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平成30年第3回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2018-09-12
平成30年第3回定例会(第3日目) 名簿 開催日: 2018-09-12

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  1. 山武市議会 2018-09-12
    平成30年第3回定例会(第3日目) 本文 開催日: 2018-09-12


    取得元: 山武市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-30
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 ◯議長(加藤忠勝君) おはようございます。ただいまの出席議員は20名です。定足数に達しておりますので、本日の会議は成立いたしました。  これより本日の会議を開きます。  なお、職員による議場内の写真撮影を許可しております。               午前 9時59分 開議   ──────────────────────────────────── 2 ◯議長(加藤忠勝君) 日程第1 一般質問を行います。  7番、並木幹男議員の個人質問を許します。  並木議員、御登壇願います。  並木議員。 3 ◯7番(並木幹男君) おはようございます。7番、並木幹男です。市民と日本共産党を代表いたしまして、一般質問を行います。  通告順に従いまして、1番目に、災害対策について伺います。  これまでに起きた台風、地震で犠牲になった方に、お悔やみ申し上げるとともに、被災された方にお見舞いを申し上げます。  9月1日は、防災の日でした。大正12年のこの日に起こった関東大震災の惨事を教訓として、防災意識を高める日とされています。また、9月は、防災月間と定められています。  今年も、西日本を中心とした豪雨や強力な台風21号は、近畿を中心に、全国各地で猛威を振るいました。強風で倒壊をした家の下敷きで亡くなるなど、10人以上が死亡、負傷者は600人を超えています。強風は、広い地域で、家屋被害などをもたらし、台風が上陸をした近畿の沿岸部では、高潮によって、関西国際空港が冠水をし、機能不全に陥るなどしました。  このような中、今月6日、午前3時8分には、北海道が胆振地方を震源とする大きな地震に襲われました。大規模な土砂崩れで、家屋が埋まり、死者、安否不明者が多数出ています。道内の多くの世帯で、停電が続きました。  JR北海道は、新幹線を停止させ、新千歳空港も使えなくなりました。断水も相次いでいます。命と暮らしにかかわるライフラインが、広域的に機能不全に陥ったことは、極めて深刻です。人命最優先で、救命・救援に全力を尽くすとともに、電力供給の回復などに、総力を挙げることが急務です。  日本は、地震が起きやすく、台風の常襲コースに位置する地理的条件に加え、昨今は、豪雨の頻発のように、従来と異なる様相を見せており、どの地域でも、あらゆる事態を想定をして、備えを強めることが必要です。  山武市の地域防災計画でも、地震・風水害対策、土砂災害への対応に取り組んでいるわけですが、今後、山武市として、どのような対策を優先して行っていく考えなのかを最初に伺います。 4 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 5 ◯市長(松下浩明君) おはようございます。本日は、高橋前副市長が傍聴にもお見えになっておりまして、一生懸命やっていきたいと思います。
     並木幹男議員の質問にお答えをさせていただきます。  議員の指摘のとおり、地震、津波被害は、もちろんのことですが、異常気象に伴う豪雨や台風の頻発等による水害、土砂災害の危険性も高まり、これに適切に対応することが、市の責務であると認識をしております。このため、次の2点を重視し、防災力の向上に努めていきたいと考えております。  1点目は、施設整備、防災計画等の策定・修正及び避難訓練による災害対応能力の向上です。計画的に施設等の整備を継続し、発災時の災害対応の実効性を高めるための地域防災計画等の修正、マニュアル等を見直し、これに基づく防災訓練による災害対応能力の向上を図ってまいります。  2点目は、市民の防災意識の向上と自主防災組織の能力強化であります。市民の生命を守るために、個人や周囲の協力が重要であると認識をしております。このため、市民に対しまして、機会を得た防災講話等による災害発生が身近にあること、自分の身は自分で守ることが、災害の基本であることを、また自主防災組織の能力向上のため、自主防災組織の会長や防災士を対象とした勉強会による知識の付与と防災訓練の実施を促していきたいと考えております。 6 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 7 ◯7番(並木幹男君) ありがとうございました。  市の防災計画では、災害対策への基本として、「市民・事業者」、「自主防災組織・区・自治会」、「市・防災関係機関」の三者が連携をして、災害対策を実施するとしています。市民、一人ひとりが自ら考え、行動することや、家庭や住民、組織・事業者といった地域で協力をして、災害に対応すること。  そこで、過去の災害伝承や防災知識の啓発により、個人及び家庭が、災害への備えを行うとともに、自主防災組織を結成し、地域の危険箇所の把握、防災訓練等を実施することにより、地域防災力を向上させるとしています。  国が、首都直下地震地震防災戦略、平成18年4月21日、中央防災会議策定においての減災目標として、東京湾北部地震で、震度6弱以上が想定される市町村の自主防災組織率を、今後10年間で96%としていましたが、その自主防災組織の組織率の目標と現在の組織率について伺います。 8 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 9 ◯総務部長(石橋和記君) 組織率の目標でございますが、平成29年度までに、48組織、人口に対するカバー率で、36%の設立を中期目標としておりましたが、現在、67組織、人口カバー率で50.2%が設立をしております。 10 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 11 ◯7番(並木幹男君) 次に、自主防災組織を広げていくための市のこれまでの区や自治会への対応はどうだったでしょうか。 12 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 13 ◯総務部長(石橋和記君) これから、カバー率を高めるためには、区や自治会組織に加入していない市民の皆様に、いかに自主防災組織に加入していただくかが、重要な課題となります。  このため、市民の方全員への働きかけが必要であることから、広報さんむやホームページを活用し、自主防災組織や防災士の活動状況を紹介するとともに、自主防災組織設立時の補助金制度を広報をしております。  また、防災訓練時の市民に対する講話等によりまして、自主防災組織の重要性について、説明をいたしております。  今後も市民に対する情報発信の要領について創意を凝らし、自主防災組織の立ち上げの促進に取り組んでまいります。 14 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 15 ◯7番(並木幹男君) 次に、自主防災組織設置のための今後の取り組みとして、区、自治会はありますが、特に防災活動などを行っていない場合には、区、自治会活動の内容の中で、防災訓練活動などを実施をしていくための防災意識を高めるような活動を、市としても行っていくべきだと思いますが、その点についてはどうでしょうか。 16 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 17 ◯総務部長(石橋和記君) 来年度に市として、防災訓練の実施を、計画をいたしております。これにつきましては、早期から、区、自治会に情報発信を行いまして、防災訓練への参加を促してまいりたいと考えております。 18 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 19 ◯7番(並木幹男君) 次に、3番目なんですけれども、災害時の避難場所について伺います。  従来の災害基本法においては、切迫をした災害の危険から逃れるための避難場所と避難生活を送るための避難所が、必ずしも明確にされておらず、東日本大震災では、被害拡大の一因ともなったと指摘されています。  このため、平成25年6月に改正をされた災害基本法において、切迫をした災害の危険から逃れるための緊急避難場所と、一定期間滞在をし、避難者の生活環境を確保するための避難所を明確に区別することとされていますが、避難場所と避難所の市民への周知は、どのように行っているのかを伺います。 20 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 21 ◯総務部長(石橋和記君) 避難場所、緊急避難場所については、ハザードマップに掲載し、周知を図っているところでございます。今後、回覧板等でも、周知を図ってまいります。  また、現在は、災害の種類により、避難場所は変わるであろうとの考え方から、地域ごとの避難所が指定をされておりません。  今後、自主防災組織の活動をより効果的に実施できるよう、地域ごとの避難場所について指定すべく、準備をしております。  この際、津波被害にあっては、避難場所、緊急避難場所への一時避難、その後の避難生活を送る避難所についてもセットで考える必要があり、これについても区分して、指定をしてまいります。 22 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 23 ◯7番(並木幹男君) ありがとうございました。  避難場所についての2番目で、山武市のハザードマップのうち、土砂災害、洪水ハザードマップのページを改訂していますが、平成27年5月下旬に、新聞折り込み等で、配布をしたとしていますが、その後の周知については行っていますか。どうでしょうか。 24 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 25 ◯総務部長(石橋和記君) ハザードマップのその後の配布につきましては、各出張所の窓口に置いて、お配りをできる体制をとっております。  また、ホームページにも掲載をしております。  市民の皆様への周知としては、学校や区、自治会における講話で、配布やハザードマップの存在を周知をしているところでございます。 26 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 27 ◯7番(並木幹男君) 避難場所についての3番目です。  最近の台風に伴い、市として、避難指示、高齢者避難開始を発令しています。多くの市民には、避難準備、避難勧告、避難指示の意味が、なかなか理解されていないことが現状ではないでしょうか。これらの発令の危険度の周知を図るための取り組みと、実際の災害時の連絡方法について伺います。 28 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 29 ◯総務部長(石橋和記君) 先般の台風13号の接近に伴いまして、市では、避難準備、高齢者避難開始を発令した際、多くの市民の皆様から、避難準備、高齢者避難開始とは、どういうことなのかという問い合わせがございまして、市民の皆様への周知の必要性を感じております。  避難情報の定義でございますが、避難準備、高齢者避難開始とは、避難を開始できる準備をしてください。ただし、避難に時間を要する方は、避難を開始してくださいということとなります。  また、避難勧告とは、避難指示(緊急)よりも拘束力はありませんが、危険が迫っており、避難をしてくださいということとなります。  また、避難指示(緊急)とは、危険が切迫しており、直ちに避難してくださいということ、危険区域の設定とは、危険区域が設定され、その場から立ち退いてくださいということになります。  これらにつきましては、市全体に回覧板で回覧し、市民への周知を図ってまいります。  また、災害時の情報配信につきましては、防災無線の屋外拡声器戸別受信機によるほか、NHKでのデータ放送の活用、車載スピーカーでの巡回放送等を予定しております。  今後、区・自治会長を通じての電話または直接の伝達について、御協力をいただけないか、調整をしてまいりたいと考えております。 30 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 31 ◯7番(並木幹男君) ありがとうございました。  4番目の項目で、水害予防対策について伺います。  最初に、作田川の河川改修についてですが、作田川では、二級河川作田川水系河川整備計画により、河口部の九十九里橋から、源川合流部までの15.86キロメートルを対象に、おおむね2023年を目標として、川幅の拡幅、河床の掘削、築堤により、流下能力の増大を図る整備を進めています。  このことについては、昨日の大塚議員、宍倉議員の質問でもございましたので、この工事の進捗状況について、つけ加える点があれば、お願いをいたします。 32 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 33 ◯都市建設部長(平出博男君) 昨日の大塚議員、宍倉議員の御質問の中でもお答えさせていただきました。追加ということでは、特にはございません。  改めまして、こちらにつきましては、千葉県が策定いたしました二級河川作田川水系河川整備計画に基づき、作田川改修事業は進められておるところでございます。成東堰本体及び周辺河川改修工事には、やはり、まだ、あと数年の期間を要すると、県から伺っておるところでございます。  また、今後も順次、上流側の整備が実施されていくと考えております。  以上でございます。 34 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 35 ◯7番(並木幹男君) 作田川の整備については、なかなか進んでいないということが現状だと思いますけれども、成東堰の改修工事について、1つだけ伺いたいんですけれども、成東堰の改修工事については、9月補正でも計上されているわけですが、成東堰の今後の工事内容と期間については、どうかという点。また、整備後の効果については、どのように考えているのか。その工事が終わった後の流れというか、流下を妨げないように、洪水が起きないような効果が出るかどうかという点で伺います。 36 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 37 ◯都市建設部長(平出博男君) 現在、成東堰につきましては、橋梁の架け替え工事を中心に、工事が実施されてございます。改修前の作田川につきましては、成東堰で、成東川と分かれておりましたが、本流が成東堰で、おおむね直角に曲がっておったため、水の流れが阻害される形状となってございました。しかしながら、成東堰の整備に伴い、作田川本流が直線に近い形状となることにより、スムーズな流れとなることが期待されているところでございます。  整備期間でございますが、先ほど御回答させていただきましたが、やはり、まだ、あと数年の期間を要すると、県から伺っているところでございます。  また、成東堰の改修工事終了後に行う上流部の工事ということでございますが、作田川河川改修優先順位につきましては、千葉県で平成18年度に策定し、平成27年度に変更いたしました二級河川作田川水系河川整備計画に基づき、事業を進めているところでございます。  成東堰終了後の整備の進め方といたしましては、順次、上流側への河川拡幅工事等を実施する計画となっております。  以上です。 38 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 39 ◯7番(並木幹男君) あと2点ほど伺いたいんですが、昨日も質問でございましたけれども、源川の調整池の管理がされていないんではないかと思っています。それについてと、水害対策の効果について、昨日もあったんですけれども、実際に大雨が降ったときに、調整池が、今現在、どのように効果を発揮しているかについて伺います。 40 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 41 ◯都市建設部長(平出博男君) それでは、はじめに、まず、源川調整池の管理方法につきましてでございます。こちらにつきましては、議員も御承知のように、河川管理者でございます千葉県が、実施することになっております。  議員御指摘のように、調整池内におきます雑草や堆積土の実態でございますけれども、県では既に巡視を行い、現状を把握していると伺っております。しかしながら、調整池内の堆積物の処理規模が大量であることや、県での財政的に厳しいとのことで、実際には、実施に向けて至ってないということが、現状でございます。  市といたしましても、頻繁に発生する台風や大雨などの水害対策及び減災のため、調整池内における貯水量の確保は、今後の課題であるということで、認識しているところでございます。  次に、源川調整池の効果でございます。本流となります作田川につきましては、台風等の豪雨による整備基準に合わせ、作田川に流れ込む水量により、区域ごとに水量が配分され、この水量に合わせて、河川改修工事が実施されております。  源川が合流いたします作田川の水量につきましては、1秒間に70立方メートル流れる計画で、整備が進められており、源川調整池で、作田川への流入量を調節することにより、作田川の氾濫を防ぐ重要な役割を果たす施設となってございます。  このことからも、本来あるべき調整池の適正管理、維持のために、県にさらに要望してまいりたいと考えております。 42 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 43 ◯7番(並木幹男君) わかりました。調整池については、県に要望していただいて、早い整備をお願いしたいと思います。  昨日もございましたけれども、作田川上流部、日向橋から矢部橋の間の中州の草木というか、木など、その辺が生えているという状況があって、中州の草木の撤収というところで、県に要望していくということだったんですけれども、その辺については、市としては、対応していくことはできないのかという点だけ、1点だけ伺いたい。 44 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 45 ◯都市建設部長(平出博男君) こちらにつきましても、昨日、宍倉議員のほうにもお答えさせていただいたわけでございますが、源川の調整池、さらには、その本流である作田川の河川内の雑草なり、堆積土につきましては、やはり、市から県に対して、強く要望していくといったことで、対応してまいりたいと思っております。  以上です。 46 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 47 ◯7番(並木幹男君) ぜひ、県に強く要望していただきまして、早い改修工事をお願いしたいと思います。  次に、5番目なんですが、ブロック塀の安全点検と対応について伺います。  大阪北部地震で、女子児童が倒れたブロック塀の犠牲となる痛ましい事故を受けて、国も緊急調査に乗り出し、自治体では、安全点検や新たな補助制度を創設、拡充をする動きが広がっています。  学校施設における点検状況とその対応についてはどうか伺います。 48 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 49 ◯教育部長(小川宏治君) 学校施設のブロック塀の安全点検と、その対応につきまして、お答えいたします。  大阪での事故を受け、職員で目視による現地調査を実施しましたところ、危険だと判断したブロック塀もございました。そこで、学校敷地内にある23カ所のブロック塀の傾き、打診、鉄筋探査による調査を一級建築士に委託しました。その結果、問題のないブロック塀は6カ所、建築基準法施行令第62条の8、各号に合致せず、改善等の必要があるブロック塀は、17カ所という報告を受けました。  この点検結果を受けまして、改善等の必要がある17カ所につきましては、撤去していく予定であり、うち8カ所は、フェンス等を設置する改修を考えております。そのため、現在、撤去、改修の工事の費用を把握するため、見積もり依頼中でございます。  また、ブロック塀を除く塀等の全校調査を、今回の補正予算案に計上させていただいているところでございます。  以上です。 50 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 51 ◯7番(並木幹男君) 次に、通学路沿いの点検の状況と、その対応についてはどうか。 52 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 53 ◯教育部長(小川宏治君) 通学路沿いのブロック塀の点検状況につきましては、6月末に、市教育委員会からの指示により、小中学校で、通学路全域の危険なブロック塀等の調査をし、その報告をもとに、山武土木事務所と山武市の都市整備課で、安全点検を実施をいたしましたところでございます。  その後、千葉県により、小学校を中心とした半径500メートル以内の通学路で、1.2メートル以下のものを除くブロック塀等について、再調査の依頼がありました。現在、各小学校で再調査を実施し、9月中に完了する予定でございます。再調査の結果は、千葉県県土整備部都市整備局建築指導課に報告し、千葉県の指示を受けて、合同点検を今年度完了を目安に、実施していく予定でございます。  以上です。 54 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。
