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12月07日-04号

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  1. 富里市議会 2022-12-07
    12月07日-04号


    取得元: 富里市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-31
    令和 4年 12月 定例会(第6回)         令和4年第6回富里市議会定例会会議録(第4号)                  12月7日出席議員   1番  荒野峰之君          10番  沖田健二君   2番  河田厚子さん         11番  戸村喜一郎君   3番  國本正美君          12番  田口勝一君   4番  藤田 幹君          13番  大川原きみ子さん   5番  井上 康君          14番  布川好夫君   6番  柏崎のり子さん        15番  江原利勝君   7番  岡野耕平君          16番  高橋益枝さん   8番  鈴木英吉君          17番  猪狩一郎君   9番  櫻井優好君          18番  野並慶光君           …………………………………………………欠席議員  なし           …………………………………………………地方自治法第121条の規定により、説明のため出席した者の職氏名  市長        五十嵐博文君  都市建設部長    相川裕史君  副市長       山根康夫君   教育長       吉野光好君  総務部長      粕谷幸夫君   教育部長      金杉章子さん  企画財政部長    鈴木隆次君   総務課長      五十嵐信幸君  健康福祉部長    森 秀樹君   社会福祉課長    池田幸市君  経済環境部長    長谷川敏彦君           …………………………………………………出席した事務局職員の職氏名  議会事務局長    高橋正浩    主査補       関口昌孝  主幹        岡村和宏    主査補       吉田貴一           …………………………………………………議事日程               議事日程(第4号)           令和4年12月7日 午後1時開議 日程第1 一般質問 日程第2 議案第1号から議案第17号まで(質疑・委員会付託)           …………………………………………………本日の会議に付した事件  1 一般質問  2 議案第1号から議案第17号まで(質疑・委員会付託)           …………………………………………………             …………………………………              午後1時00分 開議             …………………………………出席議員  18名欠席議員  なし ○議長(野並慶光君) これから本日の会議を開きます。…………………………… △日程第1 一般質問…………………………… ○議長(野並慶光君) 日程第1、一般質問を行います。 順番に発言を許します。 藤田 幹君。          (藤田 幹君登壇) ◆(藤田幹君) 藤田 幹です。一般質問を行います。 1 観光・交流拠点施設末廣農場」と旧岩崎久彌廣農場別邸公園の連携について  9月の議会でもこの施設についてはお伺いしたところなのですが、今回は別邸公園の運用についてお伺いしたいと思います。  (1)別邸公園敷地の利用に際し、現状どのような制約を設けているか。  (2)市民に対し、どのように開放していくのか。  (3)今後の敷地の活用についての計画は。 2 消費税のインボイス制度について  令和5年10月より消費税のインボイスが始まります。基本的には国の政策ですが、この影響を大きく受けるのは、小規模事業者個人事業主とその取引先であり、地方に降りかかってくる課題と言えると思います。  そこでお伺いしたいと思います。  (1)市内事業者への周知は。  (2)本市に対する問合せの状況は。 以上、よろしくお願いいたします。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君の質問に対する当局の答弁を求めます。 市長、五十嵐博文君。          (市長 五十嵐博文君登壇) ◎市長(五十嵐博文君) 藤田議員一般質問にお答えいたします。 なお、教育関係のご質問につきましては、教育長が答弁いたします。 消費税のインボイス制度についてでございますが、市内業者への周知はとの御質問につきましては、令和5年10月1日から、課税事業者が仕入税額控除の適用を受けるためには、適格請求書等の保存が必要となるインボイス制度が導入されます。制度の周知につきましては、国税庁によるオンライン説明会や動画の配信、成田税務署による説明会やポスター、リーフレットの配布、税理士会青色申告会、商工会による説明会等が行われております。 本市といたしましても、市公式ホームページでの制度の周知のほか、市役所玄関ホール、課税課及び商工観光課リーフレットの配布を行っているところでございます。 次に、本市に対する問合せの状況はとの御質問につきましては、現在のところ、消費税のインボイス制度に関する問合せはございません。引き続き、成田税務署と連携し、消費税のインボイス制度を周知してまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 教育長、吉野光好君。          (教育長 吉野光好君登壇) ◎教育長(吉野光好君) 藤田議員一般質問にお答えいたします。 観光・交流拠点施設末廣農場」と旧岩崎久彌廣農場別邸公園の連携についてでございますが、別邸公園敷地の利用に際し、現状どのような制約を設けているのかとの御質問につきましては、旧岩崎久彌廣農場別邸公園の敷地は、三菱地所株式会社からの寄附の際に、寄附契約によって市の史跡に指定しております。したがいまして、文化財として保護をしていくことが前提となっております。 末廣別邸公園は、令和2年12月6日から公開をしていますが、その寄附契約に基づき歴史公園条例を制定し、行為等の制限や禁止行為を規定し、また、公園内での飲食の禁止や、ペット類を同伴しての入場も規制しております。 次に、市民に対し、どのように開放していくのかとの御質問につきましては、公園内にある、国登録有形文化財である「旧岩崎家末廣別邸の主屋、東屋、石蔵」の保存活用を行うとともに、園内の整備を計画的に行い、市民の憩いの場となるよう取り組んでおります。 次に、今後の敷地の活用についての計画はとの御質問につきましては、平成29年度に策定した旧岩崎家末廣別邸保存活用整備計画を基本に、岩崎久彌氏が過ごした時代の原風景の再現を基本的なコンセプトとし整備を進めておりますが、令和4年6月に観光・交流拠点施設である「末廣農場」がオープンするなど、計画時点から様々な状況の変化がございます。引き続き、来場者の御意見や、旧岩崎家末廣別邸保存活用整備検討委員会の意見等を踏まえながら、整備を進めてまいります。 なお、整備に当たっては、「社会資本整備総合交付金」を活用し、令和3年度から5か年計画で、外構や園路のバリアフリー化などの整備を実施しております。 また、令和4年度から、文化庁の「地域文化財総合活用推進事業補助金」を活用し、床などの傷みが激しいことから、建物の修復工事を進めており、まずは旧岩崎家末廣別邸の主屋について、3か年の予定で修復工事を進めております。今後、修復工事が完了しましたら、建物内部の公開を実施してまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 御答弁ありがとうございます。幾つか再質問をいたします。 まず、岩崎別邸公園の件についてなんですけれども、初めに、今回の質問のスタンスをお示ししたいと思うんです。 別邸公園は、単独の史跡として価値づけをされていると同時に、今回連携ということでお伺いしている、6月にオープンいたしました観光・交流拠点末廣農場」、こちらが一般的な道の駅的な施設と違う点として、一線を画すものとして、この末廣別邸公園との連携が意味づけられていると思います。そういった意味においては、末廣農場岩崎別邸という二つの施設は、お互いがお互いの価値を引き上げるものであるというのが理想の姿であると思います。 現状、別邸公園は、その広大な敷地を生かし切れていないのではないか、より市民に向けて訴求力のある場所にすべきではないかという観点からお伺いしてまいります。 まず初めの制約についてなんですけれども、こちらの寄附契約、そしてまた歴史公園条例を制定したことにより、公園内での飲食の禁止、ペット類を同伴しての入場も規制していますというふうに今お伺いしたところなんですけれども、この質問に先立っていろいろ伺った中では、ここに併せて都市公園の条例というものもあるというところで、初めにその都市公園の条例のほうで禁止されているというようなところであると、市長の許可を得ないではできないというようなことであったんですけれども、この歴史公園条例のほう、確認したところで、施行規則のほうで物販の禁止というふうにあったと思うんですが、このニュアンスというのは和らげて運用するということはできないのでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 藤田議員の再質問にお答えいたします。 旧岩崎久彌廣農場別邸公園での行商や募金などは可能なのかとの御質問でございますが、都市公園条例では、先ほど議員おっしゃったとおり、市長の許可が必要であると規定しておりますが、末廣別邸公園においては、管理を教育委員会に委任されており、これを受けて富里市歴史公園条例を制定し、富里市歴史公園条例施行規則により、物品の販売、宣伝、勧誘等を行うことや、募金その他に類する行為については禁止としているところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。 物品を販売していいのかどうなのかというところを今条例で定めちゃっているというところになると、その条例を変えてはいかがかなというような意見にどうしてもなってしまうんですけれども。この部分が縛りになっていて、そもそも物品を販売することを頭から全部止めちゃっているという状況が果たしていいのか悪いのかというところで、そこはもうちょっと自由にしたほうがいいのではないかというところであれば、都市公園条例のほうの市長の許可みたいなものでそこの自由化を図っていくというか、もう端的に言えば、この歴史公園条例の中から物品の販売に関する項目というのを緩めていく方向性を考えられないのかなと思うんですけれども、そちらはいかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) ただいまの御質問にお答えいたします。 様々な行為につきまして禁止ということにさせていただいておりますのは、文化財の保護に対して支障がないかどうかというところを考えた上で、旧岩崎家末廣別邸の価値が損なわれないことなどを慎重に検討すべきではないかと考えているところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 今、文化財の保護というところは最優先に行っていただいて、その上であれだけの敷地がある中で、これもっと生かしてほしいよねみたいな意見というのは割と多く聞かれるんです。その上で、末廣農場の品物の中でも、例えば別邸の雰囲気にそぐう商品であったり、また別邸公園の敷地内を散策する中で一息つけるお茶屋さんみたいなものとか、風景に溶け込むアイデアってあると思うんです。その中で、今、物品を販売してはならないという文言一つが頭の一番上にあることで、いろんな発想が閉じ込められちゃうのではないのかなというのが僕の感じるところなんです。 また、末廣農場のほうにはイートインのスペースがありますけれども、今、駐車場側にあって、実は食事をしながら景色を楽しむとか風情を楽しむといった経験にならないのが実情だと思います。せっかく魅力的な商品を観光地で楽しむのだとしたら、その場の雰囲気ってすごい大事だと思うんです。けれども、魅力的な景色という意味では、末廣農場にいるときに、目と鼻の先にそれがあるのに、そこがつながらないというのはすごいもったいないなと思うんです。 現状、こちらの別邸公園なんですけれども、基本、飲食も禁止されているかと思うんですけれども、こちらを緩めていく、変えていくというお考えはありますか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長
    教育部長金杉章子さん) 飲食禁止に関して変えていく予定はあるかとの御質問でございますが、現在、本市の歴史公園条例施行規則第4条の禁止行為により、公園内の文化財に影響を与える行為として、飲食を禁止しているところでございます。しかしながら、体調管理や熱中症対策として、水分補給については何ら差し支えがないものとしております。 今後、来場者のニーズを含めまして、飲食の禁止に関しましては検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。施行規則の飲食については特に触れてなかったんですけれども、その部分でということなんです。 今、あそこ入っていくと、とみちゃんの看板があって、ここは飲食禁止ですとなっていて、確かに熱中症対策、当時、夏の頃、熱中症対策水分補給ならいいですよみたいな書き文字みたいなものはあったんですけれども、せっかく末廣農場で買ったものを景色の中で楽しむという意味では、そこに網をかけているというのも、これも併せて僕はもったいないと思うので、今の文化財に影響を与えるというような理由でそれが飲食に結びつくというのであれば、飲食という言葉をそもそもばっさり切っているわけではないのであれば、ニュアンス読み取り方の違いでオーケーにもできるのではないかなと思うので、そこはぜひ検討していただきたいと思います。 こういったもの、明日、明後日にすぐオープンしてください、物販にしても飲食にしてもすぐに変えろということではなくてというか、そういった縛りがそもそもアイデアを生む可能性を潰してしまうということって、まずそこを取り払っていかないといけないのではないのかなと思うので、ぜひ御検討をよろしくお願いします。 続いて、(2)の市民に対してどのように開放していくのかという点なんですけれども、この末廣農場、市職員さんの御尽力や多くの市民の方々の助力もあって、末廣農場のほうでは様々なイベントが開催されています。このイベントなんですけれども、今は農場の入り口スペース、駐車場から農場に入るところと、あと物販コーナーの裏手、道側のほうで開催場所になっています。これが悪いということではないんですけれども、こちらも雰囲気づくりという点から見ると、なかなか制約が多いなと思うわけです。