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令和3年第2回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2021-06-11
令和3年第2回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-06-11

  • "激変緩和措置"(/)
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  1. 山武市議会 2021-06-11
    令和3年第2回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-06-11


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(能勢秋吉君) おはようございます。ただいまの出席議員は19名、全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、報道関係者から、議場内の写真撮影の申出がありましたので、これを許可いたしました。  また、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第1 一般質問を行います。  はじめに、公明党、長谷部竜作議員の個人質問を許します。  長谷部議員、御登壇願います。  長谷部議員。 3 ◯8番(長谷部竜作君) 皆様、おはようございます。議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。ただいま議長の許可を得ましたので、人口減少対策を念頭に、何点か質問をさせていただきます。  早速でございますが、一般質問通告書の1番目、成田空港との共生の中の山武市の人口について、質問いたします。  この質問は、先日の石川議員の御質問による御指摘もございましたが、山武市の人口は、本年5月に、5万人を切ってしまいました。平成18年の合併時には、6万人前後の人口があったにもかかわらずであります。  あらゆる施策を人口減少対策につなげると市政運営を行ってきた、市長の率直な感想、お考えをお伺いいたします。 4 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。  長谷部委員から、山武市の人口についてということで、御質問をいただきました。御答弁を申し上げます。  私のまちづくりの展望といたしまして、全ての取組を人口減少対策につなげるとして、市政運営に当たってまいりました。これは、就任以来、市職員にもメッセージとして伝えたことで、一丸となって取り組んでいるところでございますけれども、非常に残念な思いであります。  現在の状況から考えまして、やはり大変難しい問題ではございますが、人口減少を、できる限り抑制するための施策を丁寧に取り組んでまいりたいと、今、そのように思っております。  以上でございます。
    6 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 7 ◯8番(長谷部竜作君) 非常に残念であるということでありました。私も、そのとおりでございます。私も、当選以来、人口減少が山武市の一番の課題であるということで取り組んでまいりましたが、なかなか、その対策といいますか、結果を出すことは難しいということが、市長と同じように、よく分かります。  そこで、次に、成田空港経済圏について御質問いたします。  第2次山武市総合計画では、成田空港経済圏の形成(重点)、また、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略に、成田空港経済圏という言葉がありますが、改めて、成田空港経済圏とは、どのようなもの、あるいは、どのようなことを指す、または目指しているのか、お伺いいたします。 8 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 9 ◯総合政策部長(荒木康之君) 成田空港経済圏とは、明確な定義があるものではありませんが、成田空港を核とした人流、物流が地域経済と強く結びついた経済圏をイメージしており、成田空港圏の9市町及び関係自治体の範囲を想定しております。  第2次山武市総合計画の基本計画及び重点項目として、成田空港経済圏の形成を掲げ、また、第2期山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略では、施策として、地域間連携を通じた成田空港経済圏の形成を掲げており、成田空港への近接性を生かし、経済を含めた、あらゆる面での連携による地域の繁栄を目指すこととしております。 10 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 11 ◯8番(長谷部竜作君) では、その成田空港経済圏について、第2次山武市総合計画で、先ほどありましたとおり、成田空港経済圏の形成とありますが、現状、その形成または構築の度合いは、どのように捉えているのか、お伺いいたします。 12 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 13 ◯総合政策部長(荒木康之君) 成田空港関連産業による経済活動は、空港内、または、成田市など一部の隣接地域への偏りが生じていると思っております。成田空港に近接する全ての市町において、ヒト、モノ、カネが循環し、周辺市町が共に成長していく環境づくりが必要と考え、経済圏の形成を図ってまいります。 14 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 15 ◯8番(長谷部竜作君) 図ってまいるということなので、まだ完全にはできていないということで認識していきたいと思います。  成田空港経済圏の中心である成田空港機能強化、この空港機能強化の活力を取り入れていくことは、人口減少対策への切り札になるのではないかと考えますが、成田空港経済圏での山武市の立ち位置、どのようにあるべきかということは、どう考えているのかをお伺いいたします。 16 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 17 ◯総合政策部長(荒木康之君) 成田空港機能強化に伴う航空需要は、今回の新型コロナウイルスの影響を大きく受けるものと考えています。特に観光需要への影響は甚大ですが、一方で、航空貨物需要は、コロナ禍においても、堅調に物流の重要さが再認識されたと考えております。  これらの状況の変化はございますが、機能強化に伴う航空関連産業の進出や雇用需要の高まりが予想されていますので、関連企業やその従業員のニーズの変化を的確に捉え、成田国際空港株式会社、千葉県や空港周辺市町と連携し、人口減少の抑制につながる効果的な移住定住の施策に取り組んでまいりたいと考えております。 18 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 19 ◯8番(長谷部竜作君) では、現在、山武市では、この空港機能強化の活力を取り入れていく具体策については、今後、どのような事業、施策をお考えなのかをお伺いいたします。 20 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 21 ◯総合政策部長(荒木康之君) 機能強化に伴う雇用創出については、空港関連企業への就職による定住促進につなげるため、子どもたちに、空港での仕事の魅力を伝える航空講話事業や英語教育の推進など、平成28年度から実施しているグローカル人材育成事業を、空港南側4市町で連携し、継続して、実施してまいります。  旅客数の増加については、新型コロナウイルスによる観光旅客への影響は甚大であり、特に外国人観光客の誘致は極めて難しい状況です。  一方で、航空貨物については、コロナ禍にあっても、堅調でしたので、成田空港物流機能強化を視野に入れた企業誘致や、世界を市場とする地域産物の物流拠点づくりなど、アフター・コロナを踏まえ、地域経済活性化、地域創生の施策を検討してまいります。 22 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 23 ◯8番(長谷部竜作君) 今の御答弁で、機能強化を取り入れていくという思いといいますか、概念は分かりました。  私が聞きたいことは、実際に、その具体策です。山武市の未来を考えたときに、具体的に、どういうふうにしていくのかということが、非常に大事だと思います。  例えば、道路整備と一体化した貨物ターミナルの設置、バス路線整備等による空港への通勤環境の改善といったことを、国や県、NAAなどとよく協議をして、成田空港機能強化とともに、山武市の発展と活性化を図れるよう、具体的な計画をよく練っていただきたいと要望いたしまして、次の質問に移ります。  一般質問通告書の2番目、奨学金返還支援を活用した若者の定住促進について質問いたします。  日本学生支援機構が2019年に発表した、返済が必要な同機構の貸与型奨学金の利用者は、129万人、大学生などの2.7人に1人が利用している計算になります。  その一方で、2019年度末の延滞者数は約32万7,000人で、延滞債権額は、約5,004億円に上ります。このような利用者の負担軽減に向け、一部自治体では、地域内の定住や就労などを要件に、奨学金返還を支援する制度がございます。  現在、この制度は、国の特別交付税措置による支援もありますので、このような制度を導入して、人口減少対策の一助にすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 24 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 25 ◯総合政策部長(荒木康之君) 地方公共団体による奨学金返還支援制度は、独立行政法人日本学生支援機構によりますと、令和2年6月時点で、32の府県、423の市町村で実施されております。  支援金額や支援機関、就職先企業の所在地や職種、地元産業界との連携の有無など、制度内容は、各地方公共団体によって、様々ですが、山武市の場合、最大で事業経費の3割が、特別交付税措置の対象となる見込みです。他の自治体の実例など、情報収集し、制度導入に向け、検討してまいりたいと思っております。 26 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 27 ◯8番(長谷部竜作君) さらに、この制度の導入を検討するに当たり、就職先、就労先については、市内、市外を問わずとして、東京圏や成田空港及び関連企業への就職予定、また就業中の若者の移住定住を促し、コロナ禍における移住の需要や空港機能強化の活力を活用すべきだと考えますが、この点はいかがでしょうか。 28 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 29 ◯総合政策部長(荒木康之君) 国のまち・ひと・しごと創生本部が公開している事業例では、就職先や居住地を選択するときの後押しになったとの利用者の感想が紹介されております。  本市が当該制度を構築する際は、就職活動中の学生に当該制度を広く認知してもらうため、就職先となる地元企業や空港関連企業と協力していく必要があります。市内事業者の雇用確保や担い手不足などの課題もあることから、効果的な制度設計になるよう、十分検討を進めてまいりたいと思います。 30 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 31 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。成田空港機能強化による就労人口の増大、その中でも若い世代を山武市へ呼び込む一助になると私は考えますので、ぜひ前向きな御検討をよろしくお願いいたします。  次に、日向駅周辺の整備の中の日向駅南側への改札口設置について御質問いたします。  2018年の第2回定例会において、地域の顔である駅の整備について質問いたしました。その際、山武地域の顔である日向駅前の基幹バス停留所に、屋根を整備してほしいと要望いたしましたところ、昨年度末に設置され、利用者の方々に好評を得ているとのお声を頂戴いたしました。  また、その質問の際、自由通路の設置を要望し、「駅の利用状況、駅舎と自由通路の一体的な整備、また駅周辺の土地利用を総合的に計画していく必要がございますので、慎重に検討してまいりたいと思います」との御答弁をいただきました。  その後の検討、進捗状況はいかがですか。また、併せて、日向駅前広場等の整備計画があれば、お聞かせください。 32 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 33 ◯総合政策部長(荒木康之君) JR千葉支社とは、市内各駅の整備に関します要望と意見交換を進めております。  日向駅につきましては、駅舎の整備等の要望をしておりますが、自由通路の設置については、駅利用者の減少や周辺の土地利用計画もないことから、具体的な計画はできない状況でございます。  また、駅前広場等の整備計画につきましても、同様の理由から、具体的な計画はございません。 34 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 35 ◯8番(長谷部竜作君) それでは、自由通路の設置が難しいということであれば、日向駅南側へ、ICカードのみ等で入場できる簡易型の改札機を設置してはいかがかと思います。これを設置したことにより、駅利用者の利便性を図っていただきたい。また、改札口が開設されることで、南側周辺駐車場を利用したパークアンドライドによる通勤環境の向上も望めると考えますが、この点はいかがでしょうか。 36 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 37 ◯総合政策部長(荒木康之君) 日向駅南側への改札口の設置は、駅利用者の利便性向上につながるものであり、議員提案のことも、一つの考えかと思います。  これらのことから、南側改札口の設置について、JR千葉支社へ要望の上、今後とも、協議を進めてまいりたいと考えております。 38 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 39 ◯8番(長谷部竜作君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、駅前広場の整備について御質問いたします。  以前にも御質問いたしましたが、駅はその地域の顔であります。移住を考える際には、必ずと言っていいほど、駅は見に来ると考えます。  また、駅を利用される市民の皆様から、日向駅周辺は荒廃しているように見える、活気がないなどの声も寄せられております。JR所有の建物である駅舎は別といたしましても、現在の日向駅前広場は、設置されている駐輪場や各種看板、また、路面や路面標示などは、経年による劣化のため、整備や補修が必要な状況であると思います。  また、駅舎や駅前広場の大きな整備計画がないということであれば、駅前広場の整備や補修などを行い、駅利用者の皆様に喜んでいただくとともに、日向駅のイメージアップを図っていただきたいと考えます。  その一つ、市民の皆様から要望の多かった駐輪場についてです。現在、駐輪場の支柱には、折れ曲がったままの支柱もあり、また、屋根がさびている箇所もあります。自転車と自転車を駐輪する幅が狭いので、駐輪しにくい、自転車を取り出しにくいとの声も、利用者の皆様からいただいております。  駅前広場に附属する建築物で、一番大きな建物であることから、その破損状況も目立ちますし、日々の通勤通学で使用するものでありますので、ぜひ、補修・改善を行っていただきたいと考えますが、この点いかがでしょうか。 40 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 41 ◯総務部長(石橋和記君) 日向駅前駐輪場につきましては、指定管理者によりまして、運営管理を行っておりますが、議員御指摘の補修・改善内容につきましては、市のほうでも、状況を把握・確認はいたしております。既に指定管理者とも協議を終えておりますので、早急に補修・改善を行うことで予定をいたしております。 42 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 43 ◯8番(長谷部竜作君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、駅前広場の舗装と横断歩道等の路面標示についてです。  舗装については、度重なる工事や路面補修などにより、継ぎはぎだらけであり、そこから、ひび割れが発生している状況であり、大変醜いと言ってもいいような状態になっております。  また、横断歩道等の路面標示も消えかかっておりますので、再舗装を行っていただくとともに、路面標示なども再整備していただきたいと考えますが、いかがですか。 44 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 45 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現状を確認しまして、修繕対応等を考えていきたいと思います。 46 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 47 ◯8番(長谷部竜作君) ぜひ対応していただきたいと思います。  3つ目に、駅前広場には、様々な看板、例えば市の標語や防犯、案内看板等が設置されています。現在、その多くは古いものであり、さびが回っているなど、保守をされていない様子もうかがえます。  こうした看板類の点検、整理、補修や取替えなどを行っていただきたいと考えますが、その点はいかがでしょうか。 48 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 49 ◯総合政策部長(荒木康之君) これは、日向駅前にかかわらず、看板等には、関係部署で確認し、対応してまいります。 50 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 51 ◯8番(長谷部竜作君) ある程度、予算が必要なことでありますので、一気に全てを行うことは難しいかもしれませんが、日向駅周辺の整備や移住を考え、駅を見に来た方だけでなく、現在利用されている市民の皆様にとっても、大変よいことであると考えます。そうした部分、ぜひにと要望いたしまして、次の質問に移らせていただきます。  4番目に、新組織の役割の中の秘書広報課の役割について御質問いたします。  今年度より、新しい組織がつくられ、その業務が開始されましたが、新組織創設の目的、特に秘書広報課の業務についてお伺いいたします。 52 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 53 ◯市長(松下浩明君) 今年度、組織の再編により、総合政策部を新設し、この中に、秘書広報課を設置いたしました。  各業務の中において、重要な公務として、広報・広聴業務がございます。コミュニケーション活動における、車の両輪に例えられる広報と広聴について、これまで別々の各部署において行ってまいりましたが、市民のニーズを的確に把握し、市政に反映させるため、組織として一体となり、広報と広聴が密接に連携することが重要であると考えております。  さらに、行政情報などを必要とする方に、必要な情報を分かりやすく、またタイムリーに提供するとともに、広報係の事務分掌に、新たなシティセールスの推進に関する事務が加わったことによりまして、あらゆる広報媒体で、本市の魅力発信に努めてまいりたいといった考えでございます。 54 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 55 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。市長の御答弁ということで、市長の肝煎りの部署ということが、よく分かりました。  その広報の中にはシティセールスがあると思います。シティセールスの推進に関することで、シティセールスの方針について質問いたします。  シティセールスの推進については、人口5万人を切った山武市において、市の内外へ、山武市の魅力を伝え、人口減少対策のため、移住定住事業を行っていくことは、大変大事なことだと考えます。いかにすばらしい魅力、また、市の事業、施策があっても、知っていただかなくては、また興味を持っていただかなくては、宝の持ち腐れであると考えます。  今後、どのような方針で、シティセールスを進めていくのか、お伺いいたします。 56 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 57 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現在、移住定住事業については、移住定住ポータルサイトや移住定住に関するイベント等を中心に、情報発信に努めています。  また、市の全施策を人口減対策につなげるため、広報紙やホームページ、安心安全メール、ツイッター、YouTubeの広報媒体の運用及び報道関係への情報提供を行い、市内外へ向けて、市の施策や魅力の情報発信に取り組んでいるところです。  今後はさらなる発信力の強化及び市の知名度・魅力度向上を目指し、市役所各課等の多岐にわたる情報を、シティセールス担当である秘書広報課が収集する仕組みづくりや各広報媒体のターゲット層の設定、また、市民と協働で行う効果的な情報発信の在り方などを調査研究し、創意工夫してまいります。 58 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 59 ◯8番(長谷部竜作君) お話を聞きますと、移住定住事業のみならず、市の全施策を、人口減少対策につなげるための情報発信をするということであると理解いたしました。現在の山武市における子育て支援や教育環境の充実度・先進性などについても十分発信し、ターゲットとする層やその地域についても、成田空港機能強化を見据えて、行っていただきたいと考えます。  次に、副市長へ質問いたします。  副市長は、市外より赴任され、その任を果たされています。外から見た目で、山武市の魅力やポテンシャル等、シティセールスすべき点がありましたら、感じたままで構いませんので、お答えください。 60 ◯議長(能勢秋吉君) 副市長、御登壇願います。 61 ◯副市長(寺澤毅彦君) お答えさせていただきます。
