山武市議会 > 2021-02-26 >
令和3年第1回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2021-02-26
令和3年第1回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-02-26

  • 456(/)
ツイート シェア
  1. 山武市議会 2021-02-26
    令和3年第1回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2021-02-26


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(大川義男君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(大川義男君) 日程に入る前に報告いたします。  本日、お手元に配付のとおり、市長から追加議案1件が提出され、これを受理いたしました。  この際、これを日程に追加し、追加日程第1として、日程の順序を変更し、議題にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 3 ◯議長(大川義男君) 御異議なしと認めます。よって、議案第35号を日程に追加し、追加日程第1として、日程の順序を変更し、議題とすることに決定いたしました。   ──────────────────────────────────── 4 ◯議長(大川義男君) 追加日程第1 議案第35号を議題とします。  議案第35号について、提案理由の説明を求めます。  市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。本日追加をお願いいたします議案の提案理由について御説明を申し上げます。  議案第35号は、令和2年度山武市一般会計補正予算(第11号)についてです。  これは、国の令和2年度第3次補正予算による新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金の増額等が示されたことを受け、子育て世帯や市内医療機関に対する支援及び新型コロナウイルスワクチン接種事業費の増額等に要する経費を早急に予算措置をする必要があることから、追加での提案をさせていただき、先議での御審議をお願いするものでございます。  補正の予算は、歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ2億3,666万2,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ297億379万3,000円にするとともに、繰越明許費及び地方債の補正をしようとするものであります。  以上が、追加議案の概要であります。補足説明につきましては、事務担当者から申し上げ、また、御質問にお答えいたしますので、慎重な御審議をいただき、御理解と御賛同を賜りますよう、お願いを申し上げまして、提案理由の説明とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 6 ◯議長(大川義男君) ここで、ただいま議題としております議案第35号について補足説明を求めます。
     財政課長。 7 ◯財政課長(宮負裕行君) 議案第35号 令和2年度山武市一般会計補正予算(第11号)について、補足説明を申し上げます。  今回の補正予算は、補正前の予算総額294億6,713万1,000円に、歳入歳出それぞれ2億3,666万2,000円を追加し、補正後の予算総額を297億379万3,000円と予定しました。  歳出予算の主な補正につきましては、民生費は、市内の介護事業所、障害福祉サービス事業所等において、事業者が自主的に実施する入所者や従業員に対するPCR検査等感染症対策への支援として、給付金の支給を行うため、介護事業所感染症対策支援給付金支給事業に1,410万円、障害福祉サービス事業所等感染症対策支援給付金支給事業に290万円の追加を予定しました。  また、新型コロナウイルス感染症の影響を受けている子育て世帯への支援として、公務員を除いた児童手当を受給する世帯に、対象児童1人につき1万円の子育て世帯応援給付金を支給するため、子育て世帯応援給付金支給事業に4,458万9,000円の追加を予定しました。  衛生費は、新型コロナウイルス感染症が収束しない中、感染防止対策を図りつつ、医療提供を継続する医療機関に対し、給付金の支給を行うため、医療機関感染症対策支援給付金支給事業に1,840万4,000円の追加を予定しました。  また、国庫補助金の増額を受け、新型コロナウイルスワクチン接種体制の拡充を図るため、新型コロナウイルスワクチン接種事業に4,298万7,000円の追加を予定しました。  教育費は、国の第3次補正予算での交付金内定により、松尾中学校の空調設備改修を前倒しで実施するため、中学校空調設備改修事業に1億1,202万5,000円の追加を予定しました。  歳入予算の補正につきましては、国庫支出金は、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を6,449万1,000円、新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費国庫補助金を4,387万3,000円及び学校施設環境改善交付金3,816万1,000円を予定しました。  市債は、中学校空調設備改修事業の財源として、中学校空調設備改修事業債7,510万円の追加を予定しました。不足する1,503万7,000円は、財政調整基金繰入金を予定しました。  繰越明許費の補正につきましては、子育て世帯応援給付金支給事業は、申請及び支給の期間を十分に確保するため、追加を予定しました。  中学校空調設備改修事業については、国交付金の内定を受けて、前倒しで実施する事業となり、工事を翌年度に実施するため、追加を予定しました。  また、新型コロナウイルスワクチン接種事業について、事業費の増額に伴い、繰越額の変更を予定いたしました。  地方債の補正につきましては、中学校空調設備改修事業の追加となります。  議案第35号に係る補足説明は以上でございます。 8 ◯議長(大川義男君) 以上で提案理由の説明及び補足説明を終わります。  議案第35号については、市長から先議の要請があり、さきの議会運営委員会において、委員会付託を省略し、直接審議を行うことと決定されました。  この際、議案先議の件を日程に追加し、追加日程第2とし、日程の順序を変更し、議題にしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 9 ◯議長(大川義男君) 御異議なしと認めます。よって、議案先議の件を日程に追加し、追加日程第2として、日程の順序を変更し、議題とすることに決定いたしました。  これから、議案第35号に対する質疑を行います。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 10 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第35号の質疑を終わります。  次に、議案第35号に対する討論を行います。  討論はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 11 ◯議長(大川義男君) 討論なしと認めます。  これで、議案第35号に対する討論を終わります。  これより採決を行います。  議案第35号 令和2年度山武市一般会計補正予算(第11号)を採決いたします。  この議案は、原案のとおり決定することに賛成の方の起立を求めます。                 (賛成者起立) 12 ◯議長(大川義男君) 起立全員です。よって、議案第35号は、原案のとおり可決されました。   ──────────────────────────────────── 13 ◯議長(大川義男君) 日程第1 一般質問を行います。  はじめに、公明党、市川陽子議員の代表質問を許します。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 14 ◯13番(市川陽子君) 皆様、おはようございます。議席番号13番、公明党の市川陽子です。ただいま議長より、一般質問の許可をいただきましたので、通告に従い、公明党の代表質問を行います。  昨年から続く新型コロナウイルス感染症により、亡くなられた方々に、心から哀悼の意を表しますとともに、罹患された皆様に謹んでお見舞いを申し上げます。  また、医療従事者をはじめ、最前線で尽力をいただいている皆様に、心から感謝を申し上げます。  政府は、2月2日に新型コロナウイルス感染症が全国的に拡大する中、7日まで発令中の緊急事態宣言について、栃木県を除く10都府県が新たに3月7日まで延長されました。  本市にとっても、今年はこの苦境を打開し、市民の皆さんの協力の下、未来を開くための正念場の年となります。そこで、様々な課題が山積しておりますが、市長及び各部局の明快な答弁を強く求めます。  本市は、合併による特例措置の終了や経済活動の低迷等により、歳入の悪化が懸念されております。今後、コロナ禍でのさらなる行政改革を進める必要があるとともに、さらに、財政調整基金を切り崩しながら、行政運営に一歩踏み出すわけですが、そこで、就任以来、台風による災害や世界的にもコロナ禍により、生活環境が一変するなど、市長が目指すまちづくりに対しての率直な意気込みと、もともと財務省から来ていただいた副市長には、市の財政運営に対する今後の思いを伺います。 15 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 16 ◯市長(松下浩明君) 公明党、市川陽子議員の代表質問にお答えをさせていただきます。  はじめに、令和3年の財政運営に対する意気込みということでございます。  令和3年度の当初予算におきましては、財政調整基金の繰入額を、令和2年度と比較して約1.5倍となる12億9,000万円と予定をいたしました。  私の任期も残り1年となりまして、本来であれば、新たな施策を行っていきたいというところでございますが、令和3年度については、新型コロナウイルス感染症の影響による市税等の大幅な減少が見込まれ、また、事業によっては、休止、縮小せざるを得ないという状況になっているものもあり、このような予算編成となったところでございます。  財政調整基金につきましても、令和4年度以降も同様のペースで取崩しが続きましたら、財政運営の持続性に影響が及ぶ可能性もあり、後年度の負担も考慮し、今から歳出の抑制に取り組んでいかなければならないというところでございます。  そのような状況でございますけれども、現在準備を進めております新型コロナウイルスワクチン接種につきましては、市民の皆様の安心のため、全力で取り組み、必要な予算につきましても、国等の動向を注視しつつ、機動的に対応してまいりたいと考えております。  新型コロナウイルスの感染拡大による前例のない状況の中、持続可能な財政運営を行いつつ、これからの市の発展につなげてまいりたいと考えております。御質問ありがとうございます。 17 ◯議長(大川義男君) 副市長、御登壇願います。 18 ◯副市長(寺澤毅彦君) 御質問をいただきました。お答えいたします。  市長を支えてきた中での今後の市への思いとのことでございますが、ただいま市長が答弁されたように、これからを担う子どもたちのために、私も持続可能な財政運営を行いつつ、市の発展につなげていくことが一番重要なことであると考えており、これは、市長とも共有しながら、これまで努めてまいりました。  そして、今後、市が発展していくためには、少子高齢化が進展する中で、行財政改革をたゆまず進めながら、必要な人口減対策など、未来につながる対応を、市民と一体となって行っていくということが、大切ではないかと考えております。 19 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 20 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございました。  私は、これから非常に厳しい行財政運営をしていかなければいけないんでないかというところで、期待を込めて、市民の安全安心を守るために、本当に危機感を持って取り組んでいただきたいと強く望みます。  次に、持続可能な開発目標、SDGsは、昨年の予算の際も、一部盛り込まれておりましたが、コロナ禍によって、必要性が一層高まっており、社会経済活動が被った打撃は、経済格差の拡大や貧困層の増加をはじめ、様々な問題を深刻化させています。だからこそ、誰一人取り残さないとの理念に基づくSDGsの取組を、一段と強力に進めなければならないとも言われております。  そこで、予算編成において、持続可能な開発目標、SDGsの考え方をお伺いします。 21 ◯議長(大川義男君) 市長。 22 ◯市長(松下浩明君) お答えします。  SDGs、持続可能な開発目標では、17の大きな目標を設定し、誰一人取り残さないという社会の実現を目指し、経済、社会、環境をめぐる広範な課題に、総合的に取り組むこととしております。  予算編成におけるSDGsの考え方でございますが、本市におきましては、各事業について、現在のところ、特にSDGsとしての位置づけはしてございません。SDGsの目標のうち、目標3、「全ての人に健康と福祉を」、目標4、「質の高い教育をみんなに」、目標11、「住み続けられるまちづくりを」などは、市が人口減少対策として推進している子育て支援や教育環境の整備と共通するものと捉えております。  また、ゼロカーボンシティの取組についても、目標13、「気候変動に具体的な対策を」につながるものでございます。  このように、SDGsの目標の多くが、住民福祉の向上に資するものであることを加え、持続的な市の発展を目指す上で、今後のまちづくりにおいても、重要な視点であると考えております。  また、今、SDGsの取組については、市職員全てに、本来であれば、昨年から勉強会というものも考えておりましたが、コロナの影響で、少し伸びております。  しかし、行政を進める上での、SDGsに対する考え方は、本当に原点となっておりますので、職員一人一人が、各自分の担当しているところとリンクしながら、それを捉えながら、仕事に励んでいただくように、これから職員の皆様方にもお願いし、協力をしてまいります。ということの答弁でございます。 23 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 24 ◯13番(市川陽子君) 施策の中には生かしていくということは、分かってはいたんですけれども、やはり、市長自ら、そういう意識をしっかり保っているということが、これからにつながっていくのかなと思いますので、よろしくお願いします。  また、学校等でも、子どもたちにも、SDGsをしっかり教育の中にも示していくことも大事かなと私は思いますので、これは要望とさせていただきます。  それでは、市が第2次山武市総合計画の実現に向けて、「海と緑、人が集い、住まう誇りがもてるまち山武」を目指している中で、令和元年度は台風及び豪雨の災害があり、コロナ感染の拡大がさらに続き、市民の皆様も、感染予防自粛等を余儀なくされています。  その状況の中、10年後、将来へと見据え、毎年予算編成におけるシーリングを掲げ、各部が取り組んでいると認識しております。  令和3年度の当初予算(案)の概要に、一般会計は前年度比3.3%、7億5,600万円増の238億5,600万円と計上されています。  コロナ禍で、21%のシーリングの目標を掲げていると伺っていましたが、各部局のコスト、無駄な経費を抑える努力をされ、部局によっては削減できない事業もあると思いますが、どのような点に配慮して、取組を行ったのか、伺います。 25 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 26 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度当初予算編成におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響による歳入の減少が見込まれることから、財政調整基金の繰入額を大幅に増額するとともに、歳出の削減を図りました。  削減に当たりましては、義務的経費などを除いた調整が可能な経費につきまして、削減目標額を設定し、各事業の優先度や緊急性、費用対効果の検証を行うとともに、市民生活への影響に配慮し、予算を編成したところでございます。 27 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 28 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  では、留意点の一つである新型コロナの環境による緊急事態宣言等で、パートタイムの時間が短縮されるなど、また、大学に通いながら、アルバイト代で補っている学生が一番先に断られるなど、飲食店、中小企業における売上げ等の減少の中、国も様々な配慮をしてくださっていますが、企業や市民の所得もかなり減少しております。  歳入では、市税54億円と見込んでおりますが、収税の見通しは厳しい状況と懸念されます。今後、財政調整基金を取り崩していけばよいということは言えません。  重要課題として、どのような対策を考えているのか、伺います。 29 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 30 ◯財政課長(宮負裕行君) 歳入の減少への対応でございますが、年度途中に、市税等が大きく減少し、歳入に不足が生じた場合には、歳出予算の執行段階における節減や、財政調整基金のさらなる繰入れによる対応のほか、法人事業税等が、普通交付税の算定における収入見込額を下回った場合には、その減収を補うために、減収補てん債を発行することが可能となっております。 31 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 32 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  先ほどは、シーリングについて伺いましたが、市独自の事業は、市民にとって、大事な事業でもあります。財政全体として捉え、市民の誰もが自分らしく生き生きと活動できる、持続可能なまちづくりを進めていくためにも、市民への情報発信等を丁寧に行っていただくよう、強く望みます。  次に、項目2の行政施策について伺います。  市民にも見える化を提案し、公共施設白書が完成するなど、昨年の12月14日の全員協議会で、市の公共施設マネジメント基本方針公共施設個別施設計画の説明がありました。私は、これまでの取組に対して、心から敬意を表したいと思います。大変なことではなかったかなと思っております。  平成18年3月27日の3町1村の合併から、15年目となります。今後、どのように取組を前進させるかで、将来の方向性が決まると言っても過言ではありません。  そこで、何点か確認をさせていただきます。  1点目に、山武市公共施設マネジメント基本方針について伺います。  以前、先進地である佐倉市の取組を取り上げ、提案を行いました。その後、ファシリティ・マネジメントが導入され、平成24年4月から、資産管理経営室を立ち上げ、公共施設の資産管理等のデータの一元化へと取り組んできたと思います。  では、基本方針の内容と学校の取扱いを方針の中でどうするのか、伺います。 33 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 34 ◯財政課長(宮負裕行君) 山武市公共施設マネジメント基本方針では、平成28年度に策定した山武市公共施設等総合管理計画で定めた方針のうち、施設の再配置に係る方向性を具体的に定め、個々の施設の今後40年間の方向性を検討し、財政負担の軽減のみならず、地域特性を生かした施設サービスの向上も目指した方針を定めたものとなります。
     本方針を基に、施設の再配置の実施時期が到来する前の適切な時期に、具体的な検討を進めることとなります。  なお、小中学校については、児童生徒の推移やその他、教育的観点など、本方針とは異なった視点からの検討が不可欠であることから、山武市小中学校の規模適正化・適正配置基本方針によるものとしております。 35 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 36 ◯13番(市川陽子君) 学校等は別に取り扱っていくということだと思います。  次に、人口の推移と将来の見通しでも、本市の人口は減少傾向にあります。2021年1月1日現在、5万336人、昨年の12月より14人増で、2035年には3万9,962人、約23%減少と推計されています。  公共施設マネジメント基本方針が位置づけられるまで、約10年がかかりました。ただいま財政課長からお話がありましたけれども、冒頭に、個々の施設の今後40年間の方向性を検討するとありますけれども、その狙いについて伺います。 37 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 38 ◯財政課長(宮負裕行君) マネジメント基本方針は、個々の施設について、施設が寿命を迎えた際に、建て替えて継続し続けるのか、あるいは統廃合等を進めるのかといった方向性を示すものであるのに対し、個別施設計画は、本方針を受け、各施設の劣化状況も考慮しつつ、どのように保全していくのかを示したものとなります。  計画期間の考え方としましては、マネジメント基本方針では、施設の建て替え時期を含むことを考慮しており、現在、築20年以上の建物が全体の7割で、建築から60年経過後を目安に建て替えを行うことを考慮し、計画期間を40年といたしました。  また、個別施設計画では、いつ、何をするのか、どれだけの費用がかかるのかといったことが記載され、現在の施設の劣化状況が、将来の保全の優先度に活用できるのは、10年程度であること、また、総合計画や長期財政計画において、将来の具体的な市の事業が見えているものが、10年程度であることを考慮しまして、計画期間を10年といたしました。 39 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 40 ◯13番(市川陽子君) 建て替えが、20年で、7割程度、今からきちんとやっていかないと、厳しい状況に入ってしまうのではないかということは、見えているところだと思いますので、よろしくお願いいたします。  また、2点目の山武市公共施設個別施設計画について伺います。  個別施設計画についても、何度も取り上げてまいりました。また、毎年、市長へ、予算編成に対する要望書等にも盛り込んできました。  平成29年3月には、山武市公共施設等管理計画を策定され、やはり個々の施設の総合的な実態調査計画がなければ、市の将来像も描けないことから、次世代の大きな負担となることが懸念されておりました。  改めて、公共施設個別施設計画による狙いをお聞かせください。 41 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 42 ◯財政課長(宮負裕行君) 本方針、計画等を策定にするに当たりまして、施設情報の集約化、劣化状況の把握などを進めた結果、市全体の公共施設の現状と課題が明らかとなりました。  その情報を基に、客観的な施設評価を行ったことにより、今後の公共施設のあるべき姿が見えたこと、また、ロードマップを示すことによって、計画的な再配置を進められること、再配置を進めることによって、財政的にも大きな効果が上げられることなどが、メリットであると考えております。  また、本計画において、予防保全により長寿命化を図る施設であると位置づけられた施設には、大変有利な起債である公共施設等適正管理推進事業債を活用して、大規模修繕や改修等を進めることができますので、財政的な観点からも、計画を策定するメリットの1つであると考えております。 43 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 44 ◯13番(市川陽子君) 私たちも、本当に先行きがある建物がある中で、重なり合うところの財政的な負担が、非常に大きくなってくるのではないかということを捉えていましたので、こういう取組を訴えさせていただきました。  昨日も、能勢議員より、市有地と未利用地等の質問がありました。  やはり、合併後の中、同じ種類の機能の公共施設が存在しますが、今後、集約していく考えはあるのでしょうか。 45 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 46 ◯財政課長(宮負裕行君) 財政負担の軽減だけではなく、将来のまちづくりに貢献するため、施設の更新や再配置を検討する際は、個々の施設を別々に考えるのではなく、全庁的な視点で最適化を図ることとしております。  具体的には、人口推計や市民の皆様のニーズに合った施設規模の見直し、機能の集約化・複合化を進めます。  また、利用率が低く、今後、利活用が見込まれない施設については、譲渡、売却などについても進めていきたいと考えております。  なお、本計画では、施設分類別の方向性、実施時期が示されておりますので、計画の進捗管理を行いながら、事業を進めてまいります。 47 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 48 ◯13番(市川陽子君) やはり、建物によっても、2階は駄目だけど、1階は使える、地域で利用できるなど、様々のそういう面が見えてくるんではないかと思いますので、その辺もよろしくお願いいたします。  次に、現在の第2次山武市総合計画との位置づけは、どういうところに気をつけていくのか、伺います。 49 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 50 ◯財政課長(宮負裕行君) 総合計画は、総合的かつ計画的な行政の運営を図るための指針であるとともに、市民にまちづくりの長期的な展望を示すものであると定められており、また、山武市の経営計画として、政策実現、行政改革、健全財政の3側面を兼ね備えた計画であるとされております。  今回策定の公共施設個別施設計画は、公共施設における経営計画であり、個別施設計画を推進することにより、市の最上位計画である総合計画を実現するものと考えております。 51 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 52 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  毎年の行財政運営等を伴いながら、この計画を前進させていかなければなりません。各部局で、一般的な業務に対応しながら、本腰を入れて取り組むことが、とても難しい状況ではないでしょうか。やはり、専門的な方を位置づけて対応するべきと思います。  そこで、山武市FM戦略会議とあるが、どのような役割か、また、機能などは、どのように取り組んでいくのか、伺います。 53 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 54 ◯財政課長(宮負裕行君) 庁内のファシリティ・マネジメントを推進する横断組織である山武市FM戦略会議と山武市FM検討委員会は、令和2年4月1日に設置しております。  FM戦略会議は、市長を会長とし、副市長、教育長、各部長等で構成され、ファシリティ・マネジメント施策の実施判断、ファシリティ・マネジメントの推進に関する重要事項の政策的な決定などを所掌事務としております。  FM検討委員会は、施設を所管する各課長等で構成され、事業の優先順位の検討や大規模修繕に係る予算の調整等を主な所掌事務としております。 55 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 56 ◯13番(市川陽子君) そういう中で、各部局のそれぞれ縦割りの中、横もしっかり見えていくということなのかなと思っております。そういう中で、やはり、様々、先進地の事例でも、やっているところがあることも調べながら……。これは、合併を行ったところの大きな課題ではあるとは思いますけれども、やはり早めの対応をしていくことが大事かと思いますので、しっかりその辺を調べていただいて、取り組んでいただければと思います。  次に、項目3の新型コロナウイルス対策について伺います。  1月14日に、公明党議員団として、緊急事態宣言再発令における対応に関する緊急要望書を、市長へ提出させていただきました。再度、確認の意味で、その内容等も含め、質問を行います。  1点目に、ワクチン接種体制について、新型コロナウイルス感染の収束の鍵を握るワクチンについては、厚生労働省が、17日に、医療従事者に向け、米ファイザー社製ワクチンの先行接種を始めたことが、新聞報道にもありました。  既に本市は、予防接種の実施に当たり、令和2年度山武市補正予算に、令和3年2月1日付で、新型コロナウイルスワクチン接種事業として、2億829万4,000円を計上し、専決処分が行われたところです。  昨日の北田議員の質問にもありましたが、再度、新型コロナウイルス接種体制のスケジュールについて伺います。 57 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 58 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 新型コロナウイルスの接種の今後の取組について、概要を説明させていただきます。  まず、主にかかりつけ医を含む医療機関との協力体制について、説明させていただければと思います。  