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平成30年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2018-12-03
平成30年第4回定例会(第2日目) 名簿 開催日: 2018-12-03

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  1. 山武市議会 2018-12-03
    平成30年第4回定例会(第2日目) 本文 開催日: 2018-12-03


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(加藤忠勝君) おはようございます。ただいまの出席議員は全員です。よって、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前10時00分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(加藤忠勝君) 日程第1 一般質問を行います。  一般質問は、議事運営の能率を図る上から、発言者は質問事項をなるべく簡明に示すとともに、答弁者は明確な答弁をされますよう、改めてお願いいたします。  また、会議規則第57条第1項及び議会運営の申し合わせにより、配付の一般質問通告書のとおり、個人持ち時間で行います。  順次、質問を許します。  はじめに、平成会、和田喜治議員個人質問を許します。  和田喜治議員、御登壇願います。  和田議員。 3 ◯10番(和田喜治君) 皆様、おはようございます。議席番号10番、和田喜治です。議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。  はじめに、成東中学校統廃合問題・人口減少対策について伺います。  現在の計画は、先進県の進めている構想と余りにも違いがあります。市の中心部で、人口密度の一番高い中学校の廃校はないと思われます。香取市を視察してきましたが、人口密度の一番高い中学校をなくすということはしておりません。山武市のことを紹介しましたが、首をかしげられていました。その後、他県の小中学校の統廃合を視察研修してまいりましたが、人口密度の一番高い小中学校の廃校はありませんでした。  松下市長には、選挙戦で市民に約束したことを守っていただかなければなりません。そのときの言葉は、一度立ちどまって、考える。また、残すという言葉もありましたので、私は残すということだと受けとめました。  しかし、8月28日の総合教育会議では、これまで議論してきた統合ということで進んでいるように思われます。この会議で、松下市長は少しは発言したようですが、これまでの流れになったようです。これでは、新市長になっても、政策を変えることはできません。前市長が進めてきた政策をただ追随しているようでは、山武市の将来はありません。  市長は、行政のトップですので、自分の意見を強く出し、そこで教育委員全員で改めて協議すべきと思いますが、違いますか。答弁を求めます。 4 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。和田議員成東中学校統廃合問題について、お答えをさせていただきます。
     市全体を考えた上で、行政を推進していくため、総合教育会議などを通じて、市長としての考え方を示しながら、教育委員会と協議・調整を進めていきたいというように思っております。 6 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 7 ◯10番(和田喜治君) 総合教育会議で前市長が進めたことを了承したことになりますと、前市長が推し進めていた成東中学校廃校を了承したことになります。これまで進められた成東中学校廃校が現実味を帯びてきました。  しかし、市長の考えは、成東中学校廃校は一度立ちどまって考えるということで、市民と約束しております。考えの中では、統合して新校舎を建てる計画もあるようですが、その点は、どう考えていますか。この点を貫いていただかないと、成東中学校廃校となってしまいます。選挙戦において、一度立ちどまって考えると言ってもらっています。しっかりした市長の答弁を求めます。 8 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 9 ◯市長(松下浩明君) 統合して、新校舎計画を考えているようですが、その点についてはどう考えますかということでございますが、地域の意見を伺い、教育委員会と協議の上、平成31年度中を目途に方向性をお示ししたいとお答えをさせていただいているところでございます。  1つの案として、従来から考えられてきたことと思いますので、今後の教育委員会との協議の中でお話を伺ってみたいと思っています。  以上でございます。 10 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 11 ◯10番(和田喜治君) 成東中学校の生徒は、成東東中学校に通うということで、進められてきました。それが、統合して、新たな学校に建て直す、成東中学校東中学校の間に建て直すという市長の前向きな考えも出てきました。私は、この考えを尊重しており、それに沿って進めていただきたいと思います。  しかし、それはそれで、大変な作業となります。成東地区の方々は、反対する方はいないと思われますが、成東東中学校に通われている地域の方々の中には、反対される方もいると思われます。そういうことで、調整することが大変な作業となります。新市長になりましたので、早目の決断が必要です。  前市長に何で一番人口の多い地区の学校を廃校にしたいのかと伺ったところ、FMの面から有効活用していこうという中で、現行使える校舎を使ってほしいというところから、成東東中学校ということになりましたという答弁をいただきました。余りにも安易な考え方に、私は漠然としてしまいました。  松下市長は、この考え方について、どう思われますか。答弁を求めます。 12 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 13 ◯市長(松下浩明君) 今後も児童生徒数の減少が進み、統合は避けられないものと考えております。その中で、施設の有効活用を図るという考えも、理解することもできます。  しかしながら、先ほど申し上げたところでございますが、今後の方向性につきましては、地域の意見を伺い、教育委員会と協議の上、平成31年度を目途に方向性を示したいと考えておりますので、もうしばらくお時間をいただければと思います。 14 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 15 ◯10番(和田喜治君) 先日、私のところに現計画に賛成する方から、手紙が届きました。私は、中学校の統廃合に反対してはおりません。成東中学校の生徒を、安易な考えで、成東東中学校にという考えに反対しているわけです。人口密度の一番高い中学校を廃校にするという現計画に賛成する方もあるようですので、私はわからなくなりました。私の考えが間違っているのかもしれません。私がいなくなれば、反対する方はいないようですので、やりやすくなると思います。私は悪いことをしているのではと、自信がなく、眠れない日々が続いています。  この後、成東駅北側開発で話がありますが、道路建設は難しいということでしたが、努力すれば、できないわけではありません。前市長の力の入れ方が足らなかっただけです。ただ、やる気のなかっただけです。教育長の話では、道路がないから、現状のところには、建てられないとの答弁をいただきました。道路ができるとなると、話は別です。前市長がやめられてから、いろいろと前向きな好条件が出てきています。これからの検討条件に入ってきました。このように、変わろうとしていることに対して、市長はどう思っていますか。  そして、今一番に考えなければならないことは、人口減少をとめることです。人口減少がとまることにより、中学校の問題もよい方向に向かいます。市長は、人口減少の対策をどのように考えているのか、あわせて答弁を求めます。 16 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 17 ◯市長(松下浩明君) 議員おっしゃるとおり、人口減少対策、一番に考えなければいけないと私も思っております。山武市の人口減少につきましては、県議であったときから、山武市の将来を考えたときに、一番の課題であると認識をしてございました。市長就任後も、全ての政策は人口減対策につなげるという考えのもと、それぞれの施策に取り組んでいるところでございます。  また、現在策定中の第2次山武市総合計画においては、人口増加につながる成長戦略と高齢化や人口減少に対応するための人口減少対策の2つの視点から重点分野を設定し、取り組んでまいりたいと考えているところであります。 18 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 19 ◯10番(和田喜治君) 人口減少をとめるのは、中心地の成東地区の活性化にあります。これまで進めてきた政策は、人口減少につながることばかりです。  成東駅近辺を見回してもわかるとおり、昔のにぎわった面影はありません。駅前は閑散とした広場となり、周辺は駐車場となってしまいました。これは、県、山武市で進めていた道路建設にあります。前にも質問しましたが、成東駅につながる道路建設の影響で、建物が取り壊され、その跡地の利用価値がなく、細々した駐車場建設にあります。  この道路は、成東駅に通じる道路で、行きどまりの道路です。この道路建設で、駅に入る道路は2本となります。交通量がなく、これまでの道路で十分でした。この道路建設には、県の職員が派遣され、既に10年が過ぎていますが、この道路建設は完成しておりません。この事業を成東駅駅裏開発に向けていただいたら、成東駅近辺はすばらしい発展を遂げたと悔やまれてなりません。  山武市の首長の判断で行った事業ですが、県も同調しましたので、双方の判断の甘さが指摘されます。このようなことが千葉県全体で行われていると思うと、情けない気持ちでいっぱいです。この言葉が、知事に届くことを願っています。  そこで、伺います。あと何年ぐらいで、この事業は終わりますか。そして、これまでかかった経費はどのくらいになりますか。答弁を求めます。 20 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 21 ◯都市整備課長川合秀和君) 県に確認したところ、全体の事業認可では、平成30年度末となっておりますが、現在、事業期間変更協議中と聞いております。  経費につきましては、平成30年度予算を含めて、事業費で約11億円になり、市負担金は、1億8,498万2,590円となります。 22 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 23 ◯10番(和田喜治君) 成東駅北側問題の説明は、先月、11月27日の全員協議会で説明があり、よくわかりました。この説明会は、12月15日に地権者等に説明があるようです。難しい問題はよくわかりましたが、道路問題については、努力すれば、そんなに難しい問題ではないように思われます。  私は、成東地区の和田より新泉に至る道路建設について、2度ほど質問しておりますが、難しいという答弁でした。11月27日の説明を聞いて、努力すれば、可能ではないかと思いました。  道路整備については、都市計画道路の計画があるため、別途、道路を整備するのであれば、都市計画道路の変更もしくは廃止などの手続が必要であるとのことです。なぜ、30年間もそのままにしていたのか伺いたいところですが、携わっていた首長がやめられてしまったので、この問題はうやむや状態となってしまいました。携わったことがある職員がおれば、説明していただきたいと思います。いなければ、結構です。  結論は難しいと言って、何も考えなかった当時の首長の責任が大です。都市計画道路の変更は難しいとのことで、この状態にしておくことは、行政の怠慢と言われても、仕方がありません。しかし、このままにしておくわけにはいきません。後のことを考え、しっかりした都市計画道路の変更を考えていただきたいと思います。  この問題をどうするのか、答弁を求めます。 24 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 25 ◯都市整備課長川合秀和君) 成東駅北側の都市計画道路についてお答えさせていただきます。  山武市では、平成24年に市内の都市計画道路について、大幅な見直し、廃止を実施いたしましたが、和田新泉線、成東駅北口線の2路線については、駅北側の開発の動向を注視し、開発の決定、廃止、見直しが決定した後、都市計画変更を行うこととし、都市計画の見直し、廃止については保留としました。  成東駅北側に関しましては、地域住民や地権者の皆様に意向を確認して、実現可能性を検討してまいります。その中で、段階的な検証や市の協力としての施策案として、幹線道路の整備を検討していきます。  検討の結果として、都市計画道路の計画があるのに、計画とは違う道路を整備するのであれば、いろいろな計画との整合性を整理する必要がありますので、その1つとして、都市計画道路の廃止などをする必要があると考えます。まずは、12月15日に説明会を開催した中で、地域住民や地権者の皆様に意向を確認し、関係機関と整合性が図れるよう、調整して、対応していきます。 26 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 27 ◯10番(和田喜治君) では、よろしくお願いします。  次に、築山問題について伺います。  築山問題は、1年経っても、進展が見られませんでしたので、今回の質問になりました。しかし、11月27日の全員協議会で、決定に近い状態にあることを説明され、驚いているところです。  この問題は、2度にわたって質問してきましたが、一般住民に築山の件について、このことを説明しますと、首をかしげる方が大半です。避難するには、車を利用する方が大半ではないかということで、そのまま国道に避難することを勧めていました。徒歩で避難する方にと言っておりますが、そんな悠長なことをしていたのでは、津波に巻き込まれます。このことは何度も言っていることですが、連絡網を密にして、車で国道に逃げることです。しかしながら、築山を整備する地域の高齢の方、車椅子の方など、車で避難できない方には、やはり、今回の築山整備は少しは有意義であると思います。  何回も言いましたが、築山をつくったことはよいのですが、その管理も大変な作業となります。手入れもせずに、そのままの状態でしたら、いざというときに役に立ちません。一町歩の土地をそのままの状態ではいけませんので、前回、管理のことで、地区の方々と相談しておいてくださいと言いましたが、その点はどうなっておりますか。答弁ください。 28 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 29 ◯総務部長石橋和記君) この件に関しましては、9月末に緑海地区区長会連合会役員の方たちと協議をしております。その際、草刈り等管理につきましても、地元市民の方々に協力をお願いしたところ、可能な範囲で、地元としても協力したいとのことでございました。今後、地元自治会と協議をしながら、愛着を持っていただける施設としていければと考えております。 30 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 31 ◯10番(和田喜治君) 3億円のお金は、大変なお金です。個人、個人のお金でしたら、こんな安易な気持ちで、築山はつくらないと思います。もっと使い道のある使い方をすると思います。旭市、長生村でつくったからといって、まねごとをしていては、行政の怠慢です。