山武市議会 2021-06-10
令和3年第2回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2021-06-10
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(
能勢秋吉君) おはようございます。ただいまの出席議員は19名、全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。
これより会議を開きます。
本日、
南郷小学校長から、
社会科学習の一環として、3学年児童の傍聴の申出があり、これを許可いたしました。
なお、
報道関係者から、議場内の写真撮影の申出がありましたので、これを許可いたしました。
また、職員による議場内の
写真撮影を許可しております。
午前10時00分 開議
────────────────────────────────────
2 ◯議長(
能勢秋吉君) 日程第1
一般質問を行います。
一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は
質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。
また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申合せにより、配付の
一般質問通告書のとおり、
個人持ち時間で行います。
順次、質問を許します。
はじめに、1番、
齋藤昌秀議員の個人質問を許します。
齋藤議員、御登壇願います。
齋藤議員。
3 ◯1番(
齋藤昌秀君) 議席番号1番、
齋藤昌秀です。
ただいま、議長の許可をいただきましたので、通告に従い、7つの事項について質問を行わせていただきます。
本日は、
南郷小学校の見学が入っているとのことですので、私たちが職場でどういったことを行っているのか、参考までに、皆さん、見学してください。
それでは、
質問事項に入らせていただきます。
まず、はじめに、
新型コロナウイルス感染症への対応についてお聞きします。
市では、
コロナウイルス対策の現状とその対策について、先日の
全員協議会でもお聞きしたのですが、再度確認させてください。
新型コロナウイルスワクチンの
接種状況について、現在、山武市では、どの程度まで接種が進んでいるのかを教えていただけますか。
4 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
5
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 昨日までの
接種状況についてお答えいたします。
集団接種と
個別接種の昨日9日までの
接種状況は、8,826回、接種が終了しております。
65歳以上の高齢者は、1万8,700人ほどでございますので、約4割の方が1回目の接種を終了した状況にございます。
6 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
7 ◯1番(
齋藤昌秀君) では、山武市では、
ワクチンの接種券のはがきの発送など、何歳ごとに分けて、行ったかなども教えていただけますでしょうか。
8 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
9
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 年齢の高い方から発送を順次行っておりまして、5月6日に80歳以上の方、5,400人、5月12日に75歳以上の方、3,300人、5月19日に70歳以上の方、4,900人、5月31日に65歳以上の方、5,100人へ、接種券を発送しております。これによって、65歳以上の高齢者、全ての方に発送を終えているところです。
10 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
11 ◯1番(
齋藤昌秀君)
ワクチン接種について、山武市では近隣のほかの自治体より進んでいるということを、市民の方からお聞きしたのですが、それは本当なのか。具体的に進んでいる部分があれば、教えていただけますか。
12 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
13
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 近隣他市町村と比べているわけではございませんが、本市におきましては、1月20日に
新型コロナウイルスワクチン接種推進室を設置し、5月15日からは
集団接種をいち早くスタートさせ、
個別接種と並行して、接種を進めております。
集団接種の会場は、
成東保健福祉センターだけではなく、さん
む医療センターでも、毎週月曜日から土曜日に接種を実施し、2か所で並行して実施しているところです。
なお、65歳以上の1回目の
接種割合は、千葉県下では2割台でございますが、本市におきましては、既に4割を超える状況にございます。
また、
キャンセル発生時の対応として、学校の先生やこども園の保育士など、
集団接種、
個別接種に限らず、すぐに
接種会場へ来られる方のリストを作成したり、高齢者の方に、もったいないバンクを登録していただいたりしまして、
ワクチンを無駄にしないよう、取組を進めているところです。
14 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
15 ◯1番(
齋藤昌秀君) しっかり対応していただけるようで、安心しました。
続いての質問になります。今後の
ワクチンの接種の時期について、世代ごとの目安などがあれば、教えていただけますか。
16 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
17
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 60歳から64歳の方は、7月中旬以降の発送を予定しております。
なお、それ以降の年齢の方につきましては、国や県の
集団接種などの状況を見ながら、検討している状況です。
18 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
19 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いて、基礎疾患を持っている方についても教えてください。
20 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
21
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 広報さんむ5月号でも掲載いたしましたが、基礎疾患のある方については、自己申告で
コールセンターに申し込んでいただくと、接種券を発送することになっております。既に5月20日から、受付を開始しております。
22 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
23 ◯1番(
齋藤昌秀君) 2回目の
接種状況及び予約状況についても教えていただけますか。
24 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
25
◯保健福祉部長(
小川雅弘君)
コールセンターに1回目の予約をしていただくと、2回目も、セットで予約を取るような形になっております。
なお、インターネットでの予約の場合は、1回目の予約の2週間程度で、2回目の予約日をメールでお知らせしているところでございます。
26 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
27 ◯1番(
齋藤昌秀君)
ワクチンの問合せに関する状況は、どのような状況でしょうか。
ワクチン接種開始の5月以降、1日、何件程度、問合せがあるかなどを教えていただけますか。
28 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
29
◯保健福祉部長(
小川雅弘君) 通知の発送直後でございますが、二、三日は、やはり、電話や来庁者がたくさんいらっしゃいますが、その後は落ち着いている状況でございます。
ちなみに、
コールセンターの1日平均は315件、来庁者の平均は1日32件程度でございました。
30 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
31 ◯1番(
齋藤昌秀君) 実は、5月の末頃から、一部の市民の方から、窓口の電話が混み合い過ぎて、一向につながらないと、そういったときに、スポットで対応窓口を増やすことはできないのかといった声が上がっているんですけれども、これに対して、市は何か対応を検討していただけないでしょうか。
32 ◯議長(
能勢秋吉君)
保健福祉部長。
33
◯保健福祉部長(
小川雅弘君)
コールセンターの専用電話でございますが、8回線で対応しており、スタッフも、10人での対応をしているところです。先ほど申しましたように、一時的に混み合いますが、現在の体制で、対応可能であると考えているところです。
34 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
35 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございました。
続いて、
経済対策について質問させていただきます。
現在、市が主体で立案している今年度の
経済対策があれば、それについて教えていただけますか。
36 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
37
◯産業振興部長(
中村洋一君) お答えいたします。
コロナ関連の
経済対策といたしましては、4月の臨時会で予算承認をいただきました4つの事業を中心に、実施してまいります。
4つの事業のうち、
中小企業緊急支援給付金につきましては、本年1月発令の
緊急事態宣言の影響により、売上げが減少した
市内中小企業に対しまして、上限10万円を給付するものでございまして、6月末を期限として、既に申請を受け付けております。
また、
プレミアム付商品券事業につきましては、昨年度と同様に、市内の商店で利用できる30%の
プレミアムがつきました商品券を発行するものでございまして、6月初旬に、引換券、申込みの案内を送付したところでございます。
このほか、市内経済の活性化を図るPR事業とします
商店等魅力発信事業、
市内宿泊業者の支援となる
ワーケーション等支援事業を順次実施してまいります。
38 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
39 ◯1番(
齋藤昌秀君) 昨年度実施した
キッチンカーへの補助金の実施状況について、教えていただけますか。
40 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
41
◯産業振興部長(
中村洋一君)
移動販売設備導入費補助事業、いわゆる
キッチンカー購入に係る補助については、令和2年度の9月補正予算で御承認をいただきまして、実施してまいりました。
令和2年度中に8件の申請がありまして、全
件交付決定をしております。令和2年度中に事業完了があった3件については、令和2年度中に支払いが完了しております。残りの5件については、令和3年度に
繰越明許し、事業執行しているところでございます。
今年度、5月末現在の状況としましては、6件の事業が完了し、補助金の支払いが完了しております。残りの2件に関しても、今月中には完了する見込みとなっております。
42 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
43 ◯1番(
齋藤昌秀君)
キッチンカーの補助金について、市民から、「ただ、お金をばらまくだけではなく、新たなビジネスを生むチャンスだ」と、「やるじゃん、山武市」などの意見が出ています。
非常に好評ですし、世の中がいまだこういうような状況ですので、
キッチンカーの補助金について、前回は様子を見ていた方や知らなかった方も多いと思います。この補助金は、山武市から起業する方を助けるチャンスにもなり、同時に、
キッチンカーが山武市を外部にPRしてくれる、いい
宣伝メディアにもなります。ぜひ今年度も継続し、山武市の政策として継続をしてほしいと思うのですが、いかがでしょうか。
44 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
45
◯産業振興部長(
中村洋一君) 議員のおっしゃるとおり、好評をいただいております。
新型コロナウイルス感染防止対策を考慮した、飲食店等の新しい営業形態に対する有効な施策であると考えております。
また、
補助事業を活用した事業者には、取得した
キッチンカーをイベント時に、出店いただくお願いをしておりますので、観光の活性化も図れると考えております。
継続につきましては、
キッチンカーの需要などを考慮して検討してまいります。
46 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
47 ◯1番(
齋藤昌秀君)
ワクチン接種による
新型コロナウイルスの抑え込みと同時に、停滞していた経済活動に対する支援も重要であると考えます。ほかの自治体では、
ワクチン接種に対して、割引を行うような
経済対策を行っている自治体も増えてきています。今後も迅速な対応等、継続的な
経済支援をぜひよろしくお願いします。
続いて、防災についての質問に移らせていただきます。
まず、はじめに、災害発生時の具体的な対策についてお聞きします。
前回の議会で、
災害対策マニュアルについての現状や避難訓練の状況についてお聞きし、
災害マニュアルの新たな改善などをお聞きしました。今回はそれに付随した具体的な内容についてお聞きしたいと思います。
まず、市が想定している避難所とそれぞれの避難所の
予定収容人数について教えていただけますか。
48 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
49
◯総務部長(
石橋和記君) まず、体育館を収容場所とした場合の収容人数でございますが、成東地区につきましては、11か所で2,700人、山武地区は8か所で3,100人、松尾地区は8か所で2,300人、蓮沼地区は4か所で1,100人、4地区を合わせますと、31か所で、9,200人となります。
この
収容者数につきましては、避難者1人に対しまして、3平方メートルを割り当てた場合でありまして、
新型コロナウイルス感染症を考えれば、1人7平方メートルが必要となりますので、収容人員は約4,000名となります。
災害規模によりまして、校舎内のスペースも活用すると思われますので、
収容者数につきましては、増加をさせることも可能であると考えております。
50 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
51 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いて、
避難所開設の告知について、どのような方法で行っているか教えてください。
52 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
53
◯総務部長(
石橋和記君) 避難所の開設等に関する告知につきましては、
防災行政無線、ツイッター、
安心安全メールを主体に考えておりますが、風雨や電波状況によりまして、聞こえないことも考えられますので、県の
防災情報システムと連動したテレビのテロップの活用ですとか、消防団や
青色防犯パトロールによる
巡回広報等、これは従前より行っておりますが、これらによりまして、周知をしていきたいと考えております。
54 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
55 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いての質問になります。
在宅避難者の掌握について、市がどう考えているのかをお聞きします。
避難誘導や在宅者の確認については、どのような段階で、どのような手段で行う予定ですか。
56 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
57
◯総務部長(
石橋和記君)
在宅避難者につきましては、健常者を除きまして、避難行動要支援者を対象とした確認の必要性を感じております。
確認の時期につきましては、災害の種類や規模により異なりますが、災害が発生し、安否の確認が必要と思われた場合に、安否確認と
在宅避難者を合わせて確認を行います。
確認の要領につきましては、避難行動要支援者名簿を区長ですとか、自主防災組織の長で希望される方と民生委員の皆様にお渡ししてございますので、この名簿を基に、区や自主防災組織、民生委員の皆様に安否の確認を要請いたしまして、安否確認及び
在宅避難者を確認しようと考えております。
避難行動要支援者の避難支援につきましては、同様の要領で、避難支援の必要性の確認を行っていただき、避難が必要な場合は、地域の住民の協力を得て、避難をしていただくこととなります。
なお、現在は、避難行動要支援者の避難支援の実効性の向上を図るために、避難行動要支援者の個別避難計画の作成に着手をしているところでございます。
58 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
59 ◯1番(
齋藤昌秀君)
新型コロナウイルスが蔓延している今の状況で、災害が発生し、市民が避難を強いられる状況になった場合、素早い避難と感染対策の両立が、今後、課題になってくると思います。市は、この課題に対して、どう対策を行う予定ですか。
60 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
61
◯総務部長(
石橋和記君) 現在、市では、山武保健所(山武健康福祉センター)と連携いたしまして、市内の自宅療養者や濃厚接触者の情報を、日々、入手をしております。
災害時には、自宅療養者につきましては、避難希望者を直接確認できるとともに、自宅療養者や濃厚接触者の方につきましては、避難する場合には、必ず市に連絡を取ってから避難することが徹底をされております。
これらによりまして、避難の必要性を確認しつつ、避難が必要な場合には、特定の避難所を設けて対処をする予定でございます。
62 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
63 ◯1番(
齋藤昌秀君) では、ここで、市長にも2つ質問させてください。
まず、1点目、市長は、台風被害の際に活動していた山武市住民のボランティアの方々について、どの程度、把握していますでしょうか。
64 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
65 ◯市長(松下浩明君)
齋藤昌秀議員から、台風被害の際、活動していた山武市民のボランティアの方々について、どの程度、把握しているかという御質問にお答えをさせていただきます。
令和元年の房総半島台風では、避難所生活も一部では長期化し、大変苦労された市民も多く見られました。これらの避難者に対し、多くのボランティアの皆様に、炊き出し、災害後の後片づけ、災害ごみの撤去等の支援をしていただき、ありがたく思っております。
私も、市内の避難所の確認のため、ボランティアの方々と直接お会いすることもあり、また、社会福祉協議会からの情報提供により、ボランティアの状況については承知しているところでございます。
