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令和2年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2020-09-09
令和2年第3回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2020-09-09

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  1. 山武市議会 2020-09-09
    令和2年第3回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2020-09-09


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(大川義男君) おはようございます。ただいまの出席議員は19名です。定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(大川義男君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申合せにより、配付の一般質問通告書のとおり、会派もしくは個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、公明党、深沢誠議員の代表質問を許します。  深沢誠議員、御登壇願います。  深沢議員。 3 ◯4番(深沢 誠君) おはようございます。議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま議長の許可をいただきましたので、公明党を代表し、質問させていただきます。  はじめに、7月4日未明、九州南部をはじめとする地域を襲った大雨の被害により、多くの皆様がいまだに避難所生活を余儀なくされている中、追い打ちをかけるように、過去最大クラスとも言われた台風10号が九州地方を通過、広い地域に大きな被害をもたらしました。お亡くなりになられた方に衷心よりお悔やみ申し上げるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。  それでは、はじめに、ゼロカーボンシティの取組についてお伺いいたします。  「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー」、環境や社会問題はあまりにも巨大で複雑であるために、その解決に無力感を感じてしまうことも少なくありません。しかし、実態を直視し、具体的に行動を起こさなければ、決して世界は変わらないことが現実です。  「シンク・グローバリー、アクト・ローカリー」は、日本語にすれば、「地球規模で考え、足元から行動せよ」という意味になり、環境問題を考える上で、有名な標語であります。実は、これらの言葉は、いわき短期大学の福井朗子教授の受け売りではございますが、ゼロカーボンシティに取り組む本市にとって、大変重要な標語であると考えます。  そこで、はじめに、ゼロカーボンシティ宣言に至る経緯と取組に対する決意を、市長に伺います。 4 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。公明党会派、深沢議員によります代表質問として、ゼロカーボンシティ宣言の経緯と取組に対する決意についてお答えを申し上げます。
     その前に、先ほど深沢議員からもございましたが、台風の9号、10号で、災害を受けられた方、またお亡くなりになられた方、皆様方にお見舞いを申し上げます。  近年、猛暑や豪雨など、地球規模での温暖化が原因とされる災害が多発しており、山武市でも、昨年9月の台風で、市内の森林に大きな被害を受けました。このように地球温暖化が叫ばれる中、当市も地球温暖化対策の一助となるため、二酸化炭素排出量実質ゼロにするゼロカーボンシティの実現に向けて取り組むことを、本年の6月2日に宣言をし、市民の未来を後世につなぐため、オール山武で取り組んでいくことを決意いたしました。  私からは以上でございます。 6 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 7 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  2050年までに、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにすることを表明するゼロカーボンシティ宣言は、地球温暖化対策の国際的な枠組みであるパリ協定による取り組みと連動しています。  1年前、東京都、山梨県、横浜市、京都市の僅か4つの自治体から始まったゼロカーボンシティは、8月6日時点で、150を超える自治体が表明し、その地域の人口も7,000万人を超えました。これは、ひとえに昨年の台風や大雨など、激甚化する災害に危機感を抱いた結果であることは間違いありません。  千葉県をはじめ、県内の他市町村に先駆けて、ゼロカーボンシティ宣言を表明された松下市長のリーダーシップに改めて敬意を表します。今後は、一つ一つ着実に対策を実行しつつ、再生可能エネルギーや資源はもとより、地域経済が循環するシステムを構築することが重要であると考えます。こうした観点から、具体的に質問させていただきます。  まず、ゼロカーボンシティ宣言を表明した各自治体も、具体的な取組は、これからというところがほとんどです。今後は、コンサルなど、外部の協力も視野に入れながら、ロードマップを作成し、取り組むべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 8 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 9 ◯経済環境部長(越川 俊君) それではお答えいたします。  現在のところ、残念ながら、ゼロカーボンシティについてのロードマップのほうは、まだ作成しておりません。  ただし、今後、地球温暖化対策に取り組む中で、議員がおっしゃるとおり、コンサルなどの外部の協力を得て、山武市全域の地球温暖化対策計画の策定を考えているところでございます。この計画の中で、二酸化炭素の削減対策を検討してまいりたいと考えております。 10 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 11 ◯4番(深沢 誠君) 国立環境研究所五味主任研究員は、計画立案に当たっては、地域循環共生圏の考え方が役に立つとして、それぞれの地域資源を生かし、足りない部分は補い合うという考えで、環境問題と同時に経済や社会の課題も解決する方策を目指しておられます。どうか、ぜひこのような考えも参考にしていただきながら、しっかりとしたロードマップの作成をしていただきたいと、改めてお願い申し上げます。  この項目については、関連質問がございます。よろしくお願いいたします。  次に、紙おむつリサイクルについて伺います。  高齢化の進展によって、大人用紙おむつの需要が増加し、使用済み紙おむつの処分が課題となっています。ほとんどが焼却処分されている現状の中、民間による技術開発が進み、リサイクルに取り組む自治体も出てきております。  環境省も自治体向けガイドラインを公表し、市区町村向けの説明を実施するほか、自治体と事業者間とのマッチング、リサイクルを本格的に検討する自治体には、専門家を派遣するなどの支援を行っていく予定であります。  二酸化炭素排出量の削減で、環境負荷を低減できるなどの利点があり、本市においても、推進すべきと考えますが、見解を伺います。 12 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 13 ◯経済環境部長(越川 俊君) 高齢化に伴いまして、使用済みの紙おむつの排出量の増加が予想される中、ゼロカーボンを進めていく上で、二酸化炭素削減が見込まれる使用済み紙おむつのリサイクルも、1つの取組かと思われます。  使用済み紙おむつのリサイクルを行うに当たりましては、一般家庭や介護施設などの事業所から出る紙おむつを分別して、収集・運搬することが必要となります。また、処理施設との関連性もございますので、今後、先進地などを参考に、調査・研究をしてまいりたいと考えております。 14 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 15 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  広報さんむ9月号には、市民記者が聞くという欄に、山武郡市環境衛生組合の江口貴彦さんと、環境保全課の谷内康佑さんのインタビュー記事が掲載されております。こちらです。ごみ減量に資する取組でもございます。どうぞ前向きな取組を今後ともよろしくお願い申し上げます。  次に、農作物の地産地消と食品ロス削減についてお伺いいたします。  近年、環境保護、食の安全確保を目的として、地場産品を地元で消費する地産地消の取組が広がっています。この地産地消によって、農作物の総輸送距離が減少し、輸送時におけるエネルギー消費量及び二酸化炭素排出量を低減できるとされております。  さらに、食品ロスを削減することによって、食料を廃棄するときのエネルギー消費量及び二酸化炭素排出量を低減できるとされ、昨年、食品ロス削減推進法が国会で成立し、取組も本格化しております。  これらの施策は、いずれもごみ問題や食料問題に大きく深くかかわる問題でございますが、このゼロカーボンシティの取組の一環としても、市としてできることを積極的に推進するべきと考えますが、見解をお伺いいたします。 16 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 17 ◯経済環境部長(越川 俊君) 地産地消については、生産者の能力向上、消費者ニーズ、流通ルートの確立等、様々な課題もございますが、流通範囲を地域内で完結させることによりまして、流通に係る二酸化炭素排出量の低減につながると考えております。  また、食品ロスにつきましても、ロスとなった食品はほとんどが焼却されており、焼却時には、二酸化炭素の発生があり、焼却量を減らすことにより、二酸化炭素の低減につながると考えております。  今後、ゼロカーボンの取組をしていく中で、農産物の地産地消や食品ロスについても、市内事業者や市民の皆様へ、CO2削減に向けて、周知を図ってまいりたいと考えております。 18 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 19 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  このゼロカーボンシティの取組は、市長のおっしゃるとおり、オール山武で取り組むことが大切であると認識しております。SDGsとともに、市民の理解と共感を深めながら、今後も強力に推進をしていただきたいというふうに、改めまして要望させていただきます。よろしくお願い申し上げます。  次に、有害獣対策についてお伺いいたします。  市は、有害獣被害防止防護柵等設置事業補助金として、防護柵を設置される方に、費用の一部、上限2万5,000円を補助いたしました。個人での申請が認められたことから、5月11日から6月30日の申込み期間中、多くの方に御利用いただき、受付終了後も、数件の問合せがあったと聞いております。  私も申請された何件かの農家の方にお話を伺ってまいりましたが、皆さん大変喜んでおられました。イノシシ、ハクビシン、アライグマ等による農作物への被害も拡大する中、さらなる対策強化への期待も、大変大きいというふうに感じました。引き続き事業継続していただけるよう要望させていただきますが、見解をお伺いいたします。 20 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 21 ◯経済環境部長(越川 俊君) 防護柵の補助制度の概要は、山武市内に住所を有する農業者、耕作面積30アール以上、または年間販売金額が50万円以上という条件がございます。  有害鳥獣被害防止対策として、農地等に電気柵等を設置する経費の一部に対して、補助金のほうを交付しているものでございます。補助金額といたしましては、補助対象経費の2分の1で、限度額2万5,000円となります。  今年度、コロナウイルスの関係もあることからか、先着順ではなく、5月11日から6月30日までの申請期間を設けまして、73名の方々に補助金を交付しております。  事業が終了しておりますが、終了後に市民からの問合せや、申請受付時に農家の方々から補助金の処理手続が少し面倒だと、申請期間と自身が柵を設置したい作物の作付時期等にも合わないなどの意見もありました。  それを踏まえまして、今後は、農業者が電気柵を設置するに当たりまして、時期等を調査し、より農業者が使いやすい取組となるよう対応をした上で、補助制度を継続していくつもりでございます。 22 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 23 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  野生獣の農作物への被害が拡大する中、千葉県では防護、捕獲、生息環境管理に加え、資源活用として、県内で捕獲されたイノシシや鹿の肉を、房総ジビエと銘打ち、房総ジビエコンテスト房総ジビエフェアを開催するなど、消費拡大に取り組んでいます。イノシシをジビエの材料として利用できれば、捕獲の報奨金に加えて、狩猟者の収入が増えるため、新規狩猟者の増加も期待できます。  本市の年間イノシシ捕獲頭数、数十頭では、商業ベースに乗せることは大変難しいと考えますが、今後の捕獲頭数の増加も視野に入れ、地元での房総ジビエ事業拡大の可能性を探る調査を継続していくべきと考えますが、見解をお伺いします。 24 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 25 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農作物を荒らすイノシシなどを食肉に加工する施設を、茂原市のほうに設立したということでございます。7月下旬から稼働を始めたということで、その情報を受けまして、私ども関係者で8月に現地のほうへお邪魔しまして、いろいろお話を伺ったところでございます。  現在、ジビエ工房茂原は主にイノシシを食肉に加工し、ジビエとして販売しているということでございます。現在のところ、茂原市及び富津市との連携状況ですが、それぞれの自治体において、箱わなにかかったイノシシについて捕獲従事者から連絡をもらいまして、その施設が回収し、生きたまま専用車で運び、施設内で食肉に加工し、真空パックで冷凍保存するというような全体の流れだそうです。  捕獲従事者及び各自治体の費用負担はございませんが、箱わなで捕獲した健康なイノシシであることが、一番大事だというふうにおっしゃっておりました。  なお、回収に当たって、捕獲したイノシシの約3割程度は、やはり病気や傷などの理由によりまして、食肉にはならないということもおっしゃっておりました。  本市における、箱わなでの捕獲数は、令和元年度には40頭、それまで、年間、約10頭に満たないような状況でございます。現状の捕獲数での活用は、今現在は難しいと思われますが、今後の捕獲数の増加等も視野に入れ、引き続き研究してまいりたいというふうに思っております。 26 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 27 ◯4番(深沢 誠君) 最近では、動物園で野生獣の肉を餌として活用するなどの動きも、出てきております。今後も、どうぞ調査・検討のほどよろしくお願いいたします。  野生鳥獣が人里に近づかないようにするには、野菜や果物を収穫しないまま残して、餌にしたり、また、見通しの悪い草むらや林を放置したりしないことが大切ですが、市内を見渡すと、適正に管理されていない農地や耕作放棄地が散見されます。  市として、それらの適正管理に向け、土地所有者に対する指導、要望または管理に対する相談対応などを強化すべきと考えますが、見解を伺います。 28 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 29 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農地の適正管理に対する農地所有者の方への対応でございますが、隣接する農業者や近隣住民等から情報が寄せられた際には、まず、現地を確認いたします。それと同時に、県の農業事務所の専門職員、昔でいうと農業職員の方と一緒に指導に当たっているところでございます。今、農地所有者に対して、指導、助言を行っておるところでございます。  なお、農地所有者が今後の管理が難しいという場合や、諸事情によりまして、農業を継続できなくなったときなどについては、農地中間管理事業を積極的に活用することにより、農業の担い手の利用集積を進め、規模拡大の推進、さらには新規就農者への支援を引き続き継続していくことにより、耕作放棄地の解消に努めてまいりたいと思います。 30 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 31 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  それでは、次に、新型コロナウイルス感染症対策についてお伺いします。  さんむ医療センターにおける感染症への感染拡大防止を強化するため、オンラインによる医療支援などの強化について伺います。  政府が4月から時限措置として認めた初診からのオンライン診療は、月ベースでは5,000人を超える人に利用されています。高齢社会とコロナ禍にあって、血液や脈拍などの基本的な体調の確認に加え、オンライン診療や遠隔医療の推進、またオンラインによる処方箋の発行や遠隔健康相談等の普及促進は、市民からも望む声が寄せられております。  さんむ医療センターの設置自治体として、今後どのように病院に対し、アプローチされていくのか、見解をお伺いいたします。 32 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 33 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) さんむ医療センターでは、既にかかりつけ医として、さんむ医療センターを受診しており、重症化するおそれがある特定疾患の患者に限り、電話による処方箋の発行を行っております。  オンラインによる診療の導入につきましては、システムや機材の整備、あるいは、それらに対する習熟など課題があることから、市としても、今後の新型コロナウイルスの感染状況や患者の需要などを考慮する必要があると考えているところでございます。 34 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 35 ◯4番(深沢 誠君) コロナ禍にあって、医療における現場でも、そのデジタル化というものは時代の要請であるとも思われます。どうぞ今後とも御検討いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。  次に、さんむ医療センターにおけるPCR検査の充実について伺います。  医師が必要と判断した人に対して、速やかにPCR検査が実施できるよう、体制強化が必要です。さらに、秋以降のインフルエンザの流行も見据えた検査及び医療提供体制の整備を行う必要があります。病院の取組として、市としてのアプローチをお伺いいたします。 36 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 37 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、さんむ医療センターでは、さんむ医療センターの医師及びかかりつけ医の医師からPCR検査が必要と診断された方や、保健所より検査を指示された方については、病院において検体を採取し、検査機関に検査を依頼しているところです。  なお、3月2日から8月31日まで受診した方は978人で、そのうちPCR検査を受けた方は190名となっております。  今後についてでございますが、さんむ医療センター内にPCR検査機器の設置を予定しております。このPCR検査機器は、検体採取から検査結果が分かるまで、約2時間と短い時間で確認ができ、急患等に対しても、検査対応が可能になるものと考えております。  市としましては、感染の拡大防止、住民の安心に資するよう、検査対象要件及び検査体制の充実を図り、検査対象者を拡大するよう、市長を通じて、県に要望しております。  また、山武郡市町では、検査環境の整備が予定されている東千葉メディカルセンターに、PCR検査センターの設置について要望しております。 38 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 39 ◯4番(深沢 誠君) 患者数減少や感染症対策コスト増などで、医療機関の経営は悪化し、従事者の心身の負担も大きくなっており、地域の医療体制が極めて深刻な状況と認識しております。  国政でも、公明党新型コロナウイルス感染症対策本部などが、財務大臣、厚生労働大臣に対し、医療機関へのさらなる支援に向けた緊急提言を申し入れました。両大臣は支援の必要性に理解を示されたとのことであります。  コミュニティ・ホスピタルとして、市民の期待に応えられる新たな体制づくりへ、市としても積極的にお取り組みいただきますよう重ねてお願いをいたします。  次に、山武市中小企業運営資金利子補給制度について伺います。  現在、中小企業・小規模事業者の皆さんは、コロナ禍により、大変厳しい経営環境に置かれており、経営の安定に支障が生じている中小企業・小規模事業者も少なくありません。そのような企業・事業者の資金繰り支援制度に、セーフティネット保証と危機関連保証がありますが、この認定は、市町村が行うこととなっております。  そこで、セーフティネット4号、5号及び危機関連保証の概要と認定数等の現状をお伺いいたします。 40 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 41 ◯経済環境部長(越川 俊君) それではお答えいたします。  セーフティネット4号、5号及び危機関連保証制度について、御説明を申し上げます。  セーフティネット保証制度は、経営の安定に支障を生じている中小企業者を、一般保証とは別枠の保証の対象とする資金繰り支援制度で、1号から8号に分類されております。  御質問の4号でございますが、自然災害等による突発的災害が発生した地域において、補償限度額の別枠化を行う制度でございます。  次に、5号といたしましては、ある産業の景気状況が悪化している場合に、保証限度額の別枠等を行う制度でございます。  最後に、危機関連保証ですが、同法第2条第6項で定めるもので、東日本大震災やリーマン・ショック等と同程度で、短期かつ急速に業績が低下した危機時に、全国、全業種を対象として、補償限度額の別枠化等を行う制度でございます。  今回の新型コロナ感染症拡大によりまして、コロナの影響により業績が低下した場合、危機関連保証の対象となるところでございます。  最後に、認定の件数でございますが、今年の8月末時点のデータになりますが、4号認定は105件、5号認定は15件、危機関連は91件、合計211件ということになります。  ちなみに、昨年度を申しますと、昨年度は4号認定は4件、5号認定は3件、危機関連は1件という状況でございました。  その中で、認定の業種別でございますが、建設業が1番多く、次いで、卸売・小売業、続きまして製造業、運送業、飲食・宿泊業の順となっております。