接種体制については、集団接種と個別接種の併用で実施できるよう調整したいと考えております。現在、接種体制について、さんむ医療センターや山武郡市医師会と調整を図っている状況でございます。  また、市外のかかりつけ医で、接種を希望する場合については、まず、かかりつけ医師に接種が可能かを御確認いただき、可能であれば、その医療機関または市町村に申込みをしていただくことになります。  接種が不可能な場合については、市の集団接種か市内の医療機関で受けていただくことになります。 59 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 60 ◯13番(市川陽子君) 市外のかかりつけ医は可能であるということで、よろしいでしょうか。分かりました。  確認ですが、ワクチンはファイザー社製ワクチンを想定して、段階的に量が出ると言われております。そして、市町村から接種券(クーポン券)が、2回分、対象者に郵送で届くとありますが、2回目の予約も含め、市の対応を伺います。 61 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 62 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 接種を受けるために必要な接種券でありますクーポン券については、まず、高齢者に個別に送付し、順次、その他の年齢の方にも送付してまいります。  クーポン券を送付時に、接種場所、予約方法、接種を受けるときの注意事項等の案内と、2回分の予診票も同封する予定でございます。  また、予約につきましては、まず、1回目の接種予約をし、接種終了後に、2回目の予約をしていただくことになります。 63 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 64 ◯13番(市川陽子君) 今、予約については伺いましたけど、昨日の答弁にも、電話はもちろん、インターネットも活用して行うとありました。  予約ですけれども、先ほどは1回目、2回目については、どういうふうにやっていくのか。再度お聞きいたします。  それは、1回目やった中で、接種期間が18日から20日の間に、もう一度受けなければいけないわけですけれども、実際的にワクチンがそこまで対応できる体制の中で、やっていける方向性は見えているんでしょうか。 65 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 66 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ワクチンの状況でございますが、新聞報道等で御承知のとおり、非常に不確定な部分がございます。国のスケジュール等に沿って、市のほうは準備してまいりたいと思いますが、あくまでも供給が十分に可能であれば、市のほうも順調に接種が進められるのかと考えております。 67 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 68 ◯13番(市川陽子君) 現在のところ、まだ、しっかりとそこら辺は見えていないと受け止めて、よろしいでしょうか。それでは、在宅で障害者や寝たきりの方に対しての対応を伺います。 69 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 70 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 在宅で障害のある方や寝たきりの方のワクチン接種につきましては、訪問診療を受けているなど、主治医がいる方が多いと思います。まずは、そのかかりつけ医に御相談いただきたいと思っております。  個々の状況に応じての対応が必要となるため、詳細につきましては、今後、医療機関等と調整を図ってまいりたいと思います。 71 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 72 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  提案ですが、高齢者福祉施設等での接種開催の際には、クラスターの心配もあるので、職員も入所者の方と一緒に接種ができるよう、計画に盛り込んではどうでしょうか。やはり、高齢者の安全のために、従業員もおびえて、自分も仕事をしている中で、外から持ち込む可能性があるからという声も聞いております。その点はいかがでしょうか。 73 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 74 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 高齢者と高齢者施設の従事者の接種順位が異なっておりますが、施設内のクラスター対策のより一層の推進のため、市町村及び施設等の双方の体制が整う場合につきましては、介護保険施設や一定の要件を満たす高齢者施設において、当該施設内で、入所者と同じタイミングで、従事者の接種を行うことも差し支えないと、国から示されております。  本市においても、できるだけ同じタイミングで、接種を行うことができるよう調整していきたいと考えております。 75 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 76 ◯13番(市川陽子君) なぜ提案したかというと、そこで終われば、そこでその人は、やっているということが見えてくるのかなと。そうすると、市としても、その方は、もう接種を受けているということの中で、対応できるという思いでは、一番いい方法なのかなと思いますので、ぜひ、その取組をよろしくお願いいたします。  県内では、入院調整中などの人も含めて、自宅療養している人が4,300人に上ると報道にあります。新型コロナウイルスに感染して、自宅療養中に死亡する人が相次ぐ中で、入院調整中に症状が急激に悪化するようですが、市内の感染者状況の内訳は、昨日の答弁で、お聞きしました。  最近、テレビや新聞報道にもあるように、自宅も含めて、療養する人が、血中の酸素飽和度を測って、体調の変化が分かるパルスオキシメーターの貸出しや物品の提供は、どう対応されておりますか。お聞かせください。 77 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 78 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 新型コロナウイルス感染症陽性者への対応につきましては、山武市におきましては、県の出先機関である山武保健所が担当しておりまして、重症化に備え、症状などから、必要だと判断された方に対し、パルスオキシメーターの貸出しを実施しております。  また、千葉県におきましては、12月22日から自宅療養者への配食サービス等も開始している状況でございます。 79 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 80 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。きちんと山武保健所で対応されていることを伺い、安心しました。  では、この小項目の最後に、関連で、コロナ差別について、冒頭にも話させていただきましたが、感染した方や特に医療や介護に関わる人たちの中には、コロナ感染リスクに加え、いわれなき偏見や差別を受けている人もいます。社会全体でしっかり守り、支えていくべきと思います。  そこで、市へ、コロナ感染に対して、何か問合せ等があるのか伺います。 81 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 82 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 市におきまして、差別を受けたとの相談は受けてございませんが、感染者が増加しました昨年夏頃には、陽性となった方がいる地区を教えてほしいとの問合せが多くございました。  市では個人情報保護の観点から、陽性者の住所など、個人を把握することはできません。感染者がどこにいるかということではなく、いつ誰が感染するかが分からない状況なので、改めて、一人一人が、感染対策をしっかりと行うことの必要性を、丁寧に説明させていただく対応を行ってまいりました。 83 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 84 ◯13番(市川陽子君) やはり、感染に対する予防は、個人個人でしっかりやりながら、実際的に自分がなったらどうだろう。やはり、一人一人がそういうことも考えながら、そういう偏見的な、差別的な状況にならないように、対応していかなければいけないのかなと思っております。  この点については、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  接種体制について、練馬区のことを話させていただきます。練馬区モデルのコンセプトとして、「早くて近くて安心です」というものがあるんですけれども、「早くて、接種まで1か月も待たせない速やかに接種できる体制を確保」、「近くて、近くの診療所で接種可、電車やバスになる必要はなし、平日、忙しければ土日に」、「安心です、通い慣れた「かかりつけ医」が接種するので安心」、このような内容が分かりやすくまとまっておりますので、ぜひ練馬区の取組を参考にしてはいかがでしょうか。  最重要課題でもあるワクチン接種体制について、県と密に連携し、市民への周知と、混乱なく接種できるよう、さらなる準備体制を強く求めます。  2点目に、自殺予防対策について伺います。
     先日の千葉日報に、2020年の全国自殺者が2万919人だったことが、警視庁の自殺統計にて、新型コロナウイルス感染拡大の影響とありました。  また、全国の男女では、男性は11年連続減少だが、女性は増加し、過去5年、最多で、女性の自殺増が顕著な上に、小中高生は、同様の統計のある1980年以降で、最多となっております。  そうした中で、市の自殺予防対策の取組についてお聞かせください。 85 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 86 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 自殺対策につきましては、平成26年度に山武郡内では、初めて、山武市自殺対策連絡協議会を設置し、自殺対策を総合的に推進するための情報収集、情報交換、自殺防止のための普及啓発、人材育成、ハイリスク者への支援等を行ってまいりました。 87 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 88 ◯13番(市川陽子君) どこよりも早く、山武市がやってきたということは、すごいことだと思います。  やはり、我々が気がつかない中で、進んでいる場合もあると思います。そういう中で、自殺の原因の中で、生活困窮が非常に大きな原因として考えられ、コロナ禍の長期化による影響で、収入の減少や失業、就職、活動の不調など、生活上の様々な悩みを抱え、維持が困難になっている人への支援を強める必要があると思います。  その場合に相談できる窓口は、市の生活就労相談室になると思います。日頃から、一人一人のその人に合った対応がされていることは、私も認識しております。  では、市の取組を伺います。 89 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 90 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 生活に困窮されている方の支援につきましては、まず、生活就労相談室において、相談者から状況をお聞きし、相談者の方に適した支援につなげております。  コロナ禍における相談内容としましては、収入の減少や失業などになりますが、その主な支援方法としては、ハローワークへの相談等就業に向けた支援、特例貸付制度や住宅確保給付金等を活用し、相談者の方が就労できるまでの支援につなげております。  就労希望の相談者を早く就業につなげるため、生活困窮の相談者や生活保護受給者で、ハローワークの相談窓口に出向き相談できない方々を対象に、市役所内でハローワークの相談員と連携し、出張相談会を月2回実施してまいりました。 91 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 92 ◯13番(市川陽子君) やはり、生活支援のところでも、生活保護というところが非常に頼みにくい、言いにくいという方がいらっしゃると思うんです。こういうコロナ禍での対応として、迅速に行っていただければと思います。  厚生労働省によると、2020年度は、コロナ禍により、4月から9月に、同期間に受け付けた新規相談が、2019年度1年分の1.9倍に当たる約39万件に急増とあります。  本市のコロナ禍での影響をお聞かせください。 93 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 94 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 生活就労相談室の令和2年度の新規相談件数は、1月末までで、278件ございました。昨年同時期から、128件増加しまして、国と同様、1.9倍と急増しているところでございます。 95 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 96 ◯13番(市川陽子君) 私もびっくりしたんですけれども、国と同様なのだなということが、それだけ、すごく危機感がある状況かなと思います。  そこで、2020年度第3次補正予算(案)と平成21年度予算(案)「15カ月予算」には、相談窓口の機能強化のための費用が計上されたところです。  厚労省では、新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金が、自殺防止の対策の強化、経済、雇用、暮らしや健康問題等の悪化による自殺リスクの自殺未然防止に対して、対話、電話、SNSを活用した相談体制を充実、拡充するとともに、人材の強化や自殺防止の支援が届くよう、情報発信の強化を行い、今後、状況に応じた取組として、さらに、相談窓口の強化と啓発を進めていくべきではないでしょうか。その点、いかがでしょうか。 97 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 98 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 緊急事態宣言を受け、生活就労相談室の相談件数も、さらに増加してきております。  そうした中で、議員からもお話がありました、国において、新型コロナウイルス感染症セーフティネット強化交付金を創設したところでございます。  これは、新型コロナウイルス感染症への対応として、必要となる生活や住まい等の支援に対して、県へ交付され、県は、令和3年度において、自らが実施する取組のほか、同様の取組を行う市町村に対して、交付金を交付するものでございます。  現在、本市でもこの交付金を活用すべく、生活就労相談室の相談件数の増加により、相談業務と事務処理の対応が困難となってきていることから、令和3年度に事務員の雇用について対応していくことといたしました。  また、交付金の支援項目の一つでございます、ひきこもり支援において、コロナ感染対策により、人が集まれない状況の中、当事者同士をつなぐ居場所づくりを、SNSやビデオ通話等で行えるよう、交付金の活用を予定しております。 99 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 100 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  そこで、先ほどひきこもり支援とありましたけれども、精神科医の田村毅先生は、ひきこもりは、当事者と家族ばかりではなく、教育、医療、心理、福祉などの支援者たち、地域の人々、そして行政など、社会全体が取り組む大きな課題ですと、このように載っております。  相談窓口の強化をしていただき、また、多様なツールで、1人でも多く寄り添えるよう、よろしくお願いいたします。  3点目に、認知症予防対策について伺います。  はじめに、コロナ禍と認知症をめぐる広島大学と日本老年医学会の調査によると、調査対象の入所系医療・介護施設、介護支援専門員、それぞれの約4割が、介護サービスの制限や外出自粛などの影響で、認知症の人の状態が悪化したと回答しています。  コロナ禍での外出自粛により、認知機能の低下が見られる高齢者の市における現状をお聞かせください。 101 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 102 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) コロナ禍における高齢者の認知機能の低下への影響でございますが、要介護度認定における主治医意見書により御説明させていただきます。  感染拡大前の令和元年12月は、要介護認定を受けている方のうち、認知機能の低下が見られる方は1,679名、感染拡大後の令和2年12月は1,702名となり、大幅な増加とはなってございません。  しかし、一方で、1回目の緊急事態宣言後、新規の介護認定申請者は、前年同時期と比べ、10%程度増加しておりまして、長く自粛生活が続く影響により、身体機能の低下が懸念され、このことにより、認知症の方が増えていることが、推測されるところでございます。 103 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 104 ◯13番(市川陽子君) 少数増えているというところですけれども、コロナ禍での症状に応じた工夫が必要と私は思いますけれども、認知症施策の取組を教えてください。 105 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 106 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 認知機能の低下が見られる高齢者においては、マスクの着用や手洗いなどを自ら行うことが難しい場面があり、感染症のリスクの高い状況でございます。市では、御家族や介護者への注意を呼びかけ、普及啓発の推進を継続して行っております。  なお、認知症への啓発活動としましては、令和2年12月11日に、映画上映と講演会を開催し、157名の方に参加していただきました。  講演会では、浅井病院認知症疾病医療センター長をお招きし、認知症の予防と適切な治療テーマに、外出自粛に伴う認知機能、身体機能への影響を減らすための、日常生活のポイントを御講演いただきました。同時に各資料も配布しまして、認知症への理解と支援に努めております。 107 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 108 ◯13番(市川陽子君) 私も、途中からですけれども、この12月の映画上映と講演会に参加させていただきました。このような映画上映と、また、先生から直に聞く講演会は、やはり全然違うなというところで、もっと継続して行ってもいいんではないかと思いますので、よろしくお願いいたします。皆さんが理解していかなければいけないかと思います。  では、コロナ禍での認知症の方たち、例えば独り暮らしの方や老老介護の方々たちは、ホームヘルパーさんがいなければ、本当に生活ができません。家の方も、なかなか、それは難しい話だと思います。  認知症の方々が安心して、継続して、介護サービスを受けられるような取組を考えているのか教えてください。 109 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 110 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 市内の介護事業者等では、コロナ感染症拡大防止の徹底管理が図られ、通所や訪問介護サービスとも休止していない状況でございます。これらの介護事業所等に対し、市では、衛生用品等の支援を実施しています。  今後は、国の地方創生臨時交付金を活用し、PCR検査等の費用に活用できる助成金の支給を行い、介護サービスを利用される全ての方々に、安定したサービスが提供されるよう、介護事業所を側面から支援し、感染予防に努めてまいります。 111 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 112 ◯13番(市川陽子君) やはり、ヘルパーさんも外から入ったりしていますので、ましてや、寝たきりの方たちや認知症のある方たちに対応しているという思いとしては、早急な対応は、これからやっていただくんでしょうけれども、ぜひしっかり早めにやっていただけたらと思います。  そのほかは関連質問で行いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、項目4の福祉施策について伺います。  特定不妊治療対策助成制度について伺います。  不妊治療の支援について、公明党が2004年に当時の坂口力厚生労働大臣の下、不育症への支援も、2009年11月、国会質問で初めて取り上げ、12月に、ヘパリン注射による治療の保険適用を実現し、不妊治療費の助成制度を創設するなど、一貫して充実させてきました。  妊娠を希望しているのに、妊娠が成立しない不妊症で、夫婦の5.5組に1組が、不妊治療を受けているとも言われています。  原因は女性だけではなく、男性にある場合もあります。精子が精管を通過できないケースや子宮内膜症などの治療は、保険適用の対象になっておりますが、体外受精などを行う際は、費用の一部助成で対応しています。金額や回数の制限があって、財政的にも、負担が大きな課題となっていました。私も、当事者の方から相談を受けたこともあります。  平成30年4月から、市独自事業により、上乗せの助成を行っていただきました。そこで、現在の進捗状況と利用者数をお聞かせください。 113 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 114 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 山武市の助成状況につきましては、開始初年度、平成30年度との実人員は9名、令和元年度の実人員は12名、令和2年度の実人員は8名となっております。 115 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 116 ◯13番(市川陽子君) 実際的には、そういう方たちが利用されているということで、とても大事な点で、もしかしたら、まだまだ申し込めない中で、相談できない方もいらっしゃるのかなという思いもします。しかし、この制度があって、すごく喜んではいただいております。  その中、昨年末に、公明党が、長年主張してきた不妊治療への保険適用が実現に向け、2022年4月から実施するとして、「15カ月予算」に盛り込まれました。保険適用までの間は、現行の助成制度を拡充し、1回当たりの助成限度額を現行15万円から30万円に引き上げるほか、所得制限を撤廃し、不育症検査への新たな支援も行う方向です。  では、相談に当たっての不妊専門相談センター事業についての現状を伺います。 117 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 118 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、山武市では、子育て世代包括支援センター、はぴねすを中心に、市民からの相談を幅広く受け、その内容によって、必要な支援者につなぐ役割を担っております。  不妊症、不育症の相談については、専門的知識やカウンセリング技術が必要なため、千葉県の不妊相談窓口となっております、近隣の印旛並びに長生健康福祉センター、保健所を紹介しております。そこでは、不妊治療の専門医師と助産師の個別相談が無料で受けられます。 119 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 120 ◯13番(市川陽子君) やはり、はぴねすのところで、しっかり対応していただいているということは、大きなことかなと思います。  市長の掲げているシティセールスの一環に、少子化対策を掲げております。引き続き、市独自事業の不妊対策助成制度の継続と、不妊対策と同様に、不育症検査への支援も、市独自事業に盛り込んではいかがでしょうか。  不妊治療は何度も行わなければならず、先ほどもあったように、現場まで行かなければいけないということは、交通費等の費用もかなりかかります。いかがでしょうか。 121 ◯議長(大川義男君) 市長。 122 ◯市長(松下浩明君) 国では、出産を希望している世帯を広く支援するため、令和2年度第3次補正予算におきまして、令和3年1月から、特定不妊治療費の助成措置、これは、所得制限の撤廃、また、1回30万円の助成、通算6回まで等を大幅に拡充したところでございます。  現行では、特定不妊治療費は10割が自己負担でございますが、今後は、医療保険が適用された場合、医療費の自己負担額は、原則3割となり、自己負担が大幅に軽減をされます。  このため、特定不妊治療にかかる医療費等の助成については、保険適用後の動向を把握してから、判断していきたいと思います。  また、不育症検査助成事業につきましては、今後、千葉県で実施される予定ですので、ホームページで、子育てアプリ「さんむの子」を通して、幅広く市民に周知をしてまいりたいというふうに考えております。 123 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 124 ◯13番(市川陽子君) 実際にこの不妊というところで、その本当の気持ちというのは、当事者でなければ、分からないと思います。  私たちは、話の中で、あ、そうと聞くけれども、実際、何度も、何度も病院に行ったりというところは、その方でなければ、本当の大変さというものは伝わってこないんではないかなと思います。  そういう意味でも、山武市や千葉県の状況等は保険適用となりますけれども、やはり行くまでの交通費等も応援するんだというぐらいの思いで、継続していただければと思います。  また、市が本当に一歩前進した「子育てしやすいさんむ」に向けて、さらに子育て支援の拡充を図っていただくことを、私は強く望みまして、公明党の代表質問を終わります。 125 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、市川陽子議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時20分といたします。              (休憩 午前11時07分)              (再開 午前11時18分) 126 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  深沢誠議員、御登壇願います。  深沢議員。 127 ◯4番(深沢 誠君) 議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま、議長の許可をいただきましたので、公明党の市川陽子議員の代表質問における関連質問を行います。  はじめに、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた全ての方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。また、闘病中の皆様の一日も早い回復を願っております。  それでは、はじめに、行政施策における共生社会実現への取組について、2点ほど質問させていただきます。  1点目、地域づくりの活性化について伺います。  コロナ禍によって、働き方が変化し、テレワークも浸透いたしました。都市部の住民や企業の中には、地方への移住・移転を検討する動きが出てきております。
