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令和元年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2019-12-04
令和元年第4回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2019-12-04

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  1. 山武市議会 2019-12-04
    令和元年第4回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2019-12-04


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(大川義男君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(大川義男君) 日程第1 一般質問を行います。  はじめに、公明党、市川陽子議員代表質問を許します。  市川陽子議員、御登壇願います。  市川議員。 3 ◯13番(市川陽子君) おはようございます。13番、公明党の市川陽子ございます。ただいま、議長より、一般質問の許可をいただきましたので、通告に従って、公明党の代表質問を行います。  はじめに、去る9月及び10月に発生した台風と豪雨は、山武市にも甚大被害をもたらし、多くの市民が被災されました。台風で被災された皆様に対して、心からお見舞いを申し上げます。  記録的暴風雨と豪雨は、倒木による長期かつ大規模停電、家屋の倒壊や断水、道路の寸断、また通信障害による情報不足など、道路の冠水や河川の氾濫による家屋の床下・床上浸水等の被害を及ぼし、基幹産業ある農業や多数の中小企業に甚大被害を与えました。  これまでも本市が危機管理の見直しを行っていることは認識しております。その中、さまざま課題が山積しておりますが、質問及び提案をしてまいりますので、市長並びに各部局の明快答弁を求めます。  はじめに、項目1の防災・減災施策についてお伺いします。  質問要旨の順番を前後変更で行うところもありますので、よろしくお願い申し上げます。  防災については、昨日の質問と重なる点があると思いますが、よろしくお願い申し上げます。  ここで、突然ですが、副市長は、山武市に来てから、このたび、初めての災害に遭われたと思います。災害時には、東電に対して、必死に尽力されていた様子を拝見していました。副市長の思いをお聞かせください。 4 ◯議長(大川義男君) 副市長、御登壇願います。 5 ◯副市長(寺澤毅彦君) おはようございます。市川議員から御質問をいただきましたので、お答えさせていただきます。  まずはじめに、今回被災された市民の皆様には、本当にお見舞い申し上げます。
     また、議員の皆様には、市川議員をはじめ、多くの議員の皆様に、執行部の行政対応につきまして、御尽力あるいは御協力いただきまして、まことにありがとうございました。  9月9日に発生いたしました台風15号におきまして、停電がかなり長期にわたったということございまして、その間、先ほど議員からも言われましたとおり、当初、早期に復旧できるという東京電力の発表がありました。  私どももそういう認識でおりまして、3日ぐらいあるいは4日ぐらい復旧できるんだろうと思っておりましたけれども、実際のところは、その後に発表されたものが、1週間あるいは10日、2週間と延びていくよう発表になりまして、私どもといたしましては、東電に対しまして、しっかりとした情報を提供していただきたい。そうなければ、市として、市民に対して、どのように対応できるのかということが、計画できないということを申し上げてまいりました。  市長をはじめ、私どもで、東電のほうに、その点を申し上げまして、しっかりした情報を与えてもらうとともに、どのようにしたら、早く復旧できるのかという点を強く申し上げておきました。  そして、その中で、自衛隊の応援あるいは災害協力会に入っていただいております地元の土木業者等の関係を使って、何とか早く倒木の処理、これを撤去して、早目に倒木被害を除ければ、通電の再開が早くできるのはないかという提案等もいたしました。  また、経産省についても、どのようにしたら早くできるのかという点と、あるいは、投入されている東京電力等の復旧要員が少な過ぎるのはないかということも、何度も申し上げたというところございました。  しかしながら、結果としましては、長い期間ということになってしまいましたが、それでも、その停電に対しまして、早く復旧できるということを努力してまいりました。  その点も踏まえまして、今後、こういった事態が起きましたときに対して、どのようことを最初にやっておくのかという点も踏まえて、今後また検討してまいりたいと思っております。  以上です。どうもありがとうございました。 6 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 7 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  職員がおにぎりを頬張りながら、ひげもそらずに、本当に頑張っている姿は、私も見せていただいております。  副市長もこれからも山武市のために、私も御期待していますので、よろしくお願いいたします。  今年の夏は、特に内陸部や東海から近畿、四国、九州地方などでは、40度に迫る日が続き、記録的高温災害的状況になりました。昨年7月の西日本豪雨など、猛威を振るう自然災害から、命を守るために、防災情報を正しく理解し、早目に避難することが、何よりも大切自らの命は自ら守るという意識のもと、住民に避難の決断を促す初動体制が重要に思います。  このたびの台風の被害が、激甚災害と指定されました。発生時には、本庁舎が2日間、停電となりましたが、どのように対応されたのかお伺いいたします。 8 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 9 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。公明党、市川議員代表質問にお答えをさせていただきます。御質問ありがとうございました。  台風15号のときございますが、市役所も9日から10日まで停電をいたしました。市役所では、非常用の電源として、自家用の発電機があったことから、平時と同様に、業務を実施することができました。  ただし、出先機関については、自家用発電機がないことから、避難所となった施設では、可搬式の発電機とバルーンライトで、照明を点灯して、対応していました。  先ほど副市長からもお話がありましたが、我々も東電に本当に一生懸命お願いをしてまいりました。災害時には、小野崎県議と東電成田のほうへ出向きまして、要請をしたり、また、終わってからは、終わってから市として、これまでのことを、今後ないようにということ先般、東電の要望書も出してまいりました。  そのように、今回は電気が、2週間近く、13日間、停電していたということ本当に、そんな経験は初めての経験で、そういったことを市民に経験させてしまったということこれは、私ももう本当に深く反省もしていますし、今後あってはならないと思ったからございます。  しかしながら、災害はだんだん大きくなってきて、1回来たものは、また来る可能性も十分ございますので、我々としては、今回の災害を教訓として、しっかりと取り組んでいく覚悟ございます。御質問どうもありがとうございました。 10 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 11 ◯13番(市川陽子君) やはり、避難所が停電になるということは、市民にとって、非常に不安ことだったんはないかと思います。  次に、第2回定例会でも、防災行政無線システム整備について、質問をさせていただきました。災害発生時における情報伝達が、市民や市外から来た観光客の皆さんの生命を大きく左右してしまいます。  以前から地域格差があるため、市民への情報が、今回も内容がよく聞き取れないとの要望が多くありました。そこで、山武市安全安心メール等のアクセス、活用を訴えさせていただきました。しかし、全ての人が活用できるものはありません。教訓を生かして、停電の際は、即時に広報車を派遣するなど、情報提供の体制強化が必要と、より強く感じました。  初動体制の危機管理の上では、緊急性のあるシステムの整備は急務です。早急に見直すべきと強く望みますが、その点、いかがでしょうか。 12 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 13 ◯総務部長(石橋和記君) 災害において、正確情報を市民の皆様にお伝えすることは、行政の重要責務あると認識をいたしております。防災行政無線があるものの、これだけは万全とは言えません。そのため、災害情報を多様手段で伝達できるように取り組んでまいります。  まずは、防災行政無線を補完するためのシステムを、来年度をめどに導入する検討をしておりまして、現在、業務委託によりまして、各種のシステムの比較を行っているところございます。  また、既に運用しております安全安心メール、ホームページ、ツイッター、広報車による放送等を効果的に行い、情報発信の多重化を図ってまいります。 14 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 15 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  いつ来るかわからない災害ということよろしくお願いいたします。この件に関しては、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  引き続き、昨日も自主防災組織の質問がありました。2019年版の防災白書によると、地区防災計画の策定に取り組んでいる地域が、2018年4月現在で、全国3,206カ所に上がっているようです。  災害発生時には、自治体や消防の公助が行われますが、より減災に大きな役割を担うものは、自助あり、共助あります。いつ、どう動くか、事前に何を準備するのかなど、地域住民が自発的に立てる計画の必要性が上がっています。  その計画を市の地域防災計画に位置づけ、向上の仕組みと連動させること、実効性が高まってくると考えられます。そこで、本市の防災士の方を派遣していただき、地域の実情に合わせた防災対策を考えてはどうでしょうか。  今後の地区防災計画の方向性をお聞かせください。 16 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 17 ◯総務部長(石橋和記君) 防災の基本は、自分の身は自分で守るという自助と、周囲の者と互いに助け合うという共助あると認識をいたしております。  阪神・淡路大震災では、3万5,000人の方が生き埋めになりましたが、その8割弱の約2万7,000人が、周囲の住民により助け出されております。このことからも、周囲の助け合いがいかに重要あるかがわかります。  これらの住民の助け合いを、地区防災計画という形で作成しておくことによりまして、地域の防災能力が向上すると思います。また、地区の防災計画は、自主的に作成されてこそ、意義があると考えております。  自主防災組織の設立には、地区の防災計画の添付が条件となっていることから、市では、自主防災組織の設立を奨励いたしております。さらに、自主防災組織の設立を促し、自主防災組織や自治会が実施する防災訓練等に関与し、地区の防災計画の修正をお手伝いし、地域の防災能力の向上を図っていきたいと考えております。 18 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 19 ◯13番(市川陽子君) 今、部長の答弁にもありましたように、「地区で自主的に作成されてこそ、意義がある」とありました。その点については、私も同感ございます。しかし、御存じのとおり、地域の格差があります。  加藤孝明東京大学准教授は、地区防災計画の策定についての講演の中で、防災だけなく、やはり、まちづくりの中でも、防災をしっかりと考えていくことが重要。また、計画をつくるプロセスが非常に重要として、地域コミュニティが、主体的に課題解決になると言われております。このようことも、参考にしては、いかがでしょうか。  2点目の避難行動要支援者の施策について。全国の自治体では、本年6月以降、避難勧告等避難情報を発令する際、移住者や滞在者が情報の意味を直感的に理解できるよう、新たに5段階の警戒レベルを色分けして用いることになりました。  そこで、防災と福祉の連携による理解促進としての避難行動要支援者の名簿についてお伺いします。 20 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 21 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 避難行動支援者名簿につきましては、本年3月の条例制定により、個人情報を含む要支援者名簿を、自治会や自主防災組織などの避難支援者等関係者に、平常時から提供できるようになっております。  避難支援者等関係者は、個人情報保護のために、名簿の安全管理、利用・提供の制限、守秘義務などの協定締結や個人情報の研修を受ける必要がございまして、本年11月の広報紙等で、制度の周知を行ったところございます。  令和2年1月からは、要支援者名簿への登載予定者に対し、個人情報の提供について、意向確認を実施し、年度内に要支援者名簿の更新を行う予定ございます。  なお、策定に当たりましては、要支援者名簿の重要性を啓発し、名簿登載への御理解と同意に努めてまいりたいと考えております。 22 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 23 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  では、進めている中とは思いますけれども、避難行動支援者名簿に登録されている高齢者数と登録されていない数を教えてください。 24 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 25 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 令和元年9月末現在、市内の65歳以上の高齢者数は1万7,483名ございます。  このうち、避難行動支援者名簿に登録されている高齢者数は、1万552名ございます。登録されていない高齢者数は、6,931名となっております。 26 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 27 ◯13番(市川陽子君) わかったらですけれども、登録されていない6,931名は、理由とか、または、そこまで進んでいないということよろしいんでしょうか。 28 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 29 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 登録されている方々につきましては、あくまでも高齢者単独世帯並びに高齢者のみの世帯の方が対象になりますので、ほかの息子さんなどの御家族と御一緒の方は対象外となっております。 30 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 31 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  実際に災害があった場合、避難行動要支援者の方以外で、各地域に格差があるかなと。地域の元気高齢者の皆さんの協力も得て、安否確認等の支援を、これからどのように考えておりますか。 32 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 33 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 台風15号での要支援者に対する安否確認につきましては、主にひとり暮らし高齢者や乳幼児、障害者、生保世帯など、特に緊急対応を必要とされる959名を対象に実施してまいりましたが、発災からおおむね3日間を要しております。  今後想定される大規模災害においては、限られた時間内で、さらに多数の安否確認を行う必要がございます。市民の皆様におかれましては、まず自らの判断で避難を行う自助に取り組んでいただき、また、地域におきましては、災害時の避難の呼びかけや相互協力を共助により行っていただき、可能な範囲で、周囲の支援にも取り組んでいただきたいと考えているところございます。市としましては、引き続き、これらの支援や周知、啓発に努めてまいります。 34 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 35 ◯13番(市川陽子君) 私も地域を回って、地域包括支援センターの方、また民生委員の方が声かけをしていただいている姿を見て、本当に胸が熱くなった思いがしました。  災害時において一番被害に遭っているのは、身体弱者の方とも言われています。このたびの被害の中、一生懸命に頑張っている姿や給水に困っている話を伺ったので、質問をさせていただきました。これからもよろしくお願いいたします。  3点目の乳児用液体ミルクについて。提案した、災害時や日常にも常温で保存ができ、お湯で溶かす必要がなく、赤ちゃんの命を守る授乳用液体ミルクを、本市が3月に全国初で、備蓄導入に取り組んでいただきました。台風15号では、即時に役に立ち、大変喜ばれております。  私のほうにも、県外から直接問い合わせがあるなど、全国的に波動をしていることがわかりました。また、その必要性をすごく感じております。  そこで、台風15号での配布状況をお伺いします。 36 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 37 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 液体ミルクにつきましては、台風15号の影響で、停電が長くなった地域の乳幼児のいる家庭に対し、電話で状況等を確認し、必要家庭には、液体ミルクやおむつ、お尻拭きなどを持って訪問し、赤ちゃんの状況を確認し、配布を行っております。訪問での配布のほか、成東保健福祉センターや松尾IT保健福祉センター、あららぎ館で配布を行い、配布した液体ミルクの合計は551本ございました。 38 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 39 ◯13番(市川陽子君) 状況がわかりました。即時の対応は、本当に大変だったと思いますけれども、細やか配慮をしていただき、敬意を表したいと思います。  初めての対応のため、各保健福祉センターにて配布されていることが、余り伝わっていない声もありましたので、今後につなげていただければと思います。  次に、避難する際、日ごろより、家庭で使用している哺乳瓶を持参します。備蓄導入する際、伝えさせていただきましたが、緊急ときは、持参できないことも想定されます。また、長期化した場合など、衛生管理が不十分あるため、備蓄の物品として、使い捨ての哺乳瓶と吸い口をセットで備蓄する必要があると思いますが、現在の状況をお伺いします。 40 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 41 ◯総務部長(石橋和記君) 通常の粉ミルク用の哺乳瓶につきましては、既に備蓄をいたしております。  本年度当初、液体ミルクを備蓄するに当たりましても、発災の当初段階では、当然、哺乳瓶の煮沸に必要水やお湯を沸かす資材もない状態はあり得ると考え、使い捨ての哺乳瓶と吸い口についても、液体ミルクの備蓄量と同様に450本を購入し、備蓄をいたしております。 42 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 43 ◯13番(市川陽子君) 迅速対応に敬意を表したいと思います。その後も、またよろしくお願いいたします。  そこで、授乳用液体ミルクは、現在、長期にわたり、備蓄ができないため、災害が長期化した場合、今後どのように対応するのかお伺いします。 44 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 45 ◯総務部長(石橋和記君) 液体ミルクにつきましては、当初の計画どおり、常時450本の備蓄のため、年に4回、購入をいたしております。  450本の根拠ございますが、現在、山武市には約200人の乳児がおられます。大規模災害が発生した場合、市民の4分の1ぐらいが、避難所で生活することが予想されます。そういたしますと、約50人の乳児に対しまして、3食を3日間ということ450本といたしております。  4回の購入ございますが、現在、備蓄している液体ミルクの保存期間は、5カ月半となっております。そのうちの3カ月を備蓄期間とし、残りの2カ月半をもって、試飲等の払い出し期間としたことから、年に4回の購入が必要となっております。災害時に安心して使用していただくために、健康診断等を利用して、試飲をしていただいております。  なお、多量の液体ミルクの確保のために、製造元との協定を打診いたしましたが、特定の自治体との災害時協定は考えていないということございました。  以上ございます。 46 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 47 ◯13番(市川陽子君) わかりました。よろしくお願いいたします。その点が非常に気になっていたので、質問させていただきました。  4点目に、避難者支援対策として、仮設トイレは備蓄されていると思いますが、多くの災害用トイレは、健常者を中心とされております。オストメイトの人たちが、従来の災害用トイレを利用するには無理があります。便意、尿意を感じられないため、突然、トイレを必要とし、その処理時間も長くかかります。だからこそ、専用トイレの備蓄は欠かせません。  障害者の方も安心して避難できるよう、導入してはいかがでしょうか。 48 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 49 ◯総務部長(石橋和記君) オストメイト用のトイレにつきましては、現在は松尾IT保健福祉センターが1カ所ございます。  現在、大規模災害のときには、成東保健福祉センター、松尾IT保健福祉センター、蓮沼スポーツプラザ、さんぶの森中央会館を福祉避難所として考えております。
