平成19年 12月 定例会 平成19年12月18日(
火)◯議事日程(第3号) 第1 町政に対する
一般質問 第2 休会について-----------------------------------◯本日の会議に付した事件 日程第1 町政に対する
一般質問 日程第2 休会について
----------------------------------- 午前10時00分 開議
出席議員 20名
欠席議員 なし
○議長(
倉持安幸君) おはようございます。 開会に先立ちご報告申し上げます。本日、一部
報道機関から傍聴の申し出があり、これを許可いたしました。場合によっては写真撮影する場合がありますので、ご了承願います。 ただいまの
出席議員は20名であります。定足数に達しておりますので、本日の会議を開きます。-----------------------------------
△日程第1 町政に対する
一般質問
○議長(
倉持安幸君) 日程第1、町政に対する
一般質問を議題といたします。 通告者、
黒須俊隆君の発言を許します。
黒須俊隆君。 (
黒須俊隆君 登壇 拍手)
◆(
黒須俊隆君) 1年ぶりに戻ってまいりました
黒須俊隆でございます。 まずはじめに、この場をお借りしまして、この場に帰ってこられたことを町民の皆様に感謝申し上げたいと思います。 昨年のちょうどこの日、
堀内町長は前日の美酒で二日酔いだったかもしれませんが、私は失意の中で大網駅におりました。しかしながら、この1年間、例えば
子育て支援や、また
入札関係の問題等々、私が提起したことがむだではなかったのかなと思うようになった部分もあります。しかしながら、この場に帰ってきた初日に
職員逮捕の大事件が再び起こり、
堀内町長との第2ラウンドにふさわしいと言っては不謹慎でしょうが、どちらにしろ今後3年間実りある議論ができることを期待しつつ、今期初めての
一般質問を行いたいと思います。 風邪を引いていまして、お聞き苦しいところをおわびしたいと思いますが、私がなぜ風邪を引いたのかといえば、直接的には子どもにうつされたわけですけれども、なぜ子どもにうつされたかというと、この春から私の長男が幼稚園に通うようになりました。普通というか、私が子どものころは幼稚園は、私は1年しか行かなかったし、2年くらい行くのが大体普通だったと思いますが、今は3年保育というのが当たり前というふうになっています。 なぜだろうと私は思っていたんですけれども、それは子どもを持ってはっきりわかりました。少子化のせいです。子どもがいません。
大網ハイツに去年まで住んでいた中で、200件もあるのに私の子どもと同級生は一人もいませんでした。幼稚園とか保育園に行かないと、これから3歳、4歳になって社会的な教育も必要になってくる年頃に友達がいない、そういう状況が今あるのです。 また、例えば路地裏が危ない、近所で家の前の道路で遊ばせることが危ない。また遊ぶ場所がない。こういったことも3年保育に影響しているのではないでしょうか。これは、こういうところにも少子化の波が来ていると、少子化のせいで私が風邪を引いたというのはおけ屋がもうかるの話かもしれませんが、それでは質問席より質問を始めたいと思います。 (
黒須俊隆君
発言席着席)
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) それでは、質問が多岐にわたっておりますが、前日の
同僚議員と重複するものは省きますので、質問したことのみ答弁するようにお願い申し上げます。 また、時間が足りなくなっても徹底的にやりますので、全部終わらなかった場合は次回以降に回すことをお許しいただきたいと思います。 少々、通告の順番を変えて質問してまいります。 はじめに、
通告番号で言うと5番の①で通告してあります
町長事務報告の中から、
職員逮捕に関連してお尋ねいたします。 12月4日の
新聞報道では
虚偽記載とか、
虚偽登録で職員が逮捕されたとの見出しになっております。事件の内容としては、逮捕された職員が
コンピューターを偽装目的で不正に操作し、その偽装された情報をもとに出産一時金及び葬祭費が引き出されたというものです。現時点における事件の呼び名、性格みたいなものとして、出産一時
金等公金不明事件ということでよろしいでしょうか。まずその点だけお尋ねします。出産一時
金等公金不明事件という性格でよろしいでしょうか。
○議長(
倉持安幸君)
住民課長、
根本辰夫君。 (
住民課長 根本辰夫君 登壇)
◎
住民課長(
根本辰夫君) いろいろご迷惑をおかけしまして申しわけございません。 事件名は
公電磁的記録不正作出罪・同供用罪でございます。 (「性格ですよ。この事件の性格として、この呼び名でいいかということ」と呼ぶ者あり)
◎
住民課長(
根本辰夫君) それにつきましては、現在取り調べ中でありますので、現段階におきましてはこういうことしかお答えはできません。申しわけございません。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 町長にお尋ねしますが、
公金不明事件というものが、今この役場の中で起きていると、そういうことでよろしいでしょうか。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) お答えいたします。 そのとおりでございます。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) なぜ、
公金不明事件という呼び名にこだわるかと言いますと、当初議会に対し警察の取り調べ中だという、そういう理由で詳しい理由の説明がありませんでした。しかしながら、横領があったとか、共犯がいるとか、これは例えばの可能性のことです。そういうことについては警察の捜査する内容かもしれませんが、公金が不明になったことについて、また町民の情報が引き出されたことについて、そして町民に実害も起きている点等々について、町としての説明や
情報開示はしっかりとあるべきものだと、そう考えました。 私が
議会運営委員会で提起し、全員一致で議長名をもって町に詳しい説明を文書で求めましたところ、A4版、6ページの
それなりに詳しい資料が提出されました。なぜ、この資料を最初から出さないんですか。続けて質問しますが、これについてお答えください。なぜ最初からこの立派な資料があるのに提出しないのか。 さらに、この事件が発覚したのが5月末ということです。なぜ半年以上もたっての逮捕になったのか。逮捕された職員が真犯人かどうかはわかりませんが、町側の説明では
当該職員が弁護士を立てたので町として対応できなかったという説明がありました。それならば、こちらも
顧問弁護士を通じて
弁護士同士でやりとりすればいいのではないでしょうか。町として手に負えないならば、警察に被害届を出せばいいでしょう。これは質問です。いつ正式に被害届を出したのですか。仮に、逮捕された職員が犯罪を犯していたとすれば、その職員は半年以上にわたって町の業務を行っていたということになるのです。 町から出された資料、出産一時金・葬祭費の不明についてと題される資料によると、1ページの2
調査方法、その中で不正に支給されたと思われる出産一時金を割り出し、その申請者へ確認を行ったと書いてあります。ここで言っております
確認作業、一体いつからいつの期間に行ったのでしょうか。これもお答えください。 12月6日の朝日新聞で明らかにされましたが、この事件の被害者の一人が私であります。私及び私の家族の名前が使われました。
コンピューターでにせの
健康保険情報に書きかえられ、さらに
個人情報を引き出され、そして出産一時
金申請書を偽造されました。
コンピューターの
データ改ざんで
国民健康保険税も多く徴収されており、現時点において金銭的な実害もございます。 いくつか疑問があります。
データ改ざんで
国民健康保険と
社会保険に同時に加入することになっていたわけですが、なぜ同時に加入することができたのでしょうか。また、2件ほどあった
国民健康保険加入者に対する出産一時金の二重給付がなぜできたのでしょうか。出産一時
金支給申請書には、これは領収書とも兼用になっている、そういう申請書ですが、担当者の確認印、
担当係長、補佐、課長の決裁印の欄があります。全部で5つ欄があります。私の偽造された申請書には
住民票確認が容疑者の印鑑です。そして、
税務課確認の印鑑も容疑者の印鑑です。
係長決裁印はありません。
課長決裁印と
課長補佐の決裁印の欄には、ここで名前は申し上げませんが、同じ名前で代行者の印が押されています。
5つ役場の職員が押す印鑑の欄の中に、たった2人の印鑑しか押されていません。これで35万円が引き出されております。これは正しい取り扱いなのでしょうか。これを答弁ください。 また、その申請書の中に、分娩した病院、産院、診療所という項目があります。この
個人情報はどこから漏れたのでしょうか。お答えください。 以上、多岐にわたりましたが、簡潔にお答えください。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) お答えいたします。 私からは総体的に本件についての意見を申し上げたいと存じますけれども、まず今回のこのような事件に対しまして、町民の多くの皆様方に大変ご迷惑をかけた、また不信感を与えたということに対しましては、さきに皆様方にも謝意を申し上げたとおりでございますし、またその中に議員が含まれておったということは、心からおわびを申し上げる次第でございます。 さて、総体的に考えまして、この事件が私に報告が来たのが5月末でございました。早速、副町長はじめ
幹部職員に事実解明をさせたわけでございますけれども、
コンピューターの端末の操作が不正にとり行われたということは明白になり、本人も関与を認めたところでございますけれども、不明金につきましては本人は関与しておらないということでございまして、私どももいかがしたものかという中で、また私自身も本人からいろいろ聞き及んだわけでございますけれども、本人は、私は絶対にお金はとっておらないというように言い張る中で、大変私どももそれ以上の捜査というのは限界がございますので、
東金警察署に被害届を出し、お願いしたのが6月中でございます。 その中で私どもは早く町民にこのような事実を、やはり開示するべきではないかという、いろいろ議論がございました。しかしながら、本人が端末は操作したけれども、金はとっておらないと言い張る中で、我々がこの
端末操作を発表することによって安易に不正金のところまで連想しやすい、そういうような状況下にあったわけでございまして、弁護士と相談した結果、今の段階ではまだ公表しない方がいいのではないかと。本人がとっておらないというものに対して、この電算の
端末操作を発表することによって、安易にこの職員まで連想されやすいということから発表を控えさせていただいたわけでございます。 それから、私どもも早い時期に解決したいという要望を再三申し上げてまいりましたけれども、なかなか立証することが大変だということで逮捕が12月3日まで延びていったということに対しましては、私どもも大変申しわけなく思っている次第でございますけれども、いずれにしても逮捕されて1週間以上たった今も、まだその不明金については関与していないというような状況だというふうに、さきに私、聞き及んだところでございますけれども、そのような中でこのように議会の中でもすべてさらけ出していくということに、大変私ども、人権上そのような連結されそうな内容を持った発言というものを、やはり考慮しなければいけないのかなと考える次第でございます。 また、一日も早く内容を判明いたしまして、町民の皆様方に事実を報告し、そして二度と起こらないような
行政運営というものに努める所存でございますので、ご理解をお願い申し上げます。
○議長(
倉持安幸君) 副町長、
石井利夫君。 (副町長
石井利夫君 登壇)
◎副町長(
石井利夫君) まず、お名前を使われた方々、また町民の皆様に深く、今回のこの事件につきましておわびを申し上げるところでございます。 ただいま
黒須議員の方からのご質問、多岐にわたっておりまして、私が答えられない部分、また細かい部分につきましては、また後ほど
担当課長等々がおりますので答えていきますが、なぜ二重払いが起きたのかということでございますけれども、
国民健康保険の取得喪失につきましては被保険者の方の届け出により異動を行っております。このときの添付書類といたしましては離職票など、他の
公的保険を抜けたことを確認できる書類を異動届に添付することになっておりますが、この証明の発行に時間がかかる場合などで添付ができない場合は、町職員が被保険者が以前いた会社に電話で退職日を確認の上、確認書に記入することで証明としておりました。 その確認書には会社の担当者の名前及び電話確認した
町担当者の名前を書くことになっております。離職票及び確認書が現時点では不明でございます。これは本人がなくしたのではなかろうかと思いますが、これらの書類が偽造され、他の
公的保険から
国民健康保険の被保険者の
異動処理が行われた場合、
国民健康保険の被保険者として
出産育児一時金の給付の対象者となっております。加えまして
出産育児一時金の申請書の偽造がされたことによりまして、給付されたものであると考えております。この一連の業務について、
異動処理から現金の給付まで同一の
窓口職員が1名で行うことができたため、その点をつかれ
不正給付に結びついたもので、
システムの
チェック機能が甘かったということを、責任を痛感しているところでございます。 それと国保の二重払いでございますが、
国民健康保険における二重払いにつきましては2件ございまして、いわゆる
国民健康保険に入っている方、そのほかの
国民健康保険の中から1回出しまして、その二重払いが出た部分でございますが、これが国保の二重払いということでございまして、
国民健康保険における二重払いにつきましては
給付記録を改ざんすることにより行われておりました。が、決裁におきます
チェックにより二重給付があることが発覚しまして、指摘したところ本人の事件にかかわります容疑者が、被保険者が誤った申請をしたと理由をつけて返金をしております。 この二重払いにつきましては正規に1回出したものを、本来は
出産育児一時金を正規に出しておりまして、その出産された事実を確認して、再度それを偽造して決裁を回した。その時点の途中で、これは2回出しているのではないのか、2回目ではないのかということに気づきまして、その2件分につきましては本人が、1回目が5月31日と6月7日、2回目が8月1日と8月2日に支給をしております。これが2回目でございますが、その返金が8月7日と8月8日、これはご本人から返金があったと。ですからこの時点でそのような現金が、二重払いがあったということを、その当時の上司が知っておれば、こういう事件も防げたのではなかろうかと。いわゆる決裁の