     東京都では、昨年7月から6か月連続で、転出者が転入者を上回るという現象が起きており、今後もその流れは加速していくものと思われます。  政府は、昨年7月、感染症克服とともに、東京一極集中の是正を目指す、まち・ひと・しごと創生基本方針2020をまとめました。今回の基本方針では、人材に着目し、地域の雇用創出・拡充を進めて、若者の地方への定着を推進することが明記されました。  農村政策や地域づくりに詳しい明治大学農学部の小田切徳美教授は、新型コロナを契機とした地方移住・移転の動きについて、ポイントは、受け入れる側の農村での地域づくりが活発かどうかに尽きると述べております。  また、農産物や景観、コミュニティの力強さ、人情、絆など、独自の資源を生かした地域づくりを進めているところには、都市住民が魅力を感じて、移住してくる。在来者が移住者とともに地域づくりを積み重ねていくことで、新たな移住者を呼び込むという好循環が生まれると指摘されております。  この地域づくりの核となるものが、区や自治会の活動ですが、高齢化による活動人口の減少に加え、今回のコロナが地域づくりを直撃しております。  アフター・コロナを見据えて、山武市に移住を希望する方々が、区や自治会の標準的な活動を視覚的に知るためのサイトを、移住定住ポータルサイトにリンクしたり、あるいは、転入手続の際に配布されるくらしのべんり帳に、災害時の共助における区自治会の活動の重要性などを紹介するページを追加するなど、地域コミュニティの活性化を支援する取組が必要と考えますが、いかがでしょうか。 128 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 129 ◯市民部長(田上和弘君) ただいま議員からあったような区や自治会の活動紹介につきまして、関係部署や区長会連合会と相談をしてまいりたいと思います。 130 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 131 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  次に、地域愛と共生についてお伺いいたします。  以前、新聞に、とちぎテレビ代表取締役社長の黒内和男氏のインタビューが掲載されておりました。黒内社長は、その中で、地方の人口が大きく減少する中で、地域の活力と心の豊かさをどう育んでいくかが、地方に課せられた大きな課題です。その解決の鍵は、地域愛と共生ではないでしょうかと述べられておりました。  先日、たまたま見ていましたBSニュースの特集で、群馬県北部に位置する中之条町の取組が紹介されておりました。中之条町の中学校では、地域おこしの一環として、ある方法で世代間交流を進めております。地域を元気にしようというこの取組は、高齢者が先生役となって、知識や経験を授業に生かしています。  町立六合中学校では、部活動だけではなく、体育の授業でも、弓道が行われているそうですが、この授業を支えているのが、ボランティアで参加している地域のおじいちゃんたちです。教え方が丁寧で分かりやすいと、生徒たちにも非常に評判もよく、おじいちゃんたちも、若い人たちと挨拶を交わせる関係を築けて、とてもうれしいと語っておられました。  この特集のインタビューの中で、ある男子中学生の答えが非常に心に響きました。それは、自分もずっとこの町に住んで、将来、この町に貢献していきたいと語っていたことでございます。この言葉が、心に非常に響きました。地域愛は、人と人との交流、絆によって育まれるということを改めて教えられたような気がいたします。  とちぎテレビの黒内社長は、インタビューの最後に、次のように述べておられました。特に次代を担う青年は、人との出会いを大切にし、考える力を養うことが重要です。互いの違いを認め合い、そして相手を敬い、共存を前提に助け合って生きていく。弊社も、番組を通して、共生の原点となる県民の栃木愛を育てていきたいと思っていますと語っておられました。  市民の地域愛をどのように育んでいくのか、市長の思い、お考えをお聞かせください。 132 ◯議長(大川義男君) 市長。 133 ◯市長(松下浩明君) 今、とちぎテレビの黒内社長のお話をいただきました。確かに、特に次世代を担う青年は、人との出会いが大切であるということで、そのときに考える力を養うことができるんだろうなと、今お聞きをしておりました。  今現在、少子高齢化や核家族化の進展などで、人間関係の希薄化が進みつつある現代におきまして、人と人とのつながりを育んでいくための手段といたしまして、山武市におきましては、地域まちづくり協議会の活動を支援しているところでございます。  地域まちづくり協議会では、地域で活動する団体・組織の方々が、緩やかに連携し、協力することによりまして、地域の特性を生かしたイベントや世代間交流など、人と人とのつながりをつくるためのコミュニティの活動がされております。  今後もますます高齢化が進んでいくわけでございまして、多くの人の生活の中心が、職場から地域に移ってくると思います。生活の基盤である地域の重要性は、今後、ますます高くなっていく中、地域の皆様が共につながり、支え合っていくための活動は、大変重要であると考えております。  地域の中で様々な世代の方々が安心して暮らせるようにするためには、行政の公助だけでは限りがありまして、地域の皆様がこのような活動に御尽力されているということは、大変ありがたいし、感謝を申し上げたいと思っております。  また、山武市でも、人口減少対策も課題として掲げておりまして、このような点からも、地域の活力の低下が危惧されております。  市といたしましては、様々な観点から、対策に努めて、市民の皆様が安心して暮らせる郷土を愛し、誇りを持てる自治体を目指してまいりたいという所存でございます。 134 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 135 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  今後とも、共生社会の要となる地域コミュニティの発展・活性化のために、市といたしましても、様々な提案・支援などをいただけますよう要望させていただきます。  最後でございますが、先ほど質問でもありましたように、新型コロナウイルス感染症は、感染の拡大だけではなく、医療従事者や感染者、その家族などへの差別や偏見という点でも、深刻さを増しています。  これは、山武市がということではございません。日本全国、また世界的にも、こういった人々を分断させる差別や偏見というものが、大きな問題となっております。そういった中、正しく恐れるための正確な情報提供とともに、市としても、人々の交流や絆を分断するコロナ差別に対し、その防止への確固たる意志を発信する必要があると考えますが、いかがでしょうか。 136 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 137 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 新型コロナウイルスにつきましては、新型インフルエンザ等対策特別措置法の改正によりまして、感染者やその家族、医療従事者等の人権が尊重され、差別的な取扱いを受けることのないよう、偏見や差別を防止するための規定が設けられました。  国や地方公共団体は、新型コロナに関する差別的取扱い等の実態把握や啓発活動を行うこととされております。  また、本市におきましては、緊急事態宣言中、医療従事者や感染者への誹謗中傷の防止について、車両を活用した音声による市長メッセージの広報活動を行っております。また、広報紙、ホームページ等で、周知の徹底を行っております。 138 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 139 ◯4番(深沢 誠君) 最後になりますが、医療従事者の皆様や市の担当職員におかれましては、これから未曽有のワクチン接種に取り組まれます。どうぞ自らの健康にも留意されながら、市民の命を救いゆく大いなる使命を完成されますことを、心よりお願い申し上げまして、公明党の代表質問における関連質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 140 ◯議長(大川義男君) 以上で深沢誠議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 141 ◯8番(長谷部竜作君) 議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。議長より質問の許可をいただきましたので、市川議員の代表質問に対し、関連質問をいたします。  長きにわたる新型コロナウイルスとの闘い、もはや闘いと言っていいと思いますが、その中で、罹患された方、また、命を落とされた方、多くの皆様に対して、心よりお見舞いと哀悼の意を申し上げます。  そうした長きにわたるコロナ禍の中で、飲食業や観光業をはじめとする様々な業種の方が、多大な影響を受け、また、そこで働く方々、事業主の方の活気を奪うとともに、学業を中断をせざるを得ない方も多数おられます。  また、一般市民の皆様にも、コロナ禍の中で、非常に不自由な生活を強いている状況であります。  そうした中で、期待されることが、新型コロナウイルスワクチンの接種であります。現在、新型コロナウイルスワクチンの接種は、医療従事者に対する先行接種が順次行われており、今後早ければ、4月中旬以降には、高齢者向けの優先接種が開始される予定と聞いております。  このワクチン接種は強制ではありませんが、感染拡大に対する大事な切り札でありますので、接種率の向上を図りたいところであります。  そこで、ワクチン接種体制の中で、高齢者への接種とワクチンの副反応に対する各種報道で、不安を感じる市民の皆様も少なからずおられるため、ワクチンの副反応や健康被害ではと疑われる症状が起きた際の相談窓口について、質問させていただきます。  まず、山武市における高齢者への接種の対象数をお伺いいたします。 142 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 143 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 対象者数でございますが、昭和32年4月1日以前に生まれた方で、2月15日現在では、1万8,736人となります。 144 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 145 ◯8番(長谷部竜作君) ワクチンは国が配分して、供給するため、今後の供給推移で、状況は変わると思いますが、仮にワクチンの供給が潤沢な場合、1日における接種可能者数をお伺いいたします。 146 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 147 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 接種体制につきましては、現在、医療機関等と調整中でございます。  集団接種においては、日によって変わってまいりますが、1日、およそ100人から300人程度を見込んでいるところでございます。 148 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 149 ◯8番(長谷部竜作君) 現在、国では、このワクチンを18日以上の間隔を置いて、標準的には20日間の間隔をおいて、2回接種することとし、1回目の接種から間隔が20日を超えた場合は、できるだけ速やかに2回目の接種を実施することとしておりますが、仮に、あくまでも仮にでありますが、ワクチンの供給が潤沢な場合、高齢者への2回接種が終わるまでの想定されている期間をお伺いいたします。 150 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 151 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 議員御指摘のとおり、ワクチンの流通状況や接種体制にもよりますが、およそ3か月と見込んでおります。 152 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 153 ◯8番(長谷部竜作君) いずれの質問も、ワクチンの供給が潤沢な場合という想定でいたしました。ワクチンの供給は、あくまで国の責任でありまして、市としては、ワクチンがあるのに、接種ができないという状況を起こさないよう、確実な接種体制の構築をお願いいたしまして、次の予防接種健康被害救済制度についてお伺いいたします。  現在、新型コロナウイルスワクチンの副反応については、どのようなものが報告されていますか。 154 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 155 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 厚生労働省のQ&Aによりますと、主な副反応は、頭痛、関節や筋肉の痛み、注射した部分の痛み、疲労、寒け、発熱等がございます。  また、まれに起こる副反応としまして、急性アレルギー反応であるアナフィラキシーがございます。 156 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 157 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  私の調べた範囲では、インフルエンザワクチン等のワクチン接種での副反応は、アレルギーをお持ちの方に起こりやすいとの印象を受けました。  新型コロナウイルスワクチンは、アレルギーのある方でも接種は受けられるのか、また、その際、副反応は起きやすいのか、お伺いいたします。 158 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 159 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) アレルギー症状や接種した場合の副反応については、まず、症状や病気を診てもらっている主治医に接種ができるかどうか、御相談いただきたいと考えております。  なお、厚生労働省から示されている接種を受けることができない人や、注意が必要な人については、接種券であるクーポン券送付時に説明書を同封したいと思っております。 160 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 161 ◯8番(長谷部竜作君) 先ほどお話にもありましたが、ワクチン接種の副反応にアナフィラキシーという症状がございます。薬や食物が体に入ってから短時間で起きることのある全身性のアレルギー反応であり、厚生労働省によれば、インフルエンザワクチン接種後の副反応疑い報告では、因果関係があるかどうか分からないものも含め、1シーズンで約20件のアナフィラキシーが報告されています。  新型コロナウイルスワクチンの供給元であるファイザー社によれば、新型コロナワクチンの接種では、100万回当たり5例あり、80%はアレルギーの既往のある者であったとの報告がございます。  ワクチン接種によるアナフィラキシーは、接種後、比較的短時間で起こる傾向にありますが、集団接種会場などで、新型コロナワクチン接種後、アナフィラキシーを起こした場合の対応はどのようになっているのかをお伺いいたします。 162 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 163 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ワクチン接種後は、接種会場で15分から30分程度の健康観察を行ってまいります。もしも急性アレルギー反応であるアナフィラキシー症状が起きたときには、接種会場や医療機関で、すぐ治療を行うことになります。  接種を行う医師や看護師が緊急時に対応できるよう、接種会場に医薬品等の救急用品を準備してまいります。 164 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 165 ◯8番(長谷部竜作君) 万全の体制で行うということは、よく分かりました。  続いて、新型コロナワクチン接種後、健康被害と思われる症状、副反応が発病した場合の相談窓口は、どこになるのか、また、健康被害は、予防接種健康被害救済制度の対象になるのか、お伺いいたします。 166 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 167 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) ワクチン接種の副反応により、医療機関での治療が必要になったり、障害が残ったりすることが、極めてまれではあるものの、なくすことができないことから、予防接種健康被害救済制度が設けられております。  新型コロナウイルスワクチンの接種についても、ワクチン接種による健康被害があったかどうかを、個別に国が審査し、認められた場合、予防接種健康被害救済制度の対象となります。  健康被害と思われる症状があった場合は、まず、かかりつけの医師や、専門的な相談窓口となる、県のコールセンターに御相談いただき、申請が必要となった場合は、市の健康支援課に相談していただくことになります。 168 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 169 ◯8番(長谷部竜作君) この申請には、「予防接種を受ける前後のカルテと」と記載がありました。具体的には、接種の際の問診票やかかりつけ医療機関のカルテでよいのか、お伺いいたします。 170 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 171 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 市におきまして、予防接種健康被害疑い報告書を作成いたしますので、作成に必要な予診票や受診証明書、医療機関のカルテ等を提出していただくことになります。 172 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 173 ◯8番(長谷部竜作君) 先ほど、審査という言葉がありました。その審査結果に不服がある場合は、どのようにすればよいのか、お伺いいたします。 174 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 175 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 不支給処分に不服がある場合は、都道府県知事に対して、審査請求が可能でございます。処分取消しの採決がなされると、法令に基づき、厚生労働大臣は、認可を行うことが求められるものです。 176 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 177 ◯8番(長谷部竜作君) ここまで、いろいろ質問しまして、お答えいただきました。  こうした新型コロナワクチンの安全性や副反応、また、予防接種健康被害救済制度等の周知は、どのようにお考えなのか、お伺いいたします。 178 ◯議長(大川義男君) 市長。 179 ◯市長(松下浩明君) 市におきましては、昨年から新型コロナウイルス感染症対策本部も設置して、コロナに対しては、四十数回、本部会議を開いて、対応しております。感染防止策、また、経済支援策、そして、今、やっと予防接種ということまで動いてまいりました。その間、議会の皆様方には御理解いただきまして、大変ありがとうございます。御礼申し上げます。  やはり、新型コロナウイルスワクチンの接種は、コロナ感染対策には最も有効的であると、私どもは捉えております。しかしながら、全ての方が強制ではなく、受けられない方もいますけれども、受けられる方は、ぜひこれを受けていただきたいと思っております。
     市といたしましては、国から示された内容について、接種券送付時の通知に説明書を同封することや、また、ホームページ等で、広く周知を図ってまいりたいと思います。  また、ワクチン接種の医学的見地が必要となる専門的な相談等については、県のほうで、相談窓口またはコールセンターを設置いたしますので、そちらのほうで、併せて周知等を図っていただきたいと考えております。 180 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 181 ◯8番(長谷部竜作君) 今、市長のお答えにもありましたが、この接種について、不安がある場合、今まで接種後のことをお聞きしましたが、接種前に不安がある場合は、どこに相談すればいいのか、その不安を取り除いてから、接種していただくことが一番いいと思いますので、この相談窓口をお伺いいたします。 182 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 183 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) かかりつけのお医者さんがいる場合については、そのお医者さんに御相談いただきたいと考えております。  また、国や県、市においても、コールセンターを設置しますので、御相談いただければと思っております。 184 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 185 ◯8番(長谷部竜作君) 私もホームページのほうを見ておりますので、コールセンターが設置準備中だということはよく分かっております。どうか市民の皆様によく周知をして、不安を取り除いて、接種率の向上に努めていただきたいと思います。  最近の山武市役所は、閉庁後も夜遅くまで明かりがともり、職員の皆様が通常業務に加えての作業が増え、御苦労している様子がうかがえます。  しかしながら、山武市を安心して暮らせるまちに戻すためには、ワクチンの接種は非常に大切な事業でございますので、職員の皆様の負担は大変大きいとは思いますが、この大事な事業の確実な接種体制の構築をお願いして、私の質問を終わります。ありがとうございました。 186 ◯議長(大川義男君) 以上で長谷部竜作議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、市川陽子議員の代表質問を終わります。  次に、9番、小川一馬議員の個人質問を許します。  小川一馬議員、御登壇願います。  小川議員。 187 ◯9番(小川一馬君) こんにちは、議席番号9番、小川一馬です。ただいま議長より発言の許可をいただきましたので、通告に従い、順次質問をさせていただきます。  はじめに、コロナウイルス感染症拡大で、様々な影響が山武市内にも続いている状況です。影響を受けている市民の皆様に、心からお見舞いを申し上げます。そして、緊急事態宣言の状況を、国民として、重く受け止めている次第でございます。ワクチンの接種開始とともに、事態が少しずつ明るい方向に好転していくことを願い、併せて、本日、質問の機会をいただきましたことに感謝を申し上げまして、令和3年第1回定例会の個人質問をさせていただきます。  質問事項の1、コロナウイルス感染症の対応について、1)番目、PCR検査や抗体検査の情報や相談事は、市民の皆さんはどこに問合せをすればよいのかを、まずお聞きをいたします。よろしくお願いします。 188 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 189 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 発熱症状等がある場合につきましては、まず、かかりつけ医に電話で御相談いただきたいと思います。  かかりつけ医がなく、どの医療機関に相談していいか、迷う場合については、発熱相談医療機関となっておりますさんむ医療センター、発熱相談センターとなっている県のコールセンター、または市の健康支援課に相談することとなっております。  このような内容につきましては、既に広報紙やホームページ、チラシを作成し、繰り返し周知を行ってまいりました。 190 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 191 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  今、発熱相談センター、また、さんむ医療センターのお話がございましたが、通常の受付時間帯、または休みなど、その辺りの情報がありましたら、教えてください。 192 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 193 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 相談時間帯につきましては、通常の開院時間帯を想定しております。それ以外につきましても、当直の職員等がいますので、後日連絡するような形にはなると考えております。 194 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 195 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  続いて、2)番目に入りますが、コロナ禍による生活困窮者の報道がありますが、市民生活や雇用への不安など、市民からの相談件数や内容について教えてください。 196 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 197 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 相談件数でございますが、生活困窮者からの相談については、生活・就労相談室で受けております。相談者からのお話を伺った中で、相談者の状況に沿った支援を行っております。  相談室の令和2年度の新規相談件数でございますが、1月末までで278件ございました。昨年度同時期から128件増加し、1.9倍となっております。 198 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 199 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  今後、ワクチン効果で、事態が好転するには、まだまだ時間がかかる状況だと思います。担当職員の皆さん方には、連日、大変御苦労のことと思いますが、相談者の心の負担が幾らかでも軽くなるような対応を心がけていくことをよろしくお願いいたします。  次に、緊急事態宣言の延長により、市内の飲食店をはじめ、商工業、観光業、農業など、地域経済にも甚大な影響が出ております。売上げが大きく減少している中小・小規模事業者は、さらに、自力で商工会や銀行を通して、個々でセーフティネットなどで、運転資金などを借り入れし、何とかつないでいる状況だと思います。  先日、新型コロナウイルスによる借入れの際に、市役所で発行する各種証明書や印紙などは、コロナ禍での借入れの場合は、全て無料で対応をしていただきました。借りる側としましては、本当にありがたいと思いましたので、御紹介をさせていただきました。  経済環境部長にお聞きをいたします。緊急事態宣言発令により、時短営業に関連した協力金の支援について、受付が始まったということですが、その手続には、どのぐらいの時間を要するのか、教えていただきたいと思います。  併せて、国の補助金事業などについて質問を予定しておりましたが、昨日、同じ内容の質問がありましたので、答弁は結構です。この1点、よろしくお願いをいたします。 200 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 201 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  県のほうに確認した結果、申請書を受理して、当然、審査、問題なければ、おおよそ2週間程度で振り込む予定で進めているということを、お聞きしております。 202 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 203 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。ぜひ、よろしくお願いをしたいと思います。  続きまして、新型コロナウイルス対策の特別措置法が昨年3月13日に成立してから、間もなく1年を迎えます。市内の中小・小規模事業者にとって、今の状況が、いつになったら、元の状態に収束するのか、全く先の見えない状況でもあります。  私の地域には、宿泊施設が10件あり、また、貸し別荘を経営されている方が9件ありますが、宿泊施設では、高齢化と併せて、施設の老朽化、そして、今回のコロナで、半分ぐらいの施設が、現在、休業の状態となっております。  影響を受けている中小・小規模事業者の方々にとって、現在は本当に死活問題といっても過言ではないと思います。特に山武市は、一昨年前の台風15号でも、電柱が折れるほどの強風と長期間の停電で甚大な被害を受けた地域でもあります。  市内の特に影響を受けている中小・小規模事業者の現状や今後の見通しについて、市長にお伺いをいたします。 204 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 205 ◯市長(松下浩明君) 小川一馬議員の市内中小企業の今後の見通しについてということで、御質問いただきました。  現在、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、例年に比べ、厳しい事業者があることは、商工会が調査いたしました中小企業景況調査報告書等で、認識をしております。今後も感染症の想定外の長期化となれば、資金不足等に陥りかねない状況となり、企業業績の見通しは不透明なところがあります。  しかしながら、これからワクチン接種が開始をされれば、感染症について、収束方向に向かうものと思われます。それまで、市では、中小企業の経済活動を、国の第3次補正予算を使いまして、支援してまいりたいと思っておりますので、御協力をどうぞよろしくお願いいたします。 206 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 207 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。市長には、どうか先頭に立って、これから一日も早く、元の生活、また元の状態になるように、今後ともよろしくお願いをしたいと思います。  市内の各所においても、このような状況は同じであると思います。緊急事態の今だからこそ、市民に寄り添った市民との協働、連携して、地域の発展、活性化に、そして魅力あるまちづくりへとつなげていただきたい。  私たちの周りには、海と緑豊かな自然と新鮮な野菜とお米、たくさんの特産物と海の幸と観光資源があり、また、それぞれの地域には、歴史と文化と郷土の偉人たち、北側には、日本の玄関口、成田国際空港など、この地域は、高いポテンシャルがある地域と言われております。市民の方々や次世代の子どもたちに、この魅力と正しい情報が伝わったときには、より住みやすい地域に変わっていくことと思います。  また、エネルギッシュな若者も、昨今、増えてきております。