     災害時には、オストメイトの方につきましては、優先的に福祉避難所に避難していただくように考えております。そのためにも、災害時オストメイト専用トイレについても、備蓄をしていくように検討してまいります。 50 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 51 ◯13番(市川陽子君) 実際にそういう立場にならなければ、わからない内容と思います。それが、なっていない人が配慮しなければいけないなという思いで、今回、専用のものを話させていただきました。  成東保健福祉センターも活用はできますけれども、完全オストメイトではないと思いますので、その点、またよろしくお願いいたします。  この件につきましては、関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  5点目の冠水対策について。市のハザードマップは、平成24年3月に策定し、平成27年3月には改定されておりますが、今回の台風の災害では、生かされたのでしょうか。 52 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 53 ◯総務部長(石橋和記君) 10月25日の大雨では、多くの地域が浸水をいたしましたが、現在のハザードマップで表示されている浸水地域で網羅されていることから、浸水には有効あったと考えております。  しかしながら、道路冠水位置については、記載はされておりませんでしたので、道路冠水については、危険性を伝えるものにはならなかったことから、次回更新の際には、記載についても検討させていただきたいと思います。 54 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 55 ◯13番(市川陽子君) よろしくお願いいたします。準備しておくことが、大事と思いますので、よろしくお願いいたします。  この件についても関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  私が冒頭にもお話ししましたが、災害時等から、市民及び市外の皆様の命を守るための情報手段として、消防庁より、2019年度から携帯電話網等を活用した情報伝達手段の整備に要する経費は、地方財政措置を講じ、多様伝達手段の導入に取り組むよう、地方公共団体に周知とあります。今後、携帯電話の利活用に特化した取り組みを強く望みます。  そのほかの質問要旨は、関連質問で行いますので、よろしくお願いいたします。  次に、項目2の空き家対策についてお伺いします。  近年、空き家の問題が、社会的に問題となっております。本市においても、空き家の問題は深刻あると考えられ、市民からも心配の声が多く寄せられております。  山武市空家等対策計画を拝見させていただきました。この中で、空き家対策の方針については、空き家の発生抑制、予防、管理不全の解消、活用、市場流通の促進と3つの方針がありますが、建物の損傷における状態によって、対応状況は異なると思われますが、空き家の判定状況をお伺いします。 56 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 57 ◯都市整備課長(川合秀和君) 空家等対策計画については、平成29年度に、空き家における実態調査を行った結果、市内に681件の空き家があり、それぞれAからDまでの評価判定を行い、原則的対応方法とさせていただきました。  A判定の空き家については、外観的不良がないものや少ないもの敷地周辺を含めて、管理されている状態にあり、そのまま利活用が可能なものとして、184件となります。  B判定の空き家については、外観的不良があるものの、比較的軽微もの小規模の修繕や敷地周辺の管理状況を改善することにより、利活用が図れるもの226件となります。  C判定の空き家については、適正管理がされず、外観的不良が複数箇所あり、中から大規模の修繕や敷地周辺を改善すること利活用可能な状態になるもの188件となります。  続きまして、D判定の空き家については、特定空家の候補となる可能性が高いものとなり、建物の外観的不良が目立つものや敷地内の管理が非常に悪いもの空き家の除却や敷地内の大幅改善が必要状態のものが83件となります。  このD判定の空き家のうち、倒壊などの危険性がある空き家や、このうち、周辺住環境に著しく悪影響を及ぼす空き家については、特定空家に認定し、以後、法に基づき、指導や命令を実施するものとなります。 58 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 59 ◯13番(市川陽子君) 空き家に対する判定の状況がよくわかりました。これからと思いますが、空き家については、既に窓口相談として対応されていると思いますが、相談件数及び相談内容の対応についてお聞かせください。 60 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 61 ◯都市整備課長(川合秀和君) 市では、令和元年6月25日に、山武市空家等の適正管理に関する条例及び条例施行規則について制定し、特定空家に認定していない空家についても、空家などの適正管理の促進にかかわる助言として、通知を行うものとしております。  都市整備課における問い合わせについては、隣接する所有者から、瓦などが飛散する、壁が崩落して危険ある、隣接する土地の雑草や樹木が侵入しているなどというものが多く、昨年度は6件、本年度は台風被害の影響もあり、現在まで41件の相談があり、助言などの通知により、対応させていただきました。  台風以前の相談件数が6件あり、内容は、空き家からの飛散物が1件、樹木、草などの伐採、除草が5件でした。  台風以降は、相談件数が35件内容は、空き家からの飛散物が33件、樹木、草などの除草12件、重複するものとなりますが、ほとんどが飛散物が占め、判定に関しては、3分の2が新た空き家あり、残りの把握しているものと、判定評価として、適正に管理されていないC、D判定が多い傾向でした。  台風の影響による建物の状況の変化につきましては、全て把握しているわけはございませんが、通知を出したもので見ると、B判定の多少修繕が必要建物が、屋根材の飛散により、C判定程度になるようものがあり、台風により、かなり影響を及ぼしていると思われます。 62 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 63 ◯13番(市川陽子君) 私も回った中で、台風の後、かなり散乱しているところあったり、また、これが倒れてきたら、どうしようという市民の声もかなりありました。これは、本当に非常に大きな問題なと思っております。やはり、台風の影響は、これからも、また出てくるかもしれませんので、その辺もまた持ち主と捉えながら、よろしくお願いいたします。  次に、特定空家についてお聞かせください。  市民より、危険空き家が放置されており、周辺に悪影響を及ぼしているとの相談があります。  空き家の対策については、市も苦慮されていると思いますが、その状況をお伺いします。 64 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 65 ◯都市整備課長(川合秀和君) 現在、特定空家については、認定は行っておりませんが、今後、特定空家の候補となる空き家について選定し、協議会に諮りながら、年度内に特定空家の認定を行う予定です。  協議会については、1月から2月ぐらいの開催を予定しております。 66 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 67 ◯13番(市川陽子君) やはり、管理が不十分家屋が増えれば、地域の景観や治安の悪化に直結し、防災の観点からも、問題になります。早急に対応することは難しいとは思いますが、できる限り、対応がより早く進むことを望みます。  次に、空き家バンクについてお伺いします。  本年4月に空き家バンクが開設したとお聞きしています。A判定の空き家が184件と挙げられておりますが、空き家バンクの登録件数と状況についてお聞かせください。 68 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 69 ◯都市整備課長(川合秀和君) 山武市の空き家バンクについては、本年度4月より開設しており、登録について14件ほどの問い合わせがございましたが、登録には至っておりません。  9月初旬に、空き家バンクの登録促進のため、利活用可能な168件の所有者に対し、登録促進のための通知を行っております。台風などの影響もあり、登録には至っていない状況ではございます。 70 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 71 ◯13番(市川陽子君) 山武市においては、これからの取り組みとなるのかなと思います。  そこで、栃木県の栃木市では、2013年に空き家の情報を登録し提供する「空き家バンクあったか住まいるバンク」の運営を開始しております。当初は非常に伸び悩んようですけれども、市において、改修に補助や、遠距離通勤にも支援をした中で、2018年度には、成約数も80件に上り、今年の2月に成約数日本一と言われるようところです。  市の人口減少対策としても、空き家の利用活用は有効ものと思います。空き家バンクの登録が推進されるように御尽力いただきますように、よろしくお願い申し上げます。  先ほど話があったと思うんですけれども、空き家対策協議会を設置した中で、現在までの協議の状況と、先ほど1月から2月ごろと来年のということがあったと思いますが、現在までの状況をお聞かせください。 72 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 73 ◯都市整備課長(川合秀和君) 空き家対策協議会については、平成30年10月16日に、要綱を設置し、現在は条例に位置づけをしております。  昨年度は、主に空家等対策計画の策定について、2回の協議会を行い、この中で、さまざま立場での視点から、意見や要望があり、計画に反映させていただきました。  本年度は8月22日に協議会を開催し、空き家バンクなど、空き家における利活用の促進や適正管理の推進における啓発パンフレット、相談会や空き家の活用方法について諮らせていただき、専門的立場から意見をいただいております。  なお、空家等対策計画のスケジュールに基づき、本年度も2回の協議会開催を予定しており、先ほど申しましたとおり、1月から2月の次回の実施を予定しております。  この中では、管理不全の空き家のうち、倒壊などの危険性が高い空き家や周辺地域の住環境に著しく悪影響を及ぼす空き家について、特定空家の認定について、協議会と協議する予定です。 74 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 75 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。  やはり、広報、また、状況が出てきたら、やはり、もっと大きく周知してもいいのかなと、こうやって利用する人がいるか、どうかということも含めて、もっとやっていただければと思います。これからと思いますが、よろしくお願いいたします。  項目3のマイナンバーカードについてお伺いします。  平成27年10月1日から、日本に住民登録のある方に、マイナンバー、個人番号が付番されたことについては認識しております。  本市の現在の普及状況についてお聞かせください。 76 ◯議長(大川義男君) 市民部長。 77 ◯市民部長(田上和弘君) マイナンバーカードの交付は、実際には平成28年1月からスタートしておりますので、平成27年度は3カ月間の状況となりますが、1,265件の交付数でした。その後、平成28年度は3,358件、平成29年度は1,038件、平成30年度は652件の交付数でした。今年度は11月末までになりますが、512件です。  市民全体の交付状況といたしましては、交付数が6,825件、交付率は13.3%となっております。 78 ◯議長(大川義男君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午前10時50分といたします。              (休憩 午前10時41分)              (再開 午前10時50分) 79 ◯議長(大川義男君) 再開いたします。休憩前に引き続き、会議を開きます。  市川議員。 80 ◯13番(市川陽子君) では、普及の状況をお聞かせいただきましたけれども、13.3%、6,825件実際的になかなか厳しいのかなと。周知及び理解がされていないのか、その課題は、どのように考えておりますでしょうか。 81 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 82 ◯総務部長(石橋和記君) ただいま市民部長からお答えをいたしましたとおり、マイナンバーカードの交付状況は伸び悩んでいる状況ございます。この状況は、本市に限らず、国全体といたしましても、伸び悩みの傾向にございます。マイナンバーカードの交付が進まない一般的要因といたしましては、カードを必要とする機会が少ないことや、個人情報を持ち歩くことへの心配などがあると考えられます。カードを持つ必需性といったことがございませんと、交付が進まないのはないかと考えております。 83 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 84 ◯13番(市川陽子君) わかりました。  それでは、続きまして、今後、マイナンバーカードは、健康保険証としても使用可能になります。75歳以上の高齢者に対する保健事業と介護予防を市町村で一体的に実施するための改正健康保険法などが、5月15日に参院本会議で可決、成立されたところです。  そこで、2021年度の動きの中、どのように取り組んでいくのか、方向性をお伺いします。 85 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 86 ◯総務部長(石橋和記君) 政府におきまして、マイナンバーカードの普及とマイナンバーの利活用の促進に関する方針が決定されております。これによりまして、議員のおっしゃいますとおり、令和3年3月から、マイナンバーカードの健康保険証としての利用が開始される見込みとなっております。  また、国の想定では、令和4年度中には、ほとんどの住民がマイナンバーカードを保有することとなります。  市といたしましても、この国の方針を受けまして、10月にマイナンバーカード交付円滑化計画を策定いたしております。この計画を運用する中で、市民の方への周知・広報、交付スケジュールや交付体制など、推進体制の整備を進めてまいります。  高齢者の方につきましても、十分対応をとるように取り組んでまいりたいと考えております。現時点で、出張申請受け付けの実施等についての検討をいたしております。  なお、御参考までに、本年12月1日現在の70歳以上のマイナンバーカードの保持者を申し上げますと、2,152名いらっしゃいまして、全体の34%ございます。年齢別で見ますと、高齢の方の保有率は、山武市においては、比較的高い水準ございます。 87 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 88 ◯13番(市川陽子君) 状況がわかりました。  やはり、申請が集中して、配布が滞ることのないように、どのように交付するのかと、実行計画をつくるように、自治体に求められていますけれども、その点についてはいかがでしょうか。 89 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 90 ◯総務部長(石橋和記君) 国から示されております工程表や想定交付枚数を踏まえまして、マイナンバーカード交付円滑化計画を10月に作成をいたしております。  この計画では、休日及び平日夜間窓口の開設、出張受け付け、人員配置やプロジェクトチームの発足といった交付体制の増強等を定めておりまして、国からは月単位での進捗管理を行うことが求められております。  特に国の示す想定交付率では、令和2年6月以降は、毎月1,500枚の交付が必要となります。これは、現在の22倍以上の交付枚数となりますが、これを達成するための周知方法と交付体制の整備等が課題となっております。  これらのことから、この11月29日には、庁内の関係部署で構成しますプロジェクトチームを発足いたしております。  市といたしましては、市民の皆様にマイナンバーカードの交付が円滑にできますように推進体制の整備を進めてまいりたいと考えております。 91 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 92 ◯13番(市川陽子君) 先ほど、部長より、本市は高齢者の交付率がかなり高いということやはり、市民及び高齢者の方には、これから丁寧に対応していただきたいと強く望みます。  そこで、国家公務員や地方公務員は、2019年末までに個人番号の記載されたマイナンバーカードを取得すると聞いておりますが、市職員の現在の交付状況についてお聞かせください。 93 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 94 ◯総務部長(石橋和記君) 10月末日現在での数値となりますけれども、市職員445人のうち、マイナンバーカードを取得している職員は47人取得率は約10.8%ございます。  現在は、職員個人によりまして、マイナンバーカードの取得手続が進められておりますので、今後、増加していくと考えております。
    95 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 96 ◯13番(市川陽子君) ただいま、10.8%ということ市長はおつくりになっていらっしゃるでしょうか。 97 ◯議長(大川義男君) 市長。 98 ◯市長(松下浩明君) 私は、つくっております。 99 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 100 ◯13番(市川陽子君) ありがとうございます。安心しました。  政府は、2022年度中に全国のほぼ全ての医療機関が対応するよう、システムの整備を支援し、2021年度分の確定申告からは、カードを使って、簡単に医療費控除ができるメリットがあると聞いております。丁寧に取り組んでいただければと思います。  次に、項目4の福祉施策について。同常任委員会ありますが、お許しをいただき、質問をさせていただきます。  政府が認知症対策を強化するために、6月18日に、発症や進行を遅らせる予防に初めて重点を置いた新た大綱を関係閣僚会議で決定し、認知症の人が暮らしやすい社会を目指す、従来の方針の共生とともに、予防を二本柱に据え、高齢者率がピークとなる2025年までの施策をまとめたようです。  本市は、平成28年3月に、認知症初期集中支援チームが設置された中、認知機能の低下が認められる方のその後の進捗状況についてお伺いします。 101 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 102 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 本年9月末時点での介護認定者2,794人のうち、認知症高齢者の日常生活自立度を判断する基準としまして、約60%の方が、認知症機能の低下がある状況ございます。ここ数年は、ほぼ同水準で推移しております。  認知症施策の推進といたしまして、認知症初期集中支援チームの配置をしており、平成30年12月に山武地域に地域包括支援センターを新たに設置し、3カ所となりました。より早期発見、早期対応の強化を図るとともに、介護者への支援といたしまして、認知症ケアパスの発行も行っております。  また、予防の観点から、地域での通いの場の設置を推進しているところございます。 103 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 104 ◯13番(市川陽子君) 状況がよくわかりました。認知症対策にしても、これからとは思います。  公明党会派で、愛知県の大府市に視察に行き、認知症徘徊捜索模擬訓練を行っているところを伺ってまいりました。  本市ではできないため、認知症などによって行方不明となった高齢者の安全確保、家庭や介護する方の負担を軽減するための徘徊捜査見守りシールを提案しておりましたけれども、その後の状況をお聞かせください。 105 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 106 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 徘徊捜査見守りシール事業につきましては、本市では認知症高齢者等見守りシール事業といたしまして、見守りシール導入に向け、より効果的活用方法を調査、検討をしてまいりました。  今般、この見守りシールの納品が完了し、各地域包括支援センターやケアマネジャーを通じ、希望者へシールの配布を開始したところございます。  また、認知症への理解を深め、見守りシール事業の周知を図るため、山武警察署や東消防署、山武市見守りネットワーク協力事業者ある山武市商工会、郵便局、訪問通所サービス事業所等へ訪問し、普及啓発に努めております。  