富津市議会 > 2022-09-02 >
令和 4年 9月定例会−09月02日-03号

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  1. 富津市議会 2022-09-02
    令和 4年 9月定例会−09月02日-03号


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    最終取得日: 2022-12-23
    令和 4年 9月定例会−09月02日-03号令和 4年 9月定例会                 令和4年8月招集              富津市議会定例会会議録(第3号)                  議 事 日 程           令和4年9月2日(金) 午前9時30分開議 日程第1 一般質問      (個人質問) 日程第2 議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号まで      (総括質疑、委員会付託) 日程第3 議案第9号      (質疑、委員会付託省略) 日程第4 議案第16号から議案第19号まで      (総括質疑、決算審査特別委員会設置及び付託) 日程第5 報告第1号から報告第4号まで      (総括質疑) 〇本日の会議に付した事件
    1.開  議 1.議長の報告 1.福田好枝君の個人質問 1.渡辺 務君の個人質問 1.渡辺純一君の個人質問 1.猪瀬 浩君の個人質問 1.千倉淳子君の個人質問 1.議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号まで   (総括質疑、委員会付託) 1.議案第9号   (質疑、委員会付託省略) 1.議案第16号から議案第19号まで   (総括質疑、決算審査特別委員会設置及び付託) 1.決算審査特別委員会委員の選任 1.決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告 1.報告第1号から報告第4号まで   (総括質疑) 1.散  会 〇出席議員  1番 宮 崎 晴 幸 君   2番 渡 辺 純 一 君   3番 三 富 敏 史 君  4番 福 田 好 枝 君   5番 関     努 君   6番 猪 瀬   浩 君  7番 諸 岡 賛 陛 君   8番 三 木 千 明 君   9番 千 倉 淳 子 君  10番 山 田 重 雄 君   11番 平 野 英 男 君   12番 佐久間   勇 君  13番 渡 辺   務 君   14番 石 井 志 郎 君   15番 平 野 明 彦 君  16番 福 原 敏 夫 君 〇出席説明員  市長         高 橋 恭 市 君   副市長        小 泉 義 行 君  教育長        岡 根   茂 君   総務部長       中 山 正 之 君  総務部参与      石 川 富 博 君   市民部長       鹿 島 和 博 君  健康福祉部長     坂 本 秀 則 君   建設経済部長     茂 木 雅 宏 君  会計管理者      池 田 剛 和 君   農業委員会事務局長  藤 川 幸 男 君  選挙管理委員会事務局長監査委員事務局長   消防長        牧 野 安 浩 君             尾 形 卓 信 君  教育部長       平 野   勉 君   総務課長       高 梨 正 之 君 〇出席事務局職員  事務局長       重 城   祐     主幹         澤 邉 高 廣  局長補佐       三 木 貴 好           ────────────────────────                    開     議              令和4年9月2日 午前9時30分 開議 ○議長(石井志郎君) おはようございます。ただいまから本日の会議を開きます。           ────────────────────────                     議長の報告 ○議長(石井志郎君) 日程に入るに先立ち、私から報告します。  本日の説明員は、感染防止対策のため、議事に関係する者のみが出席していますので、御了承願います。  次に、本日、議場内の写真撮影の申出があり、これを許可しましたので、報告します。  以上で、私からの報告を終わります。           ────────────────────────                  福田好枝君の個人質問 ○議長(石井志郎君) 日程第1、一般質問。  昨日に引き続き、個人質問を行います。  富津市議会申合せ事項により、通告順に質問を許可します。  質問時間は、新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、答弁を含めて45分以内です。  初めに、4番、福田好枝君の発言を許可します。4番、福田好枝君。                 〔4番 福田好枝君登壇〕 ◆4番(福田好枝君) 皆さん、おはようございます。議席番号4番、日本共産党の福田好枝です。6月議会の開会翌日に体調を崩し、急遽入院となり、皆様に御心配と御迷惑をおかけいたしました。今も万全の体調ではありませんが、こうして議会に出席し、一般質問ができることをうれしく思います。  今も収まる気配が見えないコロナ禍で、多くの人が不安の中で生活をしています。コロナの影響で職を失ってしまった方や収入が激減してしまった方、その上に円安やウクライナ危機などを要因とする原材料やエネルギー価格高騰などの影響で、様々な品目、食品、ガソリン、電気、ガスなど日々の生活に欠かせない品目が家計を直撃しています。  そんな中、表題1として、誰もが安心して暮らせる富津市へについて伺いたいと思います。  初めに、子育て支援について伺います。  現在、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を活用した小中学校、保育所等の一定期間の学校給食費が無償化となっています。しかし、そもそも富津市では学校給食費の補助はありません。また、子供の医療費助成は中学3年生までです。  しかし、県内では、大学卒業の22歳まで無料にしている自治体もあります。子育てしやすいまち日本一を目指す富津市の市長として、どうお考えでしょうか。  次に、公共交通対策等について伺います。  昨年5月、みらい構想に向けて市が行ったアンケートでは、公共交通への不満の声が一番多くありました。  しかし、みらい構想の中では明確な計画が示されていません。どのように解決するお考えか、お聞かせください。  次に、動物愛護への取組について伺います。  富津市では、現在、どうぶつ基金のチケットを取って、保護猫団体の方と共に野良猫のTNR活動を行っています。現在、4市の中で、市がどうぶつ基金のチケットを取っているのは富津市のみで、市民の方からも大変喜ばれています。ありがとうございます。  しかし、野良猫の根絶を目指すには、より多くの市民への啓発活動が必要と考えます。富津市として、今後も継続して取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。  最後に、イオンモール富津に設置する市立図書館の安全対策について伺います。  イオンモール富津3階に設置されることで、災害の発生時の心配が市民から寄せられています。指定管理者募集要項の選定基準の中に「緊急時対策(防災、防犯等)は取られているか」とありますが、どのような対策を要求しているのでしょうか。  以上4点を1回目の質問とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 福田議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 福田好枝議員の御質問にお答えいたします。  初めに、誰もが安心して暮らせる富津市へのうち、子育て支援についての御質問にお答えいたします。  子ども医療費助成の拡大につきましては、保護者の経済的負担の軽減を図るために有効と考えますが、今後も様々な子育て支援策を検討し、きめ細やかな支援を行ってまいります。  次に、公共交通対策等についての御質問にお答えいたします。  富津市みらい構想で掲げております施策テーマの1つ、「快適で便利なまち」を実現するための個別計画として、富津市計画体系図にありますとおり、平成30年3月に策定いたしました富津市地域公共交通網形成計画がございます。本年度、計画期間の最終年度を迎えることから、現計画を引き継ぎ、令和5年度以降の本市における地域公共交通のマスタープランとなる富津市地域公共交通計画を策定し、公共交通への不満が少しでも解消されるよう、着実に取組を進めてまいります。  次に、動物愛護への取組についての御質問にお答えいたします。  動物愛護についてのうち、最も私たちに身近な愛玩動物である犬や猫については、市民の皆さんに正しい飼育方法等を御理解頂く必要があると考えております。このことから、市ホームページや広報ふっつ及び区長回覧などで周知を行っております。また、君津保健所やボランティア団体などと連携した中で、状況に応じた適切な飼育方法などの指導について取り組んでおります。  次に、イオンモール富津に設置する市立図書館の安全対策についての御質問にお答えいたします。  防火管理については、1つの建物としてイオンモール富津防火管理者を選任していることから、指定管理者で選任する必要はありませんが、イオンモール富津が実施する避難訓練、消火訓練への参加や、避難誘導マニュアルの整備を義務づけてまいります。  防犯面については、図書館の出入口を1か所とし、出入口横に総合カウンターを配置しますので、図書館利用者を把握しやすい造りとしています。イオンモール富津としても、安全面を重視し、警備体制に力を入れていると伺っているところですが、図書館内の巡回についても依頼してまいります。  また、緊急時の対応といたしましては、図書館内に出入口以外3か所の避難口を設けており、そのうち2か所は外階段から直接1階へ通じる経路となります。有事の際は、障害のある方を含め、全ての方々が安全に避難し、安心して利用できるよう、イオンモール富津及び図書館を運営する指定管理者と連携を密にし、管理運営に努めてまいります。 ○議長(石井志郎君) 再質問に入ります。4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。  初めに、子育て支援について再質問させていただきます。  富津市地域交流支援センター「カナリエ」は、とても助かってるという声が多く聞かれます。他県から移住して、近くに親や親戚がいないママは、日々ワンオペで育児を行っているので、カナリエに赤ちゃんを預かってもらうことで自分の時間が持てるのがうれしいと言っていました。  しかし、大堀や青木などにお住まいの利用者は、車でも30分ほどかかります。子供さんを預けるだけでなく、ママやパパ、赤ちゃんの交流の場としての役割もある、このような施設を増やしてほしいとの要望があります。今後、増やす予定はあるのでしょうか。
    ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  市内の子育て支援拠点施設につきましては、天羽地区にある富津市地域交流支援センター「カナリエ」と、大佐和地区にある和光保育園が運営をいたします「もうひとつのお家」の2か所の子育て支援センターがございます。  富津地区には子育て支援センターがないことから、現在、設置に向け検討しております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 検討してるということで、ありがとうございます。よろしくお願いします。  それでは、カナリエの利用者の数、利用者を地域別に教えてください。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  カナリエの利用者の地区別人数ですけれども、まず、令和2年度の富津地区が307組653人、大佐和地区が222組491人、天羽地区が293組632人であり、合計822組1,776人でございました。  令和3年度は、富津地区が325組720人、大佐和地区が152組318人、天羽地区が448組962人、合計925組2,000人でございました。  また、令和4年7月末までの地区別人数は、富津地区が142組303人、大佐和地区が60組122人、天羽地区が122組284人、合計324組709人であります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 各地域、大変多くの方が利用されていると思います。富津市に住んで、子育てをしていただくためにも、こういった施設を増やして支援していただきたいと思います。  次に、生理用品の設置のその後についてお聞きします。  昨年度は市で予算を組んでいましたが、令和4年度からは寄附等で継続していく考えと聞いています。今現在、そのような寄附等で継続できているのでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  生理用品の設置につきましては、各公共施設、小中学校に設置し、昨年度購入し配布したもので対応しております。  今後につきましては、在庫状況や現場の声を参考に検討してまいります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 袖ケ浦市は予算を組んでいるんです。せめて小中学校に配布する予算を富津市でも組んでほしいと思っておりますが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 答弁を求めます。教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) 先ほど健康福祉部長が申しましたように、在庫状況とか現場の声を参考に対応してまいりたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) よろしくお願いいたします。  生理用品の無償配布をしているオイテルっていうのを御存じでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  オイテルは、個室トイレに設置された端末に専用アプリをダウンロードいたしましたスマートフォンをかざしますと、端末から1回分の生理用品が出てくるものであります。端末に表示される映像の広告料により費用を賄うことで、無償提供しているものと認識しております。君津市で試験導入していることは承知をしております。  本市では、経済的な理由などによりまして生理用品が用意できない方へ配布することが重要と考え、市役所本庁舎子育て支援課、そして天羽行政センター、各公民館、富津市地域交流支援センター「カナリエ」の窓口で、昼用20個入り1パック、夜用9個入り1パックを1組にして配布しており、引き続き窓口で配布をしてまいります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 富津市では、そうするとオイテルを設置しているところはないっていうことでよろしいですか。近隣4市で、例えば君津とか木更津で設置してるところがあれば、その場所、分かれば教えていただきたいと思いますけど。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えします。  君津市におきましては、生涯学習交流センター、そして久留里の地域交流センターでと聞いております。  また、木更津市におきましては、商業施設に設置していると伺っております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今、坂本部長のほうから話があったように、オイテルはスマホを使用する必要があるんです。それで、小中学校に設置するのはふさわしくないと思いますし、しかし市役所や公民館、今度イオンに設置予定の市立図書館などには設置できるのかなと考えますが、イオンに働きかけていただくことはできるんでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  ただいま御質問のイオンに設置につきましては、現在、イオン側と検討・調整を行ってるとこでございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。よろしくお願いいたします。  次に、学校給食費の無償化についてお聞きします。  昨年の12月議会で、給食費の補助についての質問には、「市単独の無償化は困難であることから、今後、国や県への要望を検討してまいります」とお答えいただきました。要望していただけたのでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  昨日の新聞報道によりますと、県は31日、物価高騰対策として、県内の公立小中学校に通う第3子以降の給食費の無償化を表明し、補正予算案を9月の県議会に予算計上するとのことでございますので、今後も国や県への動向を注視してまいります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) では、富津市においてはどのくらいの予算で小中学校の給食費の無償化ができるでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  本市の令和4年度の当初予算における児童生徒分の給食費の総額につきましては1億3,512万5,000円であることから、無償化するには同額の予算が必要となります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今、予算示していただきましたが、やはり市単独での無償化は困難という考えでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  現在のところ、現行の予算がかかってまいりますので、市単独というのは非常に厳しい状況だというふうに認識しております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 6月の県議会で熊谷知事は、学校給食費の無償化について、県内21市町が無償化を実施しているとし、市町村や保護者の負担軽減のため、学校給食費無償化の実施に向けて検討を進めていると説明しましたが、対象は子供の多い世帯と限定されています。  学校給食費の無償化に必要な国の予算は年間で4,400億円です。防衛省が42機購入するとしているF─35B戦闘機は維持費も含めて450億円、10機分で学校給食費が無償化できます。子供は国の宝です。引き続き、国と県に強く要望してください。  次に、子供の医療費助成について伺います。  県内で、高校卒業までに助成している自治体はどこでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  千葉県が県内の状況を取りまとめました最新の令和3年8月1日現在で申し上げます。  高等学校3年生までを助成の対象としている県内自治体は、市では銚子市、香取市、いすみ市などの10市、町では多古町、栄町、御宿町などの12町及び長生村の合計23自治体でございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 県内で、窓口負担ゼロの自治体はどこでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  令和3年8月1日現在で、全ての児童を対象に窓口での自己負担金をゼロ円としている自治体は、市では勝浦市、鴨川市、君津市などの6市、町では大多喜町、横芝光町、東庄町などの7町であります。  また、小学校入学前までの乳幼児のみを対象にゼロ円としている自治体が、野田市及び浦安市の2市ございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 富津市で高校卒業まで助成した場合の予算は幾ら必要でしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市で助成の対象を高等学校3年生までに拡大した場合、対象児童は1,000人程度増えまして、2,000万円程度の経費が必要になると見込まれております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 富津市で窓口負担ゼロにした場合の予算は幾ら必要ですか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  本市では、市民税の均等割及び所得割非課税世帯は、通院、入院、調剤の全てを無料とし、市民税課税世帯は、通院につきましては1回当たり200円、入院は1日当たり200円の負担で、調剤につきましては無料で受診できるよう助成を行っているところであります。  現状の中学3年生までをゼロ円とした場合には、およそ1,000万円程度の経費が必要になると見込まれております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 1回目の質問で、大学卒業までの22歳まで医療費負担ゼロにしている自治体というのが多古町なんです。県内では初めての取組です。  富津市でも高校卒業まで窓口負担を無料にして、子育ての支援を拡充していただきたいと考えますが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  先ほど市長のほうの答弁にもございましたけれども、経済的な負担を軽減するために大変有効な手段と考えております。  これも含めまして、様々な子育て支援を含め、支援を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。  私、6月に入院したんですけど、入院した際に、患者さんとか看護師さんとか地元の方といろいろお話ししたときに、ある看護師さんが、「今は鴨川に住んでいるんですけど、旦那さんの職場が木更津なので、引っ越す予定があるんです」って言われたんです。それで、子供を育てるのに、支援の充実してるところとして木更津市か袖ケ浦市を考えているとおっしゃってたんです。そのときに、「富津市も子育て支援が充実しています。ぜひ、富津市においでください」と言えなかったのが大変残念でした。富津市は、子育て日本一どころか、千葉県一にも届いていない現状です。子育て支援が充実している市町村に追いつくよう取り組んでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、就学援助制度について伺います。  受給基準が生活保護基準の1.2倍から、本年度は1.5倍になりました。どのように周知されたのでしょうか。お聞きします。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  市内全児童生徒の保護者へ、令和4年4月に各小中学校から、制度の拡充につきまして、文書による周知を行いました。
    ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) これについては、お知らせとともに就学援助受給者認定の基準額、収入の限度額の参考例を記載して全校生徒に配布したとお聞きしたんですが、従来は就学援助制度の全児童生徒への周知方法として、新1年生は入学説明会、2年生から6年生までは新学年になった際に毎年お知らせしているとのことですが、その際に、今回のように就学援助受給者認定の基準額の収入の限度額の参考例も記載して配布しているのでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  先ほど申し上げました保護者についての文書通知には、参考事例として記載をさせていただいております。  また、併せまして、就学時健診及び入学時の制度説明のときにも、そういった概要の参考例を示してございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 就学援助受給者認定の基準額というのの参考例というのが、平成30年度のふっつ教育かわら版には記載されていたんですけど、最近は掲載されていないんです。市のホームページにも、就学援助を受けることができる方として、「要保護(生活保護法による援助受給者)に準ずる程度に困窮している方」というような分かりにくい表記なんです。それで、新学期に配布したとしても、そのときは、ああ、自分は関係ないやと思って、それ、紛失してしまったりする人もいらっしゃるのかなって考えたときに、家庭の経済状況が変わって、利用したいと思ったらいつでも見ることができるように、就学援助費受給者認定の基準額の参考例をホームページに載せていただけたらと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  議員おっしゃるとおり、市ホームページ、広報ふっつ、ふっつ教育かわら版での周知につきましては、掲載スペースにも限りがございますので、制度の概要等を掲載しております。  また、先ほど申し上げましたとおり、本質的に必要となる、対象となる児童生徒の保護者には文書通知させていただいておりますので、本市としましては、現状の対応で考えております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) では、この制度を知って4月から新たに申し込んだ人の人数と、その中で、受給基準が生活保護基準の今回変更になった1.2倍から1.5倍になったことで申し込めるようになった人の人数を教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  今年度4月に263件の申請があり、新規のお申込みは59件でございました。このうち、受給基準が1.2倍から1.5倍となったことによる対象は、小学校で8件、中学校で7件の合計15件でございました。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。せっかく制度が拡充されたのですから、多くの児童生徒が利用できるよう、今後も周知に努めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  次に、公共交通対策について伺います。  タクシー運賃助成制度についてですが、1回に使用できる枚数が2枚では足りないので増やしてほしいと市民は訴えています。これ、毎回言ってるんですけど、1回に使える枚数を増やしていただけないでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  本制度の趣旨は、タクシー運賃の一部を助成することにより、日常の移動が困難な方がタクシーを利用する際の負担軽減を図ることが目的でありますので、1回の使用枚数を増やすあるいは制限をなくすことにつきましては、現時点では考えておりません。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 次に、年間の支給枚数48枚です。病院に通院するにも、買物にも、月に一、二回しかこれだと利用できないんです。1回に使えるのは今お聞きしたんですけど、支給枚数自体を増やすっていう考えはおありでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  本市のタクシー運賃助成制度では、1枚につき500円分のタクシー利用券を1人当たり最大48枚、2万4,000円分を交付しております。類似の施策を行っている県内市町村と比較いたしましても充実した支援内容であること、また、実施団体数につきましても、令和2年度末でございますけれども、54団体中19団体しか実施していないことなどから、支給枚数を増やすことにつきましては現状では考えておりません。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今後も、ちょっと市民の声に耳を傾けて、増やすことも検討していただけたらと思います。  ちょっと昨日の福原議員への答弁でもございましたが、竹岡や岩坂に加え、峰上でも実証実験を開始したということなんですけれども、私は地域住民主体のボランティア運送はあまり好ましいとは思えないんです。物ではなくて、人の命を乗せて走るのに、健康管理や車両管理の行き届いたタクシー会社やバス会社と連携するのが好ましいと考えます。  鴨川市は千葉トヨタが事業主体の「チョイソコかもがわ」、また袖ケ浦市はトヨタカローラ千葉が事業主体の「チョイソコがうら」の実証実験をしています。このようなデマンドタクシーを富津市にも走らせる考えはないのでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えします。  周辺市におけるデマンド交通に対するニーズの高まりについては認識しております。現在、本市では、峰上地区において、地域とともに地域特性に合った新たな移動手段導入に向けた検討を進めており、自家用有償旅客運送制度を活用したデマンド交通の実証運行を今年度中に開始できるよう計画してるところでございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) ありがとうございます。  昨日の質問とまた重複すると思うんですけど、君津市は、スクールバスの空き時間を活用した予約制・乗合型のデマンド交通「こいっとバス」の実証実験を始めました。令和4年度の8月から令和5年度の4月までの8か月間で、540万円で大新東に委託しての運行だそうです。富津市でも同じような取組ができるのでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  昨日もお答えいたしましたけれども、令和2年に改正されました地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の趣旨も踏まえ、スクールバスを地域の移動手段として利活用することは有効な手段とは考えておりますので、今後、本市における導入の可能性について調査研究してまいります。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) このことについて、高齢者の方からは、「私たちが生きてる間に何とかしてほしい。車の免許を返納し、車のない生活になったら、今のところに住み続けることができなくなる」といったような切実な声が寄せられています。公共交通の充実は、高齢者だけでなく、障害者、車を運転できない子供たちにとっても必要なものです。市民にとって、安心、安全、便利な公共交通対策を1日も早く考えていただきたいと思います。  次なんですけれども、公共交通のことでもあるんですけど、公共交通対策として、もう1つ、路線バスや電車の存続っていうのも重要だっていうことで、市民の皆さんに利用を呼びかけているとお聞きしたんですけれども、市内の駅にはエレベーターもエスカレーターもありません。高齢の市民からは、「足が悪く、階段の上り下りができないので、何か対策を考えてほしい」って、これ、何度も言われてるんです。何度も私のほうに声が届いてます。館山市の九重駅のような対策もしくは屋外階段昇降機等の設置などをJRに働きかけていただけないでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  国の移動等円滑化の促進に関する基本方針では、原則として、1日当たりの利用者が3,000人以上の全ての鉄道駅について、バリアフリー化することを定めております。  現在、市内6駅でこの要件を満たす鉄道駅はございませんけれども、高齢者、障害者などが鉄道を利用する際のハードルとなっていると考えられることから、JR東日本に対して対策を呼びかけてまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 同じような理由で、「上総湊駅の歩道橋の利用が困難である。駅に渡る横断歩道を設置してほしい」という要望が、やはり高齢者や障害者の方から寄せられています。  もう1か所なんですけど、上総湊駅から下り方面の、ちょうどファミリーマートの前の横断歩道になりますかね。駅方面に渡るのに、上ってくる、ちょっとここ、本当に見に行ったんですが、カーブになっていて、上りの車がすごいスピードで来ると怖くて利用できないっていう声が届いてるんです。現地、調べてもらって、ちょっと別の場所にずらしていただくとかそういうことができないのかなと思って。これは警察のほうにお願いすればよろしいかと思うんですけれども、お願いしていただけますでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  横断歩道の設置につきましては、地域の状況を確認の上、道路管理者である千葉国道事務所及び富津警察署へ伝達いたします。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) よろしくお願いいたします。  最後になりますが、動物愛護の取組について伺います。  野良猫に対する相談や苦情は何件ぐらいあるんでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  市に寄せられました猫の相談や苦情につきましては、昨年度の実績で19件でございました。  内容といたしましては、野良猫への餌やりや多頭飼育などに関するものでございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 先ほど、協力してもらってるTNR活動なんですけど、TNR活動で必要なのに捕獲機があるんですけど、その捕獲機っていうのは市で用意してありますでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  犬用の捕獲機は1台ございますが、猫専用の捕獲機は現在のところございません。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 木更津市は、市で捕獲機の用意があるそうなんです。結構、捕獲機の取扱いってちょっと難しいっていうか、そういうところがあるので、市の職員にも慣れていただきたいので、ぜひ用意していただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) 猫の捕獲機につきましては、今後、周辺市、自治体との関係もありますが、その辺で実際の使い方等を見た中で、できるだけ検討してみたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) よろしくお願いいたします。  改正動物愛護管理法というのが令和4年6月1日から施行されました。ブリーダーやペットショップで販売される犬や猫についてはマイクロチップの装着が義務化され、既に飼っている犬や猫に関しては努力義務となっています。災害時に犬や猫が飼い主とはぐれてしまっても、マイクロチップを装着し、日本獣医師会に登録をしておけば、見つけることができます。  マイクロチップの装着にかかる費用は、獣医さんによって幾らかの違いはあるんですが、四、五千円くらいなんです。登録の費用としては1,050円です。こういった災害に備える意味でも、マイクロチップの装着を市民に働きかけていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  議員おっしゃるとおり、令和4年6月1日から、ブリーダーやペットショップで販売される犬や猫にマイクロチップを装着することが義務づけられております。こちらを装着することで、犬や猫が迷子になったときや災害時における身元確認手段になることから、制度についての市民への周知を積極的に図ってまいりたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) また、以前、議会で、ふれあい公園の野良猫にTNRの取組をお願いしたところ、建設経済部長から、ふれあい公園については、住宅と隣接し、園内の猫は飼い猫の可能性があるため、慎重な対応が必要との回答でした。しかし、マイクロチップの装着が義務化された現在ならば、TNR活動を行う前に、近隣住民に対して、飼い猫を外に出さないで飼育することと、どうしても外に出さなければいけないというか、出てしまうなら、猫の安全のためにもマイクロチップを装着してくださいと呼びかけ、野良猫と間違われないようにすれば、トラブルなくTNR活動ができるのではないでしょうか。  ふれあい公園では、地域猫活動をする餌やりさんと猫が苦手な市民との間で度々トラブルも起きています。しかし、幾ら猫を捨てないでとお願いしても、捨てに来る人は後を絶ちません。  市では、どうぶつ基金のチケットを取って、保護猫団体の方とTNR活動を行い、地域猫活動に協力していただいています。環境省でも、野良猫対策として、地域猫活動が有効であると推奨しています。市民の皆さんが気持ちよくふれあい公園を利用できるように、公園内の猫にもTNRを行っていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  議員おっしゃるとおり、公園における猫の問題は、非常に大きな問題だと認識しております。管理をしております建設経済部のほうとの協力の中、その辺につきましては積極的に進めていき、できる限り対応を図りたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) 今日いらっしゃらないんですけれども、建設経済部長さんと御相談して、ぜひお願いしたいと思います。  マイクロチップリーダー、読み取り機っていうのは、市役所にはあるんでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  マイクロチップの読み取り機は、市役所に1台、君津保健所に3台ございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。 ◆4番(福田好枝君) この4、5月から、市役所を通して、ボランティア団体への子猫の保護依頼が殺到しています。私のところにも相談の電話がありますが、野良猫だけではなくて、飼い猫が産んだ子猫の引取り依頼もあります。その際も、ボランティアの方と共に伺って、飼い猫の避妊手術をお願いしています。  しかし、こうして相談してくれる方はいいほうで、しっかり飼えずに、未手術のまま放し飼いにして、子を産んだら捨てるということが繰り返されて、捨てられた猫が野良猫になり、増殖しています。このことから、野良猫のもとである飼い猫の対策が必要と考えます。  飼い猫は飼い主の責任で手術をしてくださいと市もお願いしていますし、それが普通の考え方なのですが、市民に対して、そのレベルを求められないのが今の現状です。何年か前に、獣医師会の協力で行っていた不妊・去勢手術費用の一部補助をお願いしたいのですが、市から働きかけてはいただけないでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 市民部長、鹿島和博君。 ◎市民部長(鹿島和博君) お答えいたします。  猫をはじめとしました愛玩動物は、飼い始めた日から、その命を飼い主に委ねられております。命を全うするまでの長い時間を飼い主が責任と愛情を持って適切に飼育することが責務となっていることから、飼い猫の不妊・去勢手術費用につきましては飼い主の負担でお願いしてるのが現状でございます。 ○議長(石井志郎君) 4番、福田好枝君。
    ◆4番(福田好枝君) ちょっと難しいという考えで、ちょっと残念なんですけれども。  こういった現状を変えるのには、子供の頃からの教育が必要と近隣のボランティア団体の皆さんがおっしゃっています。私も同じ考えです。学校や市で学びの場をつくってほしいのですが、いかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  動物の飼育につきましては、直接授業では扱ってはおりませんけども、6年生の道徳の教科書の中には動物管理センター所長の捨てられた犬と猫の関わりが描かれておりまして、所長の生き方を通して、動物の命が大切であることを学習してます。なお、動物の正しい飼い方の指導につきましては、令和4年4月27日付で千葉県教育庁南房総教育事務所長から、5月16日付で千葉県君津保健所長から、令和4年度動物の正しい飼い方推進月間の実施についての依頼がございました。これを受けて、市内小学校に指導を依頼いたしたところでございます。 ○議長(石井志郎君) 以上で、福田好枝議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午前10時30分とします。                  午前10時17分 休憩           ────────────────────────                  午前10時30分 開議                  渡辺 務君の個人質問 ○議長(石井志郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  13番、渡辺 務君の発言を許可します。13番、渡辺 務君。                 〔13番 渡辺 務君登壇〕 ◆13番(渡辺務君) 13番、渡辺 務でございます。よろしくお願いします。  今年6月に65歳の男性ミュージシャンが集まって立ち上がったバンド、その名も「時代遅れのRock’n’Roll Band」で、桑田佳祐や佐野元春が口にしたフレーズが印象に残っています。この頃平和という文字が朧げに霞んで見えるんだ。意味さえ虚ろに響くんだ。悲しみの黒い雲が地球を覆うけど力の弱い者が夢見ることさえ拒むと言うのか。と嘆いています。  富津市でも、広島に原爆が投下された8月6日の同じ時刻に、日米で同時に平和を祈る「平和の鐘プロジェクト」が行われました。時差16時間、リアルタイムにオンラインにつながったカールスバッドの市民たちと77年目の祈りを捧げました。今回の平和の鐘は、さらに、ウクライナの早期の平和を祈るという思いも込めて、両市の国際交流協会が合同で進めたイベントでありました。しかし、その願いもなかなか届いていません。相変わらずのロシアの侵略は収まらず、今日こうしているうちにも、多くの兵士や市民、子供たちが命の危険と希望の持てない絶望の日々を送っています。  一方、この戦争は、ウクライナやロシアだけの問題にとどまらず、世界中に大きな影響を与えています。コロナウイルスによるパンデミックとのダブルパンチで、世界の経済は大混乱を来しています。日本国内でも、深刻な物価高や原材料の不足、円安など、その影響は計り知れません。  私たちが暮らす富津市もその影響を大きく受けているのではないでしょうか。ガソリンの高騰や市民の消費性向の変化、特に物販や観光、飲食店に及ぼす影響は本当に深刻なものだと感じています。  今まで、私は、この一般質問の場をお借りして、地域経済をどのように盛り上げるか、中小企業の窮状を理解して、地域に根差す地場産業、経済の復活をどこに重点を置いて施策の展開をしていくべきかを訴えてきました。今回も、この地域経済に視点を据えて論を進めていこうと思います。地域経済を元気にするには、どこにどんな資本、お金や人材を投入していくべきか、そのための原資はどのように工面したらいいか、これを掘り下げていきたいと思います。  しかし、その前に、まず富津市の行政内部のお財布の中身も確認しておかなければなりません。  今議会は決算審査のある議会です。詳細はそこでの議論にお任せしますが、ここで私が申し上げたいのは、この数年の当市を取り巻く特殊な環境です。令和元年の台風15号による甚大な被害、そして、その復旧・復興もおぼつかないうちに世界中を襲ったパンデミック。国や県は、何とかその悪い影響を最小限にとどめようと様々な助成金や交付金を投入し、地方自治体は今までより大幅に肥大した財政規模の中で運営を余儀なくされています。  富津市を見ても、これまで大体170億とか180億くらいで推移していた一般会計が、決算ベースで220億を超える事態となっています。今までこういう内容でこんなふうに推移してたのが、今年はこうなりました、そういう判断基準が通用しないのがここ数年の当市の状況だと感じています。  一昨日、新聞紙上に「イカキング」というワードが踊っていました。石川県能登町が、コロナ対策交付金を使って、道の駅にその地の名産のイカのモニュメントを造ってしまったというニュースです。これが象徴的に物語っていますが、国からの交付金や助成金が大量に下りてくる中で、自治体が財政のバランス感覚を失うことなく健全に持続可能な運営をするには、常にチェックを怠らない、そういうスタンスが必要だと思います。  もちろん、もらえるもの、それはもらっておいていいんです。でも、その使い道は注意をする必要があると思います。ある財政の専門家に伺ったんですが、病気が顕在化してしまってから治療するのは大変なんだと。自覚症状が出る前に危険因子を把握し、早めに対処していくことが重要であります。  以上の観点から、市長に2点お伺いしたいと思います。  1つ目は、富津市の財政状況について。  平成26年夏の財政破綻報道に端を発するこのまちの財政について、現在はどのような状況にあるとお考えか、所見を伺いたいと思います。  2つ目は、市の経済活動は好調か、不調か。  その理由を併せて伺い、最初の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 渡辺議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 渡辺 務議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津市の財政について、財政状況についての御質問にお答えいたします。  本市では、平成27年度を経営改革元年とし、経営改革プランやその後に策定した中期財政計画・経営改革5か年計画に基づき、将来にわたり持続可能な行政経営を推進するための様々な収支改善策に取り組んでまいりました。  経営改革に取り組んでから7年が経過した現在、目標として掲げている財政調整基金残高の確保や地方債残高の抑制のほか、経常収支比率や健全化判断比率などの財政指標は改善が見られ、持続可能な行政経営の実現に向け、一定の成果が得られたものと考えております。  しかしながら、高齢化の進展等による社会保障費の増加や老朽化した施設の更新費用など、今後多額の財政需要が見込まれる中、新型コロナウイルス感染症への対応に加え、昨今の物価、燃料費高騰への対応も新たな歳出の増加要因として懸念されていることから、引き続き経営改革に取り組み、時代の変化やニーズを的確に捉えながら、真に必要な行政サービスへの重点化と財源の確保により、健全な財政運営を堅持していくことが重要であると考えております。  