     以上でございます。 42 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 43 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  山武市では、中小企業の振興を図ることを目的に、利子補給を行っております。山武市中小企業運営資金利子補給制度の概要と実績等の現状をお伺いいたします。 44 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 45 ◯経済環境部長(越川 俊君) 山武市中小企業運営資金利子補給制度でございますが、市内の中小企業が、事業振興に必要となる借入れを行ったとき、その借入れの利子の一部を市が補給する制度でございます。この制度は全市町村が実施しているわけではなく、山武市が独自で中小企業施策の1つとして、実施をしているものでございます。  令和元年度までの利子補給率は30%、限度額は30万円となっております。  令和元年度の給付実績でございますが、申請件数158件、交付額1,037万3,959円、平成30年度の実績といたしましては、申請件数が165件、交付額1,049万4,459円という状況でございます。 46 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 47 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。これについては、関連の質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、教育施策についてお伺いします。  教育分野において、3密を防ぎながら、切れ目のない学習環境の提供は重要です。オンライン学習のための端末や機器の整備など、GIGAスクール構想関連事業等との連携、さらには、児童生徒や教員が学校、自宅で使うICT環境の整備は急務と考えますが、進捗状況をお伺いいたします。 48 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 49 ◯教育部長(小川宏治君) 山武市では、文部科学省が進めるGIGAスクール構想の1人1台端末の導入の整備を、今年度中に実現するよう進めており、現在、導入する端末やソフトウエアなど、最終的な仕様の確認と設計を行っている状況でございます。  また、GIGAスクール構想に伴う公立学校情報機器整備費補助金の家庭学習のための通信機器整備支援事業を利用し、貸出し用のモバイルWi-Fiルーターを調達する予定でございます。現在、導入に向けて準備を行っており、運用方法についても検討を行っているところでございます。 50 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 51 ◯4番(深沢 誠君) 山武市は、ICTを活用した教育のデジタル化において、先進的に取り組まれていると認識しております。  デジタル化の推進は、遅れが指摘されている情報を読み解く力、情報リテラシーの向上とともに、障害者や不登校児、外国籍児など特別な支援が必要な子どもへのサポートに、大きな効果が期待できます。1人も取り残さない教育実現のため、教員へのフォローも含め、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。  次に、文部科学省は、教室内の新型コロナウイルス感染症の感染防止対策として、30分に1回の換気を行うよう、各自治体に通達を出しましたが、それも含め、市内小中学校の教室での感染防止対策の現状をお伺いいたします。 52 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 53 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  学校における新型コロナウイルス感染症の感染防止対策につきましては、全ての活動におきまして、3密を避け、一つ一つの条件が発生しないように配慮するとともに、新しい生活様式を学校生活に取り入れながら、感染予防に努めております。  授業中は2方向の窓を同時に開けて行う換気、教師及び児童生徒のマスクの着用を徹底しております。  児童生徒の座席間につきましては、対面を避け、おおむね1メートルから2メートルの間隔を開けております。  また、授業開始時には、教科担任による児童生徒の体調確認を行っております。  共用の教材、教具、情報機器等の取扱いにつきましては、最大限使用を回避し、使用した場合につきましては、石けんでの手洗いを指導しております。  使用した教材、教具、情報機器、児童生徒が頻繁に触れる電気のスイッチ、ドアノブ等につきましては、毎日、消毒を行っております。  新型コロナウイルス感染症対策につきましては、今後も長期的なビジョンで、感染の予防に努めてまいります。  以上でございます。 54 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 55 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  ただ、窓を開けた状態で授業を行うのであれば、網戸の設置なども必要ではないかというふうに考えます。  また、松尾地域の学校では航空機の騒音対策により、窓を開けられない場合がございます。現在は航空機の運航が大幅に制限されている状況で、窓を開けても、支障はございませんが、騒音が激しくなった場合を考え、何らかの換気のルールを徹底する必要があると考えますが、見解をお伺いいたします。 56 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 57 ◯教育部長(小川宏治君) 虫対策としての網戸の設置につきましては、窓枠に網戸取付けレールが備わっている学校、ない学校と様々でございまして、統一的に対応することが、なかなか困難な状況でございます。  また、空港圏の学校における騒音対策といたしましては、空調設備の工事実施時には、熱を外に出さず、新鮮な空気を供給できる、いわゆるロスナイ機能のついている換気扇の導入を進めております。  現在、大平小学校、蓮沼小学校、蓮沼中学校には既に導入済みであり、改築中の松尾小学校、令和3年度更新予定の松尾中学校においても、それぞれ導入予定となってございます。 58 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 59 ◯4番(深沢 誠君) 換気を確実に行うことが第一義であると考えます。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、山武市の小中学校では、最終的に修学旅行は中止となりました。その際、発生したキャンセル料の原資をお伺いいたします。 60 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 61 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  修学旅行の中止におけるキャンセル料につきましては、新型コロナ感染症対応地方創生臨時交付金を充て、小中学校のキャンセル料等補助金として、合わせて891万1,000円を、7月の補正予算に計上したところでございます。  内容といたしましては、小学校6年生、中学校3年生の修学旅行と中学校2年生の自然教室を対象に、保護者の負担軽減を図るため、キャンセル料の全額を、市が補助金として、支出するという形になってございます。  現在は、補助金交付要綱を制定いたしましたので、各学校長が保護者に代わり、補助金交付申請を市に提出する準備を進めている状況でございます。  以上です。 62 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 63 ◯4番(深沢 誠君) 先日、旅行会社の方と懇談した際には、今回の山武市の対応を高く評価されておりました。状況が許せば、修学旅行の代替として、ふるさと、千葉を再発見するバス旅行を提案されておりました。  観光バスは、とかく3密だとして敬遠されますが、乗車人数を定員の半分にして、密を防止すれば、その換気能力の高さや、業界団体の作成したガイドラインによって対策がしっかり講じられていることなどを考えれば、十分安全な乗り物だということが分かりました。  ただ、バスの台数が倍必要になるために、その分を支援してほしいなどの要望も頂戴いたしました。  生徒や教職員の皆さんの安全が第1であることは、言うまでもございません。その上で、代替策を講じる際には、ぜひ参考にしていただきたいと思いますが、見解をお伺いいたします。 64 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 65 ◯教育部長(小川宏治君) 各小中学校とも、児童生徒、保護者、教職員及び関係家族の安心安全を第1に、修学旅行等に関する代替行事の検討を行っているところでございます。  各学校におきましては、授業時数の確保や進路進学の関係行事もある中、時期、場所、交通手段等につきましては、業界団体のガイドラインや、今、議員からお示しいただきましたバスの安全性などの情報なども踏まえまして、代替行事が実施できるよう検討してまいります。  児童生徒にとっては、楽しみにしていた大きな行事であります。代替行事が安全に実施できるよう、共に考えてまいります。  以上です。 66 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 67 ◯4番(深沢 誠君) 今年度、修学旅行に行くはずだった生徒の皆さんは、さぞかし、がっかりされていることと思います。いつの日か、このコロナの時代を笑顔で語れる日が来ることを念願してやみません。  次の質問です。  ブルーフラッグやゼロカーボンシティについては、今後の取組と継続性、また、市民の理解が必要となります。そのため、山武市の将来を担う子どもたちへの環境教育が大切だと考えますが、山武市における公立小中学校における環境教育の現状についてお伺いいたします。 68 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 69 ◯教育部長(小川宏治君) 市内小中学校における環境教育といたしましては、持続可能な社会の担い手に必要な資質、能力を育成するために、主に社会科、理科、技術・家庭科の授業において、生活環境、自然環境、環境問題、環境保全などを学習しております。  特に小学校4年生の社会科では、山武市小学校社会科副読本『わたしたちの山武市』を活用し、自分たちが生活する地域の生活環境の維持と向上について、問題を追求・解決する活動を通して、理解を深めている状況でございます。 70 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 71 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。これについては、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  公明党会派として、以前にも質問させていただきましたが、自粛期間中におけるネット依存対策についてお伺いいたします。  ネット依存とは、スマートフォンやパソコン、オンラインゲームなどのインターネットサービスを長時間使い続け、やめられないということでございます。依存症の問題点は、昼夜逆転などにより、偏頭痛を起こしたり、そういう場合もあり、また、学校に行けなくなったり、子どもたちが生きていく上で不可欠な食事や睡眠、適度な運動をおろそかにするため、ひどい場合は、健康面で栄養失調、視力の低下や骨粗鬆症、静脈血栓、不登校や欠席、成績低下、ひきこもりばかりではなく、睡眠障害や鬱症状になるなど、身体症状の悪化を招くおそれもあると言われております。  そこで、児童生徒の携帯及びネット使用の実態調査の現状をお伺いいたします。 72 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 73 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  直近のデータは、平成29年度の全国学力・学習状況調査のデータでございます。その中で、ふだん、スマートフォン、携帯を使用して、通話、メール、インターネットをどれぐらいしますかの質問に対し、1時間以上と答えた小学校6年生が26.1%、中学3年生が56.5%という状況でございました。  この数値につきましては、山武市は全国平均、千葉県平均よりも高い状況となってございます。 74 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 75 ◯4番(深沢 誠君) これについては、後ほど、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、防災施策についてお伺いいたします。  近年、大規模地震や大規模水害など、想定を超える自然災害が頻発化、日常化しております。こうした自然災害に対して、避難所を開設する場合には、新型コロナウイルス感染症の影響が広がる現下の状況を踏まえ、感染症への対策に万全を期すことが重要でございます。  公明党会派3人で、備蓄倉庫の備蓄品を調査させていただいた際、避難所における感染症対策の取組が着実に進められていることをお伺いいたしました。  そこで、在宅療養中の感染者の方や、濃厚接触者の対応などで、保健所との連携や市の対応等についてお伺いいたします。 76 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 77 ◯総務部長(石橋和記君) 去る8月12日に、保健所におきまして、山武郡市の防災関係職員と保健関係職員、それから保健所職員によりまして、新型コロナウイルス感染症対策時の避難について協議が行われております。  このときの協議の内容でございますが、情報の提供については、感染者で入院されていない自宅療養者につきましては、事前に、患者の住所氏名、性別、年齢等について情報をいただけ、濃厚接触者につきましては、人数と対象者のお住まいの大字までの住所しか、情報提供できないということでございました。  避難につきましては、自宅療養者につきましては、保健所が所在を確認し、宿泊施設等の避難場所を確保いたします。  ただし、どうしても避難場所を確保できない場合には、各市町で対応していただきたいというものでございました。  濃厚接触者につきましては、市町の避難所で受入れをしてほしいということでございます。  市といたしましては、事前に避難の希望を把握して対処したいことから、自宅療養者の避難場所の確保の有無、及び濃厚接触者には、避難を希望する際、濃厚接触者の細部の情報が提供できないのであれば、市へ連絡してから、避難を開始することを徹底していただくように要望いたしております。  これによりまして、突発的な災害以外は、市で情報を入手いたしまして、自宅療養者はさんむ医療センターに、濃厚接触者は成東中央公民館に避難をしていただきまして、避難所での感染拡大の防止を図ってまいります。 78 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 79 ◯4番(深沢 誠君) これからの災害対応では、区や自治体、自主防災組織による共助の取組が極めて重要であると認識しております。災害時の避難行動要支援者への対応や、避難所運営への積極的な関与など、逆に市から、区や自治体、自主防災組織に要望すること、また期待することがあれば、お聞かせください。また、それをどのように、市民に伝えていくのかもお伺いいたします。 80 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 81 ◯総務部長(石橋和記君) 地域におけます共助は、災害弱者であります要配慮者を災害から守る上で、非常に重要でございます。  東日本大震災では、公的情報システムが崩壊した中、地域で情報共有ができないことで、高齢者、要介護者、障害者等が多数犠牲になったと言われております。このため、避難行動要支援者名簿によりまして、要配慮者に対する情報の提供、災害発生後の安否確認、在宅避難者の把握と支援を行っていければと考えております。  避難所につきましては、風水害時には、予想される風水害の規模に応じて、旧町村の地区ごとに避難所を開設しております。大規模な災害のときは、指定避難所である26か所の避難所を開設をいたします。  いずれにおきましても、限られた職員で避難所の開設、運営を行うことには、限界がございます。これは山武市に限ったことではなく、全国共通の課題となっております。  これに対処するために、避難所運営委員というものを、区や自治会長や役員、市の職員、施設の管理者、民生委員等を構成員として立ち上げていこうという動きが、現在ございます。事前に避難所運営委員の構成員と協議をいたしまして、避難者の受付、案内、水・食料の配布、避難所の使用の統制、ニーズの把握と市に対する要望といったものを協力願えればと思っております。  これらのことにつきましては、広報紙や各地区に出向いての講話、また地区の防災訓練等、あらゆる機会を捉えて、お伝えをしていきたいと思っております。 82 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 83 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。今後も積極的な取組をお願いいたします。この項目については、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  防災訓練の実施についてお伺いいたします。  昨年開催予定であった市の訓練と今年開催予定であった県との合同訓練が、災害とコロナ禍のため、中止となりました。今後の防災訓練についてのお考えをお伺いいたします。 84 ◯議長(大川義男君) 総務部長。