さらに、市外から移住し、山武市の魅力を感じ、提供し、情報発信している若者も数多くおります。そういった方々から、私も学ぶことも多く、大変勉強になります。こうした若者たちの探究心、行動力に期待を寄せる一人でございます。 208 ◯議長(大川義男君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時57分)              (再開 午後 1時09分) 209 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  小川議員。 210 ◯9番(小川一馬君) では、午後も引き続きよろしくお願いをいたします。  では、午前中に続きまして、今後の財政施策についてお伺いをいたします。  1)番目に、令和3年度予算は部別削減したにもかかわらず、令和3年度当初予算が前年比14億3,000万円増えているが、理由について、財政課長にお聞きをいたします。お願いします。 211 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 212 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度の当初予算の編成におきまして、歳出の削減を図った一方で、松尾小学校の新校舎の整備事業が11億6,423万2,000円、これは前年度と比較して、9億1,327万4,000円の増となっています。  松尾駅周辺排水対策事業が7億4,100万1,000円、これが前年度と比較して、4億3,482万1,000円の増など、支出額の大きい事業が予定されておりますため、歳出の総額としては、増額となっております。 213 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 214 ◯9番(小川一馬君) 理由については分かりました。  では、今後、山武市の適正な当初予算規模については、どうでしょうか。よろしくお願いします。 215 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 216 ◯財政課長(宮負裕行君) 先ほど御答弁しましたとおり、令和3年度は支出額の大きい事業があっての規模となっておりますが、そういった支出額の大きい事業が終了した後の予算規模といたしましては、平成31年1月に、今後の財政状況を推しはかるために策定した長期財政計画では、そういった支出額の大きい事業が終了した後の令和7年度以降の予算規模といたしまして、約210億円程度と見込んでいるところでございます。 217 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 218 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。適正な予算規模が210億円ぐらいという、今、お話でありました。それも、令和7年度からですか。  そこに行くまで、財政上も非常に厳しいと思われますが、今後、210億円にするまでに、一番厳しいポイントがありましたら、教えてください。 219 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 220 ◯財政課長(宮負裕行君) 先ほど申し上げました210億円程度の予算規模となるまでには、先ほども申し上げました松尾小学校の建設事業ですとか、松尾駅周辺排水対策事業といったものの規模が大きくなっております。これらが終了いたしますと、長期財政計画を策定した時点では、先ほどの規模になるというところでございます。  そういった大規模事業は、建設事業などが多うございますので、それが一段落しますと、210億円という規模で、計画上、見込んでおったところでございます。 221 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 222 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  では、次の2)番目、当初予算編成におけるマイナスシーリング21%設定を行った経緯について、お聞きします。 223 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 224 ◯財政課長(宮負裕行君) 令和3年度当初予算編成におけるマイナス21%のシーリング設定の経緯でございます。  シーリングの設定に当たっては、10月時点における歳入の見込額と投資的な経費を含めた仮の要求額を比較しまして、その時点の歳出のほうの超過額が18億円程度ございました。これに対して、それだけ歳出のほうが超えてしまっているというところでございました。  これに対しては、まず、財政調整基金の繰入れで対応する分として、最大でも令和2年度当初予算の約1.5倍に抑制しようということで、13億円を設定いたしました。そうした結果、義務的経費を除いた調整可能経費のシーリングをマイナス21%として設定させていただいたところでございます。 225 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 226 ◯9番(小川一馬君) ただいまの答弁に、財政調整基金からの繰入れというお話もありました。  では、次に、長期財政計画で、3年前の平成30年度から令和9年度までの10か年の推移が作成されています。一昨年前と昨年、今年の台風被害やコロナ禍での経済状況の中で、今年度末の財政調整基金の残高は幾らぐらいを見込んでいるのかをお聞きいたします。 227 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 228 ◯財政課長(宮負裕行君) 今年度末、令和2年度末の財政調整基金残高の見込みでございますが、こちらは、本日、議決をいただきました補正予算(第11号)での繰入額も反映いたしますと、現在のところ、58億4,104万8,000円を見込んでいるところでございます。 229 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 230 ◯9番(小川一馬君) では、長期計画の最終年度、令和9年度になると思いますが、2027年の見込みも示されております。これについては、今後の予定として、いかがでしょうか。 231 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 232 ◯財政課長(宮負裕行君) 長期財政計画で、最終年度、令和9年度末の残高見込みといたしましては、27億3,675万6,000円を予定しております。  しかしながら、今後の見通しということでございますけれども、この点でございますが、令和3年度当初予算におきまして、新型コロナウイルス感染症の影響による市税等の収入の減少ですとか、合併算定替の特例期間の終了による普通交付税の減少などの要因によりまして、財政調整基金の繰入額を12億9,000万円と予定したところでございます。  こちらの令和3年度のような非常に大きな取崩額が、令和4年度以降も仮にコロナウイルスの経済への影響、市税への影響など、予断を許さないところでございますが、そういった取崩額が今後も続いてしまいますと、計画以上のペースで減っていってしまうといったことが避けられないのではないか。そういう懸念をしている状況でございます。 233 ◯議長(大川義男君) 小川議員。
    234 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  先のことを見通すことは、なかなか難しい部分であると思うんですが、山武市では、総合計画、施策6-3、健全な財政運営が重点目標となっています。施策の中でも特に重要な部分ですので、担当の皆様には、引き続き、健全な財政運営をよろしくお願いをいたします。  次に、歴史、文化財について、質問をさせてください。  1)番目に、市の文化財や歴史的遺産の管理・調査について、合併前の4町村で収集した歴史資料には、どのようなものがあり、また、どこで、どのように保管・管理されているのか、教育部長にお聞きします。 235 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 236 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  合併前に、それぞれの町村で、地域の歴史、文化、民族を記録化するために、資料を収集し、自治体史を、合併後は、歴史民俗資料館がその事業を引き継ぎ、歴史・郷土資料集として、刊行しております。  資料の種類は、考古学資料、各地域の生業に係る生活道具などの民具資料、主に江戸時代から昭和期にかけて残された古文書や役所文書等でございます。  それら資料につきまして、一括して、歴史民俗資料館で管理してございます。  中でも、伊藤左千夫関連、松尾藩に係る資料につきましては、歴史民俗資料館で保管しております。  また、考古資料につきましては、県指定物件の島戸境一号墳出土遺物は、さんぶの森の図書館入り口脇の低湿保管庫、それ以外は松尾文化財所蔵庫、民具資料は旧蓮沼幼稚園、自治体史や郷土資料集などの刊行物、資料館で過去作成した展示資料は、白幡収蔵庫で保管しております。  また、郷土資料集等で活字化した古文書書類は、分類して、保存箱に収納してございます。現在は、個々の古文書について、目録を作成し、現状の写真データを付す作業を行っております。  その作業が完了いたしますと、地域ごとに見たい資料のタイトルを入力すると、資料の写真や現代語訳分が、すぐ取り出せる検索システムが出来上がり、山武市市史編さんの際の活用できる有効なツールとなるということで予定してございます。 237 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 238 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  今、資料のシステム化を図り、これから進めていくということですが、隣の東金市では、今、私はホームページを開いていますが、ホームページの1面に、東金市のデジタル歴史館というタイトルが表示されております。  山武市でも、こういう形で、市のホームページに、今後、載せようというお考えでしょうか。確認の意味でも教えてください。また、それは、いつぐらいに予定されているかも、併せて教えてください。 239 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 240 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  議員御指摘の東金市のデジタルアーカイブの取組につきましては、資料館のような展示施設を持たない町村が、現物資料を展示する代わりに、資料をデジタル化して公開するという趣旨で、図書館枠で、国から補助金交付を受けて、事業化したものでございます。  この補助制度は、山武市のように展示施設を有する市町は、適用外となっているというところでございます。  このデジタルアーカイブ、東金市でやっていらっしゃる取組につきましては、例えば、今の新型コロナの蔓延している状況の中で、提示施設で現物資料を見学できないという状況においては、自宅にいながら、地域の歴史資料にアクセスできる有効な手段と考えております。  山武市では、今、歴史民俗資料館で、古文書類の市史資料やその他、民具等の資料のデジタル化を進めてきております。そういった中で、来年度からデジタル化データを基に、資料館のホームページ等で順次公開を進めてまいりたいと考えております。  以上です。 241 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 242 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  山武市のこういった歴史文化を、わざわざ足を運ばなくても、今、携帯だったり、インターネットで確認もできると思いますので、ぜひ、検討して、進めていっていただきたいと思います。  また、市内各地域には、郷土の偉人たちがおりました。偉人たちの実績を学ぶことは、地域に関心を持つことの端緒であり、郷土愛の醸成につながると思います。  また、文部科学省の文化審議会の中で、文化には、人々に元気を与え、地域社会全体を活性化させ、魅力ある社会づくりを推進する力があると提言されています。文化で地域をデザインすることが、まちの中心になるとも言われています。  偉人たちの顕彰事業や市役所内での横の連携と外郭団体との連携を積極的に図るなど、今までにはない発想での取組が必要と思います。  また、昨年3月4日、山武市歴史民俗資料館友の会三役で、市長のところへ要望書を提出されたと聞いております。  また、一例を挙げますと、先ほども言いました、東金市のホームページのトップページを開きますと、観光と文化が一つのセットになっております。見た方には、東金市のPR、また、魅力発信を分かりやすく紹介をしております。  こういった横の連携といいますか、山武市には東金市に負けないくらいのいろいろな文化財も歴史もございます。また、偉人も多く輩出をしております。  そういった状況の中で、市長にお聞きをしたいと思いますが、今後、どのような取組の予定があるのでしょうか。また、地域の歴史や文化、郷土の偉人たちについては、地域振興や観光振興、そして教育や福祉、まちづくりなどの分野にも貢献し得るものであります。  よって、これからも議会で提案し、研究もしてまいりたいと思いますが、市長の御見解をよろしくお願いをいたします。 243 ◯議長(大川義男君) 市長。 244 ◯市長(松下浩明君) 小川議員からの御質問にお答えをさせていただきたいと思います。  まず、文化財での観光に力を入れようということだと思いますが、まさにそのとおりであると思います。ですので、今、デジタル化で見るだけではなく、それも大事なんですが、やはり来てもらうためにということで、我々も、もう少ししっかりと考えていきたいと思っています。  山武市では、近代短歌の確立に力を果たした伊藤左千夫、また、総武鉄道の敷設に尽力した安井理民と、他の地域と比較しても、多士済々、多くの偉人を輩出した風土であると思います。  彼ら偉人たちが、地域を牽引して、今の山武市があるということに思いをはせ、敬重することと、議員おっしゃるとおり、地域の関心を持つことの端緒であり、郷土愛の醸成につながることだと考えております。  これについては、市の総合計画の中でも触れているところでありまして、今後の取組として、文化庁、県の動向も注視しながら、今の御提案のとおり、他の自治体の取組等を参考にしつつ、山武市の代表的な偉人の偉業を検証する企画展や、また、各地の歴史、文化を紹介するイベント等、魅力あるまちづくりに積極的に取り組んでまいりたいと思います。御提案もいただきありがとうございました。 245 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 246 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。  今、市長にお話しいただきましたが、残念ながら、山武市の偉人についても、文化についても、地元に住んでいる、今いる我々がよく知らない。  松尾町には、掛川藩が静岡県から移封で来られました。こういった歴史があるんですが、または松尾町には、歴史のある教会があったり、いろいろあります。また、山武に行ったら、山武にもいろいろな文化財、歴史があります。  しかし、私たちには、その物自体がよく分からないんです。やはり、そこを市外にアピールすることも非常に大切だと思うんですが、まず、市民の皆さんに、今、我々が生きているこの地域の文化、歴史、また偉人について、少しでも理解をし、今、その思いを、我々も大いに学ぶ価値もあるんではないかなと思います。  本日は時間もございますので、これからも機会をつくって、歴史、文化、また偉人についての質問を、議会の中でもさせていただきたいと思っております。  今後とも、執行部の皆さんには、横の連絡をしっかり密に取っていただいて、先ほども言いました、東金市では、観光と文化が一つに、ワンセットになっております。そういうできるところから、一つ一つ、着実に、それが、山武市のイメージアップにもなります。魅力度アップにもつながっていくと思います。やはり、全てに、この歴史、または、文化も含めて、偉人につながっていくんではないかと思いますので、今後とも、ぜひよろしくお願いを申し上げたいと思います。  それでは、次に、行政からの祝い金について質問させていただきます。  現在、山武市には、行政からの祝い金には、どのようなものがありますか。保健福祉部長、よろしくお願いいたします。 247 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 248 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市におきましては、毎年9月の敬老の日に合わせまして、長寿の節目を迎えた方々のお祝い目的に、満88歳到達者に1万円、満99歳到達者に5万円の祝い金等を贈呈しております。  令和2年度の贈呈実績は、満88歳が284名、満99歳が24名でございます。 249 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 250 ◯9番(小川一馬君) 来年度、新年度の祝い金については、どのようなものが御用意されているのか、教えてください。 251 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 252 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 令和3年度敬老祝品等支給事業につきましては、将来的に平均寿命の延伸や高齢者数の増加が見込まれ、財政状況についても勘案せざるを得ない中で、高齢者に対する敬意と感謝の表し方を見直し、対象者は満100歳の方のみとし、お一人、3万円相当の祝い品等贈呈経費を計上させていただいております。 253 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 254 ◯9番(小川一馬君) 来年度から、米寿の祝い、また白寿の祝いがなくなって、代わりに、100歳のお祝いをするというお話でありましたが、100歳のお祝いは、品物とお聞きしました。  私も、地元で、100歳のお祝いを3万円相当の品物で選ぶカタログが届くようなことを聞いたんですが、私が聞いた限りでは、品物をもらっても、困るねと、やはり、圧倒的に現金がうれしいという、皆さんの意見でありました。  職員の皆さんはいろいろ考えて、そう決めていただいたのかも分かりませんが、まだまだ検討の余地もあるんではないかと思います。皆さんが言うには、100歳を迎えた高齢者の面倒を見ているのは、みんな、家族なんです。やはり、頂いて、家族もうれしいと思うものを含んでもいいのかなと。  一つ提案なんですが、今議会の中で、議員の皆さんにも、そのお祝いは、品物がいいのか、お祝い金がいいのか、この辺も、ぜひ、聞く機会をつくっていただきたい。これは、お願いでございます。保健福祉部長、いかがでしょうか。 255 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 256 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 当初予算特別委員会等もございますので、御意見等を賜りたいと考えております。 257 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 258 ◯9番(小川一馬君) では、よろしくお願いをいたします。  また、出生、敬老祝い金とは別に、山武市では、定住を目的とした市独自の事業があるとも伺っております。その内容についてお尋ねをいたします。 259 ◯議長(大川義男君) 企画政策課長。 260 ◯企画政策課長(中村洋一君) お答えいたします。  出生祝い金のような福祉的要素の事業ではございませんが、結婚新生活支援補助金と三世代同居等支援補助金がございます。  結婚新生活支援補助金については、地域における少子化対策の強化を目的としております。  三世代同居等支援補助金については、若い世代の山武市への移住定住を促進することを目的としている補助事業でございます。 261 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 262 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございます。  新しい独自の事業といいますか、現在の実績まではいかなくても、反響がありましたら、教えてください。 263 ◯議長(大川義男君) 企画政策課長。 264 ◯企画政策課長(中村洋一君) どちらの補助金についても、直近の数値でお答えさせていただきたいと思います。  結婚新生活支援補助金は、電話や窓口での相談を合わせまして、13件の相談がございました。  また、三世代同居支援補助金は、電話、窓口に加えて、ホームページからの相談もございました。合わせますと19件の相談がございました。  以上です。 265 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 266 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。  よいことだと思いますので、ぜひ、今後とも担当の皆さんと力を一つにして、今後とも頑張ってください。よろしくお願いをいたします。  では、最後の質問になります。締めの質問でございます。思いやり施策について伺います。  敬老事業については、今まで社会に貢献してきた高齢者に感謝し、敬うことが行政として重要であるとも思います。最後に、思いやり施策について、市長の考えを伺い、質問を終わりたいと思います。  先ほども祝い金のお話もさせていただきました。米寿の祝い金、白寿の祝い金、今まで1万円と5万円を支給していて、そういった高齢者に対する思いがなくなってしまうということも、個人的には非常に寂しい思いもいたします。できることならば、また、機会を見て、再度、復活もお願いしたいと思いますが、最後に、市長の見解をよろしくお願いいたします。 267 ◯議長(大川義男君) 市長。 268 ◯市長(松下浩明君) 私の公約でも、福祉、医療、高齢者と障害者支援の充実を掲げておりまして、全ての人が健康で安心して暮らし続けるまちづくりを目指しております。  また、山武市第2次総合計画におきましても、保健福祉・医療の充実ということで、重点分野として、生きがいづくりと介護予防の推進、医療体制の充実、幼保機能の充実に取り組んでおります。  このように、子育て世帯や高齢者に対して、健康で安心して暮らし続ける、思いやりのある施策を、引き続き取り組んでいく所存でございます。  今回、敬老祝金等支給事業を見直したということでございまして、これは、事業をやめるんではなくて、どうしたら続けていかれるかという視点で、100歳ということにさせていただきました。  事業がいろいろ増えてきていまして、それを続けていきながら、ある程度の予算でやっていくというところを、担当部にお願いをして進めていっていただいております。特に今、人生100年ということがありますので、それに向けて、市としては、今から、そういう政策を打っていかなければいけないと私も考えました。  そういった意味では、高齢者の健康寿命の延伸、また生涯現役世代への支援ということであります。  例えば、介護予防策を充実する、要介護、要支援にならないように、まずは、やはり、転ばないようにしていただきたいということで、転倒防止ということを、新たに取り入れます。やはり、転んでしまいまして、介護保険等を使うような方が非常に増えているというか、その率が多いもんで、そういう転倒防止策をまずやっていこうと考えました。  核家族化になりまして、高齢者の見守りの強化ということで、これも、近くの民生委員に、今までずっとお世話になっておりましたけれども、それがずっとこのままというわけには、なかなかいかない時代になってきています。そこを、やはり、何かあった場合に、事業者がすぐに駆けつけられるという方向で、今、施策を進めようと考えております。  このように、いろいろな事業をやらなければいけない、やったほうがいいという事業が出てきます。議員のおっしゃるところも、重々、私も分かっておりますけれども、やめるんではなくて、ただ、ただ、何とかつなげていこうという、私どもの気持ちの今回の予算ということになりました。  現金がいいか、品物がいいかは、また、皆さんに御指示いただければ、その辺でということも考えます。今回は、質問をありがとうございます。 269 ◯議長(大川義男君) 小川議員。 270 ◯9番(小川一馬君) ありがとうございました。以上で私の質問を終了します。 271 ◯議長(大川義男君) 以上で9番、小川一馬議員の個人質問を終わります。
     次に、3番、玉置美津恵議員の個人質問を許します。  玉置美津恵議員、御登壇願います。  玉置議員。 272 ◯3番(玉置美津恵君) 議席番号3番、玉置美津恵です。議長のお許しをいただきましたので、通告書に従い、教育行政と一般行政について、何点か質問させていただきます。  学校は、どの家庭にとっても、かけがえのない宝である子どもたちが集まる場所です。また、教育の場であるとともに、1日の約3分の1を過ごす生活の場でもあります。感染防止の徹底を図りながら、毎日の業務をこなされている先生方には感謝いたします。  教育行政について伺います。  学校教育におけるSDGsの取組について伺います。  以前、ブルーフラッグについて伺いましたが、松尾高校で、ブルーフラッグの出前講座をされたと回答がありました。  ブルーフラッグは、2015年に国連で採択された持続可能な開発目標、SDGsの17の目標の中の一つに当てはまります。出前講座を受けた人たちは、17の目標1、貧困なくそう、2、飢餓をゼロに、3、すべての人に健康と福祉を、4、質の高い教育をみんなに、5、ジェンダー平等を実現しよう、6、安全な水とトイレを世界中に、7、エネルギーをみんなに、そしてクリーンに、8、働きがいも経済成長も、9、産業と技術革新の基盤をつくろう、10、人や国の不平等をなくそう、11、住み続けられるまちづくりを、12、つくる責任、つかう責任、13、気候変動に具体的な対策を、14、海の豊かさを守ろう、15、陸の豊かさも守ろう、16、平和と公正を全ての人に、17、パートナーシップで目標達成しようという、大きな目標について学ばれたと思います。  そして、山武市の海が自慢できるだけではなく、どうすればきれいな海を守れるのかを考えるところから、SDGsの達成目標期限の2030年までに、自分たちが何をするべきかを考え、行動する必要性を感じたのではないでしょうか。  松尾高校の出前講座を受けた生徒が、家庭に話を広げてくれたのでしょう。保護者の方から、とてもよい講座だったと聞きました。  出前講座のその後の利用はありましたか、伺います。 273 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 274 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  ブルーフラッグには、環境教育の取組といたしまして、令和元年に、松尾高校で出前講座を実施しました。  令和2年ですが、コロナ禍の影響によりまして、出前講座の実施はできませんでしたが、8月中の本須賀海岸で、現地に来訪した小学生以下の子どもたちを対象に、環境教育を含むライフセービング教室を4回開催し、子どもたちと保護者を合わせて、約70名の参加をいただきました。 275 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 276 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  山武市は2019年4月に、ブルーフラッグを取得しました。持続可能な開発目標、SDGsに関する本がありますが、その本は、児童生徒に興味を持ってもらえるように、どのように置かれているのか、教えてください。 277 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 278 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  SDGsやブルーフラッグに関連する書籍、本につきましては、内容が多岐にわたるため、通常の本と同じように、ジャンル別に所蔵しております。新しく購入した場合には、新刊コーナーで、ポップつきで紹介している学校もございます。  新学習指導要領では、持続可能な社会のつくり手に必要な資質、能力を育成することが掲げられております。児童生徒が、SDGsやブルーフラッグに興味・関心を持てるように、学校図書室における取組の充実を推進していきたいと考えております。  以上です。 279 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 280 ◯3番(玉置美津恵君) 本屋や図書館では、読者に興味を持ってもらえるように、本が置かれています。学校の司書教諭と図書館司書の交流があると伺っています。コーナーを作っていただき、多くの児童生徒に読んでもらえるようにしていただくことを要望します。  以前、長谷部議員より、観光教育の質問がありました。何校かの取組があると御回答いただきましたが、山武市で取り組んでいるブルーフラッグの取組が、市民に伝わっていません。教育現場で授業に取り入れてもらうことは可能でしょうか。伺います。 