     副市長という任を仰せつかって、この3年間になりますが、この間、私自身は市長の命の下、魅力発信やポテンシャルについて、シティセールスに当たってきたわけでございますけれども、やはり、なかなかうまく発信やセールスができていないということがあると思っております。その点につきましてのお叱りは、真摯に受け止めなければいけないなと思っております。  その上で申し上げさせていただければ、やはり山武市には、九十九里浜から広がる太平洋の広い海、丘陵地帯にある森林、広大な農地といった自然豊かなものがあるということで、自然の豊かさを生かした他の地域との差別化を図ったものや事を組み合せていくことが、大事なのではないかと考えておりました。  それには、行政だけではなく、市民の皆様と協働して進めていけるかどうかだと感じました。成功しているほかの地域を見ますと、市民団体等が多くのアイデアを出しながら、行政と連携するなどして、行政任せにしないというようなところが、多く見られると思っております。  いずれにいたしましても、何に興味を持っていただくか、また、何が引きつけられるのかということにつきましては、これは、地元の人でさえも気づかないものが割とあって、そういうところに興味を示すんだというようなところがあるんだと思います。  そういった意味で、工夫次第なのか、どうかですけれども、その辺を宝あるいは魅力に変えていけるというところもあると思いますので、そういったことを進めていければ、今後、よいのかなと思いました。  また最近では、クラウドファンディングということで、よくやられておりますが、成功するところもあれば、失敗しているところもあるかもしれませんけれども、そういったものを活用して、新たなポテンシャルというものを創造するということも必要ではないかと感じておりました。  以上でございます。 62 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 63 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございました。  最後に、本日の私の質問の総括として、松下市長に質問いたします。  先日の石川議員の質問に対する市長の御答弁に、人口減少対策として、いろいろなチャンスがある、そのチャンスを逃さないようにしたいとの言葉がございました。  私は、その最大のチャンスが、成田空港機能強化だと考えます。成田空港周辺の地域づくりに関する実施プランの中に、空港周辺9市町で、3.8万人の地域人材の輩出を目標とし、その従業員が家族とともに地域に居住すると、約9.2万人の人口押し上げ効果に相当との掲載がございます。  繰り返しになりますが、私はこの成田空港機能強化が絶好のチャンスではないかと考えますが、市長のお考えはいかがでしょうか。 64 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 65 ◯市長(松下浩明君) 昨日、石川議員から人口減少対策のことで御質問をいただきまして、その中で、いろいろなチャンスがある、そのチャンスを逃がさないようにしたいと、私も発言をさせていただきました。  これは、まさに、昨日、人口の統計が発表されたということで、人口増加数の多いところを見ていますと、流山市、船橋市、市川市、松戸市、柏市、印西市もそうですが、都市部のほうが多いわけでございます。それにしましても、そこは分かります。  ただ、流山市は、やはり、経済もそうですが、鉄道が通ったり、そういった時の流れにうまく乗ったというか、当たったところが、そのようになってきているんだろうなという思いがあった。  また、以前ですが、旧山武町も、増加数の多い市町村のトップに名前を連ねたこともあります。それは、やはり、多くの方が、住宅を山武町に求めてきたということで、それも、ある意味、流れがあったのかなと思っております。  ですので、議員がおっしゃる機能強化は絶好のチャンスだと、私もそのように思っております。ですので、また、これから、その辺は逃さないようにしていきたいという考えもございます。  その中で、我々は、シティセールスをやりながらも、情報発信が弱いとか、もっと機能を強くしようなどという話を、常にいただいておるわけでございますけれども、その中で、今、情報発信のツールというか、媒体もいろいろありますので、そういうものも駆使して、それを少し組織強化をして、強めてまいりたい、山武市のPRもしっかりしていきたいと思っております。  また、さらに言えば、外からの方もそうなんですが、市内の皆様方に、やはり、山武市はいいところだと、山武市にこれからも住み続けていただけるようにという視点も忘れることなく、しっかりと取り組んでまいりたいと思いました。御質問ありがとうございました。 66 ◯議長(能勢秋吉君) 長谷部議員。 67 ◯8番(長谷部竜作君) 御答弁ありがとうございました。  空港の機能強化、3本目の滑走路が完成するまで、たしかおよそ10年だと私は思いましたけれども、あっという間でございます。いきなり増えるわけではありません。徐々に増えてまいります。  私は議員になって、6年と少し経ちました。本当にあっという間でございました。この機能強化も、なってしまえば、恐らく、あっという間にという言葉が出ると思います。今からしっかりと人口をどのように獲得していくのかという戦略を練っていただき、この9.2万人、計算どおり行くかどうかは別としまして、9市町で仲良く分ければ、1万人ずつ。実際はそのようにはならないとは思いますが、よもや、機能強化になって、山武市はまだ人口が減っていますということにはならないように、今からぜひ準備をし、戦略を練って、人口減少対策をしっかりと効果を出していただきたいと念願いたしまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 68 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、長谷部竜作議員の個人質問を終わります。  次に、公明党、深沢誠議員の個人質問を許します。  深沢議員、御登壇願います。  深沢議員。 69 ◯4番(深沢 誠君) おはようございます。議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま議長の許可をいただきましたので、質問させていただきます。  はじめに、高齢者保健福祉の向上対策について、何点か質問させていただきます。  はじめに、紙おむつ給付事業について伺います。  本市においては、平成18年4月から、在宅の寝たきり高齢者等に紙おむつを給付しております。これは、寝たきり高齢者等の快適な日常生活を確保するとともに、その家族の経済的及び精神的負担を軽減し、もって、寝たきり高齢者等の福祉の増進を図ることを目的とするものであります。  給付対象者は、要介護3または4もしくは5と判定された方、市民税非課税世帯または市民税均等割世帯、もしくは市民税課税世帯のうち、合計所得金額が120万円未満の世帯に属する方となっています。  希望者は、紙おむつ給付申請書を市に提出し、認定者には額面3,000円の給付券が月1枚交付されますので、取扱店にて、額面相当のおむつ用品と交換できます。  本市における要支援、要介護認定者の総数が2,747人、このうち、在宅の方は2,015人。要介護3、4、5認定者数、1,183人、このうち、在宅で介護を受けている方は829人。要介護3、4、5認定者の70%が、在宅で介護を受けており、このうち、紙おむつ給付を受けている方が110人、約13%でございます。  この事業は、介護をする御家族の負担感の軽減や安心感といった額面以上の効果をもたらすものとして、必要な事業であると考えます。しかし、施行より15年が経過し、社会情勢の変化も著しい中で、要綱の見直しも必要ではないでしょうか。  我が党の名古屋市議の調査によりますと、収入に占める介護費用の割合が最も大きいのは、本人が非課税で要介護度が5のケース、ここでは実に収入の約40%を介護サービスの自己負担分として支払わなければならない。この階層では、本人だけでは、とても自己負担分を払いきれず、本人以外の誰かが、このお金を負担していることになります。つまり、最も負担感が大きいのは、収入がほとんどない方を介護している同居家族ということになります。  また、近年、老老介護世帯の増加に伴い、給付券を取扱店に持参し、交換する方式では、介護者の負担になる場合もございます。介護用おむつと尿取りパッドを購入したことのある方でしたら、お分かりと思いますが、これが意外とかさばるし、重たい。  宅配方式を導入している東金市の高齢者支援課によりますと、2年ごとに実施している事業に対するアンケート調査では、商品券で欲しいといった意見もあるが、極めて少数意見でありまして、大多数の方々は宅配方式を高く評価しているとのことでございました。  本市においても、世帯所得120万円以上の世帯にあっては、支給に要した費用の100分の50を負担いただくことで、支給対象にする、また、老老介護の世帯が増加する中で、お店に出向いて購入する負担を軽減するために、宅配便を活用した配達方式に変更するなどの対応が必要であると考えますが、いかがでしょうか。 70 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 71 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) はじめに、所得制限及び費用負担の見直しによる対象拡充についてお答えいたします。  まず、この家族介護を支援します介護用品を支給する事業については、国から、平成27年2月18日付、厚生労働省老健局振興課事務連絡によりまして、介護保険特別会計での事業実施を、平成26年度に実施していた場合に限り、平成27年4月からの第6期介護保険事業計画以降、当分の間、実施して差し支えないが、廃止・縮小するようにと、継続して求められている状況でございます。  また、直近では、令和2年11月9日付で、国から通知があり、令和3年4月から3年間の第8期介護保険事業計画期間においても、事業の実施を継続して差し支えないが、引き続き、十分な検討をするようにとのことでございました。  このような状況において、所得制限を見直し、対象者を拡大することについては、現状においては難しいものと考えております。  なお、国の方針に基づき、令和6年度以降の第9期介護保険事業計画までには、介護保険特別会計での事業の廃止、または一般会計に移行し、一般財源での事業継続など、財源の問題等、多々ございますが、慎重に検討してまいります。  次に、宅配便などを活用した宅配方式の導入についてお答えいたします。  現在の購入方法は、購入者が1枚3,000円の給付金を利用し、販売店登録した7店舗で、通常の買物のような形で購入するというものでございます。  なお、現状、全販売店が、それぞれ、条件等がございますが、希望者に宅配サービス対応をしていただいていると伺っております。  このような状況ではございますが、御提案内容を踏まえ、今後、利用者アンケート等を実施し、変化するニーズを把握する中で、検討させていただければと思います。 72 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 73 ◯4番(深沢 誠君) 確かに、国の地域支援事業の任意事業として実施されてきた紙おむつなど、介護用品の支給事業については、2024年3月末まで延長することになりました。  その上で、国は、この措置を例外的な激変緩和措置として、市町村に対して、今後も事業の廃止・縮小に向けた方策を検討するよう求めています。これは、事業を継続するのであれば、1号介護保険か自前の財源で、どうぞということでありまして、そうした状況で、所得制限を緩和する方向での支給要件見直しは困難であるとの御回答は、理解できないわけではございません。  しかし、介護保険施設での入所のおむつの利用が介護保険の給付対象とされ、別途負担を課されることはないのに対しまして、在宅の要介護者や御家族にとっては、この市の紙おむつ給付事業は、在宅介護を支える大切な仕組みとなっております。  財源の問題を含め、今後の事業継続に向け、慎重に御検討いただけるとのことでございます。どうか、慎重かつ前向きに御検討いただきますようお願いいたします。期待しております。  次に、排せつケアに関する相談体制の強化について伺います。  山武市高齢者保健福祉計画、介護保険事業計画の見直しのために実施されました、高齢者等基礎調査において、主な介護者が不安に感じている介護等の調査結果では、認知症への対応が33.9%で多く、次いで、夜間の排せつが32.8%、また日中の排せつについても、19.9%で、4番目に多い結果でありました。  以前、私も病により、おむつを1週間して、病院のベッドで寝ていたことがございました。そのときに実感したことは、横漏れは免れないということでございました。漏れた途端に、寝巻きやシーツも交換しなくてはならない。在宅介護の現場では、なるべく漏れないようにと、安いおむつを二重に使用するなど、おむつのフィッティングについて正しい知識を持たないがゆえに、かえって、排せつに関する負担感が増大してしまっている実情があるのではないでしょうか。  紙おむつ給付事業においても、ただ単におむつそのものを支給するのではなく、その前段階として、介護する御家族にとって、排せつケアの負担感を軽減できるよう、また、必要な方、一人一人の状況に合わせたおむつの選び方のアドバイスを受けることができるよう、一歩踏み込んだ本市ならではの相談体制の整備が必要と考えます。  名古屋大学に事務局が置かれているNPO愛知排泄ケア研究会というものがございます。ここでは排泄機能指導士の育成に力を注いでおられます。そのほかにも、おむつフィッターと呼ばれる民間資格もあるそうでございます。  千葉県でも、各病院や介護施設において、排せつケアに関する独自の研究や研さんを行っているところもあります。  そうしたところと連携し、相談に当たる職員のスキルアップを図りながら、施策を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。 74 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 75 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 御質問の中にもありましたとおり、介護者が不安に感じる介護等について、排せつが、日中、夜間とも、上位となっていることを認識しております。  現在、日々、様々な相談等に対応しておりますが、排せつケアの相談についても、各地域包括支援センター、ケアマネジャー及びヘルパーなどが、介護現場における専門的な視点から、様々な症例に適切なアドバイスをするなど、対応している現状でございます。  しかしながら、ニーズの高さを踏まえ、改めて、今後は、より一層適切な排せつケアに関する相談などに対応していきたいと考えております。  また、そのためにも、先ほど御質問の中で御紹介いただきました、専門的な機関や人材なども含めまして、対応職員のスキルアップのためにも、情報収集を図り、より一層の情報提供体制の強化に取り組んでまいりたいと考えております。 76 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 77 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  次に、包括支援センター設置の認知度向上についての取組を伺います。  さきの質問でも取り上げました高齢者基礎調査等において、「地域包括支援センターを知っている」と回答した割合は28.7%でした。今後、力を入れてもらいたい高齢者福祉施策では、「介護について相談しやすい窓口の充実や情報提供」が43.7%と最も高いことから、相談や情報提供が地域包括支援センターの重要な業務の一つであることを考えると、この認知度向上は必須であると考えます。  我孫子市、流山市、野田市などでは、地域包括支援センターを、「高齢者なんでも相談室」といった愛称を使用して、お年寄りのことなら何でも相談できるところだということを、市民に周知を図っております。  山武市でも、お年寄りなんでも相談センターなどの愛称を使い、入り口の看板も大きく工夫して、市民への認知度を高めていくなどの対策が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 78 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 79 ◯市長(松下浩明君) 深沢議員からの、地域包括支援センターの設置の認知度を高めていく必要があるが、具体的にどのような方策を講じていくのかという御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  現在、地域包括支援センターは、市内3か所に設置され、日々、高齢者の総合相談窓口として稼働をしております。  はじめに、市役所内に平成19年4月に開設、その後、2か所目が松尾・蓮沼地域に、平成28年6月に開設、3か所目は山武地域に、平成30年12月に開設をし、併せて、市役所内の地域包括支援センターも、成東地域包括支援センターと名称を改め、現在、市内の3か所、全てが開設となっております。  さて、今回の知名度が28.7%ということですが、今後も高齢者が増加する中、気軽に相談できる窓口である地域包括支援センターは、ますます重要となるということから、御提案いただきました、親しみやすい愛称、また認知度を高める看板・プレート設置やフレーズなど、市民に認知されるような政策を取り組んでまいりたいと思います。御質問、ありがとうございます。 80 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 81 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。  続きまして、使用済み紙おむつの資源化について、何点かお伺いいたします。  はじめに、使用済み紙おむつの資源化に対する市としての認識を伺います。この質問については、令和2年第3回定例会の私の代表質問において、ゼロカーボンシティの取組の中で質問させていただきましたが、組織再編が行われたこともあり、具体的な提案も含め、再度質問いたします。  高齢化に伴い、介護用の紙おむつの消費量は、年々、増えています。一般社団法人日本衛生材料工業連合会の集計によると、ちょっと前のデータですけど、2018年の紙おむつ生産量は、大人用が約84億枚、子ども用が151億枚、合わせて235億枚となっています。これは、同法人が集計した2010年と比べ、大人用紙おむつの生産量が約1.5倍の増加、子ども用は約1.7倍の増加となっています。  排出量を見てみると、使用済み子ども用紙おむつの排出量は、少子化の影響を受け、2015年から2030年にかけて減少する見込みであることに対して、大人用紙おむつの使用人口が増え続ける見込みであることから、合計の排出量は大きく増加するとされています。  ちなみに、大人用紙おむつを使用する人の数は、年間で10万人ずつのペースで増え続け、2030年には、国全体で468万人に達するとされています。また、国内では200万トンの使用済み紙おむつが排出され、そのほとんどが焼却処分されています。  一般廃棄物排出量に占める使用済み紙おむつの割合を見ても、現状では4.8%程度にとどまっているものの、2030年度には7.1%まで増加すると推計されています。本市においても、高齢化の一層の進展により、使用済み紙おむつの発生量が増えていくことが予想されることから、おむつは、今後課題となる廃棄物になることは間違いありません。  紙おむつの素材は上質パルプ、フィルム、高吸水性樹脂から構成されており、ほぼ100%資源化することができる素材でつくられております。2018年6月に閣議決定された第4次循環型社会形成推進基本計画の方針に沿って、環境省は、昨年3月末に、使用済み紙おむつの再生利用等導入に向けた検討の参考として、使用済み紙おむつの再生利用等に関するガイドラインを作成いたしました。  可燃ごみの削減によって、処理費用を減らす、資源の有効利用、埋立て処分量を減らす、CO2排出量を減らすなどの観点から、将来的には、使用済み紙おむつの資源化にするべきと考えますが、市としての認識を伺います。 82 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 83 ◯建設環境部長(今関正典君) 使用済み紙おむつの資源化についての御質問にお答えいたします。  現在、山武市では、使用済み紙おむつの処理は焼却処分をしております。議員のおっしゃるとおり、山武市においても、高齢化の進展に伴い、紙おむつの消費が年々増加することが予測されますので、可燃ごみの減量化を図るためにも、使用済み紙おむつを、今後、資源化していく必要性は高いと認識しております。 84 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 85 ◯4番(深沢 誠君) 紙おむつ資源化を前提とした排出量等調査について伺います。  紙おむつの資源化においては、事業化に必要な偏りのないデータを集めるためには、数年間の調査が必要です。  しかし、一方で、高齢化の進展は待ったなしであることから、速やかに環境衛生組合に提案し、構成市町が連携して、排出される使用済み紙おむつの実態把握や将来推計などの作業に着手できるようにすべきと考えますが、いかがでしょうか。 86 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 87 ◯建設環境部長(今関正典君) 使用済み紙おむつを資源化する上では、排出量などの実態把握や将来推計は必要であると考えております。  処理に当たりまして、処理先である清掃組合や構成市町との調整が必要となりますので、今後、資源化の可能性も含め、検証してまいります。 88 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。