    55 ◯7番(並木幹男君) 学校施設については、補正でということで、今後、随時やるということだと思うんですが、通学路沿いの点検をした箇所については、もちろん、市民の方の住宅の塀でありますので、それについては、危険だと思われるところについては、その点検の具合で、今後どのように対応していくのかについて伺います。 56 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 57 ◯都市整備課長(川合秀和君) 通学路等の安全点検した箇所につきましては、点検したものについて、今後、所有者への改善指導等を行っていくと聞いております。 58 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 59 ◯7番(並木幹男君) 実際、ブロック塀の撤去にかかわることなので、現在の助成制度と、その実績についてはどうか伺います。 60 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 61 ◯都市整備課長(川合秀和君) 既存の助成制度についてお答えさせていただきます。  生垣設置助成制度は、良好な景観形成を推進するとともに、ブロック塀の倒壊による災害の発生を防止することを目的とし、平成27年度から実施しておりますが、実績としてはございません。  補助金の額は、ブロック塀などの撤去及び処分に要する経費並びに生垣の設置に要する経費の10分の1、ただし10万円を限度としております。 62 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 63 ◯7番(並木幹男君) 今回の大阪北部地震を受けまして、国でも補助制度等を拡充しているということですが、国は自治体ごとのブロック塀の撤去等にかかわる支援制度の状況についても、調査を行っているとしていますが、国からの補助事業制度はありますか。その点について。 64 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 65 ◯都市整備課長(川合秀和君) 国及び県から、ブロック塀の撤去に関する補助事業について、安全ストック形成事業の効果促進事業として対応する旨の照会があり、ブロック塀の撤去に特化した新たな助成事業について、検討しております。 66 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 67 ◯7番(並木幹男君) その新たな助成事業の補助金の額、上限額はどのように考えていますか。 68 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 69 ◯都市整備課長(川合秀和君) 現在、検討中であり、他市町村の状況を確認し、対応したいと考えております。 70 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 71 ◯7番(並木幹男君) ただいま、他市の状況はということが出ましたけれども、例えば、他市の状況ということですが、どのようなものがあるのかを伺います。 72 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 73 ◯都市整備課長(川合秀和君) 確認したものでは、上限額が、おおむね10万円のもので、かかった経費の2分の1や塀1メートル当たり1万円を助成するというものがございました。 74 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 75 ◯7番(並木幹男君) 生垣助成制度については、平成27年からということで、実績がなかったということなんですが、知らない方もいらっしゃると思いますので、その辺については、再度点検もしているということで、今後、もっと広げていってほしいと思いますし、この助成制度は拡充するということなんですけれども、検討中ということで、早急に進めていっていただいて、よりよい制度にしていっていただきたいと思います。これについては、終わります。  大きい2番で、地域公共交通について伺います。  山武市地域公共総合連携計画方針は、山武市の公共交通の現状と課題を踏まえ、市が目指す公共交通体系を実現するための基本方針を定めています。  方針1として、持続可能な公共交通体系の確立、方針2として、公平性が確保された公共交通体系の確立、方針3として、市民ニーズに適合した公共交通体系の確立としています。  また、この計画の目標も示されているわけですが、現在の状況をどのように考えているのかを最初に伺います。 76 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 77 ◯総務部長(石橋和記君) 山武市地域公共総合連携計画ですが、平成22年度から平成24年度までを計画期間といたしまして、「いつまでも誰もが便利に利用できる公共交通」を将来像として策定したものでございます。この計画に基づきまして、現在も基幹バスや乗合タクシーの運行を行っています。  基本方針の目標ですが、はじめに、方針1、持続可能な公共交通体系の確立では、基幹バス、乗合タクシーの利用者を、月8,000人以上とすることを目標としております。これを、平成29年度の数値に置きかえて、算出しますと、約7,600人以上となりまして、実績値は7,866人と達成をしている状況でございます。  次に、方針2、公平性が確保された公共交通体系の確立では、市内の公共交通空白地域の解消を目標としておりますが、既存の鉄道や路線バス等に加え、基幹バス、乗合タクシーの運行により、市全域をカバー圏域としております。  次に、方針3、市民ニーズに適合した公共交通体系の確立では、公共交通に関する満足度といたしまして、平成24年度の目標値を45%以上に向上させることを目標としております。  平成29年度のまちづくりアンケートでは、公共交通網の満足度は41.3%と、届かない状況ではございますが、計画策定時の平成19年度の満足度の31.9%から、10年間で約10%の向上が見られております。  以上によりまして、計画策定時の目標からしますと、おおむね達成できているんではないかと考えておりますが、少子高齢化の進展など、社会情勢は大きく変化をしておりますので、時勢に沿った公共交通体系の確立に努めていきたいと考えております。  以上です。 78 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 79 ◯7番(並木幹男君) 次に、基幹バス、乗合タクシーに対する市民要望について伺います。  現在の市で行っている公共交通システムは、市内を3つの地域に分けて、それぞれの地域内を運行するデマンド対応の乗合タクシーと、各地域の拠点や市民から経由希望が高い主要施設間を、速達性を確保しながら連絡をする基幹バスを組み合わせた交通システムとして行っています。  地域内では、乗合タクシーで、乗り継ぎなしに移動でき、地域間については、基幹バスに乗り継いで移動するというシステムですが、市民の方からは、さまざまな改善要望も出されていると思います。その要望を協議する機関として、山武市地域交通活性化協議会がありますが、その協議会では、市民ニーズをどのように把握をしているのかを伺います。 80 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 81 ◯総務部長(石橋和記君) 実証実験運行を開始しました平成22年10月から今月で、8年の運行期間となります。この間、地域の皆様から、市窓口や電話による意見や要望、またアンケート調査の結果を考慮いたしまして、改善を続けてまいりました。  市で例年実施しておりますまちづくりアンケートでは、無作為に抽出した3,000名を対象に、満足度及び重要度について調査をしております。  また、協議会では、直近で平成28年12月に無作為に抽出した3,000名を対象にアンケートを実施しておりまして、公共交通の利用状況や基幹バスや乗合タクシーの改善要望などについて調査を行っております。 82 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 83 ◯7番(並木幹男君) 次に、地域ニーズに合わせた基幹バス、乗合タクシーの改善の考えについて伺います。  協議会の中でも、事業の今後の改善点について、基幹バスの目標として、引き続き、利用者ニーズの把握に努め、改善案を運行計画に反映させ、既存利用者以外の利用者を確保するとしていますが、運行ルートを延長したりという改善はできるのかどうか。例えば、山武地区においては、山武北小学校までの延長は可能なのかどうかの点について伺います。 84 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 85 ◯総務部長(石橋和記君) 基幹バスの運行ルートの考え方といたしましては、市内の主要施設を結びつつ、路線バスの運行ルートでカバーされていない地域や要望の多い場所を配慮したもので、運行ダイヤにつきましても、鉄道や路線バスとの接続を配慮したものとしております。  山武北小学校までの延伸につきましては、現在、山武地区の起点、終点となっておりますさんぶの森元気館から北側のエリアをカバーするということになりますので、地域住民のニーズを確認することとあわせてまして、既存の運行ルートや運行ダイヤ、その他の要望事項との調整も必要でございます。  また、基幹バスの運行は、山武市地域公共交通活性化協議会で運営を行っておりますので、この協議会において検討をしていただく必要もあると考えております。 86 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 87 ◯7番(並木幹男君) 次に、協議会で乗合タクシーの目標として、乗り合い率を高め、効率的な運行となる配車を検討し、利用者満足度を高め、新たな利用者確保に努めるとしていますが、そのほかの改善要望としては、他地域への乗り入れや成東駅などへの配車の要望も出されていますが、そのような改善への対応はできるのかどうか伺います。 88 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 89 ◯総務部長(石橋和記君) 乗合タクシーへの要望では、地域外運行の要望を多くいただいておりまして、現在、市役所本庁舎とさんむ医療センターのみ地域外運行を実施しております。  市内全域での実施に向けた課題といたしましては、運行距離が長くなることで、1日の運行本数が減少することから、予約がとりづらくなったり、運行経費の増加から、運賃の値上げについても検討が必要となります。  また、既存の路線バスや一般タクシーへの影響も考慮する必要がございますし、現在の公共交通システムは、基幹バスと乗合タクシーを連携させたものでありますので、このシステム自体の再構築を考える必要があると思われます。  地域外運行の実施に当たりましては、このように波及する影響も多く考えられますので、慎重に検討していくことが必要であると考えております。  乗合タクシーの運行につきましても、活性化協議会で運営を行っておりますので、この協議会におきまして、検討していただく必要がございます。  以上でございます。 90 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 91 ◯7番(並木幹男君) これは市民の方からの要望なんですけれども、基幹バスのバス停に、上屋、屋根やベンチの設置をしてほしいという要望がございます。待ち時間等の快適性を向上させるためにも、その主要な場所に設置するべきだと考えますが、その辺についてはどうか。  主要な場所というのは、駅や多くの方が使うスーパー前ですとか、公園前ですとか、そういう場所については、ベンチ、屋根、雨よけや日よけ等のものを設置してほしいという要望がございますが、その考えについてはいかがでしょうか。 92 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 93 ◯総務部長(石橋和記君) 連携計画の策定時におきましては、乗降者数が多く見込まれます鉄道の駅、市役所の本庁舎、各出張所、さんぶの森元気館などを整備対象としておりましたが、現在、成東駅などで、上屋やベンチ等のあるバス停につきましては、ごく一部でございますので、基幹バスのバス停の利用状況、民間路線バスのバス停の整備状況も考慮いたしまして、整備を進めていきたいと考えております。 94 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 95 ◯7番(並木幹男君) ぜひ、ベンチ、上屋の設置については検討していただいて、設置をお願いしたいと思います。  最後になりますけれども、山武市では10月より、成田方面への新規バス路線について、試験運行を行うとしていますが、その概要と目的について、市長に伺います。 96 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 97 ◯市長(松下浩明君) 山武市では、平成27年10月に、山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略を策定し、地方創生に向けた取り組みとして、成田国際空港周辺企業への就業の流れを強化することにより、若者の移住定住を推進しておりまして、その一環として、今回の実証実験運行を計画しております。  実証実験運行は、この10月13日土曜日から平成33年3月末までの2年半を予定しております。この間に、利用状況やバス利用者及び沿線住民へのアンケート調査を実施いたしまして、実証実験が終了した後の平成33年4月からの一般路線バスとしての運行について、検証を進めていく予定であります。  路線につきましては、山武市役所から成田国際空港第2旅客ターミナルまでを基本ルートといたしまして、1日10往復を予定しております。  また、通学や買い物などの需要を見込みまして、JR求名駅、成田京成駅や成田イオンモールへのダイヤも2便から4便を設置しております。  運賃につきましては、市内及びJR求名駅から芝山、成田方面へは500円、市内料金は200円、市外料金は300円を予定しておりまして、そのほか、学生運賃の設置や定期券の販売も予定しております。  現在は、運行開始も近くなっておりますので、より多くの方に御利用いただけるよう、周知、PR活動を行っているところでございます。議員にも、PR面で御協力を賜りますようお願いを申し上げます。 98 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 99 ◯7番(並木幹男君) 基幹バス、乗合タクシーについては、さまざまな要望を出されておりますし、基幹バスの運行についても、山武地域では、もっと小回りのきくようなバス設定をしてほしいというような意見もありますし、その他の地域でも基幹バスの回し方というか、回り方については、要望があると思うので、その点については、また、今後、検討していっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。  次に、大きい3番目で、生活保護制度について伺います。  生活保護のしおりについてですけれども、生活保護のしおりは、現在どのような状況か、まず最初に伺います。 100 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 101 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 生活保護のしおりでございますが、社会福祉課窓口において、生活保護のしおりを常備してございます。生活保護の相談があったときに、生活保護のしおりを活用し、生活保護を受ける要件、生活保護の仕組み等を、相談者の方に説明を行っている状況でございます。 102 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 103 ◯7番(並木幹男君) 生活保護制度は、誰もが健康で文化的な最低限度の生活を営むことができるよう、生活に困った人の命と暮らしを支える大切な制度です。ですが、残念なことに、生活保護制度には、誤解や偏見がつきまとい、制度を利用できるはずの人のうち、2割程度しか利用できていません。  その原因の1つには、政府や自治体の広報や窓口体制の不十分さがあります。生活保護の利用を考える人が、制度内容を知る手がかりとなるものが、生活保護のしおりや自治体のホームページです。でも、中には、誤った情報や誤解を招く記載があったり、必要な情報が記載されていなかったりもします。  山武市の生活保護のしおりを見させていただきましたが、改善をしていただきたいところがありますが、改善する考えはございますか。 104 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 105 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 生活保護のしおりにつきましては、現在、相談の最初の段階で使用しており、簡易的な内容となってございます。生活保護が決定した場合には、さらに詳細な内容のお知らせをお渡しし、説明をしておるところでございますが、生活保護のしおりについて、高齢者の方などにも理解しやすいような内容をさらに検討し、改善してまいりたいと考えております。 106 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 107 ◯7番(並木幹男君) 生活保護のしおりについては、ぜひ改善を図っていっていただきたいと思います。  2番目で、この夏も高温状況が続きましたが、生活保護受給者世帯のエアコンの設置状況について伺います。 108 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 109 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 9月1日現在ですが、311世帯が生活保護を利用されており、その中で、エアコンの設置がない世帯は、126世帯という状況でございます。 110 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 111 ◯7番(並木幹男君) 126世帯が設置がないということで、大分多いなと思いましたが、エアコン設置がない世帯は、どのような対応を図っているのか伺います。 112 ◯議長(加藤忠勝君) 保健福祉部長。 113 ◯保健福祉部長(小川雅弘君) 対応でございますが、担当ケースワーカーによる家庭訪問の中で、扇風機の活用や小まめに水分補給などを行うよう、熱中症予防対策の助言を行っているところでございます。 114 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 115 ◯7番(並木幹男君) ケースワーカーの方が訪問をした際にはということでしたが、エアコン設置のない世帯ということでは、今年も猛暑だったわけですけれども、特に高齢者世帯などへは、もうちょっと頻繁に訪問する体制などもとっていただいて、これは要望とさせていただきますけれども、熱中症などで倒れられるようなことがないようにしていっていただきたいと思います。  生活保護制度については以上です。  4番目の水道事業について伺います。水道事業の質問要旨に、南房総地域とございますが、正しくは九十九里地域ですので、九十九里地域末端給水事業統合についてということで質問させていただきます。  千葉県では、九十九里、南房総地域の用水供給事業体と県営水道との統合の進め方について、県水道の統合・広域化の進め方(案)を示して、全ての関係市町村の合意に基づき、現在、統合・広域化の検討が進められていますが、これまでの経緯についてはどうかを伺います。