    85 ◯総務部長(石橋和記君) 市の防災訓練が、今、議員からお話がございましたとおり、今年と昨年2度とも、計画がほぼ完成いたしまして、あとは実行するという段階で、中止になっております。非常に残念と考えております。  風水害に対する訓練は、市民の防災意識と地域防災力の向上を図る重要な訓練であると理解をいたしておりまして、来年度の実施を考えていたところ、県から、来年もう一度、共催で訓練をやりましょうとお声がけをいただいておりますので、来年度の土砂災害防災訓練実施に向けまして、県と調整をしてまいりたいと考えております。 86 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 87 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。この項目についても関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  昨年の災害では、職員の方は、通常業務と災害対応の両方を掛け持ちしながら、献身的に働いていただきました。災害ともなれば、市民の皆さんから多くの問合せや要望が殺到すると思いますが、昨年の一連の災害での状況や対応、また、問題点があれば、どのように改善されたのかをお伺いいたします。 88 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 89 ◯総務部長(石橋和記君) 昨年の台風、大雨のいずれも、また、同風水害につきましても、多くの問合せや要望がございます。  その中でも、房総半島台風では、長期の停電や甚大な被害を被ったことから、実に多くの市民の方から、電話での問合せや窓口における相談等がございました。災害時には、通常業務を行いながら、多くの災害対応業務に当たることから、問合せに対応できる職員が限られることと、問合せの中には、長時間、繰り返し要望を訴える方もおられました。長い方では、1時間以上の対応となったこともございます。  特定の方への対応に長い時間を要することで、対応できた市民の数は限定的で、本当に市からの支援が必要な方や重要な要望事項への対応が漏れなく行われたのかについては、懸念をいたしているところでございます。  多くの市民の声を酌み取り、必要なところに必要な手当てを行うことが、災害対応を効率的に行うために、極めて重要であることから、問合せや要望への対応時間の短縮を図るルールを決め、このことを広報紙等で市民の皆様に周知していくとともに、職員に対しても徹底をしていきたいと考えております。 90 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 91 ◯4番(深沢 誠君) 市議会としても、災害対策支援本部設置要綱及び災害対応指針を制定し、市災害対策本部との連携強化を図ったところでございます。私自身も、地域との連携も含め、しっかり対応してまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  最後に、観光施策についてお伺いいたします。  成東駅前観光交流センターは、にぎわい創出の拠点として、平成29年12月8日に開設されたと伺っておりますが、いま一度、開設の経緯と、直近年度の利活用状況を教えてください。 92 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 93 ◯都市整備課長(遠藤和彦君) 成東駅前観光交流センターは、観光資源に関する情報を広く発信し、市民と観光客及び市民相互の交流を図る、にぎわい創出の拠点施設として、開設しております。  利用状況についてですが、令和元年度の入場者の実績は1万2,847人であり、平成30年度から847人の増となっております。  施設全体の管理については、現在、都市整備課において、シルバー人材センターへの業務委託にて行っていますが、観光振興を図る必要があるため、観光部局であるわがまち活性課と、施設の移管について協議を続けてまいりました。  本来であれば、年度当初である令和2年4月1日から行う予定で進めてきたものの、昨年度の台風15号等の災害やコロナウイルスの関係により、遅れが生じたことから、令和2年10月1日より、わがまち活性課に移管することとしました。  今後も、これまでの利活用に支障がないよう、移管手続を円滑に進めていきたいと考えております。 94 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 95 ◯4番(深沢 誠君) 成東駅に隣接する成東駅前観光交流センターは、まさに市の顔といっても過言ではございません。さらなる利活用の推進をお願いいたします。この項目についても、後ほど関連質問がございますので、よろしくお願い申し上げます。  以上をもちまして、私の公明党代表質問を終わらせていただきます。 96 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、深沢誠議員の代表質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。              (休憩 午前10時54分)              (再開 午前11時03分) 97 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 98 ◯8番(長谷部竜作君) 議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。議長の許可をいただきましたので、公明党、深沢議員の質問に関する関連質問をいたします。  はじめに、ゼロカーボンシティ宣言について御質問いたします。  今日は9月9日、ちょうど1年前、山武市内では台風15号、房総半島台風の上陸により、広範囲にわたる倒木、また、倒木に起因した長期間の停電がありました。その後、豪雨による越水や冠水、床下・床上浸水等が市内各所で発生し、市民生活に大きな影響を与えた連続災害が始まった日と言ってもいいと思います。その際、市長をはじめ市職員の皆様も、全力で災害対策に当たり、その業務の遂行と住民からの要望への対応は、困難を極めたものであったと記憶しております。  昨今の災害の頻発、激甚化は、地球温暖化が原因と言われており、山武市がゼロカーボンシティ宣言を行ったことは、非常に歓迎すべきことと思っております。その山武市2050ゼロカーボンシティ宣言では、二酸化炭素の吸収源である森林整備を行いとあります。これはロードマップをつくる上では、避けては通れないことでありますが、この森林整備が進むということは、地球環境のためだけでなく、山武市民の生活を守る意味でも、大変よいことだと思いますが、その整備について、どのような整備を考えているのか、お伺いいたします。 99 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 100 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  森林の整備ですが、森林による二酸化炭素の吸収機能を維持するために、間伐や再造林などの森林整備を適切に実施する必要がございます。  市では、山武市森林整備計画を策定しています。整備計画では、地域の森林の現状、並びに森林に関する自然的条件及び社会的要請を総合的に勘案の上、水源涵養機能、快適環境形成機能、保健・文化機能及び木材生産機能の維持・増進とした森林整備を推進しております。引き続き、これらの機能を維持・増進した森林整備を推進していきたいと考えているところでございます。 101 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 102 ◯8番(長谷部竜作君) ただいま、山武市森林整備計画があるということでお聞きいたしました。平成30年3月に樹立をしているようでありますが、その後、その計画に基づいた具体的な森林整備の進捗状況は、どのようになっているのかをお伺いいたします。 103 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 104 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市といたしましては、令和10年3月30日までの10年間の森林整備計画を作成しております。整備計画では、地域の森林、林業の特徴を踏まえた森林整備の基本方針や造林に関する事項など、森林整備に必要な事項をまとめたものでございます。  昨年の令和元年房総半島台風による倒木被害等を受け、今後、風害軽減対策といたしまして、皆伐の対象実施の拡大等、地域の現状に合った実施への変更など、地域の実情に応じた実施への計画変更を予定しているところでございます。 105 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 106 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、以前にも質問いたしましたが、もう一度お伺いいたします。  森林経営管理制度を活用して、私有林の整備も進めてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 107 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 108 ◯経済環境部長(越川 俊君) 森林経営管理制度は、森林所有者の管理義務を規定しています。具体的には、森林所有者が適切な森林管理をするべきところを、諸般の事情等によりまして、実施できない場合は、市町村が経営管理の状況や地域の実情を勘案して、必要かつ適当であれば、森林所有者から経営管理権を取得した上で、経営管理実施権を林業事業者に設定する等の措置を講じるものでございます。  これらに要する財源といたしまして森林環境譲与税が譲与されていますが、一定の範囲において経営管理権を取得し、自ら管理するには多大な費用がかかることが想定されます。また、森林環境譲与税にも限りがあり、地域間の公平性を保つという観点からも、慎重に検討を進めているところでございます。 109 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 110 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、山武市では、バイオマスタウン構想があります。その中の木質系バイオマスの利活用が進めば、森林整備も進んでいくと考えますが、バイオマスタウン構想の現状は、いかがになっておりましょうか。 111 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 112 ◯経済環境部長(越川 俊君) バイオマスタウン構想についてですが、間伐材や地域残材の活用を図るため、木炭、バイオマスプラスチック、ペレットなどへの活用方法について、民間企業の協力の下、進めてまいりました。平成21年11月にバイオマスタウン構想が改定されてから、10年以上経っており、実情に合った改定の必要性があると考えています。  しかしながら、昨年の台風により被害を受けた森林整備の復旧は最優先だというふうに考えています。これまで、市では、いち早く被害状況を把握するため、群馬県の支援による被害調査を行い、今後の森林整備について、県などと協議をしてきましたが、森林整備を進めていく中では、森林所有者の協力が必要と考えます。森林所有者や林業関係者により、今後の森林整備に関する意見交換を実施したところでございます。  また、国、県では、被害を受けた森林整備に対する補助制度の新設や既存補助制度の拡充により、市町村を支援していただいております。  市では、これらの補助制度を活用いたしまして、倒木等による被害を受け、長期間停電の原因となった路線の一部をモデル地区として、森林整備を進めているところでございます。  さらに、事業を進めていく中で、今年度、委託した林業技術者等の資格を有する地域林政アドバイザーとともに、市内の森林の現状を把握するため、木材生産、流通実態、労働力の現状の調査を行っているところでございます。 113 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 114 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  ゼロカーボンシティ宣言の下で、森林整備が進めば、地球環境のためにも、山武市の市民の安全にも寄与しますので、ぜひ強力に進めていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。  次に、新型コロナウイルス対策の山武市中小企業運営資金利子補給制度についてお伺いいたします。  新型コロナウイルス感染症では、多くの事業者の皆様が大きな影響を受けました。いまだ収束には至っておりませんので、新型コロナウイルスと共存、ウイズ・コロナしていかなければなりませんし、同時に、厳しい経営環境も続いていくと思われます。  市では、どのように中小企業者・小規模事業者を御支援していくお考えかをお聞かせください。 115 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 116 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市といたしましては、今まで中小企業の支援を実施してきました。事業といたしましては、飲食店等緊急支援給付金支給事業及び中小企業緊急支援給付金支給事業となっております。  今後は、補正予算(第5号)で、2点目といたしまして、プレミアム付商品券で中小企業等の地域経済の下支えを行っていきたいと考えております。  新型コロナウイルス感染症拡大防止対策にかかった経費の4分の3を補助する、市内事業者感染症対策費補助金を創設したところでございます。これは、事業継続の下支えを行っていきたいというふうに考えております。  今回、上程をさせていただきました補正予算(第6号)では、新しい生活様式に対応するため、飲食業の業務形態の変更を支援するため、移動販売整備導入補助、いわゆるキッチンカーですが、キッチンカーへの補助を行っていきたいというふうに考えております。 117 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 118 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  先ほどの深沢議員の質問の御答弁で御説明がありました、山武市中小企業運営資金利子補給制度は、新型コロナウイルス感染症対策ではありませんが、活用の仕方によっては、中小企業・小規模事業者の支援につながるものと考えます。そのためには、ぜひ、利子補給の割合を100%へ限度額も上げていただき、市内の中小企業・小規模事業者を支援していただきたいと思います。  セーフティネット4号、5号及び危機管理補償については、一定の要件を満たせば、金利保証料がゼロとなりますので、山武市もぜひお願いしたいと思いますが、この点いかがでしょうか。 119 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 120 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  市では、中小企業支援策の一環といたしまして、政府系金融機関の融資制度を活用した事業者への利子補給分について、補給を行っているところでございます。  併せまして、市の利子補給等に関する諮問機関といたしまして、中小企業運営資金委員を設置しております。  去る8月に、今年の利子補給率等に関しまして、諮問いたしました。現在、利子補給率30%としているところ、新型コロナウイルス感染症の拡大の影響により、市内中小企業・小規模事業者の資金繰りが厳しくなっていることを受けまして、当面の経済負担を軽減するため、今年の利子補給率を30%から50%に変更させていただいたところでございます。  ただし、上限額の30万円は変更なしという答申をいただいております。  市といたしましては、この答申を受けまして、改定をしたいというふうに考えております。 121 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 122 ◯8番(長谷部竜作君) かつて山武市は、市内企業の大多数を占める中小企業者は、地域経済の原動力であるとともに、その成長・発展は、雇用の創出や税収の増加をもたらし、地域経済が活性化され、やがては市民生活の向上につながっていきますとうたい、山武市中小企業振興基本条例を施行いたしました。  この質問の初めに述べたとおり、中小企業・小規模事業者にとっての厳しい経営環境は、まだまだ続きます。どうか山武市中小企業振興基本条例の理念を忘れることなく、今後の経営環境の動向を注視していただきたいと思います。  次に、教育施策について質問いたします。  環境教育についてですが、先ほど深沢議員の御質問にもありましたが、環境を守るための継続性、そのために、山武市の将来を担う子どもたちへの環境教育は、非常に大事なものであると思います。また、地球環境や自分の周囲の自然環境については、学校の教室の中で勉強するだけではなく、自然の中に行ってこそ、体験して、深い理解が得られるものであります。  県内のある小学校では、1年生で、「探求心につながる感性を磨く」をテーマに、公園などを使いました自然探検、3年生では、「知る、守る、伝える」をテーマに、里山や森林を利用した野鳥観察による自然環境体験、5年生では、「今、自分にできることは何だろう」をテーマに、自分事としての町の農漁業や特産物のよさを知ることで、シティプライドの育成を目指す。6年間を通して、自然を守る未来のリーダーを育てることを目標に、環境教育を行っているそうであります。  山武市教育委員でも、将来を担う子どもたちへの環境教育を充実していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 123 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 124 ◯教育部長(小川宏治君) 環境教育に体験活動を取り入れることは、児童生徒が環境保全の重要性を認識し、環境問題を身近なこととして捉える機会となるため、非常に有効であると考えております。  山武市内の小中学校では、例えば、山武西小学校での講師を招いての環境教育や、蓮沼中学校の海岸清掃など、学校独自の体験活動により、児童生徒の環境に対する興味・関心を高めている取組をやっております。  以上です。 125 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 126 ◯8番(長谷部竜作君) 学校独自というだけではなくて、ぜひ山武市全体としても取り入れていただきたいと思います。また環境教育の充実には、教職員の皆様の深い理解や実践力の向上も必要になると思います。  今、環境省や文部科学省が主催・協力などしている教職員向けの研修も開催されておりますが、このような研修に参加して、教職員の皆様も研修されてはと思いますが、いかがでしょうか。 127 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 128 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  環境教育には、教職員の環境に対する俯瞰的な理解や専門的な知識が必要となっています。また、環境教育の充実には、学校全体で教科間等のつながりを意識するとともに、地域や関係機関の協力を得ながら、学習を進めることが大切だと考えております。  環境教育を推進する上で、各学校の環境教育のテーマや地域の環境に即した研修を行うことは、環境に関する教職員の理解を深めるために、大変意義のあることだと考えております。議員から御提案をいただきました教職員向けの研修なども参考にさせていただいて、環境教育のスキルアップに努めてまいりたいと考えております。  以上です。