しっかりした使い道を示していただきたいと思います。  私案ですが、発表させていただきます。それは、今の3倍近くの築山にすることです。そこには、近隣地区の方々と同調し、中学校建設にあります。新しく1校増えるのではなく、現状維持を保つのです。そうすることにより、津波からも逃れ、遠くの中学校に通わなくても済みます。  山頂部全部を10メートルの高さにしなくてもよいのです。3メートル、5メートルとして、一番下は駐車場、5メートルのところは運動場にするとか、いろいろ考えた築山計画をしていただきたいと思います。お金は3倍の9億円になりますが、これまで進めてきた事業に比べれば、大した金額ではありません。いろいろなところで、25億円事業が行われています。その事業に比べれば、内容の濃い事業となります。  これまでの事業は、健康目的という箱物建設が大部分です。本当に教育のことを考えれば、このようなことが浮かぶはずです。行政に携わっている方々は、先の先を読んでいただきたいと思っています。近隣で中学校廃校もあるようですので、一考かと思います。  私は、前回も言いましたが、趣味の囲碁将棋の世界で、先の先の手を考えていますので、いろいろと考えが浮かびます。将棋でいいますと、読売新聞に掲載されている竜王戦という棋戦名は、私が名づけ親です。この棋戦名は、昭和56年1月の第37回から、年に1度、開催しております。その5年後に読売新聞の十段戦という棋戦名から竜王戦という名にかえられ、今日に至っております。このことは、将棋連盟でも知られております。何事も、先のことを考えた構想が必要です。  そういうことですので、私のこの計画を聞いて、市長はどう思いますか。御答弁ください。 32 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 33 ◯市長(松下浩明君) 和田議員築山整備について御質問をいただきました。いろいろな御心配をいただいた上での御提案、大変うれしく存じます。貴重な提案として、受けとめさせていただきたいと思います。 34 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 35 ◯10番(和田喜治君) この計画が実現されますと、環境の面からもすばらしい施設となるはずです。全国からこの学校の視察も予想されます。何てすばらしい構想であるか、自分でも陶酔しております。  成東東中学校区の海岸に近い地区は、先ほど、成東中学校成東東中学校統廃合問題で、中学校が遠くなるということで、反対される方が大勢あると思われますので、一石二鳥の結果を生みます。反対、反対の意見ばかりではなく、何か知恵を出し、よい方向に進めていただきたいと思っています。  合併後の山武市行政は、箱物建設に主眼を置いた結果が、今日の状態です。学校問題、病院問題は、10年前に主眼を置かなければならない問題でした。誰にも文句を言われない箱物建設に走った結果が、現在にあります。  そういうことで、もう一度、新たな築山整備について、検討したほうがよかろうかと思います。市長、どうですか。再度答弁を求めます。 36 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 37 ◯市長(松下浩明君) 今、本当にいろいろ御心配いただいた上での御提案をありがとうございます。答弁は重複となりますが、貴重な御提案として、お伺いさせていただければと思います。ありがとうございます。 38 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 39 ◯10番(和田喜治君) 次に、さんむ医療センターについてお伺いいたします。  私は、この4年間、地域医療・高齢者対策に関する特別委員会及び文教厚生常任委員会の委員として、毎年、医療の進んでいる他県を視察してきました。今年も栃木県小山市にある独立行政法人新小山市民病院と長野県松本市にある社会医療法人財団慈泉会相澤病院を視察研修してきました。  この相澤病院は、個人病院として、すばらしい活動をしており、全国から視察される方が大勢あるということでした。個人病院であるのに、医師、看護師が充実していることに感心しました。行政に頼らずの病院経営、すばらしいの一言に尽きます。  新小山市民病院は、さんむ医療センターと同じく、独立行政法人として、小山市民病院から新小山市民病院として、平成25年4月1日から、新たな病院として生まれ変わりました。また、新しく建てられた病院は、立派な活動状況でした。市長が本当にやる気があれば、前に進みます。悪いことではありませんので、議員の反対者はいないと思います。  山武市では、合併後、病院、病院とかけ声ばかりで、真剣さの欠けた議論ばかりしております。前市長も立候補のときは、病院問題を取り上げてきましたが、口先だけで、何も前には進みませんでした。市長選、県議選、市会議員選挙でも、候補者の多くが、皆、取り上げますが、心が伴っておりません。この病院問題は、口先だけで、解決する問題ではありません。  前市長は、24年間という長い間、首長として、この問題に取り組んだと思われますが、真剣さに欠けていました。合併後に取り組んだ事業といいますと、箱物建設です。旧市町村ごとに、同じような箱物建設に力を入れた結果が、今日にあります。この真剣さで、病院問題に取り組んでいれば、少しは進展したはずです。  合併時に、いろいろと議論され、取り組まれた東金市にある城西国際大学近辺に、大きな病院の誕生も、夢ではありませんでした。その計画は取り入れられず、現在の交通便の悪い、不便なところに建設されてしまいました。そのときの判断が、今日まで響いています。いつも言うことですが、先の先を読む力が足りません。何事も反対する方がありますが、それを抑えて、実行するのが首長です。  松下市長は、その後を引き継ぎますので、大変なことですが、しっかりしていただかなければなりません。現在の市長を見ていますと、ただ、前市長の政策をこなしているにすぎません。真面目さはわかりますが、松下市長の政策が見えてきません。しっかりしてください。自分がしなければならないことを決め、それに向かった仕事をしていただきたいと思っています。今、山武市は行わなければならない事業が山積しておりますので、さんむ医療センター問題、中学校統廃合問題に真剣に取り組んでいただきたいと思っています。  そこで、市長に伺います。今、市長が一番に取り組まないといけないと思っていることは、どういうことですか。答弁を求めます。 40 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 41 ◯市長(松下浩明君) さんむ医療センターの建て替えや学校の統廃合も重要ということで考えております。そして、全ての政策を人口減対策につなげるよう、今、取り組んでいるところであります。 42 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 43 ◯10番(和田喜治君) 今、一番に当たらないといけない問題は、病院問題と中学校統廃合問題にあります。病院問題の対応は、行政がしっかりとサポートしなければならないのに、真剣さがありません。9月5日の全員協議会で、さんむ医療センター建て替え整備基本計画について、坂本理事長と篠原院長から説明がありました。しかし、進展が見られませんでした。当市においても、しっかり病院問題に力を入れていただきたいと思っています。  そこで、私の構想を述べさせていただきます。先日、栃木県の新小山市民病院を視察研修してまいりました。そこでの説明は、新しく建てるのに当たり、駅に近い田んぼを埋め立て、建設しようと考えましたが、地震対策として、ふさわしくないとの結論に達し、5キロメートル離れた山地に建てたとのことでした。  私の考えも同じでした。病院は成東駅北側がよいのだと思い、提案をしようと思っていました。しかし、この話を聞き、我に返りました。成東駅北側は、地盤が相当悪いと聞いていましたので、それでは、1キロメートルも離れていない津辺本村の山地がよいのだと、考えが変わりました。  そのとき、思い出したのが富田地区です。富田地区の山地は、元ゴルフ場建設予定地ですので、ある程度、開発が進んでいます。小分けして、土地は売られていますが、地権者は、病院ということで、協力していただけると思います。検討の余地はあると考えます。  そこで、市長にお伺いします。私の考えを聞いて、どう思いますか。 44 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 45 ◯市長(松下浩明君) 和田議員の議員としての御提案をしながらの質問ということでありがとうございます。  病院建替整備基本構想策定時の市民アンケートの意見も踏まえまして、移転新築の場合の候補地としては、現在のさんむ医療センターに近い場所、また、JR成東駅から離れない場所、交通アクセスのよい場所を要件として、ただいま考えているところでございます。 46 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 47 ◯10番(和田喜治君) 交通の便といいますと、今言ったところは、ちょうどいいですよね。現在のさんむ医療センターの近くもよいのですが、土地の値段が相当高いように聞いています。原因は、なるとうこども園をつくるときに、行政が1反歩、1,000万円で購入したことにあります。地権者は大喜びで、土地を手放したようです。聞くところによりますと、1反歩売って、5反歩を買ったという話も入ってきております。農地ですので、耕せれば、こんなにおいしい話はありません。  この話を成東高校近くの農家に話をしたところ、驚いていました。その方は、つい最近、ドン・キホーテ近くの田んぼを手放したそうです。金額は1反歩、300万円だったそうです。行政に売却したわけではありませんので、税金の負担もかなり大きかったそうです。それに比べれば、市の事業では、税金は免除となりますので、こんなによい話はありません。  300万円で売却したその周りは、住宅建設でにぎわっております。子どもたちも増え、成東小学校の生徒数の半数以上は、その近辺の子どもたちです。行政が土地の値段をつり上げていたのでは、その地区の発展はありません。前市長の責任は重大です。  松下市長は、宮前地区が栄えていることを把握しているはずです。病院の周りの田んぼが、1反歩、1,000万円では、山武市の発展はありません。この状態にしたのは、行政の責任です。  私のこの話を聞いて、市長はどう思いますか。 48 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 49 ◯市長(松下浩明君) 今後、病院用地を取得するに当たりましては、不動産鑑定を参考にして、適正な価格で購入をしたいと思っております。 50 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 51 ◯10番(和田喜治君) 13年もの長い間、病院問題について、現在のところに建て直すか、新しく土地を求めて建て直すかを検討してきましたが、9月の坂本理事長、篠原院長の話では余り進んでいないようでした。新しく建て直す場合は、私の言葉を参考にして、慎重に進めてください。  前市長が、成東中学校問題で、安易な考えで、廃校という結論を出したようなことをしてはいけません。松下市長も、そこのところはよく考え、行動してください。市長も、宮前地区の田んぼの値段を把握したほうがよかろうかと思いますので、調べておいてください。  今、田んぼ農家をする方が少なく、他人に任せている農家が大部分ですので、1反歩、1,000万円という金額を提示すれば、いとも簡単に病院建設はできます。農家は喜び、行政も喜び、病院関係者も、病院ができるということで、万々歳です。すばらしいことですので、一度、市民に報告したほうがよかろうかと思います。現在の行政担当者は、万々歳の方が多いようです。市長も、その仲間にならないことを願うばかりです。
     現在の市長を見ていますと、周りが見えていないように感じます。病院建設用地については、しっかりした考えで進めていただきたいと思います。今回、行政のトップとして、市長はこの4月から携わったわけですので、詳しいことはわかっていないと思います。病院の代表者、行政の代表者ともども、用地に対しては、素人同然です。これまで携わってきた前市長は、24年間のキャリアがあるのに、なし遂げることができなかったわけですので、建て直し問題は難しい問題です。  100億円という莫大な費用がかかる事業に当たっている方々の姿が見えてきていません。どういう方たちが携わっているのか、氏名を公表していただきたいと思います。 52 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 53 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) さんむ医療センター整備事業につきましては、病院内では病院建設準備室、行政においては保健福祉部健康支援課が連携して、業務を進めているところでございます。 54 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 55 ◯10番(和田喜治君) 誰がやっているかわかりませんよね。所属名を公表いただきましたが、顔が見えてきません。会社でいいますと、社長、副社長、そういう者が出てきます。直接、関与していない方も出てきます。そういう面では、本当に情けないです。病院問題に携わる方々は、会社に例えますと、迷惑をかけた方は、何かの処分を受けますよね。だけど、失敗しても、行政の場合は、何も処分も受けませんね。そういうことで、担当者の責任の甘さが出てきてしまいます。  担当者は、しっかりした判断を示していただかないと、4年前に、おばか議員と、議員がやゆされた経緯があります。そういうことを言われないような仕事をしてください。担当者の判断で、市長、病院トップの方々には、責任がかかってきます。  なるとうこども園近くの土地となりますと、なるとうこども園のことが思い出されます。なるとうこども園は、10億5,000万円で建てられましたが、土地取得に対して、1反歩、1,000万円ということで、余りにも高額取得でしたので、利潤を求め、誰かが関与していたのではと、数名の方の名前が上がり、追及のチラシがまかれていました。  今回は、その10倍の100億円という病院建設ですので、いろいろな面を考え、担当者は、その任務に当たらなければなりません。軽々しい気持ちでの判断は、所属名を公表しましたが、はっきりわかりません。出ていれば、その方たちの名前が残ります。まさしく、これは、一番いけない担当者です。こんな立派なことをしているのに、どういう方たちが携わっているのかわからないのでは、市民に対して、言いわけができません。責任は、市長にありますので、前市長が24年間、携わっていてもできなかった、この病院問題、よく検討し、前進させてください。  現在のところに建て直すのか、新しい土地を求めて建設するのか、このくらいのことは、市長として考えていると思いますので、答弁を求めます。 56 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 57 ◯市長(松下浩明君) 現在の土地で建て替えの場合は、病院の機能を維持しながら、建設工事を行っていく必要があるなど、幾つか課題があるため、それらを検討しながら、決めていきたいと、今現在、考えております。 58 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 59 ◯10番(和田喜治君) 田んぼといいますと、現在の病院から200メートル先に、県の原種農場の田んぼがありますが、13年前の合併時に、病院建て直しで、県と山武市の間で、意見の相違があり、県の進めた東千葉メディカルセンターが誕生しました。