社等、栄町が誇る観光拠点がたくさんあると思いますけれども、そういう部分の組入れについての設定計画について、今回のめぐろう北総には難しいかもしれませんけれども、次のときにはぜひとも入れていただきたく思いますけれども、いかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) めぐろう北総、これにつきましては来年度、栄町が入ることで新しく作り直すということを聞いております。まだ事業計画の案の段階ですので、どのようなパンフレットにするのかはこれから検討していくことになろうかと思われますが、先ほどおっしゃられましたように、できるだけ多くの情報を掲載していただけるようにしたいと思っております。
     以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 関連した質問ですけれども、サイクルモードについても同じような意見でございますけれども、イベントの中でサイクリングについては栄町、前に千葉大学の学生からも栄町はサイクリングとしては非常に恵まれた環境であるということがアドバイスがありました。同じように龍角寺古墳群も含めて田園風景、利根川とか長門川の河川風景、またドラゴンカヌー等もサイクリングで来て、一緒にドラゴンカヌーに乗った人たちもおります。そういった企画案の提出についても、ぜひ積極的な展開を働きかけていただきたいと思います。この点について、いかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 現在、作られておりますサイクリングマップについては、距離とかテーマごとに四つのコースが設定されております。栄町は北総大地と雄大な利根川をめぐる周遊コースという中に入れていただけるのではないかというふうに考えております。その中で栄町の魅力をできるだけ入れていただくように努めたいと思います。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 最終ですけれども、外国人目線の各地区の風景画についてありました。この点について1点、住民活動支援センターで栄町の自慢スポット40点というのがよくふれあいプラザの中で展示されています。いろいろな方が北総地域、特に栄町の魅力的なところを写真に撮って、ロビーのテレビで映っております。そういうスポットもぜひ今回の提案の中で連携して参考にしていただけたらと思っています。この点はいかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 先ほど言われました写真については、町のインスタグラムのほうで公開されている写真だと思われますが、町民の方々が撮った風景などが掲載されております。これからになりますが、パンフレットの紙面の構成、どのようになるかわかりませんが、その中にはすばらしい写真もたくさんありますので、参考にはさせていただきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) ぜひひとつ積極的な売り込みを図っていただきたいと思います。  では次の質問に移ります。4項目めの質問です。今年、龍角寺が開基1310年になります。1300年のときには本当に大きな取上げがされまして、当時のニュースをここで見ていたんですけれども、やはり1300年のときは観光協会、地元のかた、行政も含めまして、龍角寺開基1300年記念ということで多くのかたが来られています。記念オープニングセレモニーで280人のかたが来られています。また記念講演につきましても255名、薬師如来坐像の特別拝観について2,200人のかたが見えています。非常に大勢の反響がありまして、これを総括しまして、中にはこの事業の中で地元の中学生等が龍角寺の紙芝居を作ったりして、一緒に活動した事例が出ています。また地元の小学校の歴史学習で龍角寺を取り入れてもらい、成果も発表されています。町の財産、地元の歴史文化は栄町の誇る大きな財産であるということは常々、栄町がいろいろな形の中で触れられていることでもありますので、1300年ではありませんけれども、1310年でも一つの区切りとしてこれからでもできることについては、ぜひこの記念月のときに取り上げていただいたらいいのではないかと思います。この点について、まず1点目お尋ねいたします。先ほど、今年は1310年については特にありませんという答弁ではありましたけれども、その中でできるものの中で、格別というよりもこれからでもできる、こういうことができるよと、ホームページもしかりですけれども、いろいろなかたが栄町が今どういう形で、現在、来ているかたが1310年はどうするんですかということでホームページを見たりしています。私もきのう少し見たんですけれども、見方が悪いのかもしれませんけれども1310年に対するホームページがうまく見つからなかったこともあります。やっぱり龍角寺開基1310年についても、そういう告知をする、知っていただく、町中のかたも含めて多くのかたが栄町の財産として歴史文化に触れるチャンスだと思いますので、まずホームページからでも取り上げていただいたらいいのではないかと思います。この点について、いかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えします。  まず取組ですけれども、町内のウオーキング団体の取組としまして、龍角寺七不思議伝説の地をめぐるウオーキングを現在予定しております。これにつきましてはホームページで公開しているとともに、6月1日号の広報の紙面にも掲載しております。一方で町主体の取組につきましては、8月20日から8月25日まで龍角寺の文字瓦のミニ展示会ということで予定しております。また内容、日時は未定なんですけれども、龍角寺に関する講演会を実施する予定としております。これにつきましては内容が決まり次第、ホームページ及び広報誌等でお知らせしたいというふうに考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 今紹介がありましたけれども、前回のときも七不思議探検には108名のかたが参加されています。そういう企画に町内外から関心を持った方が栄町を訪れて、それがまた栄町のファンに結びついている一つのきっかけになっていると思います。  では関連の質問をいたします。8年前なんですけれども東日本大震災が原因だと思いますけれども、宝仏殿にひびが入っているということを前回質問させていただきました。重要文化財であります薬師如来坐像が安置されているところもひびが入っているということで、次に千葉県に震度6以上の地震がくる確率というのは、全国で一番大きいということを今報道されています。そういうことを考えたときに、できるだけ早い機会に宝物である薬師如来坐像が崩れないようなことの最低でもきちんとしたフォローが必要ではないかと思います。これはお寺の問題だということでは伺いましたけれども、いろいろ補助金等も含めて、これに対する町のお手伝い支援ができるものについては協力してまいりたいというのが前回の答弁でありました。これについて、今計画、こんなことができるのではないかということがありましたらお尋ねいたします。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えします。   宝仏殿の修復につきましては、今のところお寺のほうからは何もご相談等はきておりません。もしそのような相談がございましたら、例えば国の文化庁のほうですとか国の文化財課のほうと協議しまして、できるだけ多くの補助金が獲得できるように働きかけなどをしていきたいと考えております。またそのほかでも、お寺の要望に対しまして町ができることにつきましては、支援していければというふうに思っております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 関連質問させていただきます。ぜひともお寺からのお話がまず始めだとは思いますけれども、いつ地震が起きたときにお宝が崩れる可能性もあるということでもありますので、早目早目の対応をしていただけたらと思っております。  実はご開帳の件なんですけれども、非常に貴重な文化財ということで、前にも奈良のほうに行った際に非常に評判をいただいた。現在も多くのかたが栄町に来られて、ご開帳のときには薬師如来坐像を見ていただいているということを伺いました。この開帳の回数が非常に少ないかなということのご指摘があります。ぜひ年に3回プラス2回位ということですけれども、せっかくの財産でもありますし貴少な財産ということで、昔は国宝であったのが今は重要文化財になっておりますけれども、ぜひ多くの町民のかたに見ていただき、誇りに思っていただけるものではないかと思います。このご開帳の機会については、例えば県民の日とかどらまめの引き渡しなんかも、龍の関係することとか房総の記念のイベントのときとか、できるだけ回数が少しでも増えるような形にご検討してもらったらいいのではと思います。この点はいかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 湯浅企画政策課長。 ○企画政策課長(湯浅 実君) ただいまのご質問にお答えさせていただきます。  現在のご開帳の状況ですけれども、住職とお話し合いによりまして、旅行会社によるツアーなどの際には、住職にその都度、了承を得まして対応しておりますが、定期的なご開帳ということになりますと、住職の承諾が得られていないので行ってはおりません。1310年を機に、お寺のほうが定期的なご開帳を実施するということであれば、町といたしましても情報の発信などは協力していきたいなというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 関連質問です。ぜひとも協力体制ということで力強いお言葉をいただきましたので、よろしくお願いしたいと思います。文化財保護法が改正されて、この中でも指摘されたことなんですけれども、文化財をまちづくりに活かしつつ文化継承の担い手を確保し、地域社会総がかりで取り組んでいくことのできる体制づくりを整備するため、地域における文化財の計画的な保存、活用の促進や、地方文化財保護行政の推進力の強化を図るとあります。非常に貴重な財産が町にあるということでもあります。ぜひこれを活かしていければと思います。  教育長には事前にお話していないんですけれども、1点関連したことでご質問させていただきます。先ほど1300年のときに地元の小学生が中で見学をしていただいて、町の歴史財産に触れたということが紹介されていました。中学生は紙芝居を作ったということがこの中に載っています。ぜひ栄町の学校の授業として歴史文化を大切にする栄町の中で、安食小学校だけが見学に行っているということを伺いました。地元の小学校、中学校のかたにもぜひ安食地区、栄町の伝統文化を知っていただき、誇りに思っていただけるような形で結びつけて拡大していただけたらよろしいのではないかと思いますけれども、教育長のご見解をお尋ねいたします。 ○議長(大野 博君) 藤ケ崎教育長。 ○教育長(藤ケ崎功君) ただいまのご質問にお答えいたします。  ご案内のように、学習指導要領では教育課程の実施主体は各学校となっております。その中で私ども栄町では社会科の地域教材のための副読本としまして、「私たちの栄町」という副読本を町の予算で作ってもらっております。これが平成31年3月15日に完成したばかりのものを今持ってきたんですけれども、この中で議員のご案内のように、残したいもの、伝えたいものというページ、それから古い道具と昔の暮らしというところで房総のむらとか、あるいは岩屋古墳等とかかわりをもっているところです。残したいもの、伝えたいものの中では、龍角寺の仏像という写真入りで国の重要文化財という学習をするようになっております。先ほどお話のあった安食小学校の件ですけれども、私がおりました平成28年度に3年生をもっておりました江邨教諭という大変バイタリティのある教諭が、3年生全体で龍角寺を見学いたしましてご開帳していただいて、それをもとに県の総合的な学習の時間のコンクールに発表しまして、内藤敏也教育長賞をいただいたことがございました。