    129 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 130 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  ブルーフラッグ認証やゼロカーボンシティ宣言をした山武市でありますので、ぜひ、「山武市教育のここがすごい」の1つに、豊かな心を育む環境教育授業が入るように、充実した環境教育をお願いいたします。  次に、防災施策について質問いたします。  防災訓練の実施について、先ほど深沢議員からも質問がありましたが、私のほうからは、現在、執行部では、昨年の災害を受け、山武市地域防災計画(風水害編)等の改定を行っているとお聞きしております。  計画は非常に大事ではありますが、実際に計画どおりに動くかとの検証が、もっと大事かと思います。全庁を挙げての訓練を実施し、計画の検証をしてはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 131 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 132 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、昨年の一連の風水害での成果を取りまとめまして、これを反映させました災害時職員初動マニュアルの風水害編と、新型コロナウイルス感染症対策への対応を含めた避難所運営マニュアルを策定いたしております。  今後、各機能別の机上訓練を実施いたしまして、段階的に対応能力を向上させ、全庁訓練が可能となった段階で、計画実行をしていきたいと考えております。 133 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 134 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。ぜひ、それをしていただきたいと思います。また今の御答弁ですと、全庁訓練までには準備に時間がかかるかなと思いますので、なるべく早い段階で、災害対策本部の本部員による図上訓練、地上訓練等を実施してはどうかと思いますが、いかがでしょうか。 135 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 136 ◯総務部長(石橋和記君) 昨年の房総半島台風におきましては、災害対策本部を設置したものの、災害対策本部と前線で行動する職員との意思疎通が不十分なところもあり、課題として残ったところではあります。  そのため、災害対策本部、特に総務部を中心とする事務局を主体といたしまして、今後、災害対策本部訓練を実施すべく、現在、調整をいたしております。 137 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 138 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  6月26日に、公明党より松下市長へ提出した第2回定例一般質問に代わる緊急要望書には、避難所における新型コロナウイルス感染症への対応について、それぞれの避難所に適したマニュアルを、早急に策定することとの要望をいたしました。  その回答には、避難所運営マニュアルを策定し、避難所運営に関わる職員に対し、座学をベースとした避難所の開設・運営訓練を行う予定ですとの御回答がありました。  この際、座学ベースだけではなく、災害時開設予定の避難所における避難所開設訓練等の現地訓練を行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。 139 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 140 ◯総務部長(石橋和記君) 職員に対します避難所の開設・運営訓練につきましては、先般、実施をさせていただきましたが、これに加えまして、現地における避難所開設訓練は、施設管理の職員との連携の観点からも、大変重要であると考えております。  現地での訓練ということであれば、地域の避難訓練と併せて行うことが効果的であると考えております。今後、地域の防災訓練の実施予定、職員の訓練参加の可否、避難所となる学校との調整を行いまして、訓練の実施について検討してまいります。 141 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 142 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。コロナ禍でありますので、大勢で訓練というのはなかなか難しいと思いますが、報道によりますと、本年発生する台風は非常に強力であるとの報道があります。起こってからばたばたするよりは、ぜひ事前の準備ということで行っていただいたほうがいいと思いますので、よろしくお願いいたします。  以上で公明党、深沢議員の質問に対する関連質問を終わります。 143 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 144 ◯8番(長谷部竜作君) 以上で長谷部竜作議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 145 ◯13番(市川陽子君) 議席番号13番、公明党の市川陽子です。議長のお許しをいただきましたので、公明党の代表質問に対して、関連質問を行います。  それでは、項目4の教育施策の自粛期間におけるネット依存対策についての関連質問を行います。  代表質問で、国、県よりも高いとの答弁がありました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、長期間の休校により、ネット、スマホ、ゲーム依存の問題が激増しています。  厚生労働省研究班のインターネット依存の疑いがあることの調査を拝見し、2017年度で、全国推定約90万人の中高生がネット依存であると報告されました。これは、中高生の7人に1人がネット依存症ということになり、2012年度の調査では、12人に1人ほどの割合で、5年前の倍で、約40万人増えたことになります。現在は、依存を防ぐ活動が広がりつつあります。  代表質問にもありましたけれども、特に中学校で倍増したことが、授業中の居眠りや遅刻など、学校生活に影響が出ていると言われております。本市でも課題はあると思いますが、学校現場で、児童生徒や保護者に対し、活用にどう対応されていたのかを伺います。 146 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 147 ◯教育部長(小川宏治君) お答えします。  小学校、中学校ともに、スマートフォン及び携帯電話の学校への持込みは原則禁止しており、ネット依存症は家庭での使用を起因とすることが多いため、各家庭に次の4つの点についてお願いしているところでございます。  1つとしまして、利便性や危険性について、お子さんと十分に話し合うこと。  2、使用に関するルールをつくること。  3、有害サイトへのフィルタリングサービスを利用すること。  4、日頃から使用状況をきちんと把握すること。  また、学校においては、スマホ、ネットの安全教室を児童生徒、保護者対象に実施し、啓発に努めているという状況でございます。 148 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 149 ◯13番(市川陽子君) 状況は分かりました。  その中で、ちなみに調査で行われた項目の主なものとして、「ネットに夢中になっていると感じる」、「予定よりも長時間使用する」、「制限しようとしても、うまくいかなかったことがある」、「トラブルや嫌な気持ちから逃げるために使用する」、「使用しないと落ち着かない、いらいらする」、「熱中を隠すため、家族らにうそをついたことがある」、このような点が5つ以上当てはまる場合に、病的な使用と言われております。  次に、関連の中で、千葉県教育委員では、「新型コロナウイルス感染症 学校における感染対策ガイドライン(令和2年8月21日版)」を発表しました。ネット依存症に特化してはおりませんが、生活環境の一環として、市でも、コロナ禍による心身ともにダメージを受けやすい子どもたちを守る対策が必要であり、その対策は、子どもたちと保護者の声を聞き、対応していく必要があります。  コロナ禍になって、3月から5月末までの臨時休校、また夏休みにかけて、保護者や児童生徒から何か相談があったでしょうか。 150 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 151 ◯教育部長(小川宏治君) 市教育委員には、携帯電話やネットの使い方等についての相談につきましては、ございませんでした。 152 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 153 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。何もなかったということですね。  その中、コロナ禍、第2波、そして第3波が来るとも言われております。先ほど、部長より、直近の平成29年度の実態調査結果を伺いました。その後は調査されていないと伺っております。  提案として、既に長期の休校を余儀なくされ、2学期がスタートし、私は、コロナ禍後の児童生徒の使用実態等を把握し、今後また自粛で休校が起きるか分からないため、予防対策等は、やはり学校や家庭で行っていくことが不可欠であると思います。  そこで、新たに市独自の使用実態調査アンケートを行ってはどうでしょうか。 154 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 155 ◯教育部長(小川宏治君) 今後、オンライン学習が推進されていく中、子どもたちのネットの活用状況の実態や生活習慣の変化など、留意していかなければならないと考えています。  そのためにも、今、議員から御提案いただきましたアンケート調査なども参考にさせていただき、様々な方法で、子どもたちの現状の把握をしっかり行って、子どもたちのために、学校、家庭と連携し、指導してまいりたいと考えています。 156 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 157 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。  そこで、千葉日報に掲載されている、子どもの心理ケアについて、千葉大学教授の藤川大祐氏の話を抜粋して、読ませていただきます。  児童生徒が楽しみにしていた学校行事や部活動等は軒並み中止になり、なかなか希望は見えない。この数か月間の授業の遅れをどうやって取り戻すのか。だが、まず考えなければならないのは、ストレスや疲労を抱えてきた児童生徒のケアである。学校生活をどのように再構築できるか、私たちは考えなければならない。  そうしたことができなければ、児童生徒が、心身の調子を崩したり、互いに傷つけ合ったり、SNS等の誹謗中傷に乗じたりと、自分たちで、自分たちを、さらに悪い状況へと陥らせてしまう可能性が高くなると、このようなことも言われておりました。  私も、この自粛期間中、子どもたちがどのような状況でいるのかなと、とても心配でもありました。そのために、このたび、これを取り上げて、質問させていただいております。  小項目の最後に、IT時代の中、依存予防対策を含む、児童生徒を取り巻く危険性など、どう大人が関わり、導けるのかが、重要ではないでしょうか。これまでも、正しい利活用伝えてくださっていることは認識しております。しかし、先ほどの藤川教授も話されておりましたけれども、全国的に自粛に伴う休校に対して、コロナ禍の中、児童生徒の置かれた環境が、とても危惧されています。未来を背負う子どもたちです。  市が、県に伴って、学校におけるガイドラインを作成していると伺っています。コロナ禍後の実態調査を、市のガイドラインに盛り込んではどうか。また、収束がまだ見えぬ環境に対して、教育長の見解をお伺いします。 158 ◯議長(大川義男君) 教育長、御登壇願います。 159 ◯教育長(嘉瀬尚男君) それでは、全体を通してのことでございますが、新型コロナウイルス感染症拡大によります、学校での臨時休業期間、そして、学校再開から現在に至るまで、児童生徒の安心安全を第1に、各学校とも、学校における新しい生活様式を模索しながら進めてまいりました。  教育課程の変更をはじめ、学習活動や行事の変更、また中止も行っております。  学びの保障におきましては、学習課題の作成、ホームページやYouTubeによる動画の配信、3密を避けるためのZoomによる生徒総会や始業式、終業式など、これまでにない対応、取組を進めてまいりました。  不要不急の外出を控えるという生活の中、家庭で過ごす時間が、かつてより長くなってきております。学校と家庭の連携も、今まで以上に一層必要であり、学校と家庭がつながる仕組みについても、これまで以上に整えてまいりたいと思います。  ネット依存症についての御心配につきましては、これまで、市内ではその報告が確認をされておりません。ですが、このような状況下でございますので、これからも、使い方、またルールについて、指導を徹底し、児童生徒の状態に注視をしてまいりたいと思います。  今後も、不安を解消できるよう環境整備を進め、安心安全な学校生活が送れるように努めてまいりたいと思います。 160 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 161 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。教育長のお話を聞いて、本当に安心しているところでございます。これからが本当の勝負かなと思います。ぜひ、児童生徒たちが安心して楽しく学校生活が送れるように、コロナ禍後の取組を強く望みます。  それでは、項目5の防災施策のコロナ禍における避難所の在り方についての関連質問を行います。  はじめに、可能な限り多くの避難所の開設について伺います。  発生した災害や避難者の状況等によっては、避難所の収容人数を考慮し、過密状態を防止するため、あらかじめ指定避難所以外の避難所を開設するなど、通常の災害発生時よりも、可能な限り多くの避難所開設を図る必要があります。  政府の内閣府防災担当から検討するように徹底がされていると思いますが、ホテル旅館等の活用についての現状はどう考えているのか、また、例えば、高齢者や基礎疾患のある方、障害者、妊産婦など優先的に避難させる人を事前に検討して、優先順位の考えを決めておく必要があると思いますが、その辺いかがでしょうか。 162 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 163 ◯総務部長(石橋和記君) 昨年までは、26か所を避難所として指定をいたしまして、そのうち風水害におきましては、最大で12か所の開設を想定いたしておりました。  しかしながら、新型コロナウイルスの感染拡大防止のために、避難者のソーシャル・ディスタンスを考慮すれば、昨年の東日本台風時の避難者約1,400名の避難がございましたので、その避難者を受け入れるためには、3倍の面積の26か所近くの避難所の開設が必要となり、全避難所の開設準備を整える必要があることから、全施設の管理者と使用に当たっての具体的な調整を行いまして、高齢者や基礎疾患のある方、障害者、妊産婦等で、一般の避難者と別の場所で避難できるスペースを確保いたしております。  しかしながら、部屋数や面積は限定的であり、避難所だけでは収容できないことも想定されることから、そのような状況の対応といたしまして、市内の宿泊施設を使用させていただけるように、来週となりますが、9月14日に、山武市宿泊組合と災害時における宿泊施設等の提供に関する協定の締結を予定いたしております。  また、避難者の優先順位につきましては、個人ごとに居住地域の安全性や家族構成により、個人の状態をもって避難の優先順位を市が定めることが困難なことから、避難に際しましては、避難準備高齢者等避難開始と避難勧告等に時間差を設けることで、避難行動要支援者等の避難の優先を確保したいと考えております。 164 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 165 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  やはり、高齢者、疾患のある方、また障害者、この辺をしっかり対応していく準備をしておくということは、大事な点ではないでしょうか。  今回、近隣地域の中、担当課が率先し、各避難所に出向きながら相談し、コロナ禍後に特化した福祉避難室等も含む配置を決めた配慮に敬意を表したいと思います。非常に素早かったなと思っております。昨年の災害があったところから検討していたというところも、私はすごく感動しました。  次に、分散避難の定着について伺います。  新型コロナウイルス感染リスクを考えても、安全な場所に逃げることを、住民に改めて周知する必要があります。  また、災害時に避難所が過密状態になることを防ぐため、可能な場合は親戚や知人の家等への避難に対して、市のホームページ、新聞折り込み等だけでなく、全世帯に周知できるように行うべきと思います。  その上で、分散避難によって、災害物資の届け先が増えるため、どう対応するのか、お聞かせください。 166 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 167 ◯総務部長(石橋和記君) 新型コロナウイルス感染対策時の避難につきましては、自宅が危険な状態になければ、避難所に避難することで生じる新型コロナウイルス感染のリスクを考慮していただいた上で、在宅避難や避難者を地域で限定できる区の区民館への避難を広報紙等により、周知を図っているところでございます。自宅や公民館での避難が周知されれば、災害時には避難所の分散が予想されます。  市としては、区の区民館が避難所として使用されるのであれば、要望により、職員もしくは千葉県トラック協会、山武支部の協力を得て、公民館に物資を運ぼうと考えております。  在宅避難されている方につきましては、そこから、区長や民生委員をもって、災害物資を配布できればと考え、区長連合役員や民生委員児童委員協議定例等を通じまして、区長の皆様、民生委員の皆様にお願いをしているところでございます。 168 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 169 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  先ほど部長からも、避難所が26か所ということで伺いました。  本市では、避難所の状況を小まめに安心安全メールで発信してくださっていることは、認識しております。
     NHKの報道で、先月から、東京都多摩市がIT企業と連携して、避難所の混雑の状況を、スマートフォンの地図で確認できるシステムの運用を始めております。空き、やや混雑、満員、3段階のボタンで対応。昨年の台風で、避難所では、3人のところと1,300人が集中したところがあったとの経緯があり、対応したとあります。  やはり、コロナになった中での対応は、本当にどのような形になっていくか、山武市も見えないと思います。市においても、コロナ後の対応の一環として、今後、取組に強く臨むことを希望いたします。  次に、避難所の感染対策や女性の視点を生かした避難所の運営について伺います。  避難所における感染症対策を強化し、避難者に対して、手洗いやせきエチケット等の基本的な感染対策を徹底するとともに、備蓄物資の充実が必要です。  また、避難所内の十分な換気やスペースの確保、避難所全体のレイアウト、動線と感染症対策に配慮した避難所運営の在り方についても、まとめておく必要があると思いますが、お伺いします。 170 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 171 ◯総務部長(石橋和記君) 避難所における感染予防対策につきましては、早い段階から、保健福祉部と協議を行いまして、協議結果を避難所運営マニュアルに反映をさせております。  手洗いやせきエチケット等の基本的な感染対策につきましては、健康支援課におきまして、リーフレットを作成して、避難所で掲示または避難者に配布できるように準備をいたしております。  また、職員に対する避難所開設運営訓練を行いまして、その中で、避難所担当となる職員に対し、徹底を図ったところでございます。  避難所におけます感染対策物資として、避難者の感染を直接防止する物品といたしましては、市民1人当たり3枚のマスク、消毒液、非接触型の体温計と接触型の体温計を、また、多くの避難者と直接対応に当たる避難所運営に携わる方の避難感染防止のために、フェイスシールド、ゴム手袋、ガウン等の備蓄をいたしております。  避難所に避難される方の中には、高熱、せき、倦怠感などの感染が疑われる症状のある方や濃厚接触者が想定をされます。このような避難者と一般の避難者を隔離するためには、隔離スペースが必要でございまして、そこには、動線やトイレ、洗面所を共有しないことが求められることから、施設の管理者と協議をいたしまして、避難所ごとのレイアウトを定め、これを避難所運営マニュアルの別冊として、誰もが見て分かるようにまとめてございます。 172 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 173 ◯13番(市川陽子君) 避難所内の十分な換気やスペースなどを、しっかり取り組んでいく方向性が決まったということだと思います。これからが、その活用が生かされる点だと思いますので、よろしくお願いいたします。  そこで、2011年、東日本大震災では、避難所に授乳室スペースがなく、トイレが男女共同で、女性に対する性犯罪やDV等が横行していたと聞いております。  また、2016年、熊本地震では、女性の職員や保健師が配置され、着替え室や女性の下着などを干す場も仕切られていたようです。  「男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン」でも、女性の視点からの防災・復興体制の強化を求められていますが、市として、避難所における女性の防災に対する女性の関与等について、考えがあればお聞かせください。  また、取組があれば、避難所マニュアルにしっかり掲載していただきたいと思いますが、どうでしょうか。 174 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 175 ◯総務部長(石橋和記君) ただいま市川議員からお話があった件につきましては、十分認識をさせていただいております。市といたしましても、地元の情報通であり、きめ細かな配慮ができ、子育てや家事といった経験を持つ女性の災害対策における参画の重要性については、十分理解をいたしており、災害講話、女性消防団への講話等によって、女性の災害時の災害対応への関与の重要性について説明をいたしまして、積極的な女性の起用と参画を呼びかけているところでございます。