次に、豊かなまちづくりに向けて、市内事業者の経済活動は好調かの御質問にお答えいたします。  市内の経済活動につきましては、長引く新型コロナウイルス感染症拡大の影響や昨今の世界情勢による物価・原油価格高騰、原材料価格の上昇等により、市内事業者にも様々な形で影響が出ているものと考えております。  厳しい状況であると認識しておりますが、富津地区工業用地内には第2工場の建設に着手している企業があり、市内各地にはグランピング施設がオープンするなど、市内の経済活動にも動きが見られます。また、様々な補助金等を活用して、ウィズコロナ、アフターコロナに対応した設備投資を実施している事業者もいると認識しております。  引き続き、市内事業者の状況を把握するとともに、国や県の動向を注視し、必要な支援策を検討してまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 再質問に入ります。13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 答弁ありがとうございます。再質問させていただきます。  平成30年10月に、いわゆる経営改革会議の任期が終了するに当たり、当時の委員の先生方が「富津市経営改革についての意見書」というものを示されました。そこには、市による経営改革の実施状況や実現された改革の成果が十分なものであるとは考えていないと指摘し、3つのポイントを挙げて注意を促されています。1つ、収支が改善しているといっても主に税収が増えたことと普通建設事業費を抑制し先送りしたことによるものであること、2つ、物件費支出は前年よりも増加しており、人件費支出も増加傾向にあること、3つ、公共施設等総合管理計画に基づく個別計画の策定が大幅に遅れており個別施設の改修・統廃合に向けての方針が不明確であること、経営改革に対する熱意が薄らいできているのではないかと危惧している、そう忠告をされています。  この提言、今とは多少事情は違ってるんですけども、必ずしも全てがもう過去のもので、現在の富津財政には必要がない、そうはちょっと思えないんです。どうかそんなことを考えないでいただきたいって思ってます。常に提言を反すうし、確かな目標を持った改善を継続し続けなければいけない、そう考えます。私たち市議会も、常に財政状況に注意を怠らずに、決算・予算の状況を確認していかなければならないのだと改めて思います。  そのことから、今回発表された決算カード速報版を見ていきたいと思います。  まず、最初の質問です。  令和3年の財政力指数、上総4市の比較ができれば、それも含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  直近の令和4年度における財政力指数は、本市が0.89、木更津市が0.86、君津市が1.03、袖ケ浦市が1.09でございます。  4市の財政力指数はいずれも県内市平均より高い数値となっており、基準財政収入額に占める市税収入の割合が高いことが要因となっております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 財政力指数、これ、去年と比べると少し下がってるんですよね。去年が0.93だと思います。財政力指数が下がるっていうことは、分母となる基準財政需要額が増えて、分子の基準財政収入額が減ってるっていうことだと思います。これ、全国一律の基準でつくった計算上の金額なんで、実際の支出は需要額を大幅に上回ってるために、一喜一憂するべきではないんですけども、令和元年が0.92、令和2年度が0.93と比べて、0.8台っていうのはちょっと注意をするべきだと感じています。  次に、実質収支の変化についてお答えください。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  令和3年度決算における数値でお答えいたします。  実質収支比率は10.3%で、前年度と比較し3.9ポイントの増となっており、近年は6%台から8%台の間で推移しております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 続いて、単年度収支、それから実質の単年度収支の推移、これを併せてお答えいただけますでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  単年度収支は5億516万円で、単年度収支がマイナスとなった前年度と比較し6億7,268万5,000円の増となっており、近年ではプラスとマイナスが交互となっております。  実質単年度収支につきましては3億7,109万9,000円で、実質単年度収支がマイナスとなった前年度と比較し8億3,477万3,000円の増となっており、令和3年度はプラスでありますが、平成30年度から令和2年度まではマイナスとなっております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) この3つの数値ってのは連動しています。特徴的なのは、実質単年度収支、今お答え頂きましたけども、平成30年度は1億8,900万円のマイナス、令和元年、令和2年も両方ともマイナスで、2億2,900万、令和2年は4億6,300万、だんだんマイナスの額が増えていく、増加していたというのが、令和3年度はプラスの3億7,000万ということ、増えているっていうことだと思います。これも、一喜一憂は禁物だと思います。  その理由は、決算の成果説明書で見ると、普通建設事業費は令和2年度22億だったものが令和3年度の決算では19億と、約13%減少しています。このことから、令和元年、令和2年と続いた台風被害の復旧費ってのは別項目で、災害復旧費の費目で入ってると思いますので、これは純粋に普通建設事業、既存施設の更新とか長寿命化とか、そういうものであると思うんですけども、逆に言えば、これがあまり進んでないっていうことじゃないかなと危惧されます。  公共施設の老朽化ってのは、昨日の一般質問でもありましたけども、富津市の大きな課題で、これを進めなければいけないことは皆さん御承知のとおりであると思います。  昨日の会派の関連質問でも触れましたが、総務省のホームページからデータを抜粋した全体会計の減価償却率、そこで私、関連質問させていただきましたけども、県内で最も高いのが君津市の73.5%、続いて、不名誉ですが、2位が富津市と袖ケ浦市で73.4%。しかし、これ、袖ケ浦は庁舎新しくしちゃいましたので、きっと来年度はちょっと低くなってると思うんです。その後、少し水が空いて、東金市の70.2%、木更津市は57.7%、これは旧庁舎の解体も多少影響して低いんじゃないかなと思います。県内で低いところだと、船橋市と流山市、これが38.7%。これ、パーセントが高いほど減価償却をたくさんしているっていうことなんで、施設や設備が建設後の経過年数が多いっていうこと、老朽化の割合が多いということを資料が裏づけていると思います。  では、新たな質問です。  経常収支比率について伺います。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  令和3年度決算における経常収支比率は85.8%であり、前年度と比較し1.1ポイントの減となっております。近年は、経常的な一般財源である市税や普通交付税、地方消費税交付金の増額などにより、改善傾向にあります。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 続きまして、富津市の歳入の変化について、その経過をお答えいただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  歳入の決算額につきましては、平成30年度以前は170億円台で推移していましたが、令和元年度以降は台風災害関連事業及び新型コロナウイルス感染症対策事業の財源として、国庫支出金、繰入金、市債などが増額となったことにより、令和元年度は205億7,788万3,000円、令和2年度は262億2,396万8,000円、令和3年度は220億5,842万4,000円であり、例年と比較し、大幅な増額となっております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 続きまして、国、県からの補助金、交付金の推移についてお伺いします。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  国庫支出金につきましては、平成30年度は20億4,835万4,000円でありましたが、学校施設整備事業や台風災害関連事業、新型コロナウイルス感染症対策事業などにより、令和元年度は28億8,915万円、令和2年度は75億6,733万2,000円、令和3年度は42億4,585万7,000円であり、例年と比較し、大幅な増額となっております。  また、県支出金は、平成30年度は13億45万9,000円でありましたが、台風災害関連事業や水産業施設整備事業などの臨時的事業のほか、扶助費などの経常的事業の増加により、令和元年度は14億1,435万3,000円、令和2年度は21億3,571万7,000円、令和3年度は15億7,226万8,000円であり、例年と比較し、増額となっております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) ここがこの数年で注意しなければいけない部分だと思います。令和2年度に比べて市税収入が6.7%減少しているのは、企業の大規模固定資産の償却が進んだことによるものだと思います。  一方で、国からの支出金や県からの支出金、特に地方交付税、これは大幅に増えています。今、伺ったとおり、令和2年が国から75億、令和3年が42億というお答えを頂きました。これは、取りも直さず、今説明ありましたけれども、コロナ禍への対策費が大きいんですけども、このことで財政の実態が大変分かりづらくなっている、これが私の印象です。  今回の一般質問に先立ち、令和2年度、今回の決算の1年前のデータですけども、新型コロナウイルス感染症対策事業について決算額を調べたところ、総額で5億3,260万円という数字が分かりました。先ほどお話しした「イカキング」はこの交付金が財源となった模様ですけども、具体的には、当市での臨時交付金の使い道について分析しますと、校内通信ネットワークの整備事業が1億3,980万、庁内環境整備としてウェブ会議システム・分散勤務環境導入事業で1,300万、それから、また令和3年の新型コロナウイルス感染症対策事業では、オンライン学習環境整備事業が119万円、ウェブ版総合防災マップ構築事業120万円、ICT環境基盤整備事業、これ大きいんですけど、7,430万円等があります。  この中には、導入することは交付金で賄えても、その後の維持管理費は市の財源の中で負担していかなければいけない事業が多くあります。例えば通信ネットワークやウェブ会議システムなど短期間でシステムの更新が必要な分野は、これからも自主財源で支えていかなければなりません。これを念頭に、交付金の使い道を考えていくことが必要だと思います。決して、私、それ、やめろって言ってるんじゃないんです。必要なシステムや市民サービスの向上に効果があるものは継続的に運用していくべきだとは思います。  では、借金についてはどうでしょうか。地方債残高の推移を伺いたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  令和3年度末における地方債残高は155億4,189万2,000円であり、前年度末と比較し、4,818万5,000円の増額であります。  平成30年度までは減少しておりましたが、近年は小中学校の施設整備や令和元年度台風災害からの復旧事業などに伴う地方債の借入れにより、増加傾向であります。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) 続いて、ここ数年での歳出の変化、特に人件費、物件費、この物件費に関しては、人材確保部分に限らせていただきますけどもその増減について伺います。
    ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  近年は、会計年度任用職員制度の開始や職員数の増などにより、増加傾向であります。  令和3年度決算における人件費は38億7,691万1,000円で、また物件費に区分される会計年度任用職員等の通勤費に相当する費用弁償は1,108万円であり、合計38億8,799万1,000円であります。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) いわゆる義務的経費と呼ばれる人件費、扶助費、公債費、これは、御存じのとおり、減らしたくてもなかなか減らせない分野です。一度一定水準になると、そこから経費として減らすことが難しい、それがこれらの費目です。  とはいえ、この義務的経費が減らせないからといって、今後の町の安全、安心に必要な経費のはずの普通建設事業費あるいは災害復旧費など、いわゆる投資的経費を後の世代に先送りすることには問題があると思います。  さらに付け加えますと、先ほど部長からも言及ありましたけども、国保、介護、後期高齢者への繰出金、これが合計で、平成30年は13億、令和元年が13億5,000万、令和2年が14億、令和3年は14億なんですけども、増加傾向にあります。国保会計自体は後期高齢者医療特別会計に移行しつつあるので減少してるんですけども、後期高齢者と介護保険がそれらを上回る増加を示しています。かつては毎年1億ずつ増えるんだっていうふうに私たち認識してたんですけども、最近は毎年5,000万ぐらいずつ増えてるのかなっていう認識で考えています。この繰出金、言わば、減らしたくても減らせない歳出ということになるんだと思います。  では、これらの問題を解決するにはどうしたらいいか。将来的な厳しい見通しを明るい見通しに転換できるか。病気の前兆を見つけた上でどんな処方箋を書いたらいいか。私は、1つには、職員の関わる事務事業の電子化、ICT、AIの活用が不可欠だと考えています。職員の労働生産性を上げるためには、多様化する行政の仕事をAIに肩代わりさせたり、デジタル化を進めることが必要だと思います。これからは人口減少で、生産年齢人口も減少して、市職員の確保が困難になっていく中で重要な観点だと考えます。  そこで伺うんですけど、具体的に現在のデジタル化の状況、それを教えていただきたいと思います。具体的にチャットボットとかAI─OCRとか、その辺の状況を教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  限られた人員で多様な行政ニーズに対応していくためには、AIやICTを活用して業務の効率化を図ることが重要と考えており、様々なツールの導入を進めているところでございます。  まず、市のホームページ上で閲覧者からの質問に対してAIが自動応答を行うチャットボットについては、昨年9月の導入から、約1年間で8,000件を超える問合せに対応しています。また、会議の音声データから自動で文字起こしを行う会議録作成支援システムについては、10月からの導入に向け、現在、実証実験を行っています。  さらに、申請書の手書きの文字をスキャナーなどで認識し電子データに変換するAI─OCRについては、昨年度から県で実証実験を行っているほか、近隣の木更津市、君津市、袖ケ浦市で既に導入済みでありますが、手書きの文字の読み取り精度などの課題もあることから、今後、調査研究してまいります。  そのほか、火災現場の状況や災害発生時の情報収集などにドローンを活用しています。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) ありがとうございます。着々と電子化、AIの活用というのは進みつつあるのかなというふうに感じます。  ただ、私が調べたところですと、愛知県の知多市の例を出させていただきますけども、人口が8万5,377人、富津市のほぼ倍です。これ、チャットボットが適切に運用されてるっていうことで、そのうわさを聞いて、実際にアクセスしてみました。象徴的な例をお話しします。  このチャットボット、知多市のホームページで「寄附をしたい」と打ち込んだら、即座にふるさと納税の紹介画面とか市の担当課が表示されました。富津市のチャットボットである「教えて!ふっつん」、ここで同じワードで「寄附をしたい」と打ち込んだら、「公職選挙法違反です」っていう項目が出てきてしまいました。せっかく富津市に応援の寄附をしようとホームページを訪れた人が、それは犯罪ですと言われたら、その気持ちも失せてしまうんじゃないでしょうか。ちょっと笑い話になっちゃいましたけども、これが現実なんです。  さらに続けると、住民票とか保育園入園、病院、転入届、納税、求人、就職したい、こう入力すると、全て答えが同じ。ふっつんが答えるんです。「ごめんね。その質問の答えは分からないんだ」、そう返ってきます。この応答内容について、実際、知多市と富津市とは格段に違うんですが、その理由は何だとお考えですか。 ○議長(石井志郎君) 総務部長、中山正之君。 ◎総務部長(中山正之君) お答えいたします。  愛知県内では、令和2年11月に、知多市を含めた39市町村がAIを活用した総合案内サービスを共同導入し、チャットボットの利用が開始されています。チャットボットを共同で利用することにより、AIが参加市町村全ての情報を効率的・継続的に学習し、回答の精度が向上するとされております。  これに対しまして、本市のチャットボットは、昨年9月から本市単独のシステムで運用を開始したことから、知多市と比較し、これまでにAIが処理し学習した情報量は少ない状況でございます。  引き続き、継続的な運用によるAIの精度の向上を図るとともに、利用者からの質問の内容を定期的に確認し、質問に対する回答を充実させるなど、使いやすさの向上を図ってまいります。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) ありがとうございます。つくって終わりじゃなくて、効率的に、効果的に使えるような仕組みに努力をしていただきたいと思います。  それでは、この後も関連した質問とか人件費の定員適正化計画のお話、質問を予定してたんですけども、ちょっとそこは時間の関係で省かせていただきたいと思います。  ここまで財政について言及をしてきたんですけども、細かい数字が出てきて少し恐縮でしたけども、先ほど一喜一憂という言葉を2回使わせていただきました。  今回確認させていただいた様々な財政指標について一言触れておくと、全国一律で比較検討あるいは考慮に使われる指標としてこれらはあるわけですけども、指標の比較のみに終始してしまうと、まさに木を見て森を見ずということになってしまうといつも私は感じています。例えば、財政力指数では算定基準に用いられる単位費用、係数が変わったり、実質収支に始まる3つの収支の指標についても、財政調整基金の扱いや交付金の動向によって複雑な動きや推移をします。  大切なのは、視野を広げて全体のバランスを図るというスタンスだと私は思っています。まさに収支の均衡。その中で、その時々に、今、何が重要なのか。優先すべきは何か、将来どんな町にしたいか、そして、その中に取り残される人はいないか、この3点を念頭に財政運営をしなければならないし、私たち議員はそのチェックを怠らないようにすること、なれ合いにならずに、年中行事にしない、そんな心構えを持って行動しなければいけないのだと心に刻みたいと思います。  それでは、豊かなまちづくりについての質問に移ります。  まず、地域内経済の循環について伺おうと思いますが、富津市内の経済循環は経済センサスのデータ程度しか資料が見当たりません。その、おのおのの経済活動がどのように地域経済に影響しているかというのは、RESASで可視化したり、様々な指標を組み合せなければいけないので、富津市が独自に把握するのは大変難しいことだというのは理解しています。  令和元年6月の私の一般質問でも言及したんですけども、地域内経済循環モデルについて伺っていこうと思います。  長野県の事例を、この間、御説明させていただきました。地域内経済循環モデル構築事業というものを立ち上げて、経済連関表を駆使して、県外への流出金額が大きい産業、そして、その3種類の事業分野をターゲットに経済波及効果を高める取組をしています。信州の農産物の活用の拡大、それから木材の自給圏の構築、それから電力の自給率アップ、この3つです。このモデル効果を数値化することで、投資の裏づけとする取組を続けてるそうです。いわゆる漏れバケツの論理です。幾ら経済対策で資金を投下しても、地域の中でそのお金が循環しないで漏れてしまっては、その効果は少ない。真水を注入して、それがどのように広がるかという論理です。  この分野での千葉県の総合計画との連携の状況をお聞かせいただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  長野県地域内経済循環モデル構築事業については承知しておりますが、千葉県の総合計画では、地域内経済循環についての記載は現在のところありません。  今後、富津市の農産物、水産物等の消費拡大に向けたPRやブランド力の強化を図るとともに、地域内で経済が循環する取組について、関係団体と協力し、研究してまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) ありがとうございます。  次に、国の中小企業対策との連携について伺おうって思って準備をしてたんですけども、先ほど、市長からも冒頭で幾つか事例を含めてお答えを頂きました。これについては、私のほうから申し上げさせていただきたいんですけども、国ってのは中小企業庁を中心に地方の中小企業を支える取組を支援しています。その内容として、事業再構築補助金っていうのがあります。  この実績を担当課で調べていただきました。そうすると、令和3年の3月から16件の事例を御報告頂きました。例えば、これ、公表されてるものなので、実名出しても問題ないと思うんですけども、マザー牧場のグランピングとか、それから、ある会社では小ロット、それから短い納期のニーズ対応できるオリジナルのアクリル製品の販売事業あるいは情報通信事業を手がける会社がワーケーション型のコワーキングスペースへの転換を図ったり、主に地元の金融機関と連携して採択に至っているようであります。  この事業再構築補助金っていうのは、新しい分野開拓など思い切った事業再構築に挑戦する中小企業に、3分の2の補助率で最高6,000万円までを補助する制度です。商工会や金融機関などと連携して、どうか地元の中小企業支援に一層取り組んでいただきたいとお願いを申し上げます。  それでは最後に、市長にお伺いしたいと思います。  今まで言ったことを踏まえて、共創・共生のまちづくり、それについて、ぜひお考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  市内の企業に加えまして、地域住民、NPO等、多様な主体と行政の役割分担の中で、地域の課題解決や魅力向上につながる取組を行うことがまちづくりへの参画の機運を醸成し取組の一層の推進につながる、そして、それがよりよいまちづくりにつながるのだと、このように考えております。 ○議長(石井志郎君) 13番、渡辺 務君。 ◆13番(渡辺務君) ありがとうございます。