    89 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  次に、民間企業との連携についてお伺いいたします。  私たち市議会公明党として、昨年、松戸市において、使用済み紙おむつ資源化事業を推進する株式会社サムズという企業に視察に行ってまいりました。長年にわたる技術開発の取組によって培われたノウハウには、目をみはるものがあり、使用済み紙おむつのリサイクル技術は、完全に確立されております。  事業化に当たっては、これら民間事業者の協力が欠かせないと考えますが、この民間活力導入に対する市のお考えをお伺いいたします。 90 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 91 ◯建設環境部長(今関正典君) 使用済み紙おむつの資源化に当たっては、経費面からも、収集運搬や処理業務において、民間活用は欠かせないものと認識しております。  先進的な民間企業を調査研究し、今後の使用済み紙おむつの資源化の参考としてまいります。 92 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 93 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  最後、3つ目に、バイオマスの利活用についてお伺いいたします。  はじめに、バイオマス産業都市構想への応募について伺います。  5月19日、我が党の機関紙であります公明新聞の2面に、「輸入木材の高騰、国産材の供給力着実に強化を」とのコラムが掲載されました。コロナ禍による在宅ニーズの高まりで、アメリカの住宅着工数が急増し、中国でも木材需要が増大、海上輸送のコンテナ不足なども重なり、世界中で木材需給が切迫していることが、原因とのことでございます。  林野庁は、国産材の安定供給に向け、高性能林業機械の開発導入による作業の効率化や製材工場の規模拡大などを推進していく方針を示しております。  本市においては、近年の台風被害を契機に、森林整備の動きが少しずつ見えてきた現状において、伐採した樹木をどのように活用していくかは、大きな課題であります。本市は、バイオマスについて、先進的に取り組んできたと認識しておりますが、地域経済が潤う仕組みがつくれず、現在は開店休業状態ではないでしょうか。  5月26日、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする目標を盛り込んだ、改正地球温暖化対策推進法が、参院本会議で、全会一致で可決、成立いたしました。これにより、政府は、今後、地域や企業に対し、脱炭素化の取組や投資の促進を図ることになります。初めに触れた国内木材の安定供給に向けた取組や、今回の改正温対法の成立など、壊滅的な山武市の林業の復興や、木質チップ、ペレットなど、バイオマス燃料の利活用促進への絶好の機会であると、私は考えております。  林業とバイオマス産業都市、山武の基礎をつくるためにも、まずは国が推進するバイオマス産業都市構想への応募など、積極的に推進すべきと考えます。このバイオマス産業都市でございますが、経済性が確保された一貫システムを構築し、地域の特色を生かしたバイオマス産業を軸とした環境に優しく、災害に強いまち・むらづくりを目指す地域であり、関係7府省が共同で選定するものであります。  現在では、全国90市町村が選定され、地域の特色を生かしたバイオマス事業を展開しております。  市としてのお考えをお聞かせください。 94 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 95 ◯市長(松下浩明君) 本市では、平成17年9月26日、合併前の旧山武町で制定されましたバイオマスタウン構想を、平成21年11月に改正をし、「森と農を育み、バイオマスと共に栄えるまち さんむ」を目指して、サンブスギ特有の病気であります、スギ非赤枯性溝腐病対策として行ってまいりましたが、なかなか思うように進めることができませんでした。  国が支援いたしますバイオマス産業を軸とした経済性が確保された、一貫したシステムを構築するバイオマス産業都市の実現は、ゼロカーボンシティの推進に大きく寄与するものであると私は捉えております。しかし、現在の山武市の状況から考えますと、単独でシステム構築は大変難しいものがありますので、近隣の市や町、県、民間企業・団体と連携が不可欠であると考えております。  議員から、バイオマス産業都市構想への応募についての御提案をいただきましたが、まずは、山武市として、森林づくりについて、今年度設立する審議会で、森林整備や木材利用の促進について審議し、着実に進めてまいりたいと思っております。 96 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 97 ◯4番(深沢 誠君) 市長自らお答えいただきまして、ありがとうございます。着実に進めていくということは、非常に重要なことであると思いますので、どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。  最後に、サンブスギの有効活用について伺います。  残された森林資源の有効活用とサンブスギのブランド価値の維持と啓蒙のため、例えば、議場や委員会等での議員の名札、職員の身分証など、今まで名刺などを作っていただくなど、それなりに庁舎の中で推進をしていただいているんですけれども、さらに本庁舎内での利活用を推進すべきと考えますが、いかがでしょうか。 98 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 99 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、本市では、サンブスギなどの森林資源の利活用につきまして、山武市の公共建築物等における木材利用促進方針を定めまして、設計の段階から、工事や備品などの施工、購入に関し、地域産材を利用した木造化、木質化等の促進に努めております。  また、本庁舎内における取組でございますが、サンブスギの利活用といたしましては、各課名などの表示プレートや会議室の演台、職員の名刺などにも使用しておりまして、名刺交換の際には、好評を得ております。  その他、直近では、新型コロナウイルス感染症拡大防止策といたしまして、サンブスギを使用した飛沫感染防止用パーテーションを設置しておりまして、この取組につきましては、報道にも取り上げられております。  議員から御提案がありましたように、今後もサンブスギなどの木材の利活用につきまして、いろいろな場面で利用することによりまして、これは啓蒙も含めまして、資源の有効活用に取り組んでいくとともに、市のPRにもつなげていきたいと考えております。  以上でございます。 100 ◯議長(能勢秋吉君) 深沢議員。 101 ◯4番(深沢 誠君) 昨年、千葉県環境生活部循環型社会推進課が主催したバイオマス利活用研修会に参加した折、参加者全員にサンブスギで作られたチーバくんのストラップを頂戴いたしました。  これは、サンブスギで作られているんですよというような案内状も、その中に入っておりまして、非常にうれしく思ったんですけれども、市内には、サンブスギで楽器のハープを作って、オライはすぬまに出品されている方等もいらっしゃいます。  そういった取組も、大きなくくりでは、バイオマスの利活用だと考えましたので、最後に少し質問をさせていただきました。  最後に、要望だけ述べさせていただいて、終わりたいと思います。  先日、日向駅のバス停に設置されましたサンブスギを使った上屋を拝見いたしました。同僚の長谷部議員から誘っていただいて、拝見したんですけれども、周囲の町並みにも非常にマッチして、木材の風合いを生かしながらも、非常にモダンなデザインで、大変すばらしい出来栄えでございました。  成東駅、日向駅もきれいになりましたので、次は、ぜひ、松尾駅のバス停に立派な上屋をお願いしたいと要望させていただいて、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 102 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、深沢誠議員の個人質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午前11時10分といたします。              (休憩 午前11時01分)              (再開 午前11時09分) 103 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、公明党、市川陽子議員の個人質問を許します。  市川議員、御登壇願います。  市川議員。 104 ◯13番(市川陽子君) 議席番号13番、公明党の市川陽子です。ただいま、議長より質問の許可をいただきましたので、通告に従い一般質問を行います。  はじめに、本市での高齢者へのワクチン接種体制において、さんむ医療センター、医師会、薬剤師会等の皆様、そして市民の皆様の御理解と御協力の下、寄り添いながら、着実に取り組んでくださっていることに感謝申し上げます。  政府は、5月28日、9都道府県への緊急事態宣言を、6月20日まで延長すると決定しました。現在、全国的に変異ウイルスによる感染が増加し、引き続き緊張感を持って、感染抑止に取り組んでいくしかありません。公明党は、党を挙げて、自治体を調査し、提言を行うなど、全国的な設置体制の底上げに全力を挙げております。  その中、本市でも様々な課題が山積しておりますが、市長及び各部局の明快な答弁を強く求めます。  はじめに、項目1の防災における災害対応力の強化について伺います。  6月6日に、市によるコロナウイルス感染拡大防止に配慮し、令和3年度土砂災害避難訓練が、主な地域で開催され、議会では、議長を中心に、初めて議会災害対策支援本部模擬訓練を開催しました。各議員の安否確認、ライングループ、山武市議会緊急連絡網、タブレットメール、電話等で行ったところです。  あの東日本大震災が、3月11日で発生から10年の節目を迎えたところです。かけがえのない多くの命が失われ、東北地方を中心に未曽有の被害をもたらしました。  また、2018年の西日本豪雨や2019年の台風19号、今後、南海トラフ巨大地震や首都直下地震などが起これば、膨大な数の被災者の避難生活を、余儀なくされることになります。過去の教訓に学び、市民の皆様とともに、引き続き、命を確実に守る対策を行っていくしかありません。  近年は、自然災害や激甚災害が頻発化する中、気象専門の課の役割は、ますます重要になっています。そこで、専門的な知識を持つ人材の育成や活用を進める必要性があると言われておりますが、市の現在の活用状況をお聞かせください。 105 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 106 ◯市長(松下浩明君) 令和3年度土砂災害避難訓練、6月6日に行われました。その訓練に正副議長をはじめ、皆様方に御協力をいただきまして、誠にありがとうございました。御礼申し上げます。  市川議員より、防災について、災害対応力の強化についてということで御質問をいただきました。お答え申し上げます。  現在、銚子気象台とは、銚子地方気象台長に山武市を訪問していただいたり、私が銚子気象台に伺ったり、活発なやり取りをさせていただいております。さきの6月6日の山武市土砂災害避難訓練の時には、成東文化会館で講話もしていただきました。  議員御指摘のように、専門的な知識を持つ方から情報を収集し、防災に活用することは、重要であると考えております。その点からいいますと、私と銚子気象台長の間にホットラインが構築されていますとともに、消防防災課から銚子気象台の気象防災監や土砂災害気象官へ直通の電話連絡で、市内の降雨予測や土砂災害の危険性などについての詳細な情報を入手することが可能となっているところでございます。今後も協力してやっていきたいと思っております。ありがとうございます。 107 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 108 ◯13番(市川陽子君) 市長も必要性を感じる中、対応し、これからも銚子気象台と連携を図っていく方向性を伺うことができました。  既に2017年度には、気象庁による研修が行われ、この研修の修了者や地方気象台の元職員など29人が、昨年の12月までに気象防災アドバイザーの委嘱を受けています。防災・減災対策が地方行政でも大きな柱となる中、専門家が自治体をサポートする意義は大きいともあります。  2018年7月に西日本を中心とした集中豪雨被害で、徳島県三好市は、気象防災アドバイザーの助言を基に、早期避難情報を発信し、死傷者が出るのを防ぐことができました。  そこで、本市が銚子気象台と連携されているところから、職員の防災力向上に、気象防災アドバイザーを活用した研修などを行ってはいかがでしょうか。 109 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 110 ◯総務部長(石橋和記君) 平時におきまして、市民の方々に、気象情報に関する知識を得ていただいたり、また、職員に、同じく気象情報に関する知識を付与する、また、活用方法について理解を深めていただくことは必要であると考えております。  気象防災アドバイザーによる講話や研修などにつきましても、理解を深めるための一つの方法といたしまして、実施につきまして検討してまいりたいと考えております。 111 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 112 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。研修の際には、私も参加させていただきたいと思います。  6月6日の11時に開催された山武市土砂災害避難訓練講話にも、参加させていただきました。災害時に、豪雨災害で活躍した人々についてや、土砂災害から命を守るためにと、大変勉強になりました。  次に、防災備蓄品の利活用について伺います。  小項目の前後を併せて、質問を行うところもありますので、よろしくお願いいたします。  はじめに、以前、提案したオストメイト専用簡易トイレを、新たに令和2年度に、早速、さんぶの森中央会館と蓮沼スポーツプラザに設置されたことに感謝申し上げます。  そこで、本市は、合併後からも、市民の皆様が災害時に身を守るために、新たに備蓄倉庫を設置するなど、必要な備蓄品等を確保されていることは認識しております。  そこで、多くの備蓄品の中、使用期限内で、ローリングできるものの利活用について、お聞かせください。 113 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 114 ◯総務部長(石橋和記君) 市では、防災備蓄倉庫25か所を設置しております。使用期限を考慮して、入替えをするものといたしましては、水や粉ミルク、非常食などの食料品が主なもので、そのほかには救急用の薬、乾電池、紙おむつや生理用品などの日用品がございます。  5月の中旬には、備蓄倉庫にある紙おむつや生理用品等を製造日の新しいものと入替えをいたしまして、回収したものは、市役所の備蓄倉庫に集積をいたし、現在、配布できる体制に整えてございます。 115 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 116 ◯13番(市川陽子君) 状況が分かりました。  次に、備蓄品の利活用の関連で伺います。3月1日から8日は、女性の健康週間であり、3月8日は国際女性デーでもありました。政府が3月23日に、新型コロナウイルスに対応するための予備費、地域女性活躍推進交付金を活用し、経済的な理由で生理用品を買えない女性の対策を進めることに決定されました。  このたび、政府が6月1日に、男女共同参画会議を開き、女性活躍重点方針(案)として、新型コロナウイルス感染拡大で顕在化した「生理の貧困」健康調査に着手するとしたと、2日の新聞報道にも掲載されています。このことについては、公明党の国会議員が国会質問や提案を行ってきたのが反映したものです。  昨年の10月に、生理用品の負担軽減を目指す任意団体「#みんなの生理」からの要望を受けたことが、きっかけでもあります。任意団体「#みんなの生理」がSNS上で実施した調査から、5人に1人が生活困窮を背景に、生理用品の購入に負担を感じる若者の実態が明らかになっています。  そこで、3月30日には、市議会公明党として、コロナ禍における女性の負担の軽減に関する緊急要望を、松下市長へ提出させていただきました。  本市の備蓄品の回収した生理用品を、どのように活用していっているのかを伺います。 117 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 118 ◯総務部長(石橋和記君) 市では、平成27年度から、生理用品の備蓄を開始いたしております。  生理用品につきましては、使用期限が明示されていないことから、使用期限の確認を行ったところ、市販品では3年間は品質を保つように設計されているとのことですが、3年が経過しても、直ちに使用できなくなるわけではないとのことでございましたので、市といたしましては、市販品につきましては、5年程度を備蓄期間といたしております。  生理用品につきましては、備蓄倉庫1か所当たり300枚程度を備蓄しております。そのほか、市役所で6,000枚程度、日向小学校に1万2,000枚程度を備蓄をいたしております。  先般、製造年月を確認したところ、市販品では、古いものは、平成27年度製造のものが約2,000枚でございます。保存状況がよいことから、この2,000枚について配布できるように集積をしてございます。  なお、今年4月から、社会福祉課やこども教育課等と配布の対象や配布の要領等につきまして、協議を開始いたしております。 119 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 120 ◯13番(市川陽子君) 今、2,000枚配布ができるという形で協議されているということの答弁がございました。  女性が相談しやすい体制づくりに、白井市では、その実態を受けて、防災用に備蓄した生理用品の利活用として、市保健センターのトイレ棟にピンクのカードを設置し、保健センターの窓口に提示、1人に1月1パックの生理用品を配布し、配布時に各相談窓口のリーフレットを一緒にお渡ししております。ぜひ、参考にしてはいかがでしょうか。 121 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 122 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 生活困窮者自立相談支援窓口でございます、山武市生活就労相談室におきまして、相談を受け付けた際、女性相談員が対応し、生理用品を適宜配布しております。  なお、令和2年度、新規の相談件数は342件で、そのうち、女性の相談件数は50件となり、昨年度同時期と比較して、4件増加しております。女性の貧困支援につなげるため、本市でも、備蓄品である生理用品の活用を図ってまいります。  なお、生理用品は、議員から提案いただきました他市での事例も参考に、いまだ支援の相談に至らない潜在的に困窮している女性への相談のきっかけづくりとしても、活用してまいります。このため、単に窓口での配布だけではなく、相談の案内文書も同封し、配布から相談へつなげる体制を整えてまいります。