以上でございます。
66 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
67 ◯1番(
齋藤昌秀君) 2つ目の質問になります。市長は、IoTやAIの活用について、今後、具体的に何か防災への活用を考えていますか。
68 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
69 ◯市長(松下浩明君) 災害時におきまして、AIやIoTの活用が近年盛んに言われております。AIやIoTの災害での活用の代表的なものといたしましては、防災の観点で、自然災害の事前予測、また、災害発生時の被害想定であったり、被害状況の把握という点では、災害発生時の情報収集、救助の計画などの支援、多言語コミュニケーションの推進のため、災害発生時の外国人居住者やインバウンド観光客に向けた避難誘導などが、一般的に言われているところでございます。
また、自治体レベルとなりますと、IoT、AIを活用し、避難所などの空き状況を、センサーやカメラで自動検知し、デジタルサイネージやスマートフォンなどに配信するといった活用方法もあります。
山口県の下関市では、災害発生時に避難所を開設する際に、117か所の避難所のリアルタイムの混雑状況を、インターネットサービスで配信するというような取組も行っているということは、確認をさせていただいております。
将来、災害避難におきまして、マンパワーが不足することも明白でありますし、これらをカバーするためにも、避難所の混雑情報発信や外国人居住者の窓口対応を含む多言語コミュニケーションについて、検討していくことも必要だろうと考えております。
70 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
71 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。
先ほど市長がおっしゃったように、IT技術を駆使し、避難所の混雑状況を確認できるサービスを活用できる自治体が、近年増えてきています。
例えば東京都の豊島区では、IoT、AIを活用して、避難所の混雑状況が分かるシステムがあり、QRコードを読み取ると、施設ごとの状況がスマホなどで確認できるシステムを導入しているところもあるそうです。
PR方法としては、防災訓練時にそのシステムにアクセスするためのQRコードが掲載されたビラを配ったり、自治会などを通して、住民へそれらを配布したり、区のホームページなどでも、QRコードを読み取れるようにしているところが多いようです。市長も、検討が必要と考えてくれているようで安心しました。
このような仕組みがあれば、例えば災害時にどの施設に空きがあるかを分かるため、無駄な移動を省けますし、何より、コロナウイルス下であります。密な状況を事前に回避できます。既に、全国で100以上の自治体が導入しているそうです。
内閣府でも発表されていますが、令和元年5月に防災基本計画が改正され、情報通信技術の発達を踏まえ、AI、IoT、クラウドコンピューティング技術、SNSなど、ICTの防災施策への積極的な活用が必要との記述が追加されています。
また、令和元年6月には、統合イノベーション戦略推進会議で、AI戦略2019が取りまとめられ、近年多発する自然災害に対応したAIを活用した強靱なまちづくりを、具体的な目標の一つとしています。
災害が多発する一方、少子高齢化により、人手不足が進む日本において、AIを活用した避難支援、人手不足解消、迅速な災害対応に向けた研究開発が進むことにより、今後、南海トラフ地震などの巨大地震、スーパー台風や線状降水帯による風水害による被害を軽減し、早期復旧を実現することが期待されています。こうしたAIを活用した防災・減災技術は、現在の災害対応を格段に進化させるものでもあります。
これらのことを踏まえ、山武市も、松下市長指導の下、この件に、先ほど話にあったIoTやAIを活用したシステムの導入などを、ぜひ前向きに検討していただければと思います。
続いての質問に移らせていただきます。
続いて、街の避難所や危険箇所のPR方法についてお聞きします。
現在、市は、街の避難所や危険箇所などの防災関連の情報について、市民へ事前に伝える情報について、どのような形で告知をしているか、教えていただけますか。
72 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
73
◯総務部長(
石橋和記君) まず、第1は、ハザードマップによる告知となります。これにつきましては、浸水、土砂災害、地震、津波に関する最新の情報を掲載したハザードマップを、今年5月に入りまして、全戸配布をいたしております。
その他の告知方法といたしましては、土砂災害や河川の水位、浸水地域につきまして、市のホームページから、県のホームページにアクセスできるようにしてありますので、細部情報確認できるようにしております。
以上でございます。
74 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
75 ◯1番(
齋藤昌秀君) YouTubeなどの動画媒体を活用したPR方法については、考えているでしょうか。
76 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
77
◯総務部長(
石橋和記君) YouTubeなど、動画媒体を活用する告知につきましては、非常に有効であると思いますので、活用の方法については考えていきたいと考えております。
78 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
79 ◯市長(松下浩明君) すみません。先ほど、答弁で、数字を言い違えてしまいましたので、修正させていただきたいと思います。
山口県の下関市で災害発生時に避難所に開設する際、先ほど117か所と言ってしまいましたが、177か所の誤りでございます。お許しください。
また、御提案ありがとうございました。
80 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
81 ◯1番(
齋藤昌秀君) 先ほどの質問の続きになります。動画媒体を用いたPR方法であれば、実際にその場所に行ったことのない方にも、避難所などについての詳細や具体的にその場所がどう危険なのかを、文字情報より、分かりやすく伝えることができると思います。
今後は、動画媒体を用いた告知や開設PRを行うことも検討をしていただけないでしょうか。
82 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
83
◯総務部長(
石橋和記君) 動画媒体を活用しまして、危険箇所等を告知する場合につきましては、動画の撮影の状況によっては、個人情報の保護を脅かしたり、告知することで、個人の不利益につながる場合も考えられますので、慎重に行う必要があると考えております。
そのため、動画媒体の活用につきましては、公共的な危険箇所の告知ですとか、避難所等の紹介、避難所の備蓄物品の取扱い・操作要領等の周知につきまして、検討していきたいと考えております。
84 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
85 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。
それでは、次の質問に移らせていただきます。続いては、山武市の観光行政についてお聞きします。
今年度の山武市への観光客の動向について、教えていただけますでしょうか。
86 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
87
◯産業振興部長(
中村洋一君) 毎月統計をとっております、道の駅オライはすぬまと蓮沼海浜公園の観光入込客数の状況でございますが、道の駅オライはすぬまは、令和3年4月が約2万4,000人で、
新型コロナウイルス感染拡大前の平成31年4月と比べますと、約2割の減少となっております。
蓮沼海浜公園は、令和3年4月が8,000人で、平成31年4月と比べますと、約4割の減少となっております。
宿泊施設に関しては、それぞれの施設ごとに、状況は異なりますが、宿泊者数が約七、八割減少など、厳しい状況が継続しているとお聞きしております。
88 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
89 ◯1番(
齋藤昌秀君) 今年度は特になのですが、もう既に
緊急事態宣言に対する効力が、実質、ちょっと薄れているんではないかなと感じます。県外ナンバーなどをよく見かけるようになりました。
前回の質問でも、イチゴ狩りの状況について質問し、例年より5分の1に減った、いつもの約半分ぐらいになった、落ち着いているが、それほどでもないよということで、各園によって、状況が様々に異なっているようです。
ただ、3月、4月の状況を見ると、イチゴを購入するための列に並んでいる姿を、結構、見るんです。結構盛況な形に見られたので、実際はどうだったのか。市のほうで、これについて把握していれば、教えていただけたらなと思います。よろしくお願いします。
90 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
91
◯産業振興部長(
中村洋一君) 成東観光苺組合長に確認をさせていただいたところ、イチゴ狩りについては、各園で状況は異なりますが、コロナ感染対策のために、入場制限をしたということや、イチゴ狩りを実施しなかった園もあったということで、組合全体として、約5割程度の減少となっているそうです。
しかしながら、直売所でのイチゴの販売や宅配便利用での売上げが好調であったため、イチゴ狩りを含めた全体の売上げの減少額は、約2割から3割程度にとどまったということでございます。
92 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
93 ◯1番(
齋藤昌秀君) では、続いての質問に移ります。
観光・商工関連で、YouTubeの番組制作にかけている予算について教えていただけますでしょうか。
94 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
95
◯産業振興部長(
中村洋一君) 4月の臨時議会で御承認をいただきました
商店等魅力発信事業のうち、130万円が動画作成の予算となっております。
96 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
97 ◯1番(
齋藤昌秀君) その予算で、YouTubeの動画の作成は、現在、誰が行っているのか、教えていただけますでしょうか。
98 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
99
◯産業振興部長(
中村洋一君) 動画作成には、専門的知識が必要となりますので、業者委託にて、製作を行っております。
100 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
101 ◯1番(
齋藤昌秀君) 製作した動画は、どのように活用する予定かを教えていただけますか。
102 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
103
◯産業振興部長(
中村洋一君) 市の公式YouTubeチャンネルに掲載をいたしまして、広く市内外の皆様に、市内商店等の魅力をPRしていきたいと思っております。
104 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
105 ◯1番(
齋藤昌秀君) 公式YouTubeチャンネルについて、動画再生数は把握していますでしょうか。
また、YouTubeで動画公開する際、YouTube Studioという、YouTubeのほうで用意したプラットフォームを活用していると思うのですが、こちらで、アクセス解析などは行っていますか。
106 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
107 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市公式YouTubeチャンネルについての御質問にお答えいたします。
市公式YouTubeチャンネルは、昨年9月に開設し、本年5月末時点で、合計22本の動画を公開しており、チャンネル登録者数は287人いらっしゃいます。
動画の再生回数に関しましては、これまでの市公式YouTubeチャンネルに対する総視聴回数として、約1万4,000回となっています。
各動画における再生回数に関しては、視聴回数で比較した場合、人気動画について申し上げます。
5月末現在で一番多く御覧いただいている動画は、「○○がない街、山武市」。これは、フルバージョンの7分です。この動画の視聴回数が3,854回、チャンネル登録してくださっている方が38人です。
2番目に、この動画のショートバージョン、これは30秒ものなんですが、視聴回数が1,276回、チャンネル登録者数は5人です。
3番目として、「SUNムシくんの海水浴」というタイトルの動画があります。視聴回数は911回、登録者数は10人という状況になっております。
YouTubeの管理ツールであるYouTube Studioに関しましては、市公式YouTubeチャンネルについても、このツールを使って管理できる状態にはなっております。
108 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
109 ◯1番(
齋藤昌秀君) アクセス解析に関しての回答がいただけなかったんですけど、アクセス解析は、現在、行っているかを教えていただけますか。
110 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
111 ◯総合政策部長(荒木康之君) 今、件数が少ない関係で、そういった解析ができないという状態にはなっております。
ただ、これから、もう少し視聴者数が多くなれば、その辺も解析できるようになっていくということであります。
112 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
113 ◯1番(
齋藤昌秀君) 何事もそうなんですけれども、行ったことに対しての効果測定は、非常に重要だと思っています。特に市民の税金を使う事業であれば、なおさらです。
YouTubeでは、アクセス解析を行うための環境が整っていますので、ぜひ、しっかり解析を行って、PDCAサイクルを回して、よい部分は伸ばし、悪い部分は改善していっていただけたらなと思っております。
では、続いての質問に移ります。今年度の海水浴についてなのですが、今年度の海水浴場についての対応についてお聞きします。
114 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
115
◯産業振興部長(
中村洋一君) お答えいたします。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大について、新たな変異ウイルスによる感染など、予断を許さない状況が続いており、東京都、千葉県で発令中の
緊急事態宣言やまん延防止等重点措置も、再度延長されております。
今年度は、昨年度の感染症対策などを踏まえ、市内5か所の開設に向けて、最大限努力してまいりましたが、感染リスクを排除できないことから、やはり市民の皆様の安心安全な暮らしを守ることを第一優先に考え、海水浴場については、昨年度に引き続き、不開設といたしました。
116 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
117 ◯1番(
齋藤昌秀君) 昨年度は、コロナ禍であるにもかかわらず、逆に影響したのか、海水浴場を開設してないにもかかわらず、多くの海水浴客が来たと思うのですが、今年度については、市はどう見込んでいますか。
118 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
119
◯産業振興部長(
中村洋一君) 昨年度、本須賀海岸の入込客数は約2万5,000人でございました。
今年度も同程度の来訪者が見込まれますが、市民の安心安全な暮らしを守ることを考えますと、極力お越しいただかないように、周知してまいりたいと思っております。
120 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
121 ◯1番(
齋藤昌秀君) もし観光客が来てしまうのであれば、これはある意味で、山武市のいいPRになる機会だと思うのですが、昨年、海で、啓発活動のパンフレットなどを配っていたと思うんですが、今年度、市は、今後に生かすことを何か考えていますか。
122 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
123
◯産業振興部長(
中村洋一君) コロナ感染症防止の対応をされまして、少人数で来ていただいた観光客の方々については、市としても歓迎をしております。
こういった方々には、市内の観光地を見ていただきまして、リピーターとなっていただけるよう、市の魅力をPRしていきたいと考えてございます。
124 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
125 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございました。
続いては、さんぶの森公園のテント・デッキについてお聞きしたいと思います。
まず、はじめに、前回の議会でも、バーベキュー・ピットや、テント・デッキが使用できなくなるお話を伺いましたが、確認させてください。これらの施設は、もう使用できないという認識で、間違いないのでしょうか。また、現状でまだ使えるのであれば、いつまで使用できるのかを教えていただけますか。
126 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
127 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
令和3年第1回定例会で、山武市都市公園条例の一部改正で、令和3年4月1日から、有料施設としては、廃止をいたしましたが、当面の間、事前に予約の上、道具を持参し、昼間のバーベキュー・ピットにつきましては、無料で利用することができるようになってございます。
ただし、現在は、コロナ対策の関係で、利用できない状況になっております。
テント・デッキにつきましても、昼間でありましたら、
自前でテーブル等、道具を持参していただければ、利用することができるようになってございます。
128 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
129 ◯1番(
齋藤昌秀君) 使用できなくなる理由は、修繕費や管理費など、維持にかかるランニングコストがメインと考えてよろしいでしょうか。
130 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
131 ◯教育部長(小川宏治君) 維持管理にかかるランニングコストのほか、老朽化に伴う改修費用等も要因にございます。
132 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
133 ◯1番(
齋藤昌秀君) 具体的に年間でどのくらいの維持費がかかり、また、修繕や改善にかかる費用などが、具体的にどのくらいかかるのか、分かれば、教えていただけますか。