これによりまして、避難所運営に関しまして、女性の意見も取り上げるように努めてまいります。  避難所における女性に対する性犯罪やDV対応等につきましては、避難所に女性職員を配置いたしまして、各種相談ができる体制の確保、女性避難者の避難位置に対する考慮や、プライベートが保てるスペースの確保、特殊な事情がある避難者の相談を個別に受ける体制といった部分につきまして、一部については、『避難所運営マニュアル』に記載しております。今後さらに進化・具体化を図りまして、『避難所運営マニュアル』へ明記をしていきたいと考えております。 176 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 177 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  やはり、性犯罪やDV等についても、しっかりチラシを作って、対応するということも1つではないでしょうか。よろしくお願いいたします。  次に、小項目の最後に、災害時の自助は非常に重要であると認識しております。ふだんから、備蓄は自助の1つの重要な項目であると思います。  また、市がどのようなものを備蓄し、市民として、どのようなものを備蓄しておかなければならないのかを周知することが重要だと思います。ハザードマップ等に記載し、周知してはと思いますが、この点についても、どのように考えているでしょうか。 178 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 179 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市の広報紙で、防災に関する情報発信として、毎月、1ページほど、スペースを確保いたしまして、市民の皆様に知ってもらいたい情報を載せております。  市の備蓄品や個人で備蓄していただきたいものにつきましても、既に掲載をいたしておりますが、今後も定期的に発信していかなければならないと考えております。  ハザードマップにつきましては、今年度中に改訂いたしまして、来年5月までの配布を予定しているところでございまして、備蓄品についても掲載を予定いたしております。 180 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 181 ◯13番(市川陽子君) 分かりました。やはりこの周知というところで、全世帯にしっかり理解していただけるような対応をしていただければと思います。よろしくお願いいたします。  これから秋にかけて大型台風の発生など、各地で豪雨や浸水被害が懸念されております。やはり、先ほどの自助の点でも、公助に頼るだけではなく、自分の命を守るのは自分自身であり、緊急時に自分がとるべき行動と必要な備えを改めて確認することが、重要になってくると思います。ぜひ、市民に対して分かりやすく、周知の徹底を望みます。  最後に、項目6の観光施策の成東駅前観光交流センターについての関連質問を行います。  代表質問にて、利活用と経緯を伺いました。  市長に伺いますが、市の玄関口でもあります。にぎわい創出とあるが、計画当時の目的の達成を、どのように評価しているのかを伺います。 182 ◯議長(大川義男君) 市長。 183 ◯市長(松下浩明君) 成東駅前観光交流センターは、観光情報発信や市民と来訪者との交流を図り、にぎわいを創出する施設として、ふるさと山武市の玄関及び駅前活性化の拠点となるよう、平成29年12月に開設をいたしました。  そして、おかげをもちまして、年々、入場者数は増加をしております。特に学習支援事業といたしまして、学生たちが帰宅前の学習の場として、気軽に活用していただいている点は、大変好評であると思っております。  また、観光案内事業につきましては、史跡や観光地を巡るためのレンタサイクルを用意したり、市の魅力を伝えるための情報発信等を行っております。  交流事業につきましては、交流センターを中心に、令和元年8月にイベントを行いましたが、その後は、コロナ禍によりまして、実施はできなかったということで、非常に残念であります。  今後も、観光協会や地域住民等によりまして、イベント等を開催するなど、まさに議員がおっしゃるとおり、観光交流センターは、その役割を果たすよう、寄ってみたくなるような取組や交流を深めていただければというように考えております。今後はさらなるにぎわいを創出する施設になるよう、期待をしております。 184 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 185 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。市長の思いを発揮していただければと思います。  今後、成東駅前観光交流センター事業として、10月より引き続き観光協会が管理委託されるわけですが、学生の学習の場にもなっております。たくさんの部屋があるわけではなく、今まで活用している中、課題はあったのでしょうか。 186 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 187 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、10月から事務移管されますので、私のほうから御報告させていただきます。  議員がおっしゃるとおり、今の現状でいきますと、確かに部屋数が少ないことも課題と認識しております。  また、人が集まるという中で、イベント等を開催した場合にも、駐車スペースといった問題等もあります。  これから、交流センターという形の中で、今後、皆様に寄っていただいて、にぎわいを創出するような場にしていきたいとは考えておりますが、課題、特に、学生の問題です。当初、学習は2階ということでしたが、現場へ行ってみれば、今、コロナの影響ということで、1階のスペースにも学習机が置いてある。要は、1階、2階全て、学生の方が、静かな状態で、お勉強しているということもありますので、その辺も当然考えながら、今後、進めていきたいと思います。 188 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 189 ◯13番(市川陽子君) 私もその状況は伺っておりました。やはり、コロナ禍の中で、1階、2階が使用されているというところでの今後のことを考えると、新たな学生の学習の場を確保しなければいけないのかなと思います。  また駐車場の問題にしても、おもてなしとして確保するという意味で、近いところで、JA農協の所と協定を結ぶなどを考えてはいかがでしょうか。その辺どうですか。 190 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 191 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今、議員がおっしゃった件についても、今後検討してまいりたいと思います。 192 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 193 ◯13番(市川陽子君) 今は停めることはできないと思いますが、やはり、考えていかなければいけないのかなと、先行きのことも思います。  そこで、成東駅前観光交流センターは、とても入りにくいとの市民の声もあります。私からの提案ですが、成東駅前観光交流センターの役割を果たすためにも、先ほど市長もおっしゃっておられましたけれども、寄ってみたいと思われるような取組と、サイクリングコースがせっかくあるので、活用できることを一目で分かるような看板や、駅ではWi-Fiも使用可能で、市内の案内版のタッチパネル等を設置することも、1つではないでしょうか。  今後は、もっとにぎわい創出の充実を図る取組を期待するものですが、どのような取組を今後考えているのかをお聞かせください。 194 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 195 ◯経済環境部長(越川 俊君) 当該施設の管理業務につきましては、今と同じNPO法人山武市観光協会に委託する方向で考えています。  昨年度から、観光協会とともに、にぎわい創出について協議を重ねてまいりました。その中で、例えばですけれども、今現在、販売しておりますSUNムシくんグッズの販売に加えまして、市内の業者のお土産品の販売など、にぎわい創出につながるような取組を考えているところでございます。  駅前イベントについては、コロナ禍の影響により、人の集まり方が変化する中で、その実現に向けた具体的な内容を変えながら、引き続き、観光協会と協力しながら対応していきたいというふうに思っています。  市といたしましても、開館以来、よくなるように努めてまいりましたが、今後は、1階部分の観光案内所及び待合スペースのレイアウト等も、今、一部変更等を加えながら、市民の方々が入りやすい環境を目指していきたいと思っています。  また建物自体は、駅から降りまして、観光案内所ということが一目で分かるような誘導看板や、目指すような看板もございませんので、その辺も力を入れて、改善していければというふうに思っています。 196 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 197 ◯13番(市川陽子君) 方向性、ありがとうございます。やはり、庁舎にもありますけれども、あんなに大きいものでなくても、市内等のタッチパネル等なども設置しても、大変興味深くなっていくのではないかと思います。  市長、この辺の点についてはどうでしょうか。 198 ◯議長(大川義男君) 市長。 199 ◯市長(松下浩明君) 山武市としては、成東駅前観光交流センターに関しましては、非常に大事なところでございます。市外の方が来て、まずは分かりやすくしていこうというように、今後取り組んでまいりたいと思います。いろいろありがとうございます。 200 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 201 ◯13番(市川陽子君) ぜひ、市長、よろしくお願いいたします。  コロナ禍の中ではありますが、成東駅前観光交流センターに行ったら、誰もが変わったねと、親しまれるようなにぎわい創出の拠点として、費用対効果を発揮できるような取組を強く期待し、これで私の関連質問を終わります。 202 ◯議長(大川義男君) 以上で市川陽子議員の関連質問を終わります。  これで関連質問を終了し、公明党、深沢誠議員の代表質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午後 0時01分)              (再開 午後 1時09分) 203 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、新政、宍倉弘康議員の代表質問を許します。  宍倉弘康議員、御登壇願います。  宍倉議員。 204 ◯12番(宍倉弘康君) 12番、新政、宍倉弘康でございます。議長のお許しをいただき、会派を代表いたしまして、一般質問をさせていただきます。  昨年の台風による倒木、そして、水害による被害が発生し、今年はと期待をしておりましたが、いまだ収束の見えない新型コロナウイルスの感染に悩まされ、経済や人命にも大きなダメージを与え続けている現状でございます。一日も早い収束を願っております。  質問ですが、多岐にわたっておりますけれども、よろしくお願いいたします。  最初に、市政方針でございますが、松下市長が誕生して、2年半が経とうとしております。選挙公約と市長になってから新たに取り組もうとしたことなどがあろうかと思いますが、今までの取組とその成果について、市長にお伺いいたします。 205 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 206 ◯市長(松下浩明君) 新政会派、宍倉議員の代表質問にお答えを申し上げます。市政方針についてでございまして、市長就任から2年半を迎えるが、これまでの取組と成果ということでございます。  市長就任以来、全ての取組を、人口減対策に、少子化対策につなげていくということで、第2次山武市総合計画でも、17の重点分野を設定し、人口減対策を最優先に取り組んでまいりました。  主な取組としては、平成31年4月に本須賀海水浴場がビーチの国際環境認証であるブルーフラッグを国内3例目で取得をいたしました。取得により、観光の振興が図られるとともに、市のシティセールスにも寄与したものと考えております。  また、令和2年1月から、山武郡市内の市町で、初めてパスポート受付窓口を開設いたしました。市民サービスの向上を図るとともに、成田空港圏の市として、旅券業務に積極的に取り組む姿勢がアピールできたのではないかと考えております。  防災関係では、平成31年4月に茨城県常総市と、令和元年6月には静岡県牧之原市と、災害時における相互応援に関する協定を締結いたしました。昨年度の台風による災害時には、応援物資などが届き、成果を実感しているところであります。  人口減対策の成果ですが、残念ながら、現在の取組により、人口減少のペースが改善されるところまでには至っておりません。人口減対策は、子育て環境の整備や子育て世代の移住・定住促進など、地道な取組が必要であり、短期間で成果を上げることは難しいと考えておりますが、引き続き、コロナ禍における新しい生活様式を踏まえて、人口減対策に、しっかりと取り組んでいきたいというように考えております。 207 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 208 ◯12番(宍倉弘康君) ありがとうございます。  人口減対策につきましては、すぐ結果が出るものではございませんが、市長としては、予定どおり進んでいるということでよろしいでしょうか。 209 ◯議長(大川義男君) 市長。 210 ◯市長(松下浩明君) 市長になり、総合計画をつくらせていただきまして、その政策全てを人口減対策につなげるということで、一つ一つの市の政策が、そこへ向かっているという考えを持っております。人口が減ることもなかなか減少はしていない状況ですが、これから、そういう方向にも、何としても生かしたいというように考えております。 211 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 212 ◯12番(宍倉弘康君) 令和2年になりまして、仕事始め式に職員に訓示をされたと聞いております。その中で、3つのキーワードについて話されておりますが、その内容についてお伺いしたいと思います。 213 ◯議長(大川義男君) 市長。
    214 ◯市長(松下浩明君) 具体的な取組内容の指示ではありませんけれども、市幹部職員に対しまして、3点ほどの業務に取り組む姿勢について指示をいたしました。  1点目といたしまして、インフォメーション、市の情報発信を磨いていくということでございます。本市の魅力や行政サービスを市民の皆様をはじめ、企業、事業所、関係機関を含め、広く国内外に分かりやすく伝える工夫を重ね、あらゆる手段と機会を通じて、より一層積極的かつ効果的な情報発信に努めていただきたいということであります。  2点目は、ミッション、使命感を持って挑むということであります。業務を遂行する中、難題に直面することもあろうかと思いますが、平成から令和の時代、この新しい時代の本市を次の世代に引き継いでいくという使命感を持って挑戦し、様々な課題を乗り越え、未来の山武市を形づくる取組をしっかりと進めていただきたいということであります。  3点目は、コンビネーション、連係プレーで進めるということであります。職員の皆さん一人一人が、所属する部局内の縦の意思疎通を図りながら、それぞれの役割をしっかりと果たしていくとともに、庁内横断的な横の連携も十分用いて、市の組織全体が最高のチームワークを発揮していただきたいということでありますと、3つのキーワード的なお話をさせていただきました。  今回、御質問もいただいたので、再度、職員の皆様にも届くと思います。ありがとうございます。 215 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 216 ◯12番(宍倉弘康君) 分かりました。  市長の任期も、あと1年半となりました。リーダーシップを十分に発揮されまして、市民のために何をすべきかを追求し、職員と一体になり、悔いのない任期としていただきたいというふうに思います。  次に、道路行政についてでございます。  県道成東酒々井線の木原地先の歩道整備工事でございますが、ここ数年、工事が進んでおりません。今、未整備の箇所が一番危険な場所であり、安心して、道路を歩くことができません。進捗状況について伺います。 217 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 218 ◯都市建設部長(小川 陽君) お答えいたします。  千葉県山武土木事務所に確認をしましたところ、山武市木原地先、ヤックスドラッグ日向店から木原踏切交差点までの延長、約600メートルの歩道整備事業を実施しておりまして、現在約240メートルの歩道整備が完了したということを聞いております。 219 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 220 ◯12番(宍倉弘康君) 県の今後の予定について、どうなっているのかをお伺いいたします。 221 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 222 ◯都市建設部長(小川 陽君) 令和2年度事業といたしまして、拡幅部分の盛土工事の延長65メートルを実施すると聞いております。 223 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 224 ◯12番(宍倉弘康君) 工事が途切れることのないよう、引き続いての要望をお願いいたします。  続いて、同じく県道でございますが、県道日向停車場極楽寺線の日向小学校入り口から、第2東金踏切を渡り、JR日向駅までの区間についてですが、駅利用者の送迎車両と通学児童生徒の利用が集中する時間帯は、大変危険な状況となり、また、踏切部分では、車両の擦れ違いができなく、踏切を渡った直後の交差点では、事故を誘発する状況にあるように感じます。  この道路の拡幅などの整備計画があるのかどうかを伺います。 225 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 226 ◯都市建設部長(小川 陽君) お答えします。  千葉県山武土木事務所に確認いたしましたところ、県道日向停車場極楽寺線の日向小学校入り口からJR日向駅までの御指摘の区間の整備計画については、現時点では、ないと聞いております。 227 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 228 ◯12番(宍倉弘康君) 県では、路面標示などで対応していただいているようでございますが、道路幅の狭いことや歩道のない状況など、根本的な解決には至らないと感じています。  市として、この区間の事業化を強く要望していただきたいと思いますが、市長、いかがでしょうか。 229 ◯議長(大川義男君) 市長。 230 ◯市長(松下浩明君) 県道日向停車場極楽寺線についての御質問をいただきました。ありがとうございます。  この路線の状況につきましては、朝の通勤・通学などの利用者が集中する時間帯は、特に事故が起きやすい環境にあるものと認識をしております。また、山武地区においては、小中学校の統廃合に伴い、スクールバスの運行を予定しており、JR総武本線にかかる東金第2踏切は、マイクロバスの擦れ違いが難しい状況にあることから、運行に支障を来すのではと、懸念されているところでございます。  日向小学校入り口からJR日向駅までの区間の整備要望につきましては、JR日向駅周辺の道路整備要望として、改めて県へ要望に伺う準備をしているところでございます。市としても、早期の事業化について、強く要望してまいりたいと思います。 231 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 232 ◯12番(宍倉弘康君) 道路と併せて、踏切ということでございますので、ぜひ、引き続いての要望をお願いしたいと思います。  次に、雨坪から日向の森に通じる道路、日向307号線ですが、まだ完成を見ておりません。整備状況について伺います。 233 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 234 ◯都市建設部長(小川 陽君) お答えいたします。  市道307号線の整備状況についてでございますが、本路線は、森地先の日向の森入り口から雨坪地先の県道日向停車場極楽寺線に接続する市道となってございます。  総延長は約1,400メートル、雨坪地区側の整備につきましては、地区要望に基づいて、500メートルを、森地区側の整備につきましては、日向の森の利用整備計画の準備段階として、400メートルをそれぞれ整備したところでございます。  