ただ、今年あたりはそれをやっていないということでございまして、先ほど申し上げましたように、学習指導要領によりまして教育課程の実施主体は各学校でございますので、私どもとしましても、毎月行われます校長会議、教頭会議におきまして、開基1310年ということを周知してまいりたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) ぜひとも子どもたちにも誇りを持ってもらえるような形の中で、結びつけていただけたらと思っています。副町長にお話はしていなかったのですが、何と言っても町のトップリーダーのかたの情報発信というのが非常に影響力があると思います。いろいろな機会の中で龍角寺にこだわるたくさんいろいろな自慢はあると思いますけれども、ぜひ副町長のほうからも1310年というのは成田の1080年でも華々しくやりましたけれども、私はこの龍角寺というのは全ての栄町の原点にもなっているものではないかと思いますので、そういったときに、副町長からもぜひPRの一助としてお願いできたらと思いますけれども、いかがでございましょうか。 ○議長(大野 博君) 本橋副町長。 ○副町長(本橋 誠君) 副町長として答弁させていただきます。私も奈良国立を見に行って、非常に皆様方に、周りの方々にPRをしました。全体的にご質問の内容の中で言えることは、栄町にいろいろ財産ございます。観光財産、歴史の財産、そういったものについてできるだけ情報発信をしていくということが重要だと思っています。新しいものを作るというのは、私はもうこれ以上余りやる気がないので、それよりもっと今あるものを大切にして、それを情報発信していきたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) ありがとうございます。  次の項目に入らせていただきます。5項目めのコスプレについて、1点お尋ねします。コスプレの館は前に企画書の中に出ていたことで質問なんですけれども、コスプレの館というのを外国人プレーヤーに2年目にはコスプレ大会をやりたいということもありました。これはすぐにできることではないかとは思いますけれども、外国人に華々しくいろいろなPRをするには、こういうものも必要なのかなと思いました。コスプレ世界大会の開催の予定があるか否やについてお尋ねいたします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) コスプレ世界大会につきましては、開催場所などの問題によって開催には至っておりません。現在のところ開催する予定はございません。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 続きましてコスプレの館についてですけれども、多くのかたが栄町に来てという一番の栄町が元気になるということの中で、70万人のメインターゲットを空港の中のトランジットに設定しました。これは一つの機会としては本当にドル箱に化けるものの一つではないかと思います。この中で、栄町コスプレ振興協議会が平成28年12月に設立ということがありました。コスプレ振興協議会の現在の運営状況について伺います。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 栄町コスプレ振興協議会につきましては、地方創生の交付金を申請する際に事業を推進する主体を組織しなければならないとされていることから、事業を推進するに当たっての関係の深い団体等の代表者をもって設立をいたしました。毎年1回開催しておりまして、前年度の事業報告であるとか当該年度の事業計画をお示しいたしまして、さまざまなご意見をいただいているというところでございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) コスプレの館に関係して最後に質問ですけれども、コスプレの館は県立房総のむらとの連携というのが非常にポイントになると思います。房総のむらとの相乗効果を高めていくということで回答がありました。具体的にはどんな形で取り込めるのか、前からハードルが高いようですけれども相互のいいところをもとにして、房総のむらとコスプレの館が相互に活性化できるようなものをどんどん積極的に房総のむらにも働きかけて垣根をとっていかないと、今のままですとなかなか難しいのかなと。現在の中で1,000人弱ということでもありますので、これが毎年2,800人とか2,000人増やすということでありますと、連携というのが非常にポイントになるのではないかと思います。何かこの点について、計画があったらお願いします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) 来場者の増加を図るためには房総のむらとの連携は欠かせないと思っております。一つの事例といたしましては、昨年の6月にコスプレの振興交付金等を使いまして、タイの観光客を1,000人呼びました。その1,000人が先ほど議員おっしゃられましたタイの観光客が2,000人になったというようなことで、相乗効果があらわれていると思われます。いろいろ連携はあると思いますが、例えば入場料の特典であるとか、相乗効果が期待できるさまざまな連携につきましては、毎月5者会議というのを行っておりますので、その中でどのようなことができるのか、話し合っていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) わかりました。  次の6項目めに移ります。アクセスの関係でどうしても聞いておきたいと、いろいろと厳しい状況等々あるということで、取組にもいろいろ取り組んでいただいているということをお話しされました。その中で1点、成田空港と房総のむらを結ぶ路線バスの運行についてですけれども、やはり栄町の房総のむらに人がたくさん来るためにはアクセス改善がないと、どうしても今、例えば成田駅の西口から来るバスについても先ほど紹介がありましたけれども、なかなか便数が少ないという部分もしかり、まだ一般のかたが外国人が来て、すっと入ってそこを利用できるというところまでいかないのかなと。その中で千葉県と地元県議と調整して観光企画課に働きをかけていきますということがありました。地元県議にもぜひ活躍をしていただいて、大きなタッグを組んで路線の開設についてはご協力いただければと思うんですけれども、その点について何か具体的な取組で進めているものがありましたらお伺いします。 ○議長(大野 博君) 奥野産業課長。 ○産業課長(奥野陽一君) お答えいたします。千葉県では現在、成田空港のさらなる機能強化に伴いまして、昨年3月に成田空港周辺の地域づくりに関する基本プランというのを策定しております。現在はそのプランの実施計画を作成するための実施プランというのを作成中でございます。その中に要望事項といたしまして、町といたしまして成田空港と房総のむらを結ぶ路線バスの運行を入れさせていただいてございます。県議との連携につきましてはそのような状況をご説明した上で、県に働きかけていただけるようにお願いをしてまいりたいと考えます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 大野君。 ○4番(大野信正君) 盛りだくさんの質問を入れたものですから、あと残りの時間では難しいので、9月議会のときに残りはさせていただきたいと思います。  ルートについてはぜひとも空港からの栄町便というのは、今、奥野課長からお話がありましたけれども、実現できるよう期待しておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  ではまた改めまして、以上で私の質問を終わりにいたします。 ○議長(大野 博君) これで、大野信正君の一般質問を終わります。大野君、自席にお戻りください。  ここで、昼食のため、午後1時30分まで休憩といたします。                                午後12時05分 休憩    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――                                午後 1時30分 再開 ○議長(大野 博君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  戸田栄子君の発言を許します。戸田君、質問者席へ移動願います。  〔12番 戸田 栄子君登壇〕 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 12番、日本共産党の戸田栄子でございます。今定例議会におきまして、2項目にわたる一般質問を通告いたしました。  1項目めは学校給食全般についてですが、現在の給食センターが建設されてから約30年の経過をもって、これから建替え計画等がされておりますけれども、その中で学校給食はもちろん教育の大きな柱の一つでありますし、過去の経過を踏まえてこの計画問題についてお伺いいたします。千葉県内はもとより全国的に学校給食の自校方式、各学校ごとに、理想的には各学校にもちろん規模は小さいですが給食施設が作られ、そこで給食事業を行われているという自治体も全国的には数多くあります。そこで今回、建て替えるに当たって、その可能性はどうなのか。教育的見地や地元の農産物等を含めた地域経済活性化の面からも、この自校方式のよさが取り沙汰されていますので、当町においてはその辺についてどのように検討されているのかということが大きなくくりの1点です。まずその大きなくくりでお願いをいたします。  2項目めには職員の働き方改革の問題です。これは過去にも一般質問通告を行っておりますけれども、それから1年数カ月たった現在、この職員の働き方の問題がどのように精査され、現在に至っているのかお尋ねいたします。前回もそうだったんですが、私たち議員は、細かい職員の労働実態についてはなかなか知ることができません。多少事業内容や議案書などの提案により、大変な今事業に取り組んでいるんだなとか国の施策の中で各市町村も今、それを受けて大変だという全体のことをつかみ、地方自治体における職員の労働の大変さを感じているわけですが、とりわけ今回感じましたのはさらに夜遅くまで、前回12月、半年前の質問のときと同じように、夜11時を過ぎても電気が点いております。各課にわたりますけれども、今幼児教育保育の無償化の国の制度を受けての事務事業がたくさん抱えていると思いますけれども、そういうことも含めて、1階の福祉・子ども課の残業時間が大変多いように感じております。とりわけ福祉・子ども課は女性職員も多くいる課でございますので、やはり女性職員の働き方の問題は私たち議会としても温かくこれを見守り、健康状態や家庭の中での働く婦人として、子どもたちを育てる、また高齢者を抱えながら頑張る働く婦人としての権威と体をしっかりと守っていくという立場を私たちも尊重しながら、今回、夜遅くまで連日11時過ぎまで頑張っておられるというのは、何とか私たち議会としても働き方改革の問題をさらに当局にしっかりと問うて改善を求めていくべきではないかと思って質問いたしました。最初にこの2項目について、大くくりではございますが質問をさせていただきますので、最初の答弁をお願いいたします。 ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) ただいまの質問にお答えいたします。  学校給食センターの建替え計画についてですが、栄町では学校給食を始めた当初から給食センター方式を採用しているところから、また近隣市町の状況から、給食センター方式での検討を行っており、自校方式について検討を行っておりません。  次に、県内小中学校にて実施している自校方式の実情についてですが、単独調理場実施校は小中義務教育学校を合わせて568校が実施しています。一方、センター方式は79施設631校で実施しています。近隣市町の状況ですが、成田市、八街市、印西市、白井市、富里市、酒々井町、四街道市、栄町でセンター方式を実施しており、佐倉市の自校方式以外ほとんどがセンター方式となっています。なお、白井市、成田市、四街道市については、一部について自校式を取り入れています。  続いて、教育的、経済的効果についてですが、自校方式についてのメリットは、一つとして給食の温かさ、二つとして子どもたちの給食の味への感想が伝わりやすい、感謝の言葉が届きやすいなどがあります。給食センター方式のメリットは、一つとして管理衛生面の充実、二つとして人的配置、食材の一括購入等の効率的な運営が可能となります。