134 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
135 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
令和元年度の年間実績では、通年の費用といたしまして、受付職員の人件費、雑費等を含め、年、合計274万円ほどかかっております。
利用者数も年々減少し、バーベキュー・ピットは、令和元年度は、10年前の平成21年度、9,474人に対し3,419人と、約4割弱に、テント・デッキにつきましては、984人に対し113人と、1割強と、大きく減少しております。
また、使用料としての収入も、165万円から76万円程度に減少しております。
老朽化に伴う改修費用につきましては、鉄具の塗装が500万円、ピット内のコンクリートの打ち替え、400万円、電動カートの買換え、124万円などを含め、1,000万円程度の負担になると見込んでおりました。
以上です。
136 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
137 ◯1番(
齋藤昌秀君) これらの予算が何とかできるようであれば、宿泊可能な形での利用も検討していただけるのでしょうか。
138 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
139 ◯市長(松下浩明君) 予算が何とかなるということであればということでございますけれども、今現在では、一般財源からの負担は難しいと思っております。
また、公園も、やはり、近隣の方々に御迷惑がかかったり、夜間ですと、トラブルなどということがあるということで、やらなくなったようにもお聞きしておりますので、その辺も見ていかなければいけないということであります。
できれば、公園は、夜間は、そういういろいろなことを発生しやすくなりますので、デイキャンプぐらいの形で進められたらいいなと、今現在、そのように思っております。
また、公園から少し離れたところにも、市内で観光農園を整備して、収穫体験などもできる民間のオートキャンプ場もございますので、そういった方々のほうに、観光資源として、積極的に紹介もしていきたいと思っております。
140 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
141 ◯1番(
齋藤昌秀君) 海水浴場やさんぶの森公園などは、特に、海と山の両方の魅力あふれる山武市らしい観光資源であると思います。
新型コロナウイルスの影響などもありますが、何とか今後の成長につなげていける方法がないか、官民、力を合わせて考えていくべきなのではないかと私は考えています。
この点については、次の議会でも引き続き質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。今回ありがとうございました。
続いて、オリンピックについての質問に移ります。
聖火リレーについて、市はどういう対応を行うのかを質問させていただきます。
まず、はじめに、コロナ禍ですが、市は、聖火リレーについてどう考えていますか。どういった形で実施されるのか、現在の最新の状況について教えていただければと思います。
142 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
143 ◯総合政策部長(荒木康之君) 5月27日に、千葉県知事から、7月1日から3日までの千葉県で行われる聖火リレーは、全区間でランナーの走行を中止し、各日のセレブレーション会場において、無観客での点火セレモニーを実施する旨を、大会組織委員会に申し入れるとの発表がありました。
沿道での応援や会場での観覧を期待していた方にとっては、誠に残念ではありますが、県内に3か所しかないセレモニー会場地の一つであることを利点として、市のPRに努めていきたいと考えております。
144 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
145 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いて、市では7月1日に聖火リレーが行われる予定でしたが、ボランティア・スタッフなどについては、市はどういった形で募集したのかを教えていただけますか。
146 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
147 ◯総合政策部長(荒木康之君) 主催の千葉県からの要請を受けまして、市内の2つのスポーツ団体とPTA組織の役員に協力の打診をした上で、沿道でのボランティア・スタッフとしての支援をお願いしております。
148 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
149 ◯1番(
齋藤昌秀君) なぜ広く一般から募集しなかったのか、また、ウェブやSNSは、活用したのかについて、教えていただけますか。
150 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
151 ◯総合政策部長(荒木康之君) 一般の募集も検討したところでございますけれども、募集時期の見極めが難しかったこと、効率的な対応を期待したことから、実績と組織力のある団体を通じて、協力をお願いしたところです。
SNS、ホームページ等は活用しておりません。
152 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
153 ◯1番(
齋藤昌秀君) ボランティア募集の声がかかった方から、資料を拝見させていただきました。それについての質問なのですが、資料によると、聖火リレーの時間帯は18時50分スタート、ゴールは19時37分予定となっていました。事前の打合せが必要な場合は、15時過ぎになるとも書いてありました。
子どもを持つ家庭の親御さんとしては、状況的に参加が厳しい場合もあると思います。ましてや、この状況下ということで、子どもたちは、陸上競技会は午前中だけで終わってしまっているというところもあるわけです。
さきの質問と併せてなのですが、市と市民との間の認識に大分ずれがあるんではないかと考えています。市民からも、そういう声が上がっています。
市は、この点についてどう考えていますか。
154 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
155 ◯総合政策部長(荒木康之君) 市内での聖火リレーは、多年にわたって、市と市民が一体となって、招致に取り組んできた成果と考えています。
聖火リレーが中止されたことで、結果的にスタッフとしての活動はなくなりましたが、各段階を通じて、多くの方々に理解と協力が得られたものと考えておりました。
156 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
157 ◯1番(
齋藤昌秀君) こういったイベントは、市を挙げて行うことですので、市が努力していることは、もちろん分かるんですが、声として、上がってきていました。オリンピック規模の事業は、なかなかないと思いますが、今後はこういった事業の際に、市民との認識のずれが少なくなるような配慮をお願いしたいと思います。
続いて、オリンピックの開催について、市長はどう考えているのかをお聞きします。
市長は、今回の聖火リレーの件を含め、オリンピックの開催について、どう考えているのか、メリットやデメリットは様々あると思いますが、山武市の今後にこれらをどう生かすつもりなのか、市長の考えをお聞かせ願えますか。
158 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
159 ◯市長(松下浩明君) 聖火リレーに当たりましては、招致に向けた活動として、山武市では、県内でも非常に早く取り組んでくれたこと、そして、それが実を結んだと思っております。
結果といたしまして、沿道での聖火リレーが中止となったことは、非常に残念でございますけれども、点火セレモニーが市内で開催されることは、長く、市民の記憶にも残るものがあろうと考えております。
また、オリ・パラの開催に当たりましては、今も様々な御意見があることも存じております。私としては、市内での事前キャンプは中止をいたしましたが、大会が、選手やスタッフ、市民をはじめ、国民の安心安全を第一として、開催できるとあれば、応援もしたいですし、また、日本やスリランカの選手たちの活躍が報じられることは、大いに期待をしております。
オリ・パラ後のことにつきましても、相手国側や関係者とこれまで培ってきました信頼関係をベースといたしまして、いま一度、事業内容を精査した上で、今後の在り方、取組について検討してまいりたいと、今、そのように思っております。
160 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
161 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。オリンピックに関しては、国や県の方針に左右されるなど、判断が難しいことは理解できます。市民の安全のため、今後も、市長には適正な判断をして、柔軟に対応していただければと思います。
続いての質問に移ります。環境問題について、まず、はじめに、ゼロカーボンシティへの取組についてお聞きします。
前回の議会で、ゼロカーボンシティの取組について、市長にお聞きした際、「ゼロカーボン推進チームを編成予定で、二酸化炭素の排出量削減が見込まれる再生可能エネルギー資源の活用や、地域の脱炭素交通の構築として、グリーンスローモビリティ、これは低速で走る4人から10人乗りの電気自動車の公共交通といったものを導入、実証事業など、効率的な取組についての検討を行ってまいりたいと考えております。また、市内のごみ処理施設である山武郡市環境衛生組合の新施設建設についても、ゼロカーボンの取組に沿った発電施設などの施設建設を、組合に要請してまいりたいと、今、考えております」との回答を、前回いただいたわけですが、これを踏まえて、質問です。
ゼロカーボン推進チームの編成など、具体的な進捗状況について教えてください。
162 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
163 ◯建設環境部長(今関正典君) お答えいたします。
2050年までに、市内の二酸化炭素排出実質ゼロを目指すゼロカーボンシティの実現には、行政のあらゆる分野で取り組む必要があることから、各部所間の隔てをなくし、統括したゼロカーボン推進チームを、本年3月に立ち上げております。
この推進チームは、財政課、企画政策課、農政課、教育総務課、環境保全課で編成し、2050年、二酸化炭素排出実質ゼロの実現に向け、本市の特性や課題を踏まえ、再生可能エネルギーの導入や省エネ対策など、山武市でどのようなことに取り組めるのかを検討していきます。脱炭素に向けた挑戦が、今後、重要な取組であることから、前例にとらわれない発想で、市役所が一丸となって取り組んでまいります。
以上です。
164 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
165 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いての質問です。山武市環境衛生組合の新施設建設について、今後どのように進めていくのか、施設整備のスケジュールも併せて、分かっている範囲でいいので、教えてください。
166 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
167 ◯建設環境部長(今関正典君) 山武郡市環境衛生組合における新施設の整備事業は、成東地域のごみ処理が加わる令和10年度の稼働を目標に、令和元年度から構成市町での協議を開始しております。
今年度から、ごみ処理施設整備基本計画の策定に入り、施設の規模や必要とする機能などを調査・検討していくことになります。
市としては、施設整備の基本計画策定に当たり、構成団体である芝山町、横芝光町とともに、環境負荷の削減やエネルギーの有効活用などの観点から、脱炭素社会の実現に向けて取り組んでまいります。
168 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
169 ◯1番(
齋藤昌秀君) 都市計画マスタープラン素案の80ページ、項目、「環境と共生する都市づくりの推進」からお聞きしたいのですが、「公共交通への低炭素型モビリティ導入を推進している」とあります。これは具体的にどういったものを指しているのですか。また、具体的にどういった製品を購入するかなどの案は、もう出ているのかを伺います。
170 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
171 ◯総合政策部長(荒木康之君) 低炭素型モビリティの具体的な内容でございますが、第1回定例会で市長が答弁いたしました、グリーンスローモビリティが、その一つです。
先ほど
齋藤議員からありましたとおり、これは、時速20キロ未満で公道を走行する少人数乗りの電動車で、高齢化地域の交通の確保や地域の脱炭素化を進める取組として、国土交通省が導入を推進しているものでございます。
このほか、市が運行する基幹バスや乗合タクシーへのハイブリッド車両や電動車両の導入も、低酸素化モビリティ導入の一つとなります。
いずれにいたしましても、低炭素型モビリティの導入につきましては、調査研究の段階ですので、導入計画等について検討中でございます。
172 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
173 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございました。
続いて、バイオマス関連事業の費用対効果についてお聞きします。
バイオマス関連事業の推進は、環境問題の対応に対して、重要な施策だと考えています。しかし、バイオマス関連事業は費用面で、決して優位ではないため、CO2削減のため、効果があるならば、市の支援を今後も継続する必要があると考えています。
そこで、市の実施している政策について質問させてください。
まず、現在、市のほうで行っているペレットストーブなどの導入補助についてですが、税金を財源としての取組である以上、費用対効果に優れた効率のいいゼロカーボン対策であると、私は考えています。
この事業が、ほかのバイオマス関連事業と比べて、ペレットストーブなどはCO2削減効果が高いなど、効果が優れている点があれば教えていただけますか。
174 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
175
◯産業振興部長(
中村洋一君) お答えいたします。
通常の化石燃料などを使用したときに排出しますCO2は、排出された量のまま、換算されますが、木質バイオマス使用したことで発生するCO2は、木の成長過程で吸収したCO2と同量であるという考え方、カーボンニュートラルの性質がございます。
このため、化石燃料を使用するよりも、ペレットやまきなどの木質バイオマスエネルギーを使用することで、CO2の排出削減効果が高いところが、より優れている点となってございます。
176 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
177 ◯1番(
齋藤昌秀君) 本事業の実績について、教えていただけますか。
178 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
179
◯産業振興部長(
中村洋一君) 市は、これまで木質バイオマス資源のエネルギー利用促進のため、木質バイオマス燃料利活用
補助事業として、木質ペレットやまきストーブなどの購入者に対して、購入・設置費用の2分の1の額について、補助金を交付しております。
令和2年度の実績でございますが、まきストーブ7基、70万円の交付額となっております。
180 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
181 ◯1番(
齋藤昌秀君) ありがとうございます。思ったより普及していないようですが、コストが高くとも、CO2削減効果が高いのであれば、本バイオマス政策は、地球環境問題の解決のために推進すべき事業であると思います。効果があるのであれば、広く活用、周知を行うようお願いします。
ただ、効果測定の結果、効果が見られないようであれば、取組に対しての見直しや改善策の検討も必要になると思います。
また、山武市にはサンブスギという地域資源があります。しかし、溝腐病など、令和元年の台風などでも、大きな打撃を受けており、その整備に邁進されていることと思います。
これらの整備の過程で搬出される木々を有効活用し、山武市の森林を元気にするような施策は、現在行っていますでしょうか。
182 ◯議長(
能勢秋吉君)
産業振興部長。
183
◯産業振興部長(
中村洋一君) 現在、市では、森林所有者が管理できない森林を、千葉県森林組合などが委託を請け負うサンブスギ林再生資源循環促進事業への補助を行っております。
また、令和元年に発生した台風の対策としては、重要インフラである道路、鉄道、送配電の施設に隣接し、隣地からの風倒木や土砂流出で、当該施設に被害を及ぼす懸念を有する森林において、森林所有者と重要インフラ施設管理者との協定に基づき、森林整備を進める、災害に強い森づくり事業を行っております。
そして、市で独自に行っている事業としましては、木材流通システム事業がございます。これは、主に小規模の林家が対象になりますが、森林整備のため、伐採した木々の有効活用を促進するため、市内に集積場を設けまして、買取りを行うNPO法人に対して、その活動を支援するものでございます。
これらの事業により排出された木材は、バイオマス発電所の発電用木質バイオマスとして、利用されております。
今後も、森林整備を取り組みながら、環境問題に対応してまいりたいと考えてございます。
184 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
185 ◯1番(
齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。
今、サンブスギが燃料として活用されているというようなお話がありましたが、サンブスギの活用については、近年出てきたものなのですが、木材の隙間に樹脂を流し、隙間を埋め、活用する方法があります。
中でも、隙間ができてしまっている木材に、あえて青い樹脂を流し、隙間を埋めると、見た目が川のようになることから、それらを天板に利用したリバーテーブルというものが、海外で数年前から、はやっているんですが、近年、国内でも販売されるようになり、かなり高値で取引されています。
これは、サンブスギの赤身を生かす、いい機会でもあると思いますので、ぜひ、こういった形での活用も考えていただければと思います。もちろん、ほかの新たな活用方法も検討していくべきだと思いますので、引き続きよろしくお願いします。
再度になりますが、バイオマス関連事業は、費用がかかるものが多いため、しっかり効果測定を行っていただけたらと思います。具体的には、ゼロカーボンをうたうのであれば、現在、山武市がどれぐらいCO2を排出していて、どの程度、削減する必要があるのかなど、基準値があると思うんです。
そういった点を明確にして、今、行っている事業が、どの程度CO2を減らす見込みがあるのか、実施した結果は、実際にどれぐらいのコストがかかり、どれぐらいCO2を減らすことができているのかといった情報も、公開していっていただけたらと思います。
これらの事業の資本金は、税金です。ゼロカーボン推進チームも編成されました。技術は常に進歩するものですし、改善点や、よりよい方法がないかなどを常に模索し、市民の税金を最大限に生かす努力をしていただけたらと思います。