    123 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 124 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。ただ、あげるだけではなく、困窮している方を本当にしっかりと見いだしてあげられるよう、配布しながら相談につなげることは、とても大事な視点ではないでしょうか。  内閣府の調査によると、生理用品の配布を実施または検討している地方自治体は、5月19日時点で、255に上り、公共施設や社会福祉協議会などの窓口での配布や小中学校のトイレに配備するといったケースが多いそうです。  近隣では、取組の違いはありますが、東金市、大網白里立市、九十九里町、横芝光町でも、防災備蓄品を活用し、既に各公共施設等で、無償配布を行っています。今後、本市の女性が相談しやすい体制づくりとともに、無償配布の継続を強く要望します。  次に、小中学校の配布については、都議会公明党が3月9日の議会質問や、同12日、都教育長への申入れでも、対策を求めてきたことがきっかけです。  貧困で購入できないだけではなく、特に子どもの場合は、保護者のネグレクトにより、生理用品を買ってもらえない子どもたちがいるとの指摘もあります。父子家庭の場合なども、同様でございます。  市の小中学校ではどのように配布されているのか。また、県内の君津市、野田市等では、今回小中学校において、対象になる年齢の児童生徒が使用する女子トイレに配備するなど、工夫をして取り組んでいます。  今後、小中学校等の個室トイレに生理用品の配備を行う考えはないでしょうか。 125 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 126 ◯教育部長(小川宏治君) 小中学校の児童生徒は、発達段階が様々でございます。小中学校では、個室トイレに置くというよりも、保健室等に常備し、必要に応じて提供する体制を整えてあります。  また、全小学校では、申し込むことにより、メーカーから、試供品でございますけれども、生理用品と資料の無償提供を受け、宿泊学習前などに合わせて、提供業者や養護教諭、担任が保健指導をするなどの対応をしております。  防災備蓄品の生理用品につきましては、学校現場として有効に活用していくという考えでございます。  以上です。 127 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 128 ◯13番(市川陽子君) 確認ですけれども、保健室に常備し、防災備蓄品を有効に活用する、これも一つだと思います。  では、なぜトイレに配備できない、その理由について伺います。 129 ◯議長(能勢秋吉君) 教育長、御登壇願います。 130 ◯教育長(嘉瀬尚男君) ただいまの部長答弁にもありましたように、生理用品については、これまでも保健室に常備をし、必要に応じて、提供する体制を整えてきたところでございます。  それは、学校では、児童生徒の学習や生活、健康、安全、さらには家庭生活についても把握をして、指導に当たり、場合によっては、特別に支援・援助をしていくことが必要なケースがあるからでございます。仮にトイレに置くということにいたしますと、どのような理由で、それが使用されているのかを把握することが難しくなってまいります。  そのため、今後も、保健室を中心に、教育相談を兼ね、事情を把握していくことができるようにしていきたいと考えています。保健室に行けば、誰でも生理用品が入手できることを周知し、気兼ねなく受け取れるようにしてまいります。その上で、特に家庭的に厳しい状況の児童生徒については、適切に対応をしていけるようにしていきたいと考えています。 131 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 132 ◯13番(市川陽子君) ただいま、教育長より、常備は保健室を中心にという御答弁がございました。私は、教育のほうで言っていることも分かるんですけれども、制度から漏れてしまう児童生徒、皆が平等に使うことによって、言葉で伝えられなかったり、また、保健室に行けない児童生徒を、いかに救うことができるかというところだと思うんです。  その辺も含めて、女子トイレのほうに、しっかりと周知できるように、書いたものをしっかり貼っていただければと思いますけれども、教育長、もう一点、この辺いかがでしょうか。 133 ◯議長(能勢秋吉君) 教育長。 134 ◯教育長(嘉瀬尚男君) おっしゃられるように、保健室等に行けないお子さん、様々な事情を抱えているお子さんがおりますので、そういった子たちには、しっかりとそういったものが届けられるようにしていく必要があるとは考えています。  ですが、学校の中においては、まずは、なぜ、そういう状況になっているのかというところから、子どもたちの支援をしっかりとしていく必要もございますので、ただ単に置いて、持っていってもらうよりは、先生方がしっかり目配りをして、子どもたちの支援につながるような体制で臨んでいきたいと考えております。 135 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 136 ◯13番(市川陽子君) 実際的に子どもたちが気軽に行ける体制になるかどうかということは、非常に微妙な点だと思いますので、また、こういうこともしっかりと検討することを強く要望しておきます。  それでは、防災備蓄の食料についても、消費期限が切れるものの活用についてお聞かせください。 137 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 138 ◯総務部長(石橋和記君) 小中学校内に設置してございます防災備蓄倉庫内に、備蓄している非常食料につきましては、保存期限が切れる前に、児童生徒にお配りをいたしまして、非常食の試食と防災意識の啓発を兼ねて、食べていただく等の活用をしております。  小中学校以外に設置してあります備蓄倉庫内の非常食につきましては、社会福祉課を通じまして、生活困窮者へ配布をいたしております。年間約500食程度をお配りをいたしております。 139 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 140 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  今後は、子ども用、大人用等の紙おむつの利活用も考えてはどうでしょうか。例えば、大人用の紙おむつを必要とする施設等に、順番で備蓄品をお配りすることも、一つではないでしょうか。その点、いかがでしょうか。 141 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 142 ◯総務部長(石橋和記君) 紙おむつにつきましても、消費期限は明らかになっておりません。生理用品と同様に、備蓄期間で入替えを行っていこうと考えております。  紙おむつにつきましては、平成25年度製造のものがございますので、生理用品の回収と併せて、約2,000枚を市役所の備蓄倉庫に回収保管をいたしております。  子ども用おむつについても、各窓口における相談内容を基に、必要とされる方への配布ができる体制にございます。  なお、施設への配布ということでございますが、利活用として有効であると考えておりますので、今後、対象施設や配布方法の体制を整備してまいりたいと考えております。 143 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 144 ◯13番(市川陽子君) それでは、項目最後に、厚生労働省の4月の発表によると、新型コロナウイルス感染拡大に関連した解雇や雇い止めは、見込みも含んで、全国的に累計10万人を超え、特に女性の割合が多い非正規雇用者の状況が深刻さを増しています。  これとは別に、パートやアルバイトとして働く女性のうち、勤務シフトが5割以上減り、休業手当を受けていない実質的失業者が、推計103万人に上るとの野村総合研究所の分析もあります。  本市でも見えないところで、必死に頑張っている方がおります。そこで、市長の見解をお聞きします。 145 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 146 ◯市長(松下浩明君) 現在、コロナ禍で、経済的、社会的に困窮し、緊急に相談を必要する方が多くいると思われます。  市では、新規の相談件数が増加していることから、国の新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金を活用し、今年度、生活就労相談室で、相談体制の強化を図っております。  また、以前にも御答弁をいたしましたが、市としては、コロナ禍で困窮している方々の取り残しをしない決意を持って取り組んでいきたいと思っております。  現在も生活就労相談室が窓口として、相談を受けて、個々の状況をお聞きし、庁内関係部署による支援を調整する会議や社会福祉協議会、ハローワーク等の外部機関等とも連携しながら対応をしております。  なお、市広報紙やホームページなどで、生活困窮者の支援制度の周知に努めておりますが、今後もさらに生活困窮にある方々の把握に努め、議員から御提案いただく内容も含め、広く支援につなげてまいりたいと考えております。 147 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 148 ◯13番(市川陽子君) 市長から、ホームページ等でお伝えしながら、周知を図っていくという答弁もございました。どんないいことをやっていても、周知がしっかりしなければ、市のほうに相談に来ることも、大変難しいと思います。  項目最後に、併せて、市の備蓄の中に、夜間用の生理用品が備蓄がされていない。その点を強く要望いたします。  様々の防災に関連する質問をさせていただきましたが、日常的、普遍的サービスが重要ともいわれております。本市が、困窮女性支援策の一つとして、継続的に取り組んでくださることを強く望みます。  次に、項目2の行政手続での押印廃止と書面主義の見直しについて伺います。  既に昨年の中央省庁の行政手続の押印廃止が強力に推進している河野行革担当大臣は、2020年10月の会見で、約1万5,000の行政手続のうち、99.247%の手続で、押印を廃止できると、明らかにしました。そのうち、各省庁が押印を存続の方向で検討したいと回答したのは、僅か1%未満の計111種類のことです。  存続する担当部分は、印鑑登録されたものや銀行の届出印などは、今回残ると説明され、デジタル庁が発足し、業務がデジタル化された際には、電子証明などが導入されるだろうと見通しました。  そこで、昨年の12月には、規制改革・行政改革担当大臣より、地方公共団体における押印見直しのマニュアルの策定について、通達が来ていると思いますが、押印廃止の取組について、市長の率直な見解をお伺いします。 149 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 150 ◯市長(松下浩明君) 押印廃止に関しましては、国において、どうしても残さなければならない手続を除き、速やかに押印を見直すという考えの下、昨年から押印の見直しを強力に推進し、特に認め印については、全て廃止される見込みであると聞いております。  また、千葉県においても同様に、押印の見直しを進めているとお聞きをしております。  本市につきましても、各種行政手続における市民の負担を軽減し、利便性向上につなげていくということを目的として、また、今後の行政手続のオンライン化を見据えた上で、どうしても押印を残さなければならない手続を除いて、今後、速やかに押印の義務づけを廃止していくという考えであります。 151 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 152 ◯13番(市川陽子君) 本市においても、押印の義務づけを廃止していくという方向性が見えました。  本市では、国の動きに合わせて、その準備を進めている中、その取組状況をお聞かせください。  押印を必要とする行政手続の文書の数、そのうち、国と連動せざるを得ない文書が幾つか、単独で判断できるものが幾つなど、既にリスト化されているのでしたら、数と、そのうち、押印を廃止できる文書の数もお聞かせください。 153 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 154 ◯総務部長(石橋和記君) 押印廃止に向けての取組状況についてでございますが、昨年10月、押印見直しに向け、本市の行政手続等における各種申請書等のうち、押印を求めている文書の実態を調査をいたしております。  その際の状況といたしましては、押印を求めている文書の数が約1,000ございます。そのうち、約6割につきましては、その様式を市の規則や要綱で定めておりまして、さらに申請の相手方が制限されているなどの理由によって、押印の廃止が可能と判断をいたしております。  残りの4割につきましては、対象文書が国や県に準ずる様式でございまして、速やかな押印の廃止が難しいなどと判断をいたしております。  一方、昨年以降、国の各省庁から、国民及び事業者等に対して求める押印を不要とする旨の通知が、各事務の所属部署ごとに送付されておりますので、その通知を踏まえ、一部の事務につきましては、先行して押印廃止を行ったものもございます。 155 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 156 ◯13番(市川陽子君) 本市においては、今、約6割が廃止できる状況と伺いました。  千葉市では、平成26年から見直しを進めております。見直しに当たり、職員から、押印をなくして大丈夫なのかという声も多かったということです。なかなか理解がされなかったとあります。現在では、市民も職員も押印しないことに違和感がなく、次のステップとして、行政手続の原則オンライン化を進めているとありました。  では、最後に、スケジュールを含めて、今後の方向性についてお伺いします。 157 ◯議長(能勢秋吉君) 総務部長。 158 ◯総務部長(石橋和記君) 今後のスケジュールでございますが、昨年12月、国から地方公共団体向けの見直しマニュアルが公表されておりまして、千葉県においては、今年3月に見直し方針が公表されております。  本市でも、それらを踏まえまして、先般、行政手続等における押印等の見直し方針を定めたところでございます。  現在、その方針に基づきまして、市民等を対象とした行政手続と市役所内の内部手続全体を含めて、全庁的に押印を求めている文書、押印を求める趣旨などにつきまして、改めて調査を行っているところでございます。  その調査の後、内部調整などを行いまして、押印の根拠規定が規則や要綱となっているものにつきましては、どうしても押印を残さなければならない手続を除きまして、9月1日をめどといたしまして、一斉に押印を廃止する予定でございます。  また、条例改正が必要なものにつきましては、次回、第3回定例会で、押印廃止に関する関係議案を提出させていくことで予定をしております。 159 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 160 ◯13番(市川陽子君) 今現在、調整をして行っているという答弁がございました。  そこで、押印廃止と書面主義の見直しは、国の動きを敏感に察知して、何よりも、住民サービスの向上に向けて、負担を減らすことが、市長のリーダーシップと言われております。  再度、市長、いかがでしょうか。 161 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 162 ◯市長(松下浩明君) 国は、デジタル社会の実現に向けた制度見直しの一環として、押印廃止とともに、書面主義に関する官民の規制、制度や慣行の見直しに取り組み、次の成長の突破口をつくっていくこととしております。  こういうことを受けまして、私も、昨年の10月に、庁議の際、押印の必要性に欠けるものについては、国の動向を見ながら、廃止するようにということで指示を出しております。  引き続き、さらなる市民の利便性向上を図るため、書面主義の見直し、また、行政手続のオンライン化、ペーパーレス化などについて、重要施策としての認識を持って、業務改善、充実を図ってまいりたいと思います。 163 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 164 ◯13番(市川陽子君) やはり、市民の負担を減らすということは、大きな利点ではないでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。  項目3の成東駅周辺の利便性について伺います。  都市計画道路成東南口線事業については、県事業になるわけですが、進捗状況を伺います。 165 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。 166 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  成東駅南口線事業は、既に供用を開始している成東駅南口駅前広場と国道126号を結ぶ都市計画道路事業となります。  県に確認したところ、令和2年度末時点において、用地買収については、用地買収面積の約8割が買収済みであり、事業延長約300メートルのうち、まとまった用地を確保できた、国道126号から変則十字路までの約100メートルについて、供用を開始していると聞いております。 167 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 168 ◯13番(市川陽子君) それでは、いつまでの完成を目指し、今後、どのように考えているのかを伺います。 169 ◯議長(能勢秋吉君) 都市整備課長。
    170 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  成東駅南口線は、利用者の安全と交通の円滑化を図るとともに、成東駅周辺のまちの発展に寄与するものと考えており、市としても、事業主体である県に引き続き協力してまいります。  事業の完成時期につきましては、県からは、引き続き用地取得に努め、用地の取得のめどが立った時点でお示しできると聞いております。 171 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 172 ◯13番(市川陽子君) 令和元年度よりも、少しずつ進んでいると理解いたします。引き続き、丁寧に取り組んでいただきたいと思います。  次に、駅周辺の利便性についてお伺いします。  私も質問をするに当たって、車から降りて、現場を歩いてみました。先ほど質問した成東駅南口線と国道126号が交差する津辺の交差点についてですが、公共施設などをつなぐ路線の交差点で、特に交通量の多い交差点となっている状況です。  以前から道路を利用しながら感じておりました。この交差点の交通安全の確保は、私は重要と考えます。国道126号津辺交差点の交差点整備が、県により実施される計画があると聞いております。  そこで、整備計画と併せて、現在の状況をお聞かせください。 173 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 174 ◯建設環境部長(今関正典君) 御質問の国道126号津辺交差点の整備について、事業主体である千葉県山武土木事務所に確認したところ、整備の概要は、国道に右折レーンを設置し、道路両側へ歩道を整備する計画と聞いております。  進捗状況につきましては、早期に整備効果を発現させる改良に向けて、千葉県警交通規制課と協議を実施していると聞いております。 175 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 176 ◯13番(市川陽子君) 今、部長より、右折レーン設置の取組等が計画されていることを伺いました。大変混雑する交差点なので、抜け道を探し、利用している実態もあります。その中、自転車で通学していた中学生が接触事故に遭うなど、やはり対策をしっかりと講じていくべきではないでしょうか。  また、国道126号津辺交差点から、千葉方面へ約200メートル進んだ箇所にも、信号のある交差点があります。こちらも路線特性、交差点利用状況を考えると、津辺交差点と変わらない状況にあると考えます。  こちらの交差点も、県による整備があると聞いておりますが、先ほどの質問と同様に、分かっているところで、整備概要と事業の進捗状況についてお伺いします。 177 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 178 ◯建設環境部長(今関正典君) 国道126号のすぎのや脇の交差点の整備について、千葉県山武土木事務所に確認したところ、整備の概要は、国道に右折レーンを設置し、道路両側へ歩道を整備する計画と聞いております。  進捗状況につきましては、津辺交差点と同様に、早期に整備効果を発現させる改良に向け、千葉県警交通規制課と協議を実施していると聞いております。 179 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 180 ◯13番(市川陽子君) やはり、ここも結構混むので、右レーンができれば、随分緩和されるのではないかと思います。  先ほど、お話ししたように、歩道を歩いてみたところ、凹凸で大変なところがあり、厳しい状況です。以前、歩道を利用している高齢者の方から、近くのスーパーに歩行器で買物に行くのが困難である、また、怖いので、違う道を利用しているとの声を聞いております。  そこで、津辺交差点からすぎのや脇の交差点までの国道区間については、歩道整備の歩道計画もあると聞いておりますが、この区間、全体的な工事スケジュールが示されているのかを伺います。 