香取市議会 > 2019-12-05 >
12月05日-04号

  • 部落(/)
ツイート シェア
  1. 香取市議会 2019-12-05
    12月05日-04号


    取得元: 香取市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-04-25
    令和 1年 12月 定例会            香取市議会会議録4号                         令和元年12月定例会-----------------------------------  議事日程(第4号)令和元年12月5日(木曜日) 午前10時開議  第1 市政に関する一般質問   ・成毛伸吉議員   ・平野和伯議員   ・辻 達広議員   ・井上 徹議員-----------------------------------出席議員22名で、その氏名下記のとおり  1番  加藤裕太君         2番  井上 徹君  3番  藤木裕士君         4番  千年正浩君  5番  成毛伸吉君         6番  辻 達広君  7番  内山勝己君         8番  木村 博君  9番  根本義郎君        10番  久保木清司君 11番  平野和伯君        12番  奥村雅昭君 副議長 13番  田代一男君        14番  鈴木聖二君 15番  高木 寛君        16番  久保木宗一君 議長 17番  田山一夫君        18番  坂部勝義君 19番  河野節子君        20番  根本太左衛門君 21番  宇井正一君        22番  木内 誠君-----------------------------------欠席議員 なし-----------------------------------地方自治法第121条の規定により、説明のため出席した者 市長         宇井成一君   副市長        大堀常昭君 教育長        金子基一君   総務企画部長     浅野仙一君 生活経済部長     宮崎秀行君   福祉健康部長     畔蒜 孝君 建設水道部長     木内勝司君   会計管理者      高谷早苗君 教育部長       岩立一郎君   香取おみがわ医療センター事務部長                               菅谷 浩君 生活経済部参事    高木 均君   総務課長       平野 靖君 企画政策課長     吉田博之君   財政課長       松田博明君 市民協働課長     嶋崎真徳君   農政課長       飯田利彦君 社会福祉課長     坂本浩一君   都市整備課長     畔蒜 豊君 水道課長       香取重光君   教育総務課長     高岡洋一君-----------------------------------事務局職員出席者 事務局長       成毛正道    次長         香取絹代 班長         栗林克夫    主査         齋藤信彦-----------------------------------令和元年12月5日(木曜日)午前10時開議----------------------------------- △開議 ○副議長(田代一男君) 皆様、おはようございます。 これより本日の会議を開きます。 本日の議事につきましては、お手元に配付の日程表により進めますので、ご了承お願いいたします。 直ちに日程に入ります。----------------------------------- △日程第1 市政に対する一般質問 ○副議長(田代一男君) 日程第1、一般質問を行います。 前回に引き続き質問を許します。 成毛伸吉議員。     (5番 成毛伸吉君登壇) ◆(成毛伸吉君) おはようございます。5番議員の成毛です。 議長よりお許しをいただきましたので、通告に従いまして一般質問をいたします。 まず1点目は、放課後児童クラブの現状と今後の運営方針についてです。 近年、共働き家庭やひとり親家庭の増加などにより、放課後児童クラブを利用する子供の家庭の養育基盤が変化しております。それぞれの家庭の状況を踏まえて、保護者の子育てを支援する役割が放課後児童クラブには、より一層求められていると思います。 そこで、3項目についてお伺いします。 1、放課後児童クラブの運営状況についてですが、人口減少が進行する中、香取市の少子化対策等を充実するため、放課後児童クラブのあり方をどのように捉えているのか。 2、放課後児童クラブの施設状況について、各児童クラブ施設の耐震化はなされているのか。 3、今後の整備及び運営方針について、今後、施設整備、施設増の予定はあるのかお聞きします。 2点目は、中学校の教育環境についてです。 学校は、子供たちが自分の夢を実現するために準備をする、とても大事な場所であります。安全・安心な環境の中で勉強や部活動に取り組んでもらいたいと思います。近年、偏った栄養摂取、小食、欠食など食生活の乱れが生じているとの話を耳にしますが、学校における食育の生きた教材となる学校給食は、とても重要な部分であると考えます。 そこで、3項目についてお伺いします。 山田中学校通学路整備及び安全確保について、通学路の危険箇所の把握はどのように行っているのか。 2、部活動の現状及び今後の活動について、部活動における外部コーチの役割をどのように捉えているのか。 3、学校給食について、給食の量や栄養は十分であると思うかお聞きします。 3点目は、閉校した小学校の跡地利用についてです。 少子化の進行により、児童・生徒数が減少し、学校の小規模化が進み、山田地区では4月に5校が統合し、山田小学校が誕生しました。そして、来年には福田小学校と神南小学校が統合し、わらびが丘小学校が開校する予定になっています。このような状況の中、閉校による小学校跡地の効率的かつ効果的な有効活用が、民間活用も含め必要だと考えます。 9月定例会で辻議員の一般質問において、山田地区小学校閉校後の利活用について、山田地域住民自治協議会意見交換会が行われ、民間事業者による利活用を図るべく、公募する進め方の理解を得られたという答弁がありました。また、公募に向けた準備を進める中で、木更津市での進め方について視察し、サウンディング調査の有効性を確認し、今後の参考にしていくとの答弁がありました。 そこで、9月以降の取り組み、検討内容についてお伺いします。 最後に4点目は、防災・減災対策についてです。 まずは、さきの台風15号、19号、そして大雨による洪水被害で被災されました方々には、心よりお見舞いを申し上げます。 香取市は、これまで自然災害の少ないまちと思っていました。しかし、今回の台風による経験したことのない風で、たくさんの木が倒れ、農業用ハウスが多数崩壊し、多方面で甚大な被害を受け、また長期間停電をしたり、初めて避難勧告が発令されるなど、想定外のことが起きました。再びこのような災害が発生しないよう、また災害により大きな被害を受けることのないよう対策を考え、実行していかなければなりません。 そこで、改めて香取市の防災・減災対策に対する考え方について、5項目に分けてお聞きます。 1、自主防災組織の設置及び活動状況について。 2、災害時の情報伝達について。 3、避難所等の確保、対策について。 4、要配慮者等に対する避難所対応について。 5、災害時の支所機能の充実について。 以上、ご答弁のほどよろしくお願いします。     (市長 宇井成一君登壇) ◎市長(宇井成一君) それでは、私からは放課後児童クラブの現状と今後の運営方針についてと、防災・減災対策についてお答えしたいと思います。 初めに、放課後児童クラブの現状と今後の運営方針については、放課後児童クラブの運営状況についてお答えしたいと思います。 放課後児童クラブにおける育成支援は、児童が安心して過ごせる生活の場の提供や基本的な生活習慣を身につけることなどを目的としておりますが、近年は共働き世帯でありますだとか、ひとり親家庭の増加、就労の形態の変化に伴いまして、利用を希望する家庭が増加しております。待機児童の解消や未整備地域への対策が求められているところであります。 香取市といたしましても、子供たちへの放課後等の安全・安心な場所の提供や保護者の就労支援、子育て支援のための環境整備に努めてまいります。 次に、防災・減災については、防災・減災対策の考え方についてお答えいたします。 香取市には、関係機関と協力し、大規模自然災害から市民の生命、身体及び財産を保護する責務がございます。このため、これまでに経験した地震災害や風水害を教訓に防災対策の見直しを行い、強化を図ってまいりました。発生する災害を完全に防ぐことは困難であることから、ハード面、ソフト面を組み合わせて実施することで、被害を最小化する減災の考え方を基本として防災対策に取り組んでおります。 また、大規模な災害が発生した場合は、自助・共助の取り組みが重要となることから、地域防災力の向上を推進しております。 以上です。     (教育長 金子基一君登壇) ◎教育長(金子基一君) 私からは、山田中学校の通学路の危険箇所の把握はどのように行っているか、部活動における外部コーチの役割をどのように捉えているか、学校給食の量や栄養は十分であるかという3つの質問について、順次お答えさせていただきます。 まず、山田中学校の危険箇所の把握はどのように行っているかというご質問でございますけれども、山田中学校を含めまして各学校では、定期的に通学路を見回り、安全マップを作成するなどして危険箇所の把握に取り組んでおります。 また、香取市では、平成26年3月に香取市通学路交通安全プログラムを策定し、学校教育課が事務局となり、環境安全課、土木課、香取警察署、千葉県香取土木事務所による通学路合同点検及び安全対策を継続的に実施しています。 各小学校区で報告のあった危険箇所を精査し、平成26年度から令和元年度までに合計75カ所について合同点検を実施し、可能な場所から歩行者用信号機の設置や横断歩道の整備等の対策を講じております。 次に、部活動における外部コーチの役割をどのように捉えているかというご質問でございますが、部活動の外部コーチの役割は、顧問の教諭と連携協力しながら、主に技術的な指導を行うことと認識しております。特に、競技経験のない顧問の指導の補填をすることができます。 続いて、学校給食の量や栄養は十分であるかというご質問でございますけれども、学校給食の量や栄養は、学校給食法で示されている学校給食摂取基準に沿って、栄養教諭等が栄養のバランスのとれた献立を作成し、提供しております。摂取基準を超えてカロリーをふやすことは健康面において好ましくないと考えております。今後も児童・生徒の皆さんに、安全で喜ばれる学校給食の提供に努めてまいります。 私からは以上でございます。     (福祉健康部長 畔蒜 孝君登壇) ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 私からは、放課後児童クラブの施設の耐震化と今後の整備予定について、それと防災・減災対策について要配慮者等に対する避難所の対応についてということで、順次お答えしてまいります。 初めに、放課後児童クラブの各施設の耐震化につきましては、小学校を活用している施設9カ所は既に耐震化が進んでおります。また、個別に整備した施設及び山田児童館の7カ所につきましても、耐震基準を満たす施設となってございます。 次に、今後の放課後児童クラブの施設整備の予定についてですが、放課後児童クラブの施設整備の予定につきましては、来年4月にわらびが丘小学校の開校に合わせて、学校敷地内にわらびが丘児童クラブの開設、そして佐原小学校区に待機児童解消のために佐原第5児童クラブの増設を予定しております。 今後におきましても、利用希望者の状況等に注視し、子供たちに放課後等の安全・安心な場所の提供や保護者の就労支援のための環境整備に努めてまいります。 最後に、要配慮者等に対する避難所の対応についてでございますが、避難所では、避難者の状況に応じまして、一般の方と居場所を区別するなどしています。具体的には、障害のある方、小さな子供連れの方、体調の悪い方への配慮に心がけております。また、一般の避難所での共同生活が困難な方へは、福祉避難所を開設して対応しております。 以上でございます。     (総務企画部長 浅野仙一君登壇) ◎総務企画部長(浅野仙一君) 私からは、閉校した小学校の跡地利用についてのご質問及び防災・減災対策についての4項目の質問につきまして、順次お答えをいたします。 初めに、閉校した小学校の跡地利用について、9月以降の取り組み、検討内容をお答えいたします。 今後の進め方の参考とするため、また新たな情報を収集する目的で、9月20日に実施されました文部科学省のマッチングイベントに参加をしております。その内容は、廃校施設の利活用が始まっている3校の事例発表と参加自治体がブースを構え、イベントに参加した民間事業者が興味のあるブースを訪問し、意見交換をするというものでございました。 続いて、10月15日に千葉県主催の空き公共施設等活用フォーラムに参加予定でありましたが、台風の影響で延期となりまして、来年1月23日の開催となっております。 次に、11月26日、本定例会の初日に千葉県主催の空き公共施設等視察バスツアーが行われ、銚子市、東庄町、香取市の廃校施設を視察する内容で、26団体が参加し、旧八都小学校に訪れております。 なお、11月に市の内部組織であります公有財産等活用検討委員会を開催しまして、今後の進め方を確認したところでございます。 続きして、防災・減災対策に係るご質問のまず1点目、自主防災組織の設置及び活動状況についてでございますが、自主防災組織の設立状況といたしましては、令和元年11月1日現在で126組織が設立をされております。 続きまして、2点目のご質問で、災害時の情報伝達に関するご質問でございます。 このたびの台風では、長期停電の影響で情報発信に支障を来したところでございます。特に停電が長引いた地域では、自宅の停電に加え、携帯電話の基地局の電源が喪失し、半径10km程度にわたって携帯電話がつながらない状態となり、これにより市のホームページからの情報取得が困難な状況となりました。このため、各避難所に市ホームページの災害情報の印刷したものを掲示したほか、ホームページを閲覧できる環境にある人に対しては、ごらんになった情報をホームページが閲覧できない人に教えてあげてくださいという周知をいたしました。このほか、スピーカーつきの広報車を走らせ、停電が長引いた地域、各地域を巡回をいたしまして、避難所や給水所情報などをアナウンスしたところでございます。 続きまして、災害時の支所機能に関するご質問でございます。 災害時支所機能につきましては、通常業務に加えまして、災害対策本部の指示のもと、生活部の支所班として関係機関との連絡調整、地区内の被害状況の把握と報告、市民の皆様からの災害関連の問い合わせ対応被災者支援対応を行うこととなっております。したがいまして、このたびは各支所間等との連携を図りつつ、被災者への支援措置としてブルーシートや土のう袋などの災害物資の配布のほか、罹災・被災証明、災害見舞金、災害ごみの減免など、各種申請に係る受け付けや被災農業用施設復旧要望調査の受け付けなどを行ったところでございます。 以上でございます。 ◆(成毛伸吉君) 丁寧なご答弁ありがとうございました。 それでは、ここから一問一答形式にて質問させていただきます。 まずは、放課後児童クラブの運営状況についてですが、児童クラブは、各地区によってクラス数や受け入れ人数は違うと思いますが、先日の質疑の中でもありましたが、改めてお聞かせください。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 児童クラブのクラス編成と受け入れ人数につきましては、佐原地区では、定員40人の施設が4カ所、35人の施設が2カ所、25人の施設が1カ所です。小見川地区では、定員40人の施設が2カ所、35人の施設が3カ所、30人の施設が1カ所です。山田地区では、定員40人と30人の施設がそれぞれ1カ所、栗源地区では、定員40人の施設が1カ所となっております。 ◆(成毛伸吉君) では、職員の配置状況はどうなっているか教えていただけますか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 児童クラブの職員につきましては、香取市放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準を定める条例に基づきまして、それぞれ児童クラブごとに2人以上の支援員を配置することとなっております。 しかし、近年では、行動面で気になる児童など特に支援の必要な児童がふえている状況にありますので、3人態勢で運営を行っております。 また、職員の資質の向上のため、県が開催している認定資格研修会資質向上研修会などに積極的に参加をしているところでございます。 ◆(成毛伸吉君) 児童クラブは、低学年の子供が大半だと聞いています。この年代は、幼さが抜け切れず、幼児的な思考や行動によって、とても手がかかると思います。ぜひ臨機応変な対応をお願いしたいと思います。 それでは、日ごろ、児童クラブではどのようなことをして過ごしているのか、教えていただけますか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 児童クラブの目的は、保護者が就労等により留守にしている小学生に対して、放課後の生活の場を提供し、保育を行うことですので、登所後は宿題をするように促し、その後、おやつや遊びの時間などがあります。支援員は、児童の安全面に配慮して、基本的な生活習慣が身につくよう指導しております。 ◆(成毛伸吉君) わかりました。 子供の健全な育成と遊び及び生活の支援等、厚労省の運営指針にもあるように、大変ではあると思いますが、児童一人一人に合った支援をしていただけるようお願いします。 児童クラブは平日の放課後はもちろん、夏休み等の期間だけ預けたいという保護者の声もありますが、受け入れ態勢についてはいかがでしょうか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 夏休み等の長期休業期間中の利用につきましては、事前に入所申請を提出していただき、在所児童の出席状況等を確認した上で、あきがある場合には長期休業期間のみの受け入れも行っております。 ◆(成毛伸吉君) 支援員の方々は、いろいろな研修等に積極的に参加してくださっているようなので、これからも児童の育成、あるいは支援のためにより一層頑張っていただきたいと思います。 では、次の質問に移ります。 山田児童クラブ施設は、建築してからかなりの年数がたっていると思われますけれども、移設等の再整備はあるかどうか、お聞かせください。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 山田児童クラブは、山田児童館内に定員40人と30人の2クラスを開設しておりますが、山田児童館は、建築後35年が経過していることから、香取市公共施設等総合管理計画に位置づけております香取市個別施設計画に基づきまして、今後の方針を検討していくこととなります。 山田児童クラブにおきましても、山田児童館の整備方針とあわせて設置場所や施設の規模等を検討してまいります。
    ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 先日、私、児童クラブの施設に伺ったときに、支所まで迎えにいくのですけれども、バスからおりた児童が支援員のところへ真っ先に駆け寄り、中には抱きついていく児童もいるなど、とてもほほ笑ましい光景を目にしました。そのとき、支援員の方がこのように話をしていました。児童のお迎えに出てしまうと、教室にいる児童の支援をするのが手薄になってしまうので心配なところがあります。また、たくさんの保護者の方が一度に児童を迎えに来たときも、対応しながら児童を見るのが大変です。やはりこういう声を聞くと、1クラス40人で支援員が二、三名というのは、結構大変な気がします。よりよい環境の中で万全な体制で児童が過ごせるよう、配慮をよろしくお願いします。 今回、この質問をしたのは、放課後児童クラブを必要としている方がたくさんいる中で、こういった声に応えていかなければならないと思ったからです。障害のある子も、子供同士が生活を通してともに成長できるような適切な配慮及び環境整備が大事だと思います。来年度からは運営業務委託をするとのことでしたので、これまで以上に、より一層強化な支援体制で運営してただけることを願います。 続きまして、中学校の教育環境についてです。 通学路の危険箇所の質問の答弁で、各学校では定期的に通学路を見回り、安全マップを作成するなど把握に努めているとの答弁でしたが、山田中の生徒の通学路で米野井方面から桜の里ゴルフクラブまでの歩道が危険であるとの声があります。その点は把握されていますでしょうか。 ◎教育部長(岩立一郎君) 議員ご指摘の場所につきましては、学校や地域住民から連絡をいただき、歩道やガードパイプの破損について、その状況を把握しております。 ◆(成毛伸吉君) では、その危険箇所の対応はどうなっていますか。 ◎教育部長(岩立一郎君) 通学路における危険箇所についてですが、各学校では児童・生徒に注意喚起を行ったり、教員が見回りを行ったりするなどして児童・生徒の安全確保に努めているところですが、議員ご指摘の場所は、県道であるため、所管している県の香取土木事務所に連絡をし、その対応を依頼しております。香取土木事務所からは、歩道とガードパイプの補修を年度内に行う予定との回答があったため、早期の対応をお願いしたところでございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 では、その米野井のウズ坂付近を含め、通学路の雑草繁茂状況は確認されていますでしょうか。 ◎教育部長(岩立一郎君) 通学路における雑草繁茂の状況につきましては、各学校による通学路の定期点検等により、現状の把握に努めているところでございます。 議員ご指摘のウズ坂付近の雑草繁茂の現状につきましては、把握しております。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 この場所は、通学路として利用頻度の高いところでもありますので、県道であることからいろいろと大変ではあるとは思いますけれども、子供たちの安全のため、引き続きよろしくお願いします。 以前にも、山田小・中学校前の安全対策について質問がありましたが、進捗状況を教えてください。 ◎教育部長(岩立一郎君) 山田小学校山田中学校前の道路の安全対策についてですが、車両の速度規制と山田中学校正門前の信号機設置について、香取警察署に要望していたところですが、香取警察署からは、車両の速度規制については、道路環境が整備されており、縁石により歩道と車道が分離されているなどの理由から、現状では30kmや40kmといった速度規制は必要ないと認められるとの回答がありましたが、信号機の設置につきましては、令和2年2月ないし3月に山田中学校正門前の横断歩道に押しボタン式の信号機を設置し、遅くとも令和2年4月1日から運用を開始するとの回答をいただいたところでございます。 通学路における児童・生徒の交通安全につきましては、今後も関係課並びに関係機関と連携し、その安全確保に取り組んでまいります。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 児童・生徒が安心して登校できる環境が不可欠でありますので、香取市内の通学路に危険な箇所があるならば、早急に安全を確保できるようにお願いします。 続きまして、部活動の現状と今後の活動についてですが、現在、市内の中学校の運動系と文化系の部活動数はどのくらいあるのでしょうか。 ◎教育部長(岩立一郎君) 部活動の数についてですが、中学校ごとに運動系と文化系に分けてお答えいたします。 初めに、佐原中学校ですが、運動系が11、文化系が5つです。次に、香取中学校ですが、運動系が5つで文化系はございません。次に、佐原第五中学校ですが、運動系が7つ、文化系が2つです。次に、新島中学校ですが、運動系が4つ、文化系が1つです。次に、小見川中学校ですが、運動系が13、文化系が4つです。次に、山田中学校ですが、運動系が8、文化系が2つです。そして、栗源中学校が、運動系が4つ、文化系が2つとなっております。 ◆(成毛伸吉君) 私の息子は、中学校で野球部に所属していました。そのときの野球部は、1人顧問で、練習、大会時の対応は大変だったようで、私に外部コーチとして参加してほしいと言われ、引き受けたことがありました。とはいっても、土日に行くくらいでボランティアとして活動する程度でしたが、昨今、外部コーチの必要性が取りざたされていますけれども、部活動と外部コーチとのかかわりをどのように認識しておられるのかお聞かせください。 ◎教育長(金子基一君) 部活動と外部コーチのかかわりをどのように認識しているのかというご質問でございますけれども、専門性の高い外部コーチが指導することにより、生徒の技術力を高めることができ、それに伴いまして意欲も高まるというふうに考えております。 一方、顧問と外部コーチが一緒に指導することになりますので、指導方針や練習内容についてよく話し合い、連携協力していくことが大切であると考えております。特に競技経験のある顧問と外部コーチが一緒に指導する場合は、より綿密な連携協力が大切であるというふうに考えております。 以上でございます。 ◆(成毛伸吉君) 外部コーチのくくりの中に、部活動指導員という制度があると聞いていますけれども、部活動指導員とボランティアの外部コーチとの違いを教えてください。 ◎教育長(金子基一君) 部活動指導員と外部コーチとの違いのご質問でございますけれども、部活動指導員は、国がその配置を推進している制度でございます。部活動指導員は、報酬を受け、部活動の技術指導を単独で行えるほか、大会の引率を行うことができます。 一方、ボランティアの外部コーチは、単独での技術指導や大会引率はできず、必ず顧問である教員がつくことになります。 以上でございます。 ◆(成毛伸吉君) では、香取市内において部活動指導員とボランティアの外部コーチは、どのくらい配置されているのか教えていただけますか。 ◎教育長(金子基一君) 部活動指導員の配置状況でございますけれども、部活動指導員は千葉県内に約60名配置されておりまして、香取市では小見川中学校のカヌー部に1名配置しております。一方、香取市内でボランティアの外部コーチとして15名の方にやっていただいているところでございます。 ◆(成毛伸吉君) 県の教育委員会の調査では、教員の長時間残業は部活動指導が主因とのことでしたが、ボランティアの外部コーチの教員の働き方改革につながると思われますか。 ◎教育長(金子基一君) ボランティアの外部コーチと職員の働き方改革についてのご質問でございますけれども、ボランティアの外部コーチによる技術面の指導というのは、教員の負担軽減につながっているというふうに考えます。 しかし、部活動の指導時には顧問である教員もともに参加するため、時間的な軽減には至っていないというのが現状でございます。 ◆(成毛伸吉君) わかりました。 今後、外部コーチをどのように募っていくのか、教えていただけますか。 ◎教育長(金子基一君) 今後の外部コーチをどのように募っていくかというご質問でございますけれども、現在、部活動を含む学校支援ボランティアの募集のチラシを回覧したり、学校から例えば退職教員や地域住民に直接依頼したりしているところでございます。 今後も、学校長が学校の状況を総合的に判断し、部活動運営に必要な場合、外部コーチを依頼してまいりたいと思います。 以上でございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 部活動指導員がいれば、教員の残業時間軽減につながるかもしれませんけれども、外部コーチでも、先ほどの答弁の中でお答えいただいたように、身体的負担の軽減につながると私も思います。高校受験の内申点にもつながることを考えると、チャンピオンスポーツでは外部コーチの存在というのがとても大きいと考えられるので、よろしくお願いします。 続きまして、学校給食についてですけれども、先ほど登壇質問でご答弁いただきましたが、献立どおり食べれば栄養バランスがとれた給食になると思います。しかし、児童・生徒の中には牛乳が苦手な子もいるので、そういった子には牛乳にかわるようなものがあるとよいのですが、例えば私が小学校のころには、牛乳の中に粉状のコーヒー味やイチゴ味になる、いわゆる牛乳調味料といったものがあったように記憶しております。そういった工夫も必要ではないのかなと思います。 香取市では、米、ゴボウ、大根、ニラ、鶏肉等々、さまざまな食品の地産地消の推進を図っていますが、千葉県栄養士会によれば、学校によっては姉妹都市の国々の外国料理を給食に取り入れるなど、その国の料理から、歴史、文化、気候風土を学習できるとして取り入れている地域もあるとのことです。 学校給食は、体の栄養だけではなく、心の栄養を育む手段の場であると考えます。ぜひ子供たちが楽しんで胃袋も心も満たせる内容の充実した給食を目指していただけるよう、要望したいと思います。 次の質問に移ります。 閉校した小学校の跡地利用についてです。 先ほどの答弁で、公有財産活用検討会議で、今後の進め方を確認したとのことでありましたが、では、その進め方についてお聞かせください。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 今後の進め方についてでございますが、サウンディング調査を行い、公募要件の整理をしていくというものでございます。具体的には、サウンディング調査の実施要領を市ホームページ上に公表し、現地説明会、見学会を開催し、サウンディング調査への参加申し込みを受け付けまして、令和2年1月にサウンディング調査を実施するというものでございます。 なお、サウンディング調査の実施要領の市のホームページ上の公表につきましては、昨日、ホームページ上にアップをしたところでございます。このサウンディング調査終了後、調査結果につきましては公表してまいります。また、この調査結果によりまして、公募に向けた要件整理、公募要領を作成し、公募を実施したいと考えております。 なお、今回の調査は、閉校した山田地区の5つの小学校と佐原地区の旧湖東小学校でございます。 サウンディング型の市場調査では、民間事業者と対話を通し、当該土地建物の市場性及び利活用の可能性を明らかにするもので、どのような条件であれば企業が参入してくれるのかを見きわめるため、聞き取りを行ってまいりたいと考えております。 購入希望か、あるいは貸借希望なのか、またどれぐらいの価格までなら閉校した小学校の利活用提案をすることができるかなども含めたものでございます。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 では、公募時期などスケジュールを教えていただけますか。また、公募に複数参加していた場合ですけれども、どうなるかもあわせてお願いします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 公募の時期、内容は未定でございますが、サウンディング調査の結果を踏まえまして、課題を整理した上で、公募内容を決めていきたいと考えております。 公募に複数の参加者がいた場合、提案内容にもよりますけれども、どの企業に優位性があるかを見きわめまして、公有財産等活用検討委員会等に図ってまいりたいと考えております。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) 今回、本定例会に提案されている議案第24号は、旧香取市佐原第五中学校特別教室棟の一部無償貸し付けをするというもので、建物を無償貸し付け、土地を有償貸し付けするようでありますけれども、仮に建物を有償とした場合は、貸付料はどのくらいになりますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 旧佐原第五中学校特別教室棟の一部を有償とした場合の貸付料についてですけれども、貸付料につきましては、香取市普通財産貸付料に関する事務の取扱要綱に基づいて計算することとなります。これに基づいて計算いたしますと、月額で2万7,200円、年額32万6,400円と試算をされます。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) わかりました。 では、旧香取市立第五中学校は、どのようなことから建物を無償貸し付けとの方針になったのかお聞かせください。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 建物を無償貸し付けとした理由についてお答えをいたします。 今後、山田地区の旧小学校や佐原地区の旧湖東小学校の跡地利用を進めていく上で、建物の貸し付け料金はかなり高額となりまして、貸し付けするための諸条件の設定が難しくなってくることが想定されます。 また、他の市町村の貸し付け条件を見ますと、建物無償、土地有償の事例が見られ、多様な提案を受けることができること、また、建物有償貸し付けには文部科学省の許認可に時間を要することなどから、建物無償、土地有償の方針を決めたものでございます。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) やはり少しでも早く利活用できるのであれば、一つの手段としては有効だと思います。 では、参考までに、今後利活用を進める小学校の建物の貸付料金は幾らになるでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 香取市普通財産貸付料に関する事務取扱要綱により、校舎を一括して貸し付けた場合の金額で申し上げます。 例として、旧湖東小学校で試算をいたしますと月額130万円、府馬小学校では月額83万円と試算をしております。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) 校舎丸ごと貸し付けて、湖東小が月額130万、府馬小で83万円というのは、かなり高額だと思います。これでは、借り手を見つけるのは難しいような感じがします。 私は、八都小学区に住んでいるんですけれども、今年度、2回、ボランティアで草刈りをしました。やはり使われていないグラウンドは、すぐに草が伸びてしまいます。治安にもよくありません。周辺住民からも不安の声も出ています。 いずれにしましても、一日も早く閉校後の小学校が利活用されることを願います。 続きまして、防災・減災対策についての質問です。 自主防災組織の設置及び活動状況についてですが、香取市にはどのくらいの自主防災組織があるのか教えていただけますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 自主防災組織につきましては、令和元年11月1日現在で126組織が設立をされております。 ◆(成毛伸吉君) では、自主防災組織への助成はどのようになっていますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 自主防災組織への助成についてお答えいたします。 香取市では、県の地域防災力向上総合支援補助金を活用しまして、新規に自主防災組織を設立した場合、20万円を上限に防災資機材を支給しております。 ◆(成毛伸吉君) 災害が起きたときに、香取市との連携はどのようになっていますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 災害時の連携でございますが、香取市地域防災計画では、自主防災組織は、避難所の運営において、発災から時間とともに市民ニーズが変化していくことから、その動向を把握し、災害対策本部に伝達するなどの役割を担うこととなっております。今回は、長期間の地域主体の避難はなかったことから、この活動は行っておりません。 なお、自主防災組織が増加してきていることから、今後、この役割のほかに何が連携できるのか、今後研究をしてまいりたいと考えております。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 自主防災組織との連携は、災害時のみならず、日ごろより定期的にミーティングを行うことが必要ではないのでしょうか。 では、この自主防災組織の必要性をどう考えているか、お聞かせ願えますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 自主防災組織の必要性ということでございますが、特に発災時は行政だけの対応では十分に行き届かないことがございますので、自主防災組織を初め、自治会や地域組織、こういった団体との役割が重要となってきております。 