続いての質問に移ります。続いては、本来、6で、市のITインフラ整備についてお聞きする予定でしたが、これについては、状況が把握できましたので、割愛させていただき、7の項目に移らさせていただきます。
続いて、7の都市計画についてお聞きします。現在、改定に向けて見直しを進めている都市計画マスタープランは、以下、都市マスと呼びみますが、その内容について、お聞きします。
まず、はじめに、空き家対策等についてお聞きします。都市マスには、市の空き家などの分布状況について、木原地区が、ほかの地区と比べて、空き家件数が多くなっていますが、JR日向駅の近くであるにもかかわらず、空き家件数が多い原因について、市は把握しておりますでしょうか。
186 ◯議長(
能勢秋吉君) 都市整備課長。
187 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。
空き家が多い原因については、詳細な調査・分析まではしておりませんが、木原地区については、昭和後期から平成初期の大規模な住宅団地の開発により、整備された住宅が多く、他の地域よりも相対的に住宅の数が多いこと、また、住宅団地の開発に伴って、平成の初期に生まれた方の世代交代が一気に進んでいることが、主な要因と考えられます。
188 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
189 ◯1番(
齋藤昌秀君) 続いての質問ですが、都市マスには、市の将来推計人口の中に、人口減少傾向あるものの、将来的にも鉄道駅周辺に人口が集中するであろうとの分析がなされているのですが、そうなると、JR日向駅周辺も、人口が集中する地域になると考えられます。
そういった状況を踏まえ、空き家の多さの原因が見られるならば、その対策をしていくべきだと考えるのですが、市としての対応状況はどうなっているか、教えていただけますか。
190 ◯議長(
能勢秋吉君) 都市整備課長。
191 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。
今後、ますます増加していく空き家について、その発生を予防し、適切な管理を促進するとともに、空き家等を有効に活用していく必要があります。
そのため、市では、平成31年3月に策定した山武市空家等対策計画に基づき、空き家等に関する総合的かつ計画的な対策を、専門家等の意見を聞きながら進めております。空き家の多い地区については、特に地域との連携を緊密にするとともに、対応の迅速化を図るため、空き家情報のデータベース化を図るなど、空き家対策事務の合理化を進めているところでございます。
192 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
193 ◯1番(
齋藤昌秀君) 都市マスでは、山武市の人口について、平成27年から令和元年までの転入総数が4,960人、転出総数が6,951人となっており、市外に転出する方が多い状況となっております。
そういった状況を踏まえて、都市マスにおいて、人口減少下における都市づくりの考え方はどうなっているか、お答えいただけますか。
194 ◯議長(
能勢秋吉君) 都市整備課長。
195 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。
都市マスでは、人口減少等へ対応するため、駅周辺等の拠点を中心に、日常生活の利便性の向上とコミュニティ、子育て環境等の充実を図ることにより、集約型の都市が形成されることを目指しております。
また、市全域としては、拠点の持つ魅力や個性を市民が共有し、一層高めていくため、公共交通を基本とする道路交通ネットワークにより、拠点を相互に結びつける拠点ネットワーク型の集約型都市構造を目指すことにより、本市の魅力向上と活性化を図ることとしております。
196 ◯議長(
能勢秋吉君)
齋藤議員。
197 ◯1番(
齋藤昌秀君) 都市計画は市のまちづくりの根幹であり、その中でも、基礎となるマスタープランは重要な存在であると認識します。目指すまちづくりの形を公表し、市民の皆様と共有することで、さらに愛される山武市へと成長するのではないかと私も考えています。今後ともよろしくお願いします。ありがとうございました。
198 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上で1番、
齋藤昌秀議員の個人質問を終わります。
ここで、暫時休憩をいたします。再開は11時10分といたします。
(休憩 午前11時01分)
(再開 午前11時08分)
199 ◯議長(
能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、新政会、北田守議員の個人質問を許します。
北田議員、御登壇願います。
北田議員。
200 ◯6番(北田 守君) 議席番号6番、北田守でございます。議長のお許しをいただきましたので、2点質問させていただきます。
はじめに、
新型コロナウイルスの
ワクチン接種が始まり、医療関係者並びにそれに関わる皆様の御努力に深く感謝と御礼を申し上げ、一刻も早く収束が迎えられるよう願うところであります。
それでは、質問に入らせていただきます。
一部、
齋藤議員と重複するところもありますが、ひとつよろしくお願いいたします。
昨年、市長が、地球温暖化対策として、ゼロカーボンシティ宣言を、県下でも、いち早く宣言いたしました。マスコミでも大きく取り上げられましたが、市長のお考え、これからどう取り組むのか、伺います。
201 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
202 ◯市長(松下浩明君) 北田議員からゼロカーボンシティ宣言についてということで、御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。
昨年の6月2日に、議会におきまして、二酸化炭素排出量をゼロにする、ゼロカーボンシティの実現に向けて取り組むことを宣言し、市民の未来を後世につなげるため、オールさんむで取り組むことを決意をさせていただきました。
本年3月には、行政のあらゆる分野での取組を推進するため、庁内にゼロカーボン推進チームを立ち上げ、本市の特性や課題を踏まえた検討を開始しているところでございます。
今後は、ゼロカーボンを社会や暮らしの中に取り入れた脱炭素社会を実現するための総合的かつ計画的な実施計画を策定をいたしまして、再生エネルギー資源の活用や公共交通への低炭素モビリティの導入を推進していくとともに、オールさんむで、2050年、二酸化炭素排出量実質ゼロを目指してまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
203 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
204 ◯6番(北田 守君) ありがとうございます。
2050年、二酸化炭素排出量実質ゼロとは、一体どのようなことか、伺います。
205 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
206 ◯建設環境部長(今関正典君) 北田議員の御質問にお答えいたします。
二酸化炭素排出量実質ゼロとは、二酸化炭素の排出量を、今後、自然環境における吸収量と同等まで減らすことをいいます。二酸化炭素排出量実質ゼロへの取組としては、電気の節電など、人の活動に伴って発生する二酸化炭素の量を減らし、森林などの吸収源による除去量との均衡が取れた脱炭素社会を目指すことになります。
207 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
208 ◯6番(北田 守君) 二酸化炭素などの温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、森林等の吸収源による除去量について、我が山武市では、どのように算出するのかを伺います。
209 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
210 ◯建設環境部長(今関正典君) 二酸化炭素の排出量については、環境省が公表している自治体排出量カルテを活用して、算出することになります。
一方、森林などによる除去量については、現時点では算出できておりませんが、国等の算出例を参考に、今後、算出に必要な数値について調査・集計を行い、除去量の算出に努めてまいります。
211 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
212 ◯6番(北田 守君) 2050年には、二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを目標にするとのことですが、農家にとっては、大変難しいことだと思います。雑草、田んぼの畦畔等、害虫を抑えるための焼却、また、植木の手入れ等で、大量に発生する枝葉等の処理といった問題はどうするのか、伺います。
213 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
214 ◯建設環境部長(今関正典君) 農業で発生する廃棄物の処分方法について、脱炭素社会の観点では、資源循環によるごみの減量が重要であると認識しております。刈り草や枝葉などは、資源化によって、資源循環につながることから、今後、このような仕組みを構築していくことも必要であると考えております。
215 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
216 ◯6番(北田 守君) 温室効果ガス削減のため、個人でチップ化している方がいらっしゃいますが、チップ化するための機材が、結構な金額だと聞いております。これに対して、市として、補助体制を考えているのか、伺います。
217 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
218 ◯建設環境部長(今関正典君) 本来、廃棄物として処分されている枝葉等がチップ化により、堆肥化や土壌改良材へと資源化することは、ごみの減量になり、環境保全対策としては、効果的な取組であると考えております。
現時点では環境保全対策として、チップ化する機材への補助制度はございませんが、農業用廃棄物のみならず、廃棄物全般におけるごみの減量・資源化が今後促進されるような社会の仕組みの中で、この補助制度についても検討する必要があると思いますので、先進事例等を参考に、調査・研究してまいりたいと考えております。
219 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
220 ◯6番(北田 守君) 地球温暖化が災害を大きくしている要因であることは、間違いないと思います。市民が一丸となって取り組んでいけるようなシステムを作成していただきたいと思っております。よろしくお願いします。
次に、広域農道について伺います。
俗に言う農免道路でございますが、大網白里市から東金市、九十九里町を通り、本市草深地先、松尾町広根地先を抜け、横芝光町の旧横芝町地域までの区間を事業区域として、工事が実施され、大半の部分で、工事が完成しております。
また、横芝光町の旧光町地区では、栗山川をまたぐ区間が開通し、山武市から匝瑳市、旭市方面へ行くには、大変便利になり、時間の短縮と経済効果が期待されるところです。
一方、山武市白幡地先から作田川を越えた東金市までの区間が、いまだに開通になっておりません。
今後、作田川へ橋を架ける工事などが予定されていると思いますが、現在の事業の進捗状況と今後の見通しをお聞かせください。
221 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
222 ◯建設環境部長(今関正典君) 御質問の道路は、大網白里市清水地先を起点に、横芝光町北清水地先を終点とする広域農道で、総延長が21.18キロメートルあり、山武市が管理する区間は、約7キロメートルとなっております。
議員の御質問のとおり、山武市本須賀地先から東金市東中地先までの約1.4キロメートルが通行できない状態になっております。
その1.4キロメートルのうち、半分の700メートルが山武市区間で、工事は完了しておりますが、道路開放した場合、大型車両の主要道路への迂回が難しく、また、生活道路への車両進入の抑制など、周辺地域の道路事情を考慮し、供用開始に至っておりません。
残りの700メートルが、東金市区間及び九十九里町区間となりますが、東金市が事業主体となって、道路改良工事が行われております。
一部、用地交渉が難航していると聞いておりますが、継続的に道路改良事業が行われている状況にあります。
今後の予定ですが、令和3年度と令和4年度は道路改良工事を予定し、令和5年度からの4か年で、作田川に架かる橋りょう工事を実施する計画になっており、事業が順調に進んだ場合、令和9年度が全線開通の目標とされております。
223 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
224 ◯6番(北田 守君) ありがとうございます。
工事は、東金市で継続的に行われ、山武市の区間については、完成しているとのことですが、山武市区間、全体的に見ると、雑草が繁茂している区域が確認できる状態でございます。
広域農道の管理は、どこの部署で担当しているのかを伺います。
225 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
226 ◯建設環境部長(今関正典君) 市区域の広域農道の管理については、山武市で管理しており、東金市側から約2.5キロメートルと横芝光町側から約2.5キロメートルを土木課で、それ以外の山武市区間の中央に当たる約2キロメートルを農政課が所管しております。
事務の煩雑化を防ぐため、広域農道に関する案件としては、一旦、土木課でお預かりし、現場対応は、それぞれ所管課が対応することとしております。
227 ◯議長(
能勢秋吉君) 北田議員。
228 ◯6番(北田 守君) ありがとうございます。
広域農道は市で管理していること、また、相談窓口は土木課ということでよろしいんでしょうか。
この広域農道が全線開通すれば、大型車が楽に通ることができる大変利便性の高い、経済効果も期待できる道路になると思っています。令和9年度開通予定だということですが、大分、先の話になっていますが、早期に開通となるよう、努力していただきたいと思います。
以上で、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。
229 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上で新政会、北田守議員の個人質問を終わります。
次に、新政会、櫻田基介議員の個人質問を許します。
櫻田議員、御登壇願います。
櫻田議員。
230 ◯5番(櫻田基介君) こんにちは。議席番号5番、櫻田基介です。議長のお許しを得ましたので、幾つか質問したいと思います。よろしくお願いいたします。
今年は、去年延期された東京オリンピックも、7月に開催予定されています。山武市でもスリランカの事前キャンプが予定されていましたが、先日、残念ながら、中止になりました。
新型コロナウイルス感染症の影響により、様々な予定が変更になり、先の読めない状況ですが、
ワクチンの接種も少しずつ始まり、感染拡大も収束してくれると信じています。時間はかかると思いますが、
新型コロナウイルスの感染の収束を目指して、頑張っていきたいと思います。
それでは、最初の質問に入ります。
学校教育のICT教育についてお聞きします。
山武市の小学校は、他市に先駆けて、平成27年からICT教育に力を入れてきました。当初、2018年から5年間かけて、ICT環境の整備がされる計画であったGIGAスクール構想でしたが、
新型コロナウイルス感染症により、前倒しされ、昨年度末、各学校に1人1台タブレット端末が整備されましたが、これまで市で整備してきたタブレットを活用したICT教育との違いについて伺います。
231 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
232 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
山武市の小中学校では、平成27年度より校務支援システムの導入が図られ、学籍の管理や通知表、指導要録、出席簿作成に活用してまいりました。また、授業支援として、タブレット大型端末も整備されていましたが、児童生徒数に対して、台数が少なく、自由にいつでも使える状況ではありませんでした。
今回、1人1台ずつのタブレット型端末と高速大容量の通信環境が新たに拡張整備されたことにより、端末を教材・教具や学習ツールの一つとして、常時、手元に置き、必要に応じて、積極的に活用しながら、学習を進めていくことが可能になりました。
児童生徒一人一人の学習状況に応じた個別学習での活用や、グループ学習での一人一人の考えをお互いにリアルタイムで共有する共同作業での活用により、学習活動の一層の充実が図られることになります。
233 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
234 ◯5番(櫻田基介君) 当然ですが、今までみんなで共有してきた端末が、1人1台になり、通信環境も新たに整備され、今回整備されたタブレット端末で、ICTを活用した授業で、先ほどお話があったリアルタイムで共有する作業など、学習活動が充実したということですが、授業において、タブレット型端末がどのように活用されているのか、授業での具体的な活用方法について伺います。
235 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
236 ◯教育部長(小川宏治君) 授業での活用方法についてお答えいたします。
整備されたタブレット型端末には、ワードやエクセル、パワーポイントなどの標準ソフトのほかに、プログラミング学習用のソフト、プリント学習などの学習支援ソフト、グループウエアソフトなど、様々な学習支援ソフトが導入されております。
共同学習支援ソフトであるSKYMENUでは、児童生徒用の端末に、教師用端末の画面を表示させたり、特定の生徒の画面を表示させたりするなど、教師用端末でコントロールすることができます。
また、カメラを活用した写真や動画の撮影や、教科書にあるQRコードの読み込み、発表ノートを活用して共同の発表資料を作成するグループワークを簡単な操作で行うことができます。
タブレットを手元に置き、課題や目的に応じて、インターネット等を用いて、調べ学習をしたり、カメラ機能を用いて、写真や動画を撮影し、記録ノートを作ったり、学習支援ソフトで自身の学習状況に応じたドリル学習を進めるなど、様々な活用が考えられます。
また、休校などの措置が取られた場合には、児童生徒の学びの保障のため、タブレット型端末を持ち帰り、家庭学習やオンライン学習等での活用を想定しております。
237 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
238 ◯5番(櫻田基介君) 多種多様なソフトが使用できて、最近の現状に合った学習方法で、子どもたちが興味を持って勉強できる環境になっているんだと思います。
さらには、先生が共有したい情報を、生徒の画面に映し出すことができたり、特定の生徒の画面を表示できるなど、私が知っている以前の授業とは、大分違うと感じています。
小学校や中学校、年齢や発達段階に応じて、タブレットの活用方法も異なると思いますが、今回整備された端末を活用する際に、どのような教科で活用されるのかを伺います。