チェックの甘さ、また上司への報告ということを怠った原因であろうと思います。 それと決裁欄が5カ所もある。その偽造された部分につきまして、確かに代決印が押してございまして、2人の印でよいのかというご質問ですが、これは言いわけはございません。その盲点をつかれたのではなかろうかと思っております。 それと分娩の
個人情報ということでございます。本来は分娩をした病院ということでございますが、いわゆる
通院場所が載っていたということでございますけれども、このご質問にあたり、いわゆる想定というようなことでございますが、現在の
行政組織の中で把握いたしますと、考えられるのが出生届でございます。 この届け書の片面に医師、助産師の発行する
出生証明書があり、出産した場所の医師、助産師が証明するわけでございまして、今回の
通院場所の漏洩につきましては、
母子保健法の第15条妊婦の
届け出義務があるわけでございまして、同16条で
母子健康手帳の交付、様式等がうたわれておりまして、同施行規則3条によりまして、
母子健康手帳の様式が定められております。で、
届け出年月日、氏名、年齢、職業、居住地、妊娠月数、医師、または助産師の診断、または
保健指導を受けたとき、その氏名等の記載が求められております。この記載を手帳にするとともに、各自治体では
母子健康手帳交付台帳に記載しまして、これは本来確認、保管をして留意しているところでございます。 町といたしましても同様でございますけれども、以前は予算等におきまして、
出産育児金の件数の予測、いわゆる翌年度の当初予算の関係でございますけれども、そういう部分の必要性から閲覧もしておりましたが、
事件発生時にその
出産育児金を担当し、今回
公電磁記録不正作出罪・同供用罪で逮捕されました当時の所管課である、その者が当時の
健康福祉課に出向き、データを流用したものではないかと思っております。 それとあと、いつ被害、町長は被害届ということでございますが、現在被害届につきましては警察の方とも連絡をとっておるところでございますが、
被害報告ということで6月からスタートしまして8月まで、4回ほど警察の方には
被害報告を出しております。 それと今回の
出産育児一時金の、そのいわゆる発表と言いましょうか、こういう部分の事実の遅れということでございますが、先ほど町長からも話があったようでございます。
出産育児一時金・葬祭費の
不明金発覚の主たる
容疑者本人が業務担当しておりました平成16年から平成18年の3カ年におきます総件数を申し上げますと、
出産育児一時金につきましては全体で256件、また葬祭費は全体で884件の計1,140件を、これ一件一件
調査検討してまいりました。この
調査検討につきましては、うちも
調査チームをつくりまして、現在の住民課の
国民健康保険関係の
担当課職員はもちろんのこと、また別にその当時の課長、また補佐等、また違う目から見るということで一件一件
調査検討しまして、また本人との
事情聴取を行うなど、
それなりに努力をしてまいりましたが、本人がこの事件につきまして全面否認をしていたというようなことでございます。 そして、先ほど話もありました容疑者の弁護士から6月上旬と7月中旬の2回にわたりまして本事件にかかわる全面的な委任を受けた。また、いわゆる
事情聴取をする中に本人の人権侵害というような文面も、もしあるなら法的なというようなことがございまして、本人からの
事情聴取ができなくなりまして、職員を特定した表現等の言動ができず、本町の
顧問弁護士、また
警察当局に相談をしながら我々の方で判断をさせていただきまして、町といたしましても不明金の発生時の記者会見と言いましょうか、いわゆる発表、その部分が遅れたということでございまして、いわゆる警察の方には
被害報告をさせていただきまして、12月3日に逮捕されたということでございます。 まことに遅くなって申しわけありませんが、ご理解のほどをよろしくお願いしたいと思います。とりあえず私の方からは以上でございます。あと残りの部分につきましては
担当課長等々からご説明をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。本当に申しわけありませんでした。
○議長(
倉持安幸君) 暫時休憩いたします。 午前10時28分
休憩----------------------------------- 午前10時28分 再開
○議長(
倉持安幸君) 再開いたします。
総務課長、
北田光夫。 (
総務課長 北田光夫君 登壇)
◎
総務課長(
北田光夫君) このたびは大変、不祥事を招きまして申しわけないと深くおわび申し上げる次第でございます。 それでは、私の方からは3点ほど答弁させていただきます。 まず、
被害報告ということでございますが、罪名等が明確ではございませんので、
被害報告という形で本年の6月13日に警察の方へ提出しております。 それと、発生時期ということでございますので、葬祭費の発生時期につきましては昨年の平成18年2月から本年3月までの1年2カ月間の間に発生しております。
出産育児一時金につきましては、昨年の平成18年8月から平成19年3月までの8カ月間に発生をしておる状況でございます。 それと、容疑者はどうしていたかという質問でございますが、容疑者は本年4月1日付で
都市整備課建設宅地班に配属されております。業務といたしましては開発行為の窓口、国土計画の窓口等の
担当事務に従事しております。
事件発覚後も、
事件発覚前と同様に逮捕されるまで
都市整備課に勤務しておりました。町といたしましても容疑者が事件に関係する
保険年金課、当時の名称でございますが、
保険年金課から
都市整備課に異動していること。容疑者が否認したまま弁護士に事件への対応を全面委任したこと等を考えまして、
都市整備課に勤務することについては支障なきものと考え、勤務については特に指示等を行っておりませんでした。 続きまして、
出産育児一時金の不明についての
社会保険と
国民健康保険の二重加入に気づかなかったのはなぜかという問いでございますが、
国民健康保険は町が保険者でございます。町内に住所を有する方で
当該市町村が行う
国民健康保険の被保険者となるものでございます。また、
社会保険につきましては
医療保険、
年金保険、
雇用保険、
労働者災害補償保険の4種類がございまして、
保険組合及び
共済組合、政管健保である
社会保険などを扱っている場合。ですから、保険料は政府、事業主、被保険者が共同負担する場合が多いものを指すわけでございます。このようなことから2つの保険は異なりますので、現時点では離脱の
確認システムができておりません。 そういう観点から本町におきましては、
国民健康保険については山武郡
市広域行政組合にございます
電子計算部門において共同している
システムがあるわけでございます。ここについて、
住民情報システムにおいて
国民健康保険、
介護保険、税、印鑑、自治体の
機関業務の情報を処理しているわけでございます。したがいまして、
国民健康保険により被保険者に義務づけられております届け出により行われているのが現状であり、
社会保険等の取得、喪失についても
届け出等の書類によって異動をかけているのが現状でございますので、
社会保険と
国民健康保険の二重払いにつきましては届け出のみで行っておりますので、気づかなかったということに結びつくものでございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君)
答弁漏れはございませんか。
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君)
答弁漏れが1点あると思います。 被害に遭われた町民の方に
確認作業をしたと書いてあるんですが、それは一体いつからいつまでやっていたんですか。これ、最初の質問でしたはずです。
○議長(
倉持安幸君)
総務課長、
北田光夫君。 (
総務課長 北田光夫君 登壇)
◎
総務課長(
北田光夫君) お答え申し上げます。 不明があり次第
確認業務を行っていた関係から、
出産育児一時金につきましては6月から8月期間かかっております。葬祭費につきましては遅れて10月の、ちょっと日付等覚えていませんので10月中に1件、新たに発生したという事実がございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 私もその被害者の一人だと申し上げたんですが、私のところに警察が確認に来たのが12月4日、逮捕された直後なんですが、その前日に12月3日の日曜日に、わざわざ日曜日に、逮捕の前日に確認に来たのかどうか、私はわかりませんが、12月3日に初めて私のところに副町長と
総務課長がいらっしゃって、この事実を明らかにして、その場で申請書及び受領書、領収書のコピーを見せられて
確認作業を行った次第です。 私の記憶が正しければ、8月だとか6月だとかそういう話ではなくて、少なくとも私に関しては12月3日
確認作業をしたということで、ほかの人には
確認作業をしていて、当時現職の
町議会議員だった黒須には何の知らせもしないで、
確認作業もしないで、これは逮捕されてから黒須にばれるとまずいから日曜日に来たんですか。そういうことですか。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) その件については私からご説明申し上げますけれども、6月から8月、あるいは10月まで及んだ内容もございますけれども、内容の確定していったものについては、その事実確認を当然する必要がございますから、これは行政で取り組んできたわけでございますけれども、その中で議員も含まれているということも途中で私は聞いたところでございますけれども、ちょうど11月の町議選がございまして、議員も当然立候補されるというお話しでございましたので、この事件の渦中に巻き込むのはいかばかりかということで、選挙終了後にご説明を申し上げるようにということで指示はしておったわけでございますけれども、それが12月2日ですか、になったということは、ちょっと時期が幾らかずれたのかなということはありますけれども、警察から3日に逮捕に行くなんていう話は私ども知っている由もないわけでございまして、逮捕の前に、やはりそういった事実は議員に報告すべきだという体制で私は考えておった次第でございます。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 先ほどの答弁で、6月から8月くらいに
確認作業を行ったというのは、私以外の人の
確認作業を行ったということですね。黒須にだけは選挙が終わるまでは知らせてはいけないと。これは大変な問題です。今後きっちりとこの調査をし続けたいと思いますが、今、副町長及び
総務課長等の答弁の中でもいくつか疑問点が出てきたので、再質問ということで質問したいと思います。 決裁印が2人、担当印が税務課職員の担当印と、あと住民課担当印ですか、その担当印のほかに決裁印の欄が3つあるんですが、その3つのところに係長印は押していなくて、補佐の印と課長印のところにAならAと言いましょう、そのAの代行Aと書いてある判こが2名、同じものが押してあるわけです。これはいいわけありませんと言ったけれども、これは容疑者と思われる方が4つの判こを押したんだということなんですか。それともいいわけないにもかかわらず、Aが代行印を2つ押してしまったんですか。どちらなんですか。お答えください。 あともう一つ続けて質問します。 住民の
個人情報が漏れたと。その可能性として
母子健康手帳に記載する、そしてその後交付台帳に転記して保管していると、そういうお話でしたが、これは他の部局の職員が自由に閲覧できると、町民の
個人情報は町の職員であったら自由に閲覧できると、そういうことでよろしいんですか。2つお願いします。
○議長(
倉持安幸君) 副町長、
石井利夫君。 (副町長
石井利夫君 登壇)
◎副町長(
石井利夫君) 決裁欄の部分に
黒須議員の方から、いわゆる2カ所しかなかったということにつきまして、それはよくないと。こう言ったわけでございまして、本来は決裁は課長まで行ったときには、やはり補佐が代決をするということで、本来であればその担当者から課長までの部分につきましては皆さんが本来
チェックをして、最後は課長。それで、もし課長がいなければ
課長補佐がそこで代決ということでございまして、先ほどの部分についての、2つしか印がないということをお聞きしましたので、それはよくないということを言いました。 ですから、そこで本来2つしかないということであれば、やはり途中の皆さんが見ていない、またその本人がその印を、これはあくまでも推測でございますが、印を2つしか押さないで、そこで偽造してしまったのかというのは、これはあくまでも推測でございますが、決裁の欄の部分にいきますと本来2つというのはまずい。担当からいって最後はやはり課長まで、これはもうしかるべき通常の決裁のことでございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君)
住民課長、
根本辰夫君。 (
住民課長 根本辰夫君 登壇)
◎
住民課長(
根本辰夫君) 他の部局の職員が自由に閲覧できるかということでございますが、
個人情報でもあり、守秘義務もありますので、できないことにはなっております。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) この町の何か体制はめちゃくちゃだということが、もう次々と明らかに今なってきました。決裁印が2つしかなくても、35万円おろせてしまうということですね。その決裁印ももしかしたら偽造かもしれない。もしそうだとしたら、それは偽造なんだからしようがないですけれども、欄が抜けているような、そういう申請書でお金を引き出すところまで本人がやったわけではないでしょう、これは。そういう体制になっているわけです。 また、先ほど職員の人権を守るために秘密にしたと。そういう話がありましたが、町民を守るのではなくて職員を守る姿勢でよいのでしょうか。何も職員の人権を侵せと私は言っているわけではないです。まず電磁記録ですか何ですか、それを偽造したことを認めているんだから、それだけで処分の対象でしょう。例えば、警察に届けるという内容でないにしても、そういう、
コンピューターを偽造したわけですから、例えば事件がある程度明らかになるまで自宅で謹慎してもらってもいいではないですか。この人は記録を偽造しましたと発表すれば、当然いろいろな不明金との絡みが出てくるかもしれませんが、そんなことは発表しないで謹慎処分にしてもいいではないですか。 また、申し上げたいと思いますが、
社会保険と
国民健康保険、
システムが違うから二重払いというか、そういうものを