今後も高齢者が住みなれた山武市で安心して生活できるよう、見守り体制の構築を一層進めてまいります。 107 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 108 ◯13番(市川陽子君) ネットワークを生かしながら、対応しているところがわかりました。  私もでき上がったものをいただきました。このようにSUNムシくんの顔で、QRコードを入れると、個人情報は入っていないんですけれども、連絡するところがちゃんと入っているというものです。早急につくっていただき、本当にありがとうございます。  高齢者見守りについても、1人多くの方に対応し、訪問してくださっている民生委員の負担を軽減するために、また、ひとり暮らしの親を遠くから見守っている方の緊急通報による安否確認の取り組み等を、公明党としても、何度も提案し、訴えてまいりましたが、その後の進捗状況についてお伺いします。 109 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 110 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 緊急通報装置につきましては、見守り機能のさらなる強化を図るため、今回の災害を教訓といたしまして、装置の課題等を検証した上で、令和2年度中に、警備会社による24時間、365日対応の駆けつけサービス等を追加した機器の導入を予定しております。  急病等の緊急時に駆けつけた警備員が迅速かつ適切対応を行うこと地域の協力員の負担軽減にもつながると考えています。 111 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 112 ◯13番(市川陽子君) やはり、私のところにも、遠くから見守っている子どもさんがいらして、うちのお母さんはということを聞かれたこともあります。そういう意味での不安感が解消されるのかなとすごく思います。よろしくお願いいたします。  高齢化社会と言われる現在、それぞれの生活ニーズが違っても、市民全体の見守りネットワークのまちづくりを生かし、山武市で暮らして本当によかったと言っていただけるよう取り組みを強く期待します。  続きまして、項目4の最後に、健康予防についてをお伺いします。昨日の質問と重なります。  厚生労働省の調査によると、2018年の日本人、平均寿命は、男性が81.25歳、女性は87.32歳過去最高を更新します。  また、日常生活を健康に過ごせる期待を示す健康寿命は、2016年時点で、男性が72.14歳。女性は74.79歳と、平均寿命との間に開きがあります。今後さらに、高齢化が進むことが予測されると言われます。  そこで、市民の皆さまが笑顔で、楽しみながら、健康診断や検診の受診、健康増進を促すイベント参加などを通して、専門用紙にポイントをためる取り組みとして、健康マイレージについて、平成30年第4回定例会で提案しましたけれども、その後の方向性を、引き続き、お伺いします。 113 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 114 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 健康ポイント事業につきましては、ヘルスケアポイントを付与する等、個人の予防・健康づくりに向けたインセンティブを提供する取り組みの強化が、国においても推進されているところございます。  本市においても、健康づくり計画の重点施策で、糖尿病予備軍の方やメタボリックシンドローム予備軍及び該当者が増加傾向にあることから、その予防対策ある個人への健康づくりへの取り組みを増やす働きかけとして、実施してまいりたいと考えております。  特に健康づくりへの関心が低い方、健康づくりの重要性は理解していても、具体的に行動していない方に対しては、健康づくりに参加するきっかけや取り組みの継続、習慣化ができるよう、関係各課、関係団体との連携により、楽しく無理をしないで、健康づくりに取り組める内容を検討してまいります。  健康づくりポイント事業につきましては、山武市健康づくり計画の具体的政策に位置づけ、計画期間内で早期に事業を開始する予定ございます。  ポイントの付与といたしましては、各種検診の受診、健康教室など、保健事業への参加、歩数測定など、生活習慣の改善に取り組んことに対し、付与することを考えております。ポイントに応じての報奨、また多くの方々の積極的参加を促すためのPR方法については、来年度から関係各課、関係団体と協議を進めてまいります。 115 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 116 ◯13番(市川陽子君) 状況がよくわかりました。  近隣では、九十九里町、大網白里市、東金市等が取り組んでおり、千葉市では、ウオーキングポイント2019を4月にスタートしております。  また愛媛県の伊予市では、楽しみながら健康づくりとして、歩数に応じて、ポイントがたまる「ますますい~よ!健康ポイント」事業を、3月からスタートしております。歩いた歩数が自動計算されるスマホ向けのアプリの配信開始、スマホを持たない人向けのポイントカードを配布しています。  ぜひ、本市においても、取り組みの中に、フレイルも盛り込んでいただきたいと要望します。  次に、市内地域で開催しているマップの取り組みを拝見しました。これをインターネットで見せていただいたんですけれども、その中に、「伊藤左千夫といちごの里コース」、「山武杉と桜めぐりコース」と、いろいろウオーキングマップに取り組んでおります。  千葉市緑区では、どこで、どのよう取り組みが行われているのかという利用方法等や、健康についても記載されている健康づくり支援マップがあります。  提案ございますけれども、市独自の子どもたちも一緒に取り組めるようすぐに見てわかる健康増進に特化したマップを作成してはいかがと思いますが、その辺どうでしょうか。 117 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 118 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 現在、健康づくり支援マップとしては作成してございませんが、4月に新聞折り込み等で配布しております保健事業案内で、保健事業の日時と内容、問い合わせ窓口や健康増進システムを周知しております。  また、健康づくり計画の概要版や市で作成しましたチラシ等を活用し、市の健康課題の現状や健康づくりの取り組み方法について啓発しております。  今後につきましては、市内のウオーキングマップも、さらなる活用を図り、健康ポイント事業とあわせて検討してまいります。 119 ◯議長(大川義男君) 市川議員。 120 ◯13番(市川陽子君) やはり、いろいろところにたくさんあるんですけれども、意外と見えていないなと、今回、私もしっかりその辺を調べさせていただいて、これは生かせるなという思いだったので、提案させていただきました。よりよい作成を望みます。  最後に、項目5の中小企業支援策についてお伺いします。  中小企業支援については、昨日の櫻田議員への答弁がございました。この点についても関連質問がありますので、よろしくお願いいたします。  今後、国土の強靭化を目指す地方創生地方版総合戦略の中、市の人口減少及び少子高齢化へ向けての効率的事業を進めて、前進できることを強く望みまして、これで、公明党の代表質問を終わります。 121 ◯議長(大川義男君) 以上で公明党、市川陽子議員代表質問を終わります。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  深沢誠議員、御登壇願います。  深沢議員。 122 ◯4番(深沢 誠君) 議席番号4番、公明党の深沢誠です。ただいま議長の許可をいただきましたので、市川議員代表質問における防災・減災施策について、関連質問を行います。  質問の前に、改めまして、台風15号、19号、そして10月25日の大雨により被災された皆様に、心よりお見舞いを申し上げます。  それでは、はじめに、冠水対策について伺います。  10月25日の大雨による災害では、茂原市や長柄町で亡くなられた方の約半数が、水没した車の中で、脱出できずに溺死されました。車が水没すると、水圧で、ドアがあかなくなり、エンジンがとまると、電動の窓ガラスもあかなくなります。窓ガラスは、手でたたいたくらいは、容易に割れず、先のとがった金属でたたいて、1点に力が加わると、比較的簡単に割ることができますし、またそれ用の道具も市販されていますが、車中に常備されている方も少ないと思います。  今回の大雨では、日向地域の源川沿川の道路や成東の和田踏切付近などの作田川沿川の道路、また豊岡地区の木戸川沿川の道路など、市内の複数箇所で冠水があり、一時、非常に危険地域もありました。  そこで、現在、市で発行しているハザードマップに、道路の冠水マップを加えて作成していただき、市民の皆様に、大雨のときの冠水危険箇所を広く周知していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 123 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 124 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、ハザードマップには、浸水区域は記載をしてございますが、冠水については、明確には記載がされておりません。今回の一連の風水害での道路の冠水位置につきまして、情報を収集しているところございますので、今後、ハザードマップの更新に当たりましては、記載を考えていきたいと考えております。 125 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 126 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願いいたします。  ハザードマップは、災害に対して、事前に極めて重要情報を市民に発信していますが、それがきちんと活用されているかについては、今後しっかりと検証していく必要があると考えます。  そこで、市民にアンケート調査等を実施し、ハザードマップの活用についての実態を把握するとともに、今後のハザードマップを生かしていくべきと考えますが、いかがでしょうか。 127 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 128 ◯総務部長(石橋和記君) このたびの一連の風水害を契機に、市民の皆様の浸水や土砂災害に対する関心が非常に強くなっていると感じております。そのため、市役所にハザードマップを受け取りに来られる方が激増いたしております。また、区で住民の方に配布をするといたしまして、まとまった数を受領していく区長も、数人おられます。  アンケートも重要あると思いますが、まずは市には土砂災害・洪水ハザードマップがあり、ハザードマップで、周辺地域の危険度を知ることが、災害に対して、非常に重要あることを、広報紙、ホームページ、回覧板等で周知してまいりたいと考えております。  また、今回の浸水箇所や冠水道路について、当時のパトロールでの情報、県の浸水エリアの測量結果、職員全員を対象に、浸水や冠水に関する情報の聞き取りを行い、これらの情報を集約しているところあり、今後のハザードマップの作成に反映させていきたいと考えております。 129 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 130 ◯4番(深沢 誠君) ハザードマップは大変に重要ものあると、私も思っております。今後、広く市民の皆様に活用していただけるように、さらによいものとしていくようによろしくお願いを申し上げます。  大雨のときは、消防団の皆様が河川や冠水危険箇所などをくまなくパトロールをしてくださり、冠水がもし認められれば、直ちに通行どめなどの措置を実施してくださったりしておりますが、最近の豪雨は、その雨量が今までの経験則を超えて、激甚化しており、その対応が間に合わない場合も生じていると思います。  そこで、県にも洪水や冠水に関するさまざま情報提供や支援を要請し、冠水箇所での車等の水没事故を防止する対策をさらに強化していくべきと考えますが、いかがでしょうか。 131 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 132 ◯総務部長(石橋和記君) 10月25日の大雨の際には、消防団が各地区の道路冠水位置に、実際に配置され、消防団員によりまして、通行どめや車両の誘導を行っていただいております。  今回は通行どめ等の措置が遅れた箇所もあったということも聞いております。したがいまして、県には、河川の越水を防止するための河川のしゅんせつや未整備部分の整備、調節池の整備等を継続して要望してまいります。 133 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 134 ◯4番(深沢 誠君) よろしくお願い申し上げます。  次に、学校における災害発生時の対応について伺います。  10月25日、台風21号の影響による大雨で、日向小学校と幼稚園の園児や児童、合わせて200人余りが一時取り残された事案がありました。このことは、テレビ等で繰り返し報道され、特に全国で2台しかない消防の水陸両用車によって、園児たちが無事救助された場面は、大変話題になりました。  これについて、当日の学校の対応と教育委員会の判断、また、学校と教育委員会との連携について、時系列で教えてください。 135 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 136 ◯教育部長(小川宏治君) 今回の10月25日の豪雨による対応ございますが、教育委員会は、午前8時45分と午前11時45分の2回、気象情報に留意し、河川の増水、土砂災害などの情報を踏まえ、学校において、下校時間等、児童の安全に万全を期すよう、注意喚起の連絡を行いました。  日向小学校の対応ございますが、12時30分に保護者宛てに、一斉メールにより、学年ごとの下校時間、部活動の中止、下校が危険場合は、学校での待機の内容を配信いたしました。  13時30分に管理職が通学路の安全確認をし、作田川の水位が上昇していることから、児童の引き渡しを実施することを決め、14時に2回目のメールを配信しました。  14時50分ごろから、低学年の引き渡しが始まり、学童クラブに行く児童以外は、保護者へ引き渡しを行いました。  15時、日向歯科付近の冠水が始まり、十分注意するよう、注意喚起のメールを配信いたしました。  16時50分に、冠水状況が危険と判断し、4回目のメールで、児童は学校待機とするので、迎えに来ないよう連絡をいたしました。その時点で、小学生68名、学童クラブに46名、迎えに来た保護者2名が、学校に待機となりました。
     日向幼稚園の園児も76名待機となり、18時5分から、消防本部の水陸両用車による援助が、園児を優先し、始まりました。  小学校は、20時14分に周辺の道路2つが通行可能となったため、保護者にメールで伝え、引き渡しが再開され、22時5分、全員が引き渡されました。  この間も、教育委員会と学校は連絡を取り合い、学校の状況を把握し、教育委員会事務局職員も、学校周辺に派遣し、安全確認や道路情報等を学校に連絡するなど、連携し、取り組みをしてまいりました。  今回の日向小学校の対応につきましては、児童の安全を一番に考えたもの適切ものだったと考えております。  以上ございます。 137 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 138 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  日向小学校が作成しました緊急災害時の児童引き渡しマニュアルでは、水害時の対応として、通学路が洪水等により、通行することが危険場合、メール配信、防災行政無線等を利用して、御家庭へ連絡をし、引き渡しを行うとあります。  学校では、今お話のあったように、このマニュアルにのっとり、子どもたちを単独で下校させずに、学校にとどめ置き、保護者に迎えを依頼したと同時に、また、その周辺道路の冠水状況、また、保護者の皆様に迎えに来ないで、待機するようにという連絡も適切にあったということ非常に適切対応あったと思います。  ただ、長柄町では、こども園に息子を迎えに行った54歳の男性が、車ごと流されて、死亡するという痛ましい事故も起きております。  今後、学校側でも、市や消防団等から緊密に状況提供を受けながら、保護者に対しても、周辺道路の状況が改善するまで、自宅等で待機するようになどという形で連絡するよう対応が、ますます必要になってくると思います。  そこで、激甚化する災害に対して、各学校の災害時の対応マニュアルも、随時、見直しや検討を行うべきと考えますが、いかがでしょうか。 139 ◯議長(大川義男君) 教育部長。 140 ◯教育部長(小川宏治君) 今回のよう数十年に1度の記録的大雨等で、災害発生可能性がある場合には、無理に下校させず、児童生徒の安全確保を最優先にすることとしております。  教育委員会、学校は、今後も引き続き、判断に必要情報ある災害・防災・気象情報、河川情報、避難情報、公共交通機関の運行情報、先ほどありましたように、道路交通情報など、正確情報収集を行い、それらの情報と管理職が収集した学校周辺の通学路の状況に関する情報などを合わせ、適切判断をしていきたいと考えております。  各学校には、令和元年11月5日付で、現在、各学校で作成しております、災害における危機管理マニュアルの修正を依頼し、教育委員会では、地域の実情に合ったマニュアルになっているかどうかを点検し、風水害等、災害における児童生徒の安全確保の徹底に努めてまいります。  以上ございます。 141 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 142 ◯4番(深沢 誠君) どうかよろしくお願い申し上げます。  次に、避難者支援について伺います。  山武市では地域防災計画の中で、大規模災害時の保健・衛生活動として、長期にわたって、避難生活が継続した場合は、避難所救護所を設置し、山武健康福祉センター及び山武郡市医師会、山武郡市薬剤師会、山武郡市歯科医師会等と連携して、被災者の健康管理に当たると規定されています。  避難所に避難される方たちの中には、さまざま持病を抱えた方々もおられます。糖尿病の方はインスリンが必要ですし、重症ぜんそく患者の吸入薬、あるいは、先ほど、市川議員の質問の中にもありましたように、オストメイトのストーマ装具など、今回の災害のように、比較的短期間の避難の場合あっても、薬や医療器具が十分、避難者の手元にあるかなど、緊急時のために、何らかの対策を講じるべきと考えます。  消防防災課のホームページでは、非常持ち出し品の中に、「救急医療用品(持病薬を含む)」と記載されております。  そこで、避難所の受け付け時に、持病の有無、また、ありの場合には、薬や医療用具を持参しているか、また、かかりつけの病院名、病院はどこのかという最低限の情報を、もちろん、御本人の同意をいただいて、事前に確認をするなどの対応をとるべきと考えますが、いかがでしょうか。 143 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 144 ◯総務部長(石橋和記君) 地震・津波災害のように、長期にわたる場合には、避難者の細部にわたる情報を、避難者受付簿や避難者カードで確認するようになります。  風水害のように、避難が短期の場合、避難者カードなど、記入に時間を要する書類作成には、避難者の負担になると思われますので、簡略した受付名簿で、持病等の有無を掌握し、個別の面談により、細部を確認するということを行ってまいります。 145 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 146 ◯4番(深沢 誠君) 短期の避難あっても、その日の夜に、急に持病の発作が起きて、そのときに、薬がないというようこと非常に慌てふためくことのないように、やはり、最低限の情報は事前に把握をしていくことが必要あると考えますので、どうか御対応のほど、よろしくお願い申し上げます。  台風15号の際の長い停電の中、大勢の方が避難されている避難所に、一緒に入ることができないという心の病を抱えている方も、今回おられました。  山武市災害時要援護者避難支援計画の中の避難所における支援方法(2)福祉避難室の開設の項では、市は一般的避難所での避難生活が困難災害時要援護者のために、福祉避難室を開設するものとすると規定されております。  そこで、今回の災害時も含め、市としての具体的取り組みについて伺います。 147 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 148 ◯総務部長(石橋和記君) 風水害の場合あれば、避難所となります、成東保健福祉センター、松尾IT保健福祉センター、さんぶの森中央会館、蓮沼スポーツプラザの1室を、福祉避難室として開設をいたします。  大規模地震・津波災害となれば、一時的避難所での避難生活が困難方も多く避難されることから、成東保健福祉センター、松尾IT保健福祉センター、さんぶの森中央会館を、福祉避難所として開設するように考えております。 149 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 150 ◯4番(深沢 誠君) ありがとうございます。  これは追加んですけれども、今回、台風15号の折には、大規模停電によりまして、避難所もなかなか開設できない部分がございました。  特に松尾IT保健福祉センターは、9月11日まで停電していたということありますけれども、その間の福祉避難室についての対応は、いかがだったでしょうか。 