    116 ◯議長(加藤忠勝君) 水道課長。 117 ◯水道課長(秋葉幸司君) これまでの経緯ですが、九十九里地域の末端給水事業の統合については、平成22年3月に、県より示された県内水道の統合・広域化の当面の考え方に従い、県内のリーディング・ケースとして、平成28年3月に、県内水道の統合・広域化の進め方に係る九十九里地域水道事業体会議を、本市水道課、山武郡市広域水道企業団、八匝水道企業団及び長生郡市広域市町村圏組合の4団体で設置し、協議を開始しました。そのような中で、基礎調査を平成28年度に、基本構想を昨年度に策定し、統合後の中長期的な課題と事業統合の効果を整理しました。  本年度は、統合協議会設立のための覚書の締結を予定しております。  また、来年度には、統合協議会を設立し、課題の解決に向けた協議を行い、遅くとも平成36年度を目標に、事業統合する予定となっております。 118 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 119 ◯7番(並木幹男君) 経緯についてはわかりました。  その協議を進めていく中でのことなんですけれども、山武市においては、山武地区において、地下水を利用した水道事業を行っているわけですが、統合後に山武浄水場を残すことはできるのかどうかについて伺います。 120 ◯議長(加藤忠勝君) 水道課長。 121 ◯水道課長(秋葉幸司君) 統合後の山武浄水場ですが、昨年度策定された基本構想においては、4団体の施設を統廃合することにより、維持管理経費の削減を目標としております。  その中で、山武浄水場を廃止し、東金配水場から受水することにより、約25億円程度の維持管理費の削減が可能であると試算されました。また、県の環境保全条例に基づく用水施設の許可条件として、代替水源の確保が可能となったときには、直ちに転換することとなっております。  しかしながら、山武浄水場の廃止は決定されたものではありませんので、今後、設立される統合協議会で、引き続き協議する予定です。 122 ◯議長(加藤忠勝君) 並木議員。 123 ◯7番(並木幹男君) ありがとうございました。これは要望ですけれども、今後の山武浄水場についてなんですが、災害時の水の確保という観点からも、残していっていただきたいとは思っています。財政的な問題もあるということではございますけれども、協議会の中でよく検討もしていただいて……。  実際、利根川から引いているということで、それが来なくなると、山武市において、地下水をくみ上げているという大きい浄水場ということでは、災害時に対応できるかなとも考えますので、その点については、ぜひ要望もしていただきたい。どうやって残せるのかも考えていただきたいということで要望して、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。 124 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で7番、並木幹男議員の個人質問を終わります。  ここで、暫時休憩いたします。再開は午前11時5分といたします。              (休憩 午前10時53分)              (再開 午前11時03分) 125 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、平成会、和田喜治議員の個人質問を許します。  和田喜治議員、御登壇願います。  和田議員。 126 ◯10番(和田喜治君) 議席番号10番、和田喜治です。議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。  はじめに、成東中学校統廃合問題について伺います。  これまで、私が前市長に対して、3年間近く、成東中学校の統廃合問題、成東駅裏問題について、厳しく追及してきましたが、誰一人賛同する方はおりませんでした。  しかし、今回、松下市長が立候補に際して、成東中学校の統廃合問題、そして、成東駅裏開発について、少し触れたことにより、議員の間で、前市長の進めていた成東中学校の統廃合問題に疑問を抱く方が多く出たようです。私にとって、大変ありがたいことです。そういうことで、今回も、この件について、質問者がありました。  この間、私は、前市長に対して、成東中学校問題、成東駅裏開発について、厳しく追及してきましたが、一歩も前へ進むことはありませんでした。私に対して、教育委員、議員の応援は一人もなく、成東中学校廃校に進んでいました。前市長と考えをともにしていた方々は、箱物建設に力を注いでいましたが、箱物建設も一段落したことと、椎名前市長がやめられたことで、山武市全体を考えるようになりました。山武市にとっては、遅過ぎた感がありますが、将来に明かりが見えてきました。喜ばしいことです。  このように、議員の間でも、成東中学校の統廃合について、疑問を抱き始めました。この件を進めてきた教育長、教育委員の責任問題を、このままにしておくわけにはいきません。前回、市長は、教育長、教育委員自ら判断するとのことでしたが、その後、進展はありましたか、答弁を求めます。 127 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 128 ◯市長(松下浩明君) 和田議員の質問にお答え申し上げます。  教育長をはじめ、他の教育委員についても同様に、議会の同意に基づき任命され、職務に当たっていただいております。任期も定められております。引き続き、その任に当たっていただいております。 129 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 130 ◯10番(和田喜治君) 教育委員はともかく、教育委員の長にあるべき教育長は、進退伺いを出すことが普通です。私は、成東中学校廃校に、今までも変わらない態度でいる教育長に怒っているところです。  昨夜テレビで取り上げられたふるさと納税の件で、返礼品として、スリランカ国の品物を送っていたと指摘されました。2週間前にも、議員が知らないところで、スリランカ国の方々を招待し、同僚議員より指摘されたところです。このところ、市長をはじめ、職員一体となって、スリランカ、スリランカとお祭り騒ぎをしていますが、おかしくありませんか。  前市長が取り組んだ問題ですが、市長がかわっても、変化がないということは、新市長のこれからの行く末に、暗雲が漂っています。よいことを進めていくことはよいことです。スリランカ国には、戦後お世話になったことは聞いています。前回も言いましたが、これは、国が対応することで、山武市がお返しすることではありません。そろそろ目を覚まし、成東中学校問題に一生懸命、当たってください。私は、成東中学校問題、スリランカ国の問題は、じんま疹が出るほど、アレルギーになっております。市長、教育長は、しっかりしていただきたいと思います。  前市長と行動をともにし、成東中学校廃校に賛同していた議員の間でも、多くの議員が声を上げるようになりました。特に成東中学校廃校問題を取り上げるようになったことは、前市長の推し進めてきた政策が間違っていたことになります。  松下市長も、成東中学校廃校問題は考え直さなければならないと、選挙期間中、市民に訴えてきました。このようなことは、一般の方は誰でもわかることですが、前市長、教育長、教育委員はわからなかったようです。  山武市の中心地で、一番人口が多く、生徒数も一番多い中学校を廃校にすれば、悪影響が出ることぐらいはわかるはずです。その中学校をなくすということは、人口減にもつながります。誰が、中学校がないところに、新しく居を構えますか。頭のよいと言われる方は、先の先を読んでいると思われますが、間違った読みをしております。  まだ成東中学校が存続していますので、成東小学校学区内人口は、合併後、13年目になりますが、人口は240名しか減少しておりません。今も新築住宅が、宮前、根蔵地区においては、数多く建設されています。この住宅は、お年寄りの家ではなく、若い方たちの住宅です。そういうことで、成東小学校学区内人口は、これからも余り減ることはないようです。山武市では、合併後、8,000名近くの人口が減少している中、人口増につながる地域のあることを忘れているようです。  前市長は、旧成東地区に住みながら、こういうことに気づかず、中学校をなくそうとしておりました。人口増につながることは何もしないで、箱物建設に力を入れていたことで、このような人口減となってしまいました。人口増につながる事業はしてこなかったと、本人も認めています。松下市長は、こういう状態になっていることを把握していなかったと思いますが、選挙期間中に地域の声を聞いて、把握したと思います。  そこで、伺います。松下市長は、成東中学校の廃校はないと考えたと思いますが、その点をお聞かせください。 131 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 132 ◯市長(松下浩明君) 市長就任前、選挙戦の中で、各学区を回らせていただいたときに、成東中学校と成東東中学校の統合については、地域の皆様方には、本当に御理解が得られていないというような感じがいたしました。ですので、一度、立ちどまって、判断をすることが必要であると思っておりました。 133 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 134 ◯10番(和田喜治君) こうして、議員の間でも、成東中学校統廃合について、問題視してまいりましたので、松下市長も本腰を入れ、検討に入らなければならなくなりました。就任して5カ月に入っておりますので、関係者を集め、協議に入っていると思いますが、そこのところはどうなっていますか、お答えください。 135 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 136 ◯市長(松下浩明君) 就任しまして、それから、いろいろ考えましたけれども、教育委員会との協議・調整の場である総合教育会議を、8月28日に開催した中では、成東中学校、成東東中学校ともに、今後、生徒の減少が見込まれておりまして、成東中学校と成東東中学校の統合という方向性では、教育委員会と共通の認識を持ったところであります。  統合後の学校の位置や時期については、検討する時間をいただき、その経過で、教育委員会と協議を継続していくとの調整を図りました。  結論については、余り先延ばしすることもできませんので、平成31年度を目途に方向性を示したいと思っております。 137 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 138 ◯10番(和田喜治君) 私は、これまでいろいろなことを手がけてきましたが、中途半端なことはしてきませんでした。市長は、私のことを詳しく把握していないと思いますので、少しお話をさせていただきます。  私は、昭和51年に少年野球成東ファイターズを立ち上げ、平成12年まで、25年間、監督、部長として活動しておりました。成東ファイターズを立ち上げた3年後、私と東金市の豊成ハリケーンズの監督と2人で、山武郡市少年野球連盟という組織を立ち上げました。現在も、山武郡市少年野球連盟は存続しておりますが、詳しいことを知っているのは、私だけとなりました。このことは、冊子にして、皆に配ってあります。  翌年の昭和52年には、将棋連盟成東支部を結成、今年で42年目になりました。会員数では、全国681支部ある中で、35番目に入っております。大会内容では、全国一だと言われています。詳しいことは、ネットで紹介されています。  支部結成の3年後に、成東碁友会という組織も立ち上げ、こちらは、結成39年になります。  少年野球からプロの世界に入ったのは、押尾健一君がおります。押尾君は、平成元年に、成東高校が甲子園出場を果たしたときの投手です。  将棋といいますと、今、子どもたちの間で、大変なブームとなっております。そういう子どもたちに、平成6年から、成東中央公民館で、月に1度ですが、24年間、指導をしています。  プロ棋士の登竜門である奨励会試験に合格した子どももおります。山武郡内では、95年間という長い間、こういう子どもは出現しなかったようです。棋士になったのは、95年前に、旧松尾町出身の佐瀬勇次九段、1人です。奨励会試験に合格したこの子どもは、今、話題の天才棋士、藤井聡太七段と同期生です。関東と関西に分かれていますので、対戦はありませんでした。将棋、野球と、2人の子どもが、私の夢を実現してくれたことに感謝しているところです。  成東高校野球部といいますと、甲子園に出場を果たす7年前ぐらいになりますが、このときは、銚子商業の全盛期でした。成東高校は、それなりの成績を残していましたので、市外から、多くの生徒が下宿しておりました。下宿場所は、旧国保成東病院の跡地に残された寮です。現在は、市営住宅が建っております。  生徒は、松戸市、千葉市、茂原市などから、13名の子どもたちが下宿しておりました。この子どもたちに、朝食を提供していた食堂が、朝が早いということで、提供をやめてしまいました。いろいろお願いしたようですが、誰も引き受けるところがなく、大変なことになりました。  そこで、いつも応援で一緒になる後援会長に頼まれ、食事の世話をすることになりました。大変だったのは妻ですが、文句を言わず、一生懸命、応援してくれました。そういうことで、妻には、頭の上がらない状態が、現在まで続いています。私の勤務先は、東金保健所勤務でしたので、少し時間がありましたので、引き受けることにしました。2年間、世話をしてきましたが、私の職場が千葉市となりましたので、私の出勤時間が早くなり、食事の世話ができなくなりました。  感謝されたのは、下宿されていた子どもたちの親、そして、後援会長だけでした。野球関係者で、このことを知っているのは、この2年間在籍した子どもたちだけのようです。部長、監督からの挨拶はありませんでしたので、知らなかったようです。続けられた理由は、私の家から試合に出ていきますので、親になった気持ちで、楽しい2年間でした。  私は、自分が満足すれば、何事も黙って行動しますので、野球、将棋、囲碁の活動を知っている方は、当事者だけのようです。残念だったのは、そういうことを知らなかったということで、成東高校の野球部長を経験したことのある、ある先生には、礼儀知らずのこともされました。  市議会議員選挙において、隣地区の候補者の責任者として、野球部OBはもちろんのこと、教え子を総動員して応援していました。私は、今まで何をするにも、一人で行動しますので、食事の世話をしていることを、話したことはありませんでした。そのことを知っていれば、人間として、できないことですので、知らなかったと思います。そういうこともありましたが、今もこうして壇上に立たせていただいていることに感謝しているところです。  現在は、先ほど紹介した活動のほかに、成東小学校のクラブ活動で、将棋を教えています。山武地区の小学校でも指導という声がありますが、手が回らないので、指導しておりません。  このように、何事にも徹底してやり遂げる性格ですので、成東中学校の問題は、初歩の初歩の段階です。私も難しい問題を解くことを趣味としておりますので、成東中学校の問題は、そんなに難しい問題ではありません。これからは、徹底して、この問題に取り組んでまいります。市長もそのつもりで、この問題に取り組んでいただきたいと思います。市長には、私の真剣な気持ちが伝わったと思います。  市長は、成東中学校の問題は、市民との約束ですので、はっきりと成東中学校を建て直すということを言っていただきたいと思います。答弁ください。 139 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 140 ◯市長(松下浩明君) 成東中学校の施設、また学校位置、市の財政状況などが、複雑に絡み合っているというように、認識をしております。少しお時間をいただいて、教育委員会との協議を継続させていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 141 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 142 ◯10番(和田喜治君) 成東中学校問題は、議員の間でも、意思の薄さが感じられます。このことは、私も、他の学校のことは、正直言って、よくわかりません。何か事が起きれば、いろいろ調べますが、それ以外は手が回りません。  そういうことですが、ここに来て、議員の間で、成東中学校の問題に関心を示す方があらわれ、市長の答弁が重複するところが多くなってきました。曖昧な答弁をしていますと、これからもどんどん質問者が増え、市長の負担も重くなり、難しい対応が迫ってきます。私は市長とのかたい約束を信じていますので、これ以上の質問はしません。まだ、関係する機関とはよく話し合っていないと受けとめました。早目に関係者会議を開き、12月議会では、はっきりさせてください。このくらいのことは、約束できますよね。答弁ください。 143 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 144 ◯市長(松下浩明君) 成東中学校と成東東中学校の統合ということは、教育委員会のほうとも合意をしておりまして、統合後の学校位置や時期につきましては、検討する時間をということでお願いをしたいと思います。その過程で、教育委員会と協議を継続していくことによりまして、調整を図ってまいります。  結論につきましては、先ほどと同様で申しわけありませんが、平成31年度中を目途にして、方向性を示させていただきたいと思っております。