239 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
240 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
令和2年度から、小学校で実施される学習指導要領には、情報活用能力の育成、ICTを活用した学習活動の充実が明記されております。
算数では、タブレット型端末で、図形の作図を行ったり、理科の観察、実験では、動画等で記録し、より深く分析したり、考えを深めたりします。
音楽では、ソフトウエアを活用して、リズムづくりを行ったり、体育では、運動の記録をデータ管理して、記録の伸びを実感したり、ゲームの様子を撮影した動画を見返し、次のゲームの作戦を考えたりもします。
中学校においても、各教科で積極的なICTの活用が図られますが、特に技術・家庭の技術分野では、小学校で必修化されたプログラミング教育を発展させ、より高度なプログラミングを学ぶこととなります。
このように、タブレット型端末は、教材・教具や学習ツールの一つとして、様々な活用ができることから、全ての教科・領域での活用を想定しております。
241 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
242 ◯5番(櫻田基介君) 技術や家庭科の技術分野では、プログラムを学ぶということですね。時代は変わってきていますね。
その中で、全ての教科での活用ということですが、昨年度末より、端末が1人1台となり、高速通信の環境が新たに整備され、端末を活用した授業も始まっていると思いますが、小中学校での活用状況は、どのようになっていますか。また、児童生徒や先生方の反応はどうでしょうか。
243 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
244 ◯教育部長(小川宏治君) 児童生徒の反応についてへの御質問でございます。
市内の小中学校では、5月下旬頃から、授業等での活用が始まっております。デジタル教科書での活用をはじめ、インターネットにつなぎ、調べ学習やeライブラリを活用し、習熟度に応じた個別のドリル学習に活用されております。
先生方の反応でございますけれども、学習資料の提示やデジタルコンテンツの利用など、ICTの特性を生かした授業展開がしやすくなり、児童生徒の興味・関心を高めやすく、主体的な学びにつながっている等の意見やICTを活用した授業の経験が少ないため、ICTの操作に不慣れで、不安があるとの意見もございます。
児童生徒の反応でございますが、個々にタブレット型端末があるということで、手元で、映像や資料を見たり、個々のペースで学習を進めたりするなど、学習意欲の高まりや主体的な学習の充実につながっている等の意見がございます。
以上です。
245 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
246 ◯5番(櫻田基介君) 先生方では、不慣れで、不安もあるということですが、児童生徒の関心や主体的な学習の充実につながっているとのことなので、これからに期待したいと思います。
GIGAスクール構想の前倒しにより、現場で教える先生方の負担も大きくなっていると思います。先ほどの答弁からも、様々な反応があることが分かりました。
そこで、先生方に対しての市のサポート体制は、どのようになっているか伺います。
247 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
248 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
1人1台端末には、児童生徒が簡単に操作できる共同学習支援ソフト、いわゆるSKYMENUを導入しており、その教員向けに、共同学習支援ソフトの操作研修を実施しております。
また、学校現場での負担を軽減しながら、有効にICTを活用するため、現在、導入しているICT支援員を活用していきます。
このICT支援員は、専門的な知識・技能を持ったシステムエンジニアで、校務支援システムの操作対応などのサポートだけでなく、ICTを用いた授業でのサポートとしても、活用をしてまいります。
また、外部機関にヘルプデスクを委託運用しており、校内で対応できないICTの操作方法への質問や不具合への対応について、ヘルプデスクに連絡を取り、サポートが受けられる体制を整えております。
平成27年度より、教員が自宅のパソコンから、リモートで作業できる環境を整えておりますことから、昨年度の
新型コロナウイルス感染症の影響による臨時休校中の際には、在宅ワークに活用することもできました。
このような様々な取組により、先生方の不安や負担の軽減に努め、ICT教育の充実を図っているところでございます。
249 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
250 ◯5番(櫻田基介君) ICT支援員もいて、もしものときには、外部機関へのヘルプデスクで、電話でも問合せが可能となっていることで、トラブルの状況により、専門のサポートがあるということで、安心いたしました。
今回のGIGAスクール構想により、全ての市町村でICT教育の環境が整備されました。市には、これまで、近隣市町村に先駆けて運用してきた実績があります。その経験を生かして、1人1台となったこれからも、山武市のICT教育はすごいと言われるぐらい、積極的に取り組んでもらいたいと思います。
また、山武市は全国学習状況調査の結果があまり高くないと聞いていますが、これらのICTの活用により、学力向上につながるか、また、これからの市のICT教育の展望について伺います。
251 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育長、御登壇願います。
252 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 全国学力・学習状況調査におきましては、御指摘のとおり、全国平均点に達していないところもございますが、今、教育に求められている、主体的・対話的で深い学びによって生きる力を育むということにおきましては、全国学力・学習状況調査の結果のみで、その評価ができるものではないと考えているところでございます。
今後ですが、今回整備された端末については、教材・教具、そして学習ツールの一つとして、子どもたちの手元に置くことで、興味を持ったことには、すぐ調べることができたり、自身の学習状況に応じて、ドリル学習を行ったり、ICTの特性を生かし、積極的に活用していくことで、主体的に学習に向かうようにし、個に応じた学習活動の充実を図り、加えて、電子黒板の活用など、基礎学力の向上につなげられるよう、指導してまいりたいと思っているところでございます。
253 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
254 ◯5番(櫻田基介君) 新たな取組で、1人1台のICT機器を使う教育は、今までの私たちの時代では、想像もつかない取組だと思います。これからの子どもたちには、もう必須になりました。勉強の点数も大事ですが、先ほど教育長からもありました、生きる力を育むことも、大切だと考えます。未来の子どもたちのために、市では、ICT教育に積極的に取り組んでいただきたいと思います。
これで、ICT教育の質問を終了いたします。
次は、防災について伺います。
火災は、いつ、どこで発生するか分かりません。一度発生してしまえば、市民の生命や財産を、瞬時に奪ってしまう可能性があります。消防装備や施設を整備し、消防体制を充実させる火災予防に努めることが重要であると考えています。
そこで、市長に伺います。消防に関するお考えや、現在、力を入れて取り組んでいる内容についてお聞かせください。
255 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
256 ◯市長(松下浩明君) 櫻田議員から、防災についての中で、消防に関するお考えや取組についてお伺いしますということで、お答えさせていただきます。
市民の生命、財産、地域社会の安全を守るため、消防の重要性は深く認識をしており、関係機関の協力を得ながら、消防体制の充実に努めてまいりたいと考えております。
消防団に関しましても、直近では、6月6日の土砂災害避難訓練に、情報伝達や、地元地域での警戒、巡回活動や広報活動などに参加するなど、常に災害への備えを行ってもらっております。
消防施設の拡充は、計画的に実施をしており、今年度は、防火水槽2基や消火栓1基の設置を予定をしております。
消防団車両につきましては、円滑な消防団活動を推進するため、更新計画に基づき、今年度もポンプ自動車1台の更新を行います。
ほかにも、災害時の救援能力向上を図るための取組といたしまして、6月末には、消防団各部に、チェーンソーを配備しまして、使用方法の研修などをすることとしております。
また、消防団員の確保対策のための事業といたしましては、山武消防団応援の店制度を、年内にスタートできるように、消防審議会にお諮りをすべく、ただいま準備を進めているところでございます。
今後も様々な事業におきまして、消防力強化に取り組んでまいりたいと考えております。
257 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
258 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。災害訓練や研修の実施、設備導入と災害への備えの状況が分かりました。そして、新たな団員確保は、大切な課題だと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。
続きまして、市内の消防水利の状況について伺います。
先ほど、今年度は、防火水槽2基、消火栓1基の設置があるとお聞きしましたが、現在、市内に消火栓、防火水槽、その他の水利は何か所ありますでしょうか。
259 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
260
◯総務部長(
石橋和記君) 本年4月1日現在の状況でございますが、消火栓が924か所、防火水槽は846か所、プールなど、その他の水利につきましては50か所、合計で1,820か所でございます。
261 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
262 ◯5番(櫻田基介君) これだけ多く設置されていると、維持管理や修繕にも多くの費用がかかると思いますが、昨年度の修繕内容、費用を教えてください。
263 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
264
◯総務部長(
石橋和記君) 地下式消火栓の上を車両が通行することによりまして、蓋が開かなくなる、また、異音の発生を解消するための修繕が2か所で、168万8,000円、また、本体の老朽化や回線バルブの不都合による修繕が5か所で、277万440円、消火井戸の金具の修繕が3か所で、29万3,260円、消火井戸の移設・設置が2か所で、88万4,888円、防火水槽の外部補給口の修繕が2か所で、51万9,750円、合わせまして、14か所で、615万6,338円となります。
265 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
266 ◯5番(櫻田基介君) 昨年、私の所属している消防団の地区でも、地下式の消火栓の蓋が開かなくなる事例があり、先ほどお話しいただいた内容の一つだと思います。修繕、ありがとうございました。
そのような修繕箇所の把握は、どのようにされていますでしょうか。教えてください。
267 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
268
◯総務部長(
石橋和記君) 消防団からの連絡によるものがほとんどでございますが、一部、区や住民からの連絡もいただいております。
269 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
270 ◯5番(櫻田基介君) 当然、ふだんの管理をしている消防団からの連絡が多いということですね。一部市民からということで、消火栓は火災発生時、すぐに使用できる状況にしておかないといけないわけですが、ふだん、どのように点検を実施していますか。
271 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
272
◯総務部長(
石橋和記君) 地元地区の消防団員が、水利点検の一環といたしまして、地下式消火栓の蓋の開閉、清掃、バルブの開閉の確認などを実施していただいております。
273 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
274 ◯5番(櫻田基介君) 先ほどお話ししましたが、地下式消火栓の蓋が開かなかったことが、同じところで、私の地元で、2度ありました。今回の修繕は、蓋を四角から丸型の蓋に交換していただき、対策をしていただきました。ありがとうございました。
その場所に関しては、県道ということで、大きな車が多く通るため、消火栓の蓋に負担がかかると予想されます。このようなことから、消防水利は、設置も多く、点検も大変だと思いますが、消防水利の現状の把握について、どのような対策をお考えですか。
275 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
276
◯総務部長(
石橋和記君) 現在、消火栓、防火水槽、その他の水利の位置情報を管理するために、消防水利システムを運用してございますが、このシステムの更新作業の一環といたしまして、水利施設一覧を示した地図を作成すべく、現在、業務を進めているところでございます。
消防団員の方々には、日頃から水利点検を行っていただいておりますが、7月の中旬には、この消防水利システムの台帳の写しを、消防団に配布をいたしまして、施設の位置情報の再確認をお願いする予定でございます。
水利の確認・点検作業を進めていく中で、判明をいたしました不具合につきましては、御報告をいただきまして、水利の情報整理ですとか、修繕の対応を行ってまいります。
277 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
278 ◯5番(櫻田基介君) まずは、もう一度、水利の位置の確認ということで、よろしくお願いいたします。実際の火事では、水利の確保が大切だと感じています。
防災の質問の最後に、消防団への火災指令メールについて要望があります。火災指令メールには、現在、火災発生を記した地図が添付されていますが、その中に水利の位置情報を掲載することはできないでしょうか。水利の確保が、火災時には大切だと思います。消防団が、水利の場所の情報を共有することで、迅速な消火活動に役立つと考えます。
こちらは共同指令センターでの運用と聞いていますので、要望ということでよろしくお願いいたします。
これで、防災関連の質問は終了いたします。
次に、道路整備についての質問に入ります。
市では、県道飯岡一宮線と並行に走る成東地区の(通称)産業道路と蓮沼海浜公園に沿って走る道路を、今後の飯岡一宮線のバイパスとして位置づけ、隣接する九十九里町と横芝光町と、主要地方道路飯岡一宮バイパス建設達成同盟会を立ち上げ、整備要望などを行っているとお聞きしていますが、作田川や木戸川に架かる橋の新設工事など、規模の大きな建設事業が残されている状況です。
山武市の区域では、小松地先から蓮沼平地先までの区間が未整備となっていましたが、木戸川に架かる新設の橋りょう事業も含めて、現在の状況を伺います。
279 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
280 ◯建設環境部長(今関正典君) 山武市内における主要地方道飯岡一宮線のバイパス整備につきましては、県事業により、小松地先から蓮沼平地先までの延長約1キロメートルの区間内で事業が進められています。
現在の状況ですが、事業主体である千葉県山武土木事務所へ確認したところ、木戸川をまたぐ橋りょうを含む道路整備に必要となる用地の取得を進めていると聞いております。
281 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
282 ◯5番(櫻田基介君) 県の事業ということで、あまり進んでいないと感じています。
今後の事業の取り組み方や、事業スケジュールのようなものが示されているかを伺います。
283 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
284 ◯建設環境部長(今関正典君) 県からは、事業スケジュールなどの事業工程の類いは示されておりませんが、引き続き、事業用地の取得等を進め、事業の推進に努めていくと聞いております。
285 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
286 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。事業スケジュールも示されていないということで、地元としては、開通に期待をしています。早急な対応を要望いたします。
それでは、県道一宮線の件で、もう一つお聞きします。
県道一宮線の松ヶ谷ロ地先、中谷之下地区において、拡幅工事が止まっている箇所があります。継続的に用地交渉を行っているとお聞きしましたが、その後の状況について伺います。
287 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
288 ◯建設環境部長(今関正典君) 主要地方道飯岡一宮線、松ヶ谷ロ地先の一部、道路の拡幅事業が止まっている箇所の用地交渉について、千葉県山武土木事務所に確認したところ、昨年度、用地契約の締結に至り、土地分筆と所有権移転登記の作業が完了したと聞いております。
289 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
290 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。用地確保ができたということなので、工事に取りかかれる状態になったと思いますが、今後の予定について、分かっている範囲でお聞かせください。
291 ◯議長(
能勢秋吉君) 建設環境部長。
292 ◯建設環境部長(今関正典君) 工事のスケジュールにつきましては、県からは明確に示されておりませんが、今後の工事の実施に向けて、予算の確保に努めるというように、県より聞いております。
293 ◯議長(
能勢秋吉君) 櫻田議員。
294 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。少しでも早く道路の改善が終わりますよう、要望いたします。
これで、質問を終了いたします。ありがとうございました。
295 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上で新政会、櫻田基介議員の個人質問を終わります。
次に、新政会、戸村勝敏議員の個人質問を許します。
戸村議員、御登壇願います。
戸村議員。
296 ◯2番(戸村勝敏君) 議席番号2番、新政会、戸村勝敏でございます。議長のお許しをいただきまして、質問をさせていただきます。
はじめに、コロナウイルス防疫のために御尽力いただいております皆様に、御礼申し上げます。
それでは、質問に入らせていただきます。
前議会におきまして、能勢議員、萩原議員より、市有地に関する質問がございました。本日、私は、山武市が所有する体育館やグラウンドなど、体育施設についてお聞きしたいと思います。
まず、地区ごとの設置状況をお伺いいたします。