今後も、引き続き自主防災組織の設置を促進してまいります。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) 私の住んでいる地区にも自主防災組織があります。年に一度ですが、消防署員の方や消防団員にもお願いし、避難訓練等を行っております。私も参加していますが、とても勉強になります。今回の災害時などのようなときには、特に必要な組織であると考えます。 では、どのように自主防災組織を促進していこうと思いますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 地域の方々での助け合いによる活動が減災につながることから、日ごろから地域防災力の向上を継続していただきまして、災害時には香取市と連携できるような組織づくりを推進してまいりたいと考えております。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。ぜひよろしくお願いします。 では、災害時の情報伝達についてですが、防災無線は香取市にどのくらいあるのか、また、助成はどうなっているのかお聞かせください。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 防災無線の普及というご質問でございますが、戸別受信機は、防災無線が聞こえない、または聞こえづらいという方を対象に整備を図っております。具体的には、申請等に基づき個別に対応しております。現在の貸与数といたしましては、約7,300台でございます。 この貸与に当たっての助成については、ケースによって異なりますが、一般的なケースで申し上げますと、香取市に居住をしているもので、購入費の半額の1万2,000円となっております。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) 今使っている防災無線はアナログでしょうか。もし、アナログであるならば、デジタルにかえた場合はどうなるのか教えてください。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 現在、香取市の防災行政無線の運用は、アナログでの運用となっております。 メーカーに確認をしたところによりますと、防災無線がアナログからデジタルになった場合には、電波情報量がふえることから、音声のほか映像や文字なども送信することができるようになるとのことです。 その反面、電波の到達距離が短くなることから、受信エリアが狭くなるというデメリットもございます。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) わかりました。 今回の災害では、電話やメールがつながりにくかったということがありましたが、学校から児童・生徒や保護者への伝達はどのようにしていたのか、お聞かせ願えますか。 ◎教育長(金子基一君) 電話やメールがつながりにくいときの学校から保護者等への連絡でございますけれども、議員ご指摘のように、台風15号の通過の際は、長期化する停電のため、電話や一斉メールがつながりにくい状況になりました。その際、休校や授業再開の連絡でございますけれども、1つとしては、学校から保護者への一斉メールで連絡事項とともに、メールがつながる家庭からその他の家庭にも連絡をお願いする。2つとしては、校門やスクールバスの乗降場にお知らせの張り紙をする。そして、3つとして、職員が家庭訪問するなどで対応いたしたところでございます。 ◆(成毛伸吉君) では、今後、同じような状況になった場合ですけれども、どのような方法で伝達していく予定でしょうか。 ◎教育長(金子基一君) 台風15号の被災時におきましては、学校が停電時は休校して、復電してから授業を再開するということを基本といたしました。 停電した場合の伝達方法については、先ほどお答えしましたけれども、学校から保護者への一斉メールで連絡事項とともにメールのつながる家庭からその他の家庭にも伝達をお願いする。それから、校門やスクールバスの乗降場所にお知らせの張り紙をする。そして、職員が家庭訪問する。これらでやはり対応することになりますけれども、事前に保護者にメール等が使えない場合の対応方法を周知しておくことが、被災時に混乱を招かないのではないかなというふうに考えているところでございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 また、今後、必ず襲ってくるであろう災害時の情報伝達の課題についてお聞かせください。 ◎教育長(金子基一君) 今回のやはり台風15号の通過での長期化停電というのは、今まで我々が経験したこともなく、電源が喪失するとメールも使えないという新たな経験をいたしました。先ほども申し上げましたとおり、こういった経験を生かしまして、事前にやはり準備しておく、こういった場合はこういうふうな対応をするということを学校と家庭と共通認識を持っておくことで、スムーズな情報伝達等が行われるというふうに考えているところでございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 今回、15号の台風では、学校側から保護者に対する伝達に苦労されたと聞いています。ぜひ混乱が生じないように、難しいとは思いますが、スムーズに伝達できることを望みます。 続きまして、避難所等の確保対策についてですけれども、最大の避難者数を想定した場合、避難所対策についてお聞かせください。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) まず、避難所の収容人数でございますけれども、避難場所を除く避難所の収容人数の合計といたしまして、約9,400人を想定をしております。 今回の災害での対応を踏まえまして、避難所や避難者数により、改善点や問題点を検証していく必要があると認識しております。 以上です。 ◆(成毛伸吉君) 今回の台風は、想定外のことが多く大変だったのかもしれませんが、避難所に避難できないということがないように検証し、災害に備えていただきたいと思います。 次に、日ごろから要配慮者等への避難周知はどのようにされているのでしょうか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 要配慮者への周知につきましては、香取市総合防災マップを用いまして、避難場所、避難経路等を平常時から確認するよう、説明会などを通じて周知しております。特に、この中で要支援者を支援する方にも理解を深めていただけるよう、地域防災に関する意識向上に努めてまいります。 ◆(成毛伸吉君) 周りを見ると、まだ全体への周知は甘いような気がします。一人でも多くの方に避難周知がされるようお願いします。 では、要配慮者が避難所に来たときの対応はどうでしょうか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 避難所では、避難者の状況に応じまして、一般の方と居場所を区分するなどして対応しております。具体的には、要配慮者ということで障害のある方、小さな子供連れの方、また妊娠されている方、産後間もない方とか、あと体調の悪い方、そして高齢者、こういった方への配慮に心がけて対応しております。 また、一般の避難所での共同生活が困難な方へは、福祉避難所を開設して対応したところでございます。 ◆(成毛伸吉君) では、要配慮者に対する避難所対応について、今後の対策はどうお考えですか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 今後の対策につきましては、民生委員や自治会組織などと平常時から災害時に避難支援を必要とする在宅の要支援者に関する情報を共有し、これらの情報と香取市総合防災マップを組み合わせて、円滑に避難支援が実施できる体制の構築に向けて取り組んでまいります。 また、台風の接近が予想される場合などには、事前に地域包括支援センターと連携しまして、介護保険によるショートステイを利用するなど、ケアマネジャー会議等で働きかけを行ってまいります。 以上でございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 次に、災害時の支所機能の充実についてですけれども、今後の災害時において支所機能の充実が必要と思うが、今回の災害対応の状況についてお聞かせください。 ◎生活経済部参事(高木均君) 今回の支所の災害対応でございますが、先ほど総務企画部長から答弁させていただきましたとおり、ブルーシートの配布や土のう袋の配布、そのほか、罹災・被災証明、災害見舞金、災害ごみの減免などの申請を受け付けるほか、避難所開設に係る支援業務を初め、長引く停電等の状況を含めて、災害情報コーナーの設置や携帯電話の充電コーナーを設置したところでございます。 ◆(成毛伸吉君) ありがとうございます。 今回、台風15号、19号、大雨による水害とたび重なる災害により、市民の方々は甚大な被害を受けました。市長を初め、職員の皆様も大変ご苦労されたと思います。これまでは、何十年に一度という災害とされてきましたが、これからはいつ来てもおかしくない災害に対して、自助・共助・公助を持ち、今回の体験を生かし検証・検討をし、市民の安心・安全のために、私たち議員も含め、香取市職員がワンチームとなってやっていただけるようお願いいたしまして、全ての質問を終わります。ありがとうございました。 ○副議長(田代一男君) 次に、平野和伯議員。     (11番 平野和伯君登壇) ◆(平野和伯君) 11番、平野でございます。 議長のお許しが出ましたので、一般質問をさせていただきます。 今回の台風15号、19号、関東地域に甚大な被害をもたらしました。被災された方にお見舞いを申し上げます。 今回、15号は風、19号は雨ということで、認識のずれが多少あったかもしれませんが、15号に関しては、佐原、小見川地区は被害がそんなに出ておりません。ただし、山田地区、栗源地区は、甚大な被害が出ています。それを踏まえて申し上げます。 15号は、香取市に大きな被害をもたらしました。特に栗源、山田地域には数え切れないほどの被害をもたらしました。また、たくさんの倒木があり、送電線、光回線を切断、数日間情報収集ができず、孤立状態に近い状態でありました。幸いだったのは、断水を免れたため、冷静に地区内の対処ができたということです。これについては、昨日、久保木議員が言った体制づくりですね、これは参考になると思いますので、これから各区民がその体制をつくることが一番大事だと思います。 被害の実態というのは、理事者側も理解しているとは思うんですが、倒壊または破損した住宅ということに皆さん気をとられておりますけれども、山田、栗源地区においては、住宅破損のほかに、停電による稲作収穫時期のおくれ、または濡れた稲を早期に刈りたい、でも、刈っても乾燥ができない、電気がないということでね、ライスセンター等もかなり苦労したと思います。 また、各飲食店、コンビニ、スーパー等の食材の処分ですね、これを停電が続いたことでやっております。その額は10万から数百万、また各企業の製造、出荷停止、被害額は億を超えると思われます。これは、市のほうの検証で、これから出てくると思います。被害額ということですね。 今回、東電の対処も、他電力会社から人員を動員し、不眠不休で取り組んでいただきました。それでも時間がかかったのは、被害がいかに大きかったということです。これに対しても、今後、市の取り組み方、防災の取り組み方、この辺も考えていってもらいたいと思います。 また、申しわけないんですが、市は一生懸命やったと思います。やったんですが、どうしてもそれが目に見えない、またはみんなが望んでいる、自分たちが望むような市の対応がなかったということで、申しわけないですが、市に対する不満の声があるというのもたしかでございます。これを踏まえて、県においては、森田知事の対応の甘さということに、いまだにその責任の追及が続いております。そのような状況で一般質問をさせていただきます。 今回、千葉県を直撃した、ただいま言った15号及び19号に対する市の対応と検証について、これ申しわけないんですが、皆さん、いっぱい質問が出ております。理事者側としては、またかということになるかもしれませんけれども、申しわけないんですが、もう一度回答をもらいたいと思います。 また、細かな部分については、質問席で質問させていただきます。 2番目の、本水害により、市消防本部の機能不全になったときのバックアップの体制の構築についてということで、分けますと、1が15、2が19という形を私はとっております。それ以外に被害はあったと思いますが、大きく分けてこういう形です。 細かな部分につては質問席で質問させていただきます。 以上、よろしくお願いいたします。     (市長 宇井成一君登壇) ◎市長(宇井成一君) それでは、私からは、今回、千葉県を直撃した台風15号及び19号に対する市の対応と検証について、お答えしたいと思います。 香取市では、9月9日の台風15号に備え、前日8日に避難所を開設し、通過後は速やかに災害対策本部を設置し、初動体制を整え、国、県、自衛隊など各関係機関と連携を図りながら、職員一丸となって一連の災害対応に継続して当たってきたところであります。 しかしながら、今回は、想定をはるかに超えた暴風や大雨により発生した長期間の停電対応や利根川の水位上昇に伴う避難対応など、新たな課題や改善すべき点が発現いたしました。 他方、職員も含め、市民の方々が、この災害で多くの経験をし、改めて防災意識や地域防災力の重要性を認識する機会となったのではないかと存じます。 これらの経験を踏まえ、このたびの災害対応について、市民の皆様からのご意見もいただきながら検証を行い、この結果を香取市地域防災計画へ反映させ、さらなる防災・減災の強化に努めてまいりたいと考えております。     (総務企画部長 浅野仙一君登壇) ◎総務企画部長(浅野仙一君) 私からは、被災の状況による災害対策本部の移動想定についてお答えをいたします。 香取市地域防災計画では、本庁舎が被災し、災害対策本部としての機能が確保できないときは、原則として山田支所内に設置をすると定めております。これに基づきまして、今回の台風19号に際しましては、利根川の水位上昇を受け、避難勧告発令後、災害対策本部機能を山田支所へ一時移転し、利根川決壊による本庁舎機能の喪失を想定した対応を行ったところでございます。 以上です。 ◆(平野和伯君) 答弁ありがとうございます。 前回の震災のときと違って、市長の考え、対応ですね。前と違って、本当に真剣に今回は取り組んでいると、そこにいらっしゃる副市長も、前回の震災には万全を期すと、体制をとったと、今回はそれは余り効果がなかったと私は判断をいたします。 でも、市長の今言った発言、これは、今後、理事者、また我々、または市民を含めてきっちりと対策をとっていくという励みになります。 また、本庁舎、本部ですね。ここが水害等で被災した場合、山田支所に移るということ、これは理にかなっている。小見川がいいんじゃないかということもあるんですけれども、高台は山田です。そういうことも、今後、災害が起きたときに対応できるよう、今回も努力をされたように思います。まことに明快なご答弁ありがとうございます。 それでは、細かな事項について質問をいたします。 先ほど言ったとおり、過去の災害をもとにして、万全な防災対策の構築と対応をとった、これについての効果はありましたか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 今回の一連の台風災害の際は、これまで経験したことのないような状況でございました。 香取市としましては、災害対策本部を早期に設置をいたしまして、その本部でさまざまな対応を行ってきたところでございます。そういった中で、その時々、その時点で最善の行動をとったと考えてはおりますけれども、結果的に行き届かなかった点もあったかというふうに考えております。 ◆(平野和伯君) 実際言いますと、先ほど、今答弁の部長さんが言ったとおり、今回はちょっと異常です。異常といっても、それが100年に一度ということではなく、これからは気候変動により、今まで何でもなかった千葉県が、実際に言うと15、19、20、21と、千葉県、関東地方に向けて進路が定まっております。今後、こういう状態がふえると思います。 そこで、今言ったとおり、努力または構築をしているわけですが、お願いがあるんですけれども、情報伝達、広報無線が生きている場合ですね、今回、災害を通じて電気が来ない、何も情報が入んないんですよ。水道が出ているということで、みんなは辛うじてよかったんですけれども、懐中電灯の電池がなくなった、何がなくなった、さあ、どこに行こうかということで、どこがあいているのか。実際言うと、佐原、小見川地区に電気があるというのは、しばらくの間、栗源、山田の人はわかりません。わからないんですよ。何人かの人が動いて、いや、小見川はあいてるよ、スーパーもあるよ、電話も通じるよ、こういうのが直接情報としてみんなに周知したわけじゃなくて、個々にそういう情報が伝わってくる。 そこで、広報無線、あるいは情報の市の情報車、個人名、企業名を出すのは、これはいけないと思うんですけれども、もし、そういう状況にあったときに営業している店舗や携帯が通じる地域などのお知らせはできないものか、お聞きします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 防災無線での企業のあいている、あいていないという、そういった情報を流すことはできないかというご質問かと思いますけれども、防災行政無線を使用しての情報伝達には、香取市防災行政用無線は、人名、その他、緊急事項に関することであれば可能であると思いますけれども、店舗等の情報につきましては、その情報量が多くて放送に長い時間を要するということから、難しいものと考えております。 今回の災害では、ブルーシートや土のう袋などの在庫状況について、企業や店舗から情報提供がございました。このため、香取市のホームページ、それと支所及び避難所へそういう情報を掲示、行ったところでございます。 今後、情報の収集、伝達方法につきましては、検証を行いまして、改善を図ってまいりたいと考えております。 ◆(平野和伯君) 広報無線を使っての企業名を出すのはまずい、これは私もわかります。では、もし企業名を出さないで、例えば小見川地区の店舗はオープンしているお店がありますよ、または、携帯は何々地区が通じますよというのはいかがなものでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 先ほども申し上げましたとおり、防災行政無線につきましては、人命、その他緊急事項に関することであれば可能ということでございますので、そのときの災害の状況、そういったものを踏まえて判断をしていきたいと考えております。 ◆(平野和伯君) わかるんですけれどもね、ただ、被災をして2日間、3日間、電気が来ないという状態で、懐中電灯の電池がなくなる、連絡をとりたくても電話がかけられない。こういう市民の気持ちを酌んだときに、防災無線は無理だったらば、広報車というのもどうですかね。その辺、ちょっと考えてもらって、1人や2人じゃないんですよ。1人、2人じゃない。地域の人たちは右往左往しているんですよ。その辺をですね、これから考えてもらって、その情報伝達、支所に行けばいいというけれども、その支所に行ってもあるのかないのか、情報があるのかないのか。実際に、当初、最初に行ったときに、支所に行っても何もありません。こういう状態になっていますので、その辺、何かいい方法といっても難しいのかな。ただ、市民にしてみれば、もう停電になったときに、電池がなくなっちゃいました。電話もかけたいんだけれども、電話がかけられません。こういう市民の気持ちというのを多少酌んでもらって、何かいい方法をとってもらいたいな。難しいとは思うんですけれどもね。それが一つ、できればお願いしたいとうことです。 次に、災害に迅速に対応できる支所の機能権限強化についてということで、支所に行っても、そこで決定権があるのかないのか。支所にお願いして、そういうものを含めて、支所の権限強化についてどのように考えているか、お聞かせ願いたいと思います。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 支所につきましては、災害時においては地域の防災拠点としての役割を担うことから、台風19号の対応においては、地元の職員を増強する等の配備態勢を強化することにつきまして、試験的に行ったところでございます。 今後、必要に応じて支所の体制の強化ができますように、配備態勢の構築を検討してまいります。 以上です。 ◆(平野和伯君) この質問をしたのは、言いかえれば、災害の問い合わせ、それからいろいろな状況の確認について、支所に問い合わせても、支所は本庁で聞いてくださいということになります。そうじゃなくて、支所にですよ、できればですね、森田知事も避難されており、できれば市から責任ある人を支所に派遣をしてもらう。決定権を持てる人を派遣してもらう。これをやってもらいたいな。 その意味の一つは、生活困窮者、独居老人など、これは市長も御存じだと思うんですけれども、民生委員から申し入れがあったときに、備蓄品を提供できないかということです。これも真面目な職員からすれば、本庁の許可がなければ備蓄倉庫はあけられない。ただ、一般の人があけてくれと言っているわけではありません。これの申し入れをするのは民生委員です。国から委託された民生委員がその状況を見て、備蓄倉庫をあけてもらえませんかというのに対して、本庁の許可がいります。これではおかしいでしょう。支所であっても、支所でやっぱりある程度権限を持っていなければ、一般の人がいてあけてくれと言っているのは、これは無理ですよ。でも、民生委員が言っている場合ですから、その民生委員は、その状況を把握して、先ほど言ったとおり電気もない、何もない、真っ暗な中、この状況の中で当然買い物に行くこともできない。そういうもの見かねて民生委員の方が備蓄倉庫をあけてもらえませんかっていうお願いをしたわけですから。この辺の権限ですね。それはわかりました。では、その本当に困窮者と独居老人のためですねということで、限定をしてあけることはできないかということで、支所にその権限を、ある程度の権限、判断の権限を持った職員を配置することはできませんかということをお願いします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 災害対応につきましては、緊急時等を除きまして、基本的には原則としては、その災害対策本部の中で、さまざまな情報を収集、集約をしながら、最終的に本部長である市長からの指示をいただくということになってございます。そういった中で、香取市の災害対応を統一的な対応を図るという観点から、管理職に決定の権限があるということではございません。あくまでも災害対策本部の中で災害対応に係る内容については、決定をしていくということになりますので、今後の支所の迅速な対応ということでのご質問かと思いますけれども、災害対策本部の中で支所が迅速に対応できるように、先々を読みながらいろいろな事項を検討、決定をして、支所のほうに迅速に連絡をして、支所が適切、迅速に対応できるような、そういった体制をとっていきたいというふうに考えております。 ◆(平野和伯君) 今、部長のほうから話があったとおり、本部からの許可という、これはわかるんですけれども、速やかに支所でもある程度の対応。 もう一つ言いたいのは、そこにです、例えば市道、道路への倒木がある。それを撤去してもらいたいと申し出があったときに、では、支所でどう対応するか。では、本部に伺います。本部は何と言うか。すぐ結論が出るんですか。迅速にできますか。その倒木のおかげで避難がおくれる、または救急車が入れない、そういう状態があると思うんですよ。そのときに、私が言いたいのは、支所の中で権限を持った方がいるということは、そこへ行ったときに、では、その倒木を処理、処理をしてくださいじゃなくて、処理をするんですよ、地域の人たちは。 申しわけないんですけれども、山田、栗源地区、いる市民、残っている人たちは、男の方々は全員消防団に入っております、過去にね。ですから、その対応については、幾ら年をとっても対応ができます。 ただ、それを、仮にですね、町内の道路であれば、区内の道路であれば、それは区内で処理をします。だけども、市道となった場合に、その処理をする過程でできるんですよ、すぐ。 ただ、その費用を、要するにそれにかかった費用その他は誰が出すんだということになっちゃいますよね。だから、そういうことも含めて、判断できる人がいれば、それは地主があることですから、地主の許可をもらわなければしようがない。だけど、それは同じ町内、同じ区内にいれば誰が地主かわかるんですよ。当然、その方に言います。伐採はするけれども、あとの費用その他はおたくで払ってください。これはできるんです。ただ、そういう迅速な対応ですね、一刻も争う整備ですね。そういうものをするためには、やはり支所に行ったときに、それに対応できる人がいてもらえれば助かるなということなんですよ。全て本部、本庁の許可が必要です。                                                                                                          ですから、対応するときは、みんな一生懸命なんですよ。自分たちの地域は自分たちが素早く処理をしたい。本庁、本庁で言われますと、どうするのかなってみんな考えますから、その辺難しいとは思いますけれども、今後検討して、支所の中で処理ができるように、支所の判断ができるように、そういう人員の配置、人員が少なくなったというのも一つありますけれども、被災、これからいろいろなことを考えたときには、やっぱり支所そのものは多少の決断ができるようにしてもらいたいと思います。難しいと思いますから、もう一度いかがでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 災害対応におきまして、支所で迅速かつ適切な対応ができるように、災害対策本部といたしましても、当然そういった体制づくりについては検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ◆(平野和伯君) 難しいとは思いますけれども、今後、このような災害が起きたときに、迅速に対応できるように、地域としては迅速に対応しますので、その妨げにならないような支所づくりをお願いしたいと思います。 それから、地域防災組織の構築についてということで、これは、この災害、部落内、地区内ですね、想像を絶するような状態になっております。朝起きて、台風が行って、区長から電話があって、招集かかります。見回ったときに、地区内の道路に倒木があり、竹が折れ、あるお母さんが子供を連れて外へ出ようと思ったら、家から出られない。こういう状態になっているんですよ。 そこで、市から補助、市の進めでもって防災組織ができ上がっております。これも、それぞれの職場に招集がかかります。災害のたびに招集がかかります。そんな中で、残った人たち、これは農家組合もあります。区の区長、班長、区役員、それから保全協会の役員、全部に声をかけます。それで集まって、地区内の倒木の撤去、これを速やかにいたします。 そういうことがあるんですが、防災組織の構築ということで質問に入るんですけれども、そのときです。地区内で処理できないような大きな木、あるいは倒れかかって道路を半分塞いでいる木、こういうものを伐採するためには、業者をお願いするほかない。そのときですよ。その業者をお願いするときということになりますと、この防災組織そのものが、今度は市のほうで進めている防災組織づくりの中に、建設会社、それから地域協議会、それから工務店、材木屋、この業種の人たちが組織の中に入ってもらって、そういう被害が起きたときに速やかに処理ができるように、自分たちでできるものは自分たちでできる、そして危険なものはその業者ができるこういう組織をつくるための、市としては、こういう組織をつくることについてはどうお考えですか。 ◎建設水道部長(木内勝司君) 市道等への倒木に対する対応ということになりますけれども、そういった倒木被害があった場合、市民生活に大きな影響を及ぼすと思われるような主要な市道にあっては、緊急的に市のほうが措置をするということで、この場合には、できるだけ地元の業者にお願いするというようなことで対応をしているところでございます。 また、今回の台風被害において、地域における自主的な活動、大変ありがたいことでございますけれども、今後についても地域でのご協力もお願いしたいというふうに考えているところでございます。 ◆(平野和伯君) ただいま説明を受けて、よくわかりました。 ただ、私が言いたいのは、組織をつくる、防災組織をつくりますね、自主防災組織。これには地域協議会、これも入ってもらって、要するに地域のことは地域の中でそういう打ち合わせをする。その中で、例えば地元にある、ただいま言ったとおり、地元を使うということですから、そういう関連をした人たちも入れて、緊急時の防災の組織のつくり方というのを市のほうで進めてもらいたい。ここで思うのは、このために私たちも一生懸命やりました。ただ、そのときに、いや、これは危ない、けがをしたらどうするんだということもあるんです。だから、そのためにはどうするんだと。通常の作業でしたらば、保険をかけます。その都度保険をかけます。災害のときに、じゃ、保険がかけられるかというのも、これがやっぱり難しいと思います。そこに営業していればいいんだけれども、農協も何も全部、電算から何から全部とまって何もできないんですよ。だから、そういう状態で、あるときに、これからの市のほうの主導でもって、地域の防災組織の強化ということでは、そのときにはそのような地元の業者もあわせて緊急時の手配等をできるように、市のほうから指導はできないものでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 災害対応におきまして、初動時につきましては、その行政の対応が非常に限定的になってしまうということから、各地域団体との連携が必要となってきます。そういった中で、地域団体の重要性は香取市としましても非常に重要なものと認識しておりますので、今後、その地域団体と市の連携を検討する中で、検討してまいりたいと考えております。 ◆(平野和伯君) 今、検討してまいると、いいほうの検討でやってください。 実際に、被災に遭った今回の状況のときに、ともかくすごいんですよ。ものすごい。そのときに、地域の人は全員が出てくるんですよ、それぞれの部落で。処理をします。そういう迅速な対応ができるように、市もバックアップをしてもらいたい。これが私のほうの、先日、久保木議員が言った、組織づくり、津宮の組織、これは最高に参考になります。 もう誰も言われる前にそういうことを迅速にできる。こういうことを市に全部頼むんじゃなくて、市に頼むじゃなくて、市から指導を受けて、自分たちは自分たちで守るんだという、その組織をきっちりつくっていきたいな。市は、その後に、その後始末をする。それからいろいろなアドバイスをする。そういう形がいいんじゃないのかな。ともかく地元ですよね。地元の人たちがどれだけ動きやすくなるか、動けるようにするか。そういうことをお願いをしまして、この質問は終わりにいたします。 続きまして、大きな2番の、先ほどあったとおり、今回の台風などによって川が決壊して本庁舎機能が不全になった自治体が数多くあります。また、避難所も水害に遭ったところもあります。 そのようなときに、本庁機能のバックアップについて、先ほど言ったとおり。山田にとるということでありますけれども、もう一度、災害が起きたときのバックアップの体制は、市はどう考えておりますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 本庁舎浸水時の備えということでお答えをさせていただきます。 まず、住民記録、税、福祉など市民の重要な情報を取り扱うシステム、財務会計など職員が事務処理で利用するシステムなどについてですけれども、管理する機材等については、本庁舎の安全な場所に設置をしております。 また、システムの本体につきましては、システム運用業者が管理するデータセンターにあります。加えて、本庁舎被災時の代替拠点である山田支所では、住民記録、税、福祉などのシステムの一部をバックアップ保管しており、災害により本庁舎機能が喪失した場合でも、住民票、各種税証明の発行などの業務については、実施可能な体制を整えております。 本庁舎のキュービクルや非常用発電装置につきましても、本庁舎屋上に設置をされており、浸水への備えをしているところでございます。 以上です。 ◆(平野和伯君) 心配をしていた、今回の台風によって水害によって庁舎機能がなくなり、または避難所の電源が落ちた。1階、または地下に電源設備、配電盤、その他を置いたということで、機能不全になったという話聞きます。今の説明で、香取市としては万全な体制がとれている、さっき言ったとおり、バックアップの体制もとれています。 それから、一番重要な電源ですね、配電盤、その他、これは屋上にあるということで、いいでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 先ほど申し上げましたキュービクル、非常用発電装置は、本庁舎の屋上に設置をされております。 ◆(平野和伯君) これは、本当に安心なことです。 それから、もう一つ、今言ったバックアップなんですけれども、全ての市の情報のバックアップ、不可能な場合は山田に置くけれども、私も含めて前に説明を受けたと思うんですけれども、どうも年になりますと少しボケてきますので、もう一回再確認と、新議員の方がいらっしゃいます。この市の情報、その他、全てのバックアップはどこに依頼がしてあるのかお聞きします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 市で取り扱っている情報システムにつきましては、住基ネットシステムや戸籍システムを含めて基本的に毎日バックアップをしております。 このバックアップの場所というご質問でございますけれども、データセンターということで、具体的な場所はセキュリティーの関係上、お答えができないということでございます。 ◆(平野和伯君) セキュリティーセンター、それはわかりますけれども、それは市外ですか、市内ですか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 市内、市外につきましても、セキュリティーの関係上、お答えできません。 以上でございます。 ◆(平野和伯君) セキュリティーの関係、そこまで徹底していればいいと思うんですけれども、ただし、そのセンターそのものが確実に信頼できるという実績というものはありますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 確実に信頼できる実績というご質問でございますけれども、実績ということで、これまで大規模なデータの喪失事例ということはございません。しかしながら、軽微なファイルの復元作業につきましては、問題なく実施をされているということで、信頼できるものであるというふうに考えております。 ◆(平野和伯君) 再度、しつこいようにお聞きしますけれども、そのデータセンターそのものは香取市だけですか。それとも他市も受けていますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 再度のお答えになるかと思いますけれども、それにつきましても、申しわけありませんけれども、セキュリティーの関係上、お答えできないということでご理解をいただきたいと思います。 ◆(平野和伯君) セキュリティーをしっかり維持をしているということで。ただ、そこまでの信頼を得ていれば、私、心配はしないと思うんですけれども、こういうデータというのはセキュリティーの問題がかなり出ます。皆さん御存じのとおり、ハッキング、ハッカー、アメリカの国防省のペンタゴンまで入るという、そういう今時代になっております。ですから、市が万全を期してその体制をとっているならば、私は安心できるかなと思います。 次に入ります。2番です。先ほどの続きになると思うんですけれども、全国の多くの自治体が水害に遭ったときに、庁舎そのものが浸水する。それから被災地が浸水する。先ほども言いましたけれども。これが多くの水害があった地域を検証したテレビがありました。