よろしくお願いします。 145 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 146 ◯10番(和田喜治君) 次に、少子化対策についてお伺いします。  少子化対策につながる事業として、白幡スポーツ広場の活用を、これまで何回も質問をしてきました。この件は、白幡地区にある市営住宅が、築後50年になろうとしており、建て直しが迫ってきております。この土地は借地ですので、返還の話もあります。市営住宅は必要ないということであれば、建て直しは必要ありませんが、前市長は、建て直すということでした。  そういうことで、白幡スポーツ広場に市営住宅を建て、現在の白幡地区にある市営住宅の空いた住宅を徐々に取り壊し、10年後をめどに、更地にして、返還したほうがよかろうかと思います。  松下市長の考えを伺っておりませんので、建て直すということであれば、今から計画を練って、実行していかなければなりません。ただ建て直すだけなら、壊れ始めてからでもよいのですが、この考えは、先の読めない方たちのすることです。市に関係する方々は、先の読める方々ですので、このようなことはしないと思っています。  私の考えは、白幡スポーツ広場を利用することです。前市長に説明しましたが、あの広大な土地に、若い方たちに限定した市営住宅建設にあります。家賃も安くすることで、入居者はあると思います。家賃をいただきますので、無駄金ではありません。そして、新婚者ということで、子どもたちの誕生も夢ではありません。小学校の存続、そして、人口増にもつながってまいります。  この子どもたちも成人し、空き家になることが想定されます。その空き家となったところに、他の市営住宅に住んでいる方たちの住居とすることで、一石二鳥の働きをします。この説明に、前市長は賛同し、考えたいとのことでした。  私の説明を聞き、松下市長はどう思いますか。答弁ください。 147 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 148 ◯市長(松下浩明君) 白幡スポーツ広場でございますけれども、御質問いただきまして、先般、副市長とともに、現場を見せていただいております。  白幡市営住宅に関しまして、建て替え、改修を踏まえて、検討をしております。  白幡スポーツ広場に関しましては、白幡市営住宅の建て替えの候補地の1つとして、引き続き、検証してまいりたいと考えております。 149 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 150 ◯10番(和田喜治君) この建て直し計画は、遅過ぎた感があります。10年前ぐらいから計画し、既に実行していれば、この先、10年後には空き家も出てきて、現在の白幡住宅に住んでいる方の入居も始まるところでした。  昨年6月議会で、前市長に詳しく説明したところ、前市長は考えつかなかったと賛同し、考えると言ってくれました。前回6月議会の答弁は、前市長の答弁と、余りにも違いがあります。成東地区にあります上町市営住宅の空いたところに、若い方たちをということですので、これでは、前市長がよいことだと言って、考えると言ったことと、余りにも違いがあります。これでは、白幡スポーツ広場を利用しないということになります。  こんな小さな発想では、人口増加は望めません。この件は、2回ほど議会で質問しておりますので、答弁された都市整備課長もよく知っていることです。前市長が示したことで、都市整備課長が答弁しましたが、前市長の考えとは、到底思われません。  本来ですと、松下市長に答弁を求めるところでしたが、就任して2カ月ですので、打ち合わせが不十分だったと理解します。白幡スポーツ広場は、現在、考えられることは、これ以外の方法はないように思われます。  松下市長の考えを伺います。 151 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 152 ◯市長(松下浩明君) 白幡スポーツ広場に関しましては、明確な利用計画は、現在ございません。白幡市営住宅の建て替え候補地の1つとして、引き続き検証をしてまいりたいと考えております。 153 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 154 ◯10番(和田喜治君) 前回の質問では、答弁に迫力がなく、白幡スポーツ広場の空き地利用は考えていないという答弁でした。成東地区にあります上町市営住宅を若い方たちにという答弁でしたが、こんな考えでしたら、白幡市営住宅は修復せず、次々に壊し、土地を返還したほうがよかろうかと思います。  白幡スポーツ広場の利用方法は、既に説明してありますので、担当者は、松下市長に説明しておいてください。白幡市営住宅をなくすのであれば、前回の説明で納得します。しかし、前市長は考えるということで進めていたようです。そこのところは、どうなっているのか、担当者に答弁を求めます。  そして、松下市長の考えを、再度伺っておかなければなりません。答弁をください。 155 ◯議長(加藤忠勝君) 都市整備課長。 156 ◯都市整備課長(川合秀和君) 白幡市営住宅の建て替え、改修に関しましては、現在、居住している住民の方の意向、財源などを踏まえ、検討しております。
     白幡スポーツ広場に関しましては、白幡市営住宅の建て替え候補地の1つとして、引き続き検証してまいりたいと考えております。  それとは別に、今ある市営住宅の中で、上町市営住宅の一部に関しまして、子育て世帯向けの住宅として、来年3月に山武市営住宅条例の改正を予定しており、その中で位置づけしたいと考えております。 157 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 158 ◯市長(松下浩明君) 今、担当者からの説明のとおり、白幡スポーツ広場に関しましては、引き続き、白幡市営住宅建て替え候補地の1つとして、検証してまいりたいと考えております。 159 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 160 ◯10番(和田喜治君) 次に、日向の森について伺います。  出光興産株式会社が所有していた土地、日向の森の購入後、13年目になります。その間、いろいろな企業が下見に訪れていますが、道路幅が狭く、取りやめた企業もあったようです。バブルもはじけ、企業の進出はありません。この土地を維持することで、経費も大分かかっていることと思います。  そこで伺います。これまでかかった経費は、どのくらいになりますか。 161 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 162 ◯総務部長(石橋和記君) 合併後、草刈り等に要しました維持管理費は、約194万円となります。 163 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 164 ◯10番(和田喜治君) 市が所有する大きい土地といいますと、この日向の森が一番で、次に、先ほど取り上げた白幡スポーツ広場であります。白幡スポーツ広場といいますと、大人が2面で野球ができるほどの広さです。その何倍もある日向の森をこのままにしておくことは、山武市のためにはなりません。そして、山武地区の衰退につながってまいります。  現在、そのようになり、山武地区の人口は、合併時と比べると、3,200人減少しております。この減少は、政策の誤りが指摘されても、仕方ありません。合併して、13年目になります。市長の箱物建設に力を入れ過ぎが原因です。今回、市長もかわりましたので、新たな構想計画に取り組み、実行していかなければなりません。  人口増加につなげるには、これから説明する遠大な道路建設にあります。それは、椎崎地先より日向の森を通る、八街市に抜ける道路建設にあります。この計画は、余りにも大きく、普通の考えでは、一生、実現しない計画です。  それは、そうです。山林、農地しかないところに、山武地区の椎崎から八街市まで、道路を通すということは、数十億円、いや、数百億円かかるかもしれません。山武市となっても、独自では実現しない事業です。その近辺は、山林と農地だけで、目立つものといいますと、日向の森だけです。そして、そこまでの道路は、道幅が狭く、大型車の通行は容易ではありません。国、県の事業が伴うのであれば、実現しますが、この先、100年経っても、到底無理のようです。  そこで、私は考えました。これまで、誰も考えなかったことですが、国にお願いすることです。今回、私がこのことを取り上げますと、あらゆるところから、苦情の電話が入ってくると思います。私にとって、これからの人生にプラスになることはありません。しかし、山武市の将来を思って、あえて言葉に出させていただきます。  聞いた話では、何かの処理施設をつくり、少しでも役に立てばということですが、この施設も、私と同様、反対されることは間違いないようです。どうせ反対されるのであれば、大きいことにつながることをしなければなりません。  そこで、私の構想を発表します。それは、13年前に、成東町長であった大高町長が取り組んだ刑務所誘致であります。このときは、成東町大富地区の国道、住宅地に面した山林ということで、住民に反対され、この計画は実ることはありませんでした。目のつけどころはよかったのですが、場所が悪過ぎました。  この計画に比べれば、立地条件、道路計画も、国は乗ってくると思います。刑務所ということで、名前だけで反対される方々が大半だと思われますが、名前だけで判断してはいけません。千葉市では、繋華街に、昔から刑務所が存在しております。脱走者は、これまでありません。厳しい管理体制にありますので、その心配はありません。先月、大阪の警察署で脱走者がありましたが、お粗末そのものであります。反対するのであれば、警察署も対象になります。  この件は、国に認めていただいてのことになりますが、この私の構想を聞き、市長はどう思いますか、答弁ください。 165 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 166 ◯市長(松下浩明君) 山武市、また山武地域の振興策といたしまして、日向の森を中心といたしました道路計画、刑務所誘致の御提案、和田議員よりいただきました。ありがとうございます。山武市の地域振興を考える上で、参考にさせていただきたい内容であると考えております。  刑務所の誘致による効果といたしましては、受刑者や刑務官と、その家族などの住居による人口増加、雇用、市内業者への経済波及効果、波及から、地域の活性化にもつながると思います。  刑務所の誘致には、地域住民の理解や自治体の受け入れ体制、土地転用が容易であることや、道路アクセス等のインフラが整備されることが、重視されるのではないかと思われます。  法務省の矯正局にお聞きしましたところ、構造改革特区を受け、平成19年当時に、PFI形式により設置された刑務所4施設を最後に、新設の計画は今現在なく、既存の施設の改修や建て直し等に対応しているようでございます。  今現在は、難しい案件であると考えますが、常にそのような視野を持って、広げて、日向の森の利用計画について考えてまいりたいと考えております。御提案ありがとうございます。 167 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 168 ◯10番(和田喜治君) 答弁ありがとうございます。いろいろ調べていただき、本当にありがとうございます。この道路が建設されることにより、企業の進出、そして、住宅建設も進み、山武地区の将来に明るさが増してきます。今回、私が取り上げたのは、来年はどうなることかわかりませんので、発表しないで終わることをおそれ、今回の発表となりました。市長は反対意見を恐れ、こういうことに携わらないと思いますが、そういう意見に惑わされず、山武市の発展に努めていただきたいと思います。  何も刑務所に限ったことではありません。前にも言いましたが、旧成東町時代は、現在、市原市に存在する公営競技の場外投票券売り場の施設誘致も進んでいました。用地確保も進み、実現間近というときに、前市長の反対で、市原市に行った経緯もあります。芝山町にも、そういう施設ができ、芝山町の財政を豊かにしております。  何も考えず、理屈ばかりのきれいごとでは、市の発展はありません。行政は決められたことを実行していたのでは、何も前には進みません。私たちも、いろいろ努力しますが、幹部職員もいろいろアイデアを出し、山武市発展に努めてください。  日向の森の跡地は、国の機関を利用するのが一番です。本当は場外投票券売り場のような施設がよかったのですが、残念です。中途半端な施設で、その施設が負担になったのでは、何もなりません。そういうことを考え、企業誘致を進めてください。  旧成東町時代の大高町長は、先見の明を持っていた方です。そこで、現在の刑務所誘致運動の状況を調べたところ、先ほど、市長が答えてくれたような状態になっております。しかし、13年前に成東町長だった大高町長が申し込んでいますので、記録はあろうかと思います。そのとき、仲介してくれた方は、現在も国会議員として、活躍しております。森代議士です。改めて相談してみてはどうですか。その気がなければ、この構想はなくなります。市長の答弁を求めます。 169 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 170 ◯市長(松下浩明君) 先ほど答弁をさせていただいておりますけれども、現在、国において、新設の計画がないということだったので、相談させていただくことまではないのかなと、今現在は考えております。 171 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 172 ◯10番(和田喜治君) 大高町長が合併時の市長であれば、この日向の森を利用し、さんむ医療センター問題も解決したはずです。現在のように、土地を確保していませんでしたので、反対されてしまいました。市長になってから、さんむ医療センター問題を絡めて、実行に移せば、この計画は実現したはずです。少し計画発表が早過ぎましたので、反発があり、その抵抗に負けてしまいました。本当に惜しい指導者を失いました。さんむ医療センター問題は、12月議会で質問します。  現在では、時期遅しで、刑務所誘致も、競争率が50倍近くあると聞いています。そういうことで、道路建設までは無理のようです。13年前までは、刑務所ということで、誘致するところがなく、道路計画も実現したようです。難しいと思いますが、実現すれば、日向の森の跡地、さんむ医療センター問題も一挙に解決します。  特例債を利用しての箱物建設は、誰でもできます。こんなことばかりしていますと、山武市の将来はなく、破綻につながってしまいます。難しいことに取り組むことが、今、求められているところです。  松下市長の手腕に、山武市の将来は、かかっています。前市長の政策を受け継いで、スリランカ、スリランカと、職員と一緒になって、浮かれている場合ではありません。何か一つでも、自分の信念を持っての行動に期待しております。  そこで、伺います。何か新しい構想をお持ちでしたら、答弁ください。 173 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 174 ◯市長(松下浩明君) 議員には、本当にいろいろ、今回のことでも御質問をいただき、ありがとうございました。  今現在は、日向の森については、特段の構想は持っておりませんけれども、今後も、いろいろな視野を広げながら、考えていきたいと思っております。ありがとうございました。 175 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 176 ◯10番(和田喜治君) 先ほど取り上げましたが、議員の知らないところでは、スリランカ国の方々を招待し、最近、交流を持ったようですが、余りにも偏り過ぎています。その力を少しでも、日向の森の跡地をどうしたらよいのか、考えていただきたいと思います。  松下市長は、前市長の政策を受け継いで、市長になったわけではないと思います。自分自身のしっかりした政策を示し、職員をリードしてください。本当に情けない気持ちで、いら立っております。  刑務所誘致は、競争率が高く、大変難しいと思いますが、考えてください。この件については、頼もしい方が国から派遣されてきておりますので、副市長と相談して、話を進めれば、進展すると思います。  先ほど、スリランカ国のことに触れましたが、この話は、5年前に国から派遣されてきた副市長が持ってきた話です。山武市も国に協力していますので、今度は、国が協力する立場にあります。副市長にとっては、やりがいのある仕事になるはずです。そして、山武市のために働いたことになります。  私の話を聞いて、副市長はどう思いますか。答弁ください。 177 ◯議長(加藤忠勝君) 副市長、御登壇願います。 178 ◯副市長(寺澤毅彦君) 和田議員におかれましては、山武市の地域振興のため、これまで、さまざまな御提案をいただいておりまして、御礼申し上げます。  お尋ねの日向の森への刑務所誘致の件でございますが、先ほど松下市長の答弁にもございましたけれども、人口増加や地域経済の波及など、地域振興に寄与する部分はあるものと考えております。  しかしながら、誘致に当たりましては、まず、地域住民の合意形成が大きな課題であると考えますし、また、自治体間の競合が予想されますので、より優位な条件の提示が必要になるなど、実現に向けての課題は多くあると考えております。また、国において、新設計画はないようですので、現時点では難しいと考えております。 179 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 180 ◯10番(和田喜治君) 次に、築山問題について伺います。  前回、この築山について取り上げましたが、私のところに、賛成、反対の意見がたくさんありました。地権者は、反対する方はいないようですが、周りの方は、うっとうしい築山ができることで、反対される方もあるようです。築山問題は、3億円かけての事業ですので、よく考えて、実行したほうがよかろうかと、今でも思っています。  旭市、長生村で、築山をつくったようですが、他市のまねをしていたのでは、進歩がありません。今の計画場所まで行くのには、徒歩では、津波に飲まれてしまいます。前にも言いましたが、車、自転車で行くことになります。車ですと、そのまま国道に向かったほうが、命は助かります。わざわざ車で築山に向かう方はいないと思います。  築山をつくったとしても、管理の問題もあります。草木の手入れもせず、そのままの状態では、いざというときに、役に立たない築山となります。前回、管理のことで、アドバイスをしておきましが、管理面は地区の方々にお願いするのが一番です。  その後、地区の方たちと協議はしましたか、答弁ください。 181 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 182 ◯総務部長(石橋和記君) 現在は用地交渉を行っているところでございますので、地元地区と維持管理についての協議は、まだ行っておりません。  今後、近隣の先進自治体の管理方法も参考にいたしまして、完成後には、地元地区も管理に参加していただけるよう、緑海地区区長会と協議を行いながら、愛着を持っていただける命を守る施設として、管理をしていければと考えております。 183 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 184 ◯10番(和田喜治君) 管理面で難しいようでしたら、築山ではなく、木戸地区、津波避難タワーのような鉄骨づくりの施設でもよいのではと思います。その近辺には、住宅は数軒だけですので、いざというときの避難場所になるはずです。他の地区の方々は、そのまま国道を目がけて、避難したほうがよかろうかと思います。  