チェックできなかったと。何のための
コンピューターなんですか。
社会保険庁や共済保険の加入者と
国民健康保険の加入者が一つの
コンピューターでつながっていないということです。これはしようがないでしょう。これは町の責任ではありませんから。だけれども、そうだとしたら日本じゅうの自治体で悪意のある方がいたらこういうことができると、そういうことではないですか。これはしっかりと、この町でこのことについても調査していただき、場合によっては本町から
社会保険庁や国を動かして、きちんと
チェックできる体制、そういうものをつくっていっていただきたいと思います。 直接的に、この問題についてはこのくらいにしまして、この事件を調べるにあたって少し気になった点があります。何かと言いますと、この出産一時金、不明になったと。そもそも一体昨年何件この出産一時金、そういう有資格者がいて、対象者がいて、それでそのうち何人の方に支払ったのか。30万円ないし35万円支払ったのかと、そういう質問を住民課にいたしました。すると、簡単に言うと把握していないと。同じ質問を、これは出産お祝い金について、社会福祉児童課に出産お祝い金のサービス支給の有資格者、一体昨年何人いて、そのうち有資格者に何人に支払ったんですか。これまたデータは、実際に支払ったのは、今年から始まったわけですから、有資格者が何人いるのか。これはそれに関してなんですが、データがない、調べていない。何を考えているんですか。 9月の議会のときに、
同僚議員の山田議員が少子化対策の漏れが一人もないようにという提言をいくつかされております。それに対してインターネットやチラシで周知徹底していると答えているではないですか。全然徹底なんかしていないどころか、そもそももしかしたら徹底されているかもしれないけれども、徹底されているかどうかわからないというのが今の大網白里町の現状なんです。チラシには60日以内に申請しないと受けとれませんなんて書いてあります。そんな冷たいことを書いている。これがサービスと言えるんですか。 出生届を出した時点で連携をとって、そしてどこかの課が管理して、それで出産一時金にしても出産のお祝い金にしても対象者を把握して、また児童手当もそうです。それで、ちゃんと漏れがないか
チェックして、この60日以内に申請しなければもらえませんよなんて、そういう突き放した態度ではなくて、60日近くになっても申請に来なかったら電話の一つもして、サービスがありますよと、お祝い金が10万円ありますよと一言電話すればいいでしょう。民間だったらどこでもやっていることです。この程度のこともできないようでは手厚い少子化対策、サービス、そんなことはとても言えないでしょう。 今回、実際そういうサービス対象者、支給対象者を把握していない、そういう失態が実際に補正予算にも出てきているわけです。当初100人というふうに出産お祝い金を考えていたら全然足りなくなって、今度補正予算で50人分も追加、5割り増しですか。何かちょっと話を聞いたら、赤ちゃんがいっぱい生まれてめでたいみたいなことを言っている。何を言っているんですか。赤ちゃんは多少は多く生まれていますけれども、去年と今年、大して変わっていないです。ちょっとしか増えていないです。でも、お祝い金の対象者は2人目、3人目、4人目ですから、全体の赤ちゃんがちょっと増えただけで、とてもそんな50人も増えるなんていうことはあり得ないです。最初から100人という見込みが全然間違っていたわけです。そういうきちんとした予備調査もデータもとらないで、町のそういうよりよい施策なんかあり得るわけないではないですか。しっかりとお願いします。 続けて
子育て支援に移ります。 この問題も次の峰尾議員がだいぶやられるのではないかと思いますので、1つだけ質問いたします。 県の医療費助成拡大について。 県が助成を始めました。県が4歳未満までですから1年助成することによって町の負担が来年減ると思います。幾ら減りますか。お願いします。
○議長(
倉持安幸君) 社会福祉児童課長、佐藤重雄君。 (社会福祉児童課長 佐藤重雄君 登壇)
◎社会福祉児童課長(佐藤重雄君) お答えいたします。 制度の改正に伴いまして、町の助成分についてどのような形で動いてくるのかということでございますが、拡大に伴います町の助成分については、本町の乳幼児医療費事業につきましては2分の1、これが県の基準に基づきまして、県からの補助をいただいておるところでございます。町独自額につきましては、年間を通して実績が出ておりませんが、想定となります。想定の中では8月以降、前年度同月と比較いたしますと、200%以上の伸び率となっておりますので、平成18年度扶助費額につきましてはおおむね3,000万円でありますことから、200%ということで6,000万円の費用になるものと考えております。 また、町の持ち出し分につきましては県が補助金約1,500万円、これを差し引いた4,500万円程度になるものと想定をいたしております。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 総額を聞いたのではなくて、県が独自助成を1年分ふやしたから、町は来年、さらに1年伸ばすわけではないのだから町の分が幾ら減ったんですかと聞いたんです。 続けて質問しますが、県が1年独自助成を始めたのだから、その浮いた分でもう1年足して小学校1年生まで町は独自助成したらどうですか。それについてもお答えください。
○議長(
倉持安幸君) 社会福祉児童課長、佐藤重雄君。 (社会福祉児童課長 佐藤重雄君 登壇)
◎社会福祉児童課長(佐藤重雄君)
答弁漏れ、失礼いたしました。 県の事業拡大に伴います来年度以降の町独自負担額についてでございますが、今年10月1日から通院の対象を1歳引き上げ、4歳未満児が県では対象となりました。この改正に伴いまして、来年度県補助金額は約2,000万円が見込まれますので、町の持ち出し分につきましてはおおむね4,000万円になるということでございます。 それから、1学年増えることの負担額についてでございますが、これは昨年度まで3歳未満を対象とした実績が先ほど申しましたとおり3,000万円ということでございます。また、今年度から小学校就学前まで拡大し、6,000万円の費用がかかるということから、単純に1学年あたりにかかる医療費負担額はおおむね1,000万円程度と考えております。 次に、質問のございました、その1,000万円をもって1学年ということであれば、1年、小学校第1学年についても拡大をしていったらどうでしょうかというご質問でございますが、これらについては、まだ本町においては8月から、この乳幼児医療費については導入を図ったということでございますので、これらの状況、推移を見守った中で、また国における小学生以降の取り扱い状況ですか、そういったものも動向を見守りながら、できれば対応していきたいというように考えておるところでございます。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 500万円減るけれども、ほかにも少子化対策にはいろいろお金がかかるわけです。妊婦健診の助成も拡大するという、そういう答弁が9月議会の中でもあったようですから。そういうところ等も踏まえて県が独自助成して500万円減ったのですから、その分多く少子化対策に充てるというのは当然のことだと私は思うことを意見として述べさせていただきまして、次の質問に移りたいと思います。 山武の医療について。 昨日、町長は公認会計士の長隆さんについてに触れまして、公立病院には公立病院の手法があると、そういうようなことをおっしゃいました。また、9月議会の田中議員の質問に対して、それぞれの数値は根拠があるものと。それは160億円とか240億円を指しているんですが、そういうふうに前段で言って、片や講演会の弁士の方ですからと、そのような発言をされています。私は長隆氏の手法がすべていいかどうかはわかりませんが、彼はプロ中のプロであると認識しています。公認会計士としてさまざまな病院の経営改革に携わり、総務省の公立病院改革懇談会の座長でもあります。成東病院とコンサルタント契約も結んでおり、最近では安房医師会病院の経営改革委員会の委員長を務められております。 私はむしろ、山武医療センター構想の当初案をつくったコンサルタントの会社こそ、病院経営の実情を知らないど素人だと私は申し上げたい。聞くところによると20代だか30代だかの女性がやっているそうではないですか。別に女性だからいけないというわけではないです。その20代だか30代だかに言いたいわけですが。 もう一つ、センター構想の実現のためには大網病院及び成東病院の医療資源を中央病院に集約するということになっております。しかし、今やその成東病院は普通の会社なら倒産状態、一時借入1億6,000万円で急場をしのいでいる状態です。総務省の公立病院改革ガイドラインからも、成東病院は適正化が必要だと考えます。本町は成東病院の事務組合ではありませんが、センター構想との絡みもありますので、策定委員会や首長会議で適正化の必要について聞いているかどうか伺いたいと思います。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) お答えいたします。 まず、前段に公立病院、最初のシミュレーションでございますけれども、あれは公立病院の今までのデータに基づいた平均値の結果、あのような数値が出てきたということで私はお話ししたわけでございまして、長さんは現段階、もっと民間ベースの発想で取り組むべきではないかということで、行政組合が提示したシミュレーションの額の半分ぐらいでいいのではないかというような提言もされておるわけでございまして、両方ともそれには
それなりの、私は根拠があるということを申し上げたわけでございまして、これからの我々の取り組みというものは公立病院にとらわれず、やはり民間ベースのそのような視野に入れるべきであろうというふうに考えているところでございます。 また、適正化につきましては、大網病院は独自に病院経営の正常化を目指しながら取り組んでいるわけでございまして、今、行政組合の中で大網病院の取り組み云々という議論はされておりません。ただ、成東病院におきましても独自に長コンサルを入れながらさまざまな展開をしているようでございますけれども、さきには経営主体を検討すべきではないかというようなお話も聞いているところでございますけれども、今後私ども大網病院につきましては、やはり町民の負託にこたえる病院運営というものについて頑張ってまいりたいというふうに考えております。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 時間も残り2分ですので、最後の質問です。 区長制度についてお尋ねしたいと思います。 今回の選挙で、区長名で文書を発行していた
町議会議員候補がいましたが、これは知っているかどうかお尋ねしたところ、
住民課長は知らないと、そう答えたわけですが、この間区長の報酬と区の事務費との扱い、きちんと分けて取り扱うようになったと私は伺っておりますが、同じ個人名の口座に振り込んでいるものはないのでしょうか。実態を把握し、そして不適正な部分があったら適正に指導するべきだと考えますが、お答えください。 以上をもちまして終わりにします。
○議長(
倉持安幸君)
住民課長、
根本辰夫君。 (
住民課長 根本辰夫君 登壇)
◎
住民課長(
根本辰夫君) お答えいたします。 昨年の平成18年2月に区長報酬と事務費につきましては分けてということで文書を差し上げ、その後また同じような文書を出しているところでございます。現在数件ほど自治会、区について区名でないところが織り込んでいるところもございますが、そのような形で指導しているところでございます。今後もまたそのような形で分けるようにということで指導してまいりたいと思っております。 以上です。
○議長(
倉持安幸君)
黒須俊隆君。
◆(
黒須俊隆君) 時間がまいりましたので、残りの質問はまた次回に回したいと思います。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
倉持安幸君) 以上をもちまして
黒須俊隆君の質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。 午前11時01分
休憩----------------------------------- 午前11時11分 再開
出席議員 20名
欠席議員 なし
○議長(
倉持安幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次の通告者、峰尾博子君の発言を許します。 峰尾博子君。 (峰尾博子君 登壇 拍手)
◆(峰尾博子君) 皆様こんにちは。ご苦労さまでございます。 私は本年11月11日、大網白里
町議会議員選挙におきまして、町民の皆様からの温かいご支援をいただき、3回目の当選をさせていただきました。皆様方、生活者の声を大切に、その実現に向け、町政に反映すべく努力をし、安全で安心なまちづくり、町民生活向上のため、ご期待にこたえてまいりたいと決意しております。 また、皆様とお約束しました7項目。1つ、少子化に歯どめ。子育て最優先の社会に。2として、介護予防策として健康長寿の社会に。3として、救急医療センター構想の早期実現。4、人間性豊かな教育、文化、スポーツの振興。5、町民が潤える総合公園の建設。6、住民主役の市町村合併の推進。7、四季を通じた観光事業の活性化であります。この7項目を私の今後4年間のチャレンジとしてまいります。そして優しい人づくり、優しい道づくり、優しい風づくりを私の政治信条として、誰もが快適なユニバーサル社会を目指して、誠心誠意使命と責任を果たしてまいります。 さて、今本町が抱える課題は合併問題、救急医療問題、行政改革問題等々、重要課題が山積しております。これらの課題に果敢に挑戦し、改革の成果を上げられるよう全力を尽くしていただきたいと思います。変化激しき時代だからこそ現場の声、庶民の声を聞き、町民のための改革に明快で親切な答弁をお願いしたいと思います。 それでは、平成19年12月定例町議会にあたり、通告に従いまして町政に対する