岩崎別邸のほうの広大なあのスペースを一部でも、末廣農場のように、市民の使えるイベントスペースに開放していくというようなお考えはありますか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) イベントスペースとして市民に開放する考えはとの御質問でございますが、イベントにつきましては、旧岩崎家末廣別邸の歴史に反することのない範囲で、柔軟に対応してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。ここもぜひ考えていただきたいと思うんですけれども。 (3)の今後の敷地の活用と併せてお伺いしたいのですけれども、今時点でこの施設を考える上で、別邸公園は史跡なのか、観光地なのか、はたまた市民の憩いの場なのか、現時点でのコンセプトのようなものがあったらお聞かせ願えますか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 現時点でのコンセプトについての御質問でございます。 史跡や歴史的建造物は、観光との親和性が高く、一方で、歴史公園であることから、市民の憩いの場となるべき場所であると考えております。原風景の再現や、富里市の歴史や農牧の歴史を今に伝える場所として、市民に親しみを持って訪れていただき、多くの方々に知っていただいて足を運んでいただける場所が現在のコンセプトでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 最初の御答弁の中でも、原風景の再現を基本的なコンセプトとして整備を進めているが、末廣農場をオープンするに当たって、計画時点から様々な状況の変化があるということでした。なので、例えば史跡であれば、市民の共感を得て保存されるべきだし、観光地であれば、多くの人の目に触れて、人にいっぱい集まってもらいたいなということが多分主眼になるんだと思います。また、憩いの場として設定するのでしたら、市民が気軽に立ち寄って、自由にその場で新鮮な経験を味わっていけるという場所としてあるべきだと思います。今の時点でそれらがそれぞれに達成されているとは言いがたいなというのが正直な感想です。今の御答弁だと、その三つ、僕があえて三つに区切ったんですけれども、その三つに対して、どれも訴求力の高い場所を目指していきたいということなんだと思うんです。 少し角度を変えてお伺いするんですけれども、先ほどの御答弁の中でも、令和3年度から5か年計画で園路のバリアフリー、外構の整備などを進めていく、結構多額の費用を投じてということなんですけれども、2億6,000万円規模というふうにあったと思うんですが、こういった整備にかかる費用を除いて、今後、この敷地の維持にはどの程度の費用がかかると見込んでらっしゃいますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 年間の維持費についての御質問ですが、令和4年度の見込みといたしましては約800万円程度と考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 突き詰めて考えると、今おっしゃった800万円という金額で、この施設をできれば永遠に存続させていく。始まってから、800万円毎年かかるということで、それはまたランニングコストとして、言うなれば、岩崎別邸が始まってから新たに発生したランニングコストとして、税の行き先になるということなんだと思います。今までは存在しなかったけれども、今後は発生するという800万円ですね。 歴史を保存するという名目自体、これはとても大切な響きだとは思うんですけれども、先ほどから申していますように、あれだけ広大な敷地をその考えだけで市民全員で支えていくということに、正直言って、市民の感覚というのは今追いついていないと思いますし、僕自身もそうです。 今、別邸公園というのは、入りましたら、左側にぐるっと回って、順路になっているところを一本道で歩いていって、一周して大体帰ってくる。北のほうの東屋に行く道ありますけれども、行って引き返して回って戻ってくるという動きしか入ったらできないと思うんですけれども、今後、公園内を自由に歩き回れるように、環境を整備されていくという計画はありますか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) ただいま御質問のありました、敷地内を自由に歩いて散策するというような計画はあるのかという御質問でございますけれども、ただいま、末廣別邸公園につきましては、建物、また園路含めまして、外構工事も含めまして整備を進めているところでございます。入園していただける方々にとりまして、安全であることが大事であると考えております。そうしたことから、まだここから数年かかりますけれども、その整備が進んだ先には、また違った見せ方が可能になるかと思っております。 議員の先ほどからの御質問の中で、様々な制限に対してというところもございましたけれども、別邸公園末廣農場につきましては、両者がそれぞれの役割をしっかり果たしながら、市民の方々にしっかりと認めていただけるような施設でなければいけないと考えております。そうしたことで今現在も、地域の方々でしたり、小・中学校の児童・生徒でしたり、そういったところが本当に協力していただいて、市民の方々からも魅力的な施設であると認めていただけるような施設に少しずつなってきていると感じております。 今後も、そういったところも含めて、しっかりと整備を進めていければと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。おっしゃるとおり、市民の方々から認めていただくという意味で、そこをある種の提案として今回お話しさせていただいているんですけれども、言うなれば、その考え方というのも人それぞれ。ここは本当に静かな公園として維持していきたいという考えもあれば、もっといろんなことができるようになればいいのにという、これは多分相反する考え方なんだと思うんですけれども、僕は今、後者の立場からの意見をすり合わせてみたいと思って今回質問しているんです。 ちょっと極端な話なんですけれど、例えば、別邸公園に野外のステージを設けて、音楽フェスのようなイベントを行いたいといった場合は、これを認めるような余地というのは今ありますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 現在の整備の状況から申し上げますと、可能であるということは申し上げられません。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 先ほどの御答弁で、整理して、安全を確保した上でだんだんに公開していきたい、変わった形でやりたいということだったんですけれども、その整備の方向性として、その整備が進んだ先には、例えば今言ったようなことを受け入れる余地が観念的にあるかどうかという点なんですが、こちらはいかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 末廣別邸公園につきましては、文化財を有する施設でございます。そういったことから、全く歴史的背景のない事業について、今の段階で実施できるということは申し上げられません。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) 歴史に反しない範囲でというような答弁をさっきいただいたところで、ここをぜひとも考えていただきたいと思う点なんです。 歴史に反しない範囲というのって、結局のところはニュアンスになってくるかと思うんです。それにどう合わせていくかというのも一つ工夫であって、例えば今言ったような、野外のステージを設けて音楽フェスと言ったら、何か雰囲気として合わないというところから否定することも簡単だと思うんですけれども、それをどういうふうにデコレーションするかによって、場の空気に合うということも存在するとは思うんです。だから、行為自体を閉じ込めてしまうというのではなく、これは合わないからできないのではなくて、合わないからできるように変えていこうというような考えにおいては、もともとのルールとして、いろんな使い方ができます、いろんな発想を受入れますというふうになっていないと、今のまんま閉じた方向になってしまうのではないかなと思うんです。なので、僕がさっきフェスって言いましたけれども、このフェスもすぐにやろうというような話ではなくて、そういう可能性に柔軟に対応できる余地がないと、そもそも考えに浮かばせることもできなくなっちゃう。 原風景を回復するという考えの中で今整備を進められていると思うんですけれども、例えば公園の一番通りに面したところが大きくお花畑になるというようなところで開墾されていると思うんですけれども、あそこの部分も、歴史に反しない、公園の空気に合うという意味づけの下、人工的に手が入っているということには変わりがないと思うんです。あの場所を大切にしようと思う気持ちと、そこを活用しようという気持ちは、それぞれが反目するものではなくて、両方があるから、先ほどの800万円、年間かかりますという、これから永続的にランニングコストとしてかかっていくけれども、その両方のホスピタリティーがあるから、ずっと残していこうという気持ちになると思うので、そういったこともちょっと検討していただきたいし、自由度を確保するための考え方、また、あそこの施設を今のまんま大事にしようと思う考えともっと活用していこうという考えを幅広く収集していって、お考えを進めていただきたいと思うんです。 そういった意見の収集というのは今どうなっていますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 旧岩崎家末廣別邸一般公開に合わせまして、ただいま御質問いただきました意見の収集方法ということで、来場者アンケートというのを実施しております。その中では、歴史的建造物についての御意見ですとか、庭園にお越しになった方々が、このまま原風景をしっかりと整備していただきたいという声のほうが現状では多く聞かれます。そういったことから、ニーズ調査、アンケート調査というのを引き続き続けていきたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。今の御答弁だと、あのまんまというか、残していってほしいというような考え方がある。一方で、私がいろんなところで聞くようなお話ですと、割と真逆の話もある。というのは、聞こえてくる立場や場所によって全然変わってくると思うので、それは僕のほうが偏っている可能性というのは否定しないんですけれども、少なくともそういった話があるというところが今後進めていく上での考慮になっていないというのは少し危ない気もするんです。どちらのほうが多いか少ないかというのは、正直、ここで今、定量的に合わせることはできませんから。しかしながら、そういった考えがありますということを今回お伝えするとともに、そういった多くのお話を聞ける機会というのを、ウイングを広げて、ぜひとも考えて進めていっていただきたいと思います。 こちらに関しては終わります。 続きまして、消費税のインボイス制度についてなんですけれども、こちらも御答弁ありがとうございます。こちらは、冒頭申し上げたように国のほうで進めているということで、地方自治体に何らの裁量があるわけではないことは承知しているんですが、先だって先輩議員の質疑の中でも、富里市内には約1,900の事業所があり、多かれ少なかれ、その全てがこの難解な組立ての中で影響を受けてくるというところです。来年の令和5年10月から制度はスタートして、かつ3月末までに登録申請が必要という中で、今、様々な調査がされていて、それぞれに振れ幅はあるんですけれども、インボイスという名前の認知度そのものは上がっているんですが、システム自体の周知、認識、また登録状況というのには不安が多く残っているのが状況かと思います。 本市のほうで、この情報の浸透率や登録状況についてはどのように把握されておりますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) 藤田議員の再質問にお答えいたします。 まず登録の状況についてでございますが、成田税務署に確認したところ、税務署管内7市2町の法人につきまして、令和4年10月末現在、登録の件数は4,296件で、約5割とのことでございます。なお、個人事業者につきましては、登録件数等を公表していないとのことでございました。 また、周知の状況につきましては、成田税務署主催の説明会は、令和3年度に5回開催されております。また、令和4年度では37回を予定しておりまして、5月から11月までに28回開催、今後、12月に6回、令和5年1月に3回予定しているとのことでございます。また、富里市商工会主催、富里市農業協同組合主催につきましては、それぞれですが、令和4年2月に1回、12月に1回開催予定ということで把握してございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) いろいろ調べていただいてありがとうございます。この登録件数4,296件、約5割というようなところなんですけれども、これが約5割であると、富里の事業所でも1,000に迫る数のところが同じような状況なのかなというふうに考えるところなんですけれども。 このインボイスは、いわゆる消費税の取りっぱぐれを防ぐという意味においては、免税事業者さんがお客さんから受け取った税を納めなくていいという環境を整理するもので、ある種、公平とも読み取れるんですけれども、事実上、この特約が年間売上げ1,000万円以下の免税事業者さんにとっては、仕事上のインフラとして機能していて、ここを計算してやっていく、常識として計算可能なことだっただけに、重くのしかかってくるかと思うんです。それゆえに、経過措置などを含めて、6年間かけてこの免税事業者さんをなくしていく方向で推移している計画なんだと思うんですけれども、その経過措置などを含めて今とこの先を見たときに、今、事業者さんが取る立ち回りがものすごく難しい。その多くの選択肢の中から自身に合ったものを考えて行動していかなければならず、混乱してしまうのだと思います。 答弁の中で、税務署さん、また商工会さんであったり農協さんのほうで、各種の説明会等々行われているということでしたけれども、連携して市のほうで動かれていることというのはありますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) お答えいたします。 連携した市の情報提供等については、現在行ってございません。市長答弁にもございましたとおり、現時点ではということになりますが、市に問合せ等がないところでございます。今後、必要に応じまして税務署や商工会等含めまして、連携を図ってまいりたいと思います。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) ありがとうございます。