そういうことで、県とのいきさつがありますので、原種農場の田んぼは譲っていただけないようです。譲っていただければ、相当な経費削減となります。  しかし、病院建て直しは、既に遅しの感がします。成田市では、日赤病院のほかに、徳洲会が運営する病院が誕生しております。そして、もう1カ所、芝山町近くの三里塚というところに、既に大きい病院建設が進められています。そうしますと、山武市民には、大変ありがたい病院となります。そういうことで、さんむ医療センター、東千葉メディカルセンターは、今でも経営面で、大変なところ、ますます大変な状況となります。  そういうことで、松下市長は、現況について、病院関係者と突っ込んだ話し合いはしましたか。答弁を求めます。 60 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 61 ◯市長(松下浩明君) 今、議員がおっしゃった東千葉メディカルセンターや成田国際医療福祉大学附属病院といった病院では、高度急性期医療を担っていただくわけでございます。  さんむ医療センターについては、今後、病院の機能分担として、在宅医療、訪問看護等を、より強化していく必要があり、あわせて、二次救急医療の維持確保についても、今、お話をしているところであります。 62 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 63 ◯10番(和田喜治君) 悪い話ばかりで申しわけありませんでしたが、朗報も入ってきております。奨学金貸付利用者5名が、3年後から10年後にかけて、研修を終わり、帰ってくる話も聞こえてきました。  まことに喜ばしい話ですが、行政とさんむ医療センターの間で、綿密な取り組みができていない感じを、先日の坂本理事長の説明で受けました。松下市長になりましたので、積極的に病院問題に取り組むかと思われましたが、病院問題のことは、私の耳に入ってきません。  さんむ医療センターは、地方独立行政法人さんむ医療センターとなりましたが、行政の助けも必要です。現在は、理事長、院長が、部下との連携をきちんとしておりますが、この連携が崩れた結果、県内のある市立病院は、あっという間になくなりました。このような状態にならないよう、行政と病院関係者は、密に連携していただかなければなりません。現状を見てみますと、行政との関係は、希薄さが感じられますので、心配です。  話し合いをしているようですが、市長との話し合いは、何度ありましたか。再度答弁を求めます。 64 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 65 ◯市長(松下浩明君) このことは、大変大事なことでありますので、必要に応じて、話し合いをしたり、また、携帯電話でも、いつでも直接電話をかけたり、理事長よりくれたり、また私よりかけたりということで、十分に意思疎通を図っているところでございます。 66 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 67 ◯10番(和田喜治君) 合併後、人口が8,000人も減少しています。このままいくと、手の広げ過ぎと人口の減少で、山武市の行政破綻の心配があります。現在の市長を見てみますと、真面目に行事に対応しておるようですが、任せられるところは、任せたほうがよかろうかと思います。首長がかわったことで、これまでできなかったことが前に進むようです。  以上で、私の質問を終了します。ありがとうございました。 68 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、和田喜治議員個人質問を終わります。  次に、平成会、林善和議員の個人質問を許します。  林善和議員、御登壇願います。  林議員。 69 ◯5番(林 善和君) 議席番号5番、林善和、平成会。議長のお許しをいただきましたので、防災の取り組みについて質問いたします。  近年、多くの災害が発生しており、これに伴い、市民の災害に対する意識が高まっています。そんな中、台風13号の接近に伴い、避難準備・高齢者等避難開始を発令し、防災無線により発信しました。しかしながら、豪雨による野外スピーカーの音も聞こえず、戸別受信機も、電波環境が悪く、聞こえなかったという市民の声を聞いています。  防災に関しては、やはり、災害情報をいかに正確に、迅速に伝達することが、市の大きな役目であると、認識しております。地震に伴う津波や大雨による土砂災害については、情報が伝わるか、伝わらないかが、市民の命に重大な影響を及ぼすことになります。  そこで、防災無線の現状についてお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 70 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 71 ◯総務部長石橋和記君) 現在の防災無線でございますけれども、合併前に、各町村ごとに運用していたシステムを統一する必要があったことから、システム統合事業を、平成20年9月に着手、平成23年3月に完成させ、運用を開始したものでございます。  システムの統合整備によりまして、旧各町村で全戸配布されておりました戸別受信機は、そのまま使用することができるようになりました。戸別受信機は、合併以降、故障等の場合は、修理・交換を行うとともに、新たに市民となられた方には、市役所来庁時に、希望に応じて、対応いたしております。  現在、防災無線が聞きづらいという場合には、修理・交換のほか、アンテナの設置等も行いまして、それでも、聞きづらいという声があることはお聞きをしているところでございます。 72 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 73 ◯5番(林 善和君) では、市として、防災行政無線の今後についての考えをお聞かせください。 74 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 75 ◯総務部長石橋和記君) 現在の防災無線システムにつきましては、今後は、受信機の老朽化が懸念されてまいります。また、戸別受信機の修理や交換も次第に増加すると思われますので、ポケベルや携帯電話の周波数帯を活用いたしました、より有効な情報発信システム等への変更も検討を行いますが、当面につきましては、現行のシステムを運用してまいりたいと考えております。 76 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 77 ◯5番(林 善和君) 話は変わりますが、防災の重要な役割を果たすであろう自主防災組織についてでございます。市民の中には、所属する自治会に、自主防災組織があることさえ知らない市民や、自主防災組織が何をしているのかわからない、また防災士が自治会にいるのかわからないという状況を聞いております。  自主防災組織の現状についてお聞かせください。 78 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 79 ◯総務部長石橋和記君) 現在、自主防災組織は、成東地区に38組織、蓮沼地区に14組織、松尾地区、10組織、山武地区、6組織の計68組織がございます。  議員御指摘のように、市民に対する講話等を行っておりますけれども、その際にも、自主防災組織の有無や活動状況、防災士がいるのかとの質問がございます。市民には、自主防災組織の活動が見えていないのだと感じております。このことから、自主防災組織の形骸化を懸念をいたしているところでございます。 80 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 81 ◯5番(林 善和君) 市の自主防災組織の形骸化防止のための、施策、取り組みについて、お聞かせください。 82 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 83 ◯総務部長石橋和記君) 市では、今年から、自主防災会長や防災士との連携を図るような連絡会や勉強会を実施いたしまして、自主防災組織、防災士の果たすべき役割と重要性につきまして、説明をいたすとともに、災害対応能力向上のための勉強会を行っております。  また、市民に対しましても、勉強会を行いまして、自主防災組織や防災士の役割や重要性について説明をいたしております。  地道ではございますが、これらの活動を通じまして、自主防災組織の活性化が図れればと考えております。 84 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 85 ◯5番(林 善和君) 地味なことではありますが、ぜひとも継続して行っていただきたいと思います。  続いて、災害時のことですが、いろいろな自治体に研修に行くと、災害時において、災害対策本部と議会がかみ合わず、混乱をしたという話を耳にすることがあります。  市長にお尋ねします。災害時の災害対策本部と議会のあり方について、市長として思うところがあれば、お聞かせください。 86 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 87 ◯市長(松下浩明君) 林議員の御質問にお答えを申し上げます。また、御質問ありがとうございます。  先般、11月27日に、山武市議会防災・復興対策特別委員会にて、避難所運営ゲーム(HUG)の研修をしていただきました。まさにあのようなことが起こると、想定されますので、非常によい研修であったと、私は思いました。  また、災害時には、災害対策本部と市議会が、それぞれの立場で、機能的に活動することが重要であります。  災害時は、1人の責任者のもとに、全ての権限と責任と情報を集中させ、事に当たることが最も重要だと言われております。災害の場において、議会と災害対策本部の思惑が交錯し、首長の意思決定の支障になったというような話も耳にしたりもいたします。  議員の皆様のところには、多くの情報が集まるものと思われます。これらの情報をもとに、災害対策を考察し、混乱する状況の中、適時適切に意思決定をしていくことが、首長である私の責務であると考えております。そのため、市議会の豊富な情報を災害対策本部で共有できる仕組み、システムの構築が必要であると感じているところであります。  以上でございます。 88 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 89 ◯5番(林 善和君) 御答弁ありがとうございます。市長の災害に対する強い思いを感じることができました。命にかかわることですので、早急に防災行政無線など、近代的なシステムにして、市民が安心できる組織づくりをしていただければと思います。防災についての質問は終わります。  次に、農業強化について質問いたします。  山武市の農業は市の基幹産業であり、県内でも有数の広大な農地を生かして、ネギ、ニンジンをはじめ、さまざまな品目が、地域の優秀な担い手によって生産されていると思います。この山武市で培われた農業に対する技術・知識は、地域の新たな担い手を育成するために、次世代の農業を継続するために、継承していくべき非常に大切な財産と言えます。  また、近年、外国人も農業研修生として、市内農家において多く学ばれ、これは日本国内だけでなく、さまざまな国において、農業を発展させていくための欠かせない要素の1つではないかと考えております。  そこで、1つ目の質問をさせていただきますが、外国人農業研修制度についてお伺いします。この制度は、どのような制度ですか。 90 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 91 ◯経済環境部長(越川 俊君) 外国人が日本で研修をする場合、外国人の技能実習の適正な実施及び技能実習生の保護に関する法律の規定によりまして、さまざまな分野の技能実習制度がございます。  その中の1つとして、農業者研修がございます。この制度は、我が国で培われた技術、技能または出身国において習得が困難な技能等の習得・習熟を図り、当該開発途上地域等の経済発展を担う人づくりに寄与するというものでございます。 92 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 93 ◯5番(林 善和君) では、質問させていただきますが、地域農業の発展のためには、近隣の市町と協力、情報交換というものも必要かと考えますが、この外国人技能実習制度を活用して、近隣市町と連携を図ることはできますか。 94 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 95 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  技能実習制度においては、農業技能実習生を受け入れるため、管理団体となる法人が存在しております。この管理団体になり得る団体といたしましては、営利を目的としない法人であることが必須であります。  主な団体としては、農業協同組合、商工会議所、中小企業団体、公益財団法人等がございます。これら法人が、法令に定められた許可要件を満たした場合、技能実習生の受け入れを行うことができるものとなっております。  なお、本市においても、JA山武郡市が、他県ではございますが、茨城県のほうと管理団体と連携をいたしまして、農業技能実習生の受け入れ支援をしていると伺っております。  市といたしましても、地域農業の発展のため、近隣自治体とJA山武郡市との情報の共有を図りながら、本制度を活用してまいりたいと考えております。 96 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 97 ◯5番(林 善和君) ありがとうございます。  次に、農業サポート人材について伺います。  現在、国や県などから、市への仕事が数多く移管され、各部署では、全般的に業務量が増えているということを耳にします。  その中で、先般、農林水産部門の職員が近隣市と比べ大変少ないと、数字を示したと思います。仕事に見合う人員配置をするべきと考えますが、どうですか。 98 ◯議長(加藤忠勝君) 総務課長。 99 ◯総務課長(荒木康之君) 人員配置についてでございますけれども、平成30年4月に、農林水産部門の職員を1名増員したところでございます。多種多様化する行政ニーズや、国、県からの権限移譲により、全庁的に業務が増加していることは認識しております。  また、先般、各課等から、来年度の組織のあり方と人事配置に関するヒアリングを実施し、組織の現状と課題や来年度の主な事業について聞き取りを行ったところでございます。  林議員がおっしゃるとおり、基幹産業である農業の振興は、重要な施策の1つであると考えております。限られた人員をより効果的・効率的に配置できるよう、適材適所を含めた人事配置に努めてまいりたいと考えております。 100 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 101 ◯5番(林 善和君) 御答弁ありがとうございました。ぜひ、スピード感をもって、実行していただきたいと思っております。山武市の農業技術の継承によって、今後、ますます農業が強化・発展していくことを強く願っております。  また、本件における他市町との連携等、市執行部には、日々御尽力いただいているところであります。農業行政に関する事務量は、相当なものと伺っております。市執行部の皆様におかれましては、市の基幹産業にかかわる業務を、限られた人数で担っていただいていることに感謝を申し上げるとともに、今後とも地域農業の発展のために、御協力をいただければと存じます。  次に、空家対策についてです。  市内の各所で、人口減少に伴う空家が多くなっています。これは、近隣の環境を損なうばかりか、犯罪や火災、または有害鳥獣の住みかとなるなどを危惧しております。  そこで、伺います。市として、どのような対策をしておりますか。