なお、給食の温かさについては、栄町においては配送時間も短いことから、温かい給食の提供が可能となっています。さらに食材の地産地消については、現在も栄町の特産であるどらまめの採用や、栄町産の米を使うなど、地産地消の食材を使用しているところです。なお、センター方式のほうが、整備経費及び運営経費などの財政負担はかなり少ないと言われています。  続いて、通告に基づきまして、まず給食費の未納の状況についてですが、現在、給食費として小学生4,500円、中学生5,100円を毎月徴収しています。平成30年度における現年度分として約6,400万円のうち、約6,300万円が徴収され、約100万円が未納となっています。一方、過年度繰越分は約1,200万円の未納があり、そのうち約66万円を徴収いたしました。  次に、現在どのような解決がなされているのかについてですが、給食費の徴収は口座振替で行っています。口座残高不足の場合、学校と連携して納付通知書を保護者に送付し、期日を指定し指定金融機関にて現金で納付していただくこととなっています。期日を過ぎても納付されない場合は、電話催促及び督促通知を行っています。そして3か月以上の長期未納者に対しては、必要に応じて臨戸徴収を実施することになっています。さらに給食センターにて滞納保護者と面会し、相談をしながら納付につなげています。なお、臨戸徴収に伺った際に経済的に困窮している様子ではないご家庭もあり、不公平が生じないよう納付を求めているところです。また、経済的な困窮家庭に対しては、就学援助を行って給食費の助成を行っています。  次に、問題は子どもへの精神的ストレスになっているのではないかについてですが、児童生徒に渡している納付通知書について、封書に入れ未納に関する通知の内容が児童生徒にわからないよう配慮しています。他市町では収納対策の一環として未納世帯の子どもに対し給食停止等の措置を取っているところもありますが、本町においてはそのような措置は行っていません。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) それでは、2項目めの職員の働き方など勤務態勢と残業手当については私からお答えをいたします。  はじめに、平成30年の12月議会での質問以降、職員の勤務態勢は守られているかについてでございますが、まず一つとして、時間外勤務時間の上限を、ひと月当たり原則として45時間とすること。二つとして、時間外勤務は原則20時までとし、やむを得ず20時以降まで行う場合は所属長が総務課長の承認を得ること。三つとして、勤務時間の割振り変更の活用を促進することについて、平成31年2月に職員に通知をしております。これらについては所属長の責任において、現在、適切な運用が図られているものと考えております。また、公共施設等の清掃業務の民間委託や除草作業等の軽減などについては、現在も継続して対応しております。さらに本年度から、労働基準法の改正により、年間10日以上、年次休暇を付与されている全ての職員が、最低でも年5日以上、年休を確実に取得できるようにする時季指定年休制度が規定され、国においても同様の措置を講じることとされました。これを受け、当町におきましても国との均衡を図り、年次休暇の取得促進を図るために国と同様に取り扱うことといたしました。本制度の運用につきましては4月24日付けで職員に通知し、所属長による年休取得計画書を作成すること及び職員ができるだけ年次休暇を取得するよう所属長は管理することとしており、既に年休取得計画書の作成を行っております。そのほかタイムカードにかわる職員の出勤退勤の管理については、より効果的に行うための方策について検討を進めることとしております。なお、時間外勤務手当の支給につきましては、平成30年12月議会以降においても、時間外勤務等命令簿に記載されている実施時間に基づき適切に支払っております。  続きまして、子育て、家事との両立を求められる女性職員の待遇はどうかについてでございますが、子育てに係る女性職員への制度といたしましては、1点目として地方公務員の育児休業等に関する法律において、職員から請求があった場合は、養育する子が3歳に達する日まで育児休業をすることができます。同様に、小学校に就学する日まで育児短時間勤務をすること又は1日2時間を超えない範囲で勤務しないことができることになっております。  2点目として栄町職員の勤務時間、休暇等に関する条例において、3歳に満たない子を養育する場合で職員より請求があった場合は、災害その他避けることができない臨時の勤務を除き、正規の勤務時間以外の勤務はさせてはならないこととしております。また、小学校に就学する日までの子を養育する場合で、職員より請求があった場合は、公務の運営に支障のある場合を除き、深夜における勤務をさせてはならないこととしております。  3点目といたしまして、栄町職員の勤務時間、休暇等に関する規則において、職員からの申し出により次の場合に特別休暇を取得することができます。一つとして、生理における勤務が著しく困難な場合。二つとして、つわりその他妊娠に伴う障害により勤務をすることが著しく困難な場合。三つとして、妊産婦が母子保健法に基づく保健指導又は健康診断を受ける場合。四つとして、保健所、市町村、病院等が主催する母親学級に参加する場合。五つとして、通勤に利用する交通機関の混雑により、母体又は胎児の健康保持に影響がある場合。六つとして、満3歳に達しない子の育児をする場合。七つとして、出産する場合。八つとして、小学校に就学する日までの子の看護、健康診査、健康診断、予防接種を受ける場合などとなっております。  なお、女性休憩室の利用につきましては、所属長への申し出により適宜利用できることになっております。これらの育児休業や特別休暇等につきましては、実際に取得されていることを確認をしております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 2項目の質問に対して最初の答弁が終わりましたので、学校給食全般についての1項の質問から再質問、再々質問とやらせていただきます。担当課長から現在の県内の学校給食の実施されている実態をご答弁されました。栄町では今の給食センターができる前は、ご承知のように二区という住所、鷲町ですか、昔の保健センター、今障害のある子どもたちのセンターになっていますけれども、そこで長く学校給食が行われていました。そこから現在の布鎌に移ったんですが、そのときに当初町は給食センターも大変お金もかかるし、弁当方式に、各自弁当という案もありました。しかしそれはあくまで案であって、当時、藤江町長はできれば子どもたちに学校給食を続けたい、弁当式にするのは最悪の事態でなければ俺はしないという考え方をもって取り組んでいただきました結果、当時も私は自校方式のよさを力説しながら、この際に栄町も一歩進んで自校方式をという提案をしましたが、結果的には今のセンターができました。給食は廃止することなく、この間約30年間、自治体職員、栄町の役場職員の手で約20年位作られ、今はFI方式、業者に委託した形で進められて完全給食が実施されているということは、私は最高の自校方式ができなかったけれども、給食センターができて温かい、おいしい、安全な給食が子どもたちに提供されているということでほっとしております。これはまさに給食は教育の一環だという、これは文科省もそのように捉えておりますので、そういう意味ではこれをさらに今回の建替えに当たって、この真髄を活かしていただくことを担当課にお願いしながら質問に入らせていただきますが、一番心配なのは基本計画の中でうたわれていますけれども、今現在、布鎌地区にある現行の学校給食センターのこれからの建設計画は、予定としてはどのようになっているのか。まず建設計画からお尋ねします。
    ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) それではただいまの質問にお答えいたします。  現在の施設の老朽化の状況から、できるだけ早い時期に新しい給食センターを稼働していきたいと考えています。大まかな見通しとしましては、今年度中に調査検討委員会を立ち上げ、その後基本計画を策定し、調査等を行って令和3年度に実施計画、令和4年、令和5年の2か年をかけて新施設を建設したいと考えております。決まったスケジュールではございませんが、このような流れで考えているところでございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 大変細かいやりとりになってしまって、時間の関係もあるんであれですが、確認させてください、現行のところに建てるということになれば、またそれを壊して解体してさらに新設して、でき上がり竣工までには月日がかかりますから、その間の給食をどうするのかという心配がありますが、場所の検討とか、その辺はどのように今進んでいるんですか。 ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) 場所については、具体的な場所はまだ決まっておりません。それから現在の場所についてのことなんですけれども、新しい衛生基準に照らしますと、今の場所で今の施設を取り壊さなければ、隣の土地も使って建設しなければ土地が足りない状況にあります。そうしますと、一旦、給食を止めなければそこの土地に建て替えることができない状況にございますので、新しい施設を建て替える際には、現在の布鎌地区の給食センターの跡地には建替えができないのではないかと考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 要するに、町の担当課だけではなくて町長を含めた計画だと思いますが、それは現行のところにやるということですか。それとも全然違う用地を考えているということですか。それは学校給食の提供との関係もあるということで大変前向きだとは思いますけれども、その辺の結論はまだ出ていないのですか。 ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) 現在の土地に建て替えることは難しいのではないかというふうに考えております。給食を継続して提供しながら建替えを実施に移すためには、他の場所に用地を確保しなければならないというふうに考えております。  以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) いずれにしても建替えを検討されて、これからそういうプロジェクトなり学校関係、教育関係に携わるメンバーで委員会を立ち上げたりして、綿密な計画を立てられるんだと期待しておりますけれども、いずれにしても学校給食は自校方式は難しい、実施している市町村もあるけれども栄町では難しいということで、センター方式で子どもたちにまたおいしい安全な学校給食を提供する、できるんだということで計画を立てておられることでこの質問は閉じますけれども。最後に今、千葉県学校給食会、千葉県だけではなくて全国的に学校給食に輸入食品が入ってきているということで、千葉県も例外ではないんです。実施している各市町村の食材、例えばジャガイモ、タマネギとか麺類とか、中華麺、パスタ、そういう麺類とか日本でとれるようなタマネギ、カボチャなど、えっと思うようなものが食材として、千葉県のデータしかありませんけれども使われているということに大変びっくりしてショックを受けたんですが、これは教育委員会として、この点についてご存じでしょうか。例えば一番多いのは鎌ケ谷市はものすごい品目で30品目位あって、栄町はこのデータではジャガイモだけだったんですが、これから輸入自由化、いろいろとこういう方面の学校給食に外国農産物を入れるようなシステム作りだとか、その辺の体制というのは教育委員会としては現時点ではどのような情報を得られておりますか。教えていただきたいと思います。 ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) 食材の内訳については具体的なところ、今ここでは資料をお示しすることができないので具体的にはお答えできません。申しわけございません。