281 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 282 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  市内の小中学校で、ブルーフラッグの取組を授業に取り入れることにつきましては、児童生徒が、自分たちのふるさとの環境保全や持続可能な開発の実現に理解を深めるために、大変価値のあるものだと考えております。  わがまち活性課等の関係部署と連携をいたしまして、学校の授業に取り入れられるように検討してまいりたいと考えております。  以上です。 283 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 284 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  例えばですが、児童生徒の夏休みのポスター展の課題にしてもらい、作品を公共施設に展示していただけると、市民の皆さんが見てくれることで、山武市の取組が広がると思いますが、可能でしょうか。伺います。 285 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 286 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  ブルーフラッグは、持続可能な社会の構築に向け、海水浴場における環境保全、環境教育を推進するためのツールとなっておりますので、御提案をいただきました件につきましては、子どもたちの負荷等もかかると思われますので、現場の声を聞きながら、協議してまいりたいと思います。 287 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 288 ◯3番(玉置美津恵君) SDGsの達成目標期限まで9年、2030年は、今の子どもたちが活躍する時代になります。国や企業の努力が必要ですが、目標の達成に向けて、私たち一人一人が自覚を持って取り組める活動をしたり、意識の改善を図ったりすることが必要になります。  大切な税金を使って取り組んでいるブルーフラッグですが、観光客周知だけではなく、SDGsの本を読んだ子どもたちから家庭に広げて、家庭で話題にしてもらい、消費者である私たちが物を買うときに、長く使えるものを選ぶ、古くなったものに付加価値をつけ、生まれ変わらせて使う、環境問題に取り組んでいる企業の製品を買う、ごみを考えて、買物をする、ごみを捨てない、海や川の環境を考えて、人間のことだけではなく、生き物のことも考えて生活をするなど、ちょっとした気づきを生活の中に取り入れていくことが、山武市の魅力発信につながるのではないでしょうか。御検討のほど、よろしくお願いします。  次に、学校の感染症対策について伺います。  集団の中で学ぶよさが、学校教育のよさである側面があるにもかかわらず、密集、密接、密閉の3密回避を求められています。コロナ禍の学校生活は、多くの先生方の感染症対策のおかげで成り立っていると思います。感謝いたします。  新型コロナウイス感染症対策において、養護教諭は学校保健活動の中核的役割を担い、健康管理、保健教育、保健相談、保健室経営、そして健康組織活動の推進という役割を果たされていると伺っています。  学校保健活動とは、児童生徒の心身の健康の維持増進のための活動のことであり、保健教育と保健管理、そして、それらを組織活動の中での具体的な活動として、円滑、効果的に進めることが求められています。  養護教諭の新型コロナウイルス感染対策について、何点か伺います。  感染防止消耗品の設置場所と管理は、どなたがされているのでしょうか。また、校内のトイレや手すり、机や椅子などの校内設備の消毒作業は、誰がどのように行っているのでしょうか。伺います。 289 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 290 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  感染防止消耗品の設置場所につきましては、アルコール消毒液は、主に教室や玄関、昇降口となります。  予備のマスク、ビニール手袋、ペーパータオル等は、教室に設置し、必要に応じて、すぐに使用できるようにしております。  管理方法につきましては、保健室は養護教諭、教室は担任が管理しております。  校内設備の消毒につきましては、1日1回を目安として、主に児童生徒の下校後、教員やシルバー人材センターへの委託により、教室を中心に、児童生徒が多く触れる場所の箇所の消毒作業を行っております。 291 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 292 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。備品もたくさん管理していただいている、掃除も手慣れているシルバー人材センターが活躍されている伺い、安心しました。  次に、感染者が発生した場合の対応は、どのようにするのか、伺います。  体調不良者が出た場合の保健室への来室ルールがあるのか、保健室内のゾーニングについて伺います。 293 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 294 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、学校で体調不良者が出た場合は、通常の保健室のほかに、第2保健室を設置し、けが等の場合と発熱や風邪症状等の場合で、児童生徒の対応する場所を区別しております。  また、体調不良者は、原則、担任に申し出ることになっております。担任は内線等で、児童生徒の様子を養護教諭へ伝え、対応場所を決めてから、児童生徒を移動させております。  学校で感染者が発生した場合には、教育委員会で作成した対応フローを基に、学校、教育委員会、保健所等で連携を図りながら、対応に当たっております。  以上です。 295 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 296 ◯3番(玉置美津恵君) 感染者を広げない対策が取られていることが分かり、安心しました。  次に、教員の感染予防研修は、どのような頻度で行われていて、新しい情報を正しく、先生方に伝える方法は、どのようにしているのか、また、養護教諭だけでは賄い切れない仕事量ですが、どのような先生方と連携して行われているのか、伺います。 297 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 298 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  感染症の予防につきましては、学校ごとに、職員の共通理解を図り、適宜、研修や打合せを行っております。学校によっては、年間の研修計画の中に位置づけている場合もございます。  最新の情報につきましては、書面での周知のほか、校務システムを活用し、全職員にメール機能で周知しております。  また、養護教員の職務は多岐にわたり、負担も大きくなっております。各学校においては、学校保健が機能するために、校長の指導の下、学校保健計画に基づき、全職員で、組織的に対応を行っておるところでございます。 299 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 300 ◯3番(玉置美津恵君) 先生方の負担を少しでも減らしていただき、子どもたちに目を向ける時間が十分に取れるように、先生でなくてもできる仕事は、これからも行政と連携してお願いいたします。  養護教諭は、特殊な仕事であります。他の学校の養護教育と情報交換をしていただき、よいと思うことがあれば、取り入れてもらいたいと思います。  危機に直面した10年前の東日本大震災のときにも、学力を向上させた学校の共通点として、養護教諭は、子どもたちの心身の変調の早期発見、予防、対処に取り組んだことが、とても効果的だったと言われています。  養護教諭は、大変重要な職務です。学校を安心安全な場所として、さらには生涯にわたって健康で安全に生活をするために、コロナ禍では新しい生活習慣の指導や保健管理が求められるからです。  学校は、毎日、何かが起こると考え、危機的状況に直面したとき、校長先生は、明確な指示と迅速な判断を出されます。校長先生方と密に連絡を取り合い、取り組んでいただき、感染予防をお願いしたいと思います。  次に、給食時間の過ごし方について伺います。  コロナ禍の給食時間の子どもたちの現状を教えてください。 301 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 302 ◯教育部長(小川宏治君) 給食時間の子どもたちの現状についてお答えさせていただきます。  新型コロナウイルス感染症対策のため、市のガイドライン及び各学校のマニュアルに従いまして、食事中は、授業時と同様に、全員が前を向いたまま、会話を控えて、食事をしている状況でございます。 303 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 304 ◯3番(玉置美津恵君) 昭和29年に制定された学校給食法は、平成21年に法改正され、学校給食は栄養を取るためだけの手段ではなく、学校教育の一環として位置づけられました。  学校給食は、地域で取れる農産物や旬の食材を使い、郷土料理や行事食などが提供され、食べることで、地域の食文化の学習になっています。  また、自分の健康を考えて、食べる習慣を身につける健康と食生活の健康教育の役割もあります。  連日のように報道されていますが、マスクを外した食事の時間が、感染率が一番高いとされています。1月末の民放のテレビニュースで、お店の人がかわいそうだといって、明け方の4時まで、狭いお店の中で、わいわい話しながら、飲んでいる大人たちの報道がありました。  対照的に、次のニュースで、透明なアクリル板で、1人ずつ囲んだ机で児童が静かに給食を食べている姿が映りました。児童のインタビューで、おしゃべりしながら食べる給食は、楽しい時間だったのに、つまらない時間になってしまったと話していました。コロナウイルスに感染しないために、子どもたちは、一生懸命、言われたとおりに行動しています。  でも、個食になっていませんか。個食とは、家族が不在の食卓で、1人で食事をすることをいうのですが、つまらない時間になったということは、まさしく個食だと思います。  コロナ禍の時代は、健康で過ごすために、食べることが重要視されています。誰とも話せない給食の時間を、校内放送で、食育教育の時間にできないでしょうか、伺います。 305 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 306 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  給食の時間中は、学校給食センターが作成しております給食メモを活用し、食材の栄養素を地産地消の食材、年中行事の紹介等を定期的に行っております。  また、学校給食センター作成の食育動画を放送している学校もございます。  新型コロナウイルス感染症対策としての給食となりますが、放送を有効に活用し、児童生徒の心身の健やかな成長のためにも、食に興味・関心を持ち、食べることを楽しめるよう、引き続き、学校給食センターと連携し、食育の充実を図っていきたいと考えております。  以上です。 307 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 308 ◯3番(玉置美津恵君) よろしくお願いします。  お年寄りの方が、昔はラジオを聞いて、頭の中で想像したが、今はテレビ映像を見てしまい、聞いて、想像することがなくなったと言っていました。まさしく、情報は、ほとんど目から入ってくる時代になりました。  これからは、ICT教育の時代が来ます。テレビ番組で、子どもの視力低下が進み、子どもの目が心配されているという内容の特集がありました。給食の時間を、耳で聞いて、想像する楽しい時間に変えてもらい、個食をなくしていく工夫をしていただきたいと思います。
     次に、昨日、櫻田議員から防犯の質問がありましたが、児童の見守りについて伺います。  児童見守りの呼びかけ防災無線が、機械の声から生徒の声に替わっています。親しみがあって、聞きやすく、変わってよかったと思います。多くの方々に参加してもらうためでしょうか、お伺いします。 309 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 310 ◯教育部長(小川宏治君) 防災無線の御質問をいただきました。  毎日、午後2時30分に市内全域に放送される防災行政無線は、平成30年6月より、市内の中学生の声によって行っております。低学年の児童の下校時間に合わせ、中学生の声で、地域の見守りを呼びかけることにより、市民の皆さんが親しみを持ち、より一層、防犯意識の向上につながると考えております。  また、中学生自身も、山武市の教育の目指す姿でもある、地域を支える人づくりを推進していることから、お互いに支え合い、地域に誇りを抱く人づくりの一環としても、大きな意味があると考えております。  以上です。 311 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 312 ◯3番(玉置美津恵君) よいことと思います。これからも続けていってほしいです。 313 ◯議長(大川義男君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午後2時15分といたします。              (休憩 午後 2時01分)              (再開 午後 2時12分) 314 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  玉置議員。 315 ◯3番(玉置美津恵君) 次に、伺います。  変質者等の通報は、年間、何件ほどありますか。報告件数と内容を教えてください。 316 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 317 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  市内小中学校から不審者情報として、教育委員会に報告があった件数でございますが、平成30年度が12件、平成元年度が20件、令和2年度は11件となっております。  主な事案としましては、声かけ、不審な行動、露出があります。 318 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 319 ◯3番(玉置美津恵君) 児童に対するわいせつ行為は、被害に遭った児童に、一生、心の傷として残ります。  被害を防ぐため、多くの方々に見守りに参加してもらいたいと思います。地域に協力をお願いすることはよいことだと思いますが、一方通行になっていませんか。地域の学校として、児童たちから見守りの住民に、挨拶のお返しができていると思いますか。  私は、挨拶は、人と親しくなれる魔法の言葉だと思っています。24年前に、旧成東町に引っ越してきました。子どもたちには、近所で会った人には、必ず挨拶をするようにと教えました。おかげさまで、近所の人に声をかけてもらって、どこの子どもだと覚えてもらうことができました。  朝の登校時に、「おはようございます」と、声かけをしますが、残念ながら、ほとんどの子どもは黙ったままです。下校時にも、「お帰りなさい」とか、「こんにちは」と声かけをしますが、そのまま通り過ぎます。  先日、下校中の男の子たちに会いました。また、挨拶をしないのだろうと思っていたら、次々に、「こんにちは」と、先に挨拶をしてくれました。とても気持ちがよかったです。この児童たちのように、見守りに参加している人や挨拶をした人、擦れ違った人には、きちんと挨拶を返すようになれば、見守りの参加者が増えるはずです。  近隣の横芝小学校の取組を知っている方も多いと思いますが、新聞記事が掲載されていましたので、紹介させていただきます。横芝小学校は、昨年度から、文科省の教育課程特例校の指定を受け、グローカル教育をテーマに研究活動を進めています。グローカルは、ローカルとグローバルを合わせた言葉で、地域の現状や課題に目を向けながら、地球規模で、物事を考えられる子どもの育成を目指しています。  グローカル教育と学校経営の関係として、校長先生は、郷土を理解し、愛し、誇りを持つとともに、世間に目を向ける人、そして、郷土と世界をつなげて捉えながら、自分の力を伸ばし、発揮できる人になってほしいと願っていますと話されていました。  横芝小学校は、学校経営に4つの重点事項を掲げています。1番目が、集団生活の第一歩である挨拶と返事、2番目が、自他の安全と安心を確保する廊下歩行、3番目が、自分の役割を友達と協力しながら、やり遂げる掃除の取組、4番目が、物事に計画的、意図的に集中して取り組む時間のけじめです。  それぞれ大きな意味があり、これらはどれも自分事として、主体性、積極性が求められるとともに、他人のことも思い、考え、行動するという協調性、対話性が求められるものであり、何気ない4つの日常の教育活動の徹底は、グローカルな資質、能力の育成に直結するとのことです。  山武市の学校も、各学校で、いろいろなよい取組をされていると思います。子育ての核家族化が進む中、見守りを含め、地域も共に子育てに参加するためには、何らかの形で、もっと情報を発信していただきたいと思います。  山武市の取組を、教育長に伺います。 320 ◯議長(大川義男君) 教育長、御登壇願います。 321 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 山武市教育委員会では、子どもの健やかな成長のためには、豊かな心を育むことが不可欠であり、豊かな情操、規範意識、自己肯定感、自己有用感等を育成するための教育を推進しています。  豊かな心を育むためには、挨拶をはじめ、感謝の気持ち、郷土愛の育成等を図ることが必要でございます。これまでも、市内、こども園、幼稚園、小学校、中学校では、挨拶運動を推進してまいりました。  ですが、その一方で、コロナ感染症予防対策の取組や不審者対策の指導等もありまして、場合によっては、校外での児童生徒の挨拶等が、不自然な印象を与えてしまったことがあるかもしれません。  現在、各小中学校では、コロナ禍での新しい様式づくりを進めているところです。状況が、これまでと大きく変化をしている中で、これからの子どもたちの育成については、地域の現状や課題に目を向け、共に温かく見守り、知恵を出し合っていければと考えています。  これからも、一層、道徳教育の充実を図り、郷土を愛するとともに、規範意識の育成に努めてまいりたいと思っております。 322 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 323 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  社会人になっても、挨拶がきちんとできる人とできない人では、挨拶ができる人のほうが、第一印象はよく、好感度が持てます。よいことは取り入れていただき、山武市で育った子どもは、元気な挨拶ができると言われ続けてほしいです。  次に、一般行政について伺います。  消防団について。昨年の11月頃から、消防団員の新聞記事を、多く見かけるようになりました。消防団員が2年連続で1万人以上減少していて、2020年度の団員数は、前年比で、約1万4,000人減少したと書かれていました。  消防団員は、市町村の非常備の消防機関で全ての市町村に設置されており、公務員、農業者、JA職員、会社員、自営業者など、他に本業持つ団員で構成されています。山武市の議員や職員の方も活躍されています。  消防団員は、昼夜を問わない火災時の消火活動や火事現場の交通整理、また、台風などの災害時や地震発生時には、女性消防団員も活躍されています。毎月、日曜日に各消火栓から水が出るかを確認する水利点検も行っています。火災出動すると、使用したホースを洗って、干したりするなどの作業があり、活動時間が長時間になると、現職の消防団員の方にお聞きしました。  以上のように、消防団の活動は、地域に密着したものであり、市民が安心して生活する上で欠かせない組織であるため、団員の減少を食い止めなければなりません。団員が減少すれば、1人当たりの負担が増します。近年、新入団員の確保は、困難を極めている状況です。中には、消防団に勧誘されることを避けるため、家を出て、アパートに住んでいる人までいるという話も聞きました。  少子高齢化、人口減少が進んでいますが、新たな団員の確保をするために、どのような対策を考えていますか。伺います。 324 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 325 ◯市長(松下浩明君) 今までの取組として、消防団を退団した方が火災に出動することができる、OB団員の制度を設けております。活動人員が限られている昼間の火災発生時に、大きな力となっております。  また、平成27年には、女性部が発足し、火災予防啓発活動や応急手当普及活動など、様々な活動を行っていただいているところでございます。  今後も、様々な形で、消防団業務に携わることができる取組を進めていきながら、現在の団員が活動しやすい環境をつくるため、処遇や装備の改善に努めてまいりたいと考えております。 326 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 327 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  山武市のホームページでも団員募集をしていますが、山武市には、現在、何人の団員がいますか。伺います。 328 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 329 ◯消防防災課長(荒木康之君) 令和2年4月1日現在の団員数は787人となります。内訳としましては、副分団長以上の本部員が50人、分団各部が715人、女性部が22人となっております。 330 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 331 ◯3番(玉置美津恵君) 毎年、何人ぐらい辞めて、新しい団員は何人ぐらい入ってきますか。伺います。 332 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 333 ◯消防防災課長(荒木康之君) 令和元年度末の退団者数は77名、令和2年度の新入団員数は42名となっています。  過去5年間の平均では、退団者数が73名、新入団員数が59名となっており、減少傾向となっております。 334 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 335 ◯3番(玉置美津恵君) 団員の年齢層を教えてください。 336 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 337 ◯消防防災課長(荒木康之君) 一番多い年代は、30代と40代です。共に308名で、39.1%ずつとなっています。  続いて、20代が93名で、11.8%、50代が65名で、8.2%、60代以上が12名で、1.5%、10代が1名で、0.1%となっております。  平均年齢は39.4歳となっております。 338 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 339 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  報酬について伺います。  国は一般団員の報酬について、年間3万6,500円、出動手当1回7,000円として、地方交付税を措置しています。しかし、市町村が決める、実際の報酬は、全国平均で年間3万1,000円弱にとどまっています。  その中でも、千葉県は、消防団員の年間報酬が、全国平均を下回っています。山武市が支払う年間報酬、1回の出動手当、退職報償金は幾らですか。伺います。 340 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 341 ◯消防防災課長(荒木康之君) 個人への報酬額については、階級によって異なります。令和3年4月から、団長、班長、団員の報酬改定を予定しております。  全て年額で、令和3年4月以降は、団長が16万円、副団長が11万2,000円、本部付分団長が8万5,000円、分団長が7万円、副分団長が6万5,000円、部長が5万4,000円、班長が2万9,000円、団員が2万4,000円となります。  出動手当は、水火災、その他の災害の防除、警戒、捜索、または訓練等の職務に従事した場合、副分団長以上及び女性部へは、1人1回2,000円、ポンプ車配備部へは、1部1回1万円、小型ポンプ配備部へは、1部1回8,000円となります。  災害救助法が適用される大規模災害の防除、警戒、捜索等の職務に従事した場合は、その3倍となります。  退職報償金は、千葉県市町村総合事務組合において、事務の共同処理を行っております。階級と勤続年数によって、支給額が異なりますが、例を挙げますと、部長経験者で、勤続年数が10年を超えると、28万3,000円、15年を超えると、35万8,000円など、5年間隔で、支給額が上がる仕組みになっております。 342 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 343 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  消防団活動は、団員たちのボランティア精神によって、成り立っていると思いますが、日々の活動の中で、活動費は足りていると思いますか。伺います。 344 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 345 ◯消防防災課長(荒木康之君) 先ほど申し上げた報酬や手当のほかに、部の運営交付金を支給し、活動に見合った支給をしていると考えておりますが、活動状況を確認し、各部の意見を踏まえながら、今後も検討してまいりたいと思います。 346 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 347 ◯3番(玉置美津恵君) 徳島県小松島市では、団員カードが支給され、徳島県消防団応援の店登録店舗で、割引特典サービスが受けられます。  佐賀県でも、ホテル、旅館、飲食店など、消防団応援の店加盟店の協力を得て、消防団員支援をしています。  山武市でも、このような特典制度の導入を考えていますか。お伺いします。 348 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 349 ◯消防防災課長(荒木康之君) 市長が県議時代に、静岡県のふじのくに消防団応援連盟事業について、視察を行っていた内容を聞き、地域防災の要である消防団員を支援する取組としては、大変有益なことだと考え、思案していたところです。  今後、導入に向け、先進事例などを調査しながら、関係機関と調整をしてまいります。 350 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 351 ◯3番(玉置美津恵君) ぜひ導入をお願いいたします。  消防団員の減少は山武市だけの問題ではありません。全国的に取り上げられている大きな問題と理解しております。少子高齢化や人口減少など、社会構造の変化が大きく影響しているのではないでしょうか。  特に若者の就職先が都市部に流出しているため、これまで地域の消防団の担い手だった年齢層の人口減少が、消防団員の年齢層を引き上げ、それがさらに新入団員の減少につながるという悪循環になっていくことが心配です。若者が元気なまち、消防団が元気なまちは、活力に満ちた豊かな自治体になると思います。  先ほど、児童の見守りの参加者に挨拶のお返しができていますかと伺いましたが、私たち市民も、地域のために活動してくれる消防団員に感謝の声かけや挨拶ができているでしょうか。私を含め市民が、消防団員に対して、感謝の気持ちが足りないのではないでしょうか。  消防行政だけでは解決ができるものではないと思いますが、ぜひ、今後も消防団員の処遇改善に取り組み、地域防災の要である消防団員の確保に努めていただきたいと思います。よろしくお願いします。  以上で質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 352 ◯議長(大川義男君) 以上で3番、玉置美津恵議員の個人質問を終わります。  次に、1番、齋藤昌秀議員の個人質問を許します。  齋藤昌秀議員、御登壇願います。