先ほど、市長の答弁のほうでも、市のホームページで制度を紹介したり、何か問合せがあった場合には対応する、またリーフレットを配布しているというようなところで、多分、市としてはそれ以上なかなかやりようもないのかなと思うんですけれども、時期が今まだ未対応の方が多いというのは、先ほど登録状況5割というふうにありましたけれども、多くの調査を見ても、4割から6割の間で推移しているという中では、また時期が迫ってくるにつれて、なければいいんですけれども、困ってくる方も増えると思うんです。一つ一つの事業者さんがこの課題に後悔なく向き合えるように、市のほうからもアシストをお願いしたいと思います。 また、このインボイスには、制度と実運用のそれ自体に多くの問題点が指摘されているところです。市内の事業者さんからちょっと指摘があって調べたんですけれども、仕入れに関わる振り込み手数料が発生したときに、これを処理するために、1回1回、全ての振込みに対して、振込み手数料のインボイスを銀行から取得しなければいけないという。これ、本当だったら膨大な作業が生まれるということで、まさかと思って、私、国税庁に問合せてみたんですけれども、本当にそうでした。テクニカルな部分に関わる一例としてちょっと今お出ししたんですけれども、その他にもいろんなことが言われている中で、この制度の問題点について、市のほうではどのように把握されておりますでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君に申し上げます。 通告は周知または問合せ状況でございますので、制度の趣旨に関するものはお控えいただきたいと思います。 再度質問をお願いします。 ◆(藤田幹君) すみません。問題点を把握しているかというのは外れてしまうということでよろしいでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 本市に対する市民からの問合せということで通告をいただいておりますので、それに沿った質問に変えてください。 ◆(藤田幹君) すみません。そうしますと、本市に対する問合せというのは、今のところないという御答弁だったんですけれども、今私が申し上げたような多くの問題点がある中で、今後、問合せがあった場合に、どのような懸念点みたいなものがあるかというお聞きの仕方でよろしいでしょうか。何か準備をされているかということで。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) お答えいたします。 現時点で市に対する問合せ等がないことから、具体的な対応策ということでは考えていないところでございます。ただ、国等の制度の中で、補助金等、説明会等も含めまして、今後さらに周知を図り、活用に困らないような形のものが出てきておりますので、その辺について注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君。 ◆(藤田幹君) すみません。ありがとうございます。 本市に対する問合せはないというのが最初の答弁だったかと思うんですけれども、市のほうにはないけれども私のほうには来ているというような状況で、これは国の問題であるけれども、行政の問題として多分私のほうに問合せが来たということだと思うんです。それで私は可能な限り対応していくんですけれども、そういった声が多分市のほうにもあふれてくるのではないかと思うし、実際に、最初に申したように、一番このことでダメージを受けるのは、小規模事業者さんの皆さんの環境だと思うんです。あとフリーランスの方とか。 そんな中で、今、いろんな意見が出ている中で、つい先日、この質問通告も出した後の11月30日に、激変緩和措置ということが講じられまして、大分修正がなされました。なので、この制度を一言で言えば、かなり雑な骨格でできているんだけれども、細かな点が詰められてなくて、その雑さがある種、小規模事業者さんを直撃してしまうんだと思うんです。 すみません。質問の形がそれてしまったのでこれ以上問いかけはしませんが、この制度を一言で言えば、そういったような状況なので、一番ダメージを受ける自治体として、今後、情報に注視した上で必要なことは周知していただくとともに、自治体として時には声を上げていただきたいとお願いいたします。 以上で終わります。 ○議長(野並慶光君) 藤田 幹君に申し上げます。 自治体がダメージを受けるというのは主観が過ぎた発言かと思いますので、御訂正願います。 ◆(藤田幹君) すみません、ごめんなさい。訂正いたします。 自治体がダメージを受けるというのは、自治体の骨格である小規模事業者さんがダメージを受けるというふうなことでよろしいでしょうか。 ○議長(野並慶光君) ダメージを受けるという事実があるかどうかは不確かでございますので、訂正を願います。 ◆(藤田幹君) はい、分かりました。すみません。訂正いたします。 ダメージを受けるというのは、おっしゃるとおり、主観に基づいた発言ですので、訂正いたします。失礼いたしました。 以上で終わります。 ○議長(野並慶光君) これで藤田 幹君の質問を終わります。 そのまましばらくお待ちください。 次に、柏崎のり子さん。          (柏崎のり子さん登壇) ◆(柏崎のり子さん) 共産党の柏崎のり子でございます。4点にわたって質問するものでございます。 1 介護保険について  (1)国は第9期に向け、要介護1、2の保険外しなど市町村事業へ移行しようとしている。どう受け止めているか。 2 国民健康保険について  (1)高過ぎる国保税の軽減について 3 子育て支援について  (1)子供の医療費助成対象を高校生まで拡充する考えはないか。  (2)学童保育の現状と今後の課題について 4 道路行政について  (1)都市計画道路成田七栄線の進捗と計画的な対応策は。  (2)生活道路の安全対策、維持改修、整備について 以上4点を質問するものです。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さんの質問に対する当局の答弁を求めます。 市長、五十嵐博文君。          (市長 五十嵐博文君登壇) ◎市長(五十嵐博文君) 柏崎議員の一般質問にお答えいたします。 介護保険についてでございますが、国は、第9期に向け、要介護1、2の保険外しなど市町村事業へ移行しようとしている。どう受け止めているかとの御質問につきましては、現在、令和6年度からの制度改正について、厚生労働省社会保障審議会介護保険部会において、比較的介護度が軽い要介護1・2の市町村事業への移行のほか、介護保険料の負担水準見直しなど、様々な協議が行われているところです。 令和6年度からの制度改正につきましては、今のところ、詳細な情報はありませんが、本市といたしましては、引き続き国の動向を注視するとともに、現在策定中の「富里市高齢者保健福祉計画・第9期介護保険事業計画」において、適切に対応してまいります。 次に、国民健康保険についてでございますが、高過ぎる国保税の軽減につきましては、国民健康保険税は、現在、千葉県から示される医療給付費等の財源となる事業費納付金の納付や、特定健診、人間ドック助成金などの保健事業を行うために必要な財源として課税しております。 令和3年度版保険料に関する実態調査表によりますと、令和2年度の国民健康保険課税状況において、一人当たりの調定額は、千葉県内の市町村平均9万6,555円に対しまして、本市は8万7,627円で、54市町村中、10番目に低い額となっております。 軽減につきましては、地方税法等に基づき、対象者及び軽減割合を条例で定めておりますが、令和4年度からは、国の少子化対策の一環として子育て世帯の負担軽減を図るため、未就学児に係る被保険者均等割額を5割減額としたところでございます。 今後も国の動向を注視し、迅速な対応をしてまいります。 次に、子育て支援についてでございますが、子供の医療費助成対象を高校生まで拡充する考えはないかとの御質問につきましては、本市では、医療費の助成対象を中学校3年生までとしている一方で、千葉県の子ども医療費助成制度における補助対象は、通院にかかる医療費は小学校3年生まで、入院にかかる医療費は中学校3年生までとなっております。 現在、千葉県に対し、補助対象の拡充を要望しているところですが、本市といたしましては、子育て世帯のさらなる負担軽減を最優先に考え、高校生の医療費助成については、既に、令和5年度に実施できるよう、準備を進めているところでございます。 次に、学童保育の現状と今後の課題についてでございますが、現状につきましては、公設公営が2か所、公設民営が6か所、民設民営が2か所、合計で10か所の学童保育が運営されております。 中でも、富里小学校と七栄小学校の学童保育につきましては、令和4年度から、既存の校舎、教室等を活用して市が直接運営し、待機者等の解消に努めているところです。 今後の課題につきましては、積極的な人材確保と、児童を健全に育成するための研さんを積むことにより、一人一人に寄り添って支援する学童クラブ指導員として質を高めていくことが課題と認識しております。 次に、道路行政についてでございますが、都市計画道路成田七栄線の進捗と計画的な対応策はとの御質問につきましては、日吉台地区から富里インターチェンジに通じる都市計画道路3・4・20号成田七栄線外1路線整備事業は、国の社会資本整備総合交付金を活用して、平成28年度から事業を開始しております。 進捗状況といたしましては、令和3年度末までの用地取得の進捗率は60.3パーセントとなっており、18件のうち14件の用地取得が完了している状況で、一部、歩道整備工事に着手したところでございます。 令和4年度におきましても、過年度と同様に、用地買収に向けた協議を継続的に進めております。 現状として、未取得の道路用地につきましても、計画的に事業を進めるため、地権者の方々からの道路用地提供後の自己所有地の活用など、包括的な相談も積極的に受けながら、円滑に事業の進捗が図れるよう努めております。 当該路線は、市民生活の向上や市内経済活動の持続的な発展を支える重要な道路であるとともに、現状の交通量からも早期の完成が必要なことから、引き続き、令和8年度の完成を目指し、取り組んでまいります。 次に、生活道路の安全対策、維持改修、整備についてでございますが、まず、安全対策といたしましては、信号のない交差点付近での車両の速度を減速させるため、注意喚起看板の設置や路面標示のほか、事故を抑制するためのカラー舗装やカーブミラーの設置等の対策を実施しております。 なお、信号機や横断歩道の設置の要望など、交通規制が必要となるものにつきましては、成田警察署へ要請し、交通安全の向上に努めております。 また、維持改修、整備につきましては、市民からの要望や職員による道路パトロールなどにより路面状況を把握し、順次、計画的に舗装等の維持補修工事や道路改良工事を実施しております。 今後も、生活道路は日常の生活において重要な道路と認識しておりますので、定期的なパトロールにより道路の状態を把握するとともに、安全に道路の利用ができるよう、適正な維持管理に努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 御答弁をいただきました。 今、国においては、負担水準見直しなども協議されておりますので、あくまでも9期に向けた仮定の下での質問になりますけれども、2000年4月から介護保険制度が始まって以来の大改悪と言われておりますことから、しっかりとこの問題を提起しておきたいと思います。 そこで、富里市の認定率はどれぐらいでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 柏崎議員の再質問にお答えをさせていただきます。 当市の認定率についてのお尋ねでございます。 令和4年10月末現在で、65歳以上の高齢者1万4,437人中1,763人が要介護認定を受けておりまして、その率は12.2パーセントとなっております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 12.2パーセントということでは、比較的お元気な方が多いのか、それとも申請していないのかということになろうかと思いますけれども、この介護認定を受けている方のどれぐらいの方が介護保険サービスを利用しているのでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 介護認定者のうち、介護保険サービスを利用されている方の割合についてのお尋ねでございます。 先ほども申し上げましたが、介護認定を受けている方が1,763人いらっしゃいまして、そのうち介護サービスを受けていらっしゃる方は1,627人でございます。その率は92.3パーセントでございます。 また、サービス利用者1,627人のうち、要介護1の利用者が403人、要介護2の利用者が418人となっております。 要介護認定につきましては年々増加傾向にありますので、今後もその状況は続くものと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 御答弁によりますと、介護度1の利用者が403人、要介護2の方が418人ということで、合計821人、現状の中で考えれば、影響を受けることになります。年々増加傾向のことですから、実施されれば、保険あって介護なしの事態が広がり、市町村にとっても、介護を受ける人にも、介護で働く人にも、介護事業者にも、さらなる困難をもたらすものと考えますので、指摘しておきたいと思います。 次に、要介護1・2が地域支援事業、市町村事業に移行した場合に、どのぐらいの事業費が増額するのですか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 要介護1、要介護2の方々が市町村事業に移行された場合の影響額についてのお尋ねでございます。正確な内容がまだ示されてない中でのお答えとなりますけれども、令和3年度の要介護1から要介護5までの介護サービス給付費総額が約23億7,000万円でございます。そのうち、仮に要介護1と2が市町村事業費に移行した場合、要介護1が3億2,000万円、要介護2が約4億2,000万円、合わせて7億4,000万円が影響するものと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 令和3年の決算では、地域事業費が2億2,060万8,000円ですから、要介護1・2の保険外しで合計7億4,000万円ということでは、大変な影響を受けることになります。ぜひ国に対して、各市町村首長連携して、社会保障の財源拡充を国に要請してくださるよう求めるものです。どうか市としても、連携した形でお願いをしておきたいと思います。 次に……。 議長、何かごちゃごちゃと私語が聞こえて、私、萎縮しちゃうんです。ちょっと気をつけていただきたいんですけれど。 2(1)高過ぎる国保税軽減についてお伺いいたします。 御答弁いただきましたが、未就学児の均等割軽減を小学校3年生まで広げた場合と、小学6年生まで広げた場合の影響についてお伺いいたします。