報道番組ありました。そのときに、その地域の防災ハザードマップと合致しているんですよね。要するに、ここはもう水害、浸水しますよという、その防災ハザードマップの上にぴたりとその被災した自治体、その他の施設が入る。そういうことですので、香取市としては、防災ハザードマップを配布しております。たしかこの庁舎があるこの地域は、4.5ないし5m、佐原市内はほとんど、観福寺のところに国交省が立てた水害の看板があります。そこがゼロになります。あとは、もう1カ所かなを見ますと、そういうふうな状態を市で配布されました防災マップに入っていますので、今までこのいろいろな施設をつくったときに、それに対応するような設計はなされているんでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 今後、整備を予定しております佐原駅周辺地区複合公共施設を例に挙げて申し上げますと、この用地につきましては、想定浸水が0.5mから3mのエリア、それと3mから5mのエリアとなっております。 整備に当たりましては、非常用発電設備や受変電設備、備蓄倉庫の設置などについては、3mから5m以上の浸水想定に配慮する計画としております。 また、自主避難所として活用する予定でもございます。現時点では3階の部屋の使用を想定しております。 このほか、利根川の浸水想定とは異なりますが。ゲリラ豪雨等への対応といたしまして、施設の出入り口には、防水板の設置も予定をしているところでございます。 以上です。 ◆(平野和伯君) 各地区、今質問のあった各地区の水害に遭った施設、あるいは避難施設等見たときに、防災マップに合っている。そんな関係で、香取市は十分な対応をとっているのかという気持ちを持ちまして、今質問したんです。香取市としては、十分配慮をしておられるということです。 これから建てる新施設も、この震災に防災ハザードマップに照らして、市の市民の財産ですから、十分に気をつけて、その辺を設計の段階に入れてもらいたいと思います。 以上をもちまして、一般質問を終わります。 ○副議長(田代一男君) 暫時休憩いたします。 再開は、午後1時といたします。     午前11時49分 休憩-----------------------------------     午後1時 開議 ○議長(田山一夫君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、辻 達広議員。     (6番 辻 達広君登壇) ◆(辻達広君) 6番議員、公明党の辻 達広です。議長のお許しをいただきましたので、通告に従って市政に関する一般質問を行わせていただきます。 まず、冒頭に台風15号、そして19号と10.25の豪雨により被害を受けられた多くの皆様に心よりお見舞いを申し上げます。 さて、本日は、大きな4点につきまして、質問させていただきます。 公明党は、現在まで一貫して予防医療の重要性を訴え続けてまいりました。高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種制度も、我が党が推進して実現した制度の一つです。肺炎は、高齢者になるほど重症化しやすく、人口の高齢化に伴い年々死亡者数も増加しています。特に、高齢者の死亡率が高い肺炎予防のための定期接種制度が2014年10月から開始されました。 2014年から始まった肺炎球菌ワクチンの定期接種制度は、5年間で65歳以上の全人口をカバーする経過措置期間を設け、対象者は65歳から100歳までの5年刻みの各年齢になる方で、生涯に1回だけ制度を活用した接種が可能です。国として、5年間、毎年同じ年齢の方を対象に実施することで、65歳以上の全員の接種を目指しており、これまで65歳以上の全ての対象者に接種の機会が与えられました。しかし、接種率が伸び悩んだため、国は、本年度から5年間、2023年度、令和5年度まで経過措置を延長することを決めました。厚労省の検討会では、制度が十分に知られていないのではないかという指摘も出ており、2019年1月11日に発表された厚労省の事務連絡には、経過措置延長の決定の通知とともに、さらなる接種率向上のための取り組みを自治体に求める内容の記載も見られています。 そこで、お伺いいたします。 本年度から、経過措置が延長になりましたが、国のさらなる接種率向上の意向を受け、本市におけるさらなる取り組みについての考え方、及び具体的な方法を教えていただきたいと思います。 次に、地球温暖化防止対策の取り組みについて、お伺いいたします。 あなたたちが話しているのは、お金のことと経済発展がいつまでも続くというおとぎ話ばかり、恥ずかしくないんでしょうか。スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん、16歳は、本年9月23日、ニューヨークで開かれた国連気候行動サミットに出席し、地球温暖化に本気で取り組んでいない大人たちを叱責しました。温暖化解決のための具体的な行動をとらないのであれば、結果とともに生きなければいけない若い世代は、あなたたちを許さないと強く訴えたのです。 地球が温暖化していることは、さまざまな機関が明らかにしています。気候変動に関する政府間パネルが発表した、地球の温度上昇を1.5度以下に抑える可能性を67%にするために残っている二酸化炭素の量は、2018年1月の時点で420Gtでした。今日、その数字は、既に350Gtにまで減っているんです。地球温暖化防止対策は、何を差しおいても講じる政策であると考えます。 そこで、香取市が取り組んでいる地球温暖化防止対策について伺います。 3点目に、立冬を過ぎ寒暖差が激しくなっている昨今ですが、受験生の皆さんは、来年の受験のために、さらなる勉強に取り組んでいる時期にあります。文部科学省の学校基本調査、子どもの学校外での学習活動に関する実態調査報告、国立教育政策研究所の全国学力・学習状況調査によれば、2017年のデータで、中学生の通塾率は60%前後、高校生で27%となっていますが、さまざまな理由から塾に通わずに自分で自習スペースを使って勉強に励む学生も多くいます。保護者の方から寄せられた要望として、香取市が行う受験生のための学習支援の取り組みについて伺います。 4点目には、この9月、10月に香取市を襲った台風と豪雨は、住宅や農業施設、農作物に大きな被害が与え、さらに電力喪失によるライフラインへの影響は、私たちの生活を大きく狂わせるものとなりました。被害を受けられた皆様に、重ねてお見舞いを申し上げます。 暗く寝苦しい夜、水の出ない日々を何日も過ごされた方々がたくさんいらっしゃいました。以前の質問で、私は、災害の記憶に関する発言をいたしましたが、今回の災害に関して、その記憶と記録をしっかりと残し、災害に対する行政としての動き全体について総括しておく必要があると思います。 そこで、今回の台風及び豪雨への災害対策についての総括を伺います。 以上について、よろしくお願いいたします。     (市長 宇井成一君登壇) ◎市長(宇井成一君) それでは、私からは、市が取り組んでいる地球温暖化防止対策についてと、台風及び豪雨への対応に関する総括について、お答えしたいと思います。 初めに、市が取り組んでいる地球温暖化防止対策について、お答えいたします。 地球温暖化は、世界的な問題であります。今世紀に入って以降、地球温暖化が原因と考えられる豪雨や猛暑などが発生し、今回の甚大な被害をもたらしました台風15号、19号災害のように、私たちの生活を脅かす要因になっていると思います。地球温暖化対策としては、化石燃料の消費過程で生じる二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を削減することが重要とされております。 香取市の取り組みといたしましては、まず平成30年2月策定の第2次香取市地球温暖化対策実行計画で、香取市全ての施設から発生する温室効果ガス排出量を国と同等の2030年度までに2013年度比39%削減することを目標に掲げ、冷暖房の設定温度を適正に定め、小まめに照明を切るなどの節電に努めております。 さらに、平成31年3月策定の第2次香取市環境基本計画では、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づく地球温暖化対策実行計画(区域施策編)でありますけれども、これを包含した計画といたしまして、低炭素社会の実現に向けて家庭での節電を呼びかけるとともに、住宅用太陽光発電や蓄電池などの省エネルギー設備の設置者に対しまして、補助金を交付し、導入の促進を図るほか、可燃ごみの減量は二酸化炭素の排出削減につながることから、プラマークや紙類、布類の分別の徹底について、市民の皆様に協力をお願いし、さらなる地球温暖化防止対策に取り組んでいるところであります。 次に、台風及び豪雨時の対応に関する総括について、お答えいたします。 さきの答弁でも申し上げましたけれども、香取市では、9月9日の台風15号に備え、前日8日に避難所を開設し、通過後は速やかに災害対策本部を設置し、初動体制を整え、国、県、自衛隊など、各関係機関との連携を図りながら、職員一丸となって一連の災害対応に継続して当たってきたところであります。しかしながら、今回は、想定をはるかに超えた暴風や大雨により発生した長期間の停電対応や利根川の水位上昇に伴う避難対応など、新たなる課題や改善すべき点が発現しました。 他方、職員も含め市民の方々が、この災害で多くの経験をし、改めて防災意識や地域防災力の重要性を認識する機会となったのではないかと存じます。これらの経験を踏まえ、このたびの災害対応について、市民の皆様方からご意見もいただきながら検証を行い、この結果を香取市地域防災計画へ反映させ、さらなる防災・減災の強化に努めてまいりたいと考えているところでございます。 以上です。     (教育長 金子基一君登壇)
    ◎教育長(金子基一君) 私からは、香取市の各中学校が行っている受験生のための学習支援の取り組みについて、お答えいたします。 まず、教員がふだんの授業をしっかり行い、生徒が集中して授業を受けることが基本でありますが、その上で香取市内の各中学校では、2年生から受験対策教材を活用するなどして、計画的に受験のための学習支援に取り組んでおります。そして、3年生の部活動が終了する夏季休業中、また後期からになりますけれども、朝や放課後等に補習等を行っております。また、放課後の下校時間まで、教室を自習スペースに開放している学校もございます。さらに、入試の時期が近づいてきましたら、面接や作文等、それぞれの受験校に必要な学習等について指導するなど、生徒一人一人のニーズに合った丁寧な支援を心がけております。 以上でございます。     (福祉健康部長 畔蒜 孝君登壇) ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 私からは、肺炎球菌ワクチンについて、接種率向上への取り組みについて、お答えいたします。 高齢者の肺炎球菌感染症予防接種は、肺炎球菌による肺炎の重篤度と死亡のリスクを軽減する効果があります。制度としては、原則、年齢が65歳に達した方が対象ですが、経過措置として70歳から100歳まで、5歳刻みで当該年齢に到達する者及び今年度においては、100歳以上の者に対し実施しています。香取市としましては、疾病の重篤度、制度の周知の視点から医師会などの関係機関に情報提供を行うとともに、市のホームページなどで、市民への周知を図っているところです。また、今年度当初には、今年度65歳に年齢到達する方へ個別の勧奨通知を行っております。 以上でございます。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。 それでは、ここからは一問一答でお願いしたいと思います。 それでは、肺炎球菌ワクチン接種についてのことですけれども、今ほど答弁にあったとおり、肺炎球菌による肺炎の重篤度というのは非常に高く、2017年の厚生労働省人口動態統計によりますと、肺炎で亡くなる約98%、65歳以上の方とのデータがありますし、当然ながら、年齢が上れば死亡のリスクも高くなっていくと思われます。このような中で、ワクチンの接種率を上げることは、さらに推し進めるべき重要課題だと思います。 ちなみに、昨年度と今年度の対象者は何人で、その接種率は何%だったのか、お聞きしたいと思います。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 昨年度の対象者は6,219人です。今年度は3,767人となっております。今年度対象となる方は、経過措置が延長されたため、2回目の対象年度となります。前回の対象年度に接種した方は除いており、少なくなっている状況です。昨年の接種率は25.7%、今年度9月末時点では6.8%となっております。 以上です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。接種率がなかなか上らないというのは、本当に心配です。昨年度で25.7、4人に1人しか接種を受けていないということですよね。そういった中で、初めて65歳の対象年齢の方々、今年度初めて通知をされて、初めて予防接種の予診票を受け取るわけなんですけれども、仮に対象者が肺炎球菌予防ワクチンを接種しなかった際に再通知、いわゆるリコールをする予定があるのか。また、国からさらなる接種率向上を目指している状況の中にあって、今回、経過措置が延長になった70歳以上、未接種の方々への個別通知も必要だと考えますけれども、見解を伺います。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 高齢者肺炎球菌の疾病重篤度や制度の周知、接種率の向上を図るため、経過措置対象者となる70歳以上5歳刻みの未接種者への個別通知は必要と考え、11月19日に勧奨通知を発送しております。また、65歳年齢到達者については、1月中に再通知を行う予定です。 以上です。 ◆(辻達広君) 迅速な対応に感謝を申し上げたいと思います。この対象者への通知及び再通知によって、さらに接種率が上ることを期待したいと思います。ともあれ肺炎予防に有効なワクチンであることで間違いわけでございます。この接種率を上げるということは、接種していただいたご本人が肺炎にかかりにくくなるだけではなくて、行政の面から見れば、香取市の国保医療費の削減にもつながると思います。今までと同じ対応をしていては、接種率の向上には、やはりなかなかつながっていかないと思います。5年間延長したという背景を考えていただき、対象者の方への、さらに丁寧な周知をお願いしたいと思います。 それでは、次の質問に移りたいと思います。 先ほど、市長からご答弁いただいた香取市としての取り組みは、本当に大切なことだと思っております。御存じのように、先日開催されたCOP25ですけれども、報道によれば、この中でEUのフォンデアライエン委員長が、温室効果ガスの削減に向けてEU域内で、次の10年間に日本円で総額120兆円に上る投資を行う考えを明らかにするなど、各国とも、来年から始まる温暖化対策の国際的な枠組み、パリ協定のもとで、対策の強化に取り組む姿勢を相次いで打ち出しました。 一方で、世界で2番目に温室効果ガスの排出量が多いアメリカは、トランプ政権が先日パリ協定からの離脱を正式に通告したり、中国やインド、日本などの主要な排出国は、この会合に参加してない、この事実に私も正直驚いております。COP25の開会式に出席した国連のグテーレス事務総長は、この方は、2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにすることが、世界全体の平均気温の上昇を1.5度に抑える唯一の道筋だ。1.5度を超えることは、壊滅的な災害につながることを科学が証明していると指摘した上で、世界中の多くの人たちが、今、直面する気候変動の危機にもっと取り組むべきだと声を上げている。私たちは、あすではなくきょう、正しい道に向かわないといけないと述べて、全ての国が対策強化に向けた意思を示すように呼びかけたといいます。 ちなみに、11月15日付の千葉日報にも、気候の緊急事態宣言という形で、破局的影響を警告ということですね。異常気象の発生数や災害の損害額、グリーンランドの氷の減少量といった地球環境の変化を示すデータと突き合わせて、人間が環境に与える影響が、近年、急激に大きくなっていることを示して、論文の趣旨に賛同する科学者に署名を求めると、今月初めまでに1万1,000人余りが賛意を表した。そして、東大の山本良一東大名誉教授らも賛同して、これを提出したと、専門誌に発表したということが掲載されておりました。世界的な規模の話にしちゃうと、そんな気宇壮大なと思われるかもしれませんけれども、結局、何よりも地球温暖化も私たちの足元から始まっているという概念がなければ、計画も行動も生まれないと思います。 そこで、この温暖化防止の取り組みを進めるものとして、日本では都道府県知事が委嘱する地球温暖化防止活動推進員があり、香取市にもおられると思いますけれども、この具体的な活動について伺いたいと思います。 ◎生活経済部参事(高木均君) 地球温暖化防止活動推進員の具体的な活動につきましては、ボランティアとして、みずから地球温暖化対策を実践するほか、地域の人々へ地球温暖化の現状及び対策について、普及啓発等を行うこととされております。また、1年1回、活動状況を千葉県に報告することになっております。 香取市には、令和元年度時点で3名の方が千葉県から委嘱を受けており、これらの方々は、各環境ボランティア団体に所属して活動を行うほか、環境フォーラムでの地球温暖化対策に係るパネル展示や事例発表、ごみゼロ運動や河川のクリーン作戦等に参加され、地球温暖化対策の普及啓発等を行っていただいております。 以上です。 ◆(辻達広君) よくわかりました、ありがとうございます。 県では、研修会や講習会などに講師として推進員を派遣するということがうたわれておりますけれども、県のホームページなどを見ますと、千葉市を中心にさまざまな地域、それから小・中学校、大人向けの講座が開催されているようです。今年度中に市内で開催された事例及び開催予定があれば、お聞きしたいと思います。 ◎生活経済部参事(高木均君) 千葉県では、CO2CO2(コツコツ)スマート出前講座として、推進員を千葉県内各地で開催される研修会や講演会等に講師として派遣しております。