一般質問をさせていただきます。 まず、1点目の認定こども園の取り組みについてでございます。 子どもが幸せな社会はみんなが幸せな社会となり、私たちの社会の優しさが今問われております。直面する少子化の進行、それは日本の現在と未来に突きつけられたイエローカードとも言えるのではないでしょうか。世界の多くの文明成熟国家にとって少子化は大きな問題となっております。2005年、日本の人口は減少へと転じたのです。もちろん結婚も出産も個人の意思で自由に選択される時代ですが、働く環境や育児費用の増大などの理由で、やむを得ずあきらめている、そんな声が多く聞こえてまいります。 子どもがもっと伸び伸びと安全に育つ社会、ゆとりと安心を持って子育ての幸せを実感できる社会づくりを目指していくことが求められております。そして、チャイルドファースト社会の構築は育児を自己責任ではなく、社会の共同の責任として認識することから始まり、家族、地域、国、社会全体で支援していくために意識を変え、制度を大きく変革させなければならないのではないでしょうか。 その一つが認定こども園の推進であると思います。認定こども園は平成18年10月1日から正式にスタートいたしました。就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律が成立し、いよいよ本格的に幼稚園と保育園の一体化した施設が誕生することになりました。このことにより国からは施設者が学校法人、社会福祉法人のいずれであっても経常費及び施設整備費が助成されることになりました。ゼロ歳児から就学前までの児童すべてが対象となり、保育に欠ける子も欠けない子も受け入れ、子育て不安に対応した相談や親子の集いの場や、教育と保育を一体的に提供するとともに、地域に密着した
子育て支援も行う総合施設でございます。 さらに、親の就労に関係なく子どもを入園させることができ、預かり時間も保育所並みの8時間に対応できるのが認定こども園でございます。本町の幼稚園の利用率の低下、そして保育園の利用率の増加を考えますと、認定こども園の推進を図るべきと考えます。幼保一元化の協議会をPTA、地域、有識者、先生等で構成し、早急に協議に入り、認定こども園の推進を図るべきと考えますが、当局のご見解をお伺いいたします。 2点目に、妊産婦への公費無料健診の拡大についてお伺いいたします。 我が国で定期的な妊産婦健診が行われるようになったのは1965年の母子健康法の制定以降であります。当時日本の妊産婦の死亡率はアメリカ、イギリスに比べ3倍近いという高い数値を示しておりました。厚生労働省によると、最低限必要な回数は14回とされています。しかし、平均的な健診費用が一人あたり約12万円もかかり、これを補うための公費負担は全国平均で2回分程度にとどまっております。しかも、最近は就業などの理由により健診を受診しない妊婦さんが増えているという状況へ変化していることもございます。 こうした実態を改善するために2007年予算において、妊産婦健診への助成を含んだ少子化対策のための地方交付税が700億円に倍増されました。この今回の地方財政措置の拡充は妊産婦健診費用の助成に限った金額ではありませんが、厚生労働省は妊産婦健診の実施主体である市町村に対し5回程度の公費負担を実施することが原則との通知を行ったと聞いております。それを受けまして本町において妊産婦無料健診の回数をふやす計画はあるのでしょうか。具体的にお聞かせください。 3点目に、乗り合いタクシーについてお伺いをいたします。 本町全域に対するコミュニティバスの運行が強く求められております。一部地域の過疎化に伴い、また高齢化が進行していることから交通弱者が総体的に多くなっており、一日も早く推進への取り組みを希望されております。高齢者などの交通弱者を含めた幅広い、そして町民が利用しやすく便利な公共交通
システムの導入が求められているところでございます。 そこで、タクシーより安く、バスより便利な乗り合いタクシー制度の導入も一つの選択肢として考えられます。デマンド交通とは事前に電話等で予約した人の家や指定する場所を順次回りながら、それぞれの目的地でおろす乗り合いタクシー方式の交通
システムのことでございます。デマンドとは交通のよさは利用者にとってドア・ツー・ドアであること、そして依頼に応じて走るので燃料のむだがないこと、さらに十人十色の要望にこたえられるメリットがございます。近隣では芝山町と酒々井町が実施しております。国土交通省の今年度の取り組みとして、省エネルギーの支援事業デマンド交通の普及促進を目的として、デマンド
システムを導入するバス事業者に対し、その費用の一部を助成するとしています。現在の環境問題にも即した交通
システムと言えます。 本町における利便性が期待できる乗り合いタクシー制度の導入について、取り組むよう提言するものですが、ご答弁を求めるものです。 4点目に、障害のある人が地域で暮らすための環境整備という観点から、オストメイト対応トイレについてお伺いをいたします。 オストメイトとはご存知のように大腸がん、膀胱がんなどの治療のため、人工肛門、膀胱装着者のことでございますが、このオストメイトの方はふだん尿意を感じることができないため、腹部にパウチ、袋に便や尿をためるという状況を言います。このようなオストメイトと称される方々が全国組織である日本オストミー協会によりますと、現在全国で30万人近くおり、年間約4万人の割合で増えていることが報道されております。その方たちが社会復帰をするため、一生懸命頑張っておられます。本町においても52名の資格者がおられるとお聞きをいたしましたが、これらオストメイトの方は外見からは判断しにくい障害であるため、一般に理解されにくいこともあり、全国的にはオストメイトのための福祉施設が少なく、その対応は大変遅れております。 この方たちが一番困っていることは外出先でのパウチ洗浄でございます。そのパウチを洗浄するための専用の洗面台が設置されているトイレがあれば、安心して外に出かけられます。現在、オストメイト対応トイレがあるのは町内で大網白里アリーナ1カ所と伺っておりますが、こうした公共施設へのさらなる普及を求めるものですが、今後の設置予定及びそれら取り組みについてお聞かせをください。 5点目に、県立白里高校廃校に伴う有効利用についてお伺いをいたします。 県立白里高校の廃校まで3カ月あまりとなりました。白里地域の住民は大きな期待を持って見守っております。私も豊かな自然環境を生かされた町民の憩いの場として、総合的な施設に整備を効率的に活用できることがベストと考えます。特に、この地域住民の強い要望は総合公園、プール施設、また障害者をはじめ健常者のすべての人が働ける作業所の整備、
子育て支援の施設、図書館、さらにIT関連の事業化、このように多岐にわたる期待感が大であります。 この問題は今年6月定例本議会において、我が党から提言させていただきましたが、その際の答弁として担当課より、アンケート調査及びパブリックコメントの実施をし、有効に活用する方策を検討するという前向きな答弁でございました。さらに町長の答弁も、積極的に県へ働きかけるという内容でございました。現在までどのような形で検討され、どこまで具体的なものとして取り組んでおるのか答弁を求めます。 最後になりますが、子ども議会についてお伺いをいたします。 21世紀は個の時代の確立と言われ、人間としての資質が問われる時代とも言われております。教育の目的は本来人格の形成にあり、人の意識や価値観は幼児期から家庭、学校、地域社会で育てられます。夢や希望を持って生き生きと生きていける教育行政を目指すことが求められておりますが、子どもたちにとって民主主義の文化を身につけるよい機会になり、政治教育の視点に加え、大人が子どもの人権や個性を尊重する社会づくりにもつながってくると確信をいたします。その一つに子ども議会の開催がございます。 本町において昭和53年に初めて開催されました。さらに、平成15年及び平成17年に大網白里町子ども議会が実施されました。子どもたちと大人のきずなを深めるとともに、大きな信頼関係を生み出すことができたと思われます。言うまでもなく子どもたちは21世紀を担う大事な人材でございます。子どもたちの希望や要望を受けとめてあげることこそ、真の心の教育であると実感いたします。こうした内容を期待しながら、子ども議会の継続開催の推進を図るべきと考えますが、関係課長のご見解をお聞かせください。 以上をもちまして私の1回目の質問といたします。 (峰尾博子君
発言席着席)
○議長(
倉持安幸君) 社会福祉児童課長、佐藤重雄君。 (社会福祉児童課長 佐藤重雄君 登壇)
◎社会福祉児童課長(佐藤重雄君) 私の方からは2点ほどお答えさせていただきます。 まず、第1点目の1の認定こども園の取り組みにつきましては、小学校就学前の子どもに対する教育、保育については幼稚園、保育所により担っているところでございますが、親の就労形態の変化、少子化等により幼稚園、保育に対するニーズも大きく変化してきております。そのような中、幼保一元化の施設として認定こども園制度が取り組まれているようになってまいりました。本町の幼保一元化につきましては現在のところ大きな進展はございません。本町の小学校就学前の子どもに対する教育、保育について、一番よい方策を求め、取り組んでまいりたいと考えておりますので、今後につきましては教育委員会をはじめ関係各課と幼保一元化に関する推進協議会の立ち上げや、人事交流などについて研究してまいりたいと考えております。 続きまして、4の障害者の自立を支えるオストメイトの対策についてお答えいたします。 峰尾議員、ご指摘のとおり人工肛門、または人工膀胱を装着している方々の外出支援として、公共施設へのオストメイト対応トイレの普及が全国的に求められております。本町の公共施設におきましては大網アリーナのみに設置している状況であり、他の公共施設にも設置する必要があると認識しております。既存の公共施設への設置にあたりましてはスペース的な問題もございますが、障害者自立支援対策臨時特例交付金、これを活用し、平成20年度に3カ所について実施してまいりたいと考えております。 以上です。
○議長(
倉持安幸君) 健康介護課長、白鳥秀昭君。 (健康介護課長 白鳥秀昭君 登壇)
◎健康介護課長(白鳥秀昭君) 私の方からは妊婦健康診査の公費負担についてお答えをいたします。 少子化対策を推進する上で妊娠中からの経済的支援は重要であり、特に妊婦健診を定期的に受けていただくことは母子の病気を予防するための有効な手段となります。妊婦が安心して安全な出産に臨めるよう、町におきましても厚生労働省の通知を受け、問診及び診察料につきましては自由診療のため医療機関によりまして料金が異なりますので公費負担との差額が生じる場合もございますけれども、妊婦健診の公費負担を平成20年4月より5回にふやしていく予定でございます。 以上です。
○議長(
倉持安幸君) 企画政策課長、古山正洋君。 (企画政策課長 古山正洋君 登壇)
◎企画政策課長(古山正洋君) お答えいたします。 まずはじめに乗り合いタクシー、そしてまたご質問の中で触れていましたデマンド交通ということの導入についてお答えをいたしたいと思います。 乗り合いタクシーとは法律上の明確な定義はございませんが、一般的に10人以下の乗車定員の車両で行う一般乗り合い旅客自動車運送事業を指しております。この乗り合いタクシーのうち利用者の事前予約により運行するものをデマンド交通と呼んでおりますが、これは平成18年に道路運送法が改正されまして、新たに同法同3条の規定によりますと、一般乗り合い旅客自動車運送事業のうちの区域運行に位置づけられまして、第4条の許可、この許可をするにあたっては国の審査基準が明確に示されました。 この審査基準によりますと、区域運行を行う場合にあたりましては、隣接する複数の地区を営業区域とすることができるとされておりますが、営業区域の設定につきましては、原則大字、字単位の地区単位という狭められた地区となっております。また、営業所はその区域内に設置するものとされております。町といたしましても需要に見合った運行が効率的に行われるという運行形態から、導入について関東運輸局千葉運輸支局に相談し、確認したところですが、町内全域、あるいは増穂、白里といった地区全体での運行は基準に合致していないというようなことでございました。 また、この運行にあたりましては路線定期運行との整合をとることが必要でございます。既存のバス路線と競合しないよう、実施にあたっては民間事業者と十分な協議が必要ということもございます。したがいまして、これらを考慮いたしますと、乗り合いタクシー、デマンド交通の導入にあたっては区域の設定、そしてまた民間事業者との調整等々、大きな課題があると認識しております。しかしながら、今後とも研究してまいりたいというふうに思っております。 次に、子ども議会についてお答えをいたします。 子ども議会につきましては町内の各小・中学校の児童・生徒を対象に、先ほどご質問にありましたように平成15年、そして平成17年と隔年で実施してきたところでございます。通常ですと、今年度実施の年となるわけでございます。その中で過去2回実施された子ども議会においても大きな成果を上げたと考えておりますが、各学校の参加対象となる児童・生徒が少数で限られてしまうとの意見そしてまた教育委員会や各学校との話し合い等におきまして、実施の方法、そしてまた実施の時期等について検討してきたところでございます。 そこで今年度は町長、教育長等が3つの中学校に出向きまして、テーマを設け、懇談会形式で中学生と率直な意見交換を行う方法で、現在のところ年明け1月下旬に実施する方向で協議しているというところでございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) 私からは白里高等学校の廃校に伴う有効利用について。 これは、所掌しているのは教育委員会の管理課でございますけれども、県の要望活動をしているということから、私の方から答弁をさせていただきたいと思っております。 いよいよ山武農業高等学校と白里高等学校の統廃合が来年の4月というふうに、大変間近に迫ってきたわけでございますけれども、白里高校の廃校につきましてはこれまで白里地区の皆さん方から、地元の高校ということで大変かわいがっていただき、今日まで育てていただいた経緯もあるわけでございます。また、私も白里高校と山武農高、両方の後援会長を務めておりました。そういった意味からも、この統廃合で白里高校が廃校になるということにつきましては、大変残念だなというふうに思う次第でございます。