ただ、栄町の給食センターにおいては、先ほど、どらまめとお米を紹介しましたけれども、そのほかに地産地消の方針でJA西印旙の担当者のかたが給食センターに実際に作っていらっしゃる農家のかたを紹介していただいたりして、小松菜とかねぎとか白菜、そういったものを直接、農家から納入していただいているような実態がございますので、趣旨としては地域のものが使えるときには地域のものを使って給食に提供していくという方針で、今給食を提供しているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 学校教育課長から答弁いただいて、子どもたちの口に入る食品関係にも大変気を使っておられる姿勢を伺えて安心いたしましたし、ただ先ほども申し上げましたように、栄町はよかったなと、例えば九十九里町とか芝山町、横芝光町、一宮町あたり、その辺も1品目か2品目なんですが、びっくりしたのは同じブロックといえば隣のブロックですけれども、鎌ケ谷市では20品目位、こんなものまでというものが輸入野菜として学校給食に出ているという事実を、私たちは当然、農薬数だとか内容についてはきちんと調査はしているんでしょうけれども、自治体によっては25品目位、何でこんなものまでというようなものが使われていた、これからも使われるであろうということを懸念して、私は学校給食の食材のことについて、きちんと議会でもお願いしておきたいということで今回質問の一端にもなったんですけれども、多分データとしては各市町村の学校給食センターなり教育委員会から県のほうにきちんと調べた結果、私たちの町ではこれを使っていますというデータだそうですから、本当にショックを受けたということでただいま申し上げさせていただきました。今後もこういう食材についてもしっかりと関係当局も子どもたちのために身体に与える影響とか栄養学の点からも、きちんとこれから見届けていただきたいことを付け加えさせていただきます。  それでは学校給食についてもう一点、給食費の納入についてはこれまで決算委員会、予算委員会等でも、ほかの議員からもかなり質問されていました。納入率を上げることも学校給食を続ける大切な財源ですので当然だと思いますけれども、一つ、なぜ給食費の問題についての納入についてお尋ねしたかと言いますと、口座振替でだめだった場合、どうしても払ってもらえなかった場合に家庭訪問をしていると思います。これは栄町の子どもがそうだったということではなくて、ほかの自治体の例として、給食費滞納のために関係職員が自宅に給食費を払ってくださいと訪問しました。そこにちょうど子どもが学校から帰ってきて、小学生だったと。大人のやりとりを自分の母親と職員のやりとりを聞いていて、僕の学校給食のお金は、お母さん、払ってくれていなかったんだとすごく心が痛んで、給食を食べるとき、今月の給食費はちゃんと払ってくれたのかなと思いながら、その会話を聞いてしまってからショックを受けて食べることに対する一番基本的な育ち盛りの子どもの心を苦しめてしまっている例があるということで、私はこの栄町で具体的にどうのということではありませんけれども、関連的には当然滞納整理で家庭訪問ということがあった場合に、これは多分あると思います、栄町でも。子どもへの配慮、子どもが下校して家にいるようなときにはそういうリアルな対応はしてほしくないと思いますが、そういう例はこれまでにありましたでしょうか。 ○議長(大野 博君) 大野学校教育課長。 ○学校教育課長(大野真裕君) 給食センターの職員が臨戸徴収を行っておりますが、現在までのところ、子どもが家庭にいて、そういったような声を耳にして子どもが傷ついたというような報告は上がっておりません。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) それでは1項目めの質問は終わりますが、2項目めの職員の働き方の問題、第1回目の答弁をいただきましたが、過去に私はこの働き方、国も各地方自治体も働く方が元気で生き生きと仕事に打ち込めるような、地域に貢献できるような社会にしっかりとその働き方が反映されるような条件づくりということを国を挙げて取り組んでいます。そういう中で、今現状として栄町、何回かこれまで一般質問させていただきましたが、昨今、国の制度の改正、子どもの保育、幼児教育の無償化、福祉・子ども課においては期限付きで大変大きな調査や任務が今降りかかっていると思います。そのほか選挙のときには選挙管理委員会に関する業務や、国や県からの補助金をいただく事業等については、企画政策課や総務課、全ての課で大変な事業量がそこで生まれるわけです。そういう点では職員の皆さんもこれを消化するために大変は無理をされていると思います。そこでお尋ねしますが、今実態として一番大変な課の中で、当然5時定刻までの仕事時間ではなかなか業務が終了しません。町長が不在でございますので副町長はじめ財政課ですか、総務課長ですか、総務課ですか、今一番問題となっている職員の働き方で、改善をしなければと思うような担当がありましたらお聞かせください。  〇議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) 今の質問を申しわけないですが、もう一度お願いします。改善しなければならない課があるかということでしょうか。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 一番初めに申し上げましたが、夜11時を過ぎてもまだ役場の1階はじめ3階、各課がついているんです。夜11時です。普通、5時半に終わったとしたら8時頃までが、最高でも9時、10時、それが11時近くなってもこうこうとついている。今申し上げました福祉・子ども課においては、国からの制度改正による事業が大変な負担となっているのではないかと。聞き方が悪かったら申しわけないのですが、今6月ですから5月は無理でしょうから、4月等における各課の時間外、残業時間の調査はどのようにされているか教えてください。  〇議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) 時間外勤務時間の調査ということで改めてやっているわけではございませんけれども、当然のごとく所属課のほうで実際に勤務した時間の記載した時間外勤務等命令簿というものが総務課のほうには上がってまいります。それをもとに、どれだけ時間外をやっているかということが我々のほうで集計をさせていただくわけですので、調査ということではなく必然的にこれは毎月確認できるような状況になっています。  どの課が多いのかということかもしれませんけれども、今年4月につきましては選挙がございましたので、一概に一般の事務の中でこの課がどうのという話にはならないかとは思いますが、当然のごとく選挙がありましたので一番多いのは総務課です。その次に多いとなれば、ちょっと確認させていただきますと福祉・子ども課です。それから住民課というような順序になります。1人当たりとなりますと、例えば福祉・子ども課を例にとられておりましたので、それを参考までに申し上げますと、一般事務で4月の勤務実態が90時間となっています。それを12人の職員でやっておりますので、単純に割りかえすと1人当たり7時間から8時間かなというところでございます。ただ、職員の中でどの職員が突出して多いとか少ないとかというものについては、申しわけございません、この場では判断できませんのでよろしくお願いいたします。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 具体的にお答えいただいたんですけど、当然選挙がありましたから、選挙管理委員会の担当課は大変だったと思いますが、今、福祉・子ども課で90時間の残業の申請があったので、それを何人かでやっているから例えば7、8人ですか、そうすると90時間を7人で割って、では1人当たり10時間ぐらいという計算ですか。12人、失礼。では90時間働いた、1か月ですからね。だから1日にしたら5時半終わってから10時頃までついていて、それを日曜日や土曜日は出ないで平日5日間出て、例えば90時間ぐらいなりますよね。8時、9時まで11時頃までついているときがありますから。それを今の担当課長は90時間1か月で残業した、それもその課で7人から8人いるから、それを7人で割ったら1人当たり十何時間だという計算が、12人いたら月にですよ、1か月に90時間、だから1か月で言っているんですよ、毎日じゃない。1か月に例えばAさんが90時間働いた、今これ一番わかりやすいのは4月頃かなと思うんですよ。5月はまだ出てない。90時間Aさんが働いた。それで、そのときにAさんだけでなくてBさんとCさんと男性のA´さんがいた。4人で4月長時間労働で国からの降りてきた事務処理をやったと、そしたら1人は、それは4人やったから4で割る計算ではなくて、1人90時間ですから、4人だったら。だって何人も仕事したら。ちょっと待ってください。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) 先ほど私申し上げましたのは、福祉・子ども課で90時間です。12人の職員が時間外勤務をしたという登録でこちらに申請が上がってきていますので、割りかえすと月当たり1人平均7時間だということを申し上げたんです。ですから、福祉・子ども課の12人の職員で90時間の時間外勤務をしましたという申告が上がってきているということです。ただ、12人の中で例えばですけども、お一人は1時間しかやってないかたもいれば、多い人は20時間、30時間やった人もいるかもしれませんが、そこまでは今このデータではわからないということでございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 何か大変、私も言い方が悪かったんです。当然、では具体的にはA課で一番わかりやすいのは4月と申し上げました、4月にどうしても国からの降りてきた事務処理が大変で、3人か4人残業しました。それ1人当たり90時間ぐらいになるんじゃないですか。だって5時半から9時近く。1か月ですよ。だから、1人は90時間、もう一人もいたら2人で180時間ですよ。それは勤務命令でしょ。実際に働いた時間を言っているんですよ。それは課で残業の枠があって、これだけ。何か変じゃないですか、実際に働いた時間を。 ○議長(大野 博君) 本橋副町長。 ○副町長(本橋 誠君) 戸田さんのおっしゃることも一部わかるんです。というのは、要するに今、一番職員の勤務時間の適正化又は働き方改革やるには、職員の人たちがきちんと申告してもらわないと、それが大前提なんです。だからそれをきちんと申告してもらって、その後この業務が非常に業務量が多いから、ではどうしましょうか。例えば日々雇用でできる仕事はないのか。昼間相談なんかがあって、どうしても夜、例えば国庫補助の実績報告をしなければいけないのか、そういったものが今、戸田議員もおっしゃっているような形で職員の働き方改革になってくるわけです。  ですから、まずは職員の意識を改革していって、申告してもらわなければいけないわけです。だから、時間外の予算を気にしたり、1人だけその時間外で多いと周りに変なふうに思われちゃうとか、そういった感覚をなくしていく、それが重要なことだと思っているんですね。それには、やっぱりそれぞれの課長もきちんと申告しろよということで徹底していかないと、この問題解決にはならないと考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 副町長のおっしゃるのがもっともそのとおりで、まともだと思います。  しかし、副町長、現実にはやっぱり予算の問題とかいろいろあると思いますよ。それは地方自治体でも民間会社でも。でも、一応は残業の枠というのがあって、それが例えば100なら100のラインを超えて200にも300にもなる場合もありますが、それを抑えるために1人当たりの実際の残業、仕事をしているし別に残業手当をいただくために残っているわけじゃなくて、仕事があって帰りたいけども帰れないで仕事をしている職員が、本来なら正直に何月何日何時から何時まで残業と全部出すべきですよね。でも、各課によってこれは枠があって、何課は今月何十時間、それがあるために実際の勤務時間の実態とは違うことがあるんではないんですか。だから、時間外手当もではそのとおりしっかりと1か月分、本人いや、実際の仕事をした時間帯で支払われているんですか。 ○議長(大野 博君) 本橋副町長。 ○副町長(本橋 誠君) 1か月ごとの割当ては各課ございません。まずはですね。  ですから、先ほど言っているようにそういうことを考えてしまうと、実際のどういうふうに働いているかがわからないわけです。ですから、そういった申告があれば当然ながらそれは地方自治法なり公務員法で時間外を申告されれば、それをまた勤務命令を課長がすれば、払わないとここで大変なことになってしまって、ちゃんとした労働の対価として払うべきだと思っています。