297 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
298 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
それでは、地区ごとの主な施設でございます。
まず、成東地区ですけれども、成東総合運動公園と白幡体育館、白幡スポーツ広場の3施設がございます。
山武地区では、さんぶの森中央体育館、さんぶの森武道館、さんぶの森弓道場、さんぶの森野球場、さんぶの森ふれあい公園などの8施設。
蓮沼地区では、蓮沼スポーツプラザと蓮沼野球場の2施設。
松尾地区では、松尾運動公園と豊岡体育館の2施設となりまして、市内合計で、15か所の施設を設置してございます。
299 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
300 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。
社会体育施設の使用状況について、使用頻度の高い代表的なものについて伺います。
また、社会体育施設のほか、松尾公民館のダンスホールなどの使用状況についても教えてください。
301 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
302 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
主な施設の使用状況についてお答えいたします。
なお、令和2年度は、
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、施設の使用制限を行っておりましたので、令和元年度の実績をもって回答させていただきます。
成東総合運動公園の使用許可件数は1,708件で、利用者数は3万8,811人、さんぶの森中央体育館は782件で、2万2,494人、さんぶの森ふれあい公園は、1,140件で、1万8,093人、蓮沼スポーツプラザは538件で、1万6,602人、松尾運動公園は602件で、1万6,139人でございます。
また、松尾公民館のダンスですけれども、1,710件で、2万1,080人の利用がございました。
以上です。
303 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
304 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。
社会体育施設の使用料による市の収入額は、年間で、どのくらいになるか、お伺いいたします。
305 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
306 ◯教育部長(小川宏治君) 使用料の質問でございます。
教育委員会が管理する社会体育施設全体では、令和元年度が1,037万6,805円、令和2年度は386万5,200円でございました。
使用料の収入額が多い施設といたしましては、成東総合運動公園のテニスコートと野球場、さんぶの森中央体育館、さんぶの森ふれあい公園テニスコートなどが挙げられます。
以上です。
307 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
308 ◯2番(戸村勝敏君) 細かいところをどうもありがとうございます。
市所有の社会体育施設を利用して、有料のイベントなどを開催して、集客を図るような計画などはありますでしょうか、お伺いいたします。
309 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
310 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。
市では、有料のイベントについて、開催の計画はございません。
現在は、
新型コロナウイルスの影響により、各種事業の実施が困難な状況にありますが、通常の年では、市民体育祭や市内の小学生などを参加対象としたボールゲームフェスタなど、無料で参加できる事業を実施しております。
なお、民間事業者などによる市の体育施設を活用した事業については、多くの市民が参加できる事業や市の活性化につながるようなものでございましたら、積極的に使用を認めていきたいと考えております。
311 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
312 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。
山武市は、市の規模に対しまして、社会施設が多いと思いますが、今後の施設の在り方や削減について、どのように考えておられるか、お伺いいたします。
313 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
314 ◯教育部長(小川宏治君) 教育委員会では、施設の老朽化や少子化による人口減少、高齢化の進展に伴う利用者の減少などにより、施設を現状のまま維持していくことは困難と考え、山武市教育委員会が所管する社会教育施設等の今後の在り方を、昨年11月に策定してまいりました。
これは山武市公共施設個別施設計画に反映させることを目的に策定したものであり、教育委員会では、本計画に基づき、施設の再配置等を進めてまいりたいと考えております。
以上です。
315 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
316 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。
現在、体育施設をはじめ、同じ機能を有する市所有の施設は数多く存在し、施設の維持管理や改修経費など、今後、市財政に影響を及ぼし、次世代の負担となることを懸念しております。
そこで、地域の実情もあると思いますが、市が所有する施設の貸与、売却など、現在の山武市に合った適正な規模にしていく考えがあるのか、市長にお伺いいたします。
317 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
318 ◯市長(松下浩明君) 戸村議員からの御質問にお答えをさせていただきます。
町村合併により、継承した施設も老朽化が進み、毎年、改修経費が発生するなど、経常的な維持管理費も含め、予算編成に影響が出てきております。
このような状況を踏まえまして、施設の再配置や廃止などの方向性を具体的に定めた公共施設マネジメント基本方針、施設の劣化状況も踏まえ、保全方針などを示した公共施設個別施設計画を、令和2年度末に制定したところでございます。
今後は、本方針、本計画を連動させ、実行していくため、庁内のファシリティ・マネジメントを推進する横断組織であります、山武市FM戦略会議、FM検討委員会において、進捗管理を行い、市公共施設の効果的また有効的な活用を図りまして、市公共施設の適正配置・適正規模に努めてまいります。
また、今後、活用見込みがないと判断されました市保有の施設につきましては、用途廃止等、財務規則に基づく手続を経て、普通財産として貸付けや売却についても進めていきたいと考えております。
319 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
320 ◯2番(戸村勝敏君) 御返答ありがとうございました。難しい案件とは存じますが、市の将来のために、よろしくお願いしたいと思います。
続きまして、社会体育、スポーツ少年団の活動についてお聞きいたします。
山武市では、社会体育施設やスポーツ少年団の活動について、
新型コロナウイルス感染症対策として、近隣市町と比較して、厳しい使用条件を設定していますが、今後の使用制限の見直しについてお伺いいたします。
321 ◯議長(
能勢秋吉君) 教育部長。
322 ◯教育部長(小川宏治君) 使用制限の見直しについての御質問でございます。
市では、市民の安心安全を守ることを主目的に、社会体育施設において、他市よりも徹底した
新型コロナウイルス感染防止対策を取っておりますが、市内や近隣市町において、感染状況が増加傾向ではない状況であること、他市町の社会体育施設においても、クラスターが発生していない状況などから、国県のガイドラインを踏まえ、作成した市のガイドラインを遵守して、施設を使用していただくことを条件に、5月22日以降、大会等、多くの団体が集まる行事についても、使用可能な見直しを行ったところでございます。
現在は、東京都に
緊急事態宣言が発出され、また、それが延長されているという状況など、近隣都県の感染者数が多いため、施設の使用を千葉県内に在住する方のみとしております。
今後の使用条件の見直しにつきましては、国県の動向、市内や近隣市町の感染状況等を踏まえ、随時実施してまいりたいと考えております。
以上です。
323 ◯議長(
能勢秋吉君) 戸村議員。
324 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。スポーツを愛する市民の皆様や子どもたちのために、よろしくお願いしたいと思います。
まずは、市民の皆様が感染の心配なく、施設を利用できる日が早く訪れるよう祈念いたしまして、質問を終わりにいたします。どうもありがとうございました。
325 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上で新政会、戸村勝敏議員の個人質問を終わります。
ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時15分といたします。
(休憩 午後 0時01分)
(再開 午後 1時14分)
326 ◯議長(
能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、さんむ21、石川和久議員の個人質問を許します。
石川議員、御登壇願います。
石川議員。
327 ◯7番(石川和久君) 議席番号7番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。
新型コロナウイルスが日本で確認されてから、1年以上が経過しますが、変異株の出現などにより、今なお感染拡大は続いております。
本市でも、
新型コロナウイルスワクチンの接種が進められていますが、事態が収束するまでの間、一人一人が気を緩めることなく、引き続き感染予防に努めていかなければならない状況にあります。
飲食店の時短営業等の延長要請など、市内においても、コロナウイルスの影響を受け、苦しんでいる方がいまだ大勢いることも確かでございます。
その中で、特に影響を受けているのは、子どもたちではないでしょうか。園や学校などでは、様々な行事が中止や縮小、お父さん、お母さんと外出する機会も減り、家で遊ぶことが増えました。外でいろいろなものを見たり、触ったりする場も減りました。子どもたちは、外で遊んだり、友達と関わる中で、成長、発達しています。
コロナウイルスは、子どもたちにとって、当たり前だった生活を大きく変え、大人の私たちの1年、2年と、貴重な子どもたちの1年、2年では、訳が違うことは、皆さんも御承知だと思います。この一、二年が、この先、成長する子どもたちにどれだけの影響があるか、心配になるばかりでございます。マスクなしで、笑い、触れ合う元の生活に、一日でも早く戻れるよう、私たち大人が、改めてしっかりと感染対策を講じてまいりましょう。
一日も早いコロナウイルスの収束を願いまして、質問に入ります。
市長の政治姿勢についてお伺いします。
市長、就任されて、3年が経過しましたね。第2次山武市総合計画も市長任期と連動され、4年間の計画期間とされています。計画は3年が経過し、また、実施計画においては、第1期が終了し、様々な課題も浮き彫りになったのではないでしょうか。この3年間、市長として、かじ取りをされてこられて、まずは率直な感想を伺います。
328 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
329 ◯市長(松下浩明君) 石川議員から、市長の政治姿勢について、この3年間、市長としての活動をされてこられたということで、率直な感想をということでございます。
市長に就任して、3年余りが経過をいたしました。今現在、コロナウイルス
ワクチン接種対応を、しっかりと進めているところでございます。
振り返りますと、3年前、多くの市民の皆様から御期待をいただき、市政を担わせていただきました。そして、この3年間に、市長として、様々な経験もさせていただきました。
まず、行政運営の指針となります第2次総合計画を作成をいたしました。私が目指そうとする施策を盛り込み、重点的に取り組む分野を示した計画として、これを基に、様々な政策に取り組んでいるところでございます。順調に進捗しているものもありますが、過渡期にあるものもあると感じております。引き続き、これらの政策について推進してまいりたいと思います。
市民の生命と財産を守ることが重要であり、東日本大震災の教訓を踏まえて、災害対策として、津波避難施設、いわゆる築山の建設にも取りかかり、本年3月に完成したところでございます。
また、避難道路に関しましても、整備を進めてまいりました。
さらに、私のライフワークであります環境問題についても、職員と一体となって、取り組んでまいりました。ブルーフラッグやゼロカーボンシティ宣言などの取組に関しましても、今後、この環境を維持していくことが重要であると考えております。
令和元年の台風15号、19号、10月25日の大雨では、今までに類を見ない暴風雨によりまして、本市も甚大な被害を受けたことを踏まえて、他の自治体に先駆けて、東京電力や関係機関と協定を結び、災害時の応援体制の構築をいたしました。
いずれにしましても、市民の生命、財産を守ることが、基礎自治体の長としての最大の責務であると考えておりますので、引き続き、全力を尽くしてまいりたいと考えております。ありがとうございます。
330 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
331 ◯7番(石川和久君) 市長、ありがとうございました。
次の質問に入ります。
平成30年度の市長就任挨拶では、「本市が抱えている最大の問題は、人口減少対策です。全ての取組が、人口減少対策、少子化対策につなぐものとして展開する」とおっしゃいました。
そこで、担当部に伺います。令和3年4月1日の市の人口についてお伺いします。
332 ◯議長(
能勢秋吉君) 市民部長。
333 ◯市民部長(藤田泰央君) 山武市の令和3年4月1日現在の人口は、5万52人です。
そのうち、14歳以下の年少人口が4,379人、15歳から64歳以下の生産年齢人口が2万7,819人、65歳以上の高齢人口が1万7,854人で、高齢化率は35.67%です。外国人人口は1,293人となっております。
地区別で申し上げさせていただきます。
成東地区の人口は2万1,215人で、年少人口は1,981人、生産年齢人口は1万1,839人、高齢人口は7,395人で、高齢化率は34.86%です。外国人人口は308人です。
山武地区の人口は1万6,086人で、年少人口は1,264人、生産年齢人口は9,032人、高齢人口は5,790人で、高齢化率は35.99%です。外国人人口は679人です。
蓮沼地区の人口は3,715人で、年少人口は324人、生産年齢人口は2,023人、高齢人口は1,368人で、高齢化率は36.82%です。外国人人口は43人です。
松尾地区の人口は9,036人で、年少人口は810人、生産年齢人口は4,925人、高齢人口は3,301人で、高齢化率は36.53%です。外国人人口は263人です。
以上でございます。
334 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
335 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。
次に、また、数字が多くなってしまいまして、大変申し訳ございませんが、過去5年間の人口推移についてお伺いします。
336 ◯議長(
能勢秋吉君) 市民部長。
337 ◯市民部長(藤田泰央君) 過去5年間の人口の推移は、平成29年4月1日の人口が5万3,176人で、令和3年4月1日の人口と比較しますと、3,124人減少となっております。
内訳は、14歳以下の年少人口が738人減少し、15歳から64歳以下の生産年齢人口が3,321人の減少、65歳以上の高齢人口が935人増加し、高齢化率が3.85%増加しております。外国人人口は412人の増加となっております。
こちらも地区別に申し上げますと、成東地区の年少人口は303人減少し、生産年齢人口は1,167人の減少、高齢人口は308人増加し、高齢化率は3.19%増加しております。外国人人口は58人の増加となっております。
山武地区は、年少人口は216人減少し、生産年齢人口は1,240人の減少、高齢人口は437人増加し、高齢化率は4.70%増加しております。外国人人口は280人の増加となっております。
蓮沼地区の年少人口は78人減少し、生産年齢人口は286人の減少、高齢人口は47人増加し、高齢化率は4.06%増加しております。外国人人口は14人の増加となっております。
松尾地区の年少人口は141人減少し、生産年齢人口は628人の減少、高齢人口は143人増加し、高齢化率は3.85%増加しております。外国人人口は60人の増加となっております。
以上でございます。
338 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
339 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。たくさん数字をいただきましたので、整理することは、なかなかあれですけれども、過去5年間、市長就任の平成30年から3年間では、2,448人でしょうか、減少をしております。そして、この5月では、5万人を下回り、4万9,938人となっております。これは、住民基本台帳人口だと思います。
これだけ減少していることは、今の数字で分かっていただいたと、もちろん、市長はじめ職員の皆様は、理解されていることと思います。
今日の千葉日報のほうで、住民基本台帳人口ではなく、国勢調査のほうで出ております。前回の2015年の調査から、山武市においては、3,760人が減少しているというような数字も出ております。
この人口減少・少子高齢化問題は、山武市だけの問題ではなく、全国的な問題であることは、もちろん、市長は理解されていますし、それを理解した上で、市長就任前に、この問題には取り組むと、お約束をされ、公約を掲げてきたと、選挙を戦ったということに、私は思っております。
全国的な問題であるといった考えは持ち出さず、この場では話を進めていきたいと思います。
まず、近隣の市と比較しても、人口減少は、山武市だけが突出していることは、市長も存じ上げていると思います。このように人口の増減で見ると、増えるどころか、さらに減少傾向にあるんではないでしょうか。
政策については、数字だけでは、計り知れませんけれども、市長、もし市長が本気で人口減少を克服するつもりだったのならば、市長のかじ取りに問題があったと言わざるを得ない状況だと思います。
市長、今日は、はっきりとお話をさせていただきたいと思うんですけれども、私はこの3年間、議会で
一般質問などをさせていただきながら、市長と対面をしてきました。市長の政治家としての姿勢やお考えについては、大変申し訳ございませんけれども、いまだ分からないところが多い。分からない状態です。もちろん、市長の描いている山武市の具体的なビジョンについても見えてきていません。そういった中では、私は当然の結果に思えてきます。
そこで、続いて質問していきますが、市の総合計画や地方創生総合戦略などの計画からの視点ではなく、市長の政治家の視点として、気持ちとして、お答えしていただければと思っております。