    102 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 103 ◯都市整備課長川合秀和君) 空家に関しまして、平成18年度に制定された山武市清潔で美しいまちづくりの推進に関する条例に基づき、環境保全課において、管理不良状態の空家に対して、除草、伐採など、適正な管理に努めるよう、文書などにより、指導しております。  平成26年11月に、空家等対策の推進に関する特別措置法が制定され、空家に関しては、住宅政策として、都市整備課で所管し、昨年度に山武市の空家の状況を確認するため、環境保全課で把握している95件も含めて、実態調査を行い、空家と確認したものが681件ございました。  現在、実態調査の結果を分析し、法に基づく空家等対策計画策定に向けて、作業を進めております。今後は、空家等対策計画を策定し、特定空家と認定したものに対し、法に基づく指導、勧告、命令を実施してまいります。  特定空家以外の空家に関しまして、環境保全課、都市整備課で調整して、情報提供や助言、指導を行ってまいります。 104 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 105 ◯5番(林 善和君) では、農業と関連した空家バンクを進めていったらと思いますが、どうでしょうか。 106 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 107 ◯都市整備課長川合秀和君) 空家バンクに関しましては、年度内の設立に向けて、千葉県宅地建物取引業協会九十九里支部、全日本不動産協会千葉県本部と協議しております。  空家バンクにつきましては、空家所有者と利用希望者のマッチング制度となり、農業に特化したものではございませんが、登録された物件が、新規就農者などの方にも利用いただければと思います。  また、空家バンクを設立する際には、空家バンクに、より多く登録いただけるよう、実態調査の結果をもとに、所有者に対し、空家バンクの情報提供、登録促進の呼びかけなど、郵送により周知したいと考えております。 108 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 109 ◯5番(林 善和君) ありがとうございます。  では、次に、コミュニティ施設の解体について、現在、区や自治会が設置して、管理しているコミュニティ施設は、市内に多くありますが、施設の建て替えなどへの支援制度は、どのようなものですか。 110 ◯議長(加藤忠勝君) 市民部長。 111 ◯市民部長(田上和弘君) 市では、地域社会における触れ合いのある生活を育成するために住民が設置します、コミュニティ施設を整備する事業を支援する、山武市コミュニティ施設整備事業補助金交付要綱があります。この制度では、区や自治会が設置し、管理するコミュニティ施設の建築や修理、取得などの整備事業に対しまして、その事業費の一部を助成しております。 112 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 113 ◯5番(林 善和君) では、この制度では、不十分で、なかなか施設の解体について、できないということでございますので、検討されて、このことに関して、ぜひ、ひとつ応援していただけることを期待して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 114 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、林善和議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時10分といたします。              (休憩 午前10時56分)              (再開 午前11時07分) 115 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、平成会、櫻田基介議員の個人質問を許します。  櫻田基介議員、御登壇願います。  櫻田議員。 116 ◯1番(櫻田基介君) こんにちは。議席番号1番、平成会、櫻田基介です。議長のお許しを得ましたので、通告どおり質問をさせていただきます。  早いもので、4月の補欠選挙で当選させていただき、9カ月目に入りました。例年にない猛暑の夏は、災害が多く、秋も早々にだんだんと気温も寒くなって、冬の足音が聞こえてきました。  これからも安心安全、市の活性化のために、日々、努力をしていきたいと思います。まだまだふなれで、言い間違いなどもあるかもしれませんが、なくすように努力していきます。質問はわかりやすく、明確にを目指しています。それでは、質問に入らせていただきます。よろしくお願いいたします。  9月の定例議会での林議員の質問で、ブルーフラッグの話があり、どのような取り組みか興味を持ちました。その後、広報さんむ10月号の市民記者が聞くのコーナーで、山武市のアピールポイントはどこかという質問に対し、市長は、これからのアピールポイントは、ブルーフラッグだとおっしゃっていました。  レジャーの多様化や震災の影響など、さまざまな要因で、海岸地域の観光客数は、年々、減少傾向にあります。このたび、ブルーフラッグ取得を目指すに当たり、私は、海岸地域の活性化の原動力にしていくための取り組み、まちおこしにつながるのだと認識しました。  そこで、ブルーフラッグを取得するに当たり、認証基準はどのようになっているかお伺いします。 117 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 118 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えします。  国際環境認証ブルーフラッグの認証基準でございますが、大きく分けますと、4つのカテゴリーに分類されております。1つ目としては、環境教育、2つ目として、水質、3つ目として、環境マネジメント、4つ目として、安全とサービスのそれら33項目の認証基準がございます。  認証基準には、必ず取得時に達成していないといけない資質基準と、審査時に達成できていなくても、達成することを目標として取り組んでいくことで、取得可能な努力基準の2種類がございます。  その環境教育の主な活動としては、次世代を担う子どもたちへの環境教育、2つ目として、水質検査においては、年6回以上の水質検査を実施し、基準を満たすこと。  3つ目の環境マネジメントとしては、ビーチに関連する全ての規制への遵守でございます。  4つ目、安全とサービスでは、ライフセーバーの設置や障害者向けのアクセス改善等がございます。 119 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 120 ◯1番(櫻田基介君) 先ほど説明いただいた33項目の審査基準と必須基準、努力基準と、さまざまな項目をクリアしなければならないと思われますが、取得のスケジュールは、どのようになっているのかお伺いします。 121 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 122 ◯経済環境部長(越川 俊君) 今後のスケジュール等ですけれども、新規取得までですが、2019年、来年の夏に向けてのブルーフラッグ認証申請を、今年の10月に申請しております。  今後は、12月に、認定海水浴場リスク評価審査会、年明け来年1月に、ブルーフラッグの国内での審査を受けます。最終的には、4月に、ブルーフラッグ国際審査を受け、5月に、県内初の認証を目指しているところでございます。 123 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 124 ◯1番(櫻田基介君) そうなりますと、最短で取得できるのは、平成31年の5月の予定ということで間違いないですか。 125 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 126 ◯経済環境部長(越川 俊君) ゴールデンウイーク前に、国際審査がありますので、その後に結果が出ると聞いております。 127 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 128 ◯1番(櫻田基介君) 最短で、来年の夏の海水浴シーズンに間に合うということになると思いますので、できるだけ、取得をできるように努力をお願いいたします。  ブルーフラッグ取得に当たり、気になるところは、費用の面だと思われますが、申請、取得に必要な費用は、どれぐらいを予定していますか。 129 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 130 ◯経済環境部長(越川 俊君) ブルーフラッグの新規取得に係る費用といたしましては、事務的経費として、審査手数料、水質検査費用、3年に1回実施をしなければならない認定海水浴場リスク評価等で、約160万円でございます。  また、来年度実施いたしますハード面においては、看板の設置や水陸両用の車椅子の購入、車椅子の方がビーチまでアクセスできる地域材を活用した、今、考えているウッドロードといったものを、一応作成する予定で、約590万円でございます。 131 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 132 ◯1番(櫻田基介君) せっかく貴重な予算を使うのですから、予算以上の効果を期待しています。ブルーフラッグは、国内で既に鎌倉市の由比ガ浜と福井県高浜町の若狭和田海岸の2カ所が取得していますが、既に取得している市への視察や聞き取り等を行っていれば、先進地での認証取得後の効果について教えてください。 133 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 134 ◯経済環境部長(越川 俊君) まずはじめに、福井県の高浜町若狭和田ビーチですが、認証が2016年ですので、3年、認証から経っています。徐々に高浜の海を大切に思ってくれるお客さんというか、それに加え、町民の方も増え、ごみの放置が減少するなど、海水浴場のマナーの向上につながっていると聞いております。  また、家族連れや外国人のお客様、特にヨーロッパからのお客さんが増えたというお話を聞いております。  また、鎌倉市の由比ガ浜海水浴場においては、障害者の方々が海の家を利用するようになり、海の家の事業者や住民の海に対する意識向上、海岸の未来を考えるようになったと聞いております。 135 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 136 ◯1番(櫻田基介君) さまざまな効果が期待できると思います。  私は、認証取得に際し、地域の活性化を期待しますが、ブルーフラッグを取得して、市長としては、どのような効果を期待していますでしょうか。 137 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 138 ◯市長(松下浩明君) 櫻田議員から、海岸地域の活性化の取り組みについての中で、ブルーフラッグ認証の取得ということで、御質問をいただきました。ありがとうございます。  ブルーフラッグは、持続可能な社会の構築に向けて、海水浴場におけます環境保全、環境教育を推進するためのツールであります。  近年、若者の海水浴離れ、レジャーの多様化及び震災の影響等により、海水浴場の利用者数は減少傾向にありますが、認定取得を1つのきっかけとして、海水浴場関係者や地域の方々が緊密に連携し、環境の保全に関する共通理解を持つことで、地域を巻き込んだまちづくりにつながっていけばよいと考えております。  また、九十九里浜は白砂青松ということで、厚く長い砂浜など、多くの民宿などを含めた浜だったのかなと思います。九十九里浜を次の世代の方にしっかりと引き継いでいくことは、大切な役割だと思います。それが、やはり、今の私たちが、こういうことに取り組んでいかなければならないんではないかなと思っております。  山武市は、名高い九十九里浜の中の中間部に位置しておりますので、その中の本須賀海岸が認証ということを受けられますと、千葉県もそうですが、九十九里海岸全体、また、大網白里市、九十九里町、山武市と、山武地域の海水浴場、また特に山武市内の海水浴場を、全体的にアピールをすることができるということは、間違いないと思っています。それは、地域の振興に必ずつながっていくものだと思っております。  ただ、取得も、今、頑張っておりますが、取得をしてから、そういったことを、この夏にアピールをしていかなければいけないので、やはりその辺をしっかりやっていきたいと思いますので、議員にも、ぜひアピールの仕方など、いろいろなことで、御意見等を賜れればと思っておりますので、よろしくお願いをいたします。 139 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 140 ◯1番(櫻田基介君) ありがとうございます。今までにないブルーフラッグ取得という新しい取り組みを始めるのですから、取得しただけでは終わらせずに、必ず意味のあるものにしていただきたいと思っています。そして、取得に当たり、アピールをしっかり行っていただきたいと思います。  現在、海岸地域は、人口の流出が激しく、地域は疲弊しています。日本国内では、認知度は低いようですが、世界中ではヨーロッパを中心に4,271カ所取得された実績があり、取得されれば、本須賀海岸も国際的に第一級のビーチに認められたということになり、認知度も上がると思われます。県内初の試みを大いにアピールし、海岸地域に国内需要はもとより、海外からのインバウンド需要をもたらせればと思います。  2年後には、東京オリンピックも開催され、サーフィン競技会場がすぐそばの一宮町で開催されます。そこで、さらなる海岸地域のイメージアップに、ブルーフラッグでつなげていければと思いますので、よろしくお願いいたします。  次の質問に入ります。  圏央道のパーキングエリアの誘致について。圏央道も、工事区間は、大栄ジャンクションから松尾横芝インターチェンジ間を残すところになりました。完成すれば、利便性の向上とともに、利用者も増えることが予想されます。  そこで、圏央道の整備・完了の予定時期について、2017年12月に新聞報道されました記事で、2024年、平成でいうと、平成36年度に開通予定と報道されていますが、その後、変更がないかお伺いいたします。 141 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 142 ◯都市建設部長(平出博男君) 大栄、松尾・横芝インターチェンジの間の整備の完了時期ということの御質問でございます。  これにつきまして、ただいま議員御質問のとおり、国土交通省から、用地取得が順調に進めばとの条件つきで、平成36年度、2024年度に開通する見込みの発表がされたことに変わりはございません。その後についても、変更等の情報についても伺っておりませんので、この平成36年度整備という時期で間違いがないと、今のところは思っております。  なお、県におきましては、圏央道大栄・横芝間事業推進調整会議を設置いたしまして、圏央道の早期開通に向け、国、県及び沿線市町等の連携・協力体制を強化し、事業のさらなる推進を図ることと伺ってございます。  以上です。 143 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 144 ◯1番(櫻田基介君) 圏央道がつながり、交通量が増せば、休憩場所が必ず必要になると思います。そこで、パーキングエリアの誘致の状況について、NEXCO東日本への要望活動の状況をお伺いいたします。 