181 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 182 ◯建設環境部長(今関正典君) 県からは、全体的な工事スケジュールとしては示されていませんが、御質問の国道の区間では、まず交差点改良に着手し、その後に歩道整備を実施する予定だと、県より聞いております。 183 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 184 ◯13番(市川陽子君) 県の事業でもありますので、市長を中心に、しっかりと県へ要望として、提出を行ってはどうでしょうか。長期事業でもあると思いますが、取り組むことによって、駅周辺の利便性向上にもつながり、やはり、着実に進めていくためにも、市が県と情報共有しながら対応していていただきたいと思います。  市の中心となる成東駅、スーパー、公共施設、さんむ医療センター及びなるとうこども園や山武成東インター等へと、その周辺の利便性に大きくつながるまちづくりになると思います。市長、いかがでしょうか。 185 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 186 ◯市長(松下浩明君) 駅周辺の国道126号の整備につきましては、議員の質問のとおり、まちづくりには必要不可欠な事業として、市としても、大変重要な整備事業と認識しております。  現在、交差点の協議が行われているように、既に事業化されているということですが、さらに事業進捗を図っていただけるよう、早期完成に向けて、県へ要望を行ってまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 187 ◯議長(能勢秋吉君) 市川議員。 188 ◯13番(市川陽子君) 市長より、まちづくりには必要不可欠であるというお言葉をいただきました。  やはり、駅周辺の利便性のために、土地を提供してくださった方、山武市がこんなにもよくなってうれしいと誇れるような結果を強く要望し、私の質問を終わります。ありがとうございました。 189 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で公明党、市川陽子議員の個人質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時51分)              (再開 午後 1時07分) 190 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、11番、並木幹男議員の個人質問を許します。  並木議員、御登壇願います。  並木議員。 191 ◯11番(並木幹男君) どうもこんにちは。11番、並木幹男でございます。市民と日本共産党を代表いたしまして、一般質問を行います。  通告順に従いまして、はじめに、新型コロナウイルス対策について伺います。  昨日の質問と重複することがあると思いますけれども、よろしくお願いいたします。  菅政権は、5月28日、都道府県に出していたコロナ対応の緊急事態宣言を、6月20日まで再延長することを決めました。4月25日に始まった3度目の宣言が、2か月近くに及ぶことになります。  昨年来、政府は、緊急事態宣言を出しては、延長し、解除しては、リバウンドを招いて、再び宣言を発することを繰り返してきました。やるべきことをしてこなかった結果ではないでしょうか。菅政権は対策の誤りを認め、命と暮らしを守る姿勢へ転換しなければなりません。  新規感染者数は、東京都、大阪府などで減っているとはいえ、高い水準で推移しています。重症者数が増え、医療提供体制が圧迫度を強めています。現場では命の選別をせざるを得なくなっていると、悲痛な声が上がっています。ワクチン接種、検査、医療機関支援、補償のどれを取っても、政府の対応は全く不十分です。  逆に、GoTo事業を強行し、感染拡大を招きました。何よりも感染を封じ込める戦略を、政府はいまだに持っていないことが、国民を先の見えない不安に陥れています。まずは、コロナ封じ込めに向けた国の戦略を、国民に、はっきり示すべきではないでしょうか。  そのような中、日本共産党は、5月20日に、新型コロナ感染対策に関する緊急要請を政府に行いました。その緊急要請では、コロナ封じ込めを戦略的に据え、ワクチンの完全迅速な接種、大規模検査、十分な補償と生活支援の三本柱で、対策を強化することを求めました。  ワクチンについて、菅首相は、高齢者への2回接種の7月末完了という目標期日を、自治体に押しつけていますが、このやり方が現場に混乱を生んでいます。政府は、86%の自治体で、7月末完了という調査結果を公表しています。しかし、これは、医療体制などが確保できればという条件付です。  日本共産党の政府への緊急要請では、裏づけのない目標期日を上から押しつけるやり方ではなく、現場の実態をリアルに把握をし、ネックになっている問題をつかんで、全面的に支援する責任を果たす必要があると求めました。実態に即したロードマップを明らかにすることや接種体制への支援、医療従事者への適切な報酬の確保を要請いたしました。  また、自治体へのワクチン供給量の通知は、直前ではなく、この日に届けるという確定日付を速やかに示すよう求めました。  このような状況の下、5月から、山武市においても、ワクチンの接種が、介護施設、高齢者の方から始まったわけですが、ワクチン接種の現状について、どのような体制で、どのくらいの人たちに接種が行われたのか。予約の状況も含め、はじめに伺います。 192 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 193 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武市のワクチン接種でございますが、さんむ医療センターや成東保健福祉センターで行う集団接種と開業医が行う個別接種を併用で、行っております。  また高齢者施設については、施設の担当医が施設内で接種を行っている状況です。  昨日、6月10日までに、高齢者施設分も含め、9,198回の接種が終了しています。  コールセンターでの予約状況につきましては、接種券の発送直後は、予約が集中するため、電話がつながりにくくなる状況も発生しております。このため、直接、成東保健福祉センター2階のコールセンターに来庁される方もいらっしゃいますが、接種券が届いて、すぐにコールセンターへ予約をせずに、翌日に電話をするなど、しばらく間を空けてから、予約をしてくださるようお願いしているところです。 194 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 195 ◯11番(並木幹男君) 山武市においては、報道をされているような混乱はなかったというお話かと思います。  また、山武市の状況ですけれども、独り暮らしの高齢者の方への対応等は、どうなされていますか。家族のおられる方は、家族が手伝ってくれたりなどということがありますけど、その辺はいかがでしょうか。 196 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 197 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武市では、接種券を一斉発送ではなく、年齢を区切って発送したため、多少の混雑はございましたが、順調に予約が進んでいる状況です。  また、独り暮らしの高齢者の方の予約サポートを、民生委員に御協力をお願いしているところでございます。  さらに、介護認定を受けられている方については、ケアマネジャーも予約サポートをしていただいているところでございます。 198 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 199 ◯11番(並木幹男君) 次に、ワクチンの供給量の通知について、国というわけではなく、県からだと思いますが、どのようなスケジュールで、ワクチンが供給されるのか。出ていれば、分かっている範囲内で、お願いします。 200 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 201 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ワクチンでございますが、現在、2週間置きに配送されており、必要なワクチン量が、ほぼ順調に入荷している状況です。 202 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 203 ◯11番(並木幹男君) 先ほど、1回目の回数については、報告がありましたけれども、ワクチン接種を行った人への副反応の状況はいかがでしょうか。 204 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 205 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 高齢者の接種に関しましては、アナフィラキシーなどの副反応は、現在、出ていない状況です。  医療従事者や高齢者施設のスタッフの中には、一部の若い方に発熱や倦怠感などがあったようでございます。そのうち、お一人を、念のため、救急搬送した事例がございます。 206 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 207 ◯11番(並木幹男君) 次に、ワクチン接種の医師、看護師などの接種をする側、打ち手の側の人員の確保状況と財政的な支援は、どのようになっているのかを伺います。 208 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 209 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 人員につきましては、集団接種を委託して行っているため、確保ができております。  また、ワクチン接種にかかる全ての費用は、国から補助金や負担金として、全額交付されることとなっております。 210 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 211 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、ワクチンの配送の状況についてなんですけれども、集団接種会場、さんむ医療センター、成東保健福祉センターがあるわけなんですけれども、今後、もう一つ増やすという予定もあるみたいですけれども、集団会場以外のかかりつけ医へのワクチンの配送については、どのような方が行っているのか。  また、ワクチンの保存期間は、一応、ファイザー社製なので、決まっているかとは思うんですが、実際、かかりつけ医などに送られた場合、どのくらいを目安に使用をするのか、その辺について伺います。 212 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 213 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在使用しているワクチンは、ファイザー社製のものでございます。マイナス75度のディープフリーザーから冷蔵庫へ移動し、冷蔵保存で5日間が有効期限であると言われておりましたので、現在、週2回、職員が各医療機関へ配送を行っております。  なお、この冷蔵保存期間が5月末に、5日間から1か月に改定されましたので、今後においては、2週間に1回程度の配送を予定いたします。 214 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 215 ◯11番(並木幹男君) 集団会場もそうですが、かかりつけ医でも、実際の予約状況によって、ワクチンが余ってしまうということがあるかと思いますが、その辺の対応について、以前にも聞いたことあるかもしれないんですが、再度、伺います。 216 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 217 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 65歳以上の高齢者の方で、まだ予約をされていない場合など、もったいないバンクへの登録をしていただきますと、キャンセルが発生したときに、接種を受けることができる制度がございます。  また、市内のこども園、保育所、小中学校の先生などに、ワクチン接種の希望者リストを作成し、集団接種や個別接種でキャンセルが発生したときに活用しておりますので、余って廃棄するようなことはなく、有効に活用させていただいております。 218 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 219 ◯11番(並木幹男君) ワクチンについては、有効に使っていけるというようなことでした。  次に、65歳以上の人のワクチン接種が終了した後、64歳以下の方のワクチン接種の見通しなんですけれども、一応、高齢者の方が、7月いっぱいをめどに終わるという予定も聞いているんですが、64歳以下の方の接種が最終的に終わるスケジュールについては、いかがでしょうか。 220 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 221 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 高齢者のワクチン接種が終了後、8月ごろから接種を始めまして、11月末までを見込んでいるところです。  なお、5月31日の県からの通知によって、ファイザー社製ワクチンの対象者が、16歳以上から12歳以上に引き下げられましたので、その分も含めますと、12月までかかるのかなと考えております。 222 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 223 ◯11番(並木幹男君) スケジュールは分かりました。  ワクチン接種は、今、ファイザー社製を使ってるんですけど、モデルナ社製などもあるんですが、その辺で、例えば、ファイザー社製ではなく、ほかのメーカーのものに変わるということはあるのか、どうかという点。
     それと、今、ファイザー社製で使っているものが、一部なんですけれども、12歳から15歳の方も打てるようになったということで、一部自治体で始めているところもあると聞いてるんですが、12歳以上の方でも、山武市でも適用になるというか、打っていくということなのか、その辺について伺います。 224 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 225 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まず、12歳以上の方の扱いでございますが、これについては、医師会のほうとよく協議した上で、決定していきたいと考えております。  保護者の問題等もございます。副反応等を考慮した場合、保護者がついていたほうがいいのか、どうか、その辺もありますので、医師会と協議の上、決定していきたいと考えています。  また、モデルナ社製につきましては、大きな市の大規模接種会場では、モデルナ社製等を使っているようですが、今のところ、本市においては、そのような打診等は、まだ県のほうから受けておりません。 226 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 227 ◯11番(並木幹男君) 12歳から15歳までの人については、慎重に行ってもらいたいとは思います。  当面、ファイザー社製でいくということでことですね。分かりました。  ワクチン接種については、これで終わります。  次に、2番目のPCR検査について伺います。  山武市の新型コロナウイルス感染者数の現在の状況を、どのように捉えているのか、最初に伺います。 228 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 229 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 今年度に入ってからの新規感染者の状況ですが、1月に58名、2月に24名、3月に35名、かなり少なくなりまして、4月に5名、5月に13名となっております。本市では、感染状況は落ち着いている状況であると考えています。 230 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 231 ◯11番(並木幹男君) 感染者については、落ち着いているという判断ということですね。  次に、高齢者施設、医療機関、障害者福祉施設でのPCR検査の状況について伺います。  ワクチン接種も終わっている方も大半だとは思うんですが、定期的に検査を行っていく必要もあるのかなと考えるんですが、実施状況はどうなってるか伺います。 232 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 233 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 令和2年度の一般会計補正予算(第11号)で、介護事業所や障害者施設については、PCR検査等の費用などに使っていただくため、PCR検査等感染症対策支援給付金として、入所者等の多い施設へは90万円、その他については1施設当たり20万円の支援金を支給してございます。  また、高齢者施設のスタッフを対象に、2月から月1回のPCR検査を、県の負担で、現在、実施しているところです。 234 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 235 ◯11番(並木幹男君) PCR検査の状況については分かりました。  確かに感染状況はそんなに広がっていないという認識なんですけど、ワクチン接種が終わっていない若い方が勤めているところで、保育所や学校の先生方も、できれば、ワクチン接種が終了するまでの間、PCR検査等も行っていく体制を取ってほしいと思うんですけど、その辺の考え方はどうでしょうか。 236 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 237 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 保育士や教職員についてでございますが、こちらについては、PCR検査よりも、今後、ワクチン接種のほうを早期に打っていきたいというような形で、準備を進めているところでございます。 238 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 239 ◯11番(並木幹男君) 保育所の職員や学校の先生方は、ワクチン接種を優先するということですけれども、具体的にこの方たちについては、いつごろですか。高齢者が終わってから、すぐということですか。 240 ◯議長(能勢秋吉君) 保健福祉部長。 241 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 高齢者が打ち終わった後の優先順位については、市町村で、ある程度、任意の順番がつけられるということになってますので、その中で、早めに、こちらについては、手当てしていきたいなと考えております。  もう1点、先ほど12歳以上のワクチン接種のお話がありましたが、若干修正させていただければと思います。12歳以上については、基本的に打っていく予定なんですが、その接種の方法は、集団接種でやるのか、学校等でやるのか、または個別でやるのか、その辺を、今後、協議していきたいなと考えてございます。 242 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 243 ◯11番(並木幹男君) 私は、PCR検査も重要だと思っていまして、ワクチン接種が進んではいても、高齢者が7月ということで、全国的にはまだ収まっていないという状況もありますし、変異株等の状況もあります。  山武市は、変異株等の広がりは、まだ分からないんですけれども、そういう地域でも、最新の注意を払うということで、PCR検査を充実させるという監視体制をつくっていくという意味でも、PCR検査の体制も、ある程度、残してほしいなと考えていまして、それを要望して、この質問を終わります。  3番目の経済支援について伺います。  営業自粛や時短で苦しむ中小企業者への支援は、実態に合っていません。民間信用調査会社によると、2020年の居酒屋、ビアホールの倒産は、過去最多です。多くの事業者は、運転資金を取り崩して、耐えています。僅かな協力金で、店を存続させることは、もう限界です。打撃を受けている全ての中小企業、個人事業主、労働者への十分な補償と生活支援は急を要します。  このような状況が続く中で、山武市内の中小企業、個人事業主の経済状況を、どのように把握をしているのか、伺います。 244 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 245 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  市としましては、度重なる緊急事態宣言や不要不急の外出自粛要請により、影響を受けている事業者に対して、経済的な支援を行ってまいりました。  