前回、質問したように、いざというときに、どういう体制をとっておくかということが、築山整備より、大事だと思います。助け合いが一番大事で、築山があっても、助け合う気持ちがなければ、幾ら立派なものがあっても、いざというときには、役に立ちません。そういうことを考え、築山整備は難しいようでしたら、考え直したら、どうですか。  市長は、私の考えを聞いて、どう思いますか。 185 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 186 ◯市長(松下浩明君) 津波によります被害の最小限化を図るためには、海岸から遠方への避難が重要ですが、車両での移動が困難な方や避難に時間を要する高齢者など、要配慮者の方々の命を救うためには、築山の整備が必要と考えております。  議員おっしゃるよう、助け合う体制の構築とあわせて、築山整備もともに進めていきたいと考えております。ありがとうございます。 187 ◯議長(加藤忠勝君) 和田議員。 188 ◯10番(和田喜治君) 答弁ありがとうございました。  以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。 189 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、和田喜治議員の個人質問を終わります。  次に、平成会、林善和議員の個人質問を許します。  林善和議員、御登壇願います。  林議員。 190 ◯5番(林 善和君) 議席番号5番、会派平成会、林善和です。議長のお許しをいただきましたので、質問をさせていただきます。  最初に、項目1、農業についてお伺いいたします。  1)研修制度について。山武市は、ニンジンやスイカなど、さまざまな生産品目で、県内でも上位を占め、また、広大な優良農地を保有し、山武市の農業は、かなりのポテンシャルがあると言えます。  現在の日本の農業を取り巻く諸問題、特に少子高齢化による農業後継者不足、それに伴う耕作放棄地や遊休農地の拡大などの問題を解決していくことは、山武市にとっても、重要なことであると考えます。  地域の担い手を確保し、育成していくことこそ、その担い手に確実に農地を集積・集約して、作業効率を上げて、生産性を向上していくことが、山武市の政策としては、重要と考えます。  そこで、1つ目の質問をさせていただきます。山武市の基幹産業は農業といいながら、余り力が入っているとは考えられませんが、農業に係る研修はどのようなものがあるかを教えてください。お願いします。 191 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 192 ◯市長(松下浩明君) 平成会、林善和議員の御質問にお答えいたします。  山武市の基幹産業である農業について御質問をいただきました。ありがとうございます。農業委員でもある林議員の御協力を得ながら、今の時代に合った農業を目指して、これからも就農していただく若い方々が継続していけるよう、市としても一緒になって取り組んでいければと思っております。  お答えにつきましては、担当部長より、詳しく答弁をさせていただきます。 193 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 194 ◯経済環境部長(越川 俊君) 本市における独自の研修制度は、今現在、設けておりませんが、新規参入者が、農業の技術を身につけるには、より専門的な機関で学ぶことが重要であることから、県山武農業事務所及び県立農業大学校での研修のほうを御案内申し上げておるところでございます。  県山武農業事務所では、経験別の新規就農者を対象といたしました、農業経営体育成セミナーがあります。基本研修、専門研修、総合研修、それぞれ1年間の期間となっております。農業者同士の横のつながりを形成するための場としても活用されております。  また、県立農業大学校では、農業知識を身につけるため、先進農家等への派遣など、より実践的な知識を身につけることのできる場として、新規参入者の方にも活用されている状況でございます。 195 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 196 ◯5番(林 善和君) では、それらの研修制度に対して、山武市では、どのような支援を行っておりますか、伺います。 197 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 198 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市では、平成30年度より、県農業事務所が主催をいたします農業経営体育成セミナーを受講する農業後継者を対象に、年額ではございますが、6万円の助成をしておるところでございます。  また、県立農業大学校での研修を受講した新規就農者は、農業次世代人材投資資金の交付要件の1つともなっておりますので、資金の申し込み等についても、申し出により、あわせて御案内をしているところでございます。 199 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 200 ◯5番(林 善和君) 日本のすぐれた農業技術を将来に伝えるため、市として、外国人農業研修制度を導入し、活用することも大切だと思います。  市では、東京オリンピックで、スリランカのホストタウンとなっていますので、スリランカとの農業交流、農業研修を通して、山武市の農業経営の改善につながればと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  次に、まず、市の新規就農者数を教えてください。 201 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。
    202 ◯経済環境部長(越川 俊君) 平成29年度の新規就農者数は、14名でございます。そのうち、新規自営農業就業者、農家の後継者の方々が10名で、新規参入者として、これから農業を始める方が4名ということでございます。 203 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 204 ◯5番(林 善和君) では、質問をいたします。  現状として、市では、新規就農者へのどのような支援策がありますか。お願いします。 205 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 206 ◯経済環境部長(越川 俊君) 新規就農者への支援といたしましては、今現在、市独自の支援策はございませんが、国、県と連携をいたしまして、さまざまな支援活動を行っております。  主な支援といたしましては、農地中間管理機構による農地のあっせん、国庫補助事業として、農業次世代人材投資資金、また圃場の現地確認による栽培技術の助言・指導等を行っております。次世代を担う農業者の確立を支援しておるところでございます。 207 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 208 ◯5番(林 善和君) 新規就農者が、これから取得しようとする農地は、農地法で5反歩以上と定められています。この要件が、これからの農業を始める方々に、かなり高いハードルになっていると思われますが、何かよい方法はございませんか。 209 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 210 ◯経済環境部長(越川 俊君) 農地法では、個人が農業に参入する下限面積要件といたしまして、農地面積の合計が、原則5反歩以上と規定をされております。  今後は、新規就農者等が参入しやすい環境を整えていくためにも、農地の下限面積を緩和する方向で、今現在、市農業委員会のほうと協議を進めているところでございます。 211 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 212 ◯5番(林 善和君) 農地の下限面積については、ぜひ軽減策を実現していただき、本市の人口増加につなげていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、有害鳥獣対策について質問を行います。  山武市でも高齢化、担い手不足により、里山に手が入らなくなり、荒廃傾向にあります。このため、野生鳥獣の生息域が拡大し、人と野生鳥獣とのバランスが変化し、甚大な農作物被害を発生させるなど、問題を引き起こしています。  このようなことから、農業従事者は、農作物の価格の低迷に加え、有害鳥獣による農林産物の被害が増加傾向にあり、深刻な問題となっています。この被害は、農業従事者の大きな負担となり、山武市の課題の1つと考えます。  そこで、質問をいたします。山武市内の有害鳥獣の捕獲数及び取り組みについてお聞きします。 213 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 214 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市内の状況ですが、捕獲数は、平成28年度が、ハクビシン19頭、タヌキが9頭、アライグマ22頭、イノシシ12頭でございます。  平成29年度は、ハクビシン16頭、タヌキ11頭、アライグマ30頭、イノシシ40頭で、特にイノシシの出没が多くなっています。  地域別でいいますと、旧松尾町の豊岡地先と旧山武町中津田地区、麻生新田等での報告が多い状況でございます。  そういった中で、市の取り組みといたしましては、昨年度、箱わな、くくりわなを91台増やしまして、強化を図っているところでございます。  なお、駆除につきましては、山武北部猟友会と委託契約を締結した上で、駆除のほうを行っているところでございます。 215 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 216 ◯5番(林 善和君) では、有害鳥獣を捕獲するための体制として、山武北部猟友会が行っているとのことですが、地域での被害は、近年、増加していると聞いております。有害鳥獣の駆除体制は、十分と言えるのでしょうか。 217 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 218 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市では、昨年度より、やはり被害を防ぐために、わな猟免許取得者と猟銃の免許取得者を増やさなければいけないという考えの中から、それにかかわる経費の一部を助成する補助制度を設けておるところでございます。  近年、増加傾向にあります有害鳥獣対策に関しまして、一人でも多くの市民の方々に協力いただきながら、地域ぐるみでの対策も必要かと考えているところでございます。 219 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 220 ◯5番(林 善和君) ありがとうございます。  では、組織体制の強化についてお伺いします。  市は、今まで質問させていただいた、さまざまな農業施策を推進していかれると思いますが、その事業を実際に担当している農業部門の組織体制は、十分と言えるのでしょうか。平成18年、合併時に比べると、農林部門の職員が大幅に削減されたように思われます。  そこで、近隣市の農林部門の職員配置人数を教えてください。 221 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 222 ◯経済環境部長(越川 俊君) 平成30年度の近隣市の職員配置人数の状況ですが、東金市農政課が17名、大網白里市農業振興課が18名、当市、山武市農林水産課、14名となっております。 223 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 224 ◯5番(林 善和君) 次に、山武市の農地面積に関連して質問をします。  合併したことで、近隣市町に比べ、農地面積がかなり広いと認識していますが、近隣市町は、どのような状況でしょうか。 225 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 226 ◯経済環境部長(越川 俊君) 2015年の農林業センサスについてですけれども、経営耕地総面積でお答えさせていただきます。  東金市が約2,304ヘクタール、大網白里市が約1,706ヘクタール、当市においては3,720ヘクタールですので、近隣に比べると、最も大きい面積を所有しているということになります。 227 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 228 ◯5番(林 善和君) やはり、本市は、近隣市町と比較し、農地面積は広い状況にあるのに対し、農業部門の職員数が少ないことがわかります。  山武市にとっては、農業は間違いなく基幹となる重要な産業であります。農林部門の職員体制を強化し、近隣市町のモデルとなり、一歩進んだ農業行政を推進していただき、今後もより一層に農業振興施策を推進されることをお願いするとともに、本市の優良農地が確実に守られていくように努力されることを、市執行部の皆様に深くお願い申し上げ、この件についての質問は終わらせていただきます。 229 ◯議長(加藤忠勝君) ここで、暫時休憩いたします。再開は午後1時10分といたします。              (休憩 午前11時56分)              (再開 午後 1時08分) 230 ◯議長(加藤忠勝君) 再開します。休憩前に引き続き会議を開きます。  林議員。 231 ◯5番(林 善和君) 次に、観光振興についてお尋ねいたします。  我が山武市は、日本有数の九十九里海岸を臨み、夏の観光振興に力を注ぐことにより、活力あるまちづくりができるものと考えます。  そこで、お伺いします。蓮沼ウォーターガーデンの過去3年間の入場者数の推移についてお答えください。お願いします。 232 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 233 ◯経済環境部長(越川 俊君) 入場者数の推移ですが、平成27年、23万804人、平成28年、21万7,331人、平成29年、17万4,697人です。平成30年度は、9月9日現在で、19万8,623人。まだ、あと残り3日間、ウォーターガーデンのほうは営業をしますので、3日間の営業日を残していますが、20万人を超える入場者が期待できるものと思います。 234 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 235 ◯5番(林 善和君) 昨年の入場者数を超えていること、大変頑張っているなという感触を受けます。  では、次の質問で、海水浴の過去3年間の入込数についてお尋ねします。数字をお願いします。 236 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 237 ◯経済環境部長(越川 俊君) 平成27年、10万2,073人、平成28年、8万6,215人、平成29年、9万3,087人、本年度、平成30年度、9万6,565人、昨年度より約3,500人の増でございます。 238 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 239 ◯5番(林 善和君) 今、日本各地の海水浴客が減少傾向にあるという、新聞等の御案内もありましたけれども、それと比べると、3,500人の増ということで、本市は頑張っていると思います。  次に、どのように入場者数を増やすかについての取り組みをお答え願います。よろしくお願いします。 240 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 241 ◯経済環境部長(越川 俊君) 蓮沼ウォーターガーデンにつきましては、千葉県レクリエーション都市開発株式会社が運営しております。  19種類のプールがあり、近年は新たな施設も建設されるなど、利用者に喜ばれる施設運営を行っていると聞いております。  また、各種イベントも企画し、著名人によるトークショーや地元チームのフラダンスショーなど、集客に努めているということでございます。 242 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 243 ◯5番(林 善和君) それでは、次に、海水浴客を増やすための取り組みは、どうですか。よろしくお願いします。 244 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 245 ◯経済環境部長(越川 俊君) 取り組みといたしましては、県内外のイベントなどのPR活動、観光情報誌等への情報提供等を行っております。  さらに、観光協会と協力をいたしまして、海岸での体験イベントを実施し、集客に努めてまいりました。  また、海水浴場の運営に関しましては、監視所の設置や放送設備、救助用具などの機器の設置に加え、各海水浴場には、海岸での救助法や応急手当の実践的技能を習得したライフセーバーを配置し、安全な海水浴場の運営に努めているところでございます。  また、山武市の海水浴場のイメージアップを図るために、本須賀海水浴場において、国際環境認証ブルーフラッグの取得に向けて、現在、取り組みをしているところでございます。 246 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 247 ◯5番(林 善和君) 今、答弁の中で、ブルーフラッグというものを推進しているということでございますけれども、この制度はどういう制度なのかをお伺いしたいと思います。 248 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 249 ◯経済環境部長(越川 俊君) ブルーフラッグとは、1985年にフランスで誕生した、ビーチやマリーナを対象とした国際環境認証でございます。  水質、環境教育、情報、環境管理、安全とサービスに関する33項目の国際基準があります。ハードルも高い事業ではございますが、県内初の認証を目指し、海水浴場の持続可能な発展の実現を図りたいと思っているところでございます。 250 ◯議長(加藤忠勝君) 林議員。 251 ◯5番(林 善和君) ブルーフラッグの取り組みは、大変すばらしい取り組みだと思っております。認証されることを期待いたします。  加えて、私の思いを申し上げますと、成東駅の出口などに、「山武の海へようこそ」などの横断幕等の設置や駅の売店で、地元特産品を販売するなど、おもてなしに通じる取り組みも大切ではないかと思っております。  以上、今後の観光客増加に期待いたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 252 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、林善和議員の個人質問を終わります。  次に、平成会、櫻田基介議員の個人質問を許します。  櫻田基介議員、御登壇願います。  櫻田議員。 253 ◯1番(櫻田基介君) こんにちは。議席番号1番、平成会、櫻田基介です。  7月の西日本豪雨での水害、台風被害、北海道地震で亡くなられた多くの方々に、哀悼の意を捧げ、心より御冥福をお祈りいたします。  避難所にて、今なお、不自由な生活を余儀なくされている方々が、一刻も早く元の生活を取り戻されるように願っています。  それでは、議長のお許しを得ましたので、一般質問をさせていただきます。このたび、初めての一般質問をさせていただくに当たり、一言挨拶をさせていただきます。  4月の補欠選挙で、議席をいただきました。山武市発展、市民の皆様のために、粉骨砕身、日々精進してまいります。初めての登壇で、非常に緊張しております。私自身、不慣れで、至らぬ点も多々あると思いますが、市長をはじめ、執行部の方々の皆様には、御指導、御鞭撻のほどよろしくお願いいたします。また、議員の諸先輩方には、質問の機会をいただき、感謝申し上げます。  私は、山武市を元気にしたいと考えています。私の考える元気とは、雇用のある、仕事があり、稼げる山武市です。仕事が多い地域では、人口の減少も緩やかだと思われます。今の山武市に必要なことは、雇用が増え、若者が安心して、結婚、出産、子育てができる社会をつくること、さらには、出産後に、ワーク・ライフ・バランスが保てることではないでしょうか。誰もが安心して暮らせるまちづくりをし、その一方では、時代に合った地域づくりをしていかなくてはいけないと考えます。  若者の定住環境、公共交通の充実、子育て支援、医療体制の整備、防災対策など、課題は山積みです。これからも住みたくなる街、努力が実る街にするために、邁進したいと思っています。  それでは、質問に移りたいと思います。  1、防災対策について。避難場所の環境についてお聞きします。  近年の夏のニュースは、災害、猛暑ではないでしょうか。全国各地で、災害が起こっています。それにあわせ、最近の異常とも言える猛暑が続きました。  日本の7月の平均気温で比較すると、1990年では25.7度ですが、2018年では28.3度と、2.6度も気温が上昇してきています。単純には比較はできませんが、皆さんも、この暑さを実感されていることと思います。  山武市も、災害発生時には、避難場所を指定していますが、近年の夏は猛暑で、避難者が体調を崩し、熱中症により、最悪、亡くなるケースもあります。  そこで、避難所のエアコン設置について伺います。