今、お答え頂きました、まちづくり参画の機運を醸成する、これ、非常に大切なワードだと思っています。  今回、私は、財政についてはICTの活用で生産性を上げること、そして義務的経費の縮減を図り、その時々で変わる状況に機敏に対応できる財政政策へ取り組むべきといたしました。市内商工業者を中心した経済の循環システムの構築は、国、県を上手に利用した取組とすべきと主張してまいりました。  なかなか進まない公共施設の再編あるいは行政のデジタル化、そして市民の経済活動に一歩踏み込んだ施策を完遂させるには、その当事者の皆さんに共感できる体制づくりが重要なのだと私は感じています。財政面での経営改革にしても、行政組織の改編あるいは公共施設の再編にしても、どこかで必ず既成の受益者からは反発があります。しかし、その当事者たちが共感できる体制や仕組みづくりができれば、イノベーションは結構すんなりと運ぶんじゃないかなと思ってます。  そこに必要なのは、市長を中心とする行政執行部が市民に共感を持ってもらい、そこに参加し、共に価値を見いだし創造できる、そんな環境を整えること、これが重要だと思います。存在や取組を応援したくなる社会、多様性があり選択できる環境がある社会、これを意識しながら進めないと、現在の複雑な事情が絡み合う社会ではイノベーションはなかなか起きてこないんだと思います。地域の人たちが共感すること、これを実感できるような取組を職員の皆さんにはぜひお願いをしたいと思います。  先日、ある団体の広報紙の挨拶に目が止まりました。ちょっと披露いたします。  2020年2月に新型コロナ蔓延の象徴となりました大型クルーズ船が横浜港に着岸してから、2年半が経過しました。その間、私たちが例年行っていたイベントがことごとく中止となり、また通常業務においても、必要とするところで対面ができないなどの支障も出ておりました。しかし、悪いことばかりではなく、コロナ禍で学んだこともあります。例えば、業務の進め方は従来方式が必ずしも最良ではないことや、遠方の会議はオンラインで行えば時間も費用も節約できることなどが分かってまいりました。パンデミックという非日常性が、常識を覆す原動力となり得るのです。リンゴで有名なアイザック・ニュートンは、17世紀にヨーロッパを襲った黒死病(ペスト)のため、通っていたケンブリッジ大学が2年に及ぶ休校となったおかげで、万有引力の法則を発見したと伝えられています。コロナ禍で学んだ常識にとらわれない新しい考え方を、いわゆるポストコロナにおける新しい様式で生かして、さらに発展することが必要と考えております。その節には、皆様の御協力を頂きながら進めてまいりたいと思っていますので、よろしくお願いします。  という文章です。私、この文章、すばらしい文章だと思います。本人にも御了解を頂いて、御紹介をさせていただきました。  私が6月議会でも申し上げましたが、制度を変えることばかりに意識を傾けるのではなくて、マインドを変えること、これに注視することで、共に進む富津市が見えてくるのではないかと感じています。  以上で、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(石井志郎君) 以上で、渡辺 務議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午前11時30分とします。                  午前11時14分 休憩           ────────────────────────                  午前11時30分 開議                  渡辺純一君の個人質問 ○議長(石井志郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  2番、渡辺純一君の発言を許可します。2番、渡辺純一君。                 〔2番 渡辺純一君登壇〕 ◆2番(渡辺純一君) 皆さん、こんにちは。議席番号2番、渡辺純一でございます。本日取り扱うテーマにつきましては、図書環境とふるさと納税の2つになります。  まず、充実した市の図書体制の構築ということで、図書関係についてでございます。  図書館には、先人たちの英知から最新の情報までが蓄積されております。その情報は、図書館ネットワークの中を縦横に行き交い、市民はそこに自由にアクセスできます。図書館を利用することで、市民は新しい知恵を生み出し、主体的に課題を解決できる力を身につけることができます。こうした自立した市民が、まちづくりに参画すれば地域に社会的・経済的な潤いがもたらされます。  図書館は、市民の情報収集を助けることで、まちづくりに貢献します。そして、図書館がその力を最大限に発揮するためには、良質のストック、スペース、スタッフが必要です。ストックとは、図書館の根幹といえる書籍を中心とした資料を差し、多くの人が利用する図書館は利便性が高く、快適な空間、スペースでなければならないことは言うまでもなく、図書館が利用者のニーズに応えるには、有能なスタッフと効率的な運営が不可欠ですと、とある図書館を総合的に研究している組織のホームページのトップページに掲載されておりました。  また、世の中では、若者を中心に活字離れが社会問題となっておりますが、東京都の関連する活動報告書によれば、1か月の間に雑誌や漫画を除く本を読まないと回答した割合について、少し古新聞になりますが、2002年には37.6%、2009年には46.1%と増加していることが分かっております。  年齢別では、50代以外の全年代で読まないと回答した割合が増えてございまして、10代で12.3%、30代で12.8%、40代でも10.4%もアップしてございます。この結果から、活字離れは若者だけでなく、働き盛りである30代、40代も急速に進んでいることが明らかになっていると報告されております。  その影響として挙げられているのは、本を読まないために知識が身につかない。新聞を購読しないために社会の動きが分からないといった直接的なことだけではなく、自分の考えを伝えられない。相手の話の真意を理解できないなど、最近の若者にみられる傾向と活字離れには大きな関係性があると考えられております。  一般論でありますが、言語力の低下による新人社員や学生に見られる傾向として、意見や感想と事実を区別できない。説明者の意図を正確に理解できない。具体的な根拠を示して、自分の意見を説明できない。申し送りや伝達が正しく伝わらない。グループで議論しても一方的に意見を言い合うだけで、解決策が見つからない。といったことが報告されております。  現在の社会では、政治や経済、ビジネスなどの多種多様な場面で、世界各国との競争力が求められております。いろいろな価値観や文化を持つ国々と対等に渡り合っていくためにも、優れた言語力が不可欠です。活字離れによって引き起こされている人々の言語力の低下が、グローバル社会における日本の発現力、ひいては国際競争力の低下につながることが懸念されています。と話は大きくなりましたが、それだけ図書の役割は重要であると認識いたします。  そうした中、富津市ではあらゆる人々に開かれ、全ての分野にわたり資料を収集・提供できる市民の生涯学習の拠点施設として、図書館のサービスを提供するための環境整備は、重要な市の責務と位置づけの下、富津市立図書館整備基本計画に基づき、市立図書館の開館に向け整備を進められております。  そこで、大綱1点目、その進捗状況についてお伺いしたいと思います。  次に、ふるさと富津応援寄附に関する件についでございます。  ふるさと納税は、寄附する側のメリットとしてお礼の品が送られてくる。寄附額が翌年の税金から控除されるという点が多く知られ、また強調されがちですが、皆さん御存じのように自治体にも様々なメリットがあります。ふるさと納税で寄附したお金は、そのまま寄附先の自治体の税収になると同時に、農業、漁業、畜産業、加工業などの返礼品等を通じて、事業者の活性化とその周辺事業者への波及が期待され、地域内で経済が循環し、活性化する効果が生まれます。  また、自治体によっては全国に広くその地域や地場産品を知ってもらい、興味を持ってもらうきっかけづくりや返礼品を通じての地元事業者とのつながりから、直接商品を購入したり、旅行で現地を訪問、さらには寄附をきっかけに移住へとつながった事例もあると言われ、その制度活用はなくてはならない自治体も存在しているやに聞きます。  特に、災害支援の観点からでは、支援金や義援金のように一旦支援団体に送られたお金が、自治体に分配されるのではなく、自治体に直接送られ、自治体独自の判断で寄附金を使用することができるため、迅速な復興に役立てることができる。つまり、寄附を通じて寄附先の自治体やそこに住む方たちを応援することができる制度であり、支援者も判断しやすくなっております。  先日、令和4年7月下旬に、総務省から報告されたふるさと納税に関する現況調査結果を拝見しました。そこには、令和3年度受入額の実績が報告されており、ふるさと納税の全国における受入額及び受入件数の推移がグラフで表され、制度が導入された2008年からの集約結果を見ることができるものです。  かいつまんで申し上げたいと思いますが、平成26年度から大きく増加していることが見えるグラフになってございますけども、平成29年度で受入件数1,730万件、受入額3,653億2,000万円、その2年後の令和元年では受入件数2,333万件、受入額4,875億4,000万円、そのまた2年後、昨年度の令和3年度においては受入件数4,447万件、受入額8,302億4,000万円、2年前からいたしますと約2倍弱、対前年比で1.3倍と年々増加し続けている状況にあります。  このように、全国的に勢いが衰えないふるさと納税でございますが、大綱2点目、富津市におけるこれまでのふるさとふっつ応援寄附の受入件数、受入額とそれを受けての市の評価について伺いたいと思います。  以上、1回目の質問といたします。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 渡辺議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 渡辺純一議員の御質問にお答えいたします。  初めに、充実した市の図書体制の構築、市立図書館の進捗等についての御質問にお答えいたします。  令和4年2月に図書館の基本方針、各種のサービス、求められる機能などについて、その方向性を示すことを目的とした、富津市立図書館整備基本計画を策定いたしました。その基本計画に基づき、図書館の整備を進めています。  6月に図書館法に基づき、市立図書館に必要な事項を定める富津市立図書館条令を制定し、現在は図書館の管理・運営を担う指定管理者の募集をしており、12月の基本協定締結を目指しています。  また、ハード面におきましては、設計業務委託が8月中旬に終了したことから、10月からの内装工事に向け、準備を進めています。今後、10月から12月までの3か月間で内装工事、年明け1月から3月間での3か月間で図書の配架やシステム構築などを行い、令和5年4月の開館に向け、引き続き準備を進めてまいります。  次に、ふるさとふっつ応援寄附、これまでの評価等についての御質問にお答えいたします。  ふるさとふっつ応援寄附につきましては、本市では平成27年度の募集開始以来、80の事業者の皆様に御協力いただき、返礼品の出品を行っております。本制度を活用することで、歳入の増加や市の魅力を発信できることに加え、地元特産品等のPRや販路拡大に伴う市内産業の活性化を図る絶好の機会であることから、市における重要な事業の1つだと考えています。
     寄附件数及び寄附額につきましては、平成27年度が950件で2,761万円、平成28年度が1万6,784件で2億6,471万円、平成29年度が2万444件で3億5,367万円、平成30年度が1万8,125件で3億6,559万円、令和元年度が2万5,583件で4億7,216万円、令和2年度が2万784件で3億5,788万円、令和3年度が2万1,063件で3億2,611万円となっており、寄附額は令和元年度をピークに減少傾向にあります。これは、ふるさと納税市場が年々拡大し、返礼品の種類や数が年々増加しているため、同じカテゴリー内での申し込みが分散していることが考えられます。  今後も、本市の出身の方や市にゆかりのある方から、ふるさと富津市を応援していただけるよう、市のPR活動を行うとともに、数ある自治体の中から富津市を選んでいただけるよう、特産品のブランド力の強化や寄附者のニーズに沿った新たな返礼品を用意できるよう努めてまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 再質問に入ります。2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 御答弁ありがとうございました。それでは、再質問に移りたいと思います。引き続き、よろしくお願いいたします。  先ほど、市立図書館の開館に向け、順調に進めていく旨の答弁をいただきました。世間では、各種工事資材等が滞って工期が延期されております昨今、これからの工事が順調に進んでくれることを祈りたいというふうに思います。  一方で、富津市立図書館整備基本計画において、これから導入を進める検討を行うとしました求められる機能が、中項目として同計画内に記載があったと思います。市の進捗についてそれぞれ教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  富津市立図書館整備基本計画で、求められる機能として記載しております電子図書機能の導入につきましては、来年1月の富津市電子図書館オープンに向け、準備を進めております。  その他のICタグシステム、自動貸出返却システム、不正持出防止システム、WiFi、タブレット端末につきましては、図書館開館時の導入に向けて準備を進めております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。求められる機能にとどまらず、導入していくと解釈いたします。  では、電子図書の役割は理解しているつもりでおりますので省いて構いませんが、電子図書以外の求められる機能の導入理由について、改めて伺いたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  求められる機能のうち、ICタグシステムは従来のバーコードに比べ、距離や障害物があっても情報を読み取ることができ、また同時に複数のタグを読み取ることにより、蔵書点検を迅速に行なうことで事務の効率化につながることから導入を予定しております。  自動貸出返却システムは、利用者がカウンターを通さずに貸出し・返却が行えるシステムであり、利用者のプライバシーの保護、職員の事務軽減の観点から有効なため、導入を予定しております。  不正持出防止システムは、出口に設置したゲートを通過する際に、図書の不正持ち出しを検知するシステムでございます。蔵書の適正管理の観点から、有効なため導入を予定しております。  また、無料でWiFiが利用できる環境も整えるとともに、スマートフォン等の端末をお持ちでない方も御利用いただけるようタブレット端末も用意し、利便性の向上に努めてまいります。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。今、御説明していただいた機能において、ICタグの存在は非常に重要であると捉えております。  では、次に新しい図書館が設置され、管理体制の見直しがされると思いますが、従来から市が管理する建物の中に、本を所有してあるものもあろうかと思います。今回の新システムによる管理対象の範囲はどこまでになるのか、またそれ以外のものも含まれてくるのかを伺いたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  現在の管理対象といたしましては、移動図書館及び富津公民館、中央公民館、市民会館3館の図書室、計4か所の図書施設であり、これらの図書施設の図書にはバーコード及びICタグをつけてございますので、図書システムにより一括管理しております。  また、他の施設の中にある図書につきましては、管理対象とするもののみ富津市図書システムと連動させてまいります。  今後は、市立図書館を含め、同一の図書システムにより、一括管理していくことができるようになるものでございます。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) その他施設の図書について、すくい上げ等を行って、後々管理システム内に収めていくということを聞き、安心いたしました。  次に、現在でも管理している移動図書さくら号や市民会館等の図書室との連携、いわゆる蔵書のローテーションについてはいかがでしょうか。また、管理体制に変化が生じてくるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  移動図書館及び富津公民館、中央公民館、市民会館3館の図書室との連携につきましては、市民のニーズに基づき、リクエストのある本などを、本館機能を持つ図書館が流通してまいりますが、既存施設間のいわゆる蔵書のローテーションにつきましては、図書館業務とは別に、従来どおり教育委員会が管理し、それぞれの施設の購入図書を2か月ごとに、各施設で順番に利用できる体制を続けてまいります。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ICタグなり、バーコードでの管理であれば、蔵書仕分けなど作業効率も非常によくなると思われます。図書館、図書室を利用する市民へ避ける時間、サービスが増えることは喜ばしいことと思います。  では、もう1つ教えてください。大きな図書という意味では、各小中学校に存在します学校図書があると思います。そこで、現在の学校図書との連携はどうされておりますでしょうか。また、ICタグの活用により蔵書の出入りに関して管理体制の変化が生じるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  学校への図書の貸し出しにつきましては、団体貸出という枠組みの中で100冊まで貸し出しを行っており、課題研究などの際にまとめて数十冊貸し出すなどの対応を行っております。  また、本年6月からは、読書支援員3名を配置しておりますので、読書支援員を窓口といたしまして、ニーズに応じたサービスの提供を進めてまいります。  また、学校図書にはICタグがついておりませんので、教育委員会と学校、おのおのの管理であり、管理体制に変化は生じません。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 学校図書にも、ICタグが用いられれば効率が上がることで、児童生徒に蔵書提供がより充実できるのではないかと考えるところでございますが、システム導入し始めですので、一旦は理解したいと思います。  次に、蔵書点検についてお伺いします。  一般企業でいう棚卸し的な作業である蔵書点検でございますが、定期的に実施される際、これまでどのように行っていたのか。また、タグ管理下でどういった効果が見込めるのかお伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  蔵書点検につきましては、これまで一冊一冊、図書についているバーコードをバーコードリーダーで読み取るという作業をしていたものが、ICタグの活用により、配架した状態、つまり本棚に並んだ状態のまま複数のタグを読み取ることができますので、およそ5倍程度の効率化が見込まれております。  具体的には、蔵書点検に5日かかっていたものが、1日で済むこととなり、その分、図書の順番を正しく並び替える作業や、司書がするべき他の業務に充てることができるようになりますので、作業の効率化が期待できるものでございます。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございます。非常に期待できるシステムと思います。今ほど、図書というカテゴリーの中で、大きなくくりとして存在する学校図書について触れさせていただきました。もう少し、学校図書との連携について質問していきたいと思います。  今年度から、児童生徒の読書活動の充実を図るため、市内全小中学校に週1回読書支援員を配置し、図書室の環境整備や読み聞かせなど、読書活動を推進するために3名を雇用すると当初予算で計上しておりました。先ほどの答弁にもありましたように、既に配置されていると伺っております。まず、読書支援員の学校への対応スケジュール及び具体的な業務内容について、お伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  読書支援員3名につきましては、今年の6月から市内全ての小中学校に、おのおの週1回4時間勤務の配置をしております。読み聞かせや本の紹介をするブックトークなどの読書活動の推進や、図書室を中心に図書環境整備など、各学校の実態に応じた業務を行っております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) では、採用する際にどういったところに重きを置いて判断されるのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  先ほど申し上げた学校の実情に応じた対応が求められていることから、採用の条件といたしましては司書、司書補の資格や教員免許を取得している方、または図書館等で勤務経験がある方などを条件にしております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) これから長い目で見た場合、読書支援員の方がやめられる場面も出てこようかと思われます。世間では、全体的にマンパワーが不足してございます。先ほどの採用の際に大事にされているところを、できる限り保っていただきまして、教職員と連携がとれる学習が展開されることを期待したいと思います。  また、学校図書において蔵書が古く、うまく買い替えができていないところが散見されると聞いてございます。時々の書籍購入の際に、読書支援員からも助言してもらえるような体制づくりも視野に入れた運用の検討もお願いしたいと思います。  次に、現時点におけます学校図書の貸出し・返却作業はどのようにしておられますでしょうか。  また、読書支援員が配置されることによって、その貸出し・返却作業に変化が生じてくるのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  本市では、図書の貸出し・返却につきましては、多くの学校で本の題名等を記入する個人カードや貸出簿を用いて対応しております。この貸出し・返却作業につきましては、主に児童生徒の委員会活動で行われております。  読書支援員は、各学校におのおの週1回4時間勤務の配置であり、貸出し・返却時間に不在の場合が多いため、貸出し・返却作業に大きな変化は生じておりません。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 児童生徒同士で運用することのいきさつにつきましては、よく存じ上げませんが、私は教育上、育成上、大変有意義であると考えます。理解いたしました。納得いたしました。  では、今後、読書支援員が学校での授業内における具体的な支援が見いだせるものがあれば、伺いたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  現在、読書支援員は授業で読み聞かせやブックトークを行っている学校が多くみられます。  