それなりに県に要望はしてまいったわけでございますけれども、県の教育問題の改革というものは一定の方向性は持っておりまして、そういった意味でも山武農高と白里高校の統廃合はやむを得ないというような状況に迫っているわけでございます。 さて、この統廃合によりまして白里高校の跡地の利用につきましては、ただいま議員からご質問賜ったわけでございます。9月定例議会では山田議員からも質問を承っておりますけれども、いずれにいたしましても地元が利用できるような、そういうような跡地活用をぜひ町としても要望していってくれないだろうかというような内容でございました。またさきに、9月に行いました区長会の主催による地区懇談会の席上でも、ぜひ有効活用をお願いしたいというような声が出ておりました。それも高齢社会を迎える中で、お年寄りがやはり活用できるような、そういうような場がぜひ欲しいというような、大変熱い要望があったわけでございます。 白里高校の敷地や校舎の譲渡につきましては、現在教育委員会が中心となって行っているわけでございますけれども、千葉県と事前協議を行っている中で、県内でも白里高校のように廃校となる高校がいくつかあるわけでございまして、それぞれの地元が県から譲渡を受けたいというような要望が大変強く、県では白里高校だけ特別な扱いということはなかなか厳しい状況下にあるようでございます。帰属を受けるにあたりましては、問題は有償になるか無償になるかという問題も、これから出てくるのではないかと思っておりますけれども、現段階では全くそこまで話がいっていないような状況でございます。 町といたしましては昭和46年にこの白里高校の設立にあたって、用地の一部、およそ3分の2ぐらいでございますけれども、町が用地を買い上げ、無償で提供したという経緯もございます。また、残る面積については千葉県が買い上げたというような状況でございます。今後、この協議につきましては白里高等学校と山武農業高等学校が統合いたします来年の4月以降に本格的に、私は話が進むものではないかというふうに思っておりますけれども、町といたしましても、ぜひとも大網白里町に譲渡していただき、地域の方々のために有効活用できるような、そういうような方策を考えていくのが私は大事ではないかなというふうに思っているわけでございまして、現在その内容につきましては管理課が中心となりまして、県の方と協議をさせていただいておりますけれども、本格的な話し合いは統廃合した後だというように現在私は認識しているところでございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 峰尾博子君。
◆(峰尾博子君) ただいま町長はじめ担当課から答弁をいただきましたが、改めて再質問をさせていただきます。 まず認定こども園については、保育所の多様なニーズにこたえるためにも、どの子どもも保育を受けられるようにしていかなければならないという視点に立って考えると、認定こども園の推進というのは有効な制度であるのではないでしょうか。また、幼稚園の入所、利用率の低下が毎年低くなる一方ですね、保育所の入所の増加を考えますと、先駆的な推進を図っていただきたいと思います。 そこでお伺いをいたしますが、幼稚園の入所の利用率低下に対する問題に対し、教育委員会としてどのように受けとめられておられるのか。さらに、認定こども園に対する教育委員会としてのご見解をお聞かせください。 次に、妊産婦への公費無料健診の拡大につきましては、担当課より積極的な推進を図るとの答弁をいただきまして了としますが、今、妊産婦健診を一度も受けないまま出産直前になって病院に駆け込む飛び込み出産が全国的に増えているそうでございます。その背景は経済的な理由や、お産は自然現象という安全への過信、そして仕事の多忙さなどがあるとされております。飛び込み出産は命にかかわる危険が高まり、病院から受け入れ拒否される原因にもなっております。妊産婦健診を受けやすい環境づくりを急ぐ必要があることを実感するものでございます。 段階的には、先ほど担当課の方から明年、平成20年4月から、まず5回というご答弁をいただきましたが、次に、徐々にと言うか段階的に10回、14回が一応健診をするという状況になっておりますが、さらには、14回という完全公費無料健診を拡大を実現していく方向を求めるものですが、町長のお考えをお聞かせください。 次に、乗り合いタクシーについては、交通法の改正により推進は厳しい状況ですが、民間の活力や商工会とも連携し、英知を結集し早急に対応を図ることを望むものですが、もう一度当局の答弁を求めます。 次に、オストメイト対応については3カ所の設置予定が図られるというご答弁でございましたが、具体的にどこに設置されるかお示しください。また、障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例が制定されたことは記憶に新しいところでございます。障害者の中には外見からはわからない内部障害者の方がおられます。内部障害者とは心臓、呼吸器、すい臓、肝臓、腎臓、それから膀胱・直腸、小腸の機能障害とヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の6つの障害を総称したものでございます。この内部障害者の方は車いすやつえを使っている人とは異なって、外見からは非常にわからない、見えない障害であることから、聴覚障害や視覚障害者に比べて社会的認知が低く、その言葉すら知られていないのが実情でございます。このため、社会の無理解の中、多くの困難に直面しております。 例えば、スーパー等で障害者用の駐車スペースに車をとめようとしたところ、警備員に注意されたとか、疲れたので電車やバスなどで優先席に座ると冷たい目で見られたなどの誤解が後を絶ちません。さらには、社会的認知がないために職場で内部障害者であることを隠さざるを得ず、健康者と同じ働きを求められて体調を崩したり、退職に至るケースも少なくありません。こうした現状を打開しようと、内部障害者とその家族の方たちが2004年3月に内部障害者・内臓疾患者の暮らしについて考えるハート・プラスの会が結成されました。内部障害者の存在を周囲に視覚的に示す啓発マーク、ハート・プラスマークを作成いたしました。このマークでございます。ハートは体の内部、プラスは医療を意味するものです。大網白里町内における内部障害者の方は何人ぐらいおられるのか。また、こうした内部障害者の方々への支援策についてお伺いいたします。 次に、白里高校廃校に伴う有効利用について。 現在、少子化や都市化による生徒の減少で廃校が増えており、過去10年間で小・中・高合わせて2,000校以上もの学校が廃校となっているようでございます。全国の廃校の約80%が何かほかの用途に再利用され、成功している事例がございます。その事例の一つに、福祉施設型「生き甲斐デイサービスセンター平野」、これは徳島県の平野地区でございまして、休校になった小学校の校舎を改築し、高齢者のレクリエーションの場に提供されております。事例2として、体験学習・宿泊施設型「森と風の学校」、こういうタイトルでございまして、これは岩手県の葛巻町でございます。小屋瀬小学校上外川分校を増改築なしに自然体験施設として用いられており、環境についてわかりやすく学べるプログラムが多数用意されており、子どもたちの環境教育の拠点施設となっております。 本町の白里高校廃校については、地域おこしと起業支援の2つをコラボレーションすることができないかという要望もございます。本町では都市部からの転入者が多いので、さまざまな技能や文化的なバックボーンをお持ちの方がおられると思います。こういう方々を水平方向につなげていく場として廃校利用も考えられ、未来に可能性のある大網白里と銘打ち、青年に対して起業支援していく場の提供もよいと思います。いずれにしましても、住民にとってプラスになるようなものにするためには地元住民の高い意識や声、それから計画から運営までのそれぞれのプロの協力が必要不可欠であると考えます。そして県との連携を図り、よりよい有効利用を望むものでございます。 最後に、子ども議会については継続して行うことに意義というものがあると思います。年間の行事計画の中に取り入れて推進してはいかがでしょうか。ご所見を伺いたいと思います。 以上で再質問といたします。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) 私の方からは認定こども園の取り組みにつきまして、2点ほどご質問されておりますので、お答えをさせていただきます。 まずはじめに、1点目は町立幼稚園の入園者の低下の関係でございますけれども、現在の幼稚園の定員に対する園児の充足率を見ますと、ご指摘のとおり年々低下しているのが現状でございます。また、平成20年度におきましても、残念ながら低下する予想がされております。この原因といたしましては、言うまでもなく少子化に伴う幼児の減少が原因でございます。今後もさらに幼児が減少する予想となっておりますので、関係する各課等と抜本的な幼稚園の再編までを視野に入れた検討が必要ではないかと考えております。 またもう一点、認定こども園に対する見解ということでございますけれども、現在保護者の方々の就労形態の変化に伴いまして、幼稚園、保育所に対する利用者のニーズも大きく変化している状況でございます。そのようなことを考慮いたしますと、今後認定こども園のような施設の必要性が高まってくるものと考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) お答えいたします。
子育て支援策として、妊産婦の公費無料健診を14回にされたらどうかという提案でございますけれども、とりあえずは我が町の財政状況とかいろいろ考えて、5回にしたいというように先ほど
担当課長からお話があったわけでございますけれども、私も
子育て支援策の充実という面につきましては、やはり町もできるだけ頑張るべきではないかなということで、2番目からの出産見舞金については10万円上乗せしたらどうかということで、議会の皆さん方のご同意をいただいたところでございますけれども、その矢先に職員がああいうことをされて、私も本当にがっかりしているんですけれども、いずれにしても
子育て支援策の充実というのは少子化の著しい、本町にとっては大変大事な、私は政策ではないかなというふうに思っております。 いずれにしても、このようなことは本町単独だけではなしに、やはり国の考え方もあろうかと思います。今後やはり国や県にできるだけ
子育て支援策を手厚く支援するような、そういう方向性をお願いしていくとともに、私ども町としてもできるだけの対応を図れるように検討してまいりたいというふうに考えているところでございます。 また、白里高校につきましては先ほど答弁させていただきましたけれども、県の教育委員会では純粋な教育施設として継続させるならばとか、いろいろな考えもあるようでございますけれども、明確にこの内容が議論されているわけではございませんで、県としても大網白里町の、白里高校のみならず全県下にわたっての、やはり平均的な対応をしていくという中で、大網白里町は3分の2が町からの寄附でできた学校であるということを十分ご認識願いたいということを要望しているわけでございまして、そういう観点からできるだけ大網白里町に返していただきたいと。その方向性が明確になったら、やはり私ども行政が決めるのではなしに地域住民や、あるいは議会の皆さん方とともに、やはり今後どのような有効活用をしていくかということを議論させていただいて、方向性を私は決めていくべきだろうというふうに、現在考えておるところでございます。 また、子ども議会につきましては、今管理課長からお話がございましたけれども、これは企画課か-これからするんですけれども、私とすれば確かに一部の学生の参画によって子ども議会というのを過去、私対応してまいりましたけれども、非常にまた違った観点からの意見が出まして、有意義な私は議会になったというふうに思っておりますけれども、やはり地域の子どもたちにもっと行政にかかわり合いを持たせるということも大事ではないかなということで、実は担当課と協議させていただいて、出前的なそういうようなこともやろうではないかと。それで、学校へ赴いてそれぞれの意見を聞くこともいいではないかと。それから、学校も町長や教育長が来て、そういうような発言の場が学校であったよということが、私はやはり子どもたちにいい方向性というものを生むのではないかと。 それと同時に、この議会という雰囲気を子どもたちに味わわせることも大事だと思っておりますけれども、現段階ではとりあえずそういうような、学校へ赴いて議論をさせていただく機会をつくりたいということで、先ほど
担当課長から提案をさせていただいたわけでございますけれども、細かい内容はまた
担当課長から申し上げると思いますけれども、以上が私の考え方でございます。
○議長(
倉持安幸君) 企画政策課長、古山正洋君。 (企画政策課長 古山正洋君 登壇)
◎企画政策課長(古山正洋君) お答えいたします。 先ほどデマンド、乗り合いタクシー、そしてまたデマンドを触れたご質問の中での再質問でございますが、先ほど、今後とも研究してまいりますというお答えをさせていただきました。その研究にあたりましては、いろいろ交通の手法はあると思いますが、コミュニティバスも含めまして、先ほどのデマンド交通、それらを含めた今後の公共交通について新たに研究する場、話し合いをする場を設置いたしまして、交通事業者等関係者と、そういう場で話し合い、そしてまた研究してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 社会福祉児童課長、佐藤重雄君。 (社会福祉児童課長 佐藤重雄君 登壇)
◎社会福祉児童課長(佐藤重雄君) お答えいたします。 オストメイト対応トイレの設置予定箇所につきましてですが、障害者用のトイレが設置されている公共施設のうち、保健文化センター、中部コミュニティセンター、農村環境改善センターの3カ所への設置を考えております。 また、本町における内部障害者数につきましては、身体障害者福祉法による内部障害者は331名であります。その内訳といたしましては、心臓機能障害者134名、腎臓機能障害者81名、
呼吸器機能障害者26名、小腸機能障害者32名、免疫機能障害者6名、そしてオストメイト対応トイレを利用する膀胱・直腸機能障害者は52名であります。また、内部障害者の方々への支援策についてとのご質問でございますが、障害者自立支援法に基づくヘルパーの派遣など自立支援医療による手術費の助成、ネブライザー等の日常生活用具の給付、身体障害者手帳1級、または2級の内部障害者に対する医療費の自己負担分の助成、これらを実施しております。本町といたしましては今後も医療機関や相談支援事業者と連携して、サービスの提供に努めてまいる所存でございます。 以上です。
○議長(
倉持安幸君) 峰尾博子君。