    254 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 255 ◯市長(松下浩明君) 櫻田基介議員の初の質問、記念に残るような答弁をしたいなと思います。  台風や地震による災害が発生する中、このような御質問をいただきありがとうございました。御質問にお答えします。  現在、避難所として、学校、体育館を含む29カ所を指定しており、そのうち、エアコンが設置されているのは、8カ所になります。  私としては、以上でございます。 256 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 257 ◯1番(櫻田基介君) 避難所として、体育館が指定されていますが、体育館のエアコンの設置状況について教えてください。 258 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 259 ◯教育部長(小川宏治君) 体育館のエアコンの設置状況についてお答えいたします。  山武市内、全ての小中学校が、避難所として指定されており、主に体育館が実際に使用されることになりますが、体育館にエアコンが設置されているのは、市内19校のうち、松尾中学校1校のみになります。  以上です。 260 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 261 ◯1番(櫻田基介君) 今後、設置をする予定はあるか伺います。 262 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 263 ◯教育部長(小川宏治君) 今後の設置の予定でございますけれども、先ほど議員がおっしゃられたように、他の地域では、猛暑の中、避難所で体調不良になった方がいたというようなニュースが流れています。  設置費用につきましては、改めて試算したということはございませんけれども、参考までに、一級建築士事務所に確認しましたところ、設計、工事監理費を含めました工事費で、概算1億1,000万円という回答をいただきました。この金額に、エアコン未設置の18校を乗じますと、約20億円近くの費用を要するということになりますので、現在のところ、体育館にエアコンを設置するという予定はございません。 264 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 265 ◯1番(櫻田基介君) 了解しました。  学校の屋根には、太陽光パネルが設置されていると思うんですけれども、停電時に使用することはできますか、教えてください。 266 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 267 ◯教育部長(小川宏治君) 太陽光パネルにつきましては、現在、山武市内、全ての小中学校の屋上には、太陽光パネルが設置されてございます。  ただ、停電時にエアコンを稼働させるほどの発電容量がないという状況でございます。 268 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 269 ◯1番(櫻田基介君) 太陽光パネルの電気が足りないということは、理解できました。  災害時に、電灯だけでも、太陽光パネルの電気を使えるようにとか、そういう工事をする予定はあるでしょうか。お願いします。 270 ◯議長(加藤忠勝君) 教育部長。 271 ◯教育部長(小川宏治君) 災害発生時に、太陽光パネルによる電源が使えるようにするには、相当数のパネルの増設等が必要になります。その分、費用がかかることになりますので、教育委員会といたしましては、災害発生時に、太陽光パネルの電源を使えるようにするような予定は、今のところございません。 272 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 273 ◯1番(櫻田基介君) 実際に、災害が起こった場合の処置は、どのように考えていますでしょうか。 274 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 275 ◯総務部長(石橋和記君) 災害の状況に応じまして、柔軟に対応したいと考えております。避難者が少ない場合、先般の台風に伴う避難所開設のような状況であれば、避難環境が整ったエアコン等の設置されている施設を、避難所として、指定をいたします。  また、大規模な災害の発生においては、学校の体育館を避難所として指定しますが、気象状況によっては、エアコンの整備された普通教室を、避難所として使用することも可能となります。  また、体育館を使用する場合には、災害協定を結んでおります企業から、スポットクーラー等をお借りいたしまして、設置をさせていただく予定でございます。 276 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 277 ◯1番(櫻田基介君) それを踏まえ、災害発生時には、企業と協定しているということなので、最大限の努力で、二次災害が起きぬように、臨機応変に、そして、もしものときの備えは万全にお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  避難道路の整備状況について。現在の津波避難道路の進捗状況を伺います。 278 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 279 ◯都市建設部長(平出博男君) 津波避難道路ということですので、私のほうからお答えさせていただきます。  まず、議員、御質問ありがとうございます。  現在、整備途中にございます避難道路整備事業、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業の3事業における9月1日現在の進捗状況についてお答えさせていただきます。  はじめに、避難道路整備事業でございますが、総延長、約3キロメートルで、事業を進めており、用地取得率が約85%、用地の確保ができた区間から、順次、工事を発注しているところでございます。  また、整備済み区間といたしましては、約1.3キロメートル、暫定的に片側の歩道を整備するなど、現在、整備途中となっている区間が、約700メートルの状況にございます。  次に、上横地・松ヶ谷線外防災ネットワーク道路整備事業でございますが、避難道路整備事業の延伸ということで、こちらの路線につきましては、総延長、約1.8キロメートルで、事業を進めております。用地取得率が23.8%、整備済み区間は150メートルでございます。  最後に、蓮沼ホ・蓮沼イ線外防災ネットワーク道路整備事業でございます。総延長、約1.6キロメートルで、事業を進めており、用地取得率が26.1%、整備済み区間は220メートル、暫定的な道路整備等、現在、整備途中となっている区間が250メートルといった状況でございます。  進捗につきましては、以上でございます。 280 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 281 ◯1番(櫻田基介君) 上横地・松ヶ谷線のことでお聞きします。7月まで、通行どめで、橋の整備を行っていましたが、周辺住民や通行する人への周知方法は、どのように行われていたでしょうか、伺います。 282 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 283 ◯都市建設部長(平出博男君) 周知方法につきましては、工事現場周辺に設置いたします周知看板のほか、近隣地区の皆様宛てに、世帯回覧での周知を行ったところでございます。 284 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 285 ◯1番(櫻田基介君) 現場の周知看板と世帯回覧板のほか、ホームページを利用することによって、交通規制の期間や工事の実施期間はもとより、住民やさらには通行する人への事業アピールと利便性の向上につながると思いますが、どうでしょうか。 286 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 287 ◯都市建設部長(平出博男君) 議員、ごもっとだと認識いたします。今後、市民の皆様には、交通状況に大きな影響、支障が考えられる工事や規模の大きな事業、あるいは、長期間にわたる事業等で、御不便、御迷惑をおかけする場合には、ホームページ等を利用した周知方法を実施してまいりたいと考えます。御提案、ありがとうございます。 288 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 289 ◯1番(櫻田基介君) これからの工事の際には、周知看板と世帯回覧版とホームページのセットで、周知をお願いいたします。  それでは、次の質問に移ります。  緑海橋について。緑海橋の整備状況についてお聞きします。以前から、市でも、松下市長も、県議会議員時代から、県のほうにお願いを何度もしていただいていると思いますが、工事が始まる様子が見受けられないようですが、今現在の状況を伺います。 290 ◯議長(加藤忠勝君) 都市建設部長。 291 ◯都市建設部長(平出博男君) 御質問のございました緑海橋の現在の状況でございます。歩道がなく、歩行者の通行に対し、大変危険な状況であったことから、千葉県において、地元区の要望を受け、平成28年度から歩道の設置に向けた検討業務が開始され、平成29年度に詳細設計が完了したところでございます。  また、工事につきましては、今年度から着工となり、平成32年度中の完成予定と伺っております。 292 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 293 ◯1番(櫻田基介君) 緑海橋は、ふだんから通学路として使用されています。地域の方たちの生活道路です。ですが、歩道部分がなく、人が渡るには、とても危険な状態です。昭和36年12月にできた橋です。できてから、57年経っています。  架け替えもお願いしたいところですが、なかなか難しいようなので、歩道だけでも、お願いしていると思います。事故があってからでは遅いので、少しでも早く実施していただけるように、県に働きかけをお願いいたします。  3、経済活性化について。企業誘致の状況をお聞きします。  山武市の課題として、就職先の確保が必要だと思います。現在では、学生が卒業後に、市外に就職してしまうと、そのまま他市に定住してしまいます。人口の流出が起こっています。  企業を山武市に誘致できれば、雇用が生まれ、人口の流出が減り、中小企業などへの新しい仕事が見込まれます。一度、市外へ出てしまっていても、仕事があれば、戻ってくる人もいると予想されます。  山武市として、企業誘致の取り組みの活動状況、及び現在交渉しているものはあるか伺います。 294 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 295 ◯総務部長(石橋和記君) まず、市内の工業団地の状況で申し上げますと、成東、松尾、松尾台の3カ所ございまして、24社が入居しており、現在、空き区画はないという状況でございます。現時点では、新たな工業団地の新設計画がないこともありまして、個別の照会について、対応をさせていただいております。  この中で、日向の森に関しまして、民間企業からの引き合いについて申し上げますと、千葉県を通じまして、時折、照会がございますが、水源ですとか、排水処理などの問題から、具体的な進展がないという状況となっております。 296 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 297 ◯1番(櫻田基介君) 大きな企業を誘致できれば、雇用の創出や下請などの産業が生まれ、税収が確保でき、人口の減少防止、山武市活性化の原動力になると思います。  企業誘致はとても難しい課題だと思われますが、常にアンテナを張って、チャンスがあれば、ぜひ誘致していただきたいと思います。企業誘致はお互いのタイミングだと思います。  そこで、今現在、山武市内で事業を行っている企業に、できるだけ長くとどまってもらいたいと思いますが、現在、市内にある企業が出ていかないための山武市の取り組みはありますでしょうか、伺います。 298 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 299 ◯総務部長(石橋和記君) 現時点で、制度化をした取り組みはございませんけれども、企業からの個別の要望事項に対して、対応させていただいております。  事例といたしましては、BMW株式会社、新車整備センターから、千葉県へ提出された千葉港の改善要望がございます。本市といたしましても、国、県へ出向きまして、この改善要望の実現へ向けて、BMWとともに、交渉を進めさせていただいております。  千葉県におきましても、照明施設の増設など、順次対応いただいているところでございまして、スピード感を持った対応が進んでおります。 300 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 301 ◯1番(櫻田基介君) 企業誘致は、山武市の課題だと思われますので、引き続き、最大限努力をしていただきたいと思います。  次に、さんむエコノミックガーデニングについてお聞きします。現在の進捗状況を教えてください。 302 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 303 ◯経済環境部長(越川 俊君) お答えいたします。  これまでの進捗状況についてですが、平成26年度から、地元の若手経営者とともに、本市の企業風土や地域の産業特性に合わせたエコノミックガーデニングについて、議論を重ねてまいりました。  その結果といたしまして、2年後の平成28年4月に、さんむエコノミックガーデニング推進協議会が設立されました。現在では、地元企業51社の主体的な活動により、運営をされているところでございます。  協議会は、山武市のエコノミックガーデニングの推進母体組織といたしまして、活動を行っており、その活動内容は、地元企業のチャレンジ精神が活性化される7つのワーキンググループ活動を中心に行っているところでございます。  エコノミックガーデニングのPR活動といたしまして、シンポジウムや講演会の開催、ウエブページの開設のほか、さまざまなテーマの勉強会を開催するなど、地域経済の活性化や地域の人材育成のための調査・研究事業についても、取り組んでいるところでございます。 304 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 305 ◯1番(櫻田基介君) 山武市内の中小企業、小規模事業者の実態調査は行っていますでしょうか。 306 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 307 ◯経済環境部長(越川 俊君) そもそもこのエコノミックガーデニング事業を実施するきっかけになったことが、前市長と副市長が中心となりまして、市内企業を訪問し、今後の見通しや要望などを聞いてまいりました。トップヒアリングとして、地元の企業の声を拾い上げたことで、事業者の抱える問題が明らかになる一方で、さんむブランドの開発などを手がける意識の高い経営者に出会う機会にもなっております。  平成27年度には、市内事業者の実態を把握するためのアンケート調査を実施しております。事業者の今後の見通しのほか、個々の強みや課題、後継者の有無などについても、調査をいたしたところでございます。 308 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 309 ◯1番(櫻田基介君) アンケートを実施したということですが、回収率は何%でしょうか。お教えください。 310 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 311 ◯経済環境部長(越川 俊君) 平成27年度に実施しましたアンケート調査ですが、市内事業者を対象に実施しました。調査対象数は1,758件で、そのうち、回答をいただいたのは841件、回収率は47.8%でございます。 312 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 313 ◯1番(櫻田基介君) アンケートの結果から出てきた山武市の経済の問題点は、何だと認識していますでしょうか、お教えください。 314 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。