香取市では、市主催の環境フォーラムにおいて、平成22年度と平成24年度に推進員の方に、ご講演等の講師をお願いしております。昨年度の香取市主催の環境フォーラムは、山田公民館で開催しております。基調講演の講師には、3Rマイスターで著名な和田由貴さんに、ご講演をいただいております。また、本年度につきましては、栗源市民センターで6月に開催し、地球温暖化をテーマに環境問題に精通した三遊亭多歌介さんに、ご講演をいただいております。 なお、このフォーラムにおいて、推進員が参加している環境団体が、毎年、環境啓発や活動報告等を行っております。 以上です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。平成22年と24年、それから昨年度、そして今年度ということで、徐々に活動が活発になっているという印象を受けました。コツコツと言われると、ちょっとわかりづらいんですけれども、「CO2CO2」で「コツコツ」ですので、コツコツと言われると、何か少しずつやるのかみたいに聞こえちゃうんですけれども、それも同じ意味を含んでいるのかなと思いますけれども、大変有意義な活動を続けているんだなという感じですね。今年度も県内を2つの地域に分けて、温暖化防止活動推進員の研修会が持たれていますけれども、これ香取市の参加状況はどうなっているのか伺いたいと思います。 ◎生活経済部参事(高木均君) 今年度につきましては、追加募集に応募された新規の方の研修会が11月25日に千葉市で開催され、全体の研修会が12月18日に、やはり千葉市で開催予定とのことです。香取市からの11月25日の研修会参加者は2名となっております。 なお、市職員についても、できる限り参加する予定でおります。 以上です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。大変重要な活動になってくると思いますので、ぜひ職員の方でも、できる範囲内で結構でございますので、参加していただいて、その内容をぜひ広く知らしめていただければと思います。 この温暖化防止活動推進員というのは、千葉県全体では現在319名が委嘱されているということなんですね。香取市には、今3名ということなんですね。今後の地球温暖化防止対策を進める上でも、推進員の増員というのは必要じゃないかと思うんですけれども、香取市における今後の温暖化対策のビジョンとあわせて伺いたいと思います。 ◎生活経済部参事(高木均君) 地球温暖化防止活動推進員の募集は、千葉県が行っております。任期は5年となっており、現在の推進員の任期は、令和4年3月31日までとなっております。また、毎年8月末から10月末までの間に追加募集が行われています。香取市といたしましては、推進員の増員を目指し、募集期間に合わせて周知等を図っていきたいと考えております。なお、来年度においては、2名が増員予定となっております。 香取市における今後の温暖化対策のビジョンについてですが、国は、パリ協定による温室効果ガス削減目標を2030年度には2013年度比で26%を削減するとしております。また、SDGs、持続可能な開発目標においては、省エネルギー、再生可能エネルギー、気候変動対策、循環型社会が示されております。 香取市では、先ほど市長がお答えいたしましたとおり、第2次香取市地球温暖化対策実行計画において、香取市内の公共施設、全ての温室効果ガス削減目標を2030年度までに2013年度比で39%削減する目標を定め、また第2次香取市環境基本計画では、香取市域から排出される温室効果ガス総排出量を国と同等の26%削減を掲げております。 香取市といたしましては、節電対策の推進及び住宅用省エネルギー設備や今後起こり得る災害に備えた蓄電池の導入促進を図り、再生可能エネルギーの利用や省エネ化、ごみの減量化を推進してまいります。 以上です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。ともかく、この2名増員で今度5名なるという形で、さらなる温暖化の対策がさらに進むということを期待したいと思います。もちろん、私も自分でできるところから、しっかりと確実に行ってまいりたいと思っております。やはりなかなか削減の部分も目に見える形で、そして身近な例を出しながら、削減の方法みたいなのをさらに啓蒙していかないと、市民の削減に対する意識というのは高まりにくいかなと思います。例えば、何を一つ減らすと、どれくらい二酸化炭素が減っていくのか、よく今までも政府広報なんかでも出ていたと思うんですけれども、そういったものを香取市流にアレンジして、市民に知らしめていただければ、さらに進むんではないかなと思います。 この質問に関して、全国の温暖化防止推進員の委嘱人数をちょっと調べてみたんですけれども、平成28年度の8月の段階で全国の合計が6,604人、これ多いのか少ないのか、ちょっとわからなかったんですけれども、これでいきますと、千葉県は全国3位なんですね。全国で3番目に委嘱数が多いということがわかりました。この当時のデータでは、千葉県は328名でしたから、現在、若干減っている状況なんですけれども、1位というとどこかなと調べたら山形県なんですね。山形県は、千葉県の約3倍、943名が委嘱されておりました。この数字を多いと見るかどうかは、さらなる具体的な活動の進捗状況によると思われます。これからも、どうか計画に基づいた着実な活動をお願いいたします。 この質問は、以上で終わりにしたいと思います。 続きまして、学習支援についての質問です。 この質問をするときに考えたのが、まさに今教育長がご答弁いただいた、各学校が行う受験生のための学習支援体制の充実でした。本当に、各学校一生懸命、受験生の立場に立って足らないところを補っていただいたり、お忙しい中を一人一人の生徒のために対応していただいている現場の先生の姿を見るたびに、本当に頭の下がる思いです。ただ、どうしても時間の制約があるんですね。下校時間という、どうしてもありますので、そうするともう少し勉強したい、もっと勉強したいというニーズに応え切れない状況もできてしまうのは、これ正直なところだと思います。受験生が帰宅後に自宅で勉強するのが自然なんでしょうが、うちはなかなか集中できない、ここにいらっしゃる皆さんも受験期には体験されたことが多々あるかと思います。兄弟がうるさいとか、テレビの音がうるさいとか、そういったいろいろな経験から、どうしても自宅以外で学習できる自習スペースを探して、集中して勉強する。そのような環境が欲しいという要望が、実際に私のところにも届いております。 そこで、香取市内にそのような学習スペースはあるのか、あるとすればどこなのか、また利用時間や利用状況はどうなのかを伺いたいと思います。 ◎教育部長(岩立一郎君) 受験生が自宅以外で学習できる自習スペースですが、各地区にある図書館や図書室に、それぞれ閲覧席があり、自習スペースとして利用することができます。また、小見川市民センターには、自習のスペースとしても活用できる市民スペースという部屋が図書館のほかにございます。利用時間は、図書館や図書室が、午前9時または午前9時半から午後5時まで利用可能で、小見川市民センターの市民スペースにつきましては、午前9時から午後9時まで利用できます。各施設の利用状況ですが、施設によって多少異なりますが、夏休み期間や土曜、日曜日などに多くの学生が利用しております。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。もう少し地域を絞りますと、佐原地区の受験生というのは、帰宅後自宅以外で集中して勉強できるところへ行きたいという理由で、潮来市の市立図書館まで通っているという実態があります。ちなみに潮来市の図書館は、19時まで、午後7時まであいているそうです。 今、ご答弁にあった佐原の図書館は、17時閉館ですので、この2時間の差というのは大きいと思われます。潮来市の例とともに、小見川市民センターの部分と比べても、学習機会の均等という観点からすると、佐原地区にも長い時間利用できる自習スペースを確保すべきだと思いますけれども、見解を伺いたいと思います。 ◎教育部長(岩立一郎君) 今、議員のご指摘にありましたとおり、佐原地区におきましては、佐原中央図書館に自習ができるスペースがございますが、開館時間が午後5時までとなっておりますので、夜間となりますと自習のスペースとしては利用できません。今後の見通しですが、現在整備が計画されている佐原駅周辺地区複合公共施設には、夜間も自習のスペースとして活用できる施設が整備される予定です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。将来的に、自習スペースを念頭に入れていただいているのはありがたいことなんですけれども、今現在、頑張っている受験生のために、できる限り早い時期に、もしくは試験的に期間限定でもよいので、閉館時間を延ばすことなどの対応をお願いできればと思います。これは要望です。 また、佐原地区だけでなく、市内の重立った地区には、学生のための夜間も利用できる自習スペースをつくるべきだと考えますけれども、この辺の見解を伺いたいと思います。 ◎教育部長(岩立一郎君) 先ほど、小見川地区と佐原地区における自習スペースの状況について、お答えしたところですが、山田地区には山田公民館図書室、栗源地区には栗源市民センター図書室があり、どちらも自習のスペースとして、土曜、日曜などに学生たちが利用しております。開館時間は、どちらも午後5時までとなっておりますので、夜間の自習スペースとしては利用できませんが、夜間の自習スペースとして活用できるよう、図書室の開館時間を延長するとなると、夜間における警備、保安上のリスクや職員の配置など、新たな課題も発生しますので、現在の利用状況等を精査しながら、検討させていただきます。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。ぜひ、実現に向けて動いていただければと思います。 これからも、さまざまな要望が寄せられると思うんですけれども、特に教育に関する事項については、その性質上、やはり速やかな対応をお願いしたいことが多いと思います。これからも、どうかよろしくお願いしたいと思います。 この質問は以上で終わりにしたいと思います。 最後に、新たな災害対策の策定についてという部分なんですけれども、先ほど台風15号、19号、それから10.25の豪雨については、まさに想定外のことが一気に起こったというべきだと思います。その面から、災害に対する行動計画、避難計画、ハザードマップの見直しなど、早急に行う必要があると思いますけれども、これについての見解を伺いたいと思います。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) ハザードマップなどの見直しなどを行うべきではとのご質問にお答えいたします。 防災に関する情報も頻繁に更新をされておりまして、ことしの5月には、市などが発令する避難情報に対して、5段階による警戒レベル表記が導入されました。これにつきましては、現在、ホームページや別途チラシを配布して周知を図っているところでございます。 また、土砂災害警戒区域の指定や、小野川、黒部川など、水防法改正に伴う浸水想定区域の見直しが予定されております。このようなことから、国や千葉県と連携を図りつつ、また今回の災害の検証を踏まえた上で、防災マップの見直しの時期について検討してまいります。 以上です。 ◆(辻達広君) ありがとうございます。既存の防災マップで想定していた被害と、今回の災害における被害状況の違いを精査していただきたいと思います。その上で、いつ起こるかわからない災害に対して、できるだけ早い対応をお願いしたいと思います。 さらに、避難計画についてなんですけれども、19号台風の際の小見川地区における避難勧告に伴って、今までの議員の質問にも出ていたと思うんですけれども、小見川中、小見川高校への避難時の消防署ぐらいまで大渋滞していたという、このような混乱を市としてはどのように受けとめているのか、見解を伺いたいと思います。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 小見川中学校及び小見川高等学校につきましては、小見川地区の市民が殺到したことによりまして、近隣道路の渋滞、そして想定定員を上回る避難者であったことから、避難所内で混乱したという状況でございました。今回、市内22カ所の避難所を開設することは、香取市においては初めての事案でありましたことから、このたびの状況を踏まえまして、今後の避難対応の改善に向けて検討してまいります。 以上です。 ◆(辻達広君) 小見川中学校、小見川高校に逃げてくださいということで、避難路の地図、避難経路といいますか、ここに逃げてくださいとやると、小見川の町なかの人だけじゃなくて、新田地区の方も全て、こちら側、小見川高校、小見川中学校に逃げてくださいという形になっているんですね。そういったところを見ると、やはりあれを見ていた人、あれを見なくてもなんですけれども、どうしてもあそこへ集中、高いところへ集中するのは、これはやむを得なかったのかなと私自身も思います。実は、私の両親も町なかに住んでおるんですけれども、避難勧告が出て、やはり車に乗って出かけたんですけれども、すぐ前、もう踏切まで出られない、大渋滞していて。結局、山田の私の家に避難してきたんですけれども、そこへ来るまで、もう全然車が動かなくて参ったよという形でありました。ともかく、今後、先ほどもあったように、想定外という概念を取り払って、避難経路、避難に関しての再検討をお願いしたいと思います。 今、小見川地区について伺いましたけれども、市内のほかの地域で聞き取った避難に対しての市民の声がありますので、それも少しお伝えしたいと思うんですけれども、ともかく対応の部分ですね、利根川が氾濫危険水域に達したときの避難勧告の件ということで聞き取りがありました。旧佐原二中に避難された足の不自由な壮年からは、避難所は避難者でいっぱいになり、立錐の余地もない状況だったと。足が不自由なので、椅子が欲しかったんだけれども、数が少なくて、やっとの思いで借りられたんだと、避難所の担当職員からは何の情報も得られなかったと、そのとき、その壮年は対応も悪かったというふうな印象を受けられたようです。仕方なく、本当に次から次に来る避難者でいっぱいになってしまったので、危険は承知で自宅に帰ったとおっしゃっていました。 それから、牛堀中に避難された川の向こう側の方の高齢の婦人からなんですけれども、当然かもしれないんですけれども、やはり茨城県の職員に香取市の状況を聞いても、わかりませんと言われてしまったと。 それから、SNSで利根川が氾濫したとデマが流されたと。正確な情報は、どこに確認すればいいのかとか、それからこれはどこの避難所かわからないんですけれども、各避難所は避難者でいっぱいになり、ほかの避難所を探すしかなかった。あいている避難所の情報は、どこに聞けばいいのかという、こういった聞き取り調査があります。 今、ちらっと言いましたけれども、SNSによる利根川が氾濫したというデマ情報について、これは特に小見川地区では、具体的な場所、商業施設の場所であるとか、沈んでいるみたいな、そういった情報が流れたんですけれども、この情報について、掌握と対応について伺いたいと思います。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 避難勧告発令時に発生されました不確実な情報につきましては、市民からの情報提供などにより、市としても掌握しておりまして、その対応といたしましては、香取市ホームページのトップ画面及びフェイスブックの最新情報に、SNSにおいて不確実な情報が流れているため、注意喚起を促す、こういった情報を発信いたしました。 以上です。 ◆(辻達広君) 確かにスマホなどが普及して、簡単に情報を発信するのは便利なんですけれども、今回のようなデマ情報を同じインターネットという土俵で拡散されると、それを打ち消したり、解消するのが大変な作業なんですね。ハッシュタグ、要は音楽でいうシャープ、あれに氾濫、もしくはハッシュタグで香取市であるとか、小見川とかというのを入れると、幾つか今現在でも出てきます。そこには、利根川氾濫したらしいよ、大変、小見川の友達が心配とかというつぶやきが出ているんです。これに対して、ネットでやるだけじゃなくて、今回この対応の中で、実際に防災無線であるとか、消防署、消防団、警察などによる直接的なメッセージの発信というのはされたんでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) この不確実情報に関する注意喚起につきましては、今時点で市のホームページのトップ画面とフェイスブックの最新情報に注意喚起を促す情報を発信した対応のみというふうに考えています。 ◆(辻達広君) いつも、このネット関係の話になると、そんなの見られないよとか、そういうのは、どうやって見ればいいのかわからない。もっと言うと、香取市のホームページにすら、スマホでたどり着けない方というのはたくさん市民の中にいらっしゃると思うんですね。ですから、できれば直接的なお声がけといいますか、防災無線であるとかで、氾濫というデマの情報が出ていますと、氾濫していませんという打ち消しの部分は、しっかりまた今後とも不確実な情報に対しては、即応できるような体制をぜひ整えていただきたいと思います。 あと、不確実な情報、デマ情報が流れてツイッターなんかですと、やはりこれを削除するということは不可能なんですね。誰かがつぶやいた場合は、それを消すというのは、ツイッターの本部に連絡して、事実関係を確認して削除するまでには、下手すると何カ月、何年もかかってしまう。これをデジタルタトゥーと、消せない情報って言うらしいんですけれども、これどうしたらいいかというと、多数決の原理だそうです。ネットのライターさんに聞いたんですけれども、誤った情報を打ち消すには、それを上回る、これはうそですというハッシュタグをつけて、そしてどんどんつぶやいていくしかないそうです。それによって、検索していったときに、正しい情報が上位に見えてくる、トレンドで出てくる、それで打ち消すことができるんだというアドバイスをいただきました。ぜひ、今後こういうことがあっては困るんですけれども、不確実な情報に対しては、こういう対応も、もしネットを使うのであれば、市としても考えておいていただきたいと思います。 ともかく、混乱の原因の一つ、先ほど言った渋滞だとかというのも、今さらながらなんですけれども、どこの誰が避難する必要があるのか。