151 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 152 ◯総務部長(石橋和記君) 今回の災害の際には、私どものほうには、福祉避難室が必要という情報が入ってきておりませんでした。ということもございまして、今回、松尾で停電がしておりましたので、基幹バスの無料措置をいたしまして、蓮沼が停電してございませんでしたので、蓮沼の避難所のほうに行っていただくよう対応をとらせていただきました。 153 ◯議長(大川義男君) 深沢議員。 154 ◯4番(深沢 誠君) そういう情報が市のほうに上がっていなかったということございますけれども、実際にはそういう方もおられたことは事実ございます。そういう災害時には、一般的避難所に入れない方に、事前にこういう福祉避難室等もあるんよという情報も、対象の方にきちんと周知徹底されていればよかったなと私も思います。  そのことも含めて、今後の対応については、きちんと必要方が必要ところに避難できるよう形をとっていただきたいと御要望させていただきます。  最後に、このたびの災害時の対応はもとより、この避難所の運営においても、職員や社会福祉協議会の皆様、ボランティアの皆様の献身的働きに対しまして、私も一市民として、心から感謝申し上げます。  今回の災害を教訓として、命を守る取り組みに、私どもも全力を尽くしていくことをお約束して、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 155 ◯議長(大川義男君) 以上で深沢誠議員の関連質問を終わります。  ほかに関連質問はありませんか。  長谷部竜作議員、御登壇願います。  長谷部議員。 156 ◯8番(長谷部竜作君) 議席番号8番、公明党の長谷部竜作です。議長より許可をいただきましたので、市川議員代表質問に関して、関連質問を行います。  質問に入ります前に、台風15号、19号、10月25日に発生した豪雨により被災された方々には、心からお見舞い申し上げるとともに、皆様の生活が1日も早く平穏に復することをお祈り申し上げます。  また、発災後、市長、副市長及び消防防災課をはじめとして、全職員が被災者の支援等に不眠不休で当たられていました。自らも被災者ある職員も多くおり、職責とはいえ、大変厳しい状況で、職を努められていたと思います。被災者の1人として、心より感謝申し上げます。  それでは、質問に入らせていただきます。  項目1の防災・減災施策について、関連質問をいたします。  先ほど市川議員から、防災行政無線に対する御質問がありました。私からも、防災情報配信システムの多重化・多言語化を進めていただくために、二、三、質問させていただきます。  9月、10月の災害において、今までの周知方法ある防災行政無線、メール、ホームページへの掲載のほかに、教育委員会、消防防災課によるツイッターが開設されました。私もリツイートさせていただきましたが、このようプッシュ型情報配信による防災情報の周知は、非常に大切あると考えます。  そこで、教育委員会また消防防災課によるツイッター開設の経緯をお伺いいたします。 157 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 158 ◯総務部長(石橋和記君) 消防防災課では、昨年から情報発信の多重化や情報の受け入れの容易さから、SNSの使用について検討を行い、フェイスブックのアカウントを作成し、運用を試みておりましたが、作成したアカウントが削除されるとという状態が続いておりまして、運用が進んでおりませんでした。そういうよう状態の中で、台風15号による災害が発生いたしております。  情報発信の多様性を追求し、教育部がツイッターを開設いたしました。これに乗じて、防災情報の発信に使用いたしております。  台風15号の対応が一段落し、台風19号の接近が迫ってきたことによりまして、10月9日に、ツイッターの開設をいたしております。 159 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 160 ◯8番(長谷部竜作君) 防災行政無線がよく聞こえない、またバッテリー切れで受信できない状況で、メールやSNSによる防災情報の周知は、通勤中や勤務地等での受信、移動基地局車や可搬型基地局の設置に伴う電波状況の回復により、受信することができ、被災者の方に、より情報が届きやすい利点があります。このSNS等によるプッシュ型の情報配信を、さらに活用していただきたいと思います。  その1つが、平仮名での配信あります。台風19号の接近時、NHKニュースの公式ツイッターが、外国人向けに発信した台風関連のツイートが、大変注目を集めました。ツイートは全て平仮名で書かれていて、1万2,000回以上もリツイートされております。  この全て平仮名で書かれたツイートは、外国人向けの易しい日本語に基づいたものあり、易しい日本語とは、2020年、オリンピック・パラリンピック大会に向けた多言語対応協議会、多言語対応に向けたポータルサイトによりますと、普通の日本語よりも簡単外国人にもわかりやすい日本語とのことあります。  1995年1月の阪神・淡路大震災では、日本人だけなく、日本にいた多くの外国人も、被害を受けました。その中には、日本語も英語も十分に理解できず、必要情報を受け取ることができない人も多くいたそうあります。そこで、そうした人たちが災害発生時に、必要情報を得て、適切行動がとれるように考え出されたものが、易しい日本語の始まりあります。  質問ありますが、外国人に向けた易しい日本語に基づく平仮名での防災情報の周知を行ってはいかがと思いますが、いかがでしょうか。 161 ◯議長(大川義男君) 市長。 162 ◯市長(松下浩明君) 御質問ありがとうございます。  外国人に向けたということ非常に大事ことと思います。防災行政無線での多言語の放送は、非常に難しいものあると思っております。  しかし、ホームページ、安心安全メール、ツイッターによります平仮名での防災情報の発信については可能だと考えておりますので、検討してまいりたいと思います。 163 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 164 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  山武市にも外国人の皆様が増えております。以前、外国人の方との懇談会に出席した折は、日本に長年住んでいる方も、漢字はなかなかわからないが、平仮名だったらわかるので、市の案内文なども、平仮名を入れてほしい、あるいは、英語でのヘッダーラインをつけてほしいという要望がございましたので、ぜひそのようにしていただきたいと思います。  もう1点は、エリアメールの活用あります。私の記憶では、先日の災害で1回だけ、エリアメールが配信されたと記憶しております。大きな音とともに受信するエリアメールは、緊急時の防災情報の周知、特に避難情報等の配信には、効果的かと考えます。  エリアメール使用のマニュアルなどを作成し、効果的に運用してはいかがと考えますが、いかがでしょうか。 165 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 166 ◯総務部長(石橋和記君) エリアメールも有効情報発信の手段あると考えております。  ただし、エリアメールを頻繋に使用した場合、緊急性や重要性が薄れ、大規模突発災害の情報発信に支障を来すおそれがあるとも考えております。  今後は、避難情報の発信など、重要情報について、エリアメールの使用について考えてまいります。 167 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 168 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  エリアメールが鳴りますと、一斉に皆さん、携帯のほうを向きますので、使い方は、今、部長が言われたとおり、いろいろあると思いますが、ぜひ検討していただきたいと思います。  次に、倒木対策についてお聞きいたします。  これは、先日来、各議員の皆様から、さまざま御質問がありまして、執行部も答弁されたと思いますが、それだけ市民の関心が高いということですので、御容赦いただき、御答弁いただきたいと思います。  山武地域では、台風15号の上陸により、大規模倒木が各所で発生いたしました。長期間の停電や家屋の倒壊被害をもたらしました。  私は、以前から倒木を防止する対策や、また、そのための森林整備等について質問してまいりましたが、改めて現状の倒木防止、倒木撤去策についてお伺いいたします。 169 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 170 ◯総務部長(石橋和記君) 山武市に所在いたします森林のほとんどは、個人の保有する森林となっております。したがいまして、撤去等の責任は所有者になります。また、森林管理を適切に実施している所有者もいらっしゃいます。  森林が管理できないということそこで、行政が措置をするということは、公平感を欠くことにもなります。災害等防止措置の適用についても、危険木等の防止、撤去に係る項目がないことから、市が直接、危険木の伐採を行うことができない状態となっております。したがいまして、現在におきましては、手がつけられないという現状となっております。 171 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 172 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  大変難しいということは、倒木撤去、民地から民地への倒木撤去の際にも、被災の際に、実感をいたしました。  続きまして、かつて、山武町は、千葉県初のバイオマスタウン構想となった山武町バイオマスタウン構想がございました。現在、山武市も、「森と生きるまち さんむ」をコンセプトに、山武市バイオマスタウン構想があると思いますが、バイオマス事業の現状は、どのようになっていますでしょうか、お伺いいたします。 173 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 174 ◯経済環境部長(越川 俊君) サンブスギの溝腐病被害材の間伐材等の多くは、利用用途がない状況にあります。切っても、そのまま、林地に放置されている林地残材と呼ばれる森林整備の妨げになっていることが現状ございます。  これらの林地残材の活用を図るために、木炭、バイオマスプラスチック、ペレットといったものの活用方法について、民間企業の協力をいただきながら、進めていたところございます。  また、木質バイオマス発電の固定価格買取制度が開始されましたので、流通経路の乏しかった林地残材は、バイオマス発電所への燃料として、今のところ、売却をしているよう状況にございます。 175 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。
    176 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございました。  今ありました林地残材ありますとか、倒木が発生する原因の1つに、今、部長が言われました荒廃する山林の存在があると考えます。  今も御答弁にありましたが、木質バイオマスの資源、もっと活用するようにして、森林整備の一助にしていただきたいと思います。  バイオマス事業をさらに推進していただきたいと思いますが、その点はいかがでしょうか。 177 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 178 ◯経済環境部長(越川 俊君) エネルギーの自給率の向上及び地球温暖化防止に貢献するため、森林資源を効率的かつ安定的に利用する体制を確立することが必要あると考えております。  しかし、バイオマス発電所が市外にあるため、エネルギー代金が地域外へ流出しているということが現状ございます。  こうした課題の解決策といたしまして、市では今年度、国の支援による補助事業を活用いたしまして、民間施設や農業施設などに、地域の材を活用したバイオマスエネルギー熱電併給設備やバイオマスボイラー等を導入した際の実現可能性、現実的に供給量やコスト試算、CO2の削減効果を算出して、木質バイオマス等の地域資源を活用した電気、熱を、地域内で循環していく、需要、供給していくシステムの構築をする調査を、今、進めているところございます。 179 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 180 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  ぜひ、それを進めていただきたいと思います。  また、先ほど部長の御答弁にもありました、固定価格買取制度を利用した森林整備の推進をしてはどうかと以前質問したことがあります。  現在、この制度を利用しての森林整備の現状はいかがでしょうか、お答えください。 181 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 182 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市内の森林整備を進める上で、固定価格買取制度を活用することは、林内に放置されている材の活用方法等としては、有効手段と考えられ、森林整備に一定の効果があると思っております。  現在、森林経営計画対象森林から伐採、搬出された材の一部が、この制度を活用しているところございます。さらに制度を活用していきたいと考えますが、森林を守っていくためにも、今後も計画的整備が重要となりますので、その点も含めまして、森林整備を進めていきたいと思います。 183 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 184 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  森林整備の推進は非常に大事ありますので、お願いします。  本年4月1日より、森林経営管理法が施行されました。この法律の目的には、市町村が経営管理権集積計画を定め、森林所有者から経営管理権を取得した上で、自ら経営管理を行い、または経営管理実施権を民間事業者に設定する等の措置を講ずることにより、林業経営の効率化及び管理の適正化の一体的促進を図り、もって、林業の持続的発展及び森林の有する多面的機能の発揮に資することを目的とするとあります。  端的に言いますと、市町村が、森林所有者から委託され、森林の経営と管理ができるとなっています。  まだ施行されたばかりの法ありますので、予算面と、また実際に経営管理を行うには難しい面があると考えますが、今後、森林経営管理法を活用し、荒廃した山林の適切経営管理を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 185 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 186 ◯経済環境部長(越川 俊君) 経営や管理が行われていない森林を対象に、まず所有者の意向を確認し、経営管理の委託希望がある場合には、市町村に申し出ることができるというものございます。  また、そうした森林のうち、林業経営に適した森林は、林業経営者に経営を再委任できるとともに、適さない森林においては、市町村が間伐等を実施することができるものございます。  これに要する財源は、本年度より森林環境譲与税が譲与されていますが、市が一定の範囲において、経営管理権を取得し、自ら管理するには多大費用がかかることが想定されます。譲与税にも限りがあり、地域間の公平性を保つという観点からも、慎重に検討を重ねる必要があると考えております。  市といたしましては、森林所有者や林業関係機関等の意見を聞きながら、既存補助事業や今回の台風被害による新たに新設予定の重要インフラ施設周辺整備の事業を活用し、適切森林整備を進めてまいりたいと考えています。 187 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 188 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  予算面の問題や公平性と、いろいろあると思いますが、一番大事ことは、倒木をどう防ぐかということあります。倒木対策についての質問は、冒頭に申しましたとおり、山武地域では、倒木が各所で発生し、長期間の停電や家屋の倒壊被害をもたらしました。倒木がなければ、防げた被害は大きかったはずあります。  現在まで荒廃した森林の適切管理・経営を行うことによって、倒木を防ぎ、防災・減災に寄与することができないのかとの観点で、今日まで質問をしてまいりました。今日の御答弁を聞く限りでは、それだけは難しいと考えざるを得ません。  この際、市民の生命・財産を守るとした防災・減災の観点から、住居、道路、電線付近の伐採事業を、市で行ってはどうかと考えます。今回の倒木では、たまたま死傷者が出なかった。もしあそこに自分がいたら、あるいは、来年同じことが起こったら、どのようになるのかということは、想像にかたくありません。  その点いかがでしょうか、お答えください。 189 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 190 ◯総務部長(石橋和記君) 住居で、実際に生命の危険性があるということが明らか場合には、災害救助法の適用ができる場合がございますが、事前に防災・減災の観点で、災害救助法を適用させ、伐採等を行うことは困難あると考えております。  道路への倒木あれば、道路を啓開するための措置は可能となります。  電線については、東京電力の責任で行うべきもの行政は、危険箇所を通報して、措置をしてもらうこととなります。  行政としては、以上のことを市民や所有者に周知をして、適切措置をお願いしていきます。  ただし、停電の予防は重要あることは認識をいたしております。したがいまして、今後の措置として、行政ができることについては、検討してまいりたいと考えております。 191 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 192 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  なかなか難しいということは、実際、被災してみても、わかりました。しかしながら、それで、難しいので、できませんというわけにはいきませんので、どうかこれからも御検討していただきたいと思います。  続きまして、公共施設へのソーラーシステム設置についての質問をいたします。  台風15号による被災時には、市民の皆様から、初動の不手際が指摘されました。その1つが、一部地域での避難所や被災者支援拠点の開設が遅かったことあります。  既にソーラーシステムが設置してある公共施設が多くございますが、初動の段階で、施設の一部分、また日照時間内だけでも開放して、被災者支援の拠点とすべきだったのはないかと考えますが、いかがでしょうか。また、今後、そのよう事態を想定して、ソーラーシステムによる電源確保のため、適切規模のソーラーシステムを設置してはいかがと思いますが、いかがでしょうか。 193 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 194 ◯総務部長(石橋和記君) 学校に設置されておりますソーラーシステムは、学校教育における教材の位置づけで設置されたもの電気の売買専用の設備で、蓄電はできませんし、また発電量も少ないものとなっており、このシステムについては、災害を想定したものはございません。現在のソーラーシステムで発電された電気を、体育館で使用できるように改修することは、費用対効果が悪いように感じられます。  また、既存の施設に災害時に必要電気が確保できる設備の設置には、広い土地を必要とすることから、ソーラーシステムによる電力確保の実効性については低いと考えております。  そのため、現在、風水害で避難所として使用しております、成東保健福祉センター、さんぶの森中央会館、松尾IT保健福祉センター、蓮沼スポーツプラザに、発電機の設置を検討させていただいております。 195 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 196 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  皆さん、停電をしているので、避難者の支援施設に来るわけですので、その拠点が停電しているということは、なかなか被災者の支援もできないということありますので、ぜひ電源確保をしっかりとやっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、電力トリアージについて質問をいたします。  台風15号による停電時に、さまざま施設、設備への電源確保はどのように行われたのか、お聞きしてまいりたいと思います。  はじめに、市の中心医療機関あるさんむ医療センターへの電源確保は、どのように行われたのかお伺いいたします。 197 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 198 ◯総務部長(石橋和記君) さんむ医療センターは、さんむ医療センター独自の非常電源用発電機によりまして、発電いたしておりましたが、その電気につきましては、照明等に充てられたことから、エアコンを使用するまでの発電はできなかったようございます。そのため、市から扇風機等の貸し出しを行っております。 199 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 200 ◯8番(長谷部竜作君) 私もその場におりましたので、職員の皆様が扇風機をかき集めていたことは、よく覚えております。しかしながら、その後、比較的早く電力復旧したと思います。  さんむ医療センターへの電力供給については、どのよう経緯で行われたのか、お尋ねいたします。 