まず、1点目、現在まで、何を人口減少対策として講じてきたのか、伺います。
340 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
341 ◯市長(松下浩明君) 人口減少によりまして、地域の自治体の力が低下してしまうなど、様々な問題を懸念しております。施策の全てを、人口減少対策につなげるということを、就任当時、職員の前で、お話をさせていただきました。
それは、山武市にとって、やはり人口減少は非常に大きなことだということで、職員皆様に、そういうことを自覚して、仕事に当たってもらいたいというところから、発言をさせていただきました。そういうこともあり、職員は常にそれを念頭に、今、業務に当たっていると、私はそのように感じております。
そして、今まで、これまでですが、移住定住ポータルサイトの開設、また、新規就農の促進のために、農地取得の下限面積についても、5,000平米から500平米に引き下げた。
また、高校生まで、医療費個人負担分を無償化にする高校生等医療費の助成、そして、企業誘致の条例もなかったわけでございましたので、雇用の場の創出を目指しました、企業誘致を進めるための企業立地促進条例の制定ということもさせていただいた。
そして、3世代家族の形成や、本市への定住促進を図るため、3世代同居等支援事業、結婚に伴う経済的負担の軽減を図る結婚新生活支援など、本当に皆様に御理解いただいて、数々の取組を行ってきたと考えております。
342 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
343 ◯7番(石川和久君) 2点目、市長公約を見ると、バランスよく、8つの宣言がありますけれども、市長の政策の重点分野は何でしょうか。先ほど、ライフワーク的なお話をされました。それも踏まえて、ライフワーク的なことでも構いません。市長は、ここが得意分野なんだと、こういうところをやっていくんだ、私は、政治家としては、こういう気持ちなんだというところを教えていただければと思います。
344 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
345 ◯市長(松下浩明君) 議員の御質問のとおり、まちづくりに関しまして、大きく8つの項目を示し、展望をお示しをさせていただきました。様々な課題があり、そのどれもが、重要な施策であると思っております。そして、これらの重要施策を、本当に人口減対策につなげたいという思いで、取り組んできたつもりでございます。
近年におきましては、大規模災害が頻発しており、災害への対応が極めて重要でありますので、就任時から、東日本大震災で教訓を得ました災害に強いまちづくりに努めてまいりました。引き続き、安全で安心して暮らせる生活基盤の整備に努めてまいりたいと思います。
また、就任前から、豊かな自然環境を次世代に継承するということを意識いたしまして、先ほど申し上げましたけど、ライフワークといたしまして、環境問題に関しても、地域の魅力である豊かな自然という財産を守ることがつながって、ひいては、観光の振興につながっていく、多くの人を招くという結果につながるというところの思いから、就任後、真っ先に取りかかったことが、ブルーフラッグの認証取得でありました。
これは、幸いにも、千葉県で初めて認証取得がかなったわけでありまして、今年も、認証を継続しております。ブルーフラッグは、まだ数件しかありませんが、実は期間がかかるわけなんですが、このときに職員が本当によく頑張ってくれて、短い中で、これを、2019年に取ったということです。これは、非常に大きなことでありまして、いただいた時には、それに取りかかってくれた職員とともに、本当に何か一体となって喜んだということが思い浮かぶわけでございます。
さらに、その後の台風、大きな災害を受けて、そういったことも、二酸化炭素が原因であるということが、近年言われておりますので、二酸化炭素の吸収源である森林の整備などを行いまして、2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指すということで、県内初の取組といたしまして、ゼロカーボンシティ宣言を昨年の6月2日に、皆様に御理解いただいて、進めることができました。
これらの施策について、継続して取り組んでいかなければならないと思っております。
以上でございます。
346 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
347 ◯7番(石川和久君) 重点分野というところで、私のほうで、少しずれはあるかもしれませんけれども、市長が行ってきた中では、先ほど言った環境問題、防災対策、商工観光業政策といったらいいんですか、その辺が市長のお得意分野なのかなと思うんです。そういったところで、間違いないということでよろしいでしょうか。
今の話の中では、子育て支援については、人口減少対策につながるということで、どうしても切って離せないものが、子育て支援策というところだと思います。
私は、この人口減少対策では、各自治体が社会増減を目的とした政策を展開していくよりは、対策の基本である自然増減に、広くアプローチするべきだと考えております。自然増減に影響を与える出生率を上げることが、この山武市、特に全国的な平均を大きく下回っている状況といったものを上げていくことが、もちろん人口減少に大きく影響してくるんだろうなと思っております。
そのためには、出産から育児、子育てを応援する政策、私は、特にその姿勢ですよ、姿勢が大事だと考えております。市長の政策にも、子育て支援もあると思いますけれども、今のお話の中でも、それほどの熱意が、私は感じられておりません。
子育て支援について、どのような見解をお持ちか、また、具体的な市長の政策など、これから取りかかりたい政策などがあれば、お伺いしたいと思います。
348 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
349 ◯市長(松下浩明君) ありがとうございます。
議員おっしゃるとおり、自然増減に広くアプローチすべきだということは、そのようにも感じます。
やはり人口を増やしていくということは、私は3年経ちましたが、常にそのことを思いながら、市政運営を行っていたわけでございます。昨日、発表になった、今回のものを見まして、あまりよそのことは言ってはいけないかもしれませんが、山武市と同じようなところがあると思いました。
都市部は別として、政策は非常にしっかりやっていて、日々、新聞に載るような政策をやっている自治体が多くあるんですが、やはり、そこも、私どもと同じように、人口が増えていない、減っているほうになっています。ですので、それが果たして、どうしてかなと。
議員の皆様も、こうやって、議会で判断していただいて、我々が取り組んでいくものを御承認いただいて、やらせていただいておりますけれども、決して、政策的にも、他の自治体に劣るとは、全然思っていません。だけど、人口が増えていかない。そこが、私どもの非常にかゆいところであります。ぜひ、その辺は、また後々、お知恵をいただきたいと思っております。
私どもも、議員がおっしゃったとおり、結婚や妊娠、出産、育児、子育ての各段階において、切れ目のない支援が必要であると考えております。特に山武市はPRすべきものは、教育委員会が行って、教育に対しては非常に熱くやっております。これは、市が、本当に発信すべきものだなと、PRで発信すべきものだなと思っておりますので、また、教育長には、頑張っていただきたいと思っております。
ほかの自治体に先駆けてと申しますか、整備をしたこども園に関しましても、現在、待機児童はゼロを維持しております。今年度、5つのこども園全てにおいて、受入れ月齢を満10か月から満6か月に引き下げさせていただきました。保育ニーズの期待に応えるべく、さらなる充実を進めているところでございます。
市も、私の掲げる政策において、子育て支援についても、常に情熱を持って取り組んでおります。というのは、私は、町議、町長と進んできましたけれども、出発点が、子育てです。子育てをしっかりしようということが、私の出発点でありますので、そこはぶれていないと思いますが、施策が足らないと言われたと思いますので、もう一度しっかりと見詰め直して、進めさせていただきます。御指摘ありがとうございます。
350 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
351 ◯7番(石川和久君) 市長、ありがとうございました。
今回、こういう質問をさせていただきました。本来ならば、今回は市長の政治姿勢ということで、その先の話はないですけれども、私、議員としても、そうだから、いろいろと、こういうことをやるべきだと、展開をしていかなければいけないことは承知の上で、今、質問させていただいております。このことについては、私もしっかりと判断して、この
一般質問で、また、提案等をさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
次の質問に入ります。
松下市長は、今、これは、また、気持ち的な問題ですけれども、御自身が政治家として行う政策の先には、どのような山武市将来像を描いているのか。8つの宣言ごと、各政策ごとに伺いたいところですけれども、今回は総体的なことで構いませんので、お願いします。
352 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
353 ◯市長(松下浩明君) 山武市の将来像については、私の政策を盛り込んで、制作をした総合計画にあるとおりでございます。「海と緑、人が集い、住まう誇りがもてるまち山武」ということでございます。そのために、環境を維持することや、市内外の方からも、山武市を訪れてみたい、住んでみたいと思われるように、まちづくりを進めていきたいと考えております。
そして、山武市内、どの地域で、どの時代に生まれても、市民に安心と安全、そして、満足度を高めて、幸せをもたらすことが重要であります。社会の変化に対応し、活力ある持続可能な地域社会が目指すべき姿であろうかなと思っております。
一人一人、必要とするサービスが異なるわけでございますが、公平公正で、きめ細かな行政サービスの提供が必要であり、そのためには、市民と行政が相互の理解の下で、協働して、まちづくりを進めていくことが必要であるのではないかと考えております。
354 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
355 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。
次に、今後の方向性について、数点、お伺いしたいと思います。
残任期間、1年を切りましたが、市長公約で掲げた次の点について、どのような道筋をつけて、終えるのか、お伺いしたいと思います。2点あります。1点ずつ、聞いていきたいと思います。
成東中学校と成東東中学校の統合については、この問題については、いまだに現地に説明をしていないのかなと思うんですけれども、どうなっているんだという話もよく聞きます。市長任期中に道筋がつくのかということで、お話もいただいておりますので、この問題について、非常に難しい問題でございますけれども、市長の公約の一つでもあると考えておりますので、お伺いしたいと思います。
356 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
357 ◯市長(松下浩明君) 成東中学校と成東東中学校の統合についてでございます。
これは、以前から議会でも、御質問をいただいていることでございます。山武市の中央である成東地区の中学校の統合、新たな建設等の問題は非常に重い問題でありまして、それは感じておりますが、そうはいえども、進めていかなければならない。成東中学校の現状を見ますと、そうゆっくりもしていられないということは承知をしております。
そして、今現在は、市の上位計画に即したまちづくりを考える中で、これから上がってきますマスタープランも含めて、そこら辺で、しっかりと検討させていただきまして、それを基に、皆さんに相談しながら進めていきたいという状況でございます。
この件に関しましては、引き続き、まちづくりの在り方を含めて、新たな中学校の適正用地の確保などを検討し、進めていきたいと、そこまでで、すみませんが、お許しください。
358 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
359 ◯7番(石川和久君) 次の質問に行きましょう。まず、今まで私がお話ししました、総体的なもので、人口減少対策について、これは短期間でできるような問題ではないですけれども、先ほど数字もお伺いしましたが、こういった減少をしている中で、ある程度、今のままでいいのか、それとも、方向を変えるなり、いろいろやることを考えなければいけないのかがあると思いますけど、そういった意味での道筋ということで、人口減少対策についてもお伺いしたいと思います。
360 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
361 ◯市長(松下浩明君) 人口減少対策に関してでございますが、これまで、続けて、本当にいろいろな取組を進めてまいりましたが、厳しい問題でありますので、引き続き、長期的視野に立った、息の長い取組が必要ともを感じます。
しかし、きっと、いろいろなチャンスがあろうかと思います。そのチャンスを逃さず、そこに合ったものを行っていきたい。そのチャンスを逃さないようにしたいと考えております。ぜひ、そういうときは、また御指導をいただければ、共に進めることができるかと思いますので、よろしくお願いします。
そして、減少をいかに抑制するかということが、大事なところであろうと思っておりますので、重要なところはしっかりと取り組みますので、今後ともよろしく御指導ください。お願いいたします。
362 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
363 ◯7番(石川和久君) ありがとうございました。
今回この質問させていただいたのは、残任期間1年を切りまして、市長、私たちもそうですけれども、4年経てば、また選挙が控えております。市長も、選挙は来年になっています。お約束したものですから、そういった市長が掲げた政策の中で、先延ばしにしていいものと悪いものとあると思いますので、ぜひ、その辺の市長の政治家としての決断は、していただきたいと思いますので、よろしくお願いします。
市長、最後に、残任期間にかける思いについて、お伺いしたいと思います。
364 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長。
365 ◯市長(松下浩明君) 3年前、多くの方々から本当に御期待をいただきながら、市長とさせていただきました。市政を担わせていただいている重さは、今、本当に感じているところでございます。
その中でも、今現在、
新型コロナウイルスワクチンの接種は、職員、そして医療関係者等の皆さんとともに、全力で対応しているところでございます。うっかりミス等、間違いがないように、まずはしっかりと、そしてスピーディーに取り組んでまいりたいと思っております。
そして、そのほか、これまで、子育て支援のほか、教育の充実、また、防災、産業、観光の振興と福祉の充実などについて、本当に様々な取組を進めてまいりました。引き続き、市民の暮らしに寄り添った市政運営を、誠心誠意、努めてまいる所存でございます。
人口減少対策は本当に大事なところでございますので、今後、さらにそういうところを、しっかりと取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞ議員の皆様方にもお力を貸していただきたいとお願いを申し上げ、お答えとさせていただきます。ありがとうございます。
366 ◯議長(
能勢秋吉君) 石川議員。
367 ◯7番(石川和久君) 市長、ありがとうございました。
市長は性格的に感情を表に出す方ではないようですけれども、政治家として長くされていますので、もちろん、内に秘めているものは、私以上に熱いものはあることも分かっております。
市長、リーダーである市長の思いや考えが、市長も冒頭にお話しされたように、職員に伝わり、また、市民に伝わって、そうやって一丸となって取り組むことが、私も大事だと思っております。
最後に、市政のチェック機能を果たす私、議員として、申し上げさせていただきますと、今の松下市政におかれては、住民目線とのずれが生じていることが多々見受けられます。もしかしたら、一部のマイノリティー的な私の考えかもしれませんけれども、いま一度、御自身の管理下で行われていることに目を通していただきたいと思います。
市長、市民のために働くことは、私たち政治家、そして職員の皆様のあるべき姿だと、私は思っております。それを忘れたときは、住民目線で、物を見られなくなってしまうのではないでしょうか。
ぜひ、この山武市が真っ当な地方自治体として、市民に寄り添い、公平公正、市民に偽りのない、市政運営を行うように切に願いまして、
一般質問を終わりにさせていただきます。
368 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上でさんむ21、石川和久議員の個人質問を終わります。
ここで、暫時休憩いたします。再開は2時5分です。
(休憩 午後 1時55分)
(再開 午後 2時05分)
369 ◯議長(
能勢秋吉君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。
次に、さんむ21、高知尾正義議員の個人質問を許します。
高知尾議員、御登壇願います。
高知尾議員。
370 ◯19番(高知尾正義君) ただいま議長より御指名いただきました、19番、会派さんむ21、高知尾でございます。本日予定されております最後の
一般質問ということで、皆様方、大変お疲れのこととは思いますけれども、あと30分弱でございます。お付き合いをいただきたいと思います。
今日の
質問事項は、防災無線についてと公共交通施策についての2点。2点とも、過去の議会にて質問をさせていただいた案件であります。今までの進捗状況やこれからの取組について、再度お伺いをいたしますので、よろしくお願いをいたします。
今年は、沖縄地方が5月5日に梅雨入りをし、例年より早く梅雨入りが予想されておりましたけれども、逆に、このところ、晴天が続いており、直近の予報では、今度の日曜日、13日ぐらいからではないかと予想されております。
近年の地球温暖化に伴う気候変動により、年々、梅雨時期の降水量が増えていると言われております。また、昨年はラニーニャといわれる現象が発生し、関東へ接近する台風は、ありませんでした。
この現象は、強い東からの貿易風の影響で、台風が太平洋の西側で発生し、台風の進路が貿易風に押され、中国大陸や朝鮮半島に向かうというものでございます。しかし、この現象が解消されてしまい、例年と同様の状態に戻ると予測されております。令和元年のような台風の接近・上陸があり得るということであります。
梅雨や台風などの風水害だけではありません。今年の2月13日の福島沖地震では、私ども山武市でも、震度4を観測しております。山武市に大きな影響を及ぼす千葉県東方沖地震、太平洋沖地震、首都直下地震、南海トラフ地震といった強大な地震は、今後30年で、70%以上の確率で発生すると言われております。このように、災害の発生が高い水準で予想され、身近なものとして存在をいたします。
この状況下の中で、防災・減災の対策の一つとして、迅速・確実な情報伝達があろうかと思います。市民に防災に関する情報をいかに迅速・確実に伝達するかは、市の防災に関する重責であると考えております。
そこで、市長に質問をいたします。
市長は、
防災行政無線をどのようにお考えになっているのか、お聞かせをいただきたいと思います。