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 現在実施しております、未就学児に係る被保険者均等割額の5割軽減を小学校3年生まで、または小学校6年生まで広げた場合の影響額についてのお尋ねでございますが、令和4年度の課税対象で試算いたしますと、小学校1年生から小学校3年生までの均等割額5割軽減を実施しますと、その額は約150万8,000円となります。また、小学校1年生から今度は小学校6年生まで実施した場合は約331万5,000円となります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 市長の答弁では、一人当たりの調定額が54市町村中10番目で、低いほうだというお答えでございますが、所得が低いから課税対象も低くなるかと思います。そこで均等割なんですけれども、子供1人、所得のない子供1万8,500円、医療分も含めて7,000円ですと2万5,500円です。で掛けて、2人だと5万1,000円もの大きな均等割を支払わなければならないわけです。ですからやはり、市独自での軽減対象というのを拡大するつもりはないのでしょうか。 やはり子育て支援の方、また今、コロナで所得も上がらない中での公的な負担をというのは非常に厳しい状況にありますが、拡大するつもりはないか、お答えいただけますか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 子供に対します国保税の市独自の減額措置についてのお尋ねでございます。 国民健康保険というのは、中高年齢者が多く加入していることから、医療費が増加する一方、保険税の負担能力が比較的弱い方々の割合が高いという構造的な問題を抱えていることから、国が公的保険制度の在り方を検討していく中で議論すべきものと考えております。 なお、令和3年6月の健康保険法改正法の参議院附帯決議では、未就学児に対する均等割保険税の減額措置につきまして、市町村や都道府県などにおける財政状況などを勘案しながら、対象者や減額幅のさらなる拡充を引き続き検討することとしていることから、対象年齢の拡大等につきましては、まずは国の動向を注視してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) まずは国が責任持つべき、国民の命、そして暮らしは国が責任持つべきだと思いますけれども、答弁にありましたように、小学1年から6年まで、5割軽減を実施した場合には、約331万5,000円の市の負担です。できないわけはないと思うんです。少子化や子育て、移住対策を見込み、子供に特化した軽減対策が全国に広がっているわけです。それは国がやらないからやるわけですけれども、しかし、国保法77条に基づく均等割減免が可能であることは、現に実施している自治体の事例が証明しているわけです。ですから、国を待たずしても、国保法の77条において、軽減できるというのは明らかだと思っております。 加えて、物価高騰、所得が上がらず、暮らしの厳しさが増すばかりで、高過ぎる国保税を払いやすくするためにもぜひ、現在8回の納期を10回に検討してくださるよう求めておきます。答弁は結構でございます。 次に、子育て支援についてです。3番目でございます。 御答弁をいただきました。高校3年生まで拡充した場合に、助成費の額はどの程度になると見込んでいますか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) お尋ねの、高校生まで医療費助成対象を拡充した場合の影響額についてでございますけれども、概算で約1,300万円を見込んでいるところでございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 私、令和3年に質問したときは、県内54市町村中22市町村が実施しておりました。印旛管内では八街、印西、栄町でしたけれども、令和4年10月時点での資料を見ますと、成田、八街、印西、栄町とちょっと増えまして、この4市町の仲間に入るわけでございまして、市民にとって待ちに待っていた、大変歓迎される御答弁をいただきました。みんなが望んでいるわけです、近隣がいち早く進んでいくもんですから。 御答弁では、一応、向けてやっていくということでしたけれども、拡充する時期としては令和5年度でしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 高校3年生まで拡充する時期のお尋ねでございます。 市長答弁にもございましたとおり、既に準備に着手しておりまして、令和5年度の実施に向けて進めてまいっているところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 千葉県で実施のところは先ほど私申し上げましたけれども、市で16、町で13、村で1、合計30市町村に拡大されたわけでございますけれども、市民にとって歓迎される施策ですから、令和5年4月からの実施を求めるものですが、いかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) お答えさせていただきます。 その辺のところにつきましては、また改めまして、3月議会で当初予算案の御提出もございますので、今の段階では令和5年度の実施ということでお答えをさせていただきますが、できる限り早い時期に取り組んでまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) ぜひ、お答えにありましたように、予算計上、令和5年との関係もありますけれども、気持ち、4月からスタートできるように、心から要望しておきたいと思います。 次に、子育て支援についての学童保育の現状と今後の課題についてでございますが、学童クラブの指導員会議は年に1回しか実施されておりませんでしたので、これまでも改善を求めてきた経緯があります。放課後児童支援員の資格を取った方もない方も含めて、指導員の質を高める必要があると考えますが、せめて年2回ぐらいは、情報の交換とか交流も必要かと思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 学童クラブの指導員会議の回数についてのお尋ねでございます。 学童クラブ指導員会議につきましては、公設民営の学童クラブのうち、運営委員会さんに委託している学童クラブに従事している指導員を対象に、相互の交流や意見交換の場として年に1回、会議を実施しております。情報の共有によります指導員の質の向上は重要な課題と捉えておりますので、今後につきましては、指導員の意見も伺いながら、実施回数を増やすことについて検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 基本は、保護者、指導員も、子供を主体としたつながりの中で学習交流を深めて、質を高めることが大変重要だと思っておりますので、求めておきたいと思います。 次に、指導員不足から、県の定めた研修もなかなか受けられない状態の支援員さんも多いわけですけれども、各学童クラブでは、運営指針のほかにも、いざというときのマニュアルが必要であると思います。 放課後児童支援員手帳というものが出版されており、私も取り寄せて読んでみました。非常に有益だと思います。子供の声に真正面から向き合えるためにも、活用してはいかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 指導員向けのマニュアルの活用についてのお尋ねでございます。 学童クラブの日々の運営には、運営指針だけではなく、安全な支援の方法や放課後児童支援員に求められる職場倫理などが記載された、初めて従事された方でもすぐに活用できるようなマニュアルが必要であると感じております。 今後、御指摘の手帳なども含めまして、いろいろな書籍を調査し、学童クラブに従事している方々がマニュアルとして活用できるものはないだろうかというところについて、検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 大分前の初めてスタートした学童と今の学童の運営を考えてみますと、子供たちの状況も、お母さんたちの状況も、非常に変わってきております。父母の皆さんが運営し、支援員の資格の確保も父母の運営に任せられているという状態があるわけです。そして、暴力や暴言、いじめ。経験がないと、とても子供たちに向き合えないという状況もありますので、ぜひ、災害対応なども含め専門の知識を身につけるためにも、これらの手だてをしっかりと行政として支援するように求めておきたいと思います。 次に、公設民営の学童クラブについてです。 市の職員を配置した公設公営での運営が望ましいと考えますが、運営方法の見直しについてのお考えはいかがですか。 現在、公設民営5か所、そして今回、七栄小学校、富里小学校は公営公設です。その辺の見直しについてのお考えはいかがですか。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さんに申し上げます。 第1答弁で、公設民営は6か所となっておりますので、訂正願います。 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 失礼いたしました。今、まじまじと見たら、5か所でございます。失礼いたしました。 ○議長(野並慶光君) 5か所ではなく、6か所でございます。
    ◆(柏崎のり子さん) あっ、6か所。訂正いたします。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 公設民営の学童クラブの運営方法の見直しについてのお尋ねでございます。 公設民営の学童クラブ、市長答弁にもございましたが、6か所のうち5か所が主に保護者の皆様方で組織する運営委員会によって運営されておりまして、残りの1か所が指定管理者によりまして運営をされております。その中でも、運営委員会に携わっている保護者の皆様は、就労されている中、学童クラブの日々の運営に御尽力をいただいておりまして、御苦労されているという状況につきましてはお話を伺っているところでございます。 今後は、保護者の負担軽減につながりますよう、適切な運営方法を検討していこうと考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 合計10か所ということでは、学童増設、前進しているわけです。今後ますます必要性が高くなると思います。 大分前に、まだ学童の法律ができない前に、日吉台では、お母さんたちの運動で、富里で初めての学童保育が公設民営で始まったわけです。しかし、その当時の市長においては、将来は公設公営でという言葉が残っておりますし、記録にも残っているかと思います。ぜひ前進させていただきたいなと思います。 学童の重要性、必要性は高まっている中で、年齢に応じた成長の過程に向き合った事業の継続性、指導員の雇用の安定が大事なことだと思います。この声を真摯に受け止め、持続可能な公設公営を目指した検討を提案しておくものでございます。 将来的には、全体の連絡協議会も設置するなど、質の向上と子供の成長に寄与するような学童保育であるよう、求めておきたいと思います。 次に、道路行政についてでございます。 まず、(1)として、都市計画道路成田七栄線の進捗と計画的な対応策についてですけれども、約6割の用地が取得済みとのことでした。今後の工事を進めていく計画についてお伺いいたします。 ○議長(野並慶光君) 相川都市建設部長。 ◎都市建設部長(相川裕史君) 柏崎議員の再質問にお答えいたします。 今後の工事の計画についてのお尋ねでございますが、道路整備に伴い発生いたします雨水排水のための雨水管を道路工事前に整備する必要がございますので、まずはその排水工事の施工を計画してございます。 この排水工事の施工につきましては、下流側から先行して整備する必要がございますが、本事業の排水計画につきましては、成田市側が下流となるため、都市計画道路3・4・20号から成田市方面への雨水管の整備の後に順次、用地を取得した土地に係る道路整備工事を行っていく計画としてございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) この都市計画道路については、多くの日吉台地域の方々から、生きているうちに完成するだろうかという、もう本当に期待が大きいわけなんです。今の交通量からすれば、大変なものです。大変な交通量になっておるわけです。そして、安全性ということでは、なかなか安心して通れないと。執行部も御承知のことかと思いますけれども、ぜひ力を入れて、地権者の協力がないとなかなか前に進みませんけれども、ぜひお願いしたいと思います。 予算も社会資本整備交付金も削られてきているということですが、10月21日の国との交渉の中では、しっかりと私も、社会資本整備交付金の増額を要望してきたところでございます。 次に、現道の市道の1-0154号線は、富里市防災計画において、緊急輸送道路の指定を受けており、かなりの交通量があり、道路幅員は十分ではない状況です。これは前から申し上げてきているわけですけれども、災害のときの緊急輸送道路としても、当該都市計画道路の整備は優先度が高い大事な事業であり、早期の完成が望まれると思いますが、どのように認識しているか。突発的なことが起きると、そちらを優先されるというのもありますけれども、ぜひこれを重く受け止めてもらいたいと思うんです。いかがでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 相川都市建設部長。 ◎都市建設部長(相川裕史君) お答えいたします。 日吉台地区と富里インター周辺を結びます当該都市計画道路の整備につきましては、御指摘のとおり、緊急輸送道路の位置づけがございます市道1-0154号線のバイパス道路としての整備でもございます。そういった観点から、重要な事業であると認識をしているところでございます。したがいまして、引き続き地権者の方々との用地交渉を重ねていくとともに、今後も順次、工事に着手して、早期の完成を目指してまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 近隣市町の最近では、コロナ禍の中で、救急搬送の車が非常に多くなっているんです。もう高速道路を使って、四街道のほうからも来ているわけです。インター側からあの道路を通るわけです。令和8年度完成を目標にしておりますけれども、その辺の手応えというのはどういうふうに私たち市民は受け止めればいいのでしょうか。市長、お答えできたら、目標について、どういう手応えがあるのか、答弁できるところをお願いできますか。 ○議長(野並慶光君) 五十嵐市長。 ◎市長(五十嵐博文君) それでは、私のほうからお答えさせていただきます。 今、残された地権者、いわゆるこれから取得する地権者の一部の方につきましては、私のほうが直接お話をさせていただいております。今現在、前向きな建設的な議論を重ねているところであります。