201 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 202 ◯総務部長(石橋和記君) 発災後、千葉県の広い地域で、停電が発生していることを確認いたしました。  また、さんむ医療センターで停電していることがすぐに確認できたことから、東京電力に速やかに連絡をいたしまして、さんむ医療センターの停電復旧を最優先で実施していただきたい旨を要請したことによりまして、復旧が早くできたものと考えております。 203 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 204 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  入院患者の皆様にとっては、一刻も早く復旧できたことは、大変いいことと思います。  また、先ほどの質問で申しましたとおり、被災後の停電のため、一部地域で、避難所や被災者の支援拠点が開設できませんでした。公明党といたしましても、避難所や被災者の支援拠点への電源車の配置と電源確保をお願いいたしました。  こうした電源車の確保は、どのようにして行われたのか、お尋ねいたします。 205 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 206 ◯総務部長(石橋和記君) 特に山武地区は停電の復旧が遅れることが、東京電力から伝えられたことから、あららぎ館の電源車設置を優先して、東京電力に要望し、設置をすることとなっております。 207 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 208 ◯8番(長谷部竜作君) 次に、高齢者福祉施設への電源確保も問題となりました。私のもとへも、多くそうした要望がございました。このよう施設には、どのように電源確保が行われたのか、お尋ねいたします。 209 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 210 ◯総務部長(石橋和記君) 高齢者福祉施設は、復旧の優先順位や電源車の設置も、優先順位を高くして、要望いたしております。東京電力も、優先的に発電機を設置をしていただいております。 211 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 212 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  また、大型団地等の施設水道や集中浄化槽に対する電源確保にも、私のもとに多くの要望が寄せられました。特に下水道関連は、停電のため、集中浄化槽のポンプが稼働せず、汚水が逆流する等の二次被害が発生したとお聞きいたしました。  このよう大型団地の電源確保も課題と考えますが、今回の被災では、どのように電源確保、また対処されたのか、お伺いいたします。 213 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 214 ◯総務部長(石橋和記君) 市といたしましては、人命に影響を及ぼすものや公共性のある施設等を優先順位に沿って、電源車を要望いたしまして、設置をいたしております。  したがいまして、大型住宅地においては、管理組合があると思いますので、このよう災害における対応につきましては、事前に検討し、対処していただきたいと考えております。 215 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 216 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  また、市のほうからも、管理者等とお話をして、そのよう対処を今後とってくださいということぜひ進めていただければと思います。  先ほど、避難者や被災者支援拠点のソーラーシステムの設置についてお聞きいたしましたが、御答弁にもありましたとおり、それだけは、電源供給には限りがございますので、あらかじめ、どのよう施設から、電源確保、また電力の復旧をしていくのか、要請していくのか、事前に計画、電力トリアージを作成してはどうかと考えますが、いかがでしょうか。 217 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 218 ◯総務部長(石橋和記君) 市といたしましては、優先順位を医療施設、公共のインフラ施設、高齢者福祉施設、避難所と考えております。今後、再検討いたしまして、計画に反映させていきたいと考えております。 219 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 220 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  今回、いろいろところから要請が来たと思いますので、何を優先順位にするかということは、公共施設からということはもちろんございますが、なかなか難しいかと思います。あらかじめ、そのよう計画をして、迷うことがないようにしていただきたいと思います。  次に、河川氾濫防止のための事業推進について、質問いたします。  これも、せんだっての他の議員の質問にもありましたが、関心が高うございますので、御答弁いただきたいと思います。  10月25日に発生した豪雨は、作田川等の河川の越水、氾濫を引き起こし、多くの床下・床上浸水、また日向小学校や日向幼稚園が孤立するなど、市民の財産に被害を、また生命の危機と不安を与えることとなりました。現在、このよう河川には、流木やごみが滞留しております。  また、同じく越水した源川調整池は、現在、草木が多く茂り、遊水池としての機能を果たしているのか、また建設時に比べ、その効果はかなり低くなっているのはないかとの印象を受けました。私たち公明党としても、発災直後に、公明党の県議とともに現場に赴き、県での適切管理と早期の整備をお願いしております。  河川や源川調整池の管理や整備は、県の事業と認識しておりますが、市からも、河川のしゅんせつ作業等を県に強くお願いしていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 221 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 222 ◯総務部長(石橋和記君) 作田川の浸水対策ございますが、今回の災害を受けまして、11月19日に、県の両副知事、各部局長や関係職員に雨坪地区周辺を視察していただき、作田川水系、作田川、源川流域の氾濫状況や被害の状況について、説明をいたしております。  そこで、県に源川調整池のしゅんせつ及び機能強化、作田川のしゅんせつ及び未整備区間について、改めて整備を図るなど、強く要望いたしております。 223 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 224 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。
     この地域の方から、私はこのように言われました。私たちを殺す気かと。台風のたびに、越水をして、氾濫をすると。引っ越していけと言われて、どこに引っ越せばいいんですかと。まさに市民の生命が危機に瀕している地域ありますので、強く要望していただきたいと思います。  次に、地域防災計画の見直しについて質問いたしますが、先日の石川議員の質問の御答弁にもございましたので、私からは、地域防災計画の見直しの際に、強い権限を持つ危機管理室の設置を提案いたしたいと思います。  たび重なる災害を鑑みるに、今後は事前に市民の生命、財産を守る施策を強力に推進していく必要があると考えます。市民の生命、財産を守る観点から、強い権限を持つ危機管理室等を設置し、発災後の対応のみならず、今後のまちづくりに、防災・減災を考えたまちづくりができるようにすべきはないかと思いますが、いかがでしょうか。 225 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 226 ◯総務部長(石橋和記君) ありがとうございます。  組織の見直しにつきましては、全庁的バランスをとりながら、検討させていただきたいと思います。 227 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 228 ◯8番(長谷部竜作君) ありがとうございます。  あらかじめ、防災・減災を考えたまちづくりをしないと、今後こうした災害を防げないという事態になってまいりますので、ぜひ前向き御検討をお願いいたします。  次に、中小企業支援策について質問いたします。  中小零細企業への支援策や被害額等については、先日の櫻田議員の質問に対する御答弁がございましたので、私からは事業者用保険等への加入促進策について質問いたします。  先日の答弁から、中小零細企業への支援があることは理解をいたしましたが、それだけ全ての損害が補填されるというわけはございません。全ての損害を取り戻す、また補償するには、自助、民間の事業者用保険等への加入が必要あると考えます。  保険料の一部補助等で、加入促進を図れればと考えますが、いかがでしょうか。 229 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 230 ◯経済環境部長(越川 俊君) 財務中に関する保険については、民間の保険が多く、事業者の資産経営に関することから、補助金等の支援につきましては、困難あると考えています。 231 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 232 ◯8番(長谷部竜作君) 山武市中小企業振興基本条例には、中小企業の中でも、多数を占める小規模企業及び小企業が、地域の経済及び雇用を支える、極めて重要存在あることを鑑み、小規模企業者及び小企業者の事業の持続発展が図られること、また、経営資源の確保に苦慮することが多い小規模企業者及び小企業者の経営状況に応じ、必要配慮が行われることとあります。  また、高齢化は、小規模企業者にも及んでおり、この災害を機に、商売を畳む、もう終わりにすると言っている経営者もおります。先々の用心というわけもありませんが、民間の保険会社による企業店舗型等の事業保険の加入促進を、市でも進めていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 233 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 234 ◯経済環境部長(越川 俊君) 事業者の皆様は、民間の保険のほか、商工会を通じまして、千葉県火災共済に加入しておるところございます。  商工会と連携を図りながら、ホームページ、広報等を活用し、保険加入促進の周知をできればと考えます。 235 ◯議長(大川義男君) 長谷部議員。 236 ◯8番(長谷部竜作君) よろしくお願いいたします。  先日来の災害で、経済活動も滞っておりますので、ぜひその点考えていただき、進めていただきたいと思います。  台風15号、19号、10月25日に発生した豪雨による被害は、今まで潜在していた山武市固有の問題、課題が浮かび上がってきた災害とも言えます。移住・定住や企業誘致の促進、農業、商工業の発展、また繁栄をさせるためには、今回の連続した災害を教訓とし、災害に強いまちづくりをしていかなくてはいけません。  山武市は、被災に関すること何回もテレビに出ました。私も、被災現場で何度か映らせていただきましたけれども、余りいい名を全国にとどろかせたわけはありません。そういう部分では、何としても、この課題を解決していかなければいけないと思います。  私も協力をしてまいりますので、市長の指導力をはじめ、執行部の皆様の実行力、行動力を大いに発揮していただくことを切にお願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 237 ◯議長(大川義男君) 以上で長谷部竜作議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、公明党、市川陽子議員代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午後 0時04分)              (再開 午後 1時09分) 238 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、市政会、齋藤昌秀議員の代表質問を許します。  齋藤昌秀議員、御登壇願います。  齋藤議員。 239 ◯1番(齋藤昌秀君) 議席番号1番、市政会、齋藤昌秀です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、山武市政について、何点か御質問させていただきます。まだなれない質問ですから、いろいろ御迷惑をかける点があると思いますが、よろしく御指導をお願いします。  また、台風及び豪雨災害により、被害を受けられた皆様に、心からお見舞いを申し上げます。  それでは、質問に入ります。  まずはじめに、観光行政についてお聞きします。  ブルーフラッグ取得後の観光客数増減について。山武市の観光資源ある海、海岸についての質問を行わせていただきます。  はじめに、今年度の山武市の海への来客数を教えていただけますか。 240 ◯議長(大川義男君) 市長、御登壇願います。 241 ◯市長(松下浩明君) 市政会、齋藤議員の代表質問にお答えをさせていただきます。  齋藤議員より、海への観光客の来客数について御質問をいただいたところですが、数値につきまして、担当部長より答弁をさせていただきます。  海水浴場につきましては、近年、若者の海水浴離れやレジャーの多様化及び震災の影響等によりまして、海水浴利用者数は、減少傾向にあります。気候変動による自然変化、海岸の漂着物の問題等、海岸を取り巻く環境も変化をしております。これからは、海岸を生かした観光対策は、海水浴場だけはなくて、サーフィン等も含めた通年利用の検討が必要と考えております。  今後は観光協会や地元自治体、宿泊業者や海の家の関係者の皆様と協議を進め、官民連携で、魅力あるビーチづくりに取り組んでまいりたいと考えております。 242 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 243 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、私のほうから観光客の入込数についてお話しさせていただきます。  本年度取得しました本須賀海岸でのブルーフラッグの効果によりまして、期待を大分したところございますが、残念ながら、梅雨明け等が遅れた関係と、週末になると、天候不順の影響が非常に大きかった年と感じています。そういったものを踏まえた中で、報告させていただきます。  本須賀海水浴場の今年の入込数になりますが、2万1,535人となりました。昨年度が、4万3,486人ということ約50%の厳しい減少となります。  また、山武市内の6カ所の海水浴場全体での今年の入込数については、6万9,000人ございます。昨年度が9万6,565人ということ29%の減少ということになりました。 244 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 245 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いてお聞きします。  市の観光資源をどういったメディアでPRしたのか、改めて教えていただけますか。また、その効果測定方法は、どのように行っていますか。 246 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 247 ◯経済環境部長(越川 俊君) 本須賀海水浴場におきまして、ブルーフラッグの認証取得をしたことに伴いまして、実施したPRといたしまして、報告させていただきます。  広報紙の6月のほうに掲載を始め、市のホームページによる周知のほか、電柱広告、横断幕、のぼり旗等の設置により、PR活動を行ってまいりました。  また、海水浴場開設初日において、千葉県知事をお招きいたしまして、ブルーフラッグの掲揚セレモニーの開催、当市出身の世界的ダンサーの菅原小春さんをお招きいたしまして、ダンスイベント等を開催いたしました。  その結果、テレビのほうで2社、新聞記者で7社、ラジオ1社というふうに取り上げられております。多大広告効果があったものと考えております。 248 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 249 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、市で把握している観光客の増減に関わるデータについて。先ほどお聞きした観光客の来客数に続いて、関連した質問のですが、今期の観光客数は、例年と比べると、減少傾向にあるようですが、近隣の市町村の観光客数は、どのように推移していますか。 250 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 251 ◯経済環境部長(越川 俊君) 郡内の状況になりますが、県の観光企画課のホームページで公表されていますので、そのデータで報告をさせていただきます。  平成26年度と令和元年度を比較いたしますと、平成26年度は、山武市が9万8,000人、九十九里町が22万5,000人。大網白里市が10万8,000人となっております。  令和元年度は、山武市が6万9,000人、九十九里町が7万1,000人、大網白里市が同じく7万1,000人となっております。  各市町それぞれが、減少しているという状況にございます。この3市町の入込数の合計数でいくと、平成26年度が43万1,000人、令和元年度は21万3,000人ということマイナス21万8,000人、パーセントにいたしますと、50.6%の減少ということになっております。 252 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 253 ◯1番(齋藤昌秀君) 今の回答からも、山武市だけなく、山武郡市を通し、海水浴客の減少傾向が見られるように感じます。  この件に関して、要因の調査や対策を行う予定はありますか。 254 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 255 ◯経済環境部長(越川 俊君) 議員が感じられているように、海水浴の入込数を見たところ、海水浴離れが進んでいることがうかがえるわけですが、要因等の調査については、具体的に、今現在、実施はしておりません。ただ、海岸の利用申請等、通年の中でのサッカーやバレーボールの大会といった海岸を利用した届け出が、年々増えている傾向にあります。そういうところから、レジャーが多様化しているんはないかと考えています。  これからは、海岸を生かした観光対策は、海水浴客だけはなく、通常、土日、混んでおりますが、サーフィン等の方々も含めた通年利用の検討が必要と考えています。 256 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 257 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  問題を解決するためには、PDCAサイクル、プラン・ドゥー・チェック・アクションに沿って、何が原因か追求していくことも必要と思いますので、今後ともよろしくお願います。  続いて、ブルーフラッグに関するデータの質問をさせていただきます。  ブルーフラッグ取得後は、海水浴場の開設期間中、定期的水質調査が必要とされていますが、その調査結果を教えていただけますか。  また、それにあわせ、水質調査の結果に対する安全性などについての山武市の見解、及び、今後、山武市がブルーフラッグを維持していくために注意すべき点などについて教えていただけますか。 258 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 259 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、水質検査については、開設前に1回、実施しております。開設期間中、11回の水質検査を実施しております。  検査結果ですが、全て基準値以内ということになっております。  ブルーフラッグを維持していくためにも、注意すべき点といたしましても、今、問題になっています漂着ごみ、来遊者によるごみ、及び動物のふんなどの環境対策に注意をすべきと考えております。 260 ◯議長(大川義男君) 市長。 261 ◯市長(松下浩明君) すみません、私のほうからも、一言コメントさせてください。  今年、ブルーフラッグを掲げたビーチとして、第一に考えなければいけないということは、やはり、いかに環境を守ってつなげていくか、ブルーフラッグ取得ということは、そこが第一と思っております。  そのためにも、私たちは、今の九十九里浜の環境を守って、次の世代にしっかりつなげていく。次の世代の子どもたちは、今の私たちのかかわり、取り組みの中でしか、生きられないというか、それを見て、育つ。我々も、きっと、先人が残したものを見て、育っていると思っています。  議員もそうかもしれませんが、子どものころ見たものと、今とまた若干違うところもあるかもしれません。それをなるべく早く、昔に近い、現状のうちに、しっかりと環境を守って、そして、次の世代につなげていくということが、我々の取り組みと思います。  そういうことを一つずつやっていけば、来てくれる方にも、海岸の安心感を植えつけることもできるし、それが、やはり観光にプラスになるという考えで、私はそのように思っております。  全然、水を差すわけはありませんが、ある意味、ブルーフラッグは、行政が主導して、取得をさせていただきました。本来あれば、地域の方々、そういう環境などを考えていただいて、取得しようよと言ってくれることが、本当は一番いい流れになると思うんですが、それが、今、逆のようになっておりますので、これからは、地域の方々とのかかわり合いを一番大切にして、地域の方々と一緒にブルーフラッグを育てていき、それが観光にもつながっていくというよう形がとれればいいなと思っておりますので、どうか、その辺を頭に入れて、また御協力のほうをお願いをいたします。 262 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 263 ◯1番(齋藤昌秀君) 市長のしっかりした考えをお聞きすることができ、僕も安心できました。今後ともよろしくお願いします。  続いて、今年度の海の家の稼働状況についてお聞きします。  観光客を呼び込むためには、積極的PR活動が必要ですが、宣伝後は、その受け入れ体制も重要になります。海、海岸のレジャーにおいて、その受け入れ体制を担う重要要素の1つに海の家があります。今年度の海の家の稼働件数を教えていただけますか。 264 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 265 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今年の海の家の件数ですが、成東地区において5件、蓮沼地区においては4件ということ合計9件の出店となります。 266 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 267 ◯1番(齋藤昌秀君) 海の家の件数の推移を教えていただけますか。可能であれば、過去、ピーク時の海の家の稼働件数なども教えていただけますか。 268 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。