ひょっとすると、避難しなくてもよい方も一斉に避難されるということがなかったのかという、先ほど警戒レベルというお話もありますけれども、この警戒レベルの受け取り方というのはどうだったのかなという、市としての見解を伺いたいと思います。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 先ほども申し上げましたが、ことしの5月に市町村などが発令する避難情報に対して、5段階による警戒レベル表記が導入されました。これにより、香取市の発令する避難準備、高齢者等避難開始はレベル3、避難勧告、避難指示、緊急はレベル4、気象庁などが発令する特別警報、または災害が発生している状況はレベル5となっております。実際に香取市が発令する場合は、災害の種別、例えば土砂災害や利根川の氾濫などを特定した上で発令しております。香取市といたしましては、お住まいの地域に、どのような災害が起こるかを市民それぞれが確認していただいた上で、高齢者など避難に時間を要する方たちはレベル3で避難、レベル4が発令された場合は全員避難ということを、広報紙や出前講座などでさらに一層周知をしていきたいと考えているところでございます。 以上でございます。 ◆(辻達広君) 本当に、地道な先の見えない作業になるかもしれませんけれども、ぜひ生命と財産を守るためにも、お願いしたいと思います。 高齢者世帯だとか、避難行動の要支援者への避難行動についても、一人一人に避難の必要性を知っていただくためにも、私としては、これいつどこに避難しなければならないかを明確にした個別のハザード表示とも言えるんでしょうか、こういう放送が流れたら逃げてくださいという、こういったものを玄関先とか、目の届くところに設置すべきだと思うんです。津波対策ですと、例えば神栖市ですと、海抜何m、ここは何mですという表示があちこちに見えるんですけれども、香取市には、私の知る限りでは、なかなか見当たらないですね。 そういったものも含めて、このハザード表示、高齢者の方、私も訪問してわかるんですけれども、大事な物、忘れちゃいけない物というのが、玄関先か電話の脇という、そういう行動パターンを私はよく見るんですけれども、そういった形で自助というか、何かがあったときに、うちは逃げなくちゃと、さらにしっかり自分の行動を確信して動けるような、そういう体制をとっていただきたいと思うんですけれども、この辺はいかがでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 現在の香取市の対応といたしましては、総合防災マップの最終のページに我が家の防災メモというページを設けております。これには、各家庭での避難先、家族の連絡先や救急用、緊急用などの内容を記入していただきまして、各家庭での情報共有、こういった目的で作成をしております。こちらの活用につきまして、市民の皆様への周知を考えているところでございます。 以上です。 ◆(辻達広君) わかりました。私も、その存在はよく知って、私はその場で書いたんですけれども、これを先ほどから出ている出前講座であるとか、自主防災会で集まったときとかですね、これ書いてあるということで、みんなで確認し合いながら、さらに確実にしていく必要があるのかなと思います。どんな情報であっても、どんな計画であっても、速やかに確実に行われなければ、生命や財産を守ることはできないと思います。 今回の災害の経験から、私たちは、今までの想定外というのは、もはや想定内として考える必要があることを学んだと思います。災害に強いまちをつくるためにも、この経験を生かして、自助・共助の体制を強固にしながら、地域の強靱化を図ってまいりたいと思います。どうか、今度とも、何とぞよろしくお願いします。 質問を終わります。 ○議長(田山一夫君) 次に、井上 徹議員。     (2番 井上 徹君登壇) ◆(井上徹君) 2番議員の井上 徹です。議長の許可をいただきましたので、通告に従って一般質問をさせていただきます。 まず、今回のたび重なる台風、大雨により、被災された市民の皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。台風通過後、私なりにできることを探して、がむしゃらに行動してまいりましたが、なかなか手際よくできずに至らなかった点等、この場をかりておわび申し上げます。 また、市長を初め市職員の皆様におかれましては、被災された方々への対応や江藤農林水産大臣の視察対応や案内等、被災状況の報告をしていただき、ありがとうございました。 今回の災害は、私が経験した台風の中では最も激しく、生涯と言ってもまだ短いのですが、初めての規模のもので、議員として初めての対応でした。特に激しかったのは、15号上陸時で、私の住む南部地域では、ほぼ全てのビニールハウスは倒壊、屋根は飛び、倒木が至るところで道を塞ぎ、電線などを断線させていました。 それでも、何とか各地域を回っておりましたが、状況の報告は困難な状態でした。その後、停電が長く続くと生活用水を井戸水で賄っている地域では、水がなくなり、まだまだ暑さの残る中、空調や冷蔵庫は使えず、熱中症と見られる症状により、緊急搬送された方もいます。 携帯電話等の情報を得る手段も、電波塔の電源供給ができず、次第に失われていきました。ふだん当たり前に使われていたものが、電気がないということで、こんなにも影響が出るということを痛感しました。 19号が上陸した際には、利根川の水位が氾濫危険水位を超え、避難勧告が出ました。祭りの最終日ということもあり、難しい判断を迫られたことと思います。 地球温暖化が問題となっている今、海水温の上昇により、今回と同等クラスの勢力の強い台風や大雨が発生することは、ますますふえてくるのではないかと予想されます。今回の質問で、市側の動きを確認させていただき、今後、同様の災害が起こったときに、自分には何ができるのか、また、どういった活動が全体にとって有効であるかを確認するためにも、質問させていただきます。 そこで、まず1点目、香取市の災害対応について、今回の台風及び豪雨に対する災害対策本部の活動状況について、もう暗記するほど答えていただいたかとは思うんですけれども、私も覚えていられるよう、お願いします。 2点目は、6月の定例会において、害獣等による農作物の被害について触れましたが、香取市には鳥獣被害防止計画というものがあるということで、その内容について、まずお聞きします。 2日前は、足立区の河川敷で、昨日は埼玉の富士見市で出没したとテレビでも放送されていました。さきの災害で、生息する地域が移ったという心配をする声も上がっており、今回は農業被害だけでなく、人的被害等も含めて質問させていただきます。 以上、2点について、よろしくお願いします。     (市長 宇井成一君登壇) ◎市長(宇井成一君) それでは、私からは香取市の災害対応についての災害対策本部の活動状況について、お答えいたしたいと思います。 香取市災害対策本部は、災害対策基本法に基づきまして、香取市災害対策本部条例の規定によりまして設置される組織でございます。市長を本部長とし、副本部長は副市長が当たり、本部員は関係部課長により構成されます。本部会議は、構成員のほか、必要に応じて、国、県、自衛隊、警察署、消防本部など、関係機関の出席を依頼しまして、情報収集、被害状況の把握、避難の勧告・指示、警戒区域の設定、応急被害対応及び復旧など、災害対策の重要事項について協議し、的確かつ迅速に対応するための方針を決定いたします。 このたびの一連の災害においては、9月9日の台風15号通過後、速やかに災害対策本部を設置し、初動体制を整え、災害対応に継続して当たってきたところでございます。特に、台風15号及び台風19号の対応としては、発災後、ほぼ毎日、本部会議を開催し、各部署からの報告を受け、情報共有を図り、連絡を密に運営したところであります。 以上です。     (生活経済部参事 高木 均君登壇) ◎生活経済部参事(高木均君) 私からは、香取市鳥獣被害防止計画について、その計画内容についてお答えさせていただきます。 鳥獣被害防止計画につきましては、鳥獣被害防止特別措置法に基づいて策定しており、有害鳥獣対策補助金の交付要件とされているもので、現在、被害防止計画は第3次の計画であり、平成30年度から令和2年度を対象の年度としております。 主な計画の内容でございますが、1点目としまして、対象鳥獣をイノシシ、ハクビシン、カラス等と定め、対象地域を香取市内の全域としております。 2点目は、対象鳥獣による農業被害等の軽減目標として、平成28年度被害の現状値となる農業被害額7万円、被害面積1.28haから、令和2年度の目標値を、それぞれ6万円及び1.2haまで減少させるとしております。 3点目として、対象鳥獣の捕獲体制として、市内の猟友会を中心に捕獲隊を編成し、最も効果的な時期に、猟銃による駆除、捕獲、追い払い活動を実施し、わな等による捕獲につきましては、通年で行うこととしております。 4点目は、対象鳥獣ごとに捕獲計画数を定めており、イノシシ80頭、ハクビシン180頭、カラス等の鳥類を1,000羽としております。 5点目は、イノシシ、ハクビシン等を対象として、計画年度内を侵入防止柵の整備計画期間とし、被害が拡大した場合に設置を検討することとしております。 このほか、捕獲等をした対象鳥獣の食品としての有効な利用等につきましては、捕獲頭数が少ない状況から、安定供給が難しく、継続的な活用が困難としております。 以上でございます。 ◆(井上徹君) ご答弁、ありがとうございました。 では、香取市の災害対応についての質問から一問一答にて質問させていただきます。 さきに質問された方と重複する部分もあると思いますが、感じたことを含めて質問していきたいと思います。 まず、初期対応についてなんですけれども、災害時しっかりとした状況確認をもとに、どのような行動をとるかということを検討することで、その行動がより有効なものとなると思うんですが、その状況確認については、どのような手段がありますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 被害状況の確認につきましては、関係部署でパトロールによって状況確認を行っております。 また、国や県からの情報、市民からの通報、自治会、民生委員による情報により、状況の確認を行っております。 以上です。 ◆(井上徹君) 15号の上陸時、私も自分なりにパトロールをして通報はしていたんですけれども、余りパトロールの方を見かけなかったので、状況確認の重要度を考えると、もっと人員がいてもよかったのかなと思いました。また、通報したものは有効であったのか、お聞きします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 台風15号に備え、前日、9月8日から準備を進めまして、通過後は速やかに災害対策本部を設置して、初動体制を整え、一連の災害対応に継続して当たってきたところでございます。この災害対策本部の中で、各種の被害状況について、各部署から報告、確認がされ、対応方法についても協議されたところでございます。こうしたことから、有効に機能したものというふうに考えております。 ◆(井上徹君) ありがとうございます。自分の通報が、もしかしたら邪魔になっていたり、足かせになっているのではないかと思っていたので、有効に活用されたのならよかったです。 次に、停電中の対応について、お聞きします。 停電時間が長くなるにつれ、携帯電話等も次第に電波が届かなくなり、情報収集が困難となっていたんですが、情報発信は、それを踏まえた上で行われていたか、お願いします。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 停電が長引いた地域におきましては、自宅の停電に加え、携帯電話の基地局の電源が喪失しまして、半径10km程度にわたって、携帯電話がつながらない状態となり、これにより香取市のホームページからの情報の取得が困難な状況となりました。このため、各避難所に香取市ホームページに登載されております災害情報、これを印刷したものを掲示いたしました。そのほか、ホームページを閲覧できる環境にある人に対しましては、ごらんになった情報をホームページが閲覧できない人に教えてあげてくださいという周知を行っておりました。このほか、スピーカーつきの広報車を走らせ、停電が長引いた本矢作地区を初め、各地域を巡回し、避難所や給水所の情報などをアナウンスいたしました。 以上です。 ◆(井上徹君) 情報を防災無線等なんですけれども、隣の多古町にあっては、町長の直接の温かみのある放送で1時間置きに、避難所や給水情報なども放送していたようです。さすがに、1時間置きにというのは多い気もしますが、地元の方は情報がない中で安心できたという声も聞きました。それに比べると、香取市はちょっと少なく、不安になっているという意見は、私にも多く寄せられましたので、回数などについては検討していただきたいと思います。 次に、まだ暑さの厳しい中での停電ということで、体調を崩される方もいましたが、発電機等は活用されたのでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 香取市として、貸し出しができる発電機は持っておりませんでしたが、支援物資として7台の発電機が届きまして、これらを公共施設などに貸し出しを行ったところでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) 貸し出しの活用、支援物資のほうですね、一個人への貸し出しなどは、もちろんできないとは思うんですけれども、そういった貸し出しには条件や優先順位というのは必ず必要になってくると思われます。そういった規定はつくられているのでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) このたびの災害において、支援物資を受けたものでございますので、まだ規定等は整備をしてございません。今後、貸し出しの規定の整備につきましては、検討してまいりたいと考えております。 ◆(井上徹君) 規定の整備は、かなり難しいと思うんですけれども、せっかく送っていただいた支援物資を使わずに持っているだけでは、送っていただいた方にも申しわけないと思います。今回のことで、しっかりとした規定をつくってもらいたいと思います。 次に、自衛隊の派遣について、お聞きします。 今回の災害では、自衛隊の方にも数々の支援をしていただきましたが、要請については、どのくらいの被害規模で行われるのでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 自衛隊に災害派遣要請をする際には、公共性、緊急性及び非代替性の3つの災害派遣基準を考慮し、千葉県に要請を行います。これを受けて、千葉県が判断し、自衛隊へ要請を行うということになります。被害規模の規定はございません。 以上です。 ◆(井上徹君) それでは、今回の災害で要請を決めた時期と要因は何でしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 台風15号においては、3回の要請を行っております。 まず、9月10日に停電に伴う断水地域への給水支援の災害派遣要請を行っております。水道事業体による相互応援協定に基づく給水支援では賄えない地域が存在することから、派遣を要請いたしました。 次に、9月11日に停電及び断水が長期化している地域に対する入浴支援の派遣要請を行っております。 次に、9月15日に屋根等が破損している家屋のうち、災害時要支援者に対する屋根修復、ブルーシート張りの作業でございますけれども、こちらの支援の災害派遣を要請しております。 このほか、台風19号においては、10月13日に利根川の氾濫の可能性に伴う避難勧告発令時に、避難のための輸送支援の派遣要請を行っております。 以上です。 ◆(井上徹君) 各地から集まっていただいて、そういった支援をしてもらって、とてもありがたく思います。派遣をする場所、支援内容は、どこで決めていますか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 災害対策本部会議におきまして、先ほど申し上げました災害派遣の3原則に一致しているかを重視し、派遣する場所及び支援の内容を決定しております。 以上です。 ◆(井上徹君) 一部、給水所でほとんど水をもらいに来る人がいなかった場所があると、地域の方から聞いた場所もありました。せっかく来ていただいているのですから、もっと効果のある場所で支援をしてもらいたいと思います。そのためにも、状況確認というのは重要であると思います。 次に、河川の水位上昇による対応について、お聞きします。 台風19号上陸後、河川の水位が上昇したことにより、避難勧告が出されましたが、勧告を出す時期については、適切であったのでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 香取市避難勧告等判断伝達マニュアルの発令基準では、横利根基準水位観測所の水位が氾濫危険水位4.4mに到達したと発表された場合に、避難勧告を発令することとなっておりまして、この基準に基づき、避難勧告を発令しておりますので、適切であったものと考えております。 以上です。 ◆(井上徹君) この日は祭りの最終日ということもあり、勧告を出してから、各主要道路で渋滞しているのが見受けられました。確かに、基準として決まってはいるのかもしれませんが、勧告を出しても渋滞して避難に時間がかかっていては、決して適切であったとは言えないと私は思います。幸いにも、大きな被害にはならずに済んだのでよかったとは思いますが、こちらについても、いま一度、基準だけでなく、状況を踏まえて検証していただきたいと思います。 なお、避難勧告の際、空き巣被害に遭われた方などはいませんでしたか。 ◎生活経済部参事(高木均君) 香取警察署に被害状況を確認したところでは、香取市が避難勧告を発令した10月13日の空き巣被害はなかったとのことでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) ありがとうございます。 それでは、次に今後の対策について、お聞きします。 