私としても、令和8年度を目標として、何とか進められるようにということで、誠心誠意を持った姿勢で臨まさせていただいております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) ありがとうございます。 今では自転車で、技能研修生というのでしょうか、非常に多くなってきております。この数年、状況が変わってきておりますということも認識していただきたいと思います。ぜひ完成を目標に沿って実現してくださることを求めておきたいと思います。 次に、道路行政についての生活道路の安全対策、維持改修、整備についてでございます。 私は、1万2,000枚ポスティングをして、市政アンケート調査を行いました。その中では、郵便局留めで450、そして意見が600にも及んでおります。いろんな項目をアンケート調査したわけですけれども、全てを整理しまして、11月30日に、29日かな、市長に要望として住民と一緒に提出した次第でございますけれども、道路の損傷度合いが多いという意見を聞きます。絞り切れませんので、一例として日吉台団地内のメイン道路。これまで何度か補修されていることは承知しておりますけれども、団地内道路の枝線まではなかなか改修が行き届かない状況ではないかと思います。メイン道路も含めて、路面標示も消えているとの御意見もありました。 そこで、こうした老朽化が著しい団地内の道路、維持改修、整備、路面標示はどのようにされているのか、お伺いいたします。 ○議長(野並慶光君) 相川都市建設部長。 ◎都市建設部長(相川裕史君) お答えいたします。 道路の維持改修、整備に関するお尋ねでございますが、現状といたしましては、御質問の日吉台団地を含めまして、定期的な道路パトロールによる目視確認調査に基づき、亀裂等の情報を集積し、道路の補修を順次実施させていただいております。 今後も、老朽度合いを見極めまして、効果的な舗装、補修工事を計画的に進めてまいりたいと考えております。 また、消えかけの路面標示に関してでございますが、まず警察が所掌いたします横断歩道ですとか一時停止線などについては、所管の成田警察署へ要望しておりますとともに、市が道路管理者として設置をしております外側線や導流帯、いわゆるゼブラ線というような表現をいたしますが、こちらについての状態をしっかりと調査して、今後、市において改修を行ってまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 答弁ありがとうございます。 日吉台地域においては、50年も前に、宅造業者が突貫工事で整備したというのがありまして、基準に見合っているかどうかも考えなければならないかと思うんですけれども、非常に交通量も多いし、ごみ収集、ごみ真空装置、輸送管が埋設されているために、非常に凹凸も多いわけです。高齢者が安心して手押し車をスムーズに進められないという声も聞いております。ですから、やはりチェックをして、ずっと全面舗装していないわけですから、枝線のほうは、ぜひ取り組んでいただきたいと。このことを要求しておきたいと思います。 次に、道路の安全対策についてお伺いいたします。生活道路の安全対策です。維持改修、整備についてです。 調査を実施した回答では、道路に対する要望が大変多く見受けられておりまして、図面を書いてくれた方は担当課にもその図面を渡してありますけれども、その中の一例として、もう絞り切れません、七栄地先の主要地方道八日市場・佐倉線コンビニエンスストア付近と久能方面を結ぶ市道1-0242号線の道路幅が狭く、朝夕の交通量が多く、通学路にもなっており、一方通行にできないかとの御意見がありました。市としての対応はいかがですか。 ○議長(野並慶光君) 相川都市建設部長。 ◎都市建設部長(相川裕史君) お答えいたします。 御質問の、七栄地区と久能方面を結ぶ市道1-0242号線につきましては、特に朝夕の通勤時間帯において、交通量が多いことは認識してございます。また、当該路線は、御指摘のとおり、通学路でもありますことから、令和3年度から、道路事業とともに、教育部の通学路事業といたしましても、路肩スペースのグリーンベルトの設置や注意喚起看板及び路面標示などの安全対策を実施してまいりました。 なお、一方通行の規制につきましては、千葉県公安委員会による規制ということになりますが、地域の理解と御協力が必要となり、七栄区や沿道居住者、並びに事業者など、多くの賛同が得られませんと、規制することは困難であるというふうに伺っております。 市といたしましては、今後も通過車両の速度を抑制する対策など、歩行者等の安全対策に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) お答えいただきましたが、前回も学童の安全について申し上げたことがありますけれども、今、あの道路の交通量が大変多くなっております。さらに、両サイドに新しい住宅地が建ち、また新しく住宅用地として整備されてきております。そういう意味からいたしますと、学童もあの通りは増えてくるのかなという気がいたします。状態を見れば、セットバックしてもらったり、土地を買収したりしないとできないのかなというふうに思いますけれども、交差点も含めた安全対策を将来的には着手していく必要があるのではないかと思うんですけれども、担当課としてはいかがお考えでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 相川都市建設部長。 ◎都市建設部長(相川裕史君) 交差点改良等含めた道路改良に関するお尋ねかと思いますが、現状といたしましては、用地の確保等の観点から申し上げますと、短期的にはなかなか難しい事業になってくるのかなというふうに考えております。したがいまして、現時点で取り得る安全対策について、状況を勘案しながら実施してまいりたいと思います。 改良については、長期的な視点での検討になろうかなというふうに考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 乗用車などは、ワゴン車とか、それほど車幅も広くないのであれですけれども、営業車の大きいのなんか来ますと、本当に子供たちにとっては脅威を感じると思うんです。あそこに事業者もありますので、なかなかその辺は難しいところもあるのかなと思いますけれども、学童の通学路の安全は教育委員会のほうですけれども、道路建設課におきましても、将来的にはそういうところも見込んだ形の計画的なことをしていかなければいけないんだなということを受け止めていただきまして、今後に生かしていただけたらと思います。安全対策について、なお一層、皆さんの取組を期待しております。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(野並慶光君) これで柏崎のり子さんの質問を終わります。 しばらく休憩します。              午後2時30分 休憩             …………………………………              午後2時44分 開議出席議員  18名欠席議員  なし ○議長(野並慶光君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 次に、井上 康君。          (井上 康君登壇) ◆(井上康君) 井上 康でございます。一般質問を行います。 大きく三つございます。まず、  (1)本市の財政状況が改善してきています。今後の借入れと返済、基金の積立て等の方針は。  (2)学校等公共施設の更新に必要となる資金手当に対し、どのように備えているか。 2 学校教育について  (1)令和4年度にスタートしたコミュニティ・スクールの進捗と課題は。  (2)小・中学校全ての児童に配付されたタブレット端末の効果的な活用は。  (3)学校業務支援システムの進捗と業務改善に期待できることは。 3 情報セキュリティー・システムについて  (1)インターネットの接続を必要とする業務やサービスにおいて外部からの不正アクセス対策は万全か。 以上です。よろしくお願いいたします。 失礼しました。冒頭1の本市の財政運営と今後についてを飛ばしてしまいました。訂正して付け加えます。よろしく願います。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君の質問に対する当局の答弁を求めます。 市長、五十嵐博文君。          (市長 五十嵐博文君登壇) ◎市長(五十嵐博文君) 井上議員の一般質問にお答えいたします。 なお、教育関係の御質問につきましては、教育長が答弁いたします。 まず、本市の財政運営と今後についてでございますが、本市の財政状況が改善してきています。今後の借入れと返済、基金の積立て等の方針はとの御質問につきましては、地方債の現状を申し上げますと、将来負担の抑制を図るため、令和元年度の当初予算から臨時財政対策債を除く地方債について、上限額2億5,000万円以下として借入れの抑制を行っております。その結果、地方債現在高は、平成28年度決算の約174億5,000万円をピークに減少を続け、令和3年度決算は約140億3,000万円となりました。 また、地方債の償還となる公債費につきましては、令和元年度決算の約17億2,000万円をピークに、令和3年度決算においても約17億円と、いまだ高い水準で推移しておりますが、抑制対策を行った効果として、令和8年度には約13億円まで減少する見込みでございます。 今後の借入れと返済の方針につきましては、公共施設等の長寿命化対策などによる財政負担が見込まれることから、地方債の抑制対策については、水準の見直しが必要と考えております。一方で、公債費の増加による行政運営の硬直化を再び起こすことがないよう、地方債の借入れと公債費の償還のバランスについて注視してまいります。 また、基金の現状につきましては、令和3年度決算において財政調整基金残高が約20億円で、標準財政規模の19.4パーセントとなりました。一般的に、標準財政規模の10パーセントから20パーセントが適正とされていることから、現在の割合は適正な水準となっております。 基金の積立て方針につきましては、まず財政調整基金は、過去の災害などを踏まえつつ、将来を見据えた持続可能な財政運営を行っていくための水準といたしまして、標準財政規模の15パーセントを年間を通じて常に維持できるよう積立てを進めてまいります。 また、教育施設整備基金や庁舎整備基金などのその他目的基金につきましては、それぞれの基金の設置の趣旨に即し、優先的に取り組むべき事業へ充当する財源の一つとして計画的に積み立て、運用してまいります。 次に、学校等公共施設の更新に必要となる資金手当に対し、どのように備えているかとの御質問につきましては、公共施設等の計画的な管理を進める上で、改修や更新等に係る財政負担は将来一時的に多額の費用が発生することが予見されることから、財政負担の平準化や軽減のため、地方債や基金の活用も視野に入れ、検討してまいります。 また、現在、約17億円の支払いである公債費が令和8年度には約13億円まで減少する見込みとなっているため、減少した公債費相当額の計画的な運用など、今後も引き続き健全な財政運営による持続可能なまちづくりを目指し、取り組んでまいります。 次に、情報セキュリティ・システムについてでございますが、インターネットの接続を必要とする業務やサービスにおいて、外部からの不正アクセス対策は万全かとの御質問につきましては、平成27年度に国から示された「新たな自治体情報セキュリティ対策の抜本的強化」により、ネットワークの3層分離からなる対策の一つとして、これまで千葉県及び県内市町村がインターネットの接続に関し個別に設置していたウェブサーバ等を一極に集約させることで高度なセキュリティー対策を行うことを目的に、平成29年度から千葉県自治体情報セキュリティクラウドの運用を開始しております。 また、令和4年10月からは、新たに更改された第二期千葉県自治体情報セキュリティクラウドの運用を開始したところです。第二期千葉県自治体情報セキュリティクラウドのセキュリティー対策といたしましては、監視対象機器の運用状況を監視するとともに、通信ログの記録をしており、セキュリティーの対策ツールにつきましても、ファイアウォール、侵入防止、マルウエア対策、スパムメール対策、URLフィルター、アンチウイルス、ふるまい検知、コンテンツ改ざん検知ツール、DDoS対策、ログ収集分析機能、イベント監視ツールなどとなっております。 本市の業務ネットワークにつきましては、マイナンバーや個人情報の電子情報を保護し漏えいすることなどがないよう、扱う情報に応じ、ネットワークを3層に分離することでの抜本的なセキュリティ対策を講じております。 また、3層とするそれぞれのネットワークは、マイナンバー利用事務系、LGWAN接続系、インターネット接続系に区分しており、インターネット接続系は、この千葉県自治体情報セキュリティクラウドによりセキュリティー対策を実施しております。 今後につきましても、マイナンバー、個人情報を含む様々な情報の保護の徹底とともに、外部からの不正アクセスに備え、セキュリティー対策の万全を期するよう努めてまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 教育長、吉野光好君。          (教育長 吉野光好君登壇) ◎教育長(吉野光好君) 井上議員の一般質問にお答えいたします。 学校教育についてでございますが、令和4年度にスタートしたコミュニティ・スクールの進捗と課題はとの御質問につきましては、各学校運営協議会の実施回数は年に2回から3回の予定となっており、また、臨時的な運営を含めますと年に3回から5回程度の開催予定となっている運営協議会もあります。 第1回では学校運営についての基本方針の承認、第2回、第3回の協議及び報告では、それぞれの運営協議会ごとの議題について協議しております。一例といたしましては、前期の活動についての振り返り、学校評価アンケート、児童・生徒の安全確保、学力向上への手だて、長欠児童・生徒への対応、タブレット端末の活用等が挙げられます。また、地域等との連携についても、重要な議題として協議しております。 コミュニティ・スクールの現在の課題としましては、令和4年度から発足しましたので、まだそれぞれの学校運営協議会で意見はまとまっていないと聞いております。 今後、年度末に学校運営協議会ごとに報告を受けることになっておりますので、それぞれの学校運営協議会の状況を全学校で共有し、令和5年度の活動の参考となるよう取り組んでまいります。 次に、小・中学校全ての児童に配布されたタブレット端末の効果的な活用はとの御質問につきましては、授業における協働学習のツール、不登校や欠席者への授業配信、生徒総会や学校行事等での活用、部活動や日常の連絡掲示板など、授業のほか様々な場面で活用しております。 今後も、タブレット端末を効果的に活用するため、各小・中学校のICT支援体制の充実と教員のスキルアップ向上を目指した体制を整備することに加え、それぞれの学校での具体的な活用方法を各小・中学校で共有することや、他市町の効果的な事例を参考にしてまいります。 