    269 ◯経済環境部長(越川 俊君) それでは、震災前の平成22年度の状況を御報告いたします。成東地区で8件、蓮沼地区で11件と、合計、平成22年度は19件の海の家が参入しておりました。  しかし、翌年の震災の年は、成東地区が7件、蓮沼地区が4件、合計で11件と、大分減少しています。この減少した要因といたしましては、震災によって、店舗の部材や冷蔵庫等、什器類が津波の被害等に遭ったということ大分減少した傾向の要因の1つとなっています。 270 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 271 ◯1番(齋藤昌秀君) 続きまして、海水浴場の開設期間について教えていただけますか。また、開設にかかる費用及びその内訳について教えていただけますか。 272 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 273 ◯経済環境部長(越川 俊君) 開設期間については、ここ数年、7月の第2土曜日から8月最後の日曜日までの期間の中で、運用しています。  昨年度は47日間の開設をしております。  今年度におきましては、7月13日から8月25日までの40日間となっております。  また、費用に関しましては、平成30年度、決算額で申しますと、監視業務委託料や監視所、簡易のトイレの借り上げ、駐車場工事などを行う海水浴場安全対策事業の中で、合計で4,765万5,000円ございます。それと、あと清掃業務委託料など、海岸環境美化事業など、526万6,000円、浄化槽維持管理や日常の清掃業務などを行う海岸施設維持管理事業で534万2,000円。合計、トータルで言いますと、年間5,826万3,000円となっております。  そのほか、歳入といたしましては、本須賀海岸の駐車場使用料が485万2,000円となっており、差し引きまして、5,341万1,000円がかかっているということになります。  以上ございます。 274 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 275 ◯1番(齋藤昌秀君) 今後の課題と対応についてお聞きします。  現在、海の家の少なさは、今お聞きしたとおり、海の家を開設しても、なかなか利益を回収できないことも、1つの原因ではないでしょうか。開設期間の短さと撤去費用などを考えると、採算が厳しく、参入が難しいといった現状があると考えられます。出店者と山武市が、ウイン・ウインの関係を築くためにも、開設期間の延長などの対策が必要となると思われます。  行政側において検討している対応策などがありましたら、教えていただけますでしょうか。 276 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 277 ◯経済環境部長(越川 俊君) 現状の海の家の海岸占用の期間ということ基本的に、海水浴場開設期間内に営業することとなっております。  市の管理条例の中で、設置から撤去までを含めまして、4カ月以内という定めがされております。例年、海水浴場開設期間に合わせ、海の家の海岸占用の期間を6月10日前後から9月10日前後の3カ月間としております。  期間延長につきましては、県、観光協会、海の家の関係者等と近隣市町村の意見等も聞きながら、今後検討してまいりたいと思います。 278 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 279 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  海の家の出店者が増えない現状に対して、出店参入のハードルを下げるなどの、また、エイベックスなどの海の家での出店経験のある企業を誘致、レッドブルなどの企業に海岸のネーミングライツを販売するなど、予算を確保しつつ、話題をつくり、地域のPRにつなげるなど、民間の活力を取り入れた新た手法の模索も行うべきと私は考えます。  企業の誘致や投資などを呼び込むためには、行政による積極的環境整備が不可欠です。そのためには、条例や海岸法の関係で、国や県との調整が必要になりますが、市の行政としては、このよう調整を行うことは可能でしょうか。 280 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 281 ◯経済環境部長(越川 俊君) 法律等、県条例に関して、先ほど言ったように、海水浴場を持っています近隣の市町との調整も含めた中で、山武市独自は困難状況あると考えています。  市といたしまして、検討可能な要件といたしましては、山武市海水浴場等における利便施設の設置許可取扱要領によりまして、第3条、許可の基準の中で、観光協会加入期間や市の住民基本台帳登録等が定められております。そういった要件がありますので、海の家の出店が増えない現状も踏まえ、関係機関、観光協会等、海の家の方々と意見交換をしながら、意見を聞きながら、検討してまいりたいと思います。 282 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 283 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  続いて、市としては、この海岸観光行政における課題はどうお考えですか。可能であれば、市民の目線ではなく、行政目線での課題をお聞かせいただければと思います。 284 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 285 ◯経済環境部長(越川 俊君) 行政といたしましては、海水浴場開設に、短期間にもかかわらず、相当の経費がかかっていることは、課題の1つとは考えています。  県内海水浴場の開設箇所数から見ましても、山武市は1自治体当たりの開設箇所数が非常に多い状態にありますが、それを踏まえまして、今後、開設箇所の集約を図りながら、開設する海水浴場の機能を強化し、効率的海水浴場運営ができるよう、観光協会や海にかかわる関係者と十分協議を進めながらやっていきたいと思っています。  また、国際環境認証のブルーフラッグについては、継続をして、取得に取り組み、将来へ美しい九十九里浜を残していくためにも、また子どもたちや海に訪れる観光客に参加し、体験してもらえる環境教育活動を展開したいと考えております。 286 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 287 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  山武市にとって、海及び海岸線は、観光産業における重要要素です。海岸が使用できるのあれば、フェスなどを実施したいと言ってくれている団体もいます。台風被害を受けた観光産業復興のためにも、行政サイドの御協力を何とぞお願いします。  また、水質の維持や景観の保護と同時に、利便性を高め、観光客の誘致を行うこと観光産業のみならず、地域経済の活性化へとつながる施策を御検討いただければと思います。  また、観光産業について、最後になりますが、昨日、先輩議員もおっしゃっていました、松下市長は、県議としての長い実績があります。県との太い、確かパイプがあるとお聞きしております。こういった部分でも、御協力いただければと思います。  続いて、防災について伺います。  まずはじめに、災害対策マニュアルについてお聞きします。  山武市は、現状において、地震や津波などの対策マニュアルは策定されていると思うのですが、今後、台風など、被害は増えていくことが予想されます。毎年、観測史上初という言葉を耳にする機会も増えています。  年々、規模が大きくなっていく災害に対して、それに対応した災害対策マニュアルをしっかりつくっていく必要があると思うのですが、そういった対策はとられていますでしょうか。 288 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 289 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市では、地域防災計画、業務継続計画、災害時職員初動マニュアル(地震・津波編)の策定をいたしております。  議員御指摘のとおり、今回の一連の風水害において、災害時職員初動マニュアル(地震・津波編)を準用することに無理があることが確認をできております。  したがいまして、今後、明らかになった問題点や教訓事項について協議を重ね、対策を確立し、これを取りまとめた災害時職員対応マニュアル(風水害編)の策定を考えてまいります。 290 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 291 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、防災協定についてお聞きします。  山武市は、さまざま企業と防災協定を設けていますが、今回の災害では、それらが十分に活用し切れなかったように見受けられます。  一例を挙げると、災害協定を結んでいる白幡工業団地にあるアクティオ、発電機だったり、重機だったりを全国的にレンタルしている業者です。この企業へ発電機の問い合わせを行っているようですが、残念ながら、運ぶ段階で運搬手段がなく、発電機のキャンセルを行っています。  そういった際に、輸送手段を持っている地元の民間企業と連携し、輸送手段を確保しておくことが必要と考えられるのですが、今後はどうお考えでしょうか。 292 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 293 ◯総務部長(石橋和記君) アクティオとは災害協定を結んでおりまして、今年の夏に災害協定の見直しを行い、災害時に必要機材数についても、相互に確認をしたところございました。  確かにアクティオから調達できなかったことは、アクティオの輸送手段が不足をし、輸送ができなかったことによります。輸送手段を確保するために、今年、協定を結んでおります山武市トラック協会と千葉県トラック協会に連絡をいたしましたが、なかなか調整が進まず、そうしている間に、東京電力の電源車が借用可能となりました。そのため、東京電力の発電機を借用し、対応したというものございます。  今回の教訓といたしまして、災害発生後の連絡手段、協定内容の履行の要領について、詳細に確認をいたし、災害協定の実効性を高める必要性を感じております。今後、災害協定の確実履行の要領について確認をしてまいります。 294 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 295 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  ほかにも、今回、災害時に、千葉ドローン協会に所属する株式会社Digit Worksや、水が使用できず、洗濯に困っている人たちに向けて、コインランドリーを運営する企業などが、早い段階で協力の声を上げてくれていました。  例えば、千葉ドローン協会が協力してくれる場合、災害発生時に、ドローンでの空撮による素早い被害状況の把握が行えるようになると考えられます。  今後は、こういった企業とも連携をしていくべきと考えられますが、市としては、どうお考えでしょうか。 296 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 297 ◯総務部長(石橋和記君) 被害状況の確認等におきまして、ドローンの有効性については理解をいたしております。ドローンにつきましては、今年に入りましてから、災害以外での使用も考え、企業による説明を受けております。  今後、災害時の即時性や災害以外での運用、維持管理を含め、市として保持するのか、また、企業との連携がよいのかも含めまして、検討していきたいと考えております。  また、今回の一連の風水害で、協定の必要性を感じた分野につきましても、企業や団体等と協定を結んでいきたいと考えております。 298 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 299 ◯1番(齋藤昌秀君) 回答をありがとうございます。  今後は、トラック協会をはじめとする防災協定を結んでいる企業の皆さんと、災害時にはどう対応するのかなどの協力体制を、より詳細にすり合わせていただき、災害時の対応をよりよいものにしていただければと思います。  特に今回の台風のように、天候に関しては、今後、想定外のことが多く発生することが予想されます。例えば、今季、予想以上の積雪に見舞われるなどした場合、交通機関の混乱などが想定されます。このように、災害時に迅速に対応できるよう、より精度の高い災害対策マニュアルを事前に策定していただければと思います。  また、台風15号、19号及び豪雨災害などを経て、山武市の防災意識は非常に高まっていると感じます。1月には、山武市議会にて、行政として、災害対策のあり方、議会としての災害対策のあり方を学ぶため、研修会に赴く予定です。  今後は、災害時に迅速に対応するためにも、議員の行動指標として、市議会の災害対策マニュアルなども必要になることが予想されます。次回の議会では、研修会で学んことを踏まえ、これらについても議論させていただければと思います。  それでは、次の質問に移ります。  公共交通、乗合タクシー、あいのりくんについてお聞きします。  あいのりくんの合計稼働台数は9台とお聞きしました。この9台の担当エリアの割り振りを教えていただけますか。 300 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 301 ◯総務部長(石橋和記君) 現在、市内を3つの地域に割り振りをしておりまして、成東地域を4台、山武地域を3台、蓮沼・松尾地域を2台といたしております。 302 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 303 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  実は、支援者の方から、あいのりくんが、山武の担当が4台だったのが、3台に減ってしまったので、この減らされてしまった理由を教えてほしいと、問い合わせをいただきました。  あいのりくんの台数の割り当て基準や台数の見直しを行う時期について、教えていただけますか。 304 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 305 ◯総務部長(石橋和記君) 本格運行を開始いたしました平成25年度から平成30年度までは、成東地域を3台、山武地域を4台、蓮沼・松尾地域を2台、割り当てておりました。地域ごとの利用者の状況では、平成30年度の1日、1台当たりの利用者数は、成東地域が20.9人、山武地域が13.6人、蓮沼・松尾地域が7.9人ございました。  このことから、成東地域で予約がとりにくい状況ございましたので、山武地域の割り当て台数を1台減らして、3台、成東地域の配車台数を1台増やして、4台としたものございます。  これによりまして、この4月から10月までの1日、1台当たりの利用者数は、成東地域が16.8人、山武地域が16.5人と平準化が図れまして、成東地域の予約状況の緩和が図れたものと考えております。  なお、車両台数の割り当てや台数の見直しにつきましては、必要により検討することとしておりまして、現在の9台体制の運用を維持していく考えございます。 306 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 307 ◯1番(齋藤昌秀君) 続いて、乗合タクシーの予算についてお伺いします。  あいのりくんの年間予算及び1台当たりの1日の単価を教えていただけますか。 308 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 309 ◯総務部長(石橋和記君) まず、乗合タクシー(あいのりくん)の年間予算ございますが、今年度の予算は、車両9台の運行委託料、予約センターの委託料及び配車システムの使用料を含めまして、6,823万2,000円ございます。  次に、1台、1日当たりの単価ございますが、今年度の予算ベースでの概算となりますけれども、約2万4,700円ございます。 310 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 311 ◯1番(齋藤昌秀君) あいのりくんの現在の利用状況を見ると、午前中の予約がとりにくく、夕方以降の予約がとりやすい状況にあるように見えます。  例えば、統計データから、予約のとりにくい曜日、時間などを選定し、その部分だけ、スポットで台数を増やすなどの対処はできないのでしょうか。 312 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 313 ◯総務部長(石橋和記君) 運行データや予約の状況から、地域ごとに予約のとりにくい曜日と時間帯を把握することは可能でございます。  この混雑する時間帯について、車両を増やしたらどうかという御提案ございますが、混雑の緩和として、必要車両台数と財源の確保が課題ございます。  また、乗合タクシーの運行事業者といたしましても、その時間帯限定での専用車両を確保する必要がございます。加えて、運転手の雇用条件では、一般タクシーとは違う部分もあるようございます。  現状といたしましては、9台での運行体制を維持しつつ、比較的予約のとりやすい時間帯について、情報提供を行うことや相乗りの促進によります運行効率の向上を図ること混雑する時間帯の緩和に対応してまいりたいと考えております。 314 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 315 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。