◆(峰尾博子君) ただいま再質問の答弁をいただきました。 いろいろと今、お聞きしておりますと、非常に消極的な答弁であったように思われます。特に認定こども園につきましては、一日も早く幼保一元化も含めてでございますが、この3つ、特に白里関係でございますが、第一保育所、第二保育所、そして白里の幼稚園がございますが、そういった中でそれを一元化して1つにしたときに、いろいろなこともございますが、すぐはできないかとは思いますけれども、先生や、また地域の方たち、PTAの方たち、そういったいろいろな方たちとの協議会を早急に持っていただきたいことを求めるものでございます。 そして、特に先ほどデマンドタクシーのことをご答弁いただきましたが、大変にこの件につきましては地域の皆様が、もう一日も早くコミュニティバスを推進してほしいという要望が大でございますので、皆様の英知を結集しまして、しっかりと推進をしていただきたいと思います。 今回、私は6項目の質問をさせていただきましたが、我が大網白里町というのは未来にもっともっと大きく発展していく可能性がある町であると実感しております。それは私が今回選挙活動において皆さんと対話したときに、何でこの町は中途半端とか、とてもいろいろなご要望を聞きました。その中で特に、もっともっとすばらしい町になる、そういう秘めたるものがあるということを、本当にそのお言葉を聞きまして、確かにそうだな、いろいろな面で大変に気候、温かさに恵まれて、そして最高の海という資源があり、そして田園、そして緑豊かな町でございます。その町をもっともっとすばらしい、そしてまた皆さんが住んで、そしてまた誇れる町にしていただきたい、そういう思いで私は皆さんのお話を聞いて思いました。そのために、5年、10年の希望ある展望を住民の目線を中心に、実りある現実のものとしていくために、英知を結集して取り組んでいただくことを要望しまして、私の質問を終わります。(拍手)
○議長(
倉持安幸君) 以上をもちまして峰尾博子君の質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。 なお、午後1時から再開いたします。 午後0時02分
休憩----------------------------------- 午後1時01分 再開
出席議員 20名
欠席議員 なし
○議長(
倉持安幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次の通告者、高知尾 進君の発言を許します。 高知尾 進君。 (高知尾 進君 発言者着席 拍手)
◆(高知尾進君) 早速始めさせていただきます。 まず、永田駅ホームに屋根をつけようではないかと。これは昨年からもう3度目になります。現在、2,600名の乗降客があり、屋根をつくるメリットは多大なものがあります。まず、雨を避けられる。夏の暑いときには日差しを遮る、そういう効果もございます。私は上り下りの全部に屋根を一気につけてしまえというわけではなく、上りホーム、下りホームのいずれかを早めにやり、次に残りをやる。また、上りホームであっても全部ではなく半分、一番乗降客の数の集まる、乗客の集まる、その箇所を部分的にでもいいではないかなと思っておるわけです。その後、おそらく進展はほとんどないと思いますけれども、再度どのようになっているかを確認いたしたいと思います。
○議長(
倉持安幸君) 企画政策課長、古山正洋君。 (企画政策課長 古山正洋君 登壇)
◎企画政策課長(古山正洋君) お答えいたします。 この要望につきましては外房線の促進期成同盟を通しましての状況につきましては、9月議会で答弁させていただきましたが、その後、去る11月19日に促進期成同盟の
担当課長会議においてJR東日本千葉支社との意見交換がございました。改めまして、その席で永田駅ホームの設置について強く要望したところでございます。その中での、JRでの回答といたしましては、支社間内では一駅か二駅ということでございまして、やはり乗車人数の多い駅からということでございました。先ほど議員の質問の中でのご意見等についても含めまして、強くJRに要望したところでございますが、回答については先ほど申したとおりでございます。町といたしましても引き続き利便性向上のための要望をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) これは言ったからすぐにできるものでもないと私も思っておりますので、来年、再来年にかけて熱心に強く申し入れをしていただきたいと思います。 さらに、永田駅につきましては今、改札口というのが1カ所であります。駅員のいるときもあれば、いないときも非常に多いということもありまして、どうせ駅員がいなくてもきちんと改札業務というものができるならば、東口の出口を設けて、そちらからも朝晩は出入りできるようにしてもらいたいという要望も多数あがっておりますので、それもあわせて申し添えておきますので、今度の意見交換等、会議等ございました際にはぜひそれもあわせてお話くださるようにお願いいたします。 次に、学校の耐震化の問題です。 13年前の阪神・淡路地震、また3年前の中越地震、この大きな2つの地震を経験いたしまして、建築物の耐震性というものが非常に大きな問題となっております。特に、公共施設は緊急時の避難場所として非常に重要な位置を示すものでありまして、とりわけ小学校、中学校、これは災害時に限らず毎日子どもたちが通い、勉強している場所であります。震度6ぐらいの地震で学校がつぶれるようでは、学校に通わせている親たちも不安でなりません。町内の学校の-小学校、中学校、それぞれの耐震状況はどの程度までなっているのか。それをご説明願います。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) お答え申し上げます。 小・中学校の校舎及び体育館におけます地震時の安全対策でございますけれども、本町では平成18年度までにすべての校舎、体育館の耐震診断調査を実施いたしました。この調査の対象は建築基準法が改正されましたことによりまして、昭和56年以前に建設をされました校舎及び体育館で、床面積が200平米以上の建物が対象となるものです。そのようなことから、本町の小・中学校10校のうち、小学校では大網東小学校、増穂北小学校、季美の森小学校の3校及び中学校では増穂中学校の1校、この4校につきましては昭和56年以降に建設をされておりますので、調査の対象外となります。 したがいまして、この調査では小学校が大網小学校、瑞穂小学校、増穂小学校、白里小学校の4校、中学校では大網中学校、白里中学校の2校、合計で6校が調査の対象となり、調査を実施いたしました。なお、この調査の結果でございますけれども、6校すべてが補強工事、または改築が望ましいという診断でございました。特に、建築をされましてから相当数の年数が経過したもの、あるいは老朽化が著しい建物ほど耐久力の悪い結果となっておりました。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 今の説明ですと、小・中学校のうち4校は昭和56年度以降だから大丈夫だろうと。で、対象外だというお話ですけれども、それ以外の6校ですね。これについて補強、もしくは改築が必要だということですね。今、大網中学校補強工事をしていますね。この補強工事というものがどういう計画で何年ぐらいで終わるのかということと、あとそれ以外につきまして、補強だけで済む学校と改築しなければいけない学校とが出てきているということですので、そこのところはどう区分されていますか。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) お答え申し上げます。 はじめに、大網中学校の耐震の改修の計画でございますけれども、本年度初年度といたしまして、今現在1階がおおむね終わりまして、これから検査の状況になっております。引き続き来年度からは2階、3階、4階とやっていきます。これは4層になっておりますので建築計画、これにつきましては長期間になりますけれども、4年で1年1階ずつ進めてまいりたいと考えております。 そして、建物の中で補強、あるいは改築が望ましいという建物でございますけれども、まず改築が望ましいという結果が出ておりますのは、今回議会の中でも町長、あるいは質問の中でもございましたように、まず大網小学校、これは昭和37年から昭和39年に建設をされた建物でございます。そしてもう一つは白里小学校、これは昭和40年から昭和41年に建設をされまして、おおむね同じ時期に建設をされたものでございます。もう一点は白里中学校、これにつきましては管理棟のところが若干弱いということで結果が出ております。あとの小学校につきましては補強工事で、これは対応可能と考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 改築対応しなければいけない学校が大網小と白里小、あと白里中学ということでよろしいんですね。そうしますと、今大網中学を1階ずつ、4階まであるから、あと3年間かかりますよということですね。そうしますと、それ以外の瑞穂、増穂小学校、これについては補強工事というものをどのように計画しているのかというお話を聞きたいということと、あと改築の問題が出ている大網小学校、白里小学校、これについてはどのように対応していくのか。それをお聞きしたいんです。 と言いますのは、複数の階の建物の場合、大抵の場合1年生、2年生が一番下の階にいることがほとんどでして、学校に毎朝送っている親御さんにすれば、あの学校とあの学校は大きな地震が来ると子どもたちがぺしゃんこになってしまうよと。そういうことになれば安心して学校に送り出せません。途中の交通事故に遭うよりもよほど大地震が発生したときの危険が高いわけでして、そのへんはどうしても急がなければいけないことだと思いますけれども、このへんについてはどのようにお考えですか。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) お答え申し上げます。 まず大網小学校、これは今回議会の
一般質問の中でもいろいろと議論されているところでございますけれども、これは移転の話からまず進めていかなければならない問題だと考えております。そして、白里小学校。これもやはり今回の議会の中で、町長もやはり大変危険であるというようなお話があったように、白里小学校につきましては建築年度がおおむね2つに分かれてございまして、手前の古い部分、先ほど答弁をさせていただきました昭和40年から昭和41年に建てられ校舎、これがやはり、要は改築が望ましいということでございますので、そちら管理棟を含めた部分、これは建てかえをしていく。その中には、もう一つは新しいところがありますので、それは再利用、そのまま利用するというような考え方でございます。 そして、瑞穂、増穂、これにつきましては耐震補強ということで、まずは瑞穂小学校につきましては来年度、今後これから2月定例町議会の予算の中でお願いをしていくわけでございますけれども、設計等進めてまいりたいと考えております。 増穂小学校におきましても、やはりこれは先ほども言ったとおりに小・中学校6校、このような大事業でございますので、関係する各課等と十分協議の上、優先順位を決めながら可能な限り早期に進めてまいりたいと考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 私はこの問題が今になってどうして、こう手遅れになってしまったのかという印象が強いんです。その前に町は別のものをいろいろ建てていたわけです。そういうアリーナ等を建てる前にこういう工事が必要だったということはわかっていたのではないんですか。というのは、13年前の阪神・淡路の大地震のとき、そのときにもう建築物の耐震が問題になっていたし、また3年前には中越大地震がありまして、またこのとき問題になっているわけです。 それを全く心にも入れないでアリーナを建ててしまったということは、私はあのときはアリーナを建てるならば、もっと社会資本の根本的なものをどんどん整備しなければいけないのではないかということで、私は反対したつもりですけれども、でも結果的にはこういう学校が今になってあちらもこちらも建てかえなければいけない、あちらもこちらも補強しなければいけない。満足に安心してできるのはわずか4校ですね。季美の森、大網東、増穂北小、あと増穂中ぐらいのものしかないと。私はこれを聞きまして、全く順番を無視した、何が一番優先して何を後回しにしなければいけないかの判断が、全く狂っていたのではないかなと私は思っております。これにつきましては、父兄とかPTAはある程度はわかっているんですか。どうぞ。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) お答え申し上げます。 この耐震調査につきましては、先ほども答弁したとおりに平成18年度に終わったところでございます。ただ、ご指摘のとおりに事前に、もう少し前に校舎等はある程度は把握しておりました。それにつきまして、まだPTA等にお知らせをしていないというところが実情です。 以上です。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 何が重要で何を後回しにするか、何を先にやるかの、その判断が誤ったとしか言いようがございませんね。 次に、来年度予算の目玉商品ですね。このへんはどういうことがあるんでしょうかということをお聞きしたいんです。例えば、今までの大きな項目の単なる羅列だけならば、これを私が聞いてもしようがないと思っているんです。予算につきまして、ここに事務報告がございまして、今年も新年度予算の編成でございますが、枠配分方式を取り入れてやりますよと。予算の85%以上は経常経費で使われてしまうものを、わずか15%の中でどういうふうに展開していくのか、その器用さを見てみたいと思いますけれども、枠配分方式というのも各課の課長にすれば、枠が決まって、その中でしかできないよと。枠が決まって、その中でこれとこれとこれを除いていったらわずかなものしか限定的にできないよと。 いわゆる、日本経済が拡大して税収もどんどん上がってくるときならば、枠配分でもいいでしょうけれども、枠もどんどん縮小している中で枠配分方式、はいこれでやってくださいよということでおさめられたのでは、各課の事業も本当にできないのではないかなと私は思っております。この枠配分方式は聞こえはいいんですけれども、お金がないから、予算の組みようがないから、この方式を利用したに過ぎないのではないかなと私は考えておりますけれども、来年度の目玉商品的なものはございますか。
○議長(
倉持安幸君) 財政課長、金坂重信君。 (財政課長 金坂重信君 登壇)