371 ◯議長(
能勢秋吉君) 市長、御登壇願います。
372 ◯市長(松下浩明君) 高知尾議員から、
防災行政無線についての御質問をいただきました。
防災・減災対策の推進については、行政の重要な責務であると理解し、第2次山武市総合計画の施策にも掲げているところでございます。
先般、銚子の気象台長が山武市へお越しいただきまして、今、高知尾議員のおっしゃっていた、ラニーニャということが変わってくるということのお話もいただきました。そんな中で、昨年は大きな災害はなかったんですが、今年は少し注意したほうがいいというように、お言葉をいただいておりました。
やはり、今、高知尾議員がおっしゃったとおり、防災・減災において、迅速・正確に防災情報を市民に伝えるということは、極めて重要でありまして、その主たる手段である
防災行政無線について、しっかりと整備を進めていく必要があると考えております。
その一方で、既存の
防災行政無線は、風雨で聞こえない。海岸部では、電波干渉で、戸別受信機や屋外の子局が、電波を受信できない等の問題を抱えているということも理解をしております。
そのため、これらの問題を解消すべく、
防災行政無線の多重化を平成30年から着手をさせていただきまして、今年度末には、新規システムの導入と海岸部への高性能スピーカーの設置を終了させる予定でございます。
私からは以上でございます。
373 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
374 ◯19番(高知尾正義君) 市の
防災行政無線は、合併の際に、現在のシステムを構築いたしましたけれども、旧各町村の特性を引き継ぎながらのシステム構築であったために、一括運用に問題があるようであるとともに、過去にないような近年の豪雨が発生している中で、屋外子局や戸別受信機が聞こえないという不具合が発生しているということが、現状であります。将来的にこの問題が解決されるのか、懸念されるところであります。
市では、平成30年から、
防災行政無線の屋外子局や戸別受信機が聞き取りづらい、海岸部では電波障害で屋外子局自体が電波を受信できないなどを問題視し、他の行政の
防災行政無線の状況を確認するなどして、新たなシステムを導入し、
防災行政無線の多重化を図り、来年度から新規システムを運用するための準備を行っているものと認識しております。
近年、技術の発達による情報システムが、日々進化している中、新規に導入するシステムが、これらの技術の進歩に対応できるのかも懸念されるところでもあります。
そこで、このたび導入する新規システムについて、その概要と将来の構想について、いま一度、分かりやすく説明をお願いしたいと思います。
375 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
376
◯総務部長(
石橋和記君) このたび導入するシステムでございますが、既存の
防災行政無線システムを補完し、多重化するものとなります。したがいまして、既存のシステムと並行的に使用するようになります。
まず、システムの概要でございますが、現在、日本国内で保有率が約83%と言われておりますスマートフォンに、専用アプリをダウンロードしていただき、防災情報や行政情報を伝達するというものとなります。市民は、多くの情報の中から必要な情報を選択して、情報を得ることが可能となります。
また、スマートフォンを保有しない要介護者や障害を持たれている方に対しましては、戸別受信機の準備を予定をいたしております。
また、インターネット回線を使用することで、現在問題となっております、家屋の密閉度の高まりによる戸別受信機の電波受信障害を解消できるとともに、受信確認や簡単なアンケートが可能となり、災害時の安否確認等に活用できるようになります。
また、海岸部では、電波障害により、屋外子局が電波を受信できない、風雨により、聞き取れないという問題を抱えておりましたが、新規システム導入に併せまして、インターネット回線を使用した屋外子局の増設、高性能スピーカーの設置により電波障害を克服し、情報伝達の確実性を向上させます。
以上が新規システムの概要となります。
続きまして、将来の構想についてでございますが、近年の情報伝達技術は、目まぐるしく発達している状況にございます。特にIoTやAI、インターネットを活用した情報伝達システムが、今後、主流になると考えております。
新規導入システムは、これらの技術の進歩に将来的に対応できるシステムであり、国の
防災行政無線に対する考え方が、同報系と呼ばれる
防災行政無線を主体とした多重化から、新たな技術を取り入れたシステムを主流とする
防災行政無線の強化へと変化すれば、屋外子局などを、逐次、新システムに対応したものへ入れ替えていくことも可能であると考えております。
377 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
378 ◯19番(高知尾正義君) 今の説明で、なかなか難しいんですけれども、システムの概要については、ある程度、承知はいたしました。
議会では、平成30年11月に、当時の防災・復興対策特別委員会、委員6名、事務局1名にて、日光市を視察した経緯がございます。280メガヘルツ帯の
防災行政無線の説明を受け、音声が明瞭で、有効な情報伝達手段であることを確認し、持ち帰りして、お伝えをしたところでもあります。市でも、その後、日光市の
防災行政無線を視察したと記憶しております。
このたび導入する新システムが、日光市と同様のシステムでないことの理由をお聞かせ願いたいと思います。
379 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
380
◯総務部長(
石橋和記君) 市でも防災監を日光市に派遣いたしまして、280メガヘルツ帯を使用する
防災行政無線につきまして、家屋内の電波の浸透性や高性能スピーカーの設置による音声の明瞭さについて、確認をすることができております。
新規防災無線システムの導入につきましては、非常に費用のかかる重大なプロジェクトでありますので、迅速性と確実性が求められることから、導入が可能なあらゆるシステムにつきまして、その特性や性能について調べ上げ、比較検討をいたしております。
280メガヘルツ帯を使用した
防災行政無線も、有力なシステムではありましたが、山武市の
防災行政無線の重大な問題点として、海岸部のスポラディックE層と言われる電波障害がございます。これは、30メガヘルツから300メガヘルツまでのVHF帯に干渉するものであり、280メガヘルツ帯を使用したシステムでは、問題の解決には至らないことが判明いたしております。
また、山武市では、戸別受信機の全戸世帯配布が常態化しておりまして、280メガヘルツ帯を使用したシステムを採用した場合、戸別受信機を全世帯に配布しなければならないこととなり、莫大な費用が必要となることもあり、採用を見送らざるを得ませんでした。
このたび導入します新規システムにつきましては、IP回線を使用することで、海岸部の電波干渉の問題点を解消できるとともに、個人の保有するスマートフォンを使用することで、戸別受信機の準備も圧倒的に削減できること、また、アンサーバック機能により、情報伝達の完了確認や安否の確認が可能であること、将来的に汎用性が高いこと等から、市として、検討を行いまして、選定をさせていただいたものでございます。
381 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
382 ◯19番(高知尾正義君) 十分な検討の結果、新システムな採択されたことが分かり、安心をしたところであります。
答弁にもありましたけれども、高額な重要な事業でありますから、そのシステムの導入に関する契約の概要について分かれば、お聞かせ願いたいと思います。
383 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
384
◯総務部長(
石橋和記君) 新システムの導入につきましては、市役所への機材の設置、戸別受信機の購入、アプリのダウンロード等のシステムの導入、屋外子局の増設、高性能スピーカーの設置の工事等の2項目となります。
まず、システムの導入でございますが、本年2月18日に入札を行いまして、3月2日に契約を結んでおります。導入費は2億702万円となります。
工事につきましては、2月14日に入札を行いまして、3月5日に契約を結んでおります。工事費は1億3,525万円となります。
2事業を合わせまして、3億4,227万円となります。
これらの財源といたしましては、緊急防災・減災事業債を活用いたします。この起債、緊急防災・減災事業債は、地方債の充当率が100%でございまして、地方交付税交付金の算入率が70%となります。したがいまして、国の負担が70%、市の負担が30%ということになります。
以上でございます。
385 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
386 ◯19番(高知尾正義君) 大変大がかりな事業であることを、確認をできたわけでございます。
聞くところによりますと、新システムの導入を完了させ、運用開始するのが、令和4年4月からということで、導入に向けて、現在の進捗状況と今後の予定について、再度お伺いをいたしたいと思います。
387 ◯議長(
能勢秋吉君)
総務部長。
388
◯総務部長(
石橋和記君) 現在、関係いたします業者とシステム及び屋外子局の構築につきまして、細部を打合せをしているところでございます。屋外子局の建設用地につきましては、地権者との調整を行っているところであり、順調に進んでおります。
新規導入システムにつきましては、本年9月末までに構築を終了させ、10月から試験運用を開始し、来年4月から、本格的に運用する予定でございます。
また、新システムの市民向けアプリの登録につきましては、来年1月から、各地域で説明会等を開催いたしまして、逐次、普及をしてまいります。
戸別受信機につきましては、本年8月、11月、来年、令和4年の2月の3回に分けて、納入を予定いたしておりまして、交付のための準備が整い次第、順次交付をしてまいります。
また、屋外子局につきましては、本年9月から工事に着手をいたしまして、来年、令和4年1月に完成を予定いたしております。
全て運用につきましては、令和4年、来年4月に開始をする予定でございます。
389 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
390 ◯19番(高知尾正義君) 事業の概要、スケジュール等の概略について理解をいたしました。新しいシステムが、市民への確実な情報伝達手段として機能するように、大いに期待しているところであります。どうかよろしくお願いをいたしたいと思います。
次に、公共交通について質問させていただきます。
まず、
新型コロナウイルス感染症については、ようやく
ワクチン接種が始まり、一刻も早い収束を願うところであります。コロナ禍では、多くの産業が苦境に立たされており、交通産業も、鉄道をはじめ、多くの運行事業者の業績悪化が報じられております。
そこで、市が運営する基幹バス、乗合タクシーも影響を受けていると思いますが、その実態と対策についてお聞きしたいと思います。
まずは、利用者数の推移についてお伺いいたします。
391 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
392 ◯総合政策部長(荒木康之君) それでは、御質問にお答えさせていただきます。
コロナ禍では、
緊急事態宣言や特措法に基づく要請など、不要不急の外出や移動自粛が求められていることもありまして、公共交通全体として、利用者数は減少傾向にございます。
市では、市民の交通手段の確保のため、基幹バスの運行便数や乗合タクシーの運行時間は、そのままに通常運行を継続しております。
お尋ねの利用者数の推移でございますが、基幹バスの利用者数は、令和元年度は4万7,854人、令和2年度は3万4,640人で、前年比1万3,214人、約28%の減少となりました。
次に、乗合タクシーの利用者数は、令和元年度は4万7,462人、令和2年度は3万9,131人で、前年比8,331人、約18%の減少となりました。
なお、直近の利用者数の推移でございますが、回復傾向にございます。
393 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
394 ◯19番(高知尾正義君) それでは、次に、事業経費についての影響をお伺いしたいと思います。
395 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
396 ◯総合政策部長(荒木康之君) 利用者数の減少は、運賃収入の減少という形で、事業運営を圧迫しております。
まず、基幹バスの運賃収入は、令和元年度は806万6,199円、令和2年度は599万3,579円で、前年比207万2,620円、約26%の減収となりました。
次に、乗合タクシーの運賃収入でございますが、令和元年度は1,257万2,250円、令和2年度は1,036万6,350円で、前年比220万5,900円、約18%の減収となりました。
この減収額合計427万8,520円は、市の負担となりますので、健全な事業運営を進める上で、改善が必要だと考えております。
397 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
398 ◯19番(高知尾正義君) 全体的に多い収入ではないところに、これだけの減収、427万8,000円ということで、大変な打撃であるということで、これから、いろいろな意味で、再度改善をしていっていただきたいということであります。
それでは、利用者のための感染症対策については、どのような取組をしているのか、伺いたいと思います。
399 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
400 ◯総合政策部長(荒木康之君) まず、基幹バスでございますが、一般路線バスと同様に、定期的な消毒と換気を実施しております。
また、運賃の精算が非接触方式となります、交通系のICカード読取装置を設置しまして、この4月から運用を開始しております。
次に、乗合タクシーでは、一般タクシーと同様に、定期的な消毒と換気を実施しております。
また、飛散防止対策として、運転席と客席との間仕切りシートを設置するとともに、空気清浄機を設置しております。
加えて、相乗り定員を4人から3人に変更し、密集状態を避ける運行しております。
引き続き、利用者に安全に安心に御利用いただくため、感染症対策に取り組んでまいりたいと思います。
401 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
402 ◯19番(高知尾正義君) ありがとうございます。ここまでの答弁で、コロナ禍における影響の概要が分かりました。
事業運営の悪化はやむを得ない部分はありますけれども、基幹バスと乗合タクシーは、市民生活の移動手段として、必要不可欠なものであります。十分な感染症対策を講じ、運行の確保に努めていただくことをお願いしまして、この質問を終わりたいと思います。
それでは、次に、基幹バスの新規路線について伺いたいと思います。
これは平成8年10月1日に、旧蓮沼村と旧横芝町、そして千葉交通で運行契約を締結し、千葉交通株式会社が運行していた蓮沼循環バスであります。
昨年の9月議会の
一般質問で、本年9月末で運行終了となる蓮沼循環線の代替路線として、10月から新規路線の運行を計画しているということをお聞きいたしました。
その後の進捗状況についてお伺いしたいと思います。
403 ◯議長(
能勢秋吉君) 副市長、御登壇願います。
404 ◯副市長(寺澤毅彦君) 蓮沼循環線の代替路線についての御質問がありました。ありがとうございます。
その後の進捗状況ということでございますけれども、昨年の9月議会以後、新規路線の詳細設計を進めてまいりました。令和3年度に、当初予算に必要となる運行経費を計上させていただいたところでございます。
現在は、10月からの実証実験運行に向けまして、最終的な運行計画の調整を行っております。
今後につきましては、基幹バスを運営する山武市公共交通活性化協議会、8月を予定しておりますけれども、そちらで公告の上、9月議会におきまして開催予定の
全員協議会におきまして、運行内容についての説明をさせていただこうと考えております。
以上でございます。
405 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
406 ◯19番(高知尾正義君) ただいまの答弁で、今年度の当初予算に新規路線の運行経費が計上されていると聞きましたが、その内容についてお聞かせを願いたいと思います。
407 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
408 ◯総合政策部長(荒木康之君) 新規路線の予算は、基幹バスを運行している山武市公共交通活性化協議会への補助金として、必要経費を計上しております。
事業費の内訳でございますが、運行委託料として、約600万円、バス車両の購入費として、約2,340万円、停留所の設置費用として、約310万円、合計約3,250万円を計上しております。
409 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
410 ◯19番(高知尾正義君) 今後、議会への説明も予定していると思いますけれども、現時点で計画している運行内容についてお伺いしたいと思います。
411 ◯議長(
能勢秋吉君) 総合政策部長。
412 ◯総合政策部長(荒木康之君) 現時点での計画案となりますが、運行内容についてお答えさせていただきます。
はじめに、運行目的としましては、令和3年9月末で運行が終了する蓮沼循環線の代替路線として運行するもので、蓮沼地域住民の交通手段とすることと加えまして、松尾地域の山室方面と松尾駅から北側の新たな交通手段としての活用も視野に入れております。
なお、この新規路線は、実証実験として、令和3年10月から令和4年9月末までの1年間運行しまして、その後の本格運行を検討してまいります。
次に、運行ルートでございます。
蓮沼地域を起点としまして、地域の重要な幹線道路を経由し、空港道路を北上して、松尾駅に向かいます。
松尾駅からは、豊岡地域を経由して、山室地区で折り返し、早船方面を経て、松尾駅、蓮沼地域へ向かう循環ルートです。
停留所は51か所の新設を予定しまして、全体の所要時間は約70分でございます。
次に、運行本数ですが、運行終了となります蓮沼循環線の運行本数を考慮しまして、1日6便、運賃は、現行の基幹バスと同様に200円を予定しております。
以上が、運行内容の概要でございます。
413 ◯議長(
能勢秋吉君) 高知尾議員。
414 ◯19番(高知尾正義君) 10月からの新規路線の運行まで、あと4か月でございます。執行部においては、十分な準備と住民の周知を行い、この新規路線が地域住民にとって、便利で、必要不可欠なものになりますよう、取り組んでいただきたいと思います。
以上で私の
一般質問を終了いたします。よろしくお願いします。ありがとうございました。
415 ◯議長(
能勢秋吉君) 以上でさんむ21、高知尾正義議員の個人質問を終わります。
以上で本日予定した
一般質問は終了いたしました。
次の会議は、明日6月11日、引き続き
一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。
本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。
午後 2時34分 散会
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