     引き続き、質問させていただきます。これは、地元の利用者の声になるのですが、エリアをまたいで、病院に行く際についての質問です。  例えば、旧成東町エリアにお住まいの方が、蓮沼の秋葉病院に行く際、途中でおろされてしまうといった現状があります。体調が悪い方などが利用する際、エリアをまたい運行に関しても、今後、見直していく必要があると思うのですが、市としては、どうお考えでしょうか。 316 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 317 ◯総務部長(石橋和記君) 地域外運行は、現在、市役所本庁舎とさんむ医療センターのみで実施をいたしております。  議員お尋ねの市内全ての医療機関を対象とすることは、運行時間や運行経費への影響もあることから、料金を含めまして、十分検証が必要あると考えております。  なお、地域外運行については、多くの御意見をいただいておりまして、今年度から運用を始めております地域公共交通網形成計画において、5年間の計画期間の中で、実証実験の実施を予定をいたしております。 318 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 319 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  近年、交通事故防止のために、免許の返納を促すキャンペーンなどを見かける機会が増えました。しかし、山武市などの地方は、車がないと、満足に移動ができません。特に免許の返納を行う世代ある高齢者あれば、なおさらです。  今後、技術が発展し、自動運転技術などが普及、タクシーに応用されるようになれば、話は別かもしれませんが、それまでは、あいのりくん、タクシーや基幹バスが、市民の重要足となります。もし、タクシー利用で、予算の限度があるのならば、予算の抑えられるバスに、どうしたら移行してもらえるようになるのか、御検討いただければと思います。  続いて、成東駅のプラットホーム延伸についてお伺いさせていただきます。  成東駅は、山武市の中心部となりますが、駅北側が、地盤や採算の関係で、開発されていない現状があります。今後、山武市を発展させていく上で、重要になるのが、東京へのアクセスのよさ、今後、第3滑走路が計画されている成田空港へのアクセスのよさと思うのです。人口減少を食いとめるためにも、アクセスのよさをPRするとともに、さらに利便性の向上を図る必要があります。  現在、成東駅には、11両編成の快速がとまりますが、15両編成の車両がとまることはできません。プラットホームを延長すること現在、佐倉駅で分離している15両編成などの車両を分離することなく、成東駅まで走行させること利便性のさらなる向上を図ることができるのはないかと考えています。  行政に依頼し、JRに問い合わせていただいたところ、利用者が1日3,000人以上いる場合は、延長工事に対して、JRから補助金を出すことができるといった話をお聞きしています。成東駅は、これに当てはまらないとのことでした。  しかし、市のほうで予算を組み、延長工事を行う場合は、受け入れる用意があるとの回答を得られました。  市のほうで試算を行い、予算を組み込むことは可能でしょうか。 320 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 321 ◯総務部長(石橋和記君) まず、JR成東駅の総武本線のホームの整備状況ございますが、改札口側の1番線が11両編成に対応いたしております。  また跨線橋をわたりました2番線、3番線については、9両編成に対応いたしております。  15両編成対応のホームの延伸を考える上では、経費的面からも、1番線の改修が適当かと考えられます。車両1両当たり、約20メートルございますので、4両分延長しますと、ホームを約80メートル延伸をすることとなります。  まずは、必要となる延伸用地が確保できるのか、また、仮にホーム延伸後に、15両編成の運行を見込むことができるのか、JRに確認をしてまいりたいと考えております。 322 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 323 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  鉄道網などの交通インフラの維持・発展は、人口減少を食いとめるためには重要あり、行政の見解・方針とも一致するものです。検討をお願いいたします。  公共交通に関しては、後ほど玉置議員から関連質問がありますので、よろしくお願いします。  続いて、人口減少対策についてお聞きします。  山武市は、総合計画の中で、大きな6つの政策をとって、人口減少対策に取り組んでいるようですが、その中でも、市長が特に重点的に力を注ぎ、行っている政策はどれになりますか。総合計画の優先順位などについて教えていただければと思います。 324 ◯議長(大川義男君) 市長。 325 ◯市長(松下浩明君) 本年4月からスタートした第2次総合計画では、全ての施策は人口減少対策につなげるという考えのもと、特に注力する分野として、17の重点分野を設定をいたしました。まずは、この重点分野について、しっかりと取り組んでいるところございます。  また、優先順位はどうかということございますが、市はこれまでも人口減少対策として、さまざま取り組みを行ってまいりました。しかしながら、合併以降、人口減少は続いており、近隣自治体と比較いたしましても、減少率は高い状況となっております。  人口減少には、特効薬はないとも言われる中ですが、その時々に、人口減少に効果が期待できる取り組みを、機を逃さずに行っていくことが必要あると考えております。 326 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 327 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  お答えいただいたことを踏まえて、お聞きしたいのですが、市長が人口減少対策として、山武市に呼び込みたい層は、どういった層を想定していますか。また、その理由も教えていただけますか。 328 ◯議長(大川義男君) 市長。 329 ◯市長(松下浩明君) 市が人口減少対策として呼び込みたいのは、やはり、子育て世代あると考えております。山武市の人口減少を見てみますと、出産、子育てをする20代から40代の女性が、ほかの自治体と比較いたしまして、少なく、生まれてくる子どもの数も少ないことが、大きな要因の1つあると考えております。  そのため、そういった若い女性のUターンや定住促進を行い、出生数、子どもの数を増やしていくことが重要あると考えております。 330 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 331 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  続いて、成東駅北側の開発についてお聞きます。  改めて、成東駅についてお聞きしたいのですが、成東駅北口が開発された場合には、人口減少対策に非常に有効ものとなり、市の発展に寄与するものと思われます。その中で、以前に何度か開発のお話があったとお聞きしますが、その経緯についてお聞かせ願えますか。 332 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 333 ◯都市整備課長(川合秀和君) 成東駅北側における開発などの経緯について説明させていただきます。  経過としまして、昭和50年代後半から、成東駅北側の開発計画があり、不動産業者などが、土地の取得をしておりました。  区画整理としましては、平成6年に約125ヘクタールについて調査し、平成9年に調査区域を約47ヘクタールとしました。  この間も勉強会などの実施などがあり、平成12年には、区域を約16ヘクタールとして、組合区画整理の準備委員会の設立がありました。  平成22年に、市としましては、駅北側については、民間の開発動向など、さまざま状況を見きわめて、対応を図りたいとしましたが、平成22年の現状では、土地区画整理事業として検討した結果、土地の供出割合が9割となり、事業として成立しない状況あると判断した経緯がございます。 334 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 335 ◯1番(齋藤昌秀君) 市としては、成東駅北側の整備はどのように考えていますか。 336 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 337 ◯都市整備課長(川合秀和君) 昨年度、アンケート調査を2回行った中で、道路整備を希望するお答えが多かったことから、市では、既存の道路を拡幅して、整備を行っていく考えを示させていただきました。  今年度は10月27日に、今までの経緯などについて、説明会を開催し、現在、道路整備について、アンケートにより、最終的意向を確認し、整備方針を決定したいと考えております。 338 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 339 ◯1番(齋藤昌秀君) 道路以外の整備、その他の公共施設の設置は考えていないのでしょうか。 340 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 341 ◯都市整備課長(川合秀和君) 現状では、駅北側の民間開発計画がありませんので、道路以外の整備計画並びに公共施設の設置計画はありません。 342 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 343 ◯1番(齋藤昌秀君) 山武市は第2次総合計画の中で、政策1-1、地域核をネットワークする都市整備の推進の中で、道路網の整備・維持管理の中で、成田空港周辺地域としての基盤整備、駅周辺の利便性の向上、まちなみ・家屋・土地の適正管理と有効活用などを重点的点として挙げています。この中に道路網の整備や駅周辺の利便性の向上などが挙げられています。  先ほど、市で道路の整備を行う方針あると回答をいただきましたが、これらを踏まえた上で、道路整備後は、駅北側については、市はどのように整備を進めていく考えでしょうか、お聞かせください。 344 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 345 ◯都市整備課長(川合秀和君) 市としましては、道路整備を行い、今後、駅北側の地域の機運が高まった時点において、地元や地権者の皆様から意見をいただき、検討をしていく考えございます。 346 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 347 ◯1番(齋藤昌秀君) 道路整備を希望する方が多いとのことですが、今後も説明会などを通じ、地元民や地権者の皆様に丁寧に説明を行っていただき、皆様と市で、よりよいまちづくりに努めていただけるようお願い申し上げます。  続きまして、シティセールスについて質問させていただきます。  山武市に人を呼び込むためには、まず知ってもらうこと、シティセールスが重要になってくると考えますが、現在、山武市はどういったシティセールスを行っていますか。 348 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 349 ◯総務部長(石橋和記君) 市は、これまでもシティセールス、市の魅力アップにつながる施策として、子育て、教育環境の整備に取り組み、他の自治体に先駆けた認定こども園の移行やICT教育の推進などを行ってまいりました。  本年4月から始まった第2次総合計画では、これまでの取り組みをより充実させていくとともに、それらを市の魅力として、積極的に発信していくためのシティプロモーションに取り組み、子育て世代の移住・定住につなげていきたいと考えております。 350 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 351 ◯1番(齋藤昌秀君) そのシティプロモーションというのは、どういった媒体で行われていたのか教えていただけますか。 352 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 353 ◯総務部長(石橋和記君) 今まで主にホームページ等を使った媒体が多かったわけございますが、その他につきましても、SNSをはじめ、あらゆる媒体について検討をしているところございます。 354 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 355 ◯1番(齋藤昌秀君) 私が県外の方と交流する際、名刺を渡すと、「さんむし」ではなく、「やまたけし」と読まれ、「やまたけし」は何県ですかと問われることがあります。同じ県内の方も、「やまたけ」と読まれることがあります。  先ほど申し上げましたが、まず、山武市を知ってもらうことが、そのためのPRが必要です。今後、人口減少対策を行うためにも、この点については、重点的に実施していただきたいと思います。  続いて、公明党の方々と重複する質問となってしまうんですけれども、改めて空き家バンクの活用についてお聞きします。  山武市では、山武市空家等対策計画を策定し、山武市空き家バンクを開設していますが、登録件数や契約成立件数などの利用状況、この制度のPR状況などについて教えていただけますでしょうか。 356 ◯議長(大川義男君) 都市整備課長。 357 ◯都市整備課長(川合秀和君) 空き家バンクに関しましては、空き家の利活用、市場流通の促進として、空き家の所有者と利用希望者のマッチング制度となります。本年4月1日に開設しましたが、現在までの登録件数は、ゼロ件となっております。  PR状況についてですが、広報さんむでは、4月及び5月に、空き家バンクの開設について、周知しております。  また、空き家の所有者については、市外に住む方も多く、空き家バンクそのものも、本年度から設置されており、また、制度について知らない方が多いと思われることから、9月に空き家バンクの登録を促進するため、利活用が可能な168件の空き家の所有者に対し、周知を行いました。  周知後には、14件ほどの問い合わせがありましたが、直後に台風15号の被害などもあり、登録には至っておりません。 358 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 359 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございます。  人口減少対策の一環として、今後は山武市への移住者の増加を目指し、積極的にPRしていく必要があります。そのためには、鉄道や道路、住宅などの住環境の整備が重要あると考えられます。山武市の未来のためにも、交通インフラの維持と発展に向けた施策の実施をお願いいたします。  続きまして、さんむ医療センターについて質問させていただきます。  建設計画についてお伺いします。  先日、病院について、地域の方々の意見を伺ったところ、成東駅の北口を開発し、そこに駅直轄型の病院をつくれば、便利はないかとの提案がありました。近隣の市町村からも患者が通いやすく、経営の安定化が見込めることや、都内から特急を利用し、約1時間で通勤が可能であることなど、医療の質向上が見込める点などのメリットが得られるため、非常に有効提案あるのはないかと感じました。病院は、通院しやすさと立地によって、患者の利便性が大きく左右されます。  そこで、皆さん御存じかもしれませんが、改めて質問させていただきます。なぜ、さんむ医療センターを整備することになったのか、その経緯について御回答願えますか。 360 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 361 ◯保健福祉部長小川雅弘君) さんむ医療センターは、増築と修繕を繰り返し、現在に至っているところあり、建物の老朽化及び狭小化、駐車場の狭さに加え、南棟は昭和56年6月1日以後の新耐震基準を満たしていない状況にございます。このことから、早期に安全施設整備を行うことといたしました。 362 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 363 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  では、続きまして、現地建て替えと移転新築の比較検討についてお聞かせ願えますか。 364 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 365 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 現地建て替え、移転新築の比較検討ございますが、現地に建て替えをする場合、病院機能をとめることはできませんので、病院機能を維持した状態で、建設工事をしていく必要がございます。  完成後の動線も長く、複雑化し、病院機能の低下も予測されます。さらに、新病院全体が完成するまでに期間がかかることや、建物にかかわる工事費が高くなることから、建て替え整備につきましては、移転新築することといたしました。 366 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 367 ◯1番(齋藤昌秀君) 移転先候補地の選定基準について教えていただけますか。 368 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長
    369 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 移転先の候補地の選定条件としましては、病院建替整備基本構想策定時の市民アンケートでの意見も踏まえ、現さんむ医療センターの近傍、JR成東駅から離れない場所、まちづくりを担うための市街地形成に寄与する場所、交通アクセスのよい場所、駐車場の十分確保が可能な場所、都市計画法に基づく開発許可が取得可能な場所といたしました。  その上で、基本計画の策定をしたコンサルタントの立場からの評価なども加え、経費的面も考慮し、最も条件に合う場所として、最終的になるとうこども園南側に決定したところございます。 370 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 371 ◯1番(齋藤昌秀君) 建設候補地は何カ所あったのか、教えていただけますか。 372 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 373 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 現さんむ医療センターの北側、千葉県原種農場、成東昭和地区北側、なるとうこども園南側、JR成東駅西側、スーパーハヤシの南側、市庁舎南側の計7カ所ございます。 374 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 375 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  では、市民アンケートはどういった形で行われたのですか。 376 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 377 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 市民アンケートございますが、地域住民の意識・意向を調査し、地方独立行政法人さんむ医療センターの今後の役割を明らかにする目的で行われております。  調査対象者は、山武市に在住の18歳以上の住民から無作為に抽出した2,500人に、平成28年12月9日から平成28年12月26日に実施、回収率は43.6%ございました。 378 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 379 ◯1番(齋藤昌秀君) ありがとうございます。  規模の大きな病院あるため、移設に係る金額も大きなものになると予測されます。移設に係る予算については、後ほど関連質問にて、玉置議員に詳細を聞いていただきたいと思います。  続いて、企業誘致について質問いたします。  5G環境の普及に伴う会社を立ち上げる起業、既存の企業の支援について。前回、今後、訪れる5G環境に対しての行政への認識と企業に対する支援に関して質問させていただいたところ、既存の事業者への支援はもちろん、新た創業に対する起業支援や次世代への事業継承についても、大変重要課題あるということで認識をしているとの回答をいただきました。  また、各支援事業者につきましては、企業ニーズなどを把握する調査の結果を踏まえて、企業支援施策を検討していきたいという回答をいただきました。  それらを踏まえて、地元の若者や企業にお話を伺ったところ、5G環境というものに関しては聞いたことはあるが、詳細はわからないといった意見や、概要は知っているが、ビジネスにおいて、どのように活用すればいいのかわからないといった意見をいただきました。  創業を希望する若者や現在、企業を経営している方、双方に共通していたのは、ビジネスチャンスにつながるなら積極的に活用したいという意見でした。  そこで、可能であれば、事業者支援の一環として、5G環境に関して、講師を招き、講習会などを開くことは可能でしょうか。 380 ◯議長(大川義男君) 経済環境部長。 381 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市内の中小企業者のニーズや、要望といったものを伺った中で、5G環境に関する講習会の開催は可能かと思われます。 382 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 383 ◯1番(齋藤昌秀君) 一例として、中田敦彦のYouTube大学で人気を博しているオリエンタルラジオの中田敦彦氏などを招くなどして、話題性を持った講師を招くこと事業支援を行うとともに、テレビや雑誌、インターネットニュースなどに取り上げられ、シティPRにつながるといったことも可能となるのはないかと考えます。5G環境への移行を山武市のさらなる成長と活性化の起爆剤につなげるため、ぜひ御検討いただけたらと思います。  続きまして、5G環境整備を行うことITベンチャー企業を中心とした企業誘致を行うことについて、質問と提案があります。  5G環境への移行は、通信インフラの環境整備を行うことITベンチャー企業を中心に企業誘致を行う絶好の機会となります。  その際に山武市空き家バンクと連携し、空き家をITベンチャーに貸すこと山武市の環境に実際に触れてもらえる機会を提供するといったアプローチが可能ではないかと考えています。  来年の東京オリンピックを迎えるに当たり、国からの推奨もあり、都内の混雑を避けるために、リモートワークを導入する企業が増えています。ITベンチャー企業の誘致に成功した土地の事例が鎌倉あり、これがまさに空き家を活用して、企業誘致を行って、成功したという事例もあります。  山武市は、5G環境に向け、通信インフラの整備を行う予定はありますでしょうか。また、その際に、企業誘致や空き家バンクの積極的活用及びそのPR活動を行う予定はありますでしょうか。 384 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 385 ◯総務部長(石橋和記君) はじめに、5G環境に向けた通信インフラの整備ございますが、携帯電話などの通信事業者では、2020年の商用化に向けまして、基地局などのインフラ整備を本格化させていると聞き及んでおります。  現時点では、市で通信インフラの整備は、予定はしてございませんが、民間企業でのインフラ整備状況や、国、県の動向に注視をしてまいりたいと考えております。  次に、5G関連企業の誘致ございますが、インフラ環境の整備状況や商用化の進展との兼ね合いもございますので、先進的誘致事例を参照に、情報収集を進めていきたいと考えております。  次に、5Gと空き家バンクを活用した企業誘致といたしましては、情報通信業を営む企業等が、空き家にオフィスを開設することが考えられます。