中間部の500メートルにつきましては、未整備区間となっておりますが、用地買収の必要な箇所がございまして、継続的に交渉を行っているところでございます。 235 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 236 ◯12番(宍倉弘康君) この道路の整備について、平成29年第3回定例において、長谷部議員が質問され、この道路の整備は、森林整備及び森林の有効活用など、事業の進展に合わせて、道路整備に取り組むと回答されておりますが、この地区は、中学校の統廃合と小学校の移転があり、答弁をいただいたときの状況と比べると、この道路の重要性が大きく変わるものと思います。  未整備区間の着手について、どう考えているのかを伺います。 237 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 238 ◯都市建設部長(小川 陽君) 市道307号線の未整備区間、約500メートルの整備でございますが、議員の御質問にあったとおり、日向の森の土地利用の進展に合わせて取り組む旨の回答をしております。  しかしながら、議員の御指摘の通り、小中学校の統廃合により、山武南中学校が山武中学校と統合され、日向小学校が山武南中学校へ移転されることによりまして、この道路の事業の再開を検討しなければならないものと考えております。計画の見直しを含め、事業再開への検証を進めたいと思います。 239 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 240 ◯12番(宍倉弘康君) この道路は、日向の森の今後の利活用のためにも、そして、何よりも近隣住民をはじめ、道路利用者の多くが、この道路の早期完成を望んでおります。事業の再開をよろしくお願いいたします。  次に、水道行政についてお伺いをいたします。  水道事業には、広域的な水源の確保及び水道用水供給事業を行う団体と、住民生活に密接な水道水を供給する末端供給事業を担う団体と、大きく分けて2つの形態があると聞きますが、九十九里地域用水供給事業体の統合について、進捗状況をお尋ねします。 241 ◯議長(大川義男君) 市長。 242 ◯市長(松下浩明君) 今日は、傍聴の皆様ありがとうございます。  實川県議もお越しになっていただいており、先ほどの道路要望もぜひ聞いておいていただきたい。  それでは、千葉県では、令和2年4月に、九十九里南房総地域の水道用水共同事業体と県営水道が統合協議準備会議を設置し、今後の見通しの素案を示したところでございます。副知事を会長として、21市町で構成をされております。素案では、令和3年度に統合協議設置に関する覚書の締結を予定しております。  統合協議発足後は、統合基本計画の策定、また基本協定の締結をしまして、令和7年度に経営統合、令和12年度に事業統合を予定しております。 243 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 244 ◯12番(宍倉弘康君) 次に、日向台地区の専用水道の状況について伺います。 245 ◯議長(大川義男君) 水道課長。 246 ◯水道課長(齊藤榮一君) 日向台地区につきましては、太平洋興発株式会社が水道運営主体となって、昭和58年から専用水道として、管理・運営されています。  なお、令和2年4月末現在の日向台地区の世帯数及び人口につきましては、562世帯、1,267人、65歳以上の高齢化率は36%となっております。 247 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 248 ◯12番(宍倉弘康君) この件につきましては、後ほど関連質問がありますので、よろしくお願いを申し上げます。  次に、三世代同居補助について伺いますが、この4月から、市外からこの山武市へ移住する家庭に補助する制度がスタートをいたしました。大変よいことであり、大いに期待しているところでございますが、今までの実績を含めた状況をお伺いいたします。 249 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 250 ◯総務部長(石橋和記君) 本年8月末現在で、問合せは9件の受付をしておりますが、申請、交付に至ったケースは、現在のところはございません。  これは、この三世代同居等支援制度が、本年4月から始まった制度でございまして、4月1日以降に住宅を建て、移住してくる世帯の方が、現段階ではまだ少ない状況だと分析をいたしております。  問合せの多くは、既に4月1日以前に、住宅取得の契約を結んでいる方であり、対象外の方となっております。また、まだPR不足なところもございますので、積極的にPRをしていきたいと考えております。 251 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 252 ◯12番(宍倉弘康君) 実績につきましては、まだ出ていないというところでございますが、これからだと思います。市内外にどのように発信しているのか、お伺いいたします。 253 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 254 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、ホームページ等を使用するほかにも、不動産会社等にもPRをいたしております。 255 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 256 ◯12番(宍倉弘康君) これは大事な企画でございますので、PRを積極的に行っていただき、実績につなげていただきたいと思います。  また、私が、前椎名市長時代に、要望していたものは、三世代家族を増加させる手段でありました。今回実施しているものは、山武市への移住が大きな目的ですが、市内に既に同居されている若い人が、市から転出しないためにも、同じような補助制度が必要だというふうに思いますが、市の考え方を伺います。 257 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 258 ◯総務部長(石橋和記君) 議員おっしゃいますとおり、この制度は、若い世代の山武市への移住を前提にしておりまして、市外から転入してくることが、補助の条件となっております。  県内他市の状況を見てみますと、移住を条件とせず、親は孫の子育てをサポートし、子は親の介護をサポートするなど、三世代が同居または近居し、定住することを補助の条件としている制度も見受けられます。  まずは、現行制度を成熟させていきながら、新たな制度につきましても検討させていただきたいと考えております。 259 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 260 ◯12番(宍倉弘康君) 最近の新聞記事に、日本の子どもの幸福感というものが載っておりました。世界的に見ると、精神的な幸福感が、日本は最低レベルだと出ております。1位はオランダでございました。学校のいじめや家庭内不和、子どもの虐待などが、主な原因だということでございます。  三世代の同居のよさは、子どもたちの精神的緩和にも、大きく影響すると思うし、また、独居老人の減少や空き家の減少、少子化の歯止めになるだろうと思っております。しかし、これらは、一挙に解決できる問題ではないと思います。少しずつ解消する必要があり、総合的に考えてみると、この三世代家族を推進することも、1つの手段だと思っております。  この件につきましては、古い話ですが、2009年の2月に、親子3代同居制度について、私が一般質問をいたしました。その時の市長の答弁が、こういうことは考えていなかった。核家族化や少子化は、世の中の流れと受けていた。親子3代同居は理想的だということで、流されてしまい、この件では、何も手を打たなかった。  あれから11年経って、ようやく1つの芽が開いたなと思いますが、もう一つの芽を、ぜひ、この人口減少対策、少子化対策にも、1つの手段として、今後、ぜひこの対策に加えてほしいと思っておりますが、市長の考えを伺いたいと思います。 261 ◯議長(大川義男君) 市長。 262 ◯市長(松下浩明君) 現在の三世代同居支援制度は、確かに市外から転入してくる方への支援を行い、人口増に結びつけていくといったような制度であると思います。  これも、有効な手段でございまして、また議員が、常々、おっしゃっておりますように、既に山武市に住んでいる方を大切に、特に若い方の転出を控えていただきたいといった補助制度の検討を進め、人口減少を少しでも食い止めていきたいというように考えておりますので、これから検討をさせていただきたいと思います。御質問ありがとうございます。 263 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 264 ◯12番(宍倉弘康君) ぜひよろしくお願いいたします。  次に、経済対策ですが、いまだ新型コロナウイルス感染の収束が見えませんが、地域の経済に大きく影響されていると思います。現況について伺います。 265 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 266 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  新型コロナウイルス感染症拡大等の影響により、売上げが前年同期に比べ50%以上減少している飲食業等に、いち早く下支えを行うために、飲食店等緊急支援給付金支給事業を、4月の24日から5月の29日まで実施をいたしました。支給件数においては101件で、各事業者へ10万円を給付したところでございます。  次に、中小企業緊急支援給付金支給事業を、6月の1日から7月の17日まで実施いたしました。売上げが、前年同期に比べ30%以上50%未満の減少の事業者に対して10万円、50%以上の事業者には15万円を支給いたしました。  なお、飲食店等緊急支援給付金支給事業で受給された事業者については、差額の5万円を支給したところでございます。  最終的に、総支給件数といたしましては541件、内訳として、うち50%以上の減少があった企業が511件、30%以上の減少があった企業に対しては30件ということでございます。 267 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 268 ◯12番(宍倉弘康君) この件につきましても、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、有害鳥獣等の駆除についてですが、イノシシを先頭に、多種多様な被害に苦慮しているところでございます。現況について伺います。 269 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 270 ◯経済環境部長(越川 俊君) まず本市におけるイノシシの捕獲及び処理については、山武北部猟友会と委託契約を締結し、農産物の被害防止に努めているところでございます。  イノシシの捕獲数でございますが、平成28年度は10頭、平成29年度、40頭、平成30年度、42頭、令和元年度、68頭と増加している傾向にございます。
     また、その他の小動物、アライグマ、ハクビシン、タヌキといったものについては、平成28年度、91頭、平成29年度、78頭、平成30年度、90頭、令和元年度、100頭と、おおむね横ばい状況でございます。  次に、ジャンボタニシの状況でございますが、令和2年度におけるジャンボタニシによる食害につきましては、農家の方から例年より被害が多く、防除が大変であると情報が寄せられましたことから、6月11日、17日に、市長、副市長とともに市内を巡回し、状況を確認したところでございます。  ジャンボタニシについては、主に国道126号から市南東部におきまして、ほぼ全域に生息している状況を確認しております。北西側においても、全域ではございませんが、生息を確認しております。  今回の巡回において、特に大きな被害を確認できたのは、蓮沼地域、蓮沼スポーツプラザの後ろ側、海側のほうが、非常に厳しい状況ということを確認をしております。  それに伴いまして、7月15日に、農業関係団体の代表者で構成されている山武市農業再生協議を開催し、国、県の職員をお招きし、意見交換を実施したところでございます。  また、市内水稲農家のうち、生産調整達成者174名の方を対象にアンケート調査を実施し、発生状況や被害状況の把握に努めているところです。  今後、アンケートの結果を基に、9月の稲刈り後に、再度、山武市農業再生協議を開催し、防除対策等について再検討をする予定でございます。 271 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 272 ◯12番(宍倉弘康君) この件につきましても、関連質問がございますので、よろしくお願いいたします。  次に、防災対策についてでございますが、昨今、世界的に異常気象現象が発生する中、日本全国各地でも記録的な、そして、数十年に1度などという大雨が降ったり、熊本や北海道の地震などの巨大地震が発生しております。  今後も強い勢力の台風やゲリラ豪雨、線状降水帯による大雨、地震に関していえば、南海トラフや首都直下地震などの甚大な被害をもたらすだろう巨大地震の発生等、災害は極めて身近に存在する恐怖であり、これに適切に対応することが、市民の財産、生命を守る重要なことであると考えます。  そこで市の防災への考え方や今後の取組についてお伺いします。 273 ◯議長(大川義男君) 市長。 274 ◯市長(松下浩明君) 防災に関する基本的な考え方は一貫しており、重要なことは、次に述べる3点であるというように考えております。  1つ目は、自助、共助であり、市民の防災意識の向上であると考えております。このため、個人として何が必要か、地域としてどのような取組が必要かを、市民の皆様に周知すべく、出前講座や地域の防災訓練への支援、広報紙等をもって御説明をしているところであり、今後も継続してまいりたいと思います。  また、区長、自主防災組織、民生委員の皆様に対して、災害時の安否確認等の御協力についても、お願いをしているところでございます。  2つ目は、公助、行政の災害対応能力の向上であります。昨年の一連の風水害では、市は全力で災害対応に当たりました。よい成果を出せた対応がある中、不十分な対応もありました。原因は、地域防災計画や各種のマニュアルが、現状に即していなかったり、職員の理解が十分でなかったことによります。  そのため、昨年の一連の災害の成果を踏まえて、今年、『職員初動マニュアル(風水害編)』、『避難所運営マニュアル』などを策定し、職員に対する訓練を実施しているところでございます。  これらは継続して行うことが重要であることから、定期的に実施してまいりたいと思います。  3つ目は、環境の整備でございます。情報伝達のための防災行政無線の多重化や津波避難施設(築山)の整備などを、引き続き行ってまいります。  また、昨年の倒木による長期停電への対応や、作田川、源川の越水に対する、作田川、源川の浚渫、また改修事業等を、積極的に県や関係機関等に要望してまいります。  災害対応は、市一丸で対応しなければなりません。議員の皆様方にも御理解と御協力をお願いをいたしまして、答弁とさせていただきます。どうぞよろしくお願いいたします。 275 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 276 ◯12番(宍倉弘康君) この件につきましても、関連質問で、よろしくお願いをいたします。  次に、プラスチック資源ゴミ置場等についてでございますが、今、市内に資材置場と称して、プラスチックやその他の産廃に近いものが放棄されていると思いますが、現況について伺います。 277 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 278 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  市内の現場で、今のところ、そういった案件が3件ございます。その中で特に山武地区の横田地区の置場について、事業者が主張する有価物と使用済みプラスチックなどが混在されており、また、場内で発生した火災による産業廃棄物もあり、今現在、県の指導課になりますが、連携を組んで、事業者へのそういった指導をしているところでございます。 279 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 280 ◯12番(宍倉弘康君) これは後手に回らないように、しっかりとした管理指導をお願いしたいと思います。これも関連質問がございます。  まつおこども園についてですが、4月から、万全な体制でスタートしたと思います。現在、問題点等がありましたら、お伺いをいたします。 281 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 282 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) まつおこども園は、平成30年度から令和2年度までの3年間の継続費により、旧豊岡小学校を改修し、移転整備を進めてまいりました。新しい園舎と広い園庭が整備され、4月からは、新しいまつおこども園での充実した保育が展開されているところでございます。 283 ◯議長(大川義男君) 宍倉議員。 284 ◯12番(宍倉弘康君) この件につきましても、関連質問にてお願いをしたいと思います。  以上で私の代表質問を終わります。ありがとうございました。 285 ◯議長(大川義男君) 以上で新政、宍倉弘康議員の代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  戸村勝敏議員、御登壇願います。  戸村議員。 286 ◯2番(戸村勝敏君) 議席番号2番、新政、戸村勝敏です。宍倉議員の質問に関する関連質問をさせていただきます。  最初に、コロナウイルスに感染された方々、大雨や台風10号で罹災された方々にお見舞いを申し上げます。  それでは、道路行政の市道などののり面管理について御質問します。  市が管理する道路のり面や水路のり面の草刈りについては、今まで、地域の人たちが、地区の奉仕作業として、また、近接する土地の所有者、耕作者が、管理作業の一環として、広く実施されていると思います。  しかしながら、高齢化や人手不足の影響により、そういった作業が困難になってきております。年2回実施していた作業が1回になったり、年1回の作業が1日で終わらなくなったりという声も少なくありません。  こういった状況に対し、今後の市の対応をお聞きします。 287 ◯議長(大川義男君) 都市建設部長。 288 ◯都市建設部長(小川 陽君) お答えいたします。  市道や水路等ののり面の草刈りにつきましては、以前より地域の皆様や隣接する耕作者様の御協力をいただき、適正な管理をしていただいているところでございます。今後も引き続き同様の対応をお願いしているところではございますが、議員御指摘のように、高齢化による作業への影響は、市としても懸念しているところでございます。  今後、高齢化や人手不足などの理由によりまして、市道などの草刈りをはじめとする地区の奉仕作業等を実施することが困難な状況となれば、その都度、地元区と相談し、対応していければと考えております。 289 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 290 ◯2番(戸村勝敏君) 膨大な面積ですので、全てを管理するのは難しいと思いますが、何かよい施策を出していただければと思います。ありがとうございました。  次に、水道行政について伺います。  九十九里地域末端給水事業の山武郡市広域水道企業団、長生郡市広域市町村圏組合、八匝水道企業団の3団体と、地下水を水源とする本市水道が統合しなければならない理由をお尋ねします。 291 ◯議長(大川義男君) 水道課長。 292 ◯水道課長(齊藤榮一君) 人口減少が見込まれる中、水道事業体の健全化、技術の継承、施設の整備・更新といった課題に対し、個々の水道事業体の取組では限界があることから、統合・広域連携を積極的に進めていく必要があります。 293 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 294 ◯2番(戸村勝敏君) それでは、現在の統合の進捗状況についてお尋ねします。 295 ◯議長(大川義男君) 水道課長。 296 ◯水道課長(齊藤榮一君) 九十九里地域末端給水事業の3団体と本市水道で構成する、九十九里地域水道事業体会議を、平成28年3月に設置いたしまして、基本計画の素案を事務レベルで策定中でございます。  今後の予定としましては、千葉県で示されたロードマップに従い、令和5年度をめどに、統合協議の設置の覚書を締結し、統合協議発足後に、統合基本計画を策定、基本協定の締結を経て、令和7年度の統合を予定しております。 297 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 298 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。  