    315 ◯経済環境部長(越川 俊君) アンケートによる実態調査の結果といたしまして、見えてきた部分を御報告させていただきます。  売り上げの傾向は、商業、サービス業で、減少傾向にある事業者が半数以上という結果が出ております。  売り上げが増加傾向にあるにもかかわらず、事業拡大せず、現状維持を志向している事業者が半数程度いるということが見えています。  3番目といたしまして、事業拡大を狙う経営者は、相対的に若い経営者が多く、財産と……。これについては、若い人が、それだけ経営力があるということで、財産として、市の魅力だと考えております。  4番目といたしましては、事業者の多様な連携が、地域の活性化に、非常に大きい成果が生まれる、寄与するということが考えられます。  5番目に、人材の確保、育成に苦心している状況があります。後継者確保も、皆さんが望まれているというところが浮き彫りに、優位性も含めて、問題として出ております。  このような実態調査の結果から、市といたしましては、自社の強みの創出、新たな取り組みの必要性、地域連携、人材確保・育成の必要性、マーケティング力の必要性を課題として考えておるところでございます。  以上です。 316 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 317 ◯1番(櫻田基介君) 実態調査をすれば、現在の山武市の問題点が見えてくると思います。そして、市内の企業の実態を把握することは、エコノミックガーデニングを進める上で、非常に重要だと思いますので、定期的に調査を行う必要があると思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。  4月には、山武市中小企業振興基本条例も施行されました。この条例は、小規模事業者をはじめとする中小企業の振興施策を、地域社会が一体となって推進し、中小企業者等の持続的な成長、発展を図ることにより、地域経済の発展及び市民生活の向上に資することを目的としています。そして、地域の雇用や経済を支える中小企業の振興について、地域経済の活性化を取り組む市の姿勢を広く示すものです。  松下市長にもぜひトップヒアリングをしていただき、生の声を聞いていただき、これからの市政運営のために行ってもらいたいと思いますが、いかがでしょうか。伺います。 318 ◯議長(加藤忠勝君) 市長。 319 ◯市長(松下浩明君) 櫻田議員からは、若手の経営者の視点からの御質問もいただきました。人口が減っていく中で、地域経済振興は、非常に難しいものがあります。しかし、地域経済振興のためには、行政が地元企業を大切にすることが必要であるというように認識をしております。  そして、過日も、先ほど総務部長からもお話がありましたが、BMWの皆様にお越しいただきまして、要望等をいただきました。その中で、千葉港の利便性向上に、県、国、そして山武市とともに、進めていかなくてはならない。そういう中で、山武市の取り組みについて、BMW様のほうからは、大変よいという評価をいただき、これからも進めてまいります。  また、パラマウントベッド様にも、先般、山武市のほうへおいでいただきまして、お話をさせていただきました。社員の皆様方に、山武市に家を建てて、住んでくれというように、上のほうからお願いをしてくれるとか、そういううれしい話もお聞きすることができました。  市内事業者全てとはいかないかと思いますが、できる限りの声を聞いて、地域経済振興に生かしていければと思っております。  櫻田議員には、今後も議員の立場、また経営者の立場により、御助言等をよろしくお願いをいたします。ありがとうございます。 320 ◯議長(加藤忠勝君) 櫻田議員。 321 ◯1番(櫻田基介君) これからも、松下市長を先頭に、山武市活性化のために、努力していきたいと思いますので、皆様、どうぞよろしくお願いいたします。  これで、質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 322 ◯議長(加藤忠勝君) 以上で平成会、櫻田基介議員の個人質問を終わります。  次に、さんむ21、石川和久議員の個人質問を許します。  石川和久議員、御登壇願います。 323 ◯3番(石川和久君) 議席番号3番、会派さんむ21、石川でございます。議長にお許しをいただきましたので、一般質問に登壇させていただきます。いつもながらに、登壇の機会をくださいました先輩議員の皆様には、心からお礼を申し上げます。  まずはじめに、財政運営についてお伺いします。  今定例会に上程されました平成29年度決算額は、一般会計歳入254億円、歳出で241億円となりました。普通交付税等の減額等による歳入の減、扶助費等の義務的経費などの増加で、なかなか削減できない歳出規模、大変厳しい状況の中、市民サービスを低下することなく、取り組まれたことと思います。  このような地方自治体の会計は、とても専門性が高く、複雑であることから、市民の方の大半は、なかなか理解しづらいものではないでしょうか。しかしながら、市民の方々に、市の財政状況をわかりやすく理解していただくことも、市の重要な役割であり、税金を納めている方への説明責任であると考えています。  毎年2月の広報さんむでは、市の決算状況をお示しされていますが、歳入歳出はもちろん、市債状況、基金の状況、主にかかった事業費などを、わかりやすく示されております。  平成29年度の決算に基づいた財政健全化判断比率では、実質公債費比率9.3%、早期健全化基準を下回り、山武市の財政状況は健全段階であると、お示しされると思います。市民の方は、これを見て、山武市は大丈夫なんだ、これからも安定した行政サービスが受けられるんだなと感じていることと思います。  しかしながら、本当に健全なのか、将来は大丈夫なのかと不安の声もあることと思います。これから迫りくる人口減少による市税の減少、少子高齢化による社会保障関連費の増加が続き、厳しい財政運営が求められると思います。そのようなことから、市の財政状況について、質問をしていきたいと思います。  まずはじめに、現在の市の財政状況についてお伺いします。 324 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 325 ◯財政課長(鈴木幸宏君) お答えいたします。  山武市は、普通地方交付税が、合併特例による激変緩和期間、3年目を迎えておりますけれども、今年度の普通地方交付税の交付額は、平成27年度は、合併算定替の最終年度ですけれども、交付額と比較いたしますと、約6億円減少しております。  また、市の借金ですけれども、市債につきましては、平成29年末現在高は202億円程度。この数年間では、同程度の残高で推移をしております。今、市債については、合併特例債を活用して、各事業を推進しているわけですけれども、そういう状況にございます。  また、基金ですけれども、基金のうち、主な財政調整基金、平成29年度末の残高は約57億円となっております。 326 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 327 ◯3番(石川和久君) 今、財政調整基金のお話がありました。財政調整基金は、適正額は、標準財政規模の1割から2割が、大体適切であるとする自治体が多いと思いますけれども、本市では、標準財政規模は大体140億円から150億円程度かなと思われます。約30億円が標準だということですね。平成29年度末では、今の御答弁ですと、57億5,000万円ですので、今のところは、基準を上回っていると捉えております。  しかしながら、これからの厳しい財政状況の中、歳入の不足額を補うものが、財政調整基金でございます。そこで、今後の財政調整基金の見込みはどうでしょうか。 328 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 329 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 今後の財政調整基金ですけれども、今後の財政調整基金の減少は、否めないところでございます。歳入歳出の不足額を財政調整基金で補っていく予算編成になると思いますけれども、できるだけ、補助金等の特定財源を探しながら、活用しながら、財政調整基金の急激な減少を抑えて、健全財政運営に努めていきたいと考えております。 330 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 331 ◯3番(石川和久君) 財政調整基金は、地方自治体の財政力を見る大きな1つの数字だと、私も思っていますので、ぜひ、しっかりとした計画の上で管理していただきたいと思います。  次に、急激に変化する社会情勢の中で、市の長期的財政視点における今後の財政状況の見通しはどうでしょうか。 332 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 333 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 歳入におきましては、合併激変緩和期間の終了が、あと2年ですけれども、平成32年度によりますことと、人口減少による税収、また、今、申し上げた普通地方交付税の減収が予想されます。  また、歳出面におきましては、消費税率の引き上げに伴う増額、また、法改正によるものなんですけれども、会計年度任用職員雇用制度に係る人件費の増など、こういう負担の増、また、現在進めております小中学校の統廃合に係る経費や、松尾駅周辺浸水対策事業、公共施設等の老朽化に係る修繕費用、さんむ医療センターの改修事業など、今後、大きな事業が計画されているところでございます。こういう事業に係る費用の増が見込まれるところでございます。  ついては、今後10年間で、一般財源に頼る事業を、どれだけ抑制できるかということが、課題になってくるものと考えております。 334 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 335 ◯3番(石川和久君) 平成28年1月に、長期財政計画が示されていることと思います。今の財政状況と比べて、乖離はないか、お伺いします。 336 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 337 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 平成28年にお示しした長期財政計画とは、既に、もう乖離が出てきております。ついては、今回、改めて平成39年度までの長期財政計画の推計を策定しているところで、先ほど申し上げた課題を踏まえまして、長期財政計画を反映させて、計画を策定中ということで考えております。 338 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 339 ◯3番(石川和久君) 乖離しているとのことですけれども、以前に議会答弁で、平成30年度一般会計予算の歳入歳出額、私の先輩議員が質問した際には、実際と約13億円の増も乖離をしているという御答弁をいただいていると思います。それだけ乖離していると。  そのような中、先ほどの課題も山積みの中、今後、改めて、先ほど御答弁でいただきました策定しているという、平成39年度までの長期財政計画は、どのようなものか、内容をお伺いいたします。 340 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 341 ◯財政課長(鈴木幸宏君) 現在策定しております長期財政計画ですけれども、平成30年度、今年度から、平成39年度までの10年間の歳入及び歳出についての現在実施している全事業及び新規事業について、今後の財政負担をシミュレーションして、策定しております。  歳入におきましては、先ほど申し上げた税収や交付税の見通しを推計しながら、歳出においては、特に事業費の大きな事業に焦点を当てて、概算ながらですけれども、年次計画を策定して、長期財政計画に反映させようとして、策定しております。  また、これら事業に係る起債額につきましても、事業実施翌年度以降の償還についても計算し、計上し、試算しております。  なお、歳出における大きな事業、先ほども少し申し上げましたけれども、松尾駅周辺の浸水対策事業、松尾小学校の改築事業、また豊岡小学校のこども園化の改修事業、さんむ医療センターの改修事業などを計上しまして、より正確な長期財政計画を策定しようとしております。  ついては、これから現在策定中の実施計画との整合性を図りながら、調整してまいるところでございます。 342 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 343 ◯3番(石川和久君) より密に詰めていただいて、今、長期財政計画を策定しているということですけれども、やはり、実際に活用していかなければ、また乖離が出るという可能性もあります。  くどいようですけれども、長期財政計画をどのように活用していくのか、お伺いいたします。 344 ◯議長(加藤忠勝君) 財政課長。 345 ◯財政課長(鈴木幸宏君) この長期財政計画を策定する際には、今後の人口減少による歳入の減収、また、歳出面では、自立支援など、扶助費の伸びが予想されます。義務的経費を除いた経費のほかに、計画されている事業を精査して、一般財源に頼る事業を抑制するとともに、事業実施に当たっては、適正に財源が確保できているかどうかなど、その事業の実効性や費用対効果を検証しながら、健全な予算運営に活用してまいりたいと考えております。 346 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 347 ◯3番(石川和久君) 先ほどもお話ししましたけれども、平成28年3月に出された財政計画では、やはり、2年で13億円も違ってきたということなんですけれども、それには、さまざまな要素があって、財政が支出しているんだとは思いますが、余りにも乖離があると、何のための財政計画かということになってしまいます。  先ほどの御答弁にもありました、これからの財政状況、山武市だけではないですが、減少する歳入、どんどん、どんどん膨らむ歳出、本当に厳しい状況になっていくと思います。財政調整基金も、もちろん限界を迎えるわけでございます。そのようなことになれば、市民サービスの低下、各利用料等の見直し、市民に負担が寄っていくわけでございます。  ぜひ、今後、そのようなことがないように、まずは、しっかりとした財政計画を立てていただきたいことを、強く要望いたしますので、よろしくお願いいたします。  最後に、市長にお伺いします。これからの山武市の財政展望及び財政運営についてのお考えをお伺いいたします。 348 ◯議長(加藤忠勝君) 市長、御登壇願います。 349 ◯市長(松下浩明君) 私は市長になる前から、県議会議員の立場から、山武市を見てまいりました。合併した山武市が、これまで実施してきた事業、例えば、避難道路、避難タワー等の災害対策事業、全小中学校への空調設置、トイレの洋便器化等への改修、中学生への英語検定取得のための教育、高校生までの医療費無料化、蓮沼交流センターの建設など、さまざまな事業を展開してきていると思います。  山武市の財政運営は、合併特例債や地方創生交付金など、限られた財源を生かして、財政運営がなされてきているというようにも感じております。  今後、地方交付税の歳入が減少していくことが、見込まれておりますが、優先的に取り組むべき事業については、重点的に予算を配分し、費用対効果の低い事業については、見直し等も検討していかなければならいないと考えております。  私が選挙の公約で掲げました8つの公約は、子育て支援をはじめ、人口減少対策や行財政改革と各方面にまちづくりの展望策がわたっております。この公約を実現していくためには、もちろん財政負担も伴うことは、認識をしております。  しかしながら、私の掲げた8つの公約を実現し、市民の皆様へのサービスが充実した、住みやすいまちづくりを実現するため、これから大きな事業も控えておりますが、持続可能な健全財政運営に向けて、堅実に取り組んでいきたいと考えております。御質問ありがとうございました。 350 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 351 ◯3番(石川和久君) ありがとうございました。先ほども市長の御答弁でもございました、まず、事業の総点検、歳出の抑制、難しい、そして、厳しいと思いますけれども、新たな歳入の確保等に、全力で努めていただき、健全な財政運営に引き続き取り組んでいただきたいと思います。  次の質問に移ります。まち・ひと・しごと創生総合戦略の進捗状況及び成果について、お伺いします。  人口減少への歯どめをかけるため、平成27年10月に、山武市まち・ひと・しごと創生総合戦略が策定さました。この総合戦略は、最終年度が平成31年度と設定されており、今年は4年目に当たります。現在まで、さまざまな事業を展開してきましたが、人口減の歯どめ、地方創生の足がかりとなったのかという質問でございます。  これまで、さまざまな地方創生関連の交付金を使った事業をされてきたことと思います。オリ・パラ関連事業、成田空港経済圏への事業、グローバル人材育成、ダンス事業等々があったことと思います。私が見た中では、特にオリ・パラ関連事業等が、多く交付金などを使った事業が多かったのかなという印象を、まず受けております。  しかしながら、いまだに山武市がスリランカのホストタウンということも周知もされていない状態で、一生懸命取り組まれている執行部の方々にはなかなか言いづらいところもありますけれども、一体何をしているのかという意見も、市民の方からは多く聞こえてきます。地方創生ということで、山武市が一体どういうことに取り組んできたのかといった具体性が見えないというような声も多く聞きますので、今回改めて質問をさせていただきます。  要は、本当に市民の理解を得られた事業をしているのか、市民のニーズに合った事業をしているのかということです。オリ・パラ関連だけではございませんけれども、総合的に見て、どのように感じておられますでしょうか。市のお考えをお伺いいたします。 352 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 353 ◯総務部長(石橋和記君) 地方創生に関しましては、ただいま議員から、いろいろ事業の御説明をいただきましたけれども、この総合戦略では、将来の人口展望を示す人口ビジョンと5年間の具体的な取り組みを示した総合戦略の2つの計画から構成をされています。  まず、人口ビジョンでは、45年後の将来人口を示しておりまして、このまま推移した場合、2060年の将来人口は2万3,000人程度になってしまうところを、3万人を維持することを目標としております。とりわけ、人口減少の原因としては、出生率の低下や転出数の超過が影響していると考えております。  このことを受けて、若い世代が地元で就業し、住み続けられる環境をつくることが重要だと考え、成田空港周辺9市町の中でも、相対的に空港就業者が少ないことを受けて、成田方面への就業者を増やす取り組みに着手をしたところであります。このほか、市内産業の育成を行い、地元雇用の増加も必要だと考え、地方創生の交付金を活用しながら、進めてきたところでございます。  いずれの事業も結果が出るまでは、時間がかかるものと考えておりますが、日本全体で、人口減少が進む中、長期的な視野に立った取り組みを行っていく必要があると考えております。 354 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 355 ◯3番(石川和久君) 今、御答弁にありましたとおり、人口ビジョンをつくったとき、2060年でしょうか、先を見たときに、まだ三、四年で、すぐ何か成果ということは、やはり、なかなか難しいことと思いますけれども、そういった中で、ぜひ、地方創生事業は、しっかりと成果を出していただきたいということで、もう何点か質問をしていきたいと思います。  まず、総合戦略は4つの基本目標があると思います。それぞれ目標数値を設け、さまざまな取り組みを行っていることと思います。その成果として、毎年、ローリングをかける際に、総合戦略会議においても示していると思いますけれども、平成29年度の基本目標ごとの数値目標はどうか、お伺いいたします。 356 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 357 ◯総務部長(石橋和記君) この戦略は、平成27年度から平成31年度までの5年間の計画となっておりまして、人口減少の対策として、4つの基本目標と8つの具体的な施策を掲げ、取り組んでいるところでございます。  なお、各基本目標と具体的な施策には、数値目標と重要業績評価指標、通称KPIと呼んでございますが、この数字を使って、達成水準を示しております。数値目標は7指標、KPIは13指標、合計20指標ありますが、平成29年度時点の中間報告といたしましては、20指標中8指標が達成されており、4割の達成状況となっております。  今後も地方創生推進交付金等の国の支援を活用しながら、人口減少の克服に向けて、取り組んでまいりたいと考えております。 358 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 359 ◯3番(石川和久君) 今、数値は4割程度といただいたんですけど、それは、順調に進んでいるものなのか、平成31年度に達成はできるものか、改めてお伺いいたします。 360 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。