次に、学校業務支援システムの進捗と業務改善に期待できることはとの御質問につきましては、いわゆる学校校務支援システムの進捗について、令和5年1月からの導入に向けて、回線工事、システムの構築、活用内容についての打合せを定期的に実施しております。 また、令和4年11月には管理職や教務主任等を対象に校務支援システム導入に向けた研修会を実施いたしました。12月には各校で校務支援システム切替工事を実施し、令和5年1月から利用可能となる予定です。導入後は、使用に関しての疑問点などについて研修会などを適宜実施し、スムーズな運用となるように進めてまいります。 業務改善に期待できることといたしましては、先生方が個別に管理・作成していたものが、校務支援システムを活用することで一体的に管理・作成ができるようになります。具体的には、児童・生徒の出欠情報を1か所に入力することで、「出席簿」、「指導要録」、「通知表」など他の帳簿に自動的に反映し、業務の効率化につながります。また、テストの結果等を入力することで成績処理が迅速に行われ、指導要録や通知表にも反映され、関係書類も自動的に作成できることから、転記ミス等による書類の不備がなくなります。 このような事務処理に関する時間が短縮されますので、教員の「働き方改革」につながり、効率化された時間は授業準備や子供たちと触れ合う時間に向けることができます。また、情報に関しては、導入業者が安全な状況で一元管理を行うので、大切な児童・生徒や学校の情報のセキュリティの強化にもつながると考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 御丁寧な答弁ありがとうございました。お聞きしたいと思っていたことをおおむね御答弁いただきました。 幾つか確認と再質問をさせていただきます。 まず、1の本市の財政運営と今後について、先ほど失礼しました。漏れてしまいましたが、ここからは1番から伺いたいと思います。 そのうちの、まず(1)です。本市の財政状況が改善してきていますというところなんですが、今後のことについてなんですが、前回定例の9月議会で決算審査が行われ、令和3年度の決算が確定されました。今まで過去数年、厳しい財政運営が続きましたが、令和3年度には大分改善されました。結果は先般の12月1日、市の広報でも詳細が今まで以上に丁寧に説明されておりまして、よかったです。市民の皆様にも肯定的なメッセージが届いたと感じております。そこで、改善されてきた今、今後の方針を伺うとてもよい機会ですので、今回質問しました。 御答弁では、地方債残高、借入金の合計残高が、平成28年ですから5年前は174億円余りだったのが140億円まで減ったと。約30億円減ったと。地方債の償還となる公債費、これは毎年お支払いする借金の返済額ですが、これも年に17億円程度と高い水準で推移していましたが、5年後、令和8年、5年ほどで13億円まで下がると。何と4億円ほど下がる、返済が。すばらしいです。また、基金、貯金の残高ですね。基金残高は、この中で今30億円ぐらいあるはずですが、財政調整基金が20億円と積みましたとのことで御答弁をいただきました。 これを聞いて私は少し安心いたしまして、やっと今後の明るい光というんですか、今後の動向が見えてくるな、そういう状況になってきたなと感じております。まさに、これは徹底した借入れ抑制、それから歳出の全面的な見直しをした結果です。御答弁にあったように、令和元年から毎年借入れを、普通債、起債ですね。2億5,000万円を上限として五十嵐市長の下で努力された結果だと理解しております。 そこで、お聞きします。 改善されてきました。そして、今後はどのように推移するのか、これが気になります。借金、借入金ですね。借金という言葉はあまりよくない。我々は通常借金と言ってしまうんですが、借入金残高が減る、これはいいことです。140億円まで減りました。もっと減ってほしい。借入れや返済が減るのは、数字上はとてもよいです。しかし、行政運営を考えると、単純にこれがオーケーとは言えません。適切な借金をして将来への投資をする。市民への福祉サービスも充実させなければいけない。使い道はたくさんあります。 答弁では、公債費が令和8年に13億円になる見込みということで、非常にいい方向なんですが、地方債に関しては水準の見直しが必要と考えておりますという御答弁でした。私も今の2億5,000万円の推移をどうするのか、これを確認したいんです。 伺いたいんですが、今後どの程度まで地方債の残高、借金ですね。これを減らすのがよしとするのか。そして、返済、公債費ですね。どの程度になれば市はよしと考えているのか。どの時点で現行の抑制策、今、令和元年から2億5,000万円でぎりぎりやってきましたけど、今後どのくらいの借入れでするのが、地方債ですね。これが富里市の体力に合っているのか、何億円なのか、この辺のまず現時点でお考えをお聞きしたいと思います。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) 井上議員の再質問にお答えいたします。 適正と考える地方債残高、公債費の支払額、今後の地方債の借入れについてのお尋ねでございました。 地方債残高、公債費の支払額につきましては、適正額としての判断基準となるような適当な指標がなかなかないことから、県内の類似団体で平成の合併をしていない勝浦市さん、また富津市さんの例で申し上げたいと思います。 令和3年度決算ですが、地方債現在高につきましては、本市が約140億3,000万円に対しまして、勝浦市が85億円、富津市が約155億円でございます。 次に、公債費の支払額ですが、本市が約17億円に対しまして、勝浦市約10億円、富津市が約16億円となってございます。公債費の支払額は、本市は若干高い状況がございますが、適正な範囲になりつつあるのかなと考えてございます。 次に、今後の地方債の発行の借入れにつきましては、インフラ整備や公共施設個別施設計画の長寿命化対策などにつきまして財政負担が見込まれますので、将来の償還額の推移を注視しながら、扶助費や人件費など義務的経費全体を注視しまして、市長答弁にもございました財政運営の硬直化を来さぬようバランスの取れた地方債の借入れを行い、健全な財政運営に努めたいと考えてございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) すみません。1点ちょっと聞き逃してしまったので、お聞きしますが、公債費は、勝浦市と富津市、もう一回教えていただいていいですか。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) 失礼いたしました。勝浦市さんが約10億円、富津市さんが約16億円でございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) ありがとうございます。 そうしますと、類似団体というと県内の類似団体の例を出していただきました。ざっくり見ますと、勝浦市、今の例えば地方債残高でいきますと、富津市と勝浦市の間というか、中間ぐらいと。それから、富津市、勝浦市に比べると、公債費に関しては10億円、16億円ですから、17億円というのはちょっと高めだなというのが分かります。 どの程度が適切かということなんですが、なかなか金額で明確にお答えいただくのは難しいと思いますので、このように類似団体を提示していただくのはよかったと思います。ただ、富津市、勝浦市は類似団体ではありますが、産業構造にしても、人口動態にしても違うので、これもなかなか参考程度ということになると思います。ただ、傾向は分かりました。適正になりつつあると。どのくらいが適切ですかというお答えに対しては、適正になりつつあるというとこまでは理解しました。 そこで、次の質問に移りたいんですが、その前に一つの比較材料として、他の自治体ではなくて、10年前の富里市を振り返ってみたいと思います。平成24年。これは平成24年以降に大きな借入れをたくさんしましたので、ある程度安定していた時期と見ていいのではないでしょうか。私は個人的にはそう思っています。 そのときの地方債の残高が130億円ぐらいでした。今、140億円。今というのは令和3年度末を今と言っていますが、140億円、10億円ぐらい少なかったです。公債費は10億円ぐらいでした。今、17億円ですから、半分とはいきませんが、10億円ぐらいでした。そして、年度の借入れ、地方債は9億円ぐらい借りていました。ざっくりですけど。今、2億5,000万円上限で何でもやっていますが、つまり10年ほど前、ある程度平準、安定して、安定というのは変ですけど、波がなかった時代は、地方債で9億円ぐらい借りて、公債費が10億円ぐらい。公債費の10億円は臨財債の返済も入っていますけど、この辺のところが一旦落ち着いた予算が組めるのではないのかなと個人的には思っています。 あくまでも一つの目安でありますが、今の明確な数値ではないにしろ、今、部長から適正になりつつあるということでしたので、あと数年、2億5,000万円いくのかどうかは来年度予算、今後ですけど、少し頑張っていただいて、より安定した運営ができるように御努力いただきたいと思います。 関連して、この後にまた質問がありますので、次にいきます。 次に、基金についてお聞きします。 令和3年度末で財政調整基金が、御答弁で20億円、一般的に財政規模の10パーセントから20パーセントが適正とされるということで、御答弁でも適正な水準であるということでした。15パーセントを維持したいと。15パーセントというと大体15億円ぐらいですか、維持したいということでした。 これもさっきと同じ、基金も貯金です。貯金、基金も多ければ多いほど安心ですが、ただためる額が多ければいいというものではありません。お金を基金に置くということは、お金を寝かせているわけで、働いていないお金です。基金積立てよりも直接の活用が望ましい。いろいろな議員の方が先ほどもいろいろ、市の福祉のためにとお話しになっていましたが、直接の活用が望ましいという声もあります。 一方で、令和元年の東日本台風19号のような甚大な被害が出た、また発生することも考えられますし、異常気象による被害が珍しくない昨今、先が不透明です。また、市は毎年、基金から繰入れをして予算を組んで、補正も組んでいる状態ですので、ある程度安定したお金の額というのが余裕を持って必要だと思うんです。 そこで、伺うんですが、15パーセントを目安にしていますが、15億円、令和3年度末で今20億円あります。15億円が適正なのか、いや、それとも、やはりなるべく20億円、また20億円を超えて必要なのか。これもいつも予算とか決算で話題になるんですが、この辺の現状のお考えを伺いたいと思います。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) お答えいたします。 適正と考える基金の額という御質問でございました。 財政調整基金は、年度によって生じる財源の不均衡を調整するため、財源に余剰がある年度に積立てを行い、災害の発生による多額の経費の支出が必要になるなどの不測の事態に備え、積立てを行ってございます。本市では、令和元年度の台風などによる被害によりまして多額の経費を支出したことから、平成30年度の財政調整基金残高約11億円から、令和元年度末は約5億円まで減少いたしました。 不測の事態に備えるために、ある程度の基金を積立てなければいけないと考えております。一般的に財政調整基金は標準財政規模の10パーセントから20パーセント、先ほど御指摘いただきましたとおりでございます。本市の財政規模からいいますと、残高が15億円であれば、標準財政規模の約15パーセントになりますので、常に15億円を下らないように財政調整基金を維持してまいりたいと考えております。 なお、財源にさらなる余剰がある年度につきましては、事業の進捗を考慮しながら事業への投資、また目的基金への積立てなどについて検討してまいります。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) この財政調整基金、財調の考え方はいろいろありますが、常に年間を通して、とにかく15億円を、15パーセントを維持したいということですね。分かりました。もし余裕があれば、目的基金へ積み立てると。方針が分かりました。現時点でのお考えは分かりました。 なので、これは次にも関連しますので、(2)のほうに移りたいと思います。学校等公共施設の更新に必要となる資金手当に対し、どのように備えているのかということです。 御答弁であった中で、これは(1)のほうの御答弁の中にも入っていましたが、行政運営の硬直化を再び起こすことがないように、借入れ、返済、バランスを注視していく。注視していくということでした。 予算編成が困難となるような財政の硬直化、この硬直化という言葉はあまりいい言葉ではありませんが、富里市で過去にありました。平成29年あたりが一番厳しい時期でした。令和3年度末に比べますと、何と経常収支比率が97.2パーセント、つまり入ったお金と出ていくお金、ぎりぎりでやっと運営しているという97.2パーセント、これは平成29年です。令和3年度は改善しまして、さっき申し上げました86.7パーセント、将来負担率、将来への負担ですね。これも66.5パーセント、平成29年度だったのが、何と5パーセントまで改善しました。財政調整基金も今20億円という話がありましたが、何と平成29年度10億円ということで、半分でした。非常に厳しい時代がありました。 この平成29年度の困窮原因は、短期間で高額の借入れをしてきたことによることが主です。過去に平成29年から平成28年にかけて一気に、給食センター、すこやかセンター、こども園を建てました。3事業で約31億円借り入れております。今、当然その施設は市民にとってなくてはならない施設ですから、建物を建てたことに問題があったわけではありません。しかし、計画性に乏しく、あまりの短い時間に高額の借入れをしたことが問題でありました。 同じ財政の困窮問題を起こしてはいけません。しかし、今後、似たような、過去と同じように施設の更新・建て替えをしなければいけない時期が来ます。特に、小学校、中学校などの建物は建てた時期がほとんど同じなので、建て替えの時期も一気に来ます。平成29年度の同じ困窮を招かないためにも、計画が必要だと思います。なので、質問します。 御答弁で、将来一時的な多額な費用が発生することが予見されるということです。財政負担の平準化や軽減のために、地方債や基金の活用も視野に入れて検討するということでした。 お聞きします。つまり、今、改善してきています。もうしばらくすると、返済、借入れ返済を努力していただくと、今から4年、5年後ですか、4年後ですね。令和8年くらいから借入れの余裕が、先ほど数億円出てくるとありました。そのあたりから積み立てる、または借入れできる幅を広げる、そして建て替えを段階的に平準化していく、こういうようなストーリーなんでしょうか。再確認です。 ○議長(野並慶光君) 鈴木企画財政部長。 ◎企画財政部長(鈴木隆次君) お答えいたします。 地方債の償還等、公共施設の財源という御質問と考えます。 