145 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 146 ◯都市建設部長(平出博男君) 現在、パーキングエリアの誘致に向けまして、国土交通省関東地方整備局、千葉国道事務所、千葉県及び東日本高速道路株式会社関東支社、千葉工事事務所と連携しながら、実施に向けた情報交換等の調整を進めている状況でございます。 147 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 148 ◯1番(櫻田基介君) 大栄、松尾・横芝間がつながれば、現在、江戸崎パーキングエリアから高滝湖パーキングエリアまで、休憩場所がない状況です。その状況を鑑みれば、間の区間で、休憩場所がどこかに必ず必要だと予想されますが、候補地はありますか。お伺いします。 149 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 150 ◯都市建設部長(平出博男君) ただいま議員の御質問にございました、現在、圏央道においては、茨城県の稲敷市に設置されております江戸崎パーキングエリアから、千葉県市原市設置の高滝湖パーキングエリア間、約90キロメートルございます。その間、確かに休憩施設が設置されていない空白区間ということでございます。  今後につきましては、圏央道の全線開通に向け、パーキングエリアの設置について、東日本高速道路株式会社において、検討されるものと考えております。市といたしましても、引き続き、要望活動を強化してまいりたいと思っております。  以上です。 151 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 152 ◯1番(櫻田基介君) 圏央道がつながり、パーキングエリアの設置をする予定があるのであれば、江戸崎パーキングエリアには、トイレと自動販売機、高滝湖パーキングエリアでは、トイレのみの設置とされています。  そこで、地元産品を扱う飲食店やお土産店の設置をお願いしていただきたいと思いますが、どうでしょうか。 153 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 154 ◯都市建設部長(平出博男君) まず、パーキングエリアにつきましては、高速道路の利用者の利便性の確保のため、設置されるものでございまして、また、交通の動向や利用状況などを踏まえ、施設規模や内容等について計画されることになります。  道路公団が民営化されてから、交通量が少ないところでは、採算がとれないレストランなどが撤退する一方、交通量が多く、採算が確保できる箇所につきましては、徐々に施設の充実が進められている状況でございます。また、パーキングエリア設置の実現に向けては、事業者による当該用地取得などの必要があります。当市といたしましても、地元情報の共有など、事業者に協力してまいりたいと思っております。 155 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 156 ◯1番(櫻田基介君) あわせて、周辺の利便性の向上のためにも、パーキングエリアに、スマートインターチェンジの設置をお願いしてはどうでしょうか。
    157 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 158 ◯都市建設部長(平出博男君) スマートインターチェンジの設置ですけれども、これには、市の財政負担で設置することになりますので、周辺地区の利便性の向上及び土地利用の推進に当たっては、本市において、今後、十分検討していきたいと思っております。 159 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 160 ◯1番(櫻田基介君) スマートインターチェンジができれば、近隣の土地利用も活発になることも予想されます。パーキングエリアとスマートインターチェンジの併設を現実のものにしていただき、地域活性化の原動力にしたいと思いますので、働きかけをぜひお願いいたします。  圏央道は国の事業ですので、国から来ていただいている副市長の見解をお伺いします。 161 ◯議長(加藤忠勝君) 副市長、御登壇願います。 162 ◯副市長(寺澤毅彦君) お答えいたします。  櫻田議員から、国のパーキングエリアの設置等につきまして、どういう見解をお持ちかということの御質問だったと思いますけれども、私もパーキングエリアの設置に向けまして、やはり施設間の距離とか、経済性あるいは立地環境、事業の成立性が重要のようでございます。  そういう中で、私といたしましても、見た限り、山武市内の設置場所が適切ではないかなと考えておりますので、引き続き、積極的に関係機関に要望してまいりたいと思っております。  あわせまして、議員の皆様方におかれましても、御協力をお願いできればと思いますので、よろしくお願いいたします。 163 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 164 ◯1番(櫻田基介君) ありがとうございます。圏央道がつながるということは、活性化のチャンスではないでしょうか。そこで、パーキングエリアが市内に誘致できた際には、地元産品を扱うお土産物屋、地元食材を使った飲食店での市外へのアピール、スマートインターチェンジを利用した土地活用を目指し、このチャンスを生かし、活性化の原動力に、ぜひしてもらいたいと思います。必ず市内に誘致していただきたいと思いますので、関係機関に働きかけをぜひよろしくお願いいたします。  これで質問を終わりにいたします。ありがとうございます。 165 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、櫻田基介議員の個人質問を終わります。  次に、さんむ21、石川和久議員の個人質問を許します。  石川和久議員、御登壇願います。  石川議員。 166 ◯3番(石川和久君) 議席番号3番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、一般質問をさせていただきます。  はじめに、防災対策の充実についてお伺いいたします。  我が国は四方を海に囲まれ、国土の8割以上が森林に覆われた山地で占められ、豊かな自然と海の幸、山の幸に恵まれた島国であり、国土の大半が温帯に属し、各地で四季折々の風物詩を楽しむことができます。そうした諸条件の中、温泉や海辺の景観など、自然の恩恵を受け、今まで文化や生活様式が育まれてきたわけでございます。  しかし、その一方で、地理的、地形的、気象的条件やさまざまな構造などで、地震、津波、火山噴火、台風、水害など、多種多様な災害が多発する災害大国でもあります。恵み豊かで、景観の美しい国土と多発する災害は、表裏一体の関係にあるわけでございます。自然がもたらす恩恵と自然災害という脅威に、どうやって向き合っていくかが、この我が国の大きな課題だと思うわけでございます。  そのような災害大国である我が国は、過去の多くの災害から学び、防災力を向上させてきました。しかし、山武市においても忘れることができない大震災、東日本大震災は、これまで防災力を向上させてきた我々に、さらなる課題を突きつけてきたのではないでしょうか。  そのような中、我が市でも、災害で得た教訓として、今まで防災対策のハード、ソフトの両面から、安心安全な災害に強い山武市のまちづくりを目指して、多くの事業に取り組んできたことと思います。少子高齢化、人口減のこれからの防災対策は、自助、共助をいかに強化していくかが重要であり、市民、地域の防災意識向上の強化、そして、公助の役割における連携強化でございます公助の役割として、我が市は何ができるのか、何がベストなのか、さまざまなことを考えて、質問していきたいと思います。  そこで、津波対策のハード事業の1つであります千葉県が実施している本市海岸地域の防潮堤です。津波災害時には、一番先に我々を守ってくれる防潮堤でございます。進捗状況はどうかお伺いします。 167 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 168 ◯都市建設部長(平出博男君) 最初に、防潮堤の進捗状況について、私のほうから答弁させていただきます。  はじめに、横芝光町境より蓮沼地区の殿下海水浴場及び木戸川から九十九里町境までの区間を、千葉県山武土木事務所所管の築堤工で整備しております。  一方で、蓮沼地区の殿下海水浴場から木戸川の区間につきましては、同じく県の北部林業事務所所管の砂丘堤で、現在、工事が進められております。  なお、成東地区の本須賀・白幡・井之内海水浴場、また蓮沼地区の南浜・中下・殿下海水浴場付近以外は、おおむね平成30年度に工事が完了するとお聞きしております。  以上です。 169 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 170 ◯3番(石川和久君) 次に、今後の予定は、また、全ての工事完了の時期は、いつを予定しているのかお伺いいたします。 171 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 172 ◯都市建設部長(平出博男君) 今後の予定でございますが、工事未施工箇所の各海水浴場付近の工事を進めることとなります。  海水浴場は、本市の重要な観光資源でありますことから、海水浴シーズンを避けるなど、関係者と調整の上、本市内全ての工事を平成31年度までの完成に向けて、進めていくと聞いております。  以上です。 173 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 174 ◯3番(石川和久君) 先ほども御答弁がありました、海水浴場などは、観光と防災を両立しなければならない重要な場所でございます。本須賀海岸の場所は、一部変更になったと聞いておりますが、具体的な状況はどうでしょうか。 175 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 176 ◯都市建設部長(平出博男君) 本須賀海水浴場における防潮堤の設置場所につきましては、当初、駐車場海側に計画されておりましたが、地元区から保安林区域内への設置要望を受け、市では関係課と協議の結果、保安林区域内への設置を、県に要望させていただきました。県では、市からの要望を受けまして、保安林区域内への設置に向け、協議を進め、今年度は保安林解除の手続を進めているところでございます。  工事完了の時期につきましては、さきの答弁でもお答えしたとおり、本須賀海水浴場は、本市の重要な観光資源であることから、海水浴シーズンを避けるなど、関係者と調整の上、平成31年度完成予定と伺っております。  以上です。 177 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 178 ◯3番(石川和久君) 防潮堤の件なんですけれども、平成31年度に完成ということで、津波・地震災害は待ってはくれません。ぜひ県のほうにしっかり確認をしながら、要望といいますか、遅れないように、必ず平成31年度以内には防潮堤の完成をできるように、また、強く働きかけていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、県は、1,000年に1度の最大級規模の地震・津波による県内への浸水被害想定を初めてまとめ、11月13日に公表されました。具体的な山武市の状況については、どのように確認しておりますでしょうか。お伺いいたします。 179 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 180 ◯総務部長石橋和記君) 県でございますけれども、議員御指摘のとおり、11月13日に、津波の浸水想定を発表しております。  県は、過去の全ての地震から、最大の津波を見積もりまして、津波の浸水想定としておりまして、その津波の規模は、市では10メートルを想定しておりますけれども、それよりも低い約7.7メートルの津波であると確認をしております。 181 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 182 ◯3番(石川和久君) その県の津波浸水想定の公表により、我が市としては、どう対応していくのかお聞かせください。 183 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 184 ◯総務部長石橋和記君) 近年の災害では、よく想定外という言葉が多く使用されております。そのため、被害が拡大しているとも言われております。市といたしましては、努めて想定外をなくしたいと考えております。そのため、県の津波浸水想定を参考といたしまして、市のハザードマップに記載の10メートルを基準として、津波への対応を続けてまいりたいと考えております。 185 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 186 ◯3番(石川和久君) 市のハザードマップの10メートル津波を想定し、防災を考えていくということでございますが、先ほど、県では7.7メートルと出ております件と、市の防災の考え方について、不具合が発生することはないのでしょうか。その辺お伺いいたします。 187 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 188 ◯総務部長石橋和記君) ハード面では、確かに県の津波浸水想定が適用されることとなると考えております。ハード面はあくまで国や県の承認を得て、事業化することがほとんどですから、市と県のハード面での齟齬はないと考えております。  また、災害を減災する、いわゆるソフト面におきましては、対応いたします想定の違いによる齟齬は生じないと思われます。先ほども述べましたが、想定外をなくしまして、対応できるような現行の津波浸水想定で対応していきたいと考えております。 189 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 190 ◯3番(石川和久君) より厳しい状況で対策を考え、準備をするということは、発災時の躊躇や混乱を減少させ、かつ災害対応につながるものと思います。  次に、地域防災計画についてでございます。  市の地域防災計画は、平成26年9月に作成されており、4年経過しておりますが、現在にマッチしていないのではないでしょうか。計画の修正・見直しを予定されているかどうかお伺いいたします。 191 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 192 ◯総務部長石橋和記君) 御指摘のとおり、作成から4年以上が経過いたしまして、現状に適していないところがあります。市といたしましては、来年度当初に、災害対応業務の実効性を向上させるための業務継続計画、いわゆるBCPと言われるものでございますけれども、そちらを策定いたしまして、その後、災害対策業務で不足する人、物等の資源を補うための計画を作成いたします。  また、災害時、職員初動マニュアルの更新等も予定をいたしております。その後に、地域防災計画を大幅修正し、平成32年度内の修正の完了を考えております。 193 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 194 ◯3番(石川和久君) 作成の見直しを段階的にやっていくということはわかりました。各種計画やマニュアル、ハザードマップは、また経年で変化させなければいけないと思いますが、こちらに関しては、定期的に見直しの考えはありますでしょうか。 195 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 196 ◯総務部長石橋和記君) 各種計画につきましては、2年で修正を図りたいと考えております。  