    361 ◯総務部長(石橋和記君) 各種事業に取り組んでいるところでございますが、中間地点としては、おおむね順調ではないかと考えております。 362 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 363 ◯3番(石川和久君) 先ほどお話しいただきましたけれども、基本目標とKPIの進捗状況を適切に把握し、実施した施策の効果分析を行い、課題等の抽出、対策等の効果を検証した上で、必要な見直しを図り、翌年度の取り組みに生かしていく、PDCAサイクルというもので管理されていると思いますが、毎年度、どのような検証作業を行ってきたのかお伺いいたします。 364 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 365 ◯総務部長(石橋和記君) PDCAサイクルの運用につきましては、数値目標の達成状況を、毎年度取りまとめいたしまして、市長を本部長、各部長を本部員とする山武市まち・ひと・しごと創生本部におきまして、進捗状況の確認を行っております。  その後、いわゆる産官学金労言と言われる各多分野から、外部の有識者にお集まりいただきまして、山武市まち・ひと・しごと創生戦略会議を開催し、地方創生に係る取り組み状況の報告をさせていただいております。より成果を向上させるため、さまざまな御意見をいただきながら、地方創生事業の改善に努めているところでございます。 366 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 367 ◯3番(石川和久君) その検証結果を踏まえ、どのような手順で、次の施策につなげてきたのかお伺いいたします。 368 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 369 ◯総務部長(石橋和記君) 先ほどお話ししました外部有識者会議となります山武市まち・ひと・しごと創生戦略会議には、毎回、市長も出席をさせていただいておりまして、委員の皆様からの御意見を、迅速に施策に反映するように努めております。 370 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 371 ◯3番(石川和久君) 次に、交付金についてお伺いいたします。  地方創生推進交付金の活用状況についてお伺いいたします。 372 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 373 ◯総務部長(石橋和記君) 地方創生に係る交付金といたしましては、現在、地域再生法に基づく地方創生推進交付金を活用しております。本年度現在、地方創生推進交付金として認定を受け、交付決定を受けている交付金事業は、成田空港南側圏グローカル人材育成事業と山武市エコノミックガーデニング推進事業の2事業となっております。  まず、成田空港南側圏グローカル人材育成事業でございますが、こちらは、平成28年度から平成32年度までの5年間を対象とした事業でございます。本年度現在の5年間の計画額は、事業費総額で3億1,515万9,000円となっております。  また、これまでの実績といたしましては、平成28年度は、事業費実績1,340万2,000円、平成29年度は、事業費実績3,735万9,000円となっております。  次に、山武市エコノミックガーデニング推進事業でございますが、こちらは、平成29年度から平成31年度までの3年間を対象とした事業でございます。本年度現在の3年間の計画額は、事業費総額で3,378万2,000円となっております。そのうち、平成29年度事業費実績は378万9,000円となっております。  この交付金は、事業費額に対する補助率が2分の1で、残りの市の負担となる2分の1につきましても、地方交付税措置のある有利な交付金制度となっておりますので、今後も活用を検討し、推進してまいりたいと考えております。 374 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 375 ◯3番(石川和久君) 今、地方創生推進交付金で主に活用されているものは、成田空港南側圏グローカル人材育成事業、要は、地域再生法に基づいて、いただいている推進交付金ですね。エコノミックガーデニング推進事業という2点だと思います。  まず、成田空港南側圏グローカル人材育成事業と、なかなか長い名前なんですけれども、具体的にどのようなものなのかお伺いいたします。 376 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 377 ◯総務部長(石橋和記君) 成田空港南側圏グローカル人材育成事業でございますが、平成28年度に、山武市、芝山町、横芝光町、多古町の4市町の地域間連携事業として、採択を受けたもので、平成28年度から平成32年度までの5カ年の事業計画となっております。  事業内容につきましては、成田空港に近接する自治体として、成田空港周辺企業への就業の流れを強化し、若者の地元定着等による移住定住の促進を目指すものとして、事業を進めております。  事業内容といたしましては、3つの取り組みを行っております。まず、1つ目は、成田空港関連への就業の流れを促進させる取り組み、2つ目は、グローバル・キャリア教育の推進に係る取り組み、3つ目は、東京オリンピック・パラリンピック関連事業の推進に係る取り組みとなっております。 378 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 379 ◯3番(石川和久君) 今、御答弁いただきました、山武市、芝山町、横芝光町、多古町の地域間の連携でございます。地域間連携とあるが、実際、どのような連携を図っているのかお伺いいたします。 380 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 381 ◯総務部長(石橋和記君) 交付金事業の成田空港南側圏グローカル人材育成事業は、成田空港のプラスの経済効果が地理的に受けづらい山武市、芝山町、横芝光町、多古町の4市町が連名で、国に対して、申請・採択を受けている事業となります。  このため、毎年度、各市町の地方創生担当者会議を行い、連携の範囲を増やしていけるような取り組みをしております。  その結果、昨年度から4市町連携で、小学校では、成田空港見学を実施し、中学校では、航空関係の講師をお招きし授業を行う、小中学校における航空業界講話事業を実施し、地元就業率の向上につながるような取り組みを進めております。 382 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 383 ◯3番(石川和久君) その事業は、どのような数値目標を設けていますでしょうか。お伺いいたします。 384 ◯議長(加藤忠勝君) 総務部長。 385 ◯総務部長(石橋和記君) この交付金事業としては、通称KPIと呼ばれる数値目標を、3指標を設定しております。  まず、KPIの1としては、高校及び高等教育機関卒業後に、成田空港関連会社等に就職し、4市町に住み続けながら、通勤する人数、KPIの2点目としては、高校生のキャリア形成プログラムへの参加者数、KPIの3としては、教育、スポーツ等の推進にかかわる住民参加人数を、それぞれ設定をさせていただいております。 386 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 387 ◯3番(石川和久君) ありがとうございました。成田空港圏の問題です。成田空港の機能強化の問題もございますし、成田空港関連の雇用は約3万人程度がいる中で、山武市の中では、1%程度という現実の中で、わかりやすい目標がある中で、非常にすばらしい事業だと思いますので、引き続き、この地方創生推進交付金を使っていただいて、次につながる事業としていただきたいと思います。  次に移ります。次に、もう一つ御答弁がございましたエコノミックガーデニング推進事業についてお伺いします。  エコノミックガーデニングは、聞くだけでは、何か農作業かなというようなイメージも持つ方もいらっしゃると思いますけれども、これは、簡単に御説明させていただきますと、1980年代後半に、アメリカのコロラド州リトルトン市で、初めて実施され、試行錯誤を繰り返しながら、15年間で雇用を2倍、税収を3倍と実現され、そして、注目を浴びた地域経済活性化施策でございます。  この手法では、企業誘致に頼るわけではなく、地域の中小企業が成長することによる地域経済活性化を目指すこととしており、そのために、行政や商工会議所、銀行などが連携しながら、地元の中小企業が活動しやすく、成長できるようなビジネス環境をつくるための施策を展開しているということだと思います。一言で言えば、地元企業が成長する環境をつくるということだと思います。  日本においては、静岡県藤枝市、徳島県鳴門市等々で、導入を始めているほか、多くの自治体で検証されている。これから伸びていく地域経済活性化事業であるということでございます。  先ほど、櫻田議員のお話の中でもございましたけれども、山武市エコノミックガーデニング準備委員会が、平成26年に組織され、平成28年4月に、さんむエコノミックガーデニング推進協議会が組織されております。平成30年3月には、小規模事業者をはじめとする中小企業の振興施策、山武市中小企業振興基本条例が制定されてきたわけでございます。  このように、我が市では、経済活性化においては、地元企業を育てていくということが、重要と捉え、この事業に取り組まれていることと思います。そのようなことから、エコノミックガーデニング推進事業を今後も重要な事業と私も考え、数点質問をさせていただきます。  まず、エコノミックガーデニングを、市はどのように捉えているかお伺いいたします。 388 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 389 ◯経済環境部長(越川 俊君) いろいろ意義についてお調べいただきましてありがとうございます。  市といたしましては、地域経済活性化を、企業誘致だけに頼るのではなく、先ほど議員もおっしゃられました地域経済社会を支える存在として、当市として、非常に重要な役割を果たしている地元事業者のチャレンジ精神、やる気により、実現をしていきたいと考えているところでございます。  エコノミックガーデニング事業は、なかなか成果がすぐ見られる事業とは、あんまり思ってもいませんが、これから、その辺を皆様にわかりやすく、成果があらわれる、そういう講評ができるような活動を、今後とも地域内の連携、地域内経済の循環を目指しながら、地域力を高めていければと、考えておるところでございます。 390 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 391 ◯3番(石川和久君) この事業は、企業のやる気を起こすことが、まず鍵となるようですけれども、どのような手法で創出しようとしているのかお伺いいたします。 392 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 393 ◯経済環境部長(越川 俊君) 先ほど言ったように、地元事業者のやる気や頑張りを生み出すための手法といたしまして、ビジネス・コーディネーターを設置するなど、今以上の売り上げアップを目指す事業を展開することを視野に入れまして、山武市の実情に合った、要は、山武市ならではといったビジネス環境を構築することが必要と考えております。  さまざまな取り組みの中から、最適な、山武市に合ったビジネス環境を見出していければと思っています。 394 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 395 ◯3番(石川和久君) 今年度当初予算では、1,354万8,000円を計上して、ビジネス・コーディネーターを試験的に行っているということですけれども、その詳細についてお伺いいたします。 396 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 397 ◯経済環境部長(越川 俊君) 地元企業が活躍できるビジネス環境を創出するために、1つの取り組みといたしまして、企業のビジネス・チャレンジのサポート、ビジネスの悩み、不安を解消するためのビジネス・コーディネーター事業を展開することで、やる気や頑張りを持った企業を育成していきたいと考えております。  この事業は、ビジネス・コーディネーターに合わせ、専門分野に特化した専門スタッフをそろえながら、ビジネス・コーディネーターだけではなく、専門スタッフと連携をしながら、事業をしていきたいと考えております。 398 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 399 ◯3番(石川和久君) ビジネス・コーディネーターを、やはり、これから本格展開するということになりますと、多大なコストが必要になるかと思いますけれども、コーディネーターを、まず……。先ほど御答弁をいただきましたけれども、コーディネーターをどのように活用されていくのかお伺いいたします。 400 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 401 ◯経済環境部長(越川 俊君) ビジネス・コーディネーター事業については、企業のビジネス・チャレンジのサポートやビジネスでの悩み、不安を解消するものでございます。  コーディネーターを活用することで、地元事業者の多様な取り組みが促進され、市内における事業の連携により、新たなビジネスが創出されるほか、売り上げアップのための新たな顧客開拓や新しい事業を立ち上げて、ビジネス・パートナー探しなど、企業がさまざまな問題を抱えている、その問題解決に有効活用できると信じて、やっていきたいと思います。 402 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 403 ◯3番(石川和久君) 次に、エコノミックガーデニング推進協議会は、商工会の方々が、主になってやられていると聞いております。もちろん、中心で実施しているとも見受けられておりますけれども、山武市の基幹産業である農業との連携が、やはり必要ではないかと考えております。農業者との連携は、どのようにとられておりますでしょうか。 404 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 405 ◯経済環境部長(越川 俊君) さんむエコノミックガーデニング推進協議会では、当初、商工会青年部の方々を中心に、事業を立ち上げてきた経緯がございます。設立当初は、どうしても、そういった商工会のメンバーの方々、要は、商工会関係者というようなイメージがありましたが、3年目を迎えまして、いろいろなワーキンググループで、いろいろな試みをしています。就活もそうですし、農業体験もそうです。移住定住につながる取り組み、さまざまな取り組みを展開しております。  その中で、当然、山武市の基幹産業であります農業とのかかわりは、だんだん濃くなってきていると思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 406 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 407 ◯3番(石川和久君) 商業、農業の連携は、まさにこの地域に合ったエコノミックガーデニングであると、企業間連携だと、私も思いますので、さらなる連携強化をしていただきたいと思います。先ほどお話ししたとおり、この事業は、長期的な目線で取り組む事業だと考えています。むしろ、それよりも、企業の成長に終わりはないと、私は思っております。そのようなことから、今後の山武市の事業として、これからずっと続く事業だと、優先的な事業だと思うわけでございます。  そのような中、やはり長期的な事業であると思うが、今後の予算、事業展開を、市はどのように考えておりますでしょうか。 408 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 409 ◯経済環境部長(越川 俊君) 市内の中小企業の成長を実現していくには、地元企業が活躍できるビジネス環境の創出が必要ということで、再三申し上げたとおりでございます。その中で、予算的に多大なコストが仮に必要だったとしても、それ以上の効果が期待できれば、事業を実施していく必要性があると考えております。 410 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 411 ◯3番(石川和久君) 雇用の創出、税収増が、最終的な大きなくくりといったら、あれですけれども、目標になるかと思います。そこで、経済センサス等に合わせて、市内事業所、従事者数等の目標数値を設けて、皆様方にも、幅広く、これだけ成果が出ているんだよと、わかりやすいように設けてみてはどうでしょうか。 412 ◯議長(加藤忠勝君) 経済環境部長。 413 ◯経済環境部長(越川 俊君) エコノミックガーデニング事業は、市内の中小企業、小規模事業者の成長によって、雇用の創出、税収増を実現していく事業でございます。短期間では、なかなか、変化が目に見えてくるものではないと感じているところでございます。  企業の成長度合いを把握するためにも、一定の期間をもって、実態調査を行うことが必要だと考えております。定期的に調査を行うことで、市内事業所、従業者数の推移や近隣市との比較など、エコノミックガーデニング事業の効果を、数値にあらわしていきたいと考えております。  今現在、地方創生の取り組みの中でのKPIといたしましては、3つ指標を立ててございます。エコノミックガーデニング活動による収益化した事業所数、エコノミックガーデニング推進協議会への参加人数、就職フェア等のイベント参加者ということで、今現在、3指標を設定しております。 414 ◯議長(加藤忠勝君) 石川議員。 415 ◯3番(石川和久君) そういった、わかりやすい目標、数値を設けていただいて、近隣市町、例えば大きな県と比較して、この市はどうなのか、エコノミックガーデニングに取り組んでいない市と比較してどうなのかといった具体的な目標数値を設けることも有効だと思いますので、よろしくお願いいたします。  地方創生関連の質問を多岐にわたり質問させていただきましたが、これも山武市創生のためでございます。ぜひ、国からいただいた地方創生のチャンスを生かし、これからの山武市の人口減少の歯どめとなる事業の創出に、これからも御期待をいたしまして、私の個人質問を終わりにさせていただきます。 416 ◯議長(加藤忠勝君) 以上でさんむ21、石川和久議員の個人質問を終わります。  これで本日予定した一般質問は終了いたします。  以上をもちまして、本日の日程は終了いたしました。  次の会議は、あす9月13日、引き続き一般質問を行いますので、定刻までに御参集をお願いいたします。  本日はこれにて散会といたします。御苦労さまでした。               午後 2時24分 散会 Copyright © Sammu City, All rights reserved. ↑ ページの先頭へ...