現在、地方債の抑制策を行っていることから、地方債の借入れにつきまして、臨時財政対策債を除き2億5,000万円以内とした場合です。現在高につきましては、令和3年度の約140億3,000万円から5年後の令和8年度につきましては約87億2,000万円と、53億1,000万円の減少、公債費の支払額は令和3年度約17億円から令和8年度には13億円と、約4億円減少を推計してございます。 また、令和8年度の公債費は13億円まで減少し、その後、数年間、約11億円程度で推移する見込みとなってございます。現在の公債費の支払額と比較いたしますと、4億円から6億円の差額が生じますので、その財源を今後の公共施設の長寿命化対策に充てる財源などといたしまして積立てなど、計画的に運営してまいりたいと考えております。 なお、公共施設の改修や更新等の財政負担は一時的に多額な費用が必要となりますので、財政負担の平準化に努めてまいりたいと考えております。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) ありがとうございます。 何か少し見通しが持てました。17億円の年間の公債費支払いが、あと5年もすると13億円まで下がると。その後は、いきなりは下がりませんが、11億円ぐらいでずっと推移していくと。そうしますと、4億円から6億円の余裕が出ると。今の2億5,000万円の地方債でしばらく辛抱した場合ですね。なので、見通しができて、とてもよかったです。ぜひその方向でよろしくお願いしたいと思います。 そこで、今後一気に公共投資、施設等で出るということで、申し上げたいのは、まず計画だと思うんです。なぜこんなことを何度も申し上げるかというと、財政負担の平準化のために、市は平成29年3月に、これは建物に関して言います。インフラは除いてです。インフラも入っているか。失礼しました。富里市公共施設等総合管理計画をつくっております。 これをなぜつくったかというと、将来どのくらいのお金が出るか、そして何を準備しなければいけないかという基本計画です。これに伴って、さらに個別計画というのを各部門でつくりました。これはもう完了しております。 私も拝見しました。この基本計画には金額が大まかに示されていて、資金が大幅に足りなくなることも明記されています。個別計画では、建物建て替えのことには触れず、更新がメインです。特に、小学校、中学校の建物が多いんですけど、つまり現状を維持して使い続けると。そのために長寿命化すると。それから的確化するとか、トイレを直すとかあるんですけど、その長寿命化でしのいでいく計画なんですよね。いつか来る建て替えの資金の計画は書いていないと思います。 施設、特に建物に関しては、個別計画にはっきりと、ある程度の金額、目安を書いて、それをまた基本計画に戻してシミュレーションする、そういうことはとても大事だと思うんです。特に、建物に関しては令和18年度までの計画だと思いますが、これが書いていない。なので、廃止するのか、統合するのか、減築するのか、民間活用をするのか、これも含めて、きちんと計画を立てて見積りをつくる、これが大事だと思うんですが、実は、これを質問しようと思ったんです。これ、実は教育委員会の所掌なんです。 なので、二つの部門にまたいで答弁は求めませんが、今後この件に関しては継続して質問していきますので、よろしく御検討していただきたいと申し上げて、ここまで、取りあえず1の財政関係の質問はここまでにしたいと思います。 次へいきます。学校教育についてです。 令和4年度にスタートしたコミュニティ・スクールからスタートします。 今まで学校には学校評議員制度があり、校長の求めに応じて評議員に意見を求めることができる制度がありました。これが形骸化していて見直しが必要との指摘がありまして、今回、国の指示により令和4年度からスタートしました。もっと地域と学校が協働する開かれた学校へという方針だと理解しております。そこで、ここ富里市では、この制度の趣旨に沿って進んでいることが大事なので、今回質問しました。 御答弁では、いろいろ議題について協議しているとのことです。まだ今年1年目なので、まだまだ意見はまとまっていないが、今後、出た意見を全体で共有して次年度の参考にするということでした。 そこで、質問します、幾つか。 まず、委員さんから意見を聞くための工夫について伺います。 市民は学校の現場を知らない方が多いです。委員の方も常に学校にいるわけではありません。御意見がなかなか委員から出にくいのではないかという懸念があります。これは過去の評議員制度の頃からの課題です。特に、学校敷地外の通学路安全とか通学路の防犯などについては、外からの意見もたくさんあると思うんですけど、学校内部のことについては意見があまり出にくいのが過去でした。 そこで、積極的な情報公開が大事で、例えば授業を見ていただくとか、交流の場をつくるとか、校長先生自らまめに現状報告をするようなツーウエー、つまり年3回の会議だけでは分かり得ない、そういったツーウエーの意見交換が必要だと思うんですが、これは校長先生の力量でもあるんだけど、これは本当は校長先生に聞かなければいけないことかもしれないんだけど、教育委員会のほうに、意見を聞くための工夫が今なされているか、どこまで把握されているかお聞きします。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 井上議員の再質問にお答えいたします。 学校運営協議会での委員からの意見を聞くための工夫や、学校長からの説明の状況についての御質問でございますが、令和4年度からスタートしたコミュニティ・スクール制度は、学校や児童・生徒を取り巻く様々な課題の解決、未来を担う子供たちの豊かな成長のため、地域総がかりでの教育に転換するものでございます。 各学校で設置している学校運営協議会委員の方々には、発足当初から学校の様子を知っていただくため、授業参観や学校行事への参加、給食の試食会など、コロナ禍での実施を工夫して行っております。こうした取組を通しまして、より学校の現場や子供たちの実態を知っていただくことで、学校運営協議会会議において熟議することができております。また、学校運営協議会では、協議した内容などを協議会だよりとして保護者への配布や地域への回覧などを行い、地域と共にある学校として取り組んでいるところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) どのような対策がされているか分かりました。 次の質問に移ります。 御答弁で、令和4年度出た内容を共有して意見をどのように具体化するかについて伺いたいと思います。当然、もう来年度、令和5年度の方針と予算要求もされていると思いますが、先進自治体ではいろいろな事例があります。例えば、放課後に補習するとか、放課後にいろいろなスポーツをやってみるとか、放課後の居場所づくりをするとか、または地域の市民団体との交流などなど、いろいろあります。共有して意見をどのように具体化するか。参考にするという答弁なんですが、ぜひよろしくお願いしたい。 令和5年度からになると思いますが、どのようにして具体化につなげていくか、その辺を伺います。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 令和5年度以降の取組についてでございますが、定例会については年3回を予定しておりますが、定例会以外にも、喫緊の課題がある場合のほか、学校や学校運営協議会委員からの開催の求めに応じて開催をしてまいります。 また、地域との交流では、各協議会において提案がされ、野菜の収穫や田植など、学校や子供たちが体験を通じて地域と関わりを深めております。 放課後の子どもたちの居場所づくりにつきましては、令和5年度に全ての小学校に放課後子ども教室を設置していくため、ただいま準備を進めているところでございます。 引き続き、先進事例を参考にいたしまして研究してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) ぜひ具体化に向けて、1年、2年、3年、4年とだんだん軌道に乗っていくんだと思います。いきなり成果を得るのは無理かもしれませんが、具体化に取り組んでいただきたいと思います。 次、(2)のほうにいきたいと思います。小・中学校でのタブレット端末の活用です。 御答弁では、いろいろな場面で活用されていることが分かりました。活用が軌道に乗っているように受け取りました。学校では先生方にとって活用されているようですが、生徒の学びでの活用についてもう少し伺いたいと思います。 まず伺いたいのは、今まで紙、手書きの勉強でした。私は紙が大好きなので、紙もいいんですが、タブレットになりますと、見る、聞く、書くが全く変化していきます。うまく使えば効果があります。そこで、伺いたいんですが、デジタル教材、デジタル副教材は、算数とか理科とか、動画とかイラストなどが入って非常に分かりやすくて学習効果が高いと言われていますが、デジタル教材、副教材の現状の活用と、もし活用されているのであれば、手応えというのはあるのか、その辺を伺いたいと思います。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) デジタル教材、また副教材の活用状況についてでございますが、デジタル教材の動画コンテンツを活用することで、繰り返し動画視聴ができることで、子供たちが自分の学習の進捗に合わせながら学習を進めたり、振り返りを行ったりすることが可能となり、学習理解の定着につながると考えております。 また、教科書の内容が読み取れなかった児童・生徒は、読み上げ機能やイヤホンの活用により個別に教材文を読み上げてもらったり、書字が苦手な児童・生徒は音声入力により意見を示したりするような活用方法などにより、個々の学びに合わせて活用の幅を広げております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 活用されていると、十分に。御答弁をお願いします、もう一度。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 児童・生徒の活用につきましては、当初予定していなかったような新たな活用の方法を見いだしながら、子供たちの学習の幅を広げているところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 手応えを感じられているようなので、ぜひ活用していただきたいと思います。 次です。 タブレットのいいところというのは、インターネットにつながる、端末がですね。例えば、自宅からも勉強できます。先ほど御答弁で、不登校、欠席者への授業配信をしていると。これはとてもすばらしい。 なぜすばらしいかというと、富里市は長期欠席の児童が少なくないと伺っています。なおかつ、教育委員会の方針で三つの課題がありまして、学力向上と長期欠席への対応、それから残食です。この3本柱の大きな一つなんです。長欠対応。要するに、タブレットでつながれば、学校にまた来てくれるかもしれない。 これはとてもいいことなので、もうちょっと詳しく、どのようにやって、どのような手応えを感じていらっしゃるか、これを伺いたいと思います。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 長期欠席者へのオンライン学習についてでございますけれども、現在、タブレット端末を活用したオンライン授業については、各家庭と相談しながら行っております。オンライン授業が難しい家庭には、タブレット端末による課題配付や放課後の時間におけるオンラインでの児童・生徒とのやり取りを行っており、家庭訪問など、児童・生徒や各家庭のニーズに合わせ、支援の幅を広げているところでございます。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 分かりました。 インターネットにつながることとしては、ほかにもたくさんメリットがありまして、例えば多文化共生意識、国際交流意識を養う、英語の勉強にもなるんですけど、今、5年、6年、富里市の生徒と海外の教室をつないで、例えばフィリピンとかマレーシア、シンガポールとか台湾とか、インターネットで無料でクラス同士の交流ができます。他の自治体の例であれば、取り組んでいるところもあるようです。市内に2,800人以上の外国籍の方もいらっしゃいますし、お子さんたちも通っていますから、母国というか、自分の国とつないでもいいかもしれない。 御答弁では、他の自治体の例を参考にしていくということでしたので、ぜひその辺も検討していただきたいと思います。御答弁は結構です。 3番のほうにいきます。学校業務支援システムの進捗と業務改善に関してです。 通告では学校業務支援システムと質問しましたが、正式には学校校務支援システムだそうで、学校校務支援システムについて伺います。 御答弁では、着々と進んでいて1月から導入予定と。11月に研修会をやって、12月に切替工事をするということでした。業務改善に関しては、非常に効率化が図られると。非常にミスも減り、改善するという御答弁でした。結果、私がこれはすばらしいと思ったのは、働き方改革につながり、子供たちと触れ合う時間が持てると答弁いただきました。これはとてもすばらしいなと思いました。ぜひそうしていただきたい。 お尋ねするんですが、働き方改革に関してはいろいろな新聞報道もありますが、子供と触れ合う時間が今までなかなか持てないと一般的に言われております。先生方が忙しく、なかなか生徒たちの話を聞くとか、話すとか、助言をする時間がないということです。効率され、ゆとりができた時間、その業務を雑務で消費しては本来の意味がありません。学校全体で意識、校長先生の指導、先生方の工夫が大事です。 どのように子供たちと触れ合う時間を持てたか、効果があったか、非常に測定は難しいです。どのように効果測定をしていきますか。ただアンケートを配って回収するだけでは分からないと思うんです。この辺の工夫について、ぜひ取り組んでいただきたいんですが、御答弁をお願いします。 ○議長(野並慶光君) 金杉教育部長。 ◎教育部長金杉章子さん) 学校校務支援システムの導入による効果と、その効果をどのように測定していくのかとの御質問でございますけれども、事務処理の効率化によりまして、直接児童・生徒に関係する授業の準備や子供たちとのコミュニケーションを図る時間を確保することができることから、働き方改革と児童・生徒への支援や指導の充実へとつながっていくと考えております。 導入による成果につきましては、校務支援システムに移行する際、令和5年1月から移行するわけなんですけれども、その際に検証方法等を検討してまいりたいと考えております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) ぜひよろしくお願いいたします。 御答弁の最初の中で、入力すると後は楽だということで、その入力が結構大変ではないかと思うんです。