今後とも、各学校のニーズに応じた支援について検討してまいります。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ありがとうございました。ここからは実際の運用方法について幾つかお聞きいたします。  以前に、学校図書においてバーコードでの運用を構築されたとお聞きしました。そのバーコード運用で、どういったものが可能となっていったのか。また、併せまして現在の活用実績について教えていただけませんでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  契約した業者からバーコードつきの本を購入し、バーコード運用により、貸し出しを行うことが可能でございました。活用の仕方につきましては、その理解が不十分であったことが考えられるものでございますが、平成29年度の活用調査の結果、バーコード運用ではなく、従来の個人カードや貸出簿を使っての貸し出しを行う学校が多く、利用頻度が低かったため、休止といたしました。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) もう1つ確認させてください。先ほどの市立図書館でも定期的な蔵書点検を行うこととしてございます。  では、各学校における蔵書点検について頻度と手段についてお伺いしたいと思います。また、近隣市の蔵書点検の現状について、分かれば教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  各学校の蔵書につきましては、図書原簿を用いて管理しております。学校によっては再配置により、図書原簿が整理されていない状況もございます。通常は、新規購入時に図書原簿を追加し、廃棄時に削除しております。  近隣市では、市立図書館のデータシステムの中に、図書室の蔵書データが入っており、各学校に配置された職員が定期的にバーコードを読み取り、図書の管理をしていると伺っております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 現場教職員につきましては、激務と聞いております。図書原簿が整理されていないというか、私の認識では、推測するに整理する時間を捻出することができないということではないかと思ってございます。  最先端の設備は必要ないものの、一度構築されましたバーコードでの管理がありますので、あまり予算をかけずに再び運用できるのであれば、せっかく専門的に取り組む読書支援員の方を雇用されたということでございますので、近隣市と同様の運用がなされるよう検討していただきたいというふうに思います。  では、今後の蔵書点検につきまして、どのような方法で誰が行なう予定か教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  現状の対策といたしましては、図書担当職員を中心に、図書原簿を基に蔵書の管理をしてまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) できれば、先ほども少し触れましたけども、学校図書についても市立図書館と連携できるICタグが導入できれば一番いいのかもしれませんが、読書支援員の配置もあってか、現時点で慎重にならざるを得ないのは致し方ないかもしれません。しかしながら、学校教育における学校図書の存在につきましては、活用頻度は多くないかもしれませんが、先日の青堀小学校改築に伴うアンケート結果でも分かりますように、学校における図書室は大変重要な位置づけの施設であります。現場教職員からも、読書支援員との連携に期待を寄せております。  これから先、これらに関わる問題・課題が生じた場合には、現場の意見を十分斟酌していただきまして、改善がなされるようお願いしたいと思います。  それでは、大綱2点目の再質問に移りたいと思います。
     先ほど市長答弁におきまして、寄附額が減少傾向にあり、ふるさと納税資料の拡大等により、同じカテゴリー内での申し込みが分散している。今後も数ある自治体の中から富津市を選んでもらうよう努めていきたい旨の答弁をいただきました。  先日、日本経済新聞の7月30日の朝刊において、千葉首都圏経済欄の記事の見出しにこう書かれておりました。「県内ふるさと納税33%増、21年度、過去最高、首位は勝浦」との記事を見ました。同時に、県内市町村のふるさと納税額トップテンも紹介されており、1位の23億5,600万円の勝浦市から、10位の3億6,400万円の香取市がノミネートをされておりました。  肝心の富津市はトップテン入りをしておらず、何かの間違えじゃないかなと思ったところでしたが、先ほどの答弁で全体感をつかむことができました。その新聞記事のことを受けて、改めまして第2期富津市まち・ひと・しごと創生総合戦略に記載の、ふるさとふっつ応援寄附事業に関わる事業内容を確認させていただきました。  その事業内容には、ふるさと納税ポータルサイトの活用、リピーター獲得戦略の実施、新たな返礼品開発、宣伝広告戦略の拡充等、使途指定事業の公表、関係事業者会議の実施、企業版ふるさと納税の推進と2020年度から中身が変わっておらず、大変失礼な、ちょっときつい言い方になりますけども、頭打ち感が否めない状況と私は見えてしまいました。  同じ事業内容の繰り返しでは、よほどの外的要因が加わらない限り、目標値には到底届かないのではないかと考えるところです。富津市を応援していただいているだけでもありがたいところで、金額の多寡に終始するつもりはございませんが、このふるさと納税の制度は、今のところ地方が優位に立てて、とりわけ富津市においてはすばらしい海産物や農産物が豊富であることから、最大限活用しないわけにはいかないとも考えます。  今後、富津市としてどのような戦略・取組を行い、目標値に近づけようとしているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  寄附の目標額を5億円と設定しているほか、目標額に近づけるためには新規の寄附者獲得はもとより、リピーターの獲得が重要だと考えています。  令和2年度、3年度の2年間で富津市に2回以上寄附をいただいた方の率、いわゆるリピート率でございますけれども、29.4%という結果でありました。  一般的に寄附額が高い自治体ほど、リピート率が高い傾向にあることから、富津市のファンになってくれたリピーターを増やすため、ふるさとふっつ応援寄附関係者会議において、事業者の皆さんと一緒に寄附者満足度アップのための様々な取組や、クレームの事例などを共有し、事業者の皆さんとともに寄附者が再度寄附をしたいと思えるよう、返礼品のさらなる充実に向けて取り組んでおります。  また、新たな返礼品として現在注目を集めておりますグランピングやオートキャンプ場など、アウトドア関連の宿泊施設を返礼品に加えるため、関係事業者と協議を進めるとともに、返礼品の調達方法等について、全国や千葉県で寄附額が上位の自治体の取組を研究しながら、新規の返礼品の開拓に努めてまいります。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) ここで興味深い記事を紹介したいと思います。表題がIoT宅配、ふるさと納税自販機についてになります。そこにはこう書かれてございます。  「現在、ふるさと納税は地域性がなく、返礼品目的になっていることが問題となっており、地域への応援という趣旨が失われ、ネット通販化しているという問題が指摘されております。しかし、このIoT自販機によるふるさと納税は、その地域を訪れた人がその地域に寄附をするという仕組みであり、地域性という本来の趣旨に沿うものになります。そして、その地域に共感・応援する気持ちで、ふるさと納税をしてもらうことができます。また、たくさんの自治体のたくさんの返礼品が掲載されているインターネットサービスでは、ほとんどの自治体の返礼品が埋もれてしまいます。その結果、返礼品競争になってしまっているという問題も指摘されています。  しかし、このIoT宅配、ふるさと納税自販機では、他の自治体の返礼品競争に加わることや、返礼品率を競ったりする必要がなく、ふるさと納税をしてもらうことができます。人が集まる観光地にIoT宅配、ふるさと納税自販機を設置することで、返礼品中心の納税から地域への共感納税へ、地域に訪れた観光客に納税していただくことで、地方創生を推進していきます」と、とある企業のPR文を紹介させていただきました。  具体的な事例を紹介したいと思いますが、タッチパネル式の自動販売機で、ふるさと納税として市に寄附する金額を1万から50万円までの選択肢の中から選んでいただきまして、運転免許証を読み取らせて住所などを入力いたします。クレジットカードで決済を行いまして、レシートを店舗の受付に提示いたしますと、返礼品として寄附した額の3割相当のクーポンを受け取ることができ、そのままゴルフ場でしたらプレー代金や施設内での食事代などとして利用できます。これがゴルフ場のフロントで行える新しいふるさと納税の方法となってございます。  実際に導入している自治体も存在し、神奈川県の松田町、茨城県の常総市、静岡県の御殿場市、そしてお隣君津市も導入したと8月29日の新聞で紹介されておりました。ゴルフ場銀座と言われている千葉県です。富津市内のゴルフ場にも導入して、内房エリアとのカテゴリーとして捉えてもらえれば、ふるさと納税での応援者、またそのお得感からリピーターの獲得が見込めるのではと期待するところでございますが、こうした新しい視点での取組はいかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  市内ゴルフ場におけるふるさと納税の返礼品については、平成27年度当初は実施しておりましたが、運用する際に事業者側の負担が大きかったことなどの理由から、平成30年度以降実施しておりません。  本市において、ふるさと納税自販機を導入した場合、設置費や管理運営費の発生により、国から示されているふるさと納税額に対する経費割合を越えてしまう可能性があるため、導入には研究が必要と考えますが、それに代わる返礼品として市では「電子感謝券」を導入しています。  この電子感謝券、現在は「ふるさと納税払い チョイスペイ」と名称を変更しておりますが、ふるさと納税の返礼品の1つで、従来紙媒体で割引券の発行を行っていたものを、スマートフォンアプリを使って寄附額の3割分を電子ポイントとして受け取ることができ、市外の方が富津市に訪れた際、市内の加盟店や施設にて宿泊や食事、体験、買い物などに利用できます。  新たな手法については、ふるさと納税を実施する上での決められたルールの中で、事例等を勘案し、利用状況や費用対効果を見据えた上で取り入れていきたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 2番、渡辺純一君。 ◆2番(渡辺純一君) 今ほど申し上げました自動販売機ですが、普段よく目にする飲料水用の自販機が新品で65万円前後と検索結果になりましたけども、それよりも申し上げたふるさと納税の自販機は数倍、大体5倍ぐらいだったんですけど、値段であったということで、あまり安いとは言い難い金額でございました。  いろいろな取り決めがある中で、十分な検証が必要であるということは納得いたしました。また、次なる一手を検討されているということ、またそれがデジタル対応であるということに安心いたしました。あとは、いかに広くいろいろな方々に知ってもらい、使ってもらうかになろうかと思います。  観光客が多く訪れる金谷フェリーの発着場周辺や、市内宿泊施設で市内における直接アプローチや市外の方々をターゲットにSNSやメディアを活用するなどして、富津市を訪れ、楽しんでもらう。プラス現地でふるさと納税を利用してもらい、周辺地域の飲食、物産品をお特に満喫してもらう。富津市全体に活気をもたらす好循環ができる予感がいたします。  昨日の関議員の質問にもありましたが、千葉日報におきまして企業版ふるさと納税の納税額が県内トップであったという旨が紹介されておりました。微力ながら、昨年度私もチラシ配布に足を走らせ、汗を流しましたが、皆さんの粘り強い取組があっての結果であろうかと思います。  引き続きふるさとふっつ応援寄附について、研究・取組を行っていただき、そして絶大な波及を期待いたしまして、私からの質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(石井志郎君) 以上で、渡辺純一議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午後1時15分とします。                  午後0時12分 休憩           ────────────────────────                  午後1時15分 開議                  猪瀬 浩君の個人質問 ○議長(石井志郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  6番、猪瀬 浩君の発言を許可します。6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 議席番号6番、諸派市民の声の猪瀬 浩でございます。本日は、一般質問の時間の中で個人質問をさせていただきます。  さて、今回は通告に従いまして、富津市公共施設再配置推進計画と富津市地域公共交通網形成計画の2つの表題について、質問してまいります。  まず、最初に富津市公共施設再配置推進計画のうち、学校施設の整備について質問します。  富津市では、学校施設に関する維持方針において、2つの計画を定めています。1つは児童生徒数の減少に伴い、一定割合の複式学級が発生した場合、子供たちの教育環境を考えて統廃合を行う学校再配置計画、もう1つは一定割合の複式学級が発生する見込みがしばらくない学校においては、老朽化が著しい学校施設において改修工事などを行っていくとする学校施設整備基本計画、これら2つを主として平成30年3月頃に策定しました。  この学校に関する計画において、まず冒頭質問でお聞きしたいこととしましては、平成30年3月の学校再配置計画において、令和2年度に8つの学校を天羽小、天羽中、大佐和中の3校として統合したわけですが、学校統合による児童生徒及びその保護者の評判はどのようなものだったのか、学校教育という観点からお答えいただきたいと思います。  併せて、まちづくりという観点から、当時、学校がなくなってしまうと地域の衰退が加速化するおそれがあるのではないかといった意見も出ていたわけでありますが、これら2つの計画を発表し、実行したことによるそれぞれの地域の人口推移を、市として国勢調査や住民基本台帳などのデータを用いて、調査・分析をしているのかどうか。分析を行っているのであれば、どのような変化が現れているのか、考察を語っていただければと思います。  続いては、富津市公共施設再配置推進計画のうち、公民館の整備について質問してまいります。  令和3年度末に、富津市公民館の在り方が策定されたわけですが、まずはこの計画の策定についての経緯と、今後富津公民館、富津中央公民館、富津市民会館をどのようにしていくのか、概要を御説明いただければと思います。  最後に、富津市地域公共交通網形成計画のうち、市民の利便性向上のための公共交通について質問します。  現在の富津市地域公共交通網形成計画は、今年度までの5年間における計画なので、今年度に次期5年間の計画の策定を行うことになるかと思います。そこで、今期に実現した主な実績と、来期以降はさらにこういったことに取り組んでいきたいといったものがあれば、御説明いただければと思います。  また、今年度も既に9月を迎えているわけですが、次期計画案などの議会への説明や市民へのアンケート調査、パブリックコメントの募集をいつ頃行うのかを教えていただきたいと思います。  以上をもちまして、第1回目の質問を終わらせていただきます。御答弁のほどよろしくお願いします。 ○議長(石井志郎君) 猪瀬議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 猪瀬 浩議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津市公共施設再配置推進計画のうち、学校施設の整備等についての御質問にお答えいたします。  直近の2020年国勢調査と2015年の国勢調査及び前々回の2010年の国勢調査において、学校再配置以前の旧小学校区別の人口をそれぞれ比較すると、いずれも11か所の小学校区のうち、青堀小学校区の人口が増加し、そのほか10か所の旧小学校区の人口は全て減少しています。  また、2022年3月末とその5年前、学校再配置以前の2017年3月末時点の住民基本台帳人口における小学校区の人口を比較しても、同様の結果が出ております。  このことから、調査をした2010年から現在までにおいて、大堀・青木地区の人口が増加傾向であるのに対し、それ以外の地区では学校再配置にかかわらず減少傾向にあり、また閉校となった小中学校の地区とそれ以外の地区の減少幅には大きな差がないことがデータから読み取れます。  今後も、2025年に実施予定の国勢調査や各種統計資料を注視してまいりたいと考えます。  学校教育の観点からにつきましては、教育長から答弁をいたします。  次に、公民館の整備等についての御質問も教育長から答弁をいたします。  次に、富津市地域公共交通網形成計画、市民の利便性向上のための公共交通重点取組事項についての御質問にお答えいたします。  富津市地域公共交通計画に基づき、市、地域、交通事業者などが連携を図りながら、それぞれ各事業を進めています。これらのうち、今期に実現した主な実績といたしまして、タクシーの利用促進事業については、タクシー運賃助成事業として令和元年7月から運用を開始いたしました。  高速バスの利用促進事業については、令和元年10月に富津浅間山バスストップの供用を開始し、令和2年7月からはそれまで青堀駅を発着していた高速バス「君津東京線」の一部の便がイオンモール富津へ延伸されました。  地域と連携した地域特性等に即した移動手段の導入事業については、平成31年4月から竹岡地区交通空白地有償運送が運行され、令和3年6月から岩坂地区で「岩坂お助けクラブ」がボランティア輸送を開始いたしました。  本年度においては、峰上地区における新たな移動手段の実証運行開始に向け、地域や関係事業者等と協議を進めております。  次期計画の策定にあたりましては、令和2年に改正されました地域公共交通の活性化及び再生に関する法律において、地方公共団体が策定する地域公共交通計画には、従来の公共交通に加え、地域の輸送資源を総動員する取組を盛り込むこととされた趣旨等を踏まえ、地域公共交通会議において検討を進めてまいります。  また、計画策定にあたり、8月中に市民の中から無作為抽出された3,300世帯を対象にアンケートを実施しております。今後のスケジュールにつきましては、12月議会において計画素案の説明を、12月末から翌年1月末にかけまして、パブリックコメントの募集を予定しております。 ○議長(石井志郎君) 教育長、岡根 茂君。                〔教育長 岡根 茂君登壇〕 ◎教育長(岡根茂君) 私から富津市公共施設再配置推進計画、学校施設の整備等についての御質問のうち、学校教育の観点からについてお答えいたします。  再配置後の児童の卒業作文に次のようなものがありました。  「人見知りな私は、みんなと仲よくできるか、友達ができるか、話しかけられるか、心配だった。でも、新しい友達に話しかけることができた。話しかけるときはめちゃくちゃ緊張した。みんな優しかった。中略いたします。新しい友達や、人との出会いは自分を成長させてくれる。自分を変えてくれる。だから、保育士になりたいという夢を持つ私は、合併したことはチャンスだと思った。この2年の経験を大切にして絶対に保育士になる」といった内容です。  また、保護者につきましては、学校評価アンケートに4校の統合があり心配だったが、友達もできてよかった、授業参観や家での態度を見ると、学校生活がとても楽しいと感じていることが分かるなどの意見がある一方、児童数が増え、児童一人一人への指導や対応が心配、子供の人数が増えたことで、子供同士のトラブルが増えた気がする等の意見もありました。  教育委員会といたしましては、学校において極めて少人数の学級が見られたことから、小学校では複式学級の解消、中学校では単学級の解消を目安に、学校の再配置を検討する必要があると考えました。  学校生活においては、時には言い争いやトラブルも起こるかもしれませんが、より多くの仲間と意見交換を行い、切磋琢磨することにより、たくましい心身が育まれます。子供たちにとっては、先ほど申し上げました視点での教育環境が必要であると考えております。  次に、公民館の整備等についての御質問にお答えいたします。  公民館の整備等につきましては、令和2年9月に策定された公共施設再配置推進計画に基づき、進めてまいりました。  この計画を受け、令和2年度から令和3年度にかけ、公民館を実質的に活用している方々を中心に構成される公民館運営審議会での審議や、社会教育委員会会議での意見等を踏まえ、教育委員会において公民館の在り方を最終的に方針決定いたしました。  方針内容といたしましては、3地区に1館配置を継続する、大規模改修または改築時には機能を複合化し、面積を縮小するとし、各館とも個別計画により対応し、ホールは1か所に集約し、他2館は多機能集会室対応とするということとしております。  今後は、この方針に基づき、各館の個別施設計画を策定してまいります。 ○議長(石井志郎君) 再質問に入ります。6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) それでは、富津市公共施設再配置推進計画のうち、学校施設の整備における再質問を行わさせていただきます。  細かい数字などにつきましては、議員の皆様、また執行部の皆様には資料のほうを配布させていただいておりますので、そちらを御覧いただければと思います。  さて、学校のほうの資料のほうの上段の表を見ていただければと思います。こちら、当時、平成29年1月頃に保護者や地区説明会用に市が作成した児童生徒数の推移予測のものになります。そして、その左下のところなんですが、こちらは市が策定をした令和4年5月1日現在の児童生徒数から抜粋した実測値になります。  そして、右下の表ですが、それら2つの表より令和4年度時点における5年前当時の予測値と現在の実測値の差分を示した表となります。この比較表を見ますと、統合した先の学校においては、児童生徒数の推移には影響が及んでいないということが数字として見て取ることができます。  また、先ほど教育長のほうがおっしゃった児童の方々も、また保護者の方々も統合が心配だったけど、よい方向に進んでいるというようなところが、こういった数字に表れているのかなと思います。  そんな中で、佐貫小をちょっと見ていただきますと、現在、複式学級が2学年あります。来年度におきましては、1年生がそのままの人数でスライドをすると4学年複式学級ができることになります。そうしますと、市のほうが掲げている計画にのっとって今後は統廃合を検討しなければいけないような形になるのかなと思います。  そして、あともう1つ、環小ですが、当時の計画におきましては、令和4年度時にはまだ複式学級ができる見込みではなかったという、ないだろうという予測が立てられておりましたが、実際には今年度令和4年度において4学年において複式学級ができてしまっている状況が見てとれます。これも計画どおりにいくと統廃合を検討する状況に陥ってしまっていると考えます。  そこでお尋ねいたしますが、この環小、佐貫小において市が掲げる学校再配置計画の統合条件にのっとって、統合を計画していくお考えはあるのか、もしあるとした場合はいつぐらいから統合に向けて検討委員会などを立ち上げていく予定なのか、教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  先ほども申し上げましたように、平成30年3月に策定した富津市小中学校再配置計画に基づき、小学校では複式学級の解消と、中学校では単学級の解消を目安に学校の再配置を検討しております。令和4年度、佐貫小学校及び環小学校では複式学級があり、今後も複式学級が続くことが予想されます。  これまで、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、直接対面での話し合い等が進められない状況にはございました。今後、新型コロナウイルス感染症の状況を鑑みながら、対応していきたいと考えております。  今年度、この2校につきましては、まずPTA役員並びに保護者の皆様へ御説明を行い、御理解を得てまいりたいと考えております。加えて、地域の皆様への御説明も行ってまいります。  おおむね保護者の皆様の再配置への御理解が得られたと判断した後に、再配置に向けた各校の対応につきまして計画をつくってまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。今後、検討していくということであるという御回答をいただきました。また、コロナ禍というところで、なかなか対面での議論が難しいという中、非常に難しいかとは思いますが、ぜひやっぱ統廃合いろいろな意見が出てくるかと思いますので、時間を十分にかけて地域の方々、また利用する児童、保護者の方々の納得を得ながら進めていっていただければと思います。  一方ですが、青堀小、飯野小、大貫小についてですが、青堀小につきましては先ほど市長の答弁にあったとおり、人口自体が青堀地区増えておりますので、小学校の児童数も増えています。飯野小と大貫小につきましては、当時、5年前と比べてここも増えております。飯野小については、多分今、交通の便がよくなっていることを期待して増えたというところがあるのかなと思います。