ですから、もしそういうことがあれば、補正なりそういう形でやっていくしかないと思っています。それをやらなかったら、これは民間でもそうですし、特に官公署の場合は、そういったものをきちんとやらないといけないと思っていますので、まずは職員がそういう意識を改革してもらわないと。自分だけそんなにいっぱい時間外やっちゃっていいのかみたいな感覚で、申告してもらうことがまずは大事だと、そういった土壌作りをしていくとていうのが大事だと思っています。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 私は副町長がおっしゃるのは基本的にそのとおりだと思っていますから、私も議会議員として当然、民間であろうと地方自治体であろうと、いわゆる公務員であろうと、それは働いただけの時間当然だと思うんです。  しかし、これは栄町ということではないから、町の課長に対する。それというのも、これ今全県的に全国的に、地方公務員やそういう公務員に対する一つの枠組みにはめた、実際に残業した定刻の時間を過ぎて働いた時間、何月は何十時間働いたけど実際にそれだけが出ていないところが、これは栄町だけではありませんよ。実際には栄町が悪いというか、だけを責めているのではなくて、実際どこでも問題になっているんです。  ですけど、基本的には実際に残業稼ぎに働いているわけではなく、どうしてもこれを今月中にいついつまでに提出しなければならない、そういう場合にはもう何時になるとやらなければならなくてやった場合、では100%これまで、それでは今4月と特定しましたけども払われているんですか。例えばA課のA職員が80時間働いたら80時間4月に全額どの課もやった課全て出しているんでしょうか。それを教えてください。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) 先ほど来申し上げておりますように、時間外勤務等命令簿には開始した時刻と終わりにした時刻を記載したものが総務課に送致されてきます。その時間を我々のほうで算出して単価を掛けたものが時間外勤務手当として職員に支給されます。ですので、実際にどこまでやったかと申告制でやっていますので、先ほど副町長が申し上げましたように、申告を10時までやったら10時という申告をしてくれば、当然、我々はそういう時間を算出するわけで、我々のところであなたは5時間しかやってないよと切っているようなことはないわけです。予算も切ってはいません。  ただ、前年度並みの当初予算ですから当然配当はさせていただきます。ただ、不足が生じた。あるいは、今回も補正予算で出させていただいていますけれども、新たな事業が起きた、そういった場合には、今回は時間外勤務手当を百六十数万プラス増額補正かけさせていただいています。そういうふうに我々はしているということです。  なので、副町長が申し上げましたように、正式な正しい申告をしていただけるような環境を作っていきたいというふうに思っているということでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 大変、総務課長の答弁はごもっともで、わかりやすくて当然だと思いますので安心いたしました。  そこで、今私が申し上げました国の制度による事務量が大変、現時点で大変な職員の負担となっている福祉・子ども課長にお尋ねします。  今、大変夜遅くまでこれほかの企画政策課とかもあるんですが、たまたま国の制度との関係で福祉・子ども課長に聞きたいんですが、実際にはとりわけ女子職員の多い課です、もいる課ですから、女性の職員が遅くまでやっていることが様子がうかがえます。先ほど当初にも申し上げましたが、とりわけまた帰ってから主婦業また母親業という仕事もありますし、そういう中で夜10時、11時までの残業が連日続くということは、やはり体も壊しますし、それでなくても長期欠席者、病休のかたが増えている中で、その条件をさらに引き上げていくことになりますので、私は大変憂いております。  そこで、では実際には夜11時頃まで電気が点いてやっている女性職員がいる中で、残業時間は枠の中で書いているのか、それとも実際本当にその時間早く、では7時頃までしか残業してないのか、それとも枠があって、担当課としてはこれだけの枠の中でおさめなきゃならないというような、そういうくくりがあるのかどうかを確認させてください。 ○議長(大野 博君) 湯原福祉・子ども課長。 ○福祉・子ども課長(湯原国夫君) ただいまのご質問ですけれども、枠につきましては、先ほど総務課長の答弁したとおり、月の枠とかそういうものはございません。枠はございません。その中で、先ほど戸田議員のほうからありましたけれども、当課におきましても年度末から5月中旬頃までなんですけども、特に新年度の保育所への入所の関係事務とか、あるいはその年度末の会計処理、さらには国、県への補助金の申請、先ほど無償化等の事務も絡んできますけれども、そういったその事務によりまして年度末から年度当初の事務処理が多くなったということで、女子職員も残っていたのは事実でございます。  それで、その時間外のことでございますが、先ほど総務課長からもありましたけれども、申告、やった時間を本人が申告して時間外勤務等命令簿に書いてきますので、それを私が見てそのまま総務課に上げて時間外を支給していると。枠の中で動いているわけではありません。申告に基づいて時間外を支出していることでございます。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) それは当然そういう答弁は当たり前ですよね。申告して。でも申告と実際、申告というのは、だから何でしょう、各課で配分があるんではないんですか。もうこれの時間内でやってくれと。これ以上はもうサービス残業というか、強いて言えばそういう形にもっていかざるを得ないのか。それとも実際にはだって11時まででこの時間、これだけの残業時間で済むわけないですよ。では、何で11時頃までこうこうと、どの課も電気が点いているんですか。とりわけ1階の福祉・子ども課ではそんなに11時近くまで職員は残業しなければならないほど仕事が終わらないし、それに対する残業手当は、例えばそれ計算したら、私積算したんですが、土日はやらないとして90時間ぐらいいっているんではないですかね。5時半から10時50分頃までやったら、連日。それが残業手当として、それが出てないということになれば後で出るんですか、では、それは。最終的には仮の手当で最終調整がされるのかどうか。実際払われていませんから。確認していますから。ちょっとその辺を。いや、これから、一時的にそうであっても、将来きちんとそれは精査してなるというならわかるんです。ただ、名目上やってないことにするというのは、これは困るんです。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) 先ほど来申し上げておりますように、申告がいただけない以上、我々は判断しかねます。なので、先ほど来申し上げておりますように、そういうことであるならば、申告をきちっとするようにしていただきたいと。そうすれば、その申告に沿って我々は支払いをさせていただくというように考えています。よろしくお願いします。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 大変、町の副町長はじめ、総務課長の当たり前の、本当に真っ当なご答弁いただきまして、ありがとうございます。  当然そうでございますので、ただ、皆さん何て言うんでしょう、予算というものがあったり、枠組み、この課は年間の予定でこうだという枠組み、当然これは地方自治体だけじゃなくて、これ民間でもあると思いますので。しかし、それを上回る事態が発生したり、事務量が当初でこれだけの予算だという場合には、あると思うんです。  では、今何度も答弁いただきましたが、実際にその月に残業したということがちゃんと明記されていれば、その残業部分は100%支払われるということの確認でよろしいんですね。それが一つです。  それと、やはりこれは、どうしてこういうことになるかというと、実際に帰った時間と、退社した時間と、申請書に書く時間とずれがあるからですよ。10時半までやっても、8時と書かなければならない、そこに枠があるんではないんですか、その課の残業時間の制約とか。だから、それはもう全部真実に基づいて、事実に基づいて入社いわゆる来た時刻と帰った時刻が誰が見ても明らかであるようなシステムを作らない限り、今後、例の電通の高橋まつりさんですか、数年前にありました。もうあのかたはもっともっとひどい夜明け近くまで、ほのぼのと夜が明けて朝日が上る直前まで仕事していたという、もう考えられないようなそういう過重労働の中で過労自殺されました。  それで今、栄町でも、身体に大変な心と体に負担を強いるような疾病で、長期欠席者が前回の質問のときは9人いたということで、これはさらに今は増えていると思います。そういう中で、本当に私たちは町の予算とかそういうのもわかりますけれども、実際に働いているかたが病に倒れないように、そしてしっかりと家庭も築いて、地方自治体の職員として元気に頑張っていっていただけるような、そういう職場作りのためにも、私たち議会はきちんと目を通していかなければならないと思いますので、ぜひそれはこれだけだったからいくら払って決して申告どおりだと。申告自体が大変制約を受けて、実際に働いた時間よりもどうしても枠があって申告できないのではないでしょうか。ですが、それがないということですから、これからは100%働いた時間は今後は保証されていくということで、確認をさせていただきました。  それと最後に、失礼。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。 ○参事兼総務課長(古川正彦君) ただいま戸田議員も申されまして、私も職員には健康でいていただきたい。当然でございます。  それで、昨年の長期休養者ですか、これは女性特有の症状も含めた長期休暇者が昨年は19名です。ただ、そのうちの14名が全て復職しておりまして、今年度については、昨年から引き続いて育児休業ですとかそういったとっている者が5名。そのほか新たにそういうようなことで休暇をとっている者はおりません。ですので、今、昨年度から引き続いて育児休業等をとっている職員がいて、増えてはいないということです。  それで、枠ということについてはもう何度も言っても申しわけないので、しょうがないので、ただ我々も申告していただけるような環境を作っていくということについては、この場でもう私は答弁していますので、そういうふうにさせていただきますし、正式なそういう申告があればお支払いをさせていただくと、不足すれば先ほど申し上げましたように補正という対応があるということです。  以上です。 ○議長(大野 博君) 戸田君。 ○12番(戸田栄子君) 済みません、残り1分ですので。  大変私も今、本当に社会事情の変化、いろんな対応、とりわけ子どもを取り巻く問題やひきこもり問題など多様化する中で、とりわけ自治体に働く皆さん、またトップ、管理者の皆さんにとっては大変な時代だと思っています。ですから、そういう中で、本当にここでは栄町住民の幸せのために、利益を守るために頑張っておられる管理者はじめ職員の皆さんが元気でこの町を守り、我々の老後や子どもたちの未来をしっかりと守っていただけるような、栄町役場、地方自治体であってほしい、そう頑張って今皆さん働いておられるんで、ますますこの力を大きく発揮できるようなそんな自治体であってほしいと心から願っています。  それで、これは栄町だけではなくて、今、千葉県全体でこういう財政難、それから残業、過重による身体の障害などありますので、ぜひともこれからも皆さんにお力添え頑張っていただきたいと思います。  ありがとうございます。 ○議長(大野 博君) これで、戸田栄子君の一般質問を終わります。戸田君、自席にお戻りください。  ここで、10分間の休憩とし、2時40分より再開します。                                午後 2時30分 休憩    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――                                午後 2時40分 再開 ○議長(大野 博君) 休憩前に引き続き会議を開きます。  岡本雅道君の発言を許します。岡本君、質問者席へ移動願います。岡本君。  〔1番 岡本 雅道君登壇〕 ○1番(岡本雅道君) 1番議員の岡本雅道でございます。  通告に従いまして、二つの項目についてお尋ねします。