現在も、令和3年1月に発令されました緊急事態宣言の影響が長引いていることから、国及び県の支援が届かないところに、市独自の支援金を用意したところでございます。  支援金の申請状況から、事業者への影響を見ますと、50%以上の売上げ減少による国への申請件数は、商工会経由で、90件程度、30%以上50%未満の市への申請は、6月8日現在で、18件となっておりまして、主にサービス業や観光業への影響が大きい状況が見受けられます。 246 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 247 ◯11番(並木幹男君) 経済支援策も、市独自のものもということでしたけれども、本当であれば、今、国会が行われているんですけれども、国ももっと経済支援として、行っていってほしいと思っております。  山武市においても、コロナ禍による売上げ減少で苦しむ中小企業事業者、個人事業主への支援が、これからも必要だと考えています。  国においては、2回目の持続化給付金、家庭支援金支給や生活困窮者の一律10万円の給付を直ちに実施することなど、経済支援策を、ぜひ国へ要請していっていただきたいと要望しまして、この質問は終わります。  4つ目の東京オリンピック・パラリンピックへの対応について伺います。  この点についても、昨日の質問と重複する点もありますが、よろしくお願いいたします。  千葉県の熊谷知事は、5月27日、県内で7月1日から3日に予定されている東京五輪聖火リレーについて、全区間での走行中止を表明しました。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、リレーに替えて、セレブレーション会場で無観客の点火セレモニーを行うとしています。  リレーは、県内21市町村を巡る予定でした。セレブレーション会場は、幕張メッセ駐車場など、3か所で行われ、同会場でリレーも行われるということにしています。  山武市においても、7月1日に点火セレモニーを予定していると聞いていますが、具体的には人員を減らすということだとは思いますが、参加者の人数については、どれくらいを考えているのか、伺います。 248 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 249 ◯総合政策部長(荒木康之君) リレーの走行中止と無観客でのセレモニーの開催の方針から、交通規制を見送られたことで、協力を依頼していました沿道整理のボランティアに替わり、10名程度の職員で足りることになりました。  セレモニーの詳細については、現在、主催者の大会組織委員会と千葉県とで協議中のため、詳細は分かりかねますが、イベントプログラムやサポートランナーの演出もないことから、蓮沼海浜公園内のセレブレーション会場で、当日走行予定であった聖火ランナーによるトーチキスを主体とした内容と想定されます。  リレーの出発地であった蓮沼交流センターは、千葉県から引き続きコレクションポイント、集合拠点場所としたい旨の申出がありました。先週末に、現地を再確認したところです。施設内が密にならないような体制と検温、消毒等の対策について、サポートしていきたいと考えております。 250 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 251 ◯11番(並木幹男君) 今、御説明ございましたけど、これは室内で行うということですか。 252 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 253 ◯総合政策部長(荒木康之君) これは、屋外で無観客で行います。 254 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 255 ◯11番(並木幹男君) 2つ目に、スリランカ選手団の事前キャンプも中止ということで決まってるわけですけれども、これは、コロナ感染リスクを抑制することを最優先とするということで、最良の選択だと思いますけど、今後のスリランカのホストタウンとしての対応は、どのように考えているのかを伺います。 256 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 257 ◯総合政策部長(荒木康之君) スリランカのオリンピック委員会やパラリンピック委員会から、残念ながら、事前キャンプは中止するが、ホストタウンとして、参加選手を応援してほしい、予定していた山武市民との交流について、どのような形であれば、可能なのかを考えたい、コロナ感染の状況が改善されれば、表敬訪問もしたいし、これまでの良好な関係を継続したいとのことでした。  本市としても、参加選手へのビデオレターによる応援メッセージや、同じ競技に関わる方々や子ども達とのリモート交流などを見込んでいます。  また、これまでオリ・パラ関連の事業内容を精査している上で、オリ・パラ後の交流の機会の在り方、取組方針について検討してまいりたいと考えています。 258 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 259 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  3つ目で、東京五輪が開かれるかどうかということはまだ分かりませんけれども、県の事業で、東京五輪パラリンピック大会の競技観戦支援事業というものがございまして、これは、大会組織委員会が販売する学校連携観戦チケット10万5,000枚を千葉県で購入して、観戦を希望する公立・私立の小中高等学校や特別支援学校へ配布するもので、準備を進めてきているとされているんですが、このようなコロナ禍での状況を考えても、この事業は取りやめるべきだと、私も思います。  この事業の山武市での取組について伺います。 260 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 261 ◯総合政策部長(荒木康之君) 学校連携観戦チケットは、千葉県がオリ・パラ教育の一環として、県内の小中高等学校を対象に、会場での観戦を奨励する取組で、市内の3つの小中学校から、合わせて200名分の申込みがありました。  チケットの経費は県の負担ですが、主たる観戦日が夏休み期間中であること、先生方による引率が必須であり、交通手段などの制約の中で、手を挙げていただきましたが、県内におけるコロナ感染の状況を踏まえ、今年1月に県から意向の再調査が行われた際、感染に関しての対策の徹底と不安が払拭できない等の観点から、3校ともキャンセルの申出があり、その旨、千葉県に報告したところです。 262 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 263 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。そういう状況ですね。  次に、大きい2番目に移りたいと思います。2番目のゼロカーボンシティの取組について伺いたいと思います。  山武市は、2050年までにCO2排出量を実質ゼロを目指すゼロカーボンシティに取り組むことを宣言をしました。  その宣言の内容は、近年、猛暑や豪雨など、地球規模で、温暖化が原因とされる災害が多発しており、市民の生活環境や生命までも脅かされています。地球温暖化により、今も排出され続けている温室効果ガスの増加によって、さらなる災害の頻発化、激甚化などが予測されます。  IPCCの特別報告書においても、2050年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることが必要とされています。  山武市においても、市民と一体となって、この豊かな自然や生態系の未来につなげるため、持続可能な開発目標SDGsの取組や、二酸化炭素の吸収源である森林の整備を行い、2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指すゼロカーボンシティを、オール山武で取り組んでいくとしているわけです。  ゼロカーボンシティの取組を進めていくに当たり、国からは具体的な目標値などは示されていますか。また、市として、排出量ゼロを目指すための具体的な目標については、どのように考えているのかを伺います。これも、昨日の質問と重複する点はあると思いますが、よろしくお願いします。 264 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 265 ◯市長(松下浩明君) 並木委員からのゼロカーボンシティの取組についてにお答えさせていただきます。  国においては、昨年10月、パリ協定に定める目標等を踏まえ、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、2050年カーボンニュートラルが宣言をされております。  さらにこの4月には、2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について、従来の目標から大幅に引き上げ、2013年度に比べ、46%削減することを目標とすることが表明をされております。  現時点では、国から具体的な目標値は示されておりませんが、市としては、2050年に二酸化炭素実質ゼロの実現に向けて、様々な施策、事業を展開する取組が必要であると考えております。  今後は、ゼロカーボンを社会や暮らしの中に取り入れた脱炭素社会を実現するための総合的な政策を策定する中で、その目標を定めつつ、市民、事業者が参加・連携し、確実に削減効果が現れるよう取り組んでまいりたいと考えております。 266 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 267 ◯11番(並木幹男君) 市長、ありがとうございました。  次に、ゼロカーボンシティの宣言を実現していくために、具体的な政策については、どのように考えているのかを伺います。 268 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 269 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えします。  大きな取組としては、省エネ、再生可能エネルギーによる二酸化炭素排出量の削減と、排出される二酸化炭素の吸収源となる森林整備に取り組んでいくことになります。  国、県の動向を見据え、太陽光発電や風力発電への転換等による再生可能エネルギーの活用や、省エネ対策として、公用車や公共交通の電気自動車化、吸収源である森林の整備、保全対策などに取り組んでまいります。 270 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 271 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、山武市でも、今まで、地球温暖化対策として、事業を進めてきているわけですが、ゼロカーボンシティの取組にどうつなげていくのか、その考えがあれば、お願いいたします。 272 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 273 ◯建設環境部長(今関正典君) これまで、市では市の事務事業の実施に当たり、2010年度に地球温暖化対策の第1次実行計画を策定し、温室効果ガスの排出量の削減に取り組んできました。  2020年度には第3次実行計画を策定し、その目標は、温室効果ガスの排出量を、2030年度までに、2013年度比、25%削減を目指すものとしております。  現在、実施している地球温暖化対策は、庁舎、学校施設への太陽光パネルの設置やLED照明の導入など、省エネ対策、再生可能エネルギーの導入のほか、不要な照明の消灯、クールビズ、ウオームビズの徹底、グリーンカーテンによる遮熱対策など、環境負荷低減に向けた取組を推進しています。  職員一人一人が自らの環境配慮行動を意識し、環境負荷の低減に努め、市の事務事業に伴う温室効果ガスの排出量を削減することに取り組んでおり、この取組を続けていくこと、さらには、市民や事業者に広げていくことにより、2050年、二酸化炭素排出量実質ゼロの実現へとつなげてまいりたいと考えております。 274 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。
    275 ◯11番(並木幹男君) ぜひ、そういう取組は続けてほしいんですが、具体的に事業展開をするのに、昨日の質問でもありましたけれども、推進チームをつくって、進めていくということでしたが、具体的な話し合いというのは、もう始まっているのか、どうか。  例えば、とりあえず今年度いっぱいで、目標やある程度の政策を決めるのか。  先ほども温暖化対策の第3次実行計画がございましたけれども、それに沿った形の具体化なのか、それについては、いかがでしょうか。 276 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 277 ◯建設環境部長(今関正典君) ゼロカーボンシティ推進のためのチームは、本年3月に立ち上げておりまして、本格的な検討というのは、これからでございます。  先ほども申し上げましたように、省エネ対策だとか、再生可能エネルギー、山武市がどのような取組ができるのか、今年1年をかけまして、方針なり、計画を策定する予定でございます。 278 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 279 ◯11番(並木幹男君) 今年度中に方針を決めていくということですね。分かりました。  次に、3番目の「脱炭素社会に向けたプラスチック資源循環戦略」について伺います。  菅首相は、昨年10月、初の国会所信表明演説で、2050年、温室効果ガス実質ゼロ宣言を発表しました。さらに、本年3月2日の閣議で、温室効果ガス実質ゼロにする政府の目標を明記した地球温暖化対策推進法の改正案を、今国会に提出することを決めました。  改正案は、2050年までの脱炭素社会の実現を目指す姿と年限を記載、目標、計画ではなく、法律で定めることによって、政権が替わっても、脱炭素の方向性は継続するようにしたとしています。日本でも、ようやく脱炭素に向けた取組の枠組みづくりが動き出すようです。  また、2019年、国は、2025年までに、プラスチック製容器包装製品のデザインを分別が容易で、再利用・リサイクル可能なものにすることを目指すためのプラスチック資源循環戦略を策定しました。  そして、今年の通常国会に、従来から分別回収していた家庭の容器包装プラスチックに加えて、玩具や食器、日常品等のプラスチック製品についても、プラスチック資源として、市町村が一括回収する仕組みをつくるなどとする、プラスチック資源循環促進法を提出いたしました。今国会で、2法案は可決、成立をいたしました。  今、プラスチックによる地球環境への深刻なダメージが次々と明らかになる中、脱プラスチックの市民運動も活発化しています。  今回、国においても、プラスチック回収を行う方向性が示されました。これまで、家庭の容器包装プラスチック類は、多くは可燃ごみとして回収され、焼却されてきたわけですが、プラスチック類を燃やさずに、回収する方向に転換をしていくべきだと考えますが、市長の考えを伺います。 280 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 281 ◯市長(松下浩明君) プラスチック資源循環戦略は、資源・廃棄物制約、海洋プラスチックごみ問題、地球温暖化、アジア各国による廃棄物の輸入規制等の幅広い課題に対応するため、令和元年5月に政府が策定しておりまして、市においても、この戦略に沿った取組を進めていくことは、非常に大切であるというように考えております。  また、ゼロカーボンシティの実現には、今までのプラスチックの3R(リデュース、リユース、リサイクル)に加えまして、再生材・バイオプラスチック利用の促進は重要な課題と認識しております。  市といたしましても、国、県の動向を踏まえながらも、プラスチックごみの再資源化が図れるよう、取り組んでまいりたいと思います。  以上でございます。 282 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 283 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、プラスチック回収に関わることなんですけれども、住民参加の資源物の分別活動、集団回収の状況について伺います。  日本では、2000年の循環型社会形成推進基本法制定によって、社会の物質循環の確保、天然資源の消費の抑制、環境負担の低減及び欧州で当たり前の3Rによる原則が、法律上、明文化されました。  一般廃棄物の全国のリサイクル率は、循環法制定時の2000年には、14.3%でしたが、その後、順調に伸びて、2010年には、20.8%となりました。ところが、2011年度に、リサイクル率は20.6%に低下し、2018年度には、ついに20%を割る19.9%となってしまいました。  日本全国の集団回収量は、2007年度の306万トンをピークに、低下の一途をたどりました。直近の2018年度では、集団回収量は204万トンと、回収量が一番多かった2007年度と比べると、102万トン、33%も大幅に減少しています。  集団回収活動は、住民が直接リサイクル活動に参加する場として、また、資源化を社会的に意義あることとして、住民参加で推し進める場として、大切な機会です。そのような集団回収活動の後退は、リサイクル率の低下と同時に、ゆゆしき事態だといえます。  山武市における自治会やその他の団体での資源分別活動、集団回収の状況は、どのようになっていますか。 284 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 285 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えします。  自治会等の集団回収の状況については、回収する団体数の減少、さらにはコロナ禍の影響もあり、回収量は減少している状況です。  一方、個人での資源分別活動となるリサイクル倉庫への搬入量は、年々、増加傾向にありまして、市民の再資源化に関する意識は高まりつつあると見ております。  市としましては、引き続き、資源分別活動を広報等で周知するなど、再資源化が促進されるよう努めてまいります。 286 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 287 ◯11番(並木幹男君) 次に伺いたいことは、環境省が毎年行っている住民意識調査の結果によると、ごみ問題への関心について、「ごみ問題に関心がある」との回答は、調査開始した2007年度は85.9%で、翌年の2008年度は86.1%と上昇しました。しかし、その後は、下落傾向が続き、2011年度は72.2%、さらに2016年度以降は6割台へと低下をしています。ごみ問題の関心は、この12年間で20%も低下したとされています。  今後、自治体としては、住民の環境、ごみ問題に関する意識を高めるため、資源循環に対する正しい認識を高める活動など、積極的に位置づけ、促進をする具体策を行うべきではないでしょうか。この点についてはいかがでしょうか。 288 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 289 ◯建設環境部長(今関正典君) ごみの問題については、国において、プラスチックごみの削減とリサイクルの強化を目的として、プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律が成立するなど、プラスチックごみの処理に関しての取組は重要視されているところでございます。  市では、昨年、山武郡市環境衛生組合と共同で、買物袋として活用できる可燃ごみ袋の販売の実証実験を行いました。今年8月からは、市内スーパー、ドラッグストア、ホームセンターの店頭で販売を本格的に開始します。  まずはじめに、レジ袋削減の取組を行うことにより、プラスチックごみの減量化について、市民の意識向上を図ってまいりたいと考えております。 290 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 291 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  次に、大きい3番目に行きます。農業振興策について伺いたいと思います。  はじめに、山武市の農業実態について伺います。  千葉県の農業実態についてということで、千葉県自治体問題研究所の資料から抜粋したんですが、千葉県は、1994年から2004年、2007年と、全国第2の農業産出額を誇っていました。しかし、2014年以降は4位にとどまり、県が農林水産振興計画で、2021年度までに、2位奪還を目標に掲げています。  ところが、その本気度は、農業予算の推移を見る限り、疑わしいものです。2002年度には778億円あったものが、現在、2020年度は503億円、2013年の410億円からすれば、幾分増額しているものの、一般会計予算の構成比は僅か2.8%です。農業産出額1位の北海道は7.1%、3位の茨城県は4.2%、上位8県の平均は5.9%です。財政力指数全国4位の千葉県であれば、もっと力を入れるべきではないでしょうか。  総農家数、農地10アール以上、売上げ15万円以上は、5年前の6万2,636戸から5万8,427戸、2020年で加速度的に激減をしています。20%も減少しました。  