◎財政課長(金坂重信君) お答えを申し上げます。 来年度予算の目玉商品はあるのかというご質問でございますけれども、来年度予算につきましては現在まさに編成作業中でございまして、鋭意作業を進めているところでございます。去る12月7日に各課等から予算要求書の提出を受けまして、今後要求の内容を精査いたしまして、町長及び副町長等と協議を行いまして、来年度予算の編成を順次行っていくつもりで、現在進めております。 ご質問は来年度予算の目玉商品はありますかという問いでございましたけれども、現時点では具体的な事業名を申し上げる段階には至っておりませんので、ご満足いただける答弁にはならないかもしれませんけれども、そのへんご理解賜りたいと存じます。なお、予算編成方針をここでご紹介すべきところではございますが、大きな項目を聞いてもいたし方ないという、今お発言がありましたので、編成方針の答弁については差し控えさせていただきますけれども、この枠配分方式、私ども4年目を迎えております。大変、財政状況厳しい中で各課がより事業を見直し、集中と選択によりまして事務事業をさらに見つめ直していただいて、各課、町民のための特徴ある予算づくりに協力してほしいという考え方から枠配分方式を継続したものでございます。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 今の財政課長のお言葉ですから、できれば1つの課をあげて、あなたの課はどういうふうに特色を出していくんですかと、めり張りのついた使い方をするんですかということを聞いてもいいんですけれども、突然聞いてもまだ予算が固まっていないということではっきりしないでしょうから、今回はやめておきましょう。 次に、町長の政治感覚の問題なんです。 私は堀内町政9年をもう迎えまして、やはりいろいろ
同僚議員からも質問がありましたように昨年の5月、また今回の不祥事と、どこに問題があるかということをいろいろ考えますと、普通の民間会社ではこういうことはあまり起きないんです。起きないような
システムになっているんです。 と言いますのは、例えば昨年の5月の事件ですね。10年以上も電気技術者がいなかったから、そこに任せっきりだったと、こう人の動かすこともできないし、やむを得ない事情なんだよというご説明でした。しかし、あそこは幾らでも仕事が欲しい業者がたくさん出入りするんです。防衛省の次官だって買収されてしまうようなところなんです、そういういろいろな業者が入るということは。みんなお金、仕事が欲しいからいろいろやるんだから、そういうことを考えないで10年以上も同じ部署に置いておいたことがまずいということです。 そういう部署というのは3年ないし4年である程度人を入れかえてやっていかなければ、業者との癒着も生まれますし、ツーツー、なあなあが生じてしまうわけです。ですから私はたまたま技術者がいないからということで10年以上もおいたことが、あれはもうミスだったと。必要ならば技術者を、1人ではいけないなら2人、複数雇って、それで交代していくべきだったと思います。それと逆に、もしその技術者がいなくなったときに、事故でもあって仕事ができないときに、では誰が代替えでやるんですか。そういうことも出てくるわけです。だから、仕事は必ずダブルでやっていって、1人いなくなっても1人が代替えできるような
システムにしておかなければだめだということです。それと、長い期間頭を下げてくるような部署に同じ人を置いておいてはだめだということです。それは昨年の5月の件です。 今回の件は、それは
コンピューターどうだ、こうだという話もありますけれども、それ以前に判こを押す欄が5つ、6つだったと。で、1人、2人が代理とか何かで判こを押して書類を通してしまったというようなお話もございましたけれども、一般の会社で物を売る人、売り掛けを立てる人、お金を回収する人、それを管理する人、これはみんな別々なんです。それは四、五人でやっている小さな会社なら話は別です。だけれども、これは何人いるんですか、職員が。で、ちゃんと千葉銀の窓口もあるではないですか。そういうのを利用すれば、受け付けする人、それから内容を
チェックする人、最後に課長が判こを押して、それを、では銀行の窓口、出張所ですね、そこで受けとりなさいとか、そういうことをやる人を、仕事を分けてやれば当然避けられたことを、たまたま1人が自由にやってしまったという、先ほど
同僚議員もおっしゃっていました。いや、がたがただなと。私も本当にがたがただなと思います、この組織は。それが1つです。 ですから、組織の見直しを図っていると言うけれども、まず仕事、特にお金を扱うところは受け付ける人と
チェックする人、払う人を別にしなければだめですよ。これはもう会社の根本なんです、人の集まりの中で。それをきちんと指導できなかったということは非常に残念です。経験不足もあるのかなとも思います。それを話しておきたいと思います。 組織の問題は以上なんです。 あと人事の問題も、私はいろいろ会社等を歩いてみますと、大きくなる会社、伸びる会社というのは、やはり他人をどんどん入れて、他人を責任者として育て上げているんです。決して身内でやっていたのでは絶対大きくならないです、身内ではまあまあもきくし、あいよもきくし、融通が利くし。やはり法にのっとりきちんと一つの法人として活動するには、やはり他人が入り所定の職務について権限を振るわせなければ、その組織というものはやはり大きくならないし、きちんとした伸び方をしない、成長しないということを私は深く考えております。 ですから、特にこの役場について誰がどうこうとは言いませんけれども、やはりいろいろな人の意見が聞けるように、そういう人の配置もしてもらいたいなということをお願いしておきます。 それと、町長の先の読み方ですね。日経新聞あたりを読むと、結構参考になるのではないかなと思いますけれども、日刊紙、日経、いろいろ読みますと経済の動向がどうなる、人の動きがどうなる、物の動きがどうなる、それから将来の日本はああなる、こうなる、まあいろいろ書いてございます。ただ、言えることは交付税が町長就任以来15億円ということは、この前のお話でおっしゃっていましたから、15億円減りましたよと。それは三位一体改革とか何かやっているんですから、徐々に国が大きな赤字を抱えている段階で、いつまでも地方にお金をばらまいてくるはずもないし、これは減ることはもう目に見えていたことですね。 それとあと、では減るならば、入ることを考えなければいけないと。そうしますと産業振興課という課もございまして、当時カボチャスープとかそういう話もかつてありましたけれども、そのへんがもうどこへ行ってしまっているのかもわからないし、うちの町の産業をどういうふうに振興するのかもあやふやになってしまったし、入るのが少なくなるならば、お金が入ってくるような手段を考えなければいけないんだろうけれども、そういうことの話も全然出てこないという状況で、私もよくわからない状況になっています。 それと市制施行、これも出ましたけれども、結果的に5万2,000人いなければ-うちの町は5万人いかないというのは私も何度も言っているように、結果的に500人足らなかったという数字でございましたね。それと、あと恐ろしいことに、うちの町は今人口が減っているんですね。たまたま住民課に用があって行きまして人口統計を見ましたら、10月、11月と20人、30人減っているんです。入ってくる人は入ってくるんだろうけれども、亡くなる人はこれまた多いのではないかなと。生まれるよりも、その数倍の人が亡くなっている。これは、うちの町は高齢化というよりも、もう高齢社会ですから、この数字というのはだんだん亡くなる方が非常に多くなってくると。そういうことは当然読めるわけです。 それとあと、お年寄りはだんだん高齢になっていくし、あと退職者も増えてきますし、果たして今度、この住民税がどの程度上がってくるのか。これも大体先細りしてくるようなことも見受けられるわけです。こういうことを挙げれば、やはり先をある程度見て、その政策をどんどん打っていってもらいたいなということが私のお願いなんです。 ただ、このまま2年、3年過ごしていたのでは肝心な、先ほどの学校の耐震工事、それも満足できないうちに2年、3年過ぎてしまいますし、それとあと通学道路、よく話題になりますけれども、通学道路の整備とかそういう話も整備されないまま終わってしまうと。そういうじり貧状態に陥るのではないかということを私は心配しているわけでございます。 以上につきまして、町長の方からあれば一言お願いします。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) お答えいたします。 貴重なお話を伺いまして、大変参考にさせていただいたところでございますけれども、まず学校建設、耐震化、大変社会通念から考えても遅れているのではないかというご指摘でございますけれども、まさにそのとおりでございまして、子どもたちが安全に通学できるような環境づくりということは、私も子どもたちが安心して勉学できるような環境づくりということを公約に上げています以上は、やはりそういった面も当然配慮していかなければいけないだろうというふうに私自身も認識しているところでございますけれども、アリーナ建設が先なのか学校の耐震化が先なのか。これは私はどちらも先だと思うんです。本町において公共施設がほとんどないということ。人口5万人になって、集会施設がないということは町のさまざまな展開をするにあたって、大変やはり私は問題があるのではないかということ。 それから、昭和62年でしたでしょうか、1億円のふるさと創生資金で、全国でそれぞれ地域に活性化のために1億円がばらまかれたわけでございますけれども、大網白里町は前の町長体制の中でスポーツ施設をつくりたいという住民のアンケート調査のもとに、あそこに用地を確保したわけでございまして、それからずっと続いてきた中で、やはり健康な人づくり、あるいは皆さん方が一堂に会してスポーツに励むと、いろいろな観点から多目的な、私は施設としてあそこにアリーナを建設させたわけでございますけれども、それと同時に本来であれば、やはり学校の耐震化というものは、これは進めるべき事業であったかもしれません。ただ、そういった中で私どもも千葉県の東方沖の地震災害に遭いましたけれども、千葉県というのはあんまり大きな災害に遭っていないということが実感的にもございました。 それから、また夜間に起こる地震災害で建物の下敷きになるとか、そういう事故が多いということで、危機感ということが少なかったかもしれませんけれども、いずれにしても耐震化が遅れてきたということは、大変私も申しわけなく思っておる次第でございます。全国を挙げて、この耐震化が大変遅れているということで、文部科学省がさきに耐震整備というものについて大臣からも、昨年でございましたでしょうか、そのような要請が出ているところでございますけれども、私どももこのような状況の中で本町の耐震化をこれから積極的に進めなければいないということで、昨年はまず瑞穂のお子さんたちも預かり、そして分離校が棚上げされるような状況の中で、まずその受け皿の整備をする必要があるだろうと。大規模校になりつつあるわけでございますから、そういうことで大網中学校の耐震化工事に踏み切ったわけでございます。 そして単年度で4階まですべて終わるわけではございませんから、順次取り組んでいくということで、現在進行中でございます。また、これから大網中につきましても、残った部分については積極的に整備をしていくと。先ほど財政課長から目玉商品はという話がございましたけれども、来年度の目玉的な考え方にも、この耐震化に向けて取り組ませる考え方で私はおります。 そういった意味で、大網小学校はもう既存の建物を補強するだけではおさまらないという状況であることは皆様方にもご報告を申し上げたところでございますけれども、新しく場所を変えて取り組んでいくということで、これも新しく場所を決めていくとなりますと、すぐ、では来年、では新設校が着手できるかというとそうもいかない。場所を決めることにも、また子どもたちの将来の-学童の増嵩傾向についても一定のシミュレーションを見た上で、どのくらいの学校が必要なのかということも検討させなければいけないということで、早急にそういった議論を私はさせなければいけないということで、教育長に指示をしてあるところでございます。また、白里小学校におきましても大変危険な状況であるということには変わらないわけでございますから、これもやはり取り組む必要があろうかと思っております。 そういうことで、瑞穂の分離校につきましては大変住民の皆さん方におかれましては、一度取り組みますよと言っていながら棚上げされたということは、大網中で大変きつい、窮屈な校舎になるかもしれませんけれども、増穂小学校は過去に1,200人クラスの学校運営をされたという経験もございますし、現教育長も大網中学校で1,000人規模の学校運営をされた経験もあるということから、大変申しわけないけれども大網中学校を補強して、そこで分離校の建設は先送りさせていただきたいということでお願いをしたところでございまして、学校の耐震化につきましては今後積極的に、私は取り組むべき課題だというふうに認識している次第でございます。 また、職員の問題でございますけれども、不祥事が昨年に続いて、また今年も発生したということは大変申しわけないということは表明しておりますけれども、やはり職員の体質、あるいは機構、このようなものにどこかやはり問題があるから、このような事件が発生するわけでございまして、電算の
端末操作というもので簡単に、このような犯罪を発生させるということは、やはりこれは問題があることでございまして、総務省も大変注目しているということを私は聞いたことがございますけれども、やはりこういった面については
チェックをもう一段階、私は入れる必要があるのではないかなということを考えております。今まで行政といえばやはり長年の踏襲というものを第一に行われているわけでございまして、それを、私が町長に就任してから9年過ぎたわけでございますけれども、この間にかなりいろいろ修正はしてきております。 その一つに、ISOの国際的な管理体制という名のもとに、できるだけそういった問題がないように、発生しないようにということで努めてきているわけでございますけれども、そういうかいまをくぐって、やはりこういうような事件が発生してくるということは、なかなかやはりその人間社会の、私は難しいことがあろうかと思っております。 国政におきましても贈収賄事件があれほど騒がれているにもかかわらず、次から次へと出てくるということは、やはりこれは人間社会の欠陥でございまして、そういう意味で我々この地方行政においても、私は十分な対応、改善というものを今後していかなければいけないというふうに考えております。 また、技術者の多数の採用でございますけれども、現在役場の職員は機構改革、行財政改革によって、もう既にここ数年で25名ほど削減してきておりまして、今後やはり私は残り三、四年で50名体制の職員を減らしていかなければいけないのではないかというふうに考えておりますけれども、減らすということがこのような
チェックの漏れにつながらないように、何らかの新しい体制という改善が必要ではないかなというふうに思っております。 電気技師、そして水道関係の技師、またガスの技師もございまして、そういった技師を例えば数年で回していくということになりますと、本当に複数の職員がいるわけでございまして、そういう技術職というものはほかにつぶしがききません。では、ほかの事務職へ回すといっても、なかなかこれは不可能なことでございますので、問題はそういう方々に権限を与えないように組織改革を、私はすべきだというふうに思っております。 例えば、入札執行にかかわるような権限というものは、すべてそこで集約できるような位置に置かないということ。仮に積算しても、その上にその積算を