     1点目の消防の広域化については、今日の県議会で瀧田議員もこのテーマで一般質問10時からされているということで、本当は私も聞きに行きたかったんですが同じ議会ということで、残念ながら後で確認したいと思っております。  消防は、町民の生命、身体及び財産を守るという行政の中で最も重要な使命を担っていますが、小規模な消防本部においては出動態勢、保有する消防車両、専門要員の確保などに限界がある上、財政面での厳しさがあることなどから、消防体制としては必ずしも十分な状況にありません。栄町もこれに該当するのではないかというふうに思っております。  千葉県が、本年3月に策定した千葉県消防広域化推進計画におきまして、栄町は早期に広域化に取り組む必要がある原則指定というタイトルのついた、特定小規模消防本部に位置付けられました。こうした状況、並びにこれまでの経緯も踏まえまして、消防の広域化に関する今後の対応についてお尋ねしたいと思います。  二つ目は、立地適正化計画についてです。ご承知のように、我が国の人口は、2008年をピークにその後は減少の一途をたどっており、こうした人口減少問題は国全体に大きな影響を与えており、市町村にとっても行政運営上の大きな課題になっております。  2014年2月に、国は都市再生特別措置法等の一部を改正する法律案を閣議決定しまして、立地適正化計画制度によって市町村が行うコンパクトなまちづくりを支援することになりました。本年3月時点でこの立地適正化計画は全国468の市町村が具体的な取組を行っており、我が栄町も今年から取り組むことになりました。つきましては、立地適正化計画について、立地適正化計画の位置付け、立地適正化計画に記載すべき内容についてお尋ねします。  以上、消防の広域化と立地適正化計画の二つについて、ご答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) 1項目めの消防の広域化についてのご質問にお答えいたします。  初めに、これまでの消防広域化に係る主な経緯についてお答えいたします。  消防の広域化は、当初、成田市と広域化の協議を行っていましたが、平成27年8月5日に成田市から、広域化には検討に時間がかかるとの回答がありました。町では消防の広域化は喫緊の課題であることから、平成28年1月に印西地区消防組合管理者宛てに文書を提出しました。その結果、平成28年6月1日に第1回消防広域化関係市町長会議が開催され、任意の「印西地区消防組合及び栄町消防広域化協議会」の設置が決定しました。そして、平成28年8月23日に第1回印西地区消防組合及び栄町消防広域化協議会が開催され、消防広域化に係る協議を開始し、平成29年3月までに5回の広域化協議会を開催いたしました。その後、第4回広域化協議会において広域化の方式を事務委託方式に決定しましたが、平成29年3月13日の第5回広域化協議会において、印西市長から「協議会委員を辞職したい」、併せて「消防広域化する意思はない」という発言があり、消防の広域化には至りませんでした。  そのため、千葉県に対して、従来から小規模消防の解消は県の防災行政の重要な施策であるので、県が先頭に立って自治体間の仲介、合意形成等、消防の広域化の推進を積極的に図るよう、平成29年4月以降も数回にわたって要望してまいりました。  一方、国では平成30年4月1日に市町村の消防の広域化の基本指針が改正され、消防の広域化推進期限が令和6年4月1日まで延長されました。これを受けて県では、平成31年3月に新たに「千葉県消防広域化推進計画」を策定しました。なお、国の指針では小さい消防本部を広域化対象市町村に指定しており、県計画においても栄町は優先して広域化を進める特定小規模消防本部に指定されております。  次に、今後の対応についてですが、県に対し「県が計画を策定したのだから、この計画が実現できるよう従来に増して地域をまとめる努力をしてほしい」と強く要望していきたいと考えています。具体的には、地元選出の県会議のお力を借りるなど、隣接する市及び消防本部と個別に具体的協議を開始するために、千葉県が主体となって自治体間の仲介、合意形成等、消防の広域化を積極的に推進するよう、そして早期に広域化が実現できるよう、強く訴えていきたいと考えています。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) 私のほうから、立地適正化計画についての、まず位置付けについてお答えいたします。  現在、国が進めている「コンパクトシティ+ネットワーク」は、鉄道駅から半径1キロメートル以内又はバス停留所から半径500メートル以内の市街化区域で、町の特性を活かした個性あふれる事業を行うことにより、駅周辺への人の集積及び商業の集積を行うこととされております。  そこで、町では地域の活性化を図る目的で、今年度から令和5年度までの都市再生整備計画を作成し、事業を進めているところでございます。立地適正化計画は都市再生整備計画の上位計画に当たり、駅周辺だけではなく市街化区域全域を網羅し、都市機能施設の誘導等を計画するものでございます。また、この計画を作成することにより、都市再生整備計画に書かれている事業の採択率を上げるとともに国費率を上げるなど、町にとって有利な計画になると考えております。また、立地適正化債を利用することにより、町の一般財源の歳出を抑えられると考えております。なお、町としては計画内容が従前に比べ緩和されてきたことから、今年度から策定することにしたものです。  2番目の、記載すべき内容についてお答えいたします。  国土交通省では、立地適正化計画で定める事項というものを示しており、都市機能誘導区域と居住誘導区域、昨年、追加されたのが都市のスポンジ化対策の全部で3項目になります。  2014年6月に都市再生特別措置法の一部改正を行った当時は、都市機能誘導区域と居住誘導区域の両方が定める事項になっておりました。栄町では、昭和50年代から60年代にかけて民間開発による5団地に居住が誘導されており、居住誘導区域の設定が困難であることから、今まで本計画の策定を行ってきませんでした。  昨年11月に国土交通省の本省から栄町に直接、説明があり、立地適正化計画について具体的な協議を行い町の実情を説明したところ、都市のスポンジ化対策については必須項目となっておりますが、都市機能誘導区域を記載すれば居住誘導区域については記載がなくても構わないとの協議結果となりました。これを受けて、令和元年に立地適正化計画を策定することといたしました。なお、栄町では町の約1割が市街化区域となっており既にコンパクト化されておりますので、本計画では衛星都市とのネットワークの強化を軸として記載しようと考えております。一方で、駅周辺に都市機能誘導区域を定め、都市機能施設を将来に向けて誘導していくことを記載できればと考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) ご答弁ありがとうございました。  それでは、消防の広域化から再質問させていただきます。  初めに、県の取組姿勢についてお伺いします。  県の広域化計画を見ると、市町村の主体的な取組により達成されるべきものとしておりまして、県として積極的に支援していきますというふうに記載されております。あくまで支援としか言っておりません。公式の計画を読む限り、県の立場としては先頭に立つというよりは一歩下がったものという印象であり、結局、今回も県は何もしてくれないのかなというふうな私は印象を持っておりました。  ところが、ただいまのご答弁では県が主体となって自治体間の仲介、合意形成等を積極的に推進していただくというふうになっております。まるで、県が主体となって積極的に推進していただけるものと確信しておられるような印象すら持ったのですが、その根拠をお聞かせください。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  国における市町村の消防の広域化に関する基本指針の一部改正の解説におきましては、都道府県消防広域化計画の再策定に当たって、都道府県がリーダーシップを発揮し、消防本部、市町村等と緊密に連携した上で再作成するとされています。また、栄町と印西地区消防組合との消防広域化に至らなかった経緯からも、広域化に向けて県がもう一歩、踏み込んでもらわないと、市町村間のみの取組だけでは広域化は進まないと考えています。そのため、新たに千葉県において策定した広域化推進計画に基づき、消防広域化を積極的に推進するよう千葉県に申し入れたところ、県においても前向きな対応を行い始めているところでございます。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 消防長が言われるとおり、市町村間のみの取組だけでは前回失敗したように広域化はなかなか進まないということは、そのとおりだと思います。一方で、前向きな対応を行い始めているというご説明は、何かちょっと奥歯に物が挟まったような言い方なんですけども、町の申し入れに対しそう感じさせるもの、これまでと違う何かがあったものというふうに思われます。あえて曖昧な表現をされたのでしょうから、その具体的な内容については問いただすことはこの場では控えておきたいと思います。  次に移ります。 ○議長(大野 博君) 本橋副町長。 ○副町長(本橋 誠君) 岡本議員には申しわけないんですけれども、逆に今日、私ちょっと瀧田県議の一般質問の内容、担当から走り書きでメモをもらったんですけれども、知事答弁になりました、一般質問の中で、瀧田県議の。それで、メモで正確ではないかもしれませんけれども、知事から栄町消防本部は特定小規模消防本部に該当していることから、県としては広域化に最優先で取り組んでいくべきものと考えています、というふうな答弁を、瀧田県議が引き出していただいております。  それから、担当部長からも、県としても市町村の財政事情などを踏まえ他県の事例なども参考にしながら、消防広域化の実現に向けた広域的な支援策について検討してまいりますということで、これ財政支援のことで瀧田議員が質問したところでそういうふうに答えております。  前回とすごい格段の県の取組具合になっておりますので、本当に瀧田県議、一般質問していただいて、今日、一般質問の初日だったので、初日のトップバッターでそういうふうに質問していただいたんで、本当に少しずつ一歩ずつ、前に進んでいるのかと考えております。  済みません。変なとこで手を挙げてしまって、申しわけございません。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 本橋副町長から、副町長ではないか、職務代理から非常に嬉しいお知らせをいただきまして、ありがとうございました。  県の新たな推進計画によりますと、広域化協議を検討する地域として、パターン1、隣接地なんですが、もう一つは、パターン2、印旛郡市が示されています。栄町としては、どちらをお考えでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  一般論といたしましては、消防本部の規模が大きいほど災害対応能力が強化され、組織管理、財政運営等の観点からも望ましいとされ、管轄人口30万以上の規模を一つの目標とされています。一方、いつ起こるかわからない大規模災害のことを考えると、早急に広域化する必要があるとも考えています。パターン2で示されました、印旛郡市での組合せにつきましては、実際の広域化を実現するのにはかなりの時間と調整が必要となるものと考えております。栄町といたしましては、以前から消防の広域化につきましては成田市及び印西地区消防組合と検討及び協議を行ってまいりました。そのため、まずは広域化を検討する地域としては、パターン1で示されました隣接地での検討を考えています。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 消防長おっしゃったように、いつ起こるかわからない大規模災害のことを考えると、というそういう認識が非常に大事だと思います。そして、より早く広域化が実現できるパターン1の選択は納得がいくものであり、逆に言えばそれしかないのではないかというふうに思います。  