次に、山武市内でも有数の大規模住宅地であります日向台地区において、現在、民間の専用水道で管理されている経緯についてお聞きします。 299 ◯議長(大川義男君) 水道課長。 300 ◯水道課長(齊藤榮一君) 旧山武町では飲料水など、生活用水を全て井戸水に依存しておりましたが、一般細菌、大腸菌群、ヒ素、硝酸性窒素及び亜硝酸窒素、鉄、マンガンなどが、水道法に基づく水質基準値を超え、不適合の箇所が多く見られました。このことから、井戸水の水質汚染が進み、地域住民の健康被害が懸念される地区を優先に検討し、広域簡易水道の補助手法を活用し、101人から5,000人以下の6ブロックに分けて、水道事業を発足いたしました。  日向台地区につきましては、専用水道が既に整備され、環境が整っているものとして、水道事業区域外としたところであります。専用水道の管理者である太平洋興発からは、市営水道への切替えの要望がありましたが、専用水道料金が低廉な価格で運営されていることから、住民の同意を得られず、現在に至るまで、専用水道として運営されております。 301 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 302 ◯2番(戸村勝敏君) 昨年の台風15号による影響で、日向台地区の専用水道が断水となったと聞きましたが、専用水道についての被害内容と今後の扱いについてをお尋ねします。 303 ◯議長(大川義男君) 水道課長。 304 ◯水道課長(齊藤榮一君) 昨年の台風15号の影響により、広域的な停電が発生いたしました。日向台地区につきましても、専用水道の配水ポンプが止まり、約1週間、全世帯が断水となりました。  この事態を重く受け止め、太平洋興発株式会社と度重なる協議をしてまいりました。太平洋興発株式会社としましては、災害時に迅速な対応と早期の復旧が見込めないため、早々に山武市へ上水道事業を譲渡し、令和4年10月1日をめどに撤退する意向が示されたところであります。  市水道といたしましては、日向台地区を組み入れ、認可変更案や条例改正案を整理し、次期12月議会に上程する準備を進めたいと考えております。 305 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 306 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。利用料金など、調整が必要なことも多いかと思いますが、住民の皆様の安心のため、よろしくお願いいたします。  次に、防災対策の新規防災行政無線事業について伺います。  昨年の台風では、長期間にわたる大規模な停電が発生しました。市としては、防災行政情報の伝達に苦慮したことと思います。その対応についてお聞かせください。  また、台風で、防災行政無線の設備に被害はなかったでしょうか、お聞かせください。 307 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 308 ◯総務部長(石橋和記君) 停電が長期化した地域では、防災行政無線屋外拡声子局のバッテリーが切れ、屋外での放送ができない地域もございました。そのような地域では、公用車や消防団車両での広報活動を実施をいたしております。  また、災害時においては、防災行政情報伝達手段の多重化といたしまして、市のホームページ、安心安全メール、ツイッターなどでも、防災行政情報発信をいたしております。  次に、防災行政無線の被害につきましては、まず1点目で、グリーンタワー中継局に設置してある非常用発電機が、長時間の稼動により破損いたしております。  2点目で、本須賀地区の再送信子局が、落雷により破損いたしております。  3点目は、麻生新田地区の屋外拡声子局が、強風によりあおられた樹木により、スピーカーが破損いたしております。これらについては、既に復旧工事が完了いたしております。  また、停電が長期化した地域につきましては、停電復旧後、速やかに、屋外拡声子局の動作確認を実施をいたしております。 309 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 310 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  今回、防災行政無線事業が補正予算に計上されておりますが、新規防災行政無線の進捗状況についてお尋ねいたします。 311 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 312 ◯総務部長(石橋和記君) それでは、現状について御報告させていただきます。  昨年度末、防災行政無線の伝達システムにつきまして、業者委託により調査を実施いたしまして、IP回線を使用したシステムが有効であるとの結果をいただいております。  今後、実施設計業務に着手をいたしまして、本年度末までには、システム導入後の導入等の契約を締結いたしまして、来年度中には、新たなシステムを構築する予定でおります。 313 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 314 ◯2番(戸村勝敏君) 新システムの具体的な内容をお聞きします。 315 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 316 ◯総務部長(石橋和記君) まず、スマートフォン向けの情報アプリを採用することによりまして、個人で所有をいたしておりますスマートフォンが、そのまま戸別受信機の役割を果たすシステムと既存のシステムを並行して、稼働できるようにいたします。  また、海岸部の電波干渉を受ける屋外拡声子局につきましては、新システムの受信機を設置いたしまして、電波干渉を受けないようにしたいと考えております。  また、戸別受信機につきましては、既存の戸別受信機と新システムの戸別受信機を併用して使用いたします。新システムの戸別受信機は、スマートフォンをお持ちでない独居の高齢者、高齢者世帯、要介護者、障害者等を対象に配布のほうを予定をいたしております。 317 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。
    318 ◯2番(戸村勝敏君) 新システムの導入には多額の費用がかかると思われます。どのような財源を活用するのか、お聞かせください。 319 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 320 ◯総務部長(石橋和記君) 財源につきましては、緊急防災・減災事業債の予定をいたしております。現時点では、緊急防災・減災事業の期間について、令和2年度、今年度までであることから、今年度中の契約締結が必要となります。  また、財源としております緊急防災・減災事業債は、この事業への充当率が100%となっておりまして、そのうち元利償還金の70%が、地方交付税で措置をされる有利な制度となっておりますので、市の負担額は実質30%と予定をしております。 321 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 322 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。高性能なシステムを期待しております。  続きまして、倒木問題についてお聞きします。  先ほど長谷部議員もおっしゃっておりましたが、昨年、大被害を受けました台風の日に、この倒木問題を質問させていただきます。  昨年の台風では、倒木により、道路の通行止めや停電が長期間続き、市民生活に支障が生じました。そこで、新たに新設された災害に強いまちづくり事業では、これらの倒木により被害を受けた道路沿いの電線などの周辺の森林を重点的に整備するのか、お尋ねいたします。 323 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 324 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  昨年、台風では、風倒木等により甚大な被害が発生したところでございます。今後、このような被害の発生防止を目的に、森林整備を積極的に行う必要があるため、国、県では、道路、鉄道、送配電の重要インフラ施設周辺整備のため、新たに災害に強い森づくり事業が新設されました。  令和2年7月末に、県と東京電力などの関係機関と協議がまとまり、県から実施要領の制定についての説明がありましたので、改めまして、事業内容を報告させていただきたいと思います。  災害に強い森づくり事業は、道路沿いの配送電の危険木の伐採などがメインではなく、道路や配送電などの重要インフラ施設に隣接する森林において、風倒木や土砂流出等による施設への被害を未然に防止するため、林業事業者、森林所有者、インフラ施設管理者との合意による協定に基づいて、森林の健全性確保のための皆伐や造林等を部分的ではなく、多面的に行う森林整備がメインとなる事業でございます。  本事業は予防的事業であり、森林整備を放置することによって、今後、倒木や土砂流出等が発生した場合に、重要インフラ、道路、鉄道、送配電機能を保護することが目的となります。  なお、インフラ施設へ被害を及ぼすおそれがある危険木の除去など、従来どおり、道路管理者、電力会社などのインフラ施設管理者の管理責任において処理してまいります。  以上でございます。 325 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 326 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございます。  この事業は、あくまでも重要インフラ施設の保護を目的とする森林整備と思われますが、市として、今後どのように整備を考えているか、お尋ねします。 327 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 328 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市としては、今後、林業技術者等の資格を有する地域林政アドバイザー制度を活用いたしまして、台風被害の具体的な状況を整理し、東京電力など関係機関と協議をした上で、優先順位を決定し、避難所等の重要施設周辺の森林整備を進めていきたいと考えております。  この件につきましては、先般9月に森田知事がお見えになり、現場のほうを視察したところになります。  今後、道路、電線付近で植え替えをする樹種についても県などと協議をして、中低木や風害に強い樹種を選定しながら、進めていきたいと考えております。 329 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 330 ◯2番(戸村勝敏君) ありがとうございました。  樹木はあくまでも個人資産でありますので、地権者の方の御理解をいただかなければならない困難な事業であるとは思われますが、年々大型化する台風のことを考えますと、迅速な実行をお願いいたします。  最後に、環境問題についてお聞きします。  山武市横田の有価物と称するフレコンバックの野積み現場について、住民説明で撤去するとの説明がありましたが、その後の状況についてお伺いします。 331 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 332 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  横田地区において、令和元年10月に、事業者による地区説明が開催されました。その中で、撤去方針について説明していることを聞き及んでいるところでございます。撤去に関しましては、当時、令和2年8月までに撤去するという事業者からの説明がありましたが、いまだ撤去には至っていない状況を確認しております。  この案件に関しましては、県の行政指導に基づき、廃棄物等の適正な処理を行うよう、指導をしているところでございます。市といたしましても、今現在、住民の声も含め、早急に撤去するよう、県に適切な指導をお願いしているところでございます。  また、市の対策といたしましては、現場の監視の強化と併せまして、現場付近に監視カメラを設置し、不法投棄の抑止を図っておるところでございます。今後も県と連携を図りながら、対応に当たってまいります。 333 ◯議長(大川義男君) 戸村議員。 334 ◯2番(戸村勝敏君) 積極的に監視パトロールしていただき、ありがとうございます。  このような現場はこれからも市内に発生する可能性もあり、あしき前例とならぬよう、よろしくお願いいたします。  以上で私の関連質問を終わります。ありがとうございました。 335 ◯議長(大川義男君) 以上で戸村勝敏議員の関連質問を終わります。  ここで暫時休憩いたします。再開は午後2時15分といたします。              (休憩 午後 2時04分)              (再開 午後 2時13分) 336 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  ほかに関連質問はありませんか。  北田守議員、御登壇願います。  北田議員。 337 ◯6番(北田 守君) 議席番号6番、新政の北田守です。議長のお許しをいただきましたので、宍倉議員に続いて、関連質問をさせていただきます。  最初に、新型コロナの猛威により感染されてしまわれました方々には、心からお見舞いを申し上げますとともに、一日も早い回復と収束を願う次第であります。  質問に入らせていただく前に、本市のジャンボタニシによる被害状況について、実際の状況を、議員の皆様に見ていただきたく、議長のお許しを得て、資料をお配りさせていただきました。見てのとおり、ジャンボタニシに食い荒らされてしまう水田が、市内には数多くあり、大変大きな被害をもたらしています。  これを見ていただきますと、本当にこれで、田植をしたのかなというような状況であります。このような深刻な状況に対する対策が必要であると考え、質問させていただくものであります。  はじめに、先ほどの代表質問に対しての答弁がありました。アンケート調査でございますが、どのような結果であったか、お聞かせいただきたいと思います。 338 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 339 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  アンケートの結果においては、蓮沼、松ヶ谷、井之内等、海岸に近い地域での発生、被害が多く見受けられました。  防除対策については、薬剤の散布、冬季の耕うん、浅水管理等を実施しているとの回答が多く見られました。  薬剤にかかる費用が、大規模水稲農家にとっては、大変大きな負担になっている、地域全体での防除対策が必要との意見等もありましたが、現状では、耕作者が個々に対応している状況でございます。 340 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 341 ◯6番(北田 守君) 現在実施されている市の取組について、お聞かせいただきたいと思います。 342 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 343 ◯経済環境部長(越川 俊君) 令和2年度は、千葉県のジャンボタニシ緊急防除対策事業(地域ぐるみで取り組む総合防除対策推進事業)を活用して実施をしているところでございます。  事業内容といたしましては、山武市ジャンボタニシ防除対策協議を設立し、地域で総合的な防除対策を実施するものでございます。  実施地域においては、山武市、松ヶ谷、井之内地区の山武郡中央土地改良区の第6工区が、実施をしておるところでございます。  具体的な取組といたしましては、侵入防止対策として、取水口へのネットの設置、及び食害防止対策として、浅水管理を実施し、今後は、越冬防止対策として、耕作者による冬期の耕うんを3回程度、実施をし、貝密度低減対策として、地域内水路の泥上げを実施する予定でございます。 344 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 345 ◯6番(北田 守君) 令和3年度以降の取組、特に新たな取組についてのお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。 346 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 347 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今後ということで、令和3年度においても、先ほど申しました県の事業になりますけれども、ジャンボタニシ緊急防除対策事業の補助金を活用した事業を実施したいと考えております。  また、地域ぐるみでの防除活動への助成、耕作者おのおのを支援する仕組みが、構築できればと考えております。 348 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 349 ◯6番(北田 守君) 待ったなしの状態だと思っております。具体的にどのような助成をお考えか、お聞かせいただきたいと思います。 350 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 351 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今回開催予定の山武市農業再生協議において、先ほど申しましたアンケート結果を基に、再度検討をしたいというふうに考えております。 352 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 353 ◯6番(北田 守君) 耕作者おのおのを支援できる仕組みということですが、市内の全水稲農家を対象にすることは、数が多過ぎて難しいのではないでしょうか。 354 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 355 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  本市の水田耕作面積は約2,900ヘクタールございます。耕作者は約3,000人でございます。また、対策に熱心な農家の方もいれば、申し訳ないですが、そうでもない農家の方もいるように聞いております。全ての水稲農家に助成することは、大変、非常に難しいのではないかと一応考えております。  市とすれば、先ほど申したように、生産調整達成者などといった人を限定に、今後開催する山武市農業再生協議等で、また再度意見を聞きながら検討してまいります。 356 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 357 ◯6番(北田 守君) 防除対策を実施している農家の負担軽減が図られるように、新たな助成制度が実現できるよう頑張っていただきたいと思います。  最後に、市長にお尋ねいたします。  ジャンボタニシによる被害は、山武市だけでなく、千葉県内の他市町村においても、同様に問題となっているのではないでしょうか。このような大変厳しい農業情勢の中で、対策を講じていくことは、山武市だけでは難しいと思っております。  県または県議会等に要望・陳情を行っていくなど、市長として、何かお考えがあれば、お聞かせいただきたいと思います。 358 ◯議長(大川義男君) 市長。 359 ◯市長(松下浩明君) 山武市は、広大な田園を有する農業の生産地でありまして、ジャンボタニシによります水田の被害対策は、大きな問題であるというように思っております。  私も県議時代、在職中には、ジャンボタニシの防除対策についての質問を行いまして、県内の発生状況や被害状況をきちんと把握するとともに、地域ぐるみで防除対策が図られるよう、県が中心となって、関係機関などへ働きかけるように要望をしてまいりました。  本年度、本市で実施していますジャンボタニシ緊急防除対策事業(地域ぐるみで取り組む総合防除対策事業)補助金についても、当時の県議同士の議員とともに要望を重ねて、実施できた補助事業でもございます。今後も被害対策の支援や補助事業の継続・拡充等につきましても、県へ要望するとともに、県から国への働きかけをお願いをしたいというように思っております。  また、要望のときには、今現在、コロナ禍ではございますが、できれば、農家の具体的な取組と生の声を、県の方々にも届けたいなというようにも思っております。そのときは、ぜひ、またよろしくお願いいたします。 360 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 361 ◯6番(北田 守君) ここまで広範囲に広がってしまったジャンボタニシですが、一番の防除は、やはり、農薬に頼るしかないと私は思っております。これからも、県、国に対し、要望を根強く、根気よくしていただきたいと思っております。  實川県議も今日見えておられますけれども、9月の定例で質問してくれるという話を伺っております。どうぞよろしくお願いいたします。  次に、先日、改装されたまつおこども園を見せていただきました。大変すばらしいこども園で、明るく、先進的なこども園に生まれ変わりました。私も、60年前にこんなこども園があったら、保育園嫌いにならなかったと思っております。  そこで伺いますが、新しく開園したこども園は、うまく順調に保育ができていますでしょうか。保護者からの感想はどうでしょうか。お尋ねいたします。 362 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 363 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 旧豊岡小学校校舎を改修しました新しいまつおこども園は、本年4月に99名の園児でスタートし、9月現在は105名の園児が在籍し、順調に保育が行われております。  保護者は、新しい園舎と広い保育室に満足しているものと思われます。また、子どもたちは、広い園庭で、伸び伸びと遊んでいるところです。 364 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 365 ◯6番(北田 守君) バスの送迎がスタート時点からないようですが、保護者からの要望等はなかったのでしょうか。お尋ねいたします。 366 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 367 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 通園バスは、幼稚園及びこども園(短児部)の園児を対象に、入園申込み時に利用希望を確認し、おおむね10人程度の希望者があれば、運行しております。