農作物の実際に作付をしている面積では、1,300ヘクタール、東京ドーム約28個分が減少しています。耕作放棄地は19.1%、全国平均の12.1%を大きく上回り、全国ワースト3位となっています。  このような千葉県の農業実態があるわけですが、山武市の現在の農業についての実態は、どのように把握をしているのかを伺います。 292 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 293 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  本市の耕地面積は5,770ヘクタール、農家戸数は1,945戸、このうち、販売農家戸数は1,399戸となっております。耕地面積の推移は、おおむね横ばいです。農家戸数は、減少をしております。  本市における、農業系の予算でございますが、令和3年度の一般会計予算総額、約238億5,600万円のうち、農業費は約13億7,900万円、構成比は約5.8%で、これは県内自治体で、トップクラスの予算割合となっております。本市は、しっかり農業振興に対応させていただいております。  以上です。 294 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 295 ◯11番(並木幹男君) 農業予算は、県内でも高いということです。  次に、営農支援について伺います。  これまでの政府が、農業政策として打ち出してきたものは、大規模農業の育成と企業の農業参入の政策だったわけです。1つ目に、全農地の8割を担い手に集約すること、2つ目に、法人形態を4倍にすること、3つ目に、米生産コストを4割減にするというものでした。  政策を傾注し、その担い手として、育成をしてきたのが、認定農業者は県内6,300人前後、集落営農組織は県内330組織前後です。もうここ四、五年は横ばいであり、もくろみどおりには進んでいないということが、千葉県農業の現状です。  これまで、山武市では、農家への営農支援策として、どのような事業を行ってきたのか、また、これから先の農業振興策については、どのような考えを持って進めていくのかを伺います。 296 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 297 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  本市では、国の政策同様、農業経営の基盤に関する市の基本構想を実現するための農業経営改善計画を定めた認定農業者の育成に努めております。  本市独自の取組としましては、認定農業者が農業経営改善等に必要とする農業用機械の購入に要する補助対象経費の10%、上限額20万円を助成する認定農業者育成事業補助金がございます。  また、令和2年度から、スマート農業に関する農業用機械の購入等に要する補助対象経費の20%、上限額50万円を助成いたします、スマート農業導入についても、支援をしております。  先ほど、山武市の農家数は減少する一方で、耕地面積は横ばいを維持しているとお答えをさせていただきましたが、これは、担い手農家の農地の集約化が的確に進んでいることが挙げられると思っております。  今後も、人口減少、高齢化が進み、農家戸数が減少することが予測される中でも、耕作面積の減少を防ぐべく、これまでの取組を継続しつつ、関係団体と協力しながら、山武市の農業に見合った営農支援策の検討を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 298 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 299 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  次に、2番目で、気候変動の最前線で影響を受ける農業者への補償を手厚くして、どんな事態にあっても、再建の希望が持てるよう、台風等の災害で、一人の離農者も出さない取組が必要だと考えます。  災害時の農業者への対策は、どのように行ってきたのかを伺います。 300 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 301 ◯市長(松下浩明君) 令和元年度台風によりまして、被災した農業施設等、主にパイプハウスの再建支援では、13億円を超える大規模な助成事業を実施しており、令和2年度に、約95%の復旧が終了しております。残りにつきましても、近々、終了する見込みでございます。  今回の事業では、被災施設の再建、修繕はもとより、被災施設の補強に関しても、補助の対象としており、再度の災害に備えて、しっかりと対応させていただいたところでございます。 302 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 303 ◯11番(並木幹男君) 3番目には、土地改良事業、公共性の高い事業についてですけれども、受益者の声を聞いて、農家負担を最小限にすることを望みます。  例えば、小規模な田起こしや、老朽化が進んで、改修が必要な施設ですけれども、小規模なものは、なかなか対象にならないものなんですが、その辺の補助事業を、ぜひ、市で、つくっていただけないかなと思うんですが、その点はいかがでしょうか。 304 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 305 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  圃場整備事業等の公益性の高い事業に関しましては、公益性を考慮した、国、県、市、それぞれの負担率の基準が示されておりますので、一定の地元負担が発生いたします。  小規模施設等に係る補助制度とのことでございますが、補助するためには、市が推進すべき農業の在り方など、一定の基準に適合することが必要と考えます。  さきの質問でお答えしましたが、認定農業者育成事業補助金については、認定農業者が、その経営計画達成に必要なものと、必要なものへ助成するという面では、一定の基準に即した、少し小回りの利く補助に該当する補助事業と思われます。  以上です。 306 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 307 ◯11番(並木幹男君) 小さい農家だと、補助事業というのは、なかなか難しいということは分かりますけれども、ぜひ検討していただきたいと思っています。  次に、3番目として、新規農業者を増やすための取組について伺います。  新しい農業の担い手を確保し、老・壮・青のバランスの取れた家族農業経営を維持・発展させることのためには、就農するための資金援助や技術指導、経営指導を組み合わせ、年齢を問わず、農業を継いでいく働き手を育てる支援策を充実させることが、特に必要だと思います。  特に新規参入者については、農地や住まいの確保、農機や設備などへの資金援助、要望を聞き取った特別な支援策が求められると考えますが、この取組について伺います。 308 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 309 ◯産業振興部長(中村洋一君) 年齢を問わずというわけにはまいりませんが、新規就農者に対する資金面の事業としましては、農業経営を開始して5年後までに、農業で生計が成り立つ計画を持つ50歳未満の新規就農者に対して、年間150万円、夫婦での認定は225万円の資金を交付することにより、経営開始から5年間、新規就農した農業経営者を支援する、農業次世代人材投資事業というものがございます。  また、就農のための農地確保については、主に農地中間管理事業を活用していただくことを想定しておりまして、農地中間管理機構を通じた利用権設定をすることで、貸手側、借手側がともに安心した農地の貸借が可能となります。  技術・経営指導支援については、本市独自の取組として、新規に就農する農業後継者に対して、山武農業事務所が開催する農業経営体育成セミナーへの受講者への助成制度を設けております。  最後に、新規就農者への住宅支援でございますが、農作業に適している施設、例えば、作業場、倉庫などを備えた、農家住宅の売買・賃貸が可能な物件情報がない現状がありますので、これについては、情報収集に努めてまいりたいと思っております。  以上です。 310 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 311 ◯11番(並木幹男君) 新規就農者に対する2番目で、東金市にある農業大学校が、今年からということですけれども、学校建て替えということで、元山武西小学校跡地に移転すると聞いています。農業大学校との交流等で、農業施策の充実を図っていくこともできるのかなと考えているんですが、その辺はいかがでしょうか。 312 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 313 ◯産業振興部長(中村洋一君) 御提案ありがとうございます。  議員おっしゃるとおり、農業大学校が山武西小学校跡地に移転している間に、交流を持つことで、新しい農業施策につながる可能性も考えられます。  まずは、一度、農業大学校と連絡を取ってみたいと考えております。
     以上です。 314 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 315 ◯11番(並木幹男君) すみません、質問の順番を変えてしまったので、4番目の最後です。  地産地消の取組について、最後に伺います。食の安全、自給率向上、環境保全などを考えれば、地産地消の取組は、その解決の有効策です。とりわけ学校給食に地元産の安心で新鮮な食材を供給することは、子どもたちはもとより、地域全体に農地の大切さ、農業の多面的な機能・価値を意識してもらう上で、重要な取組だと考えます。  給食への地元産の米や野菜の使用状況は、どのようになっているのかを伺います。 316 ◯議長(能勢秋吉君) 教育部長。 317 ◯教育部長(小川宏治君) 地元産の米や野菜の使用状況についての御質問にお答えいたします。  令和2年度の実績でございますが、小中学校が新型コロナウイルス感染症対策により、4月、5月が休業になったことで、例年より使用量が減少している状況でございました。  米の使用の取組につきましては、週5日のうち、週4日を米飯給食として、市内産コシヒカリを提供してございます。  年間の米使用量ですが、成東学校給食センター、2万3,500キログラム、山武学校給食センター、1万3,680キログラム、合計3万7,180キログラムを使用いたしました。  続きまして、山武産の野菜の使用状況でございますが、ニラが335キログラム、大根が1,673キログラム、長ネギが2,963キログラム、ニンジンが5,291キログラム、メロンが104キログラム、里芋が157キログラム、ピーマンが31キログラムで、合計1万554キログラムを使用いたしました。  山武市産の食材を使用した割合で申しますと、年間給食提供数は、177回提供しております。そのうちの167回は、山武市産の食材を取り入れた献立により、提供をしております。割合でいいますと、94.4%の割合での提供になります。  天候不順等で、100%とはいきませんが、地元を旬の食材を使用するよう心がけ、山武市産の食材を使用した給食を提供しております。  また、山武市のホームページのトップ画面内のお知らせコーナーのところで、「今日の給食」として、写真と使用した食材の産地の掲載をしている状況でございます。  以上です。 318 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 319 ◯11番(並木幹男君) 今後とも、山武市産の食材を使ってほしいと思います。  本当に最後です。  地産地消の取組として、朝市ですけど、今、成東でしか行われていないようなんですけど、合併前には、朝市は、旧山武町、旧松尾町でも行われていたと思われますが、現在の状況について、分かる範囲で構わないんですが、よろしくお願いします。 320 ◯議長(能勢秋吉君) 産業振興部長。 321 ◯産業振興部長(中村洋一君) お答えいたします。  今現在ですと、成東朝市組合と松尾朝市組合が行っております。  市のほうは、場所の提供する以外、独自で行っておりまして、新鮮な取りたての野菜や加工品が販売されております。  消費者にとっては、顔が見える関係で、生産状況なども確かめられ、新鮮な野菜等が消費できます。また、生産者と消費者のコミュニケーションを大切にしながら、地産地消を推進できる取組の一つであると考えてございます。  市としましては、今後も取組に対しまして、見守っていこうと考えております。  以上です。 322 ◯議長(能勢秋吉君) 並木議員。 323 ◯11番(並木幹男君) 現在は、成東と松尾でしか行われてないということですね。  朝市等は、地元野菜等のPRにもなるということで、朝市組合にも聞いていただいて、PR等は必要であれば、ぜひ、市でも協力をしていっていただきたいと思います。  最後、要望として、新型コロナ感染拡大に伴う緊急事態宣言、まん延防止等重点措置により、営業自粛、時短要請で、飲食店は経営危機に追い込まれ、外食需要の減少により、農畜産物価格も暴落をしています。このままの状況が続ければ、営農危機に陥ります。  農業を守るために、国に対しても、輸入自由化をやめ、価格保障と所得補償など、農業の実態に応じた支援策を取るよう、要望していただきたいということを申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 324 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で11番、並木幹男議員の個人質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は、午後2時20分といたします。              (休憩 午後 2時13分)              (再開 午後 2時20分) 325 ◯議長(能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、9番、小川一馬議員の個人質問を許します。  小川議員、御登壇願います。  小川議員。 326 ◯9番(小川一馬君) 議席番号9番、小川一馬です。ただいま議長より発言の許しをいただきましたので、通告に従い、2問質問をさせていただきます。今定例会、最終の質問者であり、執行部の方々には、明快な御答弁をよろしくお願いをいたします。  まず、東京オリンピック開催まで、あと40日余りとなった今現在、目の前にある新型コロナウイルスの問題、連日、ワクチン接種の動向について、テレビなどで報道されております。  私も、先日、集団接種の会場に、親の付添いで行ってまいりました。当日は日曜日でしたが、受付には市の職員の方々の出迎え、そして、書類の確認、問診終了後、ワクチンの接種、その後、15分ほど待機して終了となりました。接種会場では混雑もなく、高齢者にも優しく対応してくださり、私の母も疲れることなく、帰宅することができました。  改めて、国、県、市町村の行政の関係者の方々、医療関係者の方々に対しまして、関係者の御努力と御活躍に、この場をお借りいたしまして、衷心より感謝とねぎらいの言葉を申し上げます。ありがとうございます。  そして、1日も早いコロナウイルスの収束を願って、質問に入ります。  まずはじめに、成田空港周辺地域としての基盤整備事業について伺います。  1)成田空港機能強化に伴う現在の進捗状況について、担当部長にお聞きいたします。 327 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 328 ◯総合政策部長(荒木康之君) 成田空港機能強化に伴う現在の進捗状況についてお答えいたします。  成田空港の年間発着回数を50万回まで拡大することが可能となるC滑走路の新設や、B滑走路の延伸など、2028年度末の供用開始を目指し、現在は用地取得を進めつつ、併せて、埋蔵文化財調査や測量調査などを実施している状況だと聞いております。 329 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 330 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  次に、2)に入ります。空港周辺地域としての基盤整備について、各地区からの要望などについて伺います。 331 ◯議長(能勢秋吉君) 総合政策部長。 332 ◯総合政策部長(荒木康之君) 地区からの要望といたしましては、平成30年9月に、蓮沼地区区長役員会、平成31年3月に、松尾地域本柏区より、要望書及び質問書をいただいております。  内容といたしましては、航空機騒音対策事業費交付金、いわゆる地区交付金の増額、使途の拡大、航空機騒音対策空調機器設置事業の取組などであり、令和元年度には、質問書の回答及び空調機器設置事業の対応、令和2年度分からは、地区交付金の増額を実施しております。  また、平成31年2月4日には、市と市議会から、国、千葉県、成田国際空港株式会社に対し、防音対策や空港に向かう道路等の整備についても要望しております。  さらに、本年5月20日には、熊谷知事が出席し行われた成田空港視察意見交換会時に、松下市長から、地域の発展及び道路整備や交通機関の整備について、県へ要望しており、引き続き、地域と空港のさらなる相互理解を深め、共生・共栄に向けて取組を行ってまいります。 333 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 334 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。引き続いて、よろしくお願いを申し上げたいと思います。  近隣の芝山町、多古町、横芝光町などからは、積極的に議会と行政が一枚岩となって、成田空港への要望や連携を密にしているようです。  市長にお伺いをいたします。  成田空港は1978年、昭和53年の5月、開港以来、四十有余年、空港周辺地域として、山武市も共存共栄の関係で、現在に至っております。成田空港周辺9市町の中の一つである、我が山武市です。この立地条件、また将来の山武市との空港の関わり、市長の思いをお聞かせいただきたいと思います。お願いいたします。 335 ◯議長(能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。 336 ◯市長(松下浩明君) 小川議員からの御質問にお答えさせていただきます。  成田空港機能強化は、今後のまちづくりを考える上で、非常に重要な機会と捉えております。空港とともに、地域が活性化していかなければならないと認識をしております。  空港南側4市町の連携は、当然のことながら、本市といたしましては、航路直下にお住まいの市民に対する騒音負担軽減対策をしっかりと実施した上で、空港が身近にあることの利便性を最大限に生かし、移住定住や観光対策を推進してまいります。  成田空港とは、以前から、事あるごとに集まり、緊密な関係を保っております。機能強化を契機に、これまで以上に空港との連携を密にしてまいります。空港と周辺地域の共存共栄が図られるよう、関係者が一丸となって取り組んでまいりたいと思っております。  以上でございます。 337 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 338 ◯9番(小川一馬君) 成田空港には、開港以来、地域と共生する空港の実現に向けて、空港づくりは地域づくりであるという基本的な意見があります。  騒音について、空港周辺の9市町と比べ、多少の数値の違いがあっても、山武市は成田空港の南に位置し、空港の玄関口と言っても、間違いではないと思います。成田空港に対しての先人の方々の足跡や熱い思い、地域間の連携や行動力等々、成田空港は、現在、機能強化を進め、未来に向かっていますが、山武市は、この立地条件の中で、どの方向に向かっているのか、私にはよく明確には見えておりません。  先ほども、空港のお話が出ました。やはり、山武市にとって、空港は、これから長く、山武市の発展にも影響力がある空港だと思いますので、積極的に今まで以上の関係・関連を進めていただきたいと思います。  次の質問に移ります。  成田空港へのアクセスと道路環境の改善や計画について伺います。  成田空港方面へのアクセス道路として、県道松尾蓮沼線と県道成田松尾線が、先人の方々の御努力により、空港関連道路として整備されてから、今年で約35年になります。現在、大変利便性が高く、地域の活性化に寄与してきた道路で、今も重要幹線道路として機能している状況にあります。  一方、国道126号早船地先から県道成田松尾線に接続する県道成田成東線については、幅員の狭い区間が多く、通行に支障を来す場面も確認される状況です。  この成田成東線を空港アクセス道路として、機能させることにより、松尾蓮沼線と同様に、市の発展に寄与する重要な路線と思うところですが、現在、道路改良事業のほか、早船地先では、バイパス道路整備が予定されていると聞いております。  県道成田成東線の道路事業の進捗状況を、担当部長にお聞きいたします。 339 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 340 ◯建設環境部長(今関正典君) 御質問の一般県道成田成東線の道路整備について、事業主体である千葉県山武土木事務所に確認したところ、現在、早船地区にあるモータープール付近から、内陸方面の金尾交差点に向けて、道路改良事業を継続的に実施していると聞いております。 