また、ハザードマップの見直しにつきましては、3年でできればと考えております。 197 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 198 ◯3番(石川和久君) 次に、市の災害対応業務についてお伺いします。  近年、大きな災害が発生しております。災害の後には、必ず行政の対応について否定的な意見が聞こえてきます。特に発災直後の応急対応が不十分であるとの声が多いように聞こえます。過去の災害対応の教訓をうまく生かし切れていないという1つの形ではないでしょうか。  どこに原因があり、市としては、何か取り組むことがあれば教えてください。 199 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 200 ◯総務部長石橋和記君) 原因でございますけれども、地域防災計画は整備されているものの、職員が計画の内容を十分に理解できていなかったものではないかと考えております。  また、市民の皆様の自助、共助の意識の薄さですとか、行政任せの体質も、災害対応業務を増やすことになったのではないかと推測をいたしております。  そのため、業務継続計画を、業者を入れずに、職員により作成をいたしております。これによりまして、職員の災害対応業務の理解につながり、実効性が向上するものと思われます。  また、機会を捉えて実施しております講話等によりまして、自助、共助の重要性について、呼びかけをいたしていくところでございます。 201 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 202 ◯3番(石川和久君) 今の回答にもございました職員の災害業務の理解が重要であるということだと思います。市として、より一層の職員の災害対応業務に対する理解促進のための施策があれば教えてください。 203 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 204 ◯総務部長石橋和記君) 今年度でありますけれども、職員の防災に対する意識を高めるために、職員研修で、行政の災害対応についてと題しまして、講師をお招きいたしまして、講話をしていただいております。  今後は業務継続計画の作成を進めるとともに、作成後、各対策部内の班単位での災害対応業務についてのシミュレーション訓練を実施いたしまして、理解を深めていきたいと考えております。 205 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 206 ◯3番(石川和久君) 南海トラフ地震や首都直下地震への警戒が高まっております。東日本大震災や熊本地震などの大規模災害発生時には、ライフラインや情報通信網の途絶、パニックの発生、庁舎や公共施設の損壊、職員の負傷など、被災自治体の災害対応能力は、著しく低下すると思います。このため、被災自治体、特に市町村単独では、多岐の分野にわたり、かつ膨大な量の応急復旧活動を満足に遂行できないという事態が生じるのではないでしょうか。  市は大規模災害発災時に、災害対応業務やそれに必要な職員などについては、どの程度、見積もっているのかお伺いします。 207 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 208 ◯総務部長石橋和記君) 現在、大規模災害に対応するために、業務継続計画を作成しているところでございますので、その中で把握をしていきたいと考えております。作成段階におきまして、市の職員だけでは、災害対応業務が実施できるものではなく、多くの応援職員等を必要とすることも見込まれております。 209 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 210 ◯3番(石川和久君) 今の答弁で、多くの職員を要望するということでございますが、どこに要望をされるのでしょうか。 211 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 212 ◯総務部長石橋和記君) 他の自治体からの職員、また、専門知識や技術、資格を有する有資格者、またボランティア等の要請につきましては、県が一元的に配置を行うようになっておりますので、県を通じて、要請するようになってくると考えております。 213 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 214 ◯3番(石川和久君) 私の認識では、首都直下型地震などの大規模な災害では、県内でも相当の自治体が被災し、山武市を果たして応援できるのか、同じ千葉県ですので、被災される地域は、同じ災害を被るということでございます。こういった中で、課題がまだまだあるのかなというところはあります。  そこで、市長にお尋ねします。大規模災害で、県全体がもし被災した場合への備えは何か考えておられるのであれば、その考えをお聞かせください。 215 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 216 ◯市長(松下浩明君) 石川議員の防災の充実について、御質問ありがとうございます。議員が御心配をされているとおりだと考えております。  山武郡の市や町との災害時相互応援協定を締結をしておりますが、大規模災害時には、同様に市や町も被災をいたします。県内の市町村も、大規模災害が発生し、少しでも市町村に被害があれば、それほど多くの職員を他の市町村へ派遣できるとも思えません。  岩手県大船渡市とも災害時相互応援協定を結んでおりますが、東日本大震災のような災害においては、同様に被災をするわけでございます。このため、山武市が被災するであろう災害で被災することなく、移動に比較的時間を要さない地域で、同様の人口規模、また災害に対する知識を有する新潟県、茨城県、愛知県の自治体と災害相互応援協定を締結するための準備を、今、始めたところでございます。  今後は、石川議員をはじめ、議員の皆様方に御報告をさせていただきますので、よろしくお願いをいたします。
    217 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 218 ◯3番(石川和久君) ありがとうございます。  県に依存しても、県がなかなか手が回らないということは、十分にあり得ると思います。そのとき後悔するのでは、我々市民としては困ります。防災こそ、自治の原点であると、私は思っております。自ら、災害対応の強化を進めることは、重要なことでございますから、ぜひ、市として、考えがあるんであれば、進めていただきたいと思います。  次に、地域海岸についてお伺いします。  2020年の東京オリンピックで、サーフィンが正式種目に選ばれ、その試合会場は、千葉県の一宮町に決定しました。この一宮町を含む千葉県の九十九里浜一帯は、大規模な海岸侵食の問題を抱えております。  屏風ヶ浦、太東崎の海食崖、侵食を食いとめるための消波堤を築いたことによって、海岸侵食が始まったと言われております。千葉県では、旭市の飯岡漁港から一宮町の太東漁港までの約60キロメートルの侵食対策対象エリアと位置づけているようです。  かつては、豊かな砂浜を形成し、海水浴客やサーフィンを楽しむ観光客でにぎわい、漁業も盛んで、ウミガメの産卵なども確認されております。  県では、侵食防止のため、人工的に砂を供給する養浜、砂浜から海に突き出したヘッドランドというT字型の堤防、あるいは、沖合に海岸と平行して設置する離岸堤などの設備が必要と聞いております。  そこで、県では、九十九里浜全域での対策は、どのように行っているのかお伺いします。 219 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 220 ◯都市建設部長(平出博男君) 九十九里浜全域での海岸侵食対策につきましては、国が定める海岸保全基本方針に基づき、千葉県が平成28年9月に策定いたしました千葉東沿岸海岸保全基本計画は、茨城県境から洲崎まででございます。それにより、各海岸の特性に応じた海岸保全を千葉県において推進しているところでございます。  施設整備といたしまして、旭市から匝瑳市及び長生村から一宮町の海岸においては、先ほど議員がおっしゃいました離岸堤、これは、海岸の砂が波で沖にとられることを防ぐ構造物でございます。  また、人口岬、ヘッドランドでございますが、こちらは海岸の砂の流出を防ぐ構造物での整備が、実施されているところでございます。 221 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 222 ◯3番(石川和久君) 次に、山武市の海岸侵食状況と見通しについてお伺いします。 223 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 224 ◯都市建設部長(平出博男君) 現状でございます。こちらにつきましては、平成21年3月策定でございますが、千葉県で策定いたしました南九十九里浜養浜計画によりますと、九十九里浜の海岸侵食の状況は、昭和40年ごろまでは、砂浜全体は、比較的安定していたということでしたが、さまざまな海岸施設整備に伴い、海岸の両端部から、経年的に現在も侵食が進む一方、漁港付近では堆積が進んでおりました。  本市におきましては、昭和23年の海岸線と比較いたしますと、木戸川付近を境にして、蓮沼地区側は、海岸線が後退、成東地区側は、逆に前進しているといった状況でございます。  今後の対策と見通しでございますが、侵食対策を進めるため、現在、九十九里浜侵食対策検討会議において、侵食対策の基本方針、整備方針、侵食対策計画について検討が行われており、砂浜の幅、40メートル確保を目的として、関係機関の意見を踏まえ、今後、侵食対策計画を策定することとなってございます。  本市の海岸につきましては、現況で砂浜の幅は約60メートルから160メートルを有しております。これは将来的に堆砂傾向が見られ、特に本須賀海水浴場においては、片貝漁港の影響により、堆砂が強まり、良好な砂浜として、今後の各種イベント等にも活用できるものと予想しております。  以上です。 225 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 226 ◯3番(石川和久君) ありがとうございます。今、御答弁で40メートルを確保ということで、我が市保有の海岸は60メートルから120メートルあるということで……。160メートルから120……。失礼しました、160メートルを維持し、さらに堆砂するということで、問題はないと、今の答弁では感じております。  しかしながら、県で40メートルということですけれども、ぜひ、この海岸、一部は堆砂しますけれども、蓮沼寄り側のほうでしたりとか、侵食する可能性がある場所等については、安心をせずに、県の事業でございますけれども、会議のほうでは市長のほうも参加されると思いますので、これからも、ぜひ状況等を詳しく聞いていただいて、他人事とは思わず、また今後進んでいただきたいと思います。  次に、ブルーフラッグの認証について質問をします。先ほど、櫻田議員のほうで御質問があったと思いますので、重複する点があると思いますが、質問していきたいと思います。  ブルーフラッグの認証基準は、先ほどの御答弁の中で、大きく分けて、環境教育、水質、環境マネジメント、安全とサービスの4つのカテゴリーに分かれているということでございました。まさに先ほどの質問にもありました、地域の活性化につながることと思います。  もちろん、活性化ということは重要でございますけれども、市長の御答弁でありました、ブルーフラッグは、持続可能な社会の構築に向け、海水浴場における環境保全、環境教育を推進するためのツールが意義であるというように、私はこれからの未来ある山武市には、海水浴場における環境保全、そして、それを理解するための環境教育が重要であると考えております。  市長にお伺いします。ブルーフラッグの取り組み経緯についてお伺いします。 227 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 228 ◯市長(松下浩明君) 御質問ありがとうございます。これは、県議時代に、議員の活動の1つとして、山武市の資源であります海岸の保全に関して、情報を収集しておりました。その際、平成26年度に県の観光企画課の国際環境認証ブルーフラッグの説明会、ブルーフラッグセミナーに参加し、ブルーフラッグの存在を知りました。  説明会では、高浜町の担当職員が講師として招かれておりまして、その後、ブルーフラッグを取得したとお聞きをいたしましたので、私も福井県の高浜町の若狭和田ビーチ、また、鎌倉市の由比ガ浜海水浴場の2カ所の現地視察をしてまいりました。  この2カ所は、ちょっとタイプが違うのかなと。都市型と、ある意味、地方型ということで、タイプが違うということで、非常に参考になるなということで、視察をしてまいりました。すばらしい取り組みだと感じまして、これを山武市でもできないかなというように思っておりました。  山武市での取り組みを考えてみますと、本須賀海水浴場が、常設のトイレ、また駐車場が整備されており、ヤシの木などの植樹がされていること、広い砂浜など、景観も申し分なく、ここで取得できるんではないかなと思っておりました。  もう1つですが、議員その前に質問の侵食対策ということもありましたが、本須賀海岸は、今のところは、砂浜がそんなになくなっているわけではございませんが、この指定を受けるということは、ある意味、注目されるわけですので、もしもですが、いろいろな環境の変化から、砂浜がなくなっていくときには、やはり、千葉県としても、ブルーフラッグを取得した地域が減っていくということで、非常に注視されるわけでありまして、そういった広いことも考えますと、ぜひ、今回これを挑戦して、何とかしてみたいなと思いました。 229 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 230 ◯3番(石川和久君) 先ほどもお話ししましたように、ブルーフラッグ認証の目的は、海水浴場における環境保全、環境教育を推進するためのものでございます。  市長の環境保全・教育についての考えをお伺いします。 231 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 232 ◯市長(松下浩明君) 特に環境保全の活動では、地域の皆様の協力なくしてはできないことなので、保全活動を通じまして、地域が一体となり、美しい海岸を守り、次の世代に継承することで、ふるさとに対する愛着が深まり、このような活動を継続していくことで、地域コミュニティの活性化につなげていきたいと考えております。 233 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 234 ◯3番(石川和久君) 環境教育活動の……。ちょっとあれですよね。何か答弁が違いますよね。 235 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 236 ◯市長(松下浩明君) 私のほうで、ちょっと答弁が違いました。含めますけれども、本須賀海岸の近隣にお住まいの方だけではなくて、市全体で取り組んでいきたいと考えております。  とにかく次世代に継承していくためにも、子どものうちから、環境保全について学んでいくためのセミナーなどを開催して、学びの機会を設けていきたいと考えております。まことにすみませんでした。 237 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 238 ◯3番(石川和久君) 環境教育活動の具体的な取り組みについてお伺いいたします。 