     まつおこども園の入園申込み時には、短児部の園児2名の方の利用希望がありましたが、最終的には、希望する方がいなくなったため、通園バスの運行はしておりません。  なお、他園等の状況でございますが、現在、日向幼稚園では、約9割以上の園児が通園バスを利用しております。  こども園では、なるとうこども園が2台、しらはたこども園が1台で運行しておりますが、2つの園とも利用者が少なくなってきており、次年度は、運行や台数につきまして、保護者の方々と協議・検討していく予定でございます。  利用者減少の一因としましては、昨年10月から開始された3歳以上の幼児教育・保育の無償化により、短児部の園児が少なくなってきていることが影響しているものと考えております。 368 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 369 ◯6番(北田 守君) 次に、県道からのこども園入り口の工事が、今年度中に完成する予定となっておりますが、地元の区長から、本当に今年度の完成になるのかというお話をいただいております。  工事の進捗状況と予定について伺います。 370 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 371 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 現在、まつおこども園につながる道路は、県道からの入り口が、変形四差路で、道幅が狭く、地域住民も使用している生活道路であり、市では、新しくこども園専用の進入路を建設する計画を立てました。  今現在、進入路の予定地には、JAさんむの倉庫があり、交渉・協議を重ね、JA側が、今年12月中に倉庫を取り壊し、土地を整備することになりました。このため、市の進入路整備工事は、令和3年1月から始まり、3月までに完了する予定でございます。 372 ◯議長(大川義男君) 北田議員。 373 ◯6番(北田 守君) 子どもたちが安心して通園できるよう、できるだけ早期の完成をお願い申し上げます。  以上で私の関連質問を終わります。ありがとうございました。 374 ◯議長(大川義男君) 以上で北田守議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  櫻田基介議員、御登壇願います。  櫻田議員。 375 ◯5番(櫻田基介君) 議席番号5番、新政、櫻田基介です。議長のお許しを得ましたので、先ほどの宍倉議員の代表質問に続き、関連質問をしたいと思います。  皆さんも御承知のように、中国武漢から始まったと言われる新型コロナウイルスが発見され、昨年から、いまだに全世界に猛威を振るっています。日本でも、4月には緊急事態宣言が発令され、山武市の小中学校では、3月から5月まで、学校が臨時休校になり、山武市では少ないですが、感染はいまだに続いています。大混乱の中ですが、市民は、ふだんの生活をしなければなりません。マスク不足に始まり、消毒液等、様々なものが店頭からなくなったことを記憶しています。  新型コロナウイルス対策では、国では特別定額給付金を実施し、10万円を国民全員に給付しました。事業者向けでは、新型コロナウイルスで売上げが減少した中小企業などに、持続化給付金(売上げが前年同月比で50%以上減少しているという条件はありますが)、個人事業主には100万円、法人事業主には200万円を支給するという、今までにない政策を実施しています。  国、県でも様々な政策を実施していますが、そこで、お聞きします。市では、新型コロナに対する経済対策として、飲食店等緊急支援給付金支給事業を実施しましたが、飲食店等ということなので、業種と何件申請があったかを教えてください。 376 ◯議長(大川義男君) 市長。 377 ◯市長(松下浩明君) 4月7日の緊急事態宣言を受けまして、新型コロナウイルス感染症防止に係る外出自粛等の要請により、飲食業、宿泊業において、売上げが著しく減少いたしました。  また、商工や議員の皆様方からも、緊急要望を受けまして、国や県の対応より、いち早く市の財政調整基金を活用させていただき、飲食業等の皆さんに、事業継続を支援するため、給付事業を決定をさせていただきました。併せて、支給日もできる限り早くするよう、指示を行いました。  その結果、県内や地域でも、山武市が、いち早く4月中に支援を始めることができました。皆様方の御協力に感謝を申し上げます。  なお、質問においては、担当部長よりお答えを申し上げます。 378 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 379 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、私のほうから飲食店等緊急支援給付金について、御説明させていただきます。  4月24日から5月29日までの間に、この事業を実施しました。市長が今申し上げたとおり、いち早く、スピード感を持って対応するということで、売上げが著しく減少している飲食店、宿泊業及び当市の観光の目玉であります観光苺園に支援したものでございます。  当初の予算計上時の積算等については、保健所における飲食店営業許可件数と観光苺園の合計数を基に、約500件というような想定をいたしました。  支給件数においては、飲食業が447件中、申請がありましたのが85件、宿泊業が22件中、9件、苺園等が31件中7件というような状況でございます。 380 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 381 ◯5番(櫻田基介君) スピード感はあったんですが、予定数が500件に対し、120件少々と、大体ですが、25%ぐらいではないかと思います。思ったより、申請件数が少なかったなと思いました。  企業から見たら、今回、50%以上の要件があったと思うんですけれども、緊急支援策ということで、困っている人への給付だと思いますので、状況をつかめない中での判断は大変だったと思いますが、せっかくですので、もっと使いやすい政策を、次回やるときには、お願いいたします。  それでは、次に行った中小企業緊急支援給付金の概要は、どのようになっていますでしょうか。また、業種ごとの件数を教えてください。 382 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 383 ◯経済環境部長(越川 俊君) 中小企業緊急支援給付金につきましては、地方創生臨時交付金を活用して実施をさせていただきました。  予算の積算時には、国の経済センサスにより、1,821社に、農林漁業関係等を換算いたしまして、うち半数の1,000社程度が、前年同期に比べ30%以上50%未満の減少、600社程度が50%以上の減少という想定をいたしました。  御質問の支給件数についてですが、業種ごとの順番ですが、飲食業が101件、小売業が80件、建設業が79件、生活関連サービス、美容室等が51件、その他の業種といたしまして、230件ということでございます。 384 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 385 ◯5番(櫻田基介君) 中小企業緊急支援給付金は、地方創生臨時交付金ということで、国の指針に沿ったものだと思いますが、これも思ったよりも、給付の状況は少ないなと感じています。先ほどと同様に、緊急支援給付金ですので、ぜひ、使いやすいものをお願いいたします。  続きまして、次の質問に移ります。  新型コロナウイルスにより、景気低迷が心配されますが、今後の対策について、7月補正で予算計上された事業について教えてください。 386 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 387 ◯経済環境部長(越川 俊君) 補正(第5号)で可決していただきました2件について、お答えをいたします。  いずれの事業についても、地方創生臨時交付金を活用したものになります。  1点目として、地域における消費喚起及び地域経済の下支えを行うため、30%のプレミアム付商品券、5万冊を10月15日から発売いたします。商品券利用期間は、令和3年2月28日までとなります。  なお、購入予約受付の最終日は、今週の9月13日ということになっております。  次に、市内事業者感染症対策費補助金でございますが、この事業は、今回の新型コロナウイルス感染症拡大防止対策を講じた上で、事業を継続している市内事業者の支援を図るため、経費の一部を補助するものでございます。補助率は、対象経費の4分の3、補助上限額は20万円としております。  対象経費ですが、主なものといたしまして、マスク、ゴーグル、消毒用アルコール及びビニールカーテン等、感染拡大防止対策を行った場合の消耗品や備品等が対象となります。  申請の受付の最終日は、10月30日となっているところでございます。  以上です。 388 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 389 ◯5番(櫻田基介君) まずは、プレミアム付商品券ですが、市内事業者が少しでも活性化し、景気低迷緩和策になればと思っています。効果を期待します。  続きまして、感染症対策補助金ですが、新型コロナウイルス対策で、今までかからなかったところに、お金がかかってきていると思います。事業者向けということですが、安心安全を目指し、市内事業者が感染拡大防止策を実施して、活性化につながればと思います。  続きまして、今定例に出ている9月補正2件、サテライトオフィス整備費補助事業と移動販売設備導入費補助事業について内容を教えてください。 390 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 391 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今回の定例に予算を上程させていただいた2件について、お話をさせていただきます。  この事業も、地方創生臨時交付金を財源としているものでございます。  まず1点目といたしましては、今後を見据え、新たな働き方を促進するため、サテライトオフィスの開設に必要な改修費用等の一部を補助するものでございます。  補助率は3分の2、上限額100万円とし、補助対象事業者は3件と見込んでいるところでございます。  また、この事業の広報・周知場所といたしましては、JR東京駅京葉線通路に、1か月間にわたり、電子広告を実施し、啓発を行う予定でおります。  2点目でございますが、新しい生活様式に備え、また、新型コロナの影響で売上げが減少した飲食業の業務転換が問われている中、販路開拓を行う中小企業や個人事業主等が行う、先ほど申しました、いわゆるキッチンカーの開業による出店や定着を支援するための経費の一部を補助するものでございます。  補助率は2分の1、補助の上限額は100万円とし、補助対象事業者として、10件を見込んだところでございます。 392 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 393 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。  サテライトオフィスという考え方は、今までであれば、考えもしなかったと思います。感染予防は非常に重要です。ぜひ、使いやすい内容で、よろしくお願いいたします。  移動販売車設備導入費補助事業ということで、販売する場所を変更できることが利点だと思います。固定の店舗を持たずに営業する人が、山武市でも人が集まるようなところで販売ができれば、移動販売を始める人も多くなると思います。  以前にも、本須賀海岸で移動販売車等が販売できないかと質問させていただきました。移動販売車への補助ということなので、例えば本須賀海岸等、週末など、人が集まる場所で販売できればいいと思います。  そこで、海岸や蓮沼ウォーターガーデンでは、今年度の新型コロナウイルス対策は、どうなっていますでしょうか。 394 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 395 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今年は、コロナ禍により、海水浴場の開設はいたしませんでした。  ただし、来遊客が多く見込まれることから、安全確保のため、本須賀海水浴場、本須賀海岸の警備を実施したところでございます。本年は天候にも恵まれまして、7月23日から8月23日までの間で、2万4,671人の来場が見込まれました。  なお、昨年と比較しますと、昨年は週末に雨が多かったこと、天候に恵まれなかったということもあり、2万1,535人という結果になっております。  新型コロナウイルス感染症拡大防止対策といたしましては、海岸駐車場入り口で、入場者に、コロナ感染症拡大防止と海への入水時における注意事項を記載したリーフレットを、配布したところでございます。  また、海岸部においては、9時から夕方の4時まで、30分おきに、コロナ感染症対策の防止対策の注意喚起を、放送にて行ったところでございます。  なお、海岸部の警備におきましては、本市の職員のほか、県が警備会社に委託し、順次、巡回をし、密にならないよう注意喚起を行ったところでございます。  最後に、蓮沼ウォーターガーデンの件でございますが、蓮沼ウォーターガーデンにつきましては、千葉県や山武保健所との連絡を取り合いながら、感染症拡大防止対策を行い、また、施設ガイドラインに沿って、入場者数を1日5,000人と制限し、実施したところでございます。7月の18日から今月の9月22日までの営業を行っておるところでございます。  その中で、8月末現在の入場者数でございますが、約7万7,000人、対前年比でいきますと、54%の減ということになっております。  以上でございます。 396 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 397 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。  蓮沼ウォーターガーデンは、入場制限や様々な感染対策をしながら、9月22日まで営業ということで、本来なら書き入れどきだと思いますが、新型コロナウイルスに注意して、営業していただきたいと思います。  本須賀海岸では、皮肉にも、天候のせいもありますが、去年よりも、海水浴場が開設していないにもかかわらず、人出が多いということで、難しい対応だったと思います。  先ほど、駐車場のみ、警備を実施したとのことですが、通常だと、海水浴場開設期間しか、警備も実施されていないと思いますが、駐車場は、1年中、ほぼ開いている状態だと認識しています。  そこで提案ですが、犯罪抑止につながると思いますので、駐車場に監視カメラの設置を検討していただければと思います。ぜひ、よろしくお願いいたします。  次の質問に移ります。  避難所の運営、対策について質問いたします。  9月になりまして、台風9号、10号と、災害が心配な季節になってきました。そんな中、市では、新型コロナウイルスの感染状況は、8月で通算12名、現在14名がコロナに感染したということが判明し、新型コロナウイルスの感染拡大が心配されます。  そんな中、台風が頻発する時期を迎えます。この時期の台風は、海水温が例年よりも高いため、勢力が衰えずに接近することになり、大きな被害が予想されることから、多くの避難者が予想されます。  そこで、市の新型コロナウイルス感染症対策の避難所の開設、運営時の対策についてお聞かせください。 398 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 399 ◯総務部長(石橋和記君) まずは、避難所への感染拡大防止のために、マスクの着用、手指の消毒、ソーシャル・ディスタンスといった感染防止の基本事項を徹底してまいります。  また、市では、今年4月から、新型コロナウイルス感染症対策時の避難所の開設・運営について検討してまいりました。避難所における一般避難者と、発熱、せき、倦怠感等の感染の疑いがある避難者等を隔離することが重要であるとの考え方から、まずは、健康な避難者と感染の疑いがある避難者を識別する要領について、保健福祉部で、その要領を確立し、先般、職員に対する訓練を行い、このことについて周知をいたしております。  また、疑いがある避難者をどのように隔離するかについてでございますが、避難所となる施設26か所の施設管理者と、避難生活において、一般の避難者と疑いがある避難者の動線を分け、トイレ、洗面所を共用することなく、かつ、学校であれば、児童生徒が頻繁に使用する普通教室等は使用しないことなどを考慮し、各避難所に隔離室を定めております。  これらの事項を含めまして、避難所運営マニュアルを策定いたしまして、避難所の開設・運営が円滑に実施できる体制を整えております。 400 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 401 ◯5番(櫻田基介君) ありがとうございます。各避難所に隔離のためのスペースを確保しているということですが、最初から体調が悪いと申告してきた人も、同じ避難所内に避難するのでしょうか。最初から別の避難所を指定する考えはなかったのでしょうか、お聞かせください。 402 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 403 ◯総務部長(石橋和記君) 議員御指摘のとおり、確実に感染の疑いがある方と一般の避難者の避難場所を区別することが、感染を防止する確実な手段であると考えております。そのため、市といたしましては、そのような感染の疑いがある方を集約させる避難所として、成東中央公民館を準備いたしております。
     しかし、避難する前に、自分で自覚症状があれば、成東中央公民館に直接避難することも可能であると思いますが、無症状や軽症の場合には、自覚がなく避難することもあり得ると思います。また、受付後に発熱、せき、倦怠感といった新型コロナウイルス感染症の症状が発生する場合も想定されます。それらの避難者を一般の避難者と隔離するために、各避難所に隔離したスペースを確保することといたしております。 404 ◯議長(大川義男君) 櫻田議員。 405 ◯5番(櫻田基介君) 新型コロナウイルスの出現で避難所の在り方も、大きく変わってきていると思います。  避難することがないことが一番だと思いますが、先ほどにもありましたが、海水温も高い状態だということです。台風が近づくときも、勢力が強いまま、上陸することが増えています。  ふだんでも局地的にスコールのような雨が、最近はとても増えています。市民が避難する回数も増えることが多くなると予想されます。その際には考えられる万全の策でいけるように、準備を整えていただきたいと思います。  これで、代表質問に続き、関連質問を終了いたします。ありがとうございました。 406 ◯議長(大川義男君) 以上で櫻田基介議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。               (「なし」と言う者あり) 407 ◯議長(大川義男君) ないようですので、以上で関連質問を終了し、新政、宍倉弘康議員の代表質問を終わります。  以上で本日予定した一般質問は終了いたしました。  次の会議は、明日9月10日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会いたします。御苦労さまでした。               午後 2時50分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...