     齋藤議員。 353 ◯1番(齋藤昌秀君) 議席番号1番、齋藤昌秀です。ただいま議長の許可をいただきましたので、通告に従い、7つの事項について質問を行わせていただきます。  まずはじめに、新型コロナウイルス感染症対策についてお聞きします。  コロナウイルス対策の現状とその対策について、冬季の新型コロナウイルス新規感染者数増加を受けて発令された、緊急事態宣言の影響はどうでしょう。市民の方から、問合せなどは来ていませんか。保健福祉部のほうには、特に延長関係の問合せは来ていないんでしょうか。また、山武市としては、現状の対策はどういったことを行っているのか、教えていただけますか。 354 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 355 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 緊急事態宣言中の新型コロナウイルス感染症に関する相談としましては、PCR検査やワクチン接種についてなどが21件、発熱相談が9件ございました。  なお、外出自粛の観点から、緊急事態宣言中は、広報紙、ホームページ、防災無線、安心安全メールで周知し、啓発を強化しております。  また、1月14日からから現在まで、毎日、車両を活用し、音声による市長メッセージの広報活動も併せて行っております。 356 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 357 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  ワクチン接種や、医療体制については、ほかの議員から質問がありましたので、その点についての質問は割愛させていただきます。  続きまして、コロナウイルス後の経済及び環境対応についてなんですが、ここも、昨日、新政会、櫻田議員をはじめとする、ほかの議員の方々から、補助金や給付金についての質問がありましたので、内容を割愛させていただきます。  続いて、2つ目、防災についての質問を行わせていただきます。  山武市における防災マニュアル策定の現状はどうなっているか、確認させていただきます。台風シーズンが来る前に確認したほうがいいと思うので、どうかよろしくお願いします。 358 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 359 ◯消防防災課長(荒木康之君) 令和元年の一連の風水害で、多様な問題が浮き彫りになったことから、まず、職員の災害対応の実効性を高めることが急務でありました。そのため、台風シーズン前に、マニュアルの整備を策定することが重要であることから、令和2年7月に、災害時職員初動マニュアル(風水害編)の策定を完了しております。  今後ですが、令和3年度から予定している庁内組織の見直しに併せ、災害時職員初動マニュアル(風水害編)の改定を予定しています。  また、山武市地域防災計画が改定から6年を経過し、計画と現状が適合していない部分もあることから、令和3年度から令和4年度にかけ、山武市地域防災計画の改定も予定しております。 360 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 361 ◯1番(齋藤昌秀君) ただつくるだけでなく、常にブラッシュアップがされているということを聞き、安心しました。  続いて、マニュアルを実際に生かすためには、訓練も欠かせないと思うのですが、防災訓練に関しては、どうなっているか、教えていただけますか。 362 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 363 ◯消防防災課長(荒木康之君) 災害時職員初動マニュアル(風水害編)の策定と同時に、新型コロナウイルス感染への対応の必要性から、避難所運営マニュアルも同時に策定しております。  これらのマニュアルの実効性の向上を図るため、令和2年度、今年度に、職員を対象とした訓練を、3回実施しております。  また、令和3年度には、昨年中止となりました、県と共催での土砂災害訓練を6月に予定しております。 364 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 365 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いての質問です。実際、避難する際には、避難所の運営などについても、課題が出てくると思うのですが、その際の対応については、どうなっているでしょうか。 366 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 367 ◯消防防災課長(荒木康之君) 避難所開設運営を円滑に行うための機能別訓練では、避難所担当職員に対する避難所開設運営訓練や新型コロナウイルス感染対策時の災害発生に備え、自宅療養者や濃厚接触者の避難に関する各種対応訓練、災害対策本部の設置や情報処理、避難者からの問合せ対応といった災害対策本部訓練を行いました。  機能別訓練により、明らかになった課題については、訓練終了後に、その対応について、検討会を行い、その場で改善方法を定めました。  今後も機能別訓練の実施について、引き続き検討してまいります。 368 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 369 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、観光行政について、何点かお伺いさせていただきます。  山武市における観光の現状について、イチゴの季節ですけれども、観光イチゴ園の現状について、どうなっているか教えていただけますか。緊急事態宣言等が重なってしまいましたが、観光客数や売上げについての影響について教えてください。  この点は、昨日、戸村議員が行った農政の部分とかぶる部分もあると思うんですけれども、どうかよろしくお願いします。 370 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 371 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  今年の観光イチゴ農園については、農林水産省の協力の下、全国の観光農業経営者等で組織する農のふれあい交流経営者協会が作成いたしました、観光農園における新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインや、感染予防対策専門家からの指導、助言等により、イチゴ狩りのときに、ハウス内への入場制限やハウス内の換気、手指の消毒など、感染対策をしっかりと取りながら、今、営業を行っているところでございます。  来訪者数ですが、コロナの影響によりまして、外出自粛の影響で、イチゴ狩り全体で、減少傾向でございます。  なお、イチゴの売上げの減少幅については、人それぞれなんですが、例年によりも5分の1に減った、いつもの約半分くらいになったと、落ちているが、それほどでもないということで、各園によっては、状況が異なっている状況でございます。 372 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 373 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、何か具体的な対応策などは行っているか、教えていただけますか。 374 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 375 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市では、現在、市内観光イチゴ園、33園中、19園が加盟しております、成東観光苺組合の全体会議などに、オブザーバーとして出席しております。  そういった中で、今のところ、組合や事業者からは、市へ特段の要望を承ってはおりませんが、市といたしましては、販売支援するため、庁舎内で販売をしていただいたり、イチゴ狩り等の情報を市のSNSをはじめ、いろいろなメディアを通じて、情報を発信し、家族や少人数のグループなどで、山武市に来ていただけるよう、支援をしているところでございます。 376 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 377 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  実は、僕も先週の土日、朝早く、山武市内を見て回ったんですけれども、朝早くから、イチゴ園を見ると、イチゴの購入客が、二、三十人、並んでいる園があったり、シルバー人材センターが、その駐車場の整理を行っていたりする様子も見られました。  コロナ前の客数にはまだ遠く及ばないでしょうし、このような状況下なので、コロナ対策も並行して行わなければならないとは思うんですけれども、山武市の観光行政を守るためにも、今後とも行政にはしっかりサポートを行っていただければと思います。よろしくお願いします。  続いて、教育について、質問をさせていただきます。  山武市における教育の現状と問題について。教育における評価は、数字に現れるものばかりではないことは、そのとおりだとは思うんですが、やはり親御さんの気持ちを考えると、全国平均、千葉県平均に追いつきたいと思うのではないかと思案するのですが、その点については、どのような取組を行っているんでしょうか。御回答をお願いします。 378 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 379 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  本年度は、コロナ禍ということもあり、全国学力・学習状況調査は実施しておりませんが、しかしながら、これまで市内小中学校の児童生徒の学力は、全国平均、県平均から見ると、低い傾向にあるという状況でございます。  教育委員会といたしましては、引き続き、県標準学力検査や全国学力・学習状況調査の状況把握、認識し、学力向上のために、指導者自らの資質、能力の向上を図ってまいります。  併せて、少人数指導講師、学習サポーター支援員の充実を図るなど、子ども一人一人に、きめ細かく指導できる体制づくりを進め、学力の向上を図るために、基礎的、基本的な知識、技能を確実に習得できるようにしてまいります。  既に、令和元年度からは、学力向上推進校を指定して、低学年を中心に効果測定を行っており、効果を上げております。  さらに、来年度からは、組織改編で、今度設置します子ども教育課内に、学校支援センターを設置して、児童生徒はもとより、教職員のために、学習、生活指導、研修、長欠対策などの支援を積極的に行える体制を整えてまいりたいと考えているところです。 380 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 381 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、山武市における教育成果と今後の展望についてお聞かせください。  山武市は教育振興基本計画を策定していますが、これを拝見させていただいて、こういう具体的なデータを公表することは、とてもすばらしいと思います。  ただ、第4章、ACT.4となっているところの計画の推進と進行管理の評価、「教育委員会事務の点検・評価による、各事業の評価は次のとおりです」とあるのですが、これだと、誰がどんなふうに評価を行っているのか、いまいち、よく分からないので、実際はどんな評価体制なのか、具体的に教えていただけますか。 382 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 383 ◯教育部長(小川宏治君) 点検評価につきまして、御回答させていただきます。  事務の点検評価につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条に基づき、実施をしております。  この法律では、教育に関し、学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすると定められており、これにより、1年間、取り組んだ結果について、知見の活用として、山武市の場合ですが、大学教授をはじめ、元教員と3人の学識経験者による評価をしていただきまして、その後、教育委員会の評価として、5人の教育委員による評価を行い、その結果を、議会に報告させていただいているということでございます。 384 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 385 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  教育振興基本計画の評価を見ると、全体的な印象として、すごく順調に進んでいるという評価なんですけれども、県平均と比べると、数字的には、まだまだ厳しい結果だと思います。  評価と実際の数値の乖離については、どのようなお考えをお持ちでしょうか。 386 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 387 ◯教育部長(小川宏治君) 評価と実際の数字の乖離ということの御質問でございます。  山武市教育振興基本計画における点検評価は、山武市の教育を取り巻く現状と課題を洗い出し、その解決のために行う取組を各部署が掲げ、翌年度にその結果について、点検評価を行う、単年度ごとの評価となってございます。  そのため、その年度の取組は、予定どおり実施することができたものの、年度内には洗い出した課題の解決に至らないものもあり、その場合には継続して取り組むことにより、課題解決を目指すことになります。このことが課題解決には至ってはいませんが、単年度ごとの点検評価においては、順調という評価をさせていただいているということの要因になってございます。  また、現在の教育振興基本計画における具体的な取組は、数値目標のような客観的な目標値を定めていない取組も多く、次期教育振興基本計画においては、山武市総合計画において用いる成果指標の考え方を取り入れ、数値目標設定し、事務の点検評価の成果が分かりやすい評価を行っていこうという見直しを行っているところでございます。 388 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 389 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  私もKPIなどの具体的な数値目標を設定するべきだと考えていたので、ぜひ、そのように改善していっていただけたらと思います。  最後に、山武市の教育の未来について、こうしていきたいといった具体的なビジョンや展望を、嘉瀬教育長にお聞きしたいと思います。嘉瀬教育長、いかがでしょうか。 390 ◯議長(大川義男君) 教育長、御登壇願います。 391 ◯教育長(嘉瀬尚男君) 市の教育振興基本計画では、平成23年度から令和2年度までの10年間、市の教育理念を推進するための具体的な内容を示し、進捗状況の把握や成果の評価を行い、毎年度、ローリングを実施して、見直しを行いながら進めてまいりました。  4つの基本目標を掲げ、特に幼少期からの教育を重視し、幼、小、中の連携を図り、子どもたちの将来をより実り多いものにするため、生きる力の基礎づくりを行ってまいりました。  重点施策として、確かな学力を育む教育を推進し、少人数指導講師の配置や、学力向上推進校の指定の取組などを行い、特に低学年児童の学力の定着を図りました。  ICT教育においては、近隣の市町よりも早く整備を進め、児童生徒用のタブレット端末や情報教育機器を授業で活用し、情報活用能力の育成を図ってまいりました。今では、96%の児童生徒が、ICT機器を使うと、授業が楽しいと答えております。  また、グローバル人材の育成におきましても、英語教育を推進し、英語検定補助事業などで、補助前には、市内全中学生の英検4級以上の所持率が14%でしたが、令和元年度は、41%まで向上するなど、一定の成果を見ることができました。  高度情報化の進展や経済社会のグローバル化など、目まぐるしく変化していく社会状況の中で、子どもたちには、自ら学び、自ら考える力を一層培っていかなければならないと考えています。  そのような中で、今後の学校教育の展望についてですが、GIGAスクール構想に基づくICT機器の環境整備が急速に進展をし、本市におきましても、年度内に、児童生徒1人1台端末が導入されます。今後の学習活動において、さらにICT機器等の積極的な活用を図り、主体的、対話的で深い学びの実現に向けた授業改善を積極的に推進してまいります。  また、来年度から教育部内の組織を改編し、学校教育課から変わります子ども教育課には、これまで保健福祉部で行っていました家庭児童相談などの一部を移管し、入学前からの家庭支援、相談等に関わり、学校教育へつなげられるようにしていく予定でございます。  また、学校支援センターや学校のコミュニティスクール化を推進し、学校が求める支援を積極的にサポートして、子どもたちの学力向上を図るとともに、地域と学校が協働できる社会の構築を目指してまいりたいと思っております。 392 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 393 ◯1番(齋藤昌秀君) 教育長、御回答ありがとうございました。  子どもは、地域にとっての財産です。コロナウイルスの流行や異常気象によって、なかなか想定どおりには進まず、試行錯誤も多いとは思うんですが、何とぞ子どもたちのために御尽力をよろしくお願いします。  続いての質問に移らせていただきます。  続いて、環境問題について聞かせていただきます。  「ゼロカーボンシティさんむ」宣言について、お聞きします。昨年、山武市はゼロカーボンシティ宣言を行っていますが、山武市では、具体的にどういった取組を行っていくのか、教えていただけますか。 394 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 395 ◯市長(松下浩明君) ゼロカーボンの取組については、全庁体制で取り組む必要があると考え、二酸化炭素排出量、実質ゼロを目指すことを目的とした、仮称でございますが、ゼロカーボン推進チームを編成し、二酸化炭素の排出量削減が見込まれる再生可能エネルギー資源の活用や、地域の脱炭素交通の構築として、グリーンスローモビリティ、これは低速で走る4人から10人乗りの電気自動車の公共交通といったものの導入実証事業など、効率的な取組についての検討を行ってまいりたいと考えております。
     また、市内のごみ処理施設である山武郡市環境衛生組合の新施設建設に向けても、ゼロカーボンの取組に沿った発電施設などの施設建設を組合に要請してまいりたいと、今、考えております。  以上でございます。 396 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 397 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  グリーンスローモビリティなど、先進的な取組も行っていくということを聞けて、安心できました。  続いての問いです。2050年までにゼロカーボンシティを目指していて、そのために、オールさんむで取り組むと宣言をしていますが、オールさんむというには、現状と認知度が低く感じるんですが、今後、PRは具体的にどのような形で行っていくのか、教えていただけますか。 398 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 399 ◯経済環境部長(越川 俊君) 地球温暖化や気候変動の問題は、避けることのできない課題であることから、二酸化炭素の排出量削減となる電力の節約やごみの減量化など、市民の方々の協力を得られるよう、周知、PR等も強化してまいりたいと思います。 400 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 401 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。せっかくいい取組を行っているので、ぜひ、もっとPRしていただけたらなと思います。  続いて、ペレット加工など、サンブスギ活用事例について、幾つかお聞かせください。  ゼロカーボンシティ宣言では、二酸化炭素の吸収源である森林の整備などを行い、2050年までに、二酸化炭素排出量、実質ゼロを目指すゼロカーボンシティを、オールさんむで取り組んでいくことを宣言していますが、ペレット加工など、サンブスギの具体的な活用事例について、お聞かせ願えますか。 402 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 403 ◯経済環境部長(越川 俊君) 現在、市では、木質バイオマス資源のエネルギー利用推進のため、庁舎やバイオマス棟にペレットストーブを設置して、PRを行うとともに、ペレットストーブやまきストーブなどを購入する方に対しての費用の一部を補助しているところでございます。  市内で発生した間伐材などは、燃料とすることで、荒廃した森林の再生に一役貢献するものと考えられます。  また、木材利用の活性化の一つの手段として、1歳6か月の幼児に、サンブスギ製の積み木を配布して、木育を推進しています。  併せて、地域材を活用した公共施設を含めた木材の活用や、地域資源の一つであるサンブスギを広くPRしていきたいと思います。 404 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 405 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  環境省のほうに公表されている、山武市がゼロカーボンシティで、何について取り組んでいくかということに、バイオマス関連のことが書かれていたので、具体的に山武市が、現状、こういうことについて、どういうことを行っているのかということを確認させていただきました。  続いて、二酸化炭素の吸収源である森林の整備など、今後、どのように行っていくのかについてもお尋ねします。 406 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 407 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  近年の災害等で、森林に求められている役割は増していると感じております。森林の持つ水源涵養、土砂災害防止、地球温暖化防止等の公益的機能が、十分発揮されるためには、森林整備を計画的に行い、地域木材を消費、林業、木材産業の活性化を図り、森林の循環利用を促進していくことが重要と考えられます。  市では、昨年度の台風被害を受けまして、林政アドバイザー制度を活用して、今後の市の森林整備の基本方針を定めるために、まずは、地域の森林、林業の方向性について、計画策定を行うこととし、現在、設立準備会で、所有者等を交えながら議論をしているところでございます。  その中で課題を整理し、現在、山武市森林づくり審議会設立に向けての準備を進めているところでございます。 408 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 409 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、企業誘致についての質問に移らせていただきます。  地方のIT化と国との連携について、質問させてください。  山武市は、ゼロカーボン宣言を行うなど、CO2による地球温暖化対策をはじめとした環境問題にも、積極的に取り組む姿勢を示す点は、非常にすばらしいことだと思います。その点を、もっと企業誘致の面も含めて、シティアピールにつなげたらどうかと思うんですが、どうでしょうか。 410 ◯議長(大川義男君) 企画政策課長。 411 ◯企画政策課長(中村洋一君) お答えいたします。  ゼロカーボンシティ宣言に関します、シティアピールについての御質問でございますが、企業誘致の観点から、お答えさせていただきたいと思います。  まず、国では2050年までに、カーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを宣言しておりまして、積極的な温暖化対策への取組により、産業構造や経済社会の変革と成長をもたらすことが期待されております。  本市におきましても、ゼロカーボンシティの取組と再生可能エネルギーの活用による、CO2排出削減など、環境問題に取り組む企業と歩調を合わせまして、環境と経済が好循環するように、共に取り組んでいければと考えてございます。  企業誘致では、このような取組はアピールポイントとしまして、シティアピールにつなげていければと考えております。 412 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 413 ◯1番(齋藤昌秀君) 具体的には、環境に配慮した企業に対する減税を、国家戦略特区など、国の経済特区構想と絡めて、企業誘致につなげるといった取組はどうでしょうか。  せっかくの先進的な試みなのですから、もっとアピールすると同時に、メリットをつくり出していくべきなのではないか。市のほうとしても、そのような環境意識を持った企業の受入れ体制を構築していくべきだと思うのですが、いかがお考えでしょうか。 414 ◯議長(大川義男君) 企画政策課長。 415 ◯企画政策課長(中村洋一君) 今後、国の脱炭素社会の実現に向けた方針から、産業界全体として、環境対策への取組がより加速していくものと考えられます。  国、県におきましても、この方針の推進に当たり、環境問題に取り組む企業への支援が進められるものと思われますので、情報収集を進めまして、企業誘致につなげていければと考えてございます。 416 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 417 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  これは提案なのですが、今後、人口減少社会に向けて、より効率的な行政の運営を行っていくためにも、環境減税と併せて、ローカル5GによるITインフラの整備なども進めていくことで、これからの環境対応型企業を誘致しやすい土壌を構築していけるのではないかと考えています。そのことが結果として、山武市の経済の活性化につながり、人口減少を食い止める力になるのではないかと思います。  ブルーフラッグをはじめ、ゼロカーボン宣言など、環境問題、SDGsの考え方を取り入れた山武市の問題の解決に力を入れている松下市長には、今後も改革の推進をお願いしたいと思います。  それでは、次の質問に移らせていただきます。  最後、7項目め、空き家対策についての質問をします。  旧成東町の海浜地域、緑海小学校及び鳴浜小学校の一部の就学区域における空き家の現状について教えていただけますでしょうか。 418 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 419 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えいたします。  山武市空家等対策計画策定に先立ちまして、平成29年に空き家の実態調査を実施しておりますが、これによりますと、市全体の空き家件数681件のうち、旧成東町の海浜地域において、約2割を占めており、比較的多く分布しております。 420 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 421 ◯1番(齋藤昌秀君) これは、環境問題や企業誘致、人口減少対策ともリンクしていると思うのですが、海がきれいで、緑も豊かとなれば、移住希望者も現れるのではないでしょうか。  しかし、現状、空き家の多い地域では、空き家敷地の管理不全も目立ち、景観などの悪化につながると思います。市では、管理不全の土地の対応については、どう考えていますか。 422 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 423 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) お答えします。  空き家敷地につきましては、空き家と同様に、空家特措法において、所有者等が周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、適切な管理に努めることが責務とされております。  そのため、市では、空家等対策計画に基づきまして、周辺の生活環境に影響を及ぼしている空き家の所有者等に対して、山武市空家等の適正管理に関する条例に基づきまして、適正管理をするよう助言をするとともに、啓発パンフレットにより、周知を図っております。  なお、空家特措法では、危険性や衛生上の有害が著しい等が認められる空家等を特定空家等として、市が認定し、その所有者等に対して、指導、勧告、命令、行政代執行等を行使できる規定が定められておりますが、財政権の制約から、行政としては、手続を慎重に進めていかなければならないことを御理解ください。 424 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 425 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  これは提案なんですが、景観を維持するためにも、衛生上の問題や危険性が著しくなる前に対応することも、今後は必要になると思います。景観がよくなることは、人口減少対策にもつながると思います。  実際、海がきれいでも、防潮堤があって、周りが荒れた地域だと、雰囲気的には、若干、怖く感じるといった印象も受けてしまうと思うんです。そういうことを改善することが必要だと思います。  人口減少問題と空き家の問題については、実質、日本中が抱える問題だと思うんです。なので、厳しいとは思うんですが、日本全国が抱える問題であるからこそ、国や県と連携して、法整備を行っていく必要があるんではないでしょうか。難しいと思うんですが、ひとつ御検討のほうよろしくお願いします。  以上で私の一般質問を終わらせていただきます。 426 ◯議長(大川義男君) 以上で1番、齋藤昌秀議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後3時15分といたします。              (休憩 午後 3時03分)              (再開 午後 3時13分) 427 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、11番、並木幹男議員の個人質問を許します。  並木幹男議員、御登壇願います。  並木議員。 428 ◯11番(並木幹男君) 11番、並木幹男です。市民と日本共産党を代表しまして、一般質問を行います。最後の質問者となりますが、よろしくお願いをいたします。  早速ですが、通告順に従いまして、はじめに、核兵器禁止条約の歴史的意義について、市長の考えを伺います。  今年1月22日に、核兵器禁止条約が発効いたしました。この条約の発効により、核兵器は違法化され、国際社会の規範として、核兵器の使用を含む、あらゆる活動が禁止されました。生物兵器や化学兵器も禁止条約によって、違法化され、使用や製造が制限をされて、廃絶へと進んでいきます。核兵器禁止条約の発効は、核兵器廃絶への大きな一歩です。  禁止条約の発効は、60年以上にわたって、核兵器全面禁止国際条約の締結を求め続けてきた原水爆禁止世界大会として、広島、長崎の被爆者、世界の圧倒的多数の政府と市民社会が共同して、実現をした画期的成果です。1970年代から始まり、日本国内で、現在9割を超える1,650自治体に広がっている非核宣言運動も、大きな役割を果たしました。  核兵器禁止条約第1条は、条約の核心です。第1条は、核兵器に関わるあらゆる活動を禁止し、抜け穴を許さないものとなっています。  条約の最初の案では、核兵器の使用だけが禁止対象でしたが、しかし、非同盟諸国を中心に、使用の威嚇、つまり、核兵器で脅迫をすることを禁止すべきとの意見が相次いで出され、最終的に使用の威嚇も禁止されました。これは、核兵器を保有する最大の口実となっている核抑止力論を否定する重要な意義があります。  核兵器が禁止される下で、核兵器廃絶の戦いは、新たなステージに入りました。焦点は、核兵器に固執をする核保有国や核の傘の国で、政府は、禁止条約に参加せよとの世論を築くことが徹底的に重要です。  核兵器禁止条約が発効する新たな情勢の下で、被爆国日本の政府に求められていることは、日本政府が核兵器禁止条約を支持し、参加することだと考えますが、市長の核兵器廃絶の考えと、核兵器禁止条約への日本の参加について、どのように考えるのかを伺います。 429 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 430 ◯市長(松下浩明君) 並木幹男議員の市長の政治姿勢についてと、市長の核兵器廃絶の考えと核兵器禁止条約への参加について、どのように考えるかの御質問をいただきました。  お答えします。  本市は非核平和都市宣言を行っており、また、平和市長会議への加盟をしております。  市独自の事業としては、平和啓発事業として、戦争や核兵器の悲惨さを知ってもらうため、広島市の平和記念公園に折り鶴をささげるため、市内各小学校や市民団体などに折り鶴の作成を依頼し、千羽鶴として取りまとめた上で、広島市に送るなど、核兵器の廃止に向けた取組を実施しているところでございます。  ただいま、並木議員から、核兵器禁止条約への日本の参加についての御質問がありましたが、この条約への参加につきましては、核兵器の深刻な脅威を踏まえた国際情勢についての十分な情報と周知、周到な分析に基づく高度な政治判断が必要となる国の専権事項であり、市長として意見を申し上げる立場にないものと考えております。 431 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 432 ◯11番(並木幹男君) 市長、ありがとうございました。  核兵器廃絶については、誰しも廃絶を望んでいると思いますが、日本の政府の考え方については、核の傘の下でということで、いろいろあると思います。  ぜひ、これから私はもう1回発言したいんですが、今、日米同盟第一、核の傘依存の政策を取る、日本政府の被爆国にあるまじき態度は、世界の信頼を失わせ、外交力を弱めていると、私は考えています。  内閣府の世論調査では、「日米安保条約が日本の安全に役立っている」との回答は83%、NHKの世論調査2010年によれば、「現在の国際情勢の中で、実際に日本の安全が脅かされる不安を感じている」国民は、「どちらかといえば」を含めて、83%。  しかし、注目をすべきことは、「日本は、今後はどのような安全保障体制を目指すべきなのか」の問いに対しては、「日米同盟を基軸に、日本の安全を守りより、アジアの多くの国々との関係を軸に、国際的な安全保障体制を築いていくこと」が最も多く、55%が回答しています。  核兵器禁止条約に日本が参加をすれば、北東アジアで、中国、ロシア、北朝鮮に対して、核兵器禁止条約への参加を迫るなど、被爆国としての外交力を発揮できます。それは、日本の安全を格段に高めることになります。  核兵器禁止条約への日本の参加は、世論調査で、72%が支持をしています。条約の署名、批准を求める意見書も、2020年、去年ですが、12月28日現在で、全国で519自治体へ広がっています。  市長会としても、日本の参加というよりも、日本のこの条約への批准を、ぜひ呼びかけていってほしいと思いますが、もう一度、市長の考えを伺います。 433 ◯議長(大川義男君) 市長。 434 ◯市長(松下浩明君) 市長会としても、日本の参加を呼びかけていってほしいという考えはどうかという御質問でございます。
     千葉県市長会は、県内各市相互の連絡、協調を図り、市政の円滑な運営と進展に寄与し、地方自治法の振興を期することを目的とした組織でございます。  並木議員からの先ほどの質問にお答えしたように、核兵器禁止条約への対応は、高度な政治判断が必要となる国の専決事項であるため、まずは、国が適正に判断していくものと考えております。 435 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 436 ◯11番(並木幹男君) 今、市長としては、国の動向を見てということです。  このことで、最後に、政府の2021年度予算への要求で、防衛費、軍事予算は、7年連続で、過去最高を更新しています。総額は、5兆3,422億円です。  新型コロナウイルスの世界の感染者は、2020年12月27日現在で、8,000万人、死者の170万人を超えています。日本でも、第3波の感染の広がりの中で、多くの人たちが苦しみ、医療崩壊の危機も叫ばれています。  コロナウイルスとの闘いに、核兵器も通常兵器も役に立ちません。それどころか、戦争や軍隊の海外展開、演習が、コロナ感染を拡大しています。米国製兵器の爆買いをやめて、軍事費を大幅に削減をし、コロナ感染対策、医療と福祉の充実、困窮に直面している非正規労働者、学生への直接支援に充てるべきだと考えます。軍事費を削って、コロナ対策に回すよう、政府に要望していただけるよう、お願いをいたしまして、この質問は終わります。  大きい2番目で、新型コロナウイルス対策について。緊急事態宣言後の新型コロナウイルス対策について、何点か伺います。  1月7日に、1都3県の緊急事態宣言が発せられました。飲食店の時間短縮の要請などが対策の柱とされていますが、十分な補償も医療検査の抜本的対策も示されていませんでした。時間短縮に応じた店舗への協力金も、1日4万円から6万円に増額したとは言いますが、全く不十分です。  規模や従業者数に応じた補償が必要であり、関連取引事業者や時短などをお願いをする遊興施設、イベント業界などは、協力金の対象外です。かつてない規模とスピードでの補償が求められます。  特別措置法の罰則規定の導入などで、時短や休業要請に従わせようとする方策は、国民に分断を持ち込み、倒産や廃業など、経済に大きな打撃をもたらすものです。  持続化給付金、家賃支援給付金などの打ち切りではなく、再給付、雇用調整助成金の特例の継続、拡充、GoTo事業に代わる直接支援制度の創設が求められていました。  このような状況の中で、国では第3次補正予算も出されているところですが、1つ目に、PCR検査の社会的検査など、自治体の対策拡充について伺います。  厚生労働省、2月4日付の事務連絡で、2月4日以降も、緊急事態宣言が出ている10都道府県に対し、感染多数地域における高齢者施設への定期的PCR検査を行うよう、通知されています。12日までに、検査の集中的実施計画を提出するよう求めています。それ以外の地域、県にも、幅広い検査の積極的実施を求めています。  赤旗新聞調査で、国が通知をする以前から、自治体独自に無症状感染者の早期発見の取組が進められていることが分かりました。各自治体は、取組について、高齢者は、新型コロナウイルスに感染した場合、重症化しやすく、無症状者をいち早く発見することが必要との認識を表明しています。限られた財源の中、高齢者をはじめとする地域住民の命と暮らしを守る地道な努力が行われています。  現在、少なくとも18都道府県が高齢者施設などの社会的検査を実施し、今後、実施計画をしている自治体は、7県に上ることが分かりました。全国の半数を超える25都道府県が、社会的検査を実施または計画をしています。  千葉県では、PCRの社会的検査の実施は検討中としていますが、市町村に対して、通知は来ているのかどうか、山武市として、独自にでも高齢者施設への社会的検査の実施を行っていくべきだと考えますが、どうするかを伺います。 437 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 438 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 高齢者施設職員へのPCR検査については、2月の12日付で、千葉県からの通知がありまして、感染症多発地域である県内18市町を対象とし、高齢者施設職員へのPCR検査を実施することとなっております。  現在は、山武市は対象に含まれてございませんが、対象地域については、今後の感染状況等を踏まえ、検討する予定とのことでございます。  また、市独自の事業としましては、地方創生臨時交付金を活用し、高齢者施設等が自主的に実施する入所者や職員に対する検査等の感染症対策を支援するため、給付金の支給を行ってまいります。 439 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 440 ◯11番(並木幹男君) 山武市でも、給付金を使って行うということですが、これは1回限りということは聞いていますので、できれば、定期的な検査をできるような形を、ぜひつくっていっていただきたいと思います。  次に、新型コロナ対策として、さんむ医療センターへの国県からのどのような支援があったのか、また、今後あるのかについて伺います。 441 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 442 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 医療機関の感染拡大防止のための体制強化や施設整備等に対して、千葉県新型コロナウイルス感染症対策事業補助金の交付を受けております。  また、国が確保した個人用防護服等の支援物資等も受けているところでございます。 443 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 444 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、さんむ医療センターについてなんですけれども、PCR検査の機器等は購入しているわけですが、さんむ医療センターに勤務をしている職員、医者、看護師、そのほかの方も含めて、定期的にPCR検査を実施をしてはいかがかと思うんですが、その辺については、いかがでしょうか。 445 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 446 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 新型コロナウイルス感染拡大防止のためには、まずは、症状のある方のPCR検査を実施することが有効であると考えております。  職員に発熱やせき等の症状が出た場合は、速やかにPCR検査を実施しており、検査結果が陰性の場合でも、症状が治るまで、自宅で療養するなど、院内感染防止に努めているところでございます。 447 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 448 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、今、コロナが少し収まってきたと言われていますけれども、保健所は、一時的に1月頃はかなり大変な状況があったとお聞きしていますが、保険所への自治体等の援助があったとも聞いていますが、現在、保健所の支援体制をどう強化しているのか。今後、国でも保健所については、職員を増やしたりなどということは聞いていますが、現状はどうなっているのかを伺います。 449 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 450 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市からの支援といたしましては、保健所の感染症業務が感染者の急増で逼迫したため、山武保健所から専門職の派遣要請を受け、1月19日から29日までの9日間、保健師1名を派遣しております。  現在、山武保健所からの派遣要請等はございません。 451 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 452 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  今後、第4波ということもあるかも分かりませんが、ぜひ、保健所の体制強化を、県へも要望していただきたいと思います。  続きまして、コロナ危機での経済支援について伺います。  昨日の質問と重複するところはありますが、よろしくお願いいたします。  自治体が行う独自支援策の重要な財源となっているものが、国の地方創生臨時交付金です。臨時交付金は、これまでの補正予算に加えて、今度の通常国会に第3次補正予算として、1.5兆円が計上されています。地方創生臨時交付金の総額は、これまで3回の補正予算と合わせると、合計4.7兆円程度です。地方の独自支援に活用できる地方単独事業分は、第3次補正予算1兆円の活用が焦点となっています。  協力金即時対応分は、営業時間短縮への協力金に充てられるとされていますが、市の飲食店などで、営業時間短縮に協力をしているお店の状況は、どのようになっているのか、具体的にこの協力金の申請は、どのように行われるのかを伺います。 453 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 454 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  市内の状況ですが、1月12日付で、千葉県から各市町村へ営業時間短縮協力要請に応じてもらえるように、見回り活動の実施依頼がございました。  1月15日に、日中から夜間にかけまして、市職員が3班体制で、営業中の時短該当と思われます飲食店、ほぼ全てに当たります162件を見回り、営業時間短縮の貼り紙が出ていない場合には、チラシを配布し、協力をお願いしてまいりました。  次に、申請書類関係でございますが、昨日の櫻田議員の質問の中で、市長がお答えしていますが、千葉県では、2月9日午後に、申請書等を一般公開いたしました。  本市では、市長からの指示を受けまして、2月10日付で、保健所の飲食店営業許可を受けています市内約260件の方々へ、申請書類一式をお送りさせていただきました。  なお、送付先については、時短営業の有無にかかわらず、お送りしております。  続きまして、協力金の申請についてでございます。  原則、1月12日から2月7日まで継続して、時短営業等に協力していただいた事業者の対象要件ですが、千葉県に確認したところ、申請する店舗が、1といたしまして、1月12日以前から、必要な飲食店営業許可または喫茶店営業許可を取得の上、営業していること。  2、1月12日以前から、20時から翌5時までの間に営業している期間があった飲食店で、原則1月12日、遅くとも1月26日までに協力を開始し、2月7日まで継続して協力したこと。  3、要請に協力していただいた全期間において、県が要請する感染症拡大予防対策を実施したこと。  4、事業内容が、公の秩序もしくは善良の風俗を害することとなるおそれがないこと。  5、事業を営むに当たって、関連する法令及び条例等を重視していること。  6、暴力団排除に関する規定を遵守していること。  以上、6つの要件を全て満たしているということが必要となります。要件を満たした事業者へは、1日6万円の最大162万円を支給します。  次に、申請先でございますが、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、協力金事務局へ郵送か、オンライン提出のみとなっております。窓口での直接対応は行っていないとのことでした。  1月12日から2月7日までの時短要請に係る協力金の申請期限でございますが、3月10日水曜日となっております。  以上でございます。 455 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 456 ◯11番(並木幹男君) ぜひ、よろしくお願いします。  次に、世論に押され延長した緊急小口資金の特例貸付をはじめ、自治体独自に実施をしているひとり親世帯や学生への給付金などを行っている自治体もありますが、山武市としても、困っている市民への独自の生活支援策を行っていくべきではないでしょうか。どのように考えているのかを伺います。 457 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 458 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 本市では新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を受けている子育て世帯の生活を支援するため、地方創生臨時交付金を活用し、市独自の支援策を講じてまいります。 459 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 460 ◯11番(並木幹男君) 支援策はするということなんですけれども、具体的にされていますか。 461 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 462 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 具体的には3月に御承認いただいた追加補正において、子育て世帯応援給付金支援事業としまして、4,158万9,000円を計上させていただいております。公務員を除く児童1人当たり1万円を支給する予定でございます。 463 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 464 ◯11番(並木幹男君) よろしくお願いします。  次に、新型コロナウイルスワクチンの接種についてですが、先ほども何人もの方から、接種については出ていますが、2点ほど伺います。  今回のワクチン接種は、感染症の蔓延防止のための緊急に行う予防接種法上の臨時接種に位置づけられています。接種期間は2月17日から約1年間で、費用は無料、妊婦を除く16歳以上の人は、接種を受ける努力義務が課されますが、強制ではありません。ワクチンは、原則3週間の間隔を開けて、2回打つ必要があります。  山武市で予定している接種場所の数と、65歳以上の方の接種の1日当たりの可能な数と、65歳以上の方の接種の期間については、先ほどありました。先ほどの質問で、めどですが、1日、大体100人から300人できますと、それで行っていくと3か月程度とのことでした。3か月程度ということですと、4月からやると、6月になります。  16歳から64歳までの方の接種については、今の状況ですと、7月ぐらいになるのかなと思うんですが、その点は、どのようにやっていくのか。実際は1年ぐらいかかるのか、その辺については、どう見ているのか。その辺について、伺います。 465 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 466 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まず、接種場所につきましては、さんむ医療センターを中心に考えております。  その他の接種場所等については、今後、医師会等と協議を進めている中で、考えていきたいと思います。  また、64歳以下の方々でございますが、高齢者のほうが終わった後、次は基礎疾患等の方々をやりまして、その次に、その他一般の方々という形で進んでいきます。  期間等の御質問をいただきましたが、あくまでもワクチン等の入手状況によって、大分変わってくると思いますので、その点を御理解いただければと思います。 467 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 468 ◯11番(並木幹男君) 多分、ワクチン接種では、自治体の方が一番大変ではないかと思われることは、ワクチン接種の実務を担うのは、自治体です。自治体は、感染対策の基本的取組と、ワクチン接種という2つの大事業を担うことになりますが、現在、それを支える必要な体制があるとは言えないと考えています。  特に医療体制の確保は最大の課題となっていると、全国的にも言われているんですけれども、確かに、医療機関との協議等もしていると思うんですけど、具体的に普通の1人しかいないお医者さん、例えば、かかりつけ医の方で、可能なのかどうか。  そのようなところで教えていただきたいんですが、その辺はどうでしょうか。協議している最中なのか、1回、医療機関との相談をしたのか、その辺については、どうでしょうか。 469 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 470 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 接種方法につきましては、先日来、御答弁していますように、集団接種と個別接種の2とおりでやっていきたいと考えています。  その中で、医師会との協議はどうなっているかという御質問なんですが、実は、今夜、7時から、医師会のブロック会議を開催する予定ですので、具体的なお話は、個々、具体的に詰めていきたい課題等を解決していきたいと考えております。 471 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 472 ◯11番(並木幹男君) 今夜ということで、よろしくお願いいたします。  続けて、大きい3番目に行きます。令和3年度予算について伺います。  新年度の予算編成について伺いますが、その前に、令和2年度の財政状況について伺います。  令和2年度は、もともと地方税収は増収になることが前提で、予算編成をしたため、コロナ影響等で、税収減の穴埋めが必要になったこと、コロナによる特例で、地方税の徴収猶予が実施され、この分は翌年まで収入がないことや緊急事態宣言等への対応など、急な財政支出が必要となり、財政調整基金などを取り崩す必要が出たことが、どこの自治体でも起こっているとされています。  これらについて、政府としては、減収補てん債の対象項目に、地方消費税などの7税目を追加をして、自治体の減収分の穴埋めに充てるという対応をしているとのことですが、そもそも、減収補てん債は、どのようなときに発行できるのか、また、その特徴について、伺います。 473 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 474 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  減収補てん債は、年度途中に、法人事業税等の収入が、地方交付税の算定における収入見込額を下回る場合に、その減収を補うために、発行が許可される特例の地方債で、発行額の4分の3が、後年度に交付税措置されるものでございます。  今年度、令和2年度の地方税については、新型コロナウイルス感染症の影響による景気変動によりまして、大幅な減収が生じる見込みがあることから、地方消費税、たばこ税など、7税目を対象に追加し、その減収に対し、減収補てん債が発行できるよう、国が特例を設けました。  それに伴い、市も、本議会の初日に先議をしていただきました3月補正予算におきまして、減収補てん債9,140万円を計上させていただいたところでございます。
    475 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 476 ◯11番(並木幹男君) 今、少なくない自治体で、基金が大幅に減少したのは、税収減や急なコロナ対策で、現金の調達が必要になったからです。先ほどの減収補てん債の活用などの資金繰り支援の活用、さらに地方創生臨時交付金が自治体の補正執行から、遅れて交付されることで、年度末には一定程度が補填されることになります。  したがって、財政調整基金の取崩しが大きく、枯渇したように見える自治体であっても、財政運営がどうなるかは、年度末の決算を見て、判断することは重要であるとされています。  山武市における令和2年度中の財政調整基金の残高見込みと、実際に財政調査基金を令和2年度で、ゼロという数字が出ていましたが、それで、合っているのか、その辺につい伺います。 477 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 478 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  令和2年度の財政調整基金の繰入額等の見込みでございますけれども、今年度は、コロナ禍のため、市が予定していた事業が、少なからず、中止や規模縮小を余儀なくされたことに伴い、支出が大きく抑えられた一方、前年度からの繰越金や地方交付税、成田国際空港周辺対策交付金等が当初の見込みを上回ったこと、令和元年度の台風被害に伴う損害保険金といった臨時的な収入も生じたことなどにより、歳入歳出の均衡が、本日の補正第11号の前の時点の補正10号の時点では、均衡が図られまして、その時点では、財政調整基金の繰入れをせずとも、済むような状況となっておりました。  その後、本日、補正11号のほうを議決いただきましたので、それを反映した令和2年度末の財政調整基金の残高の見込みは、58億4,104万8,000円となる見込みでございます。 479 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 480 ◯11番(並木幹男君) 実際、令和2年度は、決算を見ないと、分からないと思うんですが、それにしても、事業をやれなかったということも含めて、国からの財政措置もあったのかなと思われるので、財政調整基金の取崩しも、ゼロに近かったというような状況です。  繰越金等のおおよその金額は、分かりますか。 481 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 482 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  令和2年度の繰越金といいますか、決算を処理した段階での実質収支につきましては、現段階では、補正11号予算を議決いただいた時点での歳入歳出が均衡するような形で見込んでおりますので、これは、決算作業まで済みませんと、見通せない状況となってございます。 483 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 484 ◯11番(並木幹男君) それは分からないと。分かりました。  次に行きます。それでは、令和3年度の予算編成についてですが、地方交付税について伺います。  総務省は、昨年12月21日に発表した地方財政対策で、令和3年度は、地方税と地方譲与税を合わせた額は、前年度比3.6兆円の減が見込まれるため、焦点となっていた地方交付税は、同0.9兆円の増、地方交付税の代替措置である臨時財政対策債は、同2.3兆円の増としています。  地方六団体は、同日の共同声明で、新型コロナウイルス感染症の影響により、国、地方を通じて、税収の大幅な減少が見込まれるなど、極めて財政悪化の中、地方交付税総額については、前年度を0.9兆円上回り、近年の最高額である平成24年度と同水準の17.4兆円を確保するとともに、臨時財政対策債を可能な限り抑制したと評価をしています。  山武市の令和3年度の地方交付税額は3億1,500万円程度減少すると見込んでいるわけですが、交付税以外の国からの財政的な支援は見込めないのかどうかを伺います。 485 ◯議長(大川義男君) 財政課長。 486 ◯財政課長(宮負裕行君) お答えいたします。  まず、普通交付税の令和3年度の見込みのところで、議員からの国全体の金額が増えているというところから、御答弁させていただきます。  令和3年度の地方交付税の見通しでございますけれども、国の令和3年度地方財政対策において、新型コロナウイルス感染症の影響による地方税等の減収に対応するため、地方交付税総額で増額となっていることは承知しております。  また、国の地方財政対策における増額につきましては、地方公共団体の中でも、これまで、普通交付税が不交付であった団体や交付額が少額であった団体において、配分が増えることなども考慮されているところと考えられます。  他方、本市におきましては、普通交付税の合併算定替特例の終了による影響が確実に生じる上、交付額の算定に用いられる国勢調査人口につきましても、今年度の調査結果において、減少が見込まれることから、その影響による減額も想定しまして、令和2年度に比べて3億1,500万円減の54億5,000万円を見込んだところでございます。  