239 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 240 ◯経済環境部長(越川 俊君) 具体的な取り組みといたしましては、来年度、平成31年度の取り組みとして、環境教育の一環として、環境保全促進助成事業を獲得いたしました。その助成事業を活用いたしまして、専門の講師を招き、子どもたちや地域の方々に参加していただける環境についても、勉強会や現地視察会を計画しておるところでございます。  また、ビーチクリーンも、環境教育の1つでございますので、今、実際に、学生等やいろいろなボランティア団体等が活動しています。その方々と連携を密にしながら、より多くの方々に、そういった活動に参加していただけるよう努力してまいります。 241 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 242 ◯3番(石川和久君) では、最後の質問になります。  変わりゆく自然環境の中、ブルーフラッグ認証を持続可能なものにするには、環境マネジメントが重要であると私は考えております。  市の考えと取り組みについてお伺いします。 243 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 244 ◯経済環境部長(越川 俊君) 持続可能な発展に向けて、ブルーフラッグの中で、一番重要であると考えるものが、ブルーフラッグビーチ管理委員会の設置が重要であると考えておるところでございます。ブルーフラッグの取り組みについては、理解を深めてもらう活動をしながら、協力していただける方々と、海の関係者、関係する事業者等、ライフセーバー、海上保安庁などの行政機関との連携を図りながら、管理委員会の設立を目指し、海水浴場の環境が継続的に維持できるよう努めてまいりたいと考えております。  以上です。 245 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 246 ◯3番(石川和久君) ありがとうございました。地域海岸ということで、環境保全というものが、非常に重要なのかなと思います。海岸侵食もそうです、ブルーフラッグもそうですけれども、そして、環境の教育といったことを、ぜひ後世に伝えていただき、魅力ある山武市を引き続き、継続、そして発展できますようにしていただきたいと思います。  さまざまなことに御期待をいたしまして、私の質問を終わりにさせていただきます。ありがとうございました。 247 ◯議長(加藤忠勝君) 以上でさんむ21、石川和久議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午後 0時01分)              (再開 午後 1時08分) 248 ◯議長(加藤忠勝君) 再開いたします。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、さんむ21、高知尾正義議員の個人質問を許します。  高知尾正義議員、御登壇願います。  高知尾議員。 249 ◯19番(高知尾正義君) ただいま、議長より御指名いただきました。19番、会派さんむ21、高知尾でございます。本日最後の5人目の一般質問ということで、まして、昼食後、皆様方、大変お疲れのこととは思いますけれども、お許しをいただきまして、もう少しですので、おつき合いをいただきたいと思います。  質問に入る前に、早いもので、市長におかれましては、就任され、9カ月目に入りました。定例議会も3回目となりまして、もう山武市政につきましては、十分に把握されていることと思います。  そこで、通告にあります大筋の答弁は別としましても、質問の中身の細かい答弁につきまして、どうか自分の気持ちで、自分の言葉で、松下カラーといいますか、松下市政は、このように進めていくんだというところをぜひ見せていただきたい。市長でありますので、遠慮しなくて結構でございますので、ぜひ前向きな答弁をよろしくお願いしたいと思います。  それでは、通告に従いまして、質問をさせていただきます。  はじめに、成田空港の機能強化について質問をいたします。  本年3月13日に、成田国際空港の更なる機能強化に関する確認書が合意されております。この合意に至るまでには、国、県、空港周辺市町及びNAAとのたび重なる協議、住民説明会は200回を超え、そのうち、山武市内では14回の説明会を行った中で、合意されました。この機能強化の合意は、成田空港の競争力強化、国や地域の将来的な発展が期待される一方、航空機の年間発着枠が30万回から50万回に拡大、A滑走路の発着時間延長など、住民に更なる航空機騒音の負担をかけることとなることから、山武市としては、苦悩の末、合意したのだと思います。  そういった中、A滑走路の発着時間延長時期について、判断が必要な事案が生じております。先般の新聞報道では、NAAから、A滑走路の発着時間の深夜1時間延長の時期について、来年、2019年の冬ダイヤからが望ましいという記事がございました。確認書では、A滑走路の発着時間延長は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催までという内容となっているわけでございますけど、市長はこの件に関して、どのように思っているのか、市長の見解をお伺いしたいと思います。 250 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 251 ◯市長(松下浩明君) 高知尾議員には、空港の機能強化について御質問をいただきました。御答弁をさせていただきたいと思います。  昨年度に山武市内で開催されました成田空港の更なる機能強化に関する説明会、今、議員から、市内で14回ということで教えていただきました。参加した市民から、夜間、早朝の騒音への不安などの意見が多数寄せられたと聞いております。  また、今年の3月13日に開催をいたしました四者協議会において、機能強化策が最終的に合意され、確認書が取り交わされたわけでございますが、その席においても、山武市として、最後までA滑走路の夜間飛行時間延長について、航路下の方々に説明して、理解をいただくことは難しいという意見をしているところでございます。  そういった合意に至るまでの過程を鑑みますと、この成田国際空港の更なる機能強化に関する確認書にあります、A滑走路の発着時間延長の2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでの考え方としては、やはり、東京オリンピック・パラリンピック開催直前の2020年の夏ダイヤからと思っております。  また、山武市は、2019年冬ダイヤの開始に同意する理由も、今のところないと考えております。 252 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 253 ◯19番(高知尾正義君) わかりました。  また、NAAは、2019年冬ダイヤから開始するには、地元の同意が前提とされておるということでございますけれども、今後、空港周辺自治体との協議をしていくのか、この辺についてお伺いしたいと思います。 254 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 255 ◯市長(松下浩明君) 11月2日に、空港機能強化策の影響が強い成田市、芝山町、多古町、横芝光町及び山武市の首長が集まり、A滑走路発着時間延長の実施期間について、意見交換をしております。  それは、山武市の意見としては、2019年冬ダイヤから夜間飛行制限を緩和したいということは、拙速ではないかと思っている。この3月の機能強化、空港の機能強化の合意は、紆余曲折があって、合意していると聞いている。そういったことから考えれば、確認書にある2020年東京オリンピック・パラリンピックまでにという表現は、やはり2020年夏ダイヤからだというように読み取れます。  また、C滑走路ができるまでといっても、いつC滑走路が開始されるか見通しが立たない中、2019年冬ダイヤに同意するとはなかなか言えない。そして、航路下住民には、極力、騒音負担をかけたくない。NAAの説明では、オリパラまでの環境整備や他空港との競争を優位に進めるために、慣熟期間が必要だということだが、その内容で、住民の理解が得られるか疑問である。また、内窓対策も余り進んでいない中では、時期尚早だと思っている。これは、山武市の意見として、その場で、私から発言した内容でございます。  そういったことを受けまして、このときの結論といたしましては、他の空港周辺自治体を含めた中で協議をするべきではないかということから、今年中に成田空港圏自治体連絡協議会を開催し、その中で、NAAから2019年冬ダイヤを希望する理由について説明を受けた上で、空港周辺自治体との方向性を協議することになるのではないかと思っております。 256 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 257 ◯19番(高知尾正義君) わかりました。これについては、今後の進展を見守りたいと思います。  しかしながら、A滑走路の発着時間延長は、遅くとも2020年の東京オリンピック・パラリンピックまでには開始されることは避けられない事実であります。しかも、C滑走路の完成まで、この状態が続くということになります。  NAAでは、C滑走路の完成を目指して、地権者の約77%から同意書を取得し、残りの地権者についても、丁寧な説明を重ね、粘り強く交渉していくと、報道をされております。地権者からの同意書の取得は、C滑走路を整備する上での重要な作業であると伺えます。  そこで、C滑走路の整備状況についてお聞きしたいと思います。工事が着工されるまでに、どのような手続がなされ、また着工からどのくらいの期間で完成する見通しなのかを伺いたいと思います。 258 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 259 ◯総務部長石橋和記君) 成田国際空港株式会社に確認いたしましたところ、成田空港の更なる機能強化につきましては、本年3月の四者協議会におきまして、最終合意が得られておりますが、今後、NAAが事業着手するには、成田国際空港株式会社法の基本計画の変更と航空法に基づく空港等変更許可申請が必要になるということでございます。  空港等変更許可申請に際しましては、B、C滑走路等の基本施設に関する長さ、幅等といった技術的な設計図書に加えまして、詳細に空港敷地範囲を設定した上で、可能な限り、多くの地権者から理解を得た上で、申請することが必要となります。  また、航空法の許可に際しましては、環境アセスメントの手続が評価書まで終了していることが必要となります。  以上のことから、供用時期につきましては、事業着手に向けた諸手続、その後の用地取得も含め、確定的なことは申し上げられないが、C滑走路整備は、建設工事のほかに、大規模な用地取得が必要なことから、供用開始まで、おおむね10年程度はかかるものと想定しているとのことでございます。 260 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 261 ◯19番(高知尾正義君) わかりました。そうなると、C滑走路完成までには、まだまだ相当の時間を要するということになります。今、概略で10年程度と申し上げました。十年一昔という言葉もございますので、相当時間が要することになります。
     その間、A滑走路下の住民は、C滑走路完成まで、連日、1時間多く航空機騒音にさらされることになります。非常に不公平である。もっと騒音防止対策をしっかりしてほしいという住民からの意見が寄せられております。  今年3月末には、国、県、NAAに対して、市及び市議会共同で、A滑走路側航空機騒音の負担軽減に向け要望してまいりましたが、1日でも早い負担軽減を実現してもらうために、今後も粘り強く要望してもらいたいと思います。  また、機能強化に合わせ、空港周辺対策交付金が増額されると思います。増額分については、いつから交付されるのか、また、交付金の活用方法についてお伺いをしたいと思います。 262 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 263 ◯総務部長石橋和記君) 空港会社、NAAに確認いたしましたところ、空港周辺対策金の増額を実施するためには、国土交通大臣の基本計画の変更や航空法上の許可等の手続を経た上で、騒防法の第1種区域が指定されることが必要となります。そのため、空港等変更許可申請書の申請等の手続を踏まえ、今後の増額時期が決まってくるということでございます。  また、市といたしましては、交付金の増額分の活用方法につきましては、第1種区域や隣接区域以外の騒音下世帯への対応といたしまして、平成26年度から3年間、時限的に実施いたしました航空機騒音対策空調機設置事業について、制度内容を一部見直しをして、恒久的な事業として実施することや、第1種区域の世帯における居住用住宅の固定資産税額の40%相当を補助する事業の対象を居住用住宅の敷地まで拡大、また、騒音下の59地区へ交付されている騒音対策事業交付金の増額などを検討をいたしております。  また、今年度の事業といたしましては、現在の交付金の枠内で、騒防法第1種区域と隣接区域内の対象世帯につきまして、騒音家屋冷暖房設備維持管理補助事業の補助金額の引き上げを先行して実施いたしておりまして、空港会社から交付金が増額された際には、更なる増額を見込んでおります。  その際、新たに設けられる交付金につきましては、地域振興枠交付金がございます。これは、教育、医療、福祉の分野など、幅広い事業に充てられることとなっておりますが、活用できる事業の対象につきましては、NAAから具体的に示された後に、精査をいたしたいと考えております。 264 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 265 ◯19番(高知尾正義君) その辺のところも、十分、住民に対しての有効な活用ができますように、ひとつよろしくお願いいたしたいと思います。  先日、蓮沼地区区長会役員から、成田空港の更なる機能強化の合意に伴う要望書が、市に対して提出されたとお聞きいたしました。その要望内容についてお伺いしたいと思います。 266 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 267 ◯総務部長石橋和記君) 蓮沼地区区長役員会からの要望書は、今年の9月12日に提出をされております。  要望の内容といたしましては、まず1点目といたしまして、航空機騒音対策事業交付金の増額、使途の拡大、提出書類の簡素化。  2点目といたしまして、航空機騒音対策空調機設置事業について、恒久的な実施。  3点目が、はにわ道沿いにおける街路灯の設置。  4点目で、地区住民が行う道路側溝に堆積した土砂の撤去作業に対する支援の拡大などが、主に要望されております。  また、千葉県に対しましても、はにわ道の維持管理及び修繕のほか、他の県道においても、傷みが著しい路面の打ちかえなどが要望されておりまして、これにつきましては、11月1日に、市長が県の山武土木事務所及び県の総合企画部を訪問いたしまして、市からの要望として、提出してきたところでございます。 268 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 269 ◯19番(高知尾正義君) ありがとうございます。蓮沼地区からの要望ということで、地域振興策、騒音対策、生活環境の充実について、要望されているということがよくわかりました。  この要望に対しまして、市はどのように考えているかお伺いしたいと思います。 270 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 271 ◯市長(松下浩明君) 成田国際空港の更なる機能強化により、航空機騒音による住民への負担、航空機からの落下物に対する不安が増すことが想定をされており、とりわけ本市の上空を航路とするA滑走路については、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催までに、発着時間を1時間拡大するため、生活環境が悪化するのではないかという危機感から、要望されたと思っております。  