よくあるんだけど、システムにいったときに、若い人に負荷が重なったり、ITに詳しい人ばかりに入力作業がいったりとか、逆にそちらの人が忙しくなったりとか、そういうことがないようにぜひ注意していただきたいと思いますし、それから、今年の7月、南房総市の小・中学校全校の学校の校務システムが全般的にストップしたことあります。9月に復旧したようですけど、いまだにIDやパスワードが特定されてしまった原因が分からないという報道があります。この辺もセキュリティをぜひしっかり取り組んでいただきたいと申し上げて、御答弁は特に結構ですけど、申し上げます。 学校に関しては以上です。 3番に移ります。情報セキュリティシステムについてです。 インターネットの接続を必要とする業務やサービスにおいて、外部からの不正アクセスの対応は万全かと。今、サイバー攻撃も記事でたくさん出ています。有名なのがランサムウエア、身の代金要求型、民間企業、病院がターゲットになっています。海外では自治体もターゲットになって被害が出ているそうです。 御答弁では、千葉県自治体情報セキュリティクラウドでしっかり対策されているので、特に10月に対策を強化してアップグレードしたので、各種ウイルスの対策が向上したと。100パーセントオーケーとは言えないまでも、現行限り得る対策を取ってウイルス対策はオーケーというか、向上したという御答弁でした。 そこで、伺います。3層分離という言葉がたくさん今出てきたんです。3層分離。伺います。再確認も含めて伺います。 3層分離というのは、マイナンバー系を使うシステムはインターネットと完全に分離している。これが1層ですね。2層目としては自治体情報系のシステム、これは専用回線のLGWAN、ローカル・ガバメント・ワイド・エリア・ネットワークというそうですけど、インターネットと完全に分離していると。ネットを経由するのは、これとは別に千葉県が設置したサーバで、これは富里市独自のものではないと。集中管理して、ネットでトラブルがあれば、千葉県自治体情報セキュリティクラウドだけに限定されると。そして、その機能が今回10月にさらにアップデートしたと。一通り安心していいと、こう受け取ってよろしいでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 粕谷総務部長。 ◎総務部長(粕谷幸夫君) 議員おっしゃるとおりの内容でございます。 3層分離につきましては、マイナンバー利用事務系、LGWAN接続系、インターネット接続系と、それぞれの専用端末につきましても物理的に分離した運用を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 分かりました。再確認でした。 入ってくるデータが、専用回線なので3層分離されているということで、3層分離は分かったんですが、例えば系統別に入ってきたデータが、私が職員さんだとすると、端末が一つで、分離したものがデータで入ってきて、端末が一つでしたら、中で端末を通した感染というのが怖いと思うんです。外は分離されていますけど、庁内のこういった端末等の分離、こういうのは徹底されているんでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 粕谷総務部長。 ◎総務部長(粕谷幸夫君) 再質問にお答えさせていただきます。 失礼しました。ネットワークの3層分離と端末の分離に関するお尋ねでございますが、端末も配置運用につきましては、ネットワークの3層分離に合わせまして、マイナンバー利用事務系、LGWAN接続系、インターネット接続系と、それぞれの系統専用端末、こちらを配置しまして、物理的に分離をした運用を行っているところでございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) 分かりました。物理的にも分離されているということで安心しました。 今回、10月に対策が強化されたと御答弁いただきました。次の質問ですけど、御答弁にある、たくさんファイアウオールから始まって、いろいろなツールがあるということは理解しましたが、丁寧にありがとうございます。 このファイアウオール、昔からある言葉です。それから、スパムメール対策、監視機能などは以前からある機能で、平成29年度にスタートしたときに、もうこういった機能は基本的にはあったのではないかと思うんですけど、今回、10月にグレードアップしてアップデートしたというのは特に何が強化されたんでしょうか。 ○議長(野並慶光君) 粕谷総務部長。 ◎総務部長(粕谷幸夫君) お答えいたします。 千葉県自治体セキュリティクラウドの令和4年10月からの第2期の更改の内容についてのお尋ねでございますが、主なものを申し上げますと、まず、5年を経過したことによる機器、ソフトウエア等の更新やコンピューターウイルスなどに含まれる特徴的なデータ断片などのセキュリティにおけるシグネチャーを最新なものにするなどの適切なバージョン管理が実施されております。 また、新しい機能をとして、主なものといたしましては、ウイルスが共通して行う、挙動を検知するメールの振る舞い検知機能の追加や、通信経路内の逼迫度合いなどを確認できるよう団体ごとの通信量の可視化といったもの、このようなものが新たな機能として追加されているところでございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) なかなか専門的な部分もあるので、なかなか分かりにくい部分があって、今、シグネチャーということをおしゃったんですか。シグネチャーとおっしゃいましたか。(総務部長「はい」)そうですか。分かりました。 この辺は、持ち時間も迫ってきましたので、私も、またその部分につきましては、個別にまた勉強したいと思います。 最後の質問なんですが、これは千葉県で集約し徹底管理するにしても、万一不正アクセス、トラブルがあった場合は、初動、最初のアクションとか、クラウドとの連携とか、庁内の指示など、職員の高度なスキルが欠かせません。そういう面では人材育成、スキルアップ、この辺は大丈夫でしょうか。最後の質問になります。 ○議長(野並慶光君) 粕谷総務部長。 ◎総務部長(粕谷幸夫君) 職員のスキルアップ、緊急時の庁内体制に関するお尋ねでございますが、地方公共団体情報システム機構が主催する研修会、また国立研究開発法人情報通信研究機構が主催します実践的サイバー防御演習に参加するなど、担当職員のスキルアップにも努めているところでございます。 また、緊急時の庁内体制につきましては、情報管理やシステムの運用に関して保安上の脅威となる事象に対して、対応への即応力、これが発揮できるように、令和4年8月に富里市コンピューター・セキュリティー・インシデント・レスポンス・チーム、通称CSIRTと申しておりますが、こちらを設置したところでございます。 以上でございます。 ○議長(野並慶光君) 井上 康君。 ◆(井上康君) ありがとうございました。 では、以上で質問を終わります。 ○議長(野並慶光君) これで井上 康君の質問を終わります。 これで一般質問を終わります。………………………………………………………… △日程第2 議案第1号から議案第17号まで………………………………………………………… ○議長(野並慶光君) 日程第2、議案第1号 富里市職員の降給に関する条例の制定についてから、議案第17号 令和4年度富里市下水道事業会計補正予算(第2号)までを一括議題とします。 これから質疑を行います。 質疑の通告がありますので、発言を許します。 質疑は自席にて、着席のまま願います。 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 議案第12号、一般会計補正予算(第8号)について質疑をいたします。 予算書説明に沿って質疑いたします。 29ページ、3款1項4目です。障害者総合支援介護・訓練等給付事業についてでございます。 今回の補正額は6,441万7,000円、トータル11億5,820万円ということになっておりますけれども、新規を含めたグループ施設数について伺います。 2番目として、利用者の増加、障害程度区分状況について。 3番目として、障害児給付費、これも2,438万6,000円の増額ですけれども、これについても伺いたいと思います。 次に、35ページ、3款3項2目、生活保護事業でございます。 今回の補正は1億7,459万3,000円ですけれども、合計1億2,198万9,000円になりますが、①として、令和3年度末の受給人数及び補正増加の現状はどうか。 ②として、医療扶助費1億2,537万2,000円の大幅増額で突出しているわけですけれども、月平均の医療費扶助について伺います。 次に、ページ29、3款1項3目、在宅福祉事業についてでございます。 補正額としてはそう多くはありません。91万4,000円ですけれども、見込額が467万9,000円ですので、聞いておきたいと思います。 ①として、移送サービス登録者数についてですけれども、令和5年3月分として10人増えております。そして、125人を見込んでおります。利用回数では1,793回から2,200回、407回増えているわけですけれども、利用回数では比例していないわけで、これについて、見込み、補正増額について若干説明をお願いしたいと思います。 次に、31ページ、3款2項1目、放課後児童健全育成運営事業でございます。 放課後児童支援員等処遇改善補正増額と実人数の比較についてお願いいたします。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) それでは、柏崎議員の質疑にお答えをさせていただきます。 まず、議案第12号 令和4年度富里市一般会計補正予算(第8号)につきまして、まず障害者総合支援介護・訓練等給付事業についてのお尋ねでございます。 新規を含めたグループホーム施設数につきましては、市内に12施設、また市外の施設を利用されている方もいらっしゃいますが、富里市民が利用されている市外の施設は37施設でございます。 次に、利用者の増加、障害程度区分状況についてでございますが、グループホーム事業給付費におきまして、当初では延べ658名の利用を見込んでおりましたけれども、上半期で既に延べ403名に達しているところでございます。 また、障害程度区分につきましては、区分なしが22名、区分1が6名、区分2が78名、区分3が85名、区分4が133名、区分5が61名、区分6が18名となっております。 次に、障害児給付費の増額についてでございますが、当初では延べ1,866名の児童発達支援などのサービス利用を見込んでおりましたが、上半期で既に延べ1,104名に達しております。近年は児童発達支援などのサービス需要が増えておりまして、新たな事業所も開業するなどサービス内容の充実も進んでいることで、利用者の増加につながっているものと考えております。 次に、生活保護事業についてのお尋ねでございます。 令和3年度末の生活保護受給者の人数につきましては、550名でございました。 また、補正増額の現状につきましては、生活保護受給者数で御説明いたしますと、令和3年度末の550人に対しまして、令和4年10月末時点では577人と、27人、4.9パーセント増加していることからも、現計予算に不足が見込まれるため、増額補正をお願いするものでございます。 次に、医療扶助費補正が突出していることに関し、月平均の医療扶助費についてでございますが、令和3年度1年間における月平均の執行額は3,999万7,861円となっており、令和4年度は10月末時点までの7か月間の月平均の執行額が4,986万3,663円となっております。月平均の執行額を見ましても約1,000万円の増加となっておりまして、医療扶助費について現計予算に不足が見込まれることから、約1億2,500万円の増額補正をさせていただきました。 次に、在宅福祉事業についてのお尋ねですが、移送サービス登録者数と利用回数の見込み補正増額につきましては、本事業の利用回数は最大で月4回までとなっておりまして、登録された方の利用形態によっては利用回数が異なりますことから、登録者数と利用回数は必ずしも一致しないこととなります。このところの利用傾向といたしましては、一月に複数回利用される方も多くなってきていることから、今年度末の利用回数を見込んだものでございます。 最後に、放課後児童健全育成運営事業についてのお尋ねでございます。 放課後児童支援員等処遇改善事業補助金、補正増額と実人数の比較につきましては、今回の補正予算の計上に当たりまして、民営学童クラブから提出されました令和4年4月から9月までの実績数によりまして、放課後児童支援員等の人数を60名と試算いたしました。11月1日現在、民営学童クラブに従事されている支援員の方は53名となっております。今後、令和5年3月までの間に新たな雇用があった場合にも対応できるものと考えております。 以上でございます。
    ○議長(野並慶光君) 柏崎のり子さん。 ◆(柏崎のり子さん) 1点だけ再質疑をしたいと思います。 生活保護事業のほうですけれども、やはり物価高騰、消費税、公共料金の値上げ、年金減、所得の少ない人ほど影響を受けている。生活保護受給者の数字として、これが顕著に現れていて、大変生活が厳しいものと考えますけれども、その中で生活保護から脱却して自立支援につながる予算上の実績例はあるのでしょうか。その辺、お答えいただけますか。 ○議長(野並慶光君) 森健康福祉部長。 ◎健康福祉部長(森秀樹君) 生活保護受給者の方が例えば再就職などをして脱却できているケースがあるかというようなお尋ねかと思います。 健康福祉部生活支援課におきまして、生活保護を受給している方で、すぐにでも就労が可能な方につきましては、求職活動を行っていただいて早期に脱却できるよう支援に取り組んでいるところでございます。 しかしながら、生活保護を受給されている理由の多くが、御高齢によることや、あるいは病気などによるものが非常に多いために、令和4年4月から10月までに保護費受給終了となった、31件ございますけども、その中で就労によりまして収入が増えて生活保護から脱却したというケースは4件と少ない傾向になっております。 以上です。 ○議長(野並慶光君) 以上で通告による質疑は終わりました。 これで質疑を終わります。 ただいま議題となっています議案第1号から議案第17号までは、お手元に配付しました議案付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託します。 お諮りします。 議案調査及び委員会開催等のため、明8日から18日までの11日間休会したいと思います。御異議ありませんか。          (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(野並慶光君) 異議なしと認めます。 明8日から18日までの11日間、休会することに決定しました。 以上で本日の日程は全部終了しました。 12月19日は、午後1時から会議を開きます。 本日はこれで散会します。             …………………………………              午後3時55分 散会             …………………………………...