市内の倒木の多かった地域や、木が多く生えている地域において、森林環境譲与税を活用し、倒木のおそれのある樹木などを、森林整備という形で事前に伐採する等の対策はできないでしょうか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 森林環境譲与税の使途につきましては、議員ご案内のとおり、森林の整備に関する施策及び森林の整備の促進に関する施策と規定されております。市町村におきましては、間伐や人材育成、担い手確保、木材利用の促進や普及啓発等の森林整備及びその促進に関する費用に充てることとされておりまして、現在、検討中の段階ではございますけれども、香取市においても、これに即した費用に充てる予定でございます。 また、香取市においても、今年度から森林クラウドのシステム運用を開始しておりまして、森林整備にかかわる情報の集約や共有が図られておりますので、次年度以降、国・県、周辺自治体等の動向を踏まえるほか、森林の現況等を確認しながら、既存の香取市森林整備計画との整合性、推進方針や計画策定の是非を含めまして、森林整備に有効な施策の方向等について検討してまいりたいというような段階でございます。したがいまして、単に危険と思われる樹木を事前に伐採するというのだけではなく、将来的に林業事業体や里山団体等が主体となり、計画的な間伐、それから森林作業道の整備、そして適正期を迎えた木の伐採や、その後の植林など、森林を守り育てるという同施策の趣旨に沿う取り組みとなれば、該当する場合があると、かように考えております。 ◆(井上徹君) わかりました。切っても、また植えたら、多分同じなので、ちょっと今回は当てはまらないのかもしれません。 それでは、次に各自治会において、発電機などの設備を保有している地域もありました。使用にあっては、ルール等もあると思いますが、非常時において率先して動ける人がいれば、そういった設備を活用して、少しでも環境の改善は図られたと思いますが、市の職員などで住んでいる地域などをもとに、担当地域を割り振って、災害時には市側の連携とともに、避難所の開設等、地域住民を先導する要員を配置できたりはしないでしょうか。 ◎総務企画部長(浅野仙一君) 地域住民を先導する職員の配置についてのご質問でございますが、発災直後におきましては、行政の支援も十分に行き届かないため、自助・共助の取り組みが大変重要でございます。香取市職員も限られた人員で、香取市全域を対象に市民からの問い合わせや情報発信、被災状況の確認、支援物資の調達、応急対策など、災害対策本部の業務に従事することから、各地域に職員を配置することが難しいため、自主防災組織や自治会等の活動を初めとする対応をお願いしているところでございます。今後も自助・共助の啓発を行い、地域防災力の向上に努めてまいります。 以上です。 ◆(井上徹君) 非常時を意識した各自治会の災害マニュアル等、アドバイスしてみるのもいいかと思います。 次に、消防団の方により安否確認をしていただいたのですが、特に独居の高齢者等、助けを求めることも困難が予想される方について、市はどのように対応していますか。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 高齢者等助けを求めることも困難な状況が想定される方についてはということですが、日ごろ民生委員には地域の相談役として、見守りネットワークに登録されている方を初めとする独居の高齢者等、見守りを必要とする方を把握し声がけなどの安否確認を行っていただいております。 しかし、今回の台風15号では、暑い中、停電も長引き、より迅速な安否確認が求められたことから、災害対策本部から消防本部を通じまして、消防団員による地域における高齢者世帯等の安否確認を要請してきたところです。今後も、住民相互の助け合いを促し、避難指示等の体制を構築するためには、平常時から地域づくりを進めておくことが重要です。このため、地域において要配慮者も含め、ふだんから住民同士が顔の見える関係を構築できるよう、取り組みを行ってまいります。 以上です。 ◆(井上徹君) まちづくり協議会なども地域で強いつながりを持つために、やはり必要だと思いますので、どんどん活発にしていっていただきたいと思います。 次に、病院や介護施設で災害時の体制はどのようになっているか、お聞きします。 ◎福祉健康部長(畔蒜孝君) 病院や介護施設等ということですが、当市では市立病院がございますが、香取おみがわ医療センターでは、香取おみがわ医療センター消防計画に基づき、火災、地震、その他災害に備えるとともに、洪水時等の避難確保計画を定め、洪水時の円滑かつ迅速な避難確保に努めております。 また、社会福祉施設や老人福祉施設の管理者は、あらかじめ防災組織を整え、施設職員の任務分担、動員計画、施設関係者緊急連絡体制、市及び県へのライフライン等の被害復旧状況報告体制等を盛り込んだ非常災害に関する具体的計画を作成して対応を行っております。 以上です。 ◆(井上徹君) 今回の災害では、停電により生活だけでなく、生命の維持に支障を来している方もおられたようですので、具体的な計画に問題がないか等、再度確認していただきたいと思います。 これで、災害対応については終わらせていただきます。 次に、香取市鳥獣被害防止計画について質問に移りたいと思います。 先ほど、答弁をいただきましたが、計画内容の作成に当たっては、有識者などの意見などは取り入れられていますか。 ◎生活経済部参事(高木均君) 香取市鳥獣被害防止計画策定に当たりましては、佐原猟友会、香取東部猟友会小見川支部及び山田支部、香取郡猟友会栗源支部等から意見を聞いて策定しております。 ◆(井上徹君) 最初の計画から5年近く経過していますが、問題点等は出てきていますか。 ◎生活経済部参事(高木均君) 鳥獣の捕獲隊としての位置づけのあります猟友会員の減少及び高齢化と、イノシシの捕獲に必要なわな免許の保有者が少ないこと等が課題となっております。 ◆(井上徹君) どの団体も、やはり高齢化というのは問題になっているということがわかりました。現在、防護柵の設置は検討していないとなっておりますが、今後の被害状況により、設置を検討するとなっています。設置には、どのくらい費用がかかりますか。 ◎生活経済部参事(高木均君) イノシシの侵入防止柵として、業者が施工した場合は、パネル状のネットフェンス柵で1m当たり約1万2,000円、電気柵で1m当たり約1万円程度となっております。 ◆(井上徹君) 電気柵の場合、ほかにも多分電気代とかもかかってくるとは思います。1mで、その費用だと有効な範囲を囲うためには、相当な金額になってしまうと思います。被害状況が悪化する前に、対策するべきだということは改めてわかりました。 それでは、捕獲隊は、市内猟友会を中心に編成されるとありますが、猟友会以外には、どのような人たちで編成されていますか。 ◎生活経済部参事(高木均君) 現在、香取市の捕獲隊は猟友会のみでございます。 ◆(井上徹君) わかりました。捕獲に関する取り組みで、農政課、地元地区等々と連携し、農作物の被害状況を把握しとありますが、現状の方法では被害状況は上がってこないのではないでしょうか。 ◎生活経済部参事(高木均君) 現在、市内の被害状況につきましては、千葉県からの情報を踏まえて関係機関で共有しております。平成30年度の香取市における野生鳥獣による農作物被害の状況は、水稲及びサツマイモで被害面積39a、被害量9t、被害金額158万8,000円となっております。調査につきましては、JAかとり、JA佐原、香取農業共済組合などに確認をとる等しておりますが、被害の全容については、把握し切れていない状況であります。 また、香取市の担当に寄せられる農家などからの問い合わせや対応につきましては、被害が多大に発生している旨の訴えはないものの、小規模な被害及び目撃情報が年々多くなってきております。つきましては、早急に調査体制の整備を進め、別途、具体的な調査の実施を検討したいと考えております。 以上です。 ◆(井上徹君) ありがとうございます。アンケートであれば、匿名であるかどうかというのは別にして、今までとは違った結果を期待できると思います。 次に、捕獲等をした対象鳥獣の食品としての利用について、捕獲頭数が少なく、安定供給が難しいため困難とありますが、捕獲頭数が多くなってきた場合には、ジビエ料理などで活用できるのでしょうか。 ◎生活経済部参事(高木均君) ジビエ料理として供するためには、イノシシ、鹿など、野生獣の解体を行う加工処理施設が必須でございます。しかしながら、現在、香取市にはございません。千葉県の南部では、大多喜町の道の駅たけゆらの里おおたきほか、6カ所で加工処理施設があるとのことですが、イノシシは捕獲後殺処分した場合、2時間を超えると新鮮でなくなるため、市内で捕獲したイノシシを千葉県南部の施設で加工処理を行うことは、鮮度面で厳しいと考えます。また、仮に民間企業等が香取市内に施設を建築してイノシシ等の加工処理事業に投資したとしても、市内の捕獲数は年間約60頭であり、大多喜町内の平成30年度捕獲数の1,125頭と比較しますと、事業として利益が出るかは厳しく、ジビエ料理の活用については、採算面からも難しいものと考えております。 以上です。 ◆(井上徹君) わかりました。味はとてもおいしいという話をよく聞きますので、ちょっとうまく活用できないのは残念です。 次に、鳥獣被害対策実施隊という名称があるのですが、こちらはどのような活動をするのか、お伺いします。 ◎生活経済部参事(高木均君) 現在、香取市では組織しておりませんが、活動内容につきましては、被害防止の実践的な活動を主として、一斉捕獲、一斉追い払い、集落の点検及び見回り、侵入防止柵の設置等でございます。また、防護柵の設置に際し、隊員の報酬や公務災害補償措置を条例で定めるなどが必要となります。 以上です。 ◆(井上徹君) ちょっと難しくてわからないんですが、まだ必要ないということで、次に計画では香取市の近隣市町村、関係機関との連携を図るとなっていますが、今までの取り組みについて教えてください。 ◎生活経済部参事(高木均君) 近隣市町村及び関係機関との連携でございますが、毎年、香取農業事務所の主催で管内市町、管内JA、管内農業共済組合、管内猟友会、北部家畜保健衛生所、千葉県の関係機関と香取地域野生鳥獣対策連絡会議を開催し、情報の交換会を実施しております。 また、ことし3月27日に4市1町、香取市、旭市、匝瑳市、銚子市、東庄町の有害鳥獣連絡会議が旭市で行われ、対象地域の市町と広域的な情報交換を行いました。このほか、関係機関との連携といたしまして、香取農業共済組合において、イノシシによる農業被害防止対策として、箱わなの設置による捕獲のご協力をいただいております。 以上です。 ◆(井上徹君) わかりました。鳥獣管理士という民間の資格があるということで、千葉県でも9人ほど取得者がいるようですが、そういった方たちとの連携や、香取市で鳥獣管理士の資格を持てるように育成することはできませんか。 ◎生活経済部参事(高木均君) ちょっと、こちらの資格については、私も認識なかったんですが、調べましたところ、鳥獣管理士につきましては、一般社団法人鳥獣管理技術協会が認定する資格称号となっております。目的といたしましては、日本各地で深刻な社会問題となっている人と野生鳥獣の問題を地域で助言・指導できる技術者資格として、2010年に設置されたものであります。資格の取得方法につきましては、宇都宮大学と栃木県が文部科学省の助成を受けて開校している里山野生鳥獣管理技術者養成プログラムの終了者を対象に、資格試験が実施されているとのことであります。このような人材を育成することにつきましては、現在、毎年約60頭の捕獲実績を上げている猟友会との連携強化、会員の充実を図ることが効果的と考えております。 以上です。 ◆(井上徹君) 先に会員のほうを充実させるということで、確かに会員が減少傾向にある中で育成となると、ちょっと余裕がないということがわかりました。ほかの自治体では、市の職員で資格を取得されている方もいるようですし、依頼をすると鳥獣管理士の方が、こちらに来て、現場を見ながら講習してくれるケースもあるということだったので、そちらもよいかもしれません。 次に、現状として、香取市の農作物被害については、まだまだ申告が少ないということなんですが、ほかの近隣自治体などでは、どの程度被害は上がっているのでしょうか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 千葉県全体の野生鳥獣による農作物の被害状況でございますけれども、平成29年度の被害金額で約3億7,150万円、平成30年度で約4億1,711万円と約4,560万円、12.3%の増となっております。また、そのような中で近隣の状況では、神崎町、多古町、東庄町を含む香取市域全体で、平成30年度に281万3,000円と、まだまだ県内では少ない状況ではありますけれども、29年度対比で申し上げますと125万円、約80%の増と大きく上昇しております。このように、被害額の算定に至る状況自体も大きくふえていると考えられますので、潜在的かつ小規模な被害を含めまして、より拡大する傾向にあると危惧しているところでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) 猟友会の方の話では、年に一、二回繁殖をするということなので、拡大しだすと抑えられなくなる危険も予想されます。今のところ、人的被害の報告はありますか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 香取市におきまして、人的被害の発生はないと把握しています。 なお、県の資料によりますと、平成30年度のイノシシによる被害者は、千葉県全域で5名という状況でございます。 以上です。 ◆(井上徹君) こちらも人間とのすんでいる場所のパワーバランスが崩れた場合、生活圏内に侵入してくることが予想されます。ほかには、イノシシを媒体して豚コレラが蔓延してしまう可能性もあるようですが、仮にそうなった場合、どのような対応をしていくのですか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) CSF、いわゆる豚コレラの防疫でございますけれども、国の豚コレラに関する特定家畜伝染病防疫指針、これに基づき行うこととなっておりまして、CSF発生時の防疫体制や緊急ワクチン使用などの防疫措置、さらには防疫対応の強化につきまして、規定されておりますので、当該指針に基づき所管いたします千葉県が具体的な措置を講じることになります。香取市といたしましては、必要に応じ、県からの求めに対し、支援措置を講じることとなります。 なお、千葉県におきましては、この11月から茨城県、または埼玉県との県境近くで養豚業が盛んに行われ、野生イノシシの定着が確認されている銚子市、旭市、成田市、印西市、香取市及び東庄町を野生イノシシの捕獲重点エリアとして設定いたしまして、この12月末まで捕獲した60頭程度に対し、豚コレラウイルスの血液検査などサーベランスを実施することとしておりまして、防疫措置の観点から、その対応強化を図っているところでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) わかりました。 次に、6月定例会で、こちらの対策協議会の設置について質問して、採択要件を確認しながら検討していただけるということでしたが、その後、進捗状況はどうでしょうか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 対策協議会の設置によりまして、香取市鳥獣被害防止計画への位置づけが必要とはなりますけれども、国の鳥獣被害防止総合対策交付金及び千葉県のイノシシ等有害獣被害防止対策事業を活用し、対策事業や支援措置を受けることが可能となります。現在、対策協議会の設置について、関係するJAかとり、JA佐原及び香取農業共済組合に対しまして、具体的な協議に入る段階というところでございます。今後、猟友会等の他の関係機関につきましても、その後、順次具体的な協議を進めてまいります。 なお、有害鳥獣対策につきましては、広い圏域でまとまって実施をすることで、大きな効果が得られますので、既存の香取地域野生鳥獣対策連絡会議におきまして、野生鳥獣管理に関する政策、そして鳥獣被害の状況や防止対策につきまして、適宜、確認、連携をしているところでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) ありがとうございます。順調に進んでいるということでよかったです。進めていく上で問題などは出てきていますか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 現在、特に問題は出てきておりません。協議会の設置を経て、国・県の補助事業を活用し、人材育成施策や捕獲対策等、円滑に展開するということになりますので、協議会設置前の段階から地元猟友会との協議を十分に行う必要があると現在考えており、先般、各猟友会の代表者に確認をしましたところ、協議会の設立につきましては、特に異論はないということでございました。引き続き、具体的な協議を進めてまいります。 ◆(井上徹君) 設立が決まった場合には、どのくらいの期間で立ち上がるのでしょうか。 ◎生活経済部長(宮崎秀行君) 決まった場合といいますか、あくまでも農業関係機関と地元猟友会等、関係機関との協議が調いまして、協議会の設置に至るということでございますので、猟期に配慮しつつ、現行の香取市鳥獣被害防止計画の期間等を踏まえ、関係機関との具体的な協議を早急に進め、年度内、もしくは次年度早々には、現在立ち上げたいと考えているところでございます。 以上です。 ◆(井上徹君) ありがとうございます。6月定例会後も、害獣を何とかしてほしい、私にわなを設置してほしいという意見も多く届いておりますので、私はちょっと資格がないのでできないんですけれども、ぜひ今後とも早急によろしくお願いしたいと思います。 以上で私の一般質問を終わります。ありがとうございました。----------------------------------- △散会 ○議長(田山一夫君) 以上で、本日の日程は終了いたしました。 本日の会議は、これをもって終わります。 明6日は、定刻より会議を開きます。この際、口頭をもって告知し、改めて通知いたしませんので、ご了承を願います。 本日はこれをもって散会いたします。 どうもご苦労さまでした。     午後2時43分 散会-----------------------------------...