さて、隣接地となると二つの選択肢があるわけなんですが、印西市すなわち印西地区消防組合と成田市が隣接地になるわけですが、広域化を申し入れる対象として各々のメリット、デメリットをどのようにお考えでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  広域化を申し入れるためのメリットといたしましては、印西地区消防組合との広域化については、既に事務委託方式や総務、予防及び警防の各部門において、広域化後の体制に係るシミュレーションができている状況であることがメリットであると考えています。また、デメリットといたしましては、印西市については消防の広域化協議のテーブルに乗っていただけるかどうかであると考えています。  成田市につきましては、広域化には検討に時間がかかるとの回答もあり、広域化に当たって時間と労力が必要となることがデメリットであると考えています。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 簡単に言いますと、印西地区消防組合とはかなり検討が進んでいるのに、成田市とは一からやらなくてはいけないと、そういう状況。一方、印西地区消防組合は前回あったように、突然市長から協議会から脱退するような話があって、余りいい関係ではないというのがデメリットの一つというふうに思っております。  今述べられた両者の特質を踏まえまして、広域化協議の申し入れは今後どのように進めるおつもりでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  当初、県計画に基づき、成田市と印西地区消防組合へは広域化の協議を申し入れたいと考えておりました。一方、県からは、県が間に入るから、まずは印西地区消防組合との広域化の協議を進めてみてはとのご助言がありました。さらに、一つとして、印西地区消防組合との広域化については、既に協議会まで設置し具体的な検討が進んでいたこと、二つとして、平成31年3月には「大規模水害時の広域避難支援連携に関する協定」が締結され、印西市と防災に関する協力体制が構築されつつあることなどから、印西地区消防組合に、再度、協議の申し入れを行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) そうすると、相手は印西地区消防組合というような方向性が既に出されているということなわけですが、県が間を取り持ってくれるというのであれば、しかも、知事肝いりのプロジェクトである限り、そういう方向でいければよろしいのではないかなというふうに思います。  さて、広域化重点地域については、地域限定の国の財源措置があるとのことですが、その活用策についてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  国の広域化に対する財政措置といたしましては、一つとして、消防広域化準備経費及び消防広域化臨時経費として、広域消防運営計画策定経費や本部の名称、業務の統一に必要なシステムの変更に要する経費などが特別交付税として措置されること。二つとして、広域消防運営計画に基づき、必要となる消防署等の増改築や機能強化を図る消防用車両等の整備費として、地方債充当率が100%、交付税算入率が70%の緊急防災・減災事業債が活用できること。三つとして、消防防災施設等の整備として、国庫補助金が優先配分されることなどです。  なお、栄町における主なメリットといたしましては、一つとして、消防庁舎の外壁、電気、空調及び給排水設備の一部更新と、今後、女性消防職員の採用に対応するための風呂、仮眠室等の増改築や、二つとして、消防ポンプ自動車の更新、消防救助工作車の更新など、高度な消防施設の整備及び消防車両等の機能強化が、国の緊急防災・減災事業債を活用できることと考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 必要となる消防署等の増改築や機能強化を図る消防車両等の整備費に、交付税算入率70%の緊急防災・減災事業債ですか、これをぜひ活用して消防力の強化に役立たせたいものです。  目下の活用対象は、消防署等の増改築と消防用車両の整備とのことですが、一つ確認というか提案させていただきたいことがあるんですが、栄町の消防署はこのほど全戸に配付されました新しいハザードマップを見ましても、利根川の氾濫が起きると消防署自体はスーパー堤防の上にあるので白抜きの表示がされているんですが、周辺は青色に塗られておりまして、30分以内に水浸しになるとの注意書きが横に書いてありました。栄町の消防署は、いざというときに身動きのとれないような立地環境にあるということになるかと思います。  また、立地が町の西側に偏在しているため、2016年11月に起きました竜角寺台の住宅火災では到着に23分かかっていると地元の消防士のかたが言っておりました。駆けつけるのにこんなに時間がかかるのは、単純に消防署が遠いからということです。この問題は以前から指摘されており、こうした懸案事項を解決するためにも、この際、緊急防災・減災事業債を活用した新消防庁舎の建設はできないものでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  消防庁舎等の緊急防災・減災事業債の活用につきましては、広域化に必要な消防署の改修ということで、例えば先ほどもご説明させていただきました女性消防職員のための仮眠室や浴室、ロッカー室の整備とこれに関係する改修。二つとして、広域化システム改修に合わせた通信設備の整備とこれに関係する改修などが対象となっており、現有の消防庁舎、本部でなくなりますので、そちらの施設等を有効活用して消防広域化のこの緊急防災・減災事業債の対象になるものと考えております。ですから、広域化との関連については、その必要性がないものについては原則認められないものと考えておるところです。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 了解しました。  逆にそんなに使ってしまうと、まさに火事場泥棒というような話になってしまうかもしれません。  それでは、印西地区消防組合との広域化が恐らく実現すると思われるんですが、この広域化によって長年の懸案である竜角寺台の火災については、これよりも早く駆けつけていただけることができるんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えいたします。  平成28年度の広域化協議会におきまして、広域化後の消防署の配置につきましては、栄町消防署の場所は現行と変わらないため、駆けつけ時間は変わらないと考えております。ただし、広域化後の出動態勢については消防隊の増加に伴い、より多くの車両が確保され、大きな火災などに対応できる消防力の強化が図れると考えております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 話はちょっとあれなんですが、成田の都市計画道路が完成しまして、成田湯川駅はもちろんですが成田市内へのアクセスがとてもよくなっております。そこで私、先日、赤坂消防署から竜角寺台、代表的な場所としてコミュニティホールまでの所要時間を計測しました。走る速度は一般の車の流れに任せて、追い越しだけはかけないように注意して計測した結果、行きが8分、帰りが11分で平均で10分弱でした。そうすると、出動までの時間が栄町消防では1分ぐらいを想定しているみたいなんですが、それを足しても10分ちょっと。救急車両ならもっと速く走れるので、恐らく10分以内で赤坂消防署から竜角寺台まで来れるということになります。  現在、119番通報というのは、千葉市にある共同指令センターが受けているというふうに聞いておるんですが、消防車の出場については、これに参加している近隣市町の支援協力を得ることはできないんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 杉田消防長。 ○消防長(杉田昭一君) ただいまのご質問についてお答えします。  例えば、栄町、救急車両、今2台で運用しているわけでございますが、こちらが救急等で2台出動した場合については、今岡本議員おっしゃられたとおり、通信指令がちば消防共同指令センターからの指令というような形になります。この指令センターについては、千葉県広域消防相互応援協定に基づきまして、共同指令センターのほうから出動指令が発せられまして、当然隣接いたします成田市消防本部又は印西地区消防組合消防本部から救急車等の出動が出まして対応しておるというような状況でございます。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 広域化も大変重要な話と思っているんですが、こと火災の消火に関しては、通報時点で一番早く駆けつけられる消防署が対応するなどの、そうした消防署間の連携を本当は今後もっと進めるべきではないかというふうに思います。  共同指令センターのホームページ見ても、消防車や救急車の出場はどうなるのかという問いに対して、市境の災害や隣接地域への応援出動などに素早い体制が整いますというような文言は記載されているんですが、応援出動というものであって、そこが優先的に駆けつけるというところまではいっておりません。  県のお力添えで消防の広域化が今後加速する、ぜひそういった広域化の次には本当、境界にある自分本来の消防本部からだと遠いけど、隣町からだと近いというようなケースも多々あると思いますし、多分指令センターは通報がくればたちどころにどこが一番近いかとか、それから何分かかるかということもAIでそんなことはすぐにわかるようなシステムが組まれていることだと思うんですよね。あとは制度的に県に働けるべきものかわかりませんが、そういう隣接する消防管轄区域間の連携みたいなのを今後、進めていっていただきたいというふうに思います。  最後の質問なんですが、県のお力添えで消防の広域化が加速する方向にあると思うんですが、3月議会でちょっと懸案事項申し上げました、防災部局への問題に早期に置いておく必要があると思いますが、この検討はいつまでに終了させられるんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 古川総務課長。
    ○参事兼総務課長(古川正彦君) それでは、ただいまのご質問につきまして私のほうからお答えをさせていただきます。  まず、その際もご答弁したかと思いますけれども、印旛郡市の状況を見ますと、防災業務は全て町部局で行われております。ただし、その消防団業務、これにつきましては単独消防本部、栄町も同様ですけれども、それが置かれている成田市、富里市、四街道市とこちらについては本部で実施しているという状況がございますので、これらを踏まえまして消防の広域化と防災業務は切り離して考えるときが来たというように判断し、この令和2年4月1日から消防の防災業務については総務課のほうに移管するということで今進めております。  なお、具体的な準備につきましては、今後、業務の移管に向けて体制等について検討を重ねて、下半期には準備に伴う事務処理を行っていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 敬愛する古川課長在任中に全てを終えるというお言葉、ありがとうございます。  以上で、消防の広域化に関する再質問を終わります。  続いて、立地適正化計画についての再質問に移らせていただきます。  都市計画の話題になりますと、何か使用する用語も普段使いなれてない言葉が多くて、制度の内容を理解するのが非常に苦労しております。大変恐縮ですが、立地適正化計画の位置付けを理解するためにも、初めに栄町全体の都市計画の仕組みを教えていただけないでしょうか。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) 初めに、栄町全体の都市計画の仕組みのほうをお答えいたします。  千葉県内の都市計画区域については、都市計画法に基づき市街化区域と市街化調整区域を定めている、いわゆる線引きの都市計画区域と、それを定めていない非線引きの都市計画区域と、都市計画区域自体を定めていない区域の3種類に分かれます。  