今回、蓮沼地域から要望書が提出されたわけでございますが、他の航空機騒音が影響する地域も同じような思いがあるのではないかと感じているところでございます。  本市につきましては、空港の機能強化により、増額が見込まれる空港周辺対策交付金を、航空機騒音の影響がある地域において、優先的に活用し、航路下住民の不安解消に努めていきたいと考えております。よろしくお願いします。 272 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 273 ◯19番(高知尾正義君) 成田空港の機能強化は、国際競争力の強化と少子高齢化時代における観光立国を目指した国の政策の中で、機能強化が必要であるということも理解できます。しかしながら、内陸空港であるがゆえに、航路下住民の理解は、今後も不可欠だと思っております。  山武市内の航路下には、法的に定められた騒音区域外の地域が存在します。この要望書の蓮沼地域も、その1つであります。要望書には、連日、航空機騒音に悩まされている住民の不満があらわされているように感じます。この件につきましては、9月の県議会におきましても、山武市選出の小野崎県議からも、県に対して、強く要望していただいております。そういった市民の思いに、市として、誠実に向き合っていただきたいと思います。  そして、この質問の中で、最後に、このことも申し上げておきたいと思うことでありますけれども、11月23日の新聞報道に、「芝山、多古、横芝光の3議長、格差解消へ振興策早期に、県とNAAに決議書」という大きな見出しで出ておりました。ましてや、空港東・南側の地域振興を最重要課題とし、5項目を要望したとなっており、11月19日には、国交省にも同様の決議書を提出しているということでありました。  私はこの記事を読んで、空港の南側は、あとは山武市しかないよなという感じがしたんです。まして、横芝光町と山武市は、互いに共同しながら、タッグを組みながら、空港騒音対策委員会を立ち上げて、NAAと協議していることもあります。非常に残念な思いをしたわけでございます。私は非常に善意に考えて、山武市は市議会、3町は町議会ということで、町議会のつながりの中での行動であったかと思いました。  そこで、提案でありますけれども、他の町を頼っているわけにはいきません。我が市も、市、議会にも、市長、議長を筆頭として、山武市成田国際空港関連問題対策委員会がございます。その中で十分な協議をしまして、地域振興について、山武市として、市長、議長から、改めて国、県、NAA等に地域振興策を要望したらと思いますけれども、市長、この件につきましてはいかがでしょうか。 274 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 275 ◯市長(松下浩明君) 成田空港の発展によりまして、市がともに栄え、市民の生活環境の向上につなげていくために、市議会と市が一体となって行動していくことは、非常に大事であると思っております。  ですので、議会の皆様のほうで、そういう運びで決まりましたら、市としては協力していきたいと考えております。 276 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 277 ◯19番(高知尾正義君) 市長から、そういう前向きな答弁をいただきましたので、議長も、この件につきまして、よろしくお計らいをいただきたいと思います。議長から答弁をもらうことは、この議会ではないと思いますので、よろしくお願いいたします。  この件に対しまして、最後に、国、県、NAAには、山武市の実情を、再度、市長からしっかりと伝えてもらいたいということを重ねて要望し、空港機能強化の質問を終わりたいと思います。  続いて、防災に関してでございます。  この件につきましては、先ほど、午前中、林議員、石川議員からも、細かく質問がございましたけれども、私からは、少々違う角度から、若干の質問をさせていただきたいと思います。  今年は7月の西日本豪雨や9月の北海道胆振東部地震、10月の台風21号と災害が頻発し、日本列島に大きな傷跡を残しました。幸いにも、山武市では大きな被害はなかったものの、災害を身近に感じているところでもございます。  災害で、やはり気になることが地震災害であります。今年6月、国は南海トラフ巨大地震の被害を見直し、死者33万人にも及ぶ被害想定を発表いたしました。県でも、新たに各種地震で起こり得るであろう津波の高さと、これに伴う浸水地域の発表準備を進めているという話を聞いております。東日本大震災から7年半以上の歳月が流れ、災害に対する意識の薄れや大震災と津波に対する施設整備も気になるところであります。  そこで、質問をいたします。東日本大震災以降の防災関連施設の整備状況をお答えいただきたいと思います。 278 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 279 ◯総務部長石橋和記君) 東日本大震災以降、県の事業といたしましては、2事業、実施されておりまして、津波被害のあった木戸川には、堤防のかさ上げ工事が行われたほか、海岸沿いに海抜6メートルの防潮堤の整備が進められているところでございます。  次に、市の事業といたしましては、震災復興交付金の補助を受けまして、4事業を終了させ、3事業を進めているところでございます。  まず、終了した事業についてでございますが、平成24年度から平成26年度にかけまして、津波避難施設整備事業といたしまして、木戸浜地区に避難タワーを2基整備いたしております。  また、平成24年度から25年度にかけまして、小中学校避難用外階段設置事業といたしまして、緑海小学校及び蓮沼中学校に外づけの階段を設置いたしました。  平成25年度には、津波避難階段付帯設備整備事業といたしまして、蓮沼中学校に、津波避難誘導看板を設置いたしております。  平成26年度は、津波避難経路外灯等整備事業といたしまして、緑海小学校及び蓮沼小学校に津波避難経路外灯を整備いたしております。  続いて、現在継続している事業でございますけれども、平成25年度から緑海地区、避難道路整備事業といたしまして、道路の拡張・整備を行っているところでございます。  また、平成26年度から、ネットワーク道路整備事業といたしまして、上横地・松ヶ谷線と蓮沼ホ・蓮沼イ線の2カ所の2路線の拡張整備も行っております。  現在、津波避難施設整備事業といたしまして、井之内浜地区に、津波避難施設整備といたしまして、築山の整備を進めているところでございます。 280 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 281 ◯19番(高知尾正義君) ありがとうございます。ハードの面の準備は計画的に行われているということを、確認をいたしました。  一方、ソフト面でも、準備が必要であると思います。ソフト面では、やはり災害に対する一人ひとりの心構えが大変重要になってくるわけでございますけれども、個人で災害に対する意識を高めることは、なかなか難しいという認識をしております。  そこで、市として、市民の防災意識の向上のための取り組みについてお伺いをいたしたいと思います。 282 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 283 ◯総務部長石橋和記君) 現在、地道ではございますけれども、機会を捉えた防災講話や市民向けの勉強会を行っているところでございます。しかし、市民の参加数は低調でありまして、効果的に防災意識を高めるには至っておりません。  そのため、来年度、11月ごろに、市といたしまして、防災訓練を企画をしております。これは2部構成で、前段部分で避難訓練を実施し、後段部分では地震津波災害を想定し、消防、警察、自衛隊やその他団体と協力いたしまして、救助救出、医療、消火活動を一連の流れで行動し、これを市民に確認していただくというものでございます。これによりまして、市民の意識が少しでも防災に向き、防災に直結するであろう講話や勉強会への参加数を向上できればと考えております。 284 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 285 ◯19番(高知尾正義君) ありがとうございます。来年実施される防災訓練の重要性について、理解をすることができました。  そのような狙いがあるのであれば、多数の市民が参加するための環境づくり、市全体として、整備していく必要があるということを感じたわけでございますが、答弁にありましたように、市民の防災意識の向上は、とても重要であると思います。特に女性を対象とした取り組みが必要であると思いますけれども、市としての考えをお聞かせ願いたいと思います。 286 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 287 ◯総務部長石橋和記君) 議員御指摘のとおり、地域のコミュニティ強化には、男性をはじめ、女性の役割も重要であると考えております。過去の災害においては、避難所における炊き出し、避難者への配慮等、女性の果たす役割は大きいと認識して、各種活動をしております。  一方、将来を担う子どもたちの防災意識の向上も、非常に重要であると認識しており、今後、教育委員会とも協力をしながら、子どもたちに対する防災教育を実施したいと考えております。 288 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 289 ◯19番(高知尾正義君) それでは、そういう意識の向上に役立つように、何回も申し上げますけれども、特に市民が大勢参加しますように、いろいろと工夫をして、こういう訓練を実行していただきたいという思いであります。  続きまして、今年の台風13号の接近に伴いまして、市として、初めて避難準備・高齢者等避難開始を発令したわけでございますけれども、一部市民から、防災無線が聞こえない、戸別受信機も聞こえなかったと、高齢者等に対する配慮が足りないのではないかという声がございました。この辺は、市としての御見解をお聞かせ願いたいと思います。 290 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 291 ◯市長(松下浩明君) 防災無線や戸別受信機が聞こえないということでありますが、これらを携帯のメールで確認できます、安心安全メールの登録を普及しているところであります。メールが扱えないという人も中にはいるということも、承知をしております。そのような方には、直接の声がけが必要であります。  現在、山武市では、70歳以上の高齢者が約1万2,300人おられます。市の職員や民生委員の方々では、対応できる数ではありません。そうした場合、頼りになるのは、近所の方々、住民の方々であります。地域コミュニティが大変重要となるわけでございます。市として、今後、市民の方に地域コミュニティの重要性を訴えるとともに、誰が誰の面倒を見るのかを明らかにする災害時要配慮者の個別避難計画を随時整備をしていきます。  以上でございます。 292 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 293 ◯19番(高知尾正義君) 先ほど、質問の中にもありましたけれども、防災無線が聞こえない、戸別受信機も聞こえないという難聴の地域があるということは事実でございます。  防災無線の件につきましては、午前中の林議員の質問の中で、今までの防災無線の経緯についてお聞きしました。山武市になって、13年目を迎えておりますけれども、やはり合併してから、直ちに、多額の公費の負担をして、4町村の防災無線を調整をしたわけでございますけれども、それから、よくなったという声が余りないんです。直してから、もう10年以上経っているということです。  実は、防災無線システム整備について、先月の11月14日、我々の防災・復興対策特別委員会で、日光市へ行政視察に行ってきました。日光市は、面積的にはちょうど山武市の10倍あるんです。もちろん山が多いというところでありますけれども、合併しまして、大きくなったわけでございます。難聴の地域は、ほとんどないんだそうです。  やはり、機械的なことは、私も余りよくわからないんですが、山武市の場合は60メガヘルツでやっている。これは、まだほとんどだそうです。日光市は、ちなみに280メガヘルツということで、やはり、今、最新式な防災無線の設備。広い地域に鉄塔、中継所を2カ所だけ建ててあるだけで、難聴区域はない。  山武市でも、放送のときに、女性の声が聞こえますよね。あれは機械でやっていますよね。たまにおかしいなと思うんですけど、日光市も機械でやっているんだけど、本当に人間がしゃべっているように、ゆっくりもできるし、早くもできるし、もうすごいびっくりしました。  そういうことで、やはり、もう10年以上経っているわけですから、山武市も、もうそろそろ……。結構お金がかかると思いますけれども、これも国のほうからの補助金も、いろいろ調べてみれば、あると思いますけれども、それで、そろそろ考えたほうがいいんではないですかということでございます。  日光市は、大体、平成25年に基本計画を立てて、整備工事が平成28年から平成29年で終わったそうです。3年ぐらいかかるだろうということです。いい話でも出発しなければ、ゴールがありませんので、そろそろ考えたらどうですかということなんですが、この辺、市長、どうでしょうか。 294 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 295 ◯市長(松下浩明君) 今回、高知尾議員に防災行政無線について御質問をいただき、我々執行部といたしましても検討をしました。議員が言われるとおり、合併して13年目を迎えておりまして、そして、なかなか聞こえが悪いとか、音程のニュアンスがちょっといまいちとか、いろいろあるわけでございます。  今回質問をいただきまして、改めて我々も着眼をしていく必要がある、また、そのように思っております。確かに財政的には非常に大きな規模の支出が必要となります。そういう面も含めながら、これから検討もしていくことが必要であると思っております。御質問、本当にありがとうございました。 296 ◯議長(加藤忠勝君) 高知尾議員。 297 ◯19番(高知尾正義君) そういうことで、ぜひこの件に対しまして、市長からも前向きな答弁をいただきました。よろしくお願いします。  最後に、日光市の担当の職員からも、もし山武市でそういうことがあれば、行政サイドで、山武市の担当課のほうから連絡をいただければ、いつでも御相談に乗りますということも言われております。  議会事務局職員も一緒に同行しておりますので、資料もあると思います。私ももらってきたものを持っていますけれども、参考にして、ぜひ着手していってほしいと思います。  そういうことで、やはり、山武市は、相対的に高齢化が進んでおるわけでございます。今後、多方面にわたりまして、いろいろな真剣な取り組みをお願いを申し上げまして、私の一般質問を終了させていただきます。御苦労さまでございました。ありがとうございました。 298 ◯議長(加藤忠勝君) 以上でさんむ21、高知尾正義議員の個人質問を終わります。  以上で本日予定した一般質問は終了いたします。  次の会議は、明日、12月4日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集願います。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 1時46分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...