     あと、大貫小につきましては、多分これ大佐和地区の統合先の学校になるだろうとか、また天羽地区のほうから一部移住しているんではないのかなと。あとは宅地開発なども行われていることによって、児童数が増えているのかなと思います。いずれにしましても、この3校については今後利便性が高まるだろう。また、人口も増えていくだろうということを基に、子育て世代が集まってきているんではないのかなというふうに私は思う次第であります。  そこで、この6月に定めた富津市みらい構想について少し触れさせていただきます。  構想の中では、今後10年間、大堀バスターミナル候補地を民間デベロッパーに売却し、宅地開発を図るということが定められ、飯野地区を多く含む、あと都市計画道路などの完成も目指していくということが定められています。そうしますと、青堀小をはじめとします、その開発計画の影響を受ける学区においては児童数が増える可能性もあるわけであります。  みらい構想と、あと都市計画の範疇になるので、企画課や都市政策課の方に質問をさせていただきたいと思いますが、大堀バスターミナル候補地の民間デベロッパーへの売却はいつ頃を考えているのか。また、宅地開発をすることによって、どれくらいの世帯数が増える見込みなのかを教えていただきたいと思います。  併せて、幾つかの都市計画道路の完成も間近な中、都市計画マスタープランなども見直しの時期に入るかとは思うんですが、これらの地域の用途区域の見直しを図って、さらに人口を、とりわけ子育て世代を増やしていこうとする計画を盛り込んでいく考えはあるのか、教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) 私からは、旧バスターミナル用地に関する御質問にお答えいたします。  青堀駅前の旧バスターミナル用地につきましては、富津市みらい構想の地域別の目指す10年後の姿と重点施策において、民間活力の導入により優良な住宅地にするとの方向性を掲げたところでございますが、現時点では具体的な検討には着手できておりません。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  私からは、都市計画に関する御質問にお答えさせていただきます。  都市計画の見直しにつきましては、現在、昨年度実施した都市計画基礎調査の調査結果を千葉県が分析し、来年度に都市計画の見直しに係る方針が示される予定です。  本市においても、その方針に基づき、必要な見直しの検討は進めてまいります。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) では、話を学校施設のほうに戻させていただきたいと思います。  学校施設整備基本計画にのっとって、青堀小の改築計画がスタートしました。そこで、先ほどちょっとバスターミナルのことを聞かさせていただいたんですが、学校が新しくなるということは非常に、住む方にとっては新しい最新設備で学べるということで非常に魅力的な土地になると思いますので、大堀バスターミナルの候補地についても売却をするということであれば、そういった計画をできるだけ併せて進められるように検討をお願いしたいと思う次第であります。  ちょっと青堀小のほうに戻りますと、青堀小よりも建築年数が古くて、かつ大規模改造も行っていない校舎としましては、飯野小と佐貫小が記載されているかと思います。佐貫小については、先ほど統合も考えていくことを検討していくというお話であったわけですが、飯野小については年齢別人口データなどの推移を見ても、しばらくは統合基準になる可能性はないと思います。  そんな中で飯野小なんですが、雨漏りがひどいということで、ここ近年、窓枠や屋上の防水加工の対応をしてもらったわけですが、まだまだ雨漏りが続いているというお話を聞いております。また、地域の方々からは校舎の外壁の様相があまりにもひどすぎるんで、何とかならないのかといった声もお聞きしております。  そこで、お聞きいたしますが、市として飯野小学校の施設整備方針をどのように考えているのでしょうか。統合の見込みが当分ないとする中、子供たちの教育環境を整えるという意味では、しっかりとした対応をしてもらう必要があるかと思います。  窓枠や屋上の防水対応をしたのに雨漏りがまだ残っているということは、多分外壁のコンクリートの亀裂や老朽化によるスポンジ化で、壁から雨が染み込んでいる可能性もあるかと思います。実際ちょっと私の会社なんかでもそういう状況がありまして、塗装することで雨漏りが止まった実績もあるわけですが、外壁塗装などで対応を検討していってもいいのかなとは思うんですけど、そこら辺の市の考え方を教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  学校施設につきましては、平成29年度策定の富津市学校施設整備基本計画に基づき、計画的な整備に努めております。飯野小学校につきましては、青堀小学校の次に整備を計画しております。今後、施設の体力度調査を行い、その結果を踏まえて適切な時期や整備手法を判断している考えとしております。また、その間におきましても、児童や教職員が安心して学校生活を送ることができるよう、環境整備、維持管理を実施してまいります。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。青堀小の次ということなんですが、今青堀小の改築計画を見ますと、令和11年度までというふうな形でなっていますんで、それ以降となるともう7年先になってしまいます。雨漏り対応などにつきましては、適宜本当、しっかりと現場の声なども聞いていただいて、必要な部分については対応をお願いしたいと思います。  では、学校設備についての質問は最後となります。今回、青堀小校舎が建て替えになるということで、富津小及び飯野小の学区に住んでいる方が、最新設備の整ったきれいな校舎となる青堀小への学区外登校を望む方が、さらに増える可能性も高いと思います。そうしますと、今現在定めている学校施設整備基本計画や、学校再配置計画と大きな乖離を生むことも考えられるわけでありますが、このことを防ぐために学区外登校について、何か考えているところがあったら教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育長、岡根 茂君。 ◎教育長(岡根茂君) お答えいたします。  学区につきましては、住居に近接する学校への通学の利便性を考慮し、教育委員会規則に定めております。  現在、部活動や児童生徒の人間関係などにより、指定校以外の学校を希望する児童生徒には、その変更理由が有益に働くと判断した場合、指定校以外の学校に通学することを許可しております。新校舎への通学のみを理由としての指定校変更の申し出につきましては、今後も対応は考えておりません。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。新しい校舎だからということで、学区外登校は多分認めない方向でいくという御回答かと思いますが、そこら辺、ぜひ頭に片隅でもいいんで入れておいて検討いただければと思います。  では、続いての質問になります。富津市公共施設再配置推進計画のうちの、公民館の整備に関する再質問となります。  公民館をどうにかできなんでしょうかという市民の声があります。その声の中には、貼り紙などが古いものが貼られたままである。清掃用具が廊下などに出しっぱなしでみっともないなど、整理整頓の施設管理ができていないといったものがあります。建物の管理及び清掃については現在、業務委託を行っているかと思いますが、予算や入札結果を見ますと各施設別に税抜きで月額30万円程度の予算を捻出しているかと思います。  清掃員の時給を仮に1,000円ぐらいと考えた場合には、毎年10時間程度の管理及び清掃を行ってもらっているのかなと思うんですが、そうしますと結構しっかりとした清掃管理ができるかと思うんですが、公民館の管理や清掃などに関する考え方、及び業務委託内容を教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  清掃の業務委託につきましては、仕様書に基づき1日7時間45分、年間291日間の業務委託契約を締結し、館内の各部屋や共有部と館外の清掃業務といたしまして、床面清掃、窓枠及びガラス清掃、廃棄物の処理、便器及び洗面台、マット類、灰皿の清掃、外回り清掃を行っております。今後とも公民館の清掃管理につきましては、市民の皆様が気持ちよく利用していただけるよう留意いたしながら、委託業者への指導も努めてまいりたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 分かりました。続いて、公民館の冷暖房設備についてでありますが、先日の6月定例会において、補正予算で市民会館の2階の各部屋の空調設備の改修予算を設けたわけであります。入札が間もなく行われるかと思うんですけど、それで工事ができれば、市民会館の2階については空調設備も整うかと思います。  一方、中央公民館についてですが、既にもう工事終わっておりますが、1階多目的室については空調設備が直っているわけでありますが、2階図書室などのエアコン設備が整っておらず、炎天下の中、子供たちが利用したいと思っても熱中症などが心配だという声が上がっております。この中央公民館の図書室については、地域住民の方々の協力を得て、使い勝手のよい図書室に生まれ変わったわけでありますが、夏場は熱すぎて使いたくても使えないような状況では、図書室を使い勝手のよいような形となるように協力をしてくれた市民の方たちにも申し訳が立ちません。  そこで、お聞きいたしますが、公民館3館にある図書室の利用勝手をよくするために、図書室や廊下ロビーなどの共用部分の空調環境を市としてどのように考えているのか、併せて現在3公民館の図書室には書架が足りていないため、図書が床に置きっぱなしになっていたり、本棚の隙間に横に差し込んだりしている状況も見受けられるわけでありますが、各図書室に新たな書架を購入してそのような状況を改善するおつもりはあるのでしょうか。それとも、今収まりきらない図書については、来年度からスタートする富津市立図書館へ移動させる計画でいるのか、どのように考えているのか、教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  廊下、ロビー等の併用部分の空調環境につきましては、室内と比較いたしますと、出入り口付近など特に空調効率の悪い場所もございますので、適宜適切な空調管理を行いながら、場所によっては扇風機等を併用し、対応してまいりたいと考えております。  また、各公民館図書室の書架、本棚でございますが、につきましては、現在、増設する予定はございません。今後、市立図書館の開館に合わせて、各公民館から図書の一部を市立図書館へ移動するため、各公民館図書室の整理は進むものと考えております。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) では、続いて公民館の照明設備などについて質問をしてまいります。  特に、市民会館の廊下がそうなのですが、非常に薄暗くて足元が怖いといった話を聞きます。私がちょっと個人的に照度測定器を使って照度を測定してみたところ、照明があるところについては基準値を上回っていたんですけど、それ以外の部分については基準値を下回っていて、中には一桁台の照度しか測定できない場所もありました。足元が暗いとつまずいたり、また図書室なんかの読書の机なんかの照度が低いと、目が悪くなるなどの健康被害へとつながるおそれがあるわけですが、照度設備の改善についてはどのように考えているのか教えていただければと思います。  あと、合わせてなんですが、市民会館の雨漏り、何度か同僚議員の方も質問しておりますが、まだ改善をされておらず、2階ロビーにバケツで置かれていたんですが、つい先日は撤去されていたようですが、雨漏り自体はまだ残っていたり、ホールにあるピアノ付近からも雨漏りなどがするという声を聞くわけでありますが、この雨漏り対応についてどのように対応していくのか、教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 教育部長、平野 勉君。 ◎教育部長(平野勉君) お答えいたします。  公共施設における照度基準値につきましては、法的には規定されておりませんが、JIS(日本工業規格)の照明の照度基準によりますと、図書室、会議室等の目安は300ルクスから750ルクス、廊下や階段は75ルクスから150ルクスでございます。  今回、公民館3館の図書室、会議室、廊下、階段等を測定したところ、場所によっては基準値より低い場所もございましたが、おおむね基準値に達しておりました。  また、市民会館の雨漏りにつきましては、令和3年2月に第2会議室の修繕工事を行い、改善いたしましたが、近年の台風や大雨時の横風により雨漏りが再度発生いたしました。原因につきましては、現在、調査中でございます。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) 建物を利用したいと思えない環境だから利用者が年々減少するのか、はたまた利用者が年々減少しているから市は予算をかけないのか、どちらなのかは分かりませんが、今回公民館の在り方を設けたわけでありますし、そういった意味で利用したいと思う市民の方々が不安なく、かつ気持ちよく利用できるような公民館の在り方を考えてもらえるよう、またそれを実行するための適正な予算づけもお願いしたいと思います。  公民館の在り方の中には耐用年数が残っているうちは、基本現状の建物を使用するとなっています。どの公民館も鉄骨コンクリート造なので、耐用年数は大体50年を考えているのかなと思います。そうしますと、中央公民館についてはそろそろ建て直しの時期に入るかと思いますが、富津公民館や市民会館はまだ10年から15年先まで現状の建物を使用する感じなのかなと思います。空調設備などについては、建て替え時に配管を移動させることもできますので、今用意してもらっても無駄にならないかと思いますし、市民会館なんかについては15年もあるということであれば、今のうちに照明設備や雨漏り対策などについてはしっかりと対応していただき、耐用年数、建物の耐用年数と照明設備などの耐用年数のバランスを十分に考えて、早めの対応をお願いしたいと思います。  では、最後のテーマのほうに移らさせていただきます。  富津市地域公共交通網形成計画のうち、市民利便性向上のための公共交通に関する再質問となります。  配布してあります資料の裏面を、ちょっと見ながらお聞きいただければと思います。  今期の富津市地域公共交通網形成計画において、先ほど市長のほうからも答弁ありましたが、私は新たな公共交通網として、地域やNPO団体などの方による公共交通空白地有償運送事業がスタートしたことが、大きな成果の1つだと思っております。  公共交通空白地有償運送事業は、最初竹岡地区でスタートしたわけでありますが、最初はなかなか利用者も集まらず、軌道に乗らなかったわけであります。しかしながら、このNPO団体の方たちの頑張りで、徐々に地域の中にも認知されるようになり、ようやく国の基準以上の利用をしてもらえるようになったと報告があったわけであります。  そして、峰上地区においてもこの竹岡地区の事業モデルを参考にして、今年度実証実験を行うという広がりを見せているわけであります。  そんな公共交通空白地有償運送事業について、竹岡地区の事業状況を見てみたいと思います。こちらのNPO団体では、国からの補助金支給要綱を満たしたわけでありますが、お手元の資料を見ていただきますと、令和3年度決算報告としては赤字だったということであります。会議の中で、地域公共交通会議というものがあるんですが、その会議の中で委員の方たちからは、赤字解消のためには年会費をもっと上げなければいけないんではないかといったような意見や、最低賃金の値上がりや燃料などの物価上昇に対応していかないとまずいんではないか、そのためには料金値上げをしなければならないのではないかといったような意見が出ておりました。  利用料金を今の500円から値上げしていかないと、持続可能な公共交通空白地有償運送事業ができないだろうことが意見として出たわけでありますが、一方、利用者の大半の方が年金受給の身の収入が限られた方ということも考えますと、利用料の値上げは利用者離れにもつながってしまうことが危惧されるわけであります。  そこで提案となりますが、現在、タクシーを利用するときは割引チケット制度を利用できるわけですが、タクシーすら配車が難しい公共交通空白地域においては、タクシー割引チケット同様の公共交通空白地有償運送事業用の割引チケットを導入するなどを検討してみてはいかがでしょうか。  もう1点、経費のうち大きなウエイトと占めているのは、見ていただくと分かるとおり運行管理費と運送用車両代であります。そこで提案となりますが、ほかの議員の方も昨日提案をしておりましたが、例えば、現在スクールバスは子供たちの登下校の時間以外は運行せず空いている状況かと思います。これを活用してみてはいかがでしょうか。  スクールバスの活用については、富津市スクールバス運行規則の中で、第3条には学校行事や社会教育活動などにおいて使うことを想定しているとありますが、第9条においては学校行事や社会教育活動などでの利用の妨げとならないのであれば、地域の住民を乗車させることができると定められています。すなわち、この運行規則を定めるにあたって、学校と公共交通空白地有償運送事業とで協議をして、スクールバスの共用利用も見越した規則設定になっていると思います。  峰上地区のほうで実証実験で、第2の空白地有償運送事業が始まるということですので、そういった中でスクールバスも実証実験として使ってみてはいかがでしょうか。  この社会情勢の変化において、経費などの高騰に事業者が頭を悩まさずに済むように、そして利用者の負担が増えないようにするためにも、市のサポート制度を厚くするべきと考えますが、いかがお考えでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) お答えいたします。  まず、交通空白地有償運送事業用の割引チケットの導入につきまして、交通空白地有償運送事業における旅客から収受する対価は、国が定める基準に従い、旅客の運送に要する燃料費や人件費等の実費の範囲内で、営利を目的としているとは認められない妥当な範囲とすることとされております。現在、運行している有償運送事業の対価につきましても、営利を目的としているタクシー事業者の運賃と比較いたしますと、相当安価に設定されていることなどから、交通空白地有償運送事業用の割引チケットの導入は、現在考えておりません。  次に、スクールバスの活用につきまして、令和2年に改正されました地域公共交通の活性化及び再生に関する法律の趣旨を踏まえ、スクールバスを地域の移動手段として利活用することは有効な手段と考えておりますので、今後本市における導入の可能性について、調査・研究してまいります。  最後に、市のサポート体制につきまして、市では交通不便地域における地域にあった移動手段導入を支援するための独自の補助制度として富津市移動手段確保等支援事業補助金交付要綱を制定しております。今後において、本事業のこれまでの活用状況等を踏まえ、既に要綱改正を検討しているところでございます。 ○議長(石井志郎君) 6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) ただいまのお話の中で、要綱の見直しも考えていることで1つお願いがあります。こちらの資料を見ていただきまして、竹岡地区が何で令和3年度は赤字になってしまったかといいますと、ここの事務費等の部分の補助金が、上限5万円に対して11万3,311円ということで、その分が赤字として6万3,311円という数字が出ております。  議会などでも意見が出ていますが、事業者の努力によって補助金をなるべく使わないようにしてほしいということがあったわけでありますが、そういう努力をするために、広告をしっかりとかけてこの事業所は利用を増やしたわけであります。利用者を増やして、上の補助金の部分については減ったんですが、この部分が上限があって赤字になってしまったというのが今回の結果だと思います。  この広告をかけて利用者を増やすというのも、本来であれば補助金の上のほうの部分ですね、公共交通空白地有償に要する経費にあたると思いますので、そういったところでしっかりと努力をしてもらった部分について、赤字が出ないような仕組みも考えていただければと思います。  では、最後にまとめさせていただきたいと思います。今回もいろいろ市民の方から寄せられた声などを基に、質問させていただきました。  現在、策定されている学校再配置問題や地域公共交通網計画も5年経過する時期を迎えるわけですが、当時の計画予測と現在の状況を対比しながら、また現在の市民の声を聞きながら、市としてどのような方向性を導いていくか、適宜議会や市民へ情報を開示していってもらえればと思います。  学校再配置計画や学校施設整備基本計画、これらの計画は教育という観点からのみ検討されているわけでありますが、学校はその地域の人口が今後も永続して保たれ、老若男女が安心して生活するための、いわば地域のまちづくりの核となる大事な施設でもあるわけであり、都市政策とは切っても切れないものであると考えます。そして、各学区地域との交流を育み、富津市全域に住む市民の方々に活気を与えるために、公共交通網の整備や公民館施設などの配置をどうしていくかは重要な施策であると考えます。  前回、6月議会において、富津市の最上位計画を定める富津市みらい構想を議会としても承認したわけでありますが、この計画はあくまでも各計画がどう関連しているか、また富津、大佐和、天羽地区において、今後10年間でどういった開発をしていきたいかということを定めたものであり、細かい計画については個別に定めていくと聞いております。  そこで、最後の質問となります。学校再配置計画、学校施設整備基本計画、公民館計画、地域公共交通網計画の4点において、都市計画という観点を絡めて、市長はどのようなビジョンを思い描いているのか、最後に語っていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  学校再配置、学校施設整備、並びに公民館、そして地方公共交通など諸計画につきましては、議員ただいま御発言いただきましたとおり、最上位計画として定めたみらい構想や、まち・ひと・しごと創生総合戦略及び都市計画マスタープラン等との整合性を図りながら検討を進め、そして先ほど議員の御発言にもありましたけれども、安心して学校生活を送れるように、また気持ちよく施設が利用できるように、そして公共交通に関しては不便を少しでも解消できるようにというような視点を持ちながら、市民の皆さんにお示しし、少しでも住みよい町を達成してまいりたいと、そのように考えております。 ◆6番(猪瀬浩君) 以上となります。 ○議長(石井志郎君) 以上で、猪瀬 浩議員の個人質問を終わります。  会議の途中ですが、ここで休憩とします。会議の再開を午後2時15分とします。                  午後2時00分 休憩           ────────────────────────                  午後2時15分 開議                  千倉淳子君の個人質問 ○議長(石井志郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  9番、千倉淳子君の発言を許可します。9番、千倉淳子君。                 〔9番 千倉淳子君登壇〕