栄町は線引きの都市計画区域で、成田市の一部と富里市全域及び栄町の全域を含む広域の成田都市計画地域に属しております。市街化区域では、用途地域を設定し、各用途に合わせた施設を誘導し、町並みを形成していきます。市街化調整区域では、市街化を抑制するため規制が厳しくなっております。  栄町では平成27年に都市計画マスタープランを策定し、翌平成28年に市街化調整区域における地区計画ガイドラインを策定し、調整区域に地区計画を設定し、開発ができるようになっております。現在行われている、ふれあいプラザさかえ前や矢口工業団地に隣接した地域等の開発がこれに当たります。  今回ご質問の立地適正化計画は、都市再生特別措置法に基づいた計画で、都市計画法とは別の分野になり、市街化区域に特化して整備を進めていく事業計画になっております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 大変わかりやすい説明ありがとうございました。  立地適正化計画は、市街化区域を対象にしていることを前提に質問を続けさせていただきます。  第一等において、立地適正化計画を策定すると国費率を上げるなど、町にとって非常に有利な計画になると考えておりますと述べられましたが、具体的に財源がどのように有利になるのか教えてください。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまのご質問にお答えいたします。  都市再生整備事業は、立地適正化計画を作成していない現在の国費率が40%になっております。現在の事業内容である公園のバリアフリー化や道路改良等は国費率45%に、立地適正化計画を策定するとなります。医療・社会福祉、教育文化、子育て関連施設等については40%が50%になります。仮に1億円の事業費の場合で、国費の対象事業費が8,000万円、関連事業費が2,000万円の場合を例えていくと、立地適正化計画がない場合は、8,000万円のうち4割の3,200万円が国費で、4,800万円が地方分担費となります。立地適正化計画がある場合については、国費が3,600万円になり、400万円国費が増えます。逆に、地方負担が4,400万円となり、400万円減ることになります。  さらに、国費対象外の関連事業費である2,000万円に対して、計画がない場合については一般単独事業債で地方債充当率が75%、交付税算入率がこれはありません。一方で、計画がある場合については、立地適正化事業債という債権を充ていることができ、地方債充当率が90%、交付税算入率が財政力に応じて30%から50%の範囲で算入されることになります。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 栄町にとっても、初めの手持ち資金が10%で済むというのは非常に有利な話だということがよくわかりました。  去年11月に国土交通省の本省から栄町に出向いてこられたそうですが、本省は何を意図して栄町に来られたのでしょうか。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまの質問にお答えします。  少子高齢化については、国においても喫緊の課題と認識しています。その課題解決として、都市再生特別措置法を制定し、コンパクトシティ+ネットワークの構築を進めてきたところでございます。平成26年に法の一部を改正して立地適正化計画を明文化したところでございますが、栄町同様に計画策定に苦慮している市町村が多いとのことでした。そのため、国立社会保障人口問題研究所の推計で、ピーク時から2040年時点で人口減少が2割以上になる市町村を対象に、立地適正化計画の策定を前向きに検討してもらいたい趣旨で県内6市町に直接説明に来たとのことです。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 言ってみれば、著しい少子高齢化に苦しむ市町村をこの立地適正化計画制度で支援していきたいと、そういう趣旨があったわけです。それにしても、本省から地方の町に出向いてくるのはあまり例がないのではないかというふうに思います。  今年から立地適正化計画策定の委託調査を始めるということですが、委託調査の予算、主な内容、実施スケジュールについてお尋ねします。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまのご質問にお答えします。  当初予算は今年度300万円を計上し、来年度に400万円を充て、計画の策定を考えておりました。町としては、計画を早期に策定したいことから、国に対して少しでも多くの予算措置を強く要望してまいりました。その結果、100万円追加の400万円の予算を確保できました。  今年度の委託の主要な内容としましては、現況動向の把握、人口の将来見通しに関する分析、都市づくりに向けた課題分析と解決すべき事項の抽出、基本方針の作成、誘導区域、誘導施設の設定を予定しております。  来年度は、誘導施策の検討、目標指標の設定、施設の達成状況に関する評価方法を取りまとめ、町内検討会を経て原案を作成し、住民に広く知らしめていきたいと考えております。  実施スケジュールにつきましては、今年度は委託内容を推考し、報告書を令和2年3月までに取りまとめます。そして、令和2年度末までに都市計画審議会に諮問し、決定していきたいと考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) ありがとうございました。  恐らく、これが計画の肝になるところだと思うんですが、都市計画機能誘導施設とは具体的にどういったものを指すんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまの質問にお答えします。  誘導施設とは、都市の居住者の共同の福祉や利便のため必要な施設と規定されております。機能別にさまざまな施設が考えられると思います。まず、公共交通機能としては、駅舎、民間バス路線、栄町のドラムバスなどの公共バス路線等が考えられると思います。あと機能として、医療機能として、病院、診療所などがあると思います。それと商業機能としまして、スーパーマーケット等が考えられます。社会福祉機能としましては、デイサービス等が考えられると思います。それと子育て機能としては、保育所、幼稚園、そういったものが考えられると思います。それと金融機能としまして、銀行、郵便局とATM等が考えられると思っています。それと最後に行政機能として、役場、公園、道路等が考えられると思います。  なお、このような施設について建てかえや新規に立地を考えている企業に対し、誘導区域内への誘導をしていきたいというふうに考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) そうなると、将来、必要になる可能性がある誘導施設は、この計画の中に全部網羅しておきたいということになるかと思うんですが、そういう意味では、広く町民に知らせておきたいというお話もございましたけども、町民の意向確認というものが非常に重要になってくるのではないかというふうに思います。まちづくり課としては、町民の意見を吸い上げるやりかたとしてはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまの質問にお答えします。  委託業務を通して原案を作成した段階でパブリックコメントを実施し、意見をいただいていきたいと考えております。意見をいただいた上で、今度は案を作成して議員の皆様には全員協議会等で説明をさせていただき、ご意見をいただこうと考えております。その後、縦覧を経て都市計画審議会へ諮問し、答申をいただくことになります。このほか、まちづくりに関連する総合戦略会議からも意見を伺えたらと考えております。  以上です。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 今のお話ですと、先頃策定された第5次総合計画と比べますと随分後退しているようなニュアンスなんですが、直接、町民に説明して膝を交えて話す機会は必要ないということのようです。立地適正化計画は市街化計画に限定したものですが、ある意味で将来の町をどういうふうにしていくかということと、財政的に非常に有利ですのでその実現性も高い、そういう計画であると考えます。  例えば、安食駅の駅舎なども、これまではお金がかかり過ぎるといって遠慮していた事業にチャレンジできるかもしれません。そうした意味で、町の将来を考える多くの町民と膝を交えて議論をする場を持つべきと私は考えます。担当課長はパブリックコメントだけでいいと言っていますが、パブリックコメントはなかなか町民としては意見を述べる手法としては非常にハードルが高いものですから、立地適正化計画で可能性のあるものを拾い上げる作業であれば、できる限り多くの町民と意見交換することが大事だと思います。方向性の議論である総合計画でも、地区懇談会や若者との懇談会を実施しております。ましてや、都市機能誘導しようと思ったら、一般町民並びに地域住民が何を欲しているか、あるいは逆に観光協会、商工会、介護施設、民間事業者がどんな事業を今後やろうとしているかなどを幅広く吸い上げる必要があると思うんですが、副町長この点はいかがでしょうか。 ○議長(大野 博君) 本橋副町長。 ○副町長(本橋 誠君) 一般的には、今、立地適正化計画の作り方を担当課長は答えさせていただいているところでございます。  まずは、我々どういった形で立地適正化計画を作っていくかということを、少しはっきりさせなければいけないと思っています。いわゆる、都市誘導施設として今、議員がおっしゃったようにどんなものがあるのか、そういったものが住民の皆様方にどういうふうな影響をもたらすのか、そういったものを見きわめながら、今、議員のご提案のあったようなもので、どういったかたからどういうふうにお聞きするのかということは、これからも検討していきたいと思っております。  以上でございます。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) ありがとうございます。  ぜひ、いろんなかたから意見が吸い上げられるようなご検討を、よろしくお願いしたいと思います。  一方で、役場内の検討体制と、それから都市計画手続はどのようにされるおつもりなんでしょうか。 ○議長(大野 博君) 小野まちづくり課長。 ○まちづくり課長(小野裕三君) ただいまのご質問にお答えします。  まず町の中で、先ほど機能別にいろいろな都市誘導施設というものが示されたと思いますけれども、それぞれ財政課、企画政策課、福祉・子ども課、建設課、産業課等を中心に検討会を設置していきたいと考えております。先ほども答弁したように、都市計画法に基づいているものではないんですが、都市計画法に基づいた手続に準拠していきたいと考えております。  なお、議員の皆様に説明を行った後に、縦覧、都市計画審議会を経て決定に至りたいというふうに考えております。 ○議長(大野 博君) 岡本君。 ○1番(岡本雅道君) 関係する各課の英知を結集して練り上げて、都市計画法に準拠して手続を進めるということですので、万全な体制かと思います。ぜひとも、町の将来に希望の灯をともすような明るい計画を作っていただきたい、そういうことを願っております。  立地適正化計画に関する質問は以上で終わります。  終わりに、いつものことではありますが、議会のたびに役場職員の皆さんには答弁書の作成等で大変なご負担をおかけし、申しわけなく思っております。おかげさまで今回も一般質問をさせていただくことができました。職員の皆様へのお礼の言葉を申し上げて、私の一般質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(大野 博君) これで、岡本雅道君の一般質問を終わります。岡本君、自席にお戻りください。    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ◎散  会 ○議長(大野 博君) 以上で、本日の日程は、全て終了いたしました。  次は、6月14日午前10時より再開することとし、本日は、これをもって散会といたします。                                午後 3時33分 散会    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――...