341 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 342 ◯9番(小川一馬君) では、続いて、部長にお聞きいたします。  道路改良事業とバイパス整備事業について、それぞれの完成年度について、再度、お聞かせください。 343 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 344 ◯建設環境部長(今関正典君) 成田成東線の道路改良事業とバイパス整備事業につきましては、具体的なスケジュールが示されておりませんが、県からは、早期完成に努めますというように聞いております。 345 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 346 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。  県道の本線整備だけでなく、取付道路や水路など、影響部分においても、しっかりと対応し、早期完成に向けて努めていただけるよう、よろしくお願いをします。  次の質問に移ります。  山武市総合計画・重点分野(道路網の整備)について。  1)道路・橋りょうの整備計画について伺います。  市の道路計画の一つとして、避難道路整備が実施されています。復興交付金を利用した緑海地区の避難道路、社会資本整備総合交付金を利用した上横地地区避難道路、蓮沼ロ殿下地先の避難道路、それぞれの進捗状況について、また、完成予定年度について、部長に伺います。 347 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 348 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えします。  緑海地区で実施している避難道路整備事業と上横地地区で実施してる上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業、蓮沼地区で実施している蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業の3事業についてお答えします。  はじめに、緑海地区の避難道路整備事業につきましては、総延長約3キロメートル、整備済み区間は2.7キロメートルで、整備中の区間が200メートル、未整備区間は100メートルとなっており、用地取得率は96.3%でございます。  完成予定年度につきましては、復興交付金事業の最終年度となる令和3年度末、今年度末を見込んでおります。  次に、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業につきましては、総延長約1.8キロメートル、整備済み区間は900メートルで、現在整備中の区間が600メートル、未整備区間は300メートルとなっており、用地取得率は96.8%です。完成予定年度につきましては、令和5年度末を見込んでおります。  最後に、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業につきましては、総延長約1.6キロメートル、整備済み区間は700メートルで、現在整備中の区間が400メートル、未整備区間は500メートルとなっており、用地取得率は51%でございます。  完成予定年度につきましては、現時点で、令和4年度を見込んでおりますが、この事業の開始当初の補助金の交付率が低かったこと、また、道路整備に関係する水路整備に時間を要した影響により、工程を精査中で、今後、県と事業期間の変更について、協議を予定しておるところでございます。
     御質問のありました3つの道路整備事業については、今後とも工事を進められるよう努力してまいります。 349 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 350 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。  今、伺ったところ、緑海地区の避難道路が、今年度中にほぼ終了されるということです。上横地地区が、少し時間がかかって、令和5年度末に完成予定。どちらも、土地の取得率は96%だということで、ほぼほぼ進んでいる。  一方、蓮沼のところを聞きましたら、土地の取得率が51%ということであって、完成予定が来年度ということであります。これは、完成予定が、今、説明がありましたので、取得と併せて、予定どおり進むようによろしくお願いをしたいと思います。  大震災から、10年経ちました。被災をされた山武市民の方々には、あっという間の10年だったと思います。完成に向けて、しっかりと対応していただきますように、改めてよろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  2)になります。合併から現在まで、地区からの要望などの進捗状況について伺います。  合併から現在に至るまで、様々な道路、水路などに関する要望が出されていると思います。優先度などで、要望を出してから、数年から10年以上経過している案件もあるのではないかと思いますが、各地区からの道路・水路関連の新設工事要望で、未着手の件数が、どれだけあるのかを伺います。 351 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 352 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えします。  令和3年3月末時点の精査前の未着手要望件数になりますが、道路改良工事が105件、舗装新設工事が102件、水路工事が96件となっております。 353 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 354 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。私の想像していたよりも、はるかに多いなという感想です。  未着手の要望を今後処理するために、予算がどれぐらい必要か、また、この要望を完了するとしたら、どのぐらいの期間がかかるのかを再度伺います。 355 ◯議長(能勢秋吉君) 建設環境部長。 356 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えします。  要望の現場状況を精査せず、全ての要望を実施した場合の概算額となりますが、道路関連工事で約20億円、水路関連工事で約6億円と見込んでおります。  現在の予算規模で考えますと、道路関連工事で、10年から12年、水路関連工事につきましては、工事期間の設定なので、制約が必要となる箇所が多いため、道路関連工事の倍の期間を要するものと思われます。 357 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 358 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  今、部長から説明がありました、まだ未着手の中には、境界が決まらず、着手ができない要望もあると聞いております。当然、地元の理解または協力をいただくことは、大前提でありますが、職員では対応しかねる案件も多々あるのではないかと思います。そのような案件があったときは、市長の出番だと、私は思います。  市長は、そのような案件や問題箇所について、先ほど道路関係で105件、もう一つの道路関係で102件、水路関係で96件と、これだけの未着手の案件があって、この中に、問題といいますか、なかなか境界が決まらないなど、職員では、どうしてもそれが進められないという案件が、私の知っているところもあります。  そういった部分を、市長は把握されているのかどうか、伺います。 359 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 360 ◯市長(松下浩明君) 市事業におきまして、進捗に影響する問題の解決についてですが、担当者から、現状の報告を受け、状況を精査し、解決方法を検討した上で、その問題解決に取り組んでいるところでございます。  また、すみませんが、地元に精通する議員の皆様にも御協力をいただくことも、今後もあるかと思いますが、よろしくお願いいたします。 361 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 362 ◯9番(小川一馬君) 私が知ってる限り、成東のほうに、もう合併前から問題がある箇所があって、境界が決まらない。合併して、もう15年ですから、恐らく、成東町時代から。そういう場所というのは、道路が狭いんです。大型車が来た場合は、すれ違いもできないような現状もあります。  やはり、市長には、市長自ら、どういうところで、どういう問題の箇所があるのかを把握していただいて、現場を見ていただいて、または地域の方からの要望にも耳を傾けていただいて、どうしたら、それが一日も早く解決ができるのか。市民の方々、また地域の方々が、安心して休むこともできるし、安心してそこを歩くこともできる、車で通ることもできるというふうになってくると思いますので、ぜひ、しっかりとその辺は確認をしていただきたいと思います。  そして、部長に申し上げます。今後、やはり、そういう対応しかねる案件が、何か所か出てくると思います。そういったときには、ぜひとも、市長に応援をいただいて、早期解決を目指していただきたいと思います。  工事が進めば、市民の笑顔は増えてくると思います。それが山武市の豊かさにも通ずるのかなという思いもありますので、ほかの担当の部長さん方も、ぜひ、よろしくお願いをしたいと思います。  次に移ります。飯岡一宮線バイパス事業について質問をいたします。  昨日、櫻田議員より、飯岡一宮線バイパス連絡道について、関連質問がありましたので、角度を少し変えて、質問をさせていただきます。  飯岡一宮線バイパス連絡道は、旭市の飯岡を起点に、終点を一宮町東浪見、全長が58.9キロメートルの県道です。計画から今年で45年以上が経ち、山武市蓮沼海浜公園、蓮沼ウォーターガーデンや蓮沼海浜公園展望塔に面したこのバイパスは、九十九里沿岸地域の観光をはじめとする各種産業の活性化が図られ、また、経済効果が期待でき、将来性のある路線だと考えます。  ここで、担当部長に質問をする予定でありましたが、昨日、蓮沼平から木戸川までの道路計画の進捗状況については説明がありましたので、ここでの答弁は結構でございます。  私は、合併以来、この飯岡一宮線バイパスの整備について、再三再四、毎年のように質問、要望してまいりました。地元先輩方より、私に託された案件の中の一つが、木戸川に新しい橋を架けることでありました。  ここに、平成22年第4回定例会の一般質問の私の議事録がありますので、朗読をさせていただきます。  議長、よろしいでしょうか。 363 ◯議長(能勢秋吉君) はい、どうぞ。 364 ◯9番(小川一馬君) これは、平成22年、椎名前市長のときの12月2日の議事録でございます。  次に、道路整備についてお聞きいたします。  千葉県は首都圏の中でも、道路整備が遅れている県の一つだと思います。特に、幹線道路の遅れは、房総半島、また観光振興など、地域の活性化のネックにもなっていると思います。  国では、現在、圏央道の整備や東京湾アクアラインの料金の値下げを行っておりますが、その効果をこの地域が受け止めるためには、地域の幹線道路の整備も不可欠であると思います。  また、幹線道路は、まちの骨格をなすものであり、まちづくりにとっても、大変重要な役割を持ち、ここ山武市内において、主要な飯岡一宮線バイパスの小松工区や都市計画道路、板附本須賀納屋線など、整備がなかなか進まない状況にもなっております。  そこで、お聞きいたします。市内の幹線道路の整備について、これまでの県に対する要望の状況はどうなっているのか、お聞きいたしますという質問をいたしました。  当時の椎名市長に答弁をいただきました。読み上げます。  私のほうからお答え申し上げます。  現在、県に、重点的に、この道路について要望いたしておりますのは、議員大変御関心をお持ちの主要地方道飯岡一宮線バイパス、木戸川を含めた小松浜工区の整備、そして、成東駅周辺の整備に伴う成東駅南口線の新規事業の2つを、特に強く要望させていただいております。  そして、県知事との意見交換会が11月17日に催された際、特に私から発言させていただきましたのは、この飯岡一宮線バイパスにつきまして、強く要望させていただきました。その場でやりましょうという回答をいただけたわけではございませんけれども、目いっぱい、知事の印象に残るように、あるいは、部課長さんの記憶にとどまるようにしっかりと要望させていただいたつもりですという答弁をいただきました。当時の椎名市長、平成22年11月17日です。  目いっぱい知事の印象に残るように、あるいは部課長さんの記憶に残るようにしっかりと要望させていただいたつもりですと、この議場で、声を大に、市長より答弁をいただきました。  合併から15年という時間が経過いたしました。いまだに、車が通れる橋が架かりません。  松下市長は、当時、県議でありましたので、椎名市長の県庁でのやり取りのこの場面、当然、援護をしていただいたと思います。現在、松下市長はこの飯岡一宮線バイパス連絡協議会のメンバーでもあると思います。何回も会議のほうには出席をされていると思います。私が申すまでもございません。  飯岡一宮線バイパスについての市長のお考え、御見解をお聞かせをいただきたいと思います。 365 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 366 ◯市長(松下浩明君) 御質問の飯岡一宮線バイパス事業につきましては、県が提唱いたします、観光立県ちば推進ビジョンの一翼を担い、九十九里海岸の地域活性化のため、また安心安全な交通機関の向上に、大きく寄与する重要な事業と考えております。  市では、九十九里町と横芝光町の1市2町で、主要地方道飯岡一宮線バイパス建設促進期成同盟会を立ち上げまして、千葉県へ要望を行っているところでございます。  私としても、今、議員がおっしゃったとおり、当時は、市長たちと一緒に、要望を積み重ねたという経緯もございます。そういう中ですが、いまだ確かに実現はされていない中でございますけれども、また、九十九里町、横芝光町と一緒に協力しながら、これからも要望を重ねてまいりたいと思います。  これは、私どもではなくて、その前から、多くの議員からも、そういう要望も聞いておりますので、共に力を合わせて進めてまいりたいと思いますので、今後とも御協力をお願いいたします。 367 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 368 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。  このバイパス事業については、先ほども申し上げました、もう長い時間が経っております。10年前には、3.11の大震災もありました。もしかしたら、震災がなければ、橋が架かっていたのかも分からないなという思いがあります。  椎名前市長にも、思いを酌んでいただいて、知事のほうに行っていただいた。もうその前にも、ここの議場で、とにかく知事のところに行っていただきたいと。地域の思い、また願いは、熱いものがあります。  それによって、一昨年、市長が行いました、このバイパス事業には、市長が昨日も話されました、市長御自慢のブルーフラッグを生かすためにも、地域の活性化、経済効果が、さらに、さらに期待でき、必ずや、将来の山武市のまちづくりや発展につながる事業であると私は考えます。  この計画ができて、もう本当に50年近くになります。市として、早期完成を望む市民の声を、再度、県へ、しっかり、きっちり、はっきりと声を大にして、伝えることが必要ではないかと思います。ぜひ、やっていただきたい。  市長、いかがでしょうか。最後に、やる気、本気度を、もう一度お聞かせをいただきたいと思います。 369 ◯議長(能勢秋吉君) 市長。 370 ◯市長(松下浩明君) この問題は、主要地方道飯岡一宮線バイパス建設促進期成同盟会ということで、本当にみんなでこれを進めようということで、力を合わせて、今、要望活動をしているところでございます。  そういう中で、山武市といたしましても、また、今年、千葉県の自民党の政調会がございます。その政調会の中にも、要望として、これを一文、入れていきたいと考えております。  また、この議会が終了しましたら、実は、県のほうに橋の要望活動に行くという計画を、今、立てておりますので、しっかりと要望してまいりたいと思います。よろしくお願いいたします。 371 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 372 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。 373 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員、そのままお待ちください。建設環境部長が、答弁漏れがあるそうです。  建設環境部長。 374 ◯建設環境部長(今関正典君) 先ほど小川議員からの御質問の中で、県道成田成東線の道路整備状況ということで、早船地先のバイパス道路の整備についての答弁が漏れておりましたので、お答えいたします。申し訳ありません。  早船地区のバイパス整備事業につきましては、早船地区のモータープール付近から国道方面に向けて、現道を分岐させて、東消防署から国道126号へ向かう市道と国道が交差するT字路に、交差点として接続される線型とされています。  現在は、設計業務が終了し、各種協議を整え、用地交渉に入っていると、県より聞いております。申し訳ございませんでした。 375 ◯議長(能勢秋吉君) 小川議員。 376 ◯9番(小川一馬君) 部長、ありがとうございました。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 377 ◯議長(能勢秋吉君) 以上で9番、小川一馬議員の個人質問を終わります。  これで、予定した一般質問は全て終了いたしました。   ──────────────────────────────────── 378 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第2 議案第1号及び議案第2号を一括議題といたします。  これから、議案に対する質疑を行います。  はじめに、議案第1号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 379 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第1号の質疑を終わります。  次に、議案第2号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 380 ◯議長(能勢秋吉君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第2号の質疑を終わります。  以上で議案質疑を終了します。   ──────────────────────────────────── 381 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第3 常任委員会議案付託を議題とします。  議案第1号及び議案第2号の2議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。  また、議案付託表に誤りがあった場合は、議長が処理することに御異議ありませんか。
                 (「異議なし」と言う者あり) 382 ◯議長(能勢秋吉君) 御異議なしと認めます。   ──────────────────────────────────── 383 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第4 常任委員会請願付託を議題とします。  本定例会までに提出された請願は、既に配付の請願文書表のとおり、請願第2号及び請願第3号の2件であります。  これより請願を付託いたします。  請願第2号及び請願第3号を、請願文書表のとおり、文教厚生常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────────────────── 384 ◯議長(能勢秋吉君) 日程第5 常任委員会陳情付託を議題とします。  本定例会までに提出された陳情は、既に配付の陳情文書表のとおり、陳情第2号の1件であります。  これより陳情を付託いたします。  陳情文書表のとおり、陳情第2号を、経済建設常任委員会に付託いたします。  なお、各常任委員会の開催については、議案付託表に併記の常任委員会開催一覧表により、開催日の通知といたします。   ──────────────────────────────────── 385 ◯議長(能勢秋吉君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  次の会議は、6月22日、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時58分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...