    ◆9番(千倉淳子君) 皆さん、こんにちは。議席番号9番、諸派、市民の声、千倉淳子でございます。皆さん、昨日よりの一般質問、お疲れのことと思います。最後の1人となりました。もう少しお時間、お付き合いいただければと思います。よろしくお願いいたします。  さて、今年は6月の後半から35度を超える猛暑日が続いたり、コロナ感染においては、7波を迎え、富津市でもたくさんの感染者が出るなど、精神的にも肉体的にもとてもしんどい夏となりました。ただ、早くから暑くなったことで、子供たちはプールを楽しむことも若干できたのかな、夏休みに入る前、その後からコロナの7波が本格的になっていったということが、これ1つ少し幸いしたのかなというふうにも思っておるところでございます。  私も、小学校1年生になる孫がおりまして、毎日水遊びをしておりました。私たちも暑い夏といえば思い出すのは、夏休みになる前に、学校から配られるジャンボプールの無料券というのが必ず1枚ございまして、それを夏休みの間にいつ連れていってくれるのかなと待ちわびていたような、そんな幼少期を思い出すところでございます。  その楽しみにしていたジャンボプールも昭和48年の完成ということですから、既に50年近くがたっております。知り合いに子供が小さい方がこの間行ったらね、ジャンボプールの老朽化がちょっと目立って寂しかったよというような声も聞いております。  富津公園自体も昭和41年2月の開設ということですから、もう56年が経過しております。ほぼ私は同世代かなというふうに思っておりますが、もちろんその富津公園の中の各施設につきましても老朽化が目立っているということでございます。  そんな中、このたび千葉県が海に近い立地を最大限に生かし、魅力ある集客力の向上を図り、公園の再整備を進めるというような発表をしております。そこで、1つ目の質問に入ります。この富津公園の整備と周辺資源の連携についてお伺いをしていきたいのですが、まずは、富津公園の今回の整備に関しましての経緯と現状についてお聞かせいただければと思います。  もう1つの質問ですが、私、介護のお仕事をさせていただいておりまして、障害のある方たちのところにもケアに入らせていただくことが多々ございます。その中、富津市は、第6次いきいきふっつ障害福祉計画の中で、「障害があってもその人らしく、ともにいきいきと暮らせるまち」を基本理念に掲げております。そして、基本目標の1に、地域での生活を総合的に支えますとありまして、障害のある人が地域の中で一生を通じ、安心して心豊かに暮らせることができるよう、中略いたしますが、自立した生活支援するための施策を一体的に推進しますとあります。とてもすばらしいことです。  ここでお聞きします。上記のような理念、目標を掲げている富津市障害福祉サービスの中で、居宅支援サービスの現状と課題について教えてください。  これで1回目の質問を終わります。御答弁よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 千倉議員の質問に対する答弁を求めます。市長、高橋恭市君。                 〔市長 高橋恭市君登壇〕 ◎市長(高橋恭市君) 千倉淳子議員の御質問にお答えいたします。  初めに、富津公園の整備と周辺資源との連携について、富津公園整備に関する現状と課題等についての御質問にお答えいたします。  県立富津公園は、本市を代表する絶景の1つである明治百年記念展望塔からの景観や富津岬が東京湾要塞の一部であった時代の遺構巡り、隣接する潮干狩り場やキャンプ場などは多くの観光客が訪れております。また、平坦で松林に囲まれた環境がマラソンランナーのトレーニングに適しているとのことから、全日本実業団対抗駅伝競走大会出場チームや箱根駅伝出場校など、多くのランナーの合宿地となっていることに加え、テニスコート、屋内温水プール、遊歩道や遊具は、市民の健康増進、憩いの場としても活用されています。  令和3年11月、千葉県知事による市内視察が計画され、市から富津公園を視察箇所として要望し、地元県議会議員にも御同行をいただき、明治百年記念展望塔からの眺望、園内の戦争遺構を視察し、関東屈指のマラソン・駅伝の練習コースとして利用されていることなどを説明し、さらなる魅力向上に積極的な措置を講じていただくよう要望いたしました。同年12月、県から市に対し、老朽化した施設の維持改修費用のコスト縮減、ポテンシャルの発揮による地域資源の活用等、再整備の基本的な考え方作成に向け検討会議を立ち上げる旨、説明がありました。  富津公園が持つポテンシャルを生かした再整備により、魅力向上や利用促進につながり、時代や利用者のニーズに合った公園整備になるものと期待しております。  次に、富津市障害福祉サービスについて、居宅支援サービスの現状と課題等についての御質問にお答えいたします。  令和4年7月1日現在、市内において居宅系サービスに登録されている事業者は7事業者で、7事業者全てが居宅介護と重度訪問介護を登録しています。  現状では、市内で居宅系サービスを提供する事業者が少なく、サービス提供体制の整備が大きな課題と言えます。  令和2年度に策定した「いきいきふっつ障がい者プラン【第6期障害福祉計画(第2期障害児福祉計画)】では、重点施策の1つとして、居宅サービスの体制整備を掲げています。  その課題を解消するための具体的な方策として、既存のサービス事業者に対して、事業の拡大を働きかけること及び、市内の介護保険サービス事業者に対して、障害福祉サービスへの参入を働きかけることに加えて、新たな事業者の確保の検討を進めることとしています。  また、君津地域4市共同でも圏域での支援体制の充実を図るといった視点から、事業者への新規参入を促していくなどの方策を検討することとしています。  障害のある方が、地域での生活を可能とするための居宅サービスの充実を図り、地域で暮らしていくことへの不安感をできるだけ低減するよう努めてまいります。 ○議長(石井志郎君) 再質問に入ります。9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 御答弁ありがとうございました。それでは再質問に移ります。  この6月1日でした。地元の同級生から連絡がございまして、こんな情報出ているよということで、URLを送っていただきました。富津公園が動き出すんだねといって、とてもうれしそうな声で私に連絡をくれたので、私も急いでそれを開いて見てみました。そうしたところ、富津公園における整備等の基本的な考え方策定業務に係る企画・提案の募集というようにありました。プロポーザル方式による算定業者の募集の記事でございました。これによりまして、私は、千葉県が富津公園の整備に動き出したんだなということを知ったわけですけれども、それを受けまして、担当課の方に御意見を頂戴しようと思って伺ったところ、市の担当課の方では、県から検討委員会の委員を選出してほしいという依頼を受けているよということでのお返事を頂いたところでございます。  では、今回この検討委員会の委員をどのような考えの基に選出されたのか、また、今回選出された方以外に、この富津公園の整備に向けて御意見を頂きたい方とか団体、そういった候補が上がったかどうか等お答えいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津公園における整備等の基本的な考え方検討会議は、学識経験者や観光関係者、県、関係部署及び富津市からなる委員により構成されております。富津市からの委員として、公園関係から都市政策課長、観光関係から商工観光課長を選出しました。また、千葉県から観光及び経済に関する知見を有する者として、富津市観光協会及び富津市商工会からの委員選出依頼があり、各会長を委員として推薦したところでございます。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。都市計画課、そして、商工観光課の代表の方が出ていただいている、それから、観光協会と商工会のほうから会長様、代表の方が出ていただいているということで、今お聞きいたしました。妥当なことだというふうに思っております。  その上で現状をもっと富津公園について、候補が上がらなかったかどうかというところについてはいかがでしょうか。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  基本的に検討委員会は県のほうが主催するものでございますので、特に市の方からこういった方をというところはございませんが、観光協会におかれましては、地元の区長会長の皆様とか、各宿泊事業者の皆様とか、いろいろな方が会員となっておりますので、そういった意見もそういったことから反映されるものと思っております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。もちろん商工会、観光協会の会員の皆様はこういったことに造詣が深くて、普段からよく考えていただいている方、その方の代表として出ているのでということだというふうにお聞きいたしましたが、今現状として、富津公園の中でいろいろな活動をしたりとか、団体、個人も抜きにしましても、いろんな活動を今までやってきた方がいらっしゃると思います。そういう方たちからたくさん御意見をもらえるような形ができたらなというふうに思っております。そういった団体などがちょっと特にお名前が出てこなかったところはちょっと残念かなというふうには思います。  では、次の質問です。今回、富津公園に対して県が整備を進めている状況の中、市民の皆様には、こういった状況になっていることをいつどのような形でお知らせして、市民の御意見を反映できるようなことをしていくのか、そういったお考えがありましたら教えてください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  検討会議に向けて市民からの意見収集を行う予定はございません。しかしながら、整備等の基本的な考え方の素案作成後に、県はパブリックコメントを通じて意見収集を行う予定であると伺っております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。地元の方たちは、これまで富津公園についていろいろな思いをお持ちだろうなというふうに思っております。その方たちに、今回の整備についてお知らせをすることは、私はとても大事なことじゃないかなと思っております。もちろん千葉県が主体でやることですから、富津市がそれを主に知らせる必要はないよと言われてしまえばそうなのかもしれませんが、そこは市としても、こういう動きがあることなのが分かりやすいような広報をしていただければ、私はありがたいかなというふうに思っております。  さて、富津公園の整備等の基本的な考え方の第1回の検討委員会が、去る7月7日に行われまして、私もそれを傍聴させていただきました。その中で、検討委員会のその話合いの中で、利用客状況を含め、富津公園について、富津市としてはどう把握しているのかという御質問が急に出ました。急な御質問だったので、担当の方も数字を含めて詳しいところは回答できませんというようなお話でしたが、そこで改めて同じ質問させていただきます。  富津市としては、富津公園をどのように把握しているかをお聞かせください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津公園の主な施設といたしまして、キャンプ場やテニスコート、屋内温水プール、また、夏期に開設されるジャンボプールが整備されており、毎月、当該施設の利用状況も確認しております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。では、その状況を把握している中、見えてくる課題がありましたら教えてください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津公園については、来訪客が夏期に集中していることから、通年での誘客を図ることが課題であると考えております。また、当公園は、自然公園法の南房総国定公園第一種特別地域及び第二種特別地域、森林法の保安林指定区域に指定されており、厳しい規制等があると認識しております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。いろいろ課題は今、まとめて言っていただきましたが、細かいことを言えばたくさんあるのだろうなというふうには理解しておりますが、ここまで幾つか御質問した中で、検討委員会での富津市の役割というのはどのようなことだと思われますか。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  県立富津公園は、四季を通じて誘客できるポテンシャルの高い施設であると認識しており、公園が所在する市として、公園周辺も含めた観光資源・施設等の現状を把握し意見を述べていきたいと考えております。  今後の再整備によって、当公園が持つポテンシャルが最大限に発揮されることを期待しております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。そのとおりだと思います。富津市の、この富津公園のポテンシャル本当に高いものがありまして、先ほど市長の答弁にもありましたように、前もって市長が知事、県議を踏まえて視察をしていただいた、その成果でもあると思うんですが、第1回の委員会の中で各委員の皆様から出た富津公園の魅力というのは、もう私たちが見てきたものを全部網羅したような、すばらしい皆さんからの御意見がございました。  その中で、富津市が担う役割というのは、今部長がおっしゃいましたように、本当の課題は何なのか。できる、やりたいことはたくさんあるし、できることはたくさんある。でも、本当にそれが実現できるのかということで、今できていない状況の何が課題なのか、具体的なことを見ているのは富津市だけだというふうに思っておりますので、それを伝えていっていただきたい。主体的、具体的、積極的に発言をして、主体的に関わっていっていただきたいというふうに期待をしております。どうぞよろしくお願いいたします。  その中で、市長の発言の中にもありました、マラソンの聖地というコンセプトを市の方からは打ち出していたように思われます。マラソンの聖地とは、具体的にいうとどういったイメージなのか、教えていただきたいと思います。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津公園の恵まれた環境を生かし、全日本実業団対抗駅伝競走大会出場チームや、箱根駅伝出場校をはじめとした多くのアスリートランナーにトレーニング地として認知・利用され、併せて市民ランナーなど、様々な方にも広く活用され、各種大会やイベントも開かれるような特別な場所と考えております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。第1回の検討会の中で、富津の代表の皆様からの発言を聞いておりますと、ランナー専用のレーンの整備や車道を走ることへの安全性の懸念などが発言されていたように思います。その中で、クロスカントリーのコースをつくるなどの方向性も示唆していらっしゃったように思います。  このロードレースの練習場というのは割と少ないというふうに聞いておりますけれども全国的にも、一番にその条件として何が求められるかというと、信号がないということが一番だというふうに、私は聞いております。クロスカントリーならば、富津市にはもっと適した場所も御紹介できるのかななんていうことを思いながら、そんなことを聞いておりました。  そのように、今回の富津公園のことも含めて、先ほど周辺資源のというように部長からもお話がありましたが、富津公園を整備することによって富津市全体が活気づくような提案をたくさん富津市からできればなというふうに思っております。  次の質問です。富津岬の先端の北側では、マリンレジャーのローカルルールがあって、秩序は保てているのかというふうに思いますが、マリンレジャーを発展していくためには、複雑化が懸念されるというような富津市の代表からの意見もございました。それも含めマリンレジャーについてはどのように考えているのかをお聞かせください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津市への誘客促進に向けては、体験型観光の振興が大きな柱になるものと考えており、本市の貴重な自然資源である海を最大限に活用することは必要不可欠であると認識しております。  その方策の1つとしてマリンレジャーの振興を図るとともに、快適で安全に楽しめるよう、利用者の安全確保などの環境整備に千葉県や海上保安署等、関係団体と連携しながら積極的に取り組む必要があると考えております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。マリンスポーツ、マリンレジャーにつきましては、特に事故の多発もあります水上バイクなどの危険性が多分問題視されているところだというふうに思います。富津市でも昨年に引き続き、最近にも事故がございました。ルールがあっても、利用される方に周知・徹底するということが本当に難しいんだなということを物語っているんだなというふうに思います。  とはいいましても、マリンスポーツ、マリンレジャーというのは多様な種類があって、今部長がおっしゃるように、その海岸線を楽しむ方たちを誘客するには大変大事なコマではあるのかなというふうに思っております。  富津市では、富津岬以外にもいろいろな場所で楽しまれているこのマリンスポーツ、積極的に受け止めていくのか否かというところは、これは今回の公園の整備の課題の1つでもあると私は思っております。現に1回目の検討会でもそういった検討がなされていたというふうに記憶しております。  海岸の管理者は、海水浴開設期間を除いては千葉県であると。今回の富津市の整備について、富津市と千葉県が同じ目的を持って同じルール作り、同じ課題を解決するには絶好のチャンスだというふうに思っています。そのために、富津市が今まで抱えてきた具体的な課題を、先ほどと重なりますけれども、積極的に発信をしていただきまして、この機を逃さずに、これからのマリンスポーツ、海岸線での進め方、ルール作りについて、県と足並みをそろえて進んでいただけることを期待しております。よろしくお願いいたします。  何回も同じようなことになりますけれども、富津公園整備は、周辺資源もともに再構築をしていく千載一遇のチャンスだというふうに思っております。それを総合的に活用できるように考えていく必要があるのではないかと思っております。  再三同じような質問になりますが、富津市のほかの資源、特に富津の周りにはすてきな公園だとか、それから自然の海岸、海水浴場などもございます。近くには高級な住宅地もできております。そういったものと、それから地元の方たちが新しくカキの養殖など、たくさんのチャレンジをしていらっしゃいます。そういうものと、富津のこの整備が別物ではなくて、一体化できるような方向で進んでいってほしいと思うのですが、その辺りをどう思われるかお答えください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  富津公園のみならず、周辺観光資源との一体的な観光地域づくりを推進していくことが必要であると考えております。  来訪者に地域内を回遊してもらい、滞在時間の長期化を図ることで、地域の経済循環や観光振興につながるものと思っております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。検討委員会も第2回目が9月に開かれる予定となっておりまして、そのときのテーマが、再整備に向けた今後の公園の方向性というふうに予定をされております。このテーマに向けて、もう既に9月に入りましたので、7月の検討会からこれまで調査分析など、その方向性をどんなふうに検討し、これから提案していくつもりなのか教えてください。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) お答えいたします。  来訪者とのコミュニケーション機会の多い地元事業者等やマラソン練習などで利用している大学・実業団等から、意見・提案を収集するとともに、これまで市民・利用者から頂いた様々な意見等についても、本検討会議において伝えていきたいと考えております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。2回目の検討会、私もできれば聞かせていただきたいと思っております。今後また年内にあと3回ほどですか、この検討会が進められる予定になっていると思いますが、その都度、富津市からの提案を私は楽しみにしております。私どもも何かできることがあればなというふうに思っておりますが、よろしくお願い申し上げます。  では、6月の質問の際にも、私、こういった海岸線についての質問、それから公園についての質問、県との連携についてお聞きをいたしました。そのときに、多くの人が足を運んでいただける時代や利用者のニーズに対応できるよう、県と協議を進めていく必要があるとの御回答を市長より頂きました。そういった意味で、ここまでの連携の構築がどのように進められてきたのか、また、これからこの公園周辺がこの整備によってどういうふうに変わっていくというような市長のイメージ等ございましたら、お話をいただければと思います。よろしくお願いいたします。 ○議長(石井志郎君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  これまで県立富津公園の利便性・魅力向上に向けて千葉県と連携し、公園内のマラソンコースの周回距離表示の整備や、公園内各所に存在いたします戦争遺構の案内看板の設置などに取り組んでまいりました。  また、先ほど御答弁申し上げましたけれども、昨年11月には、千葉県知事による現地視察が行われ、富津公園のさらなる魅力向上に積極的な措置を講じていただきたいというような要望もさせていただいております。  県立富津公園は、富津市の貴重な観光資源であると、そのように強く認識しており、市民や来訪者から観光・スポーツ、そして、憩いの場として最大限利用されるよう、富津公園の整備に向けて、千葉県並びに関係団体と連携をしてまいりたいと、そのように考えております。
    ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) 富津公園、やっぱり富津市のシンボルです。これが、私がこうやって毎回毎回こう考えるに、いつも私ども、私どもというか市民とか議員もそうかもしれませんが、出遅れてしまう。行政の進みはとても速うございますので、早くに私たちも情報をキャッチして、同じ歩みの中でかなえていただきたいことを伝えていきたいというふうに常々思っております。  この富津公園については、50年に一度の大チャンスだというふうに思っています。皆さん、そこにいる方たちが、今のあの状況を見たときに大変もったいないというふうに言っていらっしゃいます。このもったいないとみんなが思っているところを逆手に取って、本当にすばらしい富津公園が近々生まれることをとても期待しておりますので、よろしくお願いいたします。  では、2つ目の課題についての質問に移ります。  富津市の障害福祉サービスについてですが、まず、障害福祉サービスの財源というのはどのようになっているか教えてください。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  障害福祉サービスの財源につきましては、国及び県の負担金や補助金と市の一般財源でございます。  主な障害福祉サービスについて申し上げますと、居宅介護、生活介護、就労継続支援、共同生活援助及び相談支援などの介護訓練等給付費の負担率は、国2分の1、県4分の1、市4分の1であります。  日常生活用具給付費、移動支援、日中一時支援などの地域生活支援事業の補助率は、国2分の1以内、県4分の1以内で、事業費から国・県の補助金を差し引いた額が市の負担となっております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。では、令和3年に地域支援の中に訪問入浴が加わりましたが、訪問入浴を使える方たちの受給資格について教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  訪問入浴サービスを利用できる対象者につきましては、富津市身体障がい者(児)等訪問入浴サービス事業実施要綱第3条に規定をしてございます。  具体的に申し上げますと、身体障害者手帳の交付を受け、下肢または体幹機能障害に係る障害の程度が1級または2級に該当する方、または、厚生労働大臣が定める特殊の疾病に掲げます特殊の疾病の状態が、下肢または体幹機能障害に係る障害の程度が1級または2級と同等の程度にあると市長が認める方のいずれかに該当する方であります。  また、その該当する方でも、訪問入浴サービスを利用することについて、医師が可能と認める方、及び自宅において身体の状態及び居住の構造により居宅介護サービスを利用して入浴ができず、かつ通所による入浴サービスを利用することができない方が対象者でございます。なお、介護保険法に規定をいたします要介護者及び要支援者に該当する方は、介護保険サービスの利用を優先することから対象外としております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。今のお話を聞いておりますと、多分一般の方はとても難しいのねと、名前もとても難しいですし、要はほぼ寝たきりの状態、下肢が動かず、体幹機能がない方、そして、医師からそれを認められ方、そして、介護保険にかからない方、その上にほかの入浴の手段が使えない方というようなことで、非常に門戸が狭くなっているように聞こえますが、では、その方たちが富津市に該当者がどのくらいいらっしゃいますか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  令和4年8月1日現在の人数で申し上げます。下肢障害1級の方が37人、2級の方が59人、そして、体幹機能障害1級の方が21人、2級の方が19人の合計136人でございます。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございます。では、過去にでも結構です。これまでにその方たちに必要なサービスだとか、具体的なお困り事だとかについて、アンケート、御意見などを全てに聞いていただいたことがありますか。あればどのような質問で、どんな回答だったかも、もし分かれば教えてください。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  訪問入浴サービスの対象者全ての方を対象としてはおりませんけれども、令和2年度におきまして、いきいきふっつ障がい者プラン第6期障害福祉計画(第2期障害児福祉計画)を策定するに当たりまして、身体障害者手帳所持者800人、療育手帳所持者300人、精神障害者保健福祉手帳等所持者400人の合計1,500人を無作為に抽出して、障害のある方々の生活の状況や意識、今後の意向、市への要望等を把握し、計画策定の基礎資料とするために福祉に関するアンケート調査を実施しております。  また、障害福祉・障害児福祉の現場で支援に取り組む事業者の方々へもヒアリング調査を実施し、障害福祉に関するニーズ等の把握に努め、計画に反映をさせております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。令和2年、このいきいきふっつの第6期の計画を策定するに当たりまして、このアンケートが行われたことは承知するところであります。それについては、大変細かく聞いていただいたのかなといって感謝を皆さん申し上げているところでございます。  ただ1つ、令和2年まで富津市にはこの訪問入浴というサービスがなかった。私がこの事業に関わってからもう10年になりますが、その当初の頃も同じような御質問をしましたが、なかなかというお返事だったので、令和2年にもまたこのいきいきふっつが、アンケートが出るということに際して、何で訪問入浴はないんですかというお話を質問いたしましたところ、要望がありませんというお答えを執行部から頂きました。要望がないわけはないんだけどなというふうに思ったんですが、今ここまでお話を聞いておりますと、訪問入浴の今の受給資格を見たときに、これに該当してお願いをできるというところは、私たち相談員とかケアマネにとってはとても無理なところがあります。ただ要望はたくさんあります。なので、ここの離れている部分、格差の格差をちょっと考えていかなきゃいけないのかなというふうに、今回の質問で何回かお伺いして思ったところでございます。  では、令和4年度の予算、この訪問入浴について、どのくらいを取っていただいておりますか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  令和4年度当初予算の編成時におきまして、訪問入浴サービスを利用している方がいなかったことから、予算全体のバランスを考慮した中で、まずは1名分となったものでございます。なお、令和3年度におきまして、訪問入浴サービスを利用された方は1名で、令和4年3月から利用を開始しております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。ちょっと意見はありますが、この質問も1つしてからと思います。入浴するということの意味、どのくらいこれが必要なんだろうということを、行政的にはどのように認識をされていますか。 ○議長(石井志郎君) 健康福祉部長、坂本秀則君。 ◎健康福祉部長(坂本秀則君) お答えいたします。  入浴することの意味といたしまして、一般的には、日常の心身の疲労を除き、皮膚を清潔にし、神経を鎮め、さっぱりとした清涼感をもたらすものとされております。  また、どのくらい必要かにつきましては、個人一人一人の生活の状況や年齢、体質、季節など、個人を取り巻く環境や様々な要因によりまして異なるのではないかと考えられます。一様に、週何回以上の入浴が必要であるとは言えませんけれども、最低限、健康を保持できる頻度での入浴は必要であると認識をしております。 ○議長(石井志郎君) 9番、千倉淳子君。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。入浴の意味ですけれども、今、いろいろな条件の下に、何回週に必要かというようなことは言えないというようなお答えがありましたが、私たち介護をしている者にとって、週2回入浴をできないということは虐待と言われても仕方がないというふうに認識をしております。週に2回の入浴ができるのは、最低限のその人たちの権利だというふうに私たちは思ってお仕事をさせていただいております。本当に入浴をするということの意味、今、部長がおっしゃったように、精神的にも清潔を保って、肉体的にも精神的にも癒される、これはとても大事なことだというのは、皆さんがよく御承知のことだというふうに思います。  私どもも、お風呂に入ったときに、生き返ったとか、本当にため息が心から漏れるような安心感を味わうというふうに思っております。それが、障害のある市民の皆様にとっては、その何十倍もうれしいことだというふうに、私は近くで見ていて思っております。  特に、御自宅で暮らす人たちは、御自宅で自分のお風呂に入ることができない人たちがたくさんいらっしゃいます。もちろん財源にも限りがあることも承知しております。介護保険は、介護保険上の財源が別に別会計としてございますが、この障害者のサービスにつきましては、一般の財源の中、一般会計の中から市も出すところでございます。  ですから、それは重々分かりながらも、手も動かない、足も動かない人たちが、浴槽に浸かってお風呂に入れるという幸せな時間を皆さん想像してみてください。それから、それが入れないということの苦痛も、皆さんに想像していただきたいというふうに思います。  今、訪問入浴というのに限っていますから、確かに訪問入浴以外に入る方法もある、だから、それを先に使ってくださいっていう思いも分かります。でも、入浴というのは、安心で安全で、本人がリラックスをした状態で入れないと意味がない。そうしますと、自宅で安心な状態、安全な状態の中でお風呂に入れるということは、大変重要な機会であるということが1つ。  あと今回、コロナ禍で実際に私も味わったことなんですが、コロナ禍で通所介護が閉鎖になりました。そうしましたら、その間、1か月近くの間、その方はお風呂に入ることができなかったんです。申請を出しますと、その申請が許可されるまでもちろん皆さんちゃんと審査をしていただきますから、1か月近い時間が流れます。その間待っていてねと言われると、もうその間、お風呂に入れない。もちろん私たち、一生懸命、清拭、体を拭いてさし上げたりとかしますが、先ほども言いましたように、浴槽に浸かって、ああという時間、あと拘縮をされている方というのは、固まってしまったところがなかなか清拭ではきれいにできないんです。お風呂に入って末端まで血液が流れていくその中で、手も少しだけれども、寝ているときよりは開くようになる。その中で丁寧にそっと手を開いたり、肘を開いたりしながらそこを洗ってあげる。それだけでその人のずっと安全な状況でいられる、この皮膚の清潔です、そういったものも本当に保てるんです、びっくりするほど。食事と入浴がどんな薬よりも、その方たちの褥瘡だとか、皮膚の疾患をあっという間に治してくれる。  そう思いますと、今回におきまして、もちろん先ほども言いましたように、財源にも限りはあると思いますが、これ市の施策でございますので、できれば今回のコロナ禍のこういった状況も踏まえまして、ほかのことで変わることもちろん、それを基準としてやっていくんですが、ただし、それを使えなくなった場合は、この人はお風呂に入ることができないよねということが認められた場合には、ただしつきで結構ですので、受給時間をつくるとか、そういった方法をしていただきますと、障害の相談やプランをつくっている皆様にとっては、とても安心だというふうに思います。  いろんなことで、そういう方たちはちょっとしたことで外に出られないこととかがたくさんございます。そういったときも、訪問入浴のお世話になれるような、そういった状況をぜひつくっていただきたい。  私が今回のことでお聞きにいきました相談所2件ほど回らせていただきましたけど、そこでも今その件で、窓口の人たちと一生懸命戦っているんだけれども、ごめんなさい、戦うなんて言い方しちゃってね。でも、こここういう要件なんです、こういう要件なんですって言っていることは分かるけれども、じゃあこの人たちがこの間みたいに入れなくなったらどうするんですかと一生懸命話すんだけど、なかなか認めてもらえなかったよというお声を聞いています。  ここのところ、今日、私、その現状をここでお話させていただいて、できることでありましたら、そういったところを加味した、本当に市民、障害者、高齢者、皆様に優しい制度づくりを心がけていただければなというふうに思って、この質問をさせていただきました。  富津市は、皆さんが快適に暮らせる市を目指しているというふうに市長はいつもおっしゃってくださっています。最後に市長、この件につきまして、障害者の皆様に何かございましたら一言ください。 ○議長(石井志郎君) 市長、高橋恭市君。 ◎市長(高橋恭市君) お答えいたします。  今年6月に策定をいたしましたみらい構想の施策テーマの中に福祉の充実したまちということを掲げさせていただいております。富津市に住んでよかった、住み続けたいと、障害のある方、そして、その御家族の方にも思っていただけるように、地域に暮らしていくことの不安感をできるだけ低減できるように努めてまいりたいと、そのように考えております。 ◆9番(千倉淳子君) ありがとうございました。これで終わります。 ○議長(石井志郎君) 以上で、千倉淳子議員の個人質問を終わります。           ────────────────────────        議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号まで ○議長(石井志郎君) 日程第2、議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号までを一括議題とします。  ただいま議題とした議案について、総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 質疑もないようですので、総括質疑を終結します。  ただいま議題とした議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号までについては、お手元に配布しました議案付託表のとおり所管の常任委員会に付託します。  ただいま所管の常任委員会に付託しました議案第3号から議案第8号まで及び議案第10号から議案第15号までについては、富津市議会会議規則第44条第1項の規定により、9月8日までに審査を終わるよう期限をつけることに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 異議なしと認め、そのように決定します。なお、付託されました常任委員会におきましては、9月8日までに審査の上、最終日に御報告願います。           ────────────────────────                    議案第9号 ○議長(石井志郎君) 日程第3、議案第9号を議題とします。  ここでお諮りします。議案第9号については委員会付託を省略し、最終日に全体審議とすることに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 異議なしと認め、そのように決定します。  ただいま議題とした議案について質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 質疑もないようですので、質疑を終結します。           ────────────────────────                議案第16号から議案第19号まで ○議長(石井志郎君) 日程第4、議案第16号から議案第19号までを一括議題とします。  ただいま議題とした議案について総括質疑に入ります。  事前の通告はありませんでしたが、質疑ありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 質疑もないようですので、総括質疑を終結します。           ────────────────────────               決算審査特別委員会の設置及び付託
    ○議長(石井志郎君) ここでお諮りします。ただいま議題となっております議案第16号から議案第19号までの4議案については、8名の委員をもって構成する決算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 異議なしと認め、そのように決定します。  ただいま決算審査特別委員会に付託しました議案第16号から議案第19号までの4議案については、富津市議会会議規則第44条第1項の規定により、9月14日までに審査を終わるよう期限をつけることに御異議ありませんか。                 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) 異議なしと認め、そのように決定します。           ────────────────────────                決算審査特別委員会委員の選任 ○議長(石井志郎君) それでは、ただいま設置されました決算審査特別委員会委員の選任を行います。  決算審査特別委員会委員の選任については、富津市議会委員会条例第8条第1項の規定により、議長において指名します。  事務局長から発表させます。事務局長、重城 祐君。 ◎事務局長(重城祐君) 申し上げます。  1番 宮崎晴幸議員、2番 渡辺純一議員、3番 三富敏史議員、7番 諸岡賛陛議員、8番 三木千明議員、9番 千倉淳子議員、11番 平野英男議員、16番 福原敏夫議員、以上、8名です。 ○議長(石井志郎君) ただいま選任しました決算審査特別委員会委員は、休憩中に委員会を開催し、正副委員長の互選を行い、その結果を御報告願います。  ここで、富津市議会委員会条例第10条第1項の規定により、議長において決算審査特別委員会を招集します。直ちに、第3委員会室に御参集願います。  会議の途中ですが、ここで休憩します。                  午後3時05分 休憩           ────────────────────────                  午後3時18分 開議            決算審査特別委員会正副委員長の互選結果報告 ○議長(石井志郎君) 休憩前に引き続き、会議を開きます。  休憩中に決算審査特別委員会を開催し、正副委員長の互選を行った結果を事務局長から報告させます。事務局長、重城 祐君。 ◎事務局長(重城祐君) 申し上げます。  委員長に、7番 諸岡賛陛議員、副委員長に、2番 渡辺純一議員、以上です。 ○議長(石井志郎君) 上記の方々が決算審査特別委員会の正副委員長に決定をされました。なお、付託されました特別委員会におきましては、9月14日までに審査の上、最終日に御報告願います。           ────────────────────────                報告第1号から報告第4号まで ○議長(石井志郎君) 日程第5、報告第1号から報告第4号までを一括議題とします。  ただいま議題とした報告について、総括質疑に入ります。  初めに、あらかじめ通告のあった議員の発言を許可します。6番、猪瀬 浩君の発言を許します。6番、猪瀬 浩君。 ◆6番(猪瀬浩君) それでは、議案等つづりのほうの53ページになりますか、報告第4号のスペアタイヤの落下事故についてちょっとお聞きしたいと思います。  これちょっとどういう状況か分からないので、なぜこのようなことが起こってしまったのかということを確認をしたいのと。市の車両ということですので、始業前とか始乗前の点検を行っていると思うんですけど、その点検リストに漏れていたのか。また、今後の対応をどうするのかを教えていただければと思います。 ○議長(石井志郎君) 建設経済部長、茂木雅宏君。 ◎建設経済部長(茂木雅宏君) 私からは、車両の状況についてお答えいたします。  当該車両は、主に道路維持作業に使用する2トントラックであり、スペアタイヤは、車両の助手席側中央下部に装着されておりました。事故後に整備工場で当該車両を点検しましたが、取りつけ装置の損傷は確認されませんでした。よって、スペアタイヤの取りつけ状態に起因するものであると考えられます。  今後は、点検・整備を徹底し、安全運転に努めてまいります。 ○議長(石井志郎君) よろしいですか。総務部参与、石川富博君。 ◎総務部参与(石川富博君) 私からは公用車の点検についての御質問にお答えいたします。  公用車の点検は、富津市公用車管理規定に基づき、車両点検報告書の項目について実施しています。点検の項目は、ライトやタイヤ、エンジン、またブレーキ、車体の傷の有無などのほか、車両の特性に応じて必要な項目を追加して点検することとしています。公用車管理の規定に基づく点検や、また法定点検の際に、各車両の状況に応じた適切な項目について点検を実施するよう、各車両の管理者に対し周知・徹底してまいります。 ○議長(石井志郎君) よろしいですか。ほかに質疑ありますか。                  〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(石井志郎君) ほかに質疑もないようですので、総括質疑を終結します。           ────────────────────────                    散     会 ○議長(石井志郎君) 以上をもちまして、本日の日程は全て終了しました。  次の本会議は、9月22日午前10時から会議を開きます。  本日は、これにて散会いたします。お疲れさまでした。                  午後3時22分 散会...