チェックできる機能があるということ。そういうことの改善によって、同じ人間がその場所にとどまるということも私は可能ではないかなと。特に病院業務なんかを見ておりますと、これが今町から数年で今、職員を変えておりますけれども、医療関係の専門職、やはりそれに本当に秀でた技能、考え方を持っている人でないとああいう経営はできないんです。それが公立病院というおかげで、今3年か4年おきに変えていくということも大変問題があるわけなんです。そこで、やはりそういった専門的な職員を育てると同時に、やはりその職員が明快な業務をやっていただくために、どこかで監査なり検査なり、
チェックなり、そういう機構というものを私は整備していかなければいけないのではないかなというふうに考えております。 また、議員から将来を見据えた行政をというご提言もいただきました。これはごもっともな話でございます。先の見えない政治ほど町民にとって不幸なことはございません。そのために私はさまざまな展開をしておりますけれども、これも一気にでき上がるわけではございませんし、現在私の取り組んでいる問題につきましては、小さいものはそれこそ土地改良、あるいは道路整備から始まって、遠くは飛行場までいろいろ手がけておりますけれども、そういった多岐にわたる中で、この九十九里沿岸、そして大網白里町、こういうものの発展性というものを私は考えていかなければいけない。そういった意味で、ただいま高知尾議員からいただいたご意見というものは大変参考にさせていただきますので、今後ともまたよろしくお願いを申し上げて、私の答弁といたします。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) 私は予算の目玉商品はという中に、学校の耐震化工事、これはぜひ急がなければいけないということを町長もご認識なようなので、ぜひそれを目玉商品として、他の予算を削ってでも早くやる必要があると、そういうふうに考えております。で、おおよその耐震化工事というものは何年ぐらいでめどがつくんですか。そのへんをお願いします。
○議長(
倉持安幸君) 管理課長、梅原英男君。 (管理課長 梅原英男君 登壇)
◎教育委員会管理課長(梅原英男君) お答え申し上げます。 先ほど来いろいろと答弁をさせていただきました。6校のすべての耐震補強、あるいは望ましい改築につきましては相当な年数がかかります。例えば、大網小学校1校とりましても、これから現状で建てかえができなければ移転をすると。移転するにも用地の選定、用地の選定から、なおかつ設計、そして建築、これは2年かかります。大網小学校だけでもスムーズにいって3年ぐらいかかるのではないかと。そのほかにも耐震補強工事等の校舎等があと5校あるわけですから、
それなりの年数は必要ではないかと考えております。 以上でございます。
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) これはあくまでも私の考え方でございますけれども、ただいま申し上げましたように、ただ部分改修だけにとどまらず、学校建設となりますとやはり年数もかかってくると。いろいろな内容を勘案しても10年以内にはすべて完了させなければいけないと。問題は10年というのは大変長いんです。災害は待ってくれない。そのためにやはり何らかの手を打たなければいけないということを我々は認識すべきだと思っています。 今の大網小学校にいたしましても、では地震が発生したと。では避難訓練だとか、あるいは3階から簡単に滑りおりられるような滑り台で工夫するとか、何らかのそういう対処する方法を用意しながら、私は早期に、10年が8年、8年が5年になれば結構でございますけれども、町の財政力もございますし、いろいろなものを勘案した場合には、10年以内にこの問題は完結させなければいけないのではないかと思っております。 また、これは合併しようとしまいと、この問題は継続した課題として、この大網白里町が抱えていかなければいけない問題だというふうに私は考えております。
○議長(
倉持安幸君) 高知尾 進君。
◆(高知尾進君) この学校耐震化の問題ですね、これは何事にもまさる、早急に解決しなければならない事項だと考えておるんです。ですから、ここに集中的に予算を投じて、10年と言わず二、三年のうちにある程度めどがつけば理想だなと、私個人は思いますけれども。10年と言いますと、子どもが生まれて、もう中学生になってしまうんです。6年間もしくは9年間、危ない校舎に通わせたくないなという親御さんも出てくると思います、こういうような話を聞くと。 これからの行政は、ただ効率化とか順番だとか言うよりも、まず何をやらなければいけないのかをはっきり決めて、それをしっかり早くやってもらいたいです。そういう要望をいたしまして、終わりといたします。どうもありがとうございました。(拍手)
○議長(
倉持安幸君) 以上をもちまして高知尾 進君の質問を終結いたします。 暫時休憩いたします。 午後1時50分
休憩----------------------------------- 午後2時02分 再開
出席議員 20名
欠席議員 なし
○議長(
倉持安幸君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次の通告者、山田繁子君の発言を許します。 山田繁子君。 (山田繁子君 登壇 拍手)
◆(山田繁子君) 皆様、こんにちは。 あったかハートを町政に、公明党の山田繁子でございます。 このたび、町議選におきまして多くの町民の皆様よりご支援、ご支持をいただき、再び
町議会議員の場を与えていただきましたことに深く感謝申し上げます。また、今期も皆様、よろしくお願いいたします。 2期目の私は、1期4年間の実績、また経験を生かしまして、現場第一主義、調査なくして発言なしを第一のモットーとし、多くの町民の皆様から、住んでいてよかった、大好き、大網白里町と言っていただけるようなまちづくりに全力で取り組んでまいります。また、私自身の掲げた約束、マニフェストの実現に向けて取り組んでまいります。 本日は、選挙期間中に寄せられた町民の声を取り上げた内容について質問をさせていただきます。 今月の13日、任意団体であるグリーン購入ネットワーク東京が、今年10月の1カ月間に限り実施しました、買い物レジ袋辞退運動の取り組みを企業や自治体、民間、非営利団体を通じて一般消費者に実施を呼びかけた結果がこのほど発表されました。参加者はわずか1カ月間で、全国で協力された方は推計で213万人にのぼったと発表されております。1990年、実績比6%削減という政府の二酸化炭素、CO2削減目標の達成に向けた一斉行動がもたらした意識の浸透の意義は大変大きいと評価されておりました。第2弾として、来年7月に北海道で開催される洞爺湖サミットを前に、再びレジ袋の削減や省エネルギー機器の導入などの行動を実施するということでありますが、1人の声が、1つの団体の英知ある取り組みが、今世界じゅうが取り組まなければならない大きな課題である地球温暖化防止の歯どめの見事な実績として日本じゅうを動かしたわけでございますが、町民が安心して暮らせるまちづくりにも、町民一体の英知ある取り組み、決断が要求される今日ではないでしょうか。 本日は、
一般質問の最終日の最後の質問となりますが、町当局の誠意ある答弁を期待いたします。 それでは、これより通告に従い、順次質問させていただきます。 はじめに、通学路の安全確保について質問いたします。 堂右橋から清名幸谷南区の経塚霊園間の通学路では、子どもたちの通学時間は通勤の車や中学生の自転車もスピードを上げて行き交います。用水路の脇に歩道の白線が引かれておりますが、通学中の子どものランドセルが車のミラーに接触するという危険な事故も起きた場所でございます。清名幸谷南区、清名幸谷北区、上谷新田区から署名活動を行い、安全を守るため、
堀内町長に本年10月に要望書を提出しております。町長からの回答に、通学路の歩道の整備については来年度予算でしっかり取り組んでまいります。用水路のふたがけについてはたくさんの要望が来ておりますので、現地を確認し、検討させていただきますとの答弁を得ておりますが、一日も早い取り組みを望むものですが、その後どのような対応がなされ、現段階でどのようになっているのか、担当課のご答弁をお願いいたします。 次に、愛玩動物の適正な管理の規制について質問いたします。 犬のふん害・猫のふん害についての被害者の声が多くの町民から聞かれております。本町への苦情相談はどのくらいあったのか、今日までにどのような手当てをしてきたのか、お聞かせください。白里の方のある家の生け垣にたくさんの白い短冊がぶら下がっておりました。私はそれを目にしました。何かと近づいてみましたら、「犬のふんをさせないでください」との内容のものがたくさん下がっておりました。また、大網の町中のある大きなお宅の門の前にも同じような内容の札があり、そのお宅の方のお話では、大型犬でしょう、しょっちゅう大きなふんをされて困ってしまうとのことでした。 このような注意書きのある家が、またふん害についての話はあちこちで最近多く聞かれております。飼い主のモラルが問われます。私の住む近所でも犬・猫のふん害に悩まされております。車の上には猫の跡だらけ。家の前には犬のふんがあったり、せっかくの草花を植えても猫が引っかき回して、至るところにふんをしていく。想像以上の内容を目のあたりにしております。同じ悩みは本町全体はもちろん、近隣町村にもあることが伝えられております。福岡県吉富町は空き缶やたばこの吸い殻等のポイ捨て、飼い主のふんの放置などに関して、指導や勧告、さらに命令を受けても従わないと、町民の氏名公表も辞さないとした条例の内容となっております。 一方、近隣のいすみ市も条例を制定し、大変厳しい内容で取り組んでおります。犬、猫のふん害を防止して快適な生活ができるよう、本町においても条例の制定に向けての取り組みによって、対策を講じてみてはと思いますが、いかがでしょうか。
担当課長にお聞きいたします。 次に、飼い主のモラル向上を目指す取り組みについてですが、これは埼玉県吉川市が今年4月から始めた事業です。ワンダフルクラブを設置し、会員を募ったとのことです。内容は飼い主の意識向上を図ることを目的とした取り組みとして、入会について会則をきちっと決めていったとのことです。地域住民からは、モラルのない飼い主のふんの放置等に住民の苦情が多く寄せられ、またマナーをきちっと守っている人たちから、迷惑をかけている人と一緒にされたくないとの声があがってきたことから、2年間で400名を目標に犬の飼い主の意識向上を図ることを目的とした取り組みを始めたとのことでした。わずか5カ月間で256名が登録されたそうです。会員証を携帯して犬を散歩させていくという取り組みをしているそうでございます。 本町におきましても、犬の飼い主のモラル向上を目指し、このような取り組みをしてはと思いますが、いかがでしょうか。
担当課長にお聞きいたします。 次に、標識案内板について質問をいたします。 増穂交番ができ、地域住民は大変喜んでおります。パトカーによる巡回パトロールをよく見かけますとの声も多く寄せられております。現在、増穂交番の場所は県道よりやや奥に入ったところに交番があるわけでございますが、大変わかりづらい場所にあるので、標識案内を掲げてほしいとの町民の声が多くあります。現在、該当するところには増穂小学校、増穂中学校、増穂幼稚園入り口とありますが、文字も小さく、見にくい感じがいたします。手前に設置されております青少年研修センター入り口、またアリーナ入り口と標識板は大きく、大変見やすい形であります。町のイメージアップにもつながるのではないでしょうか。統一的な標識板を望みますが、いかがでしょうか。
担当課長の答弁を求めます。 あわせて、本町には区名や番地標識がなく、特別目立った建物もないところから、目印が全くないところも多くあります。何か、用事があっても家を探すのが大変であるとの声が多くあります。他市から越されてきた方も、今まで住んでいたところでは案内標識が多くあったのでとてもわかりやすかったのですが、この町に来てとても不便であるとの声が寄せられております。◯◯通りや区名の標識をつけることにより、住民サービスの向上も図れると思いますが、いかがでしょうか。ご答弁をお願いいたします。 以上で、私の第1回目の質問を終わりにいたします。これよりは発言席にて質問をさせていただきます。 (山田繁子君
発言席着席)
○議長(
倉持安幸君) 町長、堀内慶三君。 (町長 堀内慶三君 登壇)
◎町長(堀内慶三君) 私から通学路について、ちょっと私の考えをお話させていただきたいと思いますけれども、瑞穂の分離校が棚上げになった関係で、瑞穂地区の方々が大変交通煩雑な地域を通過して大網中に通学するということで、通学路の安全確保等について要望が大変強うございますし、また私どもも棚上げの問題を解決する一端としても、やはり学童の通学安全というものは考えていかなければいけないというふうに考えておるわけでございまして、今、山田議員からもご質問がございました上貝塚、清名幸谷、向こうの方から堂右橋を通過してくる路線につきましても、既存の排水路にふたをかけていただけないだろうかというような要望だったと思いますけれども、いろいろ排水路につきましては制約がございまして、すべてふたをかけていいというわけではございませんし、そのへんの整合性を担当課でよく、私は研究してくれということをお願いしておったんですけれども。 そういうものを総体的に、また地方では大変通学路の整備、危険箇所と申しますか、そういうものも大変多いわけでございまして、そういった意味でも今議会で皆様方にお願いいたしました特定財源、それから暫定税率の堅持という問題もございますし、本町に約4億円ぐらいのお金をいただいておるという関係で、そういった意味で大変大事なつながりのある、私は法律だと思っておりますけれども、そういった国からの資金援助なしに、地方ですべてやっていくということは大変厳しい状況下にあるわけでございますから、議会の皆さん方のご協力をいただきながら、私はそういった危険箇所とか、あるいは-全線これをやるというのは不可能でございますけれども、歩道をつけられるところはつけるような、そういう体制もこれから研究していかなければいけないのではないかなというふうに思っておりますけれども。 いずれにいたしましても、本町におきましては財源確保という問題が第一でございますし、それからそういう通学路の安全性で悩んでいる地区も大変多いということでございまして、どこがどういうふうに取り組んでいくかは、やはり担当課の考え方というもの、また町の教育委員会の考え方というものもあろうかと思いますので、できるだけ住民ニーズに沿うような体制を検討させていただきたいというふうに考えております。