その他の交付税以外の支援措置というところでございますが、新型コロナウイルス対応ということでは、まさに地方創生臨時交付金などで、国のほうから、随時、配分をしていただいているというようなこともございます。  また、先ほどの御答弁でもいたしました、減収補てん債などといった特例的な措置なども、想定以上に減収が出た場合には、活用できるような見込みとなってございます。  以上でございます。 487 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 488 ◯11番(並木幹男君) 普通交付税について、7月頃でないと分からないということもあると言われたんですが、交付税は減るとは思いますが、そのほかの実際の国の補正予算も、コロナ対策と限るのかも分かりませんけれども、市民のために使える予算ではあると思いますので、ぜひ、有効活用を行っていただきたいと思います。  新年度の新型コロナウイルス対策予算についてということで伺いたかったんですが、重複していますので、この項目は取りやめます。  3)のところで、住民要望に係る予算配分について伺います。  最初に、地区要望に対する令和3年度の土木関連予算について、どのような編成になっているのか、伺います。 489 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 490 ◯都市建設部長(小川 陽君) 道路及び水路関連の地区要望に対する令和3年度の予算編成について、お答えをいたします。  舗装新設要望や側溝設置要望、水路整備要望などにつきましては、道路改良事業と成田空港周辺対策道路・水路整備事業で対応をいたしまして、舗装・修繕要望や側溝及び水路改修要望につきましては、道路維持・補修事業で対応することとしております。  また、交通安全対策の要望につきましては、交通安全施設事業と交通安全施設整備管理事業で対応させていただきます。 491 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 492 ◯11番(並木幹男君) 続きまして、地区から上がっている要望については、5年程度の時間をいただいて、着手をしていくという経緯があるとお聞きしていますが、もう少し予算をかけて、早く事業が終わるような対応をしてほしいと考えますが、いかがでしょうか。 493 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 494 ◯都市建設部長(小川 陽君) 地区要望に対する予算につきましては、調査費用なども含め、さきに説明した5つの事業、合計で5億1,002万7,000円としております。  山武市の財政状況は大変厳しい状況でございますので、ほかの各種事業との調整を図る必要がありますことから、地区要望に対しましては、順次進めていくこととしております。  以上です。 495 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 496 ◯11番(並木幹男君) 今年度に限らず、来年度等も、地区要望の道路保守、水路関係の予算をぜひ増やしていただきまして、早期に終了ができるようにお願いをいたします。  次に、国民健康保険特別会計について伺います。  国保をめぐっては、令和4年度から、子どもの均等割が国の制度として導入されることになりました。自治体などからの均等割は、少子化対策に逆行するとの指摘を認めた形です。  未就学児の均等割の5割を公費で軽減するもので、負担割合は、国が2分の1、都道府県と市町村が4分の1ずつです。地方負担は、交付税措置されます。令和4年度の1人当たりの軽減額は、年間1万3,000円と試算されています。一歩前進ですが、対象年齢の拡大と高過ぎる保険料を引き下げるためには、国庫負担の抜本的増額が必要です。  令和4年度から、不十分ではありますが、国保の均等割の減免が行われるわけですが、現在のコロナ不況で経済的に苦しんでいる国保加入者への軽減策として、市として、この制度を前倒しをして、今年度から実施をしてはどうかと考えますが、市長の考えを伺います。 497 ◯議長(大川義男君) 市長。 498 ◯市長(松下浩明君) 子どもの均等割軽減につきましては、今回の通常国会に提出された全世帯対応型の社会保障制度を構築するための健康保険法等の一部を改正する法律案の中に盛り込まれ、この法案が成立すれば、令和4年度から、未就学児を対象とした均等割の5割軽減が導入されることになります。県や全国市長会を通して、国に要望を続けてきた成果であると思っております。  議員の御提案につきましては、国民健康保険制度は、国が責任と負担を持って対応すべきものであると考えておりますので、適当ではないと思います。今回、第一歩として、軽減制度が導入されることになりますが、今後におきましても、子どもに係る減免の対象拡大など、引き続き、県や全国市長会等と連携しながら、国に要望を図ってまいりたいと思っております。 499 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 500 ◯11番(並木幹男君) すぐにはというか、国の動向を見るということでした。  例えば、来年度、国保の未就学児の均等割の減免を行った場合、減免対象となる世帯は、どれくらいあるのか、また、減免額はどれくらいになるのかについて、試算があれば、伺います。 501 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 502 ◯市民部長(田上和弘君) 令和2年度国保税の本年1月末時点の状況で試算しますと、未就学児の子どものいる世帯は319世帯、子どもの人数は428人となっており、その子どもに係る均等割を5割軽減した場合は、510万円程度となると試算しております。 503 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 504 ◯11番(並木幹男君) 今、試算がされましたけれども、実際、基金を使っても、510万円程度の減免はできるんではないかと思います。  今後、検討していただきまして、来年度から行われるものなので、対象年齢の引上げも、ぜひ検討していただきたいと思います。  次に、教育予算の関係で、少人数学級について伺います。  コロナ禍で、運動が前進をした少人数学級をめぐっては、全国の公立小学校全学年で、令和3年度から段階的に35人学級に移行することが予算化されました。令和3年度は、小2の上限を現行の40人から35人に引き下げ、令和7年度まで5年間で、全学年で、上限35人に移行します。  山武市では、生徒数が年々減少しているわけですが、現在の状況について伺います。 505 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 506 ◯教育部長(小川宏治君) お答えいたします。  公立小学校の学級編制を35人に引き下げる公立義務教育諸学校の学級編制及び教職員定数の標準に関する法律の一部を改正する法律案が、令和3年2月に閣議決定され、現在、通常国会で審議をされているということになっております。  本案が通りましたら、来年度の小学2年生から5年間かけて、議員おっしゃるとおり、1クラス35人に引き下げられる見込みだというところでございます。  山武市の来年度の状況でございますが、市内11校の2年生につきましては、普通学級において、35人学級の対象となる学校はない見込みでございます。  令和4年度も同様ですが、令和5年度になりますと、統合した日向小学校や松尾小学校2年生に、35人学級が適用される見込みがございます。  今後、市内の小学校を見ますと、成東小学校、日向小学校、松尾小学校が、35人学級編制の対象になる見込みでございます。  なお、千葉県におきましては、これまでも独自に、2年生、3年生を35人学級、4年生から6年生を38人学級として、弾力的に運用されている状況でございます。  以上です。 507 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 508 ◯11番(並木幹男君) ありがとうございました。  次に、自然災害への対策の取組について伺います。  地球温暖化を背景とした近年の自然災害の頻発や地震災害などから、期限を迎えていた、自治体向けの防災・減災対策事業が延長、拡充されます。  総務省は、自治体からの要望の強かった緊急防災・減災事業を、令和3年度から5年間延長すると言っています。新たに避難所での感染対策、河川の氾濫等で老人ホームなどが被災することへの対策などを追加します。  小規模な防災事業の支援をする緊急自然災害防止対策事業債も5年間延長されますが、山武市での令和3年度以降の自然災害対策の取組について、どのような事業を行っていくのか、伺います。 509 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 510 ◯消防防災課長(荒木康之君) 緊急防災・減災事業債を活用した事業としては、令和2年度は、蕪木・金尾コミュニティ消防センター及び井之内津波避難広場の整備、並びに防災行政無線の多重化を行っております。防災行政無線の多重化については、令和3年度も継続して行ってまいります。  緊急防災・減災事業債が、令和2年12月に、5年間延長となりましたので、今後、さらに、災害への備えを充実させるための事業について、検討していきたいと考えております。 511 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 512 ◯11番(並木幹男君) 一つだけ、避難所等への非常電源等の整備は、現在、どうなっているのかを伺います。 513 ◯議長(大川義男君) 消防防災課長。 514 ◯消防防災課長(荒木康之君) 今、防災備蓄倉庫のほうには、発電機と照明は用意してあります。 515 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 516 ◯11番(並木幹男君) 分かりました。  最後になります。4番、鳥インフルエンザ対策について伺います。  この質問についても重複することがあるかもしれませんが、よろしくお願いします。  令和2年11月5日に、香川県三豊市の養鶏農家で、今シーズン初発生となった高病原性鳥インフルエンザは、その後も続発をし、去年12月25日時点で、13件の32農場で発生、関連農場を含む45農場で、160万羽超が殺処分の対象となり、その後も千葉県でも、いすみ市、横芝光町、匝瑳市で発生をしています。  山武市近隣での発生状況と市での養鶏農場の対策について伺う予定でしたが、昨日の質問の中でも、発生状況と対策については答弁がございましたので、私からは、はじめに、家畜伝染病が発生をした場合の家畜の殺処分や消毒等の経費負担はどのようになるのかを伺います。 517 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 518 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  鳥インフルエンザ等の伝播力が強い悪性の家畜伝染病に感染している、または、感染の可能性のある死体については、原則として、発生農場内または農場の近接地に、埋却処理とし、やむを得ない場合についてのみ、防疫バッグ、医療用ペール缶等に厳重に被包するなど、病原体散逸防止措置を徹底した上で焼却施設へ輸送し、焼却すると定められております。  その費用については、千葉県の負担となります。  なお、埋却場所や埋却方法については、周辺環境への配慮から、基準が定められており、埋却後3年間は、発掘禁止期間に設定されています。 519 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 520 ◯11番(並木幹男君) ありがとうございます。  発生確認から経営再開まで、どのくらいの期間がかかるのかを伺います。
    521 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 522 ◯経済環境部長(越川 俊君) 発生農場や周辺農場等の環境によりますが、国の指針では、24時間以内の殺処分の完了、72時間以内の死体の処理の完了という目安が示されており、並行して、発生農場の防疫措置及び周辺農場の検査を行うとされています。  ただし、この目安については、防疫措置に特段の支障がない環境下の農場で、採卵鶏では3万から6万羽程度の飼養規模を想定したものとなり、発生農場の規模や施設整備、周辺農場の状況により、防疫措置に期間を要することとなります。  防疫措置完了後も、1週間間隔で3回以上の農場内の消毒を実施し、そのまま14日間、モニター鶏を飼育し、飼育鶏の陰性が確認された後、経営の再開となります。  また、制限区域については、発生農場防疫措置完了後、10日間が経過した後に実施する確認検査により、陰性が確認され、21日が経過した場合には、国との協議の上、解除されることとなります。  なお、今回の千葉県内のケースでは、100万羽を超える飼養規模の農場が複数あることから、また、匝瑳市では、周辺農場での発生も相次いでいることから、国の指針による目安どおりの期間での防疫措置が完了していない状況にございます。 523 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 524 ◯11番(並木幹男君) 最後になります。鳥インフルエンザが発生して、経営再開をする場合に、殺処分をした家畜に対する補償や経営再開をするまでの休止期間の支援等はどのようになるのか、最後に伺います。 525 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 526 ◯経済環境部長(越川 俊君) 国による経営支援対策となりますが、発生農家には、殺処分、家畜に対する手当金、移動制限、搬出制限区域内の農家に対しては、売上減少額、または、飼料費、保管費、輸送費等の増加額を助成する制度がございます。  また、経営再開へ継続資金の融資制度があります。  その他、家畜防疫互助事業の加入者が、新たに鶏等を導入して、経営を再開する場合には、互助金が交付されます。  以上でございます。 527 ◯議長(大川義男君) 並木議員。 528 ◯11番(並木幹男君) ただいま、殺処分家畜に対する手当金などの支援制度のお話がありましたが、山武市では、実際に鳥インフルエンザは広がってないわけですが、全国の農家の状況ですけれども、発生農家への殺処分家畜手当金、特別手当金の交付金額は、殺処分時の家禽の日割りでの評価額で決まるため、ブロイラー肉用鶏では、成長して出荷した場合、卵を産む鶏ですけれども、成長して、採卵ができた場合に得られるはずだった販売金額との差が、十分に補償されないという問題があるということも伺っています。  また、豚コレラの手当金でも、交付額が殺処分時の月例での評価額によって決まるため、同じ問題が起こっています。  農水省によると、豚コレラ発生の77経営体のうち、豚導入済み再開準備中の経営体は59件にとどまり、廃業は18件に及んでいる自治体もあります。  市としても、家畜農家が、家畜伝染病により、離農に追い込まれることがないよう、支援制度の改善を国に求めていただくことを要望いたしまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 529 ◯議長(大川義男君) 以上で11番、並木幹男議員の個人質問を終わります。  これで、予定した一般質問は全て終了いたしました。   ──────────────────────────────────── 530 ◯議長(大川義男君) 日程第2 議案第2号ないし議案第20号並びに議案第22号ないし議案第34号を一括議題といたします。  これから、議案に対する質疑を行います。  はじめに、議案第2号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 531 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第2号の質疑を終わります。  次に、議案第3号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 532 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第3号の質疑を終わります。  次に、議案第4号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 533 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第4号の質疑を終わります。  次に、議案第5号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 534 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第5号の質疑を終わります。  次に、議案第6号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 535 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第6号の質疑を終わります。  次に、議案第7号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 536 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第7号の質疑を終わります。  次に、議案第8号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 537 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第8号の質疑を終わります。  次に、議案第9号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 538 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第9号の質疑を終わります。  次に、議案第10号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 539 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第10号の質疑を終わります。  次に、議案第11号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 540 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第11号の質疑を終わります。  次に、議案第12号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 541 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第12号の質疑を終わります。  次に、議案第13号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 542 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第13号の質疑を終わります。  次に、議案第14号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 543 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第14号の質疑を終わります。  次に、議案第15号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 544 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第15号の質疑を終わります。  次に、議案第16号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 545 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第16号の質疑を終わります。  次に、議案第17号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。
                  (「なし」と言う者あり) 546 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第17号の質疑を終わります。  次に、議案第18号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 547 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第18号の質疑を終わります。  次に、議案第19号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 548 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第19号の質疑を終わります。  次に、議案第20号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 549 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第20号の質疑を終わります。  次に、議案第22号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 550 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第22号の質疑を終わります。  次に、議案第23号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 551 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第23号の質疑を終わります。  次に、議案第24号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 552 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第24号の質疑を終わります。  次に、議案第25号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 553 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第25号の質疑を終わります。  次に、議案第26号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 554 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第26号の質疑を終わります。  次に、議案第27号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 555 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第27号の質疑を終わります。  次に、議案第28号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 556 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第28号の質疑を終わります。  次に、議案第29号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 557 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第29号の質疑を終わります。  次に、議案第30号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 558 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第30号の質疑を終わります。  次に、議案第31号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 559 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第31号の質疑を終わります。  次に、議案第32号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 560 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第32号の質疑を終わります。  次に、議案第33号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 561 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第33号の質疑を終わります。  次に、議案第34号について、質疑に入ります。  質疑はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 562 ◯議長(大川義男君) 質疑なしと認めます。  これで、議案第34号の質疑を終わります。  以上で議案質疑を終了します。   ──────────────────────────────────── 563 ◯議長(大川義男君) 日程第3 常任委員会議案付託を議題とします。  議案第2号ないし議案第20号並びに議案第22号ないし議案第26号の24議案については、お手元に配付の議案付託表のとおり、それぞれの常任委員会に付託いたします。  また、議案付託表に誤りがあった場合は、議長が処理することに御異議ありませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 564 ◯議長(大川義男君) 御異議なしと認めます。   ──────────────────────────────────── 565 ◯議長(大川義男君) 日程第4 常任委員会の請願付託を議題とします。  本定例会までに提出された請願は、既に配付の請願文書表のとおり、請願第1号の1件であります。  これより請願を付託いたします。  請願第1号を、請願文書表のとおり、経済建設常任委員会に付託いたします。   ──────────────────────────────────── 566 ◯議長(大川義男君) 日程第5 常任委員会の陳情付託を議題とします。  本定例会までに提出された陳情は、既に配付の陳情文書表のとおり、陳情第1号の1件であります。  これより陳情を付託いたします。  申合せにより、陳情文書表のとおり、陳情第1号を、総務常任委員会に付託いたします。
     なお、各常任委員会の開催については、議案付託表に併記の常任委員会開催一覧表により、開催日の通知といたします。   ──────────────────────────────────── 567 ◯議長(大川義男君) 日程第6 予算審査特別委員会の設置及び議案付託を議題とします。  お諮りいたします。  議案第27号ないし議案第34号までの令和3年度各会計予算は、議長を除く全議員で構成する予算審査特別委員会を設置し、お手元に配付の議案付託表のとおり、予算審査特別委員会に付託し、審査をしたいと思いますが、御異議ございませんか。              (「異議なし」と言う者あり) 568 ◯議長(大川義男君) 御異議なしと認めます。よって、議案第27号ないし議案第34号までの令和3年度各会計予算の8議案は、議長を除く全議員で構成する予算審査特別委員会を設置し、これに付託して、審査をすることに決定いたしました。  ここで、暫時休憩します。  なお、休憩中に予算審査特別委員会を開催し、山武市議会委員会条例第9条第2項の規定により、正副委員長の互選を行い、議長まで報告願います。場所は、第5会議室を御利用ください。  10分後の再開を目安に、暫時休憩いたします。              (休憩 午後 4時23分)              (再開 午後 4時35分) 569 ◯議長(大川義男君) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。  予算審査特別委員会の正副委員長が決定いたしましたので、報告します。  委員長に市川陽子議員、副委員長に櫻田基介議員、以上のとおり決定されました。  また、議案第27号ないし議案第34号までを、お手元に配付の議案付託表のとおり、予算審査特別委員会に付託し、併せて予算審査特別委員会開催一覧表により、開催日の通知とします。   ──────────────────────────────────── 570 ◯議長(大川義男君) 以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  次の会議は、3月12日、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 4時36分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...