空き家バンクの空き家情報は、個人情報ございますので、積極的情報提供やPRは差し控えていただければと思います。  企業からの問い合わせには、所定の手続によりまして、物件の内見や交渉を進めていただくこととなります。  今後、空き家バンクに登録したものにつきましては、議員の提案されました活用案や、以前、他の議員から御質問がありました新規就労者の方などにも御利用いただければと考えております。 386 ◯議長(大川義男君) 齋藤議員。 387 ◯1番(齋藤昌秀君) 御回答ありがとうございました。  5G環境の整備が始まる来年より、ビジネスのあり方がBtoBからBtoBtoX、つまり、企業対企業から、企業対企業それにプラスアルファで通信事業者にかわろうとしています。これは、今までの仕事が全てインターネットを活用したビジネスが主流になるというよう認識を持っていただけたらと思います。  実際に、山武市に対して、興味を持ってくれている通信事業者やIT企業もあります。企業誘致を行うタイミングとしては最適ので、地元の企業に5Gについての講習会などを行いつつ、新規のITベンチャーを誘致することも検討をお願いいたします。  最後に、改めてになりますが、市長は県議として、長い実績を持ち、県との太いパイプを持っているとお聞きします。山武市のためにも、ぜひこのパイプを生かした市政を行っていただけたらと思います。  これにて、市政会の代表質問を終わらせていただきます。御清聴ありがとうございました。 388 ◯議長(大川義男君) 以上で市政会、齋藤昌秀議員の代表質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後2時20分といたします。              (休憩 午後 2時08分)              (再開 午後 2時18分) 389 ◯議長(大川義男君) 再開します。休憩前に引き続き、会議を開きます。  次に、代表質問に対する関連質問を許します。  関連質問はありませんか。  玉置美津恵議員、御登壇願います。  玉置議員。 390 ◯3番(玉置美津恵君) 議席番号3番、市政会、玉置美津恵です。ただいま議長のお許しをいただきましたので、市民を代表して、何点か関連質問をさせていただきます。初めての質問ですから、いろいろ御迷惑をかける点があるかと思いますが、よろしくお願いいたします。  質問の前に、台風15号の被害が癒えぬまま、追い打ちをかけるように、台風19号、10月の豪雨により被災された方々に、心からお見舞い申し上げます。  それでは、質問に入らせていただきます。  基幹バスについてお聞きします。  平成25年に、国土交通省の交通政策基本法に基づく交通政策基本計画が策定され、地方公共団体においても、交通に関する施策を、まちづくり等の視点を踏まえながら、総合的かつ計画的に実施することが求められています。  山武市の高齢化率は3割を超え、年々、免許証を返納する人が増えています。近隣地域の交通手段は、車が中心となっているため、交通弱者が増加傾向にあります。交通手段がない高齢者の方々に話を聞くと、バス停が遠い、知らない間にバス停がなくなっていた等の意見が上がりました。  基幹バスの現状、利用状況や今後の計画等を教えてください。 391 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 392 ◯総務部長(石橋和記君) はじめに、基幹バスの現在の主運行内容について御説明をさせていただきます。  運行ルートは、蓮沼海浜公園とさんぶの森元気館を結ぶルートに、64の停留所を設けております。  運行便数は、平日7便、土日祝日6便ございます。  料金は、中学生以上ございますけれども、大人200円、小学生以下、子ども100円ございまして、障害をお持ちの方への割引や運転免許証自主返納者への優待措置も行っております。  次に、利用状況といたしまして、直近3年間の利用者数を申し上げます。  平成28年度は4万3,571人、平成29年度は4万7,723人、平成30年度は4万6,902人ございます。  また、本格運行を開始しました平成25年度と平成30年度の利用者数を比較しますと、5,276人、利用者が増加しておりまして、増加率は12.7%ございます。  次に、今後の計画ございますが、市民の利便性の向上や市内交流人口の増加を図る上で、利用者ニーズに対応した見直しを考えております。  具体的には、運行ルート、運行ダイヤ及び鉄道との乗り継ぎなどの運行改善を踏まえつつ、定時性の確保に努めてまいりたいと考えております。 393 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 394 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  第2次山武市総合計画、第2章施策別計画、1、暮らしを支える快適まちづくり、都市基盤の整備における政策1-2、公共交通網の整備、充実の基本事業の構成に、1、市内における交通手段の確保、2、バスでの主要都市へのアクセス向上、3、鉄道の利便性向上が挙げられています。  また、第1章の基本計画において、成果向上・維持に向けて、注力する分野、重点分野として挙げているものが、1の市内における交通手段の確保となっております。  しかしながら、山武市地域公共交通網形成計画において、利用者ニーズに対応した基幹バスの見直し事業の目標値が、平成29年度、1日当たり133人、令和5年度、1日当たり、134人になっています。  重点を置いている事業にもかかわらず、7年プラス1人ということは、現状のままよいとお考えでしょうか。この点について、考えをお聞かせください。 395 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 396 ◯総務部長(石橋和記君) 目標値ございますが、本格運行を開始いたしました平成25年度以降の年間利用者の平均伸び率をもとに算出をいたしております。  この平均伸び率は、1年当たり742人の増加ございまして、平成25年度以降の平均伸び率をもとに算出した結果といたしまして、1日当たり利用者134人を目標値といたしております。  このように目標値は、暦年の利用者の平均伸び率をもとに算出をしているものありまして、原状維持を意図したものはございません。 397 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 398 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  平成28年12月に、市民3,000人を対象に、公共交通に関するアンケート調査を行っていますが、アンケートの対象者は、どのよう方法で決めたのでしょうか。また、そのときのアンケート内容を教えてください。 399 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 400 ◯総務部長(石橋和記君) アンケート調査ございますが、調査業務は、成田国際空港アクセス改善等に係る交通計画策定調査ございます。  調査目的は、本市の公共交通の実態調査、成田国際空港方面のバス実証実験運行に係る調査・分析、新た公共交通ネットワークの基本方針及び交通計画の策定などございまして、その一環といたしまして、アンケート調査を実施をいたしております。  調査概要につきましては、平成28年12月に、16歳以上の市民を対象に、3,000名を無作為で抽出して、実施をいたしております。  実施状況は、2,982名にアンケートを配布いたしまして。1,043名に御回答をいただいております。回答率は35%ございます。  また、アンケート調査の調査内容ございますけれども、まず、路線バスや乗合タクシーの利用について、民間路線バスを維持してくための方策について、基幹バス、乗合タクシーの運行改善について、成田方面へのアクセス改善について、市の公共交通についての意見や要望についてなどございます。 401 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 402 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  市民の意向調査には、アンケート調査が使われることが多いですが、目的に沿った統計手法になっているかが疑問です。公共交通の主利用者にアンケートをとらなければ、必要情報が得られないのはないでしょうか。  前回のアンケート実施の際、回答者の年齢や住んでいる地域、自家用車の有無などは、回答項目にありましたでしょうか。高齢者のニーズや地域格差、ほかの交通手段の有無などを知ること現状の把握が可能になると思われます。  また、今年度及び来年度が運行計画の検討期間になっていますが、バスを利用する頻度が高いと思われる高齢者に対してのアンケートを予定していますか。 403 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 404 ◯総務部長(石橋和記君) 先ほどお答えいたしました市民アンケート調査の結果を踏まえまして、平成31年3月に、山武市地域公共交通網形成計画を作成をいたしております。  この計画では、今年度から向こう5年間を計画期間といたしまして、本市の公共交通の課題に対します各種事業を実施しております。  現時点では、これらの事業に注力してまいりたいと考えておりますので、新た事業といたしまして、主に高齢者を対象にしましたアンケート調査を実施する予定はございません。  しかしながら、高齢化の進展によります高齢者の移動手段の確保は、今後の大きな課題になってくると思われます。公共交通の枠を超え、高齢者福祉の部局と連携した施策の検討も必要となってくると考えております。 405 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 406 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。
     民間企業ですと、顧客の視点に立ち、どうすれば、顧客に利用してもらえるかを考えながら、時刻表やルートの見直しを図ると思います。  例えばですが、愛宕台、富士見台などの住宅が多く、高齢者も多い地区で、自治会に協力いただいて、意見をまとめてもらい、市と話し合いをした上で、バスを利用したい住民が多ければ、団地の中を試験的にバスを走らせ、利用状況などの統計をとりながら、ルートの見直しを図ってはどうでしょうか。  実証実験を行い、地域住民の方々と運行のあり方を考えていくことは、紙の上で考えるより、結果が見えやすいので、住民の満足度がわかりやすいと思います。行政の見解をお聞かせください。 407 ◯議長(大川義男君) 総務部長。 408 ◯総務部長(石橋和記君) 団地への乗り入れを考える上では、まず、現行の運行ルートや運行ダイヤ、運行距離の増加による所要時間への影響が考えられます。  また、団地内を運行することになりますので、安全運行が可能であるのか、運行事業者の判断が必要となります。  これらの条件を整理できた段階で、試験運行が可能になると考えております。今後、運行ルートの改善を図る中で、総合的に検討させていただきたいと考えております。 409 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 410 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  以前、市長が近隣に比べて、人口減少が急激に進んでいる要因が、交通の利便性ではないかと言われていましたが、私もそう考えております。  9月6日の朝日新聞の記事で、高齢になって、自動車の運転をやめた人は、運転を続けた人に比べて、要介護となる可能性が約2倍高くなると、筑波大学などのチームが調査結果を公表したとありました。高齢ドライバーによる事故が問題になる一方、移動の手段を失うと、活動量が減って、健康度が下がるそうです。  しかし、運転をやめても、移動に電車やバスなどの公共交通機関や自転車を利用していた人では、同様のリスクは1.69倍にとどまり、家族による送迎などを利用していた人と、2.16倍になるそうです。活動的生活が送りにくくなること健康に悪影響が及んと考えられます。  結果をまとめた筑波大学の教授が、事故の予防はもちろん大事が、高齢者に対する安全運転の支援や、運転をしなくても、移動がしやすいまちづくりといった対策も急ぐべきと指摘しています。自分で行きたいところへ行くことができることは、生きがいのある生活が送れることと思います。  基幹バスの利便性が向上し、利用できる人が増えれば、乗合タクシーの予約がとりやすくなるかもしれません。ルートの見直しは、現状の予算でできて、市民サービス向上につながることです。利用する側の意見を取り入れて、計画を立てていただきたいと思います。  もう1点、質問させていただきます。  さんむ医療センター建て替えについてお聞きします。  市民にとって、病院はなくてはならないものです。さんむ医療センターは、山武市及び近隣の地区の医療を支える病院です。だからこそ、しっかり取り組むべき問題と思いますので、質問させていただきます。  家庭の主婦として、家計簿をつけて、やりくりをしている者の目で見ると、毎年、ローンがどんどん増えていく経営状態は、債務を返済できるのか心配になります。今年度は、合併以降、最大の予算、来年度予算も大型事業が予定されており、今年度よりも、さらに予算額が増額する予定と言われています。  新病院の建設も長期財政計画に入っていますが、さんむ医療センター建て替え整備基本計画の事業費を教えてください。 411 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 412 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 建替整備基本計画における事業費は95億円と計上しておりますが、その積算根拠ございます。  建築単価ございますが、昨今の公立病院等における建築費の状況を参考に、平米単価38万円の計画としております。  建築面積は、類似病院の平均面積を参考といたしまして、1床当たり70平米で計画しております。これに土地購入費や造成費、調査・測量費、設計費、医療機器等整備費、既存病院の解体工事費等を含め、95億3,000万円ということになっております。 413 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 414 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  では、95億円ということは、適正金額で間違いないということですね。 415 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 416 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 適正金額と認識しております。 417 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 418 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  山武市と病院の負担割合はどうなっていますか。教えてください。 419 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 420 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 市とさんむ医療センターの事業費の負担割合ございますが、事業費につきましては、原則、さんむ医療センターが50%、山武市が50%を負担するものとしております。  また、病院事業債の元利償還金については、山武市に交付される普通交付税措置額を除いた額を、さんむ医療センターが50%、山武市が50%負担するものとしております。  普通交付税措置額の負担は、山武市ということになっております。 421 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 422 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  償還金額が、年間4億円、5億円、6億円と大きな金額になっていますが、返済計画を教えてください。 423 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 424 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 病院事業債87億9,500万円の償還ございますが、建設事業に係る起債償還期間は30年間令和3年から償還することとなります。  医療機器に係る起債償還期間は5年間令和5年度から、既存病院の解体工事に係る起債償還期間は10年間令和6年から償還することとなります。  令和5年から令和9年までは、医療機器にかかる起債償還があり、償還額が多くなりますが、市負担分につきましては、減債基金の繰り入れを考えており、さんむ医療センターの負担分につきましては、病院のほうの積立金で対応を考えているところございます。  なお、起債に関して、本年1月に総務省と事前協議を行っておりまして、この計画について、問題ない旨の回答を得ているところございます。 425 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 426 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  ほかの地区の病院建設に伴う建設事業費が、当初予算より大幅に増額となっている要因は、判明しているのでしょうか。  また、10月より、消費税が上がりましたが、計画には想定され、反映されているのでしょうか。増税の影響で、大幅に予算が超過することはありませんか。お聞かせください。 427 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 428 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 新聞報道等によりますと、当初の計画内容を、耐震関係等で変更したため、増額となった病院があるようございます。  さんむ医療センターの建設事業費につきましては、消費税の値上がりにつきましては、既に折り込み済みございますが、市の長期財政計画や病院の経営計画に配慮しつつ、95億3,000万円を大幅に上回らないよう努めてまいります。 429 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 430 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  事前に、地域住民に説明を行い、理解は得られているのでしょうか。また、建設予定地の隣がこども園になっていますが、建設中の騒音対策はとられるのでしょうか。お答えください。 431 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 432 ◯保健福祉部長小川雅弘君) 住民説明会につきましては、工事スケジュール等が明確になってから、しっかりと行ってまいりたいと思っております。  また、騒音、振動につきましては、最大限の注意を払い、作業を進めるよう、さんむ医療センターから、工事事業者に徹底してもらいたいと思います。 433 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 434 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  散歩中の保育園児が事故に巻き込まれて死傷した事故から、半年経ちました。厚生省と内閣府は、12日、保育所などの保育施設が実施する園外活動の安全を確保するために創設するキッズ・ゾーンの設定・推進について、都道府県などに通知しました。原則として、園の周囲半径500メートル車の運転手らに対する注意喚起や、特に必要のある場所での安全対策を実施するとあります。  病院移転によって、今まで以上にこども園の前を通る車の交通量が増えると思われますが、対策は考えておられるのでしょうか。 435 ◯議長(大川義男君) 保健福祉部長。 436 ◯保健福祉部長小川雅弘君) こちらにつきましては、交通量の増加状況を見ながら、必要対策をとっていくことといたします。 437 ◯議長(大川義男君) 玉置議員。 438 ◯3番(玉置美津恵君) ありがとうございます。  新公立病院改革ガイドラインによると、公立病院の地方独立行政法人化が進展してきたこと等を踏まえ、「病院事業を経営する地方独立行政法人においても、日ごろから地方公共団体の長と事業管理者、病院長等が情報・意見交換などにより意思の疎通を図り、当該病院経営のあり方等について、互いに共通の認識を持つことが重要ある」とありますので、地方公共団体の長ある松下市長には、病院建設、病院経営にしっかりと取り組んでいただきたいと思います。  大切皆さんの税金を使う大型事業です。将来の世代まで残る借金です。1円も無駄にしないためにお聞きしました。  これで質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 439 ◯議長(大川義男君) 以上で玉置美津恵議員の関連質問を終わります。  これで、関連質問を終了し、市政会、齋藤昌秀議員の代表質問を終わります。  これで、本日予定した一般質問は終了いたしました。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  次の会議は、明日、12月5日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時38分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...